JP6744013B2 - 切削インサート - Google Patents

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Description

本開示は切削インサートに関する。本出願は、2017年10月31日に出願した日本特許出願である特願2017−210514号に基づく優先権を主張する。当該日本特許出願に記載された全ての記載内容は、参照によって本明細書に援用される。
焼入鋼や耐熱合金等の高硬度難削材の加工には、硬質焼結体を切れ刃に用いた切削インサートが用いられている。該切削インサートでは、難削材の硬さや構成成分、及び、加工するワークの形状、要求寸法精度に応じて、刃先に付すチャンファー(ネガランド)の角度や幅が設定されている。
国際公開第2016/043127号(特許文献1)には、インサートを長寿命化し、さらに、優れた表面性状を有する加工面を得るために、不等幅のネガランドを有する切削インサートであって、ネガランドがすくい面と交差する稜線と、ネガランドが逃げ面と交差する稜線は平面視で非平行であり、かつ、少なくともノーズR部切れ刃の頂点を境にした片側では不等幅のネガランドの幅がノーズR部切れ刃の頂点からノーズR部切れ刃が直線切れ刃に繋がる位置に向かって漸減している、切削インサートが開示されている。
特開2002−192407号公報(特許文献2)には、仕上げ面粗度の低下を招かず、工具の長寿命化を図るために、ノーズの円弧状切れ刃に沿って面取りがつけられてなる切削工具であって、すくい面側からみた円弧状切れ刃における面取り幅を、円弧状切れ刃と、ノーズを挟む2つの直線状切れ刃との各接続点近傍から、円弧状切れ刃の円弧の略中間点に向かって次第に広くなるようにした切削工具が開示されている。
国際公開第2016/043127号 特開2002−192407号公報
本開示の一態様に係る切削インサートは、切削に関与する表面がcBN基焼結体、セラミックス又はサーメットから構成され、かつ、すくい面、逃げ面、前記すくい面と前記逃げ面との間に配置されるチャンファー、及び、前記逃げ面と前記チャンファーとが交差した位置の稜線で構成される切れ刃を含む切削インサートであって、
前記切れ刃は、押し加工用切れ刃部、引き加工用切れ刃部、及び、前記押し加工用切れ刃部と前記引き加工用切れ刃部との間に配置されるつなぎ切れ刃部を含み、
前記つなぎ切れ刃部に沿って配置されるチャンファーの幅は、前記切れ刃に沿って配置されるチャンファー中、最小である、
切削インサートである。
図1は、本開示の一態様に係る切削インサートの一例を示す平面図である。 図2は、図1の切削インサートの斜視図である。 図3は、図1の切削インサートの鈍角コーナ側の側面図である。 図4は、図1の切削インサートの鋭角コーナの対角線に沿った断面図である。 図5は、図1の切削インサートの鈍角コーナの対角線に沿った断面図である。 図6は、図2のVIで示される切削インサートのノーズR部近傍の拡大斜視図である。 図7は、図1の切削インサートのノーズR部近傍の拡大平面図である。 図8は、図4のVIIIで示される部分の拡大図である。 図9は、本開示の一態様に係る切削インサートの他の例を示す平面図である。 図10は、図9の切削インサートの斜視図である。 図11は、図9の切削インサートの鈍角コーナ側の側面図である。 図12は、図9の切削インサートの鋭角コーナの対角線に沿った断面図である。 図13は、図9の切削インサートの鈍角コーナの対角線に沿った断面図である。 図14は、図10のXIVで示される切削インサートのノーズR部近傍の拡大斜視図である。 図15は、図9の切削インサートのノーズR部近傍の拡大平面図である。 図16は、図12のXVIで示される部分の拡大図である。 図17は、本開示の一態様に係る切削インサートのブランク材の一例を示す斜視図である。 図18は、本開示の一態様に係る切削インサートのブランク材の他の例を示す斜視図である。 図19は、本開示の一態様に係る切削インサートの製造に利用する研削盤の一例の要部を示す平面図である。 図20は、研削盤のチャックの動きを示す正面図である。 図21は、研削盤のチャックの動きを示す平面図である。 図22は、旋削加工での端面加工及び外径加工における、切削インサートとワークの位置関係を示す模式図である。 図23は、端面加工での押し加工における、前切れ刃部と横切れ刃部とワークとの位置関係を示す模式図である。 図24は、端面加工での引き加工における、前切れ刃部と横切れ刃部とワークとの位置関係を示す模式図である。 図25は、外径加工での押し加工における、前切れ刃部と横切れ刃部とワークとの位置関係を示す模式図である。 図26は、外径加工での引き加工における、前切れ刃部と横切れ刃部とワークとの位置関係を示す模式図である。 図27は、本開示の一態様に係る被覆層を含む切削インサートの断面図である。
[本開示が解決しようとする課題]
近年、加工時間の短縮や加工精度の向上のために、押し加工に加えて、引き加工にも対応できる切削インサートが求められている。
