JP6738680B2 - 薄葉紙用薬剤、及び薄葉紙 - Google Patents

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Description

本発明は、薄葉紙用薬剤、及び薄葉紙に関する。
従来、トイレットペーパーやティッシュペーパー等の薄葉紙においては、風合い(柔らか感、滑らか感、しっとり感、スベスベ感)を改善したローションティッシュが製造、販売されている。このようなローションティッシュは、薄葉紙に薄葉紙用薬剤を含浸させることにより製造されている。
特許文献1では、特定の界面活性剤と、多価アルコールとを含む薄葉紙用薬剤が提案されている。
特許文献2では、親水性高分子と、界面活性剤とを含む薄葉紙用薬剤が提案されている。
特開2010−265562号公報 特開2009−263837号公報
しかし、特許文献1、2の薄葉紙用薬剤では風合いの改善効果は充分ではない。
さらにローションティッシュには、冬場等の低湿度においてもしっとり感が得られることが要求されるが、特許文献1、2の薄葉紙用薬剤では低湿度におけるしっとり感の改善効果が充分でない。
本発明者らは、鋭意検討した結果、以下の薄葉紙用薬剤及び薄葉紙が、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち本発明は、以下の態様を有する。
[1](A)成分:質量平均分子量2000未満のポリヒドロキシ化合物と、(B)成分:質量平均分子量2000以上の水溶性のイオン性ポリマーとを含む薄葉紙用薬剤であって、
前記(B)成分は、(B1)成分:カチオン性ポリマーと(B2)成分:アニオン性ポリマーとを含むか、又は(B3)成分:両性ポリマーを含み、
(B)成分/(A)成分で表される質量比が、0.0005/99.9995〜5/95である、薄葉紙用薬剤。
[2]さらに(C)成分:質量平均分子量2000未満のカチオン界面活性剤を含み、
(C)成分/{(A)成分+(B)成分}で表される質量比が、0.1/99.9〜20/80である、[1]に記載の薄葉紙用薬剤。
[3]さらに(D)成分:質量平均分子量2000未満の両性界面活性剤を含み、
(C)成分/(D)成分で表される質量比が50/50〜99.9/0.1であり、
{(C)成分+(D)成分}/{(A)成分+(B)成分}で表される質量比が0.1/99.9〜20/80である、[2]に記載の薄葉紙用薬剤。
[4]前記(A)成分が、グリセリン及び1,3−プロパンジオールを含み、
グリセリン/1,3−プロパンジオールで表される質量比が70/30〜99/1である、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の薄葉紙用薬剤。
[5][1]〜[4]のいずれか一項に記載の薄葉紙用薬剤を含む薄葉紙。
本発明によれば、風合い(柔らか感、滑らか感、しっとり感、スベスベ感)に優れ、低湿度におけるしっとり感に優れる薄葉紙用薬剤及び薄葉紙を提供することができる。
≪薄葉紙用薬剤≫
本発明の薄葉紙用薬剤は、以下の(A)成分、及び(B)成分を含有する。
<(A)成分>
(A)成分は、質量平均分子量2000未満のポリヒドロキシ化合物である。ここで、「ポリヒドロキシ化合物」とは、分子内に2〜6個のヒドロキシル基を有する化合物、又はその脱水縮合物を意味する。
(A)成分は、質量平均分子量2000未満であり、1000未満が好ましく、500未満がより好ましい。
質量平均分子量は、ポリエチレングリコール(PEG)を標準物質とし、ゲル浸透クロマトグラフィーにより求めた値を意味する。
2価のポリヒドロキシ化合物としては、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジオール、ジメチロールシクロヘキサン、ネオペンチルグリコール、1,8−オクタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、イソプレングリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ソルバイト、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールF、ダイマージオール、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸、酒石酸、ジヒドロキシ酒石酸、メバロン酸、3,4−ジヒドロキシケイ皮酸、3,4−ジヒドロキシヒドロけい皮酸、ジヒドロキシ安息香酸、ジヒドロキシステアリン酸、ジヒドロキシフェニルアラニン等が挙げられる。
3価のポリヒドロキシ化合物としては、グリセリン、トリオキシイソブタン、1,2,3−ブタントリオール、1,2,3−ペンタントリオール、2−メチル−1,2,3−プロパントリオール、2−メチル−2,3,4−ブタントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、2,3,4−ヘキサントリオール、4−プロピル−3,4,5−ヘプタントリオール、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリエタノールアミン及びトリヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。
4価のポリヒドロキシ化合物としては、ペンタエリスリトール、エリスリトール、1,2,3,4−ペンタンテトロール、2,3,4,5−ヘキサンテトロール、1,2,4,5−ペンタンテトロール、1,3,4,5−ヘキサンテトロール、ジグリセリン及びソルビタン等が挙げられる。
5価のポリヒドロキシ化合物としては、アドニトール、アラビトール、キシリトール及びトリグリセリン等が挙げられる。
6価のポリヒドロキシ化合物としては、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、イジトール、イノシトール、ダルシトール、タロース及びアロース等が挙げられる。
2〜6価のポリヒドロキシ化合物の脱水縮合物としては、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン、デンプン、セルロース、デキストリン等が挙げられる。
なかでも、グリセリン、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ポリエチレングリコールが好ましい。
特に、(A)成分はグリセリン、及び1,3−プロパンジオールを含むことが好ましい。これらを併用することにより、スベスベ感が向上しやすく、低湿度におけるしっとり感を向上しやすい。
グリセリン、及び1,3−プロパンジオールを併用する場合、グリセリン/1,3−プロパンジオールで表される質量比が70/30〜99/1であることが好ましく、90/10〜98/2がより好ましい。
グリセリン/1,3−プロパンジオールで表される質量比が上記下限値以上であると、しっとり感を向上しやすい。
グリセリン/1,3−プロパンジオールで表される質量比が上記上限値以下であると、スベスベ感を向上しやすい。
(A)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(A)成分の含有量は、薄葉紙用薬剤の総質量に対し、60〜95質量%が好ましく、70〜90質量%がより好ましい。
(A)成分の含有量を上記下限値以上とすると、しっとり感を向上しやすい。
(A)成分の含有量を上記上限値以下とすると、べたつきを減少させることができる。
<(B)成分>
成分(B)は、質量平均分子量2000以上の水溶性のイオン性ポリマーである。
ここで「水溶性」とは、20℃の水に対する溶解度が1.3g/100mL以上のものをいう。
「イオン性ポリマー」とは、pHによってカチオン性及び/又はアニオン性を示すポリマ―を意味する。
(B)成分は、質量平均分子量が2000以上であり、3000以上が好ましく、5000以上がより好ましい。また、500万以下が好ましく、200万以下がより好ましい。
成分(B)は、カチオン性ポリマー(以下、(B1)成分ともいう)とアニオン性ポリマー(以下、(B2)成分ともいう)とを含むか、又は両性ポリマー(以下、(B3)成分ともいう)を含むものである。
ここで「カチオン性ポリマー」とは、pHによってカチオン性を示すポリマーである。より具体的には、分子内に4級アンモニウム塩基、1級アミノ基、2級アミノ基、又は3級アミノ基を有するポリマーである。なお、後述する両性ポリマーに該当するものは含まない。
「アニオン性ポリマー」とは、pHによってアニオン性を示すポリマーである。より具体的には、分子内に酸基(例えば、−COH若しくはその塩、−SOH若しくはその塩、−OPO(OH)若しくはその塩、又は−OSOH若しくはその塩)を有するポリマーである。なお、後述する両性ポリマーに該当するものは含まない。
「両性ポリマー」とは、pHによってカチオン性及びアニオン性の両方を示すポリマーである。具体的には、上記カチオン性ポリマーで述べた官能基と、上記アニオン性ポリマーで述べた官能基とを両方有するポリマーである。
