JP6751555B2 - 膜・触媒層接合体の製造方法および製造装置 - Google Patents

膜・触媒層接合体の製造方法および製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、電解質膜の表面に触媒層が形成された膜・触媒層接合体の製造方法および製造装置に関する。
近年、自動車や携帯電話などの駆動電源として、燃料電池が注目されている。燃料電池は、燃料に含まれる水素(H)と空気中の酸素(O)との電気化学反応によって電力を作り出す発電システムである。燃料電池は、他の電池と比べて、発電効率が高く環境への負荷が小さいという特長を有する。
燃料電池には、使用する電解質によって幾つかの種類が存在する。そのうちの1つが、電解質としてイオン交換膜(電解質膜)を用いた固体高分子形燃料電池(PEFC:Polymer electrolyte fuel cell)である。固体高分子形燃料電池は、常温での動作および小型軽量化が可能であるため、自動車や携帯機器への適用が期待されている。
固体高分子形燃料電池は、一般的には複数のセルが積層された構造を有する。1つのセルは、膜・電極接合体(MEA:Membrane-Electrode-Assembly)の両側を一対のセパレータで挟み込むことにより構成される。膜・電極接合体は、電解質の薄膜(高分子電解質膜)の両面に触媒層を形成した膜・触媒層接合体(CCM:Catalyst-coated membrane)の両側に、さらにガス拡散層を配置したものである。高分子電解質膜を挟んで両側に配置された触媒層とガス拡散層とで、一対の電極層が構成される。一対の電極層の一方はアノード電極であり、他方がカソード電極である。アノード電極に水素を含む燃料ガスが接触するとともに、カソード電極に空気が接触すると、電気化学反応によって電力が作り出される。
上記の膜・触媒層接合体は、典型的には、電解質膜の表面に、白金(Pt)を含む触媒粒子をアルコールなどの溶媒中に分散させた触媒インク(電極ペースト)を塗工し、その触媒インクを乾燥させることによって作成される。従来の膜・触媒層接合体の製造技術については、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2014−229370号公報
固体高分子形燃料電池に用いられる電解質膜は、大気中の湿度に応じて変形しやすい性質を有する。このため、膜・触媒層接合体の製造時には、電解質膜が、シート状の支持フィルムに張り合わされた状態で供給される。特許文献1の装置では、支持フィルム(バックシート)と電解質膜とが積層された長尺帯状の基材を、巻出ローラから繰り出し、電解質膜から支持フィルムを剥離することによって露出した電解質膜の表面に、触媒インクを塗工している。そして、塗工後の電解質膜を巻取ローラへ回収している。
しかしながら、この種の製造装置において、膜・触媒層接合体の製造を開始するときには、まず、巻出部から巻取部までの搬送経路に基材を掛け渡す必要がある。このとき、塗工部よりも搬送方向の下流側に掛け渡された電解質膜には、触媒インクを塗工することができない。したがって、電解質膜の搬送方向の先端部付近に、材料ロスが生じる。また、触媒インクの塗工が完了した後には、巻出部から巻取部までの搬送経路から、基材を回収する必要がある。このとき、塗工部よりも搬送方向の上流側に位置する電解質膜には、触媒インクを塗工することができない。したがって、電解質膜の搬送方向の後端部付近にも、材料ロスが生じる。
固体高分子形燃料電池に用いられる電解質膜は非常に高価であるため、材料ロスを低減することが求められている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、電解質膜の搬送方向の端部付近において、正常に塗工がされない部分を減らし、電解質膜の材料ロスを低減できる膜・触媒層接合体の製造装置および製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、電解質膜の表面に触媒層が形成された膜・触媒層接合体の製造方法であって、a)接続部において、支持フィルムおよび電解質膜の少なくとも2層が積層された長尺帯状の実基材と、第1層および第2層の少なくとも2層が積層された長尺帯状のダミー基材とを、層毎に接続することにより、前記支持フィルムと前記第1層とが長手方向に連なり、前記電解質膜と前記第2層とが長手方向に連なる長尺帯状の連結基材を形成する工程と、b)前記連結基材を、前記ダミー基材を先頭として長手方向に搬送する工程と、c)剥離部において、前記支持フィルムを前記電解質膜から剥離して、支持フィルム巻取ローラに巻き取る工程と、d)塗工部において、前記支持フィルムが剥離された前記電解質膜の表面に、触媒材料を塗工する工程と、有し、前記工程a)の前に、巻出部にセットされた前記ダミー基材を繰り出し、前記剥離部において、前記第1層を前記第2層から剥離して、前記第1層を前記支持フィルム巻取ローラに巻き取るとともに、前記第2層を、巻取部までの搬送経路に掛け渡す工程をさらに有し、前記接続部は、前記巻出部よりも搬送経路の下流側であって、かつ、前記剥離部および前記塗工部よりも搬送経路の上流側に位置する
本願の第発明は、電解質膜の表面に触媒層が形成された膜・触媒層接合体の製造方法であって、a)接続部において、支持フィルムおよび電解質膜の少なくとも2層が積層された長尺帯状の実基材と、第1層および第2層の少なくとも2層が積層された長尺帯状のダミー基材とを、層毎に接続することにより、前記支持フィルムと前記第1層とが長手方向に連なり、前記電解質膜と前記第2層とが長手方向に連なる長尺帯状の連結基材を形成する工程と、b)前記連結基材を、巻出部から巻取部まで、前記ダミー基材が後尾となるように長手方向に搬送する工程と、c)剥離部において、前記支持フィルムを前記電解質膜から剥離して、支持フィルム巻取ローラに巻き取る工程と、d)塗工部において、前記支持フィルムが剥離された前記電解質膜の表面に、触媒材料を塗工する工程と、を有し、前記工程d)の後に、全ての前記電解質膜が前記巻取部に巻き取られた状態で、前記接続部において前記ダミー基材を切断し、前記巻出部から前記巻取部までの搬送経路から前記ダミー基材の第1層および第2層をそれぞれ回収する工程をさらに有し、前記接続部は、前記巻出部よりも搬送経路の下流側であって、かつ、前記剥離部および前記塗工部よりも搬送経路の上流側に位置する
