JP4508434B2 - 安全スイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば産業機械等の防護扉周縁の壁面に取り付けられ、防護扉が開かれたときには、産業機械等への電源供給を停止する安全スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
産業機械の防護扉などでは、作業者が機械に巻き込まれて負傷するといったトラブルの発生を防止することを目的として、防護扉が完全に閉まっていないときには、機械の駆動をロックするシステムを設けることが要求される。
【0003】
このようなロックシステムの一種として、例えば図13に示すような安全スイッチが用いられている。図13に示すように、この安全スイッチは、産業機械に電気的に接続されるもので、スイッチ本体101とアクチュエータ103とにより構成されており、スイッチ本体101は防護扉周縁の壁面105に固着され、またアクチュエータ103は防護扉107に固着される。そのアクチュエータ103の位置はスイッチ本体101の挿入孔101aに対向する位置で、防護扉107を閉鎖した状態のときにスイッチ本体101の操作部109内に進入する。
【0004】
そして、アクチュエータ103の進入により、スイッチ本体101のスイッチ部111に内蔵の接点が閉に切り換わると、産業機械へ電源が供給されて機械が駆動可能な状態となる。一方、防護扉107の開放によりアクチュエータ103が操作部109から抜け出たときには元の状態に復帰して接点が開に切り換わり、機械への電源供給が遮断される。
【0005】
また、このような安全スイッチは、安全性の観点から専用のアクチュエータ103以外の工具、例えばドライバーなどを操作部109に挿入して接点を開閉することができないようになっており、また、アクチュエータ103が抜き出されている状態では、接点が開状態にロックされている。なお、アクチュエータ103は、図13に示すように、基部103aと、この基部103aから突出する一対の押圧片103bと、各押圧片103bを互いに連結する連結片103cとから構成されている。
【0006】
また、図14ないし図16に示すように、操作部109の中央には駆動カム113が設けられ、この駆動カム113は、スイッチ部111の操作ロッド115を移動させて接点を開閉させるためのもので、その回転軸117が操作部109におけるケース部材119の内面に枢支されて駆動カム113が回転自在に支持されている。
【0007】
この駆動カム113の両側には、回転軸117の方向に移動自在に一対のロック部材121が回転軸117と同軸に配設されており、各ロック部材121はコイルバネ123によって、駆動カム113側に付勢されている。また、各ロック部材121の駆動カム113と対向する面には、ロックピン121aが突設されており、このロックピン121aが駆動カム113の両側面に形成された凹部113aに係合すると、駆動カム113の回転がロックされて操作ロッドが移動しないようになっている。
【0008】
さらに、ロック部材121の挿入孔101aと対向する面には、図16に示すように、アクチュエータ103の挿入時に、アクチュエータ103の押圧片103bの先端が当接する傾斜面121bが形成されている。
【0009】
スイッチ部111には、図15に示すように、上記した操作ロッド115と、常閉接点123及び補助用の常開接点125とが配設されている。操作ロッド115は、バネ(図示省略)によって操作部109側へ付勢されてその先端が駆動カム113に当接し、駆動カム113の回転に伴って先端部分が操作部109内に出退し、このような操作ロッド115の出退に連動して各接点123,125の開閉状態が切り換わる。
【0010】
そして、初期状態、つまりアクチュエータ103が操作部109内に進入していない図15の状態では、常閉接点123は開、常開接点125は閉となっている。また、スイッチ部111の端部には、産業機械と電気的に接続されたケーブル(図示省略)が導入される導入孔127が形成されており、この導入孔127を介してスイッチ部111内に導入されるケーブルの芯線(図示省略)が、各接点123,125に対応した固定ネジを有する接続端子129,131に着脱自在に固定されて各接点123,125に電気的に接続される。そして、アクチュエータ103の進入・後退に応じて、常閉接点123及び常開接点125の開閉状態が切り換わることで、産業機械への電源の供給及び電源供給の遮断が行われる。
【0011】
次に、この安全スイッチの動作について説明する。図14ないし図16に示すように、アクチュエータ103が操作部109に進入していない状態では、各ロック部材121がコイルバネ123の付勢力によって駆動カム113側に移動され、ロックピン121aが駆動カム113の凹部113aに係合して、駆動カム113の回転がロックされた状態になっている。このとき、操作ロッド115は、図15に示すように、駆動カム113によりスイッチ部111側へ押圧されており、産業機械への電源供給が遮断されている。
【0012】
一方、アクチュエータ103が操作部109内に進入すると、図17(a)に示すように、アクチュエータ103の押圧片103bの先端が、ロック部材121の傾斜面121bを摺動しつつロック部材121をコイルバネ123に抗して駆動カム113から離間する方向へ押し広げる。これにより、ロックピン121aと凹部113aとの係合が解除され、駆動カム113は回転可能な状態となる。この状態から、さらにアクチュエータ103を進入させると、アクチュエータ103の連結片103cが駆動カム113を押圧して、駆動カム113が回転され、その結果、図17(b)に示すように、操作ロッド115が駆動カム113側へ移動し、産業機械への電源供給が行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した構成の安全スイッチでは、アクチュエータ103が一対のロック部材121を外方へ押し遣ることにより、ロック部材121のロックピン121aと駆動カム113の凹部113aとの係合状態を解除しているため、各ロック部材121の外側には、ロックピン121aと凹部113aとの係合が解除されるときに、ロック部材121が外方へ移動するためのスペースが必要となり、このことが操作部109の厚みを大きくしスイッチ本体101の小型化を妨げる原因の一つとなっていた。
【0014】
さらに、上記した安全スイッチでは、アクチュエータ103が一対のロック部材121の間に入り込むため、各ロック部材121の外方には、ロックピン121aと凹部113aとの係合状態を解除するための最小の長さ、つまりロックピン121aの長さに加え、アクチュエータ103の押圧片103bの幅に相当する長さのスペースが必要となり、操作部109の厚みをさらに大きくしていた。
【0015】
また、スイッチ部111では、ケーブルから引き出された芯線を各接点123,125の接続端子129,131に接続しているため、接続端子129,131を設けるスペース及び芯線を配線するためのスペースが必要となり、この接続端子129,131がスイッチ部111の厚みを大きくしスイッチ本体101の小型化を妨げていた。
