JP6748603B2 - ダンパ装置 - Google Patents
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Description
複数の羽板の板面全体で第1開口部の補強リブの位置に対向して配置されている場合と比べて、羽板が凍結する可能性を抑制できる。
図1は、本実施形態に係るダンパ装置Dの概略構成およびその動作を示す平面図である。図1(a)は、羽板20が閉じた状態のダンパ装置Dであり、図1(b)は、羽板20が開いた状態のダンパ装置Dである。
図2は羽板20の形状を示す外観斜視図である。羽板20は細長く形成された板状部材である。以下の説明では、羽板20のその回動中心線aに平行な方向において、後述する第2軸部22、第1軸部21fおよび第1軸部21lを除く寸法を羽板20の長さlといい、羽板20の表面20aまたは裏面20bにおける長さl方向に直交する方向の寸法を羽板20の幅wという。また、以下の説明では、羽板20のその幅w方向における回動中心線a側の端部を羽板20の基端部b、その反対側の端部を羽板20の先端部tという。ここで、羽板20の表面20aは、羽板20が第1開口部11を閉じたときの隔壁10f側の面であり、羽板20の裏面20bは、隔壁10f側と反対側の面である。
(全体構成)
図3は、フレームの形状を示す平面図および側面視断面図である。図3(a)はフレーム10の平面図、図3(b)は図3(a)におけるA−A方向断面図である。
フレーム10の枠内には、羽板20を支持する複数の羽板支持部15fおよび羽板支持部15lが形成されている。羽板支持部15fは、フレーム10の図3(a)視右側に形成されており、羽板支持部15lは、フレーム10の図3(a)視左側に形成されている。羽板支持部15fは、羽板20のフレーム10側の第1軸部21fを回動可能に支持する軸受である。また、羽板支持部15lは、リンク機構501側の第1軸部21lを回動可能に支持する軸受である。羽板支持部15fおよび羽板支持部15lは、各羽板20に対して一対ずつ、羽板20の長さl方向の両端に相当する位置に設けられている。各羽板20の一対の羽板支持部15fおよび羽板支持部15lのうち、図3(a)視左側の羽板支持部15lは、隔壁10fに形成されており、その周方向の一部に、第1軸部21lがその羽板支持部15lに対して径方向に差し込まれる切欠部である差込口15aが形成されている。図3(a)視右側の羽板支持部15fは、フレーム10の内壁面に形成されており、同羽板支持部15fの軸穴は、フレーム10の側壁を貫通しない凹部とされている。これにより、同羽板支持部15fに塗布されたグリスはその軸穴内に留められ、グリスが容易に外部へ流出することが防止されている。図3(a)視左側の羽板支持部15lは、羽板20の第1軸部21lが、羽板支持部15lに形成されている差込口15aに対して、差込口15aが弾性変形することにより差し込まれている。
(全体構成)
図4は、本実施形態のダンパ装置Dの分解斜視図である。ダンパ装置Dは、モータ40の駆動力で羽板20を回動させて第1開口部11を開閉することにより、冷気の流路を連通させたり、遮断したりする。モータ40の駆動力は、歯車部材50gおよびリンク機構50lからなる動力伝達機構50により、羽板20に伝達される。
本実施形態のモータ40にはステッピングモータが使用されている。ステッピングモータは正逆両方向に回転可能であり、また、ステップ数によりその回転角度を算出することができる。よって、羽板20のその時々における配置角度を検出するために別途ロータリエンコーダなどによるフィードバック制御を行う必要がない。これにより、ダンパ装置D全体における部品点数の削減および装置の小型化が図られている。
図5は、図4のB方向から見た歯車部材50gの減速構造を示す透過平面図である。以下、図4と図5を参照して歯車部材50gについて説明する。
図7は、リンク機構50lの揺動動作を図4のC方向から見た図である。図7(a)は羽板20が全開状態のときの透過側面図であり、図7(b)は羽板20が閉状態のときの透過側面図である。以下、図4と図7を参照してリンク機構50lについて説明する。
以下に、先の実施形態のダンパ装置Dの変形例について説明する。以下の説明では、先の実施形態と同一または同様の構造および機能を有する構成については、先の実施形態と同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
10 フレーム(枠体)
10a 流路部
10c、10v ストッパ部
10g ギヤボックス
10f 隔壁
10h 開口部補強リブ(リブ)
11 第1開口部
12 第2開口部
15a 差込口
15f、15h、15l 羽板支持部
16 リンク駆動部材支持部
20 羽板
20a 表面(隔壁10fと対向する側の板面)
20b 裏面
20f 凹部
20g 凹部
21f、21l 第1軸部
22 第2軸部
40 モータ(駆動源)
50 動力伝達機構
50g 歯車部材
50l リンク機構
55 第5歯車(リンク駆動部材)
55c、55v ストッパ部
55g 歯車部
55s 軸部(出力軸部)
56 第1リンク部材
57 第2リンク部材
a 羽板20の回動中心線
b 羽板20の基端
h 流路部10aの高さ
l 羽板20の長さ
t 羽板20の先端
w 羽板20の幅
Claims (9)
- 駆動源と、
複数の羽板と、
前記各羽板を回動可能に支持する枠体と、
