JP6747258B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6747258B2
JP6747258B2 JP2016222220A JP2016222220A JP6747258B2 JP 6747258 B2 JP6747258 B2 JP 6747258B2 JP 2016222220 A JP2016222220 A JP 2016222220A JP 2016222220 A JP2016222220 A JP 2016222220A JP 6747258 B2 JP6747258 B2 JP 6747258B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
temperature
support member
peripheral surface
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016222220A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018081163A (ja
Inventor
拓人 渋谷
拓人 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2016222220A priority Critical patent/JP6747258B2/ja
Publication of JP2018081163A publication Critical patent/JP2018081163A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6747258B2 publication Critical patent/JP6747258B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)

Description

本発明は、トナー像が表面上に形成された記録媒体をニップ部に通過させ、熱と圧力とをトナー像に付与することにより記録媒体の表面上に定着させる定着装置、およびそのような定着装置を備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置においては、トナー像を記録媒体の表面上に定着させるために定着装置(定着部材)が所定の温度以上に昇温される。定着装置の熱容量を小さくすることにより、定着装置の昇温速度が早くなる。高速印刷を実現してユーザーの利便性を向上させたり、定着装置の消費エネルギーを低減したりすることが可能となる。
通常、定着装置は温度検知センサーを備えており、温度検知センサーにより定着部材の表面温度を検知している。検知結果に基づいて、熱源をオンオフさせたり、熱源による加熱量を増減させたりすることによって、定着部材の表面を所定の目標定着温度に設定している。目標定着温度とは、用いるトナーの種類や記録媒体の種別等に応じてより適切にトナーを定着させることができるように予め設定された温度であり、熱源の出力を制御するための指標である。
特開昭61−093474号公報(特許文献1)に開示された定着装置は、加熱定着ローラーを備え、加熱定着ローラーの内側には潜熱蓄熱材が配置されている。熱源から供給された熱は、潜熱蓄熱材にいったん蓄えられ、その後、加熱定着ローラーの表面に伝達される。同公報は、当該構成によれば、加熱定着ローラーの表面からの放熱や、熱源のオンオフに依る加熱定着ローラーの表面温度の変動を小さくすることができると述べている。
特開昭61−093474号公報
定着装置においては、機械的または電気的な何らかの不具合が生じた場合に定着部材に過昇温が生じることがあり、このような過昇温を防止するために、過昇温防止システム(ハードプロテクトとも称される)が利用される。たとえば、温度検知センサーの検知結果に基づいて定着部材に過昇温が発生しているということが検知された場合には、熱源への通電が停止される。ここで、過昇温防止システムによって定着部材に過昇温が発生しているということを検知するためには、一定の時間が必要である。
上述のとおり、定着部材の昇温速度を向上させると、高速印刷を実現してユーザーの利便性を向上させたり、定着装置の消費エネルギーを低減したりすることが可能となる。しかしながら、定着部材の昇温速度を向上させると、定着部材に過昇温が発生しているということを過昇温防止システムが検知する前に、定着部材に過昇温に起因した損傷が生じてしまうことがあり得る。過昇温が発生した直後に過昇温防止システムが作動して熱源への通電が停止されることが理想的であるが、従来の技術ではそのようなことを実現するのは容易ではなかった。
本発明は、上述のような実情に鑑みて創作されたものであって、定着部材に過昇温に起因した損傷が生じることを抑制可能な定着装置、およびそのような定着装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に基づく定着装置は、表面部と上記表面部を回転可能に支持する支持部とを含む定着部材と、上記定着部材の上記表面部に圧接することにより上記表面部との間にニップ部を形成する加圧部材と、上記定着部材の上記表面部を加熱する熱源と、温度検知部を含み、予め定められた温度条件が成立した際に上記熱源への通電を停止させる過昇温防止システムと、を備え、上記定着部材の上記支持部は、設定される目標定着温度よりも高く且つ上記表面部の耐熱温度よりも低い温度で、第1固相から第2固相への吸熱反応を伴った相転移を開始する特定の材料から構成されている。
上記定着装置において好ましくは、上記定着部材の上記表面部は、無端形状を有するベルトから構成され、上記定着部材の上記支持部は、上記ベルトの内周面に接触するように配置され、上記ベルトを介して上記加圧部材を押圧することにより上記ニップ部を形成する第1支持部材と、上記ベルトの内周面に接触するように配置され、上記第1支持部材と協働して上記ベルトを張架する第2支持部材と、を有し、上記第1支持部材または上記第2支持部材が、上記特定の材料から構成され、上記熱源は、上記ベルトの内周面側に配置され、上記第2支持部材を加熱することで上記第2支持部材を介して上記ベルトの上記表面部を間接的に加熱し、上記温度検知部は、上記ベルトの外周面のうち、上記第2支持部材が接触している上記ベルトの内周面部分に対応する外周面部分に対向するように配置され、上記ベルトの当該外周面部分の温度を検知し、上記過昇温防止システムは、上記温度検知部の検知結果が所定の検知温度以上となるという上記温度条件が成立した場合に上記熱源への通電を停止させる。
