JP2011085523A - 放射性物質格納容器および放射性物質格納容器の使用方法 - Google Patents

放射性物質格納容器および放射性物質格納容器の使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送時および据置時に関わらず、衝撃に対する密封の信頼性を損なわずに、製造コストの抑制を図ることができるキャスク等の放射性物質格納容器等を提供する。
【解決手段】開口部25を有する有底の胴本体5と、一次蓋6を開口部25に装着して構成された一次蓋構造2と、二次蓋7を開口部25に装着して構成された二次蓋構造3と、三次蓋8を開口部25に装着して構成された三次蓋構造4と、を備えたキャスク1において、搬送時には、一次蓋6、二次蓋7および三次蓋8が装着され、二次蓋7および三次蓋8は、胴本体5を密封状態とする一方、据置時には、一次蓋6および二次蓋7が装着されると共に三次蓋8が取り外され、一次蓋6および二次蓋7は、胴本体5を密封状態とし、一次蓋6は、搬送時において落下などの事故事象にて想定される胴本体5の収納物からの衝撃により、胴本体5の密封の開放を許容する塑性変形が可能なように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内部に放射性物質を格納可能な放射性物質格納容器およびその使用方法に関するものである。
従来、このような放射性物質格納容器として、例えば、胴本体と、胴本体の開口部に取り付けられた支持蓋と、支持蓋の外側に取り付けられた一次蓋および二次蓋からなる密封蓋と、を備えた燃料集合体格納容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この燃料集合体格納容器において、支持蓋は、胴本体に収納された収納物からの荷重を支持可能に構成されており、この支持蓋を設けることで、収納物の衝突エネルギを吸収し、落下や衝突等の衝撃に対する燃料集合体格納容器の密封の信頼性を向上させている。このとき、支持蓋には密封機能が備わっておらず、支持蓋と胴本体の開口部との隙間は大きくなっている。
特開2004−93507号公報
ところで、このような放射性物質格納容器は、汎用性を高めるべく、輸送時や貯蔵時において兼用可能に構成されている。このとき、放射性物質格納容器は、安全性に関する評価基準が設けられ(つまり、評価すべき事象が定められ)、この評価基準を満たすことで、放射性物質格納容器の安全性を担保している。ここで、評価すべき事象は、輸送時と貯蔵時とで異なり、一般的には、輸送時において評価すべき事象は、貯蔵時のそれと比して厳しい。これは、放射性物質格納容器の輸送時は、落下等の衝撃を考慮する必要があるからである。また、放射性物質格納容器の製品寿命までの期間のうち、そのほとんどの期間が貯蔵時の使用期間となっており、輸送時の使用期間は貯蔵時の使用期間に比して微小なものとなっている。
ここで、放射性物質格納容器の一形態である従来の燃料集合体格納容器では、輸送時における評価基準を満たすべく、支持蓋を設けて安全性を向上させている。一方、支持蓋は密封性を有していないことから、二重の密封性確保の観点を考慮し、輸送時においても、貯蔵時においても、一次蓋および二次蓋からなる密封蓋を外すことはできない。よって、従来の燃料集合体格納容器では、輸送時および貯蔵時において、支持蓋と、一次蓋および二次蓋からなる密封蓋と、を装着する必要がある。以上から、従来の燃料集合体格納容器では、微小な使用期間となる輸送時において適切な性能となるが、一方、長大な使用期間となる貯蔵時において過剰な性能となってしまう。これにより、従来の燃料集合体格納容器では、貯蔵時において燃料集合体格納容器の性能が過剰である分、製造コストの増大を招いていた。
そこで、本発明は、輸送などの搬送時および貯蔵などの据置時に関わらず、衝撃に対する密封の信頼性を損なうことなく適切な性能を発揮すると共に、製造コストの抑制を図ることができる放射性物質格納容器およびその使用方法を提供することを課題とする。
