JP6747856B2 - 活性エネルギー線硬化型インキ、印刷物および食品包装用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、活性エネルギー線硬化型インキに関する。
従来、フォーム用印刷物、各種書籍印刷物、カルトン紙等の各種包装用印刷物、各種プラスチック印刷物、シール、ラベル用印刷物、美術印刷物、金属印刷物(美術印刷物、飲料缶印刷物、缶詰等の食品印刷物)などの種々の印刷物を得るため、平版(湿し水を使用する通常の平版および湿し水を使用しない水無し平版)、凸版、凹版、孔版印刷など種々の印刷方式が採用されており、これら印刷には各々の印刷方式に適したインキが使用されている。そのようなインキの一つとして活性エネルギー線硬化型インキが知られている。
活性エネルギー線硬化型インキは、活性エネルギー線の照射により瞬時に硬化し、強固な皮膜を形成することに加え、硬化性が高いことから後加工が容易で、生産性向上に寄与するとともに耐摩擦性能を付与できるため包装容器に利用される。
特に、食品包装用として飲料パックに利用されることが多いが、近年インキ中に含有される光重合開始剤の内包食品への移行(マイグレーション)が問題視されてきている。また、環境保全の観点から、より低エネルギーの照射条件で良好に硬化させることができる紫外線硬化型インキも注目されている。
低エネルギーの照射条件は、従来の水銀灯、キセノンランプ、メタンハライドランプなどの光源による紫外線照射エネルギーよりも低い条件を指し、近年注目されているLED−UV(紫外線発光ダイオード)光源や低消費電力紫外線蛍光ランプなどを用いることを示す。
特許文献1には、特定の光重合開始剤(A)を1種類以上と光重合開始剤(B)を2種類以上を含有した活性エネルギー線硬化型インキ組成物が開示されているが、従来の紫外線積算光量よりも低い積算光量で従来品と同等の硬化性を有するものの、PETフィルム上への硬化であり、マイグレーションについての記載も示唆もない。
特許文献2には、α−アミノアルキルフェノン系光重合開始剤(A)とα−ヒドロキシケトン系光重合開始剤(B)、4官能以上の重合性アクリレートモノマー、重合オリゴマーを含有する活性エネルギー線硬化型オフセットインキ組成物が開示されているが、印刷物のマイグレーション評価に用いた条件では、既存の紫外線エネルギーによる紫外線積算光量よりもさらに大きく、低紫外線照射エネルギーの硬化条件での記載も示唆もない。
特許文献3には、α−ヒドロキシケトン系光重合開始剤と芳香族3級アミン化合物、体質顔料、4官能以上の重合性アクリレートモノマー、重合オリゴマーを含有する活性エネルギー線硬化型オフセットインキ組成物が開示されているが、印刷物のマイグレーション評価に用いた条件では、既存の紫外線エネルギーによる紫外線積算光量よりもさらに大きく、低紫外線照射エネルギーの硬化条件での記載も示唆もない。
特開2012−36245号公報 WO2014/129461号公報 特許第5634652号公報
本発明は、活性エネルギー線硬化型インキにおいて、低エネルギーの照射条件でも硬化が良好で、かつ低マイグレーション性を有し、臭気の少ない活性エネルギー線硬化型インキを提供することを目的とする。
本発明者らは、特定の光重合開始剤を、特定の含有率で含有することにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)活性エネルギー線硬化型インキ中に105質量%含有される光重合開始剤と、ジアリルフタレート樹脂と、エチレン性不飽和化合物とを、含有する活性エネルギー線硬化型インキであって、
前記光重合開始剤が、2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−1−(4−モルフォリノフェニル)−1−ブタノンまたは2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノンから選ばれる1種以上(a1)と、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン(a2)であって、(a1):(a2)が重量部で1:1〜1:2であり、
前記ジアリルフタレート樹脂が、オルソタイプ(b1)とイソタイプ(b2)であって、(b1):(b2)が重量部で5:95〜95:5であり、
前記エチレン性不飽和化合物が、フェノキシエチルアクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレンジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセリンプロポキシトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン3EO変性トリ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA4EO変性ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA10EO変性ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン6EO変性トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン9EO変性トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン3PO変性トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールEO変性テトラ(メタ)アクリレート、エポキシ化大豆油(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレートのなかから選ばれる少なくとも1種以上であり、
前記活性エネルギー線硬化型インキを、下記原紙(X)のいずれかの片面に樹脂層と、他方面にインキ受理層が設けてある基材(P)のインキ受理層面上に、1.6×10−4g/cmにて塗布し、紫外線照射装置を用いて、紫外線照射積算光量が10mJ/cmになる条件で、紫外線照射を行い、硬化膜(Q)としたときに、該硬化膜面からの臭気がなく、かつ、600cmの面積に切断した該硬化膜を設けた基材(p1)の硬化膜面と、同面積とした硬化膜を設けていない基材(p2)の樹脂層面とを重ね合わせ、0.5kg/cmの荷重にて、25℃、50%RHの環境下で48時間静置後、前記基材(p2)を95%エタノール水溶液1000ml中に、25℃、50%RH環境下で24時間浸漬した後、エタノール中に存在する光重合開始剤の全濃度を測定したときに、100ppb未満であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型インキ、
原紙(X):厚みが2mm以下であるミルクカートン紙、ダンボール紙、コートボール紙、マニラボール紙、ケント紙、アルミ蒸着紙、合成紙(ユポ紙)
(2)前記エチレン性不飽和化合物が、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、およびトリメチロールプロパン3EO変性トリアクリレートのなかから選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする(1)に記載の活性エネルギー線硬化型インキ、
(3)(1)または(2)に記載の活性エネルギー線硬化型インキを用いて得られたことを特徴とする印刷物
(4)(1)または(2)に記載の活性エネルギー線硬化型インキの多色セットを用いて得られたことを特徴とする印刷物
である。
本発明によれば、活性エネルギー線硬化型インキにおいて、低エネルギーの照射条件でも硬化が良好で、かつ低マイグレーション性を有し、臭気の少ない活性エネルギー線硬化型インキを提供できる。
本発明の活性エネルギー線硬化型インキを用いて基材のインキ受理層面に硬化膜を形成し、該硬化膜面に別の基材の樹脂層面を接するように重ね合わせて荷重をかけた例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、本実施形態は、本発明を実施するための一形態に過ぎず、本発明は本実施形態によって限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更、実施の形態が可能である。
