JP6739587B1 - 工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト且つメンテナンス性に優れ、高精度の深孔加工を行うことができる工作機械(ガンドリルマシン)を提供することを目的とする。【解決手段】主軸頭1とガンドリル先端側支持部3との間に配置される各振れ止め部4に、夫々、減速比の異なる減速歯車機構6を設けて、主軸頭1が前進移動しても各振れ止め部4が主軸頭1とガンドリル先端側支持部3との間のガンドリル工具2を等分する位置を保持しながら移動するように構成すると共に、各振れ止め部4に設けられた減速歯車機構6を共通する一本のチェーン5で駆動させる構成とする。【選択図】図2

Description

本発明は、ガンドリル工具の装着によりワークに対して深孔加工を行うことができる工作機械であって、特に深孔加工時の回転するガンドリル工具の振れを抑制する振れ止め部を備える工作機械に関するものである。
従来、この種の工作機械として、例えば特許文献1に示すようなガンドリルマシンがある。
このガンドリルマシンは、チップボックスとスピンドルユニットとの間の自由ゾーンに複数の振れ止め部(振れ止め装置)がガンドリルの軸方向に移動自在に設けられ、これらの各振れ止め部は、スピンドルユニットの移動に伴い、自由ゾーンを等分する配置位置となるように移動して、ガンドリルの振れ止め規制を常時、自由ゾーン範囲の均等位置で行うことにより、ガンドリルの作動を安定させ、高精度の深孔加工を達成することができるように構成されているものである。
特開2018−62035号公報
上述したガンドリルマシンに設けられる各振れ止め部は、夫々、移動架台と、この移動架台に回転自在に支持され中心にガイド穴を有する振れ止めブッシュとを備え、各移動架台は、スピンドルユニットの移動方向に沿って設けられたリニアレール上を移動するように構成され、且つ各移動架台には、夫々、ボールネジ機構が接続され、このボールネジ機構のネジシャフトの回転により夫々が異なる速度で移動する構成とされている。
しかしながら、この特許文献1のガンドリルマシンのように振れ止め部を夫々個別のボールネジ機構により別々に移動させる構成とした場合、振れ止め部の数を多くした場合、この振れ止め部を移動させるためのボールネジ機構の数も多くなり、コスト高になると共に、これらのボールネジ機構を配置するスペースの確保が困難になったり、狭いスペースに密集状態に配置されることになりメンテナンス性が低下してしまうなどの問題が生じてしまう。
さらに、各振れ止め部が個別に制御されるため、ずれが生じて等間隔を保持できなくなりガンドリルを均等に支持できず振れ止め効果を十分に発揮することができなくなる可能性もある。
本発明は、このような従来装置の現状に鑑みなされたものであり、各振れ止め部が主軸頭の移動に対して精度良く同期移動することができ、さらに、ガンドリル工具を振れ止めする振れ止め部の設置数が増加しても、振れ止め部を移動させるための移動機構や駆動源を増加させる必要がない画期的な工作機械を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
進退移動可能な主軸頭1と、この主軸頭1に取り付けられたガンドリル工具2の先端部側を回転自在に支持するガンドリル先端側支持部3と、このガンドリル先端側支持部3と前記主軸頭1との間の前記ガンドリル工具2を等分する位置に設けられ前記ガンドリル工具2を回転自在に支持すると共にこのガンドリル工具2の振れを抑制する複数の振れ止め部4と、この複数の振れ止め部4を、夫々、前記主軸頭1と前記ガンドリル先端側支持部3との間の前記ガンドリル工具2を等分する位置を保持するように前記主軸頭1の前進移動に同期させて前進移動させる振れ止め部同期移動機構とを備えて、ワーク加工時に前記主軸頭1の前進移動に同期して前記振れ止め部同期移動機構によって前記振れ止め部4が前進移動して、前記主軸頭1と前記ガンドリル先端側支持部3との間の前記ガンドリル工具2を前記複数の振れ止め部4で均等に支持して、前記