(B1)成分としては、塩化ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマー(ポリクオタニウム−6)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム/アクリルアミド共重合体(ポリクオタニウム−7)、ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリ塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、モノアリルアミン系高分子、ポリアリルアミン、キトサン、ポリグルコサミン、ポリガラクトサミン、カチオン化デンプン、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、カチオン化デキストラン、カチオン化プルラン、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート・アルキルハライド4級化物のホモポリマー、ビニルピロリドン/アミノエチル(メタ)アクリレート・アルキルハライド4級化物共重合体、ポリエチレンイミン、ジプロピレントリアミン縮合物、アジピン酸ジメチル/アミノヒドロキシプロピルジエチルトリアミン共重合体、第4級窒素含有スターチ、カチオン化加水分解ケラチン、カチオン化加水分解シルク、カチオン化加水分解コラーゲン、カチオン化加水分解小麦、シリコーン化加水分解コラーゲン、シリコーン化加水分解シルクのタンパク加水分解にカチオン基を導入したもの等が挙げられる。なかでも第4級アンモニウム塩基を有するモノマーから誘導されるポリマーが好ましく、塩化ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマー、塩化ジメチルジアリルアンモニウム/アクリルアミド共重合体、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、ポリエチレンイミンが好ましい。塩化ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマー、塩化ジメチルジアリルアンモニウム/アクリルアミド共重合体が特に好ましい。
(B1)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(B2)成分としては、不飽和モノカルボン酸系モノマー、不飽和ジカルボン酸系モノマー、不飽和スルホン酸系モノマー等のモノマーの単独重合体やこれらモノマー相互の共重合体、これら不飽和モノカルボン酸系モノマー、不飽和ジカルボン酸系モノマー、不飽和スルホン酸系モノマー等のモノマーと、共重合可能な他のモノマー(以下、単に他のモノマーと呼ぶ。)との共重合体等が挙げられる。不飽和モノカルボン酸系モノマーとしては、(メタ)アクリル酸(アクリル酸及び/又はメタクリル酸)、クロトン酸やこれらの酸の中和物、部分中和物等が挙げられる。不飽和ジカルボン酸系モノマーとしては、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸やこれらの酸の中和物、部分中和物等が挙げられる。不飽和スルホン酸系モノマーとしては、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタクリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スルホエチル(メタ)アクリレート、スルホエチルマレイミド、3−アリロキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸やこれらの中和物、部分中和物等が挙げられる。
(B2)成分として、上記不飽和モノカルボン酸系モノマー、不飽和ジカルボン酸系モノマー、不飽和スルホン酸系モノマー等のモノマーと他のモノマーとの共重合体を用いる場合、他のモノマーとしては特に制限はないが、例えば(メタ)アクリルアミド、イソプロピルアミド、t−ブチル(メタ)アクリルアミド等のアミド系モノマー、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、スチレン、2−メチルスチレン、酢酸ビニル等の疎水性モノマー、ビニルアルコール、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、アリルアルコール、ポリエチレングリコールモノアリルエーテル、ポリプロピレングリコールモノアリルエーテル、3−メチル−3−ブテン−1−オール(イソプレノール)、ポリエチレングリコールモノイソプレノールエーテル、ポリプロピレングリコールモノイソプレノールエーテル、3−メチル−2−ブテン−1−オール(プレノール)、ポリエチレングリコールモノプレノールエステル、ポリプロピレングリコールモノプレノールエステル、2−メチル−3−ブテン−2−オール(イソプレンアルコール)、ポリエチレングリコールモノイソプレンアルコールエーテル、ポリプロピレングリコールモノイソプレンアルコールエーテル、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、グリセロールモノアリルエーテル、ビニルアルコール等の水酸基含有モノマー、(メタ)アクリルアミドメタンホスホン酸、(メタ)アクリルアミドメタンホスホン酸メチルエステル、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンホスホン酸等のリン含有モノマー、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシプロピレングリコール(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
その他、ナフタレンスルホン酸・ホルマリン縮合物であってもよい。
シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の二塩基酸類や、これら二塩基酸類のアルキルエステル類、ヘキサメチレンジイソシアネートグリシジルエーテル、ジフェニルメタンジイソシアネート等のジイソシアネート類、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、オルソフタル酸ジグリシジルエーテル等のジエポキシ類、ソルビタンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル等のポリグリシジルエーテル類、尿素、グアニジン類、二塩基酸ジハライド、ジアルデヒド等で架橋したものでも良い。
通常、適当な塩基性化合物の塩として用いるのが好ましく、このような塩基性化合物としては、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の水酸化物、モノエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン等のアミン化合物、アンモニア等が用いられる。
前記合成高分子のほかに、天然高分子としてキサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸プロピレングリコール、ヒアルロン酸や硫酸化多糖等も挙げられる。
硫酸化多糖は、コンドロイチン硫酸、デキストラン硫酸、ヘパラン硫酸、デルマタン硫酸、フコイダン、ケラタン硫酸、ヘパリン、カラギーナン、ポルフィラン等である。
なかでも、カルボン酸若しくはその塩のみを有するポリマーよりも、−SOH若しくはその塩、又は−OSOH若しくはその塩を有するポリマーが好ましく、硫酸化多糖が特に好ましい。
(B2)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(B1)成分/(B2)成分で表される質量比(以下、B1/B2比ともいう)は、1/99〜99/1が好ましく、30/70〜99/1がより好ましい。
B1/B2比を上記下限値以上とすると、滑らか感を向上しやすい。
B1/B2比を上記上限値以下とすると、しっとり感を向上しやすい。
(B3)成分としては、酸基を有するモノマーと、4級アンモニウム塩基を有するモノマーとから誘導されるポリマーが好ましく用いられる。
酸基を有するモノマーとしては、(B2)成分で例示した分子内に酸基を有するモノマーの不飽和モノカルボン酸系モノマー、不飽和ジカルボン酸系モノマー、不飽和スルホン酸系モノマーやこれらの中和物、部分中和物がいずれも使用可能である。1種類を単独もしくは2種類以上を併用しても良いが、−SOH若しくはその塩を有するモノマー、又は−OSOH若しくはその塩を有するモノマーを使用する方がより好ましい。
4級アンモニウム塩を有するモノマーとしては、塩化ジメチルジアリルアンモニウム、(メタ)アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウムクロライド、塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。
(B3)成分は、ポリマーを誘導するモノマーとして、酸基を有するモノマー、及び4級アンモニウム塩基を有するモノマーと共に、その他の共重合可能なモノマーを使用してポリマーを誘導しても良い。
(B3)成分としては、塩化ジメチルジアリルアンモニウム/(メタ)アクリル酸(又は塩)共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム/(メタ)アクリルアミド/(メタ)アクリル酸(又は塩)共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム/マレイン酸(又は塩)共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム/マレイン酸(又は塩)/二酸化硫黄共重合体、(メタ)アクリルアミド/(メタ)アクリル酸(又は塩)/N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート・メチルクロライド4級化物共重合体、(メタ)アクリルアミド/(メタ)アクリル酸(又は塩)/N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート・メチルクロライド4級化物/N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリレート・メチルクロライド4級化物共重合体、3−(メタクリルアミド)プロピルトリメチルアンモニウムクロライド/(メタ)アクリル酸(又は塩)共重合体、3−(メタクリルアミド)プロピルトリメチルアンモニウムクロライド/(メタ)アクリル酸(又は塩)/アクリルアミド共重合体、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム/塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム/アクリルアミド共重合体等、が挙げられる。