本発明の活性エネルギー線硬化型インキ(以下、単に「インキ」ともいう)は、インキ中に6〜25質量%を含有する光重合開始剤(A)と、ジアリルフタレート樹脂(B)とを、含有し、前記インキを、原紙(X)のいずれかの片面に樹脂層と、他方面にインキ受理層が設けてある基材(P)(図1(a)参照)のインキ受理層面上に、1.6×10−4g/cmにて塗布し、紫外線照射装置を用いて、紫外線照射積算光量が10mJ/cmになる条件で、紫外線照射を行い、硬化膜(Q)(図1(b)参照)としたときに、該硬化膜面からの臭気がなく、かつ、600cmの面積に切断した該硬化膜を設けた基材(p1)の硬化膜面と、同面積とした硬化膜を設けていない基材(p2)の樹脂層面とを重ね合わせ(図1(c)参照)、0.5kg/cmの荷重にて、25℃、50%RHの環境下で48時間静置(図1(d)参照)後、前記基材(p2)を95%エタノール水溶液1000ml中に、25℃、50%RH環境下で24時間浸漬した後、エタノール中に存在する光重合開始剤の全濃度を測定したときに、100ppb未満であることを特徴とする。
前記光重合開始剤(A)が6質量%未満では硬化性が劣り、25質量%を超えると顔料固形分が少なくなり、濃度が低下してしまう。さらに好ましくは、インキ中に10〜15質量%である。印刷適性が良好なインキが得られ、多色セットにより印刷したときに臭気の少ない印刷物を得ることができる。
前記光重合開始剤(A)が、2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−1−(4−モルフォリノフェニル)−1−ブタノン、2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンから選ばれる1種以上であることが好ましい。これらは、硬化したときの硬化膜面からの臭気がなく好ましい。
なかでも、特に好ましいものは、2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−1−(4−モルフォリノフェニル)−1−ブタノンまたは2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノンから選ばれる1種以上(a1)と、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン(a2)であって、(a1)と(a2)が活性エネルギー線硬化型インキ中に6〜25質量%含有することが好ましい。6質量%未満では硬化性が劣り、25質量%を超えると顔料固形分が少なくなり、濃度が低下してしまう。さらに好ましくは、インキ中に10〜15質量%である。
さらに、前記(a1):(a2)が重量部で1:0.2〜3であることが好ましい。(b2)が0.2未満では表面硬化性が劣り、3を超えると内部硬化性が劣る。さらに好ましくは、(a1):(a2)が1:0.5〜2である。前記範囲内であることにより、十分な硬化性が得られ、移行性(低マイグレーション)が優れる。
原紙(X)に用いられる紙の種類は特に限定されないが、主に板紙が用いられる。特に、厚みが2mm以下であるミルクカートン紙、ダンボール紙、コートボール紙、マニラボール紙、ケント紙、アルミ蒸着紙、合成紙(ユポ紙)から選ばれる1種以上であることが好ましい。原紙の坪量は100〜1500g/mが好ましく、より好ましくは200〜1000g/mである。坪量が小さすぎると容器の強度が弱くなり、坪量が大きすぎると紙が厚くなりすぎて成形が困難となる傾向となる。
前記原紙(X)は、いずれかの片面に樹脂層が、他方面にインキ受理層が設けてある基材(P)であることが好ましい。
前記樹脂層は、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどの樹脂から選ばれ、原紙(X)の片面および/または両面に層を形成するものである。また、低密度ポリエチレン/中密度ポリエチレン/低密度ポリエチレンないしは低密度ポリエチレン/高密度ポリエチレン/低密度ポリエチレンからなる多層構成でもよい。樹脂層の形成は、前記樹脂からなるフィルムを接着剤などで原紙に貼り合わせて設けてもよいし、原紙に前記樹脂を押出ラミネートして設けてもよい。樹脂層の厚さは20〜100μmの範囲が好ましい。樹脂層の厚さが薄すぎると形状の維持が難しく、100μmを超えても得られる効果に差が無い。
前記インキ受理層は、前記樹脂層が設けてある他方面に設けることが好ましい。前記樹脂層を両面に設けた場合は、どちらか一方の面をコロナ処理などにより、インキ受理層とする。
光重合開始剤の濃度(以下、単に「溶出濃度」ともいう)の単位はppbであり、液体クロマトグラフ質量分析計などにより定量し、その際に光重合開始剤についてエタノール溶液を用いた検量線を予め作成し、これを用いることにより算出する。
具体的には、溶出試験は次のように行う。光重合開始剤(A)とジアリルフタレート樹脂(B)とを含有する活性エネルギー線硬化型インキを、基材(P)のインキ受理層にRIテスターで1.6×10−4g/cmで展色した後、メタルハライドランプ照射装置を用いて、80Wのランプ下20cmによりコンベア速度300m/min(紫外線照射積算光量=10mJ/cm)にて、照射硬化した硬化膜(Q)を形成し、600cmの面積に切断した該硬化膜を設けた基材(p1)の硬化膜面と、同面積とした硬化膜を設けていない基材(p2)の樹脂層面とを重ね合わせ、0.5kg/cmの荷重にて、25℃、50%RHの環境下で48時間静置後、前記基材(p2)を95%エタノール水溶液1000ml中に、25℃、50%RH環境下で24時間浸漬した後、液体クロマトグラフ質量分析計を用いて、エタノール中に存在する光重合開始剤の溶出全濃度を求める。なお、RIテスターとは、紙やフィルムにインキを展色させる試験機であり、インキの転移量や印圧を調整することができる。
前記溶出試験により、溶出した光重合開始剤の溶出全濃度は、100ppb未満であることが好ましく、30ppb未満であることがより好ましく、0ppbであることがさらに好ましい。なお、検出限界値以下を0ppbとする。
硬化膜面の臭気は、前記溶出試験と同じ条件で硬化膜(Q)を形成し、該硬化膜面から発散される臭気の有無を、官能評価により評価する。
なお、前記溶出試験は、硬化膜を形成していない面への光重合開始剤の移行(マイグレーション)の程度について、行ったものであるが、硬化膜を形成した面(硬化膜面)自体からの光重合開始剤の溶出濃度がより低いものであることも好ましい。硬化膜面自体からの溶出濃度の程度は、紫外線照射積算光量に依存する。すなわち、紫外線照射積算光量が大きいほど、未反応の光重合開始剤が少なくなるため、溶出濃度が小さくなり、紫外線照射積算光量が小さいほど、未反応の光重合開始剤が多くなるため、溶出濃度は大きくなる傾向が見られる。
一般的に活性エネルギー線硬化型インキの硬化、乾燥は、紫外線照射装置などを用いて紫外線照射積算光量を適宜決め、紫外線などを照射することにより行われる。紫外線照射装置は、高圧水銀ランプ照射装置、超高圧水銀ランプ照射装置、キセノンランプ照射装置、メタルハライドランプ照射装置、オゾンレスメタルハライドランプ照射装置、LED−UVランプ照射装置や低消費電力紫外線蛍光ランプ照射装置などが挙げられる。従来型の活性エネルギー線硬化型インキは、紫外線照射積算光量が40〜60mJ/cm程度で良好に硬化、乾燥するが、低照射エネルギー条件で硬化、乾燥する低エネルギー硬化型インキは、紫外線照射積算光量が10〜20mJ/cm程度で良好に硬化、乾燥する。すなわち、実際の印刷現場においては活性エネルギー線硬化型インキを硬化、乾燥させるために、十分な紫外線照射を行なうことが一般に行われるが、エネルギーコストの削減や照射時間の短縮などの要望により、少ない紫外線照射積算光量でも硬化、乾燥し、紫外線照射積算光量の変動に対しても、硬化が十分に安定し、しかも硬化膜からの光重合開始剤の溶出濃度が少なく、変動が少ないものが好まれる。
したがって、以下の条件を満たす光重合開始剤(以下、単に「光重合開始剤(A’)」ともいう)が好ましい。
