JP6747526B2 - 単結晶引上装置のクリーニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、単結晶引上装置のクリーニング装置に関し、特に、ワイヤーによりルツボ内の半導体融液からCZ法(チョクラルスキー法)を用いてシリコン単結晶等の半導体単結晶を引き上げる単結晶引上装置内の掃除に用いて好適な技術に関する。
一般に、シリコン(Si)やガリウムヒ素(GaAs)等の半導体単結晶を成長する手段の一つとして、CZ法を用いた単結晶引上装置が知られている。この単結晶引上装置において引上成長を行うには、まず密閉容器であるチャンバ内部に配設した石英ルツボ内に半導体融液を貯留し、該半導体融液を石英ルツボの周囲に配置したヒータで所定温度に加熱制御する。
次に、チャンバ上部のプルチャンバ内に垂下された(タングステン)等のワイヤーにより、プルチャンバ下方に配置された石英ルツボ内の半導体融液から半導体単結晶を引き上げる。
このような単結晶引上装置は、半導体単結晶を引き上げるワイヤーの巻き上げ装置(図示略)を、プルチャンバ上に回転可能に設けられたプルヘッド内に設けている。すなわち、ワイヤーはプルヘッドとプルチャンバとを連通する孔であるセンターピース部を介してプルヘッドからプルチャンバ内へと垂下される。
特開2011−32142号公報
上記単結晶引上装置において、引上成長中にSiのベイパー等の付着物がプルチャンバの内面に生じ、この付着物が粉塵として落下するおそれがある。また、ワイヤーが巻き上げ装置によって巻き上げられる際に、ワイヤーから粉塵が発生する場合がある。これらの粉塵は、引上成長に影響して単結晶の有転位化を起こし、結晶引き上げ特性を悪化させるおそれがある。しかしながら、プルチャンバやワイヤーは、単結晶上装置の上部にあって高所であるため、手作業等ではプルチャンバやワイヤー表面の粉塵を除去する掃除が困難であった。
特許文献1で開示されている技術では、ワイヤークリーニングの際に発生した粉塵によりチャンバ内が再汚染されてしまい、有転位化の原因となる可能性があるという問題があった。さらに、引き上げをおこなうチャンバ内にワイヤークリーニング装置が存在するため、シリコンの蒸発量が多い工程で、ワイヤークリーニング装置自体にSiのベイパーなどが付着し、このワイヤークリーニング装置そのものが有転位化の原因となる可能性があった。特に、近年、石英ルツボ口径が大きくなっているので、Siベイパー等の付着物発生量も多くなっている。
また、石英ルツボへのシリコン原料の充填中に粉塵が発生する場合があり、これがワイヤーあるいはプルチャンバ内側に付着して、有転位化の原因となる可能性があるため、石英ルツボへのシリコン原料の充填中にワイヤークリーニングをおこないたいという要求があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、単結晶引上装置内の粉塵を除去するために、プルチャンバ内面のクリーニングまたはプルチャンバ内に垂下されたワイヤーのクリーニングを容易におこなって、有転位化の発生を低減可能な単結晶引上装置のクリーニング装置を提供するという目的を達成しようとするものである。
本発明の単結晶引上装置のクリーニング装置は、密閉容器のプルチャンバ内に垂下されたワイヤーにより、プルチャンバ下方に設置されたルツボ内の半導体融液から半導体単結晶を引き上げる単結晶引上装置内をクリーニングする装置であって、
前記プルチャンバ内に挿入可能な主筒部と、該主筒部の上部に配され前記主筒部内に挿通される前記ワイヤーをクリーニングするワイヤークリーニング機構を備え、
前記主筒部が、複数の継筒部を軸方向に継ぎ足して密閉接続を可能とする継続延伸機構を備えることにより上記課題を解決した。
本発明の前記ワイヤークリーニング機構は、前記主筒部の内側に設けられた内側吹出口から半径方向内方に向けて空気を吹出可能な内方エア吹出機構を備えることができる。
本発明の前記内方エア吹出機構が、前記主筒部の内面と面一となるように設けられることができる。
本発明の前記主筒部には、前記内方エア吹出機構よりも上側に、前記主筒部の外側から連通する外部連通吸気部を有することができる。
本発明の前記主筒部の下端位置には、前記主筒部内側を吸引して排出するガス吸引管が設けられることができる。
本発明の前記主筒部の上端位置外周面には、前記内側吹出口からの空気吹出時に、前記主筒部が前記プルチャンバ内に挿入された状態でプルチャンバの内面に当接して密閉可能な密閉部材を備えていることができる。
本発明の前記主筒部は、前記密閉部材、前記主筒部の軸方向移動時に縮径し、密閉時に拡径する径寸法可変機構を備えていることができる。
本発明の前記径寸法可変機構は、前記密閉部材と前記主筒部の外周面との間に設けられた可撓性袋体を備え、該可撓性袋体は、空気を注入して膨らませることが可能であることができる。
本発明の前記可撓性袋体は、前記主筒部の外周面に沿って環状に設けられたゴムチューブであることができる。
本発明の前記密閉部材が、その外周位置で前記プルチャンバの内面を摺動してクリーニング可能であることができる。
本発明の前記継続延伸機構が、前記主筒部における各継筒部の下端位置の径方向に突出する筒支持部と、
前記継筒部の継ぎ足し時に前記筒支持部を支持する支持台と、
を備えることができる。
本発明における単結晶引上装置のクリーニング方法は、密閉容器のプルチャンバ内に垂下されたワイヤーにより、プルチャンバ下方に設置されたルツボ内の半導体融液から半導体単結晶を引き上げる単結晶引上装置のワイヤークリーニングをおこなう単結晶引上装置のクリーニング方法であって、
前記プルチャンバ内にクリーニング装置の複数の継筒部を軸方向に継ぎ足して密閉接続を可能とする継続延伸機構を備えた主筒部を挿入し、前記主筒部の上部に前記ワイヤーを挿通した状態で、前記主筒部の内側に設けられた内方エア吹出機構の内側吹出口から半径方向内方に向けて空気を吹出してクリーニングすることにより上記課題を解決した。
本発明における単結晶引上装置のクリーニング方法は、前記継続延伸機構が、前記主筒部における各継筒部の下端位置の径方向に突出する筒支持部と、前記継筒部の継ぎ足し時に前記筒支持部を支持する支持台と、を備え、
前記筒支持部を前記支持台で支持して前記主筒部のプルチャンバへの継ぎ足し・分解をおこなうことができる。
本発明における単結晶引上装置のクリーニング方法は、前記主筒部を前記プルチャンバ内に挿入し、前記主筒部の上端位置外周面に設けられた密閉部材が前記プルチャンバの内面に当接して密閉した状態で、前記内側吹出口から空気を吹出することができる。
本発明における単結晶引上装置のクリーニング方法は、前記主筒部の下端から前記主筒部内側を吸引して、前記内側吹出口よりも上側で前記主筒部の外側から連通する外部連通吸気部から空気を吹出することができる。
本発明における単結晶引上装置のクリーニング方法は、前記密閉部材が前記プルチャンバの内面に当接して密閉した状態で、前記密閉部材の外周位置が摺動して前記プルチャンバの内面をクリーニングすることができる。
本発明の単結晶引上装置のクリーニング装置は、密閉容器のプルチャンバ内に垂下されたワイヤーにより、プルチャンバ下方に設置されたルツボ内の半導体融液から半導体単結晶を引き上げる単結晶引上装置内をクリーニングする装置であって、
