JP6745568B2 - 安全スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、アクチュエータとスイッチ本体の協働により接点を切り替える安全スイッチに関し、詳細には、接点の不一致状態の発生を防止するための構造の改良に関する。
自動運転される工作機械などの産業用機械が設置された危険区域の出入り口には、扉の開閉状態に応じてオン/オフする安全スイッチが設けられている。
たとえば、特表平9−502298号公報の図1に示す安全スイッチ(1)は、扉側に配置されるキー(アクチュエータ)(5)と、壁側に配置され、キーウエイ(アクチュエータ挿入孔)(4)を有するヘッドピースハウジング(3)と、ハウジング(2)とを備えている。ヘッドピースハウジング(3)の内部には、キーウエイ(4)へのキー(5)の抜き差しにより正逆転可能なノッチ付ホイール(カム)(9)が設けられている。ハウジング(2)の内部には、扉閉塞時のホイール回転位置においてホイール(9)の休止ノッチ(15)に係合してホイール(9)をロックする往復動可能なプランジャ(6)と、プランジャ(6)の動きに応じて接点を切り替えるスイッチ(8)とが設けられている。
このような安全スイッチにおいては、扉を閉じると、キー(5)がキーウエイ(4)に挿入されてホイール(9)が回転し、ホイール(9)の休止ノッチ(15)にばね力で付勢されたプランジャ(6)の先端部が係合してホイール(9)がロックされる。その結果、スイッチ(8)の接点がオフからオンに切り替わって、機械の電源が入るようになっている。このとき、ホイール(9)がロックされているため、機械の運転中に作業者が扉を開けるのが防止されており、危険区域への作業者のアクセスが防止されている。その一方、ホイール(9)のロック状態において、プランジャ(6)の周囲のステータ(12)に通電すると、プランジャ(6)の先端部がホイール(9)の休止ノッチ(15)から外れてプランジャ(6)が後退する。その結果、ホイール(9)のロック状態が解除されてアンロック状態となり、作業者が扉を開けることができるようになっている。このとき、機械の電源はオフにされており、機械の運転は停止している。
特表平9−502298号公報に記載のものでは、ホイール(9)をロック状態にするのに、プランジャ(6)の半円弧状の先端部をホイール(9)の半円弧状の休止ノッチ(15)に単に係合させているだけであり、ロック状態としての安定性に欠ける。
そこで、プランジャとは別個のロック部材を備えた安全スイッチが提案されている。たとえば、特開平10−334772号公報の図20ないし図22に示す安全スイッチは、駆動カム(1)の外周面に形成されたロック段部(1d)に係合し得る揺動可能なロックレバー(50)を有している。ロックレバー(50)は、先端の係止片(50a)がばね力によって駆動カム(1)の外周面の側に弾性的に付勢されている。
アクチュエータ(102)の挿入により駆動カム(1)がロック位置に回転移動すると、ロックレバー(50)の係止片(50a)が駆動カム(1)の外周面から半径方向内方に進入してロック段部(1d)に係合し、駆動カム(1)をロックする(同公報の段落[0061]参照)。その一方、駆動カム(1)のロック状態において、ソレノイド機構部(213)(同公報の図19)に通電すると、プランジャ(90a)が後退し、ロックレバー(50)の係止片(50a)が駆動カム(1)の半径方向外方に移動してロック段部(1d)から外れる。その結果、駆動カム(1)のロック状態が解除されてアンロック状態となる(同公報の段落[0062]参照)。
上述したいずれの構造の安全スイッチにおいても、ホイール(9)や駆動カム(1)のロック動作の過程で、扉閉塞時の反動で扉がわずかに開放側に移動することにより、ホイール(9)の休止ノッチ(15)にプランジャ(6)の先端部が完全に係合していない状態や、駆動カム(1)のロック段部(1d)にロックレバー(50)の係止片(50a)が完全に係合していない状態が発生し得る。また、ホイール(9)や駆動カム(1)のアンロック動作の過程で、扉がわずかに開放側に移動することにより、ホイール(9)の休止ノッチ(15)からプランジャ(6)の先端部が完全に外れていない状態や、駆動カム(1)のロック段部(1d)からロックレバー(50)の係止片(50a)が完全に外れていない状態が発生し得る。
このとき、プランジャ(6)の先端部は、ホイール(9)の休止ノッチ(15)に途中まで進入して摩擦力と釣り合っており、同様に、ロックレバー(50)の係止片(50a)は、駆動カム(1)のロック段部(1d)に途中まで進入して摩擦力と釣り合っている。ここで、複数のロック接点が設けられている場合には、各々の接点でON/OFFの切り替わりタイミングが異なるので、上記摩擦力が釣り合った状態では接点の不一致状態が生じる可能性がある。機械側はこうした不一致状態を故障と判断するため、接点の不一致状態が頻繁に発生すれば、そのたびに機械が停止することになって、作業効率が低下する。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、安全スイッチにおいて接点の不一致状態の発生を防止できるようにすることにある。
