JP6738992B2 - 電子部品実装方法および電子部品実装装置 - Google Patents

電子部品実装方法および電子部品実装装置 Download PDF

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Description

本発明は、基板に電子部品を実装する電子部品実装方法および電子部品実装装置に関するものである。
従来、実装ヘッドにより部品供給部から電子部品(以下、単に「部品」と称す。)をピックアップし、基板等の実装対象の所定の実装位置に実装する電子部品実装装置が知られている。実装ヘッドは、部品実装装置に水平移動自在に備えられており、部品供給部と基板との間を移動して部品のピックアップおよび実装を連続して行う。実装ヘッドと基板の位置合わせでは、実装ヘッドに備えられたカメラ等の撮像手段により基板を撮像し、撮像した画像の画像処理結果に基づいて実装ヘッドのXY位置を補正している。
実装ヘッドを水平移動させるヘッド移動機構には、実装動作を連続して行う過程において発生する熱に起因する変形が経時的に生じる。そのため、初期段階で適正に位置補正がされたとしても、経時変化に起因する実装ヘッドの位置ずれにより、実装品質の低下をきたしていた。このような問題を解決するため、複数の計測点が格子状に形成された位置補正の専用基板を所定のタイミングで撮像して水平方向のずれ量を求め、このずれ量に基づいて実装ヘッドのXY位置を補正する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2012―146907号公報
しかしながら特許文献1を含む従来技術では、実装ヘッドを移動させるヘッド移動機構の熱に起因して、実装ヘッドが垂直方向にずれることを考慮した補正はされておらず、実装精度の更なる向上が求められていた。
そこで本発明は、経時変化に起因する実装ヘッドの垂直方向のずれを補正することができる電子部品実装方法および部品実装装置を提供することを目的とする。
本発明の電子部品実装方法は、基板を基板保持部に位置決め保持し、ヘッド移動機構により実装ヘッドを移動させて部品供給部から電子部品を取り出し、前記実装ヘッドを前記基板に対して位置決めして電子部品を基板に実装する電子部品実装方法であって、一方が前記基板を搬送する第1方向と交差する第2方向に可動に設けられた1対のガイドレールを有して搬送幅が可変な基板搬送手段の前記1対のガイドレールの上面に設けられた前記第1方向に並ぶ複数の基準点において、前記基板保持部に前記基板がない状態で前記ヘッド移動機構により移動した前記実装ヘッドが備える高さセンサによって、順次、前記高さセンサから前記各基準点までの基準点高さを計測し、記憶される前記基準点高さからの変位量を示す変位データを前記基準点毎に取得する高さ計測工程と、前記高さ計測工程で取得した変位データに基づいて、実装高さを補正して前記電子部品を前記基板保持部に位置決め保持された基板に実装する実装実行工程と、前記可動に設けられた一方のガイドレールを前記第2方向に移動させる可動レール移動工程を含み、前記高さ計測工程において、前記可動レール移動工程によって前記第2方向に移動される前における前記一方のガイドレールの上面の前記複数の基準点の前記基準点高さと、前記可動レール移動工程によって前記第2方向に移動されることで前記基板搬送手段の前記搬送幅を変更した後における前記一方のガイドレールの上面の前記複数の基準点の前記基準点高さを計測して前記変位データを取得し、前記1対のガイドレールに設定される前記基準点の数及び前記一方のガイドレールの前記第2方向における計測数を任意に設定することができる
本発明の電子部品実装装置は、基板を基板保持部に位置決め保持し、ヘッド移動機構により実装ヘッドを移動させて部品供給部から電子部品を取り出し、前記実装ヘッドを前記基板に対して位置決めして電子部品を基板に実装する電子部品実装装置であって、一方が前記基板を搬送する第1方向と交差する第2方向に可動に設けられた1対のガイドレールを有して搬送幅が可変な基板搬送手段と、前記実装ヘッドに備えられた高さセンサと、前記高さセンサと前記1対のガイドレールの上面に設けられた前記第1方向に並ぶ複数の基準点までの基準点高さを記憶する記憶部と、前記基板保持部に前記基板がない状態で前記ヘッド移動機構により移動した前記実装ヘッドが備える高さセンサによって、順次、前記各基準点の前記基準点高さを計測し、前記記憶部に記憶される前記基準点高さからの変位量を示す変位データを前記基準点毎に取得する高さ計測部と、前記高さ計測部が取得した変位データに基づいて、実装高さを補正して前記電子部品を前記基板保持部に位置決め保持された基板に実装する実装実行部と、前記可動に設けられた一方のガイドレールを前記第2方向に移動させる可動レール移動手段を備え、前記高さ計測部は、前記可動レール移動手段によって前記第2方向に移動される前における前記一方のガイドレールの上面の前記複数の基準点の前記基準点高さと、前記可動レール移動手段によって前記第2方向に移動されることで前記基板搬送手段の前記搬送幅を変更した後における前記一方のガイドレールの上面の前記複数の基準点の前記基準点高さを計測して前記変位データを取得し、前記1対のガイドレールに設定される前記基準点の数及び前記一方のガイドレールの前記第2方向における計測数を任意に設定することができる
本発明によれば、経時変化に起因する実装ヘッドの垂直方向のずれを補正することができる。
本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の平面図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の構成説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置による電子部品実装方法の動作フローを示す図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置による電子部品実装方法における高さ計測の工程説明図
以下に図面を用いて、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。以下で述べる構成、形状等は説明のための例示であって、電子部品実装装置の仕様に応じ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において対応する要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図1、及び後述する一部では、水平面内で互いに直交する2軸方向として、基板搬送方向のX方向(図1における左右方向)、基板搬送方向に直交するY方向(図1における上下方向)が示される。図2、及び後述する一部では、水平面と直交する高さ方向としてZ方向(図2における上下方向)が示される。Z方向は、電子部品実装装置が水平面上に設置された場合の上下方向または直交方向である。
まず図1,2を参照して、電子部品実装装置1の構成を説明する。電子部品実装装置1は、電子部品(以下、単に「部品P」と称す。)を基板に移送して実装する機能を有する。図1において、基台2の上面には、基板搬送機構3がX方向に配設されている。基板搬送機構3は、部品実装対象となる基板4を搬送して、以下に説明する実装ヘッドによる作業位置に位置決め保持する。
図2において、基板搬送機構3は、X方向に延伸する一対のガイドレール5F,5Mの内側に、一対の搬送コンベア6F,6Mが配置されて構成されている。搬送コンベア6F,6Mは、図示省略するモータで駆動される搬送ベルトによって、基板4の両端を下方から支持してX方向に搬送する。
図1において、基板搬送機構3には、一対のガイドレール5F,5Mの間隔(搬送幅)を搬送する基板4のサイズに応じて調整するための搬送幅調整機構7を備えている。搬送幅調整機構7は、一方のガイドレール5MをY方向に移動させる送りねじ8aをレール移動モータ8bによって回転駆動する構成となっている。レール移動モータ8bを回転駆動することにより、一方のガイドレール5M及び搬送コンベア6MはY方向に移動する。他方のガイドレール5F及び搬送コンベア6Fは、Y方向に移動せず固定されている。以下、Y方向に移動可能な一方のガイドレール5Mを可動レール5M、固定されている他方のガイドレール5Fを固定レール5Fと称す。
図2において、固定レール5FのY方向の中心位置を位置Y0とする。実線で示す可動レール5Mは、固定レール5Fに一番近づいて搬送幅が最小となる状態を示しており、この位置での可動レール5MのY方向の中心位置を位置Y1とする。可動レール5Mは、位置Y1から2点鎖線で示す搬送幅が最大となる位置Y3の間を移動する。図2には、位置Y1と位置Y3の中間の位置Y2にある可動レール5Mを1点鎖線で示している。
