JP2022146411A - キャスク - Google Patents
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Abstract
【課題】キャスク落下時にキャスクの密封境界部に生じる応力をキャスク密封部付近の構成で低減することができる構造を備えるキャスクを提供する。【解決手段】胴部2と蓋部4を有する放射性物質を収納可能なキャスクであって、胴部2は蓋部4を締結する胴フランジ部3を備え、蓋部4は、一次蓋21、二次蓋25、三次蓋28とを備え、例えば、二次蓋25と三次蓋28との間に拘束部材40Aが配置され、拘束部材40Aは、二次蓋25が取り付けられる位置における胴フランジ部3の内径以下、かつ、二次蓋25の外径よりも大きい外径を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、使用済燃料などの放射性物質を収納可能なキャスクに関する。
一般に、原子力発電所等から排出された使用済燃料は、まず原子力発電所内に設けられた冷却プールで、放射線量が一定レベル以下に低下するまで保管される。その後、使用済燃料は、遮へい機能および密封機能を有する収納容器(キャスク)に収められ、中間貯蔵施設または燃料処理施設まで輸送される。キャスクは放射性物資を内包する重量物であることから、取扱い時および輸送時の万一の落下事故においても、所定の遮へい機能および密封機能(以下、単に「安全機能」という)を有することが義務付けられている。
キャスクの万一の落下の例としては、キャスク中心軸が鉛直になる姿勢で落下する垂直落下、キャスク中心軸が水平になる姿勢で落下する水平落下、キャスクの落下点がキャスクの重心を通る鉛直線上になる姿勢で落下するコーナー落下、キャスク中心軸が水平軸と浅い角度をなした姿勢でキャスク底部側から落下したのちにキャスク頭部側で2度目の衝突が生じる傾斜落下事象などがある。
このようにキャスクは様々な姿勢で落下することが想定されるため、キャスクはあらゆる姿勢で落下してもキャスクの安全機能を維持する必要がある。このため、キャスク輸送時および取扱い時には、キャスクの上下端にキャスク用緩衝体を取り付け、落下時の衝撃を緩和させる対策がとられている。キャスク用緩衝体は、落下時の衝撃を限られた変形量内で効率的に吸収しきることが要求される。そのため、衝撃を吸収する材料(衝撃吸収体群)として、木材や発泡材料のように比重が小さく、衝撃吸収能力が大きい材料が採用されることが多い。また、衝撃吸収体群の配置や方向を調整することでより効果的に衝撃を吸収できる構造が採用されている。
ここで、キャスク用緩衝体は、キャスク頭側の胴フランジ部周りを覆うように取付けられる。キャスクの胴フランジ部には、一次蓋と二次蓋、キャスク輸送時には三次蓋までの蓋構造が取り付けられており、胴フランジ部及び蓋構造の境界はキャスクの密封機能を維持する密封境界部となる。前述の通り、キャスク用緩衝体は落下時の衝撃を吸収するものであるが、その際の衝撃荷重はキャスク用緩衝体から胴フランジ部に伝達され、胴フランジ部が変形するとともにキャスクの蓋構造に荷重が伝わり、密封境界部に応力が発生する。このため、キャスクの胴フランジ部、蓋構造および密封境界部は、落下時の衝撃が作用してもキャスクの密封性能を損なわない構造である必要がある。
例えば、特許文献1には、「放射性物質を収納する容器と、容器の開口側に設けられた一次蓋及び二次蓋からなる二重蓋と、を備え、前記二重蓋は、一次蓋の周縁がテーパ面であり、且つその周囲にリング部材を配置し、このリング部材は、容器端部に対して固定されると共にその内側に設けたテーパ面が前記一次蓋のテーパ面に接触することを特徴とする放射性物質格納容器。」が記載されている。
そして、特許文献1には、「リング部材のテーパ面が一次蓋のテーパ面と接触して一次蓋の調心作用と共に一次蓋の径方向のギャップを吸収する。これにより、一次蓋の横ずれが防止される。」と記載されている。
そして、特許文献1には、「リング部材のテーパ面が一次蓋のテーパ面と接触して一次蓋の調心作用と共に一次蓋の径方向のギャップを吸収する。これにより、一次蓋の横ずれが防止される。」と記載されている。
