JP6743668B2 - 積層コイル、固定子およびモータ - Google Patents

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Description

この発明は、モータのコイルとなる配線パターンを備えた配線基板を積層して構成した積層コイルおよびこの積層コイルを用いた固定子、並びにこの固定子コイルを備えたモータに関する。
電子機器の小型化に伴い、各電子機器に用いられるモータも小型化、薄型化の要求が強まっている。このような薄型化を実現する1つの手段として、配線基板に渦巻状のコイルの配線パターンを形成し、この配線基板を複数積層して固定子コイルとしたモータが知られている。このようなモータにおいては、高出力化を実現するために配線基板を多層に積層する(4層以上)ことが行われている。
従来の積層コイルの配線基板として、1枚の配線基板に同じ方向に巻かれたコイルの配線パターンを円周方向に等間隔で配置されたものが開示されている。例えば時計回りに巻かれた配線パターンを備えた配線基板と反時計回りに巻かれた配線パターンを備えた配線基板とを積層した積層コイルが開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開昭59−155902号公報(3頁、第4〜5図) 特開2004−88997号公報(7頁、図4)
配線基板が積層された積層コイルにおいて、1つのコイルを構成する積層方向の配線パターンに電流を流すためには、層間のスルーホールが必要である。従来の時計回りに巻かれた配線パターンを備えた1枚の配線基板と反時計回りに巻かれた配線パターンを備えた1枚の配線基板とを4層以上積層して積層コイルを構成した場合、同じコイルの配線パターンに同一方向の電流を流すためには、隣接する配線基板のみを接続するスルーホールが必要であった。なぜなら、積層コイル全体を積層方向に貫通するスルーホールとすると、逆方向に流れる電流経路が発生するという問題があった。隣接する配線基板のみを接続するスルーホールが必要となると、その数だけスルーホールを形成する工程が増え、スルーホールの形成工程の回数が大幅に増大するという問題があった。
この発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、隣接する配線基板のみを接続するスルーホールを不要とし、積層コイル全体を積層方向に貫通するスルーホールの形成工程のみで製造できる積層コイルを得るものである。
この発明に係る積層コイルは、n相(nは2以上の整数)のコイルを備えたモータのコイルを構成する積層コイルであって、積層コイルは、絶縁層およびコイル配線を備えた配線基板が複数積層されて構成されており、1つの配線基板のコイル配線は、複数のコイルパターンが円周方向に配列されており、複数のコイルパターンの各々は、m個(mは2以上の整数)の内周側スルーホールを備えており、複数のコイルパターンは、それぞれm個の内周側スルーホールの内、1つのスルーホールから外周側へ時計回りのコイルパターンと、1つのスルーホールから外周側へ反時計回りのコイルパターンとの2種類あり、1つの配線基板に円周方向に配列される前記複数のコイルパターンは全部で2m個のコイルパターンで構成され、複数の配線基板は、円周方向に配列されたコイルパターンの構成の順序が同じであり、少なくとも一部で、1つの配線基板の円周方向に配列される複数のコイルパターン並びを周方向にずらした配置となるように積層されたものである。
この発明は、1つの配線基板の配線層を複数のコイルパターンを円周方向に配列して構成しており、この複数のコイルパターンを、それぞれn個の内周側スルーホールの1つのスルーホールから外周側へ時計回りのコイルパターンと、1つのスルーホールから外周側へ反時計回りのコイルパターンとの2種類あり、全部で2n個のコイルパターンで構成しているので、隣接する配線基板のみを接続するスルーホールを不要とし、積層コイル全体を積層方向に貫通するスルーホールの形成工程のみで製造できる。
この発明の実施の形態1に係るモータの断面図である。 この発明の実施の形態1に係るモータの断面図である。 この発明の実施の形態1に係る積層コイルの模式図である。 この発明の実施の形態1に係るコイル配線の模式図である。 この発明の実施の形態1に係るコイルパターンの模式図である。 この発明の実施の形態1に係るコイルの配置図である。 この発明の実施の形態1に係る積層コイルの配線図である。 この発明の実施の形態1に係る積層コイルの説明図である。 この発明の実施の形態1に係る別の積層コイルの説明図である。 この発明の実施の形態2に係るコイルの配置図である。 この発明の実施の形態2に係るコイル配線の模式図である。 この発明の実施の形態2に係る積層コイルの説明図である。 この発明の実施の形態3に係るコイルの配置図である。 この発明の実施の形態3に係るコイル配線の模式図である。 この発明の実施の形態3に係るコイルパターンの模式図である。 この発明の実施の形態3に係る積層コイルの説明図である。 この発明の実施の形態4に係るコイルの配置図である。 この発明の実施の形態4に係るコイル配線の模式図である。 この発明の実施の形態4に係るコイルパターンの模式図である。 この発明の実施の形態4に係る積層コイルの説明図である。 この発明の実施の形態5に係る固定子の模式図である。 この発明の実施の形態6に係るコイル配線の模式図である。 この発明の実施の形態6に係る接続用の配線基板の模式図である。 この発明の実施の形態6に係る接続用の配線基板の模式図である。 この発明の実施の形態6に係るコイル配線の模式図である。 この発明の実施の形態7に係るコイルの配置図である。 この発明の実施の形態7に係るコイル配線の模式図である。 この発明の実施の形態7に係る固定子の模式図である。 この発明の実施の形態8に係るモータの断面図である。 この発明の実施の形態8に係るモータの断面図である。 この発明の実施の形態8に係る積層コイルの説明図である。 この発明の実施の形態8に係るモータの断面図である。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1に係るモータの断面図である。本実施の形態に係るモータとして、アキシャルギャップ型モータを例にとって説明する。アキシャルギャップ型モータはラジアルギャップ型モータに比べて薄型に部品を配置できるため、小型化の要求に答えることができる構造である。図1に示すように、モータ1は、円筒状の筺体2と、この筺体2の中心軸を貫通するシャフト3と、シャフト3に固定された円盤状の回転子4と、この回転子4と軸方向に対向して配置された円筒状の固定子5とで構成されている。回転子4の固定子5と対向する面には磁石6が固定されている。図1において、モータ1は固定子5を上下に挟み込む構造で2個の回転子4を備えているが、回転子4は1個であってもよい。