このように、基板搬送機構3は、一方がY方向(基板4を搬送するX方向(第1方向)と直交する第2方向)に可動に設けられた1対のガイドレール5F,5Mを有して搬送幅が可変な基板搬送手段となる。そして、搬送幅調整機構7(送りねじ8a及びレール移動モータ8b)は、可動に設けられた一方のガイドレール(可動レール5M)をY方向(第2方向)に移動させる可動レール移動手段となる。
図1において、基板搬送機構3の両側方には、基板4に実装される部品Pを供給する部品供給部9が配設されている。部品供給部9には、複数のテープフィーダ10がX方向に並列して配置されている。テープフィーダ10は、部品Pを保持したキャリアテープをピッチ送りすることにより実装ヘッドに部品Pを供給する。基台2の上面においてX方向の一方側の端部には、リニア駆動機構を備えたY軸ビーム11が配設されている。Y軸ビーム11には、同様にリニア駆動機構を備えた2基のX軸ビーム12が、Y方向に移動自在に結合されている。
2基のX軸ビーム12には、それぞれ実装ヘッド13がX方向に移動自在に装着されている。実装ヘッド13は、複数(ここでは4基)の保持ヘッド14を備えた多連型ヘッドである。図2において、それぞれの保持ヘッド14の下端部には部品Pを吸着する吸着ノズル15が装着されている。各保持ヘッド14は、ノズル昇降機構16によって吸着ノズル15をZ方向(上下方向)の所定の実装高さに下降させて、吸着ノズル15の下端に吸着する部品Pを基板4の上面に実装する。
Y軸ビーム11、X軸ビーム12を駆動することにより、実装ヘッド13はX方向、Y方向に移動する。すなわち、Y軸ビーム11およびX軸ビーム12は、実装ヘッド13を水平面内で移動させて位置決めするヘッド移動機構17を構成する。これにより2つの実装ヘッド13は、それぞれ対応した部品供給部9のテープフィーダ10の部品吸着位置から部品Pを吸着ノズル15によって取り出して、基板搬送機構3に位置決め保持された基板4の実装点に移送搭載する。
図1において、部品供給部9と基板搬送機構3との間には、部品認識カメラ18が配設されている。部品供給部9から部品Pを取り出した実装ヘッド13が部品認識カメラ18の上方を移動する際に、部品認識カメラ18は吸着ノズル15に保持された部品Pを撮像する。これにより、実装ヘッド13に保持された部品Pの識別や位置認識が行われる。実装ヘッド13にはX軸ビーム12の下面側に位置して、実装ヘッド13と一体的に移動する基板認識カメラ19が装着されている。実装ヘッド13が移動することにより、基板認識カメラ19は基板搬送機構3に位置決め保持された基板4の上方に移動して基板4を撮像する。これにより、基板4の位置認識が行われる。
このように、電子部品実装装置1は、基板4を基板搬送機構3(基板保持部)に位置決め保持し、ヘッド移動機構17により実装ヘッド13を移動させて部品供給部9から部品P(電子部品)を取り出し、実装ヘッド13を基板4に対して位置決めして部品P(電子部品)を基板4に実装する機能を有している。
図2において、実装ヘッド13の側方には、実装ヘッド13と一体的に移動する高さセンサ20が配設されている。高さセンサ20は、レーザ光を下方に向けて投射するレーザ光源20aと、レーザ光源20aが投射したレーザ光の反射光を受光する受光素子20b、レーザ光源20aに電流を供給するレーザ駆動部20c(図4参照)を含んで構成される。レーザ光源20aから投射されるレーザ光の光量LIは、レーザ駆動部20cが供給する供給電流によって制御される。
高さセンサ20は、高さ計測部34(図3参照)により制御されてレーザ光の投射・受光を行い、三角測量の原理で計測対象の高さを計測する。高さセンサ20は、基板4が基板搬送機構3によって作業位置に位置決め保持された状態において、基板4の上面までの距離(基板4までの高さ)を計測する。また高さセンサ20は、可動レール5M及び固定レール5Fの上面に設けられたX方向に並ぶ複数の基準点Mまでの高さ(以下、「基準点高さHm」と称す。)を計測する。基準点高さHmは、発熱によるヘッド移動機構17(Y軸ビーム11、X軸ビーム12)のZ方向の変位を補正して部品Pを基板4に実装するために計測される。
基板4の上面と可動レール5M及び固定レール5Fの上面におけるレーザ光源20aから投射されるレーザ光の反射率は、素材や表面加工などの違いに起因して異なっている。そこで、受光素子20bが受光する反射されたレーザ光の光量LIが最適となるように、レーザ駆動部20cが供給する電流を制御して、レーザ光源20aから投射されるレーザ光の光量LIを調整する。すなわち、高さセンサ20は、基板4までの高さを計測する際とは異なる光量LIのレーザ光を投射して前記基準点高さHmを計測する。
