JP7336420B2 - 放射性物質収納容器の保護装置および放射性物質収納容器 - Google Patents

放射性物質収納容器の保護装置および放射性物質収納容器 Download PDF

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Description

本発明は、放射性物質収納容器の保護装置および放射性物質収納容器に関する。
例えば、特許文献1に記載のキャスク(放射性物質収納容器)用緩衝構造体は、キャスクの両端部に装着するもので、端部に装着される底板と、底板を周方向に複数に分割するリブと、リブを覆って底板の反対側に内部空間を形成するカバーと、内部空間に充填される緩衝材と、を有する。
特開2009-186427号公報
放射性物質収納容器は、輸送後、数十年の間、貯蔵場所にて保管される。このような場合、緩衝体は、保管中に経年劣化する可能性のある緩衝材の健全性を確保し、必要に応じて取り換えできるようにすることが望まれている。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、保管時における緩衝材の健全性を確認することのできる放射性物質収納容器の保護装置および放射性物質収納容器を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本開示の一態様に係る放射性物質収納容器の保護装置は、胴部と前記胴部を密閉する蓋部とを有する放射性物質収納容器を保護する保護装置であって、少なくとも前記蓋部の径方向外側に設けられ変形することで衝撃を吸収する緩衝材を有する緩衝体と、前記緩衝材と経年劣化の性質が同等の材料からなり前記放射性物質収納容器の周囲に配置される劣化監視部材と、を備える。
上述の目的を達成するために、本開示の一態様に係る放射性物質収納容器は、胴部と、前記胴部を密閉する蓋部と、上述した保護装置と、を含む。
本発明によれば、保管時における緩衝材の健全性を確認することができる。
図1は、放射性物質収納容器の一部裁断概略図である。 図2は、実施形態の保護装置を示す平面図である。 図3は、実施形態の保護装置を示す側断面図である。 図4は、実施形態の緩衝体の詳細構造を示す側断面図である。 図5は、実施形態の緩衝体の詳細構造の動作を示す側断面図である。 図6は、実施形態の放射性物質収納容器の他の保管状態を示す側断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、放射性物質収納容器の一部裁断概略図である。
図1および図2に示すように、放射性物質収納容器としてのキャスク11は、胴部12と蓋部13とから構成されている。胴部12は、容器本体21を有している。容器本体21は、筒状(本実施形態では円筒形状)の上端に開口部22が形成され、下端が閉塞して形成されている。容器本体21は、内部にキャビティ23を有し、このキャビティ23にバスケット24が設けられている。バスケット24は、放射性物質(例えば、使用済燃料集合体)を個々に収納可能な複数のセル25が設けられている。容器本体21は、γ線遮蔽機能を有する炭素鋼製の鍛造品となっているが、炭素鋼の代わりにステンレス鋼を用いることもできる。また、球状黒鉛鋳鉄や炭素鋼鋳鋼などの鋳造品を用いることもできる。
胴部12は、容器本体21の外周面に所定の隙間を開けて外筒26が配設されている。容器本体21の外周面と外筒26の内周面との間に、熱伝導を行う銅製の伝熱フィン27が周方向に複数設けられている。容器本体21と外筒26と伝熱フィン27とで囲まれる空間部に、水素を多く含有する高分子材料であって中性子遮蔽機能を有するボロンまたはボロン化合物を含有したレジン(中性子遮蔽体)28が設けられている。
胴部12は、容器本体21の閉塞された下端の下側に突出する底部29が設けられている。底部29は、容器本体21の外径よりも小さく形成され、容器本体21の閉塞された下端とで囲まれる空間部を有し、この空間部にレジン(中性子遮蔽体)が設けられている。
