JP2016078188A - 歯車加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切削加工後の切屑の掃除が容易で、バリ取りの準備作業を不要とした作業効率の高い歯車加工装置を提供する。【解決手段】被加工物Wの回転軸線Lwに対し傾斜した回転軸線Ltを有する加工用工具42と、加工用工具42の後方に配置されて加工用工具42を回転させる工具主軸40を用い、加工用工具42を被加工物Wと同期回転させながら被加工物Wの回転軸線方向Lwに相対的に送り操作して歯車を加工する歯車加工装置であって、加工用工具42の被加工物Wに対する相対的な送りの進行方向Vは、被加工物Wの回転軸線方向Lwに工具主軸40が被加工物Wから遠ざかる方向であり、加工用工具42の工具刃42aは、歯車の歯に対応する形状に形成され、刃先42fおよびすくい面42cを進行方向Vの前面に備え、全体として工具主軸40の前方に向かって縮径するテーパ状を形成する。【選択図】図5

Description

本発明は、加工用工具および工作物を高速で同期回転させて切削加工により歯車を加工する歯車加工装置に関する。
マシニングセンタ等の工作機械を用いて切削加工により歯車を加工する場合において、内歯および外歯を加工する有効な手法として、例えば、特許文献1に記載の加工方法がある。この加工方法は、図9に示すように、工作物の回転軸線Lwに対し傾斜した回転軸線Ltを有する加工用工具101と、加工用工具101の後方に配置されて加工用工具101を回転させる工具主軸110を用い、加工用工具101を工作物Wと高速で同期回転させ、工作物Wの回転軸線方向Lwに相対的に送って切削加工することにより歯を創成する加工方法である。この加工用工具101の送り方向は、工作物Wの回転軸線方向Lwに工具主軸110が工作物Wに近づく方向を進行方向としている。この方向は工具主軸110が工作物Wに向かって前進する方向でもある。加工用工具101は、例えば複数枚の工具刃102を有するカッターであり、工具刃102は、刃先およびすくい面を加工用工具101の進行方向の前面に備え、全体として工具主軸110の前方に向かって拡径するテーパ状を形成している。
この加工方法では、工具主軸110の前方に対向する工作物Wの上面100b側を開始点、上面100bと反対側の下面100c側を送りの終了点としている。そして、工具主軸110の前方を進行方向として、加工用工具101を開始点から終了点に送ることにより切削加工をおこなう。この切削加工により発生した切屑は、加工用工具101の進行方向の前面に備えた工具刃102のすくい面によってすくいとられ、送りの終了点となる歯の下面100cまで運ばれて落下する。また、送りの終了点となる工作物Wの端部(下面100c側)には、バリが生成されることが知られている。
特開2012−45687号公報
上記の加工方法では、例えば、歯車の内歯の場合、歯車は円筒状の被加工物保持具によって保持されるので、切屑は送りの終了点となる下面100c側まで運ばれて落下し、加工用工具101の進行方向の奥側となる被加工物保持具の底部に溜まる。切削加工後に、次の切削加工のために、この切屑を除去する必要があるが、被加工物保持具の底部は掃除道具を入れにくく、掃除に手間がかかるという問題がある。
また、切削加工後に、歯の端部(下面100c側)に生成されたバリを除去する必要があるが、バリ取りをおこなうためにバリ取り用工具を所定の位置まで移動するとなると、切削加工時の保持状態のままでは、干渉して移動できない場合がある。この場合、例えば、加工物保持具に保持された歯車を軸方向に反転して保持し直すなどして、バリ取り用工具が移動できるようにする、バリ取りの準備作業が必要となる。これには、一旦被加工物保持具から歯車を取り外し、再度取り付ける必要があり、作業効率が低くなるという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、切削加工後の切屑の掃除が容易で、バリ取りの準備作業を不要とした作業効率の高い歯車加工装置を提供することにある。