特許文献1及び特許文献2の切削インサート(切削工具)は、押し加工のみに用いることを前提としており、引き加工に用いた場合は、切れ刃とワークとの接触長さが大きくなるため、切削抵抗が高くなり易い。更に、特許文献1及び特許文献2の切削インサート(切削工具)は、引き加工に用いた場合、チャンファー(ネガランド)の幅が狭い部分が横切れ刃部になるため、横切れ刃部のチッピングや欠損が生じやすく、工具寿命が短くなる可能性がある。
そこで、本目的は、焼入鋼や焼結合金、耐熱合金等の高硬度難削材の押し加工、及び、引き加工のいずれに用いても、優れた工具寿命を示し、かつ寸法精度の高い加工が可能な切削インサートを提供することを目的とする。
[本開示の効果]
上記態様によれば、焼入鋼や焼結合金、耐熱合金等の高硬度難削材の押し加工、及び、引き加工のいずれに用いても、優れた工具寿命を示し、かつ寸法精度の高い加工が可能な切削インサートを提供することが可能となる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
[1]本開示の一態様に係る切削インサートは、切削に関与する表面がcBN基焼結体、セラミックス又はサーメットから構成され、かつ、すくい面、逃げ面、前記すくい面と前記逃げ面との間に配置されるチャンファー、及び、前記逃げ面と前記チャンファーとが交差した位置の稜線で構成される切れ刃を含む切削インサートであって、前記切れ刃は、押し加工用切れ刃部、引き加工用切れ刃部、及び、前記押し加工用切れ刃部と前記引き加工用切れ刃部との間に配置されるつなぎ切れ刃部を含み、前記つなぎ切れ刃部に沿って配置されるチャンファーの幅は、前記切れ刃に沿って配置されるチャンファー中、最小である、切削インサートである。
本明細書中、切削に関与する表面、つなぎ切れ刃部、押し加工用切れ刃部、引き加工用切れ刃部とは、それぞれ以下に示す領域を意味するものとする。
切削に関与する表面とは、切削時に被削材と接触する領域、及び、その領域から切削インサートの表面に沿って2mm以内の領域を意味するものとする。
つなぎ切れ刃部とは、切れ刃の中、切れ刃に沿って配置されるチャンファーの幅が、全チャンファー中、最小であるチャンファーに隣接する領域を意味する。押し加工用切れ刃部とは、切れ刃の中、ノーズR部の切れ刃の頂点からつなぎ切れ刃部までの間に配置される領域を意味する。引き加工用切れ刃部とは、切れ刃の中、つなぎ切れ刃部から、ノーズR部から離れる方向に配置される領域を意味する。
まず、切削インサートを用いて旋削加工を行った場合に、切れ刃に加わる切削抵抗が切れ刃に及ぼす影響について、図22〜図26を用いて説明する。
図22は、旋削加工における、切削インサートとワークの位置関係を示す模式図である。図22の矢印aの方向が端面加工を示し、矢印bの方向が外径加工を示す。
切削インサートを端面加工での押し加工に用いた場合は、図23に示される通り、前切れ刃部26Aに切削抵抗の背分力成分が加わり、横切れ刃部27Aに切削抵抗の送り分力成分が加わる。一方、切削インサートを端面加工での引き加工に用いた場合は、図24に示される通り、前切れ刃部26Bに切削抵抗の背分力成分が加わり、横切れ刃部27Bに切削抵抗の送り分力成分が加わる。
切削インサートを旋削加工の外径加工での押し加工に用いた場合は、図25に示される通り、前切れ刃部26Aに切削抵抗の背分力成分が加わり、横切れ刃部27Aに切削抵抗の送り分力成分が加わる。一方、切削インサートを旋削加工での引き加工に用いた場合は、図26に示される通り、前切れ刃部26Bに切削抵抗の背分力成分が加わり、横切れ刃部27Bに切削抵抗の送り分力成分が加わる。
ここで、切削インサートの前切れ刃部26A、26Bに加わる切削抵抗の背分力成分が高いと、切削インサートにビビリや加工変質層が生じ易く、このビビリや加工変質層が加工面の性状に悪影響を及ぼす。また、横切れ刃部27A、27Bに加わる切削抵抗の送り分力成分が高いと、横切れ刃にチッピングや欠損が生じ易い。
本開示の一態様に係る切削インサートでは、前切れ刃部26A、26Bの中、大きな背分力成分が加わる部分を構成する、つなぎ切れ刃部に沿って配置されるチャンファーの幅が狭く設定されているため、押し加工、及び、引き加工のいずれに用いても、前切れ刃部に加わる背分力成分が低減されている。したがって、加工中の切削インサートにおけるビビリや加工変質層の生成が抑制され、加工面の性状及び寸法精度が向上する。
同時に、本開示の一態様に係る切削インサートでは、横切れ刃部27A、27Bを構成する、押し加工用切れ刃部、及び、引き加工用切れ刃部に沿って配置されるチャンファーの幅が広く設定されているため、横切れ刃部が強化されている。したがって、押し加工、及び、引き加工のいずれに用いても、加工中の切削インサートにおけるチッピングや欠損の発生を低減することができ、切削インサートの寿命が延びる。
[2]前記つなぎ切れ刃部に沿って配置される前記チャンファーの幅W1は、0.02mm以上0.3mm以下が好ましい。幅W1が前記の範囲であると、切削抵抗の背分力成分の増加によるビビリや加工変質層の生成を効果的に抑制することができる。さらに、切削抵抗の増加による振動を抑制できるため、切削工具の低振動に起因する横切れ刃のチッピングや欠損の発生を低減することができる。
[3]前記押し加工用切れ刃部に沿って配置される前記チャンファーの幅の最大値W2及び前記幅W1は、下記式(1)の関係を示すことが好ましい。
