JP6745058B2 - 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、及びプログラム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、主走査方向の各画素位置における画像データ(入力階調値)を、それぞれの画素位置における補正値(補正階調値)で補正することにより、スジやムラの発生を低減する次のような画像処理方法が記載されている。
補正前後で出力した補正用チャート(テストパターン)の色情報(階調値)を計測した結果に基づいて算出する算出処理を、画像形成に用いる複数の色毎に複数回(2回)行って求めている。
そして、画素毎に、補正前や前回の補正用チャートよりも画質が改善した画素の部分については算出した補正値を用いて補正を行い、その他の部分については補正値を用いないように補正情報を修正している。
このようにして補正情報を求めることで、特許文献1には、画質が改善すると判断された画素に対しては算出(演算)された補正値を用いて画像データが補正されるため、画質を確実に改善できる旨、記載されている。
しかし、画質が改善した画素の部分だけ算出した補正値を用いて補正を行うように補正情報を修正する従来の画像処理方法では、スジ状の画像不良の低減効果を高めることができないおそれがあった。
図1は、本実施形態に係る画像形成システム800の概略構成図である。
ここで、以下の説明では、複合機500で画像形成する画像データの補正値を、測色器700で計測した補正用チャートの情報に基づいてパソコン600に備えた補正アプリケーションで設定する画像形成システム800を例に挙げて説明する。しかし、本実施形態の画像形成システムは、このような構成の画像形成システムに限定されるものではない。例えば、補正用チャートを計測する機器として複合機500のスキャナ部300を用い、複合機500の制御部に備えた補正アプリケーションで、パソコン等のホスト機器やスキャナ部300から入力される画像データの補正値を設定する構成であっても良い。
また、パソコン600は、デスクトップ型のパソコン本体601、入力デバイスであるスライスパット一体型のキーボード602、及び液晶モニタ603からなり、複合機500に入力する画像データを補正するアプリケーション等がインストールされている。
そして、ライン測色器である測色器本体701と上蓋702からなるフラットヘッドスキャナタイプの測色器700がUSBケーブル等でパソコン600に接続され、パソコン600は、有線LAN又はUSBケーブル等で複合機500に接続されている。
ここで、パソコン600、及び測色器700については、市場に流通している既製品を用いることができるため、その詳しい構成についての説明は省略する。
図1に示す複合機500のプリンタ部100は、中間転写体として無端ベルト状の中間転写ベルト21を備えている。この中間転写ベルト21は、側方から見て図1に示すように逆三角の形状になる姿勢で、複数のローラである駆動ローラ22、従動ローラ23及び二次転写対向ローラ24に掛け回されて支持されている。そして、駆動モータによって回転駆動する駆動ローラ22によって、図1の矢印方向の時計回り方向に周回移動(以下、回動という。)される。
感光体ドラム2C,M,Y,Kは、それぞれ一次転写ローラ25C,M,Y,Kと対向する位置で、中間転写ベルト21に当接してC,M,Y,K用の一次転写ニップを形成しながら,図1図中、時計回りに回転駆動される。
そして、操作部として備えるオペレーションパネルのスタートボタンを押すと、原稿がADF400にセットされている場合には、その原稿がコンタクトガラス301上に搬送される。その後、スキャナ部300が駆動を開始し、第一走行体303及び第二走行体304が原稿面に沿って走行を開始する。
ここで、シートSのもう一方の面にも画像が形成される場合には、シートSは定着装置71から排出された後、切替爪76による進路切替えによってシート反転装置77に送られる。そして、上下反転された後、再びレジストローラ対95に戻され、二次転写ニップへ送り込まれて他方の面にフルカラーのトナー像が二次転写され、再び定着装置71を経由してそのトナー像を定着した後、排紙トレイ75上にスタックされる。
ここで、一次転写ローラ25C,M,Y,Kに代えて、転写チャージャや転写ブラシなどを一次転写部材として用いても良い。
この例では、二次転写ローラ30は接地されているのに対し、二次転写対向ローラ24には、二次転写バイアス用電源から出力された二次転写バイアスが印加される。これにより、二次転写対向ローラ24と二次転写ローラ30との間に、マイナス極性のトナーを二次転写対向ローラ24側から二次転写ローラ30側に向けて静電移動させる二次転写電界が形成される。
ここで、二次転写対向ローラ24を接地し、かつ重畳バイアスを二次転写ローラ30に印加するものとし、直流電圧としてトナーとは逆極性のプラス極性のものを用いて、重畳バイアスの時間平均の電位をトナーとは逆のプラス極性にしても良い。