本発明は、アクチュエータとスイッチ本体の協働により接点を切り替える安全スイッチである。スイッチ本体は、アクチュエータの挿入により回転可能なカムと、カムの回転に応じて接点の切替えを行う操作部と、カムの回転をロックするロック位置、および、カムのロック状態を解除するロック解除位置を採り得るように、カムに対して接近離反可能に設けられたロック部とを備えている。ロック位置およびロック解除位置間の中間位置においてアクチュエータが引抜方向に移動した際にカムと当接するロック部のカム当接面の一部は、カム側に突出する突出部を有しており、突出部が互いに交差する第1および第2の平坦状面を有している。
本発明によれば、スイッチ本体に対してアクチュエータを挿入することにより、カムが回転し、カムの回転に応じて操作部により接点の切替えが行われる。
カムのロック動作時には、ロック部がロック位置に移動しようとするが、その際、ロック解除位置およびロック位置間の中間位置でアクチュエータが引抜方向に移動してカムがロック部のカム当接面に当接したとき、ロック部のカム当接面においてカム側に突出しているのは突出部のある一部の領域だけであり、カム当接面において突出部以外の領域はカム側に突出していない。そのため、ロック部は、ロック動作の過程でロック解除位置およびロック位置間の中間位置をスムーズに通り越すことができ、これにより、ロック部がロック位置に移動する前にカムとの摩擦力で途中で停止するような状態が発生するのを防止でき、その結果、接点の不一致状態の発生を防止できる。
また、カムのアンロック動作時には、ロック部がロック解除位置に移動しようとするが、その際、ロック位置およびロック解除位置間の中間位置でアクチュエータが引抜方向に移動してカムがロック部のカム当接面に当接したとき、ロック部のカム当接面においてカム側に突出しているのは突出部のある一部の領域だけであり、カム当接面において突出部以外の領域はカム側に突出していない。そのため、ロック部は、アンロック動作の過程でロック位置およびロック解除位置間の中間位置をスムーズに通り越すことができ、これにより、ロック部がロック解除位置に移動する前にカムとの摩擦力で途中で停止するような状態が発生するのを防止でき、その結果、接点の不一致状態の発生を防止できる。
本発明においては、ロック部が回動可能に軸支されており、ロック部の回動中心から第1、第2の平坦状面までの距離は、第1、第2の平坦状面の境界までの距離が最大になるよう設定されている。
本発明においては、カムが凸状部を有しており、ロック部がロック位置およびロック解除位置間の中間位置を移動する際、ロック部の突出部が凸状部と当接しつつ移動している。
本発明においては、ロック部が、カムの凸状部との干渉を吸収し得る隙間を介して弾性支持されている。
本発明においては、ロック部が回動可能に軸支されるとともに、その支軸が半径方向の隙間を介して弾性支持されている。
以上のように、本発明によれば、安全スイッチにおいて接点の不一致状態の発生を防止できる効果がある。
本発明の一実施例による安全スイッチの全体斜視図であって、アクチュエータがスイッチ本体に挿入された状態を示している。 前記安全スイッチ(図1)の正面図である。 前記安全スイッチ(図1)の底面図である。 図2のIV-IV線断面図である。 図2のV-V線断面図である。 図3のVI-VI線断面図である。 前記安全スイッチ(図1)のスイッチ本体内部のロックレバーの全体斜視図である。 前記ロックレバー(図7)の平面図である。 図8のIX-IX線断面図である。 前記ロックレバー(図7)の底面図である。 前記安全スイッチ(図1)においてアクチュエータ挿入時の動作を図12および図13とともに時系列的に説明するための図であって、アクチュエータをスイッチ本体のヘッド部の内部構造とともに示している。 図11のロックレバー部分の拡大図である。 前記安全スイッチ(図1)においてアクチュエータ挿入時の動作を図11および図13とともに時系列的に説明するための図であって、アクチュエータをスイッチ本体のヘッド部の内部構造とともに示している。 図12のロックレバー部分の拡大図である。 前記安全スイッチ(図1)においてアクチュエータ挿入時の動作を図11および図12とともに時系列的に説明するための図であって、アクチュエータをスイッチ本体のヘッド部の内部構造とともに示している。 図13のロックレバー部分の拡大図である。 前記安全スイッチ(図1)においてアクチュエータ挿入時にスイッチ本体上部のロックカムが吸込みに切り替わった後、アクチュエータが引抜方向に動作して停止した状態を説明するための図である。 図14のロックレバー部分の拡大図である。 図14Aの一部詳細図である。 前記安全スイッチ(図1)においてアクチュエータ挿入時にスイッチ本体上部のロックカムが吸込みに切り替わった後、アクチュエータが引抜方向に動作している際にロックレバーがロック解除位置からロック位置に移行する様子を図16ないし図18とともに時系列的に説明するための図である。 図15のロックレバー部分の拡大図である。 図15Aの一部詳細図である。 前記安全スイッチ(図1)において、図15に示す状態から操作ロッドがさらに上方に移動した状態を示している。 図16のロックレバー部分の拡大図である。 前記安全スイッチ(図1)において、図16に示す状態から操作ロッドがさらに上方に移動した状態を示している。 図17のロックレバー部分の拡大図である。 前記安全スイッチ(図1)において、図17に示す状態から操作ロッドがさらに上方に移動してロックレバーがロック位置に移行した状態を示している。 