胴部12は、容器本体21にキャスク11を吊上げるためのトラニオン30が設けられている。トラニオン30は、容器本体21から外筒26を貫通して設けられ、キャスク11において最も外周に突出する。
蓋部13は、容器本体21の開口部22に設けられ、開口部22を閉塞して容器本体21(胴部12))を密閉する。蓋部13は、一次蓋31と二次蓋32とを含んで構成される。一次蓋31は、γ線を遮蔽する炭素鋼やステンレス鋼を材料として円盤形状に形成される。二次蓋32は、一次蓋31を覆ってキャスク11の外側に表れるもので、一次蓋31と同様に、γ線を遮蔽する炭素鋼やステンレス鋼を材料として円盤形状に形成される。一次蓋31と二次蓋32との間は、レジン(中性子遮蔽体)28が設けられていてもよい。
一次蓋31は、容器本体21の開口部22に形成された第一段部22aに対し、炭素鋼やステンレス鋼を材料とするボルト(図示せず)により固定されて容器本体21に取り付けられる。二次蓋32は、容器本体21の開口部22に形成された第二段部22bに対し、炭素鋼やステンレス鋼を材料とするボルト(図示せず)により固定されて容器本体21に取り付けられる。図には明示しないが、一次蓋31と第一段部22aとの間、および二次蓋32と第二段部22bとの間には、金属ガスケットが設けられる。これら、金属ガスケットにより、一次蓋31と第一段部22aとの間、および二次蓋32と第二段部22bとの間の密封性が確保される。
また、胴部12において、容器本体21の開口部22には、二次蓋32の周りを囲み、キャスク11の外側に表れる筒状の上端縁22cが形成されている。上端縁22cは、その上面が二次蓋32の表面よりも高い位置にあって、二次蓋32の周りを囲む。上端縁22cの上面には、キャスク11を輸送する際に用いられる緩衝体や、本実施形態の緩衝体1が取り付けられるボルト穴33が周方向に複数設けられている。
図2は、実施形態の保護装置を示す平面図である。図3は、実施形態の保護装置を示す側断面図である。
図2および図3に示すように、保護装置は、貯蔵場所に保管される放射性物質収納容器であるキャスク11を保護するものである。キャスク11の保護とは、保管中のキャスク11を落下物から保護したり、転倒したキャスク11を衝撃から保護したりすることである。この保護装置は、緩衝体1と、劣化監視部材4と、を有する。
緩衝体1は、支持部材2と、緩衝材3と、を有する。
支持部材2は、保護部2Aと、支持部2Bと、を含む。保護部2Aは、剛体からなる。剛体とは、所定の荷重を受け止めて変形を抑制されているもので、例えば、鋼材からなり、鋼板やボックスやパイプで構成される。所定の荷重とは、想定する落下物の落下の荷重や、床Fに立てたキャスク11が転倒した場合の床Fに当たってキャスク11に掛かる荷重である。保護部2Aは、剛体を構成するうえで中実の鋼材からなることが好ましい。保護部2Aは、キャスク11の蓋部13であって外側に表れる二次蓋32の表面に沿って配置される。本実施形態において、保護部2Aは、二次蓋32の表面および容器本体21の上端縁22cの表面を覆うように構成される。保護部2Aは、上端縁22cに設けられたボルト穴33に取り付けられるボルト(図示せず)により、容器本体21に固定される。保護部2Aは、本実施形態では胴部12の外形に合わせて形成され円形状に形成されている。
支持部2Bは、保護部2Aの外周に一体に設けられる。支持部2Bは、保護部2Aの外周から径方向外側に延びて設けられている。支持部2Bは、蓋部13よりも径方向外側に配置され胴部12よりも径方向外側に突出して設けられる。本実施形態では、支持部2Bは、胴部12の上端縁22cの外側を囲むように配置されていることで、蓋部13よりも径方向外側に配置され胴部12よりも径方向外側に突出して設けられる。支持部2Bは、所定の荷重により変形する。支持部2Bは、保護部2Aよりも薄い薄板金属、薄板金属で形成されたボックスやパイプで構成される。支持部2Bは、本実施形態では胴部12の外形に合わせて形成され円形状に形成されている。支持部2Bは、保護部2Aに対して溶接やボルト締結により取り付けられる。
