JP6744003B1 - 鋼板 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)
化学組成が、質量%で、
C:0.10超〜0.45%、
Si:0.001〜2.50%、
Mn:4.00超〜8.00%、
sol.Al:0.001〜1.50%、
P:0.100%以下、
S:0.010%以下、
N:0.050%未満、
O:0.020%未満、
Cr:0〜0.50%、
Mo:0〜2.00%、
W:0〜2.00%、
Cu:0〜2.00%、
Ni:0〜2.00%、
Ti:0〜0.300%、
Nb:0〜0.300%、
V:0〜0.300%、
B:0〜0.010%、
Ca:0〜0.010%、
Mg:0〜0.010%、
Zr:0〜0.010%、
REM:0〜0.010%、
Sb:0〜0.050%、
Sn:0〜0.050%、
Bi:0〜0.050%、及び
残部:鉄及び不純物であり、
表面から厚みの1/4位置における金属組織が、面積%で、焼き戻しマルテンサイト:25〜90%、及び残留オーステナイト:10〜50%を含み、
表面から厚みの1/4位置において、圧延方向20μm及び板厚方法20μmの範囲におけるMn濃度の標準偏差が0.30質量%以上である、鋼板。
(2)
前記化学組成が、質量%で、
Cr:0.01〜0.50%、
Ti:0.005〜0.300%、
Nb:0.005〜0.300%、
V:0.005〜0.300%、及び
B:0.0001〜0.010%
からなる群から選択される1種又は2種以上を含有する、(1)に記載の鋼板。
(3)
前記鋼板の表面に溶融亜鉛めっき層を有する、(1)又は(2)に記載の鋼板。
(4)
前記鋼板の表面に合金化溶融亜鉛めっき層を有する、(1)又は(2)に記載の鋼板。
本開示の鋼板の化学組成を上述のように規定した理由を説明する。以下の説明において、各元素の含有量を表す「%」は特に断りがない限り質量%を意味する。鋼板の化学組成において、「〜」を用いて表される数値範囲は、「超」又は「未満」が用いられる場合を除き、「〜」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
Cは、鋼の強度を高め、残留オーステナイトを確保するために、極めて重要な元素である。十分な残留オーステナイト量を得るためには、0.10%超のC含有量が必要となる。一方、Cを過剰に含有すると鋼板の溶接が困難になるので、C含有量の上限を0.45%とした。
Siは、焼き戻しマルテンサイトを強化し、組織を均一化し、加工性を改善するのに有効な元素である。また、Siは、セメンタイトの析出を抑制し、オーステナイトの残留を促進する作用も有する。上記効果を得るために、0.001%以上のSi含有量が必要となる。一方、Siを過剰に含有すると鋼板のメッキ性や化成処理性を損なうので、Si含有量の上限値を2.50%とした。
Mnは、オーステナイトを安定化させ、焼入れ性を高める元素である。また、本開示の鋼板においては、Mnをオーステナイト中に分配させ、よりオーステナイトを安定化させる。室温でオーステナイトを安定化させるためには、4.00%超のMnが必要である。一方、鋼板がMnを過剰に含有すると靭性を損なうので、Mn含有量の上限を8.00%とした。
Alは、脱酸剤であるため、sol.Alを0.001%以上含有させる必要がある。また、Alは、焼鈍時の二相温度域を広げるため、材質安定性を高める作用も有する。Alの含有量が多いほどその効果は大きくなるが、Alを過剰に含有させると、表面性状、塗装性、及び溶接性などの劣化を招くので、sol.Alの上限を1.50%とした。
Pは不純物であり、鋼板がPを過剰に含有すると靭性や溶接性を損なう。したがって、P含有量の上限を0.100%とする。P含有量の上限値は、好ましくは0.050%、より好ましくは0.030%、さらに好ましくは0.020%である。本実施形態に係る鋼板はPを必要としないので、P含有量の下限値は0%である。P含有量は0%超又は0.001%以上でもよいが、P含有量は少ないほど好ましい。