本発明の放射性物質格納容器は、内部と外部とを連通する開口部を有し、放射性物質を含む収納物を内部に格納可能な有底の容器本体と、最内側に配置される一次蓋を開口部に装着して構成された一次蓋構造と、一次蓋の外側に配置される二次蓋を開口部に装着して構成された二次蓋構造と、二次蓋の外側に配置される三次蓋を開口部に装着して構成された三次蓋構造と、を備えた放射性物質格納容器において、搬送時の容器本体の開口部には、一次蓋、二次蓋および三次蓋が装着されており、二次蓋および三次蓋は、容器本体を密封状態とする一方、据置時の容器本体の開口部には、一次蓋および二次蓋が装着されると共に三次蓋が取り外されており、一次蓋および二次蓋は、容器本体を密封状態とし、一次蓋構造は、搬送時において想定される収納物からの衝撃により、容器本体の密封の開放を許容する塑性変形が可能なように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、搬送時において、容器本体には、一次蓋、二次蓋および三次蓋が装着される。このとき、想定される収納物からの衝撃とは、放射性物質格納容器が落下等の事故事象が発生した際に想定される収納物からの過大な衝撃であり、一次蓋構造は、搬送時に想定される衝撃が加わった場合、容器本体の密封の開放を許容する塑性変形が可能なように構成されている。以上から、一次蓋構造は、搬送時において想定される収納物からの衝撃を一次蓋構造が塑性変形することで吸収することができる。そして、搬送時において、放射性物質格納容器の密封性は、二次蓋および三次蓋により確保することができる。一方、据置時においては、搬送時に想定される過大な衝撃を考慮する必要性が少ない。このため、容器本体には、一次蓋および二次蓋が装着される一方で、三次蓋が取り外される。このとき、放射性物質格納容器の密封性は、一次蓋および二次蓋により確保することができる。これにより、放射性物質格納容器の搬送時および据置時において、放射性物質格納容器の密封性を確保することができ、放射性物質格納容器の性能を適切に発揮することができる。また、三次蓋は、搬送時においてのみ用いられることから、各容器本体に応じて製造する必要がなく、三次蓋を使い回すことができるため、その分、放射性物質格納容器の製造コストを低減することができる。
この場合、一次蓋構造は、二次蓋構造に比して、衝撃による塑性変形が容易であることが、好ましい。
この構成によれば、二次蓋構造よりも一次蓋構造のほうが塑性変形し易いため、収納物からの衝撃をより好適に吸収することができる。
この場合、一次蓋構造、二次蓋構造および三次蓋構造は、一次蓋と容器本体との間、二次蓋と容器本体との間、および三次蓋と容器本体との間を、それぞれ気密に封止するガスケットを有していることが、好ましい。
この構成によれば、一次蓋、二次蓋および三次蓋と容器本体との間隙を気密に封止することができるため、搬送時および据置時において放射性物質格納容器の密封性を好適に確保することができる。なお、一次蓋および二次蓋に適用されるガスケットは金属製であることが、好ましく、この構成によれば、放射性物質格納容器の密封性をより好適に確保することができる。
この場合、一次蓋は、一次蓋と容器本体との間に介設されたガスケットの密封性を保持するための撓み量を超えて、衝撃による塑性変形が可能に構成されていることが、好ましい。
この構成によれば、ガスケットの撓み量を考慮せずに、一次蓋を構成することができるため、一次蓋の剛性を好適に低下させることができる。これにより、一次蓋を、塑性変形し易くすることができるため、一次蓋は、搬送時において想定される収納物からの衝撃をより好適に吸収することができる。
この場合、一次蓋と二次蓋との間の距離は、衝撃により塑性変形する一次蓋が、二次蓋に対して作用した場合であっても、二次蓋の形状を維持可能な距離となっていることが、好ましい。
この構成によれば、搬送時において、一次蓋に衝撃が加えられ、一次蓋が塑性変形しても、一次蓋と二次蓋との間の距離は、二次蓋の形状を維持可能な距離となっている。このため、搬送時において衝撃が加わったとしても、二次蓋は塑性変形することなく、二次蓋による放射性物質格納容器の密封性を確保することができる。
この場合、一次蓋と二次蓋との間には、塑性変形する一次蓋からの衝撃を吸収可能な緩衝体が介設されていることが、好ましい。
この構成によれば、搬送時において、一次蓋に衝撃が加えられ、一次蓋が塑性変形しても、緩衝体によって一次蓋の塑性変形による衝撃を吸収することができ、二次蓋へ衝撃が伝達することを抑制することができる。
