JP4119192B2 - 押ボタンスイッチ - Google Patents

押ボタンスイッチ Download PDF

Info

Publication number
JP4119192B2
JP4119192B2 JP2002213653A JP2002213653A JP4119192B2 JP 4119192 B2 JP4119192 B2 JP 4119192B2 JP 2002213653 A JP2002213653 A JP 2002213653A JP 2002213653 A JP2002213653 A JP 2002213653A JP 4119192 B2 JP4119192 B2 JP 4119192B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
actuator
contact
contact portion
operation unit
push button
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002213653A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004055434A (ja
Inventor
繁年 藤谷
敦 松本
正司 藤本
崇 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idec Corp
Original Assignee
Idec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idec Corp filed Critical Idec Corp
Priority to JP2002213653A priority Critical patent/JP4119192B2/ja
Publication of JP2004055434A publication Critical patent/JP2004055434A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4119192B2 publication Critical patent/JP4119192B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Push-Button Switches (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、押ボタンスイッチに関し、特に非常停止用に好適な押ボタンスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば工作機械の制御パネルには、安全装置として非常停止用の押ボタンスイッチが配設されており、非常時にその押ボタンスイッチを押込操作することにより、機械の主回路への電源供給を遮断して動作を停止できるようになっている。非常停止用の押ボタンスイッチの一例を図12及び図13を参照しながら説明する。
【0003】
図12及び図13に示す押ボタンスイッチは操作部301と接点部302によって構成されている。
【0004】
操作部301は、円筒状の操作部本体311と、操作部本体311内に摺動自在に設けられた操作軸312を備えている。操作軸312は復帰ばね314により前方側に向けて付勢されており、この操作軸312の前端に押ボタン313が設けられている。接点部302にはB接点320が内蔵されており、そのB接点320のホルダ(接点開閉用のアクチュエータ)322が、操作部301の操作軸312の先端に当接している。
【0005】
以上の構造の押ボタンスイッチにおいて、図12の状態(押し込み前の状態)から操作部301の操作ボタン313を押すと、操作軸312にてホルダ322が押されて、接点部302に内蔵のB接点320が開離してOFF状態となるとともに、操作軸312の係止爪312bに操作部本体311内のロック片315が係合して操作軸312が押込位置にロックされ、B接点320の開離状態が維持される(図13)。
【0006】
また、このようなロック状態から、押ボタン313及び操作軸312を操作部301の中心を軸として回転すると、係止爪312bとロック片315との係合が解除され(操作軸312のロック解除)、操作部301の復帰ばね314の弾性力により、操作軸312及び押ボタン313が元の位置(押し込み前の位置)に復帰するとともに、B接点320が復帰ばね323の弾性力にてON状態に復帰する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した構造の押ボタンスイッチによれば、接点部302のホルダ322が操作部301の操作軸312の先端に当接しているだけであるので、例えば、押ボタン313が押された後に、操作部301の故障等によりロック状態の操作軸312が復帰側に移動した場合、あるいは、何らかの原因により接点部302が操作部301から脱落した場合には、接点部302の復帰ばね323の弾性力により、B接点320がON状態となり、工作機械などへの電源供給が可能な状況となるので危険である。