しかし、特許文献2に記載の画像処理方法では、全ての一次色の組み合わせごとに、テストパターンを作像して各一次色の階調特性を求めた上で、これらに基づく補正テーブルを作成する必要がある。このため、作像すべきテストパターンの数や演算量が膨大になるという問題があった。
また、補正用チャートから読み取った主走査方向の輝度プロファイルが、所望の濃度とは異なる濃度のプロファイルとなり、他の副走査位置での主走査方向の輝度プロファイルと大きく異なる場合も生じ得る。このような場合、補正をかけることでかえって濃度均一性が悪化してしまうという問題が生じてしまう。
しかし、特許文献3に記載の画像処理方法では、目視で確認しているため、Y色のむらは判断できず、むらがある場合にY色を使用する混色(Green、Red)への色むらの影響が大きい、という問題があった。
また、特許文献2の画像処理方法と同様に、補正用チャートから読み取った主走査方向の輝度プロファイルが、所望の濃度とは異なる濃度のプロファイルとなり、他の副走査位置での主走査方向の輝度プロファイルと大きく異なる場合も生じ得る。このような場合、補正をかけることでかえって濃度均一性が悪化してしまうという問題が生じてしまう。
そして、画素毎に、補正前や前回の補正用チャートよりも画質が改善した画素の部分については算出した補正値を用いて補正を行い、その他の部分については補正値を用いないように補正情報を修正している。
このように修正することで、特許文献1には、画質が改善すると判断された画素に対しては算出(演算)された補正値を用いて画像データが補正されるため、画質を確実に改善できる旨、記載されている。
しかし、特許文献2に記載の画像処理方法では、上述した理由により、近年の、以前にも増して高まっているスジ状の画像不良の低減効果を高める要請に対応できない、つまり、スジ状の画像不良の低減効果を高めることができないおそれがある。
そして、一度、補正情報を算出した後に、再補正をかけるときに、主走査方向の複数個所の色情報を計測し、補正前後のプロファイルから、補正後のほうが主走査方向のむらが大きくなっている場合にその補正情報を破棄する画像処理方法を見出した。
このように、複数回行う補正情報を算出する算出処理の内、前回の前記補正用チャートの補正結果よりも、主走査方向のむらが大きくなっていた回の補正情報を破棄することで、従来よりもスジ状の画像不良の低減効果を高めることが可能となる。
また、画像の補正を行った後で主走査方向の複数個所の色情報を計測し、補正前後のプロファイルから、補正後のほうが主走査方向のむらが大きくなっている場合にその補正情報を破棄することで、濃度均一性の悪化を阻止することもできる。
先願の補正に係る画像処理方法は、次の点に特徴がある。
複数の色のうちの何れかの色に対応する画像データの複数の濃度値と、画像データの主走査方向における複数の位置との組み合わせごとに、目標出力値を得るための補正値を対応付けた補正情報を、複数の色ごとに記憶する。
そして、画像データを示す入力画像データ内の画素が2以上の色を含む場合、この2以上の色ごとに、色の濃度値と画素の主走査方向の位置との組み合わせに対応する補正値よりも小さい値を用いて、色の濃度値を補正する点である。
そして、先願の画像処理方法(補正方法)を実行した後、本実施形態の画像形成システム800の画像処理方法(再補正)を行うことで、先願の補正精度を向上させることができる。
本実施形態の画像形成システム800における画像データの濃度値の補正方法は、次の点が特徴となっている。
画像データの補正を行った後、補正精度を向上させるために再補正をかけるときに、主走査方向の複数個所の色情報を再補正前後で計測し、これらのプロファイルから、再補正前よりも再補正後の主走査方向のむらが大きい場合、その補正情報を破棄する点である。
このため、以下の説明では、一度、画像データの補正を行った後、再補正をかけるときの補正方法について説明する。
図2は、本実施形態の再補正を行うときのフロー図である。
画像データの補正を行った後、再補正を開始するときには、まず、次のような補正用チャートを出力(印刷)する。前回の補正をかけるときの第一の補正情報Aを算出するために用いた補正用チャートの画像データを、前回の補正時に算出した第一の補正情報Aにより補正した状態で複合機500から出力(印刷)する(S101)。
ここで、補正情報とは、複数の色のうちの何れかの色に対応する画像データの複数の濃度値と、画像データの主走査方向における複数の位置との組み合わせごとに、目標出力値を得るための第一の補正値を対応付けたものであり、補正テーブルとして記憶される。そして、前回の補正をかけるときの第一の補正情報Aとは、具体的には、前回の補正をかけるときに用いた第一の補正値からなる(を含む)補正テーブルを示し、パソコン600のアプリケーションにより管理され、パソコン600に記憶されている。
図3は、本実施形態で用いる補正用チャートの一例を示した図である。
ここで、図3に示す補正用チャートの説明では、C,M,Y,KのうちのCに着目して、補正用チャートに含まれるテストパターンおよびスキャナγパターンを説明するが、他の3つの色(M,Y,K)についても同様である。
