JPWO2016203568A1 - ツールマガジン - Google Patents

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Abstract

開口部に開閉扉(31)を備えたマガジン本体(60)内部に設けられ、保持した複数の工具(T)から一の工具を交換準備位置(601)に変位させる工具変位装置(33〜36)を備え、複数の工具を保持した工具変位装置が可動体(38)に搭載され、交換準備位置にある工具を、可動体(38)を移動させることによりマガジン本体(60)内部と開口部外側に設定された工具交換位置(610)との間で直線移動させる移動装置(41〜46)を有し、可動体(38)に対して直接的又は間接的にリンク部材55の一端部がピン結合され、リンク部材(55)の他端部は開閉扉(31)に対してピン結合されたツールマガジン(6)。

Description

本発明は、複数の工具が収納され、工具交換に際して工具の送り出しと開閉扉の開閉とが連動するツールマガジンに関する。
工具の自動交換機能を備えたマシニングセンタでは、機械本体内にツールマガジンが設けられ、通常時はツールマガジンの開閉扉が閉じた状態で収納され、交換に際して開閉扉が開いて主軸ヘッドによる工具の交換が可能になる。例えば、下記特許文献1には、扉開閉機構を備えたツールマガジンに関する発明が開示されている。そのツールマガジンの開閉扉は、左右両側に開くように右扉と左扉とがあり、各扉の回転軸がベアリングによって回転可能に支持されている。そして、一方の扉の回転軸について回転が生じた場合に、他方の扉の回転軸にも回転が生じるように、両方の開閉扉の間にリンク機構が設けられている。また、工具交換を行う主軸ヘッドの移動に連動して開閉扉が開閉するようになっており、主軸ヘッドと一方の扉との間にカムフォロワからなる伝達機構が設けられている。
実開昭62−165836号公報
前記従来例は、開閉扉の回転軸に固定された短冊形状の回転軸レバーと、ピンで支持された短冊形状の中間レバーとが、互いに棒状のリンク部材によって連結されたリンク機構によって構成されている。このような開閉機構は、主軸ヘッドの移動に連動して開閉させる構成であるが、高速で開閉させるには剛性の点で問題があるほか、ガタが生じやすいため、開閉動作に際して衝撃音の発生原因にもなり得る。また、開閉動作の繰り返しによって、摩耗などによる部品交換の頻度も多くなってしまうと考えられる。そして、前記従来例のツールマガジンは、工具交換に際して主軸ヘッドが開閉扉内に進入する構成であるため、工具の交換スペースを広くとらなければならなくなり、ツールマガジン自体が大きくなり、マシニングセンタの小型化を妨げる構成である。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、工具の送り出しに開閉扉の開閉が連動するツールマガジンを提供することを目的とする。
本発明の一態様におけるツールマガジンは、開口部に開閉扉を備えたマガジン本体内部に設けられ、保持した複数の工具から一の工具を交換準備位置に変位させる工具変位装置を備え、複数の工具を保持した前記工具変位装置が可動体に搭載され、前記交換準備位置にある工具を、前記可動体を移動させることにより前記マガジン本体内部と前記開口部外側に設定された工具交換位置との間で直線移動させる移動装置を有し、前記可動体に対して直接的又は間接的にリンク部材の一端部がピン結合され、前記リンク部材の他端部は前記開閉扉に対してピン結合されたものである。
本発明によれば、移動装置の駆動によって可動体を移動させることにより、交換準備位置にある工具を、マガジン本体内部と開口部外側に設定された工具交換位置との間で直線移動させる場合、リンク部材を介して連結された開閉扉が、前記可動体の移動に連動して開閉することになる。可動体から開閉扉への力の伝達がリンク部材による簡易な構成であるため、強固な構造であり、ガタなども生じにくく衝撃音を抑えることができる。