【0016】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成により、スイッチ本体の小型化を図ることができる安全スイッチを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するため、本発明にかかる安全スイッチは、アクチュエータがスイッチ本体の操作部に進入し、これに応じてスイッチ部の操作ロッドが移動することにより少なくとも1個の接点が開閉する安全スイッチにおいて、前記操作部に設けられたロック部と、前記操作部に設けられ前記アクチュエータの進入・後退に応じて回転する第1駆動カムと、前記操作部に前記第1駆動カムと対向して設けられ、前記アクチュエータの進入・後退に応じて回転軸方向に移動するとともに前記第1駆動カムと別個に回転する第2駆動カムとを備え、前記第2駆動カムが、前記アクチュエータの進入により、前記ロック部に係合してその回転が阻止されたロック状態から、前記第1駆動カムから離間する方向に移動して前記ロック部との係合が解除されて回転可能になり、前記アクチュエータの進入に連れて回転し、前記アクチュエータの後退により進入時とは反対方向に回転するとともに、前記第1駆動カムに接近する方向に移動して前記係合部に係合し、前記操作ロッドが、前記アクチュエータの進入による前記両駆動カムの回転により移動可能な状態になることを特徴としている。
【0018】
このような構成によると、専用アクチュエータ以外の工具(例えばドライバーなど)での接点の開閉操作を防止する安全機構を、第1駆動カムおよび第2駆動カムの2個のカムと、操作部に設けたロック部とによって構成しているため、従来のように駆動カムの回転をロックする複数の専用のロック部材が不要となり、操作部の簡素化および小型化を図ることができる。さらに、操作ロッドを移動させるためには、両駆動カムを回転させなければならないため、専用のアクチュエータ以外の工具を用いた接点の開閉を困難にすることができ、その結果、安全スイッチの信頼性を向上することができる。
【0019】
また、本発明にかかる安全スイッチは、前記アクチュエータ及び前記両駆動カムが、薄板状に形成されていることを特徴としている。このような構成によれば、両駆動カムが薄板状に形成されているため、操作部を薄型化することができる。さらに、アクチュエータが薄板状に形成されているため、操作部に必要なアクチュエータ進入用のスペースを小さくすることができ、その結果、操作部の薄型化、ひいてはスイッチ本体の小型化を図ることができる。
【0020】
また、本発明にかかる安全スイッチは、前記第1駆動カムと前記第2駆動カムとが、前記アクチュエータの進入時及び後退時に、互いに逆方向に回転することを特徴としている。このような構成によると、操作ロッドを移動させるために、第1駆動カムおよび第2駆動カムを互いに逆方向に回転させる必要があるため、専用のアクチュエータ以外の工具での操作ロッドの移動を非常に困難にすることができ、安全スイッチの信頼性を向上することができる。
【0021】
また、本発明にかかる安全スイッチは、前記アクチュエータの両面に前記両駆動カムそれぞれに係合する係合部を設け、前記両係合部が、前記アクチュエータの前記両駆動カム間への進入により、前記両駆動カムの回転軸を挟む対向位置において前記両駆動カムそれぞれと係合することを特徴としている。
【0022】
このような構成によれば、アクチュエータが操作部に進入すると、アクチュエータの両面に形成された係合部それぞれが両駆動カムに係合して両駆動カムが回転する。このとき、各係合部は、両駆動カムの回転軸を挟む対向位置で各駆動カムに係合しているため、両駆動カムを互いに逆方向に回転させることができ、これによって専用のアクチュエータ以外の工具での操作ロッドの移動を非常に困難にすることができ、安全スイッチの信頼性を向上することができる。
【0023】
また、本発明にかかる安全スイッチは、前記第2駆動カムを前記第1駆動カムに接近する方向に付勢する付勢手段を備えていることを特徴としている。このような構成によれば、アクチュエータが進入すると第2駆動カムが付勢手段に抗して第1駆動カムから離間するため、アクチュエータが操作部から後退すると、第2駆動カムは付勢手段に付勢されて第1駆動カムに近接する。そのため、第2駆動カムを自動的にロック状態に戻すことができる。
【0024】
また、本発明にかかる安全スイッチは、前記アクチュエータが前記操作部に深く進入してその進入位置が第1位置に達したときに、前記操作ロッドの移動によって前記接点が開または閉に切り換わり、その後前記アクチュエータの進入位置が浅くなって第2位置になったときに前記接点が閉または開に切り換わることを特徴としている。
【0025】
このような構成によれば、アクチュエータが深く進入する第1位置で接点が開または閉に切り換わるため、アクチュエータの操作部への進入が不十分な場合は接点を切り換えることができず、安全スイッチの信頼性を向上することができる。一方、アクチュエータが進入して接点が切り換わった後に、アクチュエータが後退してその進入位置が第1位置より浅くなる第2位置になったときに接点が切り換わるため、一旦アクチュエータが進入して接点が切り換わった後は、その進入位置が多少浅くなったとしても接点が切り換わるのを防止することができる。そのため、例えば振動等により作業者の意図に反してアクチュエータの進入位置が浅くなった場合であっても、不意に接点が切り換わるのを防止することができる。
【0026】
また、本発明にかかる安全スイッチは、前記アクチュエータの前記操作部への進入により、前記第1駆動カムが回転を開始し、前記アクチュエータが前記第1位置に達する直前に前記第2駆動カムが回転を開始し、前記両駆動カムの回転により前記アクチュエータの進入位置が前記第1位置に達して前記操作ロッドが移動し、進入状態の前記アクチュエータの後退により、前記第1駆動カムが進入時と反対方向に逆回転を開始し、前記第1駆動カムの逆回転に連動して前記操作ロッドが進入時と逆方向に移動することを特徴としている。
【0027】
このような構成によれば、アクチュエータの進入時に、第2駆動カムが第1駆動カムに遅れて回転を開始し、両駆動カムがともに回転することで操作ロッドが移動するため、アクチュエータの進入位置が深い第1位置での接点の切り換えが可能となる。一方、アクチュエータの後退時には、第2駆動カムの回転に関わらず第1駆動カムの逆回転のみに連動して操作ロッドが移動するため、第1位置とは異なる浅い進入位置での接点の切り換えが可能となる。
【0028】
また、本発明にかかる安全スイッチは、前記アクチュエータの両面に形成され前記第1,第2駆動カムそれぞれに係合する第1,第2係合部と、前記両駆動カムにそれぞれ形成され、前記両駆動カムの回転軸を挟む対向位置において前記第1,第2係合部がそれぞれ係合する第1,第2被係合部と、前記第2駆動カムを前記第1駆動カムに近接する方向に付勢するとともに、回転の一方向に付勢する第1の付勢手段と、前記操作ロッドを前記両駆動カムの方向に付勢する第2の付勢手段とを備え、前記アクチュエータの前記操作部への進入に伴い、前記アクチュエータが、前記操作部への進入時に前記両駆動カム間に入り込み、前記第1の付勢手段に抗して前記第2駆動カムが回転軸方向に移動し、前記第1係合部が前記第1被係合部に係合して前記第1駆動カムが前記一方向と同方向に回転を開始し、前記アクチュエータの進入位置が第1位置に達する直前に、第2係合部が前記第2被係合部に係合して前記第2駆動カムが前記第1の付勢手段に抗して前記一方向と逆の他方向に回転を開始し、前記両駆動カムの回転により、前記アクチュエータの進入位置が前記第1位置に達して前記第2の付勢手段の付勢により前記操作ロッドが移動し、前記操作ロッドの先端が前記第2駆動カムに係止するとともに、前記接点が開または閉に切り換わり、進入状態の前記アクチュエータの前記操作部からの後退に伴い、前記第1係合部及び前記第1被係合部の係合によって前記第1駆動カムが進入時と反対方向に逆回転を開始し、前記第1駆動カムの逆回転により前記操作ロッドの先端が前記第1駆動カムの周面を摺接して前記第2の付勢手段に抗して進入時と逆方向に移動を開始し、前記アクチュエータの進入位置が前記第1位置よりも浅い第2位置に達したときに前記操作ロッドの先端と前記第2駆動カムとの係止が外れ、前記第1の付勢手段の付勢により前記第2駆動カムが前記一方向に回転を開始するとともに、前記接点が閉または開に切り換わることを特徴としている。