1.2≦W2/W1≦10 式(1)。
[4]前記つなぎ切れ刃部から前記引き加工用切れ刃部に沿って1.5mm以内の領域に沿って配置される前記チャンファーの幅の最大値W3及び前記幅W1は、下記式(2)の関係を示すことが好ましい。
1.2≦W3/W1≦10 式(2)。
幅W1、押し加工用切れ刃部に沿って配置される前記チャンファーの幅の最大値W2(以下、「幅の最大値W2」とも記す。)及びつなぎ切れ刃部から引き加工用切れ刃部に沿って1.5mm以内の領域に沿って配置されるチャンファーの幅の最大値W3(以下、「幅の最大値W3」とも記す。)が上記式(1)又は上記式(2)の関係を示すと、横切れ刃部での送り分力成分に対する耐欠損性と、前切れ刃部での背分力成分の低減による振動、加工変質層の低減効果、及び、ビビリの防止効果とがバランス良く向上する。
[5]前記すくい面は正のすくい角を有し、ノーズR部の頂角の2等分断面位置での前記すくい角βは1°以上10°以下であることが好ましい。すくい角を前記の範囲に設定することにより、ビビリの防止効果と刃先の耐欠損性とが、更に向上する。
[6]前記切削インサートは、刃具材及び台金を備え、前記刃具材は、cBN基焼結体、セラミックス又はサーメットから構成され、かつ、前記すくい面、前記逃げ面、前記チャンファー、及び、前記切れ刃を含むことが好ましい。これによると、高価な原料であるcBN基焼結体、セラミックス又はサーメットを用いる部分を刃具材のみとすることができるため、コスト面で有利な切削インサートを得ることができる。
[7]ノーズR部の切れ刃の頂点と前記つなぎ切れ刃部との間の、前記押し加工用切れ刃部に沿った距離は、0.1mm以上3.0mm以下であり、前記つなぎ切れ刃部の長さは、2.0mm以下であることが好ましい。これによると、ビビリの防止効果と刃先の耐欠損性とが、更に向上する。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の一実施形態に係る切削インサートの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。
[実施の形態1]
図1〜図8に示される切削インサート1は、平面視形状が菱形をなす台金2の鋭角コーナ部に、cBN基焼結体、セラミックス、サーメットのいずれかで構成されている小片の刃具材4を接合して形成されている。本実施の形態では、台金2の鋭角コーナ部に硬質焼結体で構成されている刃具材4を接合しているが、切削インサート全体を硬質焼結体で形成してもよい。
本実施形態に係る切削インサートは、菱形以外の多角形切削インサートにも適用されるが、刃先形状に関する工夫は共通しているので、ここには菱形の切削インサートのみを例示する。なお、図7では、刃先形状を理解し易くするために、ノーズR部の半径を大きくして表す。
台金2は、超硬合金やサーメット等からなる。台金2の鋭角コーナ部には、上面の一部を部分的に落ち込ませた座3が形成されており、そこにノーズR部5を有する刃具材4が鑞付け等の接合手段により接合されている。
刃具材4は、cBN基焼結体、セラミックス、サーメットのいずれかで形成される。cBN基焼結体とは、cBN(立方晶型窒化硼素)を体積比で10%〜99.9%含む焼結体である。セラミックスは特に限定されないが、例えば、アルミナ(Al)、窒化けい素(Si)、炭化チタン(TiC)のセラミックスを好適に用いることができる。サーメットは特に限定されないが、例えば、窒化物系サーメット、炭化物系サーメットを好適に用いることができる。
刃具材4は、研削加工されたすくい面7、研削加工された逃げ面6、すくい面7と逃げ面6との間に配置される不等幅のチャンファー9、及び、逃げ面6とチャンファー9とが交差した位置の稜線で構成される切れ刃8を有している。すなわち、刃具材4は、cBN基焼結体、セラミックス又はサーメットから構成され、かつ、すくい面7、逃げ面6、チャンファー9、及び、切れ刃8を含む。
切れ刃8は、押し加工用切れ刃部8a、引き加工用切れ刃部8b、及び、前記押し加工用切れ刃部8aと前記引き加工用切れ刃部8bとの間に配置されるつなぎ切れ刃部8cを含む。
押し加工用切れ刃部8aは、ノーズR部の湾曲した切れ刃稜線を含む。ここで、ノーズR部は平面視で2.4mm以下の曲げ半径をもったR形状を有する。
引き加工用切れ刃部8b、及び、つなぎ切れ刃部8cは、押し加工用切れ刃部8aの両端のそれぞれに連なる直線切れ刃稜線を含む。なお、ここで言う直線とは、厳密な直線の切れ刃のみを指すものではない。ノーズR部の切れ刃稜線の最大曲げ半径(2.4mm)の10倍(24mm)を超えるような大きな曲げ半径を有する曲線であれば、切れ刃稜線が前切れ刃として適正な面粗度を達成する直線刃と同様の機能を有するため、そのような形状の刃は直線とみなす。
引き加工用切れ刃部8bの、つなぎ切れ刃部8cとの接点を起点とした直線切れ刃稜線に沿った長さは、例えば、1.5mm以上3.0mm以下が好ましく、1.5mm以上2.5mm以下が更に好ましい。