マシニングセンタの内部構造であって、ツールマガジンの開閉扉が閉じた状態を示した斜視図である。 マシニングセンタの内部構造であって、ツールマガジンの開閉扉が開いた状態を示した斜視図である。 開閉扉が閉じた状態のツールマガジンを上方から示した斜視図である。 開閉扉が開いた状態のツールマガジンを上方から示した斜視図である。 開閉扉が閉じた状態のツールマガジンを下方から示した斜視図である。 開閉扉が開いた状態のツールマガジンを下方から示した斜視図である。 開閉扉の開閉機構を示した平面図である。 開閉扉とその開閉機構の動きを示した平面図であり、開閉扉が開くまでを(A)(B)(C)の3段階で示した図である。
次に、本発明に係るツールマガジンの一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。本実施形態のツールマガジンは、マシニングセンタに組み込まれたものを例に挙げて説明する。そのマシニングセンタは、例えば旋盤など他の工作機械とともに並べられて加工機械ラインの一部をなすものであり、他の工作機械とともにコンパクトに構成されている。加工機械ラインでは、オートローダによって順番にワークが搬送され、各工作機械において所定の加工が実行される。マシニングセンタでは、ツールマガジンに各種加工に対応する様々な工具が収納され、主軸に対する交換が自動で行われるようになっている。
ここで、図1及び図2は、マシニングセンタの内部構造を示した斜視図であり、図1は、ツールマガジンの開閉扉が閉じた状態が示され、図2は、ツールマガジンの開閉扉が開いた状態が示されている。このマシニングセンタ1は立型であり、機械本体である加工モジュール2が不図示の機体カバーによって覆われており、ワークに対する加工室が構成されている。加工モジュール2は、ベース3上を前後方向に移動可能なものであり、車輪を備える可動ベッド4上に組み付けられている。なお、本実施形態では、マシニングセンタ1すなわち加工モジュール2の機体前後方向がY軸方向、機体幅方向がX軸方向、そして機体上下方向がZ軸方向である。
加工モジュール2は、工具を保持する主軸ヘッド5が前部に設けられている。主軸ヘッド5は、ドリルやエンドミル等の工具を着脱可能に取り付ける主軸チャック11を備え、その主軸チャック11に保持された工具を回転させる主軸用モータ12が設けられている。工具を回転させる主軸ヘッド5の回転軸は鉛直方向(Z軸方向)である。そして、主軸ヘッド5の下方には、回転体13に固定されたワークテーブル15が機体前方側に張り出しており、そのワークテーブル15の上面にはワークを保持するクランプ機構が設けられている。
ワークテーブル15は、可動ベッド4上の架台16に対して取り付けられ、主軸ヘッド5は、その架台16上に構成された加工駆動部によって3軸方向に移動可能に取り付けられている。また、架台16と加工駆動部との間、すなわちワークテーブル15と主軸ヘッド5との間の高さには、複数の工具を収納したツールマガジン6が設けられている。更に、加工モジュール2には可動ベッド4の後方に、主軸用モータ12や回転体13の駆動モータのほか、主軸ヘッド5の加工駆動部及びツールマガジン6の駆動部などを駆動制御するための制御装置7が搭載されている。
主軸ヘッド5の加工駆動部は、主軸ヘッド5が保持した工具をZ軸方向に移動させるためのZ軸駆動機構、X軸方向に移動させるためのX軸駆動機構、そしてY軸方向に移動させるためのY軸駆動機構が設けられている。特にモジュール2は、3軸方向の各駆動機構が機体前後方向に並べられ、機体の幅寸法が小さくなるように設計されている。具体的にY軸駆動機構は、Y軸スライダ21がマガジン本体60上にY軸方向に移動自在に搭載され、X軸駆動機構は、Y軸スライダ21に対してX軸スライダ22がX軸方向に移動自在に搭載されている。更に、Z軸駆動機構は、X軸スライダに対してZ軸スライダ23がZ軸方向に移動自在に搭載され、そのZ軸スライダ23に主軸ヘッド5が搭載されている。