輸送時のキャスクは前述のようにキャスク用緩衝体をキャスク頭側の胴フランジ部周りを覆うように取り付けることで、キャスク落下時の衝撃を限られた変形量内で効率的に吸収しきる必要がある。ここで、キャスク用緩衝体の変形量が増加してキャスク用緩衝体内部の衝撃吸収体群のひずみが大きくなると、キャスクの胴フランジ部に作用する衝撃荷重が増大し、キャスクの密封性能を維持する密封境界部への荷重も増加する可能性がある。キャスク外周に設置できる緩衝体領域が限られているので、特に水平落下時や傾斜落下時には、胴フランジ部のより先端側から衝撃荷重を受けることで胴フランジ部が変形しやすい荷重条件となる可能性がある。胴フランジ部が変形した場合、胴フランジ部、蓋構造及び密封境界部に生じる応力が高くなる可能性があり、また、蓋による密封性能に影響を与える可能性がある。
この課題を解決するには、キャスク用緩衝体の構造によりキャスク(胴フランジ部)に作用する衝撃荷重を低減することが挙げられる。キャスク用緩衝体をより柔らかい構造にすることで衝撃荷重を低減することができるが、この場合、キャスク用緩衝体そのものの変形量が過大になる可能性がある。そこで、本発明者は、キャスクの胴フランジ部や蓋構造のキャスク密封部付近の構造によって、密封境界部に生じる応力を低減することを検討し、本発明に至ったものである。
特許文献1では、蓋構造外周のリング部材の締め付けによって密封性能を向上している。しかしながら、特許文献1に記載の構成は、主に蓋構造の横ずれを防止するものであり、胴フランジ部と蓋構造の境界である密封境界部に生じる応力の低減については考慮されていない。
本発明は、キャスク落下時にキャスクの密封境界部に生じる応力をキャスク密封部付近の構成で低減することができる構造を備えるキャスクを提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明のキャスクは、特許請求の範囲に記載のように構成したものである。
具体的には、キャスクは、例えば、胴部と蓋部を有する放射性物質を収納可能なキャスクであって、前記胴部は端部に前記蓋部を締結する胴フランジ部を備え、前記蓋部は、一次蓋と、前記一次蓋よりも外側に配置される二次蓋と、前記二次蓋よりも外側に配置される三次蓋とを備え、前記一次蓋と前記二次蓋の間、または、前記二次蓋と前記三次蓋との間に前記胴フランジ部の内面に対応する外周形状を有する拘束部材が配置され、前記一次蓋と前記二次蓋の間に前記拘束部材が配置される場合、前記拘束部材は、前記一次蓋が取り付けられる位置における前記胴フランジ部の内径以下、かつ、前記一次蓋の外径よりも大きい外径を有し、前記二次蓋と前記三次蓋の間に前記拘束部材が配置される場合、前記拘束部材は、前記二次蓋が取り付けられる位置における前記胴フランジ部の内径以下、かつ、前記二次蓋の外径よりも大きい外径を有する。
具体的には、キャスクは、例えば、胴部と蓋部を有する放射性物質を収納可能なキャスクであって、前記胴部は端部に前記蓋部を締結する胴フランジ部を備え、前記蓋部は、一次蓋と、前記一次蓋よりも外側に配置される二次蓋と、前記二次蓋よりも外側に配置される三次蓋とを備え、前記一次蓋と前記二次蓋の間、または、前記二次蓋と前記三次蓋との間に前記胴フランジ部の内面に対応する外周形状を有する拘束部材が配置され、前記一次蓋と前記二次蓋の間に前記拘束部材が配置される場合、前記拘束部材は、前記一次蓋が取り付けられる位置における前記胴フランジ部の内径以下、かつ、前記一次蓋の外径よりも大きい外径を有し、前記二次蓋と前記三次蓋の間に前記拘束部材が配置される場合、前記拘束部材は、前記二次蓋が取り付けられる位置における前記胴フランジ部の内径以下、かつ、前記二次蓋の外径よりも大きい外径を有する。
本発明によれば、キャスク密封部付近に配置した拘束部材がキャスク落下時に胴フランジ部から蓋構造に作用する衝撃荷重を負担して胴フランジ部の変形を抑制(拘束)するため、キャスク落下時にキャスクの密封境界部に生じる応力を低減することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態に係るキャスクは、キャスク落下時にキャスクの密封境界部に生じる応力を、キャスク密封部付近の簡素な構成で低減するようにしたものであり、具体的には、キャスクの胴フランジ部および蓋構造の間に胴フランジ部の変形を拘束する拘束部材を配置するようにしたものである。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、本発明が適用されるキャスクの構成例について説明する。図1は、キャスク1にキャスク用緩衝体10を設置した状態の模式図断面図である。なお、本発明は、図1に示すキャスク1の構成例に限定されるものではなく、他の構造を有するキャスクにも適用可能である。