(B3)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(B)成分は、(B1)成分、(B2)成分、及び(B3)成分を含むものであってもよく、(B1)成分、及び(B3)成分を含むものであってもよく、(B2)成分、及び(B3)成分を含むものであってもよい。
(B)成分の含有量は、薄葉紙用薬剤の総質量に対し、0.0005〜1.0質量%が好ましく、0.01〜0.5質量%がより好ましい。
(B)成分の含有量を上記下限値以上とすると、スベスベ感や低湿度におけるしっとり感を向上しやすい。
(B)成分の含有量を上記上限値以下とすると、滑らか感、スベスベ感、低湿度におけるしっとり感を向上しやすい。
(B)成分/(A)成分で表される質量比(以下、B/A比ともいう)は、0.0005/99.9995〜5/95であり、0.001/99.999〜1/99が好ましく、0.01/99.99〜0.5/99.5がより好ましい。
B/A比が上記下限値以上であると、風合い(柔らか感、滑らか感、しっとり感、スベスベ感)を向上しやすい。
B/A比が上記上限値以下であると、低湿度におけるしっとり感を向上しやすい。
本発明の薄葉紙用薬剤は、任意成分としてカチオン界面活性剤、両性界面活性剤、溶媒、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、ポリシロキサン、油性成分、消泡剤、防腐剤、ビタミンCやビタミンE等の抗酸化剤、香料、消臭剤、色素、エキス類等を含んでいてもよい。
本発明で使用できるカチオン界面活性剤(以下、(C)成分ともいう)は、質量平均分子量が2000未満のものである。
カチオン界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩、アミン塩、またはアミンなどを用いることができる。例えば、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、セトステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジベヘニルジメチルアンモニウムクロライド、塩化オレイルビス(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウム等が挙げられる。また分子内にエステル結合を有する第4級アンモニウム塩(以下、エステル型第4級アンモニウム塩ということもある。)も用いることができ、エステル型第4級アンモニウム塩としては、下記一般式(c−1)で表されるトリエステル型第4級アンモニウム塩(以下、(c−1)成分ともいう)、一般式(c−2)で表されるジエステル型第4級アンモニウム塩(以下、(c−2)成分ともいう)、及び、一般式(c−3)で表されるモノエステル型第4級アンモニウム塩(以下、(c−3)成分ともいう)が挙げられる。なかでも、(c−1)成分、(c−2)成分、及び(c−3)成分の混合物であることが好ましい。
Figure 0006738680
Figure 0006738680
Figure 0006738680
なお、一般式(c−1)〜(c−3)中、R〜R及びR〜Rは、それぞれ炭素数9〜23、好ましくは13〜19のアルキル又はアルケニル基である。9以上であることにより、薄葉紙に適用したときにソフトな風合いを好適に付与でき、23以下であることにより、液安定性の高い薄葉紙用薬剤とすることができる。
一般式(c−1)〜(c−3)中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基またはヒドロキシアルキル基である。具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヒドロキシエチル基が挙げられ、メチル基、エチル基が好ましく、特にメチル基が好ましい。
一般式(c−1)〜(c−3)中、pは2〜4の整数であり、好ましくは2または3であって、特に2が好ましい。pが3の場合、−C2p−で表される基は、イソプロピレン基が望ましい。
一般式(c−1)〜(c−3)中、nは2〜4の整数であり、好ましくは2である。また、mは0〜3の整数であり、好ましくは0または1であり、特に好ましくは0である。一分子中の各n、m及びpは、それぞれ互いに同一であってもよく、あるいは相互に異なっていてもよい。
はアニオンを示し、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲンイオンやメチル硫酸、エチル硫酸等のアルキル硫酸イオン、メチル炭酸イオンが好ましく、塩素イオン、臭素イオン、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオンがより好ましく、さらにはメチル硫酸イオン、エチル硫酸イオンが好ましい。特にメチル硫酸イオンが、設備の腐食性など、実用上の観点から好ましい。
なかでも、エステル型第4級アンモニウム塩、モノアルキル(C14−18)トリメチルアンモニウムクロライド、ジアルキル(C14−18)ジメチルアンモニウムクロライド、アルキル(C14−C18)ビス(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウムクロライドが好ましい。なお括弧内の数値はアルキル基の炭素数を意味する。
(C)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(C)成分の含有量は、薄葉紙用薬剤の総質量に対し、0.5〜10質量%が好ましく、1.0〜7.0質量%がより好ましい。
(C)成分の含有量を上記下限値以上とすると、風合い(柔らか感、滑らか感、しっとり感、スベスベ感)を向上しやすい。
(C)成分の含有量を上記上限値以下とすると、薄葉紙用薬剤としての使用に適した粘度にすることができる。
(C)成分/{(A)成分+(B)成分}で表される質量比(以下、C/(A+B)比ともいう)は、0.1/99.9〜20/80が好ましく、2/98〜10/90がより好ましい。
C/(A+B)比を上記下限値以上とすると、風合いを向上しやすくなる。
C/(A+B)比を上記上限値以下とすると、液安定性を高めやすくなる。
本発明で使用できる両性界面活性剤(以下、(D)成分ともいう)は、質量平均分子量が2000未満のものである。
(D)成分としては、ベタイン型両性界面活性剤、アミノ酸型両性界面活性剤、アルキルイミダゾール型界面活性剤等が挙げられる。
ベタイン型界面活性剤としては、下記一般式(d−1)で表されるアルキル(アルケニル)アミドカルボベタイン型両性界面活性剤(以下、「(d−1)成分」ともいう)、下記一般式(d−2)で表されるアルキル(アルケニル)カルボベタイン型両性界面活性剤(以下、「(d−2)成分」ともいう)、下記一般式(d−3)で表されるアルキル(アルケニル)アミドスルホベタイン型両性界面活性剤(以下、「(d−3)成分」ともいう)、下記一般式(d−4)で表されるアルキル(アルケニル)スルホベタイン型両性界面活性剤(以下、「(d−4)成分」ともいう)が挙げられる。
Figure 0006738680
式(d−1)中、R31は炭素数7〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数7〜19の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基であり、R32は炭素数1〜5のアルキレン基であり、R33及びR34はそれぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R35は水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。
31の炭素数は、7〜22であり、7〜17が好ましく、9〜17がより好ましく、11〜15がさらに好ましい。また、R31としては、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。R31の炭素数7〜22のアルキル基としては、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基が挙げられる。
32は炭素数1〜5のアルキレン基であり、炭素数1〜3のアルキレン基が好ましく、炭素数3のアルキレン基がより好ましい。R32の炭素数1〜5のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基が挙げられる。
33及びR34は、それぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R33及びR34の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。なかでもメチル基がより好ましい。さらに、R33及びR34の両方がメチル基であることがより好ましい。
35の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。なかでもメチレン基が好ましい。
(d−1)成分としては、例えば、オクタン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、デカン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オレイン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインが挙げられる。