例えば、Cの色版の濃度値:10[%]に対応するテストパターン画像は、主走査方向全域にわたって濃度値が10[%]に設定されている。そして、上述したように他の濃度値に対応するテストパターン画像についても同様である。
つまり、Cに対応するスキャナγパターンの元となるスキャナγ画像は、主走査方向における複数(この例では29)の位置の各々のCの色版の濃度値が異なる。
但し、上述した例のパッチの配置は、例示にすぎず、0[%]のパッチから100[%]のパッチまでを、所定の段階に分けて変化するように配置すれば良い。
次に、出力した補正後の補正用チャートを計測して再補正を行うための再補正情報を算出する(S102)。
ここで、算出する再補正を行うための再補正情報とは、前回の補正時に作成されて適用されている第一の補正情報Aと、補正後の補正用チャートから算出する第二の補正情報Bを平均したもののことである。また、ここでいう平均とは、2つの補正テーブルのそれぞれ対応する位置の第一の補正値と、補正後の補正用チャートから算出する第二の補正値の平均である。
この計測では、C,M,Y,Kの4つの色毎に、各色に対応するスキャナγ画像に含まれる29段階の濃度値と、各色に対応するスキャナγパターンの読み取り輝度とを計測する(読み取る)。
図3に示す補正用チャートを用いる例では、スキャナγ画像の濃度値及びスキャナγパターンの読み取り輝度値は、8ビットの値(0〜255)で表現され、スキャナγ画像の濃度値が高い値を示すほど、対応する位置の読み取り輝度値は低くなるという関係になる。
この関係を、図で示すと図4のようになる。
図4は、Cに対応するスキャナγ画像の濃度値と、Cに対応するスキャナγパターンの読み取り輝度値との関係の一例を示すグラフである。
ここで、例えば、上記関係式は二次式で表すことができるが、これに限られるものではなく、例えば一次式で表される形態であってもよいし、三次式で表される形態であっても良い。
本実施形態では、パソコン600のアプリケーションは、特定の濃度値に対応する上記関係式の傾きに応じて、この特定の濃度値に対応するテストパターンの主走査方向における複数の位置の各々の読み取り輝度値を補正する第二の補正値を算出する。
例えば、Cを例に挙げて説明すると、Cの色版の濃度値:30[%]に対応する上記関係式の傾きが、予め定められた基準値とは異なる場合、パソコン600のアプリケーションは、次のような第二の補正値の算出を行う。Cの色版の濃度値:30[%]に対応する上記関係式の傾きが予め定められた基準値になるよう、Cの色版の濃度値30[%]に対応するテストパターンの主走査方向における複数の位置の各々の読み取り輝度値の補正を行う第二の補正値である。
この基準値と上記関係式の傾きが異なる場合、パソコン600のアプリケーションは、次のような第二の補正値の算出を行う。Cの色版の濃度値30[%]に対応する上記関係式の傾きが上記基準値、つまり−255になるよう、Cの色版の濃度値30[%]に対応するテストパターンの主走査方向における複数の位置の各々の読み取り輝度値を補正する第二の補正値である。
図5は、Cの色版の濃度値:30[%]に対応する、テストパターンの主走査方向における、複数の位置の各々の再補正前の読み取り輝度値と、算出した第二の補正値により補正を施した場合の読み取り輝度値との関係の一例を示すグラフである。このグラフでは、主走査方向位置を画素の単位(pix)で示している。
このため、本実施形態では、後述するように前回の補正時に作成されてパソコン600に記憶している第一の補正情報Aと、補正後の補正用チャートから算出した第二の補正情報Bを平均して、再補正を行うための再補正情報を算出するように構成している。
より具体的には、パソコン600のアプリケーションは、C,M,Y,Kの4つの色ごとに、各色に対応する複数のテストパターンの各々について、再補正後の読み取り輝度値を目標出力値にするための第二の補正値を、主走査方向における複数の位置ごとに算出する。
このようにして、パソコン600のアプリケーションは、C,M,Y,Kの4つの色ごとに、各色に対応する画像データの複数の濃度値と、画像データの主走査方向における複数の位置との組み合わせ毎に、目標出力値を得るための第二の補正値を対応付けた第二の補正情報Bを作成できる。
以上のようにして生成した、C,M,Y,Kの4つの色と1対1に対応する4つの第二の補正情報Bは、1色で印刷したときに発生する縦スジなどの画像不良を解消するための情報であると考えることができる。
具体的には、パソコン600に記憶していた第一の補正情報Aの補正テーブルに含まれる第一の補正値と、今回算出した第二の補正情報Bの補正テーブルに含まれる第二の補正値とを、それぞれ対応する位置で平均した再補正用の補正テーブルを作成する。
算出した再補正情報を用いて上記「1」で出力したのと同じ補正用チャート(例えば、図3)の画像データを補正する(S103)。
具体的には、パソコン600のアプリケーションは、次のようにして補正を行う。注目画素に含まれる色に対応する補正情報における補正値、つまり注目画素における色の濃度値と主走査方向の位置との組み合わせに対応する再補正情報の補正値を用いて、注目画素における色の濃度値を補正する。
