JP6745025B1 - 測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な構造を必要とせず、駆動体の重量のみの剛体ですみ、駆動体の重量のみの慣性モーメントで駆動し、加速度に制限なく、偶力などの外乱のない機構により、上昇時と下降時との負荷トルクが近い測定装置を提供する。【解決手段】測定対象の表面位置を検出する検出器と、検出器を支持する駆動体と、回転軸を備え、回転軸の第1の方向の回転で駆動体を下降させ、回転軸の第1の方向とは反対方向である第2の方向の回転で駆動体を上昇させる移動支持機構と、回転軸を第1の方向又は第2の方向に回転させるモータと、回転軸に負荷トルクを付与する負荷器であって、回転軸の第2の方向の回転よりも第1の方向の回転に大きい負荷トルクを付与する負荷器と、を備える測定装置によって上記課題を解決する。【選択図】図6

Description

本発明は測定装置に係り、特に検出器を鉛直方向に移動する技術に関する。
ワークの被測定面の表面粗さを測定する表面粗さ測定機や、ワークの被測定面の表面形状を測定する表面形状測定機が知られている。例えば、表面形状測定機は、揺動支点を支点として揺動自在に取り付けられたスタイラス及びスタイラスの先端に設けられた触針等を有する検出器と、検出器を被測定面に沿って移動させる駆動部と、を備える。表面形状測定機は、検出器の触針を被測定面に接触させた状態で、駆動部により検出器とワークとを水平方向に相対移動させることにより、触針で被測定面をトレースしながらスタイラス(触針)の変位を検出し、変位検出結果に基づいて被測定面の表面形状を得る。
このような測定機において、駆動部により検出器を鉛直方向に移動させる際に、上昇時と下降時とでゲインが異なるために、上下動のフィードバック制御が発振したり、位置決め精度に問題があったりした。このため、駆動部の重量と同等なカウンタウェイトを搭載することで、重量による負荷をキャンセルすることが行われている。
例えば、特許文献1には、被測定物の表面を測定する検出子が取り付けられZ軸方向に移動可能なZ軸スピンドルを備えたZ軸組立体において、懸架ワイヤの一端にZ軸スピンドルが固定され、懸架ワイヤの他端にZ軸スピンドルの重量を平衡させるバランスウエイトが懸垂されたZ軸組立体が記載されている。
特開2001−356012号公報
しかしながら、カウンタウェイトを搭載する場合には、以下のような欠点があった。
・プーリや、ウェイト、ガイド機構が増えるなど複雑な構成となる。
・本来駆動したい重量の2倍分の剛性が必要となる。
・本来駆動したい重量の2倍の慣性モーメントがかかり、加減速、位置決めにも不利である。
・片側のみのプーリ機構の場合、上昇時に重力加速度以上の加速が出せない。
・加減速の際に、カウンタウェイト機構による偶力が駆動体の姿勢の外乱となる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、複雑な構造を必要とせず、駆動体の重量のみの剛体ですみ、駆動体の重量のみの慣性モーメントで駆動し、加速度に制限なく、偶力などの外乱のない機構により、上昇時と下降時との負荷トルクが近い測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための測定装置の一の態様は、測定対象の表面位置を検出する検出器と、検出器を支持する駆動体と、回転軸を備え、回転軸の第1の方向の回転で駆動体を下降させ、回転軸の第1の方向とは反対方向である第2の方向の回転で駆動体を上昇させる移動支持機構と、回転軸を第1の方向又は第2の方向に回転させるモータと、回転軸に負荷トルクを付与する負荷器であって、回転軸の第2の方向の回転よりも第1の方向の回転に大きい負荷トルクを付与する負荷器と、を備える測定装置である。
本態様によれば、複雑な構造を必要とせず、駆動体の重量のみの剛体ですみ、駆動体の重量のみの慣性モーメントで駆動し、加速度に制限なく、偶力などの外乱のない機構により、上昇時と下降時との負荷トルクを近づけることができる。
負荷器は、回転軸と共に回転可能に支持された摩擦ディスクと、摩擦ディスクに当接する摩擦パッドと、回転軸の第1の方向の回転を摩擦ディスクに伝達し、回転軸の第2の方向の回転を摩擦ディスクに伝達しないワンウェイクラッチと、を備えることが好ましい。これにより、上昇時と下降時との負荷トルクを適切に近づけることができる。
負荷器は、回転軸と共に回転可能に支持され、周方向に沿ってN極及びS極が交互に着磁された着磁ディスクと、着磁ディスクに作用する磁力を発生させる磁石と、回転軸の第1の方向の回転を着磁ディスクに伝達し、回転軸の第2の方向の回転を着磁ディスクに伝達しないワンウェイクラッチと、備えることが好ましい。これにより、上昇時と下降時との負荷トルクを適切に近づけることができる。
負荷器は、回転軸と共に回転可能に支持されたヒステリシス板と、ヒステリシス板の一方の面から他方の面に向けて磁束を発生させる磁石と、回転軸の第1の方向の回転をヒステリシス板に伝達し、回転軸の第2の方向の回転をヒステリシス板に伝達しないワンウェイクラッチと、を備えることが好ましい。これにより、上昇時と下降時との負荷トルクを適切に近づけることができる。
負荷器は、回転軸と共に回転する回転体と、回転体と当接する摩擦板と、回転軸が第1の方向に回転すると回転体を摩擦板に押圧して回転体と摩擦板との間の摩擦抵抗を第1の摩擦抵抗にし、回転軸が第2の方向に回転すると回転体と摩擦板との間の摩擦抵抗を第1の摩擦抵抗より小さい第2の摩擦抵抗にする摩擦抵抗可変機構と、を備えることが好ましい。これにより、上昇時と下降時との負荷トルクを適切に近づけることができる。
負荷器は、周方向に沿ってN極及びS極が交互に着磁され、回転軸と共に回転する第1のマグネット板と、周方向に沿ってN極及びS極が交互に着磁され、第1のマグネット板に対向する位置に固定される第2のマグネット板と、回転軸が第1の方向に回転すると第1のマグネット板と第2のマグネット板との間の距離を第1の距離にし、回転軸が第2の方向に回転すると第1のマグネット板と第2のマグネット板との間の距離を第1の距離よりも大きい第2の距離にする距離可変機構と、を備えることが好ましい。これにより、上昇時と下降時との負荷トルクを適切に近づけることができる。
負荷器は、流体を保持する流体保持部と、回転軸の回転に伴って流体保持部の内部を移動可能に支持された羽根部と、を備え、羽根は、回転軸が第1の方向に回転すると羽根部が受ける流体の流体抵抗が第1の流体抵抗となり、回転軸が第2の方向に回転すると羽根部が受ける流体の流体抵抗が第1の流体抵抗より小さい第2の流体抵抗となる形状であることが好ましい。これにより、上昇時と下降時との負荷トルクを適切に近づけることができる。