これらの(d−1)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(d−1)成分としては、従来公知の製造方法で合成されたものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインの市販品としては、例えば、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製「エナジコールL−30B」(商品名)が挙げられる。ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインの市販品としては、例えば、Evonik社製の「Tego Betain L7」(商品名)等が挙げられる。
Figure 0006738680
式(d−2)中、R36は炭素数7〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜20の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基であり、R37及びR38はそれぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R39は水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。
36の炭素数は、7〜22であり、8〜18が好ましく、10〜18がより好ましく、12〜18がさらに好ましく、12〜16が特に好ましい。また、R36としては、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。R36の炭素数8〜22のアルキル基としては、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基が挙げられる。
37及びR38は、それぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R37及びR38の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。なかでもメチル基がより好ましい。さらに、R37及びR38の両方がメチル基であることがより好ましい。
39の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。なかでもメチレン基が好ましい。
(d−2)成分としては、例えば、オクチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、デシルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オレイルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアルキルジメチルアミノ酢酸ベタインが挙げられる。
これらの(d−2)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(d−2)成分としては、従来公知の製造方法で合成されたものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインの市販品として、例えば、三洋化成工業株式会社製「レボンLD−36」(商品名)、東邦化学工業株式会社製「オバゾリンLB−SF」(商品名)が挙げられる。ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタインの市販品としては、花王株式会社製「アンヒトール86B」(商品名)が挙げられる。
Figure 0006738680
式(d−3)中、R41は炭素数7〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数7〜19の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基であり、R42は炭素数1〜5のアルキレン基であり、R43及びR44はそれぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R45は水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。
41の炭素数は、7〜22であり、7〜17が好ましく、9〜17がより好ましく、11〜15がさらに好ましい。また、R41としては、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。R41の炭素数7〜22のアルキル基としては、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基が挙げられる。
42は、炭素数1〜5のアルキレン基であり、炭素数1〜3のアルキレン基が好ましく、炭素数3のアルキレン基がより好ましい。R42の炭素数1〜5のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基が挙げられる。
43及びR44は、それぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R43及びR44の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。なかでもメチル基がより好ましい。さらに、R43及びR44の両方がメチル基であることがより好ましい。
45は、水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基であり、水酸基で置換されてもよい炭素数3の直鎖アルキレン基が好ましく、水酸基で置換された炭素数3の直鎖アルキレン基がより好ましい。R45の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。なかでも2−ヒドロキシプロピレン基が好ましい。
(d−3)成分としては、例えば、オクタン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、デカン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ステアリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、オレイン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン等の脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタインが挙げられる。
これらの(d−3)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(d−3)成分としては、従来公知の製造方法で合成されたものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。
Figure 0006738680
式(d−4)中、R46は炭素数7〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜20の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基であり、R47及びR48はそれぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R49は水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。
46の炭素数は、7〜22であり、8〜18が好ましく、10〜18がより好ましく、12〜18がさらに好ましく、12〜16が特に好ましい。また、R46としては、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。R46の炭素数7〜22のアルキル基としては、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基が挙げられる。
47及びR48は、それぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R47及びR48の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。なかでもメチル基がより好ましい。さらに、R47及びR48の両方がメチル基であることがより好ましい。
49は、水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基であり、炭素数3の直鎖アルキレン基が好ましく、水酸基で置換された炭素数3の直鎖アルキレン基がより好ましい。R49の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。なかでも、2−ヒドロキシプロピレン基が好ましい。
アミノ酸型両性界面活性剤は、以下の一般式(d−5)で表されるものが好ましい。
Figure 0006738680
式(d−5)中、R50は直鎖または分岐鎖の1〜22の炭素原子を有するアルキル基、直鎖または分岐鎖の1〜22の炭素原子を有するアルケニル基、−(CHCHNH)52、又は−(CHCHNH)COR53である。R51は水素原子、−(CHCOOM、−(CHCHNH)54、又は−(CHCHNH)COR55である。R52及びR54はそれぞれ独立に水素原子、直鎖または分岐鎖の1〜22の炭素原子を有するアルキル基、又は直鎖または分岐鎖の1〜22の炭素原子を有するアルケニル基である。R53及びR55はそれぞれ独立に直鎖または分岐鎖の1〜22の炭素原子を有するアルキル基、又は直鎖または分岐鎖の1〜22の炭素原子を有するアルケニル基である。s〜xはそれぞれ独立して1〜4の整数である。M及びMはそれぞれ独立して水素原子、アルカリ金属イオン、アンモニウム、炭素数2〜3のアルカノール基を有するモノ、ジあるいはトリアルカノールアミン、炭素数1〜5のアルキル基、置換アンモニウムより誘導されるカチオン及び塩基性アミノ基より誘導されるカチオンのいずれかである。