図18のロックレバー部分の拡大図である。 前記安全スイッチ(図1)において、ロックレバーがロック位置に配置された状態でアクチュエータが引っ張られることにより、ロックレバーがその支軸とロックカムとの間でロックされた状態を示している。 図19のロックレバー部分の拡大図である。 前記安全スイッチ(図1)において、図19に示すアクチュエータの引張状態が徐々に緩められることにより、操作ロッドが下方に移動している途中の状態を示している。 図20のロックレバー部分の拡大図である。 図20Aの一部詳細図である。 前記安全スイッチ(図1)において、図20に示す状態から操作ロッドがさらに下方に移動した状態を示している。 図21のロックレバー部分の拡大図である。 前記安全スイッチ(図1)において、図21に示す状態から操作ロッドがさらに下方に移動してロックレバーがロック解除位置に移行した状態を示している。 図22のロックレバー部分の拡大図である。 本発明によるロックレバーの突出部の変形例を示す概略構成図である。 本発明によるロックレバーの突出部の他の変形例を示す概略構成図である。 本発明によるロックレバーの突出部の別の変形例を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図22Aは、本発明の一実施例による安全スイッチを示している。これらの図において、図1ないし図3は安全スイッチの外観形状を示している。図4ないし図6は安全スイッチの内部構造を示しており、断面個所をグレーで着色している。図7ないし図10はロックレバーの外観形状または断面形状を示している。図11ないし図22Aは、安全スイッチの動作を説明するための内部構造図またはその詳細図である。
図1ないし図3に示すように、安全スイッチ1は、たとえば壁または固定扉(図示せず)に配置されるスイッチ本体2と、たとえば可動扉(図示せず)に配置され、スイッチ本体2に抜き差し可能に設けられたアクチュエータ3とを備えており、アクチュエータ3およびスイッチ本体2が協働することでスイッチ本体2内部の接点を切り替えるように構成されている。
スイッチ本体2は、一端側にヘッド部20を有しており、ヘッド部20は、アクチュエータ3の先端部30が挿入される一つまたは複数(ここでは2つ)のアクチュエータ挿入口20a、20bを有している。
図4ないし図6(とくに図6)に示すように、安全スイッチ1は、ヘッド部20の内部に、操作カム21と、その軸方向両側に配置された一対のロックカム22とを有している。これらのカム21、22はいずれも板カムであって、ヘッド部20の内部に配設された軸23に回転自在に支持されている。各ロックカム22の軸方向外側には、各ロックカム22を側方から支持する一対のカム支持部24が配置されており、軸23は各カム支持部24を挿通してヘッド部20の側壁まで延びている。
操作カム21は、図4に示すように、板厚方向に貫通しかつ周方向に延びるガイド孔21aを有しており、同様に、各ロックカム22は、図5に示すように、板厚方向に貫通しかつ周方向に延びるガイド孔22aを有している。ガイド孔22aは、ガイド孔21aに対応する位置に配置されている。各ガイド孔21a、22aには、軸方向に延びるピン25が挿入されている。ピン25の両端は、各カム支持部24(図6)に支持されるとともに、各カム支持部24に設けられたばね(図示せず)により、各ガイド孔21a、22aの内周側に向かって付勢されている。この構成により、操作カム21および各ロックカム22は、それぞれの回転角が一致した状態でのみ回転し得るようになっている。
操作カム21の外周面には、図4に示すように、2つの切欠き21cが形成されており、各ロックカム22の外周面には、図5に示すように、操作カム21の各切欠き21cに各々対応する2つの切欠き22cがそれぞれ形成されている。アクチュエータ3の先端部30がヘッド部20の奥まで挿入される前の状態においては(図4および図5参照)、一方の切欠き21cおよびこれに対応する切欠き22cは、ヘッド部20の一方のアクチュエータ挿入口20aの近傍に配置されており、また、他方の切欠き21cおよびこれに対応する切欠き22cは、ヘッド部20の他方のアクチュエータ挿入口20bの近傍に配置されている。ヘッド部20のアクチュエータ挿入口20a(または20b)から挿入されるアクチュエータ3の二股状の先端部30は、操作カム21および各ロックカム22のそれぞれの切欠き21c、22cの壁面に当接して、操作カム21および各ロックカム22の双方を回転させる押圧バー30aをその先端に有している。
スイッチ本体2の内部には、図4ないし図6に示すように、スイッチ本体2の長手方向に延びる操作ロッド(操作部)26が配設されている。操作ロッド26は、先端がスイッチ本体2の一端側のヘッド部20まで延びており、後端はスイッチ本体2の他端側に向かって延びている。操作ロッド26は、ばね26Aによってヘッド部20に向かって前進する側に付勢されており、先端の凸状円弧面26aは、操作カム21の外周面21bに弾性的に圧接している。これにより、操作カム21の回転時には、操作ロッド26の先端が操作カム21の外周面21bの動きに追随しつつ操作ロッド26が往復動するようになっている。操作ロッド26の後端は、スイッチ本体2の他端側に設けられた接点ブロック27に連結されている。また、操作ロッド26の略中央部の周囲には、ソレノイド28が設けられており、ソレノイド28への通電により、操作ロッド26がスイッチ本体2の逆側端に向かって後退(つまり先端が操作カム21から離れる側に移動する)ようになっている。接点ブロック27には、操作ロッド26の移動に応じてON/OFFして接点の切替えを行うロック接点およびアンロック接点が設けられている。