【0008】
また、接点部302に内蔵の接点がA接点である場合、例えば、接点に過大な電流が流れて接点が溶着し、その溶着力が接点部302の復帰ばね323の弾性力よりも大きい場合には、操作軸312が復帰側(接点開離側)に移動しても、A接点が開離しないという不具合が生じる。
【0009】
本発明はそのような実情に鑑みてなされたもので、操作部の操作に応じて接点部の接点の開/閉が確実に切り替わる構造の押ボタンスイッチを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の押ボタンスイッチは、接点及び接点開閉用のアクチュエータを有する接点部と、その接点部の接点を開閉操作するためのアクチュエータ及び押ボタンを有する操作部とを備えた押ボタンスイッチにおいて、前記操作部のアクチュエータと前記接点部のアクチュエータとが相互に係合しており、その操作部のアクチュエータの動作に連動して前記接点部の接点が強制的に開閉制御されるように構成されており、前記操作部のアクチュエータから前記接点部のアクチュエータが脱落した場合に、前記操作部のアクチュエータの押し込み動作が完了した時の状態で前記接点を維持する維持手段が前記接点部のアクチュエータに設けられていることによって特徴づけられる。また、前記維持手段は、前記接点部に固定配置された固定片と前記接点部のアクチュエータとの間に配置されたばねであってもよい。
【0011】
本発明の押ボタンスイッチによれば、操作部のアクチュエータの動作に連動して接点部のアクチュエータが動いて接点が強制的に開閉されるので、操作部を操作したのにも関わらず、接点の開/閉が切り替わらないといった不具合がなくなり、確実な接点の開閉制御が可能になる。
【0012】
また、接点部にB接点を使用している場合、B接点の復帰ばねの弾性力に関係なく、B接点を強制的に開閉制御することができる。また、何らかの理由によって接点部が操作部から脱落するという事態などが発生しても、B接点を開離状態に保持することが可能になる。
【0013】
本発明の押ボタンスイッチにおいて、操作部のアクチュエータの操作方向に対して接点部のアクチュエータの操作方向が交差(例えば直交)するように接点部を配置してもよい。このような構造を採用すれば、操作部のアクチュエータと接点部のアクチュエータとを同軸(直列)に配置した場合と比較して、スイッチ奥行き方向の寸法を短くすることができる。
【0014】
本発明の押ボタンスイッチのより具体的な形態として、操作部のアクチュエータにガイド溝を形成し、そのガイド溝に係合する係合凸部を接点部のアクチュエータに形成するとともに、前記ガイド溝の形状を、操作部のアクチュエータの動きに連動して接点部の接点の開/閉が切り替わるように、接点部のアクチュエータに変位を与える形状にするという構成を挙げることができる。
【0015】
また、他の形態として、操作部のアクチュエータにガイド片を形成し、そのガイド片に係合する係合凹部を接点部のアクチュエータに形成するとともに、前記ガイド片の形状を、操作部のアクチュエータの動きに連動して接点部の接点の開/閉が切り替わるように、接点部のアクチュエータに変位を与える形状にするという構成を挙げることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1及び図2はそれぞれ本発明の押ボタンスイッチの実施形態の構造を示す断面図である。図3はその実施形態に用いる操作部アクチュエータの要部構造を示す斜視図である。図4は同じく実施形態に用いるB接点及び接点部アクチュエータのみを抽出して示す斜視図である。
【0018】
なお、図1は押ボタンの押し込み前の状態を示し、図2は押ボタンの押し込み状態を示している。また、図1(B)は同図(A)のV−V断面図であり、図2(B)は同図(A)のW−W断面図である。
【0019】
本実施形態の押ボタンスイッチは、プッシュロックターンリセット式の非常停止スイッチであって、操作部1及び接点部2を備えている。接点部2には、接点部アクチュエータ22を有するB接点20が内蔵されている。
【0020】
操作部1は、円筒形状の操作部本体11、操作部アクチュエータ(操作軸)12及び押ボタン13を備えている。操作部アクチュエータ12は、操作部本体11内に摺動自在に嵌め込まれており、この操作部アクチュエータ12の前端に押ボタン13が設けられている。なお、操作部アクチュエータ12(後述するアクチュエータ本体125)は、押ボタン13を回転操作したときに、それに伴って回転するようになっている。
【0021】
操作部アクチュエータ12には係止爪12b及びフランジ12cが設けられている。操作部アクチュエータ12のフランジ12cと操作部本体11内の係止段部11aとの間に復帰ばね(コイルばね)14が配置されており、その復帰ばね14の弾性力にて操作部アクチュエータ12が前方側に向けて付勢されている。なお、図1に示す状態(押し込み前の状態)では、操作部アクチュエータ12の係止爪12bが操作部本体11内の係止段部11aに当たっており、操作部アクチュエータ12の前方側への移動が規制されている。
【0022】
