JP6738080B2 - 折戸パネル、並びに、建屋外構造物 - Google Patents
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Description
さらに、建屋本体と隣接する空間を囲繞する側壁部は、展開した状態から畳んだ状態へ移行可能な構造となっており、側壁部を畳んだ状態とすることで、屋根部の下方に位置する空間を外部に開放された状態とすることができる。
すなわち、折戸を全て閉じた状態(展開した状態)とすると、ガーデンルームの下方側の空間を仕切った状態とすることが可能となり、折り畳んで躯体(家屋の壁)の近傍までスライド移動させると、ガーデンルームを開放した状態にすることが可能となっている。
言い換えると、折戸の上側部分の一部と下側部分の一部とは、それぞれ上レールと下レールと係合した状態となっており、これらに対して移動可能な状態で取り付けられている。
具体的に説明すると、折戸を折り畳んだ状態とした場合、折戸の大部分は上レールと下レールの間に位置する部分から、外側へ移動することとなる。このことにより、折戸のうちで突起の突出口となる部分もまた、上レールと下レールの間からその外側へと移動することとなる。
そして、突起が勢いよく突出し、床面等に当接してしまうと、それに起因して突起が破損してしまうおそれがある。
また、そのような折戸パネルを使用する建屋外構造物を提供することを課題とする。
その上で、本発明の折戸パネルは、突出規制部を有しており、この突出規制部が突出体部と係合及び係合解除が可能な係合体部を備えた構造となっている。そして、展開状態から折畳状態への切り替えに伴って、係合体部が係合可能位置へ移動し、突出体部と係合体部が係合することで、突出体部の突出位置と退入位置の間での移動が阻止される。
つまり、本発明の折戸パネルは、展開状態で開錠姿勢をとる状態から折畳状態へ切り替えたとき、突出体部と突出規制部(係合体部)が係合し、突出体部が移動できなくなる構造となっている。このことから、折畳状態時に誤って開錠姿勢から施錠姿勢へ移行してしまうことがなく、折畳状態での誤った操作に起因する錠機構(突出体部)の破損を防止できる。
また、仮にいずれか一方が破損したとしても、他方によって施錠が可能となるので、折戸パネルが即座に使用不用となってしまうことが無く、利便性が高い。
具体的に説明すると、展開状態において施錠姿勢から開錠姿勢へ移行するとき、本来であれば突出体部が突出位置から退入位置まで移動するべきところ、使用者が正常な操作をしない等の理由により、突出体部が退入位置まで移動しない状態となる可能性がある。すなわち、退入位置よりもやや突出位置よりとなる位置に突出体部が配されてしまったまま、展開状態から折畳状態への切り替えが行われる可能性がある。
しかしながら、上記の構成によると、突出体部が本来の位置から上下方向にややずれた状態であっても、突出体部を係合体部と係合させることができるので、このような場合であっても、突出体部を移動できない状態とすることができる。このことから、より確実に突出体部を移動できない状態とすることが可能となる。言い換えると、より確実に錠機構(突出体部)の破損を防止できる。
なお、本実施形態における「密着」とは、隙間なく接触する構成に加え、誤差等による僅かな隙間(例えば、0.1mm程度)を空けて接触するものを含むものとする。
すなわち、操作部が、連動片部を介して移動体部に取り付けられており、且つ、連動片部とロック係合片が連動する構造となっている。そして、連動片部の初期移動に連動してロック係合片が姿勢変更した後、連動片部のその後の移動に伴って移動体部が移動する構造となっている。
ここで、仮に操作部が移動体部に他部材を介さず直接固定され、操作部の移動距離がそのまま移動体部の移動距離となるような構造である場合、使用者が勢いよく操作部を移動させると、移動体部もまた勢いよく移動する。この場合、移動体部と連動する突出体部もまた、勢いよく突出することとなるので、突出した突出体部が外部の部材等に当接した場合に破損してしまう可能性が高くなる。
これに対し、上記したような構造によると、使用者が勢いよく操作部を移動させた場合であっても、連動片部とロック係合片の連動動作や、連動片部と移動体部の連動動作によって勢いが抑制されるので、突出体部の急速な突出を防止できる。
なお、作図の都合上、透光性部材3bの一部のみに符号を付し、他の透光性部材3bへの符号を省略する。
また、この屋根部3によって形成されるガーデンルーム1の屋根面は、住宅2の外壁面と隣接する位置から外側に離れるにつれて下り勾配となる傾斜面となっている。
本実施形態のガーデンルーム1では、住宅2の外壁と隣接する位置から外側へ向かって延びる第1側壁部4aと、第1側壁部4aと離間対向する第2側壁部4bと、第1側壁部4aの外側端部近傍から第2側壁部4bの外側端部近傍までの間で延びる第3側壁部4cからなる3つの側壁部4を備えた構成となっている。
より具体的には、上側レール6は、住宅2の外壁近傍から支柱部9の間、又は2つの支柱部9の間で延びる梁等の部分に固定されており、下側レール7は、住宅2の外壁近傍から支柱部9の間、又は2つの支柱部9の間に位置する土台部5の一部に固定された状態となっている。
そして、上側レール6と下側レール7は、いずれも折戸パネル8の一部が嵌り込む溝状部分を有する構造となっている。
なお、この透明パネル部材22は、上記した透光性部材3bと同様に、光を透過する板状体であり、ポリカーボネートやアクリル等を原料とする樹脂板、有機ELパネル、ガラス板等を好適に採用することができる。
より具体的には、それぞれの立桟形成部材28は、透明パネル部材22を嵌め込むためのパネル嵌入部32が側方側を向いた状態(図4で示される状態)から、ガーデンルーム1の内部空間側を向いた状態(図5で示される状態)へと移行することができる。なお、図5において「内部空間側」とは、図5(a)の上側であり、図5(b)の奥側となっている。
つまり、中央立桟部15は、立桟形成部材28の一方が、平面視で時計回りに略90度回動し、他方が、平面視で反時計回りに90度回動することが可能となっている。
つまり、折戸パネル8は、上記した第1のパネル体と第2のパネル体とが互いに回動可能な状態で連結されている。このことから、折戸パネル8は、展開状態における幅方向の中心位置(展開状態で2つのパネル体の境界となる部分)から折り曲げられたように、折り畳んだ状態とすることができる。その結果、2つの透明パネル部材22(パネル体)の並列方向がそれぞれの幅方向と同方向となる展開状態と、2つの透明パネル部材22(パネル体)の並列方向がそれぞれの厚さ方向と同方向となる折畳状態とを切り替え可能となっている。
すなわち、折戸パネル8の両側端のうちの一方側に位置する右側端立桟部17の上端側近傍に位置する部分と、他方側に位置する左側端立桟部20の上端側近傍に位置する部分には、上側レール6の溝状部分に嵌り込むレール係合部(図示しない)が設けられている。
さらに、折戸パネル8の両側端のうちの一方側に位置する右側端立桟部17の下端側近傍に位置する部分と、左側端立桟部20の下端側近傍に位置する部分には、下側レール7の溝状部分に嵌り込むレール係合部(図示しない)が設けられている。