請求項1に係わる発明は、被加工物の回転軸線に対し傾斜した回転軸線を有する加工用工具と、前記加工用工具の後方に配置されて前記加工用工具を回転させる工具主軸を用い、前記加工用工具を前記被加工物と同期回転させながら前記被加工物の回転軸線方向に相対的に送り操作して歯車を加工する歯車加工装置であって、前記加工用工具の前記被加工物に対する相対的な送りの進行方向は、前記被加工物の回転軸線方向に前記工具主軸が前記被加工物から遠ざかる方向であり、前記加工用工具の工具刃は、前記歯車の歯に対応する形状に形成され、刃先およびすくい面を前記進行方向の前面に備え、全体として前記工具主軸の前方に向かって縮径するテーパ状を形成することを特徴とする。
上記のように構成した請求項1の発明によれば、切削加工時において、被加工物の回転軸線方向に工具主軸が被加工物から遠ざかる方向を加工用工具の進行方向とする。これは、従来の被加工物の回転軸線方向に工具主軸が被加工物に近づく方向とは、逆方向である。なお、この方向は工具主軸が被加工物から後退する方向でもある。このため、切削加工時において、工具主軸の前方に対向する被加工物の上面側と反対側の下面側を開始点、上面側を送りの終了点としている。従来と進行方向が逆方向であるが、加工用工具の工具刃は、刃先およびすくい面を、進行方向の前面に備えているので、進行方向に送ることで切削加工をおこなうことができる。
この切削加工により発生した切屑は、加工用工具の進行方向の前面に備えた工具刃の刃先およびすくい面によってすくいとられ、送りの終了点となる、被加工物の上面側まで運ばれて落下する。このように、切屑が落下する位置が加工用工具の進行方向の奥側ではなく、工具主軸の前方になるので、周辺の空間に余裕があり、掃除を容易におこなうことができる。
請求項2に係わる発明は、被加工物の内歯を加工する請求項1に記載の歯車加工装置であって、前記被加工物の内歯を位置決め保持して回転可能な被加工物保持具を備えることを特徴とする。
上記のように構成した請求項2の発明によれば、被加工物保持具によって保持された被加工物の内歯を切削加工する場合、切屑は送りの終了点となる工具主軸の前方に対向する歯の上面側まで運ばれて落下する。切屑が落下する位置が被加工物保持具の外側になるので、周辺の空間に余裕があり、掃除を容易におこなうことができる。
また、バリが送りの終了点となる被加工物の端部(上面側)に生成されるが、この場所は工具主軸の前方であるので、被加工物保持具によって保持されていても、干渉を気にすることなく、バリ取り用工具を自由に移動することができる。したがって、バリ取りの準備作業を不要として、作業効率を高くすることができる。
本発明によれば、切削加工後の切屑の掃除が容易で、バリ取りの準備作業を不要とした作業効率の高い歯車加工装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る歯車加工装置の全体構成を示す斜視図である。 図1の歯車加工装置の概略構成および制御装置を示す図である。 加工用工具の概略構成を示す断面図である。 被加工物保持具の概略構成を示す断面図である。 歯車加工の動作を説明する図であって、本実施形態の切削開始時における被加工物と加工用工具との位置を示す図である。 図5のB方向(X軸方向)から見た図である。 歯車加工の動作を説明する図であって、本実施形態の切削終了時における被加工物と加工用工具との位置を示す図である。 歯車である被加工物の部分的な斜視図である。 従来の歯車加工装置を用いて内歯を創成する状態を示す斜視図である。
本実施形態では、本発明の実施形態に係る歯車加工装置1として、5軸マシニングセンタに適用した例を説明する。
図1および図2に示すように、歯車加工装置1は、駆動軸として、相互に直交する3つの直進軸(X,Y,Z軸)および2つの回転軸(A軸、C軸)を有する装置である。
歯車加工装置1は、ベッド10と、コラム20と、サドル30と、工具主軸40と、テーブル50と、チルトテーブル60と、ターンテーブル70と、被加工物保持具80と、制御装置100等とから構成される。なお、ベッド10と並んで自動工具交換装置(図示せず)が設けられている。この自動工具交換装置により、例えば、工具主軸40に取り付けられた切削用工具をバリ取り用工具に交換することが可能である。
ベッド10は、ほぼ矩形状からなり、床上に配置される。ただし、ベッド10の形状は矩形状に限定されるものではない。このベッド10の上面には、コラム20が摺動可能な一対のX軸ガイドレール11a,11bが、X軸線方向(水平方向)に延びるように、かつ、相互に平行に形成されている。さらに、ベッド10には、一対のX軸ガイドレール11a,11bの間に、コラム20をX軸線方向に駆動するための、図略のX軸ボールねじが配置され、このX軸ボールねじを回転駆動するX軸モータ11cが配置されている。