Y軸スライダ21、X軸スライダ22及びZ軸スライダ23は、いずれもガイドレールとガイドブロックとが摺動可能に嵌め合され、各方向に摺動自在に組み付けられている。そして、各駆動機構は、サーボモータの回転軸に連結されたネジ軸に、各スライダに固定されたナットが螺合している。従って、各サーボモータの駆動制御により、回転が直線運動に変換され、Y軸スライダ21、X軸スライダ22及びZ軸スライダ23が各方向に所定量移動することなる。これにより、主軸ヘッド5に保持された工具に対して、ワークテーブル15上のワークに対する位置制御が行われることになる。
ところで、マシニングセンタ1を含む複数台の工作機械からなる加工機械ラインは、互いの工作機械が幅方向に近接して配置され、全体が非常にコンパクトな設計となっている。このマシニングセンタ1も、そのコンパクト化を達成するため、Y軸スライダ21、X軸スライダ22及びZ軸スライダ23がY軸方向に重なった配置になっており、X軸方向である幅方向の寸法が小さくなっている。そして、こうした加工駆動部の下に配置されたツールマガジン6もコンパクトな設計になっている。
ツールマガジン6は、箱型のマガジン本体60の内部に取り外し可能な状態で収容されており、マガジン本体60には、主軸チャック11側の開口部に一対の開閉扉31が設けられている。通常、開閉扉31は図1に示すように閉じられ、ワークの加工によって飛び散るクーラントや切削屑などがマガジン本体60内の工具に付着しないようになっている。そして、工具の交換の際、開閉扉31は図2に示すように開けられ、ツールマガジン6は、開閉扉31に連動して前方に送り出されるよう構成されている。すなわち、主軸ヘッド5の工具交換がマガジン本体60の外側で行われるように、ツールマガジン6の前端部が開口部から飛び出すようになっている。
ここで、図3乃至図6は、開閉扉31とツールマガジン6との関係を示した斜視図である。図3及び図4は、ツールマガジン6を上方から見た斜視図であり、図3は、マガジン本体60内に収納された状態が示され、図4は開いた開閉扉31からツールマガジン6の前端部が飛び出した状態が示されている。一方、図5及び図6は、ツールマガジン6を下方から見た斜視図であり、図3及び図4にそれぞれ対応した状態が示されている。なお、ツールマガジン6には様々な種類の工具Tが収納されるが、図面上、具体的な形状は省略して全て円筒形状で表現している。すなわち、単に複数の工具Tについて配置が分かるようになっている図である。
ツールマガジン6には、工具Tの着脱が可能なツールホルダ32が複数設けられている。そのツールホルダ32は、一対の把持爪によって工具Tの首部を挟み込むようにしたものであり、ツールマガジン6内に収納された工具Tは、その回転軸が鉛直方向を向くように吊下げ姿勢で保持される。ツールマガジン6は、一対のスプロケット33に無端のローラチェーン34が掛け渡されている。よって、ローラチェーン34は長円形をなし、複数のツールホルダ32がそのローラチェーン34に対して一定の間隔で固定されている。複数の工具Tは、互いに近接して配置され、長円形の周方向に順番に並んでいる。
また、ツールマガジン6は、一対のスプロケット33のうち、開閉扉31側のスプロケット33に工具変位用モータ35が連結されている。すなわち、工具変位用モータ35は、その回転軸がY軸方向を向いて水平横置きに配置され、その回転軸とスプロケット33の回転軸とが直交し、各回転軸に固定された傘歯車36が噛合している。よって、工具変位用モータ35の駆動によりスプロケット33からローラチェーン34に回転が伝達され、複数の工具Tが、ローラチェーン34の回転に従って長円形の進路を周回移動することになる。
ツールマガジン6は、前述した工具変位用モータ35、ローラチェーン34、スプロケット33及びツールホルダ32などからなる工具変位装置が可動テーブル38対して組み付けられ、マガジン本体60内を前後方向に移動できるよう構成されている。可動テーブル38は、複数の工具Tの周回移動に対応した長円形で、その内周と外周には低い側壁が形成された受け皿になっており、工具Tから落ちるクーラントや切削屑を受け取ることが可能なものである。そうした可動テーブル38の内周側に工具変位用モータ35やスプロケット33が配置されている。
