JP6749802B2 - 鉄道車両の床構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両の床構造に係り、特に床下から伝わる固体伝播音及び透過音を低減することによって、客室内の騒音を低減する方法に関する。
近年、新幹線車両などの鉄道車両の高速化が進んでおり、速度の向上に伴って増加する車内騒音の低減が強く求められている。特に、台車上の客室においては、床下の台車駆動系装置からの固体伝播音や透過音が増加し、客室内の快適性が著しく損なわれるなどの問題が発生している。
このような問題に関して、特許文献1には、コルクの板材に木質の板材を重ねて補強した上床を適用し、床下から伝わる固体伝播音を低減することが示されている。また、特許文献2あるいは特許文献3には、ハニカム材の面板に多孔を設けた上床を適用し、ヘルムホルツ共鳴の原理を利用して、床下から伝わる透過音を低減することが示されている。このヘルムホルツ共鳴における吸音周波数fは、次式(1)により求められる。
(1)式において、Cは音速、Sは孔の断面積、Vは空間の容積、Lは孔の長さ、δは管端部補正である。
特開2003−182572号公報 特開平7−186942号公報 特開2013−8012号公報
床下の台車駆動系装置から発生する振動と音は、台枠から床受けなどを伝わり上床へ固体伝播するとともに、空気層を経由して上床に透過音として伝わる。この床下から上床へ伝わる固体伝播音及び透過音を低減させて、客室内の騒音を低減する必要がある。
このため、特許文献1〜3に示した上床が考案されているが、特許文献1に示した構造は固体伝播音の低減に着目した構造、特許文献2あるいは特許文献3に示された構造は透過音の低減に着目した構造であり、固体伝播音及び透過音の両方を低減する構造になっていない。また、特許文献2あるいは特許文献3に示された構造は、床下の低周波音低減を目的として孔の長さを確保するための多数の部品から構成されており、製作に手間を要するといった問題もある。
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたもので、固体伝播音及び透過音を同時に抑制でき、かつ製作が容易な鉄道車両の床構造を提供することを目的としている。
かかる課題を解決するため本発明においては、台枠上に配置した床受けを介して上床を支持した鉄道車両の床構造において、上床をハニカム材で構成し、ハニカム材の少なくとも一方の面板の表面に制振材を配置し、面板と制振材を貫通する複数の孔を設けるようにした。
また本発明においては、台枠上に配置した床受けを介して上床を支持した鉄道車両の床構造において、上床をハニカム材で構成し、ハニカム材の少なくとも一方の面板の表面にライナを介して平板を配置し、平板に複数の孔を設けるようにした。
本発明は、以上の構成を備えるため、床下から上床へ伝わる固体伝播振動をハニカム材に貼付した制振材により低減でき、透過音をハニカム材と制振材を貫通する複数の孔で低減できる。
また、床下から上床へ伝わる固体伝播音をハニカム材と平板の間の空気層により絶縁でき、透過音を平板に設けた複数の孔で低減できる。すなわち、多数の部品を用いる必要がないため製作が容易であり、固体伝播音と透過音を同時に抑制できるため、客室内の騒音を低減できる。
本発明の実施の形態による鉄道車両の台車上近傍の車体構造を説明する図である。 本発明の実施の形態による床構造を説明する図である。 本発明の実施の形態による床構造を説明する図である。 変形例1の床構造を説明する図である。 変形例2の床構造を説明する図である。 変形例3の床構造を説明する図である。 変形例4の床構造を説明する図である。 変形例5の床構造を説明する図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本実施の形態
図1は、本実施の形態による鉄道車両の台車上近傍の車体構造を説明する図である。図1において、車体1には、屋根構体2、側構体3、台枠4、中梁5が配置され、台枠4上に床受け6、その上に防振ゴム7が配置され、上床8を支持している。台枠4と上床8との間には、空調ダクト9が設けられている。
図2及び図3において、上床8はハニカム材からなる床材である。上床8においては、上板11aと下板11bの間にハニカムコア12が内挿され、上板11a、ハニカムコア12及び下板11bが接着結合されている。ハニカムコア12の内部には、コア空間13が存在する。さらに、下板11bの表面には制振材10が接着剤により貼付されている。この下板11bと制振材10には、貫通された孔14が設けられている。図3に示すように、多孔となる孔14は、ハニカムコア12に対応して開けられた孔であり、千鳥状である。なお、孔14は、ハニカムコア12のほぼ中心に開いているのが理想であるが、1つのコアに孔が2個入るなどの箇所が発生しても良い。
このような構成において、床下から台枠4を介して床受け6、防振ゴム7を伝わり上床8へ伝わる固体伝播振動はハニカム材に貼付された制振材10により低減でき、台枠4から透過してくる透過音は制振材10と下板11bに設けられた孔14とコア空間13の寸法などにより吸音周波数が決まるヘルムホルツ共鳴の原理により低減できる。