ここで、初めの補正で行う先願の補正方法では、2次色以上のときと、1次色のときとで処理の流れが分岐するが、本実施形態の再補正方法では、2次色以上であっても、前回の補正情報をそのまま使用する点が先願の補正方法と異なる。
再補正情報を用いて再補正した補正用チャートを出力する(S104)。
ここで、再度、再補正情報を用いて再補正した補正用チャートを出力するのは、再補正後の状態が十分に補正できているかどうか判断するのに必要だからである。
上記「1」で出力した補正後(再補正前)の補正用チャートと、上記「4」で出力した再補正後の補正用チャートの画像を測色器700で計測し、それぞれ、各色、各濃度の主走査方向のプロファイルを作成する(S105)。
ここで、測色器700での各補正用チャートの計測箇所等については後述する。
上記「5」で作成した再補正前後のプロファイルから、各色、各濃度のむらを比較し、再補正後の方が、色差が小さいか否かを判断する(S106)。
ここで比較するのは、例えば各色、各濃度での主走査方向の中心位置の測色データを基準とした、主走査方向全域の色差の標準偏差である。色差として使用するのは、測色器で得られるL*a*b*を用いて一般的に使用されるΔEである。
ΔEn=((L*0−L*n)2+(a*0−a*n)2+(b*0−b*n)2)1/2 ・・・ (式1)
この式1で示される色差ΔEの平均値は、次の式2で表される。
ΔEm=1/n * Σ(ΔEn) ・・・ (式2)
そして、標準偏差は、次の式3となる。
σΔE=(1/n * Σ(ΔEn−ΔEm))1/2 ・・・ (式3)
再補正前の標準偏差の値をσΔE、再補正後の標準偏差の値をσΔE’とすると、再補正後の値のほうが小さいとき、つまり、次の式4を満たすとき(S106のYes)は、パソコン600に記憶している補正情報を算出した再補正情報に更新(適用)する(S107)。
σΔE > σΔE’ ・・・ (式4)
一方、再補正後の値が再補正前の値よりも小さくならないとき、つまり、次の式5を満たすと判断したときは(S106のNo)、その回に作成(使用)した再補正情報を破棄する(S108)。
σΔE ≦ σΔE’ ・・・ (式5)
この場合、ある副走査位置での主走査方向内の各計測点における色情報から、最大の色差をもつ2点を算出する。これは固定した基準点(例えばチャートの中心位置)を設けてしまうと、色差は絶対値で表すため本当に見たい色差とは異なる状態のプロファイルが作成されてしまうことがあるためである。
しかし、B−Cの色差が3.0である場合が考えられ、その場合の最大色差は3.0となる。これは実際の見た目とは大きく異なってしまう。
このような場合に正しい判断処理ができないため、ある副走査位置での最大色差を与える2点を求めることが重要である。これは計測したすべての2点の組み合わせで色差を繰り返し算出することで求める。
2次色を出力することでむらの確認を行うことはできるが、その場合にはどの色をどのように補正すればよいのか判断することが難しい。本実施形態ではこの点において優れた効果を発揮する。
つまり、上述したように、色情報の計測に測色器700などの測色器を用いて、むらの大小判定に主走査方向内での色差を用いることで、目視では判定し難いY色であっても、測色器の計測結果により、むらの大小を適切に判定することが可能となる。
このように構成することで、スキャナを備えた画像形成装置等では、計測手段として新たに測色器等を設ける必要がなく、低コスト化に貢献できる。
上記「6」で、補正情報をその回の再補正情報に更新、又はその回の再補正情報を破棄した場合の状態が、使用者にとって十分に補正できており、濃度均一性がよく、更に再補正をかける必要がないと判断した場合は(S109のNo)、再補正のフローを終了する。
一方、補正情報をその回の再補正情報に更新、又はその回の再補正情報を破棄した場合の状態が、使用者にとって、その回の再補正が十分でなく、更に均一性を向上させるために再補正をかける場合は(S109のYes)、再度、上記「2」のステップに戻る。
ここでの判断基準として、使用者が求めるレベルに応じて判断レベルを変更することができる。例えば、最大色差のΔEが2.5以下で十分であるとすれば、そのレベルに達したときに処理を終了させることができる。
しかし、本実施形態の再補正を行うときの流れは、このような構成に限定されるものではなく、更に再補正をかけると判断した場合に、上記「1」に戻っても良い。但し、再度、補正後の補正用チャートの出力や、補正前の画像を計測して主走査方向のプロファイルを作成することとなり、使用者の作業負荷が高まる。
補正前後で出力した補正用チャートの色情報を計測した結果に基づいて算出する算出処理を、画像形成に用いる色毎に複数回行い、算出した補正情報に基づいて画像データを補正するものである。
そして、複数回行う上記算出処理の内、前回の前記補正用チャートの補正結果よりも、主走査方向のむらが大きくなっていた回の補正情報を破棄する。
電子写真方式の画像形成装置では、感光体のブレや、記録材搬送中での機械的な振動、定着ローラに記録材が突入するときのショックジター等の要因によって、補正用チャートを出力するたびに、所望の濃度とは異なる濃度のプロファイルが計測されることがある。