ヘッド部20の内部において、操作ロッド26の先端の側方には、ロックレバー(ロック部)29が配置されている。ロックレバー29は、図7ないし図10に示すように、円柱状の支軸29aを有する基部29bと、基部29bから二股状に延びるとともに薄板部29cを介して連結された一対のレバー部29dと、薄板部29cの先端に形成された半円状の係合凹部29cとを有している。ロックレバー29は、基部29bから先端にかけて弧状に延びる部材であって(図5、図9参照)、図示下方に凸状に湾曲している。
各レバー部29dの先端面は、図7ないし図10に示すように、直立する第1の平坦状面29dと、これと斜めに交差する第2の平坦状面29dとを有しており、山形状に形成されている。図9に示すように、支軸29aの中心Oを中心として、中心Oから第1、第2の平坦状面29d、29dの境界である稜線29eまでの距離Rを半径とする円弧Cを描くとき、第1、第2の平坦状面29d、29dはいずれも円弧Cの内側に位置している。すなわち、中心Oから第1、第2の平坦状面29d、29dまでの距離は、第1、第2の平坦状面29d、29dの境界である稜線29eまでの距離Rが最大になっている。また、稜線29eと交差する方向の第1、第2の平坦状面29d、29dの長さは、第1の平坦状面29dの方が第2の平坦状面29dよりも長くなっている。
ロックレバー29の支軸29aは、ヘッド部20内のカム支持部24(図6)に回転自在に支持されており、各レバー部29dは各々対応する各ロックカム22と対向している(同図参照)。これにより、ロックレバー29は、支軸29aの中心軸線の回りに回動自在になっており、各レバー部29dはロックカム22に対して接近離反可能に設けられている。各ロックカム22の外周面には、図5に示すように、ロックレバー29の回動時に各レバー部29dの先端面が当接して係合する係合面22bが形成されている。また、ロックレバー29の係合凹部29cは、図6に示すように、操作ロッド26の先端近傍の外周面に形成された周溝26bに係合している。これにより、ロックレバー29は操作ロッド26の動きに応じて回動するようになっている。
このように、ロックレバー29が操作ロッド26の前進/後退の往復動に応じて回動することにより、ロックレバー29は、ロックカム22の回転をロックするロック位置と、ロックカム22のロック状態を解除するロック解除位置とを採り得るようになっている(詳細は後述)。
次に、上述のように構成される安全スイッチ1の動作について説明する。
ここでは、まず、扉の閉塞時にアクチュエータ3がスイッチ本体2のヘッド部20内に挿入される場合の動作について、図11ないし図13Aを用いて説明する。なお、これらの図においては、図示の便宜上、断面個所を表すグレーの着色やハッチングを省略して示している。
図11A、図12Aおよび図13Aに示すように、ロックレバー29の支軸29aは、カム支持部24(図6)に形成された長孔24a内に半径方向の隙間eを介して収容されるとともに、ばね4(図11、図12、図13)によるばね力の作用により、長孔24aの一端側である操作ロッド26の側に常時付勢されている。すなわち、ロックレバー29は、長孔24a内に隙間eを介して弾性支持されている。このとき、操作ロッド26には、ばね26Aによるばね力が常時作用していて図示上側に向かう前進方向に常時付勢されており、そのため、操作ロッド26と連結されたロックレバー29は、支点Oの回りを図示上方に向かって回動するように常時付勢されている。
図11A、図12Aおよび図13Aにおいては、軸方向に往復動する操作ロッド26の軸方向位置で定まるロックレバー29の回動位置および接点ブロック27(図4ないし図6)中のロック接点/アンロック接点の接点状態を、操作ロッド26に形成された周溝26bの壁面位置で表している。各図中、Iはロックレバー29のロック解除位置を、IIはアンロック接点のON/OFF切替ポイントを、IIIはロック接点のON/OFF切替ポイントを、IVはロックレバー29のロック位置をそれぞれ示している。また、ロックカム22の係合面22b上において外周面寄りの位置には、半円状の横断面形状を有しかつ係合面22bに沿って紙面垂直方向に延びる凸状部22dが形成されている。
図11に示す動作No.(1)は、アクチュエータ3がスイッチ本体2のヘッド部20のアクチュエータ挿入口20aに挿入され、アクチュエータ先端の押圧バー30aがロックカム22を図示反時計回りに回転させた状態を示している。ロックレバー29部分を拡大して示す図11Aにおいて、ロックレバー29の先端は、ロックカム22の係合面22b上の凸状部22dに図示下方から当接しており、ロックレバー29は、ロックカム22をロックしていないロック解除位置Iにおかれている(同図中の太線参照)。このロック解除位置Iにおいては、図11中の表に示すように、ロックカム22のロック状態は「アンロック」であって、ソレノイド28(図5)は「OFF」、ロック接点は「OFF」、アンロック接点は「ON」になっている。
