JP2018194073A - ダンパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】羽板の回動スペースがダンパ装置の開口面積に左右されにくく、狭小なスペースでも動作可能であり、かつ凍結による動作不良を抑制するダンパ装置を提供する。【解決手段】駆動源と、複数の羽板(20)と、前記各羽板を回動可能に支持する枠体(10)と、前記駆動源の駆動力を前記各羽板に伝達しこれら各羽板を回動させる動力伝達機構と、を備えるダンパ装置であって、前記枠体は流体の流入口および流出口である一対の開口部(11、12)を有し、前記複数の羽板は、いずれか一方の前記開口部である第1開口部(11)に沿って平行に並べて配置されており、前記枠体は、前記第1開口部が形成された枠板である隔壁(10f)を有しており、前記複数の羽板には、これら羽板が前記流体の流量を制限する角度に配置されたときに前記隔壁と対向する側の板面(20a)に、凹部(20f)が設けられていることを特徴とするダンパ装置により解決する。【選択図】図8

Description

本発明はダンパ装置に関する。
下記特許文献1には、庫内を循環する冷気の流路を制御するダンパ装置を備えた冷蔵庫が開示されている。
特開2009−002545号公報
上記特許文献1のダンパ装置は、一枚のバッフルを備え、これを回動させることで冷気の流路を連通させたり遮断したりする。また、バッフルとフレームとの間に結露水が固着して、バッフルがフレームと凍結することが考えられる。そのため、特許文献1のダンパ装置は、その開口面積に比例してバッフルの回動スペースが大きくなり、開口面積を大きく設けるときにはバッフルの回動スペースの確保が問題となる。また、凍結による動作不良を抑制する必要がある。
上記問題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、羽板の回動スペースがダンパ装置の開口面積に左右されにくく、狭小なスペースでも動作可能であり、かつ凍結による動作不良を抑制するダンパ装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のダンパ装置は、駆動源と、複数の羽板と、前記各羽板を回動可能に支持する枠体と、前記駆動源の駆動力を前記各羽板に伝達しこれら各羽板を回動させる動力伝達機構と、を備えるダンパ装置であって、前記枠体は流体の流入口および流出口である一対の開口部を有し、前記複数の羽板は、いずれか一方の前記開口部である第1開口部に沿って平行に並べて配置されており、前記枠体は、前記第1開口部が形成された枠板である隔壁を有しており、前記複数の羽板には、これら羽板が前記流体の流量を制限する角度に配置されたときに前記隔壁と対向する側の板面に、凹部が設けられていることを特徴とする。
流体の流路を開閉する羽板を複数枚に分割することにより、ダンパ装置の開口面積が大きくなった場合でも、羽板の回動スペースの拡大を抑えることができる。これにより、本発明のダンパ装置は、羽板の回動スペースの確保が容易となり、より狭小なスペースに設置することが可能とされている。
また、複数の羽板の凹部は、流体の流量を制限する角度に配置されたときに隔壁と対向することにより、複数の羽板の凹部と隔壁との間には、隙間が形成される。そのため、複数の羽板の板面全体が凍結する場合にくらべて、凹部が形成されていることにより複数の羽板が凍結する可能性がある面積を減らすことができる。これにより、凍結による動作不良を抑制することができる。
また、前記隔壁は、前記第1開口部に架け渡され、該第1開口部を補強するリブを有していることが好ましい。
開口部を補強するリブは、隔壁の一部を構成しており、リブが第1開口部に架け渡された隔壁の強度は、リブにより補強されて向上する。
また、前記凹部は、前記板面に複数の凹部が並べて配置されていることが好ましい。
複数の凹部は、第1開口部の補強リブの位置に対向して配置されている。このことにより、
複数の羽板の板面全体で第1開口部の補強リブの位置に対向して配置されている場合と比べて、羽板が凍結する可能性を抑制できる。
また、前記凹部は、前記板面における前記リブとの対向部に配置されていることが好ましい。
羽板の凹部は、板面における補強リブとの対向部に配置されていることにより、複数の羽板は、補強リブと接触しにくくなる。これにより、羽板に付着した水分と補強リブとの間での凍結する恐れのある面積を低減することができる。
また、前記枠体における前記一対の開口部を連通している中空部を該枠体の流路部としたときに、前記複数の羽板は該流路部内に配置され、前記動力伝達機構は該流路部内に配置されたリンク機構を有しており、前記リンク機構の揺動範囲は、前記流路部内に収まることが好ましい。
複数の羽板の駆動部材であるリンク機構が、その揺動動作を枠体の流路部内で行い、枠体の外にはその機構を突き出さない構成であることにより、ダンパ装置の設置場所の自由度が高められる。
また、前記動力伝達機構は前記複数の羽板に連結されたリンク機構を有しており、前記動力伝達機構はさらに、前記リンク機構に連結されて、前記駆動源の駆動力を前記リンク機構に伝達する部材であるリンク駆動部材を有しており、前記枠体は、前記各羽板の支持部である複数の羽板支持部と、前記リンク駆動部材の支持部であるリンク駆動部材支持部とを有しており、前記複数の羽板支持部および前記リンク駆動部材支持部は、前記枠体と一体成形されていることが好ましい。
羽板支持部とリンク駆動部材支持部とが枠体と一体成形されていることにより、羽板とリンク機構との相対的な位置関係を一定に保つことができる。これにより、寸法誤差や組立誤差によるこれら部材の位置精度への影響を抑え、羽板のスムーズな動作を担保することができる。