【0029】
このような構成によれば、アクチュエータの進入時に、アクチュエータの第1係合部が第1駆動カムの第1被係合部に係合することで第1駆動カムが回転し、これに遅れて第2係合部が第2駆動カムの第2被係合部に係合することで第2駆動カムが回転し、両駆動カムがともに回転することにより操作ロッドが移動するため、アクチュエータの進入位置が深い第1位置での接点の切り換えが可能となり、その結果、アクチュエータの進入が不十分な状態で接点が開閉することを防止できる。
【0030】
一方、アクチュエータが第1位置に達した後は、第2駆動カムは操作ロッドの先端に係止してその回転が停止され、操作ロッドが第1駆動カムの逆回転のみに連動して移動するため、アクチュエータの進入位置が第1位置より浅い第2位置での接点の切り換えが可能となる。そのため、振動等によりアクチュエータの進入位置が浅くなった場合であっても、不意に接点が切り換わることを防止できる。
【0031】
また、本発明にかかる安全スイッチは、前記接点が、外部に接続用のケーブルの端部に電気的に接続されてユニットケース内に配設され、前記ユニットケースが前記スイッチ部に着脱自在に装着されていることを特徴としている。
【0032】
このような構成によれば、接点がケーブルに予め接続されてユニットケース内に配設されているため、従来のように接点とケーブルとを接続するための接続端子が不要になり、スイッチ部の簡素化および小型化を図ることができる。また、安全スイッチと外部の装置とを接続するには、ユニットケースをスイッチ部に装着するだけでよいため、従来のように、接点とケーブルとを接続する煩雑な配線作業を行う必要がなく、また配線作業のために蓋を開閉する必要もなく、配線作業中における配線ミスや蓋の閉め忘れによる浸水等を未然に防止することができる。
【0033】
また、本発明にかかる安全スイッチは、前記接点が、前記スイッチ部に複数個設けられて千鳥状に配設されていることを特徴としている。このような構成によれば、スイッチ部において複数の接点が千鳥状に配設されているため、複数の接点を一直線上に配列する場合に比べて、スイッチ部の長さを短くすることができ、安全スイッチの小型化を図ることができる。
【0034】
また、本発明にかかる安全スイッチは、前記各接点のうち少なくとも1個が、外部装置の動作制御に使用される常閉接点からなり、前記アクチュエータの進入時に、前記常閉接点が閉状態となって前記外部装置を操作可能にし、前記アクチュエータの後退時に、前記常閉接点が開状態となって前記外部装置を操作不能にすることを特徴としている。
【0035】
このような構成によれば、接点のうち少なくとも1個が常閉接点からなり、この常閉接点が開状態のときに外部装置が操作不能になるため、例えば常閉接点が閉状態のときに接点が溶着した場合であっても、この常閉接点を開状態にすることで溶着した接点を強制的に開離して外部装置を操作不能にすることができ、安全スイッチの信頼性を向上することができる。
【0036】
また、本発明にかかる安全スイッチは、前記各接点のうち少なくとも1個が、前記常閉接点が閉状態または開状態のときに、開状態または閉状態となる常開の補助接点からなることを特徴としている。このような構成によれば、少なくとも1個の接点が他の常閉接点とは逆の開閉動作を行う常開の補助接点であるため、この補助接点の開閉状態のみをモニタすることにより、他の常閉接点の開閉状態を識別することができる。また、例えばこの補助接点と常閉接点とが同じ開閉状態を示したときはいずれかの接点が故障していることを容易に判断することができる。
【0037】
また、本発明にかかる安全スイッチは、前記各接点のうち少なくとも1個が、その位置を変更可能な可動端子と固定端子とを有し、これら可動端子及び固定端子の位置を変更することにより、常閉または常開の接点構造に切り換えられる構成であることを特徴としている。
【0038】
このような構成によれば、少なくとも1個の接点が、可動端子および固定端子の位置を変更することにより、常閉または常開の接点構造に切り換えられる構成であるため、1個の接点で用途に応じて常閉接点または常開接点を構成することができる。また、各接点構造で部品を共用化できるため、常閉接点及び常開接点専用の部品が不要になり、コストを低減することができる。さらに、接点構造を切り換える際には、可動端子及び固定端子の位置を変更するだけであるため、部品の種類が増加することによる部品の組間違えを未然に防止することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態について図1ないし図12を参照して説明する。但し、図1は安全スイッチの外観斜視図、図2はスイッチ本体の断面図、図3は図2のA−A線矢視断面図、図4は接点構成の変形例を示す図、図5ないし図12は安全スイッチの動作説明図である。
【0040】
本発明における安全スイッチは、上記した従来のものとほぼ同様に、産業機械等にケーブルを介して電気的に接続されるスイッチであり、図1に示すように、スイッチ本体1と、アクチュエータ3とにより構成される。
【0041】
このとき、スイッチ本体1は、従来のものと同様、操作部5とスイッチ部7とからなり、図示を省略する産業機械の防護扉周縁の壁面に固着される。また、アクチュエータ3は防護扉に固着され、その位置は操作部5の上面及び側面に形成された挿入孔9,11のうち一方の挿入孔に対向する位置で、防護扉を閉鎖した状態のときに操作部5の挿入孔9,11内に進入する。
【0042】
また、アクチュエータ3は、図1に示すように、ほぼ矩形の薄板状に形成された基板部3aと、この基板部3aの一方の面に形成された第1係合部としての第1突起3bと、基板部3aの他方の面に形成された第2係合部としての第2突起3cとから構成されている。第1突起3bは基板部3aの一方側の先端寄りに形成されており、第2突起3cは他方側の先端から離れた位置に形成されている。なお、挿入孔9,11には、基板部3a、第1突起3bおよび第2突起3cが進入する部分に加え、第1突起3bが進入する部分と対向する位置にいたずら防止用のダミー部9a,11aが形成されている。
【0043】
操作部5は、図2及び図3に示すように、ケース部材13と、回転軸15がこのケース部材13の内面に枢支されて回転自在に支持された薄板状の第1駆動カム17と、この第1駆動カム17に対向して配設され、回転軸19がケース部材13の内面に枢支されて回転自在に支持された薄板状の第2駆動カム21とにより構成されている。また、第2駆動カム21は回転軸方向に沿って移動自在となっており、後述するようにアクチュエータ3の進入・後退に伴って第1駆動カム17に接離する。
【0044】