前記プルチャンバ内に挿入可能な主筒部と、該主筒部の上部に配され前記主筒部内に挿通される前記ワイヤーをクリーニングするワイヤークリーニング機構を備え、
前記主筒部が、複数の継筒部を軸方向に継ぎ足して密閉接続を可能とする継続延伸機構を備えることにより、プルチャンバ内部位置においてワイヤークリーニングをおこなう際に、プルチャンバの頂部付近までワイヤークリーニング機構の配された主筒部の上部が達するとともに、密閉した主筒部の下端をプルチャンバの外部に位置させることが可能となる。これにより、クリーニングで発生した粉塵を密閉した主筒部の内側に吸引して、主筒部とプルチャンバの間に粉塵が出てしまうことを防止して、プルチャンバ内面に付着しないように除去することが可能となる。これにより、再付着した粉塵に起因する有転位化を防止して単結晶引き上げ可能な状態とするクリーニングをおこなうことが可能となる。
本発明の前記ワイヤークリーニング機構は、前記主筒部の内側に設けられた内側吹出口から半径方向内方に向けて空気を吹出可能な内方エア吹出機構を備えることにより、主筒部をプルチャンバ内に挿入させるとともにワイヤーを主筒部内に垂下させ、さらに内方エア吹出機構により空気を内側吹出口から半径方向内方にあるワイヤーに吹き付けることにより、ワイヤー表面から粉塵を吹き飛ばして除去するワイヤークリーニングをおこなって、吹き飛ばした粉塵が主筒部の外側に位置するプルチャンバ内面に再付着することを防止できる。
なお、前記内方エア吹出機構が、複数の前記内側吹出口を備えていることが好ましい。すなわち、このクリーニング装置では、例えば、周方向や軸方向に複数設けられた内側吹出口からワイヤーに向けて空気が吹き付けられるので、ワイヤー表面を周方向や軸方向の広い範囲で掃除することが可能になる。
本発明の前記内方エア吹出機構が、前記主筒部の内面と面一となるように設けられることにより、主筒部内側にワイヤーを進退させる際に、ワイヤーあるいは、ワイヤー先端に設けられたシードチャックなどが主筒部内側に当接して、これらに有転位化に影響のある汚染が発生することを防止して、効率的にクリーニングをおこなうことができる。
本発明の前記主筒部には、前記内方エア吹出機構よりも上側に、前記主筒部の外側から連通する外部連通吸気部を有することにより、外部連通吸気部から主筒部内側に向けて空気を吹出可能とすることができる。これにより、外部連通吸気部から主筒部内側に向けて噴出された空気が、いわばエアカーテンとなり、内方エア吹出機構付近で発生したクリーニングによる粉塵がこれより上方位置に移動することを遮断して、粉塵がプルチャンバに再付着してしまうことを防止できる。
本発明の前記主筒部の下端位置には、前記主筒部内側を吸引して排出するガス吸引管が設けられることにより、内方エア吹出機構付近で発生したクリーニングによる粉塵を密閉した主筒部の内側に吸引して下端から外部に集塵し、主筒部上側や主筒部とプルチャンバの間に粉塵が出てしまうことを防止して、プルチャンバ内面に付着しないように除去することが可能となる。
本発明の前記主筒部の上端位置外周面には、前記内側吹出口からの空気吹出時に、前記主筒部が前記プルチャンバ内に挿入された状態でプルチャンバの内面に当接して密閉可能な密閉部材を備えていることにより、密閉部材の当接した位置より下側のプルチャンバと主筒部との間には、発生した粉塵が入り込まないようにしてクリーニングをおこなうことができる。これにより、主筒部の外周位置には粉塵が確実に入り込まないようにすることができる。
さらに、前記密閉部材が、前記プルチャンバの内周面に沿って環状に設けられていることが好ましい。すなわち、このクリーニング装置では、密閉部材がプルチャンバの内周面に沿って環状に設けられていることにより、プルチャンバ内面の全周方向に密閉部材が当接してプルチャンバの内周面全体を容易に密閉することが可能になる。
本発明の前記主筒部は、前記密閉部材、前記主筒部の軸方向移動時に縮径し、密閉時に拡径する径寸法可変機構を備えていることにより、密閉部材を前記主筒部の半径方向に変形または移動させて、密閉部材をプルチャンバ内周面に当接させたり、離間させたりすることが自在にできるようになる。これにより、密閉部材が縮径した状態で、プルチャンバに主筒部を接触させずに、主筒部をプルチャンバに挿入して主筒部上端を上昇および下降させるとともに、密閉部材が拡径した状態で、密閉部材をプルチャンバ内面に当接させて、プルチャンバ上端側を密閉し、粉塵が拡散しないようにクリーニングをおこなうことが可能となる。主筒部をプルチャンバ内に挿入してセットするときやプルチャンバ内から抜き出すときに密閉部材が邪魔にならず、スムーズに作業を行うことができる。
本発明の前記径寸法可変機構は、前記密閉部材と前記主筒部の外周面との間に設けられた可撓性袋体を備え、該可撓性袋体は、空気を注入して膨らませることが可能であることにより、主筒部をプルチャンバに挿入して主筒部上端を上昇および下降させる際など、可撓性袋体を膨らませるという簡便な手段だけで容易に密閉部材の変形または移動をおこなうことができ、プルチャンバ内面に密閉部材を当接させるとき以外には、この密閉部材をプルチャンバに接触させないことができる。主筒部をプルチャンバ内に挿入した状態において、可撓性袋体に空気を注入して膨らませることにより、可撓性袋体の外側に配された密閉部材が半径方向外方に移動または変形して、密閉部材をプルチャンバ内周面に当接させることができる。したがって、可撓性袋体を膨らませるという簡便な手段だけで容易に密閉部材の変形または移動をおこなうことができる。
本発明の前記可撓性袋体は、前記主筒部の外周面に沿って環状に設けられたゴムチューブであることにより、主筒部外周全体にわたって可撓性袋体を容易に膨らませることができ、密閉部材を主筒部外周全体で変形または移動させることができる。
本発明の前記密閉部材が、その外周位置で前記プルチャンバの内面を摺動してクリーニングする内面クリーニング機構を備えることにより、ワイヤークリーニング前に密閉部材によってプルチャンバ上端側を密閉し、ワイヤークリーニング後に、密閉部材をプルチャンバの内面に当接させたまま主筒部上端を下降させることで、プルチャンバの内面を拭きながら移動することができる。これにより、密閉部材がプルチャンバ内面上を摺動して付着物を擦り落とすことができる。これにより、ワイヤークリーニング後にまとめてプルチャンバ内面をクリーニングすることができる。
本発明の前記継続延伸機構が、前記主筒部における各継筒部の下端位置の径方向に突出する筒支持部と、
前記継筒部の継ぎ足し時に前記筒支持部を支持する支持台と、
を備えることにより、主筒部のプルチャンバへの挿入・抜管時に、効率的に継筒部を着脱して、作業時間を短縮するとともに、主筒部のプルチャンバ内面への接触発生を容易に防止することができる。
また、本発明の単結晶引上装置のクリーニング装置は、前記ワイヤークリーニング機構が、前記主筒部の内面に、主筒部内に配されるワイヤーに接触して振動を与える振動部材を備えていることが好ましい。すなわち、このクリーニング装置では、主筒部内に配されるワイヤーに振動部材を接触させることにより、ワイヤーが振動して付着している粉塵をさらに落ち易くすることができる。
