JP6750326B2 - 端子付き電線 - Google Patents
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Description
導体と、この導体を被覆する絶縁被覆と、を有する電線と、
前記電線の導体に接続される圧縮端子と、
を備え、
前記導体の一部が前記絶縁被覆の剥がしによって露出しているとともに、前記導体の露出部に金属細線が巻かれ、この金属細線が巻かれた前記露出部に前記圧縮端子が接続されている
端子付き電線である。
電線の導体を被覆する絶縁被覆を剥がして前記導体の一部を露出させる第1工程と、
前記導体の露出部に金属細線を巻く第2工程と、
前記金属細線が巻かれた前記導体の露出部に圧縮端子を接続することにより、前記金属細線の食い込みによって前記導体表面の酸化膜を破壊する第3工程と、
を含む端子付き電線の製造方法である。
図1は本発明の実施形態に係る端子付き電線の構成を説明するための模式図である。
本発明の実施形態に係る端子付き電線1は、電線2と、圧縮端子3と、を備えた構成となっている。端子付き電線1は、たとえば、自動車などの車両に用いることができる。もちろん、端子付き電線1は電気・電子機器等の車両以外の用途で用いることもできる。
電線2は、導体4と、この導体4を被覆する絶縁被覆5と、を備えた構成となっている。
導体4は、電線2の芯線を構成している。導体4は、たとえば、複合撚り線によって構成されている。複合撚り線とは、図2に示すように、複数の金属素線11を撚り合わせて集合撚り線12とし、この集合撚り線12を複数撚り合わせて構成されるものである。この場合、1本の集合撚り線12を構成する金属素線11の本数を「m」とし、1本の複合撚り線を構成する集合撚り線12の本数を「n」とすると、1本の導体(複合撚り線)4を構成する金属素線11の総本数は「m×n」となる。金属素線11は、たとえば、アルミニウムまたはアルミニウム合金によって構成されている。
絶縁被覆5は、絶縁材料によって構成されている。絶縁被覆5は、導体4の外周部を囲むように断面円形に形成されている。絶縁被覆5は、電線2の長さ方向の全長にわたって導体4を被覆している。ただし、図1に示すように、電線2の長さ方向の端部では絶縁被覆5が剥がされ、これによって導体4の一部(以下、「露出部」という。)4aが露出している。
金属細線7は、電線2の導体4に圧縮端子3を接続する場合に、導体4表面の酸化膜を破壊するために、導体4の露出部4aに巻かれたものである。金属細線7は、たとえば、金属素線11と同様に、アルミニウムまたはアルミニウム合金によって構成されている。これにより、金属細線7と金属素線11とが、同一の、または、同等のイオン化傾向をもつ金属で構成されるため、それらの接触による腐食の進行を抑えることができる。
圧縮端子3は、圧縮部8と、接続部9と、を一体に有している。圧縮端子3は、たとえば、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる端子素材の表面に、錫メッキ、ニッケルメッキ又は銀メッキを施したものである。ただし、圧縮端子3は、アルミニウム以外の材料(たとえば、銅など)で構成してもよい。
続いて、本発明の実施形態に係る端子付き電線の製造方法について説明する。この端子付き電線の製造方法は、第1工程としての電線の剥がし工程と、第2工程としての金属細線の巻き工程と、第3工程としての接続工程と、を含む。以下、各工程について説明する。
まず、導体4と、絶縁被覆5と、を有する電線2を用意したら、この電線2の長さ方向の端部で、導体4を被覆する絶縁被覆5と押さえテープ6とを剥がすことにより、導体4の一部(露出部)4aを露出させる。
次に、導体4の露出部4aに金属細線7を巻く。このとき、導体4を構成する撚り線の撚りピッチp2よりも小さいピッチp1で、1本の金属細線7を導体4の露出部4aに螺旋状に巻く。また、金属細線7の一端を導体4の先端面にテープ等で留め付けるとともに、同他端を絶縁被覆5の外周面にテープ等で留め付ける。
次に、図4に示すように、圧縮端子3の圧縮部8の中空部14に導体4の露出部4aを挿入し、その状態で導体4に圧縮端子3を圧縮する。このとき、圧縮部8の中空部14には、金属細線7が巻かれた状態の露出部4aを挿入する。これにより、圧縮による加圧力によって金属細線7が導体4の表面に食い込む。圧縮端子3の圧縮は、たとえば、図示しない圧縮工具を用いて、圧縮部8の複数の箇所に順に圧力P(P1〜P4)を加え、これによって圧縮部8の被加圧部を圧縮変形(塑性変形)させることにより行う。圧縮部8を加圧して圧縮変形させる箇所は、圧縮部8の中心軸方向に位置をずらして4箇所に設定されている。また、圧縮時の加圧方向は、接続部9の厚み方向(板厚方向)で圧縮部8を挟み込む方向に設定されている。
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果が得られる。
図6は本発明の他の実施形態を説明するもので、図中(A)は導体に巻かれる金属細線の形態を示す正面図、(B)は(A)に示す金属細線を導体に巻いた状態を示す側面図である。
本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
導体と、この導体を被覆する絶縁被覆と、を有する電線と、
前記電線の導体に接続される圧縮端子と、
を備え、
前記導体の一部が前記絶縁被覆の剥がしによって露出しているとともに、前記導体の露出部に金属細線が巻かれ、この金属細線が巻かれた前記露出部に前記圧縮端子が接続されている
端子付き電線。
前記導体は、複数の金属素線によって構成され、
前記金属細線は、前記金属素線よりも細い
付記1に記載の端子付き電線。
前記金属細線の外径は、前記金属素線の外径の1/2以下である
付記2に記載の端子付き電線。
前記導体は、複数の金属素線を撚り合わせた撚り線によって構成され、
前記金属細線は、前記導体を構成する撚り線の撚りピッチよりも小さいピッチで前記導体の露出部に巻かれている
付記1〜3のいずれか1つに記載の端子付き電線。
前記金属細線は、前記撚りピッチの1/10以下のピッチで前記導体の露出部に巻かれている
付記4に記載の端子付き電線。
前記金属細線は、前記導体の露出部に螺旋状に巻かれている
付記1〜5のいずれか1つに記載の端子付き電線。