本願の第発明は、第発明または第発明の膜・触媒層接合体の製造方法であって、前記ダミー基材の長手方向の長さは、前記搬送経路の長さよりも長い。
本願の第発明は、第1発明から第発明までのいずれか1発明の膜・触媒層接合体の製造方法であって、前記第2層は、前記第1層と接触する面に粘着材を有する。
本願の第発明は、第1発明から第発明までのいずれか1発明の膜・触媒層接合体の製造方法であって、前記第1層の厚みは、前記支持フィルムの厚みと、略同一であり、前記第2層の厚みは、前記電解質膜の厚みと、略同一である。
本願の第発明は、第発明の膜・触媒層接合体の製造方法であって、前記第2層の厚みは、前記第1層の厚みよりも薄い。
本願の第発明は、第1発明から第発明までのいずれか1発明の膜・触媒層接合体の製造方法であって、前記第1層および前記第2層は、いずれもPETフィルムである。
本願の第発明は、電解質膜の表面に触媒層が形成された膜・触媒層接合体の製造装置であって、支持フィルムおよび電解質膜の少なくとも2層が積層された長尺帯状の実基材と、第1層および第2層の少なくとも2層が積層された長尺帯状のダミー基材とを、層毎に接続することにより、前記支持フィルムと前記第1層とが長手方向に連なり、前記電解質膜と前記第2層とが長手方向に連なる長尺帯状の連結基材を形成する接続部と、巻出部から巻取部まで前記連結基材を長手方向に搬送する搬送機構と、前記第1層前記第2層から剥離して支持フィルム巻取ローラに巻き取るとともに、前記支持フィルム前記電解質膜から剥離して前記支持フィルム巻取ローラに巻き取る剥離部と、前記剥離部よりも搬送経路の下流側において、前記電解質膜の表面に、触媒材料を塗工する塗工部と、を有し、前記接続部は、前記巻出部よりも搬送経路の下流側であって、かつ、前記剥離部および前記塗工部よりも搬送経路の上流側に配置され、前記巻出部から前記ダミー基材が繰り出され、前記剥離部において前記第1層が前記第2層から剥離されて前記支持フィルム巻取ローラに巻き取られ、前記第2層が前記巻取部までの搬送経路に掛け渡された状態で、前記接続部において前記連結基材が形成される
本願の第1発明およびその従属発明によれば、電解質膜の搬送方向の前端部付近において、正常に塗工がされない部分を減らすことができる。これにより、電解質膜の材料ロスを低減できる。
本願の第発明およびその従属発明によれば、電解質膜の搬送方向の後端部付近において、正常に塗工がされない部分を減らすことができる。これにより、電解質膜の材料ロスを低減できる。
本願の第発明によれば、電解質膜の搬送方向の端部付近において、正常に塗工がされない部分を減らすことができる。これにより、電解質膜の材料ロスを低減できる。
膜・触媒層接合体の製造装置の構成を示した図である。 剥離ローラの付近の拡大図である。 吸着ローラの軸心を含む断面における乾燥炉の概略形状を示した図である。 ラミネートローラの付近の拡大図である。 制御部と各部との接続を示したブロック図である。 本基材の搬送方向の前端部付近における、本基材およびダミー基材の部分断面図である。 本基材の搬送方向の後端部付近における、本基材およびダミー基材の部分断面図である。 基材の搬送の流れを示したフローチャートである。 ダミー基材の第1層と第2層とが部分的に分離した様子(比較例)を示した図である。 本基材の支持フィルムと電解質膜とが部分的に分離した様子(比較例)を示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.製造装置の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る膜・触媒層接合体の製造装置1の構成を示した図である。この製造装置1は、帯状の薄膜である電解質膜の表面に、電極となる触媒層を形成して、固体高分子形燃料電池用の膜・触媒層接合体を製造する装置である。図1に示すように、本実施形態の膜・触媒層接合体の製造装置1は、導入剥離部10、吸着ローラ20、塗工部30、乾燥炉40、貼付部50、表面冷却部60および制御部70を備えている。
導入剥離部10は、支持フィルム91および電解質膜92の2層で構成される長尺帯状の基材90を、吸着ローラ20の外周面に導入するとともに、電解質膜92から支持フィルム91を剥離する部位である。
電解質膜92には、例えば、フッ素系または炭化水素系の高分子電解質膜が用いられる。電解質膜92の具体例としては、パーフルオロカーボンスルホン酸を含む高分子電解質膜(例えば、米国DuPont社製のNafion(登録商標)、旭硝子(株)製のFlemion(登録商標)、旭化成(株)製のAciplex(登録商標)、ゴア(Gore)社製のGoreselect(登録商標))を挙げることができる。電解質膜92の膜厚は、例えば、5μm〜30μmとされる。電解質膜92は、大気中の湿気によって膨潤する一方、湿度が低くなると収縮する。すなわち、電解質膜92は、大気中の湿度に応じて変形しやすい性質を有する。
支持フィルム91は、電解質膜92の変形を抑制するためのフィルムである。支持フィルム91の材料には、電解質膜92よりも機械的強度が高く、形状保持機能に優れた樹脂が用いられる。支持フィルム91の具体例としては、PEN(ポリエチレンナフタレート)やPET(ポリエチレンテレフタレート)のフィルムを挙げることができる。支持フィルム91の膜厚は、例えば25μm〜100μmとされる。
図1に示すように、導入剥離部10は、剥離ローラ11、導入部12、排出部13および接続部14を有する。
剥離ローラ11は、水平に延びる軸心周りに回転するローラである。剥離ローラ11は、弾性体により形成された円筒状の外周面を有する。剥離ローラ11の外周面と、後述する吸着ローラ20の外周面とは、基材90が通過する隙間を空けて、互いに対向する。また、剥離ローラ11は、図示を省略したエアシリンダによって、吸着ローラ20側へ加圧されている。
導入部12は、基材巻出ローラ121および第1検知ローラ122を有する。基材巻出ローラ121および第1検知ローラ122は、いずれも、剥離ローラ11と平行に配置される。供給前の基材90は、基材巻出ローラ121に巻き付けられている。基材巻出ローラ121は、図示を省略したモータの動力により回転する。基材巻出ローラ121が回転すると、基材90は、基材巻出ローラ121から繰り出される。