本発明における単結晶引上装置のクリーニング方法は、密閉容器のプルチャンバ内に垂下されたワイヤーにより、プルチャンバ下方に設置されたルツボ内の半導体融液から半導体単結晶を引き上げる単結晶引上装置のワイヤークリーニングをおこなう単結晶引上装置のクリーニング方法であって、
前記プルチャンバ内にクリーニング装置の複数の継筒部を軸方向に継ぎ足して密閉接続を可能とする主筒部を挿入し、前記主筒部の上部に前記ワイヤーを挿通した状態で、前記主筒部の内側に設けられた内方エア吹出機構の内側吹出口から半径方向内方に向けて空気を吹出してクリーニングすることにより、プルチャンバの頂部付近まで内方エア吹出機構の配された主筒部の上部が達するとともに、密閉した主筒部の下端をプルチャンバの外部に位置させて、クリーニングで発生した粉塵を密閉した主筒部の内側に吸引して、主筒部とプルチャンバの間に粉塵が出てしまうことを防止して、プルチャンバ内面に付着しないように除去することが可能となる。これにより、再付着した粉塵に起因する有転位化を防止して単結晶引き上げ可能な状態とするクリーニングをおこなうことが可能となる。
本発明における単結晶引上装置のクリーニング方法は、前記継続延伸機構が、前記主筒部における各継筒部の下端位置の径方向に突出する筒支持部と、前記継筒部の継ぎ足し時に前記筒支持部を支持する支持台と、を備え、
前記筒支持部を前記支持台で支持して前記主筒部のプルチャンバへの継ぎ足し・分解をおこなうことにより、主筒部のプルチャンバへの挿入・抜管時に、効率的に継筒部を着脱して、作業時間を短縮するとともに、主筒部のプルチャンバ内面への接触発生を容易に防止することができる。
本発明における単結晶引上装置のクリーニング方法は、前記主筒部を前記プルチャンバ内に挿入し、前記主筒部の上端位置外周面に設けられた密閉部材が前記プルチャンバの内面に当接して密閉した状態で、前記内側吹出口から空気を吹出することにより、密閉部材の当接した位置より下側のプルチャンバと主筒部との間には、発生した粉塵が入り込まないようにしてクリーニングをおこなうことができる。これにより、主筒部の外周位置には粉塵が確実に入り込まないようにすることができる。
本発明における単結晶引上装置のクリーニング方法は、前記主筒部の下端から前記主筒部内側を吸引して、前記内側吹出口よりも上側で前記主筒部の外側から連通する外部連通吸気部から空気を吹出することにより、外部連通吸気部から主筒部内側に向けて噴出された空気がいわばエアカーテンとなって、内方エア吹出機構付近で発生したクリーニングによる粉塵がこれより上方位置に移動することを遮断するとともに、内方エア吹出機構付近で発生したクリーニングによる粉塵を密閉した主筒部の内側に吸引して下端から外部に集塵し、主筒部上側や主筒部とプルチャンバの間に粉塵が出てしまうことを防止して、プルチャンバ内面に付着しないように除去することが可能となる。
本発明における単結晶引上装置のクリーニング方法は、前記密閉部材が前記プルチャンバの内面に当接して密閉した状態で、前記密閉部材の外周位置が摺動して前記プルチャンバの内面をクリーニングすることにより、ワイヤークリーニング前に密閉部材によってプルチャンバ上端側を密閉し、ワイヤークリーニング後に、密閉部材をプルチャンバの内面に当接させたまま主筒部上端を下降させることで、プルチャンバの内面を拭きながら移動することができる。これにより、密閉部材がプルチャンバ内面上を摺動して付着物を擦り落とすことができる。これにより、ワイヤークリーニング後にまとめてプルチャンバ内面をクリーニングすることができる。
本発明によれば、プルチャンバが高所にあっても、密閉状態で継続延伸可能な主筒部をプルチャンバ内に挿入することにより、ワイヤークリーニング機構で発塵のもとになるワイヤーをクリーニングするとともに、引き上げ時にシリコン融液側に露出するプルチャンバ内面をクリーニングの発塵源から隔離した状態でおこなうことができる。したがって、粉塵の再付着を防止してワイヤーのクリーニングをおこなうことができ、粉塵による引上成長への影響(結晶の有転位化等)を極めて抑制することができるという効果を奏することが可能となる。さらにまた、内面クリーニング機構によりプルチャンバの内面をクリーニングすることができる。したがって、粉塵の再付着を防止しつつ手作業によらずに容易にプルチャンバの内面をクリーニングして、粉塵による引上成長への影響(結晶の有転位化等)を抑制することができるという効果を奏することが可能となる。
本発明に係る単結晶引上装置のクリーニング装置の第1実施形態において、クリーニングする単結晶引上装置を示す正断面図である。 本発明に係る単結晶引上装置のクリーニング装置の第1実施形態において、主筒部を継いだ状態を示す正断面図である。 本発明に係る単結晶引上装置のクリーニング装置の第1実施形態において、主筒部の上部側を示す分解正断面図である。 図3における継筒部を示すIV−IV矢視断面図である。 図3における継筒部を示すV−V矢視断面図である。 図3における継筒部を示すVI−VI矢視断面図である。 図3における継筒部を示すVII−VII矢視断面図である。 本発明に係る単結晶引上装置のクリーニング装置の第1実施形態において、主筒部の下部側を示す分解正断面図である。 本発明に係る単結晶引上装置のクリーニング装置の第1実施形態において、継続延伸機構の分離状態を示す拡大断面図である。 本発明に係る単結晶引上装置のクリーニング装置の第1実施形態において、継続延伸機構の接続状態を示す拡大断面図である。 本発明に係る単結晶引上装置のクリーニング装置の第1実施形態において、密閉部材の縮径状態を示す断面図(a)、拡径状態を示す断面図(b)である。 本発明に係る単結晶引上装置のクリーニング装置の第1実施形態において、主筒部を収納した状態を示す上面図である。 本発明に係る単結晶引上装置のクリーニング装置の第1実施形態において、主筒部を収納した状態を示す正面図である。 本発明に係る単結晶引上装置のクリーニング装置の第2実施形態において、主筒部を収納した状態を示す上面図である。 本発明に係る単結晶引上装置のクリーニング装置の第2実施形態において、主筒部を収納した状態を示す正面図である。 本発明に係る単結晶引上装置のクリーニング装置の第3実施形態において、主筒部を継いだ状態を示す正断面図である。
1…単結晶引上装置
1a…プルチャンバ
1b…プルヘッド
1c…巻き上げ装置
1d…センターピース部
1f…プルヘッド吸引管
1g…プルヘッド吸引部
2…チャンバ
W…ワイヤー
SH…シードホルダ
SC…シードチャック
10…クリーニング装置
11…主筒部
11A…第1継筒部(継筒部)
11B…第2継筒部(継筒部)
11C…第3継筒部(継筒部)
11D…第4継筒部(継筒部)
11Ba〜11Da…上端
11Ab〜11Cb…下端
11Aa…フランジ部
11Db…底部
11Dc…吸引孔
11Dd…窓部
11b…密閉部
12…係止部
12a…フック
12b…ベース
12c…レバー
12d…キャッチ
14…ハンドル(筒支持部)
14a…傾斜面
13…内方エア吹出機構(ワイヤークリーニング機構)
13a,13b…内側ノズル(内側吹出口)
13c…吹付けエア供給管
13d…バルブ
13e…パーティクルフィルタ
13f…ミストオイルフィルタ
13g…カップラー
15…ガス吸引管
18…密閉部材
