JP4169995B2 - 操作スイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作部と接点部とが分離された構造で、それら操作部と接点部とを相互に連結・固定した状態で使用する分離型の操作スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、操作部と接点部とを連結して、これらをロック機構の操作により相互に固定する分離型の操作スイッチが知られている。
【0003】
このような分離型の操作スイッチは、例えば図12及び図13に示すように、押釦などを有する操作部201を取付パネル101の取付孔(図示せず)にパネル表面側から嵌め込み、取付パネル101の裏面側からロックナット203を用いて操作部201を取付パネル101に固定し、次いで、接点部202を操作部201に挿入した状態でロック機構をロック位置に操作することにより、接点部202を操作部201に固定する構造となっている。
【0004】
分離型の操作スイッチにおいて、操作部と接点部とを相互に固定するロック機構としては、従来、図14(A)及び(B)に示すように、接点部202に設けたロックレバー204をロック位置側に回動操作することにより、ロックリング205が回転し、そのロックリング205に設けられた係止爪251が操作部201のロック溝211d(図12参照)に嵌まり込むことにより、接点部202を操作部に固定(ロック)する機構がある。
【0005】
また、図15に示すように、接点部202自体を操作部(図示せず)に対して回動操作することにより、同様に係止爪251を操作部のロック溝に嵌め込んで接点部202を操作部に固定する機構がある。
【0006】
さらに、図16に示すように、先端に係止爪322を有するロック片321を接点部302側に設ける一方、操作部301側に係止凹部311を設けておき、接点部302を操作部301に嵌め込んだ際に、ロック片321の係止爪322が操作部301の係止凹部311に引っ掛けることにより、接点部302を操作部301に固定する機構(ワンタッチ方式)がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した図14〜図16に示すロック機構によれば、操作部への接点部のロックに信頼性を確保することが難しいという問題が残されている。
【0008】
すなわち、図14に示すロック機構では、操作スイッチの取付作業時において作業者のミスによりロックレバー204の操作忘れ(ロック忘れ)が起きる可能性がある。また、図16のロック機構では、ワンタッチ方式であるのでロックが不完全な状態のままで取付作業を完了することがあり、図15のロック機構においても不完全なロック状態となる可能性がある。
【0009】
さらに、図14〜図16のロック機構によれば、いずれも、取付作業完了後(ロック完了後)に、ロックレバー204、接点部202あるいはロック片321に何らかの外力、例えば配線等の引っ掛かりによる力が作用してロックが解除される可能性がある。
【0010】
そして、以上のようなロック忘れ、不完全なロック状態あるいは作業完了後のロック解除が発生すると、例えば図17に示すように、操作部201を操作した際に、接点部202が脱落してしまうという問題がある。特に、接点部にB接点(常時閉)を使用する非常停止スイッチでは、非常時の操作により開離されるはずの接点が開離されなくなってしまうと、非常に危険である。
【0011】
なお、以上のような問題を解消する対策として、ロック機構のロックレバーなどをロック状態の確認がしやすい形状・構造にする方法、あるいはロックが完了した後にロック機構のロック解除を阻止する機能や確実にロックされていることを確認できる機能を持たせた部品を追加する方法などが採られているが、これらの方法は、いずれも、作業者の意志に依存しているため、完全な安全対策という点では不十分である。
【0012】
本発明はそのような実情に鑑みてなされたもので、ロック忘れ、不完全なロック状態あるいは作業完了後のロック解除などのロック不良を電気的にモニタすることができ、安全性を事前に確認することが可能な分離型の操作スイッチの提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の操作スイッチは、接点を有する接点部と、この接点部の接点を開閉操作する操作部と、接点部または操作部に設けられたロック機構とを備え、それら操作部と接点部とを連結した状態で、ロック機構をロック位置に操作することによって操作部と接点部とを相互に固定する分離型の操作スイッチにおいて、前記ロック機構の操作時の動作に連動して前記接点部の接点の状態を切り替える手段を備え、前記接点部の接点の状態を切り替える手段は、前記ロック機構の操作時の動作に連動するカムと、ばねにより前記カムに押圧されている接点開閉用のアクチュエータとを備え、前記カムが、前記アクチュエータを前記ばねの弾性力に抗して押圧する端面と、前記アクチュエータの先端部が嵌まり込む凹部とを備え、前記ロック機構をロック位置に操作したときに限って、前記アクチュエータが前記凹部に嵌まり込んで前記カム側に移動して、前記接点の開閉状態が切り替わり、前記接点部の接点が開閉動作可能な状態になるように構成されていることを特徴としている。