Sは不純物であり、鋼板がSを過剰に含有すると、熱間圧延によって伸張したMnSが生成し、曲げ性及び穴広げ性などの成形性の劣化を招く。したがって、S含有量の上限を0.010%とする。S含有量の上限値は、好ましくは0.007%、より好ましくは0.003%である。本実施形態に係る鋼板はSを必要としないので、S含有量の下限値は0%である。S含有量を0%超又は0.001%以上としてもよいが、S含有量は少ないほど好ましい。
Nは不純物であり、鋼板が0.050%以上のNを含有すると靭性の劣化を招く。したがって、N含有量を0.050%未満とする。N含有量の上限値は、好ましくは0.010%、より好ましくは0.006%である。本実施形態に係る鋼板はNを必要としないので、N含有量の下限値は0%である。N含有量を0%超又は0.003%以上としてもよいが、N含有量は少ないほど好ましい。
Oは不純物であり、鋼板が0.020%以上のOを含有すると延性の劣化を招く。したがって、O含有量を0.020%未満とする。O含有量の上限値は、好ましくは0.010%、より好ましくは0.005%、さらに好ましくは0.003%である。本実施形態に係る鋼板はOを必要としないので、O含有量の下限値は0%である。O含有量を0%超又は0.001%以上としてもよいが、O含有量は少ないほど好ましい。
(Mo:0〜2.00%)
(W:0〜2.00%)
(Cu:0〜2.00%)
(Ni:0〜2.00%)
Cr、Mo、W、Cu、及びNiはそれぞれ、本実施形態に係る鋼板に必須の元素ではない。しかしながら、Cr、Mo、W、Cu、及びNiは、鋼板の強度を向上させる元素であるので、含有されてもよい。鋼板の強度向上効果を得るために、鋼板は、Cr、Mo、W、Cu、及びNiからなる群から選択された1種又は2種以上の元素それぞれを0.01%以上含有してもよく、0.05%以上又は0.10%以上含有してもよい。しかしながら、鋼板がこれらの元素を過剰に含有すると、熱延時の表面傷が生成しやすくなり、さらには、熱延鋼板の強度が高くなりすぎて、冷間圧延性が低下する場合がある。したがって、Cr、Mo、W、Cu、及びNiからなる群から選択された1種又は2種以上の元素それぞれの含有量のうち、Crの含有量の上限値を0.50%とし、Mo、W、Cu、及びNiのそれぞれの含有量の上限値を2.00%とする。Crの含有量の上限値は0.40%又は0.30%であってもよく、Mo、W、Cu、及びNiのそれぞれの含有量の上限値は、1.50%、1.20%又は1.00%であってもよい。
(Nb:0〜0.300%)
(V:0〜0.300%)
Ti、Nb、及びVは、本実施形態に係る鋼板に必須の元素ではない。しかし、Ti、Nb、及びVは、微細な炭化物、窒化物又は炭窒化物を生成する元素であるので、鋼板の強度向上に有効である。したがって、鋼板は、Ti、Nb、及びVからなる群から選択される1種又は2種以上の元素を含有してもよい。鋼板の強度向上効果を得るためには、Ti、Nb、及びVからなる群から選択される1種又は2種以上の元素それぞれの含有量の下限値を0.005%とすることが好ましく、0.010%とすることがより好ましく、0.030%とすることがさらに好ましい。一方で、これらの元素を過剰に含有させると、熱延鋼板の強度が上昇しすぎて、冷間圧延性が低下する場合がある。したがって、Ti、Nb、及びVからなる群から選択される1種又は2種以上の元素それぞれの含有量の上限値を0.300%とし、好ましくは0.250%、より好ましくは0.200%、さらに好ましくは0.150%とする。
(Ca:0〜0.010%)
(Mg:0〜0.010%)
(Zr:0〜0.010%)
(REM:0〜0.010%)
