JP6750078B2 - キャスク - Google Patents
キャスク Download PDFInfo
- Publication number
- JP6750078B2 JP6750078B2 JP2019168536A JP2019168536A JP6750078B2 JP 6750078 B2 JP6750078 B2 JP 6750078B2 JP 2019168536 A JP2019168536 A JP 2019168536A JP 2019168536 A JP2019168536 A JP 2019168536A JP 6750078 B2 JP6750078 B2 JP 6750078B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lid
- region
- gap
- outer peripheral
- primary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
Description
図1〜図4を参照して、第1実施形態のキャスク1について説明する。
図2に示すように、蓋50には、第1隙間G1と、第2隙間G2と、がある。
第1隙間G1は、一次蓋60と二次蓋70との軸方向Xの隙間(以下、軸方向X隙間とも言う)である。第1隙間G1には、ヘリウムガスなどの不活性ガスが充填される。このガス圧力が監視されることで、密封部(二次蓋密封シール部74など)に漏れがないか否かが確認される。長期貯蔵期間中に第1隙間G1のガス圧を正圧に保持することで、一次蓋60および二次蓋70の漏えいがないことを圧力モニタリングするための機能が、第1隙間G1にはある。第1隙間G1には、第1領域G1aと、第3領域G1cと、がある。
第1領域G1aおよび第2領域G2aの軸方向X隙間の大きさは、次のように設定される。頭部垂直落下(具体的には9m頭部垂直落下、詳細は下記)の際に、第1領域G1aで一次蓋60と二次蓋70とが当たるように(衝撃力が伝わるように)、第1領域G1aの軸方向X隙間の大きさが設定される。頭部垂直落下の際に一次蓋60と二次蓋70とが当たる位置は、頭部垂直落下の前に第1領域G1aであった位置(隙間があった位置)である。また、頭部垂直落下の際に、第2領域G2aで二次蓋70と三次蓋80とが当たるように、第2領域G2aでの軸方向X隙間の大きさが設定される。
図1に示すキャスク1では、頭部垂直落下が想定される。頭部垂直落下は、頭部側X1を下側、底部側X2を上側にした状態で、床面や地面など(以下、床面)に対して垂直に(鉛直方向に)、キャスク1が落下することである。頭部垂直落下したキャスク1は、床面に衝突し、衝撃を受ける。頭部垂直落下では、所定高さからキャスク1が落下する。上記「所定高さ」は例えば9mである(このときの頭部垂直落下は「9m頭部垂直落下」である)。
図2に示すように、本実施形態のキャスク1は、第1領域G1aを備える(第1外周凸部76を備える)。よって、頭部垂直落下の際に、領域A3(図5参照)での二次蓋70の反力が、第1領域G1aの位置で、第1外周凸部76を通して、一次蓋60に伝わる。よって、二次蓋70外周部の凸変形が抑制される。よって、二次蓋70の外周部の胴内面コーナ32Aへの片当たりが抑制される。その結果、二次蓋70の外周部の応力が抑制される。その結果、二次蓋密封シール部74のシール面の応力が抑制される。
従来のキャスクでは、二次蓋70外周部の凸変形(図5参照)により、二次蓋ボルト73に引張応力が生じ、問題になる場合がある。一方、本実施形態のキャスク1では、第1領域G1aにより二次蓋70外周部の凸変形が抑制されるので、二次蓋ボルト73の引張応力が抑制される。
従来のキャスクでは、一次蓋ボルト63の引張応力が問題になる場合がある。この問題の詳細は次の通りである。一次蓋60は、図5に示す慣性力F1を直接受ける。そのため、一次蓋60の径方向Y中央部は、頭部側X1に凸に変形する。その結果、図2に示す一次蓋ボルト63に引張応力が生じ、問題になる場合がある。一方、本実施形態のキャスク1は、三次蓋80から二次蓋70に伝わった外周反力F2(図5参照)が、二次蓋70から第1領域G1aを通して一次蓋60に伝わる。よって、一次蓋60の外周部での頭部側X1への変位および変形が抑制される。よって、一次蓋ボルト63の引張応力が抑制(緩和)される。
第2領域G2aにより(第2外周凸部77により)、二次蓋70と三次蓋80との間で力が伝わりやすい。よって、第1領域G1aにより二次蓋70の外周部の変形が抑制されたのと同様に、第2領域G2aにより三次蓋80の外周部の変形が抑制される。その結果、二次蓋70の外周部の変形および応力が抑制される。また、第1領域G1aにより一次蓋ボルト63および二次蓋ボルト73の引張応力が抑制されたのと同様に、第2領域G2aにより二次蓋ボルト73および三次蓋ボルト83の引張応力が抑制される。