基材巻出ローラ121から繰り出された基材90は、第1検知ローラ122の外周面に接触することにより向きを変えて、剥離ローラ11側へ搬送される。第1検知ローラ122は、基材90から受ける荷重をロードセルで計測することにより、導入部12において基材90にかかる張力を検知する。後述する制御部70は、第1検知ローラ122により検知される基材90の張力が、予め設定された値となるように、基材巻出ローラ121の回転数を制御する。
図2は、剥離ローラ11の付近の拡大図である。図2に示すように、第1検知ローラ122を通過した基材90は、剥離ローラ11と吸着ローラ20との間の隙間15へ導入される。このとき、支持フィルム91は剥離ローラ11の外周面に接触し、電解質膜92は吸着ローラ20の外周面に接触する。また、基材90は、剥離ローラ11から受ける圧力で、吸着ローラ20の外周面に押し付けられる。そうすると、吸着ローラ20の後述する負圧によって、吸着ローラ20の外周面に電解質膜92が吸着される。
なお、本実施形態では、基材巻出ローラ121から繰り出される電解質膜92の一方の面に、予め触媒材料9aの層が形成されている。このため、吸着ローラ20の外周面には、当該触媒材料9aの層とともに、電解質膜92が吸着される。触媒材料9aの層は、製造装置1とは別の塗工装置において、支持フィルム91および電解質膜92の2層で構成される基材90を、そのままロール・ツー・ロール方式で搬送しつつ、電解質膜92の表面に触媒インクを間欠塗工し、塗工された触媒インクを乾燥させることによって形成される。
排出部13は、フィルム巻取ローラ131および第2検知ローラ132を有する。フィルム巻取ローラ131および第2検知ローラ132は、いずれも、剥離ローラ11と平行に配置される。隙間15を通過した支持フィルム91は、吸着ローラ20から離れて、第2検知ローラ132の方向へ搬送される。これにより、電解質膜92から支持フィルム91が剥離される。すなわち、本実施形態では、剥離ローラ11、吸着ローラ20および排出部13によって、電解質膜92から支持フィルム91を剥離する剥離部が構成されている。剥離された支持フィルム91は、第2検知ローラ132の外周面に接触することにより向きを変えて、フィルム巻取ローラ131側へ搬送される。
フィルム巻取ローラ131は、図示を省略したモータの動力により回転する。これにより、フィルム巻取ローラ131に支持フィルム91が巻き取られる。第2検知ローラ132は、支持フィルム91から受ける荷重をロードセルで計測することにより、排出部13において支持フィルム91にかかる張力を検知する。後述する制御部70は、第2検知ローラ132により検知される支持フィルム91の張力が、予め設定された値となるように、フィルム巻取ローラ131の回転数を制御する。
接続部14は、基材巻出ローラ121と第1検知ローラ122との間に位置する。接続部14は、基材(後述する本基材)90または後述するダミー基材80を切断するための機構や、切断された基材90またはダミー基材80に、新たな基材90またはダミー基材80を接続するための機構を有する。
吸着ローラ20は、電解質膜92を外周面に吸着保持しつつ回転するローラである。吸着ローラ20は、剥離ローラ11よりも径の大きい円筒状の外周面を有する。吸着ローラ20の直径は、例えば、400mm〜1600mmとされる。吸着ローラ20は、図示を省略したモータの動力により、水平(すなわち、剥離ローラ11と平行)に延びる軸心周りに回転する。吸着ローラ20の回転方向である第1方向と、剥離ローラ11の回転方向である第2方向とは、互いに反対方向となる。
吸着ローラ20の材料には、例えば、多孔質カーボンや多孔質セラミックス等の多孔質材料が用いられる。多孔質セラミックスの具体例としては、アルミナ(Al2O3)または炭化ケイ素(SiC)の焼結体を挙げることができる。多孔質の吸着ローラ20における気孔径は、例えば5μm以下とされ、気孔率は、例えば15%〜50%とされる。また、吸着ローラ20の外周面は、例えば、Rz(最大高さ)の値が5μm以下の表面粗さに形成される。また、回転時における吸着ローラ20の全振れ(回転軸から外周面までの距離の変動)は、10μm以下とされる。
吸着ローラ20の端面には、吸引口21が設けられている。吸引口21は、図外の吸引機構(例えば、排気ポンプ)に接続される。吸引機構を動作させると、吸着ローラ20の吸引口21に負圧が生じる。そして、吸着ローラ20内の気孔を介して、吸着ローラ20の外周面にも、負圧が生じる。例えば、吸引口21に90kPa以上の負圧を発生させることによって、吸着ローラ20の外周面に10kPa以上の負圧を発生させる。電解質膜92は、当該負圧によって、吸着ローラ20外周面に吸着保持されつつ、吸着ローラ20の回転によって円弧状に搬送される。
また、図1中に破線で示すように、吸着ローラ20の内部には、複数の水冷管22が設けられている。水冷管22には、図外の給水機構から、所定温度に温調された冷却水が供給される。製造装置1の動作時には、吸着ローラ20の熱が、熱媒体である冷却水に吸収される。これにより、吸着ローラ20が冷却される。熱を吸収した冷却水は、図外の排液機構へ排出される。
塗工部30は、吸着ローラ20により搬送される電解質膜92の表面に、触媒インクを塗工するための機構である。触媒インクには、触媒材料(例えば、白金(Pt))を含む粒子をアルコールなどの溶媒中に分散させた電極ペーストが用いられる。図1に示すように、塗工部30は、塗工ノズル31を有する。塗工ノズル31は、吸着ローラ20による電解質膜92の搬送方向において、剥離ローラ11よりも下流側に設けられている。塗工ノズル31は、吸着ローラ20の外周面に対向する吐出口311を有する。吐出口311は、吸着ローラ20の外周面に沿って、水平に延びるスリット状の開口である。
塗工ノズル31は、供給配管32を介して、触媒インク供給源33と流路接続されている。また、供給配管32の経路上には、開閉弁34が介挿されている。このため、開閉弁34を開放すると、触媒インク供給源33から、供給配管32を通って塗工ノズル31に、触媒インクが供給される。そして、塗工ノズル31の吐出口311から電解質膜92へ向けて、触媒インクが吐出される。その結果、吸着ローラ20に保持された電解質膜92の外側の面に、触媒インクが塗工される。
本実施形態では、開閉弁34を一定の周期で開閉することによって、塗工ノズル31の吐出口311から、触媒インクを断続的に吐出する。これにより、電解質膜92の表面に、触媒インクを搬送方向に一定の間隔で間欠塗工する。ただし、開閉弁34を連続的に開放して、電解質膜92の表面に、搬送方向に切れ目無く触媒インクを塗工してもよい。