B、Ca、Mg、Zr、及びREMは、本開示の鋼板に必須の元素ではない。しかしながら、B、Ca、Mg、Zr、及びREMは、鋼板の穴広げ性を向上させる。この効果を得るためには、B、Ca、Mg、Zr、及びREMからなる群から選択される1種又は2種以上の元素それぞれの下限値を好ましくは0.0001%、より好ましくは0.001%とする。しかし、過剰量のこれら元素は、鋼板の加工性を劣化させるので、これら元素それぞれの含有量の上限を0.010%、好ましくは0.005%とし、B、Ca、Mg、Zr、及びREMからなる群から選択される1種又は2種以上の元素の含有量の合計を0.030%以下、好ましくは0.020%以下とすることが好ましい。なお、本明細書においてREMとは、Sc、Y、Te、Se、Agおよびランタノイドに含まれる元素から選択される1種又は2種以上の元素を意味する。
(Sn:0〜0.050%)
(Bi:0〜0.050%)
Sb、Sn、及びBiは、本開示の鋼板に必須の元素ではない。しかしながら、Sb、Sn、及びBiは、鋼板中のMn、Si、及び/又はAl等の易酸化性元素が鋼板表面に拡散され酸化物を形成することを抑え、鋼板の表面性状やめっき性を高める。この効果を得るために、Sb、Sn、及びBiからなる群から選択される1種又は2種以上の元素それぞれの含有量の下限値を好ましくは0.0005%、より好ましくは0.001%とする。一方、これら元素それぞれの含有量が0.050%を超えると、その効果が飽和するので、これら元素それぞれの含有量の上限値を0.050%とし、好ましくは0.040%とする。
次に、本実施形態に係る鋼板の金属組織について説明する。
焼き戻しマルテンサイトは、鋼板の強度を高め、延性を向上させる組織である。目的とする強度レベルの範囲内で、強度と延性との両方を好ましく保つために、焼き戻しマルテンサイトの面積率を25〜90%とする。焼き戻しマルテンサイトの面積率の下限値は、好ましくは30%、より好ましくは35%、さらに好ましくは40%である。焼き戻しマルテンサイトの面積率の上限値は、好ましくは87%、より好ましくは80%である。前述したように、C含有量を0.15%以上にして、さらに、前述したように、焼き戻しマルテンサイトの面積率を30〜87%に制御することによって、加工硬化特性を損なわずに、引張強度(TS)が1180MPa以上という高強度の鋼板を得ることが可能になる。
本実施形態に係る鋼板においては、金属組織中の残留オーステナイトの量が所定範囲にあることが重要である。残留オーステナイトは、変態誘起塑性によって鋼板の延性及び成形性、特に鋼板の加工硬化特性を高める組織である。残留オーステナイトは、引張変形を伴う張出し加工、絞り加工、伸びフランジ加工、又は曲げ加工によってマルテンサイトに変態し得るので、鋼板の強度の向上にも寄与する。これら効果を得るために、本実施形態に係る鋼板は、金属組織中に、面積率で10%以上の残留オーステナイトを含有する必要がある。残留オーステナイトの面積率の下限値は、好ましくは15%、より好ましくは20%である。
Mn濃度の標準偏差が大きいと、安定なオーステナイトが生成し、加工硬化特性が向上する。この効果を得るために、本実施形態に係る鋼板は、0.30質量%以上のMn濃度の標準偏差に制御する必要がある。Mn濃度の標準偏差の下限値は、好ましくは0.35質量%である。Mn濃度の標準偏差は、鋼板をミクロ的に観察した場合に鋼板中でMnがどの程度偏析して存在するかを示す指標である。したがって、本発明のようにMn濃度の標準偏差を0.30質量%以上とすることで、鋼板中のMnの分布をミクロ的に偏析(分配)させることが可能となり、その結果、安定なオーステナイトが生成し、加工硬化特性(n値)が向上する。
次に、本実施形態に係る鋼板の製造方法について説明する。
熱間圧延に供する鋼材の保持温度は、1000〜1100℃未満とすることが好ましい。熱間圧延に供する鋼材の温度を1000℃以上にすることにより、熱間圧延時の変形抵抗をより小さくすることができる。一方、熱間圧延に供する鋼材の温度を1100℃未満にすることにより、Mnの分布が不均一に制御され、鋼の加工硬化特性が向上する。