操作部本体11の内部にロック片15が設けられている。ロック片15は、操作部本体11の軸方向(操作方向)と直交する方向に変位が可能であり、係止段部11aの後方に配置されている。ロック片15と操作部本体11の内面との間には、ロック片15を操作部本体11の中心に向けて押圧する押圧ばね(コイルばね)16が配置されている。
【0023】
そして、ロック片15は、操作部アクチュエータ12が図1の位置から接点部2側に向けて押されたときに、操作部アクチュエータ12の係止爪12bにて外方に押され、その係止爪12bを乗り越えた後に、係止爪12bの前端面に当接(係止)して操作部アクチュエータ12の動きをロックする(図2)。
【0024】
また、このようなロック状態から、押ボタン13の操作により、操作部アクチュエータ12を操作部1の中心を軸として回転すると、係止爪12bとロック片15との係合が解除され(操作部アクチュエータ12のロック解除)、操作部1の復帰ばね14の弾性力により、操作部アクチュエータ12及び押ボタン13が元の位置(図1の押し込み前の位置)に復帰する。
【0025】
次に、本実施形態の特徴部分について説明する。
【0026】
まず、操作部アクチュエータ12の先端部に四角柱形状のガイド部126が設けられている。ガイド部126には、図3に示すように、円形の係合フランジ126aが一体形成されている。係合フランジ126aは、アクチュエータ本体125の係合溝125aに嵌め込まれており、これら係合フランジ126aと係合溝125aとの係合により、アクチュエータ本体125の前後方向の移動(軸方向の移動)に連動してガイド部126が移動する。また、アクチュエータ本体125はガイド部126に対し、操作部アクチュエータ12の軸心を中心として回転自在となっており、アクチュエータ本体125のみを単独で回転操作することができる。なお、ガイド部126の回転(操作部アクチュエータ12の軸心を中心として回転)は規制部材(図示せず)によって規制されている。
【0027】
操作部アクチュエータ12のガイド部126の側面にガイド溝12aが形成されている。ガイド溝12aは、操作部アクチュエータ12の先端から、図中斜め上方に傾斜する傾斜部C1、第1平行部C2、下方に傾斜する傾斜部C3及び第2平行部C4が順次連なる形状に加工されている。第1平行部C2と第2平行部C4との間の距離(変位量)は、B接点20の可動片21の変位量に相当する距離に設定されている。
【0028】
一方、接点部2のB接点20は、接点部2を操作部1に装着した状態で、接点部アクチュエータ22の操作方向が操作部アクチュエータ12の操作方向と直交するように配置されている。
【0029】
接点部アクチュエータ22の先端には、操作部アクチュエータ12のガイド溝12aに係合する係合ピン22aが設けられている。また、接点部アクチュエータ22には、ばね収容部22b及び可動片収容部22cが設けられている。ばね収容部22b及び可動片収容部22cはそれぞれ接点部アクチュエータ22を貫通する貫通穴である。
【0030】
ばね収容部22bの内部には、接点部2に固定配置された固定片2aが挿入配置されており、その固定片2aとばね収容部22bの内面(可動片21側の面)との間にコイルばね23が配置されている。
【0031】
可動片収容部22cには、B接点20の可動片21が両端を外方に突き出した状態で配置されている。可動片21はコイルばね24を介して接点部アクチュエータ22に保持されている。
【0032】
以上の構造のB接点20において、接点部アクチュエータ22に外力が作用してないときには、ばね収容部22bに配置されたコイルばね23によってB接点20が開離した状態が保持され、この開離状態から接点部アクチュエータ22が操作方向(図4の矢印の方向)に移動するとB接点20が閉じてONの状態になる。また、ON状態から接点部アクチュエータ22が逆向きに移動するとB接点20が開離してOFF状態となる。
【0033】
次に、本実施形態の作用を図1〜図5を参照しながら説明する。
【0034】
まず、図5に示すように、接点部2を操作部1に装着していない状態では、接点部アクチュエータ22はフリーな状態であり、接点部2のB接点20は常に開離された状態(OFF状態)が維持される。従って、接点部2に配線接続を行って通電可能状態としても、安全上の問題は発生しない。
【0035】
次に、接点部アクチュエータ22の係合ピン22aを操作部アクチュエータ12のガイド溝12aの入口に合わせた状態で操作部1に装着すると、その装着過程において、係合ピン22aがガイド溝12aの傾斜部C1で押されて、接点部アクチュエータ22がB接点20を閉じる向きに動き、操作部1への接点部2の装着が完了した時点で、係合ピン22aがガイド溝12aの第1平行部C2に位置してB接点20がON状態になる(図1)。
【0036】
そして、図1に示す状態から押ボタン13を押すと、その押し込み過程において、接点部アクチュエータ22の係合ピン22aがガイド溝12aの傾斜部C3で押されて、接点部アクチュエータ22がB接点20を開離する向きに動き、操作部アクチュエータ12がロック片15にてロックされる位置(押し込み完了位置)まで達した時点で、係合ピン22aがガイド溝12aの第2平行部C4に位置してB接点20がOFF状態に維持される(図2)。