これは、ハニカム材とその表面に貼付した制振材10を同時に貫通する孔14を設けたことにより、孔14の長さLをL=L1+L2と長くし、前述の(1)式により求まる吸音周波数fを床下の低周波音領域まで低下させることで可能となる。
(2)変形例
(2−1)変形例1
図4は、変形例1の床構造を説明する図である。図4において、本実施の形態のハニカムコア12の内部のコア空間13において、下板11b側に距離L3だけ吸音材15を設置したものである。これにより、孔14の長さを延長できるので、より低い周波数の騒音を低減できる。また、吸音材15の吸音効果により、さらなる車内騒音の低減が期待できる。
(2−2)変形例2
図5は、変形例2の床構造を説明する図である。図5において、本実施の形態の孔14の表面にポリエチレンあるいは塩化ビニール樹脂系などのラップ材16を設けたものである。これにより、ハニカム材の内部への水分あるいは湿度の侵入を防止でき、ハニカムコア12と上板11aと下板11bとの接着の剥がれを抑制できる。なお、透過音はラップ材16を通るので、共鳴効果は得られることになる。なお、ラップ材16の代わりに、撥水性のものを孔表面に塗膜として散布しても良い。
(2−3)変形例3
図6は、変形例3の床構造を説明する図である。図6において、本実施の形態のハニカムコア12に制振塗料17を塗布したものである。これにより、制振効果を高めることで固体伝播音を抑制でき、さらなる車内騒音の低減が期待できる。
(2−4)変形例4
図7は、変形例4の床構造を説明する図である。図7において、上床8には、上板11aと下板11bの間にハニカムコア12が内挿され、上板11a、ハニカムコア12及び下板11bが接着結合されている。ハニカムコア12の内部には、コア空間13が存在する。さらに、下板11bの下方には、ライナ19で空間を有した平板20がライナ19に接着剤により貼付されている。ライナ19は下板11bに接着剤により貼付されている。この平板20には、孔18が設けられている。孔18は、下板11b、ライナ19及び平板20で形成された空間に対応して開けられた孔であり、前述の(1)式により求まる吸音周波数fが床下の低周波音領域に一致するよう設計されるものである。
このような構成において、床下から台枠4を介して床受け6、防振ゴム7を伝わり上床8へ伝わる固体伝播振動は下板11bと平板20との間の空間で絶縁され、台枠4から透過してくる透過音は平板20に設けられた孔18の寸法や平板20の間の空間の寸法などにより吸音周波数が決まるヘルムホルツ共鳴の原理により低減できる。
これは、ハニカム材とその下方に配置した平板20の間に仕切りのない空間を設けたことにより、孔14の間隔を広くし、前述の(1)式により求まる吸音周波数fを床下の低周波音領域まで低下させることで可能となる。なお、さらなる透過音の低減のために、下板11bと平板20の間の空間に吸音材を配置しても良い。
(2−5)変形例5
図8は、変形例5の床構造を説明する図である。図8において、変形例4の下板11bに孔14を設けたものである。これにより、さらなる透過音の低減を図ることができる。
なお、平板20に設けられた複数の孔18をなくすことで、水分の侵入を防ぐことが可能となる。複数の孔18を設けなくともハニカム空間での共鳴と平板20の距離L3による空間の共鳴が得られる効果が期待できる。
本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の各請求項の記載あるいは課題を解決するための手段の項の記載に基づいて定められるが、当業者がそれから容易に置き換えられる範囲にも及ぶものである。
1……車体、2……屋根構体、3……側構体、4……台枠、5……中梁、6……床受け、7……防振ゴム、8……上床、9……空調ダクト、10……制振材、11a……上板、11b……下板、12……ハニカムコア、13……コア空間、14……孔、15……吸音材、16……ラップ材、17……制振塗料、18……孔、19……ライナ、20……平板。

Claims (6)

  1. 台枠上に配置した床受けを介して上床を支持した鉄道車両の床構造において、
    前記上床をハニカム材で構成し、
    前記ハニカム材の内部のコアに制振塗料を塗布し、
    前記ハニカム材の少なくとも一方の面板の表面に制振材を配置し、前記面板と前記制振材を貫通する複数の孔を設けた
    ことを特徴とする鉄道車両の床構造。
  2. 請求項1に記載の鉄道車両の床構造において、
    前記複数の孔を千鳥状に設けた
    ことを特徴とする鉄道車両の床構造。
  3. 請求項1に記載の鉄道車両の床構造において、
    前記制振材は前記ハニカム材の面板に接着剤で貼付されている
    ことを特徴とする鉄道車両の床構造。
  4. 請求項1に記載の鉄道車両の床構造において、
    前記ハニカム材の内部に吸音材を配置した
    ことを特徴とする鉄道車両の床構造。
  5. 請求項1に記載の鉄道車両の床構造において、
    前記複数の孔の表面に、ポリエチレンあるいは塩化ビニール樹脂系などのラップ材を設けた
    ことを特徴とする鉄道車両の床構造。
  6. 請求項1に記載の鉄道車両の床構造を台車上に設けた
    ことを特徴とする鉄道車両の床構造。
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