先ず、本発明が適用されるキャスクの構成例について説明する。図1は、キャスク1にキャスク用緩衝体10を設置した状態の模式図断面図である。なお、本発明は、図1に示すキャスク1の構成例に限定されるものではなく、他の構造を有するキャスクにも適用可能である。
図1に示すキャスク1は、原子力発電所から排出される使用済燃料(放射性物質)9を内部に収納して輸送、貯蔵するための容器である。キャスク1は、略円柱形状を有しており、有底円筒状の胴部2と上部開口の胴フランジ部3、胴フランジ部3に取り付けられる蓋部4とを有している。
胴部2の外側には、中性子吸収材6が設けられ、中性子吸収材6を囲んで外筒7が設けられている。
キャスク1は、吊上げ用および固定用として用いられるトラニオン8を胴部2の外側に備えている。
胴部2の外側には、中性子吸収材6が設けられ、中性子吸収材6を囲んで外筒7が設けられている。
キャスク1は、吊上げ用および固定用として用いられるトラニオン8を胴部2の外側に備えている。
輸送時のキャスク1の胴フランジ部3および蓋部4の外周、また底部5の外周には、落下時の衝撃を吸収するためのキャスク用緩衝体10が取り付けられている。
キャスク用緩衝体10は、キャスク1の上下端にボルト等を用いて固定される。胴フランジ部3と蓋部4の周り(上端)、および底部5の周り(下端)にそれぞれ取り付けられるキャスク用緩衝体10は、同程度の構成要素からなる構造である。
キャスク用緩衝体10は、中空形状の緩衝体外殻11により外殻が形成されており、緩衝体外殻11の片面にはキャスクの端部が収納される緩衝体外殻窪み部12を有している。緩衝体外殻11に囲まれた空間内には、木材や発泡材料などの衝撃吸収体群13が配置されている。
キャスク用緩衝体10は、キャスク1の垂直落下、水平落下、傾斜落下、コーナー落下等の様々な角度での落下に対して、一定の範囲内で変形することで衝撃を吸収し、キャスク1の胴フランジ部3および蓋部4や底部5への衝撃荷重を緩和する。
キャスク用緩衝体10は、キャスク1の上下端にボルト等を用いて固定される。胴フランジ部3と蓋部4の周り(上端)、および底部5の周り(下端)にそれぞれ取り付けられるキャスク用緩衝体10は、同程度の構成要素からなる構造である。
キャスク用緩衝体10は、中空形状の緩衝体外殻11により外殻が形成されており、緩衝体外殻11の片面にはキャスクの端部が収納される緩衝体外殻窪み部12を有している。緩衝体外殻11に囲まれた空間内には、木材や発泡材料などの衝撃吸収体群13が配置されている。
キャスク用緩衝体10は、キャスク1の垂直落下、水平落下、傾斜落下、コーナー落下等の様々な角度での落下に対して、一定の範囲内で変形することで衝撃を吸収し、キャスク1の胴フランジ部3および蓋部4や底部5への衝撃荷重を緩和する。
図2A~図2Bは、キャスク1の落下姿勢を示す模式断面図である。図2Aに水平落下を示し、図2Bに傾斜落下を示す。
図2Aに示す水平落下とは、キャスク1の中心軸Oが水平になる姿勢で落下する落下事象である。図2Bに示す傾斜落下とは、キャスク1の中心軸Oが水平面と浅い角度をなした姿勢で底部5側から落下した後に、回転運動を伴いながら胴フランジ部3および蓋部4で二度目の衝突が発生する落下する落下事象である。
図2Aに示す水平落下とは、キャスク1の中心軸Oが水平になる姿勢で落下する落下事象である。図2Bに示す傾斜落下とは、キャスク1の中心軸Oが水平面と浅い角度をなした姿勢で底部5側から落下した後に、回転運動を伴いながら胴フランジ部3および蓋部4で二度目の衝突が発生する落下する落下事象である。
図2Aに示すキャスク1が水平に近い姿勢で落下面100に衝突する水平落下においては、キャスク1の端面(蓋面)1u、1sと平行方向の衝撃を吸収する側部に配置される衝撃吸収体群13によって落下時の衝撃を吸収するが、衝撃荷重はキャスク1の端面に伝播する。
図2Bに示すキャスク1の中心軸Oが水平面(落下面100)と浅い角度をなした姿勢で衝突する傾斜落下においては、主にキャスク1の端面(蓋面)1u、1sと平行方向の衝撃を吸収する側部に配置される衝撃吸収体群13によって落下時の衝撃を吸収するが、衝撃荷重はキャスク1の端面に伝播するとともに、図2Aに示す水平落下よりもキャスク1の端部の先端側に荷重が作用する。
<<実施形態1>>
実施形態1のキャスク1Aの構成を、図3を用いて説明する。
図3は、実施形態1におけるキャスク1Aの密封部の構造を示す模式断面図である。
実施形態1のキャスク1Aの構成を、図3を用いて説明する。
図3は、実施形態1におけるキャスク1Aの密封部の構造を示す模式断面図である。