次に図3を参照して、電子部品実装装置1の制御系の構成について説明する。
電子部品実装装置1が備える制御装置30は、機構制御部31、画像処理部32、タイミング判断部33、高さ計測部34、レーザ制御部35、実装実行部36、表示処理部37及び記憶部38を備えている。記憶部38は、タイミングデータTD、基準点位置MP、初期基準点高さMH、変位データMDなどを記憶する。表示処理部37は、電子部品実装装置1の操作に必要な情報などを制御装置30に繋がるモニタ等の画像表示装置39に表示させる。
機構制御部31は、搬送コンベア6F,6Mとレール移動モータ8bの作動制御を行って基板4の搬送及び可動レール5MのY方向の移動(搬送幅の調整)を行い、ヘッド移動機構17の作動制御を行って実装ヘッド13を移動させる。また、機構制御部31は実装ヘッド13のノズル昇降機構16の作動制御を行って吸着ノズル15を昇降させ、実装ヘッド13に内蔵された吸着機構(不図示)の作動制御を行って吸着ノズル15にテープフィーダ10により供給させた部品Pを吸着させる。さらに、機構制御部31は部品認識カメラ18及び基板認識カメラ19の撮像動作制御を行い、各カメラの撮像動作によって得られた画像データは画像処理部32に入力されて画像認識処理がなされる。
高さ計測部34はヘッド移動機構17及び高さセンサ20の作動制御を行って、計測対象となる基板4の表面(上面)や基準点Mの上方に高さセンサ20を移動させて高さを計測する。高さ計測部34が基準点高さHmを計測する基準点高さ計測処理では、固定レール5F上の複数の基準点M及び機構制御部31によって所定の位置(例えば、図2のY1,Y2,Y3)に移動された可動レール5M上の複数の基準点Mが順次計測される。なお基準点高さ計測処理は、基板搬送機構3に基板4がない状態で実行される。
固定レール5F上の基準点Mの位置情報(XY座標)、可動レール5M上の基準点Mの位置情報(XY座標)及び基準点高さHmを計測する際の可動レール5MのY方向の位置情報(XY座標)は、基準点位置MPとして記憶部38に記憶されている。また、ヘッド移動機構17(Y軸ビーム11、X軸ビーム12)が熱変形していない装置起動直後の基準点位置MPにおける基準点高さHmは、初期基準点高さMHとして記憶部38に記憶されている。すなわち、記憶部38は、高さセンサ20と固定レール5F及び可動レール5M(ガイドレール)の上面に設けられたX方向(第1方向)に並ぶ複数の基準点Mまでの基準点高さHm(初期基準点高さMH)を記憶する。
高さ計測部34は、計測した基準点高さHmから記憶される初期基準点高さMHを減算して経時変化による変位量である変位データMDを算出する。算出された変位データMDは、記憶部38に記憶される。すなわち、高さ計測部34は、基板搬送機構3(基板保持部)に基板4がない状態でヘッド移動機構17により移動した実装ヘッド13が備える高さセンサ20によって、順次、各基準点Mの基準点高さHmを計測し、記憶部38に記憶される基準点高さHm(初期基準点高さMH)からの変位量を示す変位データMDを基準点M毎に取得する。また高さ計測部34は、可動レール移動手段(搬送幅調整機構7)によってY方向(第2方向)に移動された可動レール5M(一方のガイドレール)の上面の複数の基準点Mの基準点高さHmを計測して変位データMDを取得する。
レーザ制御部35はレーザ駆動部20cの作動制御を行って、レーザ光源20aへの供給電流を増減させ、レーザ光源20aから投射されるレーザ光の光量LIを補正する。高さセンサ20が高さを計測する際、受光素子20bが受光する反射されたレーザ光の光量LIが適切な範囲となるように、基板4や基準点Mなどの計測対象に応じてレーザ光源20aから投射されるレーザ光の光量LIが制御される。すなわち、高さ計測部34が基準点高さHm(基準点Mまでの高さ)を計測する際に、高さセンサ20は、基板4までの高さを計測する際とは異なる光量LIのレーザ光を投射して基準点高さHmを計測する。
タイミング判断部33は、高さ計測部34が基準点高さ計測処理を実行するタイミングを判断する。基準点高さ計測処理を実行するタイミングは、タイミングデータTDとして記憶部38に記憶されている。基準点高さ計測処理は、電子部品実装装置1の電源が投入された装置起動後、タイミングデータTDとして記憶される所定の時間間隔で反復して実行される。すなわち、高さ計測部34は、装置起動後、予め設定されたタイミングにおいて変位データMDの取得を複数回反復実行する。