前記基材(P)のインキ受理層面上に、1.6×10−4g/cmにて塗布し、紫外線照射装置を用いて、紫外線照射積算光量が10mJ/cmと95mJ/cmになる条件で、紫外線照射を行い、それぞれ硬化膜(q10)、(q95)とし、600cmの面積に切断した該硬化膜(q10)を設けた基材(p10)および同面積の該硬化膜(q95)を設けた基材(p95)をそれぞれ95%エタノール水溶液1000ml中に、25℃、50%RH環境下で24時間浸漬した後、液体クロマトグラフ質量分析計を用いて、エタノール中に存在する光重合開始剤(A’)の溶出濃度(d10)、(d95)を測定したときに、溶出濃度(d10)が4000ppb以下で、かつ溶出濃度の比(d10)/(d95)が1.6以下であることが好ましい。より好ましくは、(d10)が3000ppb以下で、かつ溶出濃度の比(d10)/(d95)が1.1以下である。
この範囲内であることにより、硬化条件(紫外線照射積算光量)が変動しても、硬化が十分な硬化膜となり、光重合開始剤(A’)の溶出濃度が少なく、かつ変動が少ない硬化膜が得られる。ここで、紫外線照射積算光量が10mJ/cmとなる条件としては、メタルハライドランプ照射装置を用いて、80Wのランプ下20cmによりコンベア速度300m/minであり、紫外線照射積算光量が95mJ/cmとなる条件としては、コンベア速度30m/minである。
前記光重合開始剤(A’)としては、2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−1−(4−モルフォリノフェニル)−1−ブタノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、オキシフェニル酢酸,2−[2−オキソ−2−フェニルアセトキシエトキシ]エチルエステルとオキシフェニル酢酸,2−[2−ヒドロキシエトキシ]エチルエステルとの混合物、2,4−ジエチルチオキサントン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシルなどが挙げられる。なかでも、2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−1−(4−モルフォリノフェニル)−1−ブタノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、オキシフェニル酢酸,2−[2−オキソ−2−フェニルアセトキシエトキシ]エチルエステルとオキシフェニル酢酸,2−[2−ヒドロキシエトキシ]エチルエステルとの混合物、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシルがより好ましい。さらに硬化した際の臭気がなく好ましいのは、2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−1−(4−モルフォリノフェニル)−1−ブタノン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンである。
具体的には、前記光重合開始剤(A’)をジアリルフタレート樹脂を含有するベースインキにそれぞれ4部添加、混合し試験インキとする。ただし、それ単独では硬化しない光重合開始剤(例えば、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンなど)は、硬化する別の光重合開始剤と混合し試験インキとする。試験インキを、基材(P)のインキ受理層にRIテスターで1.6×10−4g/cmで展色した後、メタルハライドランプ照射装置を用いて、80Wのランプ下20cmによりコンベア速度300m/min(紫外線照射積算光量=10mJ/cm)およびコンベア速度30m/min(紫外線照射積算光量=95mJ/cm)にて、照射硬化した硬化膜(q10)、(q95)を形成し、600cmの面積に切断した該硬化膜(q10)を設けた基材(p10)および同面積の該硬化膜(q95)を設けた基材(p95)をそれぞれ95%エタノール水溶液1000ml中に、25℃、50%RH環境下で24時間浸漬した後、液体クロマトグラフ質量分析計を用いて、エタノール中に存在する光重合開始剤(A’)のそれぞれの溶出濃度(d10)、(d95)を求める。
前記ジアリルフタレート樹脂(B)は、オルソタイプ(b1)とイソタイプ(b2)であって、前記(b1):(b2)が重量部で5:95〜95:5であることが好ましい。イソタイプ(b2)がこれより多いとインキの活性エネルギー線硬化性が低下し、少ないとインキの流動性が低下するため好ましくない。より好ましくは10:90〜90:10部である。この範囲内であることにより、インキの流動性と硬化性のバランスがよい。
さらに、光沢向上剤を含有することが好ましい。光沢向上剤を添加することによって、印刷物複色部の光沢が驚異的に向上する。最上層が黄色でなく、藍、または紅の場合でも、最上層のインキが光沢向上剤を含んでいると、同様の効果を奏するものである。また、最上層が光沢向上剤を含むオーバープリントニスの場合でも、同様の効果を奏するものである。
前記光沢向上剤としては、二塩基酸エステルを含有し、該二塩基酸エステルが炭素数2〜18の二塩基酸と、モノアルコールとのエステルでありことが好ましい。
前記二塩基酸エステルは、炭素数2〜18の両端にカルボキシル基を有する二塩基酸と、モノアルコールとをエステル化反応させて得られるものである。
なお、炭素数2〜18の二塩基酸としては、次のものが例示される。
しゅう酸、マロン酸、こはく酸、フマル酸、マレイン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フタル酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、ヘキサデカン二酸、ヘプタデカン二酸、オクタデカン二酸などが挙げられる。
前記二塩基酸エステルとしては、しゅう酸エステル、マロン酸エステル、こはく酸エステル、フマル酸エステル、マレイン酸エステル、グルタル酸エステル、アジピン酸エステル、ピメリン酸エステル、フタル酸エステル、アゼライン酸エステル、セバシン酸エステル、ウンデカン二酸エステル、ドデカン二酸エステル、トリデカン二酸エステル、テトラデカン二酸エステル、ペンタデカン二酸エステル、ヘキサデカン二酸エステル、ヘプタデカン二酸エステルおよびオクタデカン二酸エステルなどから選択される1種または2種以上を含有することが好ましい。該二塩基酸エステルは、モノエステルよりもジエステルの方が好ましい。
さらに、前記モノアルコールは、炭素数1〜13のモノアルコールであることを特徴とする。該モノアルコールは、直鎖または枝分かれしていても良い、飽和炭化水素鎖を有していることが好ましい。
なお、炭素数1〜13のモノアルコールとしては、次のものが例示される。
メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、n−ペンチルアルコール、sec−ペンチルアルコール、tert−ペンチルアルコール、ネオペンチルアルコール、イソペンチルアルコール、sec−イソアミルアルコール、2−メチルブチルアルコール、n−ヘキシルアルコール、sec−ヘキシルアルコール、イソヘキシルアルコール、tert−イソヘキシルアルコール、メチルペンチルアルコール、1,1−ジエチルアルコール、1−エチルブチルアルコール、2−エチルブチルアルコール、3,3−ジメチルブチルアルコール、ピナコリルアルコール、n−ヘプチルアルコール、tert−ヘプチルアルコール、1−メチルヘキシルアルコール、1−プロピルブチルアルコール、n−オクチルアルコール、イソオクチルアルコール、sec−オクチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、n−ノニルアルコール、イソノニルアルコール、1−ブチルペンチルアルコール、n−デシルアルコール、イソデシルアルコール、1−メチルノニルアルコール、3,7−ジメチルオクチルアルコール、ヘンデシルアルコール、2−ヘンデシルアルコール、3−ヘンデシルアルコール、n−ドデシルアルコール、n−トリデシルアルコール、1,1−ジブチルペンチルアルコールなどが挙げられる。なかでも、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、n−ペンチルアルコール、n−ヘキシルアルコール、n−ヘプチルアルコール、n−オクチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコールなどが更に好ましい。
