JP6751759B2 - 基板テーブル、リソグラフィ装置、及びリソグラフィ装置を操作する方法 - Google Patents

基板テーブル、リソグラフィ装置、及びリソグラフィ装置を操作する方法 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2015年12月8日出願の欧州特許出願第15198441.6号の優先権を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
[0002] 本発明は、基板テーブル、リソグラフィ装置、及びリソグラフィ装置を操作する方法に関する。
[0003] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板のターゲット部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に使用可能である。このような場合、代替的にマスク又はレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを使用して、ICの個々の層上に形成すべき回路パターンを生成することができる。このパターンを、基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば1つ又は幾つかのダイの一部を含む)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板に設けた放射感応性材料(レジスト)の層への結像により行われる。一般的に、1枚の基板は、順次パターンが付与される隣接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。従来のリソグラフィ装置は、パターン全体をターゲット部分に1回で露光することによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパと、基板を所与の方向(「スキャン」方向)と平行あるいは逆平行に同期的にスキャンしながら、パターンを所与の方向(「スキャン」方向)に放射ビームでスキャンすることにより、各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナとを含む。パターンを基板にインプリントすることによっても、パターニングデバイスから基板へとパターンを転写することが可能である。
[0004] 液浸装置において、液浸流体は流体ハンドリングシステム、デバイス構造又は装置によって取り扱われる。ある実施形態では、流体ハンドリングシステムは液浸流体を供給することができ、したがって流体供給システムとすることができる。ある実施形態では、流体ハンドリングシステムは少なくとも部分的に液浸流体を閉じ込めることができ、したがって流体閉じ込めシステムとすることができる。ある実施形態では、流体ハンドリングシステムは液浸流体にバリアを提供することができ、したがって流体閉じ込め構造などのバリア部材とすることができる。ある実施形態では、流体ハンドリングシステムは、例えば液浸流体の流れ及び/又は位置の制御に役立てるために、気体の流れを生成又は使用することができる。気体の流れは、液浸流体を閉じ込めるシールを形成することができ、したがって流体ハンドリング構造はシール部材と呼ぶことができ、このようなシール部材は流体閉じ込め構造とすることができる。ある実施形態では、液浸液は液浸流体として使用される。その場合、流体ハンドリングシステムは液体ハンドリングシステムとすることができる。前述した説明に関して、本パラグラフで流体に関して定義された特徴への言及は、液体に関して定義された特徴を含むと理解することができる。
[0005] 液浸液をリソグラフィ装置内で取り扱うことは、液体の取扱いに関する1つ以上の問題をもたらす。通常、基板及び/又はセンサなどのオブジェクトと、オブジェクト(例えば、基板及び/又はセンサ)の縁部の周りのテーブル(例えば、基板テーブル又は測定テーブル)の間にギャップが存在する。米国特許出願公開第US2005−0264778号は、ギャップが液体供給システムの下を通るときに気泡が含まれることを回避する、及び/又はギャップに入るあらゆる液体を除去するために、そのギャップを材料で埋めるか又はギャップを液体で意図的に満たすために液体源又は低圧源を提供することを開示している。
[0006] 液浸液を閉じ込める液体閉じ込め構造は、液体閉じ込め構造がオブジェクト(例えば基板)とテーブルの間のギャップを横切るようにテーブルに対して移動する。液体閉じ込め構造がオブジェクトの方向にギャップを横切り、続いてオブジェクトを横断するとき、液浸液の液滴がオブジェクトの表面に残される可能性がある、このような液滴は、例えば液滴が蒸発するときにオブジェクトの表面を変形させる可能性がある温度変化や、結像する放射ビームに液滴が及ぼす影響に起因する結像欠陥などの種々の問題を引き起こす。
[0007] 例えば、液体閉じ込め構造がオブジェクトの表面を移動するときに液浸液の液滴がオブジェクトの表面に付着する可能性を低下させることが望ましい。
[0008] ある態様によれば、液浸リソグラフィ装置において露光用基板を支持するように構成された基板テーブルであって、基板テーブルは、基板を支持するように構成された支持面を有する支持体と、支持体に対して固定され、支持面に支持された基板を平面視で取り囲むように構成された、上面を有するカバーリングとを備え、上面の少なくとも一部分は、基板に向かって上面に沿って移動するとき、液浸液のメニスカスの安定性を変化させるように構成された基板テーブルが提供される。
[0009] ある態様によれば、液浸リソグラフィ装置において露光用基板を支持するように構成された基板テーブルであって、基板テーブルは、基板を支持するように構成された支持面を有する支持体と、支持面に支持された基板を平面視で取り囲むように構成され、上面を有するカバーリングとを備え、上面の少なくとも一部分は、基板に向かって上面に沿って移動するときに、液浸液のメニスカスと上面の間の接触線の固定を容易にするように構成された基板テーブルが提供される。
[0010] ある態様によれば、液浸リソグラフィ装置を操作する方法であって、基板テーブルの支持体に対して固定されたカバーリングの上面上に液浸液を提供すること、液浸液が上面から支持体の支持面によって支持された基板上へ移動するように制御することを含み、上面の少なくとも一部分は、基板に向かって上面に沿って移動するときに、液浸液のメニスカスの安定性を変化させるように構成された方法が提供される。
[0011] ある態様によれば、液浸リソグラフィ装置を操作する方法であって、基板テーブルの支持体に対して固定されたカバーリングの上面上に液浸液を提供すること、液浸液が上面から支持体の支持面によって支持された基板上へ移動するように制御することを含み、上面の少なくとも一部分は、基板に向かって上面に沿って移動するときに、液浸液のメニスカスと上面の間の接触線の固定を容易にするように構成された方法が提供される。
[0012] 対応する参照符号が対応する部分を示す添付の概略図を参照しながら以下に本発明の実施形態について説明するが、これは単に例示としてのものにすぎない。
[0013] 本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置を示す。 [0014] リソグラフィ投影装置で使用する液体供給システムを示す。 [0015] 本発明のある実施形態によるさらなる液体供給システムを示す側断面図である。 [0016] 本発明のある実施形態の基板テーブルの一部を断面図で示す。 [0017] 本発明のある実施形態の基板テーブルの一部を平面図で示す。 [0017] 本発明のある実施形態の基板テーブルの一部を平面図で示す。 [0018] 液滴が基板に付着する様子を断面図で示す。 [0018] 液滴が基板に付着する様子を断面図で示す。 [0018] 液滴が基板に付着する様子を断面図で示す。 [0018] 液滴が基板に付着する様子を断面図で示す。 [0018] 液滴が基板に付着する様子を断面図で示す。 [0018] 液滴が基板に付着する様子を断面図で示す。 [0019] 液滴が付着している基板を平面図で示す。 [0020] 様々な時点における基板に対する液体閉じ込め構造の位置を平面図で示す。 [0021] 本発明のある実施形態の基板テーブルの一部を平面図で示す。 [0022] 本発明のある実施形態の基板テーブルの一部を断面図で示す。 [0022] 本発明のある実施形態の基板テーブルの一部を断面図で示す。 [0023] 本発明のある実施形態の基板テーブルを平面図で示す。 [0024] 本発明のある実施形態の基板テーブルを平面図で示す。 [0025] 異なる時点における、本発明のある実施形態の基板テーブルの一部を断面図で示す。 [0025] 異なる時点における、本発明のある実施形態の基板テーブルの一部を断面図で示す。 [0025] 異なる時点における、本発明のある実施形態の基板テーブルの一部を断面図で示す。 [0025] 異なる時点における、本発明のある実施形態の基板テーブルの一部を断面図で示す。 [0026] 本発明のある実施形態の基板テーブルの一部を断面図で示す。 [0026] 本発明のある実施形態の基板テーブルの一部を断面図で示す。 [0026] 本発明のある実施形態の基板テーブルの一部を断面図で示す。 [0027] 本発明のある実施形態の基板テーブルの一部を断面図で示す。 [0027] 本発明のある実施形態の基板テーブルの一部を断面図で示す。 [0027] 本発明のある実施形態の基板テーブルの一部を断面図で示す。