図12に示す動作No.(2)は、図11の動作No.(1)の状態からロックカム22がさらに回転した状態を示している。ロックカム22の回転時にロックカム22の係合面22b上の凸状部22dがロックレバー29の先端の図示上側の角部29dを越えると、ロックレバー29が支点Oの回りを図示上側に向かって付勢されていることにより、図12Aに示すように、ロックレバー29が図示上方に回動する。このロックレバー29の回動の際には、ロックレバー29の先端の第1の平坦状面29dがロックカム22の凸状部22d上を摺動するが、このとき、ロックカム22は回転中なので、ロックレバー29の第1の平坦状面29dとロックカム22の凸状部22dとの摺動抵抗は少なく、ロックレバー29の上方への回動はスムーズに行われる。その結果、ロックレバー29は上方への回動の途中で停止することなく、ロックレバー29の第1の平坦状面29dはロックカム22の凸状部22dをすぐに乗り越えようとする。
図12および図12Aに示す状態では、ロックレバー29は、ロック接点ON/OFF切替ポイントIIIにおかれている(図12A中の太線参照)。このロック接点ON/OFF切替ポイントIIIにおいては、図12中の表に示すように、ロックカム22のロック状態は「アンロック→ロック」に移行中の状態であって、ソレノイド28(図5)は「OFF」、ロック接点は「OFF→ON」に移行中、アンロック接点は「OFF」になっている。
図13に示す動作No.(3)は、図12の動作No.(2)の状態からロックカム22がさらに回転するとともに、アクチュエータ3の押圧バー30aに当接して回転が停止した状態を示している。このとき、ロックレバー29の第1の平坦状面29dは、図13Aに示すように、ロックカム22の凸状部22dを乗り越え、ロックカム22の係合面22bと対向する位置まで移動している。
この状態においては、ロックレバー29は、ロックカム22をロックするロック位置IVにおかれている(図13A中の太線参照)。このロック位置IVにおいては、図13中の表に示すように、ロックカム22のロック状態は「ロック」であって、ソレノイド28(図5)は「OFF」、ロック接点は「ON」、アンロック接点は「OFF」になっている。
次に、扉の閉塞時に扉がバウンドして、ヘッド部20内に挿入されたアクチュエータ3が引抜方向に引っ張られた場合の動作について、図14ないし図18Aを用いて説明する。なお、これらの図においては、図示の便宜上、断面個所を表すグレーの着色やハッチングを省略して示している。
図14に示す動作No.(4)は、アクチュエータ3の挿入時にロックカム22がアクチュエータ吸込み側に切り替わった後、アクチュエータ3が引抜方向に動作して停止した状態を示している。このとき、ソレノイド28(図5)は「ON」となっていて(図14中の表参照)、図14Aに示すように、操作ロッド26が図示下方に移動することにより、ロックレバー29も図示下方に回動している。この状態においては、ロックレバー29は、ロック解除位置Iにおかれており(図14A中の太線参照)、ロックカム22のロック状態は「アンロック」であって、ロック接点は「OFF」、アンロック接点は「ON」になっている(図14中の表参照)。
図14Aの一部詳細図である図14Bに示すように、ロックレバー29の回動中心Oを中心としてロックカム22の凸状部22dと接する円弧Cを描くとき、円弧Cの半径R’はR’<R(図9)となっており、ロックレバー29の先端面において稜線29eを含みかつ第1、第2の平坦状面29d、29dの一部を含む三角形状の領域29fは、円弧Cの外側にはみ出した突出部になっている。
図15に示す動作No.(5)は、図14に示す状態からソレノイド28(図5)が「OFF」となり(同図中の表参照)、操作ロッド26がばね力により図示上方に移動することにより、ロックレバー29が図示上方に回動していて、ロックレバー29の第1の平坦状面29dがロックカム22の凸状部22dに当接した直後の状態を示しており、これはロックカム22の機械的ロック/アンロックの切替りポイントである。
この状態においては、ロックレバー29は、アンロック接点ON/OFF切替ポイントIIの直近近傍位置におかれている(図15A中の太線参照)。このアンロック接点ON/OFF切替ポイントIIにおいては、図15中の表に示すように、ロックカム22のロック状態は「アンロック→ロック」に移行中の状態であって、ロック接点は「OFF」、アンロック接点は「ON」になっている。
図15Aの一部詳細図である図15Bに示すように、この場合においても、図14Bと同様に、円弧Cの外側にはみ出した突出部29fは、ロックレバー29の先端面において稜線29eを含みかつ第1、第2の平坦状面29d、29dの一部を含む三角形状の領域から構成されている。この突出部29fは、ロックレバー29がさらに図示上方に回動していく際にロックカム22の凸状部22dと干渉する干渉領域になっている。