従来のキャスクには、頭部垂直落下の際に図5に示す慣性力F1により一次蓋60が塑性変形することを許容する設計がなされたものがある(例えば特許文献1などを参照)。このような従来のキャスクでは、頭部垂直落下の際、二次蓋70および三次蓋80により密封性能が担保されていても、一次蓋60による密封性能が破れる可能性がある。そのため、より確かな密封性能を確保するためには、一次蓋60の密封性能が維持されている方が望ましい。一方、図2に示す本実施形態のキャスク1では、頭部垂直落下の際に、慣性力F1(図5参照)が加えられた一次蓋60は、第1領域G1aおよび第2領域G2aを通して、二次蓋70および三次蓋80により支持される。よって、一次蓋60の塑性変形が抑制され、蓋50の密封性能を確保(維持)しやすい。
図1に示すキャスク1による効果は次の通りである。キャスク1は、キャスク本体10と、一次蓋60と、二次蓋70と、三次蓋80と、緩衝体90と、を備える。キャスク本体10は、底部11、軸方向Xに長い胴部20、および開口部13を有する有底円筒状であり、放射性物質を収納するものである。一次蓋60は、開口部13を閉じる。二次蓋70は、一次蓋60よりも軸方向X外側(頭部側X1)に配置され、開口部13を閉じる。三次蓋80は、二次蓋70よりも軸方向X外側(頭部側X1)に配置され、開口部13を閉じる。頭部主緩衝体93a(緩衝体90)は、三次蓋80の外周部を覆う。図2に示すように、キャスク1には、第1領域G1aがある。
[構成1]第1領域G1aは、一次蓋60と二次蓋70との軸方向X隙間である第1隙間G1に含まれる領域である。第1領域G1aは、第1隙間G1の他の領域よりも軸方向X隙間が小さい領域である。第1領域G1aは、一次蓋60の外周部と二次蓋70の外周部との間に配置される。
[構成2]キャスク1には、第2領域G2aがある。第2領域G2aは、二次蓋70と三次蓋80との軸方向X隙間である第2隙間G2に含まれる領域である。第2領域G2aは、第2隙間G2の他の領域よりも軸方向X隙間が小さい領域である。第2領域G2aは、二次蓋70の外周部と三次蓋80の外周部との間に配置される。
キャスク1は、上記[構成1]および[構成2]を備えるので、[構成1]および[構成2]のうちいずれか一方のみを備える場合に比べ、蓋50の密封性能の低下をより抑制できる。
[構成4]第1領域G1aは、胴部20を軸方向Xに延長した領域内にある。
[構成5]第2領域G2aは、胴部20を軸方向Xに延長した領域内にある。
キャスク1は、上記[構成4]および[構成5]を備えるので、上記[構成4]および[構成5]のいずれか一方のみを備える場合に比べ、二次蓋70の変形をより抑制できる。
二次蓋70は、二次蓋本体71と、二次蓋ボルト73と、二次蓋中性子遮蔽材75と、を備える。二次蓋ボルト73は、二次蓋本体71とキャスク本体10とを固定する。二次蓋中性子遮蔽材75は、二次蓋本体71の内部に設置される。
[構成8]第2領域G2aは、二次蓋中性子遮蔽材75よりも径方向Y外側、かつ、二次蓋ボルト73よりも径方向Y内側にある。
二次蓋70は、二次蓋本体71と、二次蓋ボルト73と、第2外周凸部77(二次蓋凸部)と、二次蓋フランジ部72と、を備える。二次蓋ボルト73は、二次蓋本体71とキャスク本体10とを固定する。
[構成10]第2外周凸部77は、二次蓋本体71から三次蓋80側に突出し、三次蓋80とともに第2領域G2aを形成する。二次蓋フランジ部72は、二次蓋ボルト73のキャスク本体10への締結部に設けられ、第2外周凸部77の三次蓋80側の端面よりも底部側X2に凹むフランジ構造を有し、第2外周凸部77の径方向Y外側端部に隣接して配置される。
図1に示すように、緩衝体90は、三次蓋80の外周部を覆う頭部主緩衝体93aと、三次蓋80の径方向Y中央部を覆う頭部補助緩衝体93bと、を備える。図3に示すように、キャスク1には、第3領域G1cがある。
[構成13]第3領域G1cは、一次蓋60と二次蓋70との軸方向X隙間である第1隙間G1に含まれる領域である。第3領域G1cは、第1隙間G1の他の領域よりも軸方向X向隙間が小さい領域である。第3領域G1cは、図1に示す頭部補助緩衝体93bを軸方向Xに延長した領域に配置される領域である。