50のアルキル基、アルケニル基は置換基を有していてもよい。該置換基としては、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、カルボキシエトキシ基等が挙げられる。
その他アミノ酸型両性界面活性剤としては、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム等が挙げられる。
(D)成分としては、なかでも、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、ラウリルアミノエチルグリシンナトリウム、塩化アルキルジアミノエチルグリシン、ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキシエチルエチレンジアミン2ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウリルアミドプロピルヒドロキシスルホベタイン(ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン)、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−アルキルピロリドン等が好ましい。
(D)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(D)成分の含有量は、薄葉紙用薬剤の総質量に対し、0.05〜3.0質量%が好ましく、0.1〜2.0質量%がより好ましい。
(D)成分の含有量を上記下限値以上とすると、粘度の経時安定性を向上しやすい。
(D)成分の含有量を上記上限値以下とすると、薄葉紙用薬剤としての使用に適した粘度にすることができ、粘度の経時安定性を向上しやすい。
(C)成分/(D)成分で表される質量比(以下、C/D比ともいう)は、50/5099.9/0.1が好ましく、70/30〜97/3がより好ましい。
C/D比を上記下限値以上とすると、風合いを向上しやすくなる。
C/D比を上記上限値以下とすると、液安定性を高めやすくなる。
{(C)成分+(D)成分}/{(A)成分+(B)成分}で表される質量比(以下、(C+D)/(A+B)比ともいう)は、0.1/99.9〜20/80が好ましく、1/99〜10/90がより好ましい。
(C+D)/(A+B)比を上記下限値以上とすると、風合いを向上しやすくなる。
(C+D)/(A+B)比を上記上限値以下とすると、液安定性を高めやすくなる。
溶媒としては、水が挙げられる。
水の含有量は、薄葉紙用薬剤の総質量に対し、5〜30質量%が好ましく、8〜25質量%がより好ましい。
水の含有量を上記下限値以上とすると、液安定性を向上しやすい。
水の含有量を上記上限値以下とすると、風合い(柔らか感、滑らか感、しっとり感、スベスベ感)を向上しやすい。
アニオン界面活性剤としては、例えば以下の(1)〜(12)が挙げられる。
(1)炭素数8〜18のアルキル基を有する直鎖状又は分岐鎖状のアルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS又はABS)。
(2)炭素数10〜20のアルカンスルホン酸塩。
(3)炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸塩(AOS)。
(4)炭素数10〜20のアルキル硫酸塩又はアルケニル硫酸塩(AS)。
(5)炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシド(EO)とプロピレンオキシド(PO)(EO/POのモル比が0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均0.5〜10モル付加した炭素数10〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩(AES)。
(6)炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(EO/POのモル比が0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均3〜30モル付加した炭素数10〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル硫酸塩。
(7)炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(EO/POのモル比が0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均0.5〜10モル付加した炭素数10〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩。
(8)炭素数10〜20のアルキルグリセリルエーテルスルホン酸のようなアルキル多価アルコールエーテル硫酸塩。
(9)長鎖モノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキルリン酸塩。
(10)ポリオキシエチレンモノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキルリン酸塩。
(11)石鹸。平均炭素数が10〜20(好ましくは炭素数12〜18)の高級脂肪酸塩。
(12)α−スルホ脂肪酸エステル塩(MES)。
上記で例示した以外のアニオン界面活性剤を用いてもよい。例えば、アルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸塩又はアルケニルアミドエーテルカルボン酸塩、アシルアミノカルボン酸塩等のカルボン酸型アニオン界面活性剤;アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル塩等のリン酸エステル型アニオン界面活性剤等が挙げられる。
アニオン界面活性剤の塩の形態としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩;アンモニウム塩等が挙げられる。中でも、アルカリ金属塩が好ましい。
アニオン界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
ノニオン界面活性剤としては、例えば以下の(1)〜(8)が挙げられる。
(1)炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキシドを平均3〜30モル、好ましくは3〜20モル、さらに好ましくは5〜20モル付加したポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル。この中でも、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル(又はアルケニル)エーテルが好適である。ここで使用される脂肪族アルコールとしては、第1級アルコールや、第2級アルコールが挙げられる。また、そのアルキル基は、分岐鎖を有していてもよい。脂肪族アルコールとしては、第1級アルコールが好ましい。
(2)ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル。
(3)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間にアルキレンオキシドが付加した脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート。
(4)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。
(5)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル。
(6)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル。
(7)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。
(8)グリセリン脂肪酸エステル。
ノニオン界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
ポリシロキサンとしては、例えば、ジメチルシリコーン、ジメチルシリコーンエマルジョン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アミド変性シリコーン、フェニル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、無機フィラー複合コンパウンド型シリコーン、カチオン性シリコーン及びこれらの混合物が挙げられる。ポリシロキサンを配合することで、薄葉紙の摩擦を低減し、さらさら感を向上できる。
なかでも、ジメチルシリコーン、ジメチルシリコーンエマルジョン、無機フィラー複合コンパウンド型シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン又はこれらの混合物が好ましい。このようなポリシロキサンを配合することで、風合い改善効果のさらなる向上が図れる。さらに、ポリシロキサンとしては、ジメチルシリコーン、ジメチルシリコーンエマルジョン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン又はこれらの混合物がより好ましい。このようなポリシロキサンを配合することで、製造時又は薄葉紙の処理時における薄葉紙用薬剤の泡立ちを抑制できると共に、薄葉紙用薬剤の液安定性の向上が図れる。
ポリシロキサンは、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