図16に示す動作No.(6)は、図15の動作No.(5)の状態からアクチュエータ3の引抜方向への引張状態がわずかに緩められることにより、ロックレバー29が図示上方にさらに回動した状態を示している。このロックレバー29の回動の際には、図16Aに示すように、ロックレバー先端の第1の平坦状面29dがロックカム22の凸状部22dと当接した状態で凸状部22d上を摺動する。このとき、ロックレバー29の支軸29aが長孔24a内に隙間を介して弾性支持されているので、ロックレバー29が図示左方に移動することで、ロックカム22の凸状部22dとロックレバー先端の突出部29f(図15B)との干渉を吸収できる(干渉後の隙間e’<e)。しかも、ロックレバー29先端の第1の平坦状面29dがロックカム22の凸状部22dと当接したとき、ロックレバー29の先端面において円弧Cの外側に突出しているのは突出部29fのある一部の領域だけであって、ロックレバー29の先端面において突出部29f以外の領域は円弧Cの外側に突出していない。これにより、ロックレバー29の図示上方への回動はスムーズに行われ、その結果、ロックレバー29が図示上方への回動の際に途中で停止することはなく、ロックレバー29の第1の平坦状面29dはロックカム22の凸状部22dをすぐに乗り越えようとする。
図16および図16Aに示す状態では、ロックレバー29は、ロック接点ON/OFF切替ポイントIIIにおかれている(図16A中の太線参照)。このロック接点ON/OFF切替ポイントIIIにおいては、図16中の表に示すように、ロックカム22のロック状態は「アンロック→ロック」に移行中の状態であって、ソレノイド28(図5)は「OFF」、ロック接点は「OFF→ON」に移行中、アンロック接点は「OFF」になっている。
図17に示す動作No.(7)は、図16の動作No.(6)の状態からロックレバー29が図示上方にさらに回動した状態を示している。このとき、図17Aに示すように、ロックレバー先端の稜線29eがロックカム22の凸状部22dに乗り上げており、ロックレバー29は図示左方にさらに移動して、ロックカム22の凸状部22dとの干渉を吸収している(干渉後の隙間e’’<e’)。これにより、ロックレバー29の図示上方への回動はスムーズに行われ、その結果、ロックレバー29が図示上方への回動の際に途中で停止することはなく、ロックレバー29の稜線29eはロックカム22の凸状部22dをすぐに乗り越えようとする。
図17および図17Aに示す状態では、ロックレバー29は、ロック位置IVの直近近傍位置におかれている(図17A中の太線参照)。このロック位置IVにおいては、図17中の表に示すように、ロックカム22のロック状態は「アンロック→ロック」に移行中の状態であって、ソレノイド28(図5)は「OFF」、ロック接点は「ON」、アンロック接点は「OFF」になっている。
図18に示す動作No.(8)は、図17の動作No.(7)の状態からロックレバー29が図示上方にさらに回動した状態を示している。このとき、図18Aに示すように、ロックレバー先端の第1の平坦状面29dがロックカム22の係合面22bに係合するとともに、第2の平坦状面29dがロックカム22の凸状部22dの図示上側に配置されており、ロックレバー29の先端面が、ロックカム22の凸状部22dの図示上側に形成された凹部に嵌合した状態になっている。
図18および図18Aに示す状態では、ロックレバー29は、ロック位置IVにおかれている(図18A中の太線参照)。このロック位置IVにおいては、図18中の表に示すように、ロックカム22のロック状態は「ロック」であって、ソレノイド28(図5)は「OFF」、ロック接点は「ON」、アンロック接点は「OFF」になっている。
このように、図14に示す状態から図15、図16および図17の状態を経由して図18に示す状態に移行するロック動作の過程で、ロックレバー29は図15、図16および図17の状態でロックカム22との摩擦力で停止することなく、図15、図16および図17の状態を速やかに通過して図18の状態に移行する。これにより、複数のロック接点/アンロック接点が設けられている場合でも、オン状態の接点とオフ状態の接点が混在する状態が発生するのを防止でき、接点の不一致状態の発生を防止できる。その結果、接点の不一致状態に起因した機械の停止を回避でき、作業効率を向上できる。
次に、ロックレバー29がロック位置IVにおかれた状態からソレノイド28(図5)が「ON」となり、アクチュエータ3が引抜方向に引っ張られた場合の動作について、図19ないし図22Aを用いて説明する。なお、これらの図においては、図示の便宜上、断面個所を表すグレーの着色やハッチングを省略して示している。
図19に示す動作No.(9)は、ロックレバー29がロック位置におかれた状態でアクチュエータ3が引抜方向に引っ張られた状態を示している。このとき、図19Aに示すように、ロックレバー29の先端面がロックカム22の凸状部22dの図示上側に形成された凹部に嵌合した状態で、ロックレバー29の先端面にロックカム22の係合面22bからの押付力が作用しており、その結果、ロックレバー29が図示左方に移動して、支軸29aと長孔24aとの隙間e(図18A)がゼロになっている。このとき、ロックレバー29はロックカム22の係合面22bと長孔24aとの間で完全にロックされており、そのため、このロック状態から仮にソレノイド28(図5)が「ON」になってもロックレバー29は図示下方に回動することができなくなっている。
図19および図19Aに示す状態では、ロックレバー29は、ロック位置IVにおかれており(図19A中の太線参照)、このとき、図19中の表に示すように、ロックカム22のロック状態は「ロック」であって、ソレノイド28(図5)は「OFF」、ロック接点は「ON」、アンロック接点は「OFF」になっている。