図6を参照して、第2実施形態のキャスク201について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、キャスク201のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略した。相違点は次の(a)〜(c)である。(a)一次蓋60が一次蓋中性子遮蔽材265を備える。(b)図2に示すように、第1実施形態では第1領域G1aを形成する第1外周凸部76が二次蓋70に設けられた。一方、図6に示すように、第2実施形態では第1領域G1aを形成する第1外周凸部266(一次蓋凸部)が一次蓋60に設けられる。(c)図2に示すように、第1実施形態では第2領域G2aを形成する第2外周凸部77が二次蓋70に設けられた。一方、図6に示すように、第2実施形態では第2領域G2aを形成する第2外周凸部287が三次蓋80に設けられる。
図6に示すキャスク201による効果は次の通りである。一次蓋60は、一次蓋本体61と、一次蓋本体61とキャスク本体10とを固定する一次蓋ボルト63と、一次蓋本体61の内部に設置される一次蓋中性子遮蔽材265と、を備える。
[構成7]第1領域G1aは、一次蓋中性子遮蔽材265よりも径方向Y外側かつ一次蓋ボルト63よりも径方向Y内側にある。
一次蓋60は、一次蓋本体61と、一次蓋ボルト63と、第1外周凸部266(一次蓋凸部)と、一次蓋フランジ部62と、を備える。一次蓋ボルト63は、一次蓋本体61とキャスク本体10とを固定する。
[構成9]第1外周凸部266は、一次蓋本体61から二次蓋70側に突出し、二次蓋70とともに第1領域G1aを形成する。一次蓋フランジ部62は、一次蓋ボルト63のキャスク本体10への締結部に設けられ、第1外周凸部266の二次蓋70側の端面よりも底部側X2に凹むフランジ構造を有し、第1外周凸部266の径方向Y外側端部に隣接して配置される。
図7〜9を参照して、第3実施形態のキャスク301について、第1実施形態との相違点を説明する。相違点は次の通りである。図7に示すように、一次蓋60は、一次蓋フランジ部62(図2参照)に代えて、一次蓋座繰部362を備える。二次蓋70は、二次蓋フランジ部72(図2参照)に代えて、二次蓋座繰部372を備える。なお、図8では、二次蓋座繰部372の一部にのみ符号を付した。
図7に示すキャスク301による効果は次の通りである。一次蓋60は、一次蓋本体61と、一次蓋本体61とキャスク本体10とを固定する一次蓋ボルト63と、を備える。
[構成11]一次蓋60は、一次蓋座繰部362を備える。図8に示すように、一次蓋座繰部362は、一次蓋ボルト63のキャスク本体10への締結部の周囲に設けられる。図7に示すように、一次蓋座繰部362は、一次蓋60の頭部側X1の端面よりも底部側X2に凹む座繰り構造を有する。
二次蓋70は、二次蓋本体71と、二次蓋本体71とキャスク本体10とを固定する二次蓋ボルト73と、を備える。
[構成12]二次蓋70は、二次蓋座繰部372を備える。二次蓋座繰部372は、二次蓋ボルト73のキャスク本体10への締結部の周囲に設けられ、二次蓋70の頭部側X1の端面よりも底部側X2に凹む座繰り構造を有する。
図10を参照して、第4実施形態のキャスク401について、第3実施形態(図7参照)との相違点を説明する。主な相違点は、一次蓋取付部31の壁部31dが段差431aを備える点と、二次蓋取付部32の壁部32fが段差432aを備える点と、である。
一次蓋60の外周面(径方向Y外側端面など)と、キャスク本体10(胴部フランジ部30)と、の間には径方向Yの隙間(以下、径方向Y隙間とも言う)である一次蓋外周隙間G4がある。一次蓋外周隙間G4には、第4領域G4a(第1径方向隙間領域)がある。第4領域G4aは、一次蓋外周隙間G4の他の領域よりも径方向Y隙間が小さい領域である。具体的には、第4領域G4aは、小径部431cと一次蓋60との径方向Y隙間である。第4領域G4aの径方向Y隙間の大きさは、一次蓋外周隙間G4のうち、第4領域G4aよりも頭部側X1の領域の径方向Y隙間よりも小さい。上記「第4領域G4aよりも頭部側X1の領域」は、段差431aと一次蓋60との径方向Y隙間、および、大径部431bと一次蓋60との径方向Y隙間である。
二次蓋70の外周面と、キャスク本体10と、の間には径方向Y隙間である二次蓋外周隙間G5がある。二次蓋外周隙間G5には、第5領域G5a(第2径方向隙間領域)がある。第5領域G5aは、二次蓋外周隙間G5の他の領域よりも径方向Y隙間が小さい領域である。具体的には、第5領域G5aは、小径部432cと二次蓋70との径方向Y隙間である。第5領域G5aの径方向Y隙間の大きさは、二次蓋外周隙間G5のうち、第5領域G5aよりも頭部側X1の領域の径方向Y隙間よりも小さい。上記「第5領域G5aよりも頭部側X1の領域」は、段差432aと二次蓋70との径方向Y隙間、および、大径部432bと二次蓋70との径方向Y隙間である。