ノーズR部の切れ刃の頂点とつなぎ切れ刃部との間の、押し加工用切れ刃部に沿った距離は、0.1mm以上3.0mm以下であり、つなぎ切れ刃部の長さは、2.0mm以下であることが好ましい。これによると、ビビリの防止効果と刃先の耐欠損性とが、更に向上する。なお、ノーズR部切れ刃の頂点とつなぎ切れ刃部との間の、押し加工用切れ刃部に沿った距離とは、図7に示されるように、つなぎ切れ刃部が一定の長さを有している場合は、ノーズR部切れ刃の頂点とつなぎ切れ刃部のノーズR部側の端部との間の、押し加工用切れ刃部に沿った距離を意味するものとする。
ノーズR部切れ刃の頂点とつなぎ切れ刃部との間の、押し加工用切れ刃部に沿った距離は、0.1mm以上2.8mm以下がより好ましく、0.5mm以上2.5mm以下が更に好ましい。
つなぎ切れ刃部が一定の長さを有している場合のつなぎ切れ刃部8cの直線切れ刃稜線に沿った長さは、例えば、0.05mm以上1.5mm以下が好ましく、0.05mm以上1.0mm以下が更に好ましい。また、つなぎ切れ刃部8cは、押し加工用切れ刃部8aと引き加工用切れ刃部8bとの境界(すなわち、長さを有さない位置のみを表す点)で構成されてもよい。
チャンファー9は、逃げ面6と同様に研削加工されたものである。図7に示されるように、チャンファー9の幅は、押し加工用切れ刃部8aに沿って配置されるチャンファー9a(以下、「押し加工用チャンファー9a」とも記す。)では、押し加工用切れ刃部8aの頂点Pにおいて最大となっており、頂点Pから、つなぎ切れ刃部8cに沿って配置されるチャンファー9c(以下、「つなぎ用チャンファー9c」とも記す。)に向かって幅が漸減し、つなぎ用チャンファー9cにおいて最小となっている。そして、引き加工用切れ刃部8bに沿って配置されるチャンファー9b(以下、「引き加工用チャンファー9b」とも記す。)では、つなぎ用チャンファー9cから離れるにつれて、引き加工用チャンファー9bの幅が漸増している。
図7に示される切削インサートでは、ノーズR部から延びる2本のチャンファーの両方において、チャンファーの幅が上記に示される増減傾向を有しているが、2本のチャンファーの中、切削に関与する片方のチャンファーのみにおいて、チャンファーの幅が上記に示される増減傾向を有していてもよい。
ここで、チャンファーの幅とは、すくい面方向平面視(すくい面方向から切削インサートを見たとき)における、チャンファーの切れ刃8稜線の垂線(図7のL1、L3)方向の幅を意味する。なお、切れ刃が曲線の場合は、該切れ刃稜線の接線の垂線(図7のL2)方向の幅を意味する。例えば、ノーズR部の頂点Pにおける押し加工用チャンファーの幅W2は、図7及び図8に示されるように、頂点Pにおける押し加工用切れ刃部の接線の垂線L2をひき、すくい面方向の平面視における、線L2上のチャンファーの幅とする。なお、チャンファーの幅は、輪郭形状測定器(コントレーサー)によって測定することができる。
つなぎ用チャンファー9cの幅W1は、0.02mm以上0.3mm以下が好ましい。幅W1が0.02mm未満であると、加工時にチッピングや欠損が生じ易い。一方、幅W1が0.3mmを超えると、加工時に切削抵抗が高くなり易い。幅W1は、0.05mm以上0.25mm以下がより好ましく、0.05mm以上0.15mm以下が更に好ましい。つなぎ切れ刃部が一定の長さを有している場合の、つなぎ切れ刃部8cに沿って配置されるつなぎ用チャンファー9cの幅W1は一定の値である。
図7に示される切削インサートでは、押し加工用チャンファー9aの幅は、頂点Pからつなぎ用チャンファー9cに向かって漸減しているが、幅の減少傾向は単調減少に限定されない。例えば、押し加工用チャンファー9aの幅は、頂点Pで最大値であり、そこから離れるにつれて漸減や漸増を繰り返した後に、つなぎ用チャンファー9cに接してもよい。又、押し加工用チャンファー9aの幅は、頂点Pから階段状に減少した後に、つなぎ用チャンファー9cに接してもよい。なお、押し加工用チャンファー9aの幅が最大値W2となる場所は、頂点Pに限定されず、例えば、送り分力成分が大きく加わる部分とすることができる。具体的には、頂点Pから押し加工用切れ刃部に沿って2.8mm以内の領域に沿って配置されるチャンファーに、押し加工用チャンファーの幅の最大値W2が設けられていてもよい。
押し加工用チャンファー9aの幅は、最大値W2が0.05mm以上0.50mm以下が好ましい。幅の最大値W2が0.05mm未満であると、加工時にチッピングや欠損が生じ易い。一方、幅の最大値W2が0.50mmを超えると、加工時に切削抵抗が高くなり易い。押し加工用チャンファー9aの幅は、最大値W2が0.05mm以上0.40mm以下がより好ましく、0.05mm以上0.30mm以下が更に好ましい。
押し加工用チャンファー9aの幅の最大値W2と、つなぎ用チャンファー9cの幅W1とは、下記式(1)の関係を示すことが好ましい。
1.2≦W2/W1≦10 式(1)。
幅W1と幅の最大値W2とが、上記式(1)の関係を示すと、横切れ刃部での送り分力成分に対する耐欠損性と、前切れ刃部での背分力成分の低減による振動、加工変質層の低減効果、及び、ビビリの防止効果とがバランス良く向上する。幅W1と幅の最大値W2とは、更に下記式(1−1)や式(1−2)の関係を示すことが好ましい。
1.2≦W2/W1≦8 式(1−1)
1.2≦W2/W1≦6 式(1−2)。