油性成分としては、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素類、ミツロウ等のろう類、ヒマシ油、パーム油、ヤシ油、オリーブ油等の植物油、卵黄油、ラード等の動物油等が挙げられる。中でも、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素類が好ましく、流動パラフィン、ワセリンが特に好ましい。このような油性成分を配合することで、薄葉紙の滑らかさを向上すると共に保湿力を向上する。加えて、薄葉紙への塗布等の処理工程において、薄葉紙用薬剤の泡立ちを抑制できる。
油性成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
消泡剤としては、ポリシロキサン以外にもエタノール等が挙げられる。消泡剤を配合することで、製造時又は薄葉紙の処理時における薄葉紙用薬剤の泡立ちを抑制できる。
消泡剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
防腐剤としては、例えば、安息香酸塩、メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のオキシ安息香酸系;ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)−S−トリアジンに代表される有機窒素系;1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン、N−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン等に代表される有機窒素硫黄系;1,2−ビス(ブロモアセトキシ)エタン、2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド、ビストリブロモメチルスルホンに代表されるような有機ブロム系;3−ヨード−2−プロピニルN−ブチルカーバメイトに代表されるような有機ヨード系;4,5−ジクロロ−1,2−ジチオール−3−オンに代表されるような有機硫黄系等の化合物を用いた防腐剤を用いることができる。
防腐剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
各成分の含有量の合計は、100質量%を超えない。
本発明の薄葉紙用薬剤は、(A)成分、(B)成分、必要に応じて任意成分を混合して調製することができる。
本発明の薄葉紙用薬剤は、トイレットペーパーやティッシュペーパー等の薄葉紙に含浸または塗布させて使用することができる。
本発明の薄葉紙用薬剤は、(A)成分としてグリセリンを含み、(B1)成分としてポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−6、カチオン化デンプン、カチオン化セルロース、ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、及びポリ塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムからなる群から選択される少なくとも1種を含み、(B2)成分として−SOH若しくはその塩、又は−OSOH若しくはその塩を有するポリマーを含むことが好ましい。
本発明の薄葉紙用薬剤は、(A)成分としてグリセリンを含み、(B3)成分として(メタ)アクリル酸、マレイン酸、−SOH若しくはその塩を有するモノマー、又は−OSOH若しくはその塩を有するモノマーと、塩化ジメチルジアリルアンモニウム、(メタ)アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウムクロライド、又は塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムとを含むモノマー混合物から誘導されるポリマーを含むことが好ましい。
本発明の薄葉紙用薬剤は、(A)成分としてグリセリンを含み、(B1)成分としてポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−6、カチオン化デンプン、カチオン化セルロース、ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、及びポリ塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムからなる群から選択される少なくとも1種を含み、(B2)成分として−SOH若しくはその塩、又は−OSOH若しくはその塩を有するポリマーを含み、(C)成分として(c−1)成分、(c−2)成分、及び(c−3)成分の混合物を含むことが好ましい。
本発明の薄葉紙用薬剤は、(A)成分としてグリセリンを含み、(B3)成分として(メタ)アクリル酸、マレイン酸、−SOH若しくはその塩を有するモノマー、又は−OSOH若しくはその塩を有するモノマーと、塩化ジメチルジアリルアンモニウム、(メタ)アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウムクロライド、又は塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムとを含むモノマー混合物から誘導されるポリマーを含み、(C)成分として(c−1)成分、(c−2)成分、及び(c−3)成分の混合物を含むことが好ましい。
本発明の薄葉紙用薬剤は、(A)成分としてグリセリンを含み、(B1)成分としてポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−6、カチオン化デンプン、カチオン化セルロース、ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、及びポリ塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムからなる群から選択される少なくとも1種を含み、(B2)成分として−SOH若しくはその塩、又は−OSOH若しくはその塩を有するポリマーを含み、(C)成分として(c−1)成分、(c−2)成分、及び(c−3)成分の混合物を含み、(D)成分として(d−2)成分を含むものが好ましい。
本発明の薄葉紙用薬剤は、(A)成分としてグリセリンを含み、(B3)成分として(メタ)アクリル酸、マレイン酸、−SOH若しくはその塩を有するモノマー、又は−OSOH若しくはその塩を有するモノマーと、塩化ジメチルジアリルアンモニウム、(メタ)アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウムクロライド、又は塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムとを含むモノマー混合物から誘導されるポリマーを含み、(C)成分として(c−1)成分、(c−2)成分、及び(c−3)成分の混合物を含み、(D)成分として(d−2)成分を含むものが好ましい。
本発明の薄葉紙用薬剤は、(A)成分としてグリセリン、及び1,3−プロパンジオールを含み、(B1)成分としてポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−6、カチオン化デンプン、カチオン化セルロース、ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、及びポリ塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムからなる群から選択される少なくとも1種を含み、(B2)成分として−SOH若しくはその塩、又は−OSOH若しくはその塩を有するポリマーを含み、(C)成分として(c−1)成分、(c−2)成分、及び(c−3)成分の混合物を含み、(D)成分として(d−2)成分を含むものが好ましい。
本発明の薄葉紙用薬剤は、(A)成分としてグリセリン、及び1,3−プロパンジオールを含み、(B3)成分として(メタ)アクリル酸、マレイン酸、−SOH若しくはその塩を有するモノマー、又は−OSOH若しくはその塩を有するモノマーと、塩化ジメチルジアリルアンモニウム、(メタ)アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウムクロライド、又は塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムとを含むモノマー混合物から誘導されるポリマーを含み、(C)成分として(c−1)成分、(c−2)成分、及び(c−3)成分の混合物を含み、(D)成分として(d−2)成分を含むものが好ましい。
<薄葉紙>
本発明の薄葉紙は、本発明の薄葉紙薬剤を薄葉紙に含浸させたものである。
薄葉紙用薬剤を適用する薄葉紙は特に限定されず、従来公知の抄紙法で得られた紙を用いることができる。薄葉紙用薬剤を適用する薄葉紙は、1プライであってもよいし、2プライ(2枚重ねで1組)、3プライ、4プライ又はそれ以上であってもよい。複数プライ(2プライ以上)とする場合、表面を構成する薄葉紙のみが薄葉紙用薬剤で処理されていてもよいし、全ての薄葉紙が薄葉紙用薬剤で処理されていてもよい。
薄葉紙とは、ごく薄く漉いた紙(和紙、洋紙)を意味し、好ましくは秤量10〜45g/m、さらに好ましくは10〜22g/mのものである。このような薄葉紙としては、トイレットペーパーやティッシュペーパー、ペーパータオル等の家庭用、食器、包装、衛生等の業務用に用いるものが挙げられ、好ましくは家庭用薄葉紙である。ここで、家庭用薄葉紙とは、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、ペーパータオル、生理用品、ちり紙等の総称とする。
そして、好ましくは本発明に適用する薄葉紙用薬剤をそのまま、又は必要に応じて水(好ましくはイオン交換水)で適宜希釈して二次処理剤とし、これを処理対象とする薄葉紙の表面に塗布し、乾燥すると、本発明の薄葉紙用薬剤で処理してなる薄葉紙が得られる。