ガンドリル工具2の振れを抑制しながら前記ワークを加工する工作機械において、前記振れ止め部同期移動機構は、前記主軸頭1の前進移動に同期して駆動する一本のチェーン5と、このチェーン5の駆動により作動し前記複数の振れ止め部4の夫々に設けられる減速歯車機構6とを備え、前記減速歯車機構6は、夫々、減速比が異なるものとされ、減速比が大きいものほど前記ガンドリル先端側支持部3に近い前記振れ止め部4に設けられ、前記主軸頭1が前進移動しても、一本の前記チェーン5によって動作する各前記減速歯車機構6により前記複数の振れ止め部4が夫々前記ガンドリル先端側支持部3に近いものほど前記主軸頭1の移動速度に比して低速で移動して、この複数の振れ止め部4が前記主軸頭1と前記ガンドリル先端側支持部3との間の前記ガンドリル工具2を等分する位置を保持しながら移動するように構成されていることを特徴とする工作機械に係るものである。
また、前記振れ止め部同期移動機構の各減速歯車機構6は、夫々、前記チェーン5と噛合しこのチェーン5の駆動により回転する入力歯車7と、この入力歯車7の回転によりこの入力歯車7よりも低速で回転する減速歯車8とを備え、各前記入力歯車7は、共通する一本の前記チェーン5と噛合して、このチェーン5の駆動により同期回転するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の工作機械に係るものである。
また、前記振れ止め部4は、夫々、前記減速歯車機構6が設けられ前記主軸頭1の前進移動に同期して前進移動する基体部4aと、この基体部4aに着脱自在に設けられ前記ガンドリル工具2を回転自在に支持するガンドリル挿通孔4cを有するガンドリル支持部4bとからなることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の工作機械に係るものである。
また、前記振れ止め部同期移動機構は、前記主軸頭1の前進移動に同期して駆動する一個のチェーン駆動用モータ9を備え、このチェーン駆動用モータ9により前記チェーン5が前記主軸頭1の前進移動に同期して駆動するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の工作機械に係るものである。
また、前記チェーン5は、前記主軸頭1に連結され、この主軸頭1の前進移動により同期駆動するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の工作機械に係るものである。
また、前記ガンドリル先端側支持部3は、チップボックス10に着脱自在に設けられるチップボックスベアリング3であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の工作機械に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、各振れ止め部が主軸頭の移動に精度良く同期移動することができ、さらに、ガンドリル工具を振れ止めする振れ止め部の設置数が増加しても、振れ止め部を移動させるための移動機構や駆動源を増加させる必要がない画期的な工作機械となる。
実施例1を示す概略図である。 実施例1の主軸ユニットを示す説明正面図である。 実施例1の主軸頭及び各振れ止め部の移動状態を示す説明概略図である。 実施例1の振れ止め部及び減速歯車機構を示す説明側断面図である。 実施例1の振れ止め部を示す説明分解斜視図である。 実施例1の第一減速歯車機構を示す説明正面図である。 実施例1の第一振れ止め部及び第一減速歯車機構を示す説明平面図である。 実施例1の第二減速歯車機構を示す説明正面図である。 実施例1の第二振れ止め部及び第二減速歯車機構を示す説明平面図である。 実施例1の第三減速歯車機構を示す説明正面図である。 実施例1の第三振れ止め部及び第三減速歯車機構を示す説明平面図である。 実施例1をフライス加工モードにした状態を示す説明概略図である。 実施例2の要部を示す説明斜視図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