このことから、折戸パネル8は、2つのレールに沿ってスライド移動が可能な状態に取り付けられている。
なお、以下の説明では、折戸パネル8を開錠姿勢から施錠姿勢へと移行させる操作を施錠動作とも称し、施錠姿勢から開錠姿勢へと移行させる操作を開錠動作とも称する。
この錠操作部45は、枠部50と操作片部51を備えた構造となっており、操作片部51が枠部50に対して相対移動が可能な状態なっている。つまり、操作片部51を手動で上下方向へ動かすことが可能となっており、開錠動作や施錠動作を実施可能な構造となっている。
この上側取手部46と下側取手部47は、上下方向へ動かすことが可能となっており、上側取手部46又は下側取手部47を手動で上下に動かすことで、開錠動作や施錠動作を実施可能な構造となっている。
第1外枠形成部材55及び第2外枠形成部材57、これらを連結する立桟連結部材29について以下でそれぞれ説明する。
つまり、連結部材係合部65は、内側面が丸みを帯びた形状となる長溝となっている。
この緩衝部材取付部66もまた、第1外枠形成部材55の長手方向に沿って延びており、より詳細には、第1外枠形成部材55の長手方向における片側端部から他方側端部に至るまでの間で延びている。
つまり、緩衝部材取付部66は、断面形状が略T字状で延びる溝状の部分となっている。
このパネル部材取付部67もまた、外側に位置する比較的幅の狭い部分と、内側に位置する比較的幅の広い部分とが一体となっている。そして、外側端部に位置する幅の狭い部分の外側から内側へ向かう方向の長さは、内側に位置する幅の広い部分における同方向の長さよりも非常に短くなっている。
このパネル部材取付部67もまた、第1外枠形成部材55の長手方向に沿って延びており、より詳細には、第1外枠形成部材55の長手方向における片側端部から他方側端部に至るまでの間で延びている。
なお、この第2外枠形成部材57は、第1外枠形成部材55とは異なり、錠操作部挿通孔71、上部取手挿通孔72、下部取手挿通孔73が形成されていない部材となっている。
この第1枠片係合部80は、断面形状が略L字状で延びる突起となっている。すなわち、第2外枠形成片78側(図13では下側)へ突出する基端側板部80aと、この基端側板部80aの突出端側を屈曲して形成される先端側板部80bとを備えた構造となっておりこれらが略直角に交わる状態となっている。言い換えると、第1枠片係合部80は断面形状が屈曲して延びる板状体となっている。
この第2枠片係合部81もまた、断面形状が略L字状で延びる突起となっている。すなわち、第1外枠形成片76側(図13では上側)へ突出する基端側の基端側板部81aと、この基端側板部81aの突出端側を屈曲させて形成される先端側板部81bとを備えた構造となっており、これらが略直角に交わる状態となっている。言い換えると、第2枠片係合部81は断面形状が屈曲して延びる板状体となっている。
この第2枠片係合部81は、上記した第1枠片係合部80と係合可能な突起部分であり、第1外枠形成片76と第2外枠形成片78とを一体に固定して第2外枠形成部材57を形成するとき、第1枠片係合部80と第2枠片係合部81とが係合した状態となる(図12参照)。
連結片部86は、断面形状が略C字状で延びる部分であり、図4、図5で示されるように、第1外枠形成部材55と第2外枠形成部材57のそれぞれの連結部材係合部65に挿入可能な形状となっている。
すなわち、立桟連結部材29は、図14で示されるように、2つの連結片部86が、基端板部84と2つの連結板片部85によって形成される板状体によって連結された状態となっている。なお、2つの連結板片部85は、基端板部84の短手方向における両端側のそれぞれを屈曲させて形成される部分であり、より詳細には、両端側のそれぞれを基端板部84の厚さ方向における一方側へ屈曲させた形状となっている。
そして、この鋸歯状部107の側面のうちの1つであり、厚さ方向における片側端部に位置する側面には、複数段からなる突出体側段部107a(段部)が形成された状態となっている。
そして、この突出体側段部107aは、上下方向で隣接する段のうち、上方に位置する段の下端部分と、下方に位置する段の上端部分とが連続した状態となっている。すなわち、上方に位置する段の下端部分と、下方に位置する段の上端部分のうちで最も内側に位置する部分とが、上下方向で連続した状態となっている。
この露出窓部127は、開口形状が四角形状の貫通孔となっており、突出規制部101(図18等参照)を形成したとき、後述するガイド突起部131の一部を露出させる部分となる。
また、図22で示されるように、トリガー配置空間132の内周面のうち、深さ方向(図22におけるX方向で奥側へ向かう方向)における外側端部には、トリガー配置空間132の内周面をさらに外側に窪ませて形成される付勢部材配置部133が形成されている。
これらのガイド溝135は、いずれもガイド突起部131の内側面から外側面側に向かって窪んだ部分であり、ガイド突起部131の突出端面と内側面が位置する部分において、外部と連続する溝となっている。
この付勢部材配置部133は、その形状が横倒姿勢をとる円柱状の空間となっており、換言すると、断面形状が略円形で側方に延びる空間となっている。すなわち、付勢部材配置部133は、トリガー配置空間132の最深部をさらに窪ませた部分でもある。
本実施形態では、2つの付勢部材配置部133が上下方向で間隔を空けて並列配置された状態となっている。
さらに、このトリガー本体部140では、図24で示されるように、取付用突起142が形成された側面とは異なる側面であり、異なる方向で離間対向する2つの側面を貫通する棒体取付孔143が形成されている。
そして、このトリガー側段部141aは、上下方向で隣接する段のうち、上方に位置する段の下端部分と、下方に位置する段の上端部分とが連続した状態となっている。すなわち、上方に位置する段の下端部分のうちで最も内側(背面側)に位置する部分と、下方に位置する段の上端部分とが、上下方向で連続した状態となっている。
付勢部材配置部144は、略トーラス状となる窪み部分であり、周囲よりも窪んだ部分と、周囲を窪んだ部分で囲まれた略円柱状の部分とを備えた構造となっている。
この付勢部材配置部144は、棒体取付孔143の上方と、棒体取付孔143の下方のそれぞれに一つずつ形成されている。言い換えると、2つの棒体取付孔143の間に、棒体取付孔143の略六角形状の開口が位置している。
突出規制部101は、図19、図25で示されるように、第1箱体形成片120と第2箱体形成片121によって形成される箱体の内部に、トリガー部材115と付勢部材123を収納して形成されるものである。
ここで、トリガーガイド部128の幅方向の長さは、図19等で示されるように、トリガー配置空間132の幅方向の長さと略同一となっており、トリガー部材115の下方側一部を略丁度嵌め込むことが可能となっている。
そのため、外力が加わらない自然状態では、図26(a)で示されるように、トリガー部材115が前方よりの位置である係合可能位置に配された状態となる。なお、この係合可能位置は、厚さ方向(図26の左右方向)におけるトリガー挿通孔126が位置する端部より(図26の左端より)の位置である。そして、トリガー部材115がこの係合可能位置に配されることで、トリガー本体部140の大部分と、鋸歯係合部141の一部でありトリガー側段部141aが形成されている部分とが、突出体挿通孔113の下方側に位置した状態となる。