実施形態1のキャスク1Aは、図1に示す蓋部4として、一次蓋21、二次蓋25及び三次蓋28を備え、これらの蓋はそれぞれ胴フランジ部3に締結されている。
すなわち、図3に示すように、実施形態1のキャスク1Aは、胴フランジ部3の内面側の一つ目の段差部に一次蓋21を備え、一次蓋21は一次蓋締結ボルト22によって胴フランジ部3に締結される。また胴フランジ部3と一次蓋21の接触面には一次蓋シール部材23が設けられており、一次蓋シール部材23は胴フランジ部3と一次蓋21間の気密性を維持する役割を持つ。一次蓋21は、その内部に使用済燃料から放出される中性子を吸収する中性子吸収部材24を有している。
キャスク1Aは、胴フランジ部3の内面側の二つ目の段差部に二次蓋25を備え、二次蓋25は二次蓋締結ボルト26によって胴フランジ部3に締結される。二次蓋25の外径は一次蓋21の外径よりも大きい。また、胴フランジ部3と二次蓋25の接触面には二次蓋シール部材27が設けられており、二次蓋シール部材27は胴フランジ部3と二次蓋25間の気密性を維持する役割を持つ。
キャスク1Aは、胴フランジ部3の端部(上端)に三次蓋28を備え、三次蓋28は三次蓋締結ボルト29によって胴フランジ部3に締結される。三次蓋28の外径は二次蓋25の外径よりも大きい。また、胴フランジ部3と三次蓋28の接触面には三次蓋シール部材30が設けられており、三次蓋シール部材30は胴フランジ部3と三次蓋28間の気密性を維持する役割を持つ。なお、三次蓋28はキャスク輸送時の安全性をより確保するために取り付けられ、キャスク保管場所では取り外される。一次蓋21と二次蓋25により安全性が十分に確保されている場合、三次蓋28が取付けられない場合もある。
なお、実施形態1において、一次蓋21の内部に中性子吸収部材24を有しているが、それに限定される訳ではなく、二次蓋25または三次蓋28が中性子吸収部材24をその内部に有するようにしてもよい。
すなわち、図3に示すように、実施形態1のキャスク1Aは、胴フランジ部3の内面側の一つ目の段差部に一次蓋21を備え、一次蓋21は一次蓋締結ボルト22によって胴フランジ部3に締結される。また胴フランジ部3と一次蓋21の接触面には一次蓋シール部材23が設けられており、一次蓋シール部材23は胴フランジ部3と一次蓋21間の気密性を維持する役割を持つ。一次蓋21は、その内部に使用済燃料から放出される中性子を吸収する中性子吸収部材24を有している。
キャスク1Aは、胴フランジ部3の内面側の二つ目の段差部に二次蓋25を備え、二次蓋25は二次蓋締結ボルト26によって胴フランジ部3に締結される。二次蓋25の外径は一次蓋21の外径よりも大きい。また、胴フランジ部3と二次蓋25の接触面には二次蓋シール部材27が設けられており、二次蓋シール部材27は胴フランジ部3と二次蓋25間の気密性を維持する役割を持つ。
キャスク1Aは、胴フランジ部3の端部(上端)に三次蓋28を備え、三次蓋28は三次蓋締結ボルト29によって胴フランジ部3に締結される。三次蓋28の外径は二次蓋25の外径よりも大きい。また、胴フランジ部3と三次蓋28の接触面には三次蓋シール部材30が設けられており、三次蓋シール部材30は胴フランジ部3と三次蓋28間の気密性を維持する役割を持つ。なお、三次蓋28はキャスク輸送時の安全性をより確保するために取り付けられ、キャスク保管場所では取り外される。一次蓋21と二次蓋25により安全性が十分に確保されている場合、三次蓋28が取付けられない場合もある。
なお、実施形態1において、一次蓋21の内部に中性子吸収部材24を有しているが、それに限定される訳ではなく、二次蓋25または三次蓋28が中性子吸収部材24をその内部に有するようにしてもよい。
加えて、実施形態1のキャスク1Aでは、二次蓋25よりも外面側かつ三次蓋28よりも内面側の位置に、胴フランジ部3の内面に対応する外周形状を有する拘束部材40Aが配置されている。実施形態1では円盤状の拘束部材40Aが配置されている。拘束部材40Aは、胴フランジ部3から蓋構造に作用する衝撃荷重を負担する役割をもつ。また、後述するように、拘束部材40Aは、胴フランジ部3の内面に内接することにより胴フランジ部3の内面側への変形を拘束し、胴フランジ部3がキャスク落下時の衝撃により変形することを抑制するものである。蓋構造とは別の部材である拘束部材40Aを設けることで蓋構造に衝撃力が加わるのを抑制して蓋構造による密閉度維持を図るようにしている。