しゅう酸エステルとしては、しゅう酸ジオクチル、しゅう酸ジ−2−エチルヘキシル、しゅう酸ジイソノニル、しゅう酸ジイソデシル、マレイン酸エステルとしては、マレイン酸ジ−n−ブチル、マレイン酸ジペンチル、マレイン酸ジヘキシル、マレイン酸ジヘプチル、マレイン酸ジオクチル、マレイン酸ジ−2−エチルヘキシル、マレイン酸ジイソノニル、マレイン酸ジイソデシル、アジピン酸エステルとしては、アジピン酸ジ−n−ブチル、アジピン酸ジペンチル、アジピン酸ジヘキシル、アジピン酸ジヘプチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソノニル、アジピン酸ジイソデシル、フタル酸エステルとしては、フタル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジペンチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシル、アゼライン酸エステルとしては、アゼライン酸ジプロピル、アゼライン酸ジ−n−ブチル、アゼライン酸ジペンチル、アゼライン酸ジヘキシル、アゼライン酸ジヘプチル、アゼライン酸ジオクチル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、アゼライン酸ジイソノニル、アゼライン酸ジイソデシル、セバシン酸エステルとしては、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジプロピル、セバシン酸ジ−n−ブチル、セバシン酸ジペンチル、セバシン酸ジヘキシル、セバシン酸ジヘプチル、セバシン酸ジオクチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジイソデシル、セバシン酸ジイソノニル、ドデカン二酸エステルとしては、ドデカン二酸ジプロピル、ドデカン二酸ジ−n−ブチル、ドデカン二酸ジペンチル、ドデカン二酸ジヘキシル、ドデカン二酸ジヘプチル、ドデカン二酸ジオクチル、ドデカン二酸ジ−2−エチルヘキシル、ドデカン二酸ジイソノニル、ドデカン二酸ジイソデシルを挙げることができる。なかでもしゅう酸ジオクチル、しゅう酸ジ−2−エチルヘキシル、しゅう酸ジイソノニル、しゅう酸ジイソデシル、マレイン酸ジ−n−ブチル、マレイン酸ジペンチル、マレイン酸ジヘキシル、マレイン酸ジヘプチル、マレイン酸ジオクチル、マレイン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジ−n−ブチル、アジピン酸ジペンチル、アジピン酸ジヘキシル、アジピン酸ジヘプチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジペンチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、アゼライン酸ジ−n−ブチル、アゼライン酸ジペンチル、アゼライン酸ジヘキシル、アゼライン酸ジヘプチル、アゼライン酸ジオクチル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジ−n−ブチル、セバシン酸ジペンチル、セバシン酸ジヘキシル、セバシン酸ジヘプチル、セバシン酸ジオクチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ドデカン二酸ジメチル、ドデカン二酸ジエチル、ドデカン二酸ジ−n−ブチル、ドデカン二酸ジペンチル、ドデカン二酸ジヘキシル、ドデカン二酸ジヘプチル、ドデカン二酸ジオクチル、ドデカン二酸ジ−2−エチルヘキシルが光沢向上の効果が大きく好ましい。特に好ましいのは、アジピン酸ジ−n−ブチル、アジピン酸ジペンチル、アジピン酸ジヘキシル、アジピン酸ジヘプチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジペンチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジ−n−ブチル、セバシン酸ジペンチル、セバシン酸ジヘキシル、セバシン酸ジヘプチル、セバシン酸ジオクチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシルなどである。二塩基酸ジエステルの総炭素数が10以下であると、樹脂との溶解性が低く、インキが白濁し、光沢向上の効果が落ちる。
前記光沢向上剤は、インキ中に添加量が多いほど効果があるが、0.1〜6質量%含有することが好ましい。光沢向上剤の量が0.1質量%未満では光沢向上の効果が認められず、6質量%を超えると活性エネルギー線による硬化性が低下し、また、印刷時の汚れが起こり易くなる。さらに好ましくは、光沢向上剤添加量はインキ中に0.5〜3質量%である。印刷適性が良好なインキ組成物が得られ、印刷したときに複色部の光沢が優れた印刷物を得ることができる。
前記光沢向上剤は、活性エネルギー線硬化型インキのうち、すくなくとも最上層のインキ中に含有することが好ましい。通常、プロセスインキの場合、墨、藍、紅、黄の順でインキの多色重ね刷りが行われるため、黄色インキの層が最上層となり、印刷部を形成する。光沢向上剤を添加した黄色インキにより最上層の表面を平坦にしたため光沢が増したものと考えられる。光沢向上剤を添加することによって、印刷物複色部の光沢が驚異的に向上する。最上層が黄色でなく、藍、紅または他色の場合でも、最上層のインキが光沢向上剤を含んでいると、同様の効果を奏するものである。また、最上層が光沢向上剤を含むオーバープリントニスの場合でも、同様の効果を奏するものである。
さらに、エチレン性不飽和化合物を含有することが好ましい。
前記エチレン性不飽和化合物は、活性エネルギー線を照射することによって重合されるモノマーまたはオリゴマーであって、好ましくは(メタ)アクリル基を有する化合物(以下、(メタ)アクリレートともいう)である。エチレン性不飽和化合物は、単官能性(メタ)アクリレートであっても、多官能性(メタ)アクリレートであってもよい。また、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレ−トであってもよい。
単官能性(メタ)アクリレートの例としては、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、トリシクロデカンモノメチロール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。多官能性(メタ)アクリレートの例としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、 ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレンジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,7−ヘプタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,2−オクタンジオールジ(メタ)アクリレートジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,12−ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジカプロラクトネートジ(メタ)アクリレートなどの2官能性(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、グリセリンプロポキシトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートなどの3官能性(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラカプロラクトネートテトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールポリアルキレンオキサイドヘプタ(メタ)アクリレートなどの4官能以上の多官能性(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
