以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る案内システムのシステム構成を示すブロック図である。図2Aは、実施の形態1に係る案内システムにおける制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図2Bは、実施の形態1に係る案内システムにおける制御装置の他のハードウェア構成を示すブロック図である。図3Aは、実施の形態1に係る案内システムにおける個々の投影装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図3Bは、実施の形態1に係る案内システムにおける個々の投影装置の他のハードウェア構成を示すブロック図である。図4は、実施の形態1に係る案内システムの機能構成を示すブロック図である。図1〜図4を参照して、実施の形態1に係る案内システムについて説明する。
図1に示す如く、案内システム100は、制御装置1を含むものである。また、案内システム100は、複数個の投影装置2を含むものである。複数個の投影装置2により、投影装置群3が構成されている。制御装置1は、コンピュータネットワークNにより個々の投影装置2と通信自在である。換言すれば、個々の投影装置2は、コンピュータネットワークNにより制御装置1と通信自在である。
個々の投影装置2は、案内対象空間Sに設置されている。案内対象空間Sは、投影装置群3により案内用の画像群(以下「案内用画像群」という。)IGが投影される領域(以下「投影対象領域」という。)Aを含むものである。案内用画像群IGは、複数個の案内用の画像(以下「案内用画像」という。)Iを含むものである。投影対象領域Aは、複数個の領域(以下「部分領域」という。)PAにより構成されている。個々の部分領域PAは、例えば、案内対象空間Sにおける床面部F又は壁面部Wに設定されている。
複数個の部分領域PAは、複数個の投影装置2と一対一に対応するものである。また、図4を参照して後述するように、複数個の投影装置2の各々には、複数個の案内用画像Iのうちの1個以上の案内用画像Iが割り当てられるものである。複数個の投影装置2の各々は、複数個の案内用画像Iのうちの当該割り当てられた1個以上の案内用画像Iを複数個の部分領域PAのうちの対応する1個の部分領域PAに投影するものである。
ここで、案内対象空間Sは、1本以上の誘導用の経路(以下「誘導経路」という。)GRを含むものである。複数個の案内用画像Iは、個々の誘導経路GRに対応する2個以上の誘導用のアニメーション画像(以下「誘導用アニメーション画像」という。)I_Aを含むものである。複数個の投影装置2のうちの2個以上の投影装置2が2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aをそれぞれ投影することにより、個々の誘導経路GRに対応する誘導用の連続的な視覚的コンテンツVCが形成されるものである。すなわち、2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aが連携することにより、個々の誘導経路GRに対応する視覚的コンテンツVCが形成されるものである。
視覚的コンテンツVCは、例えば、所定の形状、所定のサイズ及び所定の個数による画像(以下「単位画像」という。)が個々の誘導経路GRに沿って移動しているように視覚的に認識されるものである。単位画像は、例えば、1本の線状若しくは略線状の画像(以下「線状画像」という。)又は複数本の線状画像により構成されている。視覚的コンテンツVCの具体例については、図6〜図9を参照して後述する。
図2に示す如く、制御装置1は、記憶部11、通信部12及び制御部13を有している。記憶部11は、メモリ21により構成されている。通信部12は、送信機22及び受信機23により構成されている。制御部13は、プロセッサ24及びメモリ25により構成されている。または、制御部13は、処理回路26により構成されている。
メモリ21は、1個又は複数個の不揮発性メモリにより構成されている。プロセッサ24は、1個又は複数個のプロセッサにより構成されている。メモリ25は、1個若しくは複数個の不揮発性メモリ、又は、1個若しくは複数個の不揮発性メモリ及び1個若しくは複数個の揮発性メモリにより構成されている。処理回路26は、1個若しくは複数個のデジタル回路、又は、1個若しくは複数個のデジタル回路及び1個若しくは複数個のアナログ回路により構成されている。すなわち、処理回路26は、1個又は複数個の処理回路により構成されている。