【0014】
この発明の操作スイッチによれば、ロック機構をロック位置に操作したときに限って接点部の接点が開閉動作可能な状態になるように構成しているので、操作部に接点部が確実にロックされているときに限って接点部の接点が正常に動作する。従って、ロック状態の良否を電気的にモニタすることが可能になる。
【0015】
また、接点部にB接点を使用する場合、ロック機構がロック位置にセットされているときに限ってB接点がON状態となり、それ以外の場合、例えばロック忘れ、不完全なロック状態あるいは作業完了後のロック解除などのロック不良が発生している場合には、接点部のB接点は常に開離される。従って、安全性を事前に確認することができる。
【0016】
本発明の操作スイッチは、接点を有する接点部と、この接点部の接点を開閉操作する操作部と、接点部または操作部に設けられたロック機構とを備え、それら操作部と接点部とを連結した状態で、ロック機構をロック位置に操作することによって操作部と接点部とを相互に固定する分離型の操作スイッチにおいて、前記接点部にモニタ用接点が設けられているとともに、前記ロック機構の操作時の動作に連動して前記接点部のモニタ用接点の状態を切り替える手段を備え、前記接点部のモニタ用接点の状態を切り替える手段は、ばねにより前記ロック機構に押圧されているモニタ用接点開閉用のアクチュエータと、前記ロック機構に形成されており、前記アクチュエータを前記ばねの弾性力に抗して押圧する凸部とを備え、前記ロック機構を完全ロック位置に操作したときに限って、前記凸部が前記アクチュエータから外れ前記アクチュエータが前記ロック機構側に移動して、前記モニタ用接点の開閉状態が切り替わり、前記モニタ用接点が正常に動作するように構成されていることを特徴としている。
【0017】
この発明の操作スイッチによれば、ロック機構が完全ロック状態のときつまり操作部に接点部が確実にロックされているときに限って、接点部のモニタ用接点が正常に動作するので、モニタ用接点を利用して、ロック状態の良否を電気的にモニタすることが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
まず、本発明を適用する分離型の非常停止スイッチ(プッシュロックターンリセット式押釦スイッチ)を図1〜図3を参照しながら説明する。
【0021】
図1に示す非常停止スイッチは、操作部1、接点部2及びロックナット3を備えている。
【0022】
操作部1は、円筒状の操作部本体11と、操作プレート12を有する操作軸(図示せず)を備え、その操作軸が操作部本体11内に摺動自在に嵌め込まれている。操作軸は、復帰ばね(図示せず)により前方側に向けて付勢されており、この操作軸の前端に押釦13が設けられている。
【0023】
操作部本体11には、フランジ部11aと雄ねじ部11bが形成されており、そのフランジ部11aの後端面にゴムワッシャ(図示せず)が設けられている。
【0024】
操作部1は、取り付けに際して、取付パネル101の取付孔102に表側(図の表側)から挿入し、操作部本体11のフランジ部11aの後端面(ゴムワッシャ)を取付パネル101の表面に当接させた状態で、取付パネル101の裏面側からロックナット3を雄ねじ部11bにねじ込んで締付けることにより、取付パネル101に固定される。操作部本体11の雄ねじ部11bの後方側には、複数の固定ガイド溝11cと、この固定ガイド溝11cに連通して周方向に延びるロック溝11dとが形成されている。
【0025】
接点部2は、連結ユニット21と接点ユニット22によって構成されている。連結ユニット21の内部には、操作部1の固定ガイド溝11cに嵌まり込む複数の突起21a・・21aと、ユニット中心軸を中心として回動自在なロックリング5が設けられている。ロックリング5には連結ユニット21の外部に突出するロックレバー4が一体形成されている。また、ロックリング5の内周部には、操作部1のロック溝11dに嵌まり込むことが可能な係止爪51・・51が一体形成されている。
【0026】