また、前記動力伝達機構は前記複数の羽板に連結されたリンク機構を有しており、前記動力伝達機構はさらに、前記リンク機構に連結されて、前記駆動源の駆動力を前記リンク機構に伝達する部材であるリンク駆動部材を有しており、前記各羽板のその回動中心線に平行な方向の寸法を該羽板の長さとしたときに、前記リンク機構は、前記リンク駆動部材に連結される第1リンク部材と、該第1リンク部材と前記各羽板の長さ方向の一端とを連結する第2リンク部材と、を有することが好ましい。
リンク機構が上記第1リンク部材および第2リンク部材を有することにより、第1リンク部材を駆動リンクとし、第2リンク部材を中間リンク、枠体を固定リンク、各羽板を従動リンクとする4節リンク機構を構成することができる。これにより、簡易な構造で各羽板の回動動作を同期させることが可能となる。
また、前記動力伝達機構は前記複数の羽板に連結されたリンク機構を有しており、前記動力伝達機構はさらに、前記リンク機構に連結されて、前記駆動源の駆動力を前記リンク機構に伝達する部材であるリンク駆動部材を有しており、前記リンク駆動部材は、歯車部、および出力軸部を有しており、前記駆動源の駆動力は、前記動力伝達機構が有する一又は複数の歯車部材により前記リンク駆動部材に伝達され、前記リンク駆動部材の歯車部および前記歯車部材はケース体であるギヤボックスに収容されており、前記リンク駆動部材の歯車部または前記歯車部材、および前記ギヤボックスは、前記リンク駆動部材が所定の角度位置になったときに、互いに当接して前記駆動力の伝達を遮断するストッパ部を有することが好ましい。
羽板がその回動限界角度に至った時に、リンク機構よりも前の動力伝達部材で駆動力の伝達を遮断することにより、羽板やリンク機構に過剰な応力が加えられることが防止され、羽板およびリンク機構の部品寿命の低下を抑えることができる。
また、前記動力伝達機構は前記複数の羽板に連結されたリンク機構を有しており、前記動力伝達機構はさらに、前記リンク機構に連結されて、前記駆動源の駆動力を前記リンク機構に伝達する部材であるリンク駆動部材を有しており、前記各羽板のその回動中心線に平行な方向の寸法を該羽板の長さとしたときに、前記各羽板の長さ方向の両端には、該長さ方向に突出した軸部である第1軸部が形成されており、前記枠体は、前記各羽板の支持部である複数の羽板支持部と、前記リンク駆動部材の支持部であるリンク駆動部材支持部とを有しており、前記リンク駆動部材支持部は、前記リンク駆動部材を回動可能に支持する軸受であり、前記複数の羽板支持部は、それぞれが前記第1軸部を回動可能に支持する軸受であり、前記リンク駆動部材支持部の軸穴方向、および前記各羽板支持部の軸穴方向は、一直線上または平行となる向きに延びていることが好ましい。
これらリンク駆動部材支持部と各羽板支持部の軸穴方向が同一方向であることにより、駆動力を効率的に伝達することができ、また、羽板のねじれなど、各部材に加わる負荷を抑えることができる。
また、前記枠体は、前記各羽板の支持部である複数の羽板支持部を有しており、前記各羽板の長さ方向の両端には、該長さ方向に突出し、前記羽板支持部に支持される軸部である第1軸部が形成されており、前記各羽板の長さ方向の一端には、該長さ方向に突出し、前記第2リンク部材に連結される軸部である第2軸部が形成されており、前記各羽板の表面または裏面における長さ方向に直交する方向の寸法を該羽板の幅としたときに、前記第1軸部および前記第2軸部は、前記各羽板の幅方向における両端に配置されていることが好ましい。
各羽板の幅方向における両端にこれら軸部が設けられていることにより、最小限の駆動力で羽板を回動させることができるとともに、羽板の動作精度を高めることができる。
本発明のダンパ装置は、羽板の回動スペースがダンパ装置の開口面積に左右されにくく、狭小なスペースでも動作可能であり、かつ凍結による動作不良を抑制することができる。
実施形態にかかるダンパ装置の概略構成およびその動作を示す平面図である。 羽板の形状を示す外観斜視図である。 フレームの形状を示す平面図および側面視断面図である。 実施形態にかかるダンパ装置の分解斜視図である。 歯車部材の減速構造を示す透過平面図である。 ストッパ部の構造を示す側面図である。 リンク機構の揺動動作を示す側面図である。 フレームに配置された羽板の構造を示す側面視断面図および底面図であり、羽板支持部の差込口の開口角度を説明する側面視断面図である。 羽板支持部の変形例を示す模式図である。
以下、本発明にかかるダンパ装置の実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態にかかるダンパ装置Dは、図示しない冷蔵庫の内部に配置され、庫内における冷気の循環を制御する。本実施形態のダンパ装置Dは、例えば冷蔵庫のダクトを流通する冷気の流路の中間位置や、ダクトと収納室との間に嵌め込まれて使用される。本発明のダンパ装置の適用対象は冷蔵庫には限られず、流体の流路の開閉や流量の調節を行う目的において広範な機器や設備に適用可能である。
<全体構成概要>
図1は、本実施形態に係るダンパ装置Dの概略構成およびその動作を示す平面図である。図1(a)は、羽板20が閉じた状態のダンパ装置Dであり、図1(b)は、羽板20が開いた状態のダンパ装置Dである。
ダンパ装置Dは、3枚の羽板20、およびこれら羽板20を回動可能に支持する枠体であるフレーム10を有している。フレーム10には、フレーム10の枠内とダクトとを連通させる一対の開口部である第1開口部11および第2開口部12が形成されている。本実施形態のフレーム10には、冷気が第2開口部12から流入し、第1開口部11から流出する。本実施形態における羽板20は、フレーム10の第1開口部11に沿うように平行に並べて配置されている。これら羽板20は、ダンパ装置Dが備えるモータ40の駆動力により回動し、第1開口部11を開閉する。