第1駆動カム17の外周面上部には、アクチュエータ3の第1突起3bが嵌挿して係合する第1被係合部としての2つの凹部、つまり第1凹部17aおよび第2凹部17bが、上記した挿入孔9,11から覗く位置にそれぞれ形成されている。また、第1駆動カム17の外周面下部から側部(図2の右側)にかけては、スイッチ部7から突出する操作ロッド23の先端部が摺接する摺接面17cが形成されており、第1駆動カム17が回転すると、操作ロッド23の先端部が摺接面17cに摺接しながら、操作ロッド23が移動するようになっている。なお、操作ロッド23の先端部は、第1駆動カム17および第2駆動カム21の両方の外周面に摺接するように、その先端部がT字状に形成されている。
【0045】
また、第1駆動カム17の外周面上部及び側部において挿入孔9,11と対向する位置には、アクチュエータ3の先端を操作部5内に案内するために、肉厚が次第に薄くなるような傾斜面17d,17eがそれぞれ形成されている。
【0046】
第2駆動カム21は、円形の基部21sの外周面に4つの凸部、つまり第1,第2,第3,および第4凸部21a,21b,21c,21dが形成されて略十字形状に形成されている。そして、挿入孔9,11と対向する位置に形成された第1凸部および第2凸部21a,21bは、アクチュエータ3が操作部5に進入していない初期状態で、上記した第1駆動カム17の傾斜面17d,17eと対向する位置に配設されている。この凸部21aの第1駆動カム17と対向する面には、特に図2及び図3に示されるように、アクチュエータ3の先端を案内すべく肉厚が次第に薄くなるような傾斜面21eが形成されている。また、凸部21bの第1駆動カム17と対向する面にも、図2に示されるように、傾斜面21eと同様の傾斜面21fが形成されている。このように、挿入孔9、11から覗く位置には、図3に示すように、第1および第2駆動カム17,21の傾斜面17d,21eが対向して断面略V字形の案内部22が形成されると同時に、傾斜面17e,21f(図2参照)が対向して同様の案内部(図3では図示省略)が形成され、これによって挿入孔9から進入したアクチュエータ3が第1および第2駆動カム17,21の間に進入しやすくなる。
【0047】
また、第2駆動カム21の外周面下部に形成された第3凸部21cの周面には、初期状態における操作ロッド23の先端部が当接し、第1駆動カム17の摺接面17cの大径部分とともに操作ロッド23をスイッチ部7側へ押圧している。さらに、第2駆動カム21の他方の側部に形成された第4凸部21dは、初期状態でケース部材13内に形成された第1段部13aに当接しており、これによって第2駆動カム21が図2中のα方向へ回転するのを規制している。
【0048】
また、第3凸部21cの一側部(図2の右側)は、初期状態においてケース部材13内に形成されたロック部としての第2段部13bに係合しており、これにより第2駆動カム21の図2中のβ方向への回転が阻止されている。すなわち、第2駆動カム21は、初期状態ではα、βの何れの方向にも回転できないロック状態になっており、これにより操作ロッド23が勝手に移動することによる接点の開閉が防止されている。さらに、第1凸部21aと第2凸部21bとの間、および第2凸部21bと第3凸部21cとの間には、アクチュエータ3の第2突起3cと係合する第2被係合部としての第1突起部21gおよび第2突起部21hがそれぞれ形成されている。
【0049】
また、第2駆動カム21の回転軸19には、第1の付勢手段としてのねじりコイルバネ25が巻回されており、このねじりコイルバネ25によって、第2駆動カム21は、第1駆動カム17に近接する方向に付勢されており、初期状態では、第1駆動カム17と当接している。さらに、このねじりコイルバネ25は、第2駆動カム21を回転の一方向である図2中のα方向に付勢している。
【0050】
次に、スイッチ部7について説明する。このスイッチ部7は、図2及び図3に示すように、操作部5のケース部材13が着脱自在に装着されるケース部材33と、このケース部材33の内部に着脱自在に装着され接点が内蔵されたユニットケース35と、上記した操作ロッド23とから構成されている。
【0051】
ケース部材33の一端部には、挿入孔33aが形成されており、この挿入孔33aからユニットケース35が挿入され、ケース部材33の内部に装着される。また、図1に示すように、ケース部材33の外面には、スイッチ本体1を産業機械の防護扉周縁の壁面に取り付けるためのボルトが挿入される一対の取付孔33bが形成されている。なお、このケース部材33に、操作部5側のケース部材13が係合爪等により着脱自在に取り付けられるように構成されている。
【0052】
ところで、ユニットケース35は、図2及び図3に示すように、操作ロッド23の後端部に当接し操作ロッド23と一体となって移動する可動部材37と、この可動部材37に配設される3個の常閉接点、つまり第1、第2及び第3常閉接点39,40,41とを内部に備えている。各常閉接点39〜41は、それぞれ可動端子39a,40a,41aと固定端子39b,40b,41bとからなり、各可動端子39a〜41aは可動部材37に固定され、各固定端子39b〜41bはユニットケース35内の枠部材43に固定されている。ここで、各常閉接点39〜41のうち、2個は産業機械への電源供給及び遮断用およびその2重化対策用であり、残りの1個はこれら電源供給及び遮断用の接点の開閉状態のモニタ用である。
【0053】
そして、可動部材37は、板状の基板部45と、この基板部45の一方側面(図3の右側面)の両端に立設される第1取付部53及び第2取付部54と、基板部45の他方側面(図3の左側面)の中央に立設される第3取付部55とから構成されており、その一端側が操作ロッド23の後端部と当接するとともに、その他端側にコイルバネ51が取り付けられ、コイルバネ51によって可動部材37が操作部5の方向に付勢されている。また、各取付部53〜55には、一対の突起53a,53b,54a,54b,55a,55bがそれぞれ可動部材37の長手方向に互いに対向して設けられている。ここで、コイルバネ51が、本発明の第2の付勢手段を構成している。
【0054】
そして、各常閉接点39〜41の可動端子39a〜41aが、一方の突起53a,54a,55aの根元部それぞれに着脱自在に取り付けられるとともに、各対の突起53a,53b,54a,54b,55a,55bにぞれぞれ外嵌されたバネ57〜59によって、各可動端子39a〜41aが各取付部53〜55に押し付けられて固定されており、これらのバネ57〜59により、各可動端子39a〜41aそれぞれと各固定端子39b〜41bそれぞれとの間の接触力が発生されている。
【0055】
ここで、特に図3に示すように、各常閉接点39〜41は、ユニットケース35内においてスイッチ部7の長手方向に交互にずれて千鳥状に配設されている。そのため、3個の常閉接点を同一平面内に一直線上に配設する場合に比べてスイッチ部7の長さを短くすることができ、スイッチ本体1の小型化を図ることができる。
【0056】
また、ユニットケース35には、産業機械と電気的に接続されるケーブル61が装着されており、ユニットケース35の内部においてケーブル61と各常閉接点39〜41とが電気的に接続され、各常閉接点39〜41が開閉することにより、産業機械への電源供給及び電源供給の遮断が行われるようになっている。
【0057】