移動支持機構は、回転軸として鉛直方向に沿って支持されるボールネジを備え、駆動体は、ボールネジと螺合するボールナットを備え、モータは、ボールネジを回転させることが好ましい。これにより、駆動部を適切に駆動させることができる。
移動支持機構は、回転軸として鉛直方向に沿って支持されるボールネジと、ボールネジと螺合するボールナットと、を備え、モータは、ボールネジを回転させ、ボールナットの回転を規制する廻り止め部であって、案内面に当接する廻り止め部と、案内面に設けられる第1の摩擦部材と、案内面に設けられ、廻り止め部との摩擦抵抗が第1の摩擦部材よりも相対的に小さい第2の摩擦部材と、を備え、廻り止め部は、回転軸が第1の方向に回転すると第1の摩擦部材と摺動し、回転軸が第2の方向に回転すると第2の摩擦部材と摺動することが好ましい。これにより、上昇時と下降時との負荷トルクを適切に近づけることができる。
本発明によれば、上昇時と下降時との負荷トルクを近づけることができる。
本発明に係る形状測定機のZ軸駆動機構の主要構成を示す正面図 形状測定機のZ軸駆動機構の電気的構成を示すブロック図 形状測定機のX軸駆動機構の主要構成の一例を示す図 形状測定機のX軸駆動機構の主要構成の他の例を示す図 第1の実施形態に係る負荷器の上面図 第1の実施形態に係る負荷器の正面図 第2の実施形態に係る負荷器の上面図 第2の実施形態に係る負荷器の正面図 第3の実施形態に係る負荷器の一部断面図 第4の実施形態に係る負荷器の斜視図 第4の実施形態に係る負荷器の下降時の上面図 第4の実施形態に係る負荷器の下降時の正面図 第4の実施形態に係る負荷器の上昇時の上面図 第4の実施形態に係る負荷器の上昇時の正面図 第5の実施形態に係る負荷器の正面図 マグネット板の平面図 第5の実施形態に係る負荷器の下降時の正面図 第5の実施形態に係る負荷器の上昇時の正面図 第6の実施形態に係る負荷器の上面図 第6の実施形態に係る負荷器の正面図 第7の実施形態に係る負荷器の正面図 第7の実施形態に係る負荷器の側面図
<形状測定機>
図1は、本発明に係る形状測定機のZ軸駆動機構の主要構成を示す正面図であり、一部を断面で示している。図1に示すように、形状測定機10(測定装置の一例)は、モータ12と、継手14と、負荷器16と、ボールネジ18と、軸受19A及び19Bと、駆動体20と、案内面22と、を備えている。
モータ12は、回転軸12AがZ軸方向(鉛直方向)に平行に配置される。モータ12は、モータ制御部102(図2参照)によって制御されて回転軸12Aを回転させる。
ボールネジ18は、軸部18A及びネジ部18Bを有する。軸部18A及びネジ部18Bは、直列に接続される。ネジ部18Bは、軸棒に螺旋状のねじ溝が形成される。
軸受19A及び19Bは、ネジ部18Bの両端において、ボールネジ18を回転可能に支持する。ボールネジ18は、軸受19A及び19Bにより、Z軸方向に沿って支持される。
継手14は、モータ12の回転軸12Aの回転をボールネジ18の軸部18Aに伝達可能に回転軸12Aと軸部18Aとを接続する。これにより、ボールネジ18は、モータ12の回転軸12AとともにZ軸方向を中心に回転可能となる。
駆動体20は、案内面22に当接して配置される。案内面22はZ軸方向に平行に配置される。
駆動体20は、内部に不図示のボールナットが設けられる。このボールナットがネジ部18Bと螺合することで、駆動体20はネジ部18Bに取り付けられる。ボールネジ18のネジ部18Bとボールナットとから、いわゆるボールネジ機構(移動支持機構の一例)が構成される。即ち、ネジ部18BがZ軸方向を中心に回転することで、駆動体20は案内面22に沿ってZ軸方向に駆動される。ここでは、形状測定機10の上面視でボールネジ18を反時計回り方向(左回り方向、第1の方向の一例)に回転させると駆動体20は下降し、ボールネジ18を反時計回り方向とは反対方向である時計回り方向(右回り方向、第2の方向の一例)に回転させると駆動体20は上昇する。
なお、ボールネジ18の回転方向と駆動体20の上下動方向はこの例に限定されず、逆でもよい。即ち、ボールネジ18を反時計回り方向に回転させると駆動体20が上昇し、ボールネジ18を時計回り方向に回転させると駆動体20を下降するように構成してもよい。
負荷器16は、ボールネジ18の軸部18Aに設けられる。負荷器16は、ボールネジ18の一回転方向のみに軸部18Aに負荷トルクを付与するように構成される。ここでは、形状測定機10の上面視でボールネジ18を反時計回り方向に回転させる場合に軸部18Aに負荷トルクを付与し、ボールネジ18を時計回り方向に回転させる場合には軸部18Aに負荷トルクを付与しない。即ち、駆動体20が下降する場合にのみボールネジ18の回転に負荷トルクがかかる。
なお、負荷器16は、ボールネジ18の時計回り方向の回転よりも反時計回り方向の回転に大きい負荷トルクを付与すればよい。例えば、ボールネジ18の反時計回り方向の回転に相対的に大きい負荷トルクを付与し、ボールネジ18の時計回り方向の回転に相対的に小さい負荷トルクを付与することで、駆動体20の上昇時と下降時との負荷トルクを近づけてもよい。
図2は、形状測定機10のZ軸駆動機構の電気的構成を示すブロック図である。図2に示すように、形状測定機10は、統括制御部100を備える。
統括制御部100は、例えばパーソナルコンピュータやマイクロコンピュータ等の汎用のコンピュータによって実現されるものである。
統括制御部100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び入出力インターフェース等を備えている。統括制御部100では、ROMに記憶されている制御プログラム等の各種プログラムがRAMに展開され、RAMに展開されたプログラムがCPUによって実行されることにより、形状測定機10内の各部の機能が実現され、入出力インターフェースを介して各種の演算処理や制御処理が実行される。
統括制御部100は、形状測定機10の全体を統括制御する。統括制御部100は、モータ制御部102を備える。モータ制御部102は、モータ12に接続される。モータ制御部102は、統括制御部100から入力された指令値を負荷トルクに応じたゲインで増幅してモータ12を駆動する。
図3は、形状測定機10のX軸駆動機構の主要構成の一例を示す図である。図3に示すように、形状測定機10は、X軸駆動部24と、検出器26と、を備える。