薄葉紙用薬剤の塗布量は、水を除いた有効成分換算質量で、薄葉紙の乾燥重量に対して1〜50質量%、好ましくは5〜30質量%、さらには10〜25質量%とすることが好ましい。上記下限値以上とすることにより、目的とする風合い向上効果が向上する。上記上限値以下にすることにより、シワ等薄葉紙の外観を損なう傾向を抑制できる。また、経済的に有利である。
塗布方法は、従来公知の方法、例えば、ロール転写法、スプレー塗布法等の任意の方法を採用できる。中でも、塗布量の安定、品質の安定、歩留まり向上の観点から、ロール転写法が好ましい。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
各例の薄葉紙用薬剤の組成(含有量(質量%))を表1〜9に示す。
表中、空欄の配合成分がある場合、その配合成分は配合されていない。
本実施例において使用した原料は下記の通りである。
<成分(A)>
・A−1:グリセリン(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)。
・A−2:プロピレングリコール(旭硝子株式会社製)。
・A−3:ポリエチレングリコール(PEG♯300K、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)。
・A−4:1,3−プロパンジオール(Zemea Select プロパンジオール、DuPont Tate & Lyle BioProducts社製)。
<成分(B)>
[(B1)成分]
・B1−1:ポリクオタニウム−7(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/アクリル酸アミド共重合体)(MERQUAT740、ルーブリゾール社製、質量平均分子量約150,000)。
・B1−2:ポリクオタニウム−6(ジアリルジメチルアンモニウムクロリドの重合体)(MERQUAT−106、ルーブリゾール社製、質量平均分子量約15,000)。
・B1−3:カチオン化デンプン(デンプン糖ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル60%水溶液)(エキセルNL、日澱化学株式会社製)。
・B1−4:カチオン化セルロース(塩化 O−[2−ヒドロキシ−3(−トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース)(レオガードKGP、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)。
・B1−5:ポリ塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム。下記合成方法により合成されたもの。
(B1−5の合成)
撹拌機と窒素導入管の付いたガラス製反応容器にイオン交換水300gを入れ、系内の空気を十分に窒素置換し、撹拌しながら70℃に保った。ここに、事前に窒素でバブルしておいた塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムの33.3質量%水溶液300gと、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩の5.00質量%水溶液105gとを別々に同時に2時間かけて滴下した。滴下中も、反応容器内の溶液を70℃に保ち、撹拌し続けた。この溶液を、撹拌を続けながらさらに5時間70℃に保持してから、室温まで冷却した。得られた反応混合物をイオン交換水700gで希釈し、撹拌しているイソプロピルアルコール4kgとイソブチルアルコール4kgとの混合物に開放下で滴下した。得られた沈殿を採取し、50℃で減圧乾燥してポリ塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムを168g得た。
・B1−6:ポリエチレンイミン(エポミンL−18、株式会社日本触媒)。
・B1−7:ポリアリルアミン(PAA15C、質量平均分子量15000、日東紡績株式会社製)。
・B1−8:キトサン塩酸塩(LLWP、株式会社キミカ製)。
・B1−9:ポリガラクトサミン(アスペルギルス・パラシチクス(Aspergillus parasiticus)、ペシロマイセス(Paecilomyces)の培養分泌物より抽出)。
[(B2)成分]
・B2−1:フコイダン(ヤクルトフコイダン、ヤクルト薬品工業株式会社製)。
・B2−2:カラギーナン(カラギーナンK、三晶株式会社製)。
・B2−3:ポルフィラン(株式会社鍵庄製)。
・B2−4:NSF(ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、KFLOW S−110、第一工業製薬株式会社製)。
・B2−5:ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(ポリナスPS−5、東ソー株式会社製)。
・B2−6:ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(ポリナスPS−50、東ソー株式会社製)。
・B2−7:スルホン化ポリビニルアルコール(ゴーセネックスL−3266、日本合成化学工業株式会社製)。
・B2−8:スチレンスルホン酸ナトリウム/アクリルアミド共重合物(特開昭58−127703号公報の実施例1に準拠して作製したもの)。
(B2−8の合成)
あらかじめ窒素ガス置換された反応容器に脱ガスイオン交換水60重量部、メタ重亜硫酸ナトリウム1.278重量部を仕込み溶解させた。一方、脱ガスイオン交換水120重量部に、スチレンスルホン酸ナトリウム18.0重量部とアクリルアミド42.0重量部を溶解させ、モノマー水溶液を調整した。一方、脱ガスイオン交換水60重量部に、過硫酸アンモニウム1.278重量部を溶解させ、開始剤水溶液を調整した。反応容器内の温度が60℃に達したとき、反応容器内を攪拌しながら上記のモノマー水溶液および開始剤水溶液を30分間かけて滴下した。滴下終了後60℃下2時間攪拌を継続した後90℃まで昇温し、90℃にて2時間攪拌を継続して重合を完了させた。冷却ののち、20重量%の水溶性共重合体を得た。
・B2−9:2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム/アクリルアミド共重合物(モノマーとしてスチレンスルホン酸ナトリウムを2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウムに変更した以外はB2−8と同重量部で同様の方法で20重量%の水溶性共重合体を得た)。
・B2−10:スチレンスルホン酸ナトリウム/アクリル酸共重合物(モノマーとしてアクリルアミドをアクリル酸に変更した以外はB2−8と同重量部で同様の方法で20重量%の水溶性共重合体を得た)。
・B2−11:2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸/アクリル酸共重合物(アロンA−6020、東亞合成株式会社製)。
・B2−12:スルホン酸系アクリルポリマー(アクアリックGL−366、質量平均分子量6000、株式会社日本触媒製)。
・B2−13:ポリアクリル酸ナトリウム(アクアリックDL365、質量平均分子量5000、株式会社日本触媒製)。
[(B3)成分]
・B3−1:マレイン酸/ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/二酸化硫黄共重合体(PAS−84、ニットーボーメディカル株式会社製)。
・B3−2:ポリクオタニウム53(メタクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド/アクリル酸/アクリルアミドの共重合体)(MERQUAT2003PR、ルーブリゾール社製、質量平均分子量約1,500,000)。
・B3−3:2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム/塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム/アクリルアミド共重合物(モノマーとして2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウムを15重量部/塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムを5重量部、アクリルアミドを40重量部それぞれ使用した以外はB2−8と同様の方法で20重量%の水溶性共重合体を得た)。
・B3−4:2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム/塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム/アクリルアミド共重合物(モノマーとして2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウムを5重量部/塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムを15重量部、アクリルアミドを40重量部それぞれ使用した以外はB2−8と同様の方法で20重量%の水溶性共重合体を得た)。
[(B)成分の比較品]
・B’−1:プルラン(林原株式会社製、非イオン性多糖類)。
<成分(C)>
・C−1:カチオン界面活性剤(特開2003−12471号公報の実施例4に記載の化合物)。下記合成方法により合成されたもの。
(C−1の合成)