ところで、第2常閉接点40の固定端子40bは、図2に示すように、ユニットケース35の枠部材43に形成された常閉接点用取付部43aに着脱自在に取り付けられ、可動端子40aとともにその取り付け位置および取り付け状態を変更可能に取り付けられており、第2常閉接点40を常開接点に切り換えることができるようになっている。
【0058】
すなわち、枠部材43には、上記した常閉接点用取付部43aに加え、固定端子40bが着脱自在に取り付けられる常開接点用取付部43bが形成されており、図4に示すように、第2常閉接点40の可動端子40aを一方の突起54aから取り外して他方の突起54b側に取り付けるとともに、固定端子40bを常閉接点用取付部43aから取り外して常開接点用取付部43bに取り付けることにより、第2常閉接点40を常開接点に切り換えることができる。
【0059】
こうすることで、この常開接点は、第1及び第3常閉接点39,41と逆の開閉動作を行うため、第2常閉接点40の場合とは異なる動作のモニタ用接点として用いることができ、用途に応じて常閉と常開の選択を行うことができる。なお、図4では、閉状態の常開接点に切り換えた場合を示している。
【0060】
なお、アクチュエータ3が進入していない初期状態では、図2および図3に示すように、操作ロッド23はコイルバネ51に抗して第1および第2駆動カム17,21により押圧されてほとんどの部分がスイッチ部7側に没した状態にあり、操作ロッド23により可動部材37が押し込まれている。これによって、各常閉接点39〜41の可動端子39a〜41a及び固定端子39b〜41bが離間し、各常閉接点39〜41がオフ状態となり、産業機械への電源供給が遮断されて産業機械が操作不能な状態となっている。
【0061】
次に、上記のように構成された安全スイッチの動作について図5ないし図12を参照して説明する。いま、図2および図3に示す初期状態からアクチュエータ3が操作部5上面の挿入孔9に進入すると、アクチュエータ3の先端部が第1駆動カム17および第2駆動カム21の傾斜面17d,21eを摺動しながら両駆動カム17,21間に進入していき、それに伴い図5(a)に示すように、ねじりコイルバネ25の付勢力に抗して第2駆動カム21が第1駆動カム17から離間する方向に移動する。これによって、第2駆動カム21の第3凸部21cとケース部材13の第2段部13bとの係合が外れてロック状態が解除され、第2駆動カム21は回転可能な状態となる。
【0062】
このとき、図5(b)に示すように、アクチュエータ3の第1突起3bが第1駆動カム17の第1凹部17aに係合し、アクチュエータ3の進入によって先ず第1駆動カム17が同図中のα方向に回転を始める。一方、第2駆動カム21は、図5(c)に示すように、第3凸部21cが操作ロッド23の先端部を押圧した状態で、未だ回転せずに停止したままである。
【0063】
この状態から、アクチュエータ3がさらに進入すると、第1駆動カム17は、図6(a)に示すように、アクチュエータ3の第1突起3bが第1凹部17aに係合した状態でα方向にさらに回転する。すると、図6(b)に示すように、アクチュエータ3の第2突起3cが第2駆動カム21の第1突起部21gに係合し、アクチュエータ3の進入により第2突起3cが第1突起部21gを押圧する。そして、第1駆動カム17の回転開始よりも遅れて、第2駆動カム21がねじりコイルバネ25の付勢力に抗して同図中のβ方向に回転を開始する。このとき、アクチュエータ3の基板部3aの両面にそれぞれ形成された第1および第2突起3b,3cが両駆動カム17,21の回転軸15,19を挟んだ両側で各駆動カム17,21と係合するため、両駆動カム17,21は、アクチュエータ3の進入に伴って互いに逆方向に回転する。
【0064】
このとき、図6(b)に示すように、第2駆動カム21の第3凸部21cの周面に操作ロッド23の先端部が当接しているため、第1駆動カム17が、アクチュエータ3の進入によりすでにいくらか回転し、図6(a)に示すように、操作ロッド23の先端部に対向した摺動部17cの小径部分が操作ロッド23の先端部から離間していても、コイルバネ51の付勢力による操作ロッド23の両駆動カム17,21方向への移動は規制されたままである。
【0065】
そして、アクチュエータ3がさらに進入すると、これに連動して第1駆動カム17がα方向にさらに回転するとともに、第2駆動カム21がβ方向に回転され、アクチュエータ3の進入位置が図7に示す第1位置▲1▼に達すると、第2駆動カム21の第3凸部21cと操作ロッド23の先端部との当接状態が解除される。その結果、操作ロッド23がコイルバネ51の付勢力により可動部材37と一体となって操作部5方向へ移動し、図8に示すように、各常閉接点39〜41の可動端子39a〜41aそれぞれと固定端子39b〜41bぞれぞれとが接触して各常閉接点39〜41がオン状態に切り換わり、産業機械への電源が供給されて産業機械が操作可能な状態となる。
【0066】
一方、図7に示す状態からアクチュエータ3が後退すると、図9(a)に示すように、アクチュエータ3の第1突起3bが第1駆動カム17の第1凹部17aと係合していることから、第1駆動カム17がアクチュエータ3の後退に伴って同図中のβ方向に回転し、これに連動して操作ロッド23の先端部が第1駆動カム17の摺接面17cの小径部分から大径部分へと摺接し、操作ロッド23が摺接面17cにより押圧されながらコイルバネ51の付勢力に抗してスイッチ部7側へ移動する。このとき、第2駆動カム21は、図9(b)に示すように、ねじりコイルバネ25によってα方向に付勢されているが、第3凸部21cの側面が操作ロッド23の先端部に当接して係止した状態に保持され続けるため、第2駆動カム21は、その回転が停止された状態のままとなっている。
【0067】
そして、アクチュエータ3がさらに後退されるのに伴い、操作ロッド23が第1駆動カム17の摺接面17cによりさらにスイッチ部7側へ押し込まれ、アクチュエータ3の進入位置が図10(a)に示す第2位置▲2▼(図7の第1位置▲1▼よりも浅い進入位置に相当する)にまで後退すると、各常閉接点39〜41がオフ状態に切り換わり、産業機械は操作不能な状態となる。このとき、アクチュエータの進入位置が第2位置▲2▼にまで後退し、操作ロッド23がスイッチ部7側へ移動することにより、第2駆動カム21の第3凸部21cの側面と操作ロッド23の先端部との係止状態が解除されるため、第2駆動カム21は、図10(b)に示すように、ねじりコイルバネ25の付勢力によってα方向に回転し、操作ロッド23は、第1駆動カム17の摺接面17cの大径部分および第3凸部21cによりその先端部が押圧された初期状態に戻る。さらに、アクチュエータ3が操作部5から抜き出されると、第2駆動カム21は、ねじりコイルバネ25の付勢力によって第1駆動カム17に当接するとともに、第3凸部21cがケース部材13の第2段部13bと係合する。その結果、第2駆動カム21は、その回転がロックされたロック状態となる。
【0068】
ところで、操作部5の側面の挿入孔11からアクチュエータ3が進入した場合も、上記と同様の動作により、両駆動カム17,21を回転させて各常閉接点39〜41を閉状態にすることができる。すなわち、図2および図3に示す初期状態から、アクチュエータ3が操作部5側面の挿入孔11から進入すると、アクチュエータ3により第2駆動カム21のロック状態が解除され、図11(a)に示すように、アクチュエータ3の第1突起3bが第1駆動カム17の第2凹部17bに係合して第1駆動カム17がα方向に回転する。一方、図11(b)に示すように、アクチュエータ3の第2突起3cにより第2駆動カム21の第2突起部21hが押圧されることにより、第2駆動カム21がβ方向に回転する。