実施形態1では、拘束部材40Aの外径(直径)は、胴フランジ部3の二次蓋25を取り付けられる位置(胴フランジ部3の内面側の二つ目の段差部)における胴フランジ部3の内径以下、かつ二次蓋25の外径よりも大きい形状に成型された構造である。すなわち、拘束部材40Aは、胴フランジ部3に内接して隙間がゼロになるように配置、または胴フランジ部3との間に僅かな隙間をもって配置される。後者の場合、拘束部材40Aは、胴フランジ部3との間の隙間が、二次蓋25と胴フランジ部3の間の隙間よりも狭くなるように配置される。
実施形態1では、拘束部材40Aは、二次蓋25や三次蓋28と分離した構造としている。この分離構造の場合、拘束部材40Aは、ボルト等を用いて胴フランジ部3の内面側に固定してもよい。また、キャスク軸方向の自由度のみを拘束するために、拘束部材40Aを二次蓋25の外面側、または三次蓋28の内面側にボルト等を用いて結合してもよい。拘束部材40Aを二次蓋25や三次蓋28と分離した構造とした場合には、拘束部材40Aを介して二次蓋25や三次蓋28に衝撃荷重が伝達するのを抑制することができる。拘束部材40Aを胴フランジ部3の内面側に固定した場合には胴フランジ部3から拘束部材40Aへ衝撃荷重が確実に加わり、蓋構造への衝撃を効果的に低減することができる。拘束部材40Aを二次蓋25の外面側、または三次蓋28の内面側に結合した場合には、拘束部材40Aの設置が容易になる。拘束部材40Aをキャスク軸方向の自由度のみを拘束するように二次蓋25の外面側、または三次蓋28の内面側に結合した場合には、キャスク輸送時などにおいて拘束部材40Aがキャスク軸方向に移動して蓋部への衝突することなどを防ぐことができる。
拘束部材40Aの材質は、胴フランジ部3または二次蓋25等と同様の金属材料(低合金鋼やステンレス鋼などの金属材料)としているが、拘束部材として必要となる強度があれば、異なる金属材料、FRPなどの非金属材料でも代用可能である。特に、軽量な材料で拘束部材40Aを構成すれば落下時の衝撃荷重の低減に貢献する。
実施形態1の構成によると、拘束部材40Aを備えたキャスク1Aが水平落下(図2A参照)や傾斜落下(図2B参照)する場合に、床面等の落下面100に衝突したときのキャスク用緩衝体10から胴フランジ部3を介して蓋構造に作用する衝撃荷重を低減し、胴フランジ部と蓋構造の境界である密封境界部に生じる応力を低減することができる。
キャスク1Aが落下面100に衝突した場合、まずキャスク用緩衝体10からの衝撃荷重が胴フランジ部3に作用することで胴フランジ部3が変形しようとする。この時、拘束部材40Aが胴フランジ部3に内接して配置されていれば、すぐに拘束部材40Aが胴フランジ部3からの衝撃荷重を負担するとともに胴フランジ部3の変形を抑制(拘束)する。拘束部材40Aが胴フランジ部3に内接して配置されていない場合でも、僅かに胴フランジ部3が変形したのちに拘束部材40Aが胴フランジ部3に内接して同様の効果を発揮する。さらに、拘束部材40Aは二次蓋25よりも外径が大きい構造としているので、胴フランジ部3と二次蓋25は接触しづらく、二次蓋25に作用する衝撃荷重を抑制できる。また、拘束部材40Aを胴フランジ部3の先端側に配置しているので、傾斜落下(図2B参照)のような胴フランジ部3の先端側から衝撃荷重が作用して胴フランジ部3に曲げ変形が生じやすい条件において、特に効果を発揮する。また、胴フランジ部3は先端側の方の厚さが薄くなる構造であるので、拘束部材40Aを胴フランジ部3の先端側に配置することが望ましい。
このため、拘束部材40Aを設置しない場合と比較して、二次蓋25に作用する衝撃荷重を低減することができ、胴フランジ部と蓋構造の境界である密封境界部に生じる応力を低減することができる。加えて、密封境界部に生じる応力が低減すれば設計上の裕度が大きくなるので、例えば、キャスク用緩衝体10をより剛な設計にすることができるので、キャスク用緩衝体10の変形量を低減するような設計も可能となる。
<<実施形態2>>
実施形態2のキャスク1Bの構成を、図4を用いて説明する。図4は、実施形態2におけるキャスク1Bの密封部の構造を示す模式断面図である。なお、上述した実施形態1と同様の構成については説明を省略する。
実施形態2のキャスク1Bの構成を、図4を用いて説明する。図4は、実施形態2におけるキャスク1Bの密封部の構造を示す模式断面図である。なお、上述した実施形態1と同様の構成については説明を省略する。
実施形態2のキャスク1Bは、図4に示すように、二次蓋25よりも外面側かつ三次蓋28よりも内面側の位置に、外周部がL字状断面となる拘束部材40Bを備えている。この拘束部材40Bの形状を除いて、実施形態2のキャスク1Bは実施形態1と同様である。