主軸頭1の前進移動に同期して一本のチェーン5が駆動し、この一本のチェーン5の駆動により、各振れ止め部4に設けられた減速歯車機構6が同時に作動し、各振れ止め部4が主軸頭1の前進移動に同期して前進移動する。
この際、各振れ止め部4は、主軸頭1とガンドリル先端側支持部3との間のガンドリル工具2を等分する位置を保持するように、ガンドリル先端側支持部3に近い振れ止め部4ほどより低速で移動する。
すなわち、例えば、図示するように、主軸頭1とガンドリル先端側支持部3との間に三つの振れ止め部4(主軸頭1から第一振れ止め部4A、第二振れ止め部4B、第三振れ止め部4Cとする。)を設けた場合、第一振れ止め部4Aに設けられる減速歯車機構6(第一減速歯車機構6a)の減速比を第一振れ止め部4Aの移動速度が主軸頭1の移動速度の3/4の移動速度となるように設定し、第二振れ止め部4Bに設けられる減速歯車機構6(第二減速歯車機構6b)の減速比を第二振れ止め部4Bの移動速度が主軸頭1の移動速度の2/4の移動速度となるように設定し、第三振れ止め部4Cに設けられる減速歯車機構6(第三減速歯車機構6c)の減速比を第三振れ止め部4Cの移動速度が主軸頭1の移動速度の1/4の移動速度となるように設定して、主軸頭1と第一振れ止め部4Aと第二振れ止め部4Bと第三振れ止め部4Cとの単位時間当たりの移動量の比を1:3/4:2/4:1/4とすることで、主軸頭1が前進移動しても、第一振れ止め部4A、第二振れ止め部4B及び第三振れ止め部4Cが、主軸頭1と第一振れ止め部4Aとの間隔(d1)と、第一振れ止め部4Aと第二振れ止め部4Bとの間隔(d2)と、第二振れ止め部4Bと第三振れ止め部4Cとの間隔(d3)と、第三振れ止め部4Cとガンドリル先端側支持部3との間隔(d4)とを等間隔(d1=d2=d3=d4)に保持しながら(第一振れ止め部4A、第二振れ止め部4B及び第三振れ止め部4Cの夫々が主軸頭1とガンドリル先端側支持部3との間のガンドリル工具2を等分する位置を保持しながら)移動して、この主軸頭1とガンドリル先端側支持部3との間において各振れ止め部4がガンドリル工具2を常に均等に支持して、回転するガンドリル工具2に対して良好な振れ止め効果を発揮することとなる。
このように、本発明は、共通する一本のチェーン5が駆動伝達手段となって各振れ止め部4に設けられた減速歯車機構6を動作させて振れ止め部4を主軸頭1と同期移動させるから、振れ止め部4の設置数が多くなってもこれらを移動させるためのチェーン駆動用モータ9及びこのチェーン駆動用モータ9の駆動力を各振れ止め部4に設けられた減速歯車機構6に伝達する駆動伝達手段としてのチェーン5の設置数が増加しないから、コストが掛からず、さらに、振れ止め部同期移動機構のメンテナンス性が低下することが無く、しかも、一本のチェーン5で各減速歯車機構6が動作するから、減速歯車機構6間でのずれが生じず、各振れ止め部4が等分位置を正確に保持しながら主軸頭1の前進移動に対して精度良く同期移動して、ガンドリル工具2の振れを良好に抑制して精度の良い深孔加工をすることができる工作機械となる。
本発明の具体的な実施例1について図1〜図12に基づいて説明する。
本実施例は、図1に示すような、コラム20にガンドリル工具2を装着可能な主軸ユニット21が設けられ、テーブル22に載置したワークに対して深孔加工を行うことができる工作機械(ガンドリルマシン)である。
具体的には、本実施例の主軸ユニット21は、進退移動可能な主軸頭1と、この主軸頭1に取り付けられたガンドリル工具2の先端部側を回転自在に支持するガンドリル先端側支持部3と、このガンドリル先端側支持部3と前記主軸頭1との間の前記ガンドリル工具2を等分する位置に設けられ前記ガンドリル工具2を回転自在に支持すると共にこのガンドリル工具2の振れを抑制する複数の振れ止め部4と、この複数の振れ止め部4を、夫々、前記主軸頭1と前記ガンドリル先端側支持部3との間の前記ガンドリル工具2を等分する位置を保持するように前記主軸頭1の前進移動に同期させて前進移動させる振れ止め部同期移動機構とを備え、ワークW加工時に主軸頭1の前進移動に同期して振れ止め部同期移動機構によって各振れ止め部4が前進移動して、主軸頭1とガンドリル先端側支持部3との間のガンドリル工具2をこれらの振れ止め部4で均等に支持して、ガンドリル工具2の振れを抑制しながらワークWに対して精度の良い深孔加工を行うことができるように構成されている。