また、炭素数が1〜18のアルキル基を有するポリオールの(メタ)アクリレートであってもよい。例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートがあり、さらにイソボルニル(メタ)アクリレートなどの単官能性(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレートジ(メタ)アクリレートジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレートジカプロラクトネートジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジカプロラクトネートジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAテトラプロピレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAポリアルキレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFテトラプロピレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFポリアルキレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールSテトラエチレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールSポリアルキレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、水添加ビスフェノールAテトラプロピレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、水添加ビスフェノールAポリアルキレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、水添加ビスフェノールFテトラプロピレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、水添加ビスフェノールFポリアルキレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、水添加ビスフェノーAジ(メタ)アクリレート、水添加ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、ジヒドロキシベンゼン(カテコール、レゾルシン、ハイドロキノン等)ポリアルキレンオキサイドジ(メタ)アクリレート、アルキルジヒドロキシベンゼンポリアルキレンオキサイドジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAテトラエチレンオキサイド付加体ジカプロラクトネートジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFテトラエチレンオキサイド付加体ジカプロラクトネートジ(メタ)アクリレートなどの2官能性(メタ)アクリレート、グリセリンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)トリ(メタ)アクリレートなどの3官能性(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)テトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)テトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリンポリ(2〜20)アルキレンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加体テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンポリ(2〜20)アルキレンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラカプロラクトネート、テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールエタンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)テトラ(メタ)アクリレートなどの4官能以上の多官能性(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
また、エチレン性不飽和化合物は、エポキシ化植物油(メタ)アクリレートであってもよい。エポキシ化植物油(メタ)アクリレートは、不飽和植物油の二重結合に過酢酸、過安息香酸でエポキシ化したエポキシ化植物油のエポキシ基に、(メタ)アクリル酸を開環付加重合させた化合物である。前記不飽和植物油とは、グリセリンと脂肪酸とのトリグリセライドにおいて、少なくとも1つの脂肪酸が炭素−炭素不飽和結合を少なくとも1つ有する脂肪酸であるトリグリセライドのことであり、代表的な不飽和植物油としては、麻実油、亜麻仁油、荏油、オイチシカ油、オリーブ油、カカオ油、カポック油、カヤ油、芥子油、杏仁油、桐油、ククイ油、胡桃油、ケシ油、胡麻油、サフラワー油、ダイコン種油、大豆油、大風子油、椿油、トウモロコシ油、菜種油、ニガー油、ヌカ油、パーム油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、扁桃油、松種子油、綿実油、椰子油、落花生油、脱水ヒマシ油などが挙げられる。エポキシ化植物油(メタ)アクリレートとしては、エポキシ化大豆油(メタ)アクリレート(サートマー社製CN111、ダイセル・オルネクス(株)製EBECRYL860、iGMRESINS社製Photomer3005 )などが挙げられる。
なかでも、本発明に使用するエチレン性不飽和化合物は、フェノキシエチルアクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレンジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセリンプロポキシトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン3EO変性トリ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA4EO変性ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA10EO変性ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン6EO変性トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン9EO変性トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン3PO変性トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールEO変性テトラ(メタ)アクリレート、エポキシ化大豆油(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレートであることが好ましい。特に環境対応型とする場合には、エポキシ化大豆油(メタ)アクリレートであることがより好ましい。
前記エチレン性不飽和化合物は、インキ中に30〜70質量%含有することが好ましく、40〜60質量%がより好ましい。エチレン性不飽和化合物の量が30質量%未満では十分な印刷適性が得られず、70質量%を超えると顔料固形分が少なくなり、濃度が低下してしまう。エチレン性不飽和化合物の添加量が、インキ中に前記範囲内であることにより、白濁化が起こらず、硬化性も良好で、かつ印刷適性が良好な活性エネルギー線硬化型インキが得られる。
さらに、顔料を含有することが好ましい。
前記顔料としては、有機顔料または無機顔料であり、例えばジスアゾイエロー、カーミン6B、フタロシアニンブルーなどに代表される有機顔料、およびカーボンブラック、炭酸カルシウムなどに代表される無機顔料などであり、特に限定されない。
さらに、前記(A)、(A’)以外その他の光重合開始剤を含有してもよい。
光重合開始剤の種類や含有量は、エチレン性不飽和化合物の種類や、照射する活性エネルギー線に応じて適宜選択することができるが、マイグレーションが起こりにくいものを選択することが好ましい。