係止爪51・・51は、連結ユニット21内部の突起21aと対応する個数・位置関係で設けられており、ロックレバー4をロック解除位置(図2の二点鎖線で示す位置)に配置した状態のときに、各係止爪51がそれぞれ対応する突起21aに一致し、ロックレバー4をロック位置に回動操作したときに、図2に示すように、突起21aに対して回転方向にずれた位置に移動する。
【0027】
接点ユニット22には、B接点23(図5、図6参照)が内蔵されており、そのB接点23のホルダ(接点開閉用のアクチュエータ)24の先端部が連結ユニット21の前方側に突出している(図3)。ホルダ24は、操作部1の操作プレート12に対応する位置関係で設けられており、操作部1に接点部2を連結・固定した状態で、ホルダ24の先端が操作プレート12に対向するか、もしくは当接する。
【0028】
なお、ロックレバー4には操作孔4aが設けられている。この操作孔4aは、例えば取り付けに際してロックレバー4の近傍に、指でロックレバー4を操作することができるだけの空間が無いような場合に、ドライバーなどの工具を操作孔4a嵌入してロックレバー4を回動操作するためのものである。
【0029】
以上の押釦スイッチを取付パネル101に取り付ける手順を説明する。
【0030】
まず、取付パネル101の取付孔102に操作部1を取付パネル101の表面側から嵌め込み、取付パネル101の裏面側からロックナット3を雄ねじ部11bにねじ込んで操作部1を取付パネル101に固定する。
【0031】
次に、ロックレバー4をロック解除位置に配置した接点部2を、取付パネル101の裏面側に配置し、連結ユニット21の突起21aを操作部1の固定ガイド溝11cに位置決めした状態でスライドさせながら接点部2を操作部本体11に挿入して接点部2を操作部1に連結した状態で、ロック解除位置にあるロックレバー4をロック位置に向けて回動操作する。このロックレバー4の回動操作により、ロックリング5の係止爪51が操作部1のロック溝11dに嵌まり込んで接点部2が操作部1に固定(ロック)される。そして、以上の連結・ロック状態で操作部1の押釦13を押すと、操作軸の操作プレート12にて接点部2のホルダ24が押されて、接点ユニット22に内蔵のB接点23が開離してOFF状態となる。
【0032】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて以下に詳細に説明する。
【0033】
<実施形態1>
図4及び図5は本発明の実施形態の要部構造を模式的に示す図である。図6は図5のX部の拡大図である。なお、図5(A)と(B)はそれぞれロック解除状態とロック状態を示している。
【0034】
この実施形態の特徴部分は、接点部2の連結ユニット21に設けたロックリング5に円筒カム6を一体形成して、ロックレバー4がロック解除位置にあるときには、接点ユニット22内のB接点23が開離されるようにした点にある。その詳細を以下に説明する。
【0035】
円筒カム6は、接点部2に配置のB接点23のホルダ24を圧縮コイルばね25の弾性力に抗して押圧するための円周端面60と、ホルダ24の先端部が嵌まり込むことが可能な凹部61を備えている。円筒カム6と、ホルダ24及び操作プレート12とは図6に示すような位置関係となっている。
【0036】
円筒カム6は、前記したようにロックリング5に一体形成されており、ロックレバー4を回動操作すると、これに連動して円筒カム6が回転し、ロックレバー4をロック解除位置に配置したときに、図5(A)に示すように、円筒カム6の円周端面60にてB接点23のホルダ24が押されてB接点23が開離の状態(OFF状態)となる。
【0037】
一方、ロックレバー4をロック解除位置からロック位置に向けて回動操作すると、これに連動して円筒カム6が回転し、その円筒カム6の凹部61がB接点23のホルダ24に一致した時点(ロック位置)で、円筒カム6の凹部61内にホルダ24の先端部が嵌まり込み、図6に示すように、B接点23がOFF状態からON状態に切り替わる。
【0038】
また、このような完全ロック状態(図6の状態)から、ロックレバー4をロック解除位置に向けて、ロック時とは逆向きに回動操作すると、ホルダ24の先端面が、円筒カム6の凹部61の内面によって圧縮コイルばね25の弾性力に抗して押され、その押圧過程においてB接点23が開離されてOFF状態に切り替わり、ロックレバー4をロック解除位置まで回動操作した時点で、図5(A)に示す状態に戻る。
【0039】
次に、この実施形態の作用を図7及び図8を参照しながら説明する。
【0040】
まず、図7(A)に示すように、接点部2を操作部1に装着していない状態(ロック解除状態)では、接点ユニット22内のB接点23は常に開離された状態(OFF状態)が維持される。従って、接点ユニット22に配線接続を行って通電可能状態としても、安全上の問題は発生しない。