以下、本実施例の主軸ユニット21に係る構成各部について詳述する。なお、本実施例においては、図示するように、ガンドリル工具2を振れ止めする振れ止め部4を三つ備える構成とした場合について説明するが、振れ止め部4の設置数はこれに限定されるものではない。
主軸頭1は、ボールネジ機構により主軸ユニット21内を進退移動する構成とされ、上下方向の移動は主軸ユニット21の移動によりなされる構成とされている。
具体的には、本実施例の主軸頭1は、図2に示すように、ボールネジ機構11のネジ軸11aと並設されている主軸頭移動用レール12にスライド自在に設けられ、ボールネジ機構のモータ11bの駆動により回転するネジ軸11aの回転動作により前進移動若しくは後退移動するように構成されている。
また、ガンドリル工具2の先端部側を回転自在に支持するガンドリル先端側支持部3は、主軸ユニット21の先端部内側に設けられており、本実施例においては、主軸ユニット21の先端部内側に設けられたチップボックス10に着脱自在に設けられているチップボックスベアリング3をガンドリル先端側支持部3とする構成とされている。
また、本実施例のガンドリル工具2は、図2に示すように、主軸頭1とチップボックスベアリング3との間において三つの振れ止め部4(主軸頭1側より第一振れ止め部4A、第二振れ止め部4B、第三振れ止め部4Cとする。)で均等に回転自在に支持されており、これらに均等に支持されることで回転時の振れが抑制される構成とされている。
このガンドリル工具2を回転自在に支持する第一振れ止め部4A、第二振れ止め部4B及び第三振れ止め部4Cは、主軸頭1とガンドリル先端側支持部3との間のガンドリル工具2を等分する位置に配設され、振れ止め部同期移動機構により主軸頭1の前進移動に同期して、ガンドリル工具2を等分する位置を保持しながら前進移動するように構成されている。
すなわち、第一振れ止め部4A、第二振れ止め部4B及び第三振れ止め部4Cは、図3に示すように、主軸頭1と第一振れ止め部4Aとの間隔(d1)と、第一振れ止め部4Aと第二振れ止め部4Bとの間隔(d2)と、第二振れ止め部4Bと第三振れ止め部4Cとの間隔(d3)と、第三振れ止め部4Cとガンドリル先端側支持部3であるチップボックスベアリング3との間隔(d4)とが常に等間隔(d1=d2=d3=d4)を保持するようにして主軸頭1の前進移動に同期して前進移動する構成とされている。
具体的には、第一振れ止め部4A、第二振れ止め部4B及び第三振れ止め部4Cは、図2,4,5に示すように、夫々、主軸頭1の移動方向に沿って延設される振れ止め部移動用レール13にスライド自在に設けられる基体部4aと、この基体部4aに着脱自在に設けられガンドリル工具2を回転自在に支持するガンドリル挿通孔4cを有するガンドリル支持部4bとからなる構成とされ、後述する振れ止め部同期移動機構により主軸頭1の移動速度に比してチップボックスベアリング3側のものほど低速で移動して、これらの複数の振れ止め部4A,4B,4Cが主軸頭1とチップボックスベアリング3との間のガンドリル工具2を等分する位置を保持しながら主軸頭1の前進移動に同期して前進移動するように構成されている。
また、この第一振れ止め部4A、第二振れ止め部4B及び第三振れ止め部4Cを、ガンドリル工具2を等分する位置を保持しながら主軸頭1の前進移動に同期して前進移動させる振れ止め部同期移動機構は、図2に示すように、主軸頭1の前進移動に同期して駆動するチェーン駆動用モータ9と、このチェーン駆動用モータ9により駆動する一本のチェーン5と、各振れ止め部4A,4B,4Cに夫々設けられこのチェーン5の駆動により作動する減速歯車機構6と、この減速歯車機構6と係合するラックギア部14とからなり、この減速歯車機構6との作動により各振れ止め部4A,4B,4Cを所定速度で移動させる構成とされている。