実施形態2のキャスク1Bが落下面100に衝突した場合、実施形態1と同様に、キャスク用緩衝体10からの衝撃荷重が胴フランジ部3に作用することで胴フランジ部3が変形しようとする。この時、拘束部材40Bが胴フランジ部3に内接して胴フランジ部3からの衝撃荷重を負担するとともに胴フランジ部3の変形を抑制(拘束)する。拘束部材40Bは、外周部をL字状断面にしているので、拘束部材40Bとしての剛性が高く、かつ胴フランジ部3との接触面が広いので、効率よく衝撃荷重の負担が可能である。これにより、実施形態1と比較してより効果的に胴フランジ部3からの衝撃荷重を負担して、二次蓋25に作用する衝撃荷重を低減できるので、胴フランジ部と蓋構造の境界である密封境界部に生じる応力を低減することができる。
なお、実施形態2のキャスク1Bでは、拘束部材40Bは円盤状かつ外周部のみをL字状の形状としたものであるが、拘束部材の剛性が維持できる範囲で、他の部位の断面形状も用途に応じて変更可能である。例えば、拘束部材を軽量化するため、または蓋構造との取り合いを考慮して一部分を空洞にしたり、拘束部材の剛性を向上するために段差状のリブ構造等を設けたりしてもよい。一部分を空洞とした拘束部材の構成としては、スポーク形状に構成することが考えられる。拘束部材をスポーク形状に構成することにより拘束部材の剛性を維持することができ、また、拘束部材を取り付けたまま、拘束部材の空洞部分を介して二次蓋25にアクセスすることを可能にする。また、段差上のリブ構造も例えばスポーク形状に設けることにより拘束部材の剛性を効果的に高めることができる。また、あらゆる方向からの衝撃荷重を負担するためには、拘束部材の外形状は胴フランジ部3に内接できるような円形がもっとも効果的であるが、例えば胴フランジ部3に内接できる多角形状であってもよい。
なお、実施形態2のキャスク1Bでは、拘束部材40Bは円盤状かつ外周部のみをL字状の形状としたものであるが、拘束部材の剛性が維持できる範囲で、他の部位の断面形状も用途に応じて変更可能である。例えば、拘束部材を軽量化するため、または蓋構造との取り合いを考慮して一部分を空洞にしたり、拘束部材の剛性を向上するために段差状のリブ構造等を設けたりしてもよい。一部分を空洞とした拘束部材の構成としては、スポーク形状に構成することが考えられる。拘束部材をスポーク形状に構成することにより拘束部材の剛性を維持することができ、また、拘束部材を取り付けたまま、拘束部材の空洞部分を介して二次蓋25にアクセスすることを可能にする。また、段差上のリブ構造も例えばスポーク形状に設けることにより拘束部材の剛性を効果的に高めることができる。また、あらゆる方向からの衝撃荷重を負担するためには、拘束部材の外形状は胴フランジ部3に内接できるような円形がもっとも効果的であるが、例えば胴フランジ部3に内接できる多角形状であってもよい。
<<実施形態3>>
実施形態3のキャスク1Cの構成を、図5を用いて説明する。図5は、実施形態3におけるキャスク1Cの密封部の構造を示す模式断面図である。なお、上述した実施形態1及び実施形態2と同様の構成については説明を省略する。
実施形態3のキャスク1Cの構成を、図5を用いて説明する。図5は、実施形態3におけるキャスク1Cの密封部の構造を示す模式断面図である。なお、上述した実施形態1及び実施形態2と同様の構成については説明を省略する。
図5に示すように、実施形態3のキャスクの模式断面図は拘束部材40Cの形状及び二次蓋25の外周側の構造を除いて実施形態1と同様である。
キャスク1Cは、図5に示すように、二次蓋25よりも外面側かつ三次蓋28よりも内面側の位置に、リング状の拘束部材40Cを備えている。拘束部材40Cはリング状の形状としているので、二次蓋25と三次蓋28の間の隙間31が狭い場合でも実施形態1に比べて配置が容易である。なお、リング状の拘束部材40Cを配置するために、二次蓋25の外周側の厚さが中央部よりも薄くなる構造としている。
実施形態3のキャスク1Cが落下面100に衝突した場合、実施形態1、実施形態2と同様に、キャスク用緩衝体10からの衝撃荷重が胴フランジ部3に作用することで胴フランジ部が変形しようとする。この時、拘束部材40Cが胴フランジ部3に内接して胴フランジ部3からの衝撃荷重を負担するとともに胴フランジ部3の変形を抑制(拘束)する。これにより、二次蓋25に作用する衝撃荷重を低減できるので、胴フランジ部と蓋構造の境界である密封境界部に生じる応力を低減することができる。
