JP4402322B2 - 廃棄物収納容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低レベルの放射性廃棄物を収納して輸送、あるいは処分するために使用される廃棄物収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
低レベルの放射性廃棄物は、廃棄物収納容器に収納された状態で、輸送、あるいは処分されるものである。この廃棄物収納容器は、一般に、箱状をなす容器本体にシール部材を介して蓋が固定されてなり、内部に収容する放射線物質を密封する構造となっている。そして、容器本体はその側板及び底板は所定の厚さが確保され、十分な強度が確保されている。しかし、クレーンなどでの輸送中に、この廃棄物収納容器が落下して破損する場合のことを考慮し、上下の角部に緩衝部材が固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の廃棄物収納容器にあって、輸送中に廃棄物収納容器が落下して緩衝部材が破損したときには、収納容器が緩衝機能を有していないために廃棄物収納容器として継続して使用することができない。そのため、破損した緩衝部材を新しいものと交換するが、この緩衝部材は溶接により容器本体に固定されているため、容易に交換することができない。
【0004】
そこで、緩衝部材をボルトにより容器本体に着脱可能に装着し、この緩衝部材の破損時には新しいものと容易に交換することが考えられる。ところが、緩衝部材をボルトにより容器本体に装着する場合、容器本体側にねじ孔を形成しておく必要がある。そのため、廃棄物収納容器が落下して緩衝部材に外力が作用して破損したときには、この外力がボルトにせん断力として伝達し、このボルトやねじ孔が破損する。すると、破損した緩衝部材に代えて新しい緩衝部材を装着することができないという問題がある。
【0005】
本発明はこのような問題を解決するものであって、容器本体の外壁面に装着された部材が破損しても容易に交換可能とした廃棄物収納容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための請求項1の発明の廃棄物収納容器は、
上部が開口した箱状をなして内部に廃棄物を収納可能な容器本体と、前記開口を閉塞して該容器本体に固定される蓋と、前記容器本体の上角部に水平方向に沿ったボルトにより着脱自在に固定され、前記蓋よりも上方に突出する板状の上部緩衝体と、前記容器本体の下角部に水平方向に沿ったボルトにより着脱自在に固定され、前記容器本体の下面よりも下方に突出する下部緩衝体とを具備し、
前記上部緩衝体が、前記容器本体に取付られる取付部と、前記取付部に連続し、外側に傾斜して広がる傾斜部と、前記傾斜部に連続し、上方へ突出する緩衝部とを有し、
前記下部緩衝体が、前記容器本体の側面及び下面に密着する面で構成されたものであり、
前記上部緩衝体に近接して上補強部材が設けられる一方、前記下部緩衝体に近接して下補強部材が設けられ、
前記上補強部材は、前記容器本体の外壁面に突出し溶接により固定され、前記上部緩衝体の取付部の下面に接触する水平部と、前記水平部に連続し、前記上部緩衝体の取付部の側面に接触する鉛直部とを有し、
前記下補強部材は、前記容器本体の外壁面に突出し溶接により固定され、前記下部緩衝体の上面に接触する水平部と、前記水平部に連続し、前記下部緩衝体の側面に接触する鉛直部とを有する
ことを特徴とするものである。
【0009】
請求項の発明の廃棄物収納容器では、
前記容器本体の側壁部に水平方向に沿ったボルトにより着脱自在に固定されたトラニオンをさらに具備し、
前記トラニオンが、前記容器本体の側壁部に取り付けられる円盤形状をなす取付フランジ部と、前記取付フランジ部に連続し円柱形状をなす係止部とを有し、
前記トラニオンに近接して補強リングが設けられ、
前記補強リングが、前記容器本体の外壁面に突出し溶接により固定され、前記トラニオンの前記取付フランジ部の外周面に接触するリング形状をなしている
ことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1に本発明の第1実施形態に係る廃棄物収納容器の概略、図2に上部緩衝体の取付構造を表す正面視、図3に下部緩衝体の取付構造を表す正面視、図4にトラニオンの取付構造を表す断面を示す。
【0015】