コラム20の底面には、一対のX軸ガイド溝21a,21bがX軸線方向に延びるように、かつ、相互に平行に形成されている。コラム20は、ベッド10に対してX軸線方向に移動可能なように、一対のX軸ガイド溝21a,21bが一対のX軸ガイドレール11a,11b上にボールガイド22a,22bを介して嵌め込まれ、コラム20の底面がベッド10の上面に密接されている。
コラム20のX軸に平行な側面(摺動面)20aには、サドル30が摺動可能な一対のY軸ガイドレール23a,23bがY軸線方向(鉛直方向)に延びるように、かつ、相互に平行に形成されている。さらに、コラム20には、一対のY軸ガイドレール23a,23bの間に、サドル30をY軸線方向に駆動するための、図略のY軸ボールねじが配置され、このY軸ボールねじを回転駆動するY軸モータ23cが配置されている。
コラム20の摺動面20aに対向するサドル30の側面30aには、一対のY軸ガイド溝31a,31bがY軸線方向に延びるように、かつ、相互に平行に形成されている。サドル30は、コラム20に対してY軸線方向に移動可能なように、一対のY軸ガイド溝31a,31bが一対のY軸ガイドレール23a,23bに嵌め込まれ、サドル30の側面30aがコラム20の摺動面20aに密接されている。
工具主軸40は、サドル30内に収容された主軸モータ41により回転可能に設けられ、工具ホルダ43を介して加工用工具42を支持している。加工用工具42は、工具ホルダ43に保持されて工具主軸40の先端に固定され、工具主軸40の回転に伴って回転する。また、加工用工具42は、コラム20およびサドル30の移動に伴ってベッド10に対してX軸線方向およびY軸線方向に移動する。
ベッド10の上面には、テーブル50が摺動可能な一対のZ軸ガイドレール12a,12bがX軸線方向と直交するZ軸線方向(水平方向)に延びるように、かつ、相互に平行に形成されている。さらに、ベッド10には、一対のZ軸ガイドレール12a,12bの間に、テーブル50をZ軸線方向に駆動するための、図略のZ軸ボールねじが配置され、このZ軸ボールねじを回転駆動するZ軸モータ12cが配置されている。
テーブル50は、ベッド10に対してZ軸線方向に移動可能なように、一対のZ軸ガイドレール12a,12b上に設けられている。テーブル50の上面には、チルトテーブル60を支持するチルトテーブル支持部63が設けられている。
チルトテーブル支持部63には、チルトテーブル60が水平方向のA軸回りで回転(揺動)可能に設けられている。チルトテーブル60は、テーブル50内に収容されたA軸モータ61により回転(揺動)される。
チルトテーブル60には、ターンテーブル70がA軸に直角なC軸回りで回転可能に設けられている。ターンテーブル70には、被加工物Wを保持する被加工物保持具80が装着されている。ターンテーブル70は、被加工物Wおよび被加工物保持具80とともにC軸モータ62により回転される。
制御装置100は、主軸モータ41を制御して、加工用工具42を回転させ、X軸モータ11c、Z軸モータ12c、Y軸モータ23c、A軸モータ61およびC軸モータ62を制御して、被加工物Wと加工用工具42とをX軸線方向、Z軸線方向、Y軸線方向、A軸回りおよびC軸回りに相対移動することにより、被加工物Wの切削加工をおこなう。
次に、加工用工具42の構成について説明する。
歯車加工装置1は、加工用工具42と被加工物Wとを高速で同期回転させ、加工用工具42を被加工物Wの回転軸線方向に送って切削加工することにより歯を創成している。このため、加工用工具42の工具刃42aは、加工される歯車と噛み合う歯の形状と同一形状に形成されている。加工用工具42は、工具刃42aを工具端面に形成している。
図3に示すように、加工用工具42は、工具ホルダ43に保持されている。加工用工具42の工具刃42aは、外周の全周にわたって等間隔に設けられ、歯車の歯に対応する形状に形成されている。加工用工具42は、全体として、従来の歯車加工用の加工用工具のテーパ状とは反対の逆テーパ状をなしている。
工具刃42aは、刃先42fおよびすくい面42cを工具ホルダ43側、すなわち工具主軸40側に備えている。工具刃42aの刃先42fは、すくい角αおよび逃げ角γを有して、工具刃の全体形状がテーパ状をなしている。すくい面42cと逃げ面42eとの間は、鋭角な刃物角βとなっている。