18a,18b…端部
18c…内側接合部
18d,18e…両折り部
21…外部連通吸気部
21a,21b…貫通孔
23…径寸法可変機構
24…ゴムチューブ(可撓性袋体)
25…加圧配管
D…台車(支持台)
D0…底板
D2…位置規制板
D21…切欠
D3…位置設定部
D4…車輪
D10…支持部
D11…板体
D12…腕部
D13…溝
D11A…支持昇降部
D11B…ガイド
以下、本発明に係る単結晶引上装置のクリーニング装置の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態におけるクリーニング装置でクリーニングをおこなう単結晶引上装を示す正断面図であり、図において、符号1は、単結晶引上装置である。
本実施形態に係る単結晶引上装置1は、チョクラルスキー(CZ)法による引上成長をおこなうものであり、図1に示すように、密閉容器であるチャンバ2と、チャンバ2上部のプルチャンバ1aと、チャンバ2内部に設けられたカーボン製サセプタ3sと、サセプタ3s上に配設した石英ルツボ3と、石英ルツボ3の周囲に配置した円筒状のカーボン製ヒータ4と、カーボン製ヒータ4の周囲に配置した円筒状の保温筒5と、保温筒5の内側面に支持板として設けられたカーボン板6と、石英ルツボ3の上側に配置されたフロー管7と、フロー管7を支持する円環状のアッパーリング8と、サセプタ3sを支持し上下動可能なシャフト9と、を有する。
単結晶引上装置1は、また、プルチャンバ1a内に垂下されたW(タングステン)等のワイヤーWを有し、ワイヤーWの巻き上げ装置1cが、プルチャンバ1a上に回転可能に設けられたプルヘッド1b内に設けられている。ワイヤーWはプルヘッド1bとプルチャンバ1aとを連通する孔であるセンターピース部1dを介してプルヘッド1bからプルチャンバ1a内へと垂下される。
ワイヤーWの下端には、図2に示すように、種結晶を保持するカーボン製のシードホルダSHおよびモリブデン製のシードチャックSCが取り付けられている。また、プルヘッド1bには、プルヘッド吸引管1fを介してプルヘッド吸引部1gが接続されており、プルヘッド1b内部を減圧することができる。
この単結晶引上装置1で引上成長をおこなうには、まず、チャンバ2を開放して、半導体融液Lとなるシリコン等の半導体材料を石英ルツボ3内に充填する。その後、チャンバ2を密閉して、チャンバ2内を所定のガス雰囲気とした後、ヒータ4で所定温度まで加熱して半導体材料を融解し、この半導体融液Lを石英ルツボ3内に貯留し、半導体融液Lをヒータ4で所定温度に加熱制御する。この状態で、チャンバ2上側のプルチャンバ1a内に垂下されたワイヤーWにより、プルチャンバ1a下方に配置されたルツボ3内の半導体融液Lから半導体単結晶Cを引き上げる。引き上げられた半導体単結晶Cは、取り出されてウェーハの製造工程等へと送られる。引き上げ終了後に、プルチャンバ1aは、チャンバ2から取り外されて、本実施形態におけるクリーニング装置によりクリーニングをおこなう。
図2は、本実施形態におけるクリーニング装置の主筒部を継いでプルチャンバ内に挿入した状態を示す正断面図であり、図3は、本実施形態におけるクリーニング装置の主筒部の上部側を示す分解正断面図であり、図4〜図7は、図3における主筒部を示す矢視断面図であり、図8は、本実施形態におけるクリーニング装置の主筒部の下部側を示す分解正断面図であり、図において、符号10は、クリーニング装置である。
本実施形態におけるクリーニング装置10は、図2〜図8に示すように、プルチャンバ1a内に挿入可能で、ワイヤーWを内部に挿通可能な主筒部11と、該主筒部11の内側に設けられた複数の内側ノズル(内側吹出口)13a,13bから半径方向内方に向けて空気を吹出可能な内方エア吹出機構(ワイヤークリーニング機構)13とを備えている。
主筒部11は、軽量の樹脂等、例えば塩化ビニル製であり、軸方向に繰り継ぎ・取り外し可能とされ、図2〜図8に示すように、上から第1継筒部11Aと、第2継筒部11Bと、第3継筒部11Cと、第4継筒部11Dとからなる4分割構造を有している。なお、主筒部11の分割数は、単結晶引上装置1で引き上げられる半導体単結晶Cの径寸法・長さ寸法およびプルチャンバ1aの長さ寸法、さらに、取り回しが容易な継筒部11A〜11Dの長さ寸法に応じて設定することができる。
継筒部11A〜11Dは、図2〜図8に示すように、それぞれが同径の円筒状とされて、それぞれの端部を突き合わせて内側の密閉状態を維持した状態で継ぎ足し可能とされている。それぞれの継筒部11A〜11Dは、軸方向の全長で略同径の円筒状とされている。
第1継筒部11Aの下端11Abには、図2〜図8に示すように、軸方向下側に延長されるとともに拡径されたリング状の密閉部11bが周設されている。同様に、第2継筒部11Bの下端11Bb、および、第3継筒部11Cの下端11Cbにも、軸方向下側に延長されるとともに拡径されたリング状の密閉部11bが周設されている。
密閉部11bは、継続延伸機構を構成しており、図2〜図8に示すように、継筒部11Aに継筒部11Bが継続された際に、継筒部11Aの下端11Abに対して、突き合わされる継筒部11Bの上端11Baの周囲を覆って、継筒部11Aと継筒部11Bとの内側を密閉可能な形状とされている。
同様に、密閉部11bは、継筒部11Bに継筒部11Cが継続された際に、継筒部11Bの下端11Bbに対して、突き合わされる継筒部11Cの上端11Caの周囲を覆って、継筒部11Bと継筒部11Cとの内側を密閉可能な形状とされている。同様に、密閉部11bは、継筒部11Cに継筒部11Dが継続された際に、継筒部11Cの下端11Cbに対して、突き合わされる継筒部11Dの上端11Daの周囲を覆って、継筒部11Cと継筒部11Dとの内側を密閉可能な形状とされている。
継筒部11Bの上端11Baと、継筒部11Aの下端11Abとには、継続延伸機構を構成する係止部12が、継筒部11Aに継筒部11Bを継ぎ足した際に対応する位置に設けられている。
図9は、本実施形態におけるクリーニング装置の係止部の係止解除状態を示す正断面図であり、図10は、本実施形態におけるクリーニング装置の係止部の係止状態を示す正断面図である。
係止部12は、図3〜図10に示すように、密閉部11bを跨いで継筒部11Aと継筒部11Bと互いに係止・解除可能なもので、いわゆる、ドローラッチ(draw latch )とされている。
係止部12は、図3〜図8に示すように、継筒部11Aおよび継筒部11Bの径方向両端位置、つまり、平面視して直径上の反対位置となるように2箇所配置されている。
ドローラッチ(係止部)12は、図9〜図10に示すように、継筒部11A側に設けられるフック12aと、継筒部11B側に設けられたベース12b、レバー12c、キャッチ12dとを有する。
フック12aは、継筒部11Aの下端11Ab位置に密閉部11bよりも上側位置に設けられる。ベース12bは、継筒部11Bの上端11Ba位置で、主筒部11を継ぎ足した際に密閉部11bによる密閉を阻害しない下側位置に設けられる。
ベース12bとレバー12cとは相互に軸回転可能に連結され、かつキャッチ12dとレバー12cとは相互に軸回転可能に連結される。キャッチ12dは、係止に必要な弾性変形可能とされている。