ここで、個々のプロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又はDSP(Digital Signal Processor)を用いたものである。個々の揮発性メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)を用いたものである。個々の不揮発性メモリは、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ソリッドステートドライブ又はハードディスクドライブを用いたものである。個々の処理回路は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、SoC(System on a Chip)又はシステムLSI(Large Scale Integration)を用いたものである。
図3に示す如く、個々の投影装置2は、投影部31、通信部32及び制御部33を有している。投影部31は、プロジェクタ41により構成されている。通信部32は、送信機42及び受信機43により構成されている。制御部33は、プロセッサ44及びメモリ45により構成されている。または、制御部33は、処理回路46により構成されている。
プロセッサ44は、1個又は複数個のプロセッサにより構成されている。メモリ45は、1個若しくは複数個の不揮発性メモリ、又は、1個若しくは複数個の不揮発性メモリ及び1個若しくは複数個の揮発性メモリにより構成されている。処理回路46は、1個若しくは複数個のデジタル回路、又は、1個若しくは複数個のデジタル回路及び1個若しくは複数個のアナログ回路により構成されている。すなわち、処理回路46は、1個又は複数個の処理回路により構成されている。
ここで、個々のプロセッサは、例えば、CPU、GPU、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又はDSPを用いたものである。個々の揮発性メモリは、例えば、RAMを用いたものである。個々の不揮発性メモリは、例えば、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM、ソリッドステートドライブ又はハードディスクドライブを用いたものである。個々の処理回路は、例えば、ASIC、PLD、FPGA、SoC又はシステムLSIを用いたものである。
制御装置1の通信部12は、コンピュータネットワークNを用いて個々の投影装置2の通信部32と通信自在である。かかる通信により、制御装置1の制御部13は、個々の投影装置2の制御部33と連携自在である。換言すれば、個々の投影装置2の通信部32は、コンピュータネットワークNを用いて制御装置1の通信部12と通信自在である。かかる通信により、個々の投影装置2の制御部33は、制御装置1の制御部13と連携自在である。
図4に示す如く、案内システム100は、データベース記憶部51、連携制御部52、編集制御部53、投影制御部54及び投影部55を有している。ここで、投影制御部54は、複数個の投影制御部61により構成されている。複数個の投影制御部61は、複数個の投影装置2と一対一に対応するものである。また、投影部55は、複数個の投影部31により構成されている。複数個の投影部31は、複数個の投影装置2と一対一に対応するものである(図3参照)。
データベース記憶部51の機能は、例えば、制御装置1の記憶部11により実現される(図2参照)。換言すれば、データベース記憶部51は、例えば、制御装置1に設けられている。
連携制御部52の機能は、例えば、制御装置1の制御部13により実現される(図2参照)。換言すれば、連携制御部52は、例えば、制御装置1に設けられている。
複数個の投影制御部61の各々の機能は、例えば、複数個の投影装置2のうちの対応する1個の投影装置2の制御部33により実現される(図3参照)。換言すれば、複数個の投影制御部61の各々は、複数個の投影装置2のうちの対応する1個の投影装置2に設けられている。すなわち、複数個の投影制御部61は、複数個の投影装置2にそれぞれ設けられている。
データベース記憶部51は、データベースDBを記憶するものである。データベースDBは、複数個の編集用の画像データ(以下「編集用画像データ」という。)ID’を含むものである。複数個の編集用画像データID’は、複数個の編集用の画像(以下「編集用画像」という。)I’を示すものである。