可動テーブル38には下面側にガイドブロック41が固定され、マガジン本体60の内部底面にはガイドレール42が敷設されている。そして、ガイドレール42に対してガイドブロック41が摺動可能に嵌め合わされ、可動テーブル38が前後方向(Y軸方向)に移動自在に構成されている。その可動テーブル38にはボールネジを構成するナット43が固定され、そのナット43に移動用モータ46の回転軸に連結されたネジ軸45が螺合している。よって、この移動装置では、移動用モータ46がマガジン本体60側に固定され、その移動用モータ46が駆動してネジ軸45が回転することにより、ナット43を介してツールマガジン6が直線移動すなわち前進及び後退するようになっている。
次に、マガジン本体60の開閉扉31は、ツールマガジン6の前進及び後退に伴い、開閉動作が連動するように構成されている。ここで、図7は、開閉扉31の開閉機構を示した平面図である。マガジン本体60の前方開口部には左右一対の開閉扉31が取り付けられ、左右両開きにすることにより可動領域が小さくなっている。そうした左右一対の開閉扉31は、中央側端部が一部重なり、外側端部がヒンジ部材51によってマガジン本体60に軸着されている。そして、左右一対の開閉扉31には、対称的な構成によって開閉機構が連結されている。
左右一対の開閉機構は、図5に示すように、開閉扉31の内側下部に扉側ブラケット52が固定され、可動テーブル38側に駆動側ブラケット53が一体的に取り付けられている。そして、扉側ブラケット52と駆動側ブラケット53には、互いにピン結合したリンクバー55が連結されている。可動テーブル38には、その下面に支持ブロック56が固定され、駆動側ブラケット53が支持ブロック56に連結されている。すなわち、ボルトロッド57が支持ブロック56を前後方向に貫き、その先端部が駆動側ブラケット53に締結され、ボルトロッド57のヘッド571と支持ブロック56との間にスプリング58が嵌め込まれている。
支持ブロック56には2箇所に貫通孔が形成され、2本のボルトロッド57がブシュを介して貫通しているため、支持ブロック56に対してボルトロッド57が相対的に摺動可能な状態になっている。そして、そのボルトロッド57はスプリング58によって後方側へ付勢されているため、駆動側ブラケット53が支持ブロック56に対して押し付けられるが、駆動側ブラケット53と支持ブロック56との間には、ボルトロッド57にスペーサ59が取り付けられている。
よって、可動テーブル38側に固定された支持ブロック56が前後方向に移動した場合、駆動側ブラケット53は、前方への移動時(開閉扉31が開く場合)にはスペーサ59に押されて同方向に移動し、後方への移動時(開閉扉31が閉じる場合)にはスプリング58を介してボルトロッド57に引っ張られるようにして同方向に移動することになる。そして、この開閉機構では、駆動側ブラケット53の前後方向の移動がリンクバー55介して開閉扉31の開閉動作に変換されるようになっている。特に、本実施形態では、開閉扉31の開閉動作による回転角度と可動テーブル38の移動位置とが一対一で対応するようになっている。
続いて、本実施形態のマシニングセンタ1によって行われるワーク加工について説明する。ワーク加工では、ワークテーブル15上にワークがクランプされ、そのワークに対して例えば主軸ヘッド5に装着されたドリルやエンドミル等の工具による切削加工が行われる。主軸ヘッド5の工具には主軸用モータ12の駆動によって回転が与えられ、回転する工具が加工駆動部の3軸移動制御によってワークに対して移動し、加工のための位置決めが行われる。そして、ワークに対して直接加工を実行する工具については、ワークに対する加工内容に応じて適宜交換が行われる。
マシニングセンタ1では、主軸ヘッド5による工具交換が機体内のツールマガジン6との間で自動で行われる。その際、マガジン本体60内では、先ず工具交換に際して主軸ヘッド5から工具Tを受け取るため、工具Tを保持していない空のホルダ32が、ツールマガジン6の前端部の交換準備位置601へと移動する(図3)。ツールホルダ32に保持された複数の工具Tは、長円形の進路を一列になって周回移動する。そして、長円形上に配置された複数の工具Tのうち、長手方向一端部に位置する工具Txが、図4に示すように、工具交換の際、開口部から飛び出すことになる。工具Tが移動する長円形の進路のうち、この工具Txが配置された位置が、ツールマガジン6内において設定された交換準備位置601である。