そして、画質が改善した画素の部分だけ算出した補正値を用いて補正を行うように補正情報を修正する従来の画像処理方法では、上述したいずれかの要因により、不適切な補正値で補正された画素でも、所望の濃度に近い濃度のプロファイルが計測されることがある。
このようなプロファイルが計測されると、不適切な補正値が保持され、その画素の補正値を適切な値に収束させることが困難となる。そして、不適切な補正値が保持された画素の補正値を適切な値に収束させないまま補正情報を設定(決定)してしまい、スジ状の画像不良の低減効果を高めることができなくなってしまう。
したがって、上述したいずれかの要因により、不適切な補正値が保持される画素が生じること抑制でき、不適切な補正値が保持された画素の補正値を適切な値に収束させないまま補正情報を設定してしまうことを回避して、スジ状の画像不良の低減効果を高めることが可能となる。
よって、従来よりも、スジ状の画像不良の低減効果を高めることができる画像処理方法を提供できる。
ここで、以下に説明する補正結果確認処理は、パソコン600の補正確認用アプリケーションにより実行、及び提供ものとして説明する。
まず、補正結果確認処理の流れについて、図6を用いて説明する。
図6は、補正結果確認処理のフロー図である。
使用者は、補正確認用チャートとして出力、計測する補正確認用チャートをパソコン600の補正確認用アプリケーションで選択する(S201)。
ここで、補正確認用チャートとしては、例えば、図7に示すような使用者が所望する特定の色のみについてA3全面に、濃度0[%]、10[%],・・・,100[%]の主走査方向全域に伸びるパッチを配置した補正確認用チャートを用いる。
図7は、補正確認用チャートの一例である。
次に、再補正前後の補正確認用チャートを出力し、測色器700で計測して、計測データを、パソコン600の補正確認用アプリケーションに入力する(S202)。
次に、再補正前後のどちらの濃度均一性が良いか判断する(S203)。
判断方法としては、上述したように再補正前後で、それぞれ色差の標準偏差を求めて比較し、再補正後の標準偏差が再補正前の標準偏差よりも小さくなっていれば、次のステップ(S204)に移行する(S203のYes)。一方、再補正前後で、それぞれ色差の標準偏差を求めて比較し、再補正後の標準偏差が再補正前の標準偏差よりも小さくなっていなければ(S203のNo)、その回の再補正情報を破棄する(S205)。
ここでは、予め設定しておいた達成条件を満たすことができたか否かについて判断する(S204)。
まず、達成条件としては、例えば、主走査方向の最大色差ΔEが1.5以下、2.0以下、2.5以下のように選択できるようにしておき、その中から用いる達成条件を設定する。
もちろん他の達成条件として、L*やb*、主走査方向の色差ΔEの標準偏差、総和などに選択できるようにしても良い。
設定した達成条件を満たしていれば(S204のYes)、補正確認用アプリケーションの結果表示ダイヤログ(パソコン600の液晶モニタ603)に「補正完了」と表示して(S206)、終了する。
一方、設定した達成条件を満たしていなければ(S204のNo)、「更に補正する必要有」とアプリケーション結果表示ダイヤログに表示して(S207)、終了する。
図8は、補正確認用アプリケーションの一例の外観説明図である。
パソコン600の液晶モニタ603の画面上には、図8に示すような補正確認用アプリケーションの入出力用のインターフェース画面630が表示される。
インターフェース画面630には、図8図中、左上部に上から補正確認用チャート選択部631、達成条件入力部634の順で配置され、図8図中、右上部には、左側から再補正前データ入力部632、再補正後データ入力部633の順で配置されている。
また、インターフェース画面630には、下部には、左右方向略中央に上から結果判断実行ボタン635、結果表示ダイヤログ636の順で配置されている。
達成条件入力部634も、ドロッダウンリスト形式のものであり、達成条件を選択するものである。
再補正前データ入力部632は、再補正前の補正確認用チャートの出力の実行、入力(計測)の実行、入力実行後の表示を行う入力ボタン・表示部であり、その表示が「出力」、「計測」、及び計測した再補正前の補正確認用チャートの縮小概略図の順で切り替わる。
再補正後データ入力部633は、再補正後の補正確認用チャートの出力の実行、入力(計測)の実行、入力実行後の表示を行う入力ボタン・表示部であり、その表示が「出力」、「計測」、及び計測した再補正後の補正確認用チャートの縮小概略図の順で切り替わる。
結果表示ダイヤログ636は、上述した補正結果確認処理の補正確認結果である、「補正完了」、又は「更に補正する必要有」のいずれかを表示する。
上述したように、本実施形態の画像処理方法は、求めた補正情報を適用した場合の効果を確認するための補正確認用チャートを出力し、更なる補正が必要か否か判断する再補正を行った後のパソコン600の補正確認用アプリケーションを用いた補正結果確認方法を備える。
これにより、再補正(補正)等を行った後の補正結果を確認することができ、補正精度を更に高めることが可能となる。