(A)、(A’)以外の光重合開始剤は、活性エネルギー線照射によりラジカル重合を開始させる物質を発生させることが可能な化合物であるものが、特に好ましい。光重合開始剤の例には、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−(4−モルホリニル)−1−プロパノン、2−メチル−1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、4−フェニルベンゾフェノン、1−[4−(4−ベンゾイルフェニルスルファニル)フェニル]−2−メチル−2−(4−メチルフェニルスルフォニル)プロパン−1−オン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、ビス(η−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(1H−ピロール−1−イル)フェニル)チタニウム、1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(o−ベンゾイルオキシム)]、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(o−アセチルオキシム)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、ベンゾフェノン、トリメチルベンゾフェノン、メチルベンゾフェノン、イソプロピルチオキサントン、o−ベンゾイル安息香酸メチル−4−フェニルベンゾフェノン、4−,4’−ジクロロベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、2,2−ジメチル−2−ヒドロキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、ミヒラーケトン、トリメチルベンゾフェノン、メチルベンゾフェノン混合物、2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、L−クロロフォルム−4−プロポキシチオキサントン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキサイド、L−フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパノン、10−ブチル−2−クロロアクリドン、2−エチルアンスラキノン、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノールオリゴマーなどが挙げられる。
前記光重合開始剤(A)、(A’)およびその他の光重合開始剤の総量は、インキ中に6〜25質量%含有することが好ましい。前記光重合開始剤(A)、(A’)およびその他の光重合開始剤の総量が6質量%未満では硬化性が劣り、25質量%を超えると顔料固形分が少なくなり、濃度が低下してしまう。さらに好ましくは、インキ中に10〜15質量%である。印刷適性が良好なインキが得られ、多色セットにより印刷したときに臭気の少ない印刷物を得ることができる。
また、光増感剤を含んでいてもよい。光増感剤の例には、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、安息香酸(2−ジメチルアミノ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)エチル等のアミン化合物などが挙げられる。これらの光増感剤の添加量は、インキ中において、0.01〜10質量%であることが好ましい。これらの光増感剤は、単独でも2種以上組み合わせて使用してもよい。
本発明の印刷物は、本発明の活性エネルギー線硬化型インキが密着する基材であれば使用でき、通常のオフセット印刷により製作できる。
本発明の印刷物に用いる基材としては、特に、厚みが2mm以下であるミルクカートン紙、ダンボール紙、コートボール紙、マニラボール紙、ケント紙、アルミ蒸着紙、合成紙(ユポ紙)の原紙にインキ受理層を設けたものが好ましく用いられる。
本発明の食品包装用容器は、前記基材に印刷された印刷物から製作できる。特にミルクカートン紙、ダンボール紙、コートボール紙、マニラボール紙からなる基材を用いた印刷物は食品包装用容器として好ましく用いられる。食品包装容器の形態としては、テトラパック、ゲーブルトップ、ブリック、カップ、トレイなど食品包装用途に用いられる周知の形態のいずれでもよい。
本発明の活性エネルギー線硬化型インキは、粘度が25℃において、20Pa・s以上70Pa・s以下であるとインキとして好ましく使用できる。粘度は、L型粘度計によりJIS K5701−1:2000に準拠して計測した数値である。20Pa・sより低い粘度では、本発明の光沢向上剤を含有させても光沢向上の効果が表れにくく、70Pa・sを超える粘度では良好に印刷ができず、光沢の良い印刷物が得られないおそれがある。
本発明における活性エネルギー線とは、硬化反応の出発物質が基底状態から遷移状態に励起するのに必要なエネルギーのことを表し、本発明における活性エネルギー線とは、紫外線や電子線を指す。
活性エネルギー線硬化型インキの光硬化方法には、一般的に有電極高圧水銀ランプ、有電極メタルハライドランプ、無電極高圧水銀ランプ、無電極メタルハライドランプ、オゾンレスメタルハライドランプ、キセノンランプ、LED−UVランプ、低消費電力紫外線蛍光ランプのような紫外線を発光する光源を用いる。特に、低エネルギー照射であるLED−UVランプも好適に使用することができる。
本発明の活性エネルギー線硬化型インキの製造は、従来の活性エネルギー線硬化型インキと同様の方法によって行えばよく、例えば、常温から100℃の間で、樹脂、光重合開始剤、光沢向上剤、エチレン性不飽和化合物、顔料、体質顔料、重合禁止剤、アミン化合物などの増感剤、その他添加剤などインキ成分を、ニーダー、三本ロール、アトライター、サンドミル、ゲートミキサーなどの練肉、混合、調整機を用いて製造される。
以下に実施例および比較例を示して本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例および比較例中の部は重量部を、%は質量%を表す。
<ワニスの作製>
(参考例1)
ジアリル(オルソ)フタレート樹脂(ダイソーダップA、ダイソー(株)製)24部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(KAYARAD DPHA、日本化薬(株)製)49.9部、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート(Miramer 410、Miwon社製))26部、重合禁止剤(Q−1301、和光純薬工業(株)製)0.1部を配合し、ワニス1を得た。
(参考例2)
ジアリル(イソ)フタレート樹脂(ダイソーイソダップ、ダイソー(株)製)24部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(KAYARAD DPHA、日本化薬(株)製)49.4部、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート(Miramer 410、Miwon社製))26部、重合禁止剤(Q−1301、和光純薬工業(株)製)0.1部、アルミニウムエチルアセトアセテートジイソプロピレート0.5部を配合し、ワニス2を得た。
下記の組み合わせで、ベースインキに各光重合開始剤を4部ずつ配合し、表1に示すような試験インキ1〜5を作成した。
(ベースインキ)
ワニス1 34.5部
ワニス2 11.5部
ジペンタヘキサアクリレート 11.5部
ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート 15部
カーミン6B(スミカプリントカーミン6BC 300スーパー、住化カラー(株)製) 24部
炭酸マグネシウム(炭酸マグネシウムTT、ナイカイ塩業(株)製) 3.5部
(試験開始剤1)
2−メチル−1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン
2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド
(試験開始剤2)
2−メチル−1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン
2−ヒドロキシ−1−[4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)ベンジル]フェニル]−2−メチルプロパン−1−オン