フレーム10には、枠板が形成されている。枠板には、底板10jおよび隔壁10fが形成されており、羽板20が収容されている。底板10jは、ダンパ装置Dの設置時に底部となるよう形成されている。また、隔壁10fは、底板10jから起立して形成されている。隔壁10fの中央部には、7箇所の開口部補強リブ10hにより補強された第1開口部11が形成されており、第1開口部11は、隔壁10fにより、羽板20でその全面を覆うことができる程度の開口面積に調節されている。フレーム10の第2開口部12側には隔壁10fは設けられておらず、これにより第2開口部12の開口面積は、第1開口部11よりも隔壁10fの分だけ広く形成されている。
ダンパ装置Dは、第1開口部11を開閉する板状部材(特許文献1におけるバッフルに相当する部材)が複数枚の羽板20に分割されている。このため、ダンパ装置Dの開口面積が大きくなった場合でも、羽板20の数を増やすことで個々の羽板20の回動スペースを一定に保つことができる。これにより、ダンパ装置Dは、羽板20の回動スペースを確保することが容易化されており、狭小なスペースにおいても羽板20を適切に動作させることが可能とされている。
<羽板の構成>
図2は羽板20の形状を示す外観斜視図である。羽板20は細長く形成された板状部材である。以下の説明では、羽板20のその回動中心線aに平行な方向において、後述する第2軸部22、第1軸部21fおよび第1軸部21lを除く寸法を羽板20の長さlといい、羽板20の表面20aまたは裏面20bにおける長さl方向に直交する方向の寸法を羽板20の幅wという。また、以下の説明では、羽板20のその幅w方向における回動中心線a側の端部を羽板20の基端部b、その反対側の端部を羽板20の先端部tという。ここで、羽板20の表面20aは、羽板20が第1開口部11を閉じたときの隔壁10f側の面であり、羽板20の裏面20bは、隔壁10f側と反対側の面である。
羽板20の長さl方向の両端には、長さl方向に突出した軸部である第1軸部21fおよび第1軸部21lが形成されている。第1軸部21fは、長さl方向のフレーム10側に形成されており、第1軸部21lは、長さl方向の後述するリンク機構501側に形成されている。第1軸部21fおよび第1軸部21lはフレーム10に回動可能に支持されており、これにより、羽板20の回動中心線aの位置が決められている。羽板20の長さl方向の一端には、長さl方向に突出した第2軸部22が形成されている。第2軸部22は、モータ40の駆動力をうけて回動中心線aを中心とする円弧上を往復移動し、羽板20の回動角度を決定する。また、各羽板20が第1開口部11を閉じたときに、後述する羽板支持部15lをその空間内に逃がし、羽板20と羽板支持部15lとが接触することを防ぐために、第2軸部22から先端tまでの空間Sと、補強部22rから第1軸部21lまでの空間Sが設けられている。第1軸部21f、第1軸部21lおよび第2軸部22は、羽板20の幅w方向において、羽板20同士または羽板支持部15lとの干渉を防ぎ、かつ可能な限り第1開口部11を覆うことができるように、先端tから空間S分だけ距離を空け、かつ空間Sの両側に配置されている。これにより第1軸部21lを直接駆動する場合に比べて、第1軸部21lの回動中心と力点である第2軸部22が離れていることによって小さい駆動力で羽板20を回動させることができるとともに、羽板20の動作精度が高められている。
羽板20の幅w方向の両端面は、その表面20a側および裏面20b側の角部が丸められた曲面により構成されている。これにより、羽板20の開閉時において、隣接する羽板20と角部が接触することが防止され、第1開口部11を閉じたときの各羽板20間の隙間を小さくすることが可能とされている。
第2軸部22には、羽板20および第2軸部22と一体成形された補強部22rが設けられている。また、第2軸部22の基端部22bには、径方向の断面積が第2軸部22の先端部22tよりも大きく形成された補強部22rが設けられている。ここで、径方向とは、図2の座標軸表示におけるYZ平面に平行な方向である。補強部22rは、羽板20の揺動時に、第2軸部22の基端部22bに加わる応力を受けることができる。そのため、補強部22rは、第2軸部22の基端部22bの強度を補うことができる。また、補強部22rは第2軸部22の第1軸部21l側の側面を支持することで、第2軸部22の強度を補っている。また、第2軸部22は、羽板20の先端tよりも空間S分だけ距離を空けて配置されている。第2軸部22から先端tまでの空間Sと、補強部22rから第1軸部21lまでの空間Sは、各羽板20が第1開口部11を閉じたときに、後述する羽板支持部15lをその空間内に逃がし、羽板20と羽板支持部15lとが接触することを防ぐための構成である。
羽板20の表面20aには、羽板20の長さl方向に長い複数の略長方形の凹部20gからなる凹部20fが設けられている。凹部20gは、羽板20の長さl方向に9個並べて設けられている。また、羽板20の幅w方向に2個並べて設けられている。
羽板20の厚みt1は、凹部20gが形成されている部分よりも、凹部20gが形成されていない部分の方が厚く形成されている。これにより、並べて配置されている凹部20gの間には、横リブ20h、縦リブ20iが形成されることになる。このことにより、凹部20gの間が横リブ20h、縦リブ20iとして作用する。そのため、羽板20の強度が向上されている。