なお、触媒インク中の触媒材料には、高分子形燃料電池のアノードまたはカソードにおいて燃料電池反応を起こす材料が用いられる。具体的には、白金(Pt)、白金合金、白金化合物等を、触媒材料として用いることができる。白金合金の例としては、例えば、ルテニウム(Ru)、パラジウム(Pd)、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)、イリジウム(Ir)、鉄(Fe)等からなる群から選択された少なくとも1種の金属と白金との合金を挙げることができる。一般的には、カソード用の触媒材料には白金が用いられ、アノード用の触媒材料には白金合金が用いられる。塗工ノズル31から吐出される触媒インクは、カソード用であってもアノード用であってもよい。ただし、電解質膜92の表裏に形成される触媒材料9a,9bは、互いに逆極性の触媒材料とする。
乾燥炉40は、電解質膜92の表面に塗工された触媒インクを乾燥させる部位である。本実施形態の乾燥炉40は、吸着ローラ20による電解質膜92の搬送方向において、塗工部30よりも下流側に配置されている。また、乾燥炉40は、吸着ローラ20の外周面に沿って、円弧状に設けられている。図1に示すように、乾燥炉40は、3つの熱風供給部41〜43と、2つの熱遮断部44,45とを有する。3つの熱風供給部41〜43は、吸着ローラ20の外周面に向けて、加熱された気体(熱風)を吹き付ける。触媒インクが塗工された電解質膜92が熱風供給部41〜43を通過すると、当該熱風により触媒インクが乾燥して固化する。すなわち、触媒インク中の溶媒が気化して、電解質膜92の表面に触媒材料9bの層が形成される。
3つの熱風供給部41〜43は、それぞれ、吹き付ける熱風の温度が異なる。3つの熱風供給部41〜43から吹き付けられる熱風の温度は、吸着ローラ20による電解質膜92の搬送方向の上流側から下流側へ向かうにつれて、順次に高くなる。最も搬送方向上流側の熱風供給部41から吹き付けられる熱風の温度は、例えば、周囲の環境温度以上かつ40℃以下とされる。2つ目の熱風供給部42から吹き付けられる熱風の温度は、例えば、40℃以上かつ80℃以下とされる。また、最も搬送方向下流側の熱風供給部43から吹き付けられる熱風の温度は、例えば、50℃以上かつ100℃以下とされる。
このように、本実施形態の乾燥炉40では、電解質膜92に吹き付ける熱風の温度を、搬送方向下流側へ向かうにつれて順次に高くする。このようにすれば、電解質膜92および触媒インクの温度を、緩やかに上昇させることができる。したがって、急激な乾燥により触媒材料9bにクラック等の損傷が生じることを、抑制できる。
2つの熱遮断部44,45は、吸着ローラ20による電解質膜92の搬送方向において、3つの熱風供給部41〜43の上流側および下流側に設けられている。すなわち、一方の熱遮断部44は、最も搬送方向上流側の熱風供給部41よりも搬送方向の上流側に配置され、他方の熱遮断部45は、最も搬送方向下流側の熱風供給部43よりも搬送方向の下流側に配置されている。これらの熱遮断部44,45は、吸着ローラ20の外周面近傍の気体を吸引する。これにより、熱風供給部41〜43から吹き出された熱風が、熱遮断部44,45を超えて搬送方向の上流側および下流側へ流れ出すことを防止する。また、乾燥時に触媒インクから生じた溶媒の蒸気が、熱遮断部44,45を超えて搬送方向の上流側および下流側へ流れ出すことも防止する。
図3は、吸着ローラ20の軸心を含む断面における、乾燥炉40の概略形状を示した図である。図3に示すように、本実施形態の乾燥炉40は、一対の吸引部46,47を有する。吸引部46,47は、熱風供給部41〜43の両側縁部から吸着ローラ20側へ向けて、板状に突出する。また、各吸引部46,47は、吸着ローラ20の外周面の両側部に沿って、円弧状に広がる。これらの吸引部46,47は、周辺の気体を吸引する。これにより、熱風供給部41,43から供給された熱風や、溶媒の蒸気が、吸引部46,47を超えて外側へ流れ出すことを防止する。
貼付部50は、触媒材料9bの層が形成された電解質膜92の表面に、帯状のカバーフィルム93を貼り付ける部位である。貼付部50は、吸着ローラ20による電解質膜92の搬送方向において、乾燥炉40よりも下流側に配置されている。図1に示すように、貼付部50は、ラミネートローラ51、フィルム供給部52および接合体回収部53を有する。
図4は、ラミネートローラ51の付近の拡大図である。ラミネートローラ51は、水平に延びる軸心周りに回転するローラである。ラミネートローラ51は、吸着ローラ20よりも径の小さい円筒状の外周面を有する。ラミネートローラ51の外周面と、吸着ローラ20の外周面とは、電解質膜92およびカバーフィルム93が通過する隙間を空けて、互いに対向する。また、ラミネートローラ51は、図示を省略したエアシリンダによって、吸着ローラ20側へ加圧されている。
ラミネートローラ51の材料には、例えば、熱伝導率の高い金属が用いられる。また、ラミネートローラ51の内部には、通電により発熱するヒータ511が設けられている。ヒータ511には、例えば、シーズヒータを用いることができる。ヒータ511に通電すると、ヒータ511から生じる熱によって、ラミネートローラ51の外周面が、環境温度よりも高い所定の温度に温調される。なお、ラミネートローラ51の外周面の温度を放射温度計等の温度センサを用いて計測し、その計測結果に基づいて、ラミネートローラ51の外周面が一定の温度となるように、ヒータ511の出力を制御してもよい。
図1に戻る。フィルム供給部52は、フィルム巻出ローラ521および第3検知ローラ522を有する。フィルム巻出ローラ521および第3検知ローラ522は、いずれも、ラミネートローラ51と平行に配置される。供給前のカバーフィルム93は、フィルム巻出ローラ521に巻き付けられている。フィルム巻出ローラ521は、図示を省略したモータの動力により回転する。フィルム巻出ローラ521が回転すると、カバーフィルム93は、フィルム巻出ローラ521から繰り出される。
カバーフィルム93の材料には、電解質膜92よりも機械的強度が高く、形状保持機能に優れた樹脂が用いられる。カバーフィルム93の具体例としては、PEN(ポリエチレンナフタレート)やPET(ポリエチレンテレフタレート)のフィルムを挙げることができる。カバーフィルム93は、支持フィルム91と同じものであってもよい。また、フィルム巻取ローラ131によって巻き取った支持フィルム91を、カバーフィルム93としてフィルム巻出ローラ521から繰り出すようにしてもよい。