複数あるツールホルダ32には、各々異なる工具Tが保持されているが、そうした工具Tの種類や空のツールホルダ32の位置は制御装置によって管理されている。そこで、工具変位用モータ35の駆動制御により、スプロケット33を介してローラチェーン34に所定の回転が与えられ、空のツールホルダ32について交換準備位置601への移動制御が行われる。
次に、移動用モータ46の駆動制御により、ボールネジ機構を介してツールマガジン6が前進し、同時に可動テーブル38の移動に連動する開閉扉31が開けられる。その際、ツールマガジン6の交換準備位置601に配置されていたツールホルダ32(図4では工具Txを保持した状態が示されている)は、マガジン本体60の内側から開口部の外側へと飛び出し、工具交換位置610に配置される。この工具交換位置610は、マガジン本体60の外側に設定された主軸ヘッド5との工具交換位置である。具体的には、ツールマガジン6の送り出しによる交換準備位置601の移動後の位置である。
工具交換位置610にある空のツールホルダ32には、主軸チャック11との掴み換えにより工具Tが主軸ヘッド5から受け渡される。そして、工具変位用モータ35の駆動制御により交換の対象となる工具Txが周回移動し、ツールマガジン6の交換準備位置601すなわち工具交換位置610へと配置される。その工具Txは主軸チャック11との掴み換えが行われ、主軸ヘッド5へ受け取られる。その後、移動用モータ46の駆動制御によりツールマガジン6が後退し、同時に開閉扉31が閉じられる。
ここで、図8は、開閉扉31とその開閉機構の動きを示した平面図であり、開閉扉31が開くまでを(A)(B)(C)の3段階で示している。開閉機構は、図7に示す閉じた状態から、移動用モータ46の駆動によって可動テーブル38が前進した場合には、図8に示すように、左右一対の支持ブロック56も一体になって前進する。支持ブロック56の前進は、駆動側ブラケット53の前進となり、開閉扉31がリンクバー55を介して内側から押される。そして、左右一対の開閉扉31は、ヒンジ部材51を支点に左右それぞれの回転方向に開動作し、図8(C)に示す全開位置で停止する。
一方、移動用モータ46の逆回転によって可動テーブル38が後退した場合には、図8(C)から(A)の状態に戻るように、左右一対の支持ブロック56も一体になって後退する。支持ブロック56の後退は、リンクバー55を介して開閉扉31が内側へ引っ張られる。そして、左右一対の開閉扉31は、ヒンジ部材51を支点に回転して、図7に示す全閉位置で停止する。
以上のような開閉機構を備えた本実施形態では、図7及び図8の(A)から(C)に示すように、開閉扉31の開閉動作による回転角度と可動テーブル38の移動位置とが一対一で対応している。すなわち、リンクバー55により、開閉扉31の開度が可動テーブル38の移動量に比例する簡易な構成であるため、可動テーブル38の速度を速めた移動であっても開閉扉31の開閉動作を安定させることができ、不要な動作音を発生させることがない。
また、リンクバー55をピン結合した開閉機構は、開閉扉31を開閉させるに当たり単純な力の伝達構造となっている。従って、開閉扉31が図7に示す閉状態から図8(C)に示す全開状態まで、あるいはその逆において、可動テーブル38の速度を速めた移動に対して開閉扉31の開閉を追随させることが可能である。そして、リンクバー55はピン結合による連結点が少なく構造自体が強固である。そのため、各部材間のガタによって生じる開閉時の衝撃音を抑えることができる他、開閉動作に伴う摩耗が抑えられ部品寿命を長くすることができる。