ドローラッチ(係止部)12では、図9〜図10に示すように、キャッチ12dがフック12aと係合する場合、レバー12cへ上から力を加えてベース12bに対して回動させ、キャッチ12dにより継筒部11Aと継筒部11Bとを係止位置に一緒に引寄せる。基本的に、ラッチ作動はレバー12cを回転させてキャッチ12dとレバー12cとの枢軸連結部を、フック12aとレバー12cおよびベース12bの枢軸連結部との間の線に対してシフトさせる。
同様に、係止部12は、図3〜図8に示すように、継筒部11Cの上端11Caと、継筒部11Bの下端11Bbとには、継筒部11Bに継筒部11Cを継ぎ足した際に対応する位置に設けられている。
同様に、係止部12は、図3〜図8に示すように、継筒部11Dの上端11Daと、継筒部11Cの下端11Cbとには、継筒部11Cに継筒部11Dを継ぎ足した際に対応する位置に設けられている。
第1継筒部11Aの下端11Abには、図2〜図8に示すように、密閉部11bよりも上側位置に、径方向に突出するハンドル(筒支持部)14が設けられている。
ハンドル(筒支持部)14は、図2〜図8に示すように、継筒部11Aおよび継筒部11Bの径方向両端位置、つまり、平面視して直径上の反対位置となるように2箇所配置されている。また、ハンドル(筒支持部)14は、係止部12に対して、継筒部11Aの周方向にずれた位置となるように配置されている。本実施形態では、継筒部11Aの軸中心からハンドル(筒支持部)14と係止部12とのなす角度が、45°程度になるように設定されている。
ハンドル14が第1継筒部11A外周から径方向に突出する寸法は、図2に示すように、直径に沿って対向するハンドル14先端どうしの間隔がプルチャンバ1aの内径よりも小さく設定されて、ハンドル14先端がプルチャンバ1a内面に当接しないように設定される。
ハンドル(筒支持部)14は、その先端に、上側から下側に向けて、継筒部11Aの軸中心から離間するように傾斜面14aが設けられている。この傾斜面14aにより、直径に沿って対向するハンドル14先端どうしの間隔が上側のほうが小さくなるため、第1継筒部11Aをプルチャンバ1aに挿入する際に、ハンドル14先端がプルチャンバ1a内面に当接することを容易に防止可能となる。
同様に、ハンドル(筒支持部)14は、図2〜図8に示すように、継筒部11Bの下端11Bbに、密閉部11bよりも上側位置に、径方向に突出して設けられている。同様に、ハンドル(筒支持部)14は、継筒部11Cの下端11Cbに、密閉部11bよりも上側位置に、径方向に突出して設けられている。
継筒部11A〜11Dにおいては、図2〜図8に示すように、中間位置の継筒部11Bと継筒部11Cとが、略同一の形状とされる。
主筒部11の上側位置となる第1継筒部11Aには、図2〜図3に示すように、ワイヤークリーニング機構13が設けられる。
ワイヤークリーニング機構(内方エア吹出機構)13は、図2〜図に示すように、第1継筒部11Aの上部内周面に互いに同じ高さで周方向に等間隔に配置された4つの内側ノズル13aと、内側ノズル13aよりも下側で同様に分の一周ずれて周方向に等間隔に配置された4つの内側ノズル13bと、を有し、軸方向に2段の内側ノズル13a,13bとして設けられている。
内方エア吹出機構13は、各内側ノズル13aに先端が接続された吹付けエア供給管13cを備え、吹付けエア供給管13cには、バルブ13dを介して中間部分にパーティクルフィルタ13eおよびミストオイルフィルタ13fが介在され、基端に清掃用のエア供給源(図示略)に接続するカップラー13gが設けられている。
内方エア吹出機構13において、内側ノズル13a,13bが、すべて第1継筒部11Aの内面と面一となるように設けられている。これにより、第1継筒部11A内側に突出する部分がないため、主筒部11を上昇させる際、あるいは、ワイヤーWを昇降させる際に、シードチャックSCなどが主筒部11内面に接触してしまうことを防止できる。
なお、内側ノズル13a,13bおよび吹付けエア供給管13cは、フランジ部11Aa、あるいは、密閉部材18の径方向寸法より小さくなるように形成されることで、これらがプルチャンバ1a内面に接触することは防止されている。
第1継筒部11Aには、図2〜図3に示すように、上端外周面に配され主筒部11がプルチャンバ1a内に挿入された状態でプルチャンバ1aの内面に当接可能な密閉部材18が設けられている。
図11は、本実施形態におけるクリーニング装置の密閉部材の縮径状態を示す断面図(a)、拡径状態を示す断面図(b)である。
また、密閉部材18は、ポリエステル等で形成され、プルチャンバ1aの内周面に沿った環状となるように二重に折り返した状態で設けられている。具体的には、密閉部材18は、例えば丸編み機等で筒状に編成され伸縮性を有する布体からなり、この布体において、図11(a)に示すように、筒状の両端部18a,18bが対向するように内側に折り返されて、これらを互いに伸縮性を持って繋げ合わせた内側接合部18cによってトーラス状(輪環状)としたものである。
このとき、内側接合部18cをプルチャンバ1a内面に接触しないトーラスの内側に向けた状態で、筒状の両折り部18d,18e付近が上下のフランジ部11Aa外側周端部に取り付けられている。
なお、密閉部材18は、異なる径寸法のプルチャンバ1aに対応可能となっている。
例えば、密閉部材18を、φ200mmの半導体単結晶Cを引き上げる単結晶引上装置1のように、細い径寸法のプルチャンバ1aクリーニングに適用する場合には、図11(a)に示すように、内側接合部18cによって、両端部18a,18bを繋げ合わせた縮径状態で使用する。
さらに、この密閉部材18を、例えば、φ300mmの半導体単結晶Cを引き上げる単結晶引上装置1のように、太い径寸法のプルチャンバ1aのクリーニングに適用する場合には、図11(b)に示すように、内側接合部18cによる両端部18a,18bの接合を解除して伸縮率を上げるとともに、幅寸法を拡大した拡径状態で使用する。この場合、密閉部材18の全幅において、一重として使用することもできる。
なお、密閉部材18は、ワイパー部材として、プルチャンバ1a内面を摺動することで付着した粉塵等を除去可能なものとされる。このため、密閉部材18は、ワイヤークリーニング機構における密閉手段として作用するとともに、内面クリーニング機構としても作用することができる。
第1継筒部11Aは、密閉部材18を主筒部11の半径方向に変形または移動させる径寸法可変機構23を備えている。
径寸法可変機構23は、密閉部材18と第1継筒部11A上端の外周面との間に設けられ第1継筒部11A上端部の外周面に沿って環状に設けられたゴムチューブ(可撓性袋体)24を備えている。
ゴムチューブ24は、第1継筒部11A上端の2つのフランジ部11Aaの間にはめ込まれ、密閉部材18は、2つのフランジ部11Aaに上下に弛ませた状態で取り付けられている。なお、密閉部材18を直接ゴムチューブ24の外周面に設けても構わない。また、ゴムチューブ24には、加圧配管25が接続され、該加圧配管25は、加圧エア供給源(図示略)に接続される。すなわち、ゴムチューブ24は、加圧エア供給源から加圧配管25を介して空気を注入することにより、任意に膨らませることが可能となっている。
第1継筒部11Aには、図2〜図3に示すように、外部連通吸気部21が設けられる。