尚、本実施形態においては3枚の羽板20が用いられているが、本発明のダンパ装置の羽板の数は、2枚以上であることを条件として、その上限については特に制限されない。例えば、羽板20の幅wを狭くして、同一面積の流路に対してより多くの羽板20を配置することにより、個々の羽板20の回動スペースをさらに小さく抑えることができるが、部品点数が増えることにより、当然、故障率や組み立て工数も増加する。一方、羽板20の数を減らせば、そのような問題を軽減することができるが、羽板20の数を減らした分だけ羽板20の回動スペースは大きくなる。本発明のダンパ装置の羽板の数は、ダンパ装置が用いられる環境条件に応じて、その増減に伴うメリットおよびデメリットのバランスを鑑みて、最適な数を決定すればよい。尚、本実施形態においては、後述するリンク機構50lの構造上、羽板20を奇数枚とすることが好ましい。
<フレームの構成>
(全体構成)
図3は、フレームの形状を示す平面図および側面視断面図である。図3(a)はフレーム10の平面図、図3(b)は図3(a)におけるA−A方向断面図である。
フレーム10は、3枚の羽板20を回動可能に支持する略矩形状の中空の枠体である。フレーム10には、その枠内に冷気を通す第2開口部12および第1開口部11が形成されている。以下、第2開口部12と第1開口部11とを連通しているフレーム10の中空部をフレーム10の流路部10aという。上でも述べたように、フレーム10には、底板10jから起立した枠板である隔壁10fが形成されている。また、隔壁10fの中央部には、7箇所の開口部補強リブ10hにより補強された第1開口部11が形成されている。また、フレーム10の図3(a)視左側の端部には、後述する歯車部材50gが収容されるケース状部であるギヤボックス10gと、同じく後述するリンク機構50lが収容される空間であるリンク機構配置部10lと、が一体的に成形されている。
本実施形態のフレーム10は、流路部10aにおける流体の流路方向の寸法を流路部10aの高さhとしたときに、流路部10aの高さhは、各羽板20の幅wと略同じ高さとされている。これにより、ダンパ装置D全体の薄型化が図られている。流路部10aの高さhは、常に羽板20の幅wと同じである必要はなく、ダンパ装置Dが用いられる環境条件に応じて、さらに低くしてもよく、逆に羽板20の幅wより高くしてもよい。例えば、流路部10aの高さhを各羽板20の幅wよりも高くすることにより、ダンパ装置Dの組立時や搬送時に羽板20に不用意に力が加わることを防ぐことができる。
図8は、図3(b)に示されるフレーム10に対して、各羽板20が、第2開口部12および第1開口部11を通る冷気の流れを制限するように配置されたときの構造を示す側面視断面図および底面図である。図8(a)は、各羽板20が全開状態および全閉状態で配置されたときの構造を示す側面視断面図である。図8(b)は、図8(a)のE方向から見た各羽板20が全閉状態で配置されたときの構造を示す底面図である。ここで、図8(a)において、点線表示の各羽板20は全開状態、一点鎖線表示の各羽板20は全閉状態を示す。
図8(a)において、各羽板20が、第2開口部12および第1開口部11を通る冷気の流れを制限するように配置される状態のうち、全閉状態のとき、第1開口部11は閉塞された状態となっている。このとき、各羽板20は、隔壁10fと対向している面が、表面20aとなっている。各羽板20の表面20aには、複数の凹部20gからなる凹部20fが設けられている。また、複数の凹部20gが設けられていない表面20aと隔壁10fとの間には、隙間qが形成されている。このとき、各羽板20の表面20aは、凹部20gが設けられていることにより、第1開口部11の壁面11bからの距離は、凹部20gの深さ分だけ離される。そのため、各羽板20と隔壁10fとの間の凍結が抑制される。これにより、各羽板20の凍結による動作不良が抑制されている。また、凍結する場合においても、隔壁10fと各羽板20とを容易に剥すことができている。また、各羽板20が全閉状態のとき、図8(a)の座標軸表示におけるZ軸方向に平行な方向において、隔壁10fと重なる各羽板20の表面20aの部分に、複数の凹部20gを配置する形態も採用できる。このとき、複数の凹部20gの底部20jと隔壁10fとの間には隙間が確保される。これにより、各羽板20が全閉状態において凍結する場合においても、複数の凹部20gが設けられていない各羽板20の表面20aと隔壁10fとが凍結する場合にくらべて、凍結する可能性がある面積が複数の凹部20gの面積分だけ減少するため、隔壁10fと各羽板20とを容易に剥すことができている。
図8(b)において、隔壁10fには、第1開口部11に架け渡され、第1開口部11を補強するリブ10hが設けられている。なお、以下、リブ10hを開口部補強リブ10hと称する。開口部補強リブ10hは、第1開口部11を補強するためのものである。開口部補強リブ10hは、隔壁10fの一部となっており、開口部補強リブ10hが設けられている隔壁10fの強度は、開口部補強リブ10hにより補強されている。これにより、第1開口部11が設けられていることによる隔壁10fの強度が向上されている。ここで、開口部補強リブ10hは、第1開口部11にたいして、図8(b)の座標軸表示におけるY軸方向に平行な方向に架け渡されているが、第1開口部11にたいして略X字状になるように架け渡されていてもよい。
また、複数の凹部20gが、開口部補強リブ10hと対向するように配置されている。ここで、複数の凹部20gの間に設けられている縦リブ20iと、開口部補強リブ10hとは、図8(b)の座標軸表示におけるX軸方向に平行な方向に位置をずらして設けられている。第1開口部11にたいして各羽板20が全閉状態のときに、複数の凹部20gが開口部補強リブ10hと対向することにより、複数の凹部20gが設けられていない各羽板20の表面20a全体が開口部補強リブ10hと対向するように配置されている場合とくらべて、各羽板20は、開口部補強リブ10hとの接触面積が減少している。また、縦リブ20iと、開口部補強リブ10hとの間には隙間pが確保されるため、結露水が固着して各羽板20とフレーム10が凍結して動作不良となるリスクが低減されている。