熱間圧延前に1000〜1100℃未満の温度域に保持する時間は、材質安定性を向上させるためには、900秒間以上とすることが好ましく、1800秒間以上にすることがさらに好ましい。また、Mnの分布を不均一にするために7200秒間以下とすることが好ましく、5400秒間以下とすることがさらに好ましい。なお、直送圧延又は直接圧延を行う場合は、1000〜1100℃未満で7200秒間以内の保持処理を施し、熱間圧延に供してもよい。
冷間圧延後に、680℃以上の温度域で10秒間以上保持して1回目の焼鈍を行う。冷間圧延後の焼鈍温度を680℃以上にすることにより、鋼板のMn濃度の標準偏差を大きくすることができ、加工硬化特性を向上することができる。なお、冷間圧延後の焼鈍温度は740℃以上であることが好ましい。冷間圧延後の焼鈍温度を740℃以上にすることにより、再結晶を著しく促進することができ、さらに、鋼板中のフェライト含有量を3%以下にすることができる。ここで、加熱速度0.5〜50℃/秒で検討した結果、Ac3点として以下の式:
Ac3=910−200√C+44Si−25Mn+44Al
が得られ、この式を用いてAc3点を算出することができる。
焼鈍後の冷却において、680℃から500℃までの温度範囲を、平均冷却速度2℃/秒以上で冷却する。焼鈍後の680℃から500℃までの温度範囲の平均冷却速度(以下、焼鈍後の平均冷却速度ともいう)を2℃/秒以上とすることによって、Pの粒界偏析を抑制できる。
上記焼鈍の冷却後に、室温まで冷却した後に、再度加熱して、600℃〜Ac3点未満(すなわちAc1点〜Ac3点未満)の温度域で5〜300秒間保持し、最終の焼鈍を行う。本焼鈍の加熱時においてセメンタイトが生成され、このセメンタイトにMnが分配される。Mn分配されたセメンタイトは600℃〜Ac3点未満の温度で溶解し、Mnの濃化したオーステナイトが生成される。最終の焼鈍温度を600℃〜Ac3点未満にすることにより、オーステナイトの生成が促進され、加工硬化特性が向上する。オーステナイトへのMn分配を促進し、Mnの分布を不均一にするために、最終の焼鈍時間を5秒間以上、好ましくは30秒間以上、より好ましくは60秒間以上とする。また、焼き戻しマルテンサイトを残存させるために、最終の焼鈍時間を300秒間以内とする。最終の焼鈍時の加熱速度については特に限定しないが、好ましくは、600℃〜Ac3点未満の温度域に加熱するときに、500℃から600℃までの温度範囲を3〜6℃/秒の平均加熱速度で昇温する。500℃から600℃までの温度範囲において平均加熱速度を3℃/秒以上とすることにより、金属組織中のセメンタイトの核生成が過剰となりにくく、セメンタイトへのMn分配を十分に実現することができる。また、平均加熱速度を6℃/秒以下とすることにより、セメンタイトへのMn分配の時間を十分に確保することができる。このことから、金属組織中のセメンタイトへのMn分配を十分に行うことができるので、セメンタイトが溶解して得られるオーステナイトのMnの分布をより不均一とすることができる。
表1に示す化学組成を有する鋼を転炉で溶製し、連続鋳造により245mm厚のスラブを得た。
各例で得られた焼鈍冷延鋼板について、ミクロ組織観察、引張試験、及び均一伸び試験を実施して、焼き戻しマルテンサイト、フェライト、残留オーステナイト、ベイナイト、フレッシュマルテンサイト及び焼き戻しベイナイトの面積率、Mn濃度の標準偏差、引張強度(TS)、及び加工硬化特性(n値)を評価した。各評価の方法は次のとおりである。