本発明の放射性物質格納容器の使用方法は、内部と外部とを連通する開口部を有し、放射性物質を含む収納物を内部に格納可能な有底の容器本体と、最内側に配置される一次蓋を開口部に装着して構成された一次蓋構造と、一次蓋の外側に配置される二次蓋を開口部に装着して構成された二次蓋構造と、二次蓋の外側に配置される三次蓋を開口部に装着して構成された三次蓋構造と、を備えた放射性物質格納容器の使用方法であって、一次蓋構造は、搬送時において想定される収納物からの衝撃により、容器本体の密封の開放を許容する塑性変形が可能なように構成され、放射性物質格納容器は、搬送時において、容器本体の開口部に一次蓋、二次蓋および三次蓋を装着して、二次蓋および三次蓋により、容器本体を密封状態とする一方、据置時において、容器本体の開口部に一次蓋および二次蓋を装着すると共に三次蓋を取り外し、一次蓋および二次蓋により、容器本体を密封状態とすることを特徴とする。
この構成によれば、搬送時において、容器本体には、一次蓋、二次蓋および三次蓋が装着される。このため、放射性物質格納容器の密封性は、二次蓋および三次蓋により確保しつつ、一次蓋構造は、搬送時において想定される収納物からの衝撃を吸収することができる。一方、据置時において、容器本体には、一次蓋および二次蓋が装着される一方で、三次蓋が取り外される。このため、放射性物質格納容器の密封性は、一次蓋および二次蓋により確保することができる。これにより、放射性物質格納容器の搬送時および据置時において、放射性物質格納容器の密封性を確保することができ、放射性物質格納容器の性能を適切に発揮することができる。また、三次蓋は、搬送時においてのみ用いられることから、各容器本体に応じて製造する必要がなく、三次蓋を使い回すことができるため、その分、放射性物質格納容器の製造コストを低減することができる。
本発明の放射性物質格納容器およびその使用方法によれば、搬送時および据置時において、衝撃が加わったとしても、放射性物質格納容器の密封性を確保することができるため、放射性物質格納容器の性能を適切に発揮することができ、また、製造コストを低減することができる。
図1は、本実施例に係るキャスクを軸方向に切ったときの断面図である。 図2は、本実施例に係るキャスクを径方向に切ったときの部分断面図である。 図3は、本実施例に係るキャスクを軸方向に切ったときの部分断面図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明に係る放射性物質格納容器について説明する。なお、以下の実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
本発明に係る放射性物質格納容器は、いわゆる、内部に使用済みの燃料集合体を収納可能なキャスクである。なお、本実施例では、キャスクに適用して説明するが、例えば、放射性物質を収納可能なキャニスタ等に適用しても良い。本実施例に係るキャスクは、貯蔵などの据置時や輸送などの搬送時において兼用可能に構成されている。このため、キャスクは、据置時の安全性に関する評価基準、および搬送時の安全性に関する評価基準を満たす必要がある。
図1および図2に示すように、キャスク1は、胴本体(容器本体)5と、一次蓋6を胴本体5の開口部25に装着して構成された一次蓋構造2と、二次蓋7を胴本体5の開口部25に装着して構成された二次蓋構造3と、三次蓋8を胴本体5の開口部25に装着して構成された三次蓋構造4と、を備えている。また、キャスク1は、内側端部を胴本体5の外周に放射状に取り付けた複数の伝熱板11と、複数の伝熱板11の外側端部に取り付けられた外筒12と、胴本体5の内部に配置したバスケット13とを備え、胴本体5、複数の伝熱板11および外筒12で区画された複数の区画空間20には、中性子遮蔽材14が配設されている。
胴本体5は、内部に中空円柱状のキャビティ21が形成された有底円筒形状に構成されており、その肉厚は、γ線を遮蔽可能な厚さとなっている。そして、胴本体5は、例えば炭素鋼やステンレス鋼で構成され、胴本体5の軸方向において、一方の端部(上側端部)がキャビティ21と外部とを連通する開口部25となっており、他方の端部(下側端部)が底部26となっている。
バスケット13は、キャビティ21内に収納した複数の角パイプ30を結束して構成されており、複数の角パイプ30は、原子力発電の燃料となる燃料集合体を収納する複数のセル31となっている。角パイプ30は、例えばボロンを添加したアルミニウム合金で構成される。また、バスケット13と胴本体5との間のキャビティ21には、スペーサ35が介装されている。このスペーサ35は、角パイプ30に収納された燃料集合体の崩壊熱を角パイプ30から胴本体5に熱を伝えている。
複数の伝熱板11は、例えば胴本体5と同種の材料、もしくは、銅やアルミニウムで構成され、胴本体5から外筒12に熱を伝えている。このため、燃料集合体の崩壊熱は、角パイプ30からスペーサ35を介して胴本体5に伝えられた後、胴本体5から伝熱板11を介して外筒12に伝えられ、外筒12の外周面から大気中に放出される。