ここで、径方向とは、胴部12の中心を通り開口部22と底部29を貫く中心軸CLを設け、この中心軸CLに交差する方向を言い、ある位置より中心軸CLから遠ざかる方向を径方向外側と言い、ある位置より中心軸CLに近づく方向を径方向内側と言う。なお、中心軸CLに沿う方向を軸方向と言い、中心軸CLの周りを囲む方向(中心軸CLを中心とする周り方向)を周方向と言う。
緩衝材3は、支持部材2の支持部2Bに支持される。緩衝材3は、少なくとも支持部2Bが設けられた範囲に設けられている。緩衝材3は、所定の荷重により変形する。緩衝材3は、木材、発泡材や高分子化合物で構成される。また、緩衝材3は、支持部2Bと同様に、保護部2Aよりも薄い薄板金属、薄板金属で形成されたボックスやパイプで構成されてもよい。
図4は、実施形態の緩衝体の詳細構造を示す側断面図である。図5は、実施形態の緩衝体の詳細構造の動作を示す側断面図である。
上述したように、緩衝体1は、緩衝材3が支持部材2の支持部2Bに支持されている。図4および図5に示すように、緩衝材3は、被覆部3Aで覆われている。被覆部3Aは、ステンレスなどの鋼材からなり、緩衝材3を密閉して覆うことが好ましい。緩衝材3が、上述したように木材や発泡材や高分子化合物で構成されている場合、外気に触れて経年劣化を生ずる。本実施形態の緩衝体1では、緩衝材3が被覆部3Aで覆われているため、経年劣化を抑制できる。ここで、緩衝材3が木材である場合、緩衝材3を被覆部3Aで覆わないと、緩衝材3が外気に触れるため温度以外の様々な要因により経年劣化を生ずる。一方、緩衝材3が木材である場合、緩衝材3を被覆部3Aで密閉して覆うと、緩衝材3が外気に触れないため主に温度を要因として経年劣化を生ずる。このように、木材である緩衝材3を被覆部3Aで密閉して覆うことで、経年劣化の主要因を温度に限定できる。そして、後述する劣化監視部材4により緩衝材3の健全性を正確に確認できる。
また、図4および図5に示すように、支持部2Bは、緩衝材3を収容する収容部2Cを有する。収容部2Cは、収容本体2Caと、蓋2Cbとで構成される。収容本体2Caは、緩衝材3を収容する箱状に形成されている。蓋2Cbは、収容本体2Caを開閉でき、蓋2Cbを開けることで収容本体2Caに緩衝材3を収容したり、収容本体2Caから緩衝材3を取り出したりできる。すなわち、図5に示すように、古い緩衝材3aを新しい緩衝材3bに交換できる。
本実施形態において、緩衝材3は、図2に示すように複数に分割して構成されている。緩衝材3は、全体で円環状に構成されており、周方向で複数に分割されている。分割数は、図2では12分割であるが、6分割や24分割などでもよく、緩衝材3の単体の重量が、例えば20Kg以下のように作業者が1人で持ち運べる重量であるように分割する。一方、支持部2Bは、分割された緩衝材3を個々に収容できるように収容部2Cが緩衝材3の数分分割して構成されている。このように、緩衝材3は、複数の収容部2Cに着脱できる小さな部材としたカートリッジ式に構成されている。
上記緩衝体1は、貯蔵場所である貯蔵設備に輸送されたキャスク11に取り付けられる。キャスク11は、原子力発電設備において、例えば、使用済燃料集合体が容器本体21のバスケット24のセル25収納され、蓋部13によって密閉される。このキャスク11は、例えば、原子力発電設備から貯蔵設備に輸送される。輸送にかかり、キャスク11は、輸送用緩衝体(図示せず)が取り付けられる。輸送用緩衝体は、国際原子力機関(IAEA:International Atomic Energy Agency)の安全基準、放射性物質安全輸送規則2005年版において、事故時の輸送条件に耐える能力(密閉性、遮蔽性、未臨界性の維持)を実証するための落下試験として、高さ9mからの落下事象(落下試験I)や、直立した直径15cmの丸棒上への高さ1mからの落下事象(落下試験II)が課せられている。落下事象は、例えば(1)中心軸CLを垂直方向に向けた垂直落下、(2)中心軸CLを水平方向に向けた水平落下、(3)中心軸CLを斜めに向けた角部落下、がある。この輸送用緩衝体は、胴部12の上端縁22cおよび底部29にそれぞれ被さるように配置される。上端縁22cに被さる輸送用緩衝体は、上端縁22cに設けられたボルト穴33に取り付けられるボルト(図示せず)により、胴部12に固定される。輸送中、輸送用緩衝体が取り付けられたキャスク11は、中心軸CLを水平方向に向けた横置き状態で輸送される。そして、貯蔵場所である貯蔵設備に輸送されたキャスク11は、輸送用緩衝体が外され、蓋部13を上に向けて床Fに立てた保管状態とされ、本実施形態の緩衝体1が取り付けられる。また、保管時、キャスク11は、底部29が架台37に嵌められて転倒をし難くされる。