【0041】
次に、図7(B)に示すように、操作部1の操作部本体11に接点部2を嵌め込んだ状態で、ロックレバー4をロック位置(完全ロック位置)までしっかりと回動すると、接点部2が操作部1に固定(ロック)されると同時に、B接点23のホルダ24の先端部が円筒カム6の凹部61内に嵌まり込んで、B接点23がOFF状態からON状態に切り替わる。
【0042】
このように、この実施形態では、ロックレバー4をロック位置に正常な状態で配置したときに限って、接点ユニット22内のB接点23がON状態となる。
【0043】
一方、操作部1の操作部本体11に接点部2を嵌め込んだ後、ロックレバー4の操作を忘れた場合(ロック忘れ)、あるいはロックレバー4の操作は行ったものの、何らかの理由によりロック状態が不完全となった場合には、図8に示すように、接点ユニット22内のB接点23は開離の状態(OFF状態)が保たれる。従って、ロック不良状態のままで装着作業及び配線作業を終えた後の、動作確認時などに予めロック不良を電気的にチェックできるので、危険が及ぶことはない。
【0044】
また、図7(B)のような正常な状態でロックが完了(完全ロック)した後において、ロックレバー4に何らかの外力が作用した場合、例えば配線等の引っ掛かりによる力が作用してロックレバー4が動いた場合には、ロックレバー4の動きに伴って円筒カム6が回転して、接点ユニット22内のB接点23が開離される。従って、この場合も、安全面において問題が生じることがない。
【0045】
以上のように、この実施形態においては、完全ロック状態のときつまり操作部1に接点部2が確実にロックされているときに限って、接点部2内のB接点23が正常に動作するので、ロック状態の良否を電気的にモニタすることが可能になる。しかも、正常なロック位置にセットされているときに限って、接点部2のB接点23がON状態となり、それ以外の場合、例えばロック忘れ、不完全なロック状態あるいは作業完了後のロック解除などのロック不良が発生している場合には、B接点23は常に開離されるので、安全性を十分に確保することができる。
【0046】
なお、以上の実施形態では、接点部2にB接点を設けた例を示したが、本発明はこれに限られることなく、接点部にA接点(常時開)を設けた操作スイッチにも適用できる。
【0047】
<実施形態2>
図9は本発明の他の実施形態の要部構成を模式的に示す図である。なお、図9(A)と(B)はそれぞれロック解除状態とロック状態を示している。また、図示はしていないが、この実施形態に用いる操作部は図1、図2と同様な構造とする。
【0048】
この実施形態では、接点部120の内部にモニタ用接点(B接点)7が設けられている。このモニタ用接点7はロックリング5の下方位置に配置されている。
【0049】
ロックリング5には、外周部の所定位置に押圧用の凸部(カム)52が一体形成されており、ロックレバー4をロック解除位置に配置した状態で、図9(A)に示すように、ロックリング5の凸部52によって、モニタ用接点7のホルダ71が圧縮コイルばね72の弾性力に抗して図中下方に押され、モニタ用接点7が開離された状態(OFF状態)となる。
【0050】
一方、ロックレバー4をロック解除位置(図9(A)に示す位置)から、ロック位置に向けて回動操作すると、まず、ロックリング5の凸部52がモニタ用接点7のホルダ71から外れ、次いでホルダ71先端の規制(ロックリング5による規制)が完全に解除された時点つまりロックレバー4が完全ロック位置に達した時点で、図9(B)に示すように、圧縮コイルばね72の弾性力によってモニタ用接点7がOFF状態からON状態に切り替わる。また、このON状態(ロック位置)から、ロックレバー4がロック解除位置に向けて動くと、ロックリング5の凸部52によってホルダ71が下方へと押されてモニタ用接点7が開離された状態(OFF状態)となる。
【0051】
以上のように、この実施形態においては、完全ロック状態のときつまり操作部に接点部120が確実にロックされているときに限って、接点部120内のモニタ用接点7が正常に動作するので、モニタ用接点7を利用して、ロック状態の良否を電気的にモニタすることが可能になる。
【0052】
なお、図9の実施形態において、モニタ用接点7(補助接点)は、接点部120に使用する通常の接点(主接点)とパラレル接続であってもよいし、シリアル接続であってもよい。また、モニタ用接点としてB接点に替えてA接点(常時開)を用いてもよい。
【0053】
図9に示す実施形態では、モニタ用接点7をロックリング5の下方位置に設けているが、モニタ用接点7の配置位置はロックリング5の側方位置であってもよい。
【0054】
<実施形態3>