連携制御部52は、データベースDBに含まれる複数個の編集用画像データID’のうちの1個以上の編集用画像データID’を選択するものである。編集制御部53は、当該選択された1個以上の編集用画像データID’が示す1個以上の編集用画像I’を用いて、複数個の案内用画像Iを生成するものである。すなわち、編集制御部53は、案内用画像群IGを編集するものである。
連携制御部52は、複数個の投影装置2の各々に、当該生成された複数個の案内用画像Iのうちの1個以上の案内用画像Iを割り当てるものである。編集制御部53は、複数個の投影装置2の各々に、当該割り当てられた1個以上の案内用画像Iを示す1個以上の画像データ(以下「案内用画像データ」という。)IDを出力するものである。また、連携制御部52は、当該生成された複数個の案内用画像Iの各々について、投影されるべきタイミング(以下「投影タイミング」という。)を設定するものである。編集制御部53は、当該設定された投影タイミングを示す情報(以下「投影タイミング情報」という。)を複数個の投影装置2の各々に出力するものである。
ここで、連携制御部52による編集用画像データID’の選択、案内用画像Iの割当て及び投影タイミングの設定並びに編集制御部53による案内用画像群IGの編集には、以下のような情報が用いられる。例えば、案内対象空間Sにおける個々の投影装置2の設置位置及び設置方向を示す情報が用いられる。また、例えば、個々の誘導経路GRを示す情報、個々の誘導経路GRの始点部に対応する地点(以下「誘導開始地点」という。)SPに関する情報、個々の誘導経路GRの終点部に対応する地点(以下「誘導目標地点」という。)EPに関する情報、及び、これらの地点SP,EPと異なる地点(以下「非誘導対象地点」という。)NPに関する情報などが用いられる。これらの情報は、例えば、制御装置1の記憶部11に予め記憶されている。以下、これらの情報を総称して「制御用情報」という。
複数個の投影制御部61の各々は、編集制御部53により出力された1個以上の案内用画像データIDを取得するものである。複数個の投影制御部61の各々は、当該取得された1個以上の案内用画像データIDが示す1個以上の案内用画像Iを複数個の投影部31のうちの対応する1個の投影部31に投影させる制御を実行するものである。これにより、複数個の投影部31の各々は、複数個の案内用画像Iのうちの対応する1個以上の案内用画像Iを複数個の部分領域PAのうちの対応する1個の部分領域PAに投影する。
このとき、複数個の投影制御部61の各々は、編集制御部53により出力された投影タイミング情報を取得するものである。複数個の投影制御部61の各々は、当該取得された投影タイミング情報を用いて、対応する1個以上の案内用画像Iの各々が投影されるタイミングを制御するものである。
以下、連携制御部52により実行される制御を総称して「連携制御」ということがある。すなわち、連携制御は、編集用画像データID’を選択する制御、案内用画像Iを割り当てる制御、及び投影タイミングを設定する制御などを含むものである。
また、編集制御部53により実行される制御を総称して「編集制御」ということがある。すなわち、編集制御は、案内用画像群IGを編集する制御などを含むものである。
また、投影制御部54により実行される制御を総称して「投影制御」ということがある。すなわち、投影制御は、投影部31に案内用画像Iを投影させる制御などを含むものである。
次に、図5のフローチャートを参照して、案内システム100の動作について、連携制御部52、編集制御部53及び投影制御部54の動作を中心に説明する。
まず、連携制御部52が連携制御を実行するとともに(ステップST1)、編集制御部53が編集制御を実行する(ステップST2)。次いで、投影制御部54が投影制御を実行する(ステップST3)。
次に、図6及び図7を参照して、案内システム100により実現される視覚的コンテンツVCの具体例について説明する。
いま、空港の出発ロビーに複数個のチェックインカウンターが設けられている。複数個のチェックインカウンターは、第1チェックインカウンター(図中「Aカウンター」)、第2チェックインカウンター(図中「Bカウンター」)及び第3チェックインカウンター(図中「C」カウンター)を含むものである。図6及び図7に示す例における案内対象空間Sは、当該空港の出発ロビー内の空間である。
図6に示す如く、案内対象空間S内に3本の誘導経路GR_1,GR_2,GR_3が設定されている。誘導経路GR_1,GR_2,GR_3の各々は、誘導開始地点SPに対応するものである。誘導経路GR_1,GR_2,GR_3は、誘導目標地点EP_1,EP_2,EP_3にそれぞれ対応するものである。誘導目標地点EP_1は、第1チェックインカウンターに対応している。誘導目標地点EP_2は、第2チェックインカウンターに対応している。誘導目標地点EP_3は、第3チェックインカウンターに対応している。