繰り出されたカバーフィルム93は、第3検知ローラ522の外周面に接触することにより向きを変えて、ラミネートローラ51側へ搬送される。第3検知ローラ522は、カバーフィルム93から受ける荷重をロードセルで計測することにより、フィルム供給部52においてカバーフィルム93にかかる張力を検知する。後述する制御部70は、第3検知ローラ522により検知されるカバーフィルム93の張力が、予め設定された値となるように、フィルム巻出ローラ521の回転数を制御する。
第3検知ローラ522を通過したカバーフィルム93は、吸着ローラ20の外周面に吸着保持された電解質膜92と、ラミネートローラ51との間へ導入される。このとき、カバーフィルム93は、ラミネートローラ51からの圧力により電解質膜92に押し付けられるとともに、ラミネートローラ51の熱により加熱される。その結果、電解質膜92の外側の面に、カバーフィルム93が貼り付けられる。電解質膜92の表面に形成された触媒材料9bは、電解質膜92とカバーフィルム93との間に挟まれる。これにより、電解質膜92、触媒材料9a,9bおよびカバーフィルム93で構成される膜・触媒層接合体94が形成される。
接合体回収部53は、接合体巻取ローラ531および第4検知ローラ532を有する。接合体巻取ローラ531および第4検知ローラ532は、いずれも、ラミネートローラ51と平行に配置される。吸着ローラ20とラミネートローラ51との間を通過した膜・触媒層接合体94は、吸着ローラ20から離れて、第4検知ローラ532の方向へ搬送される。そして、膜・触媒層接合体94は、第4検知ローラ532の外周面に接触することにより向きを変えて、接合体巻取ローラ531側へ搬送される。
接合体巻取ローラ531は、図示を省略したモータの動力により回転する。これにより、接合体巻取ローラ531に膜・触媒層接合体94が巻き取られる。第4検知ローラ532は、膜・触媒層接合体94から受ける荷重をロードセルで計測することにより、接合体回収部53において膜・触媒層接合体94にかかる張力を検知する。後述する制御部70は、第4検知ローラ532により検知される膜・触媒層接合体94の張力が、予め設定された値となるように、接合体巻取ローラ531の回転数を制御する。
表面冷却部60は、吸着ローラ20の外周面を冷却するための機構である。表面冷却部60は、吸着ローラ20の外周面のうち、貼付部50と導入剥離部10との間の電解質膜92を保持しない領域に対向する位置に配置される。表面冷却部60は、例えば、吸着ローラ20の外周面に、環境温度よりも低温(例えば5℃程度)のクリーンドライエアを吹き付ける。乾燥炉40およびラミネートローラ51により加熱された吸着ローラ20は、当該クリーンドライエアを受けることによって冷却される。
このように、本実施形態の製造装置1では、基材巻出ローラ121からの基材90の繰り出し、電解質膜92からの支持フィルム91の剥離、電解質膜92への触媒インクの塗工、乾燥炉40による乾燥、電解質膜92へのカバーフィルム93の貼り付け、の各工程が、順次に実行される。これにより、固体高分子形燃料電池の電極に用いられる膜・触媒層接合体94が製造される。電解質膜92は、支持フィルム91、吸着ローラ20、またはカバーフィルム93に、常に保持されている。これにより、製造装置1における電解質膜92の膨潤・収縮等の変形が抑制される。
なお、本実施形態では、巻出部である基材巻出ローラ121、第1検知ローラ122、剥離ローラ11、第2検知ローラ132、フィルム巻取ローラ131、吸着ローラ20、ラミネートローラ51、第4検知ローラ532および巻取部である接合体巻取ローラ531の各ローラによって、基材90を長手方向に搬送する搬送機構が構成されている。
制御部70は、製造装置1内の各部を動作制御するための手段である。図5は、制御部70と、製造装置1内の各部との接続を示したブロック図である。図5中に概念的に示したように、制御部70は、CPU等の演算処理部71、RAM等のメモリ72およびハードディスクドライブ等の記憶部73を有するコンピュータにより構成される。記憶部73内には、印刷処理を実行するためのコンピュータプログラムPが、インストールされている。
また、図5に示すように、制御部70は、上述した基材巻出ローラ121のモータ、第1検知ローラ122のロードセル、フィルム巻取ローラ131のモータ、第2検知ローラ132のロードセル、接続部14、吸着ローラ20のモータ、吸着ローラ20の吸引機構、吸着ローラ20の給水機構、開閉弁34、3つの熱風供給部41〜43、2つの熱遮断部44,45、2つの吸引部46,47、ヒータ511、フィルム巻出ローラ521のモータ、第3検知ローラ522のロードセル、接合体巻取ローラ531のモータ、第4検知ローラ532のロードセルおよび表面冷却部60と、それぞれ通信可能に接続されている。
制御部70は、記憶部73に記憶されたコンピュータプログラムPやデータをメモリ72に一時的に読み出し、当該コンピュータプログラムPに基づいて、演算処理部71が演算処理を行うことにより、上記の各部を動作制御する。これにより、製造装置1における膜・触媒層接合体の製造処理が進行する。
<2.製造装置における基材の搬送について>
続いて、上述した製造装置1において膜・触媒層接合体を製造するときの基材の搬送について、説明する。
本実施形態では、支持フィルム91および電解質膜92の2層で構成される長尺帯状の基材90(以下、「本基材90」と称する)の前後に、ダミー基材80を接続して搬送する。図6は、本基材90の搬送方向の前端部付近における、本基材90およびダミー基材80の部分断面図である。図7は、本基材90の搬送方向の後端部付近における、本基材90およびダミー基材80の部分断面図である。図6および図7のように、ダミー基材80は、本基材90と同数の層(本実施形態では、第1層81および第2層82の2層)が積層された、長尺帯状の基材である。
ダミー基材80の第1層81は、本基材90の支持フィルム91と、略同一の厚みを有する。ダミー基材80の第2層82は、本基材90の電解質膜92と、略同一の厚みを有する。したがって、本実施形態では、第2層82の厚みが、第1層81の厚みよりも薄い。第1層81および第2層82の材料には、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂製のフィルムを用いることができる。また、第2層82は、第1層81と接触する面に粘着材83を有する。この粘着材83によって、第1層81と第2層82とが、剥離可能に接合されている。