図2は、本実施の形態に係る別の構造をもつモータの断面図である。図2に示すように、モータ1は回転子4を上下に挟み込む構造で2個の固定子5を備えた構造でもよい。
このように構成されたモータは、固定子5に複数のコイルが円周状に配置されている。この複数のコイルに電流を流すことにより、固定子5のコイルの作る磁束と回転子4の磁石6との間生じる磁力によって回転子4と共にシャフト3が回転する。本実施の形態では、三相2コイル直列のY型結線された集中巻モータで説明する。
図3は、本実施の形態における固定子5を構成する積層コイルの模式図である。本実施の形態の固定子コイル5は、例えば6枚の配線基板11〜16を積層した積層コイル10で構成されている。図3に示すように、各配線基板11〜16には渦巻状のコイルパターンが形成されている。それぞれの配線基板には、後述するように異なる6個のコイルパターンが形成されている。これ以降、1つの渦巻状の配線をコイルパターン、1枚の配線基板に複数のコイルパターンが形成された全体をコイル配線と呼ぶ。
積層コイルは、例えば6枚の片面銅箔基板の銅箔部にエッチングによって各配線基板のコイル配線をそれぞれ形成し、この6枚の片面銅箔基板のそれぞれの間にプリプレグシートと呼ばれる熱によって軟化し基板間の距離を保ちつつ接着する絶縁シートを挿入し、これらを熱プレスによって一体化することによって作製することができる。あるいは、両面銅箔基板の銅箔部にエッチングによって各配線基板のコイル配線をそれぞれ形成し、この3枚の両面銅箔基板のそれぞれの間にプリプレグシートを挿入し、これらを熱プレスによって一体化することによって作製することもできる。このような両面銅箔基板を用いた場合は、積層する配線基板は3枚となる。なお、配線基板11〜16には、実際には中央にシャフトを貫通させるための貫通孔が形成されているが、図3を含めてこれ以降の図においては省略している。
各配線基板のコイル配線の上下方向の接続は、スルーホールによって行う。スルーホールとは基板に穴をあけて、その穴の壁面にメッキすることにより上下の層の導通をとるものである。図3の構造の場合、上下のコイルを接続するスルーホールは各コイルパターンの内周側に3個、外周側に2個としている。
図4は、図3に示す配線基板11〜16のコイル配線を示した模式図である。図3に示す配線基板11〜16を上から1層目、2層目、3層目、4層目、5層目および6層目とそれぞれ呼ぶこととする。図4(a)は、1層目のコイル配線、図4(b)は2層目のコイル配線とし、それ以降も順次各層のコイル配線を示している。図4(a)に示すように、各層のコイル配線には、6個の渦巻状のコイルパターン20と、Y型結線されたモータに必要な中性点21、U相給電端子22、V相給電端子23およびW相給電端子24と、並びに各コイルパターン20にそれぞれ含まれる3個の内周側スルーホール25、26、27および2個の外周側スルーホール28、29とが形成されている。なお、中性点21、U相給電端子22、V相給電端子23およびW相給電端子24は、内周側スルーホール25、26、27および外周側スルーホール28、29と同様に、スルーホールで構成されている。
図5は、図4に示した各層のコイル配線に含まれる6個のコイルパターン20を示した模式図である。図5(a)に示す第1コイルパターン31は、左側の内周側スルーホール25から外周側へ時計回りのコイルパターンである。図5(b)に示す第2コイルパターン32は、左側の内周側スルーホール25から外周側へ反時計回りのコイルパターンである。図5(c)に示す第3コイルパターン33は、中央の内周側スルーホール26から外周側へ時計回りのコイルパターンである。図5(d)に示す第4コイルパターン34は、中央の内周側スルーホール26から外周側へ反時計回りのコイルパターンである。図5(e)に示す第5コイルパターン35は、右側の内周側スルーホール27から外周側へ時計回りのコイルパターンである。図5(f)に示す第6コイルパターン36は、右側の内周側スルーホール27から外周側へ反時計回りのコイルパターンである。
図4に戻って各層のコイル配線について説明する。図4(a)の1層目のコイル配線において、U相給電端子22に接続された右上のコイルパターン20は第1コイルパターン31であり、これから時計回りに第3コイルパターン33、第5コイルパターン35、第6コイルパターン36、第4コイルパターン34、第2コイルパターン32の順に6個のコイルパターンが円周状に配置されている。2層目以降のコイル配線については、図4(b)〜(f)の破線で示した位置が第1コイルパターン31となり、図4(a)で説明した順番で円周状に配置されている。
また、1層目では第1コイルパターン31の外周側端部はU相給電端子22に、第6コイルパターン36の外周側端部は中性点21にそれぞれ接続されている。2層目では第1コイルパターン31の外周側端部はW相給電端子24に、第6コイルパターン36の外周側端部は中性点21にそれぞれ接続されている。3層目では第1コイルパターン31の外周側端部はV相給電端子23に、第6コイルパターン36の外周側端部は中性点21にそれぞれ接続されている。4層目〜6層目の各層では第1コイルパターン31の外周側端部と第6コイルパターン36の外周側端部とがそれぞれ接続されている。それ以外の各層の各コイルパターンにおいては、その外周側端部は外周側スルーホール28、29のいずれかに接続されている。
このように接続された積層コイルの配線につて説明する。図6は、本実施の形態のコイルの配置図である。また、図7は、本実施の形態の積層コイルの配線図である。図6は、1層目のコイル配線を用いてコイルの配置を示している。図6に示すように、本実施の形態のモータは、U1、U2、V1、V2、W1、W2の6個のコイルで構成されている。さらに、図7に示すように、これらのコイルはY結線であり、各相のコイルは6個のコイルパターンの組み合せで構成されている。U相コイルは、U相給電端子22から、第1コイルパターン31〜第6コイルパターン36が直列に接続されたU1コイルと、このU1コイルに続いて第1コイルパターン31〜第6コイルパターン36が直列に接続されたU2コイルとを経て中性点21に接続されている。V相およびW相も同じ順序で各相の給電端子から中性点まで接続されている。