図6及び図7に示す例において、投影対象領域Aは、3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3により構成されている。案内対象空間Sには、3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3と一対一に対応する3個の投影装置2_1,2_2,2_3が設置されている。
個々の部分領域PA_1,PA_2,PA_3は、床面部Fに設定されている。3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3は、誘導経路GR_1に沿うように配置されており、かつ、誘導経路GR_3に沿うように配置されている。また、3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3のうちの2個の部分領域PA_1,PA_2は、誘導経路GR_2に沿うように配置されている。
まず、投影制御部54は、図7Aに示す状態が所定時間T継続するように投影制御を実行する。次いで、投影制御部54は、図7Bに示す状態が所定時間T継続するように投影制御を実行する。次いで、投影制御部54は、図7Cに示す状態が所定時間T継続するように投影制御を実行する。以下、投影制御部54は、これらの投影制御を繰り返し実行する。すなわち、これらの投影制御は、所定の周期Δにて実行される。Tの値は、投影タイミング情報に基づく値に設定される。例えば、Tの値は、5秒程度の値に設定される。これにより、周期Δは、10〜20秒程度の周期となる。
図7Aに示す状態は、誘導経路GR_1による誘導に対応する状態である。図7Bに示す状態は、誘導経路GR_2による誘導に対応する状態である。図7Cに示す状態は、誘導経路GR_3による誘導に対応する状態である。
図7A、図7B及び図7Cの各々に示す如く、部分領域PA_1における誘導開始地点SPに対応する位置に案内用画像I_1が投影される。案内用画像I_1は、テキスト状の画像I_1_1,I_1_2,I_1_3により構成されている。テキスト状の画像I_1_1は、「Aカウンター」の意味を有する日本語の文字列を含むものである。テキスト状の画像I_1_2は、「Bカウンター」の意味を有する日本語の文字列を含むものである。テキスト状の画像I_1_3は、「Cカウンター」の意味を有する日本語の文字列を含むものである。
図7Aに示す状態においては、画像I_1_1が画像I_1_2,I_1_3の各々よりも大きく投影される。図7Bに示す状態においては、画像I_1_2が画像I_1_1,I_1_3の各々よりも大きく投影される。図7Cに示す状態においては、画像I_1_3が画像I_1_1,I_1_2の各々よりも大きく投影される。
図7A、図7B及び図7Cの各々に示す如く、部分領域PA_3における誘導目標地点EP_1に対応する位置に案内用画像I_2が投影される。案内用画像I_2は、テキスト状の画像I_2_1及び矢印状の画像I_2_2により構成されている。テキスト状の画像I_2_1は、「Aカウンター」の意味を有する日本語の文字列を含むものである。矢印状の画像I_2_2は、第1チェックインカウンターの位置を示すものである。
図7A、図7B及び図7Cの各々に示す如く、部分領域PA_2における誘導目標地点EP_2に対応する位置に案内用画像I_3が投影される。案内用画像I_3は、テキスト状の画像I_3_1及び矢印状の画像I_3_2により構成されている。テキスト状の画像I_3_1は、「Bカウンター」の意味を有する日本語の文字列を含むものである。矢印状の画像I_3_2は、第2チェックインカウンターの位置を示すものである。
図7A、図7B及び図7Cの各々に示す如く、部分領域PA_3における誘導目標地点EP_3に対応する位置に案内用画像I_4が投影される。案内用画像I_4は、テキスト状の画像I_4_1及び矢印状の画像I_4_2により構成されている。テキスト状の画像I_4_1は、「Cカウンター」の意味を有する日本語の文字列を含むものである。矢印状の画像I_4_2は、第3チェックインカウンターの位置を示すものである。