上述した本実施形態の補正情報の算出に使用している情報は、ある副走査位置での主走査方向のムラである。しかし、電子写真方式の画像形成装置では、感光体のブレや、シート材の搬送中での機械的な振動、定着ローラに紙が突入することによるショックジターなどによって所望の濃度とは異なる濃度の線が発生することがある。
その領域を補正情報作成用の情報として計測してしまうと、正しく目標とした濃度に補正することができず、かえって均一性が悪化してしまうことが実験により確認された。
図9は、各副走査位置での主走査方向プロファイルの説明図である。
図9に示す中段のプロファイルは、他の2つに比べて形状が異なっている。このような領域を計測して補正情報を作成すると正しい補正情報が得られない。
例えば、感光体周期による横帯が電子写真ではよく発生する。これはシートS上での発生位置が変化するため、補正用チャートの補正対象位置に発生することがある。
しかし、本実施形態で使用している、図3に示す補正用チャートの各パッチ(主走査方向に伸びているパッチ)は細く、見た目ではうまく判断できないため、補正情報を作成する前に作成用データ対象外として除外することが難しい。
また、この影響を考慮した補正用のチャートを作成しようとすると、一般的に画像形成が高速なプロダクションプリンタの感光体、ローラ周期は大きいため、一度の補正に必要なチャート数が大幅に増えてしまう。このため何枚も出力、計測する必要があり、使用者に対する負荷が増加してしまう。
図10は、正しく補正情報が算出できている場合の、再補正前後の主走査方向プロファイルの一例についての説明図である。
この図10は、主走査方向に対して最大色差を与える2点のうち片方の点を基準とした場合の各位置での色差を表したものであり、4回目の補正後、つまり3回目の再補正後、最大色差が1回目に比べて十分に小さくなっている。このような場合は、その回の補正(再補正)が上手くいっているため、補正情報をそのまま適用する。
図11は、正しく補正情報が算出できていない場合の、再補正前後の主走査方向プロファイルの一例についての説明図である。
この図11は、図10と同じく主走査方向に対して最大色差を与える2点のうち片方の点を基準とした場合の各位置での色差を表したものであり、5回目の補正後、つまり、4回目の再補正後、最大色差が前回(再補正3回目)に比べて大きくなってしまっている。
このような場合は、補正(再補正)が上手くいっていないため、その回に作成した補正情報を破棄する。
図12は、プロファイル作成の計測位置についての説明図である。
ここで、図12に示す例では、補正用チャートの一部を拡大したものであり、この計測点数は少なくとも7点は必要であるが、点数を多くする分には変更しても問題ない。
また、本実施形態の画像形成システム800では、上述したようにフラットヘッドスキャナタイプの測色器700で各点を計測し、L*a*b*を求めている。しかし、計測手段はこれに限らず、例えば、一般的に測色に用いられるハンディタイプの測色器で各点を計測して、L*a*b*を求めてもかまわない。
これによって得られたデータを用いて、各色、濃度のプロファイルを作成し、上述したような方法で比較を行う。
図13は、繰り返し補正を行った場合のプロファイル変動についての説明図である。
これは上述した電子写真方式の画像形成装置における、さまざまな濃度変動の影響により、ある一点での情報から全域の補正情報を作成するよりも、複数個所から得られたデータから補正情報を作成するほうが、補正後の全体の均一性が良くなるからである。
一度、そのようなデータが入った平均値を使用してしまうと、入っていない平均値を使用した場合に比べて、繰り返し補正した場合の最終的な精度が悪化することが確かめられている。
また、元の精度に戻すためにより多くの補正回数が必要になり、使用者の負荷が増加してしまう。そのため、均一性が悪化するようなデータは除外することが重要である。
図14は、補正精度の比較についての説明図であり、それぞれ、計6回補正を行った後の主走査方向の最大ΔEを比較したものである。
その結果、図14図中、破線で示す、単に前回求めた補正値と新たに求めた補正値との平均値を今回の補正値とする従来の方法ではΔEが悪化した。
一方、図14図中、破線で示す、本実施形態の方法では、横スジのある補正後の補正用チャートから求めた結果を、つまり横スジのある補正後の補正用チャートから求めた補正情報を補正反映させていない(補正情報を破棄している)ので、ΔEが悪化していない。
主走査方向に最大色差が3.0以上あると見た目にも目立つため、更なる補正(再補正)が必要だが、本実施形態の方法では、再補正を重ねる補正ごとに悪化していないかの判断をすることによって効率よく補正精度を向上させることができている。
本実施形態の画像形成システム800のようなプロダクションプリンタ分野の利用においては、最大色差が3.0以下の精度を要求するユーザーは多いため、この差は非常に大きい。
このため、再補正(補正)を重ねる処理を、主走査方向内での最大色差が3.0よりも小さくなったときに終了させるように構成することで、効率良く補正精度を高めることができる。