図20に示す動作No.(10)は、図19の動作No.(9)の状態からソレノイド28が「ON」となるとともに、アクチュエータ3の引抜方向への引張状態がわずかに緩められることにより、ロックレバー29が図示下方に回動した状態を示している。このロックレバー29の回動の際には、図20Aに示すように、ロックレバー29先端の第2の平坦状面29dがロックカム22の凸状部22dを乗り越えるとともに、稜線29eに続いて第1の平坦状面29dが凸状部22dに乗り上げた状態で凸状部22d上を摺動する。
このとき、図20Aの一部詳細図である図20Bに示すように、ロックレバー29の回動中心Oを中心として中心Oから稜線29eの位置までの距離Rを半径とする円弧Cを描くとき、第1、第2の平坦状面29d、29dはいずれも円弧Cの内側に位置しており、稜線29eの位置から離れるにしたがい円弧Cから徐々に離れている。すなわち、ロックレバー29が回動中心Oの回りを回動するとき、ロックレバー29の先端面上において稜線29eの位置が回動中心Oから最も離れた位置に位置しており、先端面上の最突出点になっている。そのため、ロックレバー29の図示下方への回動が進むにつれて、ロックレバー29の第1の平坦状面29dの凸状部22dに対する干渉が徐々に小さくなっている。
図20および図20Aに示す状態では、ロックレバー29は、ロック接点ON/OFF切替ポイントIIIとロック位置IVとの中間位置におかれており(図20A中の太線参照)、このとき、図20中の表に示すように、ロックカム22のロック状態は「ロック」であって、ソレノイド28(図5)は「ON」、ロック接点は「ON」、アンロック接点は「OFF」になっている。
図21に示す動作No.(11)は、図20の動作No.(10)の状態からロックレバー29が図示下方にさらに回動した状態を示している。このロックレバー29の回動の際には、図21Aに示すように、ロックレバー先端の第1の平坦状面29dがロックカム22の凸状部22dに当接した状態で凸状部22d上を摺動する。
このとき、上述したように、ロックレバー29の図示下方への回動が進むにつれて、ロックレバー29の第1の平坦状面29dの凸状部22dに対する干渉が徐々に小さくなるので、ロックレバー29の図示下方への回動がスムーズに行われて、ロックレバー29が図示下方への回動の際に途中で停止することはなく、ロックレバー29の第1の平坦状面29dはロックカム22の凸状部22dをすぐに乗り越えようとする。
図21および図21Aに示す状態では、ロックレバー29は、ロック接点ON/OFF切替ポイントIIIにおかれており(図21A中の太線参照)、このとき、図21中の表に示すように、ロックカム22のロック状態は「ロック」であって、ソレノイド28(図5)は「ON」、ロック接点は「ONOFF」に移行中で、アンロック接点は「OFF」になっている。
図22に示す動作No.(12)は、図21の動作No.(11)の状態からロックレバー29が図示下方にさらに回動した状態を示している。このとき、図22Aに示すように、ロックレバー29先端の第1の平坦状面29dがロックカム22の凸状部22dから外れており、ロックレバー29の先端面がロックカム22の凸状部22dの図示下方に移動している。また、このとき、ロックレバー29の支軸29aに作用するばね4のばね力により、ロックレバー29が図示右方に移動しており、長孔24aの図示左側開口端と支軸29aとの間には隙間eが形成されている。
図22および図22Aに示す状態では、ロックレバー29は、ロック解除位置Iにおかれており(図22A中の太線参照)、このとき、図22中の表に示すように、ロックカム22のロック状態は「アンロック」であって、ソレノイド28(図5)は「ON」、ロック接点は「OFF」、アンロック接点は「ON」になっている。また、この状態でソレノイド28の励磁を解いても、ロックレバー29の先端部の図示上方にロックカム22の凸状部22dが位置しているので、ロックレバー29は図示上方に回動することができず、ロックカム22のロック状態は「ロック」とはならない。
このように、図19に示す状態から図20および図21の状態を経由して図22に示す状態に移行するアンロック動作の過程で、ロックレバー29は図20および図21の状態でロックカム22との摩擦力で停止することなく、図20および図21の状態を速やかに通過して図22の状態に移行する。これにより、複数のロック接点/アンロック接点が設けられている場合でも、オン状態の接点とオフ状態の接点が混在する状態が発生するのを防止でき、接点の不一致状態の発生を防止できる。その結果、接点の不一致状態に起因した機械の停止を回避でき、作業効率を向上できる。
以上、本発明に好適な実施例について説明したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、本発明には種々の変形例が含まれる。以下に変形例のいくつかの例を挙げておく。
〔第1の変形例〕
前記実施例では、ロックレバー29の先端面に形成される突出部29fが、互いに交差する第1、第2の平坦状面29d、29dから構成された例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。ロックレバー29の先端面は、単一または複数の円弧からなる円弧状面から構成するようにしてもよい。この場合には、たとえば、図9、図20B中の円弧Cに対して稜線29eの位置で内接するような半径r(r<R)の小円弧からなる凸状円弧面を形成するようにすればよい。