つまり、突出体挿通孔113は、内部空間形成部125、トリガーガイド部128、トリガー配置空間132が一体となって形成される内部空間と連通する孔となっている。
これに対して、トリガー側段部141aの各段は、上記したように、最も下方に位置する部分が最も外側まで突出しており、下端部分から上方に向かうにつれて内側へ近づいていく傾斜面が形成されている。
したがって、突出体側段部107aを構成する段の上端面と、トリガー側段部141aを構成する段の下端面とが面接触し、且つ、突出体側段部107aを構成する段の傾斜面とトリガー側段部141aを構成する段の傾斜面とが面接触した状態となる。
つまり、鋸歯状部107の突出体側段部107aが形成されている面の少なくとも一部と、鋸歯係合部141のトリガー側段部141aが形成されている面の少なくとも一部とが隙間なく密着(又は僅かに隙間を空けて密着)し、これらが係合した状態となる。
具体的に説明すると、上記したように、トリガー部材115は、取付用突起142がガイド溝135に挿入された状態で取り付けられていることから(図25等参照)、前後方向(図27における左右方向)にのみ移動可能であり、上下方向へ移動しない状態で取り付けられている。
加えて、上記したように、突出体側段部107aとトリガー側段部141aとを係合させたとき、それぞれが上下方向に垂直な面となる突出体側段部107aを構成する段の上端面と、トリガー側段部141aを構成する段の下端面とを密着(当接)させていることから、上下方向に沿う方向に力が加わっても、突出体側段部107aとトリガー側段部141aの係合が解除されない状態となっている。
この状態では、トリガー部材115の鋸歯係合部141が突出体挿通孔113の下方側に位置していない状態となるので、突出体挿通孔113に挿通された鋸歯状部107と接触しない状態となる。すなわち、鋸歯状部107のうちで突出規制部101の内部に配置された部分は、突出体挿通孔113から挿通されており、突出体挿通孔113の開口部分から下方へ突出したような状態となっている。そのため、トリガー部材115の鋸歯係合部141が突出体挿通孔113の下方側に位置していない場合、鋸歯状部107とトリガー部材115が接触しない。
そして、鋸歯状部107と鋸歯係合部141が接触していない状態では、トリガー部材115によって上側突出体部100の移動が阻止されることが無く、上側突出体部100が上下方向への移動が可能となる。
このガイド部材90には、図28で示されるように、開口形状が円形でガイド部材90を上下方向に貫通する貫通孔である伝達棒挿通孔150が設けられている。この伝達棒挿通孔150は、長手方向(図28の手前側から奥側(又は奥側から手前側)へ向かう方向)における片側端部よりの位置と、他方側端部よりの位置にそれぞれ形成されている。
この錠連動部155は、図29で示されるように、その一部が枠部50を形成する固定枠形成部材160と、操作片部51と連動して昇降移動する移動体形成部材161と、外部連結部162とを備えた構造となっている。
そして、上記したように、この錠連動部155を第1外枠形成部材55の内部に配したとき、枠部50と操作片部51とが、外部に露出して錠操作部45を形成する(図7参照)。
錠連動部155を構成する操作片部51と、固定枠形成部材160と、移動体形成部材161と、外部連結部162について、以下でより詳細に説明する。
連結板部51bは、図30で示されるように、厚さ方向からみた形状が略L字状となっており、上下方向に延びる立板状部170と、立板状部170の上端と連続して水平方向に延びる角棒状部171とを備えている。
第1取付部171aは、操作片部51を移動体形成部材161に対して一体に取り付けた際に取付け箇所となる部分である。
第2取付部171bもまた、操作片部51を移動体形成部材161に対して一体に取り付けた際に取付け箇所となる部分であり、この第2取付部171bでは、操作片部51が弾性部材である弦巻バネを介して移動体形成部材161に取り付けられている。
枠部50は、外形が厚みの薄い略縦長直方体状の部分であり、外側側方となる部分に上下方向に延びる溝部166が形成されている。この溝部166は、周囲よりも内側に窪んだ部分であり、外側側方(図29の手前側)からみた形状が略四角形状であって、下端部分が外部に開放された溝となっている。すなわち、溝部166は、断面形状が略四角形状で上下方向に延び、外側側方と下端とで外部と連続する溝となっている。
なお、この長孔は、第1連結方形部175、第2連結方形部178のそれぞれを錠連動部155の厚さ方向(図30の手前側から奥側(又は奥側から手前側)へ向かう方向)で貫通するものとなっている。
この姿勢維持部177は、操作板部51aの奥側(図30における右側)であり、連結板部51bの下方側に位置するものであって、これら操作板部51a、連結板部51bに接触した状態で取り付けられるものである。
より具体的には、操作板部51aの下側部分に奥側(図30における右側)から接触しており、連結板部51bの最も奥側(図30における右側)に位置する一部を除く大部分に下方側から接触した状態となっている。
この取付用孔162aは、開口形状が略円形で上下方向に延びる有底穴となっている。
また、この外部連結部162は、動作方向変動部156の上側連結板184(詳しくは後述する)の上端部分が固定される部分でもある。
つまり、外部連結部162は、第1動力伝達棒部95の下端側が上方側に固定され、動作方向変動部156の上側連結板184が下方側に固定される部分となっている。
また、変動部本体183の底面には、内部空間と連なる下側板突出孔183bが形成されている。この下側板突出孔183bは、下端部分と幅方向の他方側端部(図31のY方向における手前側端部)に位置する一側面が外部に開放された孔であり、下側連結板185の上側部分が挿通される孔となっている。
より具体的には、上側連結板184は、直立した姿勢の略長方形平板状となる立板部184aと、立板部184aの上端部分と一体となる上側取付板部184bとを備えた構造となっている。
つまり、上側取付板部184bの上端側では、上側取付板部184bの一部が立板部184aの上方に位置し、上側取付板部184bの他の一部が立板部184aの上方に位置しない状態となっている。そして、立板部184aの上方に位置しない部分が、立板部184aの上方に位置する部分の幅方向(図31のY方向)における端部から外側へ突出した状態となっている。
本実施形態では、2つの取付用孔187が形成されており、動作方向変動部156の幅方向(図31のY方向)で間隔を空けて並列配置されている。
なお、本実施形態において締結要素とは、ねじ、釘等のような複数部材を貫通して一体に固定するものの上位概念とする。
本実施形態では、2つの移動用孔188が形成されており、上下方向で間隔を空けて並列配置されている。これらはいずれも開口形状が略トラック状となる長孔であり、変動部本体183の内部に形成された突起が挿通された状態で取り付けられている。
詳細には、この歯車係合部189は、立板部184aの幅方向(図32におけるY方向)における端部のうち、動作方向変動部156の内側よりに位置する端部に形成された部分となっている。