中性子遮蔽材14は、レジン等を用いて構成され、上記の複数の区画空間20に充填することで成形される。この中性子遮蔽材14によって、燃料集合体から放出される中性子を遮蔽し、キャスク1の外部へ漏洩する中性子を低減している。
なお、キャスク1の搬送時において、このキャスク1の開口部25側の端部には、図示しない上部緩衝材が取り付けられ、また、底部26側の端部には、下部緩衝材が取り付けられる。
続いて、図3を参照して、本発明の特徴部分である胴本体5の開口部25周りの一次蓋構造2、二次蓋構造3および三次蓋構造4について説明する。胴本体5の開口部25の内周面側には、段付き加工が施されている。つまり、開口部25の内周面側には、胴本体5の軸方向において、最も底部26側(最内側)に位置する第1段部40と、第1段部40の開口部25側(外側)に位置する第2段部41と、第2段部41の開口部25側に位置する第3段部42とが形成されている。
第1段部40は、胴本体5の内周面S1と、胴本体5の内周面S1に対し胴本体5の径方向外側に連なって延在する環状の第1規制面51と、で構成されており、この第1規制面51には、後述する一次蓋6の第1係止面62が当接している。第2段部41は、第1規制面51の径方向外側に連なると共に内周面S1の内径R1よりも大径となる開口下側内周面S2と、開口下側内周面S2に対し胴本体5の径方向外側に連なって延在する環状の第2規制面52と、で構成されており、この第2規制面52には、後述する二次蓋7の第2係止面66が当接している。第3段部42は、第2規制面52の径方向外側に連なると共に開口下側内周面S2よりも大径となる開口上側内周面S3と、開口上側内周面S3に対し胴本体5の径方向外側に連なって延在する環状の第3規制面53と、で構成されており、この第3規制面53には、後述する三次蓋8の第3係止面72が当接している。
ここで、第1規制面51、第2規制面52および第3規制面53には、各規制面51,52,53に各蓋6,7,8を連結するためのボルト穴55が複数穿孔されている。
次に、一次蓋構造2について説明するに、一次蓋構造2は、胴本体5の開口部25に装着可能な一次蓋6と、一次蓋6を開口部25に締結する第1蓋ボルト(第1締結ボルト)78aと、一次蓋6と胴本体5との間を気密に封止する第1金属ガスケット64と、を備えている。
一次蓋6は、胴本体5の内径R1(図1参照)と略同径となる円盤状に形成され、一次蓋6の開口部25側(上側)には、径方向に突出する第1張出部61が周方向に亘って環状に形成されている。つまり、一次蓋6の第1張出部61の外径は、開口下側内周面S2における胴本体5の内径R2と略同径に形成されている。
一次蓋6の第1張出部61は、その底部26側(下側)の面が上記の第1規制面51に当接する環状の第1係止面62となっている。そして、第1係止面62には、第1ガスケット溝63が周方向に亘って環状に形成されており、この第1ガスケット溝63には、第1金属ガスケット64が取り付けられている。このため、開口部25の第1段部40に一次蓋6を装着すると、一次蓋6の第1係止面62は、第1段部40の第1規制面51に当接し、第1金属ガスケット64は、第1段部40と一次蓋6との間を気密に封止する。これにより、一次蓋6は、胴本体5を密封することが可能となる。また、一次蓋6の上面には、緩衝体70を設けることができ、これにより、緩衝体70は、二次蓋7に対する衝撃を吸収することが可能となる。なお、緩衝体70は、二次蓋7の下面に設けることも可能である。
二次蓋構造3は、胴本体5の開口部25に装着可能な二次蓋7と、二次蓋7を開口部25に締結する第2蓋ボルト(第2締結ボルト)78bと、二次蓋7と胴本体5との間を気密に封止する第2金属ガスケット68と、を備えている。
二次蓋7は、一次蓋6と略同様に構成され、開口下側内周面S2における胴本体5の内径R2と略同径となる円盤状に形成され、二次蓋7の開口部25側(上側)には、径方向に突出する第2張出部65が周方向に亘って環状に形成されている。つまり、二次蓋7の第2張出部65の外径は、開口上側内周面S3における胴本体5の内径R3と略同径に形成されている。