具体的には、チェーン駆動用モータ9は、サーボモータであり、主軸頭1を移動させるボールネジ機構のモータ11b(サーボモータ)と同期駆動する構成とされている。
また、減速歯車機構6として、第一振れ止め部4Aに設けられる第一減速歯車機構6aと、第二振れ止め部4Bに設けられる第二減速歯車機構6bと、第三振れ止め部4Cに設けられる第三減速歯車機構6cとを備えた構成とされている。
第一減速歯車機構6aは、図6,7に示すように、入力歯車7aと、減速歯車8aと、入力歯車7aの回転を減速歯車8aに伝達する第一中間歯車15a及び第二中間歯車16aとで構成されている。
具体的には、本実施例の第一減速歯車機構6aは、入力歯車7aには、チェーン駆動用モータ9の駆動を伝達するチェーン5と噛合するスプロケット歯車が用いられ、減速歯車8aは、振れ止め部移動用レール13と並行に延設されるラックギア部14と噛合する構成とされ、第一中間歯車15aは、入力歯車7aと同軸に設けられ、第二中間歯車16aは減速歯車8aと同軸に設けられていて、チェーン5の駆動により入力歯車7aが回転することで、第一中間歯車15a及び第二中間歯車16aを介して減速歯車8aが回転し、この減速歯車8aの回転により第一振れ止め部4Aが移動する構成とされると共に、入力歯車7a及び減速歯車8aのギア比が、第一振れ止め部4Aの移動速度が主軸頭1の移動速度の3/4の移動速度となる減速比となるように設定されている構成とされている。
また、第二減速歯車機構6bは、図8,9に示すように、入力歯車7bと、減速歯車8bと、入力歯車7bの回転を減速歯車8bに伝達する第一中間歯車15b及び第二中間歯車16bとで構成されている。
具体的には、本実施例の第二減速歯車機構6bは、入力歯車7bには、チェーン駆動用モータ9の駆動を伝達するチェーン5と噛合するスプロケット歯車が用いられ、減速歯車8bは、振れ止め部移動用レール13と並行に延設されるラックギア部14と噛合する構成とされ、第一中間歯車15bは、入力歯車7bと同軸に設けられ、第二中間歯車16bは減速歯車8bと同軸に設けられていて、チェーン5の駆動により入力歯車7bが回転することで、第一中間歯車15b及び第二中間歯車16bを介して減速歯車8bが回転し、この減速歯車8bの回転により第二振れ止め部4Bが移動する構成とされると共に、入力歯車7b及び減速歯車8bのギア比が、第二振れ止め部4Bの移動速度が主軸頭1の移動速度の2/4の移動速度となる減速比となるように設定されている構成とされている。
また、第三減速歯車機構6cは、図10,11に示すように、入力歯車7cと、減速歯車8cと、入力歯車7cの回転を減速歯車8cに伝達する第一中間歯車15c及び第二中間歯車16cとで構成されている。
具体的には、本実施例の第二減速歯車機構6cは、入力歯車7cには、チェーン駆動用モータ9の駆動を伝達するチェーン5と噛合するスプロケット歯車が用いられ、減速歯車8cは、振れ止め部移動用レール13と並行に延設されるラックギア部14と噛合する構成とされ、第一中間歯車15cは、入力歯車7cと同軸に設けられ、第二中間歯車16cは減速歯車8cと同軸に設けられていて、チェーン5の駆動により入力歯車7cが回転することで、第一中間歯車15c及び第二中間歯車16cを介して減速歯車8cが回転し、この減速歯車8cの回転により第三振れ止め部4Cが移動する構成とされると共に、入力歯車7c及び減速歯車8cのギア比が、第三振れ止め部4Cの移動速度が主軸頭1の移動速度の1/4の移動速度となる減速比となるように設定されている構成とされている。