言い換えると、歯車係合部189は、立板部184aの幅方向(図32におけるY方向)における片側端部に、厚さ方向からみた形状が略三角形状となる切込みを複数形成して形成される部分となっている。したがって、歯車係合部189では、複数の谷部分が上下方向で並列した状態となっている。
ここで、下側取付板部185bの突出方向と、上側取付板部184bの側方へ突出している部分の突出方向とは、互いに逆向きの方向となっている。すなわち、下側取付板部185bは、動作方向変動部156の幅方向(図31のY方向)における一方側(図31における奥側)へ向かって突出しており、上側取付板部184bの一部は同方向における他方側(図31における手前側)へ向かって突出している。言い換えると、下側取付板部185bと、上側取付板部184bの一部は、互いに近づく方向へ突出した状態となっており、いずれも、動作方向変動部156の内側へ向かって突出している。
そして、下側取付板部185bには、下側取付板部185bを厚さ方向(図31のX方向)に貫通する取付用孔191が設けられている。この取付用孔191は、開口形状が円形となる貫通孔であり、本実施形態では、2つの取付用孔191が形成されている。そして、2つの取付用孔191は、動作方向変動部156の幅方向(図31のY方向)で間隔を空けて並列配置されている。
そして、残り1つの取付用孔192は、上側取手連動部157(図15等参照)の上端側を下側連結板185に固定するとき、上側取手連動部157に形成された突起状の部分を挿通するための孔となっている。
本実施形態では、2つの移動用孔194が形成されており、上下方向で間隔を空けて並列配置されている。これらはいずれも開口形状が略トラック状となる長孔であり、変動部本体183の内部に形成された突起が挿通された状態で取り付けられている。
詳細には、この歯車係合部195は、立板部185aの幅方向(図32におけるY方向)における端部のうち、動作方向変動部156の内側よりの位置する端部に形成された部分となっている。
言い換えると、歯車係合部195は、立板部185aの幅方向(図32におけるY方向)における片側端部に、厚さ方向からみた形状が略三角形状となる切込みを複数形成して形成される部分となっている。したがって、歯車係合部189では、複数の谷部分が上下方向で並列した状態となっている。
このことから、上側連結板184の歯車係合部189の一部と、下側連結板185の歯車係合部195の一部は、動作方向変動部156の幅方向(図32におけるY方向)で離間対向した状態となっている。そして、いずれの歯車係合部189,195も動作方向変動部156の内部に一体に取り付けられた歯車部198と係合した状態となっている。言い換えると、2つの歯車係合部189,195の間に歯車部198が位置しており、歯車部198の歯が2つの歯車係合部189,195の谷部分に入り込んだ状態となっている。
また同様に、下側連結板185が上方に移動すると、それに伴って歯車部198が回転し、上側連結板184が下方へと移動する。そして、下側連結板185が下方に移動すると、それに伴って歯車部198が回転し、上側連結板184が上方へと移動する。
言い換えると、上側連結板184又は下側連結板185の一方の直線運動が、歯車部198の回転運動によって逆向きの直線運動に変換され、他方へ伝達される構造となっている。ここで、2つの歯車係合部189,195が同形であり同一の大きさであることから、上側連結板184又は下側連結板185の一方の直線運動における移動距離と、他方の逆向きの直線運動における移動距離とは同一の距離となる。
この第1連動部連結片157aは、上側取手連動部157の幅方向(図34におけるY方向)の長さが、第2連動部連結片157bの同方向の長さよりも長くなっている。
そして、第1連動部連結片157aの幅方向における一方端(図34(a)における手前側端部であり、図34(b)における下側端部)と、第2連動部連結片157bの幅方向における一方端とが厚さ方向(図34におけるX方向)で並列した状態となっている。
つまり、第1連動部連結片157aは、側方に第2連動部連結片157bが位置する部分と、側方に第2連動部連結片157bが位置しない部分とが一体となって形成される部分となっている。
このことから、図34(a)で示されるように、第2連動部連結片157bの上端側の一部は、隣接する部分の上面よりも上方に位置した状態となっている。言い換えると、第2連動部連結片157bの上端側の一部は、第1連動部連結片157aの上面の側方から、上方に突出する部分となっている。
このうちで、1つの取付用孔202は、図35で示されるように、厚さ方向の一方側において周囲よりも内側に窪んだ部分にその開口が形成される貫通孔となっており(図35参照)、厚さ方向の他方側では、その周囲に突起部203が位置する孔となっている(図34(a)参照)。
この取付用孔202を含む、上記した3つの取付用孔201,202は、いずれも第2連動部連結片157bの厚さ方向に沿って延びる孔となっている。
さらに、3つの取付用孔201,202のうち、他の1つの取付用孔202は、上側取手部46を取り付けるための取付用金具200(図33参照)を固定するための締結要素が挿通される孔となっている。
なお、取付用孔202の開口が形成される部分、すなわち、上記した第2連動部連結片157bの厚さ方向の一方側に位置する周囲よりも窪んだ部分は、取付用金具(図示しない)の一部が挿通される部分でもある。
この棒取付用孔205は、開口形状が円形であり、上側取手連動部157の下面から上方に向かって延びる有底穴であって、下方のみが外部に開放された孔となっている。
下側取手連動部158は、図36で示されるように、第1外枠形成部材55(図7等参照)に対して一体に固定される固定側ケース部210(ケース部)と、この固定側ケース部210に対して上下方向への移動が可能な状態で取り付けられる移動体部211とを備えており、移動体部211に対して取手連結金具283(図36では図示しない図46等参照)を介して下側取手部47が取り付けられている。
そして、2つのケース側壁部218、ケース外側側壁部219、ケース上覆部220で囲まれた部分に、移動体部211(図36参照)の一部を収納するケース収納空間221が形成されている。
そして、それぞれのケース側壁部218に形成された上方側のケース取付用孔222が、下側取手連動部158の厚さ方向(図37におけるX方向)で離間対向した状態となっている。これら上方側のケース取付用孔222は、いずれも開口形状が円形の貫通孔であり、ケース側壁部218を厚さ方向に貫通する貫通孔であり、その高さが同一となっている。すなわち、2つの上方側のケース取付用孔222は、その中心軸が同一直線上に位置するように形成されている。
下方側のケース取付用孔222においても、上方側のケース取付用孔222と同様に、それぞれの開口形状が円形であって、いずれもケース側壁部218を厚さ方向に貫通しており、2つのケース取付用孔222の高さが同一となっている。
すなわち、2つのケース側壁部218とケース外側側壁部219によって形成される部分は、断面形状が略コ字状で上下方向に延びる部分となっている。