加工用工具42には、回転軸線方向に貫通するボルト穴42bが穿設されており、加工用工具42は、ボルト穴42bを通るボルト90のオネジ部91を工具ホルダ43の先端に設けられたメネジ部44に螺合することにより締結固定されている。
次に、被加工物保持具80の構成について説明する。
図4に示すように、被加工物保持具80は、内歯が切削加工される中空円筒状の被加工物Wを保持する治具である。被加工物保持具80は、第一保持具81と、第一保持具81に対し軸線方向に被加工物Wを挟むように配置される第二保持具82と、第一保持具81に対し径方向の外側に配置される第三保持具83とで構成される。
第一保持具81および第二保持具82は、被加工物Wをターンテーブル70に対し軸線方向に位置決めして保持するための治具である。第三保持具83は、被加工物Wをターンテーブル70に対し径方向に位置決め(芯出し)して保持するための治具である。
第一保持具81は、被加工物Wの外径より若干大径の円筒状の台座84と、被加工物Wの外径より若干小径で台座84と同軸に配置されるリング状の天板85とで構成される。
台座84は、ターンテーブル70に対し同軸で左端面84lをターンテーブル70のテーブル面70aに密着させ、ターンテーブル70にボルト等により締結固定される。天板85の右端面85rには、被加工物Wの左端面Wlが密接される。
第二保持具82は、被加工物Wの外径より大径のリング状に形成され、一端面側に被加工物Wの外径より若干大径のリング状の凹部82aが形成されている。第二保持具82は、凹部82aの底面82bに被加工物Wの右端面Wrを密接させた状態で第三保持具83の右端面83rにボルト等により締結固定される。これにより、被加工物Wは、第一保持具81の天板85の右端面85rと第二保持具82の凹部82aの底面82bとの間に挟持固定されるので、ターンテーブル70に対する軸線方向位置が位置決めされる。
第三保持具83は、第一保持具81の外径より若干大径の中空円筒状に形成されている。第三保持具83は、ターンテーブル70に対し同軸で左端面83lをターンテーブル70のテーブル面70aに密着させ、ターンテーブル70にボルト等により締結固定される。
第三保持具83の周壁には、第一保持具81の天板85の右端面85rと第二保持具82の凹部82aの底面82bとの間に挟持固定される被加工物Wに対応する位置に4個のメネジ穴83aが穿孔され、各メネジ穴83aには、ボルト89が螺合される。これにより、被加工物Wは、ボルト89に押されて径方向に移動可能となるので、ターンテーブル70に対する径方向位置が位置決め(芯出し)される。
次に、本実施形態の歯車加工方法について、被加工物である歯車の内歯の切削加工を例に説明する。
図5、図6は、切削開始時における被加工物と加工用工具との位置を示す図であり、図7は、切削終了時における被加工物と加工用工具との位置を示す図である。
図5に示すように、被加工物Wは中空円筒状に形成され、その内周面に内歯が切削加工される。また、被加工物Wは、図略の被加工物保持具を介して、工作物回転軸線Lw回りに回転可能に支持される。
加工用工具42は、図略の工具ホルダおよび工具主軸に介して、工具回転軸線Lt回りに回転可能に支持される。各工具刃42aは、工具回転軸線Lt方向の前側の端面42dと、後側の刃先42fおよびすくい面42cと、外周面側の逃げ面42eとを有する。逃げ面42eは、工具回転軸線Ltに対して傾斜している。
工具回転軸線Ltは、工作物回転軸線Lwに対して傾斜している。切削加工において、工作物回転軸線LwをZ方向に平行とし、工具回転軸線LtをZ方向に傾斜させている。
切削開始時において、図6に示すように、工具主軸の前方に対向する被加工物Wの上面と反対側の下面側を開始点CS、工具主軸の前方に対向する被加工物Wの上面側を送りの終了点CEとして、加工用工具42を開始点CSに位置決めする。
続いて、被加工物Wの工作物回転軸線Lw方向に工具主軸が被加工物Wから遠ざかる方向を加工用工具42の進行方向Vとして、加工用工具42を被加工物Wと同期回転をさせながら、進行方向Vへ送ることにより、内歯が切削加工される。切削終了時において、図7に示すようになる。
このようにして、切削加工されると、図8に示すように、歯先g1、歯底g2および歯面g3を有する歯車の内歯が形成される。