【0037】
また、図2の状態から、アクチュエータ本体125を操作部1の中心を軸として回転すると、操作部アクチュエータ12のロックが解除されるとともに、操作部1の復帰ばね14の弾性力により、操作部アクチュエータ12が元の位置に復帰し、この操作部アクチュエータ12の動作に連動して接点部アクチュエータ22が動いてB接点20がON状態に復帰する。
【0038】
このように、本実施形態においては、操作部1の操作部アクチュエータ12の動作に連動して、接点部2の接点部アクチュエータ22が動いてB接点20が強制的に開閉制御されるので、操作部1を操作したのにも関わらず、B接点20が切り替わらないというような不具合がなくなり、切替動作の信頼性を高めることができる。しかも、何らかの理由により、操作部1から接点部2が脱落した場合には、図5に示すように、接点部アクチュエータ22がフリーな状態となり、コイルばね23によってB接点20が開離した状態が維持されるので、安全面の問題もない。
【0039】
また、本実施形態では、操作部アクチュエータ12の操作方向に対して接点部アクチュエータ22の操作方向が直交するようにB接点20を接点部2内に配置しているので、それら2つのアクチュエータを同軸(直列)に配置した場合(図10参照)と比較して、スイッチ奥行き方向の寸法を短くすることができる。
【0040】
さらに、図5に示すように、接点部2を操作部1に装着する際に、接点部アクチュエータ22の係合ピン22aを操作部アクチュエータ12のガイド溝12aに挿入するだけで、操作部アクチュエータ12と接点部アクチュエータ22とを相互に連結することができるので、アクチュエータの接続作業を簡単に行うことができるという利点もある。
【0041】
図6及び図7は本発明の他の実施形態の要部構造を示す図である。図8はその実施形態に用いるB接点及び接点部アクチュエータのみを抽出して示す斜視図である。なお、図6(B)は同図(A)のX−X断面図であり、図7(B)は同図(A)のY−Y断面図である。
【0042】
この実施形態においては、操作部アクチュエータ112にガイド片112aを設け、接点部アクチュエータ122に係合凹部122aを設けたところに特徴がある。それ以外の構成は図1及び図2に示した実施形態と同じである。
【0043】
まず、この実施形態では、操作部アクチュエータ112の先端部分(四角柱部分)の側面にガイド片112aが形成されている。ガイド片112aは、操作部アクチュエータ112の先端から、図中斜め上方に傾斜する傾斜部D1、第1平行部D2、下方に傾斜する傾斜部D3及び第2平行部D4が順次連なる形状に加工されている。第1平行部D2と第2平行部D4との間の距離(変位量)は、B接点120の可動片121の変位量に相当する距離に設定されている。
【0044】
一方、接点部アクチュエータ122には、図8に示すように、円筒形状の凸部122bが先端に一体形成されている。また、凸部122bと所定の間隔をあけた半円形状の円筒面122cが形成されており、その凸部122bと円筒面122cとの間が、操作部アクチュエータ112のガイド片112aに係合する係合凹部122aとなっている。
【0045】
この実施形態の作用を図6〜図8を参照しながら説明する。
【0046】
まず、この実施形態においては、前記した実施形態と同様に、接点部を操作部(いずれも図示せず)に装着していない状態のときに(図5参照)、接点部アクチュエータ122はフリーな状態であり、B接点120は常に開離された状態(OFF状態)が維持される。従って、接点部に配線接続を行って通電可能状態としても、安全上の問題は発生しない。
【0047】
次に、接点部を操作部に装着すると、その装着過程において、接点部アクチュエータ122が操作部アクチュエータ112のガイド片112aの傾斜部D1で押されて、接点部アクチュエータ122がB接点120を閉じる向きに動き、操作部への接点部の装着が完了した時点で、係合凹部122aがガイド片112aの第1平行部D2に位置してB接点120がON状態になる(図6)。
【0048】
そして、図6に示す状態から押ボタン(図示せず)を押すと、その押し込み過程において、接点部アクチュエータ122がガイド片112aの傾斜部D3で押されて、接点部アクチュエータ122がB接点120を開離する向きに動き、操作部アクチュエータ112がロックされる位置(押し込み完了位置)まで達した時点で、係合凹部122aがガイド片112aの第2平行部D4に位置してB接点120がOFF状態に維持される(図7)。
【0049】
また、図7の状態から、アクチュエータ本体125(図1及び図2参照)を操作部の中心を軸として回転すると、操作部アクチュエータ112のロックが解除されるとともに、操作部の復帰ばね14(図1及び図2参照)の弾性力により、操作部アクチュエータ112が元の位置に復帰し、この操作部アクチュエータ112の動作に連動して、接点部アクチュエータ122が動いてB接点120がON状態に復帰する。
【0050】