図8は、製造装置1における基材の搬送の流れを示したフローチャートである。この製造装置1において、膜・触媒層接合体の製造を開始するときには、まず、基材巻出ローラ121に、ロール状のダミー基材80をセットする(ステップS1)。次に、基材巻出ローラ121からダミー基材80を繰り出し、製造装置1内の搬送経路に掛け渡す(ステップS2)。
このとき、ダミー基材80の第1層81は、支持フィルム91が通るべき搬送経路に掛け渡される。すなわち、第1層81は、剥離ローラ11と吸着ローラ20との隙間から、第2検知ローラ132を通って、フィルム巻取ローラ131に巻き取られる。一方、ダミー基材80の第2層82は、電解質膜92が通るべき搬送経路に掛け渡される。すなわち、第2層82は、剥離ローラ11と吸着ローラ20との隙間から、吸着ローラ20、ラミネートローラ51および第4検知ローラ532を通って、接合体巻取ローラ531に巻き取られる。
ダミー基材80の長手方向の長さは、基材巻出ローラ121からフィルム巻取ローラ131までの搬送経路と、基材巻出ローラ121から接合体巻取ローラ531までの搬送経路と、のうちの長い方の搬送経路の長さよりも長いことが好ましい。このようにすれば、本基材90の搬送前に、製造装置1内の搬送経路の全体に、ダミー基材80を掛け渡すことができる。
製造装置1の全体にダミー基材80が掛け渡されると、次に、接続部14においてダミー基材80が切断される。ダミー基材80の切断は、制御部70からの指令に基づいて動作する機構により、自動的に行われるものであってもよく、あるいは、製造装置1のユーザが、手動で行うものであってもよい。ダミー基材80の切断が完了すると、基材巻出ローラ121に残ったロール状のダミー基材80は、基材巻出ローラ121から取り外される。続いて、基材巻出ローラ121に、ロール状の本基材90がセットされる(ステップS3)。そして、基材巻出ローラ121から本基材90を繰り出し、接続部14において、本基材90の搬送方向の前端部と、ダミー基材80の搬送方向の後端部とを、接続する(ステップS4)。
ステップS4では、本基材90とダミー基材80とを、層毎に接続する。すなわち、本基材90の支持フィルム91と、ダミー基材80の第1層81とが接続され、本基材90の電解質膜92と、ダミー基材80の第2層82とが接続される。これらの基材の接続は、例えば、図6のように、両基材を跨ぐようにテープ101を貼り付けることにより行われる。これにより、支持フィルム91と第1層81とが長手方向に連なり、電解質膜92と第2層82とが長手方向に連なる、長尺帯状の連結基材100が形成される。
なお、本基材90とダミー基材80とは、テープ101以外の手段(例えば溶着など)で、接続されてもよい。また、本基材90とダミー基材80との接続は、制御部70からの指令に基づいて動作する機構により、自動的に行われるものであってもよく、あるいは、製造装置1のユーザが、手動で行うものであってもよい。
続いて、製造装置1における連結基材100の搬送を開始する(ステップS5)。すなわち、基材巻出ローラ121、フィルム巻取ローラ131、吸着ローラ20、フィルム巻出ローラ521および接合体巻取ローラ531を回転させることにより、連結基材100を、ダミー基材80を先頭として長手方向に搬送する。
連結基材100の搬送が開始された後、剥離ローラ11と吸着ローラ20との間の隙間には、まず、ダミー基材80が通過し、次いで、本基材90が通過する。したがって、まず、ダミー基材80の第2層82から第1層81が剥離され、次いで、本基材90の電解質膜92から支持フィルム91が剥離される(ステップS6)。支持フィルム91が剥離されると、電解質膜92は、外側の面を露出させた状態で、吸着ローラ20に保持される。そして、吸着ローラ20の回転によって、電解質膜92が塗工部30側へ搬送される。
電解質膜92の搬送方向の前端が塗工部30に差し掛かると、塗工部30は、触媒インクの吐出を開始する(ステップS7)。本実施形態では、電解質膜92の表面に、触媒インクが、搬送方向に一定の間隔で塗工される。塗工部30を通過した電解質膜92は、吸着ローラ20によりさらに下流側へ搬送され、乾燥炉40へ進入する。乾燥炉40では、塗工された触媒インクが乾燥する。これにより、電解質膜92の表面に触媒材料9bの層が形成される。その後、貼付部50において、電解質膜92の表面にカバーフィルム93が貼り付けられる。そして、カバーフィルム93が貼り付けられた膜・触媒層接合体94は、接合体巻取ローラ531に巻き取られる。
このように、本実施形態の製造装置1では、本基材90の搬送方向の前端部に、ダミー基材80を接続する。そして、本基材90よりも先に、ダミー基材80を搬送する。このため、電解質膜92の搬送方向の前端部から、触媒インクを塗工することができる。また、基材の搬送速度が安定し、乾燥炉40における熱風の温度等の各処理部の状態が安定した後に、電解質膜92への触媒インクの塗工を開始できる。したがって、電解質膜92の先端部付近において、正常に塗工がされずに廃棄される部分を減らすことができる。
なお、ダミー基材80の搬送中に、仮に第1層81と第2層82とが部分的に分離したとすると、図9のように、その層分離が、ローラの手前などで停滞し、連結基材100の後方に層分離が伝播する。その結果、図10のように、後続の本基材90の支持フィルム91および電解質膜92も、部分的に分離してしまう場合がある。このような層分離は、塗工不良の要因となり得る。しかしながら、本実施形態のダミー基材80は、第1層81と第2層82との間に粘着材83を有する。これにより、第1層81と第2層82とが部分的に分離することが抑制されている。
ただし、粘着材83の粘着力が強すぎると、剥離ローラ11を通過した後に、第1層81と第2層82とを分離することが困難となる。このため、粘着材83の粘着力は、本基材90における支持フィルム91と電解質膜92との間の接合力と、同程度であることが好ましい。
基材の搬送を継続すると、やがて、基材巻出ローラ121から本基材90が全て繰り出される。制御部70は、基材巻出ローラ121の本基材90が無くなると、各ローラを止めて、基材の搬送を停止させるとともに、塗工部30からの触媒インクの吐出も停止させる(ステップS8)。そして、接続部14において本基材90を切断する。本基材90の切断は、制御部70からの指令に基づいて動作する機構により、自動的に行われるものであってもよく、あるいは、製造装置1のユーザが、手動で行うものであってもよい。