[0028] 図1は、本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を概略的に示す。この装置は、放射ビームB(例えば、UV放射又はその他の任意の好適な放射)を調節するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(例えば、マスク)MAを支持するように構築され、特定のパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に位置決めするように構成された第1の位置決めデバイスPMに接続されたマスク支持構造(例えば、マスクテーブル)MTとを含む。装置は、また、基板(例えば、レジストコートウェーハ)Wを保持するように構築され、特定のパラメータに従って基板を正確に位置決めするように構成された第2の位置決めデバイスPWに接続された基板テーブル(例えば、ウェーハテーブル)WT又は「基板サポート」を含む。装置は、パターニングデバイスMAによって基板Wのターゲット部分C(例えば、1つ以上のダイを含む)上に放射ビームBに付与されたパターンを投影するように構成された投影システム(例えば、屈折投影レンズシステム)PSを更に備える。
[0029] 照明システムILは、放射を誘導し、整形し、又は制御するための、屈折型、反射型、磁気型、電磁型、静電型、又はその他のタイプの光学コンポーネント、あるいはそれらの任意の組み合わせなどの様々なタイプの光学コンポーネントを含むことができる。
[0030] マスク支持構造MTは、パターニングデバイスMAを支持、すなわち、その重量を支えている。マスク支持構造MTは、パターニングデバイスMAの方向、リソグラフィ装置の設計等の条件、例えばパターニングデバイスMAが真空環境で保持されているか否かに応じた方法で、パターニングデバイスMAを保持する。マスク支持構造MTは、パターニングデバイスMAを保持するために、機械式、真空式、静電式等のクランプ技術を使用することができる。マスク支持構造MTは、例えばフレーム又はテーブルでよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。マスク支持構造MTは、パターニングデバイスMAが例えば投影システムPSなどに対して確実に所望の位置に来るようにできる。本明細書において「レチクル」又は「マスク」という用語を使用した場合、その用語は、より一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義と見なすことができる。
[0031] 本明細書において使用する「パターニングデバイス」という用語は、基板Wのターゲット部分Cにパターンを生成するように、放射ビームBの断面にパターンを付与するために使用し得る任意のデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。ここで、放射ビームBに付与されるパターンは、例えばパターンが位相シフトフィーチャ又はいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板Wのターゲット部分Cにおける所望のパターンに正確には対応しないことがある点に留意されたい。一般的に、放射ビームBに付与されるパターンは、集積回路などのターゲット部分Cに生成されるデバイスの特定の機能層に相当する。
[0032] パターニングデバイスMAは透過性又は反射性でよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知のものであり、これには、バイナリマスク、レベンソン型(alternating)位相シフトマスク、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトマスクのようなマスクタイプ、更には様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例として、小型ミラーのマトリクス配列を使用し、ミラーは各々、入射する放射ビームを異なる方向に反射するよう個々に傾斜することができる。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射する放射ビームBにパターンを付与する。
[0033] 本明細書において使用する「投影システム」という用語は、例えば使用する露光放射、又は液浸液の使用や真空の使用などの他の要因に合わせて適宜、例えば屈折光学システム、反射光学システム、反射屈折光学システム、磁気光学システム、電磁気光学システム及び静電気光学システム、又はその任意の組み合わせを含む任意のタイプの投影システムを網羅するものとして広義に解釈されるべきである。本明細書において「投影レンズ」という用語を使用した場合、これは更に一般的な「投影システム」という用語と同義と見なすことができる。
[0034] 本明細書で示すように、本装置は透過タイプである(例えば透過マスクを使用する)。あるいは、装置は反射タイプでもよい(例えば上記で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイを使用する、又は反射マスクを使用する)。
[0035] リソグラフィ装置は、投影システムPSの特性を測定するためのセンサなどの、測定機器を保持するように配置構成された測定テーブル(図1には示されていない)を備えてよい。実施形態において、測定テーブルは基板Wを保持することができない。リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)又はそれ以上の基板テーブルWT又は「基板サポート」(及び/又は2つ以上のマスク支持構造MT又は「マスクサポート」)を有するタイプでよい。このような「マルチステージ」機械においては、追加のテーブル又はサポートを並行して使用するか、1つ以上の他のテーブル又はサポートを露光に使用している間に1つ以上のテーブル又はサポートで予備工程を実行することができる。
[0036] リソグラフィ装置は、投影システムPSと基板Wとの間の空間11を充填するように、基板Wの少なくとも一部を水などの比較的高い屈折率を有する液体で覆えるタイプでもよい。液浸液は、例えばパターニングデバイスMAと投影システムPSの間など、リソグラフィ装置の他の空間に適用することもできる。液浸技術は、投影システムの開口数を増加させるために当技術分野で周知である。本明細書で使用する「液浸」という用語は、基板Wなどの構造を液体に沈めなければならないという意味ではなく、露光中に投影システムPSと基板Wの間に液体が存在するというほどの意味である。
[0037] 図1を参照すると、照明システムILは放射源SOから放射ビームBを受ける。放射源SO及びリソグラフィ装置は、例えば放射源SOがエキシマレーザである場合に、別々の構成要素であってもよい。このような場合、放射源SOはリソグラフィ装置の一部を形成すると見なされず、放射ビームBは、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエクスパンダなどを備えるビームデリバリシステムBDの助けにより、放射源SOから照明システムILへと渡される。他の事例では、例えば放射源SOが水銀ランプの場合は、放射源SOがリソグラフィ装置の一体部分であってもよい。放射源SO及び照明システムILは、必要に応じてビームデリバリシステムBDとともに放射システムと呼ぶことができる。