【0069】
そして、この状態からアクチュエータ3がさらに進入すると、図12に示すように、第2駆動カム21の第3凸部21cと操作ロッド23の先端部との当接状態が解除されて、操作ロッド23が操作部5側へ移動し、各常閉接点39〜41がオン状態に切り換わる。なお、この状態からアクチュエータ3を後退させた場合には、図9および図10に示したのと同様に第1および第2駆動カム17,21が回転し、各常閉接点39〜41がオフ状態に切り換わるとともに、第2駆動カム21の回転がロックされる。
【0070】
従って、上記した実施形態によれば、第1駆動カム17および第2駆動カム21の2個のカムと、操作部5に設けた第2段部13bとにより、専用アクチュエータ以外の工具(例えばドライバーなど)での接点の開閉操作を防止する安全機構が構成されているため、従来のように駆動カムの回転をロックする複数の専用のロック部材が不要となり、操作部5の簡素化および小型化を図ることができ、その結果、スイッチ本体1を小型化することができる。さらに、操作ロッド23は、両駆動カム17,21を互いに逆回転させなければ移動しないため、専用のアクチュエータ以外の工具を用いた接点39〜41の開閉操作をさらに困難にすることができ、安全スイッチの信頼性を向上することができる。
【0071】
また、両駆動カム17,21、およびアクチュエータ3が薄板状に形成されているため、操作部5の薄型化を図ることができる。特に、アクチュエータ3の操作部5への進入時には、アクチュエータ3が両駆動カム17,21の間に介挿され、アクチュエータ3の厚みに相当する長さ分だけ第2駆動カム21を回転軸方向に移動させることで、第2駆動カム21のロック状態を解除することができるため、ケース部材13内に余分なスペースを必要とせず、操作部5の厚みを抑えることができる。こうすることで、スイッチ本体1をさらに薄型化、小型化することが可能となる。
【0072】
さらに、アクチュエータ3の進入時には、第2駆動カム21が第1駆動カム17に遅れて回転を開始して操作ロッド23を移動させるため、アクチュエータ3の進入位置が深くなる第1位置▲1▼で接点39〜41を閉状態にすることできる。こうすることで、アクチュエータ3の進入が不十分なときには、接点39〜41が閉状態になるのを防止することができ、安全スイッチの信頼性を向上することができる。
【0073】
一方、進入状態のアクチュエータ3が後退するときには、操作ロッド23は第1駆動カム17の回転にのみ連動して移動し、アクチュエータ3の進入位置が第1位置▲1▼よりも浅い第2位置▲2▼に達したときに、接点39〜41が開状態に切り換わる。そのため、アクチュエータ3が進入して一旦接点39〜41が閉状態に切り換わった後は、アクチュエータ3の進入位置が多少浅くなったとしても接点39〜41が切り換わることを防止できる。こうすることで、例えば振動等により作業者の意図に反してアクチュエータ3の進入位置が浅くなった場合であっても、不意に接点39〜41が切り換わって、産業機械が操作不能な状態になるのを防止することができる。
【0074】
また、操作部5を成すケース部材13と、スイッチ部7を成すケース部材33とを着脱自在に構成しているため、操作部5およびスイッチ部7を各々ユニット化できて最終的な組立作業の簡素化を図ることが可能となる。
【0075】
さらに、各常閉接点39〜41がケーブル61に予め電気的に接続されてユニットケース35内に配設されているため、常閉接点39〜41とケーブル61とを接続するために従来のような接続端子129,131(図14,図15参照)を設ける必要がなく、スイッチ部7の構成を簡素化して小型化を図ることができる。
【0076】
ここで、安全スイッチと産業機械とを接続するためには、ケーブル61の一端部を産業機械側に接続するとともに、ユニットケース35をスイッチ部7のケース部材33内に装着するだけでよいため、従来のように接点とケーブルとを接続する煩雑な配線作業を行う必要がなく、また配線作業のために蓋を開閉する必要もなく、配線作業中における配線ミスや蓋の閉め忘れによる浸水等を未然に防止することができる。
【0077】
また、上記した実施形態では、3個の常閉接点39〜41を用い、その開閉動作により産業機械への電源供給及び供給遮断を行っているため、例えば、常閉接点39〜41がオン状態となって、産業機械への電源供給が行われている際に、常閉接点39〜41の可動端子39a〜41aと固定端子39b〜41bとが溶着した場合であっても、アクチュエータ3が後退し、操作ロッド23によって可動部材37が押し込まれることにより、溶着した可動端子39a〜41aと固定端子39b〜41bとを強制的に開離することができ、安全スイッチの信頼性を向上することができる。
【0078】
また、本実施形態では、常閉接点を3個設けているが、これに限定されるものではなく、1個または2個或いは、4個以上設けてもよい。なお、安全スイッチとしての信頼性を高めるためには、常閉接点を少なくとも2個設けることが望ましい。さらに、第2常閉接点40は、可動端子40aと固定端子40bの位置を変更することにより、常開接点に切り換えることができるよう構成されているため、スイッチ部7の接点構成を用途に応じて簡単に変更することができる。
【0079】
このとき、第2常閉接点40を常開接点に切り換える場合には、可動端子40aと固定端子40bの位置を変更するだけよく、各接点構造に専用の部品を必要としないため、コストの低減を図ることができ、しかも部品が増加することによる部品の組間違え等も未然に防ぐことができる。なお、本実施形態では、第2常閉接点40のみを接点構造が切り換え可能な接点として構成しているが、これに限定されるものではなく、接点構造が切り換え可能な接点の数は任意である。
【0080】
また、上記した実施形態では、アクチュエータ3側に突起を設け、これを第1および第2駆動カム17,21側の凹部等と係合させることで、両駆動カム17,21を回転させているが、これとは逆に、例えば各駆動カム17,21側に突起を設けてアクチュエータ3側の凹部と係合させるようにしてもよく、要するに、アクチュエータ3と両駆動カム17,21とが係合して、アクチュエータ3の進入・後退に連動して両駆動カム17,21が回転するように構成されていればよい。
【0081】
また、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。特に、両駆動カム17,21の形状は、上記したものに限定されず、アクチュエータも薄い棒状であっても構わない。
【0082】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、第1駆動カムおよび第2駆動カムの2個のカムと、操作部に設けたロック部とにより、専用アクチュエータ以外の工具(例えばドライバーなど)での接点の開閉操作を防止する安全機構を構成しているため、従来のように駆動カムの回転をロックする複数の専用のロック部材を用いる必要がなく、操作部の簡素化および小型化を図ることが可能となる。さらに、操作ロッドの移動は、両駆動カムの回転により可能となるため、専用のアクチュエータ以外の工具を用いた接点の開閉を困難にすることができ、その結果、安全スイッチの信頼性を向上することが可能になる。
【0083】