キャスク401では、水平落下が想定される。水平落下は、軸方向Xを水平方向とした状態で、鉛直方向にキャスク401が落下することである。水平落下の際、蓋50は、胴部フランジ部30の支持部材として作用し、胴部フランジ部30の変形を抑制する。ここで、上記のように、一次蓋外周隙間G4に第4領域G4aが設けられる。よって、第4領域G4aの位置で、一次蓋60の支持部材としての作用が働き、その結果、各密封シール部(一次蓋密封シール部64、二次蓋密封シール部74など)の応力を抑制できる。第4領域G4aによる作用と同様に、二次蓋外周隙間G5に第5領域G5aが設けられるので、二次蓋70の支持部材としての作用が働き、その結果、各密封シール部の応力を抑制できる。
図10に示すキャスク401による効果は次の通りである。
[構成14]キャスク401には、第4領域G4a(第1径方向隙間領域)がある。第4領域G4aは、一次蓋60とキャスク本体10との径方向Y隙間である一次蓋外周隙間G4に含まれる領域である。第4領域G4aは、一次蓋外周隙間G4の他の領域よりも径方向Y隙間が小さい領域である。
[構成15]キャスク401には、第5領域G5a(第2径方向隙間領域)がある。第5領域G5aは、二次蓋70とキャスク本体10との径方向Y隙間である二次蓋外周隙間G5に含まれる領域である。第5領域G5aは、二次蓋外周隙間G5の他の領域よりも径方向Y隙間が小さい領域である。
[構成16]キャスク401は、上記[構成15]および[構成16]を備える。よって、[構成15]および[構成16]のうちいずれか一方のみを備える場合に比べ、キャスク401の水平落下の際に生じ得る、蓋50の密封性能の低下をより抑制できる。
図11を参照して、第5実施形態のキャスク501について、第4実施形態(図10参照)との相違点を説明する。主な相違点は、一次蓋60が段差561aを備える点と、二次蓋70が段差571aを備える点と、である。また、壁部31dは段差431a(図10参照)を備えず、壁部32fは段差432a(図10参照)を備えない。
第4領域G4aは、大径部561bと壁部31dとの径方向Y隙間である。第4領域G4aの径方向Y隙間の大きさは、一次蓋外周隙間G4のうち、第4領域G4aよりも底部側X2の領域の径方向Y隙間よりも小さい。上記「第4領域G4aよりも底部側X2の領域」は、小径部561cと一次蓋60との径方向Y隙間、および段差561aと一次蓋60との径方向Y隙間である。壁部31dと一次蓋60との径方向Y隙間における一次蓋外周隙間G4の径方向Y隙間の大きさは、底部側X2から頭部側X1に順に(徐々に)小さく設定される。この設定を「一次蓋外周隙間G4の設定」とする。
第5領域G5aは、大径部571bと二次蓋70との径方向Y隙間である。第5領域G5aの径方向Y隙間の大きさは、二次蓋外周隙間G5のうち、第5領域G5aよりも底部側X2の領域の径方向Y隙間よりも小さい。上記「第5領域G5aよりも底部側X2の領域」は、段差571aと二次蓋70との径方向Y隙間、および小径部571cと二次蓋70との径方向Y隙間である。二次蓋外周隙間G5の径方向Y隙間の大きさは、底部側X2から頭部側X1に順に(徐々に)小さく設定される。この設定を「二次蓋外周隙間G5の設定」とする。
第4実施形態では、キャスク401(図10参照)の水平落下の際、第4領域G4aの位置で、一次蓋60の支持部材としての作用が働いた。さらに、図11に示す第5実施形態では、上記「一次蓋外周隙間G4の設定」がなされる。よって、一次蓋60の支持部材としての作用は、頭部側X1ほど大きく働き、さらに詳しくは、仮に一次蓋60が無いとした場合に胴部20の変形が生じやすい側ほど大きく働く。よって、上記「一次蓋外周隙間G4の設定」により、一次蓋60の支持部材としての効果が有効に働く。その結果、例えば一次蓋外周隙間G4の径方向Y隙間が底部側X2と頭部側X1とで等しい場合などに比べ、各密封シール部(一次蓋密封シール部64、二次蓋密封シール部74など)の応力を抑制できる。「一次蓋外周隙間G4の設定」と同様に、上記「二次蓋外周隙間G5の設定」により、二次蓋70の支持部材としての効果が有効に働き、その結果、各密封シール部の応力を抑制できる。
図11に示すキャスク501による効果は次の通りである。
[構成17]第4領域G4aの径方向Y隙間の大きさは、一次蓋外周隙間G4のうち、第4領域G4aよりも底部側X2の領域の径方向Y隙間よりも小さい。
[構成18]第5領域G5aの径方向Y隙間の大きさは、二次蓋外周隙間G5のうち、第5領域G5aよりも底部側X2の領域の径方向Y隙間よりも小さい。
上記の各実施形態は様々に変形されてもよい。
互いに異なる実施形態の構成要素どうしが組み合わされてもよい。例えば、第1実施形態において、図2に示す二次蓋70の第2外周凸部77が設けられず、図6に示す三次蓋80の第2外周凸部287が設けられてもよい。
構成要素の一部が設けられなくてもよい。例えば、図3に示す中央凸部78は設けられなくてもよい。例えば、図1に示す頭部補助緩衝体93bは設けられなくてもよい。