[0038] 照明システムILは、放射ビームBの角度強度分布を調整するように設定されたアジャスタADを備えていてもよい。通常、照明システムILの瞳面における強度分布の外側及び/又は内側半径範囲(一般にそれぞれ、σ−outer及びσ−innerと呼ばれる)を調節することができる。また、照明システムILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の種々のコンポーネントを備えていてもよい。照明システムILを用いて放射ビームBを調節し、その断面にわたって所望の均一性と強度分布とが得られるようにしてもよい。放射源SOと同様、照明システムILは、リソグラフィ装置の一部を形成すると考えてもよいし、又は考えなくてもよい。例えば、照明システムILは、リソグラフィ装置の一体化部分であってもよく、又はリソグラフィ装置とは別の構成要素であってもよい。後者の場合、リソグラフィ装置は、照明システムILをその上に搭載できるように構成することもできる。任意選択として、照明システムILは着脱式であり、別に提供されてもよい(例えば、リソグラフィ装置の製造業者又は別の供給業者によって)。
[0039] 放射ビームBは、マスク支持構造MT上に保持されたパターニングデバイスMAに入射し、パターニングデバイスMAによってパターン形成される。パターニングデバイスMAを横断した放射ビームBは投影システムPSを通過し、投影システムPSは、ビームを基板Wのターゲット部分C上に合焦させる。第2の位置決めデバイスPW及び位置センサIF(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ又は容量センサ)の助けにより、基板テーブルWTを、例えば様々なターゲット部分Cを放射ビームBの経路に位置決めするように正確に移動できる。同様に、第1の位置決めデバイスPMと別の位置センサ(図1には明示されていない)を用いて、マスクライブラリからの機械的な取り出し後又はスキャン中などに放射ビームBの経路に対してパターニングデバイスMAを正確に位置決めできる。一般に、マスク支持構造MTの移動は、第1の位置決めデバイスPMの部分を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)の助けにより実現できる。同様に、基板テーブルWTの移動は、第2のポジショナPWの部分を形成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールを用いて実現できる。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、マスク支持構造MTをショートストロークアクチュエータのみに接続するか、又は固定してもよい。パターニングデバイスMA及び基板Wは、マスクアライメントマークM、M及び基板アライメントマークP、Pを使用して位置合わせすることができる。図示のような基板アライメントマークP、Pは、専用のターゲット部分Cを占有するが、ターゲット部分Cの間の空間に位置してもよい(スクライブラインアライメントマークとして周知である)。同様に、パターニングデバイスMA上に複数のダイを設ける状況では、マスクアライメントマークM、Mをダイ間に配置してもよい。
[0040] 投影システムPSの最終要素と基板Wの間に液体を提供するための構成は、3つの一般的なカテゴリに分類することができる。これらは浴式構成、いわゆる局所液浸システム及びオールウェット液浸システムである。浴式構成では、基板Wの実質的に全体及び任意選択的に基板テーブルWTの一部が液体浴に沈められる。
[0041] 提案されている構成は、投影システムの最終要素と基板、基板テーブル又は両方との間の空間の境界の少なくとも一部に沿って延びる液体閉じ込め構造を提供することである。そのような構成を図2に示している。以下に説明する図2に示す構成は、図1に示す上記のリソグラフィ装置に適用することができる。
[0042] 図2は、投影システムPSの最終要素と基板テーブルWT又は基板Wの間の液浸空間11の境界の少なくとも一部に沿って延びる液体閉じ込め構造IHを有する局所液体供給システム又は流体ハンドリングシステムを概略的に示している。(特に明記しない限り、基板Wの表面に関する以下の記載は、追加的又は代替的に基板テーブルWTの表面も意味することに留意されたい。)ある実施形態では、シールが液体閉じ込め構造IHと基板Wの表面の間に形成され、そのシールはガスシール(そのようなガスシールを用いるシステムは欧州特許出願公開公報第EP−A−1,420,298号に開示されている)又は液体シールなどの非接触シールとすることができる。
[0043] 液体閉じ込め構造IHは、投影システムPSの最終要素と基板Wの間の液浸空間11に液体を少なくとも部分的に封じ込める。液浸空間11は、投影システムPSの最終要素の下及びその周りに位置決めされた液体閉じ込め構造IHによって少なくとも部分的に形成される。液浸液は、液体開口13によって投影システムPSの下及び液体閉じ込め構造IH内の液浸空間11へと運ばれる。液体開口13によって液浸液を除去することができる。液体開口13によって液浸液が液浸空間11にもたらされるか又は液浸空間11から除去されるかは、基板W及び基板テーブルWTの移動方向に依存し得る。
[0044] 液浸液は、使用中、液体閉じ込め構造IHの底面と基板Wの表面の間に形成されるガスシール16によって液浸空間11に封じ込めることができる。ガスシール16内の気体は、加圧下でガスインレット15を介して液体閉じ込め構造IHと基板Wの間のギャップに提供される。気体はアウトレット14に連結されたチャネルを介して抽出される。ガスインレット15への過剰圧力、アウトレット14の真空レベル、及びギャップの幾何学的形状は、液浸液を閉じ込める内側への(ガスシール16を形成する)高速のガス流が生じるように構成される。液体閉じ込め構造IHと基板Wの間の液浸液にかかる気体の力は、液浸液を液浸空間11に封じ込める。このようなシステムは、本明細書中に参照によりその全体が組み込まれる米国特許出願公開第US2004−0207824号に開示されている。ある実施形態では、液体閉じ込め構造IHはガスシールを有しない。
[0045] 局所液体供給システムでは、基板Wは、投影システムPS及び液体閉じ込め構造IHの下で移動される。例えば、基板Wの縁部が結像される場合、基板テーブルWT(又は測定テーブル)上のセンサが結像される場合、又は基板テーブルWTを移動させることによってダミー基板又はいわゆるクロージングプレートを液体閉じ込め構造IHの下に位置決めして、例えば、基板スワップを可能にする場合に、基板W(又は他のオブジェクト)の縁部が、液浸空間11の下を通る。液浸液が基板Wと基板テーブルWTの間のギャップ5に漏出することがある。この液浸液は、静水圧若しくは動水圧又はガスナイフ若しくは他のガス流生成デバイスの力の下で押し込まれ得る。
[0046] 図3は、ある実施形態によるさらなる液体閉じ込め構造IHを示す側断面図である。以下に説明する図3に示す液体閉じ込め構造IHは、図1に示す上記のリソグラフィ装置に適用することができる。液体閉じ込め構造IHは、投影システムPSの最終要素と基板テーブルWT又は基板Wの間の空間の境界の少なくとも一部に沿って延びる。(特に明記しない限り、基板Wの表面に関する以下の記載は、追加的又は代替的に基板テーブルWTの表面も意味することに留意されたい。)
[0047] 液体閉じ込め構造IHは、投影システムPSの最終要素と基板Wの間の液浸空間11に液体を少なくとも部分的に封じ込める。液浸空間11は、投影システムPSの最終要素の下及びその周りに位置決めされた液体閉じ込め構造IHによって少なくとも部分的に形成される。ある実施形態では、液体閉じ込め構造IHは、本体部材53及び多孔質部材83を含む。多孔質部材83は、プレート形状であって複数の孔(すなわち、開口又は細孔)を有する。ある実施形態では、多孔質部材83は、多数の小さい孔84がメッシュ状に形成されたメッシュプレートである。そのようなシステムは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第US2010/0045949A1号に開示されている。
[0048] 本体部材53は、液体を液浸空間11に供給することができる供給ポート72、及び液体を液浸空間11から回収することができる回収ポート73を含む。供給ポート72は、通路74を介して液体供給装置75に接続される。液体供給装置75は、液体を供給ポート72に供給することができる。液体供給装置75から供給された液体は、対応する通路74を通じて各供給ポート72に供給される。供給ポート72は、光路に面した本体部材53の所定の位置で光路の近くに配置される。回収ポート73は、液体を液浸空間11から回収することができる。回収ポート73は、通路79を介して液体回収装置80に接続される。液体回収装置80は、真空システムを含み、かつ回収ポート73を介して液体を吸引することによって液体を回収することができる。液体回収装置80は、回収ポート73を介し通路79を通じて回収された液体を回収する。多孔質部材83は、回収ポート73に配置される。