以上のように、この実施形態においても、操作部アクチュエータ112の動作に連動して、接点部アクチュエータ122が動いてB接点120が強制的に開閉制御されるので、操作部を操作したのにも関わらず、B接点120が切り替わらないというような不具合がなくなり、切替動作の信頼性を高めることができる。しかも、何らかの理由により、操作部から接点部が脱落した場合には、接点部アクチュエータ122がフリーな状態となり、コイルばね123によってB接点120が開離した状態が維持されるので安全面の問題もない。
【0051】
また、接点部を操作部に装着する際に、接点部アクチュエータ122の係合凹部122aに操作部アクチュエータ112のガイド片112aを挿入するだけで、操作部アクチュエータ112と接点部アクチュエータ122とを相互に連結することができるので、アクチュエータの接続作業を簡単に行うことができるという利点もある。
【0052】
ここで、以上の各実施形態では、操作部アクチュエータの側方の片側のみにB接点を設けているが、本発明はこれに限られることなく、例えば図9に示すように、操作部アクチュエータ12の側方両側にB接点20を設けてもよい。さらに、操作部アクチュエータの軸方向(操作方向)に沿って複数のB接点を連設してもよい。
【0053】
また、操作部アクチュエータの軸方向に複数のB接点を配置する場合、その接点の数、及び操作部アクチュエータのガイド溝12aまたはガイド片112aの形状等を工夫することにより、例えば、操作部アクチュエータの押し込み量に応じて開閉制御を行うB接点を順次変更する、というようなキー機能を押ボタンスイッチにもたせることもできる。
【0054】
以上の実施形態では、操作部アクチュエータの操作方向に対して接点部アクチュエータの操作方向が直交する構造の押ボタンスイッチについて説明したが、本発明はこれに限られることなく、操作部アクチュエータの操作方向と接点部アクチュエータの操作方向が同軸である押ボタンスイッチにも適用できる。その具体的な実施形態を図10及び図11を参照しながら説明する。
【0055】
この例の押ボタンスイッチは、プッシュロックターンリセット式の非常停止スイッチであって、図1及び図2の実施形態と同様に、操作部201及び接点部202を備えている。
【0056】
操作部201の構造は、前記した図1及び図2の実施形態と基本的には同じ構造であるが、操作部アクチュエータ212の先端部分の構造が異なる。すなわち、この例の操作部アクチュエータ212の先端部には、ガイド部に替えて連結部226が設けられている。連結部226の先端には、係合爪212aが設けられている。
【0057】
連結部226は、図3と同じ構造でアクチュエータ本体225に係合されており、アクチュエータ本体225の前後方向の移動(軸方向の移動)に連動して連結部226が移動する。また、アクチュエータ本体225と連結部226とは回転自在に係合されており、アクチュエータ本体225のみを単独で回転操作することができる。なお、連結部226の回転(操作部アクチュエータ212の軸心を中心として回転)は規制部材(図示せず)によって規制されている。
【0058】
接点部202には、接点部アクチュエータ222を有するB接点20が内蔵されている。接点部202のB接点220は、接点部202を操作部201に装着した状態で、接点部アクチュエータ222の操作方向が操作部アクチュエータ212の操作方向と同軸になるように配置されている。
【0059】
B接点220は、主要部の構造が図4と同じであり、接点部アクチュエータ222の先端部の構造のみが異なる。すなわち、この例のB接点220では、接点部アクチュエータ222の先端部に係合爪222aが設けられており、この係合爪222aと操作部アクチュエータ212の係合爪212aとが相互に係合している。
【0060】
そして、この実施形態において、図10に示す状態から押ボタン13を押すと、これに連動して接点部アクチュエータ222がB接点220を開離する向きに動いてB接点220がOFF状態となり、操作部アクチュエータ212がロックされる位置(押し込み完了位置)まで達した時点で、B接点220のOFF状態が維持される(図11)。
【0061】
また、図11の状態から、アクチュエータ本体225を操作部202の中心を軸として回転すると、操作部アクチュエータ212のロックが解除されるとともに、操作部202の復帰ばね14の弾性力により、操作部アクチュエータ212が元の位置に復帰し、この操作部アクチュエータ212の動作に連動して、接点部アクチュエータ222が動いてB接点220がON状態に復帰する。
【0062】
以上のように、この実施形態においても、操作部アクチュエータ212の動作に連動して、接点部アクチュエータ222が動いてB接点220が強制的に開閉制御されるので、操作部201を操作したのにも関わらず、B接点220が切り替わらないというような不具合がなくなり、切替動作の信頼性を高めることができる。
【0063】
以上の各実施形態では、接点部にB接点を設けた例を示したが、本発明はこれに限られることなく、接点部にA接点(常時開)を設けておいてもよい。また、1つの押ボタンスイッチに複数の接点を設ける場合、全ての接点をA接点またはB接点としてもよいし、A接点とB接点を組み合わせた構成としてもよい。