ここで、ケース収納空間221の内部には、図37(b)で示されるように、ロック用突起部223(ケース側係合部)が形成されている。
なお、ロック用突起部223の幅方向(図37におけるX方向)の長さが、ケース外側側壁部219の幅方向の長さよりもやや短くなっている。すなわち、ロック用突起部223の幅方向における両端部のそれぞれと、ケース側壁部218の間には僅かな隙間が形成された状態となっている。
そして、外側下方に位置する部分には、係合片取付部239を厚さ方向(図39におけるX方向)に貫通する係合片取付孔240が形成されている。この係合片取付孔240は、開口形状が円形となる貫通孔となっている。
また、この係合片取付部239の下面には、内側端部近傍となる部分に、上方に向かって窪んだ部分であるバネ取付用溝241が形成されている。このバネ取付用溝241は、厚さ方向における一端側から他端側まで延びる溝であり、上端面が丸みを帯びた形状となっている。
このとき、ガイド片部243bの奥行方向の長さは、立板状部243aの同方向の長さよりも短くなっており、且つ、ガイド片部243bと立板状部243aそれぞれの最も奥側に位置する端部は同一平面(図41では図示しない)を形成した状態となっている。このことから、ガイド片部243bの奥行方向(図41におけるX方向)の最も手前側に位置する面よりもさらに手前側に位置する空間の外側側方に、立板状部243aが位置した状態となっている。
つまり、2つのガイド片部244a,243bは、その内側面同士が離間対向しており、最も手前側に位置する面の奥行方向(図41のX方向)における位置が同一となっている。
つまり、規制突起部244bの上下方向の長さは、ガイド片部244aの上下方向の長さよりも短くなっており、規制突起部244bは、連動片動作規制部244の上端から下方側に離れた位置であり、連動片動作規制部244の下端から上方側に離れた位置に形成されている。
また、規制突起部244bの上下方向の長さは、連動片部227の突起係合空間258(詳しくは後述する)の上下方向の長さよりも短くなっている。
連動片配置空間245の幅方向(図41におけるY方向)の長さは、一方のガイド片部244a外側端部から他方のガイド片部243bの外側端部までの長さと同一の長さであり、連動片部227の幅方向の長さと略同一の長さとなっている。
より具体的には、これらは、幅方向(図39におけるY方向)の長さが同一であって、幅方向における中心位置が同一直線上に位置する状態となるように形成されている。
この連動棒ガイド部234には、図39で示されるように、突出端側に位置する面から内側へ窪んだ部分であり、連動棒ガイド部234の上端から下端まで延びる伝達棒ガイド溝247が形成されている。この伝達棒ガイド溝247は、上下方向に延びるU字状溝であり、最も内側に位置する部分が、内側に向かって丸みを帯びて凸となっている。
この連動片連結部255は、直立した姿勢の長方形板状となる本体部255aと、本体部255aの上端と連続して上方に向かうにつれて厚さが厚くなっていく上側連結部255bと、本体部255aの下端と連続して下方に向かうにつれて厚さが厚くなっていく下側連結部255cとが一体に形成される部分となっている。なお、上側連結部255bの最も上端部分における厚さ(図42におけるX方向の長さ)は、上側塊部253の厚さと同一となっており、下側連結部255cの最も下端部分における厚さ(図42におけるX方向の長さ)は、下側塊部254の厚さと同一となっている。
この連結片配置部257では、その上端側に、下方に向かうにつれて深くなっていく部分が形成されており、下端側に、上方に向かうにつれて深くなっていく部分が形成されている。
このことから、上側塊部253の幅方向(図42におけるY方向)における他端側よりの部分の下面と、下側塊部254の幅方向(図42におけるY方向)における他端側よりの部分の上面との間には、連動片連結部255が位置しない空間である突起係合空間258が形成されている。
ここで、連結片配置部257の底部分であり、本体部255aの厚さ方向における一端側の面(図42における手前側の面)には、外方(さらに手前側)へ向かって突出する回動用突起260が形成されている。この回動用突起260は、外形が横倒させた略円柱状の突起となっている。
また、2つの側壁部265のそれぞれの上方側に位置して離間対向する一部分同士には、それぞれ軸挿通孔270が形成されている。この軸挿通孔270は、いずれも開口形状が円形の貫通孔であり、側壁部265を厚さ方向に貫通する貫通孔であり、その高さが同一となっている。すなわち、2つの軸挿通孔270は、その中心軸が同一直線上に位置するように形成されている。
そして、掛止片形成部266には、その上端部分から、ロック係合片228の奥行方向における一方側に向かうにつれて高さが低くなる上側傾斜面266aが形成されている。また、この上側傾斜面266aの下端部分と連続する位置には、2つの側壁部265それぞれの内側面と略垂直に交わる上側水平面266bが形成されている。
この上側水平面266bは、2つの側壁部265それぞれの幅方向(図43におけるY方向であり、ロック係合片228の奥行方向)の端部の間に位置する部分から、上側傾斜面266aの下端部分までの間で広がる面であり、上下方向に対して略垂直となる面となっている。
なお、上側傾斜面266aの下端部分は、2つの側壁部265それぞれの幅方向における端部よりも内側(幅方向の中心よりの位置)に位置した状態となっている。
つまり、この掛止突起部275は、垂直壁面部266cの下方に位置する部分から、ロック係合片228の奥行方向(図43におけるY方向)の外側へ突出する突起状の部分であり、2つの側壁部265の間で延びる部分となっている。
すなわち、この付勢部材配置空間274は、上側に向かうにつれて深さの深くなる(ロック係合片228の奥行方向の長さが長くなる)空間となっている。
そして、連動片係合部267の天面と底面の間に、丸みを帯びた面が形成されている。
より具体的には、天面側から順に、天面と、突出方向の先端側に向かうにつれて下り勾配となる傾斜面と、突出端側で上下方向に延びる面と、突出方向の基端側に向かうにつれて高さが低くなる傾斜面と、底面とを有しており、各面が丸みを帯びて湾曲しつつ連続した状態となっている。
連動片係合孔276は、図43で示されるように、開口形状が略三角形状となる孔である。ここで、連動片係合孔276の内周面は、最も突出方向の基端側に位置して上下方向に延びる基端側面276aと、上方側に位置して突出方向の先端側に向かうにつれて高さが低くなる上側面277bと、下方側に位置して突出方向の先端側に向かうにつれて高さが高くなる下側面277cとを備えており、それぞれの間に丸みを帯びて湾曲しつつ延びる面が形成されている。
すなわち、連動片係合孔276の開口形状は、角部分が丸みを帯びた形状の三角形状となっている。そして突出方向の基端側よりの位置であり、上下方向で離れた2つの位置のそれぞれに、2つの角部分が、突出方向の先端側よりの位置に残り1つの角部分が位置している。
このことから、連動片係合孔276の内周面のうちで、連動片係合部267の突出方向の基端側に位置する2つの角部分は、下方に位置する角部分が、上方に位置する角部分に比べ、やや基端側よりの位置に配された状態となっている。