[0049] ある実施形態では、一方側では投影システムPSと液体閉じ込め構造IHとの間に、かつ他方側では基板Wとの間に液浸液を有する液浸空間11を形成するために、液浸液は供給ポート72から液浸空間11に供給され、かつ液体閉じ込め構造IH内の回収チャンバ81内の圧力が負圧に調整されることによって多孔質部材83の孔84(すなわち、回収ポート73)を介して液浸液を回収する。供給ポート72を用いて液体供給動作を行い、かつ多孔質部材83を用いて液体回収動作を行うことは、投影システムPSと一方側の液体閉じ込め構造IHと他方側の基板Wとの間に液浸空間11を形成する。
[0050] 図4は、本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置の一部を示している。以下に説明する図4に示す構成は、図1に示す上記のリソグラフィ装置に適用することができる。図4は、基板WT及び基板Wの断面である。基板Wの縁部と基板テーブルWTの縁部の間にギャップ5が存在する。基板Wの縁部が結像される場合又は基板Wが投影システムPSの下に最初に移動した場合などの別のとき(上記したように)、(例えば)液体閉じ込め構造IHによって液体で満たされた液浸空間11は、基板Wの縁部と基板テーブルWTの縁部の間のギャップ5の上を少なくとも部分的に通過する。これによって液浸空間11からの液体がギャップ5に浸入する可能性がある。
[0051] 基板Wは、1つ以上の突出部32(すなわち、バール)を含む支持体30(例えば、ピンプル又はバールテーブル)によって保持される。支持体30は、オブジェクトホルダの一例である。オブジェクトホルダの別の例はマスクホルダである。基板Wと基板テーブルWTの間に加えられる負圧は、基板Wが適切な位置にしっかりと保持されることを確実にする。しかしながら、液浸液が基板Wと支持体30の間に入る場合、特に基板Wをアンロードするときに問題を引き起こす可能性がある。
[0052] 液浸液がギャップ5に浸入することに対処するために、少なくとも1つのドレイン10,20を基板Wの縁部に設けて、ギャップ5に浸入する液浸液を取り除く。図4の実施形態では、2つのドレイン10,20が示されているが、ドレインは1つだけであっても3つ以上のドレインがあってもよい。ある実施形態では、ドレイン10,20のそれぞれは、基板Wの全周囲を取り囲むように環状である。
[0053] (基板W/支持体30の縁部より半径方向外側の)第1のドレイン10の主な機能は、液体閉じ込め構造IHの液体が存在する液浸空間11にガス気泡が入ることを防止するのに役立つことである。このような気泡は、基板Wの結像に有害な影響をもたらす可能性がある。第1のドレイン10は、ギャップ5内の気体が液体閉じ込め構造IH内の液浸空間11に逃げ込むことを回避するのに役立つために存在する。気体が液浸空間11に逃げ込む場合、これによって液浸空間11内に泡が浮く可能性がある。投影ビームの経路内にこのような泡がある場合、結像エラーを引き起こす可能性がある。第1のドレイン10は、基板Wの縁部と基板Wが配置された基板テーブルWT内の凹部の縁部との間のギャップ5から気体を取り除くように構成される。基板テーブルWT内の凹部の縁部は、基板テーブルWTの支持体30から任意選択的に離れたカバーリング130によって画定することができる。カバーリング130は、平面視でリング形状とすることができ、基板Wの外縁部を取り囲む。第1のドレイン10に抽出されるのは、大部分が気体であり、液浸液はごく少量にすぎない。
[0054] (基板W/支持体30の縁部より半径方向内側の)第2のドレイン20は、ギャップ5から基板Wの下へと進む液体が、結像後の基板Wの基板テーブルWTからの効率的な解放を妨げることを防止するのに役立つように設けられる。第2のドレイン20を設けることは、基板Wの下に進む液体に起因して生じ得るあらゆる問題を軽減又は除去する。
[0055] 図4に示すように、ある実施形態では、リソグラフィ装置は二相流が通過するためのチャネル46を備える。チャネル46はブロック内に形成される。第1及び第2のドレイン10,20は、それぞれ開口42,22及びチャネル46,26を備える。チャネル46,26は、それぞれ通路44,24を通じて開口42,22と流体連通する。
[0056] 図4に示すように、カバーリング130は上面60を有する。上面60は、支持体30上の基板Wの周りに円周方向に延びる。リソグラフィ装置の使用時、液体閉じ込め構造IHは基板テーブルWTに対して移動する。この相対移動中、液体閉じ込め構造IHは、カバーリング130と基板Wの間のギャップ5を横切る。ある実施形態では、相対移動は、基板テーブルWTが液体閉じ込め構造IH下を移動することによってもたらされる。代替的な実施形態では、相対移動は、液体閉じ込め構造IHが基板テーブルWT上を移動することによってもたらされる。さらなる代替的な実施形態では、相対移動は、基板テーブルWTが液体閉じ込め構造IH下を移動すること、及び液体閉じ込め構造IHが基板WT上を移動することの両方によってもたらされる。以下の説明では、液体閉じ込め構造IHの移動は、基板テーブルWTに対する液体閉じ込め構造IHの相対移動を意味するのに使用される。
[0057] リソグラフィ装置の使用時、液体閉じ込め構造IHは、カバーリング130上のある位置からギャップ5を横切り、そして基板Wを横断する。液体閉じ込め構造IHが移動するとき、液浸液が閉じ込められている液浸空間11は、液体閉じ込め構造IHとともに移動する。液浸空間11の後縁部がギャップ5を横切り、続いて基板Wを横断するとき、液浸液の液滴12が基板Wの表面上に不必要に付着する可能性がある。これは基板W以外の他のオブジェクト(例えばセンサ)に起こる可能性もあるが、便宜上説明は基板Wに関する問題に焦点を合わせる。
[0058] 図5は、本発明のある実施形態による基板テーブルWTの一部を平面図で示す。基板テーブルWTは、基板Wを支持するように構成される。基板Wは、液浸リソグラフィ装置での露光のために支持される。
[0059] 図4により明確に示すように、ある実施形態では、基板テーブルWTは支持体30を備える。支持体30は、基板Wを支持するように構成された支持面31を有する。図4に示す実施形態では、支持面31は、突出部32の各々の上面を含む平面に対応する。
[0060] 図4及び図5に示すように、ある実施形態では、基板テーブルWTはカバーリング130を備える。ある実施形態では、カバーリング130は、リソグラフィ装置の使用時に支持体30に対して固定される。図4に示すように、ある実施形態では、カバーリング130は支持体30と一体形成される。ただし、これは必ずしも当てはまるわけではない。代替的な実施形態では、カバーリング130は、支持体30から実質的に分離したコンポーネントの一部として形成することができる。しかし、カバーリング130が、例えば支持体30から熱的に分離されている場合でも、カバーリング130は、リソグラフィ装置の使用時に支持体30に対して固定される。これに対して、リソグラフィ装置の使用中に支持体30に対して移動する機械的シールは、支持体30に対して固定されない。ある実施形態では、カバーリング130は、基板テーブルWTの残りの部分から分離したコンポーネントとして製造され、その後基板テーブルWTの上部に接着される。本発明との関連で使用可能な分離したカバーリング130を備える基板テーブルWTの一例は、参照により本明細書に組み込まれる国際特許出願公開第WO2013178484A1号に開示されている。
[0061] カバーリング130は、支持面31に支持される基板Wを平面視で取り囲むように構成される。カバーリング130の上面60を図4及び図5に示す。カバーリング130が支持体30から実質的に分離したコンポーネントである場合、カバーリング130は、基板テーブルWTの残りの部分とは別に製造及び販売することができる。以下の説明では、本発明は全体として基板テーブルWTとの関連で説明される。しかし、本発明は、基板テーブルWT(例えば支持体30)の残りの部分がない場合のカバーリング130に適用可能である。
[0062] 上記のように、リソグラフィ装置の使用時に、液浸空間11に閉じ込められた液浸液は、カバーリング130の上面60に沿って基板Wに向かって移動する。動作のそれ以外のとき、液浸空間11は基板Wから遠ざかる。しかし、液浸液の液滴12が基板Wに付着する問題は、液浸空間11が基板Wに向かってギャップ5(続いて基板W)を横切るときにより関連性がある。