劣化監視部材4は、緩衝体1の緩衝材3と同等の材料で形成され、カートリッジ式とした緩衝材3よりもさらに小さく軽いものとされている。同等の材料とは、緩衝材3をなす材料と同等の経年劣化の性質を有するものであって、緩衝材3をなす木材や発泡材や高分子化合物と同材料であること、または緩衝材3をなす木材とは異なる木材や、緩衝材3をなす発泡材とは異なる発泡材や、緩衝材3をなす高分子化合物とは異なる高分子化合物であることを含む。劣化監視部材4は、キャスク11の周囲に配置される。劣化監視部材4が配置される箇所は、支持部材2の保護部2Aや、キャスク11の胴部12(外筒26)や、架台37がある。劣化監視部材4は、支持部材2の保護部2Aや、キャスク11の胴部12(外筒26)や、架台37に対して複数個所にそれぞれ配置される。このため、劣化監視部材4は、キャスク11の外部に設けられ、外気に触れるように設けられている。
このように、本実施形態の保護装置は、胴部12と胴部12を密閉する蓋部13とを有する放射性物質収納容器であるキャスク11を保護する保護装置であって、少なくとも蓋部13の径方向外側に設けられ変形することで衝撃を吸収する緩衝材3を有する緩衝体1と、緩衝材3と経年劣化の性質が同等の材料からなりキャスク11の周囲に配置される劣化監視部材4と、を備える。
本実施形態の保護装置によれば、キャスク11の保管時に、定期的(例えば、数年ごと)に劣化監視部材4を取り出し、劣化監視部材4が有する緩衝材の圧縮強度が規定値以下となった場合、緩衝材3の緩衝機能が低下したと判断でき、緩衝体1または緩衝材3を取り換える。この結果、本実施形態の保護装置によれば、保管時における緩衝材3の健全性を確認することができ、緩衝材3の健全性を維持できる。キャスク11は、固体ごとに収納している放射性物質の発熱量が異なり、緩衝体1の緩衝材3に係る温度も異なるため、キャスク11の固体ごとに装着した緩衝体1における緩衝材3の経年劣化の度合いが異なる。よって、キャスク11の固体ごとに劣化監視部材4を設置することで、各キャスク11に装着した緩衝体1における緩衝材3の健全性を確認し、必要に応じて取り換えることができる。
また、本実施形態の保護装置では、劣化監視部材4は、キャスク11の周囲の複数個所に配置される。
従って、この保護装置によれば、キャスク11の周囲の複数個所において、保管時における緩衝材3の健全性を確認することができる。キャスク11は、収納している放射性物質の発熱量に伴って場所ごとに温度が異なり、緩衝体1の緩衝材3に与える温度も異なるため、キャスク11の周囲の複数個所に劣化監視部材4を配置することで、キャスク11に装着した緩衝体1における緩衝材3の健全性を確認し、必要に応じて取り換えることができる。
また、本実施形態の保護装置では、劣化監視部材4は、キャスク11に収納された放射性物質から緩衝材3が受ける平均温度よりも高い温度となる場所に配置される。
緩衝材3が受ける平均温度よりも高い温度となる位置に劣化監視部材4が配置されることで、緩衝材3と比較して劣化監視部材4の経年劣化の度合いが高くなり、緩衝材3が緩衝機能を失う前に交換を行うことができる。
また、本実施形態の保護装置では、緩衝体1は、蓋部13(二次蓋32)の表面に沿って配置され緩衝材3を支持する鋼材からなる支持部材2を有し、劣化監視部材4は、支持部材2に配置される。