この積層コイル内でのコイルの結線について、図4を用いてU相コイルを例に挙げて説明する。図4において、1層目(図4(a))のU相給電端子22から1層目の右上の第1コイルパターン31に接続されている。1層目の第1コイルパターン31の左端の内周側スルーホール25を経由して、3層目(図4(c))の第2コイルパターン32に接続されている。次に3層目の左側の外周側スルーホール28を経由して、6層目(図4(f))の第3コイルパターン33に接続されている。次に6層目の第3コイルパターン33の中央の内周側スルーホール26を経由して、2層目(図4(b))の第4コイルパターン34に接続されている。次に2層目の第4コイルパターン34の右側の外周側スルーホール29を経由して、4層目(図4(d))の第5コイルパターン35に接続されている。次に4層目の第5コイルパターン35の右側の内周側スルーホール27を経由して、5層目(図4(e))の第6コイルパターン36に接続されている。ここまでの接続で、右上のU1コイルの結線が完了する。
さらに、5層目の第6コイルパターン36の外周側端部は、同じ5層目の左下の第1コイルパターン31に接続されている。次に5層目の第1コイルパターン31の左側の内周側スルーホール25を経由して、4層目の第2コイルパターン32に接続されている。次に4層目の第2コイルパターン32の左側の外周側スルーホール28を経由して、2層目の第3コイルパターン33に接続されている。次に2層目第3コイルパターン33の中央の内周側スルーホール26を経由して、6層目の第4コイルパターン34に接続されている。次に6層目の第4コイルパターン34の右側の外周側スルーホール29を経由して、3層目の第5コイルパターン35に接続されている。次に5層目の第5コイルパターン35の右側の内周側スルーホール27を経由して、1層目の第6コイルパターン36に接続されている。最後に、1層目の第6コイルパターン36の外周側端部は、同じ1層目の中性点21に接続されている。ここまでの接続で、左下のU2コイルの結線が完了する。その結果、全体としてU相給電端子22から、第1コイルパターン31〜第6コイルパターン36が直列に接続されたU1コイルと、このU1コイルに続いて第1コイルパターン31〜第6コイルパターン36が直列に接続されたU2コイルとを経て中性点21に接続されたU相コイルの結線が完了する。
ここまで、コイルの結線について説明したが、電流の流れについてU1コイルを例に挙げて説明する。1層目(図4(a))の配線基板11のU相給電端子22から右上の第1コイルパターン31に反時計回りに電流が流れ、次に3層目(図4(c))の配線基板13右上の第2コイルパターン32に反時計回りに電流が流れ、次に6層目(図4(f))の配線基板16右上の第3コイルパターン33に反時計回りに電流が流れ、次に2層目(図4(b))の配線基板12右上の第4コイルパターン34に反時計回り電流が流れ、次に4層目(図4(d))の配線基板14右上の第5コイルパターン35に反時計回りに電流が流れ、次に5層目(図4(e))の配線基板15右上の第6コイルパターン36に反時計回りに電流が流れる。したがって、U1コイルには常に反時計回りに電流が流れる。同様にU2コイルにも常に反時計回りに電流が流れる。
ここまで、U相コイルの結線および電流の流れについて図4を用いて説明したが、V相コイルおよびW相コイルもU相コイルと同様に積層コイル内で結線されており、U相コイルと同様に常に反時計回りに電流が流れる。
図8は、本実施の形態において、積層コイルにおけるU1〜W2コイルに対するパターンの積層方向の位置を示した説明図である。図8において、実線は各相における第1コイルパターン31の外周側端部と各相の給電端子との接続、および第6コイルパターン36の外周側端部と中性点との接続を示している。また、波線は各相における第1コイルパターン31の外周側端部と第6コイルパターン36の外周側端部との接続を示している。
図6において、U1〜W2コイルは右上から時計回りに円周状に配置されている。したがって、図8の各層のコイルパターンは、上から時計回りに円周状に配置されているコイルパターンに対応する。したがって、1層目は、右上から第1、第3、第5、第6、第4、第2コイルパターンの順に円周状に配置されていることがわかる。次の2層目は、右上から第4、第2、第1、第3、第5、第6コイルパターンの順に円周状に配置されていることになるが、これは1層目のコイルパターンの並びを円周方向に2個分ずらした配置となる。同様に、3〜6層目も1層目のコイルパターンの並びを円周方向にずらした配置であることがわかる。
このように構成された積層コイルは、中性点21、U相給電端子22、V相給電端子23およびW相給電端子24、並びに各コイルパターン20にそれぞれ含まれる3個の内周側スルーホール25、26、27および2個の外周側スルーホール28、29の全てが積層コイルの積層方向に貫通するスルーホールで構成されている。したがって、隣接する配線基板のみを接続するスルーホールを不要とし、積層コイル全体を積層方向に貫通するスルーホールの形成工程のみで製造できる。
また、積層コイル全体を積層方向に貫通するスルーホールであっても同じコイルを流れる電流は常に同じ方向となる。
また、配線基板の間の電気的接続を全てスルーホールで行うため、配線基板の間の電気的接続のために外部に配線を引き出したり、配線基板の間に接続専用の基板を挿入したりする必要がなく、モータがより一層小型になるという効果もある。
さらには、6個のコイルパターンを円周方向にずらすだけで各層のコイル配線を構成することができるので、コイル配線をエッチングなどで形成するときに必要となる露光マスクのパターンの一部を共通化できるなどの製造上の利点もある。
図9は、本実施の形態において、別の積層コイルにおけるU1〜W2コイルに対するパターンの積層方向の位置を示した説明図である。図9において、実線は各相における第1コイルパターン31の外周側端部と各相の給電端子との接続、および第6コイルパターン36の外周側端部と中性点との接続を示している。また、波線は各相における第1コイルパターン31の外周側端部と第6コイルパターン36の外周側端部との接続を示している。
図9に示す別の積層コイルにおいては、1層目のコイルパターンの配置と2層目とのコイルパターンの配置とは、コイルパターン1個分の角度だけ回転してずらした配置となっている。同様に、2層目から6層目もそれぞれ上の層のコイルパターンの配置を1個分の角度だけ回転してずらした配置となっていることがわかる。
このような積層コイルにおいては、1種類のコイルパターンの並びで構成されたコイル配線図を用いて、それを同じ角度でそれぞれ回転するだけで各層のコイル配線図を作成することができるので、配線基板の作製がより容易になる。
実施の形態2.