X軸駆動部24は、図1に示した駆動体20に設けられる。X軸駆動部24は、検出器26をX軸方向に駆動させる。検出器26は、接触子28を備える。検出器26は、接触子28をワークW(測定対象の一例)に接触させることでワークWのZ軸方向の表面位置を検出するセンサである。
形状測定機10は、ワークWの輪郭に沿って、駆動体20(図3では不図示)に設けられたX軸駆動部24をZ軸方向に駆動させる輪郭追従測定を行う。Z軸方向の駆動は、図1を用いて説明した通りである。
図4は、形状測定機10のX軸駆動機構の主要構成の他の例を示す図である。図4に示すように、形状測定機10は、検出器30を備えている。
検出器30は、図1に示した駆動体20に設けられる。検出器30は、接触子32を備える。検出器30は、接触子32をワークWに接触させることでワークWのX軸方向の位置を検出するセンサである。
形状測定機10は、駆動体20(図4では不図示)をZ軸方向に駆動させながら、検出器30によってワークのX軸方向の位置を検出する。検出器30は、Z軸上方向への測定とZ軸下方向への測定との両方が可能である。
<負荷器の作用>
駆動体20の重量による負荷トルクをA[Nm]、駆動体20と案内面22との摩擦抵抗による負荷トルクをB[Nm]、負荷器16によって付与される負荷トルクをC[Nm]とすると、駆動体20の上昇時の負荷トルクZ[Nm]と下降時の負荷トルクZ[Nm]とは、以下のように表すことができる。
=A+B
=−A+B+C
したがって、負荷器16を用いることで、上昇時と下降時の負荷トルクを近づけることができる。その結果、上昇時と下降時とのモータ駆動のゲインを近づけることができる。
図3に示した形状測定機10の場合は、ワークWの1回の測定でZ軸方向の駆動を繰り返すため、負荷トルクの調整はシビアになる。このため、上昇時と下降時との負荷トルクの差は10%以内であることが好ましい。即ち、負荷器16は、ボールネジ18の反時計回り方向の回転の負荷トルクと時計回り方向の回転の負荷トルクとの差が10%以内となるように負荷トルクを付与することが好ましい。
また、図4に示した形状測定機10の場合は、ワークWの1回の測定でのZ軸方向の駆動の方向が一方向に決まっているため、負荷トルクの調整は若干寛容であり、上昇時と下降時との負荷トルクの差は30%以内であることが好ましい。即ち、負荷器16は、ボールネジ18の反時計回り方向の回転の負荷トルクと時計回り方向の回転の負荷トルクとの差が30%以内となるように負荷トルクを付与することが好ましい。
また、C=2Aとすることで、Z=Zとすることができる。即ち、負荷器16は、ボールネジ18の反時計回り方向の回転の負荷トルクと時計回り方向の回転の負荷トルクとが等しくなるように負荷トルクを付与してもよい。これにより、上昇時と下降時の負荷トルクを均等にすることができる。したがって、上昇時と下降時とのモータ駆動のゲインを均等にすることができる。
この場合、Z>0となり、駆動体20の自由落下を防止することも可能となる。
<負荷器の具体的構成:第1の実施形態>
図5は、第1の実施形態に係る負荷器16の上面図であり、図6は負荷器16の正面図である。なお、図6の一部は図5の6−6断面を示している。図5及び図6に示すように、負荷器16は、ワンウェイクラッチ40と、摩擦ディスク42と、摩擦パッド44A及び44Bと、パッド固定部46と、圧縮バネ48A及び48Bと、を備えている。
ワンウェイクラッチ40は、軸部18Aの周囲に配置される。ワンウェイクラッチ40は、軸部18Aと一体的にZ軸方向を中心に回転する。摩擦ディスク42は、金属製の円環板状部材であり、ワンウェイクラッチ40の周囲に支持される。
ワンウェイクラッチ40は、軸部18Aが図5において反時計回り方向に回転する際に回転駆動力を不図示のギアを介して摩擦ディスク42に伝達し、軸部18Aが時計回り方向に回転する際に回転駆動力の摩擦ディスク42への伝達を遮断する。即ち、ワンウェイクラッチ40は、軸部18Aの反時計回り方向の回転のみを摩擦ディスク42に伝達する。これにより、摩擦ディスク42は、軸部18Aが反時計回り方向に回転する場合には軸部18Aを中心に反時計回り方向に回転し、軸部18Aが時計回り方向に回転する場合には回転しない。
摩擦パッド44A及び44Bは、樹脂製の平板状部材である。パッド固定部46は、摩擦パッド44A及び44Bをそれぞれ摩擦ディスク42の上面側及び下面側に支持する。
圧縮バネ48Aは、上端がバネ固定部49Aに支持され、下端がパッド固定部46の上面に接続される。圧縮バネ48Aは、パッド固定部46を介して摩擦パッド44Aを摩擦ディスク42の上面に押圧する。また、圧縮バネ48Bは、下端がバネ固定部49Bに支持され、上端がパッド固定部46の下面に接続される。圧縮バネ48Bは、パッド固定部46を介して摩擦パッド44Bを摩擦ディスク42の下面に押圧する。これにより、摩擦パッド44A及び44Bは、摩擦ディスク42に当接し、所定の押圧力で摩擦ディスク42を挟持する。
第1の実施形態に係る負荷器16を備える形状測定機10において、モータ12によりボールネジ18を上面視で反時計回り方向に回転させると、駆動体20は案内面22に沿って下降する。ここで、ボールネジ18が反時計回り方向に回転すると、ワンウェイクラッチ40は、ボールネジ18の軸部18Aの回転を摩擦ディスク42に伝達し、摩擦ディスク42は軸部18Aとともに回転する。摩擦ディスク42は、摩擦パッド44A及び44Bによって挟持されているため、摩擦ディスク42と摩擦パッド44A及び44Bとの間には軸部18Aの回転を妨げる摩擦抵抗が発生する。したがって、軸部18Aには駆動体20と案内面22との摩擦抵抗による負荷トルクに加えて、摩擦ディスク42と摩擦パッド44A及び44Bとの間の摩擦抵抗に応じた負荷トルクが付与される。
一方、形状測定機10において、モータ12によりボールネジ18を上面視で時計回り方向に回転させると、駆動体20は案内面22に沿って上昇する。ここで、ワンウェイクラッチ40は、ボールネジ18の軸部18Aの時計回り方向の回転を摩擦ディスク42に伝達しない。したがって、摩擦抵抗は軸部18Aに伝達されず、軸部18Aには負荷器16による負荷トルクは付与されない。
以上のように、第1の実施形態に係る負荷器16によれば、駆動体20の下降時にのみ負荷トルクを付与することで、上昇時と下降時の負荷トルクを近づけることができる。その結果、上昇時と下降時とのモータ駆動のゲインを近づけることができる。