なお、各羽板20とフレーム10が凍結するリスクをより低減する場合には、複数の凹部20gを無くして、外周部に、表面20aとの間に段差が形成された凹部20fを設けるか、あるいは隔壁10fに設けられている開口部補強リブ10hを無くして、隔壁10fに開口部補強リブ10hが形成されていない第1開口部11を設けることもできる。また、横リブ20h、縦リブ20iが形成されていない凹部20fを設けること、および隔壁10fに開口部補強リブ10hが形成されていない第1開口部11を設けることもできる。また、凹部20gは、羽板20の長さl方向に9個、幅w方向に2個並べて設けられているが、凹部20gが羽板20のl方向に長く、縦リブ20iが設けられていない形態、例えば、羽板20の長さl方向に1個、羽板20の幅w方向に2個設けられた形態や、凹部20gが正方形に近い形状であって、横リブ20hが設けられていない形態、例えば、羽板20の長さl方向に9個、羽板20の幅w方向に1個設けられた形態も採用できる。
(羽板支持部の構成)
フレーム10の枠内には、羽板20を支持する複数の羽板支持部15fおよび羽板支持部15lが形成されている。羽板支持部15fは、フレーム10の図3(a)視右側に形成されており、羽板支持部15lは、フレーム10の図3(a)視左側に形成されている。羽板支持部15fは、羽板20のフレーム10側の第1軸部21fを回動可能に支持する軸受である。また、羽板支持部15lは、リンク機構501側の第1軸部21lを回動可能に支持する軸受である。羽板支持部15fおよび羽板支持部15lは、各羽板20に対して一対ずつ、羽板20の長さl方向の両端に相当する位置に設けられている。各羽板20の一対の羽板支持部15fおよび羽板支持部15lのうち、図3(a)視左側の羽板支持部15lは、隔壁10fに形成されており、その周方向の一部に、第1軸部21lがその羽板支持部15lに対して径方向に差し込まれる切欠部である差込口15aが形成されている。図3(a)視右側の羽板支持部15fは、フレーム10の内壁面に形成されており、同羽板支持部15fの軸穴は、フレーム10の側壁を貫通しない凹部とされている。これにより、同羽板支持部15fに塗布されたグリスはその軸穴内に留められ、グリスが容易に外部へ流出することが防止されている。図3(a)視左側の羽板支持部15lは、羽板20の第1軸部21lが、羽板支持部15lに形成されている差込口15aに対して、差込口15aが弾性変形することにより差し込まれている。
また、図3(a)において最も下側に配置された羽板支持部15fおよび羽板支持部15lの組は、その支持する羽板20が閉状態にあるときに、その羽板20の先端部tが隔壁10fに重なる位置に調節されている(図1(a)参照)。さらに、図3(a)において最も上側に配置された羽板支持部15fおよび羽板支持部15lの組は、その支持する羽板20が全開状態にあるときに、その羽板20の少なくとも一部が、第1開口部11側から見て第1開口部11の開口面積に影響しない位置に調節されている(図1(b)参照)。本実施形態のダンパ装置Dでは、羽板支持部15fおよび羽板支持部15lがこのように配置されていることにより、流路部10aの流れを阻害しないようになっている。
また、図8(a)に示されるように、差込口15aが形成された各羽板支持部15の、その周方向における差込口15aの開口角度は、第1開口部11の開口径方向のうち、各羽板20の長さl方向と直交する方向である短辺方向11aに対して、直角となる角度に設定されている。なお、第1開口部11の「開口径方向」とは、第1開口部11の開口面積を定める面方向であって、図8(a)の座標軸表示におけるXY平面に平行な方向をいう。また、短辺方向11aと「直角」とは同座標軸表示におけるZ軸方向に平行な方向をいう。
羽板支持部15lの差込口15aを第1開口部11の短辺方向11aに対して直角に形成することにより、差込口15aは、羽板20の回動動作の全開となる方向に開口されることとなる。本実施形態のダンパ装置Dは、差込口15aの切欠方向が羽板20の回動動作の全開となる方向に向けられていることにより、羽板20を羽板支持部15lの差込口15aにたいして、鉛直方向から嵌合できる。これにより、羽板20をフレーム10へワンタッチで組み付けることができる。ここで、鉛直方向とは、図8の座標軸表示におけるZ軸方向に平行な方向のことをいう。また、各羽板支持部15lは、図8の座標軸表示におけるY軸方向に平行な方向にたいして、左右対称の形状に形成されている。これにより、各羽板支持部15lは、羽板20を取り付ける時に、羽板20から加えられる荷重を左右均等に分散できる。そのため、羽板支持部15lの破損が抑制されている。なお、図8に示す羽板支持部15lの差込口15aを鉛直上方に移動させて、羽板支持部15lの少なくとも一部がフレーム10と一体化するように配置した場合には、フレーム10をコンパクトにすることができる。
<動力伝達機構>
(全体構成)
図4は、本実施形態のダンパ装置Dの分解斜視図である。ダンパ装置Dは、モータ40の駆動力で羽板20を回動させて第1開口部11を開閉することにより、冷気の流路を連通させたり、遮断したりする。モータ40の駆動力は、歯車部材50gおよびリンク機構50lからなる動力伝達機構50により、羽板20に伝達される。
(モータ)
本実施形態のモータ40にはステッピングモータが使用されている。ステッピングモータは正逆両方向に回転可能であり、また、ステップ数によりその回転角度を算出することができる。よって、羽板20のその時々における配置角度を検出するために別途ロータリエンコーダなどによるフィードバック制御を行う必要がない。これにより、ダンパ装置D全体における部品点数の削減および装置の小型化が図られている。