実施の形態1では、三相2コイル直列のY型結線された集中巻モータで用いる積層コイルを説明したが、実施の形態2は、三相4コイル直列のY型結線された集中巻モータで用いる積層コイルについて説明する。
図10は、本実施の形態における、三相4コイル直列のY型結線された集中巻モータのコイルの配置図である。図10は、1層目のコイル配線を用いてコイルの配置を示している。図10の破線で示すように、本実施の形態のモータは、U1、U2、U3、U4、V1、V2、V3、V4、W1、W2、W3、W4、の12個のコイルで構成されている。また、図10に示すように、各層のコイル配線には、12個の渦巻状のコイルパターンと、U相給電端子41、V相給電端子42およびW相給電端子43と、Y型結線されたモータに必要なU相中性点44、V相中性点45およびW相中性点46とを備えている。12個の各渦巻状のコイルパターンには、3個の内周側スルーホール25、26、27および2個の外周側スルーホール28、29がそれぞれ形成されている。各コイルパターンは、実施の形態1の図5に示した6つのコイルパターンのいずれかに対応する。すなわち、図5に示した、第1コイルパターンから第6コイルパターンが各層のコイル配線に各2個ずつ計12個のコイルパターンが円周状に配置されている。なお、図10においては、図が煩雑になるのを防ぐため、内周側スルーホール25、26、27および外周側スルーホール28、29の符号は省略している。
図11は、本実施の形態の積層コイルの各配線基板11〜16のコイル配線を示した模式図である。この積層コイル内でのコイルの結線について、図11を用いてU相コイルを例に挙げて説明する。1層目(図11(a))のU相給電端子41から1層目のU1に接続されている。1層目のU1の左端の内周側スルーホール25を経由して、2層目(図11(b))のU1に接続されている。次に2層目の左側の外周側スルーホール28を経由して、6層目(図11(f))のU1に接続されている。次に6層目のU1の中央の内周側スルーホール26を経由して、3層目(図11(c))のU1に接続されている。次に3層目のU1の右側の外周側スルーホール29を経由して、5層目(図11(e))のU1に接続されている。次に5層目のU1の右側の内周側スルーホール27を経由して、4層目(図11(d))のU1に接続されている。ここまでの接続で、U1コイルの結線が完了する。
さらに、4層目U1から同じ4層目のU2コイルに接続されている。次に4層目のU2の左側の内周側スルーホール25を経由して、5層目(図11(e))のU2に接続されている。次に5層目のU2の左側の外周側スルーホール28を経由して、3層目(図11(c))のU2に接続されている。次に3層目のU2の中央の内周側スルーホール26を経由して、6層目(図11(f))のU2に接続されている。次に6層目のU2の右側の外周側スルーホール29を経由して、2層目(図11(b))のU2に接続されている。次に2層目のU2の右側の内周側スルーホール27を経由して、1層目(図11(a))のU2に接続されている。ここまでの接続で、U2コイルの結線が完了する。
さらに、1層目U2から同じ1層目のU3コイルに接続されている。このような接続関係により、順次U3コイルおよびU4コイルに接続され、最終的にU相中性点44に接続される。
ここまで、U1〜U4コイルの配線について図11を用いて説明したが、V1〜V4コイルおよびW1〜W4コイルも、U相コイルと同様に積層コイル内で接続されている。
なお、U相中性点44、V相中性点45およびW相中性点46は、積層コイルの外で電気的に接続されているが、積層コイル内で電気的に接続してもよい。あるいは、U相中性点44、V相給中性点45およびW相中性点46をひとつのスルーホールとしてもよい。
図12は、本実施の形態において、積層コイルにおけるU1〜W4コイルに対するパターンの積層方向の位置を示した説明図である。図12において、実線は各相における第1コイルパターン31の外周側端部と各相の給電端子との接続、および第6コイルパターン36の外周側端部と各相の中性点との接続を示している。また、波線は各相における第1コイルパターン31の外周側端部と第6コイルパターン36の外周側端部との接続を示している。
図10において、U1〜W4コイルは右上から時計回りに円周状に配置されている。したがって、図12の各層のコイルパターンは、上から時計回りに円周状に配置されているコイルパターンに対応する。したがって、1層目は、右上から第1、第3、第5、第6、第4、第2、第1、第3、第5、第6、第4、第2コイルパターンの順に円周状に配置されていることがわかる。次の2層目は、右上から第2、第1、第3、第5、第6、第4、第2、第1、第3、第5、第6、第4コイルパターンの順に円周状に配置されていることになるが、これは1層目のコイルパターンの並びを円周方向に1個分ずらした配置となる。同様に、3〜6層目も上の層のコイルパターンの並びを円周方向に1個分ずらした配置であることがわかる。
このように構成された積層コイルは、U相給電端子41、V相給電端子42およびW相給電端子43、U相中性点44、V相中性点45およびW相中性点46、並びに各コイルパターン20にそれぞれ含まれる3個の内周側スルーホール25、26、27および2個の外周側スルーホール28、29の全てが積層コイルの積層方向に貫通するスルーホールで構成されている。したがって、隣接する配線基板のみを接続するスルーホールを不要とし、積層コイル全体を積層方向に貫通するスルーホールの形成工程のみで製造できる。
また、配線基板の間の電気的接続を全てスルーホールで行うため、配線基板の間の電気的接続のために外部に配線を引き出したり、配線基板の間に接続専用の基板を挿入したりする必要がなく、モータがより一層小型になるという効果もある。
実施の形態3.
実施の形態1および2では、渦巻状の各コイルパターンには、3個の内周側スルーホールと2個の外周側スルーホールを備えた例を説明した。実施の形態3においては、渦巻状の各コイルパターンには、4個の内周側スルーホールと3個の外周側スルーホールを備えた例を説明する。
図13は、本実施の形態における、三相4コイル直列のY型結線された集中巻モータのコイルの配置図である。図13は、1層目のコイル配線を用いてコイルの配置を示している。図13の破線で示すように、本実施の形態のモータは、U1、U2、U3、U4、V1、V2、V3、V4、W1、W2、W3、W4の12個のコイルで構成されている。また、図13に示すように、各層のコイル配線には、12個の渦巻状のコイルパターンと、U相給電端子41、V相給電端子42およびW相給電端子43と、Y型結線されたモータに必要なU相中性点44、V相給中性点45およびW相中性点46とを備えている。12個の各渦巻状のコイルパターンには、4個の内周側スルーホールおよび3個の外周側スルーホールが形成されている。なお、U相中性点44、V相給中性点45およびW相中性点46は、積層コイルの外で電気的に接続されているが、積層コイル内で電気的に接続してもよい。あるいは、U相中性点44、V相給中性点45およびW相中性点46をひとつにしてもよい。
図14は、本実施の形態の積層コイルの配線基板51〜58のコイル配線を示した模式図である。本実施の形態の積層コイルは、8枚の配線基板が積層されている。図14に示す配線基板51〜58(図14(a)〜(h))を上から1層目、2層目、3層目、4層目、5層目、6層目、7層目および8層目とそれぞれ呼ぶこととする。
図15は、図14に示した各層のコイル配線に含まれる8個のコイルパターンを示した模式図である。各コイルパターンには、左から4つの内周側スルーホール61、62、63および64と、左上の外周側スルーホール65および左下の外周側スルーホール66と、右側外周側スルーホール67とが形成されている。