なお、巻回部280の並列方向において最も内側から延びる部分と、上記した押圧部281延び方向は、同一の方向となっている。
つまり、ロック係合片228は、係合片取付部239に対して回動自在であり、且つ、内側上方部分を常時外側へ付勢された状態で取り付けられることとなる。
このように、摺動棒状体226に対して、連動片部227、ロック係合片228が取り付けられることで、移動体部211の組み立てが完了する。
具体的には、移動体部211の上側に位置する動作用長溝238の外側に、固定側ケース部210の上側で離間対向する2つのケース取付用孔222を配し、これらを軸体で挿通する。さらに、移動体部211の下側に位置する動作用長溝238の外側に、固定側ケース部210の下側で離間対向する2つのケース取付用孔222を配し、これらを軸体で挿通する。このことにより、固定側ケース部210に対し、移動体部211が上下方向への移動が可能な状態で取り付けられることとなる。
このとき、取手連結金具283の一部を下側取手部47の背面側(図46における手前側)に形成された孔に挿通して一体に固定すると共に、取手連結金具283の他の一部を連動片部227に対して固定する。すなわち、下側取手部47を上下方向へ動かすことで、連動片部227が上下方向に動く状態となるように、これらを一体に固定する。
具体的には、連動片部227のうち、上側塊部253の厚さ方向(図42におけるX方向)で離間対向する2側面のうち、回動用突起260の上方に位置する側面と離間対向する側面に対し、取手連結金具283の一部を接触させ、これらを一体に固定する。
このことにより、下側取手連動部158が完成する(図36参照)。
そして、第3動力伝達棒部97が棒状体連結部材159を上下方向に貫通して延びており、その上端部分が移動体部211に対して一体に固定されている。より具体的には、移動体部211の下面に形成された貫通孔(図示しない)に対し、第3動力伝達棒部97の上端部分が挿通され、これらが一体に固定されている。
なお、この第3動力伝達棒部97は、棒状体連結部材159に対して相対的な移動が可能な状態となっている。
すなわち、移動体部211が下方側へ移動すると、結果的に、第2動力伝達棒部96、第3動力伝達棒部97が下方側へ移動する。また、移動体部211が上方側へ移動した場合も同様に、第2動力伝達棒部96、第3動力伝達棒部97の双方が上方へ移動する。
下側取手部47を下方へ移動させると、図47(a)で示されるように、下側取手部47と一体に取り付けられた連動片部227の下面が棒状体下部233の上面に接触した状態となる。その状態で、さらに連動片部227が下方へ移動しようとすると、連動片部227の回動用突起260が、ロック係合片228の連動片係合孔276の内周面の内で下方に位置する部分に当接した状態となる。さらに、掛止突起部275の下側に形成された傾斜面と、ロック用突起部223の突起傾斜面223aとが当接した状態となる。
つまり、ロック係合片228が回動しながら下方側へ移動していくこととなる。
言い換えると、ロック係合片228は、ケース外側側壁部219の内側面のうちでロック用突起部223が形成されていない位置に掛止突起部275が接触する姿勢(動作規制姿勢)から、同位置に掛止突起部275が接触しない姿勢(動作許容姿勢)へ姿勢変更する。すなわち、ロック係合片228の下端側がケース外側側壁部219に近接する動作規制姿勢から、その端側がケース外側側壁部219から比較的離れた位置に配される動作許容姿勢へと移行する。
そのため、ロック係合片228の掛止突起部275がロック用突起部223の下方へ移動すると、図47(c)で示されるように、ロック係合片228が外側へ向かって回動し、掛止突起部275の上面がロック用突起部223の下面の下方に位置した状態となる。
つまり、ロック係合片228の掛止突起部275が、固定側ケース部210の側壁を形成するケース外側側壁部219の内側面に当接するまで、ロック係合片228が回動する。
図47(c)で示される状態から、下側取手部47を上方へ移動させると、下側取手部47と一体に取り付けられた連動片部227が上方へ移動する。そして、図48(a)で示されるように、連動片部227の上面が棒状体上部231の下面に接触した状態となる。
このことにより、ロック係合片228が上方に移動したとき、ロック係合片228がロック用突起部223の下面に当接せず、ロック係合片228と摺動棒状体226の上方への移動が可能な状態となる。
このとき、ロック係合片228の掛止突起部275がロック用突起部223の上方へ移動すると、ロック係合片228が外側へ向かって回動し、掛止突起部275の下面がロック用突起部223の上面の上方に位置した状態となる。
つまり、ロック係合片228の掛止突起部275が、固定側ケース部210の側壁を形成するケース外側側壁部219の内側面に当接するまで回動し、掛止突起部275の下方側に位置する傾斜面と、突起傾斜面223aとが接触した状態となる。
この係合孔294aは、開口形状が縦長の略四角形状であり、上下方向に延びる孔となっている。また、第1突起体下部294の下方に位置する部分は、上方に位置する部分よりも幅方向(図50におけるY方向)の長さが短くなっており、上方に位置する部分の下面の内、幅方向における片側端部よりの位置から下方へ突出した状態となっている。
ここで、ガイド孔291aの下方には、第2下側突出体部291を厚さ方向(図50におけるX方向)に貫通するナット挿通孔297が形成されている。すなわち、ガイド孔291aは、第2下側突出体部291の上面からナット挿通孔297の内周面の上面までを貫通する孔となっている。
また、ナット挿通孔297の内周面の下面には、第2動力伝達棒部96の下端部分を挿通するための有底穴である取付用孔298が形成されている。この取付用孔298は、開口形状が略円形で上下方向に延びるものであり、中心軸がガイド孔291aの中心軸と同一直線上に配されるものとなっている。
つまり、第2動力伝達棒部96は、下端側周辺が取付用孔298に挿通され、その上部がナット挿通孔297に挿通されたナット等(図50では図示しない、図49等参照)と螺合し、そのさらに上部がガイド孔291aの内側に配された状態で、第2下側突出体部291に一体に固定される。
なお開錠姿勢では、上記したように、立桟形成部材28の上端部分において、第1外枠形成部材55の内部から上側突起部38の突起本体106が外部に突出し、立桟形成部材28の下端部分において、下側突起部39の第1突起体下部294の一部と第2突起体下部296が外部に突出する。
対して、施錠姿勢では、上記したように、突起本体106、第1突起体下部294の一部、第2突起体下部296が第1外枠形成部材55の内部に退入する。
同様に、第1下側突出体部290は、第1外枠形成部材55の内部から第1突起体下部294の一部が外部に突出する位置(突出位置)と、この第1突起体下部294の一部が第1外枠形成部材55の内部に退入する位置(退入位置)との間で上下方向への移動が可能となっている。
さらに、第2下側突出体部291もまた、第1外枠形成部材55の内部から第2突起体下部296が外部に突出する位置(突出位置)と、第2突起体下部296が第1外枠形成部材55の内部に退入する位置(退入位置)との間で上下方向への移動が可能となっている。