本実施形態の廃棄物収納容器は、低レベルの放射性廃棄物を収納して輸送、あるいは処分するために使用されるものである。図1に示すように、廃棄物収納容器11は、上部が開口した箱状をなして内部に廃棄物を収納可能な容器本体12と、この開口を閉塞するように容器本体12の上部に図示しないガスケットを介して多数のボルト13により固定された蓋14と、容器本体12の各上角部に固定された4つの上部緩衝体(取付部材)15と、容器本体12の各下角部に固定された4つの下部緩衝体(取付部材)16と、容器本体12の側壁部に固定された4つのトラニオン(取付部材、吊具)17とで構成されている。
【0016】
この容器本体12及び蓋14は所定厚さの炭素鋼板からなり、容器本体12は4枚の側板と底板が溶接により組み立てられて構成され、蓋14は上面部に4つの吊り金具18が固定されており、内部に低レベルの放射性廃棄物を図示しないガイド及びスペーサによりガタつきなく収納し、外部に対して主要なガンマ線を遮蔽することができる。そして、上部緩衝体15及び下部緩衝体16は、例えば、クレーン装置で輸送中の廃棄物収納容器11が地震などにより落下あるいはこの廃棄物収納容器11上に部材が落下したときに、各緩衝体15,16が変形して衝撃力を吸収することで、容器本体12の破損を防止するものである。
【0017】
即ち、上部緩衝体15は、図1及び図2に示すように、鋼板が略L字形状に折曲されてなり、8つの取付孔が形成された取付部15aと外側に傾斜して広がる傾斜部15bと上端の緩衝部15cとから構成されている。そして、上部緩衝体15は取付部15aが容器本体12の各上角部に密着し、水平方向に沿った8本のボルト19が各取付孔を貫通し、容器本体12に形成された図示しないねじ孔に螺合することで取付けられており、緩衝部15cが容器本体12に固定された蓋13よりも上方に突出している。
【0018】
そして、下部緩衝体16は、図1及び図3に示すように、木材をステンレス鋼により被覆して形成され、容器本体12の2つの側面及び下面に密着するように構成されている。そして、下部緩衝体16は容器本体12の各下角部に密着し、水平方向に沿った4本のボルト20が各取付孔を貫通し、容器本体12に形成された図示しないねじ孔に螺合することで取付けられている。
【0019】
また、トラニオン17は、図1及び図4に示すように、図示しないクレーン装置から下ろされたワイヤロープを引っ掛けて廃棄物収納容器11を吊り上げるものであり、複数の取付孔が形成された円盤形状をなす取付フランジ部17aと、ワイヤロープを引っ掛けるために略円柱形状をなす係止部17bとを有している。そして、トラニオン17は取付フランジ部17aの下面が容器本体12の側面に密着し、水平方向に沿った複数のボルト21が各取付孔を貫通し、容器本体12に形成されたねじ孔22に螺合することで取付けられており、係止部17bが容器本体12の側方に突出している。
【0020】
そして、この廃棄物収納容器11は、上部緩衝体15、下部緩衝体16、トラニオン17が容器本体12に各ボルト19,20,21により着脱自在に取付けられており、変形破損時には交換可能となっている。ところが、廃棄物収納容器11が落下あるいはこの廃棄物収納容器11上に部材が落下し、上部緩衝体15、下部緩衝体16、トラニオン17に外力が作用して変形したときには、この外力が各ボルト19,20,21にせん断力として伝達され、破断やねじ孔の破損が発生し、ボルト19,20,21の弛緩や締結ができなくなってしまう。
【0021】
そこで、本実施形態では、廃棄物収納容器11が落下あるいはこの廃棄物収納容器11上に部材が落下して、上部緩衝体15、下部緩衝体16、トラニオン17に外力が作用したときには、この外力が各ボルト19,20,21にせん断力として伝達されないように、容器本体12には、上部緩衝体15、下部緩衝体16、トラニオン17に近接して補強部材31,32,33が固定されている。
【0022】
即ち、図1及び図2に示すように、各上部緩衝体15の下方側には上補強部材31が容器本体12の外壁面に突出して溶接により固定されており、この上補強部材31は取付部15aの下面に接触する水平部31aと側面に接触する鉛直部31bとを有している。従って、上補強部材31は上部緩衝体15の下方及び側方への移動を阻止することで、ボルト19に作用するせん断力を抑制することができる。
【0023】