なお、圧縮バネ48A及び48Bのばね定数、摩擦ディスク42の材質、摩擦パッド44A及び44Bの材質等を変更することで、摩擦ディスク42と摩擦パッド44A及び44Bとの間の摩擦抵抗の値を調整することができる。したがって、上昇時と下降時との負荷トルクの差を所望の値にすることができる。
<第2の実施形態>
図7は、第2の実施形態に係る負荷器16の上面図であり、図8は負荷器16の正面図である。なお、図8の一部は図7の8−8断面を示している。図7及び図8に示すように、負荷器16は、ワンウェイクラッチ40、着磁ディスク50、永久磁石52を備えている。
着磁ディスク50は、磁性体製の円環板状部材であり、ワンウェイクラッチ40の周囲に支持される。着磁ディスク50は、周方向に沿ってN極及びS極が同一の着磁ピッチ間隔で交互に着磁される。図7に示す例では、2ヶ所のN極と2ヶ所のS極とが交互に配置される。
永久磁石52は、着磁ディスク50に作用する磁力を発生させるいわゆるU字磁石である。永久磁石52は、着磁ディスク50の上面側にN極、下面側にS極が、それぞれ着磁ディスク50から所定の間隔を開けて非接触な状態に配置され、着磁ディスク50に向けた磁力を発生させる。永久磁石52に代えて、電磁石を用いてもよい。
第2の実施形態に係る負荷器16を備える形状測定機10において、モータ12によりボールネジ18を上面視で反時計回り方向に回転させると、駆動体20は案内面22に沿って下降する。ここで、ボールネジ18が反時計回り方向に回転すると、ワンウェイクラッチ40は、ボールネジ18の軸部18Aの回転を着磁ディスク50に伝達し、着磁ディスク50は軸部18Aとともに回転する。着磁ディスク50には、永久磁石52のZ軸方向の吸引力又は反発力により軸部18Aの回転を妨げる磁束抵抗が発生する。したがって、軸部18Aには駆動体20と案内面22との摩擦抵抗による負荷トルクに加えて、永久磁石52による磁束抵抗に応じた負荷トルクが付与される。
一方、形状測定機10において、モータ12によりボールネジ18を上面視で時計回り方向に回転させると、駆動体20は案内面22に沿って上昇する。ここで、ワンウェイクラッチ40は、ボールネジ18の軸部18Aの時計回り方向の回転を着磁ディスク50に伝達しない。したがって、磁束抵抗は軸部18Aに伝達されず、軸部18Aには負荷器16による負荷トルクは付与されない。
以上のように、第2の実施形態に係る負荷器16によれば、駆動体20の下降時にのみ負荷トルクを付与することで、上昇時と下降時の負荷トルクを近づけることができる。その結果、上昇時と下降時とのモータ駆動のゲインを近づけることができる。
なお、着磁ディスク50の磁力、永久磁石52の磁力、着磁ディスク50と永久磁石52との間隔等を変更することで、永久磁石52による磁束抵抗の値を調整することができる。したがって、上昇時と下降時との負荷トルクの差を所望の値にすることができる。
<第3の実施形態>
図9は、第3の実施形態に係る負荷器16の一部断面図である。図9に示すように、負荷器16は、ワンウェイクラッチ40、ヒステリシス板54、永久磁石56A、56B、56C、56Dを備えている。
ヒステリシス板54は、磁性体製の円環板状部材であり、ワンウェイクラッチ40の周囲に支持される。
永久磁石56A、56B、56C、56Dは、ヒステリシス板54に作用する磁束を発生させる。永久磁石56A及び56Cは、それぞれヒステリシス板54の上面側にN極を向けて、ヒステリシス板54の上面から所定の間隔を開けて非接触な状態に配置される。また、永久磁石56B及び56Dは、それぞれヒステリシス板54の下面側にS極を向けて、ヒステリシス板54の下面から所定の間隔を開けて非接触な状態に配置される。永久磁石56A、56B、56C、56Dは、ヒステリシス板54の上面(一方の面の一例)から下面(他方の面の一例)に向けて磁束を発生させる。永久磁石56A、56B、56C、56Dに代えて、第2の実施形態の永久磁石52を用いてもよい。
第3の実施形態に係る負荷器16を備える形状測定機10において、モータ12によりボールネジ18を上面視で反時計回り方向に回転させると、駆動体20は案内面22に沿って下降する。ここで、ボールネジ18が反時計回り方向に回転すると、ワンウェイクラッチ40は、ボールネジ18の軸部18Aの回転をヒステリシス板54に伝達し、ヒステリシス板54は軸部18Aとともに回転する。ヒステリシス板54が回転して永久磁石56A、56B、56C、56Dによって発生する磁束を横切ると、ヒステリシス損により軸部18Aの回転を妨げる第1のヒステリシス抵抗が発生する。したがって、軸部18Aには駆動体20と案内面22との摩擦抵抗による負荷トルクに加えて、第1のヒステリシス抵抗に応じた負荷トルクが付与される。
一方、形状測定機10において、モータ12によりボールネジ18を上面視で時計回り方向に回転させると、駆動体20は案内面22に沿って上昇する。ここで、ワンウェイクラッチ40は、ボールネジ18の軸部18Aの時計回り方向の回転をヒステリシス板54に伝達しない。したがって、ヒステリシス抵抗は軸部18Aに伝達されず、軸部18Aには負荷器16による負荷トルクは付与されない。
以上のように、第3の実施形態に係る負荷器16によれば、駆動体20の下降時にのみ負荷トルクを付与することで、上昇時と下降時の負荷トルクを近づけることができる。その結果、上昇時と下降時とのモータ駆動のゲインを近づけることができる。
なお、永久磁石56A、56B、56C、56Dの磁力、永久磁石56A、56B、56C、56Dとヒステリシス板54との間隔等を変更することで、ヒステリシス損によるブレーキトルクの値を調整することができる。したがって、上昇時と下降時との負荷トルクの差を所望の値にすることができる。
<第4の実施形態>
第4の実施形態に係る負荷器16は、摩擦抵抗可変機構を備える。図10は、第4の実施形態に係る負荷器16の斜視図である。図10に示すように、負荷器16は、ピン18Dと、摩擦板60と、回転体62と、を備える。
ピン18Dは、ボールネジ18の軸部18Aから垂直に立設される。2本のピン18Dは、同一直線上に配置される。ピン18Dは、軸部18Aの回転と共に回転する。
摩擦板60は、金属製の平板状部材であり、平坦な上面を水平にして案内面22に固定される。摩擦板60の中央に設けられた円形の貫通孔には、ボールネジ18の軸部18Aが非接触で挿通される。即ち、摩擦板60は、ボールネジ18の回転を干渉しない位置に固定される。
回転体62は、樹脂製の上面視で円環板状部材である。回転体62の中央に設けられた円形の貫通孔には、ボールネジ18の軸部18Aが挿通され、回転体62は軸部18Aを中心に回転可能に摩擦板60に載置される。これにより、回転体62の平坦な下面は摩擦板60の上面と当接する。