(歯車部材)
図5は、図4のB方向から見た歯車部材50gの減速構造を示す透過平面図である。以下、図4と図5を参照して歯車部材50gについて説明する。
モータ40の駆動力は、その出力軸に固定されたモータピニオン41から、歯車部材50gを介して減速されてリンク機構50lに伝達される。歯車部材50gは、第1歯車51から第4歯車54、および、リンク機構50lを揺動させるリンク駆動部材である第5歯車55の5つの歯車部材により構成されている。
フレーム10とモータ40とは、これらの間に配置されたケース体である中ケース30により連結されている。第1歯車51は、モータ40と中ケース30とにより区画される空間内に配置され、同空間内に設けられた支軸42に回転可能に支持されている。第2歯車52から第4歯車54は、フレーム10のケース状部であるギヤボックス10gと中ケース30とにより区画される空間内に配置され、同空間内に設けられた支軸32に回転可能に支持されている。第5歯車55は、中ケース30に形成された凹部33と、ギヤボックス10gから流路部10aに貫通した軸受部であるリンク駆動部材支持部16とにより回転可能に支持されている。
第1歯車51から第4歯車54は、モータピニオン41の回転を減速して第5歯車55に伝達する減速歯車列である。第5歯車55は、第4歯車54と噛合する扇状の歯車が形成された歯車部55gと、その駆動力をリンク機構50lに伝達する出力軸部である軸部55sとが一体化された部材である。第5歯車55の軸部55sは、その外周面の一部が平面状に切り欠かれている。かかる切り欠きは、軸部55sの周方向において対称となる位置に一対設けられている。
歯車部材50gを構成する第1歯車51から第4歯車54は、大径の平歯車および小径の平歯車が軸方向に連結されて一体化された複合歯車である。モータ40のモータピニオン41には第1歯車51の大径歯車51wが噛合しており、大径歯車51wの回転はその小径歯車51nに減速されて伝達される。中ケース30には、フレーム10側に突き出した有蓋筒状のカバー部31が形成されており、その筒内には第1歯車51の小径歯車51nが収容されている。カバー部31はその周方向の一部が切り欠かれており、そこから小径歯車51nの一部が露出している。そして、小径歯車51nのその露出した部分は、第2歯車52の大径歯車52wに噛合している。以降、順次、第2歯車52の小径歯車52nから第3歯車53の大径歯車53wに、第3歯車53の小径歯車53nから第4歯車54の大径歯車54wに、第4歯車54の小径歯車54nから第5歯車55の歯車部55gに、モータ40の駆動力が減速されて伝達される。
図6は、リンク駆動部材支持部16に挿入された第5歯車55を、図4のC方向からみた側面図である。説明の便宜上、フレーム10と第5歯車55以外の部材は図示を省略している。第5歯車55の歯車部55gとフレーム10のケース状部10gは、羽板20が所定の回動角度になったとき、すなわち、第5歯車55が所定の角度位置になったときに、互いに当接することでリンク機構50lへの駆動力の伝達を遮断する、ストッパ部55c、55v、10c、10vを有している。歯車部55gは、羽板20が回動して第1開口部11を全閉にする位置において、歯車部55gのストッパ部55cが、ケース状部10gのストッパ部10cに当接する。また、歯車部55gは、羽板20が回動して第1開口部11を全開にする位置において、歯車部55gのストッパ部55vが、ケース状部10gのストッパ部10vに当接する。これにより、ストッパ部55vがストッパ部10vに当接する位置から、ストッパ部55cがストッパ部10cに当接する位置の間が、第5歯車55の揺動角度の範囲となっており、羽板20が開閉する範囲となっている。本実施形態の動力伝達機構50は、羽板20がその回動限界角度に至った時に、リンク機構50lよりも前の動力伝達部材で駆動力の伝達を遮断する構成とされていることにより、羽板20やリンク機構50lに過剰な応力が加えられることが防止されており、羽板20およびリンク機構50lの部品寿命の低下が抑えられている。本実施形態においては第5歯車55にストッパ部55c、55vが設けられているが、本発明の歯車部材側のストッパ部は、第5歯車55以外の歯車部材に設けられていてもよい。尚、本実施形態では、ケース状部10gがフレーム10の一部としてフレーム10と一体成形されているが、ケース状部10gはフレーム10とは別体であってもよい。
(リンク機構)
図7は、リンク機構50lの揺動動作を図4のC方向から見た図である。図7(a)は羽板20が全開状態のときの透過側面図であり、図7(b)は羽板20が閉状態のときの透過側面図である。以下、図4と図7を参照してリンク機構50lについて説明する。
リンク機構50lは、第1リンク部材56および第2リンク部材57により構成されている。第1リンク部材56は、第5歯車55の駆動力を受けて第2リンク部材57を揺動させ、これにより第2リンク部材57は、3枚の羽板20の第2軸部22を、それら各羽板20の回動中心線aを中心とする円弧上で往復移動させ、各羽板20を回動させる。
第1リンク部材56は、2つの略円筒形状の軸受が互いに径方向に連結された部材である。第1リンク部材56は、第5歯車55の軸部55sが嵌合される嵌合穴56bと、第2リンク部材57の連結軸57aを回動可能に支持する軸穴56aとを有している。第1リンク部材56の嵌合穴56bの形状は、第5歯車55の軸部55sの形状に対応している。これにより、軸部55sの平面に切り欠かれた部分が、嵌合穴56bに対して周方向に係合し、第5歯車55と第1リンク部材56とが一体的に回動する。