また、請求項2に記載の発明によれば、両駆動カムが薄板状に形成されているため、操作部を薄型化することができ、しかもアクチュエータが薄板状に形成されているため、操作部に必要なアクチュエータ進入用のスペースを小さくすることができ、その結果、操作部の薄型化、さらにはスイッチ本体の薄型化、小型化が可能となる。
【0084】
また、請求項3に記載の発明によれば、第1駆動カムおよび第2駆動カムを互いに逆回転させなければ、操作ロッドが移動しないため、専用のアクチュエータ以外の工具での操作ロッドの移動を非常に困難にすることができ、安全スイッチの信頼性を向上することができる。
【0085】
また、請求項4に記載の発明によれば、アクチュエータが操作部に進入すると、アクチュエータの両面に形成された係合部それぞれが両駆動カムに係合して両駆動カムが回転されるとともに、各係合部が両駆動カムの回転軸を挟む対向位置で各駆動カムに係合しているため、アクチュエータの進入・後退に連動して両駆動カムを互いに逆方向に回転させることができ、これによって専用のアクチュエータ以外の工具での操作ロッドの移動を非常に困難にすることができ、安全スイッチの信頼性を向上することができる。
【0086】
また、請求項5に記載の発明によれば、アクチュエータの進入により第2駆動カムを付勢手段に抗して第1駆動カムから離間させた後、アクチュエータが操作部から後退すると、第2駆動カムは付勢手段に付勢されて第1駆動カムに近接するため、第2駆動カムを自動的にロック状態に戻すことができる。
【0087】
また、請求項6に記載の発明によれば、アクチュエータが深く進入する第1位置で接点が開または閉に切り換わるため、アクチュエータの操作部への進入が不十分な場合は接点を切り換えることができず、安全スイッチの信頼性を向上することができる。一方、アクチュエータが進入して接点が切り換わった後に、アクチュエータが後退してその進入位置が第1位置より浅くなる第2位置になったときに接点が切り換わるため、一旦アクチュエータが進入して接点が切り換わった後は、その進入位置が多少浅くなったとしても接点が切り換わるのを防止することができ、例えば振動等により作業者の意図に反してアクチュエータの進入位置が浅くなった場合であっても、不意に接点が切り換わるのを防止することができる。
【0088】
また、請求項7に記載の発明によれば、アクチュエータの進入時に、第2駆動カムが第1駆動カムに遅れて回転を開始し、両駆動カムがともに回転することで操作ロッドが移動するため、アクチュエータの進入位置が深い第1位置での接点の切り換えが可能となる。一方、アクチュエータの後退時には、第2駆動カムの回転に関わらず第1駆動カムの逆回転のみに連動して操作ロッドが移動するため、第1位置とは異なる浅い進入位置での接点の切り換えが可能となる。
【0089】
また、請求項8に記載の発明によれば、アクチュエータの進入時に、アクチュエータの第1係合部が第1駆動カムの第1被係合部に係合することで第1駆動カムが回転し、これに遅れて第2係合部が第2駆動カムの第2被係合部に係合することで第2駆動カムが回転し、両駆動カムがともに回転することにより操作ロッドが移動するため、アクチュエータの進入位置が深い第1位置での接点の切り換えが可能となり、その結果、アクチュエータの進入が不十分な状態で接点が開閉するのを防止することが可能になる。
【0090】
一方、アクチュエータが第1位置に達した後は、第2駆動カムは操作ロッドの先端に係止してその回転が停止されるとともに、操作ロッドが第1駆動カムの逆回転のみに連動して移動するため、アクチュエータの進入位置が第1位置より浅い第2位置での接点の切り換えが可能となり、その結果、振動等によりアクチュエータの進入位置が浅くなった場合であっても、不意に接点が切り換わるのを防止することが可能になる。
【0091】
また、請求項9に記載の発明によれば、各接点がケーブルに予め接続されてユニットケース内に配設されているため、従来のように接点とケーブルとを接続するための接続端子が不要になり、スイッチ部の簡素化および小型化を図ることができる。また、安全スイッチと外部の装置とを接続するには、ユニットケースをスイッチ部に装着するだけでよいため、従来のように、接点とケーブルとを接続する煩雑な配線作業を行う必要がなく、また配線作業のために蓋を開閉する必要もなく、配線作業中における配線ミスや蓋の閉め忘れによる浸水等を未然に防止することが可能になる。
【0092】
また、請求項10に記載の発明によれば、スイッチ部において複数の接点が千鳥状に配設されているため、複数の接点を一直線上に配列する場合に比べて、スイッチ部の長さを短くすることができ、安全スイッチの小型化を図ることが可能になる。
【0093】
また、請求項11に記載の発明によれば、、接点のうち少なくとも1個が常閉接点からなり、この常閉接点が開状態のときに外部装置が操作不能になるため、例えば常閉接点が閉状態のときに接点が溶着した場合であっても、この常閉接点を開状態にすることで溶着した接点を強制的に開離して外部装置を操作不能にすることができ、安全スイッチの信頼性を向上することが可能になる。
【0094】
また、請求項12に記載の発明によれば、少なくとも1個の接点が他の常閉接点とは逆の開閉動作を行う常開の補助接点であるため、この補助接点の開閉状態のみをモニタすることにより、他の常閉接点の開閉状態を識別することができ、さらに例えば、この補助接点と常閉接点とが同じ開閉状態を示したときはいずれかの接点が故障していることを容易に判断することが可能になる。
【0095】
また、請求項13に記載の発明によれば、少なくとも1個の接点が、可動端子および固定端子の位置を変更することにより、常閉または常開の接点構造に切り換えられる構成であるため、常閉接点または常開接点専用の部品を設ける必要がなく、部品の共用化を図ることができ、コストを低減することができ、しかも、接点構造を切り換える際には、可動端子及び固定端子の位置を変更するだけであるため、部品の種類が増加することによる部品の組間違えを未然に防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施形態におけるスイッチ本体の断面図である。
【図3】図2のA−A線矢視断面図である。
【図4】この発明の一実施形態における一部の平面図である。
【図5】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図6】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図7】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図8】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図9】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図10】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図11】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図12】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図13】従来例の安全スイッチを示す斜視図である。
【図14】従来例のスイッチ本体の断面図である。
【図15】図12のA−A線矢視断面図である。