オキシフェニル酢酸,2−[2−オキソ−2−フェニルアセトキシエトキシ]エチルエステルとオキシフェニル酢酸,2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルエステルとの混合物
(試験開始剤3)
フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル
オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノン
2−ヒドロキシ−1−[4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)フェノキシ]フェニル]−2−メチルプロパノン
ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド
(試験開始剤4)
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン
o−ベンゾイル安息香酸メチル
4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル
(試験開始剤5)
2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−1−(4−モルフォリノフェニル)−1−ブタノン
2,4−ジエチルチオキサントン
4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン
4−ジメチルアミノ安息香酸エチル
Figure 0006747856
<光重合開始剤の移行性(マイグレーション)試験>
試験インキ1〜5を厚み0.5mmのミルクカートン紙(ポリエチレン樹脂コート、片面コロナ処理、日本製紙(株)製)(図1(a)参照)のコロナ処理面にRIテスターで1.6×10−4g/cmで展色した後、メタルハライドランプ照射装置を用いて、80Wのランプ下20cmによりコンベア速度300m/min(紫外線照射積算光量=10mJ/cm)にて、照射硬化した硬化膜を形成(図1(b)参照)し、これを600cmの面積に切断して試験片とし、一方硬化膜を設けていない前記ミルクカートン紙を同様に600cmの面積に切断して白紙試験片とし、試験片の硬化膜面と白紙試験片の樹脂層面とを重ね合わせ(図1(c)参照)、0.5kg/cmの荷重にて、25℃、50%RHの環境下で48時間静置(図1(d)参照)後、前記白紙試験片を95%エタノール水溶液1000ml中に、25℃、50%RH環境下で24時間浸漬した後、液体クロマトグラフ質量分析計を用いて、エタノール中に存在する光重合開始剤の溶出全濃度を求めた。検出限界値以下の場合も、0ppbと記載した。結果を表2に示した。
また、硬化直後の硬化膜面から発散される臭気について、官能評価を行った。結果を表2に示した。なお、硬化直後の印刷面を指で触わり、べたつきがないことを確認した。
Figure 0006747856
表2の結果より、2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−1−(4−モルフォリノフェニル)−1−ブタノン、2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンの光重合開始剤が、臭気もなく、少ない紫外線積算光量においても、移行性(マイグレーション)が良好である(移行しにくい)ことが認められ、非常に有効であった。
<光重合開始剤の溶出依存性試験>
試験インキ1〜5を厚み0.5mmのミルクカートン紙(ポリエチレン樹脂コート、片面コロナ処理、日本製紙(株)製)のコロナ処理面にRIテスターで1.6×10−4g/cmで展色した後、メタルハライドランプ照射装置を用いて、80Wのランプ下20cmによりコンベア速度300m/min(紫外線照射積算光量=10mJ/cm)およびコンベア速度30m/min(紫外線照射積算光量=95mJ/cm)にて、照射硬化した硬化膜を形成し、これを600cmの面積に切断して試験片とした。前記試験片を95%エタノール水溶液1000ml中に、25℃、50%RH環境下で24時間浸漬した後、液体クロマトグラフ質量分析計を用いて、エタノール中に存在する光重合開始剤の溶出濃度(d10)、(d95)および溶出濃度比(d10)/(d95)を求めた。検出限界値以下の場合も、0ppbと記載した。なお、硬化直後の印刷面を指で触わり、べたつきがないことを確認した。結果を表3に示した。
Figure 0006747856
表3の結果より、2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−1−(4−モルフォリノフェニル)−1−ブタノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、オキシフェニル酢酸,2−[2−オキソ−2−フェニルアセトキシエトキシ]エチルエステルとオキシフェニル酢酸,2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルエステルとの混合物、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシルの光重合開始剤が、少ない紫外線積算光量において溶出濃度が少なく((d10)≦3000ppb)、硬化条件の変動に対して溶出濃度の変動も少なく良好((d10)/(d95)≦1.1)であることが認められ、非常に有効であった。
<活性エネルギー線硬化型紅インキの作製>
前記ベースインキを用い、光重合開始剤、光沢向上剤などを添加、混合して、表4の組成にしたがい、L型粘度計(25℃)による粘度値が35〜45Pa・sの実施例19〜28および比較例19〜20の活性エネルギー線硬化型紅インキ1〜12を得た。
Figure 0006747856
実施例19〜28および比較例19〜20の各活性エネルギー線硬化型紅インキについて、下記のテーブルテストを行った。その結果を表5に示した。
<硬化性の評価>
厚み0.5mmのミルクカートン紙(ポリエチレン樹脂コート、片面コロナ処理、日本製紙(株)製)のコロナ処理面にRIテスターで各インキを1.6×10−4g/cmで展色した後、メタルハライドランプ80Wのランプ下20cmによりコンベア速度300m/min(紫外線照射積算光量=10mJ/cm)で照射硬化し、硬化直後の印刷面を指で触わり、べたつきの有無を評価した。○:べたつきがない、△:ややべたつきがある(実用上問題ない)、×:べたつきがある、の3段階で評価した。
<移行性(低マイグレーション)の評価>
厚み0.5mmのミルクカートン紙(ポリエチレン樹脂コート、片面コロナ処理、日本製紙(株)製)のコロナ処理面にRIテスターで各インキを1.6×10−4g/cmで展色した後、メタルハライドランプ80Wのランプ下20cmによりコンベア速度300m/min(紫外線照射積算光量=10mJ/cm)で照射硬化した硬化膜を形成し、これを600cmの面積に切断して試験片とし、一方硬化膜を設けていない前記ミルクカートン紙を同様に600cmの面積に切断して白紙試験片とし、試験片の硬化膜面と白紙試験片の樹脂層面とを重ね合わせ、0.5kg/cmの荷重にて、25℃、50%RHの環境下で48時間静置後、前記白紙試験片を95%エタノール水溶液1000ml中に、25℃、50%RH環境下で24時間浸漬した後、液体クロマトグラフ質量分析計を用いて、エタノール中に存在する光重合開始剤の溶出全濃度を求めて、評価した。溶出全濃度が低いほど、移行しにくく(低マイグレーション)良好である。◎:光重合開始剤の溶出全濃度が50ppb未満、○:光重合開始剤の溶出全濃度が50ppb以上100ppb未満、×:光重合開始剤の溶出全濃度が100ppb以上、の3段階で評価した。
<臭気の評価>
厚み0.5mmのミルクカートン紙(ポリエチレン樹脂コート、片面コロナ処理、日本製紙(株)製)のコロナ処理面にRIテスターで各インキを1.6×10−4g/cmで展色した後、メタルハライドランプ80Wのランプ下20cmによりコンベア速度300m/min(紫外線照射積算光量=10mJ/cm)で照射硬化し、硬化膜を形成し、試料片とした。硬化直後の試料片の硬化膜から発散される臭気について、官能評価をした。○:臭気がまったくしない、△:臭気がほとんどしない(実用上問題ない)、×:臭気がある、××:不快な臭気がある、の4段階で評価した。
Figure 0006747856