図10は本発明の別の実施形態に適用するロック機構を模式的に示す斜視図である。図11は本発明の別の実施形態の要部構造を模式的に示す図である。図11(A)と(B)はそれぞれロック解除状態とロック状態を示している。
【0055】
この実施形態では、回転方式のロック機構に替えて、ロックプレート8を操作部110の中心軸と直交する方向(上下方向)にスライドさせて、接点部120を操作部110に固定するスライド方式のロック機構を採用している。
【0056】
ロックプレート8は接点部120に設けられている。ロックプレート8には、操作部110の操作部本体111を嵌め込むことが可能な円形貫通穴81と、この円形貫通穴81に連通して一方向(下方)に延びる矩形貫通穴82が形成されている。
【0057】
一方、操作部本体111には、外周部の一部を切り欠いた形状の2つのロック溝112が設けられている。2つのロック溝112の垂直面(底面)112aは互いに平行であり、それら2つの垂直面112a,112aの距離は、ロックプレート8の矩形貫通穴82の幅よりも所定量だけ小さい寸法に加工されている。また、各ロック溝112の溝幅は、ロックプレート8の厚みよりも所定量だけ大きい寸法に加工されている。
【0058】
そして、この実施形態では、接点部120の内部にモニタ用接点(B接点)7が設けられている。このモニタ用接点7はロックプレート8の下方位置に配置されている。モニタ用接点7のホルダ71の上端はロックプレート8の下端に固着されており、ロックプレート8のスライド移動(上下移動)に連動してホルダ71が上下方向に移動する。
【0059】
次に、この実施形態の作用を操作部110への接点部120の固定手順とともに説明する。
【0060】
まず、操作部110を取付パネル101(図1参照)に固定しておく。次に、ロックプレート8を、モニタ用接点7の圧縮コイルばね72の弾性力に抗して、図11(A)の位置まで押圧した状態(モニタ用接点7はOFF状態)で、ロックプレート8の円形貫通穴81に操作部本体111を挿し込み、次いで操作部本体111のロック溝112をロックプレート8の矩形貫通穴82に位置合わせした状態で、ロックプレート8の押圧を解除する。このようにすると、図11(B)に示すように、ロックプレート8が圧縮コイルばね72の弾性力にて上方にスライドして、操作部本体111のロック溝112の形成部分がロックプレート8の矩形貫通穴82に嵌まり込み、接点部120が操作部110に固定される。これと同時にモニタ用接点7がOFF状態からON状態に切り替わる。
【0061】
ここで、ロック作業時において、ロックプレート8がロック位置(図11(B)の位置)までスムーズにスライドせずに、途中で引っ掛かった状態となった場合にはモニタ用接点7はOFF状態のままとなる。従って、この実施形態では、ロックプレート8が正規のロック位置(完全ロック位置)にあるときに限って、接点部120内のモニタ用接点7が正常に動作するので、そのモニタ用接点7を利用して、ロック状態の良否を電気的にモニタすることが可能になる。
【0062】
なお、図11の実施形態において、モニタ用接点7(補助接点)は,接点部120に使用する通常の接点(主接点)とパラレル接続であってもよいし、シリアル接続であってもよい。また、モニタ用接点としてB接点に替えてA接点(常時開)を用いてもよい。
【0063】
図11に示す実施形態では、ロックプレート8を上下方向にスライドする構造としているが、横方向(水平方向)にロックプレート8をスライドすることにより、接点部120を操作部110に対して固定(ロック)する構造であってもよい。この場合、当然のことながら、モニタ用接点7はロックプレート8の側方に配置する。
【0064】
なお、以上の各実施形態では、ロック機構を接点部側に設けているが、本発明はこれに限られることなく、操作部側にロック機構を設けた操作スイッチにも適用可能である。
【0065】
また、本発明は、非常停止用として用いられるプッシュロックターンリセット式押釦スイッチのほか、例えば照光式押釦スイッチあるいはセレクタスイッチなどの各種の分離型の操作スイッチに適用可能である。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、接点を有する接点部と、この接点部の接点を開閉操作する操作部と、接点部または操作部に設けられたロック機構とを備え、それら操作部と接点部とを連結した状態で、ロック機構をロック位置に操作することによって操作部と接点部とを相互に固定する分離型の操作スイッチにおいて、ロック機構をロック位置に操作したときに接点部の接点が開閉動作可能な状態になるように構成しているので、操作部に接点部が確実にロックされているときに限って接点部の接点が正常に動作する。従って、ロック状態の良否を電気的にモニタすることが可能になる。