また、開閉扉31を全開させた図8(C)の状態で開動作が停止して生じる慣性力は幅方向(X軸方向)外側に作用するが、支持ブロック56と駆動側ブラケット53との間の自由度は前後方向(Y軸方向)のスライドである。そのため、前記開動作停止によって各部材の変位は一斉に停止し、前記慣性力による衝撃音が抑えられる。一方、閉動作の停止による慣性力は支持ブロック56が支えとなることにより、やはり各部材の変位は一斉に停止し、前記慣性力による衝撃音は抑えられる。また、ツールマガジン6の開閉機構では、開閉扉31が閉じる際に何かに衝突したような場合でも、スプリング58が収縮して衝撃を緩和させることができる。
更に、本実施形態のツールマガジン6は、開閉扉31の開閉と連動した送り出しによりマガジン本体60の開口部から飛び出し、主軸チャック5との工具交換がマガジン本体60の外側で行われるようになっている。しかも、ツールマガジン60は、複数の工具が長円形の進路を通って移動するよう構成され、幅寸法が抑えられた構成になっている。従って、ツールマガジン6及びそれを囲むマガジン本体60を小型化することができ、故にマシニングセンタ1(加工モジュール2)の幅寸法を抑えた小型化に寄与する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、移動用モータ46の回転をネジ軸45及びナット43のボールネジによって直線運動に変換し、可動テーブル38つまりツールマガジン6を移動させるようにしたが、電動シリンダなどのアクチュエータを用いるようにしてもよい。
1…マシニングセンタ 2…加工モジュール 5…主軸ヘッド 6…ツールマガジン 7…制御装置 31…開閉扉 32…ツールホルダ 33…スプロケット 34…ローラチェーン 35…工具変位用モータ 36…傘歯車 38…可動テーブル 41…ガイドブロック 42…ガイドレール 43…ナット 45…ネジ軸 46…移動用モータ 51…ヒンジ部材 52…扉側ブラケット 53…駆動側ブラケット 55…リンクバー 56…支持ブロック 57…ボルトロッド 58…スプリング 60…マガジン本体 601…交換準備位置 610…工具交換位置





Claims (4)

  1. 開口部に開閉扉を備えたマガジン本体内部に設けられ、保持した複数の工具から一の工具を交換準備位置に変位させる工具変位装置を備えたツールマガジンにおいて、
    複数の工具を保持した前記工具変位装置が可動体に搭載され、前記交換準備位置にある工具を、前記可動体を移動させることにより前記マガジン本体内部と前記開口部外側に設定された工具交換位置との間で直線移動させる移動装置を有し、
    前記可動体に対して直接的又は間接的にリンク部材の一端部がピン結合され、前記リンク部材の他端部は前記開閉扉に対してピン結合されたものであることを特徴とするツールマガジン。
  2. 前記開閉扉は、回転軸が左右両側にあり、中央部分から左右両方向に外側へと開く右扉と左扉とを有するものであり、
    前記リンク部材は、前記右扉と左扉との各々に設けられ、一つの前記可動体に連結されたものであることを特徴とする請求項1に記載のツールマガジン。
  3. 前記リンク部材は、前記右扉及び左扉の開閉動作による回転角度と、前記移動装置による前記可動体の移動位置とが一対一で対応するように連結されたものであることを特徴とする請求項2に記載のツールマガジン。
  4. 前記開閉扉に固定された扉側ブラケットと、前記可動体に固定された支持ブロックと、前記可動体の移動方向に形成された前記支持ブロックの貫通孔を摺動可能に通したボルトロッドと、前記支持ブロックより前記扉側に配置され、前記ボルトロッドに締結された駆動側ブラケットと、前記扉側ブラケットと前記駆動側ブラケットに対して端部がピン結合された前記リンク部材であるリンクバーと、前記支持ブロックに支えられた状態で前記ボルトロッドを前記開閉扉の反対側に付勢するスプリングと、前記支持ブロックと前記駆動側ブラケットとの間に設けられたスペーサとを有するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のツールマガジン。






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