【図16】図12のB−B線矢視断面図である。
【図17】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 スイッチ本体
3 アクチュエータ
3b 第1突起(第1係合部)
3c 第2突起(第2係合部)
5 操作部
7 スイッチ部
13b 第2段部(ロック部)
17 第1駆動カム
17a 第1凹部(第1被係合部)
17b 第2凹部(第1被係合部)
19 回転軸
21 第2駆動カム
21g 第1突起部(第2被係合部)
21h 第2突起部(第2被係合部)
23 操作ロッド
25 ねじりコイルバネ(第1の付勢手段)
35 ユニットケース
39,40,41 常閉接点
39a,40a,41a 可動端子
39b,40b,41b 固定端子
51 コイルバネ(第2の付勢手段)
61 ケーブル
Claims (13)
- アクチュエータがスイッチ本体の操作部に進入し、これに応じてスイッチ部の操作ロッドが移動することにより少なくとも1個の接点が開閉する安全スイッチにおいて、
前記操作部に設けられたロック部と、
前記操作部に設けられ前記アクチュエータの進入・後退に応じて回転する第1駆動カムと、
前記操作部に前記第1駆動カムと対向して設けられ、前記アクチュエータの進入・後退に応じて回転軸方向に移動するとともに前記第1駆動カムと別個に回転する第2駆動カムとを備え、
前記第2駆動カムが、前記アクチュエータの進入により、前記ロック部に係合してその回転が阻止されたロック状態から、前記第1駆動カムから離間する方向に移動して前記ロック部との係合が解除されて回転可能になり、前記アクチュエータの進入に連れて回転し、前記アクチュエータの後退により進入時とは反対方向に回転するとともに、前記第1駆動カムに接近する方向に移動して前記係合部に係合し、
前記操作ロッドが、前記アクチュエータの進入による前記両駆動カムの回転により移動可能な状態になる
ことを特徴とする安全スイッチ。 - 前記アクチュエータ及び前記両駆動カムが、薄板状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の安全スイッチ。
- 前記第1駆動カムと前記第2駆動カムとが、前記アクチュエータの進入時及び後退時に、互いに逆方向に回転することを特徴とする請求項1または2に記載の安全スイッチ。
- 前記アクチュエータの両面に前記両駆動カムそれぞれに係合する係合部を設け、前記両係合部が、前記アクチュエータの前記両駆動カム間への進入により、前記両駆動カムの回転軸を挟む対向位置において前記両駆動カムそれぞれと係合することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の安全スイッチ。
- 前記第2駆動カムを前記第1駆動カムに接近する方向に付勢する付勢手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の安全スイッチ。
- 前記アクチュエータが前記操作部に深く進入してその進入位置が第1位置に達したときに、前記操作ロッドの移動によって前記接点が開または閉に切り換わり、その後前記アクチュエータの進入位置が浅くなって第2位置になったときに前記接点が閉または開に切り換わることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の安全スイッチ。
- 前記アクチュエータの前記操作部への進入により、前記第1駆動カムが回転を開始し、前記アクチュエータが前記第1位置に達する直前に前記第2駆動カムが回転を開始し、前記両駆動カムの回転により前記アクチュエータの進入位置が前記第1位置に達して前記操作ロッドが移動し、
進入状態の前記アクチュエータの後退により、前記第1駆動カムが進入時と反対方向に逆回転を開始し、前記第1駆動カムの逆回転に連動して前記操作ロッドが進入時と逆方向に移動することを特徴とする請求項6記載の安全スイッチ。 - 前記アクチュエータの両面に形成され前記第1,第2駆動カムそれぞれに係合する第1,第2係合部と、
前記両駆動カムにそれぞれ形成され、前記両駆動カムの回転軸を挟む対向位置において前記第1,第2係合部がそれぞれ係合する第1,第2被係合部と、
前記第2駆動カムを前記第1駆動カムに近接する方向に付勢するとともに、回転の一方向に付勢する第1の付勢手段と、
前記操作ロッドを前記両駆動カムの方向に付勢する第2の付勢手段と
を備え、
前記アクチュエータの前記操作部への進入に伴い、前記アクチュエータが、前記操作部への進入時に前記両駆動カム間に入り込み、前記第1の付勢手段に抗して前記第2駆動カムが回転軸方向に移動し、前記第1係合部が前記第1被係合部に係合して前記第1駆動カムが前記一方向と同方向に回転を開始し、前記アクチュエータの進入位置が第1位置に達する直前に、第2係合部が前記第2被係合部に係合して前記第2駆動カムが前記第1の付勢手段に抗して前記一方向と逆の他方向に回転を開始し、前記両駆動カムの回転により、前記アクチュエータの進入位置が前記第1位置に達して前記第2の付勢手段の付勢により前記操作ロッドが移動し、前記操作ロッドの先端が前記第2駆動カムに係止するとともに、前記接点が開または閉に切り換わり、
進入状態の前記アクチュエータの前記操作部からの後退に伴い、前記第1係合部及び前記第1被係合部の係合によって前記第1駆動カムが進入時と反対方向に逆回転を開始し、前記第1駆動カムの逆回転により前記操作ロッドの先端が前記第1駆動カムの周面を摺接して前記第2の付勢手段に抗して進入時と逆方向に移動を開始し、前記アクチュエータの進入位置が前記第1位置よりも浅い第2位置に達したときに前記操作ロッドの先端と前記第2駆動カムとの係止が外れ、前記第1の付勢手段の付勢により前記第2駆動カムが前記一方向に回転を開始するとともに、前記接点が閉または開に切り換わる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の安全スイッチ。 - 前記接点が、外部との接続用のケーブルの端部に電気的に接続されてユニットケース内に配設され、前記ユニットケースが前記スイッチ部に着脱自在に装着されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の安全スイッチ。
- 前記接点が、前記スイッチ部に複数個設けられて千鳥状に配設されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の安全スイッチ。
- 前記各接点のうち少なくとも1個が、外部装置の動作制御に使用される常閉接点からなり、前記アクチュエータの進入時に、前記常閉接点が閉状態となって前記外部装置を操作可能にし、前記アクチュエータの後退時に、前記常閉接点が開状態となって前記外部装置を操作不能にすることを特徴とする請求項10に記載の安全スイッチ。
- 前記各接点のうち少なくとも1個が、前記常閉接点が閉状態または開状態のときに、開状態または閉状態となる常開の補助接点からなることを特徴とする請求項11に記載の安全スイッチ。
- 前記各接点のうち少なくとも1個が、その位置を変更可能な可動端子と固定端子とを有し、これら可動端子及び固定端子の位置を変更することにより、常閉または常開の接点構造に切り換えられる構成であることを特徴とする請求項11または12に記載の安全スイッチ。
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