回転体62は、上面の中心を通る線分で上面を4等分した領域のうち互いに隣接しない2つの領域に、それぞれテーパ面62Bと、第1の壁62Cと、第2の壁62Dと、を備える。テーパ面62Bは、第1の壁62Cから第2の壁62Dまで、Z軸方向に一定の勾配を有する。2本のピン18Dは、それぞれテーパ面62Bの中間の高さの位置に配置される。
図11〜図14は、第4の実施形態に係る負荷器16の動作を説明するための図である。
図11は負荷器16の上面図であり、図12は負荷器16の正面図である。なお、図12の一部は図11の12−12断面を示している。図11及び図12は、形状測定機10の上面視でボールネジ18を反時計回り方向に回転させる場合を示している。
図13は負荷器16の上面図であり、図14は負荷器16の正面図である。なお、図14の一部は図13の14−14断面を示している。図13及び図14は、形状測定機10の上面視でボールネジ18を時計回り方向に回転させる場合を示している。
第4の実施形態に係る負荷器16を備える形状測定機10において、モータ12によりボールネジ18を上面視で反時計回り方向に回転させると、駆動体20は案内面22に沿って下降する。ここで、ボールネジ18が反時計回り方向に回転すると、図11及び図12に示すように、軸部18Aとピン18Dも反時計回り方向に回転する。その結果、ピン18Dはテーパ面62Bの勾配を乗り上げて第1の壁62Cに当接し、回転体62を反時計回り方向に回転させる。テーパ面62Bの中間の高さの位置に配置されたピン18Dがテーパ面62Bの勾配を乗り上げているため、ピン18Dは回転体62を摩擦板60に押圧する。これにより、固定された摩擦板60の上面と反時計回りに回転する回転体62の下面との間には軸部18Aの回転を妨げる第1の摩擦抵抗が発生する。したがって、軸部18Aには駆動体20と案内面22との摩擦抵抗による負荷トルクに加えて、第1の摩擦抵抗に応じた相対的に大きい負荷トルクが付与される。
一方、形状測定機10において、モータ12によりボールネジ18を上面視で時計回り方向に回転させると、駆動体20は案内面22に沿って上昇する。ここで、ボールネジ18が時計回り方向に回転すると、図13及び図14に示すように、軸部18Aとピン18Dも時計回り方向に回転する。その結果、ピン18Dはテーパ面62Bから上方向に離れて第2の壁62Dに当接し、回転体62を時計回り方向に回転させる。テーパ面62Bの中間の高さの位置に配置されたピン18Dは、テーパ面62Bから離れているため、回転体62を摩擦板60に押圧する力は発生しない。このため、固定された摩擦板60の上面と時計回りに回転する回転体62の下面との間には第1の摩擦抵抗よりも小さい第2の摩擦抵抗しか発生しない。したがって、軸部18Aには駆動体20と案内面22との摩擦抵抗による負荷トルクに加えて、第2の摩擦抵抗に応じた相対的に小さい負荷トルクが付与される。
以上のように、第4の実施形態に係る負荷器16によれば、駆動体20の下降時に相対的に大きい負荷トルクを付与することで、上昇時と下降時の負荷トルクを近づけることができる。その結果、上昇時と下降時とのモータ駆動のゲインを近づけることができる。
なお、摩擦板60の材質、回転体62の材質、第1の壁62Cの位置におけるテーパ面62Bの高さ等を変更することで、第1の摩擦抵抗及び第2の摩擦抵抗の値を調整することができる。したがって、上昇時と下降時との負荷トルクの差を所望の値にすることができる。
<第5の実施形態>
第5の実施形態に係る負荷器16は、距離可変機構を備える。図15は、第5の実施形態に係る負荷器16の正面図であり、一部を断面で示している。図15に示すように、負荷器16は、ピン18Dと、くさび部70と、マグネット板72と、固定板74と、マグネット板76と、を備えている。
ピン18Dは、ボールネジ18の軸部18Aから垂直に立設される。
くさび部70は、2つのくさび状部材を対向させた構成を有する。くさび部70は、不図示の貫通孔を有する。貫通孔にはボールネジ18の軸部18Aが挿通され、くさび部70は軸部18Aを中心に回転可能に支持される。
また、くさび部70は、対向する2つのくさび状部材の隙間に相当するスリット70Aを備える。スリット70AはZ方向に一定の高さで貫通孔から径方向に連通している。スリット70Aは、Z方向上方の第1の端部70B(図17参照)からZ方向下方の第2の端部70C(図18参照)まで、Z方向に勾配を有する。スリット70Aにはピン18Dが配置される。
くさび部70の下面には、マグネット板72(第1のマグネット板の一例)が配置される。図16は、マグネット板72の平面図である。マグネット板72は、磁性体製の円環板状部材である。マグネット板72は、周方向に沿ってN極及びS極が同一の着磁ピッチ間隔で交互に着磁される。図16に示すように、ここでは、4ヶ所のN極と4ヶ所のS極とが交互に配置されている。マグネット板72は、中央に設けられた円形の貫通孔にボールネジ18の軸部18Aが非接触で挿通され、軸部18Aを中心に回転可能にくさび部70と一体的に支持される。
固定板74は、樹脂製の平板状部材であり、平坦な上面を水平にして支持される。固定板74の中央に設けられた円形の貫通孔には、ボールネジ18の軸部18Aが非接触で挿通される。
固定板74の上面には、マグネット板76(第2のマグネット板の一例)が固定される。マグネット板76の構成は、図16に示したマグネット板72の構成と同様である。即ち、マグネット板76は、周方向に沿ってN極及びS極がマグネット板72と同一の着磁ピッチ間隔で交互に着磁される。マグネット板76は、中央に設けられた円形の貫通孔にボールネジ18の軸部18Aが非接触で挿通される。マグネット板76はマグネット板72に作用する磁力を発生させる。
図17及び図18は、第5の実施形態に係る負荷器16の動作を説明するための図である。
図17は、形状測定機10の上面視でボールネジ18を反時計回り方向に回転させる場合の負荷器16の正面図であり、一部を断面で示している。また、図18は、形状測定機10の上面視でボールネジ18を時計回り方向に回転させる場合の負荷器16の正面図であり、一部を断面で示している。
第5の実施形態に係る負荷器16を備える形状測定機10において、モータ12によりボールネジ18を上面視で反時計回り方向に回転させると、駆動体20は案内面22に沿って下降する。ここで、ボールネジ18が反時計回り方向に回転すると、図17に示すように、ピン18Dがスリット70Aの勾配を乗り上げて第1の端部70Bに当接し、くさび部70を反時計回り方向に回転させる。ピン18Dがスリット70Aの勾配を乗り上げているため、マグネット板72とマグネット板76との距離は相対的に小さい第1の距離となり、マグネット板72とマグネット板76との間には軸部18Aの回転を妨げる相対的に大きい第1の磁束抵抗が発生する。したがって、軸部18Aには駆動体20と案内面22との摩擦抵抗による負荷トルクに加えて、第1の磁束抵抗に応じた相対的に大きい負荷トルクが付与される。