焼き戻しマルテンサイト、フェライト、残留オーステナイト、ベイナイト、フレッシュマルテンサイト及び焼き戻しベイナイトの面積率は、走査型電子顕微鏡による組織観察及びX線回折測定から算出した。鋼板を板厚方向と圧延方向に平行に切断したL断面について、鏡面研磨を行い、次いで3%ナイタールによりミクロ組織を現出させて、走査型電子顕微鏡を用いて、表面から1/4位置におけるミクロ組織を倍率5000倍で観察し、0.1mm×0.3mmの範囲について画像解析(Photoshop(登録商標))により、焼き戻しマルテンサイト、フェライト、残留オーステナイト、ベイナイト、フレッシュマルテンサイト及び焼き戻しベイナイトの面積率、並びに残留オーステナイトとフレッシュマルテンサイトとの合計の面積率を算出した。さらに、得られた鋼板から幅25mm、長さ25mmの試験片を切り出し、この試験片に化学研磨を施して板厚1/4分を減厚し、化学研磨後の試験片の表面に対して、Co管球を用いたX線回折分析を3回実施し、得られたプロファイルを解析し、それぞれを平均して残留オーステナイトの面積率を算出し、残留オーステナイトとフレッシュマルテンサイトとの合計の面積率から残留オーステナイトの面積率を差し引いて、フレッシュマルテンサイトの面積率を算出した。また、フェライト相は灰色の下地組織として、オーステナイト相及びフレッシュマルテンサイト相は白色の組織として判別し、フレッシュマルテンサイト相及び焼き戻しマルテンサイト相については、結晶粒内に下部組織が確認されたものを焼き戻しマルテンサイト相と判別した。さらに、セメンタイトがラスの界面又はラスの内部に存在しているものをベイナイトと判別した。また、ベイナイトのうち結晶粒内に下部組織が確認されたものを焼き戻しベイナイトと判別した。
鋼板の圧延方向に直角方向からJIS5号引張試験片を採取し、引張強度(TS)及び加工硬化特性(n値)を測定した。引張試験は、JIS5号引張試験片を用いたJIS−Z2241:2011に規定される方法で行った。均一伸び試験は、平行部長さ50mmのJIS5号試験片を用いたJIS−Z2241:2011に規定される方法で行った。n値は真ひずみの区間を4〜7%とし、真ひずみ4%及び7%における真応力をそれぞれ求め、両真応力の対数の差を両真ひずみの対数の差で除した値とする。引張試験及び均一伸び試験のクロスヘッド試験速度は、30mm/分で行った。
上記の評価の結果を表4に示す。実施例では、0.10以上のn値、及び780MPa以上のTSが得られた。なお、表4のn値についての「測定できず」とは、加工硬化特性が著しく低くなったため、n値を測定できなかったことを示す。
Claims (4)
- 化学組成が、質量%で、
C:0.10超〜0.45%、
Si:0.001〜2.50%、
Mn:4.00超〜8.00%、
sol.Al:0.001〜1.50%、
P:0.100%以下、
S:0.010%以下、
N:0.050%未満、
O:0.020%未満、
Cr:0〜0.50%、
Mo:0〜2.00%、
W:0〜2.00%、
Cu:0〜2.00%、
Ni:0〜2.00%、
Ti:0〜0.300%、
Nb:0〜0.300%、
V:0〜0.300%、
B:0〜0.010%、
Ca:0〜0.010%、
Mg:0〜0.010%、
Zr:0〜0.010%、
REM:0〜0.010%、
Sb:0〜0.050%、
Sn:0〜0.050%、
Bi:0〜0.050%、及び
残部:鉄及び不純物であり、
表面から厚みの1/4位置における金属組織が、面積%で、焼き戻しマルテンサイト:25〜90%、及び残留オーステナイト:10〜50%を含み、
表面から厚みの1/4位置において、圧延方向20μm及び板厚方法20μmの範囲におけるMn濃度の標準偏差が0.30質量%以上である、鋼板。 - 前記化学組成が、質量%で、
Cr:0.01〜0.50%、
Ti:0.005〜0.300%、
Nb:0.005〜0.300%、
V:0.005〜0.300%、及び
B:0.0001〜0.010%
からなる群から選択される1種又は2種以上を含有する、請求項1に記載の鋼板。 - 前記鋼板の表面に溶融亜鉛めっき層を有する、請求項1又は2に記載の鋼板。
- 前記鋼板の表面に合金化溶融亜鉛めっき層を有する、請求項1又は2に記載の鋼板。
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