外部連通吸気部21としては、下側のフランジ部11Aaに設けられた貫通孔21aと、2つのフランジ部11Aaの間となる第1継筒部11A内面に設けられた貫通孔21bとを備えている。
貫通孔21aは、下側のフランジ部11Aaにおいて、ゴムチューブ24よりも第1継筒部11A中心軸側に配置され、2つのフランジ部11Aaの間の空間と第1継筒部11Aの外側とを連通している。
貫通孔21aは、第1継筒部11Aの周方向に複数同じ高さで配置されることができる。
貫通孔21bは、2つのフランジ部11Aaの間となる高さ位置で、かつ、ゴムチューブ24よりも下側のフランジ部11Aa寄りでとなる第1継筒部11A内面に設けられ、第1継筒部11Aの内側と2つのフランジ部11Aaの間の空間とを連通している。
また、貫通孔21bは、内側ノズル13aよりも上側となるようにその高さ位置が設定される。
貫通孔21aと貫通孔21bとを介することによって、第1継筒部11Aの内側空間と、2つのフランジ部11Aaの間の空間と、主筒部11の周方向外側と、を連通して、主筒部11内側が負圧になった際に、主筒部11の周方向外側から流入したエアが、貫通孔21bから第1継筒部11A中心に向けて噴出するように構成されている。これにより、貫通孔21bから噴出した空気によってエアカーテンのように貫通孔21bよりも下側位置から上方に向かって、空気が流入することを遮断することが可能となる。
主筒部11の下側位置となる第4継筒部11Dは、図2,図8に示すように、底部11Dbが閉塞されている。また、第4継筒部11Dには、主筒部11の内側のエアを外部に吸引するためのガス吸引管15を接続する吸引孔11Dcが下端側の側部位置に設けられるとともに、吸引孔11Dcの上部位置には、側面の透明部材によって主筒部11内部を観察可能な窓部11Ddが設けられている。
ガス吸引管15は、図示しない排気ユニットに接続され、主筒部11内部を排気することができる。
図12は、本実施形態におけるクリーニング装置の主筒部を収納した状態を示す上面図であり、図13は、本実施形態におけるクリーニング装置の主筒部を収納した状態を示す正面図である。
継筒部11A〜11Dは、図12〜図13に示すように、それぞれ分離された状態として、台車Dに立状態で載置されて収納可能となっている。
台車(支持台)Dは、図12〜図13に示すように、継続延伸機構を構成する支持部D10を備えている。
支持部D10は、各継筒部11A〜11Cの下端11Ab〜11Cb付近に設けられたハンドル14を支持可能とされている。
台車Dは、底板D0に並行に離間して立設された2枚の板体D11,D11のそれぞれに水平方向に突出した腕部D12,D12を有し、この腕部D12,D12の先端側に溝D13,D13が形成されている。
2枚の板体D11,D11の間隔は、継筒部11A〜11Cの外径よりも大きく、かつ、直径に沿って対向するハンドル14先端どうしの間隔より小さく設定される。
また、溝D13の高さは、ハンドル14を溝D13に載置した状態で、下側から継ぎ足す継筒部11B〜11Dを突き合わせるとともに係止部12によって互いに係止することが可能な寸法に設定されている。このため、腕部D12は、平面視して台車Dの底板D0の輪郭線よりも外側に突出していることが好ましい。
支持部D10は、例えば、継筒部11Aの下端11Abが板体D11,D11の間に位置した状態で、径方向両外側に突出したハンドル14,14を溝D13と溝D13とにそれぞれ載置することで、継筒部11Aの上端にあるフランジ部11Aa側がプルチャンバ1aに下側から挿入された状態で、継筒部11Aを支持可能とされている。
この状態で、継筒部11Aの密閉部11bに、継筒部11Bの上端11Baを挿入して、継筒部11Aの下端11Abに当接し、係止部12により接続することが可能となる。
台車Dには、底板D0上に凸部または凹部として設けられた位置設定部D3と、板D0からの高さ位置が継筒部11A〜11Dの高さ寸法半分程度か高い位置で底板D0と並行な位置規制板D2に設けられた切欠D21とにより、立状態として位置規制した状態で継筒部11A〜11Dを収納できる。また、台車D下側には、移動手段としての車輪D4が設けられている。
次に、本実施形態のクリーニング装置10による単結晶引上装置1のワイヤーWおよびプルチャンバ1a内面の掃除方法について説明する。
まず、チャンバ2の本体部分と上部とを切り離し、このプルチャンバ1a下方に台車Dの支持部D10を配置する。このとき、クリーニング装置10の主筒部11は、図12〜図13に示すように、それぞれ分割された状態で台車D上に載置しておく。
次に、クリーニング装置10の第1継筒部11Aをプルチャンバ1a内に挿入し、第1継筒部11Aを挿入状態にしたまま上昇させて、第1継筒部11Aのハンドル(筒支持部)14を溝D13上に載置する。
次に、第1継筒部11Aを上記挿入状態にしたまま、第2継筒部11Bを第1継筒部11Aの下側に配置し、この状態で、継筒部11Aの密閉部11bに、継筒部11Bの上端11Baを挿入して、継筒部11Aの下端11Abに当接させ、係止部12により接続する。
さらに、同様にして、一体とされた第1継筒部11Aおよび第2継筒部11Bを挿入状態にしたまま上昇させて、第2継筒部11Bのハンドル(筒支持部)14を溝D13に載置する。
次に、第1継筒部11Aを上記挿入状態にしたまま、第3継筒部11Cを第2継筒部11Bの下側に配置し、この状態で、継筒部11Bの密閉部11bに、継筒部11Cの上端11Caを挿入して、継筒部11Bの下端11Bbに当接させ、係止部12により接続する。
同様に、一体とされた第1継筒部11A、第2継筒部11Bおよび第3継筒部11Cを挿入状態にしたまま上昇させて、第3継筒部11Cのハンドル(筒支持部)14を溝D13に載置する。
次に、第1継筒部11Aを上記挿入状態にしたまま、第4継筒部11Dを第3継筒部11Cの下側に配置し、この状態で、継筒部11Cの密閉部11bに、継筒部11Dの上端11Daを挿入して、継筒部11Cの下端11Cbに当接させ、係止部12により接続する。
これにより、主筒部11が軸方向最大長まで継続された状態となる。
この状態で、加圧エア供給源から加圧配管25を介してゴムチューブ24に空気を送り込み、ゴムチューブ24を膨らませる。このとき、膨らんだゴムチューブ24によって密閉部材18が半径方向外方に押し出されるように変形し、プルチャンバ1a内周面に押し付けられる。これにより、図2に示すように、主筒部11の内側と、プルチャンバ1a内で主筒部11の外側空間およびプルチャンバ1aの外側空間とが分離された状態となる。したがって、密閉部材18が円周状に当接した部分より下側のプルチャンバ1a内面は、主筒部11の内側空間に対して隔離された状態となる。
この状態で、ガス吸引管15を吸引孔11Dcに接続し、排気ユニットによって主筒部11の内側を吸気するとともに、プルヘッド吸引部1gによってプルヘッド1bの内側を吸気して、主筒部11の内部空間とプルヘッド1bの内部空間をほぼ同じように負圧とする。これにより、センターピース部1dからはプルチャンバ1aに空気が流入することがない状態となる。