また、電子部品実装装置1での部品実装作業が継続して実行されると、発熱に起因するヘッド移動機構17(Y軸ビーム11、X軸ビーム12)の変形量が飽和してくる。そこで、高さ計測部34による変位データMDの取得が実行される時間間隔を、装置起動から所定時間が経過した後は、装置起動直後における時間間隔よりも長く設定するように、タイミングデータTDが設定される。
実装実行部36はヘッド移動機構17、実装ヘッド13を制御して、基板搬送機構3に位置決め保持された基板4の上面の実装点に部品Pを実装する。その際、実装実行部36は、変位データMDに基づいて、実装高さ(ノズル昇降機構16の下降量)を補正して部品Pを実装する。すなわち実装実行部36は、高さ計測部34が取得した変位データMDに基づいて、実装高さを補正して部品P(電子部品)を基板搬送機構3(基板保持部)に位置決め保持された基板4に実装する。
本発明の電子部品実装装置1は上記のように構成される。次に図4のフローに則して図5を参照し、ヘッド移動機構17(Y軸ビーム11、X軸ビーム12)の発熱による経時変化に起因する実装ヘッド13のZ方向の変位(垂直方向のずれ)を補正して部品Pを基板4に実装する電子部品実装方法について説明する。まず、タイミング判断部33が、記憶されるタイミングデータTDに基づいて、基準点高さ計測処理を実行する所定のタイミングか否かを判定する(ST1:タイミング判定工程)。
所定のタイミングの場合(ST1においてYes)、基準点高さ計測処理が実行される。基準点高さ計測処理は、基板搬送機構3に基板4がない状態で実行される。まず、高さ計測部34は基準点位置MPに基づいて高さセンサ20を移動させ、固定レール5Fの上面の基準点Mの基準点高さHmを順次計測し、変位データMDを算出して記憶する(ST2:固定レール基準点計測工程)。図5において、高さ計測部34は、Y方向の位置Y0に固定されている固定レール5Fの上面の基準点M(1)〜M(9)の基準点高さHmを順次計測して変位データMDを算出する。
次いで機構制御部31は基準点位置MPに基づいて、可動に設けられた可動レール5M(一方のガイドレール)をY方向(第2方向)に移動させる(ST3:可動レール移動工程)。図5において、可動レール5MはY方向に位置Y1まで移動する(矢印a)。次いで高さ計測部34は基準点位置MPに基づいて高さセンサ20を移動させ、可動レール5Mの上面の基準点Mの基準点高さHmを順次計測し、変位データMDを算出して記憶する(ST4:可動レール基準点計測工程)。
図5において、高さ計測部34は、位置Y1に移動した可動レール5Mの上面の基準点M(11)〜M(19)の基準点高さHmを順次計測して変位データMDを算出する。すなわち、可動レール移動工程(ST3)によってY方向(第2方向)に移動された可動レール5M(一方のガイドレール)の上面の複数の基準点Mの基準点高さHmを計測して変位データMDを取得する。
次いで高さ計測部34は基準点位置MPに基づいて、設定された全ての位置(移動回数)において可動レール5Mの基準点Mの基準点高さHmの計測が終了したか否かを判定する(ST5:可動レール移動回数判定工程)。すなわち高さ計測部34は、可動レール移動工程(ST3)と可動レール基準点計測工程(ST4)が所定回数に到達したか否かを判定する。所定回数に到達していない場合(ST5においてNo)、可動レール移動工程(ST3)に戻り、可動レール5Mを次の位置Y2に移動して、可動レール基準点計測工程(ST4)を実行する。図5において、可動レール5Mを位置Y2に移動させ(矢印b)、基準点M(11)〜M(19)の基準点高さHmを順次計測して変位データMDが算出される。
図5において、可動レール5Mが位置Y3に移動し(矢印c)、基準点M(11)〜M(19)の基準点高さHmが順次計測されて変位データMDが算出される。このように、可動レール移動工程(ST3)と可動レール基準点計測工程(ST4)(基準点高さHmの計測)を交互に所定回数繰り返す。これにより、基板搬送機構3に位置決め保持される基板4の実装点を含む領域における格子点の変位データMDが取得される。なお、固定レール5F、可動レール5Mの上面に設定される基準点Mの数、可動レール5MのY方向の計測数(位置Y1〜Y3の数)は図5の例に限定されることなく、基板搬送機構3のサイズ、ヘッド移動機構17の熱変形の具合などに応じて、任意に設定することができる。