続いて、制御部70またはユーザは、塗工すべき次の本基材90があるかどうかを判断する(ステップS9)。塗工すべき次の本基材90がある場合には、基材巻出ローラ121に、新しいロール状の本基材90をセットする(ステップS10)。そして、基材巻出ローラ121から新しい本基材90を繰り出し、接続部14において、当該本基材90の搬送方向の前端部と、切断された本基材90の搬送方向の後端部とを、接続する(ステップS11)。すなわち、本基材90の支持フィルム91同士を、例えばテープにより接続し、電解質膜92同士を、例えばテープにより接続する。
なお、本基材90同士の接続は、テープ101以外の手段(例えば溶着など)により行われてもよい。また、本基材90同士の接続は、制御部70からの指令に基づいて動作する機構により、自動的に行われるものであってもよく、あるいは、製造装置1のユーザが、手動で行うものであってもよい。
本基材90同士の接続が完了すると、製造装置1は、本基材90の搬送を再開するとともに、塗工部30からの触媒インクの吐出も再開する(ステップS12)。これにより、先の本基材90の残りの部分(搬送方向の後端部付近)に触媒インクが塗工された後、新しい本基材90にも、引き続き触媒インクが塗工される。その後、ステップS8に戻り、塗工すべき次の本基材90がある限り、ステップS8〜S12の処理を繰り返す。
一方、ステップS9において、塗工すべき次の本基材90が無くなった場合には、基材巻出ローラ121にダミー基材80をセットする(ステップS13)。そして、基材巻出ローラ121からダミー基材80を繰り出し、接続部14において、ダミー基材80の搬送方向の前端部と、切断された本基材90の搬送方向の後端部とを、接続する(ステップS14)。
ステップS14では、ダミー基材80と本基材90とを、層毎に接続する。すなわち、ダミー基材80の第1層81と、本基材90の支持フィルム91とが接続され、ダミー基材80の第2層82と、本基材90の電解質膜92とが接続される。これらの基材の接続は、例えば、図7のように、両基材を跨ぐようにテープ101を貼り付けることにより行われる。これにより、第1層81と支持フィルム91とが長手方向に連なり、第2層82と電解質膜92とが長手方向に連なる、長尺帯状の連結基材100が形成される。
なお、ダミー基材80と本基材90とは、テープ101以外の手段(例えば溶着など)で、接続されてもよい。また、ダミー基材80と本基材90との接続は、制御部70からの指令に基づいて動作する機構により、自動的に行われるものであってもよく、あるいは、製造装置1のユーザが、手動で行うものであってもよい。
ダミー基材80と本基材90との接続が完了すると、製造装置1は、連結基材100の搬送を再開するとともに、塗工部30からの触媒インクの吐出も再開する(ステップS15)。連結基材100は、ダミー基材80が後尾となるように、長手方向に搬送される。塗工部30は、本基材90の残りの部分(搬送方向の後端部付近)に触媒インクを塗工する。その後、ダミー基材80の搬送方向の前端が塗工部30に差し掛かると、塗工部30は、触媒インクの吐出を停止する(ステップS16)。そして、製造装置1は、全ての電解質膜92が接合体巻取ローラ531に巻き取られるまで、基材の搬送を継続した後、基材の搬送を停止させる。
その後、接続部14においてダミー基材80が切断される。そして、製造装置1内の搬送経路に掛け渡されたダミー基材80の第1層81が、フィルム巻取ローラ131へ回収され、製造装置1内の搬送経路に掛け渡されたダミー基材80の第2層82が、接合体巻取ローラ531へ回収される(ステップS17)。
このように、本実施形態の製造装置1では、本基材90の搬送方向の後端部に、ダミー基材80を接続する。そして、本基材90よりも後に、ダミー基材80を搬送する。このため、電解質膜92の搬送方向の後端部まで、触媒インクを塗工することができる。また、電解質膜92への触媒インクの塗工が完了した後に、基材の搬送速度を減速させることができる。したがって、電解質膜92の後端部付近において、正常に塗工がされずに廃棄される部分を減らすことができる。
ステップS13においてセットされるダミー基材80の長手方向の長さは、基材巻出ローラ121からフィルム巻取ローラ131までの搬送経路と、基材巻出ローラ121から接合体巻取ローラ531までの搬送経路と、のうちの長い方の搬送経路の長さよりも長いことが好ましい。このようにすれば、本基材90の搬送後に、製造装置1内の搬送経路の全体に、ダミー基材80を掛け渡すことができる。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、本基材90が、支持フィルム91および電解質膜92の2層であった。このため、ダミー基材80も、第1層81と第2層82の2層とした。しかしながら、本基材90の層数は、3層以上であってもよい。その場合、ダミー基材80の層数も、本基材90の層数と同数とすればよい。そして、本基材90とダミー基材80とを、層毎に接続すればよい。本基材90を構成する各層の搬送経路が異なる場合には、ダミー基材80を構成する各層を、対応する本基材90の層が通るべき搬送経路に搬送するようにすればよい。
また、上記の実施形態では、製造装置1内の基材巻出ローラ121に、ダミー基材80と本基材90とを別々にセットし、それらを接続部14において接続していた。しかしながら、予め別の場所でダミー基材80と本基材90とを接続して連結基材100を形成しておいてもよい。例えば、電解質膜92の一方の面に触媒材料9aの層を形成する装置において、ダミー基材80と本基材90とを接続し、得られた連結基材100を、電解質膜92の他方の面に触媒材料9bの層を形成する製造装置1の基材巻出ローラ121に、そのままセットするようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、一方の面に予め触媒材料9aの層が形成された電解質膜92の他方の面に、触媒材料9bを形成する場合について説明した。しかしながら、本発明の製造装置は、表裏のいずれの面にも触媒材料の層が形成されていない電解質膜に対して、触媒材料を形成するものであってもよい。