図15(a)に示す第1コイルパターン31は、左側の内周側スルーホール61から外周側へ時計回りのコイルパターンである。図15(b)に示す第2コイルパターン32は、左側の内周側スルーホール61から外周側へ反時計回りのコイルパターンである。図15(c)に示す第3コイルパターン33は、左側から2番目の内周側スルーホール62から外周側へ時計回りのコイルパターンである。図15(d)に示す第4コイルパターン34は、左側から2番目の内周側スルーホール62から外周側へ反時計回りのコイルパターンである。図15(e)に示す第5コイルパターン35は、右側から2番目の内周側スルーホール63から外周側へ時計回りのコイルパターンである。図15(f)に示す第6コイルパターン36は、右側から2番目の内周側スルーホール63から外周側へ反時計回りのコイルパターンである。図15(g)に示す第7コイルパターン37は、右側の内周側スルーホール64から外周側へ時計回りのコイルパターンである。図15(h)に示す第8コイルパターン38は、右側の内周側スルーホール64から外周側へ反時計回りのコイルパターンである。
図16は、本実施の形態において、積層コイルにおけるU1〜W4コイルに対するパターンの積層方向の位置を示した説明図である。図16において、実線は各相における第1コイルパターン31の外周側端部と各相の給電端子との接続、および第8コイルパターン38の外周側端部と各相の中性点との接続を示している。また、波線は各相における第1コイルパターン31の外周側端部と第8コイルパターン38の外周側端部との接続を示している。
図13において、U1〜W4コイルは上から時計回りに円周状に配置されている。したがって、図16の各層のコイルパターンは、上から時計回りに円周状に配置されているコイルパターンに対応する。したがって、1層目は、上から第1、第3、第5、第7、第6、第8、第4、第2、第1、第3、第5、第7コイルパターンの順に円周状に配置されていることがわかる。次の2層目は、上から第2、第1、第3、第5、第7、第6、第8、第4、第2、第1、第3、第5コイルパターンの順に円周状に配置されていることがわかる。このように、各層のコイルパターンの並びは、図15に示した8個のコイルパターンから一部を複数選択した合計12個のコイルパターンが円周状に配置されて構成されている。
このように構成された積層コイルは、U相中性点44、V相給中性点45およびW相中性点46、U相給電端子41、V相給電端子42およびW相給電端子43、並びに各コイルパターンにそれぞれ含まれる4個の内周側スルーホール61、62、63,64および3個の外周側スルーホール65、66、67の全てが積層コイルの積層方向に貫通するスルーホールで構成されている。したがって、隣接する配線基板のみを接続するスルーホールを不要とし、積層コイル全体を積層方向に貫通するスルーホールの形成工程のみで製造できる。
また、配線基板の間の電気的接続を全てスルーホールで行うため、配線基板の間の電気的接続のために外部に配線を引き出したり、配線基板の間に接続専用の基板を挿入したりする必要がなく、モータがより一層小型になるという効果もある。
なお、本実施の形態においては、Y型結線されたモータで説明した。そのため、U相中性点44、V相給中性点45およびW相中性点46を電気的に接続している。これらのU相中性点44、V相給中性点45およびW相中性点46を電気的に接続せず、各相の中性点を電気的に独立した各相の出口端子とすれば、デルタ型結線されたモータとして用いることもできる。
実施の形態4.
実施の形態4においては、渦巻状の各コイルパターンに、2個の内周側スルーホールと1個の外周側スルーホールを備えた例を説明する。図17は、本実施の形態における、三相2コイル直列のY型結線された集中巻モータのコイルの配置図である。図17は、1層目のコイル配線を用いてコイルの配置を示している。図17の破線で示すように、本実施の形態のモータは、U1、U2、V1、V2、W1、W2の6個のコイルで構成されている。また、図17に示すように、各層のコイル配線には、6個の渦巻状のコイルパターンと、U相給電端子71、V相給電端子72およびW相給電端子73と、Y型結線されたモータに必要な中性点74、とを備えている。6個の各渦巻状のコイルパターンには、2個の内周側スルーホール75,76および1個の外周側スルーホール77が形成されている。
図18は、本実施の形態の積層コイルの配線基板81〜84のコイル配線を示した模式図である。本実施の形態の積層コイルは、4枚の配線基板が積層されている。図18に示す配線基板81〜84を上から1層目、2層目、3層目、4層目とそれぞれ呼ぶこととする。
図19は、図18に示した各層のコイル配線に含まれる4個のコイルパターンを示した模式図である。各コイルパターンには、2個の内周側スルーホール75および76と、1個の外周側スルーホール77とが形成されている。図19(a)に示す第1コイルパターン31は、左側の内周側スルーホール61から外周側へ時計回りのコイルパターンである。図19(b)に示す第2コイルパターン32は、左側の内周側スルーホール61から外周側へ反時計回りのコイルパターンである。図19(c)に示す第3コイルパターン33は、左側から2番目の内周側スルーホール62から外周側へ時計回りのコイルパターンである。図19(d)に示す第4コイルパターン34は、左側から2番目の内周側スルーホール62から外周側へ反時計回りのコイルパターンである。
図20は、本実施の形態において、積層コイルにおけるU1〜W2コイルに対するパターンの積層方向の位置を示した説明図である。図20において、実線は各相における第1コイルパターン31の外周側端部と各相の給電端子との接続、および第4コイルパターン34の外周側端部と中性点との接続を示している。また、波線は各相における第1コイルパターン31の外周側端部と第4コイルパターン34の外周側端部との接続を示している。
図17において、U1〜W2コイルは右上から時計回りに円周状に配置されている。したがって、図20の各層のコイルパターンは、上から時計回りに円周状に配置されているコイルパターンに対応する。1層目は、右上から第1、第4、第2、第3、第1、第4コイルパターンの順に円周状に配置されていることがわかる。次の2層目は、右上から第3、第1、第4、第2、第3、第1コイルパターンの順に円周状に配置されていることがわかる。このように、各層のコイルパターンの並びは、図19に示した4個のコイルパターンから一部を複数選択した合計6個のコイルパターンが円周状に配置されて構成されている。
このように構成された積層コイルは、U相給電端子71、V相給電端子72W相給電端子73および中性点74と、各コイルパターンにそれぞれ含まれる2個の内周側スルーホール75、76および1個の外周側スルーホール77の全てが積層コイルの積層方向に貫通するスルーホールで構成されている。したがって、隣接する配線基板のみを接続するスルーホールを不要とし、積層コイル全体を積層方向に貫通するスルーホールの形成工程のみで製造できる。
また、配線基板の間の電気的接続を全てスルーホールで行うため、配線基板の間の電気的接続のために外部に配線を引き出したり、配線基板の間に接続専用の基板を挿入したりする必要がなく、モータがより一層小型になるという効果もある。
ここまでの実施の形態1〜4においては、内周側スルーホールを2、3または4個備えたコイルパターンで説明した。一般に1つのコイルパターンがm個(mは2以上の整数)の内周側スルーホールを備えている場合、複数のコイルパターンは、それぞれ1つのスルーホールから外周側へ時計回りのコイルパターンと、同じ1つのスルーホールから外周側へ反時計回りのコイルパターンと2種類あり、全部で2m個のコイルパターンで構成されている。積層コイルを構成する複数の配線基板は、この2m個のコイルパターンから選択された複数のコイルパターンが円周方向に配列されて構成されている。
このように構成された積層コイルは、隣接する配線基板のみを接続するスルーホールを不要とし、積層コイル全体を積層方向に貫通するスルーホールの形成工程のみで製造できる。
実施の形態5.