このように、固定レール基準点計測工程(ST2)〜可動レール移動回数判定工程(ST5)は、固定レール5F及び可動レール5M(ガイドレール)の上面に設けられたX方向(第1方向)に並ぶ複数の基準点Mにおいて、基板搬送機構3(基板保持部)に基板4がない状態でヘッド移動機構17により移動した実装ヘッド13が備える高さセンサ20によって、順次、高さセンサ20から各基準点Mまでの基準点高さHmを計測し、記憶される基準点高さHm(初期基準点高さMH)からの変位量を示す変位データMDを基準点M毎に取得する高さ計測工程(ST10)となる。
可動レール5Mの移動と基準点高さHmの計測を交互に所定回数繰り返すと(ST5においてYes)、実装実行部36は、基板4を基板搬送機構3(基板保持部)に搬入して位置決め保持し、記憶された変位データMDに基づいて実装高さを補正して部品P(電子部品)を実装する(ST6:実装実行工程)。すなわち、実装実行工程(ST6)において、高さ計測工程(ST10)で取得した変位データMDに基づいて、実装高さを補正して部品P(電子部品)を基板搬送機構3(基板保持部)に位置決め保持された基板4に実装する。なお、実装高さの補正は変位データMDに基づく方法に限定されることなく、例えば、計測した基準点高さHmを記憶して、記憶させた基準点高さHmに基づいて実装高さを補正するようにしてもよい。
タイミング判定工程(ST1)において所定のタイミングではないと判定された場合(ST1においてNo)、高さ計測工程(ST10)を実行せずに、記憶部38に記憶されている変位データMDに基づいて実装実行工程(ST6)を実行する。すなわち、前回実行された高さ計測工程(ST10)の計測結果に基づいて実装高さを補正する。実装実行工程(ST6)が終了すると、次いでタイミング判定工程(ST1)に戻り、基準点高さ計測処理を実行する所定のタイミングであるか否かが判定される。
このように、装置起動後、予め設定されたタイミングにおいて高さ計測工程(ST10)が複数回反復実行される。そして、タイミングデータTDにおいて、高さ計測工程(ST10)の実行される時間間隔は、装置起動から所定時間が経過した後は、装置起動直後における時間間隔よりも長く設定されている。これによって、発熱によるヘッド移動機構17の変形量が落ち着いてからの高さ計測工程(ST10)(基準点高さ計測処理)の実行間隔を長くして、基準点高さ計測処理の実行時間を削減することができる。
上記説明したように本実施の形態の電子部品実装方法は、一方がY方向に可動に設けられた1対のガイドレール(固定レール5F、可動レール5M)の上面に設けられたX方向に並ぶ複数の基準点Mにおいて、移動した高さセンサ20によって、順次、高さセンサ20から各基準点Mまでの基準点高さHmを計測し、記憶される基準点高さHm(初期基準点高さMH)からの変位量を示す変位データMDを基準点M毎に取得している。そして、取得した変位データMDに基づいて、実装高さを補正して部品P(電子部品)を基板保持部(基板搬送機構3)に位置決め保持された基板4に実装している。これによって、専用の計測冶具などを使用することなく、経時変化に起因する実装ヘッドの垂直方向のずれを補正することができる。
本発明の電子部品実装方法および電子部品実装装置は、経時変化に起因する実装ヘッドの垂直方向のずれを補正することができるという効果を有し、電子部品を基板に実装する部品実装分野において有用である。
1 電子部品実装装置
3 基板搬送機構(基板保持部、基板搬送手段)
4 基板
5F 固定レール(ガイドレール)
5M 可動レール(ガイドレール)
7 搬送幅調整機構(可動レール移動手段)
9 部品供給部
13 実装ヘッド
17 ヘッド移動機構
20 高さセンサ
Hm 基準点高さ
M 基準点
P 部品(電子部品)

Claims (10)

  1. 基板を基板保持部に位置決め保持し、ヘッド移動機構により実装ヘッドを移動させて部品供給部から電子部品を取り出し、前記実装ヘッドを前記基板に対して位置決めして電子部品を基板に実装する電子部品実装方法であって、
    一方が前記基板を搬送する第1方向と交差する第2方向に可動に設けられた1対のガイドレールを有して搬送幅が可変な基板搬送手段の前記1対のガイドレールの上面に設けられた前記第1方向に並ぶ複数の基準点において、前記基板保持部に前記基板がない状態で前記ヘッド移動機構により移動した前記実装ヘッドが備える高さセンサによって、順次、前記高さセンサから前記各基準点までの基準点高さを計測し、記憶される前記基準点高さからの変位量を示す変位データを前記基準点毎に取得する高さ計測工程と、