支持部材2は、保護する対象箇所であるキャスク11の蓋部13表面に沿って配置され、この支持部材2に緩衝材3が支持されている。従って、緩衝材3を支持する支持部材2に劣化監視部材4を設けることで、鋼材である支持部材2から緩衝材3に伝わる温度による経年劣化を確認できる。
また、本実施形態の保護装置では、劣化監視部材4は、胴部12に配置される。
劣化監視部材4の配置場所は、キャスク11の胴部12であってもよい。
また、本実施形態の保護装置では、床Fに載置されて胴部12を支える架台37,38を有し、劣化監視部材4は、架台37,38に載置される。
劣化監視部材4の配置場所は、キャスク11の胴部12を支える架台37,38であってもよい。
また、本実施形態の保護装置では、劣化監視部材4は、周囲が断熱材で覆われている。
劣化監視部材4の周囲が断熱材で覆われていると、劣化監視部材4の温度を高く保つことができ、緩衝材3と比較して劣化監視部材4の経年劣化の度合いが高くなり、緩衝材3が緩衝機能を失う前に交換を行うことができる。断熱材は、劣化監視部材4の周囲の全てに設けられることが、温度を高く保つうえで好ましい。
また、本実施形態の保護装置では、緩衝体1は、緩衝材3を被覆する被覆部3Aを有し、劣化監視部材4は、緩衝材3と同材料からなり、かつ被覆部3Aを有する。
緩衝材3を被覆部3Aで被覆することで、緩衝材3が外気と触れることを防ぎ、緩衝材3の経年劣化の主要因を温度に限定できる。しかも、緩衝材3と同材料からなる劣化監視部材4を、緩衝材3と同じく被覆部で被覆して同構成とすることで、緩衝材3と同じく劣化監視部材4の経年劣化の主要因を温度に限定でき、緩衝体1における緩衝材3の健全性を正確に確認できる。なお、劣化監視部材4の周囲を断熱材で覆う場合、断熱材と被覆部は、どちらが劣化監視部材4側に配置されていてもよい。
また、本実施形態の保護装置では、緩衝体1は、緩衝材3を収容する収容部2Cを有する。
緩衝材3を収容部2Cに収容することで、緩衝材3が外気と触れることを防ぎ、緩衝材3の経年劣化を抑制できる。被覆部3Aで被覆された緩衝材3を収容部2Cに収容すれば、緩衝材3を二重構造で外気と触れることを防ぎ、緩衝材3の経年劣化をより抑制できる。
また、本実施形態の保護装置では、緩衝体1は、緩衝材3が複数に分割されてそれぞれ着脱可能に設けられている。緩衝体1は、上述したように、支持部材2の外側で円環状に構成され、周方向で複数に分割されており、支持部材2に対して着脱可能に設けられている。
緩衝材3を複数に分割してそれぞれ着脱可能に構成することで、個々の緩衝材3が小さく軽く構成され、取り扱いが容易となる。従って、各緩衝材3を交換でき、この交換を容易に行うことができる。なお、緩衝材3を複数に分割した場合、収容部2Cは、複数に分割された緩衝材3を個々に独立して収容することが、各緩衝材3の取り扱いを容易にするうえで好ましい。
また、本実施形態の保護装置では、劣化監視部材4は、複数設けられ、複数に分割された各緩衝材3の配置に合わせて配置されている。
例えば、図2に示すように、中心軸CLの周りに12分割とした緩衝材3に対し、劣化監視部材4を中心軸CLの周りに6個配置する。そして、周方向で隣接する2つの緩衝材3-1の近傍に合わせて1つの劣化監視部材4-1を配置する。同様に、周方向で隣接する2つの緩衝材3-2の近傍に合わせて1つの劣化監視部材4-2を配置し、周方向で隣接する2つの緩衝材3-3の近傍に合わせて1つの劣化監視部材4-3を配置し、周方向で隣接する2つの緩衝材3-4の近傍に合わせて1つの劣化監視部材4-4を配置し、周方向で隣接する2つの緩衝材3-5の近傍に合わせて1つの劣化監視部材4-5を配置し、周方向で隣接する2つの緩衝材3-6の近傍に合わせて1つの劣化監視部材4-6を配置する。本実施形態の保護装置は、劣化監視部材4-1が有する緩衝材の圧縮強度が規定値以下となった場合、2つの緩衝材3-1の緩衝機能が低下したと判断でき、緩衝材3-1を取り換える。同様に、劣化監視部材4-2の試験結果に応じて2つの緩衝材3-2を取り換え、劣化監視部材4-3の試験結果に応じて2つの緩衝材3-3を取り換え、劣化監視部材4-4の試験結果に応じて2つの緩衝材3-4を取り換え、劣化監視部材4-5の試験結果に応じて2つの緩衝材3-5を取り換え、劣化監視部材4-6の試験結果に応じて2つの緩衝材3-6を取り換える。このように、複数に分割された各緩衝材3の配置に合わせてそれぞれ劣化監視部材4を配置することで、各緩衝材3が受ける温度に近似する温度を劣化監視部材4が受けることができ、当該劣化監視部材4を試験することで合わせた配置の緩衝材3の経年劣化の度合いを正確に把握でき、必要に応じて取り換えが行える。