実施の形態1においては、モータの固定子を6枚の配線基板を積層した積層コイルで構成した例を説明した。実施の形態5では、モータのトルク出力を増大させるための固定子の構成について説明する。
図21は、本実施の形態の固定子の模式図である。本実施の形態の固定子5は、実施の形態1で説明した6枚の配線基板を積層した積層コイル10を2個重ねたものである。各積層コイル10の中性点、U相給電端子、V相給電端子およびW相給電端子、並びに各コイルパターン20にそれぞれ含まれる3個の内周側スルーホールおよび2個の外周側スルーホールは全てスルーホールで形成されている。重ねられた積層コイル10間の接触面においては、それぞれの積層コイル10の中性点、U相給電端子、V相給電端子およびW相給電端子同士が電気的に接続されている。これらのスルーホール同士は、例えば棒状の金属を差し込むことで電気的に接続させることができる。中性点、U相給電端子、V相給電端子およびW相給電端子以外の積層コイル間は例えば絶縁フィルムを挟み込むことによって絶縁している。
このように構成された固定子では、図6に示したU1、U2、V1、V2、W1、W2の6個のコイルがそれぞれ並列に接続された構成となる。したがって、この固定子を備えたモータのトルク出力を増大させることができる。
また、このように構成された積層コイルは、実施の形態1と同様に、隣接する配線基板のみを接続するスルーホールを不要とし、積層コイル全体を積層方向に貫通するスルーホールの形成工程のみで製造できる。
さらには、積層コイル10を必要に応じて3個以上重ねることによって、重ねた個数に応じてトルク出力をさらに増大させることもできる。
なお、本実施の形態おいては、積層コイルを重ねることによって6個のコイルをそれぞれ並列に接続したが、積層コイルを構成する6枚の配線基板それぞれを積層コイルの中で複数重ねても各コイルを並列接続することができる。例えば、6種類の配線基板を各2枚ずつ重ねて計12枚の配線基板で積層コイルを構成しても並列接続することができる。
実施の形態6.
実施の形態5においては、モータのトルク出力直列を増大させるためにコイルを並列に接続する例を説明したが、実施の形態6では、コイルを直列接続することができる固定子の構成について説明する。
図22は、本実施の形態における、モータのコイル配線の模式図である。図22は、1層目のコイル配線を示している。本実施の形態の積層コイルは、実施の形態1と同様の構成であるが、図22における左側の3個のスルーホールが異なっている。実施の形態1においては、図4に示すように、左端には1個のスルーホールが形成されており、それはU相、V相およびW相に共通の中性点であった。本実施の形態においては、左端には3個のスルーホールが形成されており、それぞれU相出口端子47、V相出口端子48およびW相出口端子49である。
本実施の形態におけるコイルパターンは、実施の形態1の図4に示したものと同様である。ただし、U相給電端子に配線が接続されたコイル配線では中性点に接続されていた配線はU相出口端子に、W相給電端子に配線が接続されたコイル配線では中性点に接続されていた配線はW相出口端子にそれぞれ接続されている。より具体的には、図4(c)における中性点に接続されている配線は図22におけるU相出口端子47に、図4(b)における中性点に接続されている配線は、図22におけるW相出口端子47に接続されている。
本実施の形態の固定子は、このようなコイルパターンをもつ6枚の配線基板を積層して積層コイルを形成し、実施の形態5の図21に示したものと同様に、この積層コイルを2個重ねたものである。ただし、コイルを直列接続するために、2つの積層コイル10の間に接続用の配線基板を挿入している。
図23は、本実施の形態に用いる接続用の配線基板を示した模式図である。この接続用の配線基板80には、2個重ねられた積層コイルのU相給電端子22とU相出口端子47とを接続する接続線77、V相給電端子23とV相出口端子48とを接続する接続線78、およびW相給電端子24とW相出口端子49とを接続する接続線79が形成されている。この配線基板80を積層コイル間に挿入することによって、上の積層コイルのU相出口端子47、V相出口端子48およびW相出口端子49と、下の積層コイルのU相給電端子22、V相給電端子23およびW相給電端子24とがそれぞれ接続される。ただし、U相給電端子、V相給電端子およびW相給電端子、並びにU相出口端子、V相出口端子およびW相出口端子以外の積層コイル間は例えば絶縁フィルムを挟み込むことによって絶縁している。
このように構成された固定子では、図6に示したU1、U2、V1、V2、W1、W2の6個のコイルがそれぞれ直列に接続された構成となる。したがって、この固定子を備えたモータのトルク出力を増大させることができる。
また、このように構成された積層コイルは、実施の形態1と同様に、隣接する配線基板のみを接続するスルーホールを不要とし、積層コイル全体を積層方向に貫通するスルーホールの形成工程のみで製造できる。
なお、図23に示した接続用の配線基板においては、上部の飛び出し部を小さくする必要性から接続線同士の間隔が狭くなる恐れがある。それを回避する方法として、配線基板を両面基板で構成することもできる。図24は、本実施の形態に用いる接続用の配線基板を示した模式図である。図24(a)は配線基板80の一方の面、図24(b)は配線基板80の他方の面を示している。各相の出口端子と給電端子とをそれぞれ接続する3本の接続線のうちの2本は、スルーホールで他方の面を経由する配線で接続されている。このように構成することで、接続線同士の間隔が狭くなるのを回避することができる。
また、別の方法として、U相出口端子47、V相出口端子48およびW相出口端子49の並びを逆にして、各相の給電端子と出口端子との接続線が交差しないように構成してもよい。
なお、本実施の形態においては、重ねる積層コイルの間に接続用の配線基板を挿入した構成を説明したが、重ねる積層コイルの間には絶縁フィルムを挟み込むことによって絶縁し、各相の給電端子と出口端子とは積層コイルの外部の接続線で接続してもよい。
また、積層コイル10を必要に応じて3個以上重ねることによって、重ねた個数に応じてトルク出力をさらに増大させることもできる。
各相の給電端子と出口端子とを、積層コイルの外部の接続線で接続する場合、積層コイルを3個以上重ねた場合には外部への接続線の取出しが難しくなる。この場合、図25に示すように、U相給電端子22、V相給電端子23、W相給電端子24、U相出口端子47、V相出口端子48およびW相出口端子49を基板の端部に形成して積層コイルの積層方向の側面で接続線と電気的に接続することができる。このようにすれば、積層コイルを3個以上重ねた場合でも外部への接続線の取出しが容易になる。
実施の形態7.