構成要素の数が変更されてもよい。固定や取付などは、直接でも間接でもよい。
10 キャスク本体
11 底部
13 開口部
20 胴部
60 一次蓋
61 一次蓋本体
62 一次蓋フランジ部
63 一次蓋ボルト
70 二次蓋
71 二次蓋本体
72 二次蓋フランジ部
73 二次蓋ボルト
75 二次蓋中性子遮蔽材
77 第2外周凸部(二次蓋凸部)
80 三次蓋
90 緩衝体
93a 頭部主緩衝体(主緩衝体)
93b 頭部補助緩衝体(補助緩衝体)
265 一次蓋中性子遮蔽材
266 第1外周凸部(一次蓋凸部)
362 一次蓋座繰部
372 二次蓋座繰部
G1 第1隙間
G1a 第1領域
G1c 第3領域
G2 第2隙間
G2a 第2領域
G4 一次蓋外周隙間
G4a 第4領域(第1径方向隙間領域)
G5 二次蓋外周隙間
G5a 第5領域(第2径方向隙間領域)
X 軸方向
Y 径方向
Claims (5)
- 底部、軸方向に長い胴部、および開口部を有する有底円筒状であり、放射性物質を収納するキャスク本体と、
前記開口部を閉じる一次蓋、前記一次蓋よりも軸方向外側に配置されるとともに前記開口部を閉じる二次蓋、および、前記二次蓋よりも軸方向外側に配置されるとともに前記開口部を閉じる三次蓋、を有する蓋と、
前記三次蓋の外周部を覆う緩衝体と、
を備え、
前記一次蓋と前記キャスク本体との径方向隙間である一次蓋外周隙間に含まれる領域であり、かつ、前記一次蓋外周隙間の他の領域よりも径方向隙間が小さい領域である第1径方向隙間領域がある、
キャスク。 - 底部、軸方向に長い胴部、および開口部を有する有底円筒状であり、放射性物質を収納するキャスク本体と、
前記開口部を閉じる一次蓋、前記一次蓋よりも軸方向外側に配置されるとともに前記開口部を閉じる二次蓋、および、前記二次蓋よりも軸方向外側に配置されるとともに前記開口部を閉じる三次蓋、を有する蓋と、
前記三次蓋の外周部を覆う緩衝体と、
を備え、
前記二次蓋と前記キャスク本体との径方向隙間である二次蓋外周隙間に含まれる領域であり、かつ、前記二次蓋外周隙間の他の領域よりも径方向隙間が小さい領域である第2径方向隙間領域がある、
キャスク。 - 底部、軸方向に長い胴部、および開口部を有する有底円筒状であり、放射性物質を収納するキャスク本体と、
前記開口部を閉じる一次蓋、前記一次蓋よりも軸方向外側に配置されるとともに前記開口部を閉じる二次蓋、および、前記二次蓋よりも軸方向外側に配置されるとともに前記開口部を閉じる三次蓋、を有する蓋と、
前記三次蓋の外周部を覆う緩衝体と、
を備え、
前記一次蓋と前記キャスク本体との径方向隙間である一次蓋外周隙間に含まれる領域であり、かつ、前記一次蓋外周隙間の他の領域よりも径方向隙間が小さい領域である第1径方向隙間領域があり、
前記二次蓋と前記キャスク本体との径方向隙間である二次蓋外周隙間に含まれる領域であり、かつ、前記二次蓋外周隙間の他の領域よりも径方向隙間が小さい領域である第2径方向隙間領域がある、
キャスク。 - 請求項1または3に記載のキャスクであって、
前記第1径方向隙間領域の径方向隙間の大きさは、前記一次蓋外周隙間のうち前記第1径方向隙間領域よりも軸方向内側の領域の径方向隙間よりも小さい、
キャスク。 - 請求項2または3に記載のキャスクであって、
前記第2径方向隙間領域の径方向隙間の大きさは、前記二次蓋外周隙間のうち前記第2径方向隙間領域よりも軸方向内側の領域の径方向隙間よりも小さい、
キャスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019168536A JP6750078B2 (ja) | 2019-09-17 | 2019-09-17 | キャスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019168536A JP6750078B2 (ja) | 2019-09-17 | 2019-09-17 | キャスク |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016012629A Division JP6633922B2 (ja) | 2016-01-26 | 2016-01-26 | キャスク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020008592A JP2020008592A (ja) | 2020-01-16 |
JP6750078B2 true JP6750078B2 (ja) | 2020-09-02 |
Family