【0064】
以上の各実施形態では、操作部アクチュエータの先端部分を四角柱としているが、これに替えて、操作部アクチュエータの先端部分を円筒形状とし、その外周面にガイド溝またはガイド片を設けるという構成を採用してもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、接点及び接点開閉用のアクチュエータを有する接点部と、その接点部の接点を開閉操作するためのアクチュエータ及び押ボタンを有する操作部とを備えた押ボタンスイッチにおいて、操作部のアクチュエータと前記接点部のアクチュエータとを相互に係合して、操作部のアクチュエータの動作に連動して前記接点部の接点が強制的に開閉制御されるように構成されており、前記操作部のアクチュエータから前記接点部のアクチュエータが脱落した場合に、前記操作部のアクチュエータの押し込み動作が完了した時の状態で前記接点を維持する維持手段が前記接点部のアクチュエータに設けられているので、接点部の接点の復帰ばねの弾性力に関係なく、接点の開/閉の切り替えを確実に制御することができるとともに、前記接点部のアクチュエータがフリーな状態(何らかの理由によって接点部が操作部から脱落するという事態などが発生した場合)であっても、前記接点を前記操作部のアクチュエータの押し込み動作が完了した時の状態で維持することができる(接点がB接点である場合は、B接点が開離した状態を維持することができる)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の断面図である。
【図2】同じく実施形態の断面図である。
【図3】本発明の実施形態に用いる操作部アクチュエータの要部構造を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に用いるB接点及びアクチュエータのみを抽出して示す斜視図である。
【図5】本発明の実施実施形態の作用説明図である。
【図6】本発明の他の実施形態の要部構造を示す図である。
【図7】同じく他の実施形態の要部構造を示す図である。
【図8】本発明の他の実施形態に用いるB接点及びアクチュエータのみを抽出して示す斜視図である。
【図9】本発明の別の実施形態の説明図である。
【図10】本発明の更に別の実施形態の断面図である。
【図11】同じく更に別の実施形態の断面図である。
【図12】従来の押ボタンスイッチの一例を示す断面図である。
【図13】同じく従来の押ボタンスイッチの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 操作部
11 操作部本体
11a 係止段部
12 操作部アクチュエータ
12a ガイド溝
12b 係止爪
12c フランジ
13 押ボタン
14 復帰ばね
15 ロック片
16 押圧ばね
2 接点部
2a 固定片
20 B接点
21 可動片
22 接点部アクチュエータ
22a 係合ピン
22b ばね収容部
22c 可動片収容部
23 コイルばね
112 操作部アクチュエータ
112a ガイド片
120 B接点
121 可動片
122 接点部アクチュエータ
122a 係合凹部
123 コイルばね
201 操作部
212 操作部アクチュエータ
202 接点部
220 B接点
222 接点部アクチュエータ

Claims (5)

  1. 接点及び接点開閉用のアクチュエータを有する接点部と、その接点部の接点を開閉操作するためのアクチュエータ及び押ボタンを有する操作部とを備えた押ボタンスイッチにおいて、前記操作部のアクチュエータと前記接点部のアクチュエータとが相互に係合しており、その操作部のアクチュエータの動作に連動して前記接点部の接点が強制的に開閉制御されるように構成されており、前記操作部のアクチュエータから前記接点部のアクチュエータが脱落した場合に、前記操作部のアクチュエータの押し込み動作が完了した時の状態で前記接点を維持する維持手段が前記接点部のアクチュエータに設けられていることを特徴とする押ボタンスイッチ。
  2. 前記維持手段は、前記接点部に固定配置された固定片と前記接点部のアクチュエータとの間に配置されたばねであることを特徴とする請求項1記載の押ボタンスイッチ。
  3. 前記操作部のアクチュエータの操作方向に対して前記接点部のアクチュエータの操作方向が交差するように前記接点部が配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の押ボタンスイッチ。
  4. 前記操作部のアクチュエータにガイド溝が形成されており、そのガイド溝に係合する係合凸部が前記接点部のアクチュエータに形成されているとともに、前記ガイド溝は、前記操作部のアクチュエータの動きに連動して前記接点部の接点の開/閉が切り替わるように、前記接点部のアクチュエータに変位を与える形状に成形されていることを特徴とする請求項1,2または3記載の押ボタンスイッチ。
  5. 前記操作部のアクチュエータにガイド片が形成されており、そのガイド片に係合する係合凹部が前記接点部のアクチュエータに形成されているとともに、前記ガイド片は、前記操作部のアクチュエータの動きに連動して前記接点部の接点の開/閉が切り替わるように、前記接点部のアクチュエータに変位を与える形状に成形されていることを特徴とする請求1,2または3記載の押ボタンスイッチ。