実施の形態6においては、積層コイルを重ねてコイルを直列接続するために、積層コイルの間に接続用の配線基板を挿入するか、あるいは外部の接続線を用いていた。実施の形態7では、コイル配線の回転対称性を利用して、接続用の配線基板や外部の接続線を用いる必要のないコイルの直列接続方法について説明する。
図26は、本実施の形態の積層コイルにおけるコイルの配置図である。図26は、1層目のコイル配線を用いてコイルの配置を示している。本実施の形態の積層コイルは、実施の形態2と同様の構成であるが、図26における左上側の3個のスルーホールが異なっている。実施の形態2においては、図10に示すように、左上側には3個のスルーホールが形成されており、それぞれU相中性点44、V相給中性点45およびW相中性点46であった。本実施の形態においては、左上側の3個のスルーホールは、それぞれU相出口端子47、V相出口端子48およびW相出口端子49である。なお、U相給電端子41、V相給電端子42およびW相給電端子43とU相出口端子47、V相出口端子48およびW相出口端子49とは、90°回転対称な位置に設定されている。また、図26に示すように、これらの端子とそれぞれ180°回転対称な位置に3個のスルーホール91、92がそれぞれ形成されている。
本実施の形態において、積層コイルの各層のコイルパターンは、実施の形態2と同じである。すなわち、積層コイルにおけるU1〜W4コイルに対するパターンの積層方向の位置は図12と同じである。
このようはコイル配線を備えた配線基板を積層した積層コイルを3個用意する。そして、この3個の積層コイルを重ねて固定子を構成する。このとき、3個の積層コイルをそれぞれ90°回転させて重ねる。
図27は、3個の積層コイルを重ねるときの上から見た各積層コイルのコイル配線の模式図である。図27(b)の積層コイルは、図27(a)に示した積層コイルを反時計回りに90°回転させたものであり、図27(b)の積層コイルは、さらに反時計回りに90°回転させたものである。図27(a)に示した積層コイルの下に、図27(b)に示した積層コイルを配置しさらにその下に図27(c)に示した積層コイルを配置する。
図28は、3個の積層コイルを重ねた固定子5の模式図である。図28において、3個の積層コイルは説明のため分離して示しているが、実際には密着して重ねられている。また、各積層コイルの四隅に形成された、U相給電端子22、V相給電端子23およびW相給電端子24と、U相出口端子47、V相出口端子48およびW相出口端子49と、3個のスルーホール91、92とは3個の積層コイルを貫通するスルーホールとして形成されている。これらのスルーホール同士は、例えば棒状の金属を差し込むことで電気的に接続させることができる。ただし、これらのスルーホール以外の積層コイル間は例えば絶縁フィルムを挟み込むことによって絶縁されている。
図28において、U相コイルに流れる電流について説明する。図28において、波線は電流の流れを示したものである。図28に示す上部の積層コイル10のU相給電端子41に駆動電源などから電流が供給される。供給された電流は、上部の積層コイル10のU相コイル(U1、U2、U3およびU4)を流れ、上部の積層コイル10のU相出口端子47に到達する。上部の積層コイル10のU相出口端子47に到達した電流は、中央の積層コイル10のU相給電端子41に流れる。中央の積層コイル10のU相給電端子41に流れ込んだ電流は、中央の積層コイル10のU相コイルを流れ、中央の積層コイル10のU相出口端子47に到達する。中央の積層コイル10のU相出口端子47に到達した電流は、下部の積層コイル10のU相給電端子41に流れる。下部の積層コイル10のU相給電端子41に流れ込んだ電流は、下部の積層コイル10のU相コイルを流れ、下部の積層コイル10のU相出口端子47に到達する。
このように、3個の積層コイルを重ねた固定子の中で、U相コイルは直列に接続されている。同様に、V相コイルおよびW相コイルも直列に接続されている。
このように構成された固定子では、図26に示したU1、U2、V1、V2、W1、W2の6個のコイルがそれぞれ直列に接続された構成となる。したがって、この固定子を備えたモータのトルク出力を増大させることができる。
また、このように構成された積層コイルは、実施の形態2と同様に、隣接する配線基板のみを接続するスルーホールを不要とし、積層コイル全体を積層方向に貫通するスルーホールの形成工程のみで製造できる。
さらには、U相給電端子41、V相給電端子42およびW相給電端子43とU相出口端子47、V相出口端子48およびW相出口端子49とを、90°回転対称な位置に設定しているので、3個の積層コイルを90°回転させて重ね合わせることで、積層コイルの間に接続用の配線基板を挿入する必要も、外部に接続線を取付ける必要もない。また、図28に示した固定子5を2セット重ねると3直列かつ2並列のコイル構成とすることもできる。また、これに限らず、例えば2直列かつ2並列のコイル構成にすることもできる。
なお、本実施の形態では、同じ相のコイルが90°回転した位置に設定されているため、U相給電端子41、V相給電端子42およびW相給電端子43とU相出口端子47、V相出口端子48およびW相出口端子49とを90°回転対称な位置に設定したが、これに限るものではない。例えば、1層に15個のコイルパターンを形成した場合、U相コイルはU1、U2、U3、U4、U5の5個となり、同じ相のコイルは72°回転した位置に設定される。この場合は、各相の給電端子と出口端子とは72°回転した位置に設定すればよい。
一般に、1層に付き同相のコイルがM個ある場合、360/M°の角度で回転対称な位置に各相の給電端子と出口端子とを設定すればよい。このように設定することで、積層コイルを重ねて固定子を構成した場合、同相のコイルを直列接続することができる。
実施の形態8.