図7に示される切削インサートでは、引き加工用チャンファー9bの幅は、つなぎ用チャンファー9cから離れるにつれて漸増しているが、幅の増加傾向は単調増加に限定されない。例えば、引き加工用チャンファー9bの幅は、つなぎ用チャンファー9cから離れるにつれて漸増した後、漸減し、さらに漸増してもよい。又、引き加工用チャンファー9bの幅は、つなぎ用チャンファー9cから離れるにつれて、階段状に増加してもよい。
引き加工用チャンファー9bの幅は、つなぎ切れ刃部8cから引き加工用切れ刃部8bに沿って1.5mm以内の領域に沿って配置されるチャンファーにおいて、最小値がつなぎ用チャンファー9cの幅W1より大きく、幅の最大値W3が0.05mm以上0.50mm以下が好ましい。ここで、つなぎ切れ刃部から引き加工用切れ刃部に沿って1.5mm以内の領域とは、つなぎ切れ刃部が長さを有する場合は、つなぎ切れ刃部の引き加工用切れ刃部との境界側端部から、引き加工用切れ刃部に沿って1.5mm以内の領域を意味する。又、つなぎ切れ刃部が押し加工用切れ刃部と引き加工用切れ刃部との境界から構成される場合は、この境界から引き加工用切れ刃部に沿って1.5mm以内の領域を意味する。
幅の最大値W3が0.05mm未満であると、加工時にチッピングや欠損が生じ易い。一方、幅の最大値W3が0.50mmを超えると、加工時に切削抵抗が高くなり易い。引き加工用チャンファー9bの幅は、最大値W3が0.05mm以上0.4mm以下がより好ましく、0.05mm以上0.3mm以下が更に好ましい。
引き加工用チャンファー9bの幅の最大値W3と、つなぎ用チャンファー9cの幅W1とは、下記式(2)の関係を示すことが好ましい。
1.2≦W3/W1≦10 式(2)。
幅W1と幅の最大値W3とが、上記式(2)の関係を示すと、横切れ刃部での送り分力成分に対する耐欠損性と、前切れ刃部での背分力成分の低減による振動、加工変質層の低減効果、及び、ビビリの防止効果とがバランス良く向上する。幅W1と幅の最大値W3とは、更に下記式(2−1)や式(2−2)の関係を示すことが好ましい。
1.2≦W3/W1≦8 式(2−1)
1.2≦W3/W1≦6 式(2−2)。
図8に示されるように、ノーズR部の頂角の2等分断面位置での上面2aの平行線に対するチャンファーの角度γは5°以上45°以下が好ましく、15°以上35°以下が更に好ましい。この範囲のチャンファーの角度設定によって、ビビリの抑制効果と刃先の耐欠損性向上の効果を両立させることができる。
本開示の一態様に係る切削インサートにおいて、ノーズR部の半径は0.4mm以上2.4mm以下、そのノーズR部の頂角αは30°以上、95°以下に設定することができる。なお、ここで言うノーズR部の頂角は、切削インサートの切削に関与する側の平面視におけるノーズR部を含む2辺間の角度と等しい。
ノーズR部の半径は、ISO規格で規定されている。規格値は、0.4mm〜2.4mmまで0.2mmきざみで設定されているが、中でも、0.8mm、1.2mm、1.6mmのいずれかが、切削抵抗と刃先強度のバランスが良くて好ましい。
ノーズR部の頂角αもISO規格で規定された数値であり、その規格値の中でも、35°、55°、60°、80°、90°のいずれかが、切削抵抗と刃先強度のバランスが良くて好ましい。
本開示の一態様に係る切削インサートは、図27に示すような被覆層28を有するものであってもよい。被覆層28は、Ti、Al、Si、Cr、W、Mo、Nb、Ta及びZrの炭化物、窒化物、硼化物、炭窒化物、硼窒化物もしくは酸化物からなるものが耐凝着性もしくは耐摩耗性に優れて好ましい。
次に、本開示の一態様に係る切削インサートの製造方法の一例を説明する。本製造方法では、ブランク材を、位置と姿勢の制御が可能な研削盤のチャックで厚み方向に挟みつけて保持し、この状態で研削盤の回転する砥石の端面に刃具材を押しつけてその刃具材に研削により逃げ面、チャンファー、及びすくい面を形成して切削インサートを得る。以下に、詳細を説明する。
まず、研削加工して仕上げるブランク材の例を図17及び図18に示す。図17のブランク材1Aは、超硬台金やセラミックスからなる台金2の上面2aの鋭角コーナ部の座3にcBN基焼結体、セラミックス、サーメットのいずれかで構成される小片の刃具材前駆体4Aを接合したものであり、菱形切削インサート前駆体である。
また、図18のブランク材1Aは、超硬台金やセラミックスからなる台金2の上面2aの各コーナ部の座3に既述の小片の刃具材前駆体4Aを接合したものであり、三角形切削インサート前駆体である。
これ等のブランク材を研削して製造される切削インサートは、1つのコーナ部にのみ小片の刃具材前駆体4Aを設けたものであってもよい。
また、例示のものとは形状の異なる切削インサート、例えば、コーナ角の異なる菱形やコーナ数が4、或いはそれ以上ある多角形の切削インサート、ネガティブ型で台金の上下面のコーナ部に刃具材を接合した切削インサート、さらには、台金と刃具材前駆体が同一材料で一体に形成された切削インサートなどもこの製造方法の適用対象になる。
台金2は、刃先側コーナ部の2等分線CLに対して垂直な接合面2dを有しており、その接合面2dで切削背分圧を受けるものになっている。