この状態で、外部連通吸気部21が設けられていることにより、図2に示すように、外部空間から流入した清浄な空気が、プルチャンバ1aの下端開口を通り、主筒部11の周方向外側空間、貫通孔21a、2つのフランジ部11Aaの間の空間、貫通孔21bを介して、この貫通孔21bから第1継筒部11A中心に向けて噴出する。
これにより、貫通孔21bから噴出した空気によって、貫通孔21bの高さにエアカーテンが形成されたようになり、貫通孔21bよりも下側位置から上方に向かって、空気が流入することを遮断する。貫通孔21bから噴出される空気は、単結晶引上装置1の外側、つまり、クリーンルーム内の清浄度を有するエアである。また、主筒部11内側においては下向きの層流が形成されて、主筒部11内側の空気が効率よく排出される。
この状態で、巻き上げ装置1cを駆動して主筒部11内にワイヤーWを挿通させる。さらに、カップラー13gと清掃用のエア供給源とを接続した後、該エア供給源から吹付けエア供給管13cに圧縮空気を供給し、該圧縮空気をパーティクルフィルタ13eおよびミストオイルフィルタ13fを介して各内側ノズル13a,13bからワイヤーWに向けて吹き付ける。
このとき、各内側ノズル13a,13bから軸方向に対して広い範囲でワイヤーWの全周にわたって空気が吹き付けられ、ワイヤーW表面の粉塵を吹き飛ばすことができる。特に、ワイヤーW下端のシードチャックSCが重りとなり、ワイヤーWに吹き付ける空気によってワイヤーWに振動が発生して、より粉塵が落ちやすくなる。なお、この際、巻き上げ装置1cによってワイヤーWを何度か上下させることにより、ワイヤーW全体をクリーニングすることができる。
発生した粉塵は、ガス吸引管15に接続された排気ユニットによって、貫通孔21bから吸引孔11Dcまで、気密状態の維持された主筒部11の内部で軸方向下向きに形成された層流により、プルチャンバ1aの内面に接することなく主筒部11の内側から排出される。これにより、クリーニングで発生した粉塵が、プルチャンバ1aの内面に再付着することがない。
さらに、密閉部材(ワイパー部材)18がプルチャンバ1a内周面に押し付けられた状態で、主筒部11とプルチャンバ1aとを相対的に上下動させると、密閉部材(ワイパー部材)18がプルチャンバ1aの内周面を摺動して、付着物を擦り落とすことができる。
さらに、プルチャンバ1aの内周面への付着物が多い場合など、必要であれば、係止部12の係止を解除・再係止して、第4継筒部11Dを第3継筒部11Cから分離し、第3継筒部11Cを第2継筒部11Bから分離した後、第4継筒部11Dを第2継筒部11Bに再接続して、低い位置のプルチャンバ1aの内周面において、密閉部材(ワイパー部材)18を摺動させて、付着物を擦り落とすことができる。
同様に、係止部12の係止を解除・再係止して、第4継筒部11Dを第2継筒部11Bから分離し、第2継筒部11Bを第1継筒部11Aから分離した後、第4継筒部11Dを第1継筒部11Aに再接続して、より低い位置のプルチャンバ1aの内周面において、密閉部材(ワイパー部材)18を摺動させて、付着物を擦り落とすこともできる。
これら第4継筒部11Dの分離・再接続に際しては、貫通孔21bからのエア噴出を維持することもできる。
また、これら第4継筒部11Dの分離・再接続に際しては、いずれも、ハンドル(筒支持部)14を溝D13に載置しておこなう。
なお、主筒部11の内側を密閉する場合以外は、ゴムチューブ24を萎ませておくことにより、密閉部材(ワイパー部材)18をプルチャンバ1a内周面から離しておくことができ、主筒部11をプルチャンバ1a内に挿入してセットするときやプルチャンバ1a内から抜き出すときに密閉部材(ワイパー部材)18が邪魔にならず、スムーズに作業をおこなうことができる。
このように、本実施形態のクリーニング装置10では、プルチャンバ1aが高所であっても、主筒部11をプルチャンバ1a内に挿入して、内方エア吹出機構13により空気を内側ノズル13a,13bから主筒部11内のワイヤーWに吹き付けることにより、ワイヤーW表面から粉塵を吹き飛ばして除去することができる。これとともに、外部連通吸気部21、密閉部材18、および、気密状態の主筒部11で、粉塵を含んだ空気からプルチャンバ1aの内周面を分離しているので、クリーニングで発生した粉塵が、プルチャンバ1aの内面に再付着することを防止できる。さらに、密閉部材(ワイパー部材)18でプルチャンバ1aの内周面を擦って付着物を擦り落とすことができる。これにより、粉塵による引上成長への影響(結晶の有転位化等)を効果的に抑制することができる。
また、主筒部11が密閉状態で軸方向に継続可能であるため、主筒部11の軸方向長さを伸長して、プルチャンバ1aの上部まで内方エア吹出機構13を到達させて、ワイヤーWの掃除をプルチャンバ1a上端位置でおこなうことができ、使用時以外では、主筒部11を分離して縮長することにより運搬や収納等の取扱い性が向上する。
なお、本実施形態におけるワイヤークリーニング実施中に石英ルツボ3へのシリコン原料の充填をおこない、クリーニング後に、プルチャンバ1aとチャンバ2とを組み付けることもできる。
次に、本発明に係る単結晶引上装置のクリーニング装置の第2実施形態を、図面に基づいて説明する。
本実施形態において上述した第1実施形態と異なるのは支持部昇降機構に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
図14は、本実施形態におけるクリーニング装置の主筒部を収納した状態を示す上面図であり、図15は、本実施形態におけるクリーニング装置の主筒部を収納した状態を示す正面図であり、符号D11Aは、支持昇降部である。
支持昇降部D11Aは、図14,図15に示すように、台車Dの底板D0に立設されたガイドD11Bによって上下方向に移動位置が規制された状態で、図示しない駆動手段により上下方向に駆動されることができる。支持昇降部D11Aには、腕部D12,D12が水平方向外側に向けて延在するように取り付けられ、支持昇降部D11Aの動きにより、腕部D12,D12が一体として上下動可能とされている。
本実施形態においては、ハンドル14,14を溝D13と溝D13とにそれぞれ載置した状態で、支持昇降部D11Aを昇降動作させることにより、腕部D12,D12を任意の位置に上下動させる。これにより、継筒部11A〜11Cの上昇・下降を自動的におこなうことができる。例えば、繰り継ぎ作業中に、支持昇降部D11Aにおける可動域の最下側位置において、ハンドル14を溝D13に載せ、支持昇降部D11Aを上昇させることが可能である。
なお、継筒部11B〜11Dを下側から接続する際には、この接続作業中、ゴムチューブ24を膨らませて、密閉部材(ワイパー部材)18をプルチャンバ1a内周面に押し付けておくことで、主筒部11を所定高さに保持することもできる。
さらに、本実施形態の支持部昇降機構と、支持部D10とを併設することも可能である。
以下、本発明に係る単結晶引上装置のクリーニング装置の第3実施形態を、図面に基づいて説明する。
図16は、本実施形態における主筒部がプルチャンバ1a内に挿入された状態を示す正断面図である。
本実施形態において上述した第1および第2実施形態と異なるのは外側ノズル(外側吹出口)33、振動部材34に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