(態様A)
複数の濃度値と、主走査方向における複数の位置との組合せ毎に、目標出力値を得るための補正値を対応付けた補正情報を、補正前後で出力した補正用チャートの色情報を計測した結果に基づいて第一の補正情報Aや第二の補正情報Bなどを算出する算出処理を、画像形成に用いる色毎に複数回行い、算出した補正情報に基づいて画像データを補正する画像処理方法であって、複数回行う前記算出処理の内、前回の前記補正用チャートの補正結果よりも、主走査方向のむらが大きくなっていた回の補正情報を破棄することを特徴とする。
電子写真方式の画像形成装置では、感光体のブレや、記録材搬送中での機械的な振動、定着ローラに記録材が突入するときのショックジター等の要因によって、補正用チャートを出力するたびに、所望の濃度とは異なる濃度のプロファイルが計測されることがある。
そして、画質が改善した画素の部分だけ算出した補正値を用いて補正を行うように補正情報を修正する従来の画像処理方法では、上述したいずれかの要因により、不適切な補正値で補正された画素でも、所望の濃度に近い濃度のプロファイルが計測されることがある。
このようなプロファイルが計測されると、不適切な補正値が保持され、その画素の補正値を適切な値に収束させることが困難となる。そして、不適切な補正値が保持された画素の補正値を適切な値に収束させないまま補正情報を設定(決定)してしまい、スジ状の画像不良の低減効果を高めることができなくなってしまう。
したがって、上述したいずれかの要因により、不適切な補正値が保持される画素が生じること抑制でき、不適切な補正値が保持された画素の補正値を適切な値に収束させないまま補正情報を設定してしまうことを回避して、スジ状の画像不良の低減効果を高めることが可能となる。
よって、従来よりも、スジ状の画像不良の低減効果を高めることができる画像処理方法を提供できる。
(態様A)において、前記求めた補正情報を適用した場合の効果を確認するための補正確認用チャートを出力し、更なる補正が必要か否か判断する再補正を行った後のパソコン600の補正確認用アプリケーションを用いた補正結果確認方法などの判断手段を備えることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、再補正(補正)等を行った後の補正結果を確認することができ、補正精度を更に高めることが可能となる。
(態様A)又は(態様B)において、前記色情報の計測に測色器700などの測色器を用いて、むらの大小判定に主走査方向内での色差を用いることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、目視では判定し難いY色であっても、測色器の計測結果により、むらの大小を適切に判定することが可能となる。
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、主走査方向内での最大色差が3.0よりも小さくなったときに処理を終了させることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、効率良く補正精度を高めることができる。
(態様A)又は(態様B)において、前記色情報の計測に測色器を用いて、むらの大小判定に主走査方向内の最大濃度と最小濃度の差を用いることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、むらの大小判定を簡易な方法で行うことができる。
(態様A)又は(態様B)において、前記色情報の計測にスキャナ部300などのスキャナを用いて、むらの大小判定に主走査方向内のRGB輝度値での最大と最小の差を用いることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、スキャナを備えた画像形成装置等では、計測手段として新たに測色器等を設ける必要がなく、低コスト化に貢献できる。
複数の濃度値と、主走査方向における複数の位置との組合せ毎に、目標出力値を得るための補正値を対応付けた補正情報を、補正前後で出力した補正用チャートの色情報を計測した結果に基づいて算出する算出処理を、画像形成に用いる色毎に複数回行い、算出した補正情報に基づいて画像データを補正する画像処理方法を用いる測色器700が接続されたパソコン600などの画像処理装置であって、前記画像処理方法として、(態様A)乃至(態様F)のいずれかの画像処理方法を用いることを特徴とする。
複数の濃度値と、主走査方向における複数の位置との組合せ毎に、目標出力値を得るための補正値を対応付けた補正情報を、出力した補正用チャートの色情報を計測した結果に基づいて算出する算出処理を、画像形成に用いる色毎に複数回行い、算出した補正情報に基づいて画像データを補正する画像処理方法を用いる、又は前記画像処理方法を用いる画像処理装置を備える複合機500などの画像形成装置であって、前記画像処理方法として、(態様A)乃至(態様F)のいずれかの画像処理方法を用いる、又は前記画像処理装置として、(態様G)の画像処理装置を備えることを特徴とする。