一方、形状測定機10において、モータ12によりボールネジ18を上面視で時計回り方向に回転させると、駆動体20は案内面22に沿って上昇する。ここで、ボールネジ18が時計回り方向に回転すると、図18に示すように、ピン18Dがスリット70Aの勾配を下って第2の端部70Cに当接し、くさび部70を時計回り方向に回転させる。ピン18Dがスリット70Aの勾配を下っているため、マグネット板72とマグネット板76との距離は相対的に大きい第2の距離となり、マグネット板72とマグネット板76との間には第1の磁束抵抗よりも小さい第2の磁束抵抗が発生する。したがって、軸部18Aには駆動体20と案内面22との摩擦抵抗による負荷トルクに加えて、第2の磁束抵抗に応じた相対的に小さい負荷トルクが付与される。
以上のように、第5の実施形態に係る負荷器16によれば、駆動体20の下降時に相対的に大きい負荷トルクを付与することで、上昇時と下降時の負荷トルクを近づけることができる。その結果、上昇時と下降時とのモータ駆動のゲインを近づけることができる。
なお、第1の端部70Bの位置におけるスリット70Aの高さ、第2の端部70Cの位置におけるスリット70Aの高さ、マグネット板72の磁力、マグネット板76の磁力等を変更することで、第1の磁束抵抗及び第2の磁束抵抗の値を調整することができる。したがって、上昇時と下降時との負荷トルクの差を所望の値にすることができる。
<第6の実施形態>
第6の実施形態に係る負荷器16は、流体抵抗可変機構を備える。図19は、第6の実施形態に係る負荷器16の上面図であり、図20は負荷器16の正面図である。なお、図20の一部は図19の20−20断面を示している。図19及び図20に示すように、負荷器16は、固定板80、流体保持部82、プロペラ84を備えている。
固定板80は、例えば樹脂製の平板状部材であり、平坦な上面を水平にして支持される。固定板80の中央に設けられた円形の貫通孔には、ボールネジ18の軸部18Aが非接触で挿通される。
流体保持部82は、固定板80の上面に固定される。流体保持部82は、軸部18Aの周囲に設けられ、内部に流体(例えば液体)を封止して保持する。
プロペラ84は、回転軸84Aと、4枚の羽根84Bを備える。
回転軸84Aは、筒形状部材である。回転軸84Aは、筒形状の内部に軸部18Aが挿通され、軸部18Aと共に回転可能に固定される。羽根84Bは、Z軸方向に高さを有し、回転軸84Aから離れる方向に長さを有する板状部材である。羽根84Bは、回転軸84Aの回転に伴って移動可能に一端が回転軸84Aに支持される。羽根84Bは、回転軸84Aから一定距離だけ離れた位置で、上面視において周方向に向かって左側に折れ曲がっている。
プロペラ84は、少なくとも羽根84Bが流体保持部82の内部に設けられる。プロペラ84が回転すると、羽根84Bは流体保持部82の内部に保持された流体から流体抵抗を受けて流体保持部82の内部を移動する。羽根84Bは、回転軸84Aが形状測定機10の上面視で反時計回り方向に所定の速度で回転すると羽根84Bが受ける流体の流体抵抗が第1の流体抵抗となり、回転軸84Aが時計回り方向に同様の速度で回転すると羽根84Bが受ける流体の流体抵抗が第1の流体抵抗より小さい第2の流体抵抗となる形状である。
第6の実施形態に係る負荷器16を備える形状測定機10において、モータ12によりボールネジ18を上面視で反時計回り方向に回転させると、駆動体20は案内面22に沿って下降する。ここで、ボールネジ18が反時計回り方向に回転すると回転軸84Aが反時計回り方向に回転し、各羽根84Bが流体保持部82の内部を反時計回り方向に回転し、プロペラ84には軸部18Aの回転を妨げる相対的に大きい第1の流体抵抗が発生する。したがって、軸部18Aには駆動体20と案内面22との摩擦抵抗による負荷トルクに加えて、第1の流体抵抗に応じた相対的に大きい負荷トルクが付与される。
一方、形状測定機10において、モータ12によりボールネジ18を上面視で時計回り方向に回転させると、駆動体20は案内面22に沿って上昇する。ここで、ボールネジ18が時計回り方向に回転すると、回転軸84Aが反時計回り方向に回転し、各羽根84Bが流体保持部82の内部を時計回り方向に回転し、プロペラ84には相対的に小さい第2の流体抵抗が発生する。したがって、軸部18Aには駆動体20と案内面22との摩擦抵抗による負荷トルクに加えて、第2の流体抵抗に応じた相対的に小さい負荷トルクが付与される。
以上のように、第6の実施形態に係る負荷器16によれば、駆動体20の下降時に相対的に大きい負荷トルクを付与することで、上昇時と下降時の負荷トルクを近づけることができる。その結果、上昇時と下降時とのモータ駆動のゲインを近づけることができる。
本実施形態では4枚の羽根84Bを用いたが、羽根の数は4枚に限定されない。また、羽根84Bの形状も、回転方向によって流体抵抗が変化する形状であれば限定されない。
なお、流体保持部82の保持する流体の種類、羽根84Bの数、羽根84Bの形状等を変更することで、第1の流体抵抗及び第2の流体抵抗の値を調整することができる。したがって、上昇時と下降時との負荷トルクの差を所望の値にすることができる。
<第7の実施形態>
ここまでは、ボールネジ18の軸部18Aに負荷器16を設けていたが、第7の実施形態では、ナットの廻り止めに負荷器を設ける。図21は、第7の実施形態に係る負荷器88の正面図であり、図22は負荷器88の側面図である。図21及び図22に示すように、負荷器88は、ナット90と、廻り止め92と、第1の摩擦部材94と、第2の摩擦部材96と、を備えている。
ナット90は、内部に不図示の雌ネジが設けられる。この雌ネジがボールネジ18のネジ部18Bと螺合することで、ナット90はネジ部18Bに取り付けられる。ボールネジ18のネジ部18Bとナット90とから、いわゆるボールネジ機構が構成される。即ち、ネジ部18BがZ軸方向を中心に回転することで、ナット90は案内面22に沿ってZ軸方向に駆動される。
廻り止め92は、ナット90がボールネジ18と共に回転することを規制する。廻り止め92は、ナット90の側面に設けられる。廻り止め92は、端面92Aと、側面92Bと、を備える。