上記定着装置において好ましくは、上記定着部材の上記表面部は、無端形状を有するベルトから構成され、上記定着部材の上記支持部は、上記ベルトの内周面に接触するように配置され、上記ベルトを介して上記加圧部材を押圧することにより上記ニップ部を形成する第1支持部材と、上記ベルトの内周面に接触するように配置され、上記第1支持部材と協働して上記ベルトを張架する第2支持部材と、を有し、上記第1支持部材または上記第2支持部材が、上記特定の材料から構成され、上記熱源は、上記ベルトの内周面側に配置され、上記第2支持部材を加熱することで上記第2支持部材を介して上記ベルトの上記表面部を間接的に加熱し、上記温度検知部は、上記ベルトの外周面のうち、上記第2支持部材が接触している上記ベルトの内周面部分に対応する外周面部分に対向するように配置され、上記ベルトの当該外周面部分の温度を検知し、上記過昇温防止システムは、上記ベルトの外周面に対向するように配置された温度過昇温防止器を有し、上記温度過昇温防止器の温度が所定の作動温度に到達するという上記温度条件が成立した場合に上記熱源への通電を停止させる。
上記定着装置において好ましくは、上記定着部材の上記表面部は、無端形状を有するベルトから構成され、上記定着部材の上記支持部は、上記ベルトの内周面に接触するように配置される第1支持部材と、上記ベルトの内周面に接触するように配置され、上記第1支持部材と協働して上記ベルトを張架する第2支持部材と、を有し、上記第1支持部材または上記第2支持部材が、上記特定の材料から構成され、上記熱源は、上記ベルトの内周面の一部と上記第2支持部材とに接触するように配置され、上記温度検知部は、上記第2支持部材に接触するように配置され、上記第2支持部材の温度を検知し、上記過昇温防止システムは、上記温度検知部の検知結果が所定の検知温度以上となるという上記温度条件が成立した場合に上記熱源への通電を停止させる。
上記定着装置において好ましくは、上記定着部材の上記表面部は、無端形状を有するベルトから構成され、上記定着部材の上記支持部は、上記ベルトの内周面に接触するように配置される第1支持部材と、上記ベルトの内周面に接触するように配置され、上記第1支持部材と協働して上記ベルトを張架する第2支持部材と、を有し、上記第1支持部材または上記第2支持部材が、上記特定の材料から構成され、上記熱源は、上記ベルトの内周面の一部と上記第2支持部材とに接触するように配置され、上記温度検知部は、上記第2支持部材に接触するように配置され、上記第2支持部材の温度を検知し、上記過昇温防止システムは、上記第2支持部材に接触するように配置された温度過昇温防止器を有し、上記温度過昇温防止器の温度が所定の作動温度に到達するという上記温度条件が成立した場合に上記熱源への通電を停止させる。
上記定着装置において好ましくは、上記定着部材の上記表面部は、無端形状を有するベルトから構成され、上記定着部材の上記支持部は、上記ベルトの内周面に接触するように配置され、上記ベルトを介して上記加圧部材を押圧することにより上記ニップ部を形成する第1支持部材と、上記ベルトの内周面に接触するように配置され、上記第1支持部材と協働して上記ベルトを張架する第2支持部材と、を有し、上記第1支持部材または上記第2支持部材が、上記特定の材料から構成され、上記熱源は、上記ベルトの外周面に対向するように配置され、上記第2支持部材を非接触で加熱するとともに、上記第2支持部材を介して上記ベルトを間接的に加熱し、上記温度検知部は、上記ベルトの外周面のうち、上記第2支持部材が接触している上記ベルトの内周面部分に対応する外周面部分に対向するように配置され、上記ベルトの当該外周面部分の温度を検知し、上記過昇温防止システムは、上記温度検知部の検知結果が所定の検知温度以上となるという上記温度条件が成立した場合に上記熱源への通電を停止させる。
上記定着装置において好ましくは、上記定着部材の上記表面部は、無端形状を有するベルトから構成され、上記定着部材の上記支持部は、上記ベルトの内周面に接触するように配置され、上記ベルトを介して上記加圧部材を押圧することにより上記ニップ部を形成する第1支持部材と、上記ベルトの内周面に接触するように配置され、上記第1支持部材と協働して上記ベルトを張架する第2支持部材と、を有し、上記第1支持部材または上記第2支持部材が、上記特定の材料から構成され、上記熱源は、上記ベルトの外周面に対向するように配置され、上記第2支持部材を非接触で加熱するとともに、上記第2支持部材を介して上記ベルトを間接的に加熱し、上記温度検知部は、上記ベルトの外周面のうち、上記第2支持部材が接触している上記ベルトの内周面部分に対応する外周面部分に対向するように配置され、上記ベルトの当該外周面部分の温度を検知し、上記過昇温防止システムは、上記ベルトの外周面に対向するように配置された温度過昇温防止器を有し、上記温度過昇温防止器の温度が所定の作動温度に到達するという上記温度条件が成立した場合に上記熱源への通電を停止させる。
上記定着装置において好ましくは、上記第2支持部材は、上記ベルトを介して上記加圧部材を押圧することにより上記ニップ部を形成している。
上記定着装置において好ましくは、上記特定の材料が上記相転移を開始する時の上記特定の材料の温度は、上記過昇温防止システムが上記熱源への通電を停止させる時の上記所定の検知温度よりも高い。
上記定着装置において好ましくは、上記特定の材料が上記相転移を開始する時の上記特定の材料の温度は、上記過昇温防止システムが上記熱源への通電を停止させる時の上記所定の作動温度よりも高い。
上記定着装置において好ましくは、上記特定の材料は、バナジウム系の複合酸化物から構成される。
本発明に基づく画像形成装置は、本発明に基づく上記の定着装置を備える。
上記の構成によれば、過昇温防止システムが作動していない時であっても特定の材料の吸熱作用によって定着部材の昇温速度が低下したり定着部材の温度が低下したりするため、定着部材に過昇温に起因した損傷が生じることを抑制できる。
実施の形態1における画像形成装置100を示す模式図である。 実施の形態1における定着装置20を模式的に示す図である。 実施の形態1における定着装置20の作用効果を説明するための図であり、過昇温防止システム80によって行なわれる一般的な過昇温防止動作を示している。 実施の形態1における定着装置20の作用効果を説明するための図であり、定着部材30に過昇温が発生しているということを過昇温防止システム80が検知する前に、定着部材30の温度が定着部材30の耐熱温度に到達した様子を示している。 実施の形態1における定着装置20の作用効果を説明するための図であり、定着部材30に過昇温が発生しているということを過昇温防止システム80が検知する前に、特定の材料の吸熱作用によって定着部材30の温度が低下している様子を示している。 実施の形態1の変形例における定着装置20の作用効果を説明するための図であり、定着部材30に過昇温が発生しているということを過昇温防止システム80が検知する前に、特定の材料の吸熱作用によって定着部材30の温度が低下している様子を示している。 実施の形態2における定着装置20Aを模式的に示す図である。 実施の形態3における定着装置20Bを模式的に示す図である。 実施の形態4における定着装置20Cを模式的に示す図である。 実施の形態5における定着装置20Dを模式的に示す図である。 実施の形態6における定着装置20Eを模式的に示す図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
(画像形成装置100)
図1は、実施の形態1における画像形成装置100の全体構成を模式的に示す図である。画像形成装置100は、画像形成部10Y,10M,10C,10K、給紙カセット11、中間転写ベルト18、2次転写ローラー19、および定着装置20を備える。画像形成部10Y,10M,10C,10Kの各々は、感光体12、帯電装置13、露光装置14、現像装置15、1次転写ローラー16、およびクリーナー17を有する。
中間転写ベルト18は、矢印Aの方向に沿って回転(周回移動)する。画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色を有するトナー像を、中間転写ベルト18の表面上にそれぞれ形成する。各色のトナー像は中間転写ベルト18の表面上で重ね合わされる。その後、中間転写ベルト18上のトナー像は、中間転写ベルト18と2次転写ローラー19との間の位置(2次転写部)に搬送される。
給紙カセット11は、複数枚の記録媒体Sを収容している。記録媒体Sは、2次転写部に搬送される。中間転写ベルト18の表面に担持されているトナー像は、2次転写部において記録媒体Sの表面上に転写される。記録媒体Sの表面上に転写されたトナー像は、定着装置20によって記録媒体Sの表面上に定着される。その後、記録媒体Sは排紙トレイ上に排出される。画像形成装置100による画像形成プロセスは以上のとおりである。
(定着装置20)
図2は、実施の形態1における定着装置20を模式的に示す図である。定着装置20は、定着部材30、加圧ローラー60(加圧部材)、熱源70、および、過昇温防止システム80を備える。
定着部材30は、支持部40およびベルト50(表面部)を含む。支持部40は、第1支持部材41および第2支持部材42を有する。ベルト50は、無端形状を有する。ベルト50は、第1支持部材41および第2支持部材42に巻きかけられ、第1支持部材41および第2支持部材42によって回転可能に支持されている。
本実施の形態の第1支持部材41は、押圧部材41Aおよび台座部材41Bを有する。押圧部材41Aは、略U字状の断面形状を有し、台座部材41Bは、加圧ローラー60の位置とは反対側から押圧部材41Aを支持している。押圧部材41Aは、ベルト50の内周面に接触するように配置され、ベルト50を介して加圧ローラー60を押圧する。
加圧ローラー60は、定着部材30のベルト50に圧接することにより、加圧ローラー60とベルト50との間にニップ部Nを形成している。加圧ローラー60は、モーター(不図示)によって所定の回転速度で回転される。ベルト50は、加圧ローラー60の回転に追従して走行(周回移動)する。第2支持部材42は、半割の円筒形状を有し、ベルト50の内周面に接触するように配置され、第1支持部材41と協働してベルト50を張架している。
熱源70は、ベルト50の内周面側に配置される。本実施の形態の熱源70は、第2支持部材42の湾曲形状の内側に配置されている。熱源70は、たとえばハロゲンヒーターランプから構成される。熱源70は、第2支持部材42を加熱することで第2支持部材42を介してベルト50(定着部材30の表面部)を間接的に加熱する。
トナー像が転写された記録媒体S(図1)は、トナー像が転写された表面をベルト50の側に向けた状態で定着装置20のニップ部Nに搬送される。記録媒体Sがニップ部Nを通過する際に、記録媒体Sの表面に形成されているトナー像は、ベルト50によって加熱および加圧される。これにより、トナー像は記録媒体Sの表面上に定着される。
過昇温防止システム80は、温度検知センサー81(温度検知部)を有し、予め定められた温度条件が成立した際に、外部から熱源70への通電を停止させる。本実施の形態の過昇温防止システム80は、温度検知センサー81および温度過昇温防止器82を有する。
温度検知センサー81は、たとえばサーミスタから構成される。温度検知センサー81は、ベルト50の外周面のうち、第2支持部材42が接触しているベルト50の内周面部分に対応する外周面部分に対向するように配置され、ベルト50の当該外周面部分の温度を検知する。
温度検知センサー81の検知結果に基づいて、熱源70をオンオフさせたり、熱源70による加熱量を増減させたりすることによって、ベルト50(定着部材30の表面部)の表面を所定の目標定着温度に設定することができる。このような温度制御動作に加えて、過昇温防止システム80は、温度検知センサー81の検知結果が所定の検知温度以上となるという温度条件が成立した場合には、熱源70への通電を停止させ、ベルト50の温度がベルト50の耐熱温度を超えることを防止する。
温度過昇温防止器82は、たとえばサーモスタットから構成され、いわゆる温度ヒューズとしての機能を備えている。温度過昇温防止器82も、ベルト50の外周面のうち、第2支持部材42が接触しているベルト50の内周面部分に対応する外周面部分に対向するように配置される。温度過昇温防止器82は、熱源70とたとえば電気的に直列接続される。過昇温防止システム80は、温度過昇温防止器82の温度が所定の作動温度に到達するという温度条件が成立した場合に、熱源70への通電を停止させ、ベルト50の温度がベルト50の耐熱温度を超えることを防止する。
ここで、定着部材30の支持部40は、設定される目標定着温度よりも高く且つ定着部材30の表面部(ベルト50)の耐熱温度よりも低い温度(相転移温度)で、第1固相から第2固相への吸熱反応を伴った相転移を開始する特定の材料から構成されている。目標定着温度とは、用いるトナーの種類や記録媒体Sの種別等に応じてより適切にトナーを定着させることができるように予め設定された温度(たとえば130℃以上200℃以下)であり、熱源70の出力を制御するための指標である。
定着部材30の表面部(ベルト50)の耐熱温度(たとえば250℃以上300℃以下、あるいは400℃以上500℃以下)とは、定着部材30の表面部(ベルト50)が熱の影響を受けて破損したり変形したりする等、定着部材30の表面部(ベルト50)に不可逆的な変化が生じるおそれのある温度である。特定の材料の相転移温度は、たとえば200℃よりも高く250℃よりも低い値に設定される。第1支持部材41の押圧部材41Aおよび/または第2支持部材42が、このような特定の材料から構成される。
特定の材料は、いわゆる固体−固体相転移材料から構成され、温度が上昇することで、結晶構造の異なる第1固相(固相α)から第2固相(固相β)へと相変化する。相変化の際、特定の材料は、潜熱としてある一定のエネルギーを吸熱する。このような特徴を有する特定の材料が、第2支持部材42および/または押圧部材41Aを構成する部材として容易に用いられることができる。
ベルト50に過昇温が発生する際、ベルト50に接触するように配置されている特定の材料も同様に温度が上昇している。特定の材料が第1固相から第2固相に相転移した場合、特定の材料には吸熱作用が発生する。特定の材料の相転移温度は、定着装置20で設定される目標定着温度よりも高く、且つベルト50の耐熱温度よりも低く設定されている。ベルト50に過昇温が発生した際、あるいはベルト50に過昇温が発生しつつある際に、特定の材料がベルト50から吸熱することにより、ベルト50の昇温速度を低下させたり、ベルト50の温度を低下させたりすることができる。
以上のような特性を有する特定の材料としては、たとえばバナジウム系の複合酸化物や、チタニウム系の複合酸化物を利用することができる。チタニウム系の複合酸化物においては、材料が第1固相から第2固相に相転移する際にエネルギーを蓄積するが、材料にエネルギーを放出させて第2固相から第1固相に戻すためには、材料に圧力を加える必要がある。一方、バナジウム系の複合酸化物においては、材料が第1固相から第2固相に相転移する際にエネルギーを蓄積するが、材料の温度を低下させることで第2固相から第1固相に相転移するとともに、蓄熱したエネルギーを放出させることができる。
(作用および効果)
図3を参照して、定着装置20においては、機械的または電気的な何らかの不具合が生じた場合に定着部材30(ここではベルト50)に過昇温が生じることがあり、このような過昇温を防止するために、過昇温防止システム80(ハードプロテクトとも称される)が利用される。図3は、過昇温防止システム80によって行なわれる一般的な過昇温防止動作を示している。
たとえば、画像形成装置100が稼働され、時間0(図3)の時点において定着部材30の加熱が開始されたとする。定着部材30の温度(ベルト50の温度)は時間の経過に応じて上昇する。過昇温防止システム80の温度検知センサー81は、定着部材30の温度を検知するが、定着部材30の温度をリアルタイムで検知することは難しく、定着部材30の実際の温度を温度検知センサー81が検知するまでには一定の時間差(タイムラグ)が生じる。定着部材30の熱容量が大きく、定着部材30の昇温速度が遅い場合には、この時間差は小さい。
時間T0において、定着部材30の温度は目標定着温度TAに到達する。定着装置20の一部に機械的または電気的な何らかの不具合が生じていた場合、熱源70による加熱が停止されることは無く、定着部材30の温度は目標定着温度TAを超えてさらに上昇し続ける。時間T1の時点で、温度検知センサー81によって検知される温度が、過昇温防止システム80の動作開始温度TBに到達する。時間T1の時点で、温度検知センサー81の検知結果に基づいて、定着部材30に過昇温が発生しているということが検知され、熱源70への通電が停止される。
時間T1の時点で、定着部材30の温度は既に温度TCに到達している。温度TCは、目標定着温度TAよりも高いが、定着部材30の耐熱温度TDよりも低い。時間T1において過昇温防止システム80が作動して熱源70への通電が停止された後、時間T2において定着部材30の温度は最大値をとるが(この最大値も、定着部材30の耐熱温度TDよりも低い)、その後は定着部材30の温度は低下し始めるため、定着部材30に損傷が発生することはない。
図3に示す例では、説明の便宜上、定着部材30の温度(ベルト50の温度)と温度検知センサー81によって検知される値とが同じ尺度で変化ないし推移するように記載しているが、定着部材30の温度と温度検知センサー81によって検知される値とは、異なる尺度であってもよい。すなわち、上記の時間差(タイムラグ)が生じるという意味は、温度検知センサー81の検知結果に基づいて定着部材30に過昇温が発生しているということが検知され熱源70への通電が停止されるタイミングと、定着部材30の温度が上昇して特定の値(耐熱温度あるいはその近傍の温度)に到達するタイミングとの間には、一定の時間差が存在するという意味である。これは、次述する温度過昇温防止器82の場合においても同様である。
本実施の形態の過昇温防止システム80は、温度検知センサー81だけでなく温度過昇温防止器82も備えている。温度過昇温防止器82も温度検知センサー81の場合と同様に、たとえば時間T1の時点で、温度過昇温防止器82の温度が温度過昇温防止器82の作動温度(過昇温防止システム80の動作開始温度TB)に到達する。時間T1の時点で、定着部材30の温度は既に温度TCに到達している。時間T1において、過昇温防止システム80(温度過昇温防止器82)が作動して熱源70への通電が停止されることに伴い、定着部材30の温度は低下し始めるため、定着部材30に損傷が発生することはない。
図4を参照して、冒頭で述べたとおり、定着部材30(ここではベルト50)の昇温速度を向上させると、高速印刷を実現してユーザーの利便性を向上させたり、定着装置20の消費エネルギーを低減したりすることが可能となる。しかしながら、定着部材30(ベルト50)の昇温速度を向上させると、定着部材30に過昇温が発生しているということ(換言すると、定着部材30の温度が上昇して定着部材30の耐熱温度に到達しているということや、定着部材30の温度が上昇して定着部材30の耐熱温度の近傍の温度に到達しているということ)を過昇温防止システム80が検知する前に、定着部材30の温度が定着部材30の耐熱温度に到達して過昇温に起因した損傷が生じてしまうことがあり得る。
たとえば、画像形成装置100が稼働され、時間0(図4)の時点において定着部材30の加熱が開始されたとする。定着部材30の温度は時間の経過に応じて上昇する。時間T0において、定着部材30の温度は目標定着温度TAに到達する。定着装置20の一部に機械的または電気的な何らかの不具合が生じていた場合、熱源70による加熱が停止されることは無く、定着部材30の温度は目標定着温度TAを超えてさらに上昇し続ける。
時間T1の時点で、温度検知センサー81によって検知される温度が、過昇温防止システム80の動作開始温度TBに到達する。時間T1の時点で、温度検知センサー81の検知結果に基づいて、定着部材30に過昇温が発生しているということが検知され、熱源70への通電が停止される。図4に示す例においては、図3に示す例の場合に比べて定着部材30の熱容量が小さく、定着部材30の昇温速度が早い。時間T1の時点で、定着部材30の温度は既に温度TCに到達している。温度TCは、定着部材30の耐熱温度TDよりも高い。定着部材30の表面部(ベルト50)には、損傷(たとえば不可逆的な変化)が生じている可能性がある。
図5を参照して、本実施の形態においては、定着部材30の支持部40が、設定される目標定着温度よりも高く且つ定着部材30の表面部(ベルト50)の耐熱温度よりも低い温度で、第1固相から第2固相への吸熱反応を伴った相転移を開始する特定の材料から構成されている。第1支持部材41の押圧部材41Aおよび/または第2支持部材42が、このような特定の材料から構成される。
画像形成装置100が稼働され、時間0(図5)の時点において定着部材30の加熱が開始されたとする。定着部材30の温度は時間の経過に応じて上昇する。時間T0において、定着部材30の温度(ベルト50の温度)は目標定着温度TAに到達する。定着装置20の一部に機械的または電気的な何らかの不具合が生じていた場合、熱源70による加熱が停止されることは無く、定着部材30の温度は目標定着温度TAを超えてさらに上昇し続ける。
時間T1の時点で、定着部材30の支持部40(押圧部材41Aおよび/または第2支持部材42)の温度が、相転移温度TEに到達する。図5では、説明の便宜上、定着部材30の温度(ベルト50の温度)と、定着部材30の支持部40の温度とを同一の値として表示している。定着部材30の支持部40を構成している特定の材料が第1固相から第2固相に相転移した場合、特定の材料には吸熱作用が発生する。
時間T1の時点で、すなわち、定着部材30(ベルト50)に過昇温が発生した時点で、あるいは定着部材30に過昇温が発生しつつある時点で、過昇温防止システム80の検知温度TFは動作開始温度TBよりも低いが、特定の材料が定着部材30から吸熱することにより、定着部材30の昇温速度が低下したり定着部材30の温度が低下したりする。
図4に示す例の場合では、第1支持部材41の押圧部材41Aおよび第2支持部材42のいずれもが、上記のような特定の材料から構成されていないため、定着部材30の温度は点線LN(図5)に示すように上昇し続ける。本実施の形態の場合、特定の材料の吸熱作用によって、図5中の実線に示すように定着部材30の昇温速度が低下したり、定着部材30の温度が低下したりする。
時間T2の時点で、温度検知センサー81によって検知される定着部材30の温度が、過昇温防止システム80の動作開始温度TBに到達する。時間T2の時点で、温度検知センサー81の検知結果に基づいて、定着部材30に過昇温が発生しているということが検知され、熱源70への通電が停止される。
図5に示す例においては、図3に示す例の場合に比べて定着部材30の熱容量が小さく、定着部材30の昇温速度が早いが、時間T2の時点で、定着部材30の温度は耐熱温度TDには到達していない。定着部材30の表面部(ベルト50)に、損傷(たとえば不可逆的な変化)が生じている可能性はほとんどない。したがって本実施の形態の定着装置20によれば、定着部材30(ここではベルト50)に過昇温に起因した損傷が生じることを抑制できる。
(変形例)
上述の実施の形態では、過昇温防止システム80が、温度検知センサー81と温度過昇温防止器82との両方を利用している。温度検知センサー81が一次的に動作し、温度過昇温防止器82が二次的に動作するように構成してもよいし、その逆であってもよい。過昇温防止システム80としては、温度検知センサー81および温度過昇温防止器82のうちの一方のみを利用してもよい。
上述の実施の形態では、特定の材料が相転移を開始する時の特定の材料の温度(図5中に示す相転移温度TE)が、過昇温防止システム80が温度検知センサー81の検知結果に基づいて熱源70への通電を停止させる時の所定の検知温度(図5中に示す過昇温防止システム80の動作開始温度TB)よりも高くなるように設定される。
図6に示すように、上記の場合とは逆に、特定の材料が相転移を開始する時の特定の材料の温度(図6中に示す相転移温度TE)が、過昇温防止システム80が温度検知センサー81の検知結果に基づいて熱源70への通電を停止させる時の所定の検知温度(図6中に示す過昇温防止システム80の動作開始温度TB)よりも低くなるように設定されても構わない。
上述の実施の形態では、特定の材料が相転移を開始する時の特定の材料の温度(図5中に示す相転移温度TE)が、過昇温防止システム80が温度過昇温防止器82の動作により熱源70への通電を停止させる時の所定の作動温度(図5中に示す過昇温防止システム80の動作開始温度TB)よりも高くなるように設定される。
図6に示すように、上記の場合とは逆に、特定の材料が相転移を開始する時の特定の材料の温度(図6中に示す相転移温度TE)が、過昇温防止システム80が温度過昇温防止器82の動作により熱源70への通電を停止させる時の所定の作動温度(図6中に示す過昇温防止システム80の動作開始温度TB)よりも低くなるように設定されても構わない。
[実施の形態2]
図7は、実施の形態2における定着装置20Aを模式的に示す図である。実施の形態1と実施の形態2とは、以下の点において相違している。
実施の形態2における定着装置20Aは、第1支持部材41が、円筒状の部材から構成されている。本実施の形態においても、第1支持部材41の押圧部材41Aおよび/または第2支持部材42が、上述したような特定の材料から構成されることで、上述の実施の形態1と同様の作用および効果を得ることができる。
[実施の形態3]
図8は、実施の形態3における定着装置20Bを模式的に示す図である。実施の形態1と実施の形態3とは、以下の点において相違している。
実施の形態3における支持部40は、ベルト50の内周面に接触するように配置される第1支持部材41と、ベルト50の内周面に接触するように配置され、第1支持部材41と協働してベルト50を張架する第2支持部材42とを有する。第1支持部材41の押圧部材41Aおよび/または第2支持部材42が、上述したような特定の材料から構成される。熱源70は、面状(板状)の形状を有し、ベルト50の内周面の一部と第2支持部材42とに接触するように配置される。
温度検知センサー81は、ベルト50の内周面側において第2支持部材42に接触するように配置され、第2支持部材42の温度を検知する。過昇温防止システム80は、温度検知センサー81の検知結果が所定の検知温度以上となるという温度条件が成立した場合に、熱源70への通電を停止させる。当該構成によっても、上述の実施の形態1と同様の作用および効果を得ることができる。
温度過昇温防止器82は、ベルト50の内周面側において第2支持部材42に接触するように配置される。過昇温防止システム80は、温度過昇温防止器82の温度が所定の作動温度に到達するという温度条件が成立した場合に、熱源70への通電を停止させる。当該構成によっても、上述の実施の形態1と同様の作用および効果を得ることができる。
本実施の形態においては、温度検知センサー81や温度過昇温防止器82が第2支持部材42に接触している。第2支持部材42が上記のような特定の材料から構成される場合に、温度検知センサー81や温度過昇温防止器82に基づく過昇温防止システム80の動作タイミング(応答速度)を実施の形態1の場合に比べて早めることができる。
本実施の形態においても、過昇温防止システム80が、温度検知センサー81と温度過昇温防止器82との両方を利用している。温度検知センサー81が一次的に動作し、温度過昇温防止器82が二次的に動作するように構成してもよいし、その逆であってもよい。過昇温防止システム80としては、温度検知センサー81および温度過昇温防止器82のうちの一方のみを利用してもよい。
[実施の形態4]
図9は、実施の形態4における定着装置20Cを模式的に示す図である。実施の形態3と実施の形態4とは、以下の点において相違している。
上述の実施の形態3(図8)の場合、第1支持部材41が、ベルト50を介して加圧ローラー60を押圧することにより、ニップ部Nを形成している。本実施の形態においては、第2支持部材42が、ベルト50を介して加圧ローラー60を押圧することにより、ニップ部Nを形成している。本実施の形態においても、第1支持部材41の押圧部材41Aおよび/または第2支持部材42が、上述したような特定の材料から構成されることで、上述の実施の形態1と同様の作用および効果を得ることができる。
[実施の形態5]
図10は、実施の形態5における定着装置20Dを模式的に示す図である。実施の形態1と実施の形態5とは、以下の点において相違している。
本実施の形態においては、熱源70が、ベルト50の外周面に対向するように配置される。熱源70は、たとえば誘導加熱(Induction Heating)の原理を利用して第2支持部材42を非接触で加熱するとともに、第2支持部材42を介してベルト50を間接的に加熱する。本実施の形態においても、第1支持部材41の押圧部材41Aおよび/または第2支持部材42が、上述したような特定の材料から構成されることで、上述の実施の形態1と同様の作用および効果を得ることができる。
[実施の形態6]
図11は、実施の形態6における定着装置20Eを模式的に示す図である。実施の形態1と実施の形態6とは、以下の点において相違している。
本実施の形態においては、定着部材30が、支持部40および弾性層50A(表面部)を含んでいる。支持部40は、円筒状の部材から構成されている。弾性層50Aは、支持部40の表層上に形成され、支持部40によって回転可能に支持されている。本実施の形態においても、支持部40が、上述したような特定の材料から構成されることで、上述の実施の形態1と同様の作用および効果を得ることができる。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、トナー像が表面上に形成された記録媒体をニップ部に通過させ、熱と圧力とをトナー像に付与することにより記録媒体の表面上に定着させる定着装置、およびそのような定着装置を備えた画像形成装置に利用することができる。
10C,10K,10M,10Y 画像形成部、11 給紙カセット、12 感光体、13 帯電装置、14 露光装置、15 現像装置、16 1次転写ローラー、17 クリーナー、18 中間転写ベルト、19 2次転写ローラー、20,20A,20B,20C,20D,20E 定着装置、30 定着部材、40 支持部、41 第1支持部材、41A 押圧部材、41B 台座部材、42 第2支持部材、50 ベルト(表面部)、50A 弾性層(表面部)、60 加圧ローラー(加圧部材)、70 熱源、80 過昇温防止システム、81 温度検知センサー、82 過昇温防止器、100 画像形成装置、N ニップ部、S 記録媒体。

Claims (12)

  1. 表面部と前記表面部を回転可能に支持する支持部とを含む定着部材と、
    前記定着部材の前記表面部に圧接することにより前記表面部との間にニップ部を形成する加圧部材と、
    前記定着部材の前記表面部を加熱する熱源と、
    温度検知部を含み、予め定められた温度条件が成立した際に前記熱源への通電を停止させる過昇温防止システムと、を備え、
    前記定着部材の前記支持部は、設定される目標定着温度よりも高く且つ前記表面部の耐熱温度よりも低い温度で、第1固相から第2固相への吸熱反応を伴った相転移を開始する特定の材料から構成されている、
    定着装置。
  2. 前記定着部材の前記表面部は、無端形状を有するベルトから構成され、
    前記定着部材の前記支持部は、
    前記ベルトの内周面に接触するように配置され、前記ベルトを介して前記加圧部材を押圧することにより前記ニップ部を形成する第1支持部材と、
    前記ベルトの内周面に接触するように配置され、前記第1支持部材と協働して前記ベルトを張架する第2支持部材と、を有し、
    前記第1支持部材または前記第2支持部材が、前記特定の材料から構成され、
    前記熱源は、前記ベルトの内周面側に配置され、前記第2支持部材を加熱することで前記第2支持部材を介して前記ベルトの前記表面部を間接的に加熱し、
    前記温度検知部は、前記ベルトの外周面のうち、前記第2支持部材が接触している前記ベルトの内周面部分に対応する外周面部分に対向するように配置され、前記ベルトの当該外周面部分の温度を検知し、
    前記過昇温防止システムは、前記温度検知部の検知結果が所定の検知温度以上となるという前記温度条件が成立した場合に前記熱源への通電を停止させる、
    請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記定着部材の前記表面部は、無端形状を有するベルトから構成され、
    前記定着部材の前記支持部は、
    前記ベルトの内周面に接触するように配置され、前記ベルトを介して前記加圧部材を押圧することにより前記ニップ部を形成する第1支持部材と、
    前記ベルトの内周面に接触するように配置され、前記第1支持部材と協働して前記ベルトを張架する第2支持部材と、を有し、
    前記第1支持部材または前記第2支持部材が、前記特定の材料から構成され、
    前記熱源は、前記ベルトの内周面側に配置され、前記第2支持部材を加熱することで前記第2支持部材を介して前記ベルトの前記表面部を間接的に加熱し、
    前記温度検知部は、前記ベルトの外周面のうち、前記第2支持部材が接触している前記ベルトの内周面部分に対応する外周面部分に対向するように配置され、前記ベルトの当該外周面部分の温度を検知し、
    前記過昇温防止システムは、前記ベルトの外周面に対向するように配置された温度過昇温防止器を有し、前記温度過昇温防止器の温度が所定の作動温度に到達するという前記温度条件が成立した場合に前記熱源への通電を停止させる、
    請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記定着部材の前記表面部は、無端形状を有するベルトから構成され、
    前記定着部材の前記支持部は、
    前記ベルトの内周面に接触するように配置される第1支持部材と、
    前記ベルトの内周面に接触するように配置され、前記第1支持部材と協働して前記ベルトを張架する第2支持部材と、を有し、
    前記第1支持部材または前記第2支持部材が、前記特定の材料から構成され、
    前記熱源は、前記ベルトの内周面の一部と前記第2支持部材とに接触するように配置され、
    前記温度検知部は、前記第2支持部材に接触するように配置され、前記第2支持部材の温度を検知し、
    前記過昇温防止システムは、前記温度検知部の検知結果が所定の検知温度以上となるという前記温度条件が成立した場合に前記熱源への通電を停止させる、
    請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記定着部材の前記表面部は、無端形状を有するベルトから構成され、
    前記定着部材の前記支持部は、
    前記ベルトの内周面に接触するように配置される第1支持部材と、
    前記ベルトの内周面に接触するように配置され、前記第1支持部材と協働して前記ベルトを張架する第2支持部材と、を有し、
    前記第1支持部材または前記第2支持部材が、前記特定の材料から構成され、
    前記熱源は、前記ベルトの内周面の一部と前記第2支持部材とに接触するように配置され、
    前記温度検知部は、前記第2支持部材に接触するように配置され、前記第2支持部材の温度を検知し、
    前記過昇温防止システムは、前記第2支持部材に接触するように配置された温度過昇温防止器を有し、前記温度過昇温防止器の温度が所定の作動温度に到達するという前記温度条件が成立した場合に前記熱源への通電を停止させる、
    請求項1に記載の定着装置。
  6. 前記定着部材の前記表面部は、無端形状を有するベルトから構成され、
    前記定着部材の前記支持部は、
    前記ベルトの内周面に接触するように配置され、前記ベルトを介して前記加圧部材を押圧することにより前記ニップ部を形成する第1支持部材と、
    前記ベルトの内周面に接触するように配置され、前記第1支持部材と協働して前記ベルトを張架する第2支持部材と、を有し、
    前記第1支持部材または前記第2支持部材が、前記特定の材料から構成され、
    前記熱源は、前記ベルトの外周面に対向するように配置され、前記第2支持部材を非接触で加熱するとともに、前記第2支持部材を介して前記ベルトを間接的に加熱し、
    前記温度検知部は、前記ベルトの外周面のうち、前記第2支持部材が接触している前記ベルトの内周面部分に対応する外周面部分に対向するように配置され、前記ベルトの当該外周面部分の温度を検知し、
    前記過昇温防止システムは、前記温度検知部の検知結果が所定の検知温度以上となるという前記温度条件が成立した場合に前記熱源への通電を停止させる、
    請求項1に記載の定着装置。
  7. 前記定着部材の前記表面部は、無端形状を有するベルトから構成され、
    前記定着部材の前記支持部は、
    前記ベルトの内周面に接触するように配置され、前記ベルトを介して前記加圧部材を押圧することにより前記ニップ部を形成する第1支持部材と、
    前記ベルトの内周面に接触するように配置され、前記第1支持部材と協働して前記ベルトを張架する第2支持部材と、を有し、
    前記第1支持部材または前記第2支持部材が、前記特定の材料から構成され、
    前記熱源は、前記ベルトの外周面に対向するように配置され、前記第2支持部材を非接触で加熱するとともに、前記第2支持部材を介して前記ベルトを間接的に加熱し、
    前記温度検知部は、前記ベルトの外周面のうち、前記第2支持部材が接触している前記ベルトの内周面部分に対応する外周面部分に対向するように配置され、前記ベルトの当該外周面部分の温度を検知し、
    前記過昇温防止システムは、前記ベルトの外周面に対向するように配置された温度過昇温防止器を有し、前記温度過昇温防止器の温度が所定の作動温度に到達するという前記温度条件が成立した場合に前記熱源への通電を停止させる、
    請求項1に記載の定着装置。
  8. 前記第2支持部材は、前記ベルトを介して前記加圧部材を押圧することにより前記ニップ部を形成している、
    請求項4または5に記載の定着装置。
  9. 前記特定の材料が前記相転移を開始する時の前記特定の材料の温度は、前記過昇温防止システムが前記熱源への通電を停止させる時の前記所定の検知温度よりも高い、
    請求項2、4、6のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 前記特定の材料が前記相転移を開始する時の前記特定の材料の温度は、前記過昇温防止システムが前記熱源への通電を停止させる時の前記所定の作動温度よりも高い、
    請求項3、5、7のいずれか1項に記載の定着装置。
  11. 前記特定の材料は、バナジウム系の複合酸化物から構成される、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の定着装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の定着装置を備えた、
    画像形成装置。
JP2016222220A 2016-11-15 2016-11-15 定着装置および画像形成装置 Active JP6747258B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016222220A JP6747258B2 (ja) 2016-11-15 2016-11-15 定着装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016222220A JP6747258B2 (ja) 2016-11-15 2016-11-15 定着装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018081163A JP2018081163A (ja) 2018-05-24
JP6747258B2 true JP6747258B2 (ja) 2020-08-26

Family

ID=62198093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016222220A Active JP6747258B2 (ja) 2016-11-15 2016-11-15 定着装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6747258B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3268681B2 (ja) * 1993-03-26 2002-03-25 キヤノン株式会社 加熱装置
US7418228B2 (en) * 2005-07-21 2008-08-26 Xerox Corporation Fuser systems and methods
JP2011048203A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Sharp Corp 加熱部材、定着装置、および該定着装置を備える画像形成装置
JP2012058646A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Oki Data Corp 画像形成装置
JP6111696B2 (ja) * 2013-01-30 2017-04-12 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6153194B2 (ja) * 2013-04-17 2017-06-28 国立研究開発法人理化学研究所 蓄熱材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018081163A (ja) 2018-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6003619B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4742165B2 (ja) 定着装置
JP5864979B2 (ja) 画像加熱装置
JP5288236B2 (ja) 定着装置、画像形成装置及び定着方法
US9811038B2 (en) Image heating apparatus having a discriminating portion for discriminating whether an endless belt is broken
JP2016139042A (ja) 画像形成装置
JP5528194B2 (ja) 画像形成装置
EP2031461B1 (en) Image forming apparatus
US20090060553A1 (en) Image forming apparatus
JP6747258B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2019101251A (ja) 像加熱装置
US20090123170A1 (en) Fixing device and image forming device using this
JP5925029B2 (ja) 画像形成装置
JP6319468B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6682861B2 (ja) 定着装置及びそれを用いた画像形成装置
JP3586080B2 (ja) 定着装置
JP6507831B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP4628034B2 (ja) 画像形成装置の定着装置
JP4073772B2 (ja) 定着装置
US20090060552A1 (en) Image forming apparatus
JP2018014163A (ja) ヒータ、定着装置及び画像形成装置
JP2011033998A (ja) 像加熱装置
JP2010146028A (ja) 加熱定着装置
JP2003215974A (ja) 定着装置及びこれを備える画像形成装置
JP6819456B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6747258

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150