複数の濃度値と、主走査方向における複数の位置との組合せ毎に、目標出力値を得るための補正値を対応付けた補正情報を、補正前後で出力した補正用チャートの色情報を計測した結果に基づいて算出する算出処理を、画像形成に用いる色毎に複数回行い、算出した補正情報に基づいて画像データを補正する画像処理方法を用いる画像処理装置と、記録材に画像を形成する画像形成装置とを備える画像形成システム800などの画像形成システムであって、前記画像処理装置として、(態様G)の画像処理装置を備えることを特徴とする。
複数の濃度値と、主走査方向における複数の位置との組合せ毎に、目標出力値を得るための補正値を対応付けた補正情報を、補正前後で出力した補正用チャートの色情報を計測した結果に基づいて算出する算出処理を、画像形成に用いる色毎に複数回行い、算出した補正情報に基づいて画像データを補正する画像処理方法を、画像処理装置、画像形成装置、及び画像形成システムのいずれかで実行させるプログラムであって、前記画像処理方法として、(態様A)乃至(態様F)のいずれかの画像処理方法を実行させることを特徴とする。
300 スキャナ部
500 複合機
600 パソコン
601 パソコン本体
602 キーボード
603 液晶モニタ
630 インターフェース画面
700 測色器
800 画像形成システム
Claims (10)
- 画像データを補正するのに用いる補正情報を算出処理で算出し、算出した補正情報を用いて画像データを補正する画像処理方法において、
前記補正情報は、複数の濃度値と、主走査方向における複数の位置との組合せ毎に、目標出力値を得るための補正値を対応付けたものであり、
前記補正情報の更新にあたっての前記算出処理では、
更新前の前記補正情報で補正用チャートの画像データを補正して出力した補正用チャートの色情報を計測した結果に基づいて、前記補正情報の更新候補を算出するとともに、算出した前記更新候補で補正用チャートの画像データを補正して出力した補正用チャートの色情報を計測し、
以降、出力した補正用チャートを十分なものと判断するまで、
前記補正情報又は前記更新候補を用いて先行して直前に出力した補正用チャートと主走査方向のむらの大きさを比較し、前記直前に出力した補正用チャートよりも前記むらが大きい場合には前記更新候補を破棄しながら、破棄されていない前記直前に出力した補正用チャートの色情報を計測した結果に基づく前記更新候補の算出と、算出した前記更新候補で補正用チャートの画像データを補正して出力した補正用チャートの色情報の計測と、前記むらの大きさの比較とにつき、
画像形成に用いる色毎の繰り返しを行うことを特徴とする画像処理方法。 - 請求項1に記載の画像処理方法において、
前記算出した前記更新候補を適用した場合の効果を確認するための補正確認用チャートを出力し、更なる前記繰り返しが必要か否か判断する判断手段を備えることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項1又は2に記載の画像処理方法において、
前記色情報の計測に測色器を用いて、むらの大小判定に主走査方向内での色差を用いることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項1乃至3のいずれか一に記載の画像処理方法において、
主走査方向内での最大色差が3.0よりも小さくなったときに処理を終了させることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項1又は2に記載の画像処理方法において、
前記色情報の計測に測色器を用いて、むらの大小判定に主走査方向内の最大濃度と最小濃度の差を用いることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項1又は2に記載の画像処理方法において、
前記色情報の計測にスキャナを用いて、むらの大小判定に主走査方向内のRGB輝度値での最大と最小の差を用いることを特徴とする画像処理方法。 - 補正情報に基づいて画像データを補正する画像処理方法を用いる画像処理装置であって、
前記画像処理方法として、請求項1乃至6のいずれか一に記載の画像処理方法を用いることを特徴とする画像処理装置。 - 画像処理方法として、請求項1乃至6のいずれか一に記載の画像処理方法を用いる、又は画像処理装置として、請求項7に記載の画像処理装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
- 補正情報に基づいて画像データを補正する画像処理方法を用いる画像処理装置と、記録材に画像を形成する画像形成装置とを備える画像形成システムであって、
前記画像処理装置として、請求項7に記載の画像処理装置を備えることを特徴とする画像形成システム。 - 補正情報に基づいて画像データを補正する画像処理方法を、画像処理装置、画像形成装置、及び画像形成システムのいずれかで実行させるプログラムであって、
前記画像処理方法として、請求項1乃至6のいずれか一に記載の画像処理方法を実行させることを特徴とするプログラム。
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