なお、ブランク材1Aに施す仕上げ研削は、切削インサートの形状とは無関係で共通しているので、以下の説明は、図17に示したブランク材1A(菱形切削インサート前駆体)の仕上げ研削を例に挙げて行う。
本製造方法では、位置と姿勢の制御が可能なチャックを有する研削盤を使用して研削加工を行う。例えば、NC研削盤は、位置と姿勢の数値制御がなされる図19に示されるようなチャック11と、定位置で回転する砥石12を有する。
この研削盤に対するブランク材1Aの搬入・搬出と、チャック11に対するブランク材1Aの受け渡しは、位置制御がなされるロボットハンド(図示せず)などを用いて行われる。
図示の砥石12はカップ砥石であるが、円盤状砥石による研削も可能である。その砥石12は、#600番以上のきめの細かなものが適している。
研削盤は、図20、図21に示す4軸制御、即ち、X軸、Y軸方向へのチャック移動、チャック11の軸心Oを中心にした回転及び図21のb軸方向回転の各機能(Z軸方向には動かない)を有するものである。
チャック11は、対向一対のサイズ交換が可能な栓ゲージ11aを有しており、加工する切削インサートの型番にあった栓ゲージを使用してロボットハンドが定位置に搬入したブランク材1Aを、そのブランク材の台金2を厚み方向に挟みつけ、上面や底面を位置基準にして保持する。
そして、チャック11の位置と姿勢を制御することで台金2のコーナ部に接合されている刃具材前駆体4Aを回転する砥石12の端面に押し付け、その刃具材前駆体4Aに既述のノーズR部5、逃げ面6、チャンファー9及びすくい面7を研削して付与する。
逃げ面6の研削は、図20のように、チャック11で掴んだブランク材1Aの逃げ面となす外周部を砥石12の端面に押しつけ、この状態でチャック11を軸心Oを中心にして回転させる方法で行える。
次に、図21の鎖線のように、チャック11の軸心Oを砥石の回転軸に対して傾け、この状態で刃具材前駆体4Aの上面と側面が交差した稜線部を砥石12の端面に接触させ、チャック11を稜線部に沿って移動させる。その動作によってチャンファーを形成することができる。この時、チャックの姿勢を変化させることにより、例えば、チャンファーの幅を、押し加工用チャンファー9aではノーズR部からつなぎ用チャンファー9cにかけて漸減し、つなぎ用チャンファー9cで最小となり、引き加工用チャンファー9bでは、つなぎ用チャンファー9cから離れるにつれて漸増するように形成することができる。同時に、図1及び図2に示されるように、台金2にも引き加工用チャンファー9bに連ならせて刃先コーナ部から離反するにつれて幅が漸増する不等幅の面取り部10を形成することができる。
次に、チャック11によるブランク材1Aの保持を継続し、そのチャックの姿勢を変化させてすくい面7を研削することにより、本開示の一態様に係る切削インサートを得ることができる。
台金2に対して刃具材前駆体4Aの小片を、その刃具材前駆体4Aの上面を台金2の上面よりも上側に突出させて接合するブランク材については、上面2aと底面2bを予め研削した台金2に刃具材前駆体4Aを接合し、次いで、刃具材前駆体4Aの上面のみを研削してすくい面7を形成し、その後の研削加工で台金の側面2cも含めてノーズR部5と逃げ面6を形成する方法も考えられる。
上記の製造方法によれば、逃げ面、チャンファー、すくい面の研削を、ブランク材を掴み直さずに行うため、ブランク材の持ち替えによる研削位置のずれが起こらない。また、すくい面の研削を実質的な研削が刃具材に対してなされるようにして最後に行うので、台金が共削りされる際の加工面のいわゆるダレ(ゆがみや形状の崩れ)も発生しない。そのために、切削抵抗の背分力成分と送り分力成分が低減される理想的な刃先形状を効率的に精度良く形成することができる。
なお、刃先稜線部には、必要に応じて刃先稜線部の強化の効果を高める丸ホーニング加工を施すことができる。その丸ホーニング面の幅は、0.01mm〜0.3mm、より好ましくは0.01mm〜0.06mm程度が過剰鈍化による切れ味の低下が抑えられて好ましい。
[実施の形態2]
図9〜図16に示される切削インサート1は、すくい面7が正のすくい角を有する点以外は、実施の形態1と同様の構成を有する。従って、以下では実施の形態1と異なる点について説明する。
本開示の一態様にかかる切削インサートは、すくい面は正のすくい角を有する。なお、すくい面は、その全体に正のすくい角を有する必要はなく、少なくとも切削に関与する部分が正のすくい角を有していればよい。
図16に示されるように、ノーズR部の頂角の2等分断面位置での上面2aの平行線に対するすくい角βは1°以上10°以下が好ましく、1°以上7°以下が更に好ましい。この範囲のすくい角設定によって、ビビリの抑制効果と刃先の耐欠損性向上の効果を両立させることができる。
次に、本開示の一態様に係る切削インサートの製造方法の具体例を説明する。実施の形態2の切削インサートの製造方法は、すくい面にすくい角を付する点以外は、実施の形態1と同様の工程を有する。従って、以下では実施の形態1と異なる点について説明する。
まず、実施の形態1と同様の方法で、ブランク材の刃具材に、研削により逃げ面を形成する。その後、図21の鎖線のように、チャック11の軸心Oを砥石の回転軸に対して傾け、この状態で刃具材4の上面と側面が交差した稜線部を砥石12の端面に接触させ、チャック11を稜線部に沿って移動させる。その動作によって予備のチャンファー9Aを形成する。