このように各振れ止め部4A,4B,4Cに設けられる本実施例の減速歯車機構6a,6b,6cは、共通する一つのチェーン駆動用モータ9と一本のチェーン5とによって作動し、共通する一本のラックギア部14と夫々噛合して移動する構成とされ、また、チップボックスベアリング3に近い側の振れ止め部4に設けられるものほど大きな減速比、具体的には、主軸頭1と第一振れ止め部4Aと第二振れ止め部4Bと第三振れ止め部4Cとの単位時間当たりの移動量の比が1:3/4:2/4:1/4となる減速比に設定され、主軸頭1が前進移動しても、第一振れ止め部4A、第二振れ止め部4B及び第三振れ止め部4Cが、主軸頭1と第一振れ止め部4Aとの間隔(d1)と、第一振れ止め部4Aと第二振れ止め部4Bとの間隔(d2)と、第二振れ止め部4Bと第三振れ止め部4Cとの間隔(d3)と、第三振れ止め部4Cとガンドリル先端側支持部3との間隔(d4)とを等間隔(d1=d2=d3=d4)に保持しながら、言い換えると、第一振れ止め部4A、第二振れ止め部4B及び第三振れ止め部4Cの夫々が主軸頭1とガンドリル先端側支持部3との間のガンドリル工具2を等分する位置を保持しながら移動して、この主軸頭1とガンドリル先端側支持部3との間において各振れ止め部4A,4B,4Cがガンドリル工具2を常に均等に支持して、回転するガンドリル工具2に対して良好な振れ止め効果を発揮するように構成されている。
また、本実施例は、上述のようにガンドリル工具2を装着したガンドリル加工モードと、ガンドリル工具2の代わりに切削工具17を装着したフライス加工モードに切り替え可能な構成とされている。
具体的には、振れ止め部4A,4B,4Cのガンドリル支持部4bを基体部4aから取り外すと共に、振れ止め部同期移動機構を主軸頭1の移動と同期駆動しないようにOFF状態に切り替え、さらにガンドリル加工モード時に必要なチップボックスベアリング3と、主軸ユニット21の先端部外側に設けられているガイドブッシュ18a及びガイドブッシュシ用リンダ18bを取り外し、図12に示すように、主軸頭1を主軸ユニット21の最前部に移動させ、この主軸頭1に切削工具17を取り付けることで、フライス加工を行うことができる構成とされている。
以上のように構成される本実施例は、深孔加工(ガンドリル加工)と切削加工(フライス加工)の両方の加工を行うことができる画期的な工作機械であり、しかも、ガンドリル加工時は、一つのチェーン駆動用モータ9と、これにより駆動する一本のチェーン5が駆動伝達手段となって各振れ止め部4A,4B,4Cに設けられた各減速歯車機構6a,6b,6cを動作させてこれらの各振れ止め部4A,4B,4Cを主軸頭1と同期移動させるから、振れ止め部4の設置数が多くなってもこれらを移動させるためのチェーン駆動用モータ9及びこのチェーン駆動用モータ9の駆動力を各振れ止め部4A,4B,4Cに設けられた減速歯車機構6に伝達する駆動伝達手段としてのチェーン5の設置数が増加せず、さらに、振れ止め部4A,4B,4Cが移動するための振れ止め部移動用レール13も一本(本実施例では上下一対)で良いから、コストが掛からず、また、振れ止め部同期移動機構のメンテナンス性が低下することが無く、しかも、一本のチェーン5で各減速歯車機構6が動作するから、減速歯車機構6間でのずれが生じず、各振れ止め部4A,4B,4Cが等分位置を正確に保持しながら主軸頭1の前進移動に対して精度良く同期移動して、ガンドリル工具2の振れを良好に抑制して精度の良い深孔加工を行うことができる実用性に優れた画期的な工作機械となる。
本発明の具体的な実施例2について図13に基づいて説明する。
本実施例は、振れ止め部同期移動機構のチェーン5の駆動を実施例1と異なる構成とした場合である。
具体的には、実施例1では前述のとおりチェーン5はチェーン駆動用モータ9の駆動により動作する構成とされているが、本実施例では、図示するように、連結部材19を介して主軸頭1とチェーン5とが連結され、主軸頭1の移動によりチェーン5が動作する構成とされている。
これにより、チェーン駆動用モータ9が不要となり、更なるコスト低減を図ることができると共に、容易に主軸頭1の移動に同期して各振れ止め部4A,4B,4Cを移動させることができることとなる。
なお、本実施例のように主軸頭1とチェーン5とを連結した場合、主軸頭1を実施例1に示すようなフライス加工モードの位置に配置することができなくなり、深孔加工(ガンドリル加工)専用機となる。