[0063] 液浸空間11は、液浸液の体積である。液浸空間11の上部は、液体閉じ込め構造IHの底部によって画定される。液浸空間11の底部は、例えば基板W又はカバーリング130の上面60など、液浸空間11が接触するいずれの面(すなわち対向面)によっても画定される。液浸空間11の側面は、メニスカス17によって画定される。メニスカス17は、液体閉じ込め構造IHと対向面の間に延在する液浸空間11の表面である。メニスカス17の形状及び曲率は、表面張力の影響を受ける。メニスカス17の形状は、基板テーブルWT及び/又は基板Wと液体閉じ込め構造IHの間の相対移動の方向及び速度に応じて変化する。液浸液のメニスカス17は、(例えば図7から図11に示す)接触線18において対向面(例えばカバーリング130の上面60)と接触する。
[0064] ある実施形態では、カバーリング130の上面60の少なくとも一部分61は、上面60に沿って基板Wに向かって移動するときに、液浸液のメニスカス17の安定性を変化させるように構成される。ある実施形態では、カバーリング130の上面60の一部分61は、以下でより詳細に説明するように、メニスカス17を不安定にするように構成される。しかし、代替的な実施形態では、カバーリング130の上面60の一部分61は、メニスカス17を安定化するように構成される。以下でより詳細に説明するように、メニスカス17の安定化は、(例えば図15に示すように)上面60に沿って円滑な交互トポグラフィを与えることによって、又は(例えば図24から図26に示すように)メニスカス17とカバーリング130の上面60の間の接触線18の固定を容易にすることによって達成することができる。
[0065] メニスカス17を不安定にすることによって、メニスカス17と上面60の間の接触線18が不安定になる。スケールをより小さくするためにメニスカス17を不安定にする。これは、流体膜であるメニスカス17がより小さいスケールの流体膜に分裂することを意味する。この分裂は、液浸液のメニスカス17が基板Wに向かって上面60に沿って移動するときに生じる。メニスカス17の該当部分は、基板テーブルWTの液体閉じ込め構造IHに対する移動の際の液浸空間11の後縁部にある。本発明のある実施形態は、液浸液の液滴12が基板Wに付着する可能性の低下を達成することが期待される。液浸液の総損失量を減らすことができる。しかし、上面60全体がメニスカス17を不安定にするように構成される必要はない。以下でより詳細に説明するように、代替的な実施形態では、上面60の一部分はメニスカス17を安定化するように構成される。一般に、上面60の少なくとも一部分は、メニスカス17の安定性を特に制御された方法で変化させるように構成される。
[0066] 図5では、メニスカス17を不安定にするように構成された上面60の一部分61は、プラス(「+」)記号及びマイナス(「−」)記号を含む一部分61に対応する。プラス記号及びマイナス記号は、液浸液に対して異なる接触角を有する上面60上の領域を示す。マイナス記号に隣接するプラス記号は、プラス記号に対応する上面60の領域が、マイナス記号に対応する領域と比べて(液浸液に対して)より大きい接触角を有することを意味する。これに対応して、マイナス記号に対応する領域は、プラス記号が付された隣接領域の接触角と比べて(液浸液に対して)より小さい接触角を有する。
[0067] 図5に示すように、ある実施形態では、上面60は、その液浸液に対する接触角が上面60に沿って変化してメニスカス17を不安定にするように構成される。接触角の変化は、スケールをより小さくするためにメニスカス17を不安定にする手段である。メニスカス17の分裂は、高接触角領域62と低接触角領域63の間の境界によってもたらされる。これは図6に概略的に示されている。
[0068] 図6に示すように、メニスカス17とカバーリング130の上面60の間の接触線18は不安定である。接触線18は平面視で湾曲した又は起伏のある形を有する。接触線18に沿った起伏の長さスケールは、高接触角領域62と低接触角領域63の間の境界間の長さスケールに依存する。
[0069] ある実施形態では、上面60は、その接触角が高い値と低い値を交互に繰り返すように構成される。ただし、これは必ずしも当てはまるわけではない。ある実施形態では、上面60の接触角は、接触角の値の不連続なステップ変化に伴って、連続的に増加(又は代替的に減少)する。メニスカス17の分裂は、境界で不連続なステップ変化が起こる場合に、接触角を連続的に増加(又は代替的に減少)させることによって分裂がもたらされ得るように、異なる(必ずしも交互ではない)接触角を有する領域間の境界によってもたらされる。
[0070] 図5及び図6に示すように、ある実施形態では、高接触角領域62は、カバーリング130の半径方向に低接触角領域63と隣接する。カバーリング130の半径方向は、基板Wの半径方向に対応する。カバーリング130の円周方向は、カバーリング130の半径方向に垂直である。
[0071] 図6は、1つの高接触角領域62がカバーリング130の半径方向に1つの低接触角領域63と隣接する実施形態を示す。ただし、カバーリング130の半径方向の高接触角領域62及び低接触角領域63の数は特に限定されない。図6に示す実施形態では、図示された上面60の一部分61は、カバーリング130の円周方向に7つの高/低接触角領域62,63を有する。ただし、カバーリング130の円周方向の高/低接触角領域62,63の総数は特に限定されない。
[0072] ある実施形態では、上面上の高接触角領域62同士の間隔は、少なくとも50μm、任意選択で少なくとも100μmである。ある実施形態では、上面60上の高接触角領域62同士の間隔は、多くとも5000μm、任意選択で多くとも2000μm、任意選択で多くとも1000μm、任意選択で多くとも500μm、任意選択で多くとも200μmである。ある実施形態では、上面60上の低接触角領域同士の間隔は、少なくとも50μm、任意選択で少なくとも100μmである。ある実施形態では、上面60上の低接触角領域同士の間隔は、多くとも500μm、任意選択で多くとも200μmである。
[0073] ある実施形態では、接触角は、上面60のラフネスを変化させることによって変化する。ある実施形態では、カバーリング130は、スケールをより小さくするために流体膜の分裂を促進する交互マイクロスケールラフネスを有する。表面ラフネスを変化させることによって、高低動的接触角を有するパッチが生じる。液浸液の上面60への接触角は、上面60の理想的な平滑度からの乖離の影響を強く受ける。例えば、トポグラフィが約2μm変化することによって、動的接触角が約20°変化する可能性がある。
[0074] ある実施形態では、リソグラフィ装置の使用時に、カバーリング130の上面60からの液体閉じ込め構造IHの高さは、約100μm近辺とすることができる。上面60のマイクロスケールトポグラフィは、上面60の液浸液に対する動的接触角を制御するように制御することができる。一般に、上面60のラフネスの増大は、上面60の液浸液に対する接触角の増大につながる。
[0075] ある実施形態では、高接触角領域62は、カバーリング130の上面60上の微細構造を機械加工することによって形成される。カバーリング130の上面60上の微細構造を機械加工する方法は特に限定されない。一例として、上面60は、フェムト秒パルスレーザアブレーションによって機械加工することができる。上面60に機械加工される微細構造のタイプは、特に限定されない。一例として、ある実施形態では、微細構造は、任意選択でリップルパターンによって覆われることもある間隔をあけたピラーを備える。リップルパターンは、周期的リップル構造を含む。リップルは、表面のトポグラフィの凹凸である。ある実施形態では、ピラー同士の間隔は、約10μmから約20μmの近辺である。
[0076] ある実施形態では、低接触角領域63は、微細構造が機械加工されていない上面60の領域に対応する。代替的な実施形態では、低接触角領域63は、液浸液に対する接触角を小さくするために、何らかの方法で処理された領域に対応し得る。
[0077] メニスカス17の接触線18が低接触角領域63から高接触角領域62に移動するときの接触線18の挙動は、接触線が親水性表面から疎水性表面に移動するときと同様である。高接触角領域62と低接触角領域63の境界は、局所固定特徴部として作用し、不安定な接触線18を生じさせる。
[0078] 接触線18が高接触角領域62から低接触角領域63に反対方向に移動するときの挙動は、接触線が疎水性表面から親水性表面に移動するときと同様である。高接触角領域62と低接触角領域63の境界は、局所固定特徴部として作用せず、不安定な接触線を生じさせない。