予備のチャンファーは、例えば、押し加工用チャンファー、引き加工用チャンファー及びつなぎ用チャンファーのそれぞれに対応する予備のチャンファーを下記の幅で形成する。
押し加工用チャンファーに対応する予備のチャンファーとしては、押し加工用チャンファーの最大幅よりも幅が大きいか、又は、等しくて、その幅が一定したランドを形成する。
引き加工用チャンファーに対応する予備のチャンファーとしては、引き加工用チャンファーの最大幅よりも幅が大きいか、又は、等しくて、その幅がノーズR部から離れるにつれて増大するランドを形成する。この時、図9及び図10に示されるように、台金2にも引き加工用チャンファーに対応する予備のチャンファーに連ならせて刃先コーナ部から離反するにつれて幅が漸増する不等幅の面取り部10を形成するとよい。
つなぎ用チャンファーに対応する予備のチャンファーとしては、つなぎ用チャンファーの最大幅よりも幅が大きいか、又は、等しくて、その幅がノーズR部から離れるにつれて増大し、すくいを付けた時にランド幅が一定になるような予備のチャンファーを形成する。又は、つなぎ用チャンファーに対応する予備のチャンファーは、押し加工用チャンファーに対応する予備のチャンファーと、引き加工用チャンファーに対する予備のチャンファーとの境界とすることもできる。
次に、チャック11によるブランク材1Aの保持を継続し、そのチャックの姿勢を変化させてすくい面7を研削する。
すくい面7の研削は、砥石12の端面をすくい面に正のすくい角が付与される方向(刃具材4のコーナから離れた側の切り込み量が大きくなる方向)に傾けて刃具材4の平坦な上面4aに押し当てる。これにより、すくい面7の加工と同時に予備のチャンファーの一部が上面4aの表層部と共に除去され、予備のチャンファーが所望の幅の変化を有する不等幅形状のチャンファー9に変化する。上記の工程により、本開示の一態様に係る切削インサートを得ることができる。
本実施の形態を実施例によりさらに具体的に説明する。ただし、これらの実施例により本実施の形態が限定されるものではない。
[試料1〜試料22]
表1の切削インサート諸元に記載の形状を有する、刃具材を台金の切削に関与するコーナ部の表面に適用した切削インサートを試作し、下記の条件にて切削評価を行った。
試料1〜15、21、22では、刃具材前駆体として、cBN粉末と、TiNとAlからなる結合材粉末をボールミルで混合し、超高圧装置を用いて5GPa、1500℃の条件で焼結したcBN焼結体を準備した。cBN焼結体は、平均粒径1μmのcBN粒子を体積比で60%含有し、残部がTiNを主成分とするTi化合物とAl、もしくはSiの窒化物、硼化物、酸化物などの化合物、及び微量のWやCo化合物からなる。
試料16では、刃具材前駆体として、Alを70質量%、TiCを30質量%含むセラミックスを準備した。
試料17では、刃具材前駆体として、TiCを60質量%、WCを20質量%含有し、残部がCoからなるサーメットを準備した。
試料18〜20では、刃具材前駆体として、TaCを2質量%、Coを10質量%含有し、残部がWCからなる超硬合金を準備した。
次に、刃具材前駆体の小片がISO型番CNGA120408用の超硬台金に鑞付け接合されたブランク材を準備した。該ブランク材の底面及び上面を、刃具材前駆体と一緒に平面研削盤にて共削りして4.80mmの厚みを持つように調整した。その後、研削盤による自動研削でノーズR部、インサート側面、及び逃げ面を自動研削加工し、外周研削加工の際にノーズR部を含む2辺の逃げ面をなす外周部を砥石に押し付ける角度を調整して研削し、頂角を80°、逃げ角0°の形状を有するブランク材を作製した。なお、逃げ角とは上面に対する逃げ面の傾きを表す角度である。
これらのブランク材について、研削工程をアガトン社製研削装置400COMBIで行って、表1に記載のインサート形状を有する切削インサートに仕上げた。なお、いずれの試料においても、ノーズR部切れ刃の頂点とつなぎ切れ刃部との間の、押し加工用切れ刃部に沿った距離は、0.6mmであり、つなぎ切れ刃部の長さは、0.05mmであり、引き加工用切れ刃部の長さは、2.0mmである。
これ等の切削インサートを下記の切削ジオメトリの工具ホルダに装着した状態で、下記の被削材を下記の条件で切削して、加工後の寸法精度、及び、刃先が欠損するまでの切削時間を評価した。
(切削ジオメトリ)
切れ刃傾き角=−5°、横すくい角=−5°、前逃げ角=5°、横逃げ角=5°、前切刃角=5°、横切刃角=−5°。
(被削材)
被削材:JIS型番:SUJ2(ASTM52100)の熱処理材
被削材形状:端面加工用の円板はφ50、外径加工用の丸棒はφ30。
(切削条件)
被削材硬度:HRc60〜62
切削速度V=150mm/min
切り込みd=0.15mm
送り量f=0.15mm/rev
クーラント:なし
加工形態:端面加工(押し加工、図22の下向き矢印方向)の後、外径加工(引き加工、図22の右向き矢印方向)。