表5のデータから、実施例19〜28の各インキは、硬化性、移行性および臭気について非常に良好であることが確認された。したがって、低い紫外線積算光量でも、硬化性が十分で、移行しにくいことが明らかである。引用文献2に類似の光重合開始剤を使用した比較例19は、硬化性、移行性は良好であるが、2−ヒドロキシ−1−[4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)ベンジル]フェニル]−2−メチルプロパン−1−オン由来による臭気が確認された。これは、光重合開始剤(a1)と(a2)の含有率が低いため、2−ヒドロキシ−1−[4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)ベンジル]フェニル]−2−メチルプロパン−1−オンを添加して硬化性を補った結果であると判断された。また、従来例である比較例20は、硬化性は良好であるが、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−(4−モルホリニル)−1−プロパノンの移行が確認され、また、同光重合開始剤由来による臭気が確認された。
<活性エネルギー線硬化型黄インキの作製>
紅顔料を黄顔料に変更した以外は、上記紅インキと同じ条件にて、表6の組成にしたがい、L型粘度計(25℃)による粘度値が35〜45Pa・sの実施例29〜33および比較例21の活性エネルギー線硬化型黄インキ1〜6を得た。
Figure 0006747856
<活性エネルギー線硬化型藍インキの作製>
紅顔料を藍顔料に変更した以外は、上記紅インキと同じ条件にて、表7の組成にしたがい、L型粘度計(25℃)による粘度値が35〜45Pa・sの実施例34〜37および比較例22の活性エネルギー線硬化型藍インキ1〜5を得た。
Figure 0006747856
<活性エネルギー線硬化型墨インキの作製>
紅顔料を墨顔料に変更した以外は、上記紅インキと同じ条件にて、表8の組成にしたがい、L型粘度計(25℃)による粘度値が35〜45Pa・sの実施例38〜40および比較例23の活性エネルギー線硬化型墨インキ1〜4を得た。
Figure 0006747856
実施例29〜40および比較例21〜23の各インキについて、前記紅インキと同様、硬化性、移行性および臭気の評価を行った。その結果を表9に示した。
Figure 0006747856
表9のデータから、実施例29〜40の各インキは、従来例である比較例21〜23と同等の硬化性を有するとともに、移行性(低マイグレーション)に優れ、臭気も抑えられていることが確認された。
<活性エネルギー線硬化型赤インキの作製>
紅顔料を赤顔料(弁柄)に変更した以外は、上記紅インキと同じ条件にて、表10の組成にしたがい、L型粘度計(25℃)による粘度値が35〜45Pa・sの実施例41〜42および比較例24の活性エネルギー線硬化型赤インキ1〜3を得た。
Figure 0006747856
実施例41〜42および比較例24のインキについて、前記紅インキと同様、硬化性、移行性および臭気の評価を行った。その結果を表11に示した。
Figure 0006747856
表11のデータから、実施例41〜42の赤インキは、従来例である比較例24と同等の硬化性を有するとともに、移行性(低マイグレーション)に優れ、臭気も抑えられていることが確認された。
本発明によれば、硬化性が良好で、移行しにくく(低マイグレーション)、硬化時の臭気も大幅に低減可能な活性エネルギー線硬化型インキとして有効に利用することができるため、LED−UVランプのような低エネルギーの光源でも(紫外線照射積算光量が小さくても)硬化性が十分であることにより、環境保全にも寄与するとともに、臭気も抑制でき、内包する食品への光重合開始剤の移行を大幅に抑制でき、さらに硬化膜自体からの光重合開始剤の溶出が少ないことにより、特に飲料などの食品包装容器への活性エネルギー線硬化型インキとして有効に利用できるものである。
1 基材
2 硬化膜(Q)
3 インキ受理層面
4 樹脂層面
p1 硬化膜を設けた基材
p2 硬化膜を設けていない基材

Claims (4)

  1. 活性エネルギー線硬化型インキ中に105質量%含有される光重合開始剤と、ジアリルフタレート樹脂と、エチレン性不飽和化合物とを、含有する活性エネルギー線硬化型インキであって、
    前記光重合開始剤が、2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−1−(4−モルフォリノフェニル)−1−ブタノンまたは2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノンから選ばれる1種以上(a1)と、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン(a2)であって、(a1):(a2)が重量部で1:1〜1:2であり、
    前記ジアリルフタレート樹脂が、オルソタイプ(b1)とイソタイプ(b2)であって、(b1):(b2)が重量部で5:95〜95:5であり、
    前記エチレン性不飽和化合物が、フェノキシエチルアクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレンジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセリンプロポキシトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン3EO変性トリ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA4EO変性ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA10EO変性ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン6EO変性トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン9EO変性トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン3PO変性トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールEO変性テトラ(メタ)アクリレート、エポキシ化大豆油(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレートのなかから選ばれる少なくとも1種以上であり、
    前記活性エネルギー線硬化型インキを、下記原紙(X)のいずれかの片面に樹脂層と、他方面にインキ受理層が設けてある基材(P)のインキ受理層面上に、1.6×10−4g/cmにて塗布し、紫外線照射装置を用いて、紫外線照射積算光量が10mJ/cmになる条件で、紫外線照射を行い、硬化膜(Q)としたときに、該硬化膜面からの臭気がなく、かつ、600cmの面積に切断した該硬化膜を設けた基材(p1)の硬化膜面と、同面積とした硬化膜を設けていない基材(p2)の樹脂層面とを重ね合わせ、0.5kg/cmの荷重にて、25℃、50%RHの環境下で48時間静置後、前記基材(p2)を95%エタノール水溶液1000ml中に、25℃、50%RH環境下で24時間浸漬した後、エタノール中に存在する光重合開始剤の全濃度を測定したときに、100ppb未満であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型インキ。
    原紙(X):厚みが2mm以下であるミルクカートン紙、ダンボール紙、コートボール紙、マニラボール紙、ケント紙、アルミ蒸着紙、合成紙(ユポ紙)
  2. 前記エチレン性不飽和化合物が、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、およびトリメチロールプロパン3EO変性トリアクリレートのなかから選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型インキ。
  3. 請求項1または2に記載の活性エネルギー線硬化型インキを用いて得られたことを特徴とする印刷物
  4. 請求項1または2に記載の活性エネルギー線硬化型インキの多色セットを用いて得られたことを特徴とする印刷物。
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