[0079] 図7から図12は、液体閉じ込め構造IHがカバーリング130の上面60、ギャップ5を横切り、基板W上に移動する様子を示す。図7から図12は時間的順序を表す。図7に示すように、メニスカス17の接触線18は、カバーリング130の上面60に接触している。液体閉じ込め構造IHは、図7の右から左に、すなわちカバーリング130の上面60から基板W方向に移動している。
[0080] 図7に示すように、(液浸空間11の後縁部にある)メニスカス17は、液体閉じ込めストレッチャIHから概ね下方かつ基板Wから離れるような角度である。これは基板テーブルWTが液体閉じ込め構造IHに対して移動することが一因である。
[0081] 図8では、液体閉じ込め構造IHは、図7に示す状況と比較して左側に移動している。図8に示す瞬間では、接触線18はカバーリング130の上面60を横断して、ギャップ5に隣接しかつ基板Wに最も近い、上面60の縁部に達している。この上面60の縁部は、メニスカス17の接触線18を固定する。図9に示すように、液体閉じ込め構造IHがカバーリング130から離れて移動し続けるとき、接触線18は上面60の縁部にとどまる。
[0082] 図10に示すように、液体閉じ込め構造IHがカバーリング130から離れて前進し続けるとき、メニスカス17は伸張する。図11は、メニスカス17が破壊点19において壊れるまで伸張した状況を示す。この時点で、メニスカス17の接触線18は、基板Wに面した上面60の縁部に固定されたままである。図12は、メニスカス17が破壊点19において壊れた影響を示す。特に、メニスカス17が壊れると、液浸液の液滴12が基板Wに付着する。液浸空間11から液浸液が失われる。これに対し、本発明のある実施形態では、壊れるほど伸張しないようにメニスカス17を不安定にする。本発明のある実施形態は、液浸液の損失の低減を達成することが期待される。
[0083] 図13は、液浸液の液滴12が付着している基板Wを平面図で示す。図13は、液体閉じ込め構造IHがギャップ5を数回交差しながら基板W上を蛇行する露光動作の後の液滴12の典型的な分布を示す。図13に示すように、液滴12の濃度は、基板Wの対角線で最も高い。この理由は図14を参照して以下で説明する。
[0084] 図14は、液体閉じ込め構造IHの基板W及びギャップ5に対する異なる時点における様々な位置を平面図で示す。特に、図14は、液体閉じ込め構造IHが、基板Wの縁部周りのギャップ5と交差する瞬間の概略的表現である。図14は、液体閉じ込め構造IHが交差することによって、液浸空間11の後縁部にあるメニスカス17が、交差中のある時点でギャップ5と実質的に平行になる様子を示す。メニスカス17は、特にギャップ5それ自体が基板Wに沿って実質的に環状であるため、ギャップ5と完全には平行でない可能性がある。しかし、図14に示すように、メニスカス17はギャップ5と実質的に平行である。したがって、このような交差は、液体閉じ込め構造IHとギャップ5の平行交差と呼ばれることもある。
[0085] ある実施形態では、液体閉じ込め構造IHとギャップ5の平行交差は、基板Wの対角線で起こり、図13に示す液浸液の液滴12の分布がもたらされる。液浸液の液滴12が基板Wに付着するメカニズムは、図7から図12に示されている。
[0086] 本発明のある実施形態では、カバーリング130の上面60の接触角は、上面60のラフネスを変化させることによって変化させる必要はない。付加的又は代替的に、上面60の接触角は、少なくとも疎液性コーティング(及び/又は疎水性コーティング)及び親液性コーティング(及び/又は親水性コーティング)の少なくとも1つを上面60の所定領域に塗布することによって変化させる。
[0087] 例えば、ある実施形態では、高接触角領域63は、上面60の対応する領域に疎液性コーティングを塗布することによって形成する。低接触角領域63は、疎液性コーティングが塗布されていない上面60の領域に対応し得る。代替的に、低接触角領域63は、上面60の対応する領域に親液性コーティングを塗布することによって形成することができる。低接触角領域63を上面60の対応する領域に親液性コーティングを塗布することによって形成する場合、高接触角領域62は、疎液性コーティングを塗布することによって、又は単に親液性コーティングを塗布しないことによって形成することができる。
[0088] ある実施形態では、疎液性コーティング及び親液性コーティングの少なくとも一方を使用することと、上面60を構成するために上面60のラフネスを変化させることを組み合わせて、メニスカス17を不安定にする。
[0089] 接触線18が親液性コーティングから疎液性コーティング(又はコーティングの無いところ)に移動する場合、又は接触線18がコーティングの無い領域から疎液性コーティングに移動する場合、境界は局所固定特徴部として作用する。接触線18が疎液性コーティングから親液性コーティング(又はコーティングの無いところ)に移動する場合、又は接触線18がコーティングの無い領域から親液性コーティングに移動する場合、境界は不連続ジャンプとして作用し、不安定な接触線を生じさせる。
[0090] 疎液性パッチと親液性パッチを交互に配することによって、スケールをより小さくするためにメニスカス17の流体膜を不安定にする手段を与える。最終的により小さいスケールの流体膜が破壊されることによって、液浸空間11から基板W上への液浸液の全体の損失が減少する。
[0091] 図5及び図6に示すように、ある実施形態では、上面60は、その接触角がカバーリング130の円周方向に沿って交互に増減するように構成される。接触角を交互に設定することによって、メニスカス17と上面60の接触線18は波形となり、これによって不安定になる。ある実施形態では、上面60は、その接触角がカバーリング130の半径方向に沿って交互に増減するように構成される。カバーリング130の半径方向に沿って接触角を変化させることによって、接触線18は、上面50に沿って移動するときに、異なる接触角の領域間の境界に突き当たる。これによってメニスカス17が不安定になる。
[0092] 図5は、上面60の一部分61が、複数の高接触角領域62及び複数の低接触角領域63を含む実施形態を示す。高接触角領域62は、液浸液に対する第1の接触角を有する。低接触角領域は、液浸液に対する第2の接触角を有する。第1の接触角は第2の接触角より大きい。ある実施形態では、第1の接触角及び第2の接触角の少なくとも1つは、上面60がその接触角を制御するために特別に処理されていないとき(すなわちコーティングや機械加工が行われていないとき)の上面60の接触角である。
[0093] ある実施形態では、高接触角領域62は、上面60に沿って低接触角領域63と交互に存在する。ある実施形態では、高接触角領域62は、カバーリング130の円周方向に沿って低接触角領域63と交互に存在する。ある実施形態では、各高接触角領域62は、図5に示すように、カバーリング130の半径方向に沿って低接触角領域63の1つと隣接する。
[0094] 図15は、本発明のある実施形態による基板テーブルWTの一部を平面図で示す。下記の図15に示す特徴は、例えば図5及び図6に示す特徴と組み合わせることができる。代替的に、図15に示す特徴は、図5及び図6に示す特徴から切り離された実施形態に与えられてよい。
[0095] 図15に示す実施形態では、メニスカス17を不安定にするように構成された上面60の一部分61は、そのトポグラフィがメニスカス17を不安定にするために上面60に沿って変化するように構成される。図15では、プラス記号に対応する領域は、マイナス記号に対応する領域と比べてトポグラフィが高い領域を表す。マイナス記号に対応する領域は、プラス記号を有する領域と比べてトポグラフィが低い領域を表す。等高線66は、支持体30の支持面31からの高さの等高線である。図15に示すように、ある実施形態では、上面60の一部分61は、そのトポグラフィがカバーリング130の円周方向に沿って繰り返しうねるように構成される。
[0096] 図16及び図17は、カバーリング130のトポグラフィを断面図で示す。図16は、図15の線B−Bに沿った断面に対応する。図17は、図15の線A−Aに沿った断面図である。したがって、図16は突出部の断面図であり、図17は窪み部の断面図である。
[0097] 図15に示すように、ある実施形態では、上面60の一部分61は、複数の高レリーフ領域64及び複数の低レリーフ領域65を含む。高レリーフ領域64は、支持体30の支持面31からの第1の高さを有する。低レリーフ領域65は、支持面31からの第2の高さを有する。第1の高さは第2の高さより大きい。