ID=69151305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019168536A Active JP6750078B2 (ja) | 2019-09-17 | 2019-09-17 | キャスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6750078B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7339178B2 (ja) * | 2020-02-10 | 2023-09-05 | 株式会社神戸製鋼所 | キャスク |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2766570B1 (fr) * | 1997-07-24 | 1999-09-24 | Transnucleaire | Dispositif et procede de controle permanent de l'etancheite de couvercles simples ou multiples d'obturation de conteneurs pour matieres radioactives |
JP2003139887A (ja) * | 2001-11-01 | 2003-05-14 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | キャニスタ |
-
2019
- 2019-09-17 JP JP2019168536A patent/JP6750078B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020008592A (ja) | 2020-01-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6750078B2 (ja) | キャスク | |
JP6831436B2 (ja) | キャスク | |
JP2007051713A (ja) | 液封入式防振装置 | |
WO2013166515A1 (en) | Wafer container with door mounted shipping cushions | |
JP6633922B2 (ja) | キャスク | |
JP3411902B2 (ja) | 輸送貯蔵用密閉容器 | |
JP5371681B2 (ja) | 放射性物質格納容器および放射性物質格納容器の使用方法 | |
KR20140129188A (ko) | 저장 컨테이너 및 그 제조 방법 | |
JP5357661B2 (ja) | 放射性物質収納容器 | |
JP5254181B2 (ja) | マウント用キャップ及びその取付構造 | |
JP2018040667A (ja) | キャスク | |
JP7356953B2 (ja) | 緩衝蓋、放射性物質収納容器の保護装置および放射性物質収納容器の保護方法 | |
JP7336420B2 (ja) | 放射性物質収納容器の保護装置および放射性物質収納容器 | |
JP2023015517A (ja) | キャスク | |
JP2022146411A (ja) | キャスク | |
JP2002174693A (ja) | 放射性物質の輸送用容器 | |
JP5535549B2 (ja) | 放射性廃棄物収納容器 | |
JP6574394B2 (ja) | 放射性物質収納容器 | |
JP5978968B2 (ja) | ハッチの補強構造 | |
JP2020117044A (ja) | 燃料漏れ検知構造 | |
JP2019135496A (ja) | 放射性物質収納容器 | |
JP7071852B2 (ja) | 放射性物質輸送貯蔵容器 | |
JP7373468B2 (ja) | 放射性物質収納容器および放射性物質収納容器の組立方法 | |
JP4402322B2 (ja) | 廃棄物収納容器 | |
JP2010001960A (ja) | 防振ブッシュ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190918 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200629 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200728 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200812 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6750078 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |