JP6745731B2 - 制御装置および表示方法 - Google Patents

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Description

本発明は、制御装置に係り、特に設定値SPが継続的に変化するランプ入力タイプの制御を行なう場合の情報表示を改善する技術に関するものである。
1個または複数の制御ループを備える装置を扱うために、多機能の汎用調節計(温調計)が使用されることがある(特許文献1参照)。調節計(温調計)が対象とする加熱装置の例を図7、図8に示す。
図7の例では、加熱装置は、被加熱物を加熱するための加熱処理炉100と、加熱処理炉100の内部に設置された複数のヒータH1〜H4と、それぞれヒータH1〜H4によって加熱される加熱処理炉100内の温度制御ゾーンZ1〜Z4の温度を測定する複数の温度センサS1〜S4と、ヒータH1〜H4に出力する操作量MV1〜MV4を算出する調節計101と、調節計101から出力された操作量MV1〜MV4に応じた電力をヒータH1〜H4に供給する電力調整器102−1〜102−4とから構成される。調節計101は、温度センサS1〜S4が計測した温度PV1〜PV4が温度設定値SP1〜SP4と一致するように操作量MV1〜MV4を算出する。この図7に示した加熱装置においては、温度PV1〜PV4を制御する制御ループが4個形成されていることになる。
また、図8に示した加熱装置の例では、酸化拡散炉200内の石英管203の内部に、シリコンウェハ204が搬入される。温度センサS1〜S4は、それぞれヒータH1〜H4によって加熱される温度制御ゾーンZ1〜Z4の温度PV1〜PV4を測定する。調節計201は、温度センサS1〜S4が計測した温度PV1〜PV4が温度設定値SP1〜SP4と一致するように操作量MV1〜MV4を算出してヒータ電源202に出力する。ヒータ電源202は、操作量MV1〜MV4に応じた電力をヒータH1〜H4に供給する。こうして、酸化拡散炉200内の石英管203内に導入される酸素とシリコンウェハ204とを加熱することにより、シリコンウェハ204の表面に酸化膜を形成する。この図8に示した加熱装置においても、温度PV1〜PV4を制御する制御ループが4個形成されていることになる。
調節計101,201や、調節計101,201を用いて例えば半導体の製造を行なう製造装置においては、オペレータに情報を伝えるために、液晶ディスプレイなどの表示装置が使用される(特許文献2参照)。
ところで、調節計の代表的な適用対象は、言うまでもなく上記のような加熱装置などの温度制御系である。特に加熱(昇温)制御においては、安全面や被加熱物の物性などの事情から、温度の急上昇を避けて徐々に温度を上げていく制御が多く行なわれている。この場合、制御の設定値SP(温度制御の場合は温度設定値)を一定の変化率で継続的に上昇させていくランプアップという処理を行なうことになる(特許文献3参照)。以下、設定値SPを一定の変化率で継続的に上昇させていく処理を「SPランプ」と呼ぶ。
小型の調節計に表示器を実装する場合は、小型の表示器が使用される。また、多機能な調節計の場合には、タッチパネル機能付きの表示器が使用される。いずれの表示器も豊富な表示領域を有するものではない。したがって、一般的には、設定値SPが上昇途中にある時点において、その時点での設定値SPと、その設定値SPに追従するように制御されている温度計測値PV(制御量PV)とを優先的に表示するようになっている。このような表示形態は、多くの理由により従来から常態化している。
しかし、表示領域が限られていて、多数の情報を同時に表示できない場合、設定値SPと制御量PVの数値のみが表示されることになり、SPランプについて以下の3つの問題点があった。
(I)第1の問題点は、昇温中に昇温の最終到達点の設定値SPが表示されないので、SPランプの設定操作が確実に行なわれたかどうか分からないことである。
(II)第2の問題点は、設定値SPの変化が遅い場合、表示の更新タイミングまで長く待たないと、SPランプ動作になっているかどうか分からないことである。
(III)第3の問題点は、仮に昇温の最終到達点の設定値SPを、昇温途中の設定値SPの代わりに表示すると、継続的に変化していく昇温途中の設定値SPが分からないことである。
以上のように表示領域に限りがある制御装置の場合、SPランプについて認識し難いという問題点があり、改善が求められている。
特開2012−048370号公報 特開2001−154786号公報 特開2009−187180号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、SPランプについての認識し難さを改善することができる制御装置および表示方法を提供することを目的とする。
本発明の制御装置は、PID制御に必要なパラメータとして、制御量PVの上下限値を示す制御量レンジを予め記憶するように構成された第1の記憶部と、設定値SPが一定の変化率で継続的に変化するランプ入力の設定パラメータとして、前記設定値SPの変化率と初期値と最終値とを予め記憶するように構成された第2の記憶部と、前記設定値SPが一定の変化率で継続的に変化するランプ入力タイプの制御の開始に応じて、前記第2の記憶部に記憶されている変化率と初期値に基づいて、前記設定値SPの現在値を算出するように構成されたランプ動作部と、前記設定値SPの現在値と制御対象の制御量PVとを入力としてPID制御演算により操作量MVを算出して前記制御対象に出力するように構成されたPID制御部と、前記制御量レンジと前記初期値と前記現在値と前記最終値とを取得して、前記制御量レンジを数直線のフルスケールとしたときの、この数直線上での前記初期値と前記現在値と前記最終値のそれぞれの表示位置を算出するように構成された数直線表示算出部と、この数直線表示算出部が算出した数直線上の位置に、前記初期値と前記現在値と前記最終値とを、前記数直線上の点として表示するように構成された表示制御部とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の制御装置の1構成例は、前記ランプ入力タイプの制御の開始時点からの経過時間に応じて前記数直線の表示形式を変更する指示を出力するように構成された時間経過指示部をさらに備え、前記表示制御部は、前記時間経過指示部が指示した表示形式で、前記初期値と前記現在値と前記最終値とを表示することを特徴とするものである。
また、本発明の制御装置の表示方法は、設定値SPが一定の変化率で継続的に変化するランプ入力タイプの制御の開始に応じて、予め記憶されている前記設定値SPの変化率と初期値に基づいて、前記設定値SPの現在値を算出する第1のステップと、前記設定値SPの現在値と制御対象の制御量PVとを入力としてPID制御演算により操作量MVを算出して前記制御対象に出力する第2のステップと、前記制御量PVの予め記憶されている上下限値を示す制御量レンジと前記設定値SPの初期値と前記現在値と前記設定値SPの予め記憶されている最終値とを取得して、前記制御量レンジを数直線のフルスケールとしたときの、この数直線上での前記初期値と前記現在値と前記最終値のそれぞれの表示位置を算出する第3のステップと、この第3のステップで算出した数直線上の位置に、前記初期値と前記現在値と前記最終値とを、前記数直線上の点として表示する第4のステップとを含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、制御量レンジ(PVレンジ)を数直線のフルスケールとして、設定値SPの初期値と現在値と最終値とを数直線上の点として表示することにより、表示領域が限られている場合であっても、SPランプの設定操作が確実に行なわれたかどうかとSPランプ動作になっているかどうかを確認することができ、さらに設定値SPの初期値と現在値と最終値とを同時に確認することができる。その結果、本発明では、SPランプについての認識し難さを改善することができる。
また、本発明では、時間経過指示部を設けることにより、時間の経過を更に認識し易くすることができる。
本発明の実施例に係る制御装置の外観図である。 本発明の実施例に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係る制御装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施例における情報の表示例を示す図である。 本発明の実施例における数直線の表示例を示す図である。 本発明の実施例に係る制御装置の別の例を示す外観図である。 複数の制御ループを備えた加熱装置の構成例を示す図である。 複数の制御ループを備えた加熱装置の別の構成例を示す図である。
[発明の原理1]
SPランプは、前記したように設定値SPを継続的かつ一定の変化率で直線的に上昇させていく動作なので、制御量PVや設定値SPを数直線(バーグラフ)で表現すれば、上記の問題点をほぼ解決できる。ただし、どのようなスケールの数直線とするかによって、認識し易さが変わってくることに留意しなければならない。
そこで、発明者は、制御量PVのフルレンジを規定するパラメータであるPVレンジを、スケールの基礎とすることに着眼した。PVレンジは、温調計などの汎用の制御装置において、使用する温度センサのスペックや過昇温アラームのデフォルト設定と関連する、温度制御系の重要な設計情報としての意味を持つパラメータである。また、PVレンジは、そのような重要なパラメータなので、頻繁に変更するものではなく、温調計で一旦設定してしまえば、オペレータにとって一貫した感覚で扱えるパラメータである。したがって、PVレンジをスケールの基礎とする数直線表示部を採用すれば、オペレータが慣れているスケールの数直線になる。上記に基づき、PVレンジをスケールの基礎とする数直線表示部を採用し、SPランプの変化の状態を色別に表示すれば、小さな画面でも昇温の最終到達点などを認識可能にできることに想到した。
SPランプは、代表的には急な温度上昇を嫌う昇温制御に利用されるものである。急な温度上昇を嫌う状況とは、ヒータがオフになっている低温から、加熱処理に必要な高温へと昇温するような状況である。すなわち、使用される温度センサの下限付近から温度センサの上限付近への昇温の場合であり、PVレンジの下限付近からPVレンジの上限付近への昇温の場合が、SPランプの代表的な用途ということになる。このことからも、PVレンジをスケールの基礎とすれば、適度なスケールの数直線になる可能性が高く、汎用の制御装置の使用方法にとって好適である。
[発明の原理2]
SPランプは、前記したように設定値SPを継続的かつ直線的に上昇させていく動作なので、昇温の経過時間(あるいは予定時間)に基づき、例えば1分おきに色が変化するように表示することで、規則正しい色の変化になるので、時間の経過を認識し易くできる。
[実施例]
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。本実施例は、上記発明の原理1、発明の原理2に対応する例である。図1は本実施例に係る制御装置の外観図、図2は制御装置の構成を示すブロック図である。本実施例の制御装置は、例えば4制御ループの温調計ユニット1と、温調計ユニット1と接続されて使用される小型の表示器ユニット2とから構成される。
温調計ユニット1は、設定値SPと制御量PVとを入力としてPID制御演算により操作量MVを算出して制御対象に出力するPID制御部10と、PID制御に必要なパラメータとして、制御量PVの上下限値を示すPVレンジ(制御量レンジ)を少なくとも記憶するパラメータ記憶部11と、SPランプ入力の設定パラメータとして、設定値SPの変化率と設定値SPの初期値と設定値SPの最終値とを記憶するSPランプ記憶部12と、SPランプ記憶部12に記憶されている変化率と初期値に基づいて、設定値SPの現在値を算出するSPランプ動作部13とを備えている。
表示器ユニット2は、PVレンジと設定値SPの初期値と現在値と最終値とを取得して、PVレンジを数直線のフルスケールとしたときの、この数直線上での初期値と現在値と最終値のそれぞれの表示位置を算出する数直線表示算出部20と、ランプ入力タイプの制御開始時点からの経過時間に応じて数直線の表示形式を変更する指示を出力する時間経過指示部21と、数直線表示算出部20と時間経過指示部21の出力結果を取得し、設定値SPの初期値と現在値と最終値の数直線表示を実行する表示制御部22と、画像表示のための液晶パネル等の表示素子23と、オペレータが制御装置に指示を与えるための操作部24とを備えている。
図3は本実施例の制御装置の動作を説明するフローチャートである。温調計ユニット1のパラメータ記憶部11には、PID制御に必要なパラメータとして、少なくともPVレンジが予め記憶されている。通常は、温調計を実装した時点でオペレータによりPVレンジの記憶作業(パラメータ設定)が行なわれ、その後は記憶内容の変更は行なわれない。
一方、温調計ユニット1のSPランプ記憶部12には、SPランプ入力の設定パラメータとして、設定値SPの変化率ΔSP[%/sec]と設定値SPの初期値SPs[%]と設定値SPの最終値SPe[%]とが予め記憶されている。これらのパラメータについては、通常は、何らかの記憶装置に予め登録されている昇温プランを参照して、昇温開始前に記憶内容をSPランプ記憶部12にコピーするような形で記憶作業が行なわれる。昇温完了後は、原則として記憶内容を維持する必要性はない。
温調計ユニット1のSPランプ動作部13は、例えばオペレータが操作部24を操作したことにより、ランプ入力タイプの昇温の開始指示を受けると(図3ステップS100においてYES)、SPランプ記憶部12に記憶されているパラメータΔSP,SPsに基づいて、現在の制御周期における設定値SPを算出してPID制御部10に出力する(図3ステップS101)。ランプ入力タイプの昇温の開始時点からの経過時間をt[sec]とすると、設定値SP[%]は次式のようになる。
SP=SPs+ΔSPt ・・・(1)
温調計ユニット1のPID制御部10は、設定値SPと制御量PVとを入力として、制御量PVが設定値SPと一致するように周知のPID制御演算により操作量MVを算出して制御対象に出力する(図3ステップS102)。本実施例の制御対象を図7、図8に示したような加熱装置とする場合、設定値SPは温度設定値であり、制御量PVは温度センサによって計測される温度計測値であり、操作量MVの実際の出力先は電力調整器やヒータ電源である。
なお、設定値SPが初期値からステップ状に変化するステップ入力タイプの昇温では、昇温中の設定値SPが最終値と同一の一定値であることは言うまでもない。したがって、SPランプ動作部13で設定値SPの現在値を算出する必要はない。
表示器ユニット2の数直線表示算出部20は、PVレンジと設定値SPの初期値SPsと設定値SPの最終値SPeと現在の制御周期における設定値SPとを温調計ユニット1から取得して、PVレンジを数直線のフルスケール(全表示範囲)としたときの、当該数直線上での初期値SPsと最終値SPeと現在の設定値SPのそれぞれの表示位置を算出する(図3ステップS103)。
例えば、右にいくほど数値が大きくなる数直線で情報を表示する場合に、PVレンジが0℃−400℃で、表示すべき数直線の長さが100mmと仮定すると、左端から0mmの位置が0℃、左端から100mm(右端から0mm)の位置が400℃になる。初期値SPsが100℃であれば、数直線上の初期値SPsの位置は左端から25mmの位置になる。最終値SPeが300℃であれば、数直線上の最終値SPeの位置は左端から75mmの位置になる。現在の設定値SPが200℃であれば、現在の設定値SPの数直線上の位置は左端から50mmの位置になる。
表示器ユニット2の時間経過指示部21は、ランプ入力タイプの昇温の開始時点からの経過時間tに応じて数直線の表示形式(例えば表示色)を変更する指示を出力する(図3ステップS104)。経過時間tの値は、温調計ユニット1から取得すればよい。また、温調計ユニット1からランプ入力タイプの昇温の開始信号を取得してからの経過時間tを時間経過指示部21自身が計測してもよい。あるいは、時間経過指示部21は、温調計ユニット1から取得した設定値SPの変化率ΔSPと初期値SPsと現在の設定値SPとから経過時間tを算出してもよい。これらの値を取得できれば、式(1)により経過時間tを算出できることは言うまでもない。時間経過指示部21は、予め規定された時間(例えば1分)が経過する度に、所定の規則に従って表示形式を変更する。
表示器ユニット2の表示制御部22は、温調計ユニット1から渡された表示すべき情報を所定の規則に従って表示素子23に表示させる。表示制御部22は、ある制御ループでランプ入力タイプと異なる昇温(例えばステップ入力タイプの昇温)が行われている場合、あるいはランプ入力タイプの昇温が行われているが、表示すべき情報の中に設定値SPが含まれていない表示モードになっている場合(図3ステップS105においてNO)、当該制御ループについて通常形式の情報表示(例えば数値表示)を行なう(図3ステップS106)。
表示モードは、予め定められた規則に従って自動的に設定されるか、あるいはオペレータの操作に応じて設定される。温調計ユニット1のSPランプ動作部13からは現在の設定値SPが出力され、PID制御部10からは制御量PVと操作量MVとが出力され、SPランプ記憶部12からは設定値SPの初期値SPsと最終値SPeとが出力される。表示制御部22は、これら温調計ユニット1から出力された情報のうち、表示モードで指定された情報を表示する。
また、表示制御部22は、ある制御ループでランプ入力タイプの昇温が行われ、かつ表示すべき情報の中に設定値SPが含まれる表示モードになっている場合(ステップS105においてYES)、当該制御ループについて通常形式の情報表示を行なうと共に、設定値SPの数直線表示を行なう(図3ステップS107)。このとき、表示制御部22は、初期値SPsと最終値SPeと現在の設定値SPとを、数直線表示算出部20が算出した数直線上の位置に、時間経過指示部21が指定した表示形式で、数直線上の点として表示する。
以上のようなステップS101〜S107の処理を、制御装置の表示動作が終了するまで(図3ステップS108においてYES)、制御周期毎および制御ループ毎に繰り返し実行する。
図4は本実施例における情報表示の例を示す図である。図4の例では、No.1〜No.4のループ番号で区別される各制御ループの設定値SPと制御量PVとを表示素子23の画面230上の対応する区画230−1〜230−4に1ループ分ずつ表示する表示モードの例を示している。
ここで、ループ番号No.3,No.4の制御ループについては、例えばステップ入力タイプの昇温が行われているため、設定値SPと制御量PVとが通常形式で数値表示されている。一方、ループ番号No.1,No.2の制御ループについては、ランプ入力タイプの昇温が行われているため、設定値SPと制御量PVとが通常形式で数値表示されると共に、設定値SPが数直線231−1〜231−2で表示されている。
数直線231の表示を行なう場合、PVレンジを数直線231のフルスケールとして、初期値SPsと最終値SPeと現在の設定値SPとを数直線上の点として表示し、さらに時間の経過と共に設定値SPの表示位置を変化させていくので、表示領域が限られている場合であっても、SPランプの設定操作が確実に行なわれたかどうかとSPランプ動作になっているかどうかを確認することができ、さらに設定値SPの初期値SPsと継続的に変化していく設定値SPの現在値と昇温の最終値SPeとを同時に確認することができる。
例えば図5(A)、図5(B)、図5(C)、図5(D)、図5(E)はそれぞれ昇温開始から6分後、9分後、13分後、16分後、20分後の数直線231を表している。
また、本実施例では、時間の経過と共に、数直線の表示形式、例えば表示色を変更することにより、時間の経過を更に認識し易くすることができる。なお、設定値SPの表示形式のみを時間の経過と共に変更してもよいし、同時に初期値SPsと最終値SPeの表示形式を変更してもよい。
上記の実施例では、温調計ユニット1と表示器ユニット2とが別体の制御装置を例に挙げて説明したが、図6に示すように温調計ユニットと表示器とが一体の制御装置であってもよいことは言うまでもない。また、図6に示すように表示素子23が液晶パネルでなく、LEDであってもよい。図6の例では、SP=185℃、PV=180℃の時点を示している。
また、図6の例では、1制御ループの表示を行なう場合を示しているが、図4の例では、4制御ループの表示を行なう場合を示している。このように本発明は、1制御ループの表示、複数の制御ループの表示のいずれにも適用可能である。
また、上記の実施例では、昇温制御の場合を例に挙げて説明しているが、これに限るものではなく、降温制御の場合にも本発明を適用することができる。この場合、ステップ入力タイプの降温では、設定値SPがステップ状に低下し、ランプ入力タイプの降温では、設定値SPが一定の変化率で継続的に低下することは言うまでもない。
なお、特開平5−100707号公報には、バーグラフ表示を行なう調節計が開示されている。しかしながら、この調節計は、制御量PVと操作量MVとをグラフ表示するものであり、本発明の制御装置とは目的、効果が異なるものである。
また、本発明で言う数直線は、バーグラフとほぼ同様の機能を有するものであるが、異なる点もある。一般的なバーグラフ表示では、現在値をバーグラフの長さで表現できるものの、現在値と最終値を同時に表示することはできない。また、一般的なバーグラフ表示では、フルスケールの下限値が初期値と同じであれば、バーグラフの始点で初期値を表現することができる。しかし、図5(A)〜図5(E)に示した例のようにフルスケールの下限値(0℃)と設定値SPの初期値SPs=100℃とが異なる場合、フルスケールの下限値から始まるバーグラフの長さで現在値を表現する方法では、現在値と初期値を同時に表示することはできない。
上記の実施例で説明した制御装置のうち、PID制御部10とパラメータ記憶部11とSPランプ記憶部12とSPランプ動作部13と数直線表示算出部20と時間経過指示部21と表示制御部22とは、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って本実施例で説明した処理を実行する。
本発明は、制御装置に適用することができる。
1…温調計ユニット、2…表示器ユニット、10…PID制御部、11…パラメータ記憶部、12…SPランプ記憶部、13…SPランプ動作部、20…数直線表示算出部、21…時間経過指示部、22…表示制御部、23…表示素子、24…操作部。

Claims (4)

  1. PID制御に必要なパラメータとして、制御量PVの上下限値を示す制御量レンジを予め記憶するように構成された第1の記憶部と、
    設定値SPが一定の変化率で継続的に変化するランプ入力の設定パラメータとして、前記設定値SPの変化率と初期値と最終値とを予め記憶するように構成された第2の記憶部と、
    前記設定値SPが一定の変化率で継続的に変化するランプ入力タイプの制御の開始に応じて、前記第2の記憶部に記憶されている変化率と初期値に基づいて、前記設定値SPの現在値を算出するように構成されたランプ動作部と、
    前記設定値SPの現在値と制御対象の制御量PVとを入力としてPID制御演算により操作量MVを算出して前記制御対象に出力するように構成されたPID制御部と、
    前記制御量レンジと前記初期値と前記現在値と前記最終値とを取得して、前記制御量レンジを数直線のフルスケールとしたときの、この数直線上での前記初期値と前記現在値と前記最終値のそれぞれの表示位置を算出するように構成された数直線表示算出部と、
    この数直線表示算出部が算出した数直線上の位置に、前記初期値と前記現在値と前記最終値とを、前記数直線上の点として表示するように構成された表示制御部とを備えることを特徴とする制御装置。
  2. 請求項1記載の制御装置において、
    前記ランプ入力タイプの制御の開始時点からの経過時間に応じて前記数直線の表示形式を変更する指示を出力するように構成された時間経過指示部をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記時間経過指示部が指示した表示形式で、前記初期値と前記現在値と前記最終値とを表示することを特徴とする制御装置。
  3. 設定値SPが一定の変化率で継続的に変化するランプ入力タイプの制御の開始に応じて、予め記憶されている前記設定値SPの変化率と初期値に基づいて、前記設定値SPの現在値を算出する第1のステップと、
    前記設定値SPの現在値と制御対象の制御量PVとを入力としてPID制御演算により操作量MVを算出して前記制御対象に出力する第2のステップと、
    前記制御量PVの予め記憶されている上下限値を示す制御量レンジと前記設定値SPの初期値と前記現在値と前記設定値SPの予め記憶されている最終値とを取得して、前記制御量レンジを数直線のフルスケールとしたときの、この数直線上での前記初期値と前記現在値と前記最終値のそれぞれの表示位置を算出する第3のステップと、
    この第3のステップで算出した数直線上の位置に、前記初期値と前記現在値と前記最終値とを、前記数直線上の点として表示する第4のステップとを含むことを特徴とする制御装置の表示方法。
  4. 請求項3記載の制御装置の表示方法において、
    さらに、前記ランプ入力タイプの制御の開始時点からの経過時間に応じて前記数直線の表示形式を変更する指示を出力する第5のステップをさらに含み、
    前記第4のステップは、前記第5のステップで指示された表示形式で、前記初期値と前記現在値と前記最終値とを表示するステップを含むことを特徴とする制御装置の表示方法。
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