また、ロックレバー29の突出部29fは、図23ないし図25に示すようなものでもよい。これらの図において、前記実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
図23においては、ロックレバー29の先端形状が矩形状に形成されていて、その角部の一つがロックカム22側の被当接面である傾斜面22eに向かって突出しており、突出部29fを構成している。図24および図25においては、ロックレバー29の先端形状が三角形状またはナイフエッジ状に形成されていて、その尖端部(図24上側端部および図25下側端部)がロックカム22側の被当接面である立壁面22e’に向かって突出しており、突出部29fを構成している。
〔第2の変形例〕
前記実施例では、ロックカム22の係合面22bに横断面半円状の凸状部22dを形成した例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。凸状部22dは省略することも可能である。また、半円状の凸状部22dのかわりに、互いに交差する2つの平坦状面からなる山形状の凸状部を設けるようにしてもよい。あるいは、台形状の凸状部を用いるようにしてもよい。
〔第3の変形例〕
前記実施例では、ロックレバー29の支軸29aがカム支持部24の長孔24a内に半径方向の隙間eを介して収容された例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。ロックレバー29の支軸29aは、カム支持部24に形成した円形の孔に半径方向の隙間がない状態で収容するようにしてもよい。
〔第4の変形例〕
前記実施例では、ロック部としてのロックレバー29が支軸29aの中心軸線の回りに回動自在に設けられた例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。本発明においては、ロックカム22の係合面22bに対して往復動して係合するようなロック部を用いることも可能である。
〔第5の変形例〕
前記実施例では、本発明によるカムが操作カム21および一対のロックカム22から構成された、すなわち、操作カム21および一対のロックカム22からなるカム全体を一つのカムアッシ(つまりカムアッセンブリ/カム組立体)として捉えた例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。たとえば、本発明によるカムとして操作カムのみを設け、操作カムがロックカムの機能をも備えているように構成してもよい。
本発明は、安全スイッチに好適であり、とくに、接点の不一致状態の発生を確実に防止するための構造に適している。
1: 安全スイッチ

2: スイッチ本体

21、22: カム
22d: 凸状部

26: 操作ロッド(操作部)

29: ロックレバー(ロック部)
29a: 支軸
29d: 第1の平坦状面
29d: 第2の平坦状面
29e: 稜線(境界)
29f: 突出部

3: アクチュエータ

e: 隙間

I: ロック解除位置
IV: ロック位置
特表平9−502298号公報(図1参照) 特開平10−334772号公報(段落[0061]、[0062]および図19ないし図22参照)

Claims (5)

  1. アクチュエータとスイッチ本体の協働により接点を切り替える安全スイッチであって、
    前記スイッチ本体が、
    前記アクチュエータの挿入により回転可能なカムと、
    前記カムの回転に応じて接点の切替えを行う操作部と、
    前記カムの回転をロックするロック位置、および、前記カムのロック状態を解除するロック解除位置を採り得るように、前記カムに対して接近離反可能に設けられたロック部とを備え、
    前記ロック位置および前記ロック解除位置間の中間位置において前記アクチュエータが引抜方向に移動した際に前記カムと当接する前記ロック部のカム当接面の一部が、前記カム側に突出する突出部を有しており、前記突出部が互いに交差する第1および第2の平坦状面を有している、
    ことを特徴とする安全スイッチ。
  2. 請求項1において、
    前記ロック部が回動可能に軸支されており、当該ロック部の回動中心から前記第1、第2の平坦状面までの距離は、前記第1、第2の平坦状面の境界までの距離が最大になるよう設定されている、
    ことを特徴とする安全スイッチ。
  3. 請求項において、
    前記カムが凸状部を有しており、前記ロック部が前記ロック位置および前記ロック解除位置間の前記中間位置を移動する際、前記ロック部の前記突出部が前記凸状部と当接しつつ移動している、
    ことを特徴とする安全スイッチ。
  4. 請求項において、
    前記ロック部が、前記カムの前記凸状部との干渉を吸収し得る隙間を介して弾性支持されている、
    ことを特徴とする安全スイッチ。
  5. 請求項1において、
    前記ロック部が回動可能に軸支されるとともに、その支軸が半径方向の隙間を介して弾性支持されている、
    ことを特徴とする安全スイッチ。
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