前記駆動源の駆動力を前記各羽板に伝達しこれら各羽板を回動させる動力伝達機構と、
を備えるダンパ装置であって、
前記枠体は流体の流入口および流出口である一対の開口部を有し、前記複数の羽板は、いずれか一方の前記開口部である第1開口部に沿って平行に並べて配置されており、
前記枠体は、前記第1開口部が形成された枠板である隔壁を有しており、
前記複数の羽板には、これら羽板が前記流体の流量を制限する角度に配置されたときに前記隔壁と対向する側の板面に凹部が設けられており、
前記枠体は、前記各羽板の支持部である複数の羽板支持部を有し、
前記動力伝達機構は、前記複数の羽板に連結され、これら羽板を回動させるリンク機構を有し、
前記各羽板の回動中心線に平行な方向を前記各羽板および前記枠体の長さ方向としたときに、
前記各羽板のその長さ方向における両端には、該長さ方向に突出し、前記羽板支持部に支持される軸部である第1軸部が形成されており、
前記各羽板のその長さ方向における一方の端部である一方側端部には、該長さ方向に突出し、前記リンク機構に連結される軸部である第2軸部が形成されており、
前記枠体は前記リンク機構を収容する空間であるリンク機構配置部を有し、該リンク機構配置部は、前記枠体の長さ方向において、前記複数の羽板の前記一方側端部の前記第1軸部を支持する前記羽板支持部よりも前記複数の羽板から離れた位置に設けられ、
前記隔壁は、前記第1開口部に架け渡され、該第1開口部を補強するリブを有しており、
前記複数の羽板は、前記流体の流量を制限する角度に配置されたときに前記板面のその全面が前記リブよりも前記枠体の内側に配置されることを特徴とするダンパ装置。 - 前記凹部は、前記板面に複数並べて配置されていることを特徴とする請求項1に記載のダンパ装置。
- 前記凹部は、前記板面における前記リブとの対向部に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のダンパ装置。
- 前記枠体における前記一対の開口部を連通している中空部を該枠体の流路部としたときに、前記複数の羽板および前記リンク機構は該流路部内に配置され、
前記リンク機構の揺動範囲は、前記流路部内に収まることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のダンパ装置。 - 前記動力伝達機構はさらに、前記リンク機構に連結されて、前記駆動源の駆動力を前記リンク機構に伝達する部材であるリンク駆動部材を有しており、
前記枠体は、前記リンク駆動部材の支持部であるリンク駆動部材支持部を有しており、
前記複数の羽板支持部および前記リンク駆動部材支持部は、前記枠体と一体成形されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のダンパ装置。 - 前記動力伝達機構はさらに、前記リンク機構に連結されて、前記駆動源の駆動力を前記リンク機構に伝達する部材であるリンク駆動部材を有しており、
前記リンク機構は、前記リンク駆動部材に連結される第1リンク部材と、該第1リンク部材と前記各羽板の長さ方向の一端とを連結する第2リンク部材と、を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のダンパ装置。 - 前記動力伝達機構はさらに、前記リンク機構に連結されて、前記駆動源の駆動力を前記リンク機構に伝達する部材であるリンク駆動部材を有しており、
前記リンク駆動部材は、歯車部、および出力軸部を有しており、
前記駆動源の駆動力は、前記動力伝達機構が有する一又は複数の歯車部材により前記リンク駆動部材に伝達され、
前記リンク駆動部材の歯車部および前記歯車部材はケース体であるギヤボックスに収容されており、
前記リンク駆動部材の歯車部または前記歯車部材、および前記ギヤボックスは、前記リンク駆動部材が所定の角度位置になったときに、互いに当接して前記駆動力の伝達を遮断するストッパ部を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のダンパ装置。 - 前記動力伝達機構はさらに、前記リンク機構に連結されて、前記駆動源の駆動力を前記リンク機構に伝達する部材であるリンク駆動部材を有しており、
前記枠体は、前記リンク駆動部材の支持部であるリンク駆動部材支持部を有しており、
前記リンク駆動部材支持部は、前記リンク駆動部材を回動可能に支持する軸受であり、
前記複数の羽板支持部は、それぞれが前記第1軸部を回動可能に支持する軸受であり、
前記リンク駆動部材支持部の軸穴方向、および前記各羽板支持部の軸穴方向は、一直線上または平行となる向きに延びていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のダンパ装置。 - 前記各羽板の表面または裏面における長さ方向に直交する方向の寸法を該羽板の幅としたときに、
前記第1軸部および前記第2軸部は、前記各羽板の幅方向における両端またはその近傍に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のダンパ装置。
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JP2017097625A JP6748603B2 (ja) | 2017-05-16 | 2017-05-16 | ダンパ装置 |
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