また、図1及び図3に示すように、各下部緩衝体16の上方側には下補強部材32が容器本体12の外壁面に突出して溶接により固定されており、この下補強部材32は下部緩衝体16の上面に接触する水平部32aと側面に接触する鉛直部32bとを有している。従って、下補強部材32は下部緩衝体16の上方及び側方への移動を阻止することで、ボルト20に作用するせん断力を抑制することができる。
【0024】
更に、図1及び図4に示すように、各トラニオン17の周囲には補強リング33が容器本体12の外壁面に突出して溶接により固定されており、この補強リング33は取付フランジ部17aの外周面に接触するようなリング形状をなしている。従って、補強リング33はトラニオン17の上方、下方及び側方への移動を阻止することで、ボルト21に作用するせん断力を抑制することができる。
【0025】
このように構成された本実施形態の廃棄物収納容器において、この廃棄物収納容器11が落下したときには、容器本体12の角部から床面に衝突しやすく、この場合、容器本体12の角部に取付けられた上部緩衝体15あるいは下部緩衝体16に外力が作用して変形して衝撃力を吸収することで、容器本体12の破損を防止することができる。そして、このとき、上部緩衝体15あるいは下部緩衝体16に外力が作用しても、各緩衝体15,16は補強部材31,32によりその移動が阻止されており、この外力が各ボルト19,20にせん断力として伝達されることはほとんどない。そのため、このボルト19,20が破断したり、容器本体12側のねじ孔が破損したりすることはなく、変形した上部緩衝体15あるいは下部緩衝体16のボルト19,20を容易に弛緩し、新しい緩衝体15,16と適切に交換することができる。
【0026】
また、廃棄物収納容器11の落下時に、トラニオン17に外力が作用して変形した場合であってても、このトラニオン17は補強部材33によりその移動が阻止されており、この外力が各ボルト21にせん断力として伝達されることはほとんどない。そのため、このボルト21が破断したり、容器本体12側のねじ孔22が破損したりすることはなく、変形したトラニオン17のボルト21を容易に弛緩し、新しいものと適切に交換することができる。
【0027】
図5に本発明の第2実施形態に係る廃棄物収納容器における上部緩衝体の取付構造を表す断面、図6に本実施形態の廃棄物収納容器におけるトラニオンの取付構造を表す断面、図7に本発明の第3実施形態に係る廃棄物収納容器の概略、図8に上部緩衝体の取付構造を表す断面を示す。なお、前述した実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0028】
第2実施形態の廃棄物収納容器にあっては、図5及び図6に示すように、廃棄物収納容器が落下して上部緩衝体41やトラニオン42に外力が作用したときにボルト43やねじ部44にせん断力として伝達されないように、容器本体45には補強段部46,47が形成されている。
【0029】
即ち、上部緩衝体41は、図5に示すように、前述した第1実施形態のものとほぼ同様の構成をなし、鋼板が略L字形状に折曲されて複数の取付孔が形成された取付部41aと傾斜部41bと緩衝部41cとから構成されている。一方、容器本体45の角部の外壁面には、上部緩衝体41の取付部41aに対応して水平段部46aと鉛直段部46bとからなる補強段部46が凹設されている。そして、上部緩衝体41は取付部41aがこの補強段部46に適合し、取付部41aの下面が水平段部46aに接触すると共に、側面が鉛直段部46bに接触した状態で、水平方向に沿った各ボルト43が取付孔を貫通し、容器本体45に形成された図示しないねじ孔に螺合することで取付けられている。従って、補強段部46は上部緩衝体41の下方及び側方への移動を阻止することで、ボルト43に作用するせん断力を抑制することができる。
【0030】
また、トラニオン42は、図6に示すように、円盤形状をなす取付フランジ部42aと略円柱形状をなす係止部42bとねじ部44とを有している。一方、容器本体45の側壁面には、トラニオン42の取付フランジ部42aに対応した補強段部47が凹設され、この補強段部47の中心にねじ孔48が形成されている。そして、トラニオン42はねじ部44をねじ孔48に螺合させていくことで、取付フランジ部42aがこの補強段部47に適合して取付けられている。従って、補強段部47はトラニオン42の上方、下方及び側方への移動を阻止することで、ねじ部44に作用するせん断力を抑制することができる。
【0031】