第1の摩擦部材94及び第2の摩擦部材96は、例えば金属製の細長板状部材である。第1の摩擦部材94及び第2の摩擦部材96は、それぞれナット90の移動範囲においてZ方向に沿って案内面22に配置される。第1の摩擦部材94及び第2の摩擦部材96は、第1の摩擦部材94の端面94Aと第2の摩擦部材96の端面96Aとが、廻り止め92の端面92Aの幅より広い一定の間隔だけ離間して配置される。なお、図22では、第1の摩擦部材94及び第2の摩擦部材96を一部のみ図示している。
第1の摩擦部材94の端面94A及び第2の摩擦部材96の端面96Aのうち、第2の摩擦部材96の端面96Aにのみ潤滑油が塗布されている。このため、廻り止め92の側面92Bと第1の摩擦部材94の端面94Aとの摩擦抵抗は相対的に大きい第3の摩擦抵抗を有し、廻り止め92の側面92Bと第2の摩擦部材96の端面96Aとの摩擦抵抗は第3の摩擦抵抗より相対的に小さい第4の摩擦抵抗を有する。
なお、ナット90は、駆動体20(図1参照)であってもよい。
第7の実施形態に係る負荷器88を備える形状測定機10において、モータ12によりボールネジ18を上面視で反時計回り方向に回転させると、駆動体20は案内面22に沿って下降する。ここで、ボールネジ18が反時計回り方向に回転すると、廻り止め92が端面94Aと端面96Aとの隙間に沿ってナット90が下降する。この下降の際に、側面92Bが第1の摩擦部材94の端面94Aに摺動し、側面92Bと端面94Aとの間にはナット90の下降を妨げる相対的に大きい第3の摩擦抵抗が発生する。したがって、軸部18Aには駆動体20と案内面22との摩擦抵抗による負荷トルクに加えて、第3の摩擦抵抗に応じた負荷トルクが付与される。
一方、形状測定機10において、モータ12によりボールネジ18を上面視で時計回り方向に回転させると、駆動体20は案内面22に沿って上昇する。この場合、廻り止め92が端面94Aと端面96Aとの隙間に沿ってナット90が上昇する。この上昇の際に、側面92Bが第2の摩擦部材96の端面96Aに摺動し、側面92Bと端面96Aとの間にはナット90の上昇を妨げる相対的に小さい第4の摩擦抵抗が発生する。したがって、軸部18Aには駆動体20と案内面22との摩擦抵抗による負荷トルクに加えて、第4の摩擦抵抗に応じた負荷トルクが付与される。
以上のように、第7の実施形態に係る負荷器88によれば、駆動体20の下降時に相対的に大きい負荷トルクを付与することで、上昇時と下降時の負荷トルクを近づけることができる。その結果、上昇時と下降時とのモータ駆動のゲインを近づけることができる。
なお、廻り止め92の材質、第1の摩擦部材94の材質、第2の摩擦部材96の材質、第2の摩擦部材96の端面96Aに塗布する潤滑油の種類等を変更することで、第3の摩擦抵抗及び第4の摩擦抵抗の値を調整することができる。したがって、上昇時と下降時との負荷トルクの差を所望の値にすることができる。
第1の実施形態〜第7の実施形態のように、負荷器16及び負荷器88によれば、複雑な構造を必要とせず、駆動体の重量のみの剛体ですみ、駆動体の重量のみの慣性モーメントで駆動し、加速度に制限なく、偶力などの外乱のない機構により、上昇時と下降時とのゲインを近づけることができる。
<その他>
上記の実施形態では、いわゆるボールネジ機構の回転軸に負荷器を設けることによって上昇時と下降時とのモータ駆動のゲインを近づけたが、ラックアンドピニオン機構の回転軸にこの負荷器を設けてもよい。
本発明の技術的範囲は、上記の実施形態に記載の範囲には限定されない。各実施形態における構成などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施形態間で適宜組み合わせることができる。
10…形状測定機
12…モータ
12A…回転軸
14…継手
16…負荷器
18…ボールネジ
18A…軸部
18B…ネジ部
18D…ピン
19A…軸受
19B…軸受
20…駆動体
22…案内面
24…X軸駆動部
26…検出器
28…接触子
30…検出器
32…接触子
40…ワンウェイクラッチ
42…摩擦ディスク
44A…摩擦パッド
44B…摩擦パッド
46…パッド固定部
48A…圧縮バネ
48B…圧縮バネ
49A…バネ固定部
49B…バネ固定部
50…着磁ディスク
52…永久磁石
54…ヒステリシス板
56A…永久磁石
56B…永久磁石
56C…永久磁石
56D…永久磁石
60…摩擦板
62…回転体
62B…テーパ面
62C…第1の壁
62D…第2の壁
70…くさび部
70A…スリット
70B…第1の端部
70C…第2の端部
72…マグネット板
74…固定板
76…マグネット板
80…固定板
82…流体保持部
84…プロペラ
84A…回転軸
84B…羽根
90…ナット
92A…端面
92B…側面
94…第1の摩擦部材
94A…端面
96…第2の摩擦部材
96A…端面
100…統括制御部
102…モータ制御部

Claims (8)

  1. 測定対象の表面位置を検出する検出器と、
    前記検出器を支持する駆動体と、
    回転軸を備え、前記回転軸の第1の方向の回転で前記駆動体を下降させ、前記回転軸の前記第1の方向とは反対方向である第2の方向の回転で前記駆動体を上昇させる移動支持機構と、
    前記回転軸を前記第1の方向又は前記第2の方向に回転させるモータと、
    前記回転軸に負荷トルクを付与する負荷器であって、前記回転軸の前記第2の方向の回転よりも前記第1の方向の回転に大きい負荷トルクを付与する負荷器と、
    を備え、
    前記負荷器は、
    前記回転軸と共に回転可能に支持された摩擦ディスクと、
    前記摩擦ディスクに当接し、所定の押圧力で前記摩擦ディスクを挟持する2つの摩擦パッドと、
    前記回転軸の前記第1の方向の回転を前記摩擦ディスクに伝達し、前記回転軸の前記第2の方向の回転を前記摩擦ディスクに伝達しないワンウェイクラッチと、
    を備える測定装置。
  2. 測定対象の表面位置を検出する検出器と、
    前記検出器を支持する駆動体と、
    回転軸を備え、前記回転軸の第1の方向の回転で前記駆動体を下降させ、前記回転軸の前記第1の方向とは反対方向である第2の方向の回転で前記駆動体を上昇させる移動支持機構と、
    前記回転軸を前記第1の方向又は前記第2の方向に回転させるモータと、
    前記回転軸に負荷トルクを付与する負荷器であって、前記回転軸の前記第2の方向の回転よりも前記第1の方向の回転に大きい負荷トルクを付与する負荷器と、
    を備え、
    前記負荷器は、