JP2002213653A 2002-07-23 2002-07-23 押ボタンスイッチ Expired - Lifetime JP4119192B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002213653A JP4119192B2 (ja) 2002-07-23 2002-07-23 押ボタンスイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002213653A JP4119192B2 (ja) 2002-07-23 2002-07-23 押ボタンスイッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004055434A JP2004055434A (ja) 2004-02-19
JP4119192B2 true JP4119192B2 (ja) 2008-07-16

Family

ID=31936187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002213653A Expired - Lifetime JP4119192B2 (ja) 2002-07-23 2002-07-23 押ボタンスイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4119192B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4636545B2 (ja) * 2005-08-02 2011-02-23 株式会社東海理化電機製作所 車両用の空調スイッチ装置
JP7491044B2 (ja) * 2020-05-14 2024-05-28 株式会社Jvcケンウッド 押釦構造および電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004055434A (ja) 2004-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5872824B2 (ja) 電源回路遮断装置
JP4659934B2 (ja) 可逆的なプラグイン及び切断機構、並びにその鎖錠装置
US6637783B2 (en) Opening and closing device of vehicle lock apparatus
US20020060461A1 (en) System for opening and closing sliding door
US7227092B2 (en) Device for actuating an electric switching device with locking device
EP2307643A2 (de) Schlosseinheit mit zwei sperrklinken und positionserkennungsmitteln
JPH0211423A (ja) ギヤシフトレバーロック
WO2000042626A1 (fr) Serrure de securite
JP2006502036A (ja) 走行段入力ユニット
JP4119192B2 (ja) 押ボタンスイッチ
JP4147049B2 (ja) 操作スイッチ
JP4396478B2 (ja) キースイッチ
JP2005222797A (ja) 操作スイッチ
JP3938275B2 (ja) 安全スイッチ
US6812419B2 (en) Enable switch
JP5391068B2 (ja) スイッチ装置
JP4169995B2 (ja) 操作スイッチ
JP4402501B2 (ja) 安全スイッチ
JP4508434B2 (ja) 安全スイッチ
JP2852217B2 (ja) トリガースイッチ
JP6007129B2 (ja) ドアロック装置
KR100329067B1 (ko) 자동차용 잠금 장치
JP4123809B2 (ja) スイッチ
JPH10302580A (ja) 安全スイッチ
JP3758346B2 (ja) トルククラッチ付締付工具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4119192

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110502

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110502

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130502

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140502

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term