    前記高さ計測工程で取得した変位データに基づいて、実装高さを補正して前記電子部品を前記基板保持部に位置決め保持された基板に実装する実装実行工程と、
    前記可動に設けられた一方のガイドレールを前記第2方向に移動させる可動レール移動工程を含み、
    前記高さ計測工程において、前記可動レール移動工程によって前記第2方向に移動される前における前記一方のガイドレールの上面の前記複数の基準点の前記基準点高さと、前記可動レール移動工程によって前記第2方向に移動されることで前記基板搬送手段の前記搬送幅を変更した後における前記一方のガイドレールの上面の前記複数の基準点の前記基準点高さを計測して前記変位データを取得し、
    前記1対のガイドレールに設定される前記基準点の数及び前記一方のガイドレールの前記第2方向における計測数を任意に設定することができる、電子部品実装方法。
  2. 前記可動レール移動工程と前記基準点高さの計測を交互に所定回数繰り返す、請求項に記載の電子部品実装方法。
  3. 前記高さ計測工程において、前記高さセンサは、前記基板までの高さを計測する際とは異なる光量のレーザ光を投射して前記基準点高さを計測する、請求項1又は2に記載の電子部品実装方法。
  4. 装置起動後、予め設定されたタイミングにおいて前記高さ計測工程が複数回反復実行される、請求項1から3のいずれかに記載の電子部品実装方法。
  5. 前記高さ計測工程の実行される時間間隔を、装置起動から所定時間が経過した後は、装置起動直後における前記時間間隔よりも長く設定する、請求項4に記載の電子部品実装方法。
  6. 基板を基板保持部に位置決め保持し、ヘッド移動機構により実装ヘッドを移動させて部品供給部から電子部品を取り出し、前記実装ヘッドを前記基板に対して位置決めして電子部品を基板に実装する電子部品実装装置であって、
    一方が前記基板を搬送する第1方向と交差する第2方向に可動に設けられた1対のガイドレールを有して搬送幅が可変な基板搬送手段と、
    前記実装ヘッドに備えられた高さセンサと、
    前記高さセンサと前記1対のガイドレールの上面に設けられた前記第1方向に並ぶ複数の基準点までの基準点高さを記憶する記憶部と、
    前記基板保持部に前記基板がない状態で前記ヘッド移動機構により移動した前記実装ヘッドが備える高さセンサによって、順次、前記各基準点の前記基準点高さを計測し、前記記憶部に記憶される前記基準点高さからの変位量を示す変位データを前記基準点毎に取得する高さ計測部と、
    前記高さ計測部が取得した変位データに基づいて、実装高さを補正して前記電子部品を前記基板保持部に位置決め保持された基板に実装する実装実行部と、
    前記可動に設けられた一方のガイドレールを前記第2方向に移動させる可動レール移動手段を備え、
    前記高さ計測部は、前記可動レール移動手段によって前記第2方向に移動される前における前記一方のガイドレールの上面の前記複数の基準点の前記基準点高さと、前記可動レール移動手段によって前記第2方向に移動されることで前記基板搬送手段の前記搬送幅を変更した後における前記一方のガイドレールの上面の前記複数の基準点の前記基準点高さを計測して前記変位データを取得し、
    前記1対のガイドレールに設定される前記基準点の数及び前記一方のガイドレールの前記第2方向における計測数を任意に設定することができる、電子部品実装装置。
  7. 前記可動レール移動手段による前記一方のガイドレールの移動と、前記高さ計測部による前記変位データの取得を交互に所定回数繰り返す、請求項6に記載の電子部品実装装置。
  8. 前記高さ計測部が前記基準点高さを計測する際に、前記高さセンサは、前記基板までの高さを計測する際とは異なる光量のレーザ光を投射して前記基準点高さを計測する、請求項6又は7に記載の電子部品実装装置。
  9. 前記高さ計測部は、装置起動後、予め設定されたタイミングにおいて前記変位データの取得を複数回反復実行する、請求項6から8のいずれかに記載の電子部品実装装置。
  10. 前記高さ計測部による前記変位データの取得が実行される時間間隔を、装置起動から所定時間が経過した後は、装置起動直後における前記時間間隔よりも長く設定する、請求項9に記載の電子部品実装装置。
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