二次蓋7の第2張出部65は、その底部26側(下側)の面が上記の第2規制面52に当接する環状の第2係止面66となっている。そして、第2係止面66には、第2ガスケット溝67が周方向に亘って環状に形成されており、この第2ガスケット溝67には、第2金属ガスケット68が取り付けられている。このため、開口部25の第2段部41に二次蓋7を装着すると、二次蓋7の第2係止面66は、第2段部41の第2規制面52に当接し、第2金属ガスケット68は、第2段部41と二次蓋7との間を気密に封止する。これにより、二次蓋7は、胴本体5を密封することが可能となる。
三次蓋構造4は、胴本体5の開口部25に装着可能な三次蓋8と、三次蓋8を開口部25に締結する第3蓋ボルト(第3締結ボルト)78cと、三次蓋8と胴本体5との間を気密に封止する第3ガスケット74と、を備えている。
三次蓋8は、キャスク1の搬送時において胴本体5に装着される一方で、キャスク1の据置時において胴本体5から取り外される。そして、三次蓋8は、一次蓋6と略同様に構成され、開口上側内周面S3における胴本体5の内径R3と略同径となる円盤状に形成され、三次蓋8の開口部25側(上側)には、径方向に突出する第3張出部71が周方向に亘って環状に形成されている。つまり、三次蓋8の第3張出部71の外径は、胴本体5の外径R4と略同径に形成されている。
三次蓋8の第3張出部71は、その底部26側(下側)の面が上記の第3規制面53に当接する環状の第3係止面72となっている。そして、第3係止面72には、第3ガスケット溝73が周方向に亘って環状に形成されており、この第3ガスケット溝73には、第3ガスケット74が取り付けられている。このため、開口部25の第3段部42に三次蓋8を装着すると、三次蓋8の第3係止面72は、第3段部42の第3規制面53に当接し、第3ガスケット74は、第3段部42と三次蓋8との間を気密に封止する。これにより、三次蓋8は、胴本体5を密封することが可能となる。
なお、各蓋6,7,8の各張出部61,65,71には、各蓋6,7,8を各段部40,41,42に固定するための固定孔77が複数貫通形成されている。そして、各固定孔77に各蓋ボルト78a,78b,78cを挿通し、各規制面51,52,53に穿孔されたボルト穴55に各蓋ボルト78a,78b,78cを締結することで、各蓋6,7,8を各段部40,41,42に固定できる。なお、各蓋ボルト78a,78b,78cは、炭素鋼で構成されている。
ここで、キャスク1には安全性に関する評価基準が設けられ(つまり、評価すべき事象が定められ)ており、この評価基準を満たす(評価すべき事象をクリアする)ことで、キャスク1の安全性を確保している。ここで、評価すべき事象は、搬送時と据置時とで異なり、一般的には、搬送時において評価すべき事象は、据置時のそれと比して厳しい。これは、搬送中のキャスク1は、約9mの高さからの落下衝撃等を考慮する必要があるからである。
搬送時におけるキャスク1の評価基準の判定方法としては、例えば、図示しない上部緩衝材および下部緩衝材をキャスク1に装着し、各緩衝材を装着したキャスク1の蓋側を直下にして、約9mの高さから鉛直落下させる。キャスク1の落下後、キャスク1の密封性が維持されている場合は、安全性に関する評価基準を満たすものとしている。
本実施例では、上記の評価基準を満たすべく、一次蓋構造2は、搬送時において想定され得る衝撃により、容器本体の密封の開放を許容する塑性変形が可能なように構成されている。ここで、想定され得る衝撃とは、搬送時におけるキャスク1の評価基準の判定方法において、キャスク1を落下させたときに、キャスク1の内部に収納された燃料集合体やバスケット13等の収納物が一次蓋6に加える衝撃である。
このとき、一次蓋構造2は、二次蓋構造3に比して、塑性変形が容易に構成されることが好ましく、具体的に、本実施例では、一次蓋6の厚さを二次蓋7の厚さに比して薄くすることが、好ましい。つまり、一次蓋6および二次蓋7は、高強度炭素鋼等の同じ材料を用いて、一次蓋6の厚さを二次蓋7の厚さに比して薄くすることで、一次蓋6の剛性は、二次蓋7の剛性に比して低くなるため、一次蓋6は、二次蓋7に比して塑性変形が容易となる。
また、一次蓋6は、第1金属ガスケット64の撓み量を超えて、塑性変形可能なように構成されている。つまり、胴本体5の密封状態を保持するためには、第1金属ガスケット64に設定された所定の撓み量の範囲内に収まるように、一次蓋6を開口部25に装着する必要があり、この場合、一次蓋6の剛性を高くする必要がある。これに対し、一次蓋6を第1金属ガスケット64の撓み量を超えて、塑性変形可能なように構成することで、一次蓋6の剛性をより低下できることから、一次蓋6の厚さを好適に薄くすることができる。これにより、一次蓋6は、想定され得る衝撃によって塑性変形することにより、胴本体5に収納した収納物からの衝撃を好適に吸収することができる。なお、一次蓋6の肉厚は、二次蓋7の肉厚に比して薄くなっていることが好ましいが、一次蓋6の肉厚は、三次蓋8の肉厚に対して、厚く形成されてもよいし、薄く形成されてもよい。