その余の構成は実施例1と同様である。
なお、本発明は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 主軸頭
2 ガンドリル工具
3 ガンドリル先端側支持部,チップボックスベアリング
4 振れ止め部
4a 基体部
4b ガンドリル支持部
4c ガンドリル挿通孔
5 チェーン
6 減速歯車機構
7 入力歯車
8 減速歯車
9 チェーン駆動用モータ
10 チップボックス

Claims (6)

  1. 進退移動可能な主軸頭と、この主軸頭に取り付けられたガンドリル工具の先端部側を回転自在に支持するガンドリル先端側支持部と、このガンドリル先端側支持部と前記主軸頭との間の前記ガンドリル工具を等分する位置に設けられ前記ガンドリル工具を回転自在に支持すると共にこのガンドリル工具の振れを抑制する複数の振れ止め部と、この複数の振れ止め部を、夫々、前記主軸頭と前記ガンドリル先端側支持部との間の前記ガンドリル工具を等分する位置を保持するように前記主軸頭の前進移動に同期させて前進移動させる振れ止め部同期移動機構とを備えて、ワーク加工時に前記主軸頭の前進移動に同期して前記振れ止め部同期移動機構によって前記振れ止め部が前進移動して、前記主軸頭と前記ガンドリル先端側支持部との間の前記ガンドリル工具を前記複数の振れ止め部で均等に支持して、前記ガンドリル工具の振れを抑制しながら前記ワークを加工する工作機械において、前記振れ止め部同期移動機構は、前記主軸頭の前進移動に同期して駆動する一本のチェーンと、このチェーンの駆動により作動し前記複数の振れ止め部の夫々に設けられる減速歯車機構とを備え、前記減速歯車機構は、夫々、減速比が異なるものとされ、減速比が大きいものほど前記ガンドリル先端側支持部に近い前記振れ止め部に設けられ、前記主軸頭が前進移動しても、一本の前記チェーンによって動作する各前記減速歯車機構により前記複数の振れ止め部が夫々前記ガンドリル先端側支持部に近いものほど前記主軸頭の移動速度に比して低速で移動して、この複数の振れ止め部が前記主軸頭と前記ガンドリル先端側支持部との間の前記ガンドリル工具を等分する位置を保持しながら移動するように構成されていることを特徴とする工作機械。
  2. 前記振れ止め部同期移動機構の各減速歯車機構は、夫々、前記チェーンと噛合しこのチェーンの駆動により回転する入力歯車と、この入力歯車の回転によりこの入力歯車よりも低速で回転する減速歯車とを備え、各前記入力歯車は、共通する一本の前記チェーンと噛合して、このチェーンの駆動により同期回転するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の工作機械。
  3. 前記振れ止め部は、夫々、前記減速歯車機構が設けられ前記主軸頭の前進移動に同期して前進移動する基体部と、この基体部に着脱自在に設けられ前記ガンドリル工具を回転自在に支持するガンドリル挿通孔を有するガンドリル支持部とからなることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の工作機械。
  4. 前記振れ止め部同期移動機構は、前記主軸頭の前進移動に同期して駆動する一個のチェーン駆動用モータを備え、このチェーン駆動用モータにより前記チェーンが前記主軸頭の前進移動に同期して駆動するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の工作機械。
  5. 前記チェーンは、前記主軸頭に連結され、この主軸頭の前進移動により同期駆動するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の工作機械。
  6. 前記ガンドリル先端側支持部は、チップボックスに着脱自在に設けられるチップボックスベアリングであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の工作機械。
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