この切削加工により発生した切屑は、加工用工具42の進行方向の前面に備えた工具刃42aのすくい面42cによってすくいとられ、送りの終了点CEとなる工具主軸の前方に対向する歯の端部まで運ばれて落下する。切屑が落下する位置は、図4の被加工物保持具80の外側、すなわち第二保持具82の下方になるので、周辺の空間に余裕があり、掃除を容易におこなうことができる。
また、バリR(図7)が送りの終了点CEとなる被加工物の端部に生成される。この場所は工具主軸の前方であるので、被加工物保持具によって保持されていても、干渉を気にすることなく、バリ取り用工具を自由に移動することができる。したがって、切削加工後に自動工具交換装置によって、工具をバリ取り用工具に交換すれば、被加工物は切削加工時の保持状態のままで、バリ取りをおこなうことができるので、作業効率が高い。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で適宜変更することが可能である。例えば、本実施形態では、被加工物保持具80は、ターンテーブル70にボルト等により締結固定する構成としたが、チャックにより把持する構成としてもよい。
また、本実施形態では、内歯歯車の加工について説明したが、外歯歯車の加工に対しても同様に適用可能である。また、5軸マシニングセンタである歯車加工装置1は、被加工物WをA軸旋回可能とした。これに対して、5軸マシニングセンタは縦形マシニングセンタとして、加工用工具42をA軸旋回可能とする構成としてもよい。また、本発明をマシニングセンタに適用する場合を説明したが、歯車加工の専用機に対しても同様に適用することも可能である。
1 歯車加工装置、 10 ベッド、 11a,11b Z軸ガイドレール、
11c X軸モータ、 12a,12b Y軸ガイドレール、 12c Z軸モータ、
20 コラム、 20a 側面(摺動面)、 21a,21b X軸ガイド溝、
22a,22b ボールガイド、 23a,23b Y軸ガイドレール、
23c Y軸モータ、 30 サドル、 31a,31b Y軸ガイド溝、
40 工具主軸、 41 主軸モータ、 42 加工用工具、 42a 工具刃、
42b ボルト穴、 42c すくい面、 42d 端面、 42e 逃げ面、
42f 刃先、 43 工具ホルダ、 44 メネジ部、 50 テーブル、
60 チルトテーブル、 61 A軸モータ、 62 C軸モータ、
63 チルトテーブル支持部、 70 ターンテーブル、 70a テーブル面、
80 被加工物保持具、 81 第一保持具、 82 第二保持具、 82a 凹部、
82b 底面、 83 第三保持具、 83a メネジ穴、 83l 左端面、
83r 右端面、 84 台座、 84l 左端面、 85 天板、 85r 右端面、
89 ボルト、 90 ボルト、 91 オネジ部、 100 制御装置、
101 加工用工具、 102 工具刃、 100a 加工面、 100b 上面、
100c 下面、 100d テーパ面、110 工具主軸
CE 終了点、 CS 開始点、 g1 歯先、 g2 歯底、 g3 歯面、
Lt 工具回転軸線、 Lw 工作物回転軸線、 R バリ、 V 進行方向、
W 被加工物、 Wl 左端面、 Wr 右端面、 α すくい角、 β 刃物角、
γ 逃げ角

Claims (2)

  1. 被加工物の回転軸線に対し傾斜した回転軸線を有する加工用工具と、前記加工用工具の後方に配置されて前記加工用工具を回転させる工具主軸を用い、前記加工用工具を前記被加工物と同期回転させながら前記被加工物の回転軸線方向に相対的に送り操作して歯車を加工する歯車加工装置であって、
    前記加工用工具の前記被加工物に対する相対的な送りの進行方向は、前記被加工物の回転軸線方向に前記工具主軸が前記被加工物から遠ざかる方向であり、
    前記加工用工具の工具刃は、前記歯車の歯に対応する形状に形成され、刃先およびすくい面を前記進行方向の前面に備え、全体として前記工具主軸の前方に向かって縮径するテーパ状を形成することを特徴とする歯車加工装置。
  2. 被加工物の内歯を加工する請求項1に記載の歯車加工装置であって、
    前記被加工物を位置決め保持して回転可能な被加工物保持具を備えることを特徴とする歯車加工装置。
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