ここで、外部連結部162には、上記したように、第1動力伝達棒部95の下端部分が一体に固定されている。
このため、外部連結部162に固定された第1動力伝達棒部95もまた上方へ移動し、それに伴って、第1動力伝達棒部95の上端部分が一体に固定された上側突出体部100が上方へ移動する。このことにより、上側突出体部100の突起本体106が外部に突出する(図6(a)参照)。
また、上記した動作において、突出規制部101の箱状の部分(図15、図18等参照)と、ガイド部材90(図15等参照)と、錠連動部155の固定枠形成部材160(図15、図29等参照)と、動作方向変動部156の変動部本体183(図15、図31等参照)と、下側取手連動部158の固定側ケース部210(図15、図46等参照)は、第1立桟形成部材28a(図7参照)に一体に固定されており、各部動作に伴って上下方向へ移動しない状態となっている。
すると、上側取手部46が一体に固定されている上側取手連動部157(図15、図33参照)もまた下方側へ移動し、上側取手連動部157に一体に固定された下側連結板185と、第2動力伝達棒部96もまた下方側へ移動する。
すなわち、上記の場合と同様に、下側連結板185が下方側へ移動することで、各部がそれぞれ適宜上方又は下方へ移動し、第1動力伝達棒部95が上方へと移動して、上側突出体部100が上方へ移動する。
同時に、棒状体連結部材159が下方側へ移動することで、棒状体連結部材159が一体に固定されている移動体部211(図15、図36等参照)が下方側へと移動し、移動体部211に一体に固定された第3動力伝達棒部97もまた下方側へ移動する。このことにより、第3動力伝達棒部97と一体に固定された下側突起部39の第1下側突出体部290(図49参照)もまた下方側へ移動する。
以上のことから、第1下側突出体部290、第2下側突出体部291が下方側へ移動し、第1突起体下部294の一部と第2突起体下部296が外部に突出する(図6(a)参照)。
操作片部51を上方へ移動させると、操作片部51と共に移動体形成部材161もまた上方へ移動する(図29、図30参照)。すると、移動体形成部材161と一体に固定された外部連結部162もまた上方へ移動する。
つまり、上側連結板184の上方への移動に伴い、下側連結板185が下方へ移動する。
すなわち、上記の場合と同様に、上側取手連動部157が下方側へ移動することで、上側取手連動部157に一体に固定された第2動力伝達棒部96が下方側へ移動する。そして、各部がそれぞれ下方へ移動し、第3動力伝達棒部97が下方側へ移動することで、第1下側突出体部290、第2下側突出体部291が下方側へ移動し、第1突起体下部294の一部と第2突起体下部296が外部に突出する(図6(a)参照)。
そして、ガーデンルーム1が住宅2と隣接する位置に形成されることから(図1等参照)、上側レール6及び下側レール7の外側には、庭石等が位置している可能性がある。また仮に、上記した土台部5とは異なり、下側レール7の外側に位置する部分にもガーデンルーム1の床面を形成する土台部を採用した場合には、2つの立桟形成部材28の下側等にガーデンルームの床面が位置することとなる。
そこで、本実施形態では、折戸パネル8が折畳状態であるとき、開錠姿勢(図6(b)参照)から施錠姿勢(図6(a)参照)への切り替えが不可能な構造としている。
すなわち、突出体挿通孔113から突出規制部101の内部に挿通された上側突出体部100の突出体側段部107aに対し、トリガー本体部140のトリガー側段部141aが係合する。すなわち、突出体側段部107aの各段の隙間にトリガー側段部141aの各段が入り込んだ状態となる。
すなわち、使用者が錠操作部45、上側取手部46、下側取手部47を操作して開錠姿勢と施錠姿勢の切替えができない状態となる。
このことにより、本実施形態の折戸パネル8は、開錠姿勢から施錠姿勢へ移行途中の状態で、展開状態から折畳状態へ移行したとしても、完全に施錠姿勢へ移行することを阻止できるものとなっている。
この場合、上側突出体部100は移動可能な範囲の最も下方側からやや上方へ移動することとなる。すなわち、上側突出体部100がやや上方に移動するが突起本体106が第1外枠形成部材55から突出していない状態や、突起本体106の上端側の一部のみが第1外枠形成部材55から僅かに突出した状態となることが考えられる。すなわち、開錠姿勢から施錠姿勢へ切替えが完全に実施されず、開錠姿勢から施錠姿勢への移行途中の状態となってしまう。
この状態から、折戸パネル8が展開状態から折畳状態へ移行すると、鋸歯状部107に形成された突出体側段部107aの下方側に位置する各段の隙間に、トリガー側段部141aの上方側に位置する各段が入り込む。言い換えると、突出体側段部107aの下方側の一部とトリガー側段部141aの上方側の一部とが係合した状態となる。
すると、上側突出体部100は、やや上方へ移動した状態からさらに上方へ移動できなくなるので、完全に施錠姿勢へ移行することが阻止される。
このことにより、折畳状態で第1突起体下部294や第2突起体下部296が外部に突出してしまうことに起因する、これら第1突起体下部294や第2突起体下部296の破損をより確実に防止できる。
8 折戸パネル
45 錠操作部(操作部)
46 上側取手部(操作部)
47 下側取手部(操作部)
100 上側突出体部(突出体部)
101 突出規制部
107 鋸歯状部(板状体)
107a 突出体側段部(段部)
115 トリガー部材(係合体部)
116 押圧棒部(操作片部材)
141a トリガー側段部(段部)
158 下側取手連動部(取手連動部)
210 固定側ケース部(ケース部)
211 移動体部
227 連動片部
223 ロック用突起部(ケース側係合部)
228 ロック係合片
290 第1下側突出体部(突出体部、下側突出体部)
291 第2下側突出体部(突出体部、下側突出体部)
Claims (10)
- 複数のパネル体を有し、前記パネル体が展開及び折り畳み可能に連結され、展開状態と折畳状態の切り替えが可能な折戸パネルであって、
突出体部と突出規制部を有し、
前記突出体部は、少なくとも一部が外部に位置する突出位置と、当該一部が内部に退入する退入位置の間で移動が可能な移動可能状態と、移動不可能状態を切り替え可能であり、前記突出体部が前記退入位置に位置することで、展開状態から折畳状態への切り替えが可能な開錠姿勢となり、前記突出位置に位置することで、展開状態から折畳状態への切り替えが不可能な施錠姿勢となるものであり、
前記突出規制部は、前記突出体部と係合及び係合解除が可能な係合体部を備えており、前記係合体部は、少なくとも前記突出体部が前記退入位置に位置した状態において前記突出体部と係合可能な係合可能位置と、前記突出体部との係合が不可能な係合不可能位置との間で移動可能に取り付けられており、
前記突出体部と前記係合体部が係合した状態では、前記突出体部は前記移動不可能状態となり、前記突出体部と前記係合体部が係合解除した状態では、前記突出体部は前記移動可能状態となるものであり、
前記開錠姿勢である場合に加え、前記開錠姿勢から前記施錠姿勢への移行途中である場合であっても、前記展開状態から前記折畳状態に切り替えることで、前記係合体部が前記係合可能位置へ移動することを特徴とする折戸パネル。 - 前記突出体部は、少なくとも一部が上側から上方に突出する上側突出体部と、少なくとも一部が下側から下方に突出する下側突出体部とを有しており、