加工後の寸法精度は、切削開始から3分後の外径加工用の丸棒の径を測定し、狙い寸法(φ29.700)に対するずれの絶対値をマイクロメータで測定した。本実施例では、加工後の寸法精度が30μm以下であると、寸法精度が高いと評価する。
結果を表1にまとめて示す。
試料1〜17の切削インサートは、刃具材がcBN基焼結体、セラミックス又はサーメットからなり、つなぎ用チャンファーの幅W1が、押し加工用チャンファーの幅の最大値W2、及び、引き加工用チャンファーの幅の最大値W3よりも小さい。これらの切削インサートは、加工後の寸法精度が高く、欠損までの切削時間も長く、優れた工具寿命を示した。なお、本実施例では、cBN基焼結体、セラミックス、サーメットのそれぞれについて、1種類の配合について検討されたが、配合はこれらに限定されない。cBN基焼結体、セラミックス、サーメットの他の一般的な配合を用いて作製された切削インサートにおいても、上記と同様の切削試験を行うと、加工後の寸法精度が高く、優れた工具寿命を示す。
試料18〜20の切削インサートは、刃具材が超硬合金からなり、W2/W1の値が1以上2以下、W3/W2の値が1以上2以下である。これらの切削インサートは、欠損までの切削時間が短く、加工後の寸法精度は、切削インサートが短時間で欠損したために、被削材をほとんど加工できず、測定できなかった。
試料21の切削インサートは、刃具材がcBN基焼結体からなり、幅W1、幅の最大値W2及び幅の最大値W3の値が全て0.3mmである。この切削インサートは、加工後の寸法精度が低かった。試料22の切削インサートは、刃具材がcBN基焼結体からなり、幅W1、幅の最大値W2及び幅の最大値W3の値が全て0.02mmである。この切削インサートは、欠損までの時間が短かった。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 切削インサート、1A ブランク材、2 台金、2a 上面、2b 底面、2c 側面、2d 接合面、3 座、4 刃具材、4A 刃具材前駆体、4a 上面、5 ノーズR部、6 逃げ面、7 すくい面、8 切れ刃、8a 押し加工用切れ刃部、8b 引き加工用切れ刃部、8c つなぎ切れ刃部、9 チャンファー、9a 押し加工用チャンファー、9b 引き加工用チャンファー、9c つなぎ用チャンファー、9A 予備のチャンファー、10 面取り部、11 チャック、11a 栓ゲージ、12 砥石、26A,26B 前切れ刃部、27A,27B 横切れ刃部、28 被覆層、P ノーズR部切れ刃の頂点。

Claims (5)

  1. 切削に関与する表面がcBN基焼結体、セラミックス又はサーメットから構成され、かつ、すくい面、逃げ面、前記すくい面と前記逃げ面との間に配置されるチャンファー、及び、前記逃げ面と前記チャンファーとが交差した位置の稜線で構成される切れ刃を含む切削インサートであって、
    前記切れ刃は、押し加工用切れ刃部、引き加工用切れ刃部、及び、前記押し加工用切れ刃部と前記引き加工用切れ刃部との間に配置されるつなぎ切れ刃部を含み、
    前記つなぎ切れ刃部に沿って配置されるチャンファーの幅W1は、前記切れ刃に沿って配置されるチャンファー中、最小であり、
    前記チャンファーの幅W1は、0.02mm以上0.3mm以下であり、
    前記つなぎ切れ刃部から前記引き加工用切れ刃部に沿って1.5mm以内の領域に沿って配置されるチャンファーの幅の最大値W3及び前記チャンファーの幅W1は、下記式(2)の関係を示し、
    1.2≦W3/W1≦10 式(2)
    前記引き加工用切れ刃部の、前記つなぎ切れ刃部との接点を起点とした直線切れ刃稜線に沿った長さは、1.5mm以上3.0mm以下であり、
    前記つなぎ切れ刃部から前記引き加工用切れ刃部に沿って1.5mm以内の領域に沿って配置されるチャンファーの幅の最小値は前記チャンファーの幅W1より大きく、前記チャンファーの幅の最大値W3は0.05mm以上0.50mm以下である
    切削インサート。
  2. 前記押し加工用切れ刃部に沿って配置されるチャンファーの幅の最大値W2及び前記チャンファーの幅W1は、下記式(1)の関係を示す、
    1.2≦W2/W1≦10 式(1)
    請求項に記載の切削インサート。
  3. 前記すくい面は正のすくい角を有し、ノーズR部の頂角の2等分断面位置での前記すくい角βは1°以上10°以下である、請求項1又は請求項2に記載の切削インサート。
  4. 前記切削インサートは、刃具材及び台金を備え、
    前記刃具材は、前記cBN基焼結体、前記セラミックス又は前記サーメットから構成され、かつ、前記すくい面、前記逃げ面、前記チャンファー、及び、前記切れ刃を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の切削インサート。
  5. ノーズR部の切れ刃の頂点と前記つなぎ切れ刃部との間の、前記押し加工用切れ刃部に沿った距離は、0.1mm以上3.0mm以下であり、
    前記つなぎ切れ刃部の長さは、2.0mm以下である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の切削インサート。
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