【0067】
また、本発明によれば、接点を有する接点部と、この接点部の接点を開閉操作する操作部と、接点部または操作部に設けられたロック機構とを備え、それら操作部と接点部とを連結した状態で、ロック機構をロック位置に操作することによって操作部と接点部とを相互に固定する分離型の操作スイッチにおいて、ロック機構が完全ロック状態のときつまり操作部に接点部が確実にロックされているときに限って、接点部のモニタ用接点が正常に動作するので、モニタ用接点を利用して、ロック状態の良否を電気的にモニタすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する分離型の非常停止スイッチの構造を示す分解斜視図である。
【図2】図1の非常停止スイッチを構成する接点部の正面図である。
【図3】図1の非常停止スイッチを構成する接点部の接点ユニットのみを抽出して示す側面図である。
【図4】本発明の実施形態の要部構造を模式的に示す斜視図である。
【図5】同じく実施形態の要部構造を模式的に示す図である。
【図6】図5のX部の拡大図である。
【図7】図4〜図6に示す実施形態の作用説明図である。
【図8】同じく実施形態の作用説明図である。
【図9】本発明の他の実施形態の要部構造を模式的に示す図である。
【図10】本発明の別の実施形態に適用するロック機構を模式的に示す斜視図である。
【図11】本発明の別の実施形態の要部構造を模式的に示す図である。
【図12】分離型の操作スイッチの一例を示す分解斜視図である。
【図13】図12の操作スイッチを取付状態で示す側面図である。
【図14】分離型の操作スイッチのロック機構の一例を模式的に示す図である。
【図15】分離型の操作スイッチのロック機構の他の例を模式的に示す図である。
【図16】分離型の操作スイッチのロック機構の別の例を模式的に示す図である。
【図17】分離型の操作スイッチの問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 操作部
11 操作部本体
11a フランジ部
11b 雄ねじ部
11c 固定ガイド溝
11d ロック溝
12 操作プレート
13 押釦
2 接点部
21 連結ユニット
21a 突起
22 接点ユニット
23 B接点
24 ホルダ
25 圧縮コイルばね
3 ロックナット
4 ロックレバー
5 ロックリング
51 係止爪
6 円筒カム
60 円周端面
61 凹部
7 モニタ用接点
101 取付パネル
102 取付孔
Claims (2)
- 接点を有する接点部と、この接点部の接点を開閉操作する操作部と、接点部または操作部に設けられたロック機構とを備え、それら操作部と接点部とを連結した状態で、ロック機構をロック位置に操作することによって操作部と接点部とを相互に固定する分離型の操作スイッチにおいて、
前記ロック機構の操作時の動作に連動して前記接点部の接点の状態を切り替える手段を備え、
前記接点部の接点の状態を切り替える手段は、前記ロック機構の操作時の動作に連動するカムと、ばねにより前記カムに押圧されている接点開閉用のアクチュエータとを備え、前記カムが、前記アクチュエータを前記ばねの弾性力に抗して押圧する端面と、前記アクチュエータの先端部が嵌まり込む凹部とを備え、
前記ロック機構をロック位置に操作したときに限って、前記アクチュエータが前記凹部に嵌まり込んで前記カム側に移動して、前記接点の開閉状態が切り替わり、前記接点部の接点が開閉動作可能な状態になる操作スイッチ。 - 接点を有する接点部と、この接点部の接点を開閉操作する操作部と、接点部または操作部に設けられたロック機構とを備え、それら操作部と接点部とを連結した状態で、ロック機構をロック位置に操作することによって操作部と接点部とを相互に固定する分離型の操作スイッチにおいて、
前記接点部にモニタ用接点が設けられているとともに、前記ロック機構の操作時の動作に連動して前記接点部のモニタ用接点の状態を切り替える手段を備え、
前記接点部のモニタ用接点の状態を切り替える手段は、ばねにより前記ロック機構に押圧されているモニタ用接点開閉用のアクチュエータと、前記ロック機構に形成されており、前記アクチュエータを前記ばねの弾性力に抗して押圧する凸部とを備え、
前記ロック機構を完全ロック位置に操作したときに限って、前記凸部が前記アクチュエータから外れ前記アクチュエータが前記ロック機構側に移動して、前記モニタ用接点の開閉状態が切り替わり、前記モニタ用接点が正常に動作する操作スイッチ。
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