前記施錠姿勢では、前記上側突出体部の少なくとも一部及び前記下側突出体部の少なくとも一部が外部に突出するものであり、
前記開錠姿勢では、前記施錠姿勢において外部に位置する前記上側突出体部及び前記下側突出体部それぞれの少なくとも一部が内部に退入することを特徴とする請求項1に記載の折戸パネル。 - 一部分に操作片部材を有しており、
前記操作片部材は、前記係合体部に一体に固定され、前記操作片部材が移動することで前記係合体部が前記係合可能位置と前記係合不可能位置の間で移動するものであり、
他部分が前記折畳状態から前記展開状態への切り替えに伴って前記操作片部材に接触することで、前記操作片部材が移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の折戸パネル。 - 前記操作片部材が押圧されることにより、前記係合体部が前記係合可能位置から前記係合不可能位置へ移動するものであり、
前記操作片部材は、一の前記パネル体からその一部が外部に露出した状態で配置されており、前記折畳状態から前記展開状態への切り替えに伴って、他の前記パネル体によって押圧されることを特徴とする請求項3に記載の折戸パネル。 - 操作部を備えており、前記操作部を操作することで、前記施錠姿勢と前記開錠姿勢の切り替えが可能であって、
一つの前記操作部の操作に伴って、前記上側突出体部と前記下側突出体部が共に出退することを特徴とする請求項2に記載の折戸パネル。 - 複数の操作部を備えており、前記操作部の少なくとも一つを操作することで、前記施錠姿勢と前記開錠姿勢の切り替えが可能であって、
前記展開状態において、前記パネル体を境界として一方側に位置する空間を第1空間とし、他方側に位置する空間を第2空間としたとき、
前記操作部のうちの少なくとも一つは、少なくとも一部が前記第1空間に面した状態で露出しており、他の少なくとも一つは、少なくとも一部が前記第2空間に面した状態で露出していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の折戸パネル。 - 複数のパネル体を有し、前記パネル体が展開及び折り畳み可能に連結され、展開状態と折畳状態の切り替えが可能な折戸パネルであって、
突出体部と突出規制部を有し、
前記突出体部は、少なくとも一部が外部に位置する突出位置と、当該一部が内部に退入する退入位置の間で移動が可能な移動可能状態と、移動不可能状態を切り替え可能であり、前記突出体部が前記退入位置に位置することで、展開状態から折畳状態への切り替えが可能な開錠姿勢となり、前記突出位置に位置することで、展開状態から折畳状態への切り替えが不可能な施錠姿勢となるものであり、
前記突出規制部は、前記突出体部と係合及び係合解除が可能な係合体部を備えており、前記係合体部は、少なくとも前記突出体部が前記退入位置に位置した状態において前記突出体部と係合可能な係合可能位置と、前記突出体部との係合が不可能な係合不可能位置との間で移動可能に取り付けられており、
前記突出体部と前記係合体部が係合した状態では、前記突出体部は前記移動不可能状態となり、前記突出体部と前記係合体部が係合解除した状態では、前記突出体部は前記移動可能状態となるものであり、
前記展開状態から前記折畳状態への切り替えに伴って、前記係合体部が前記係合可能位置へ移動するものであり、
前記突出体部は、前記退入位置に配された状態において前記突出規制部の内部に挿入される板状体を備えており、
前記板状体の一側面に複数段からなる段部が形成されており、且つ、前記係合体部の一側面に複数段からなる段部が形成され、
前記突出体部が前記退入位置に位置し、且つ、前記係合体部が前記係合不可能位置に位置した状態において、前記板状体の段部が形成された一側面と、前記係合体部の段部が形成された一側面とが離間対向しており、
前記突出体部が前記退入位置に位置し、且つ、前記係合体部が前記係合可能位置に位置した状態では、前記板状体と前記係合体部のうちの一方の段部に形成される各段の隙間の少なくとも一部に、他方の段部を形成する各段の少なくとも一部が挿入されて前記突出体部と前記係合体部が係合することを特徴とする折戸パネル。 - 前記板状体に形成される段部と、前記係合体部に形成される段部は、いずれも断面形状が略三角形状で水平方向に延びる突起状部分が上下方向に並列して形成されるものであり、
前記板状体と前記係合体部が係合し、一方の各段の隙間の少なくとも一部に他方の各段の少なくとも一部が挿入された状態では、前記板状体の段部の少なくとも一部と、前記係合体部の段部の少なくとも一部とが密着した状態となっていることを特徴とする請求項7に記載の折戸パネル。 - 複数のパネル体を有し、前記パネル体が展開及び折り畳み可能に連結され、展開状態と折畳状態の切り替えが可能な折戸パネルであって、
突出体部と突出規制部を有し、
前記突出体部は、少なくとも一部が外部に位置する突出位置と、当該一部が内部に退入する退入位置の間で移動が可能な移動可能状態と、移動不可能状態を切り替え可能であり、前記突出体部が前記退入位置に位置することで、展開状態から折畳状態への切り替えが可能な開錠姿勢となり、前記突出位置に位置することで、展開状態から折畳状態への切り替えが不可能な施錠姿勢となるものであり、
前記突出規制部は、前記突出体部と係合及び係合解除が可能な係合体部を備えており、前記係合体部は、少なくとも前記突出体部が前記退入位置に位置した状態において前記突出体部と係合可能な係合可能位置と、前記突出体部との係合が不可能な係合不可能位置との間で移動可能に取り付けられており、
前記突出体部と前記係合体部が係合した状態では、前記突出体部は前記移動不可能状態となり、前記突出体部と前記係合体部が係合解除した状態では、前記突出体部は前記移動可能状態となるものであり、
前記展開状態から前記折畳状態への切り替えに伴って、前記係合体部が前記係合可能位置へ移動するものであり、
操作部を備えており、前記操作部の操作により前記施錠姿勢と前記開錠姿勢の切り替えが可能であって、
取手連動部を備え、
前記取手連動部は、ケース部と、当該ケース部に対して移動可能な移動体部と、連動片部と、ロック係合片を有し、
前記ケース部は、ケース側係合部を有し、
前記移動体部に前記連動片部と前記ロック係合片が係合した状態で取り付けられるものであり、前記操作部は前記連動片部に対して一体に固定され、
前記ロック係合片は、少なくとも一部が前記ケース側係合部の上側又は下側と近接する動作規制姿勢と、少なくとも一部が前記ケース側係合部の上側又は下側から離反する動作許容姿勢との間で姿勢変更が可能であり、
前記操作部の操作により前記連動片部が初期移動し、前記連動片部の初期移動に伴って前記ロック係合片が動作規制姿勢から動作許容姿勢へ姿勢変更し、さらに前記連動片部の初期移動に続く移動に起因して前記移動体部が前記ケース部に対して移動することを特徴とする折戸パネル。 - 請求項1乃至9のいずれかに記載の折戸パネルによって側壁部分を形成することを特徴とする建屋外構造物。
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