第1,2実施形態では、ワイヤーWに空気を吹き付ける内側ノズル13a,13bだけが設けられているのに対し、本実施形態のクリーニング装置10は、図16に示すように、第1継筒部11Aの上部に設けられ半径方向外方に向けて空気を吹出可能な複数の外側ノズル(外側吹出口)33を有する外方エア吹出機構を備えている。さらに、本実施形態では、主筒部11の内面に、主筒部11内に配されるワイヤーWに接触して振動を与える振動部材34が設けられている。
本実施形態においては、各外側ノズル33は、内側ノズル13a,13bと同様に吹付けエア供給管13cに接続されている。外側ノズル33は、噴出した空気をプルチャンバ1aの内周面に吹き付けることにより、プルチャンバ1a内面の付着物を吹き飛ばすことができる。
また、各外側ノズル33から噴出した空気によって、主筒部11の全長にわたって下向きの層流が形成されて、主筒部11内側の空気が効率よく排出される。吹付けエア供給管13cから供給される空気は、単結晶引上装置1の外側、つまり、クリーンルーム内と同程度かそれ以上の清浄度を有するエアである。
この場合、外側ノズル33を外部連通吸気部21の替わりとすることができるので、貫通孔21a,21bを設けないこともできる。
本実施形態のクリーニング装置10は、クリーニングで発生した粉塵が、プルチャンバ1aの内面に再付着することがなく、さらに、プルチャンバ1a内面の付着物を低減することが可能となる。
また、本実施形態においては、振動部材34は、図示しないモータ等の振動源に接続された棒状部材であり、先端側がワイヤーWに接触・離間可能に主筒部11内を移動できるように設けられている。これにより、ワイヤーWに振動部材34を接触させることにより、ワイヤーWがより振動して付着している粉塵をさらに落ち易くすることができる。
上記の実施形態では、外部連通吸気部21として貫通孔21a,21bを有する構成としたが、継筒部11Aの軸方向において、下側のフランジ部11Aaよりも内側ノズル13a寄りの位置に、貫通孔21bのみを形成することもできる。この構成においても、外部の清浄な空気を主筒部11内に導入することが容易となる。
また、上記の実施形態では、内方エア吹出機構13として軸方向に2段で周方向に4箇所の内側ノズル13a,13bを設ける構成としたが、この内側ノズルの軸方向段数および周方向箇所数も、クリーニング効果などから任意に設定することができる。

Claims (16)

  1. 密閉容器のプルチャンバ内に垂下されたワイヤーにより、プルチャンバ下方に設置されたルツボ内の半導体融液から半導体単結晶を引き上げる単結晶引上装置内をクリーニングする装置であって、
    前記プルチャンバ内に挿入可能な主筒部と、該主筒部の上部に配され前記主筒部内に挿通される前記ワイヤーをクリーニングするワイヤークリーニング機構を備え、
    前記主筒部が、複数の継筒部を軸方向に継ぎ足して密閉接続を可能とする継続延伸機構を備えることを特徴とする単結晶引上装置のクリーニング装置。
  2. 前記ワイヤークリーニング機構は、前記主筒部の内側に設けられた内側吹出口から半径方向内方に向けて空気を吹出可能な内方エア吹出機構を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の単結晶引上装置のクリーニング装置。
  3. 前記内方エア吹出機構が、前記主筒部の内面と面一となるように設けられることを特徴とする請求項2記載の単結晶引上装置のクリーニング装置。
  4. 前記主筒部には、前記内方エア吹出機構よりも上側に、前記主筒部の外側から連通する外部連通吸気部を有することを特徴とする請求項3記載の単結晶引上装置のクリーニング装置。
  5. 前記主筒部の下端位置には、前記主筒部内側を吸引して排出するガス吸引管が設けられることを特徴とする請求項4記載の単結晶引上装置のクリーニング装置。
  6. 前記主筒部の上端位置外周面には、前記内側吹出口からの空気吹出時に、前記主筒部が前記プルチャンバ内に挿入された状態で前記プルチャンバの内面に当接して密閉可能な密閉部材を備えていることを特徴とする請求項記載の単結晶引上装置のクリーニング装置。
  7. 前記主筒部は、前記密閉部材、前記主筒部の軸方向移動時に縮径し、密閉時に拡径する径寸法可変機構を備えていることを特徴とする請求項6記載の単結晶引上装置のクリーニング装置。
  8. 前記径寸法可変機構は、前記密閉部材と前記主筒部の外周面との間に設けられた可撓性袋体を備え、該可撓性袋体は、空気を注入して膨らませることが可能であることを特徴とする請求項7記載の単結晶引上装置のクリーニング装置。
  9. 前記可撓性袋体は、前記主筒部の外周面に沿って環状に設けられたゴムチューブであることを特徴とする請求項8記載の単結晶引上装置のクリーニング装置。
  10. 前記密閉部材が、その外周位置で前記プルチャンバの内面を摺動してクリーニングする内面クリーニング機構を備えることを特徴とする請求項6記載の単結晶引上装置のクリーニング装置。
  11. 前記継続延伸機構が、前記主筒部における各継筒部の下端位置の径方向に突出する筒支持部と、
    前記継筒部の継ぎ足し時に前記筒支持部を支持する支持台と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の単結晶引上装置のクリーニング装置。
  12. 密閉容器のプルチャンバ内に垂下されたワイヤーにより、プルチャンバ下方に設置されたルツボ内の半導体融液から半導体単結晶を引き上げる単結晶引上装置のワイヤークリーニングをおこなう単結晶引上装置のクリーニング方法であって、
    前記プルチャンバ内にクリーニング装置の複数の継筒部を軸方向に継ぎ足して密閉接続を可能とする継続延伸機構を備えた主筒部を挿入し、前記主筒部の上部に前記ワイヤーを挿通した状態で、前記主筒部の内側に設けられた内方エア吹出機構の内側吹出口から半径方向内方に向けて空気を吹出してクリーニングすることを特徴とする単結晶引上装置のクリーニング方法。
  13. 前記継続延伸機構が、前記主筒部における各継筒部の下端位置の径方向に突出する筒支持部と、前記継筒部の継ぎ足し時に前記筒支持部を支持する支持台と、
    を備え、
    前記筒支持部を前記支持台で支持して前記主筒部のプルチャンバへの継ぎ足し・分解をおこなうことを特徴とする請求項12記載の単結晶引上装置のクリーニング方法。
  14. 前記主筒部を前記プルチャンバ内に挿入し、前記主筒部の上端位置外周面に設けられた密閉部材が前記プルチャンバの内面に当接して密閉した状態で、前記内側吹出口から空気を吹出することを特徴とする請求項12または13記載の単結晶引上装置のクリーニング方法。
  15. 前記主筒部の下端から前記主筒部内側を吸引して、前記内側吹出口よりも上側で前記主筒部の外側から連通する外部連通吸気部から空気を吹出することを特徴とする請求項14記載の単結晶引上装置のクリーニング方法。
  16. 前記密閉部材が前記プルチャンバの内面に当接して密閉した状態で、前記密閉部材の外周位置が摺動して前記プルチャンバの内面をクリーニングすることを特徴とする請求項14記載の単結晶引上装置のクリーニング方法。
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