実施の形態1〜7では、積層コイルにコアを用いない空芯コイルの形状で説明した。実施の形態8では、コアを用いた積層コイルについて説明する。
図29は、本実施の形態に係るモータの断面図である。本実施の形態のモータの構造は、基本的には実施の形態1の図1で説明したモータと同様であるが、固定子5に円周状に配置されたコイルパターンの中央に磁性体7を備えている点が異なっている。また、図30は、本実施の形態に係る別の構造をもつモータの断面図である。図30に示す本実施の形態のモータの構造も、基本的には実施の形態1の図2で説明したモータと同様であるが、固定子5に円周状に配置されたコイルパターンの中央に磁性体7を備えている点が異なっている。
図29、30に示す本実施の形態のモータに用いる固定子5は、積層コイルのコイルパターンの中央に磁性体を備えたものである。図31は、本実施の形態における、積層コイルの説明図である。図31は、1層目のコイル配線を示している。本実施の形態の積層コイルは、実施の形態2と同様の構成であるが、配線基板に貫通孔が形成されている点が異なっている。図31に示す、U1〜W4の各コイルの巻線の中央に、磁性体7を挿入するための貫通孔85が形成されている。なお、実施の形態1〜7で説明に用いた図では省略していたが、図31においては中央にシャフトを貫通させるための中央の貫通孔86も合わせて図示している。各配線基板に貫通孔85を形成して積層コイルを作製する。この完成した積層コイルの貫通孔に例えば鉄などの磁性体を挿入し、この磁性体を接着剤などで積層コイルに固定する。
このように構成された固定子を備えたモータは、コイルパターンの中央に磁性体に磁路が形成されるので、固定子の磁束が増大してトルク出力が増大する。
また、このように構成された積層コイルは、実施の形態1と同様に、隣接する配線基板のみを接続するスルーホールを不要とし、積層コイル全体を積層方向に貫通するスルーホールの形成工程のみで製造できる。
なお、図32は本実施の形態に係る別の構造をもつモータの断面図である。図32に示すモータは、図30に示す固定子5で回転子4を上下に挟み込む構造のモータにおいて、固定子5の回転子4に対向する面と反対側の面に平板状の磁性体8をさらに備えたものである。
このように構成された固定子を備えたモータは、固定子端部の平板状の磁性体にも磁路が形成されるので、固定子の磁束がさらに増大してトルク出力が増大する。
なお、実施の形態1〜8では、主にY型結線された集中巻モータで説明したが、それ以外のモータ、デルタ型結線された集中巻モータに用いることもできる。
1 モータ、 2 筺体、 3 シャフト、 4 回転子、 5 固定子、 6 磁石、 7、8 磁性体、 10 積層コイル、 11〜16配線基板、 20 コイルパターン、 21 中性点、 22 U相給電端子、 23 V相給電端子、 24 W相給電端子、 25、26、27 内周側スルーホール、 28、29 外周側スルーホール、 31〜36 第1コイルパターン〜第6コイルパターン、 41 U相給電端子、 42 V相給電端子、 43 W相給電端子、 44 U相中性点、 45 V相給中性点、 46 W相中性点、 47 U相出口端子、 48 V相出口端子、 49 W相出口端子、 51〜58 配線基板、 61〜64 内周側スルーホール、 65〜67 外周側スルーホール、 71 U相給電端子、 72 V相給電端子、 73 W相給電端子、 74 中性点、77〜79 接続線、 80 接続基板、 81〜84 配線基板、 91、92 スルーホール

Claims (16)

  1. n相(nは2以上の整数)のコイルを備えたモータのコイルを構成する積層コイルであって、
    前記積層コイルは、絶縁層およびコイル配線を備えた配線基板が複数積層されて構成されており、
    1つの配線基板のコイル配線は、複数のコイルパターンが円周方向に配列されており、
    前記複数のコイルパターンの各々は、
    m個(mは2以上の整数)の内周側スルーホールを備えており、
    前記複数のコイルパターンは、それぞれ前記m個の内周側スルーホールの内、1つのスルーホールから外周側へ時計回りのコイルパターンと、前記1つのスルーホールから外周側へ反時計回りのコイルパターンとの2種類あり、
    前記1つの配線基板に円周方向に配列される前記複数のコイルパターンは全部で2m個のコイルパターンで構成され
    前記複数の配線基板は、円周方向に配列された前記コイルパターンの構成の順序が同じであり、少なくとも一部で、前記1つの配線基板の前記円周方向に配列される前記複数のコイルパターン並びを周方向にずらした配置となるように積層される
    ことを特徴とする積層コイル。
  2. 前記1つの配線基板に円周方向に配列される前記複数のコイルパターンは互いに構成の異なる2m個のコイルパターンで構成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の積層コイル。
  3. 前記複数のコイルパターンの各々は、
    m−1個の外周側スルーホールを備えた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の積層コイル。
  4. 前記配線基板には、
    各相の給電端子となるスルーホールを備え、
    前記複数の配線基板の内のn個の配線基板においては、
    前記複数のコイルパターンの内の1つのコイルパターンの外周側端部は、1つの前記給電端子と接続されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の積層コイル。
  5. 前記配線基板には、
    各相の出口端子または中性点となるスルーホールを備え、
    前記複数の配線基板の内のn個の配線基板においては、
    前記複数のコイルパターンの内の1つのコイルパターンの外周側端部は、1つの前記各相の出口端子または前記中性点と接続されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の積層コイル。
  6. 前記複数の配線基板の内の複数の配線基板においては、
    前記コイルパターンの外周側同士が接続されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の積層コイル。
  7. 前記複数の配線基板の内の複数の配線基板においては、
    円周方向の配置が異なる前記コイルパターンの外周側同士が接続され、
    前記コイルパターンの外周側同士を接続する接続線の数は、1つ以下であること
    を特徴とする請求項6に記載の積層コイル。
  8. 前記コイルパターンの外周側同士を接続する接続線の数は、
    前記1つの配線基板に1つ以下であること
    を特徴とする請求項6または7に記載の積層コイル。
  9. 前記コイルパターンの外周側と前記給電端子との接続線、
    前記コイルパターンの外周側と前記出口端子または前記中性点との接続線、
    および前記コイルパターンの外周側同士の接続線は、
    前記外周側スルーホールの外周側に配置される
    ことを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載の積層コイル。
  10. 請求項5〜のいずれか1項に記載された積層コイルで構成された
    ことを特徴とする固定子。
  11. 前記積層コイルを複数重ねて構成された
    ことを特徴とする請求項10に記載の固定子。
  12. 前記積層コイルの各相の給電端子、および各相の出口端子または中性点は、前記配線基板の端部に形成された
    ことを特徴とする請求項11に記載の固定子。
  13. n相(nは2以上の整数)のコイルを備えたモータのコイルを構成する積層コイルを備え、
    前記積層コイルは、絶縁層およびコイル配線を備えた配線基板が複数積層されて構成されており、
    1つの配線基板のコイル配線は、複数のコイルパターンが円周方向に配列されており、
    前記複数のコイルパターンの各々は、
    m個(mは2以上の整数)の内周側スルーホールを備えており、
    前記複数のコイルパターンは、それぞれ前記m個の内周側スルーホールの内、1つのスルーホールから外周側へ時計回りのコイルパターンと、前記1つのスルーホールから外周側へ反時計回りのコイルパターンとの2種類あり、全部で2m個のコイルパターンで構成され、
    前記配線基板には、
    各相の出口端子または中性点となるスルーホールを備え、
    前記複数の配線基板の内のn個の配線基板においては、
    前記複数のコイルパターンの内の1つのコイルパターンの外周側端部は、1つの前記各相の出口端子または前記中性点と接続され、
    前記複数の配線基板の内の複数の配線基板においては、
    前記コイルパターンの外周側同士が接続されており、
    前記配線基板に同相のコイルがM個(Mは2以上の整数)ある場合に、
    前記複数の積層コイルを360/M°回転させて重ねて構成された
    ことを特徴とする固定子。
  14. 前記配線基板の前記コイルパターンの内周側に貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔に磁性体が配置された
    ことを特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載の固定子。
  15. 円筒状の筺体と、
    この筺体に固定された請求項10〜14のいずれか1項に記載された固定子と、
    この固定子のコイル配線と対向する位置に磁石を備えた回転子と、
    この回転子に固定されたシャフトと
    を備えたモータ。
  16. 前記固定子は、
    前記磁石と対向する位置と反対側の位置に磁性体を備えた
    ことを特徴とする請求項15に記載のモータ。
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