前記金属細線の巻き方向は、前記金属細線が巻かれた前記金属素線の撚り方向と反対方向になっている
付記6に記載の端子付き電線。
前記金属細線は、網目構造に形成されている
付記1〜5のいずれか1つに記載の端子付き電線。
前記金属細線は、前記金属細線と交差する状態で前記導体の露出部に巻かれている
付記1〜8のいずれか1つに記載の端子付き電線。
前記金属素線は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる
付記1〜9のいずれか1つに記載の端子付き電線。
前記金属細線は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる
付記1〜10のいずれか1つに記載の端子付き電線。
電線の導体を被覆する絶縁被覆を剥がして前記導体の一部を露出させる第1工程と、
前記導体の露出部に金属細線を巻く第2工程と、
前記金属細線が巻かれた前記導体の露出部に圧縮端子を接続することにより、前記金属細線の食い込みによって前記導体表面の酸化膜を破壊する第3工程と、
を含む端子付き電線の製造方法。
前記第2工程では、前記導体の露出部に前記金属細線を螺旋状に巻く
付記12に記載の端子付き電線の製造方法。
前記第2工程では、前記金属細線を予め網目構造に形成しておき、この網目構造の金属細線を前記導体の露出部に巻く
付記12に記載の端子付き電線の製造方法。
導体と、この導体を被覆する絶縁被覆と、を有する電線であって、
前記導体に金属細線が巻かれている
電線。
前記導体は、複数の金属素線によって構成され、
前記金属細線は、前記金属素線よりも細い
付記15に記載の電線。
前記金属細線の外径は、前記金属素線の外径の1/2以下である
付記15に記載の電線。
前記導体は、複数の金属素線を撚り合わせた撚り線によって構成され、
前記金属細線は、前記導体を構成する撚り線の撚りピッチよりも小さいピッチで前記導体に巻かれている
付記15〜17のいずれか1つに記載の電線。
前記金属細線は、前記撚りピッチの1/10以下のピッチで前記導体の露出部に巻かれている
付記18に記載の電線。
前記導体は、複数の金属素線を撚り合わせて集合撚り線とし、この集合撚り線を複数撚り合わせた複合撚り線によって構成され、
前記金属細線は、前記集合撚り線および前記複合撚り線のうち少なくとも一方の撚り線に巻かれている
付記15〜19のいずれか1つに記載の電線。
導体と、この導体を被覆する絶縁被覆と、を有する電線の製造方法であって、
前記導体を作製する工程と、
前記作製した導体に金属細線を巻く工程と、
前記金属細線が巻かれた導体を絶縁被覆で被覆する工程と、
を含む電線の製造方法。
前記導体を作製する工程では、複数の金属素線を寄り合わせて集合撚り線とし、この集合撚り線を複数撚り合わせた複合撚り線として前記導体を作製し、
前記金属細線を巻く工程は、前記導体の作製する工程のなかで、前記集合撚り線および前記複合撚り線のうち少なくとも一方の撚り線に金属細線を巻くことにより行う
付記21に記載の電線の製造方法。
2…電線
3…圧縮端子
4…導体
4a…露出部
5…絶縁被覆
7…金属細線
8…圧縮部
12…集合撚り線
Claims (3)
- 実効断面積が50sq以上である導体と、この導体を被覆する絶縁被覆と、を有する電線と、
前記電線の導体に接続される圧縮端子と、
を備え、
前記導体の一部が前記絶縁被覆の剥がしによって露出しているとともに、前記導体の露出部に金属細線が巻かれ、この金属細線が巻かれた前記露出部に前記圧縮端子が接続されている端子付き電線であって、
前記導体は、複数の金属素線を撚り合わせて集合撚り線とし、この集合撚り線を複数撚り合わせた複合撚り線によって構成され、
前記金属細線は、前記金属素線の外径の1/2以下であると共に、前記集合撚り線の撚り方向と反対方向になるように、前記集合撚り線ごとに巻かれ、
前記圧縮端子は、複数の圧縮部において前記集合撚り線の前記金属素線に前記金属細線が食い込んで接続されている
端子付き電線。 - 前記金属素線は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる
請求項1に記載の端子付き電線。 - 前記金属細線は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる
請求項1または2に記載の端子付き電線。
Priority Applications (1)
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JP2016116514A JP6750326B2 (ja) | 2016-06-10 | 2016-06-10 | 端子付き電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016116514A JP6750326B2 (ja) | 2016-06-10 | 2016-06-10 | 端子付き電線 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2017220429A JP2017220429A (ja) | 2017-12-14 |
JP6750326B2 true JP6750326B2 (ja) | 2020-09-02 |
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ID=60656087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016116514A Active JP6750326B2 (ja) | 2016-06-10 | 2016-06-10 | 端子付き電線 |
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-
2016
- 2016-06-10 JP JP2016116514A patent/JP6750326B2/ja active Active
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JP2017220429A (ja) | 2017-12-14 |
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