したがって、実施形態1、実施形態2と同様に密封境界部に生じる応力低減効果を発揮する。拘束部材40Cをリング状としたことで拘束部材としての剛性は低下するが、重量を低減することが可能であり、キャスク落下時の衝撃荷重の低減に貢献する。
<<実施形態4>>
実施形態4のキャスク1Dの構成を、図6を用いて説明する。図6は、実施形態4におけるキャスク1Dの密封部の構造を拡大して示す模式断面図である。なお、上述した実施形態1と同様の構成については説明を省略する。
実施形態4のキャスク1Dの構成を、図6を用いて説明する。図6は、実施形態4におけるキャスク1Dの密封部の構造を拡大して示す模式断面図である。なお、上述した実施形態1と同様の構成については説明を省略する。
キャスク1Dは、図6に示すように、二次蓋25よりも外面側かつ三次蓋28よりも内面側の位置に、円盤状の拘束部材40Dを備えている。円盤状の拘束部材40Dは外周部に三角形形状の断面構造である拘束部材外周部40Daを有する。また、キャスク1Dにおける胴フランジ部3Dは、拘束部材40Dを配置する位置の内面に胴フランジ部内面溝部3Daを備えている。胴フランジ部内面溝部3Daは、拘束部材外周部40Daの三角形形状に対応する形状を有する。ここで、拘束部材40Dを設置する時点(例えば常温)において、拘束部材外周部40Daの最大外径が胴フランジ部内面溝部3Daの最小内径以下となる構造とする。言い換えれば、拘束部材40Dを設置する時点においては、拘束部材40Dは、拘束部材40Dの外径(拘束部材外周部40Daの最大外径)が胴フランジ部3Dの二次蓋25を取り付けられる位置における胴フランジ部3Dの内径(胴フランジ部内面溝部3Daの最小内径)以下、かつ二次蓋25の外径よりも大きい形状に成型された構造である。なお、実施形態4では、胴フランジ部内面溝部3Daの最小内径は二次蓋25が取り付けられる位置(胴フランジ部3の内面側の二つ目の段差部)における胴フランジ部3の内径と同じである。
また、拘束部材40Dの材質としては、胴フランジ部3Dよりも線膨張係数が大きい材質を採用する。例えば、胴フランジ部3Dが低合金鋼で構成されている場合、拘束部材40Dは銅合金やアルミ合金などで構成される。
実施形態4のキャスク1Dにおいて、拘束部材40Dは実施形態1と同様にキャスク1Dに設置できるが、設置の時点では拘束部材40Dと胴フランジ部3Dの内面の間には隙間が生じている。ここで、使用済燃料を収納した後のキャスク1Dは、使用済燃料の放熱によってキャスク胴部および蓋部の温度が150℃程度まで上昇する。拘束部材40Dの材質として胴フランジ部3Dよりも線膨張係数が大きい材質を採用しているので、温度が上昇する際の拘束部材40Dの径方向の熱膨張量は胴フランジ部3Dの径方向の熱膨張量よりも大きくなる。つまり、使用済燃料収納後には拘束部材40Dと胴フランジ部3Dの間の隙間が狭くなり、初期の隙間量を熱膨張量の差と等しくしておくことで、拘束部材40D設置後の使用状態では拘束部材外周部40Daと胴フランジ部内面溝部3Daが面接触する。なお、拘束部材外周部40Daと胴フランジ部内面溝部3Daはそれぞれ断面が三角形形状に限定されるものでなく、例えば、半円形等の他の断面構造であっても良い。
したがって、上述の実施形態と比較して、拘束部材40Dと胴フランジ部3Dをさらに密着させることができるので、拘束部材40Dはより効果的に胴フランジ部3Dからの衝撃荷重を負担して、二次蓋25に作用する衝撃荷重を低減することができ、胴フランジ部と蓋構造の境界である密封境界部に生じる応力を低減することができる。また、拘束部材40Dは熱膨張によって胴フランジ部3Dに拘束されるので、拘束部材40Dを蓋構造等に固定する必要はなく、設置性も優れている。
なお、本発明は実施形態1~4の形態に限られるものではなく、様々な変形例が含まれる。前記の実施形態は本発明をわかり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
例えば、実施形態1~4において、二次蓋25よりも外面側かつ三次蓋28よりも内面側の位置に拘束部材を配置しているが、これに限定されるものではない。二次蓋25よりも外面側かつ三次蓋28よりも内面側の位置に拘束部材を配置した方が望ましいが、一次蓋21よりも外面側かつ二次蓋25よりも内面側の位置に拘束部材を配置するようにしても良い。この場合、拘束部材の外径は、胴フランジ部3の一次蓋21が取り付けられる位置(胴フランジ部3の内面側の一つ目の段差部)における胴フランジ部3の内径以下、かつ一次蓋21の外径よりも大きい形状に成型された構造となる。さらに、二次蓋25と三次蓋28の間に加えて一次蓋21と二次蓋25の間に拘束部材を配置するようにしても良い。