[0098] 図15に示すように、ある実施形態では、高レリーフ領域64は、カバーリング130の上面60に沿って低レリーフ領域65と交互に存在する。ある実施形態では、高レリーフ領域64は、図15に示すように、カバーリング130の円周方向に沿って低レリーフ領域65と交互に存在する。付加的又は代替的に、各高レリーフ領域64は、カバーリング130の半径方向に沿って低レリーフ領域65の1つと隣接する。
[0099] カバーリング130のトポグラフィを変化させることによって、メニスカス17が不安定になる。メニスカス17はより小さい流体膜に分裂する。より小さい流体膜のスケールは、高レリーフ領域64と低レリーフ領域65の間のピッチに依存する。
[00100] ある実施形態では、上面60上の高レリーフ領域64同士の間隔は、少なくとも50μm、任意選択で少なくとも100μmである。ある実施形態では、上面60上の高レリーフ領域64同士の間隔は、多くとも5000μm、任意選択で多くとも2000μm、任意選択で多くとも1000μm、任意選択で多くとも500μm、任意選択で多くとも200μmである。ある実施形態では、上面60上の低レリーフ領域65同士の間隔は、少なくとも50μm、任意選択で少なくとも100μmである。ある実施形態では、上面60上の低レリーフ領域65同士の間隔は、多くとも500μm、任意選択で多くとも200μmである。
[00101] 図18は、代替的な実施形態による基板テーブルWTの一部を平面図で示す。図18に示すように、等高線66の形状は図15に示すものと比較して異なる。図15に示す実施形態ではカバーリング130のトポグラフィ変化は滑らかであるが、図18に示す実施形態ではカバーリング130のトポグラフィ変化は急激である。
[00102] 急激なトポグラフィ変化をもたらすことによって、鋭いエッジは、メニスカス17の接触線18を固定するように構成された固定特徴部の役割を果たすことができる。トポグラフィが急激に変化する設計を使用して、メニスカス17を固定する位置、メニスカス17が解放される位置、流体膜を生成し、液浸液の最終的な損失をもたらす方法を制御することができる。代替的に、図15に示す滑らかなトポグラフィ変化によってメニスカス17の固定を抑制することができる。これによってメニスカス17の安定性が増し、液浸液の損失が減少する可能性がある。
[00103] 本発明は、上記においてある特定の方法でメニスカス17を不安定にするように構成された、カバーリング130の上面60の1つの部分61との関連で説明してきた。ある実施形態では、上面60のカバーリング130に均等に分布させた4つの部分61がメニスカス17を不安定にするように構成される。例えば、部分61は、(例えば図13に示すように)液浸液の損失が最も生じやすい対角線に一致するように均等に分布させることができる。ある実施形態では、カバーリング130の円周方向がメニスカス17の縁部と実質的に平行な上面60の部分61は、メニスカス17を不安定にするように構成される。
[00104] ある実施形態では、上面60のメニスカス17を不安定にするように構成された4つの部分61の間の部分は、液浸液に対して実質的に一定のトポグラフィ及び接触角を有する。換言すれば、ある実施形態では、上面60の4つの部分61だけがメニスカス17を不安定にするように構成されるのに対し、カバーリング130の中間部分はこのように構成されない。部分61はカバーリング130に不連続に設けることができる。ある代替的な実施形態では、メニスカス17を不安定にする手段は、カバーリング130の上面60に途切れなく設けることができる。
[00105] 図19は、本発明のある実施形態による基板テーブルWTの一部を平面図で示す。図19に示す実施形態では、カバーリング130の上面60のトポグラフィは、基板テーブルWTの対角線に対応する4つの部分61でのみ変化する。このことは、対角線でうねり、それ以外では比較的滑らかな等高線66によって示される。
[00106] 必ずしもメニスカス17を不安定にするように構成された部分61が4つ必要なわけではない。ある実施形態では、メニスカス17を不安定にするように構成された上面の部分61の数は、1つ、2つ、3つ、又は5つ以上である。
[00107] 図20から図23は、本発明のある実施形態による基板テーブルWTの一部を断面図で示す。図20から図23は時間的順序を表す。下記の図20から図23に示す特徴は、上記のいずれの実施形態にも適用可能である。
[00108] 図20に示すように、ある実施形態では、上面60の部分61の平均高さは基板Wに向かって低くなる。上面60の高さは、支持体30の支持面31からの高さである。上面60の高さが基板Wに向かって低くなると規定することによって、上面の部分61は基板Wに向かって全体的に下方に傾斜する。これは図20に示されている。
[00109] 図20に示す瞬間において、メニスカス17の接触線18はカバーリング130の上面60上にある。図21では、液体閉じ込め構造IHは基板Wに向かって前進する。メニスカス17の接触線18は、まだカバーリング130の上面60上にある。
[00110] 図22では、メニスカス17は破壊点19で壊れる。破壊点19は、メニスカス17が基板Wのコーナーと接触する位置に対応する。メニスカス17は、上面60の高さが基板Wの上部より低いために基板Wと接触する。メニスカス17は、接触線18が基板Wに隣接する上面60の縁部によって固定可能になる前、又は固定可能になった直後に基板Wの縁部と衝突する。したがって、延長流体膜は生成されず、メニスカス17は、引っ張られた場合は液滴12が基板W上に形成される結果となる可能性がある流体膜を引っ張ることなく基板Wに沿って前進することができる。これは図23に示されている。
[00111] 図24は、本発明の代替的な実施形態による基板テーブルWTの一部を断面図で示す。図24に示すように、ある実施形態では、上面60の少なくとも一部分は、上面60に沿って基板Wに向かって移動するときに接触線18の固定を容易にするように構成される。接触線18は、液浸液のメニスカス17と上面60の間にある。
[00112] 接触線18の固定を容易にすることによって、メニスカス17はより安定的になる。結果として、メニスカス17の直下に封じ込められる液浸液の体積が減少する。したがって、不必要に基板Wに付着し得る液浸液の量が減少する。したがって、液浸液の損失を減らすことができる。このことは、図24から図26に時間的順序で示されている。
[00113] 図25は、接触線18がバリア67(又はレッジ)によって固定される時点を示す。バリア67は、接触線18をメニスカス17と上面60の間に固定するように構成される。
[00114] 図26は、その後のメニスカス17が伸ばされた瞬間を示す。この時点において、メニスカス17は、バリア67が接触線18を固定しているために安定を保っている。図26に概略的に示すように、メニスカス17の曲率は固定及び伸張の影響を受け、その結果、メニスカス17直下の液浸液の体積が減少する。
[00115] バリア67は、メニスカス17の接触線18を固定するように構成された機械的特徴部の一例である。他の機械的特徴部,例えばレッジも使用し得る。
[00116] ある実施形態では、バリア67は、カバーリング130の円周方向に沿って延在する。図24から図26に示すように、ある実施形態では、バリア67は基板Wに最も近い上面60の縁部に設けられる。バリア67は、基板Wを支持する支持面31に最も近い上面60の外縁に配置される。
[00117] ある実施形態では、バリア67は不連続である。ある実施形態では、バリア67は、カバーリング130に均等に分布させた上面60の4つの部分に設けられる。上で説明したように、液浸液の液滴12が基板に付着する可能性は、メニスカス17がカバーリング130と基板Wの間のギャップ5に平行になる可能性がある基板Wの対角線で最も大きい。バリア67を上面60の4つの不連続部分に設けることによって、バリア67は、液滴12の基板Wへの付着を抑えるのに最も有益な場所に設けることができる。
[00118] しかし、接触線18を固定するために必ずしもバリア67又はレッジを設ける必要はない。ある実施形態では、上面60は、メニスカス17と上面60の間の接触線18を固定するために液浸液に対して超親液性である。超親液性とは、液浸液が上面60に対して実質的に接触角を成さない(ほぼ0°)ことを意味する。超親液性によって、メニスカス17と上面60の間の接触線18を固定することが可能になる。
[00119] ある実施形態では、超親液性コーティングを塗布することによって上面60を超親液性にする。代替的な実施形態では、例えばコラムを備えるように上面60を機械加工することによって上面60を超親液性にする。コラム同士の間隔は、液浸液に対する上面60の接触角に影響を及ぼす。コラム同士の間隔を注意深く制御することによって、上面60を超親液性にすることができる。