第2リンク部材57は、細長い板状体を主構成とする部材である。第2リンク部材57の羽板20側の面には、3枚の羽板20の第2軸部22を回動可能に支持する3つの連結穴57bが形成されており、その反対側の面には、第1リンク部材56の軸穴56aに支持される連結軸57aが第1リンク部材56側に突出している。また、連結穴57bは、穴底を有する軸穴に形成されている。第2リンク部材57は、羽板20を連結穴57bの穴底に当接させることにより、羽板20の軸線方向の位置決めをすることができる。これにより、第2リンク部材57と羽板20の補強部22rとが当接することによる引っ掛かりが抑止されている。ここで、軸線方向とは、図7の座標軸表示におけるX軸方向に平行な方向をいう。
本実施形態のリンク機構50l、羽板20、およびフレーム10は、第1リンク部材56を駆動リンクとし、第2リンク部材57を中間リンク、フレーム10を固定リンク、各羽板20を従動リンクとする4節リンク機構を構成している。これにより、簡易な構造で各羽板20の回動動作を同期させることが可能とされている。
ここで、フレーム10のリンク駆動部材支持部16には、第5歯車55の軸部55sが支持されている。本実施形態におけるフレーム10には、このリンク駆動部材支持部16と、上述の羽板支持部15fおよび羽板支持部15lとが一体成形されている。本実施形態のダンパ装置Dでは、羽板支持部15fおよび羽板支持部15lとリンク駆動部材支持部16とが枠体10と一体成形されていることにより、羽板20とリンク機構50lとの相対的な位置関係を一定に保つことが可能とされている。これにより、寸法誤差や組立誤差によるこれら部材の位置精度への影響が抑えられており、羽板20のスムーズな動作が担保されている。
また、リンク機構50lは、図1や図4においてリンク機構50lの第2開口部12側がカバー部19で覆われていることからも分かるように、その揺動範囲が、フレーム10の流路部10aの範囲内に収まっている。つまり、本実施形態のリンク機構50lは、その揺動動作の全過程において、フレーム10の外部にその端部が突き出すことがない。これにより、ダンパ装置Dの設置場所の自由度が高められている。
さらに、リンク駆動部材支持部16の軸穴方向、各羽板支持部15fおよび羽板支持部15lの軸穴方向は、一直線上または平行となる向きに延びている。本実施形態のダンパ装置Dは、これらリンク駆動部材支持部16と各羽板支持部15fおよび羽板支持部15lの軸穴方向が同一方向とされていることにより、モータ40の駆動力を効率的に伝達することができ、また、羽板20のねじれなど、各部材に加わる負荷が抑えられている。
<変形例>
以下に、先の実施形態のダンパ装置Dの変形例について説明する。以下の説明では、先の実施形態と同一または同様の構造および機能を有する構成については、先の実施形態と同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図9は、羽板支持部の変形例を示す模式図である。図9に示されるように、差込口15aが形成された各羽板支持部15hの、その周方向における差込口15aの開口角度は、第1開口部11の開口径方向のうち、各羽板20の長さl方向と直交する方向である短辺方向11aに対して、平行ではなく、かつ直角ではない角度、すなわち、第1開口部11の短辺方向11aに対して斜めとなる角度に設定されている。なお、第1開口部11の「開口径方向」とは、第1開口部11の開口面積を定める面方向であって、図9の座標軸表示におけるXY平面に平行な方向をいう。また、短辺方向11aと「平行」とは図9の座標軸表示におけるY軸方向に平行な方向をいい、短辺方向11aと「直角」とは同座標軸表示におけるZ軸方向に平行な方向をいう。
羽板支持部15hの差込口15aを第1開口部11の短辺方向11aに対して斜めに形成することにより、差込口15aは、羽板20の回動動作の中途位置となる方向に開口されることとなる。一般に、本発明のようなダンパ装置Dを運送するときには、ダンパ装置Dは、その羽板20が閉じた状態となる向き、またはその羽板20が全開となる向きに並べられて梱包される。本実施形態のダンパ装置Dは、差込口15aの切欠方向が羽板20の回動動作の中途位置となる方向に向けられていることにより、ダンパ装置Dの運送時にその羽板20が羽板支持部15hから脱落することが防止されている。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、上記実施形態では、全ての羽板20を一つのモータ40の駆動力により回動させているが、これら各羽板20を複数のモータ40を用いて回動させる構成などが考えられる。
また、上記実施形態では、各羽板20の表面20aに、複数の凹部20gからなる凹部20fが設けられているが、各羽板20の表面20aおよび裏面20bに、複数の凹部20gからなる凹部20fが設けられる構成などが考えられる。
D ダンパ装置
10 フレーム(枠体)
10a 流路部
10c、10v ストッパ部
10g ギヤボックス
10f 隔壁
10h 開口部補強リブ(リブ)
11 第1開口部
12 第2開口部
15a 差込口
15f、15h、15l 羽板支持部
16 リンク駆動部材支持部
20 羽板
20a 表面(隔壁10fと対向する側の板面)
20b 裏面
20f 凹部
20g 凹部
21f、21l 第1軸部
22 第2軸部
40 モータ(駆動源)
50 動力伝達機構
50g 歯車部材
50l リンク機構
55 第5歯車(リンク駆動部材)
55c、55v ストッパ部
55g 歯車部
55s 軸部(出力軸部)
56 第1リンク部材
57 第2リンク部材
a 羽板20の回動中心線
b 羽板20の基端
h 流路部10aの高さ
l 羽板20の長さ
t 羽板20の先端
w 羽板20の幅