また、一次蓋6と二次蓋7との間隙は、二次蓋7と三次蓋8との間隙よりも広くなるように構成されている。このとき、一次蓋6と二次蓋7との間隙は、一次蓋6の塑性変形により、二次蓋7が塑性変形しないような距離となっている。つまり、想定され得る衝撃により一次蓋6が塑性変形したときに、変形後の一次蓋6が二次蓋7に接触し、一次蓋6に加わった衝撃の一部が二次蓋7に伝達したとしても、二次蓋7が一次蓋6の衝撃力に抗して、二次蓋7の形状を維持可能となっている。これにより、搬送時における二次蓋7の密封性を確保することができる。なお、一次蓋6と二次蓋7との間隙は、塑性変形した一次蓋6が二次蓋7に接触しないような距離であっても良い。以上のように、必要以上に一次蓋6と二次蓋7との間の距離をとる必要がないため、胴本体5の軸方向への長さを抑制することができ、これにより、胴本体5を構成する材料の使用量を抑制することが可能となるため、キャスク1の製造コストを低減することができる。このとき、二次蓋7および三次蓋8は、搬送時におけるキャスク1の評価基準の判定方法においてキャスク1を落下させたときに衝撃が加えられた場合であっても、密封性を維持可能なように構成されている。また、一次蓋6は、搬送時における衝撃が加わらなければ、密封性を維持可能なように構成されている。
次に、一次蓋6の厚さを決定する手順について簡単に説明する。先ず、一次蓋6および二次蓋7のそれぞれの厚さを足し合わせた合計厚さが、内部に格納した使用済燃料集合体を起因とするγ線を遮蔽可能であるか否かを考慮して必要な最低厚さを決定する。この後、搬送時においてキャスク1を水平状態などの落下姿勢で落下させたときの衝撃を考慮して、二次蓋7および三次蓋8のそれぞれの必要な最低厚さを決定する。そして、キャスク1を垂直状態で落下させたときの衝撃および一次蓋6と二次蓋7の塑性変形が可能な空間距離と緩衝体70の設置などを考慮して、一次蓋6の必要な厚さを決定する。さらに、上記にて決定した必要厚さから一次蓋6、二次蓋7および三次蓋8のそれぞれの厚さを最終的に決定する。上記手順により一次蓋6の厚さを決定することで、一次蓋6の厚さを、従来の構成に比して薄くすることができ、一次蓋6を好適に塑性変形させることができる。
続いて、上記のように構成されたキャスク1の使用方法について説明する。上記のように構成されたキャスク1は、その搬送時において、胴本体5に一次蓋6、二次蓋7および三次蓋8が装着される。一方で、キャスク1は、その据置時において、胴本体5に一次蓋6および二次蓋7が装着され、三次蓋8は取り外される。
搬送時におけるキャスク1は、一次蓋6で胴本体5に収納された収納物からの衝撃を吸収可能としており、二次蓋7および三次蓋8で密封性を確保している。つまり、搬送時において、一次蓋6に対し収納物から衝撃が加わった際、一次蓋6が塑性変形することで、収納物からの衝撃を吸収する。一方、上記したように二次蓋7および三次蓋8は、搬送時において衝撃が加わっても、塑性変形せず、密封性を確保可能に構成されている。このとき、二次蓋7は、キャスク1の密封性を十分に確保でき、三次蓋8も、キャスク1の密封性を十分に確保できることから、二次蓋7と三次蓋8とによる二重の密封性を確保することができ、より安全に密封性を維持することが可能となっている。
また、搬送時において、もしキャスク1に落下等の事故事象が発生した場合は、そのキャスク1は貯蔵施設に据え置きすることなく、キャスク1に装着されている各蓋6,7,8を取り外すことができる共に収納されている燃料集合体を取り出すことができる施設に送られる。このため、搬送時において衝撃が加えられたキャスク1は貯蔵されることはない。
一方、据置時におけるキャスク1は、一次蓋6および二次蓋7で密封性を確保している。つまり、貯蔵などの据置時において、搬送時に想定され得る過大な衝撃を考慮する必要性が少ないので、各蓋6,7の塑性変形を考慮する必要がない、そのため、一次蓋6および二次蓋7は、密封性を確保可能に構成することができる。このとき、一次蓋6は、キャスク1の密封性を十分に確保でき、二次蓋7も、キャスク1の密封性を十分に確保できることから、一次蓋6と二次蓋7とによる二重の密封性を確保することができ、より安全に密封性を維持することが可能となっている。