このように本実施形態では、この廃棄物収納容器が落下したときに、容器本体45の上部緩衝体41に外力が作用して変形して衝撃力を吸収することで、容器本体45の破損を防止することができる。そして、このとき、上部緩衝体41に外力が作用しても補強段部46によりその移動が阻止されており、この外力が各ボルト43にせん断力として伝達されることはほとんどない。そのため、このボルト43が破断したり、容器本体45側のねじ孔が破損したりすることはなく、変形した上部緩衝体41のボルト43を容易に弛緩し、新しいものと適切に交換することができる。
【0032】
また、廃棄物収納容器の落下時に、トラニオン42に外力が作用して変形した場合であってても、このトラニオン42は補強段部47によりその移動が阻止されており、この外力がねじ部44にせん断力として伝達されることはほとんどない。そのため、このねじ部44が破断したり、容器本体45側のねじ孔48が破損したりすることはなく、変形したトラニオン42のねじ部44を容易に弛緩し、新しいものと適切に交換することができる。
【0033】
なお、本実施形態では、容器本体45の上角部に取付けられた上部緩衝体41についてのみ説明したが、容器本体45の下角部に取付けられた下部緩衝体にあっても、取付部がこの補強段部に適合した状態で、ボルト43により取付けることで、上部緩衝体41と同様の作用効果を奏することができる。
【0034】
第3実施形態の廃棄物収納容器にあっては、図7及び図8に示すように、廃棄物収納容器が落下して上部緩衝体51(あるいは下部緩衝体、トラニオン)に外力が作用したときにねじ部52にせん断力として伝達されないように、容器本体53及び蓋54に補強段部55が形成されている。
【0035】
即ち、上部緩衝体51は上方のみ開口した角筒形状(円筒形状や内部をハニカム構造としてもよい。)をなし、円盤形状の取付部51aと緩衝部51bとねじ部52とから構成され、容器本体53及び蓋54における一つのの角部に3つの上部緩衝体51が取付けられる。一方、容器本体54及び蓋54の角部周辺の外壁面には、上部緩衝体51の取付部51aに対応して補強段部55が凹設され、この補強段部55の中心にねじ孔56が形成されている。そして、上部緩衝体51はねじ部52をねじ孔56に螺合させていくことで、取付部51aがこの補強段部55に適合して取付けられている。従って、補強段部55は上部緩衝体51の少なくとも下方及び側方への移動を阻止することで、ねじ部52に作用するせん断力を抑制することができる。
【0036】
このように本実施形態では、廃棄物収納容器が落下したときに、容器本体53の上部緩衝体51に外力が作用して変形して衝撃力を吸収することで、容器本体53の破損を防止することができる。そして、このとき、上部緩衝体51に外力が作用しても補強段部55によりその移動が阻止されており、この外力がねじ部52にせん断力として伝達されることはほとんどない。そのため、このねじ部52が破断したり、容器本体53側のねじ孔56が破損したりすることはなく、変形した上部緩衝体51のねじ部52を容易に弛緩し、新しいものと適切に交換することができる。
【0037】
なお、本実施形態では、容器本体53の上角部に取付けられた上部緩衝体51についてのみ説明したが、容器本体53の下角部に取付けられた下部緩衝体にあっても、取付部と筒形状の緩衝部とねじ部とにより構成し、ねじ部52をねじ孔56に螺合させて取付部を補強段部に適合して取付けることで、上部緩衝体51と同様の作用効果を奏することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項1の発明の廃棄物収納容器によれば、廃棄物を収納可能な容器本体の外壁面にこの容器本体の上角部および下角部に水平方向に沿ったボルトをもって上部緩衝体および下部緩衝体を着脱自在に取付け、上部緩衝体および下部緩衝体に外力が作用したときにボルトにせん断力として伝達するのを防止する上補強部材および下補強部材を容器本体に上部緩衝体および下部緩衝体に近接して固定したので、廃棄物収納容器が落下して上部緩衝体および下部緩衝体に外力が作用して変形するとき、上部緩衝体および下部緩衝体に作用した外力は上補強部材および下補強部材によりボルトにせん断力として伝達するのが防止されることとなり、ボルトが破断や破損したりすることはなく、変形した上部緩衝体および下部緩衝体を容易に新しいものと交換することができる。