また、製造装置の細部の構成については、本願の各図と相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 製造装置
9a,9b 触媒材料
10 導入剥離部
11 剥離ローラ
12 導入部
13 排出部
14 接続部
15 隙間
20 吸着ローラ
21 吸引口
22 水冷管
30 塗工部
31 塗工ノズル
32 供給配管
33 触媒インク供給源
34 開閉弁
40 乾燥炉
41,42,43 熱風供給部
44,45 熱遮断部
46,47 吸引部
50 貼付部
51 ラミネートローラ
52 フィルム供給部
53 接合体回収部
60 表面冷却部
70 制御部
80 ダミー基材
81 第1層
82 第2層
83 粘着材
90 本基材
91 支持フィルム
92 電解質膜
93 カバーフィルム
94 膜・触媒層接合体
100 連結基材
101 テープ
121 基材巻出ローラ
131 フィルム巻取ローラ
521 フィルム巻出ローラ
531 接合体巻取ローラ
9a,9b 触媒材料

Claims (8)

  1. 電解質膜の表面に触媒層が形成された膜・触媒層接合体の製造方法であって、
    a)接続部において、支持フィルムおよび電解質膜の少なくとも2層が積層された長尺帯状の実基材と、第1層および第2層の少なくとも2層が積層された長尺帯状のダミー基材とを、層毎に接続することにより、前記支持フィルムと前記第1層とが長手方向に連なり、前記電解質膜と前記第2層とが長手方向に連なる長尺帯状の連結基材を形成する工程と、
    b)前記連結基材を、前記ダミー基材を先頭として長手方向に搬送する工程と、
    c)剥離部において、前記支持フィルムを前記電解質膜から剥離して、支持フィルム巻取ローラに巻き取る工程と、
    d)塗工部において、前記支持フィルムが剥離された前記電解質膜の表面に、触媒材料を塗工する工程と、
    を有し、
    前記工程a)の前に、巻出部にセットされた前記ダミー基材を繰り出し、前記剥離部において、前記第1層を前記第2層から剥離して、前記第1層を前記支持フィルム巻取ローラに巻き取るとともに、前記第2層を、巻取部までの搬送経路に掛け渡す工程
    をさらに有し、
    前記接続部は、前記巻出部よりも搬送経路の下流側であって、かつ、前記剥離部および前記塗工部よりも搬送経路の上流側に位置する膜・触媒層接合体の製造方法。
  2. 電解質膜の表面に触媒層が形成された膜・触媒層接合体の製造方法であって、
    a)接続部において、支持フィルムおよび電解質膜の少なくとも2層が積層された長尺帯状の実基材と、第1層および第2層の少なくとも2層が積層された長尺帯状のダミー基材とを、層毎に接続することにより、前記支持フィルムと前記第1層とが長手方向に連なり、前記電解質膜と前記第2層とが長手方向に連なる長尺帯状の連結基材を形成する工程と、
    b)前記連結基材を、巻出部から巻取部まで、前記ダミー基材が後尾となるように長手方向に搬送する工程と、
    c)剥離部において、前記支持フィルムを前記電解質膜から剥離して、支持フィルム巻取ローラに巻き取る工程と、
    d)塗工部において、前記支持フィルムが剥離された前記電解質膜の表面に、触媒材料を塗工する工程と、
    を有し、
    前記工程d)の後に、全ての前記電解質膜が前記巻取部に巻き取られた状態で、前記接続部において前記ダミー基材を切断し、前記巻出部から前記巻取部までの搬送経路から前記ダミー基材の第1層および第2層をそれぞれ回収する工程
    をさらに有し、
    前記接続部は、前記巻出部よりも搬送経路の下流側であって、かつ、前記剥離部および前記塗工部よりも搬送経路の上流側に位置する膜・触媒層接合体の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の膜・触媒層接合体の製造方法であって、
    前記ダミー基材の長手方向の長さは、前記搬送経路の長さよりも長い膜・触媒層接合体の製造方法。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の膜・触媒層接合体の製造方法であって、
    前記第2層は、前記第1層と接触する面に粘着材を有する膜・触媒層接合体の製造方法。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の膜・触媒層接合体の製造方法であって、
    前記第1層の厚みは、前記支持フィルムの厚みと、略同一であり、
    前記第2層の厚みは、前記電解質膜の厚みと、略同一である膜・触媒層接合体の製造方法。
  6. 請求項5に記載の膜・触媒層接合体の製造方法であって、
    前記第2層の厚みは、前記第1層の厚みよりも薄い膜・触媒層接合体の製造方法。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の膜・触媒層接合体の製造方法であって、
    前記第1層および前記第2層は、いずれもPETフィルムである膜・触媒層接合体の製造方法。
  8. 電解質膜の表面に触媒層が形成された膜・触媒層接合体の製造装置であって、
    支持フィルムおよび電解質膜の少なくとも2層が積層された長尺帯状の実基材と、第1層および第2層の少なくとも2層が積層された長尺帯状のダミー基材とを、層毎に接続することにより、前記支持フィルムと前記第1層とが長手方向に連なり、前記電解質膜と前記第2層とが長手方向に連なる長尺帯状の連結基材を形成する接続部と、
    巻出部から巻取部まで前記連結基材を長手方向に搬送する搬送機構と、
    前記第1層を前記第2層から剥離して支持フィルム巻取ローラに巻き取るとともに、前記支持フィルムを前記電解質膜から剥離して前記支持フィルム巻取ローラに巻き取る剥離部と、
    前記剥離部よりも搬送経路の下流側において、前記電解質膜の表面に、触媒材料を塗工する塗工部と、
    を有し、
    前記接続部は、前記巻出部よりも搬送経路の下流側であって、かつ、前記剥離部および前記塗工部よりも搬送経路の上流側に配置され、
    前記巻出部から前記ダミー基材が繰り出され、前記剥離部において前記第1層が前記第2層から剥離されて前記支持フィルム巻取ローラに巻き取られ、前記第2層が前記巻取部までの搬送経路に掛け渡された状態で、前記接続部において前記連結基材が形成される膜・触媒層接合体の製造装置
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