以上の構成によれば、輸送などの搬送時において、胴本体5には、一次蓋6、二次蓋7および三次蓋8が装着される。このため、一次蓋6は、搬送時における収納物からの衝撃を吸収することができ、また、キャスク1の密封性は、二次蓋7および三次蓋8で確保することができる。一方、貯蔵などの据置時において、胴本体5から三次蓋8が取り外されることで、胴本体5には、一次蓋6および二次蓋7が装着される。このため、キャスク1の密封性は、一次蓋6および二次蓋7で確保することができる。また、三次蓋8は、搬送時においてのみ用いられることから、キャスク1毎に製造する必要がなく、三次蓋8を使い回すことができるため、その分、キャスク1の製造コストを低減することができる。
また、一次蓋6の厚さを、二次蓋7の厚さに比して薄くすれば、二次蓋7に比して一次蓋6を塑性変形可能に構成することができる。また、衝撃により塑性変形させない場合と比して一次蓋6を構成する材料の使用量を抑制することができ、これにより、一次蓋6の製造コストを低減することができる。
さらに、各金属ガスケット64,68,74により、一次蓋6、二次蓋7および三次蓋8と、胴本体5の開口部25との間隙を気密に封止することができるため、搬送時においてキャスク1の密封性を好適に確保することができる。
また、搬送時における衝撃により一次蓋6が塑性変形しても、一次蓋6と二次蓋7との間の距離は、二次蓋7が塑性変形しないような距離、すなわち、二次蓋7の形状を維持可能な距離となっている。このため、搬送時において衝撃が加わったとしても、二次蓋7によるキャスク1の密封性を確保することができる。
さらに、一次蓋6の上面に緩衝体70を配設する、すなわち、一次蓋6と二次蓋7との間に緩衝体70を配設することで、一次蓋6が塑性変形しても、緩衝体70により衝撃を吸収することができるため、二次蓋7へ衝撃が伝達することを抑制することができる。これにより、一次蓋6と二次蓋7との間の距離を縮めることができるため、胴本体5の軸方向における長さをさらに抑制することができる。
なお、本実施例では、一次蓋構造2を二次蓋構造3に比して塑性変形が容易となるように、一次蓋6の厚さを二次蓋7の厚さに比して薄くすることが好ましいとしたが、これに限らず、下記する構成によって、一次蓋構造2を二次蓋構造3に比して塑性変形が容易となるようにしてもよい。
具体的に、一次蓋構造2を二次蓋構造3に比して塑性変形が容易となるようにするには、一次蓋6の剛性を二次蓋7の剛性に比して低くするか、または、一次蓋6を開口部25に締結する蓋ボルト78aの剛性を、二次蓋7を開口部25に締結する蓋ボルト78bの剛性に比して弱くするか、のすくなくとも一方の構成とすることが好ましい。
一次蓋6の剛性を二次蓋7の剛性に比して低くする場合、例えば、二次蓋7を構成する材料として高強度炭素鋼を用い、一次蓋6を構成する材料としてステンレス鋼を用いてもよい。つまり、一次蓋6の材料を、二次蓋7の材料に比して剛性の低いものを用いれば、一次蓋6の剛性を二次蓋7の剛性に比して低くすることができる。また、一次蓋6の剛性を二次蓋7の剛性に比して低くする場合、例えば、一次蓋6に切り込み加工を行ってもよい。つまり、一次蓋6に切り込みを入れることで、一次蓋6の剛性を二次蓋7の剛性に比して低くすることができる。
一方で、一次蓋構造2における蓋ボルト78aの剛性を、二次蓋構造3における蓋ボルト78bの剛性に比して弱くする場合、例えば、一次蓋構造2に用いられる蓋ボルト78aの本数を、二次蓋構造3に用いられる蓋ボルト78bの本数に比して少なくしても良い。また、例えば、一次蓋構造2に用いられる蓋ボルト78aの径を、二次蓋構造3に用いられる蓋ボルト78bの径に比して、小径に構成してもよい。さらに、例えば、一次蓋構造2に用いられる蓋ボルト78aを構成する材料(例えば、ステンレス鋼)を、二次蓋構造3に用いられる蓋ボルト78bを構成する材料(例えば、炭素鋼)に比して、剛性の低いものを用いてもよい。
上記のような構成によって、一次蓋構造2を二次蓋構造3に比して塑性変形を容易に構成することができ、これにより、一次蓋6を、塑性変形し易くすることができるため、一次蓋6は、搬送時において想定される収納物からの衝撃をより好適に吸収することができる。
以上のように、本発明に係る放射性物質格納容器は、使用済みの燃料集合体を収納するキャスクにおいて有用であり、特に、輸送と貯蔵とを兼用するキャスクに適している。
1 キャスク
2 一次蓋構造
3 二次蓋構造
4 三次蓋構造
5 胴本体
6 一次蓋
7 二次蓋
8 三次蓋