さらに、上補強部材および下補強部材を容器本体の外壁面に突出して溶接された補強部材としたので、容器本体や上部緩衝体および下部緩衝体を変更することなく、上部緩衝体および下部緩衝体に作用した外力によるボルトの破断を防止することができる。
【0041】
請求項の発明の廃棄物収納容器によれば、容器本体の側壁部に水平方向に沿ったボルトにより固定されたトラニオンをさらに具備し、前記トラニオンが、前記容器本体の側壁部に取り付けられる円盤形状をなす取付フランジ部と、前記取付フランジ部に連続し円柱形状をなす係止部とを有し、前記トラニオンに近接して補強リングが設けられ、前記補強リングが、前記容器本体の外壁面に突出し溶接により固定され、前記トラニオンの前記取付フランジ部の外周面に接触するリング形状をなしていることにより補強リングがこのトラニオンの上方、下方及び側方への移動を阻止するので、廃棄物収納容器が落下してトラニオンに外力が作用し、このトラニオンが破損しても、トラニオンに作用した外力は補強リングによりボルトにせん断力として伝達するのが防止されることとなり、ボルトは破断することはなく、変形したトラニオンを容易に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る廃棄物収納容器の概略図である。
【図2】上部緩衝体の取付構造を表す正面図である。
【図3】下部緩衝体の取付構造を表す正面図である。
【図4】トラニオンの取付構造を表す断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る廃棄物収納容器における上部緩衝体の取付構造を表す断面図である。
【図6】本実施形態の廃棄物収納容器におけるトラニオンの取付構造を表す断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る廃棄物収納容器の概略図である。
【図8】上部緩衝体の取付構造を表す断面図である。
【符号の説明】
11 廃棄物収納容器
12 容器本体
14 蓋
15 上部緩衝体
16 下部緩衝体
17 トラニオン(吊具)
19 ボルト(取付軸)
20 ボルト(取付軸)
21 ボルト(取付軸)
31 上補強部材
32 下補強部材
33 補強リング
41 上部緩衝体
42 トラニオン(吊具)
43 ボルト(取付軸)
44 ねじ部
45 容器本体
46,47 補強段部
48 ねじ孔

Claims (2)

  1. 上部が開口した箱状をなして内部に廃棄物を収納可能な容器本体と、前記開口を閉塞して該容器本体に固定される蓋と、前記容器本体の上角部に水平方向に沿ったボルトにより着脱自在に固定され、前記蓋よりも上方に突出する板状の上部緩衝体と、前記容器本体の下角部に水平方向に沿ったボルトにより着脱自在に固定され、前記容器本体の下面よりも下方に突出する下部緩衝体とを具備し、
    前記上部緩衝体が、前記容器本体に取付られる取付部と、前記取付部に連続し、外側に傾斜して広がる傾斜部と、前記傾斜部に連続し、上方へ突出する緩衝部とを有し、
    前記下部緩衝体が、前記容器本体の側面及び下面に密着する面で構成されたものであり、
    前記上部緩衝体に近接して上補強部材が設けられる一方、前記下部緩衝体に近接して下補強部材が設けられ、
    前記上補強部材は、前記容器本体の外壁面に突出し溶接により固定され、前記上部緩衝体の取付部の下面に接触する水平部と、前記水平部に連続し、前記上部緩衝体の取付部の側面に接触する鉛直部とを有し、
    前記下補強部材は、前記容器本体の外壁面に突出し溶接により固定され、前記下部緩衝体の上面に接触する水平部と、前記水平部に連続し、前記下部緩衝体の側面に接触する鉛直部とを有する
    ことを特徴とする廃棄物収納容器。
  2. 請求項1記載の廃棄物収納容器において、
    前記容器本体の側壁部に水平方向に沿ったボルトにより着脱自在に固定されたトラニオンをさらに具備し、
    前記トラニオンが、前記容器本体の側壁部に取り付けられる円盤形状をなす取付フランジ部と、前記取付フランジ部に連続し円柱形状をなす係止部とを有し、
    前記トラニオンに近接して補強リングが設けられ、
    前記補強リングが、前記容器本体の外壁面に突出し溶接により固定され、前記トラニオンの前記取付フランジ部の外周面に接触するリング形状をなしている
    ことを特徴とする廃棄物収納容器。
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