また、上記した実施形態1~4においては蓋部として三次蓋28を備えているが、三次蓋28を備えていないキャスクにも本発明は適用可能である。二次蓋25の外面側に拘束部材を配置する場合には、拘束部材を胴フランジ部3にしっかりと固定するようにすることが望ましい。
また、引用形式の請求項における他の請求項の引用は、引用形式の請求項の記載を分かり易くするために単項引用としているが、本発明は、引用形式の請求項において、複数の請求項を引用する形態(多項引用項)、及び、複数の多項引用項を引用する形態を含む。
1・・・キャスク、1s・・・端面(下端面)、1u・・・端面(上端面)、3,3D・・・胴フランジ部、3Da・・・胴フランジ部内面溝部、9・・・使用済燃料、10・・・キャスク用緩衝体、11・・・緩衝体外殻、12・・・緩衝体外殻窪み部、13・・・衝撃吸収体群、21・・・一次蓋、25・・・二次蓋、28・・・三次蓋、40A,40B,40C,40D・・・拘束部材、40Da・・・拘束部材外周部。
Claims (8)
- 胴部と蓋部を有する放射性物質を収納可能なキャスクであって、
前記胴部は端部に前記蓋部を締結する胴フランジ部を備え、
前記蓋部は、一次蓋と、前記一次蓋よりも外側に配置される二次蓋と、前記二次蓋よりも外側に配置される三次蓋とを備え、
前記一次蓋と前記二次蓋の間、または、前記二次蓋と前記三次蓋との間に前記胴フランジ部の内面に対応する外周形状を有する拘束部材が配置され、
前記一次蓋と前記二次蓋の間に前記拘束部材が配置される場合、前記拘束部材は、前記一次蓋が取り付けられる位置における前記胴フランジ部の内径以下、かつ、前記一次蓋の外径よりも大きい外径を有し、
前記二次蓋と前記三次蓋の間に前記拘束部材が配置される場合、前記拘束部材は、前記二次蓋が取り付けられる位置における前記胴フランジ部の内径以下、かつ、前記二次蓋の外径よりも大きい外径を有するキャスク。 - 請求項1に記載のキャスクにおいて、
前記拘束部材が前記胴フランジ部または前記蓋部に結合されていないキャスク。 - 請求項1に記載のキャスクにおいて、
前記拘束部材が前記胴フランジ部に固定されているキャスク。 - 請求項1に記載のキャスクにおいて、
前記拘束部材がキャスク軸方向の自由度が拘束されるように前記蓋部に固定されているキャスク。 - 請求項1に記載のキャスクにおいて、
前記拘束部材は断面形状がL字状である外周端部を有するキャスク。 - 請求項1に記載のキャスクにおいて、
前記拘束部材はリング状に形成されているキャスク。 - 請求項1に記載のキャスクにおいて、
前記拘束部材は、前記胴フランジ部の材質の線膨張係数よりも大きい線膨張係数を有する材質により構成されているキャスク。 - 胴部と蓋部を有する放射性物質を収納可能なキャスクであって、
前記胴部は端部に前記蓋部を締結する胴フランジ部を備え、
前記蓋部は、一次蓋と、前記一次蓋よりも外側に配置される二次蓋とを備え、
前記一次蓋と前記二次蓋の間、または、前記二次蓋の外側に前記胴フランジ部の内面に対応する外周形状を有する拘束部材が配置され、
前記一次蓋と前記二次蓋の間に前記拘束部材が配置される場合、前記拘束部材は、前記一次蓋が取り付けられる位置における前記胴フランジ部の内径以下、かつ、前記一次蓋の外径よりも大きい外径を有し、
前記二次蓋の外側に前記拘束部材が配置される場合、前記拘束部材は、前記二次蓋が取り付けられる位置における前記胴フランジ部の内径以下、かつ、前記二次蓋の外径よりも大きい外径を有するキャスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021047348A JP2022146411A (ja) | 2021-03-22 | 2021-03-22 | キャスク |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021047348A Pending JP2022146411A (ja) | 2021-03-22 | 2021-03-22 | キャスク |
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-
2021
- 2021-03-22 JP JP2021047348A patent/JP2022146411A/ja active Pending
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