11 伝熱板
12 外筒
13 バスケット
14 中性子遮蔽材
21 キャビティ
25 開口部
26 底部
30 角パイプ
31 セル
35 スペーサ
40 第1段部
41 第2段部
42 第3段部
51 第1規制面
52 第2規制面
53 第3規制面
61 第1張出部
62 第1係止面
63 第1ガスケット溝
64 第1金属ガスケット
65 第2張出部
66 第2係止面
67 第2ガスケット溝
68 第2金属ガスケット
71 第3張出部
72 第3係止面
73 第3ガスケット溝
74 第3ガスケット
S1 胴本体の内周面
S2 開口下側内周面
S3 開口上側内周面
R1 胴本体の内径
R2 開口下側内周面における胴本体の内径
R3 開口上側内周面における胴本体の内径
R4 胴本体の外径

Claims (7)

  1. 内部と外部とを連通する開口部を有し、放射性物質を含む収納物を内部に格納可能な有底の容器本体と、
    最内側に配置される一次蓋を前記開口部に装着して構成された一次蓋構造と、
    前記一次蓋の外側に配置される二次蓋を前記開口部に装着して構成された二次蓋構造と、
    前記二次蓋の外側に配置される三次蓋を前記開口部に装着して構成された三次蓋構造と、を備えた放射性物質格納容器において、
    搬送時の前記容器本体の前記開口部には、前記一次蓋、前記二次蓋および前記三次蓋が装着されており、前記二次蓋および前記三次蓋は、前記容器本体を密封状態とする一方、
    据置時の前記容器本体の前記開口部には、前記一次蓋および前記二次蓋が装着されると共に前記三次蓋が取り外されており、前記一次蓋および前記二次蓋は、前記容器本体を密封状態とし、
    前記一次蓋構造は、搬送時において想定される前記収納物からの衝撃により、前記容器本体の密封の開放を許容する塑性変形が可能なように構成されていることを特徴とする放射性物質格納容器。
  2. 前記一次蓋構造は、前記二次蓋構造に比して、前記衝撃による塑性変形が容易であることを特徴とする請求項1に記載の放射性物質格納容器。
  3. 前記一次蓋構造、前記二次蓋構造および前記三次蓋構造は、前記一次蓋と前記容器本体との間、前記二次蓋と前記容器本体との間、および前記三次蓋と前記容器本体との間を、それぞれ気密に封止するガスケットを有していることを特徴とする請求項1または2に記載の放射性物質格納容器。
  4. 前記一次蓋は、前記一次蓋と前記容器本体との間に介設された前記ガスケットの密封を保持するための撓み量を超えて、前記衝撃による塑性変形が可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の放射性物質格納容器。
  5. 前記一次蓋と前記二次蓋との間の距離は、前記衝撃により塑性変形する前記一次蓋が、前記二次蓋に対して作用した場合であっても、前記二次蓋の形状を維持可能な距離となっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の放射性物質格納容器。
  6. 前記一次蓋と前記二次蓋との間には、塑性変形する前記一次蓋の衝撃を吸収可能な緩衝体が介設されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の放射性物質格納容器。
  7. 内部と外部とを連通する開口部を有し、放射性物質を含む収納物を内部に格納可能な有底の容器本体と、最内側に配置される一次蓋を前記開口部に装着して構成された一次蓋構造と、前記一次蓋の外側に配置される二次蓋を前記開口部に装着して構成された二次蓋構造と、前記二次蓋の外側に配置される三次蓋を前記開口部に装着して構成された三次蓋構造と、を備えた放射性物質格納容器の使用方法であって、
    前記一次蓋構造は、搬送時において想定される前記収納物からの衝撃により、前記容器本体の密封の開放を許容する塑性変形が可能なように構成され、
    前記放射性物質格納容器は、
    搬送時において、前記容器本体の前記開口部に前記一次蓋、前記二次蓋および前記三次蓋を装着して、前記二次蓋および前記三次蓋により、前記容器本体を密封状態とする一方、
    据置時において、前記容器本体の前記開口部に前記一次蓋および前記二次蓋を装着すると共に前記三次蓋を取り外し、前記一次蓋および前記二次蓋により、前記容器本体を密封状態とすることを特徴とする放射性物質格納容器の使用方法。
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