    前記回転軸と共に回転可能に支持され、周方向に沿ってN極及びS極が交互に着磁された着磁ディスクと、
    前記着磁ディスクに作用する磁力を発生させる磁石であって、前記着磁ディスクの一方の面側にN極、他方の面側にS極が、それぞれ前記着磁ディスクから所定の間隔を開けて非接触な状態に配置される磁石と、
    前記回転軸の前記第1の方向の回転を前記着磁ディスクに伝達し、前記回転軸の前記第2の方向の回転を前記着磁ディスクに伝達しないワンウェイクラッチと、
    を備える測定装置。
  3. 測定対象の表面位置を検出する検出器と、
    前記検出器を支持する駆動体と、
    回転軸を備え、前記回転軸の第1の方向の回転で前記駆動体を下降させ、前記回転軸の前記第1の方向とは反対方向である第2の方向の回転で前記駆動体を上昇させる移動支持機構と、
    前記回転軸を前記第1の方向又は前記第2の方向に回転させるモータと、
    前記回転軸に負荷トルクを付与する負荷器であって、前記回転軸の前記第2の方向の回転よりも前記第1の方向の回転に大きい負荷トルクを付与する負荷器と、
    を備え、
    前記負荷器は、
    前記回転軸と共に回転可能に支持されたヒステリシス板と、
    前記ヒステリシス板の一方の面から他方の面に向けて磁束を発生させる磁石と、
    前記回転軸の前記第1の方向の回転を前記ヒステリシス板に伝達し、前記回転軸の前記第2の方向の回転を前記ヒステリシス板に伝達しないワンウェイクラッチと、
    を備える測定装置。
  4. 測定対象の表面位置を検出する検出器と、
    前記検出器を支持する駆動体と、
    回転軸を備え、前記回転軸の第1の方向の回転で前記駆動体を下降させ、前記回転軸の前記第1の方向とは反対方向である第2の方向の回転で前記駆動体を上昇させる移動支持機構と、
    前記回転軸を前記第1の方向又は前記第2の方向に回転させるモータと、
    前記回転軸に負荷トルクを付与する負荷器であって、前記回転軸の前記第2の方向の回転よりも前記第1の方向の回転に大きい負荷トルクを付与する負荷器と、
    を備え、
    前記負荷器は、
    前記回転軸と共に回転可能に支持された回転体と、
    前記回転体と当接する摩擦板と、
    前記回転軸が前記第1の方向に回転すると前記回転体を前記摩擦板に押圧して前記回転体と前記摩擦板との間の摩擦抵抗を第1の摩擦抵抗にし、前記回転軸が前記第2の方向に回転すると前記回転体と前記摩擦板との間の摩擦抵抗を前記第1の摩擦抵抗より小さい第2の摩擦抵抗にする摩擦抵抗可変機構と、
    を備える測定装置。
  5. 測定対象の表面位置を検出する検出器と、
    前記検出器を支持する駆動体と、
    回転軸を備え、前記回転軸の第1の方向の回転で前記駆動体を下降させ、前記回転軸の前記第1の方向とは反対方向である第2の方向の回転で前記駆動体を上昇させる移動支持機構と、
    前記回転軸を前記第1の方向又は前記第2の方向に回転させるモータと、
    前記回転軸に負荷トルクを付与する負荷器であって、前記回転軸の前記第2の方向の回転よりも前記第1の方向の回転に大きい負荷トルクを付与する負荷器と、
    を備え、
    前記負荷器は、
    周方向に沿ってN極及びS極が交互に着磁され、前記回転軸と共に回転する第1のマグネット板と、
    周方向に沿ってN極及びS極が交互に着磁され、前記第1のマグネット板に対向する位置に固定される第2のマグネット板と、
    前記回転軸が前記第1の方向に回転すると前記第1のマグネット板と前記第2のマグネット板との間の距離を第1の距離にし、前記回転軸が前記第2の方向に回転すると前記第
    1のマグネット板と前記第2のマグネット板との間の距離を前記第1の距離よりも大きい第2の距離にする距離可変機構と、
    を備える測定装置。
  6. 測定対象の表面位置を検出する検出器と、
    前記検出器を支持する駆動体と、
    回転軸を備え、前記回転軸の第1の方向の回転で前記駆動体を下降させ、前記回転軸の前記第1の方向とは反対方向である第2の方向の回転で前記駆動体を上昇させる移動支持機構と、
    前記回転軸を前記第1の方向又は前記第2の方向に回転させるモータと、
    前記回転軸に負荷トルクを付与する負荷器であって、前記回転軸の前記第2の方向の回転よりも前記第1の方向の回転に大きい負荷トルクを付与する負荷器と、
    を備え、
    前記負荷器は、
    流体を保持する流体保持部と、
    前記回転軸の回転に伴って前記流体保持部の内部を移動可能に支持された羽根と、
    を備え、
    前記羽根は、前記回転軸が前記第1の方向に回転すると前記羽根が受ける前記流体の流体抵抗が第1の流体抵抗となり、前記回転軸が前記第2の方向に回転すると前記羽根が受ける前記流体の流体抵抗が第1の流体抵抗より小さい第2の流体抵抗となる形状である測定装置。
  7. 前記移動支持機構は、ボールネジ機構又はラックアンドピニオン機構を備える請求項1からのいずれか1項に記載の測定装置。
  8. 測定対象の表面位置を検出する検出器と、
    前記検出器を支持する駆動体と、
    回転軸を備え、前記回転軸の第1の方向の回転で前記駆動体を下降させ、前記回転軸の前記第1の方向とは反対方向である第2の方向の回転で前記駆動体を上昇させる移動支持機構と、
    前記回転軸を前記第1の方向又は前記第2の方向に回転させるモータと、
    前記回転軸に負荷トルクを付与する負荷器であって、前記回転軸の前記第2の方向の回転よりも前記第1の方向の回転に大きい負荷トルクを付与する負荷器と、
    を備え、
    前記移動支持機構は、前記回転軸として鉛直方向に沿って支持されるボールネジと、前記ボールネジと螺合するボールナットと、を備え、
    前記モータは、前記ボールネジを回転させ、
    さらに、
    前記ボールナットの回転を規制する廻り止め部であって、案内面に当接する廻り止め部と、
    前記案内面に設けられる第1の摩擦部材と、
    前記第1の摩擦部材と対向して前記案内面に設けられ、前記廻り止め部との摩擦抵抗が前記第1の摩擦部材よりも相対的に小さい第2の摩擦部材と、
    を備え、
    前記廻り止め部は、前記第1の摩擦部材と前記第2の摩擦部材との間に配置され、前記回転軸が前記第1の方向に回転すると第1の摩擦部材に摺動し、前記回転軸が前記第2の方向に回転すると第2の摩擦部材に摺動する測定装置。
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