Claims (10)

  1. 駆動源と、
    複数の羽板と、
    前記各羽板を回動可能に支持する枠体と、
    前記駆動源の駆動力を前記各羽板に伝達しこれら各羽板を回動させる動力伝達機構と、
    を備えるダンパ装置であって、
    前記枠体は流体の流入口および流出口である一対の開口部を有し、前記複数の羽板は、いずれか一方の前記開口部である第1開口部に沿って平行に並べて配置されており、
    前記枠体は、前記第1開口部が形成された枠板である隔壁を有しており、
    前記複数の羽板には、これら羽板が前記流体の流量を制限する角度に配置されたときに前記隔壁と対向する側の板面に、凹部が設けられていることを特徴とするダンパ装置。
  2. 前記隔壁は、前記第1開口部に架け渡され、該第1開口部を補強するリブを有していることを特徴とする請求項1に記載のダンパ装置。
  3. 前記凹部は、前記板面に複数並べて配置されていることを特徴とする請求項2に記載のダンパ装置。
  4. 前記凹部は、前記板面における前記リブとの対向部に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のダンパ装置。
  5. 前記枠体における前記一対の開口部を連通している中空部を該枠体の流路部としたときに、前記複数の羽板は該流路部内に配置され、前記動力伝達機構は該流路部内に配置されたリンク機構を有しており、
    前記リンク機構の揺動範囲は、前記流路部内に収まることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のダンパ装置。
  6. 前記動力伝達機構は前記複数の羽板に連結されたリンク機構を有しており、
    前記動力伝達機構はさらに、前記リンク機構に連結されて、前記駆動源の駆動力を前記リンク機構に伝達する部材であるリンク駆動部材を有しており、
    前記枠体は、前記各羽板の支持部である複数の羽板支持部と、前記リンク駆動部材の支持部であるリンク駆動部材支持部とを有しており、
    前記複数の羽板支持部および前記リンク駆動部材支持部は、前記枠体と一体成形されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のダンパ装置。
  7. 前記動力伝達機構は前記複数の羽板に連結されたリンク機構を有しており、
    前記動力伝達機構はさらに、前記リンク機構に連結されて、前記駆動源の駆動力を前記リンク機構に伝達する部材であるリンク駆動部材を有しており、
    前記各羽板のその回動中心線に平行な方向の寸法を該羽板の長さとしたときに、
    前記リンク機構は、前記リンク駆動部材に連結される第1リンク部材と、該第1リンク部材と前記各羽板の長さ方向の一端とを連結する第2リンク部材と、を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のダンパ装置。
  8. 前記動力伝達機構は前記複数の羽板に連結されたリンク機構を有しており、
    前記動力伝達機構はさらに、前記リンク機構に連結されて、前記駆動源の駆動力を前記リンク機構に伝達する部材であるリンク駆動部材を有しており、
    前記リンク駆動部材は、歯車部、および出力軸部を有しており、
    前記駆動源の駆動力は、前記動力伝達機構が有する一又は複数の歯車部材により前記リンク駆動部材に伝達され、
    前記リンク駆動部材の歯車部および前記歯車部材はケース体であるギヤボックスに収容されており、
    前記リンク駆動部材の歯車部または前記歯車部材、および前記ギヤボックスは、前記リンク駆動部材が所定の角度位置になったときに、互いに当接して前記駆動力の伝達を遮断するストッパ部を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のダンパ装置。
  9. 前記動力伝達機構は前記複数の羽板に連結されたリンク機構を有しており、
    前記動力伝達機構はさらに、前記リンク機構に連結されて、前記駆動源の駆動力を前記リンク機構に伝達する部材であるリンク駆動部材を有しており、
    前記各羽板のその回動中心線に平行な方向の寸法を該羽板の長さとしたときに、
    前記各羽板の長さ方向の両端には、該長さ方向に突出した軸部である第1軸部が形成されており、
    前記枠体は、前記各羽板の支持部である複数の羽板支持部と、前記リンク駆動部材の支持部であるリンク駆動部材支持部とを有しており、
    前記リンク駆動部材支持部は、前記リンク駆動部材を回動可能に支持する軸受であり、
    前記複数の羽板支持部は、それぞれが前記第1軸部を回動可能に支持する軸受であり、
    前記リンク駆動部材支持部の軸穴方向、および前記各羽板支持部の軸穴方向は、一直線上または平行となる向きに延びていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のダンパ装置。
  10. 前記枠体は、前記各羽板の支持部である複数の羽板支持部を有しており、
    前記各羽板の長さ方向の両端には、該長さ方向に突出し、前記羽板支持部に支持される軸部である第1軸部が形成されており、
    前記各羽板の長さ方向の一端には、該長さ方向に突出し、前記第2リンク部材に連結される軸部である第2軸部が形成されており、
    前記各羽板の表面または裏面における長さ方向に直交する方向の寸法を該羽板の幅としたときに、
    前記第1軸部および前記第2軸部は、前記各羽板の幅方向における両端に配置されていることを特徴とする請求項7に記載のダンパ装置。
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