[00120] ある実施形態では、上面60は、カバーリング130に均等に分布させた上面60の4つの部分で超親液性であり、この4つの部分の間で親液性が低い。代替的な実施形態では、上面60は、カバーリング130の円周方向に連続して超親液性である。
[00121] リソグラフィ装置の使用時に、リソグラフィ装置の表面は経時的に徐々に親液性になる可能性がある。これは表面にDUV放射が適用されるためである。また、表面を液浸液に曝露することによって表面がより親液性になる。しかし、経時的な親液性の変化を制御することは困難である。上面60が超親液性であると規定することによって、上面60は、リソグラフィ装置の使用中に親液性が低下することはない。したがって、超親液性は、リソグラフィ装置の耐用期間を通じてメニスカス17の固定を容易にし続けることができる。
[00122] ある実施形態では、カバーリング130の上面60は、複数の固定特徴部を備える。バリア67は、固定特徴部の一例である。ある実施形態では、複数の固定特徴部は、円周方向又は半径方向に交互に存在する。
[00123] 図27から図29は、上面60が基板Wの上部より低い代替的な実施形態を示す。結果的に、図27から図29へと時間的順序で示すように、メニスカス17は初期段階で壊れ、これによってメニスカス17直下の液浸液の量が減少する可能性がある。結果的に、上面60と基板Wの上部の間にステップ変化をもたらすことによって、基板W上での液浸液の損失を減らすことができる。上面60は、より厚い基板Wを設けることによって基板Wの上面より低くすることができる。代替的に、カバーリング130の上面60は、上面60をZ方向に作動させるように構成されたアクチュエータ(図示せず)によって下降させることができる。
[00124] 本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には他の用途もあることを理解されたい。例えば、これは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用ガイダンス及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッド、LED、太陽電池などの製造である。こうした代替的な用途に照らして、本明細書で「ウェーハ」又は「ダイ」という用語を使用している場合、それぞれ、「基板」又は「ターゲット部分」という、より一般的な用語と同義と見なしてよいことが、当業者には認識される。本明細書に述べている基板は、露光前又は露光後に、例えばトラック(通常はレジストの層を基板に塗布し、露光したレジストを現像するツール)、メトロロジーツール及び/又はインスペクションツールで処理することができる。適宜、本明細書の開示は、以上及びその他の基板プロセスツールに適用することができる。更に基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で使用する基板という用語は、既に複数の処理済み層を含む基板も指すことができる。
[00125] 本明細書で使用する「放射」及び「ビーム」という用語は、イオンビーム又は電子ビームなどの粒子ビームのみならず、紫外線(UV)放射(例えば、365nm、248nm、193nm、157nm若しくは126nm、又はこれら辺りの波長を有する)及び極端紫外光(EUV)放射(例えば、5nmから20nmの範囲の波長を有する)を含むあらゆるタイプの電磁放射を網羅する。
[00126] 「レンズ」という用語は、状況が許せば、屈折、反射、磁気、電磁気及び静電気光学コンポーネントを含む様々なタイプの光学コンポーネントのいずれか一つ、又はその組み合わせを指すことができる。
[00127] 以上、本発明の特定の実施形態を説明したが、説明とは異なる方法でも本発明を実践できることが理解される。上記の説明は例示的であり、限定的ではない。それ故、下記に示す特許請求の範囲から逸脱することなく、記載されたような本発明を変更できることが当業者には明白である。

Claims (15)

  1. 液浸リソグラフィ装置において露光用基板を支持する基板テーブルであって、前記基板テーブルは、
    前記基板を支持する支持面を有する支持体と、
    前記支持体に対して固定され、前記支持面に支持された前記基板を平面視で取り囲むように構成され、上面を有するカバーリングと、を備え、
    前記上面の少なくとも一部分は、前記基板に向かって前記上面に沿って移動するときに液浸液のメニスカスを不安定にし、かつ、前記メニスカスが壊れるまで伸張しないように、前記メニスカスの安定性を変化させるように前記液浸液に対するその接触角が前記カバーリングの円周方向に沿って交互に増減するように構成されている、基板テーブル。
  2. 前記上面の少なくとも一部分は、前記メニスカスを不安定にするようにそのトポグラフィが前記上面に沿って変化するように構成されている、請求項1に記載の基板テーブル。
  3. 前記接触角は、前記上面のラフネスを変化させることによって変化させる、及び/又は、前記接触角は、疎液性コーティング及び親液性コーティングの少なくとも1つを前記上面の所定領域に塗布することによって変化させる、請求項2に記載の基板テーブル。
  4. 前記上面の少なくとも一部分は、前記液浸液に対する第1の接触角を有する複数の高接触角領域、及び前記液浸液に対する第2の接触角を有する複数の低接触角領域を含み、前記第1の接触角は前記第2の接触角より大きい、請求項2又は3に記載の基板テーブル。
  5. 前記高接触角領域は、前記上面に沿って前記低接触角領域と交互に存在する、請求項4に記載の基板テーブル。
  6. 前記高接触角領域は、前記カバーリングの円周方向に沿って前記低接触角領域と交互に存在する、及び/又は、各高接触角領域は、前記カバーリングの半径方向に沿って前記低接触角領域の1つと隣接する、請求項5に記載の基板テーブル。
  7. 前記上面の少なくとも一部分は、そのトポグラフィが前記カバーリングの円周方向に沿って繰り返しうねるように構成されている、請求項2から6のいずれかに記載の基板テーブル。
  8. 前記上面の少なくとも一部分は、前記支持面から第1の高さを有する複数の高レリーフ領域、及び前記支持面から第2の高さを有する複数の低レリーフ領域を含み、前記第1の高さは前記第2の高さより高い、請求項2から7のいずれかに記載の基板テーブル。
  9. 前記高レリーフ領域は、前記上面に沿って前記低レリーフ領域と交互に存在する、請求項8に記載の基板テーブル。
  10. 前記高レリーフ領域は、前記カバーリングの円周方向に沿って前記低レリーフ領域と交互に存在する、及び/又は、各高レリーフ領域は、前記カバーリングの半径方向に沿って前記低レリーフ領域の1つと隣接する、請求項9に記載の基板テーブル。
  11. 前記支持面からの前記上面の少なくとも一部分の平均高さは、前記上面の少なくとも一部分が前記基板に向かって全体的に下方に傾斜するように、前記基板に向かって低くなる、及び/又は、前記上面の前記カバーリングに均等に分布させた4つの部分は、前記メニスカスを不安定にするように構成されている、請求項1から10のいずれかに記載の基板テーブル。
  12. 前記メニスカスを不安定にするように構成された前記上面の前記4つの部分の間の部分は、前記液浸液に対して実質的に一定のトポグラフィ及び接触角を有する、請求項11に記載の基板テーブル。
  13. 請求項1から12のいずれかに記載の基板テーブルを備える、リソグラフィ装置。
  14. 前記支持面で支持された基板上方の液浸空間に前記液浸液を閉じ込める流体ハンドリング構造を備え、前記カバーリングの円周方向が前記メニスカスの縁部と実質的に平行な前記上面の部分は、前記メニスカスを不安定にするように構成されている、請求項13に記載のリソグラフィ装置。
  15. 液浸リソグラフィ装置を操作する方法であって、
    基板テーブルの支持体に対して固定されたカバーリングの上面上に液浸液を提供すること、
    前記液浸液が前記上面から前記支持体の支持面によって支持された基板上へ移動するように制御すること、を含み、
    前記上面の少なくとも一部分は、前記基板に向かって前記上面に沿って移動するときに前記液浸液のメニスカスを不安定にし、かつ、前記メニスカスが壊れるまで伸張しないように、記メニスカスの安定性を変化させるように構成されている、方法。
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