また、本実施形態の放射性物質収納容器であるキャスク11は、胴部12と、胴部12を密閉する蓋部13と、上述した保護装置と、を備える。
従って、本実施形態のキャスク11によれば、保管時における緩衝材3の健全性を確認できる。
図6は、実施形態の放射性物質収納容器の他の保管状態を示す側断面図である。
本実施形態の保護装置において、キャスク11は、図6に示すように、中心軸CLを水平方向に向けた横置き状態で架台38にトラニオン30を支持された保管状態もある。この場合も、劣化監視部材4は、支持部材2の保護部2Aや、キャスク11の胴部12(外筒26)や、架台38のように、キャスク11の周囲に配置される。劣化監視部材4は、支持部材2の保護部2Aや、キャスク11の胴部12(外筒26)や、架台38に対して複数個所にそれぞれ配置される。
このように、キャスク11を横置きにしても、保管時における緩衝材3の健全性を確認できる。
1 緩衝体
2 支持部材
2C 収容部
3 緩衝材
3A 被覆部
4 劣化監視部材
11 キャスク(放射性物質収納容器)
12 胴部
13 蓋部
37,38 架台
F 床

Claims (12)

  1. 胴部と前記胴部を密閉する蓋部とを有する放射性物質収納容器を保護する保護装置であって、
    少なくとも前記蓋部の径方向外側に設けられ変形することで衝撃を吸収する緩衝材を有する緩衝体と、
    前記緩衝材と経年劣化の性質が同等の材料からなり前記放射性物質収納容器の周囲に配置される劣化監視部材と、
    を備える、保護装置。
  2. 前記劣化監視部材は、前記放射性物質収納容器の周囲の複数個所に配置される、請求項1に記載の保護装置。
  3. 前記劣化監視部材は、前記放射性物質収納容器に収納された放射性物質から前記緩衝材が受ける平均温度よりも高い温度となる場所に配置される、請求項1または2に記載の保護装置。
  4. 前記緩衝体は、前記蓋部の表面に沿って配置され前記緩衝材を支持する鋼材からなる支持部材を有し、
    前記劣化監視部材は、前記支持部材に配置される、請求項1から3のいずれか1項に記載の保護装置。
  5. 前記劣化監視部材は、前記胴部に配置される、請求項1から4のいずれか1項に記載の保護装置。
  6. 床に載置されて前記胴部を支える架台を有し、
    前記劣化監視部材は、前記架台に載置される、請求項1から5のいずれか1項に記載の保護装置。
  7. 前記劣化監視部材は、周囲が断熱材で覆われている、請求項1から6のいずれか1項に記載の保護装置。
  8. 前記緩衝体は、前記緩衝材を被覆する被覆部を有し、
    前記劣化監視部材は、前記緩衝材と同材料からなり、かつ前記被覆部を有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の保護装置。
  9. 前記緩衝体は、前記緩衝材を収容する収容部を有する、請求項1から8のいずれか1項に記載の保護装置。
  10. 前記緩衝体は、前記緩衝材が複数に分割されてそれぞれ着脱可能に設けられている、請求項1から9のいずれか1項に記載の保護装置。
  11. 前記劣化監視部材は、複数設けられ、複数に分割された各前記緩衝材の配置に合わせて配置されている、請求項10に記載の保護装置。
  12. 胴部と、
    前記胴部を密閉する蓋部と、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の保護装置と、
    を含む、放射性物質収納容器。
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