パーム油由来のステアリン酸メチル45質量%とオレイン酸メチル35質量%とパルミチン酸メチル20質量%とを含む脂肪酸低級アルキルエステルの混合物(ライオン株式会社、商品名「パステルM180」、「パステルM181」、「パステルM16」の混合物)785g(2.68モル)、トリエタノールアミン250g(1.68モル)、酸化マグネシウム0.52g、及び、14%水酸化ナトリウム水溶液3.71g(エステル交換触媒;モル比(ナトリウム化合物/マグネシウム化合物)=1.01/1、前記脂肪酸低級アルキルエステル及びトリエタノールアミンの総質量に対する触媒使用量:0.10質量%)を、攪拌器、分縮器、冷却器、温度計、及び、窒素導入管を備えた2Lの4つ口フラスコに仕込んだ。窒素置換を行った後、窒素を0.52L/minの流量で流しておいた。1.5℃/minの速度で190℃まで昇温して、6時間反応させた。未反応メチルエステルが1質量%以下であることを確認し、反応を停止した。得られた生成物から触媒由来である脂肪酸塩をろ過除去し、中間体のアルカノールアミンエステルを得た。アミン価を測定し、分子量を求めると582であった。
得られたアルカノールアミンエステル(分子量582)270g(0.464モル)を、温度計、滴下ロート及び冷却器を備えた4つ口フラスコに入れ窒素置換した。次いで、85℃に加熱し、ジメチル硫酸57.4g(0.455モル)を1時間かけて滴下した。ジメチル硫酸滴下終了後、95℃に保ち1時間攪拌した。反応終了後、約62gのイソプロパノールを滴下しながら冷却し、イソプロパノール溶液を調製し、C−1を得た。すべての操作は窒素微量流通下で行った。
・C−2:塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(リポカード2HP−75、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)。
・C−3:塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(リポカードT−800、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)。
・C−4:塩化オレイルビス(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウム(リポカードO/12、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)。
・C’−1:ラウリルリン酸(フォスファノールML−200、東邦化学工業株式会社製)。
・C’−2:ポリオキシエチレンセチルエーテル(オキシエチレン基の平均付加モル数:30)(エマレックス130、日本エマルジョン株式会社製)。
<成分(D)>
・D−1:ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(NIKKOL AM−301、日光ケミカルズ株式会社製)。
・D−2:ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(エナジコールL−30B、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)。
・D−3:ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン(ソフタゾリンLSB−R、川研ファインケミカル株式会社製)。
・D−4:2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン(エナジコールC40H、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)。
・D−5:N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム(アミソフトLS−11、味の素ヘルシーサプライ株式会社製)。
<実施例1〜89、比較例1〜7>
表1〜9に記載の組成に従い、各成分を混合して、各例の薄葉紙用薬剤を調整した。
得られた薄葉紙用薬剤について、風合い(柔らか感、滑らか感、しっとり感、スベスベ感)の評価、及び低湿度におけるしっとり感の評価を行った。一部の実施例については液安定性についての評価も行った。得られた結果を表1〜9に併記する。
[風合い評価]
各例の薄葉紙用薬剤を40℃の恒温槽で2時間加温した。未処理のティシューペーパー(未処理薄葉紙:坪量12g/mの2プライ品、大王製紙株式会社製のティシューペーパー「エリエール」(商品名)、寸法;縦197mm×横229mm)に、均一に塗布した後、恒温恒湿室(温度25℃、湿度65%RH)内で24時間放置し、評価用薄葉紙を得た。薄葉紙用薬剤の塗布量は、前記評価用薄葉紙の質量が、前記未処理薄葉紙の質量の120%となるように調整した。このように得られた評価用薄葉紙について、風合いを評価した。
薄葉紙風合い評価は、5人のパネラが、評価用薄葉紙の柔らか感、滑らか感、しっとり感、スベスベ感について、官能評価を行った。官能評価は、下記評価基準に従い、評価用薄葉紙と未処理薄葉紙との比較により評価した。
≪評価基準≫
対象品に比べ、極めて良好 :4点
対象品に比べ、良好 :3点
対象品に比べ、やや良好 :2点
対象品と同等以下 :1点
そして、この得られた5人分の点数を合計し、以下の基準で◎〜×を判定した。
≪判定基準≫
合計17点以上〜20点 :◎
合計14点以上〜17点未満 :○〜◎
合計11点以上〜14点未満 :○
合計8点以上〜11点未満 :△
合計5点以上〜8点未満 :×
[低湿度条件での薄葉紙しっとり感評価]
各例の薄葉紙用薬剤を40℃の恒温槽で2時間加温した。未処理のティシューペーパー(未処理薄葉紙:坪量12g/mの2プライ品、大王製紙株式会社製のティシューペーパー「エリエール」(商品名)、寸法;縦197mm×横229mm)に、均一に塗布した後、恒温恒湿室(温度25℃、湿度25%RH)内で24時間放置し、評価用薄葉紙を得た。薄葉紙用薬剤の塗布量は、前記評価用薄葉紙の質量が、前記未処理薄葉紙の質量の120%となるように調整した。このように得られた評価用薄葉紙について、しっとり感の風合いを評価した。
薄葉紙風合い評価は、5人のパネラが、評価用薄葉紙のしっとり感について、官能評価を行った。官能評価は、下記評価基準に従い、評価用薄葉紙と未処理薄葉紙との比較により評価した。
≪評価基準≫
対象品に比べ、極めて良好 :4点
対象品に比べ、良好 :3点
対象品に比べ、やや良好 :2点
対象品と同等以下 :1点
そして、この得られた5人分の点数を合計し、以下の基準で◎〜×を判定した。
≪判定基準≫
合計17点以上〜20点 :◎
合計14点以上〜17点未満 :○〜◎
合計11点以上〜14点未満 :○
合計8点以上〜11点未満 :△
合計5点以上〜8点未満 :×
[液安定性の評価]
前記調整した薄葉紙用薬剤をB型粘度計(TOKIMEC製)により、1000mPa・s未満はNo.2ロータ、1000〜4000mPa・sはNo.3ロータを用い、30rpmで30秒後の値を読み取り、粘度を測定した。
続いて、100mLのサンプル瓶に前記調製した薄葉紙用薬剤を100g入れ、40℃の恒温槽で2時間保存し、その後、B型粘度計(TOKIMEC製)により、1000mPa・s未満はNo.2ロータ、1000〜4000mPa・sはNo.3ロータを用い、30rpmで30秒後の値を読み取り、粘度を測定した。
40℃の恒温槽で2時間保存する前の粘度と、40℃の恒温槽で2時間保存した後の粘度との差を比較し、以下の判定基準で○〜×を評価した。
≪判定基準≫
粘度差が20未満 :○
粘度差が20以上100未満 :△
粘度差が100以上 :×
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本発明を適用した実施例1〜89の薄葉紙用薬剤は、風合いに優れ、低湿度におけるしっとり感にも優れていた。
(B)成分を含まない比較例1では、スベスベ感において劣り、かつ低湿度におけるしっとり感においても劣っていた。
(A)成分を含まない比較例2では、柔らか感、滑らか感、しっとり感、スベスベ感のいずれにおいても劣り、且つ低湿度におけるしっとり感においても劣っていた。
(B1)成分を含むが(B2)成分を含まない比較例3では、低湿度におけるしっとり感において劣っていた。
(B2)成分を含むが(B1)成分を含まない比較例4では、スベスベ感において劣っていた。
(B)成分を非イオン性ポリマーに変更した比較例5では、スベスベ感において劣り、且つ低湿度でのしっとり感においても劣っていた。
B/A比が0.0005/99.9995未満である比較例6では、スベスベ感に劣り、かつ低湿度におけるしっとり感においても劣っていた。
B/A比が5/95超である比較例7は、滑らか感、スベスベ感において劣り、かつ低湿度におけるしっとり感においても劣っていた。

Claims (4)

  1. (A)成分:質量平均分子量2000未満のポリヒドロキシ化合物と、(B)成分:質量平均分子量2000以上の水溶性のイオン性ポリマーと、(C)成分:質量平均分子量2000未満のカチオン界面活性剤と、を含む薄葉紙用薬剤であって、
    前記(B)成分は、(B1)成分:カチオン性ポリマーと(B2)成分:アニオン性ポリマーとを含むか、又は(B3)成分:両性ポリマーを含み、
    (B)成分/(A)成分で表される質量比が、0.0005/99.9995〜5/95であり、
    (C)成分/{(A)成分+(B)成分}で表される質量比が、0.1/99.9〜20/80である、薄葉紙用薬剤。
  2. さらに(D)成分:質量平均分子量2000未満の両性界面活性剤を含み、
    (C)成分/(D)成分で表される質量比が50/50〜99.9/0.1であり、
    {(C)成分+(D)成分}/{(A)成分+(B)成分}で表される質量比が0.1/99.9〜20/80である、請求項に記載の薄葉紙用薬剤。
  3. 前記(A)成分が、グリセリン及び1,3−プロパンジオールを含み、
    グリセリン/1,3−プロパンジオールで表される質量比が70/30〜99/1である、請求項1又は2のいずれか一項に記載の薄葉紙用薬剤。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の薄葉紙用薬剤を含む薄葉紙。
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