ここで、図7Aに示す状態においては、投影装置2_1,2_2,2_3により誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3がそれぞれ投影される。誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3は、所定時間tに亘り順次投影される。また、誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3は、所定時間Tに亘り繰り返し投影される。これらの誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3が連携することにより、視覚的コンテンツVC_1が形成される。視覚的コンテンツVC_1は、例えば、1本の線状画像が誘導経路GR_1に沿って移動しているように視覚的に認識されるものである。tの値は、投影タイミング情報に基づく値に設定される。例えば、tの値は、1〜2秒程度の値に設定される。
かかる連携により、複数個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3に跨る誘導経路GR_1による誘導を実現することができる。すなわち、長距離に亘る誘導を実現することができる。また、単純な単位画像(すなわち1本の線状画像)を用いたものでありながら、複数個の誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3が一連の誘導に係るものであることを案内対象者に視覚的に認識させることができる。
また、図7Bに示す状態においては、投影装置2_1,2_2により誘導用アニメーション画像I_A_4,I_A_5がそれぞれ投影される。誘導用アニメーション画像I_A_4,I_A_5は、所定時間tに亘り順次投影される。また、誘導用アニメーション画像I_A_4,I_A_5は、所定時間Tに亘り繰り返し投影される。これらの誘導用アニメーション画像I_A_4,I_A_5が連携することにより、視覚的コンテンツVC_2が形成される。視覚的コンテンツVC_2は、例えば、1本の線状画像が誘導経路GR_2に沿って移動しているように視覚的に認識されるものである。
かかる連携により、複数個の部分領域PA_1,PA_2に跨る誘導経路GR_2による誘導を実現することができる。すなわち、長距離に亘る誘導を実現することができる。また、単純な単位画像(すなわち1本の線状画像)を用いたものでありながら、複数個の誘導用アニメーション画像I_A_4,I_A_5が一連の誘導に係るものであることを案内対象者に視覚的に認識させることができる。
また、図7Cに示す状態においては、投影装置2_1,2_2,2_3により誘導用アニメーション画像I_A_6,I_A_7,I_A_8がそれぞれ投影される。誘導用アニメーション画像I_A_6,I_A_7,I_A_8は、所定時間tに亘り順次投影される。また、誘導用アニメーション画像I_A_6,I_A_7,I_A_8は、所定時間Tに亘り繰り返し投影される。これらの誘導用アニメーション画像I_A_6,I_A_7,I_A_8が連携することにより、視覚的コンテンツVC_3が形成される。視覚的コンテンツVC_3は、例えば、1本の線状画像が誘導経路GR_3に沿って移動しているように視覚的に認識されるものである。
かかる連携により、複数個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3に跨る誘導経路GR_3による誘導を実現することができる。すなわち、長距離に亘る誘導を実現することができる。また、単純な単位画像(すなわち1本の線状画像)を用いたものでありながら、複数個の誘導用アニメーション画像I_A_6,I_A_7,I_A_8が一連の誘導に係るものであることを案内対象者に視覚的に認識させることができる。
ここで、図7Aに示す状態における矢印状の画像I_2_2は、誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3と連動する矢印状のアニメーション画像を用いたものであっても良い。すなわち、誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3及び矢印状の画像I_2_2により、全体として1本の矢印状の視覚的コンテンツVC_1が形成されるものであっても良い。
また、図7Bに示す状態における矢印状の画像I_3_2は、誘導用アニメーション画像I_A_4,I_A_5と連動する矢印状のアニメーション画像を用いたものであっても良い。すなわち、誘導用アニメーション画像I_A_4,I_A_5及び矢印状の画像I_3_2により、全体として1本の矢印状の視覚的コンテンツVC_2が形成されるものであっても良い。
また、図7Cに示す状態における矢印状の画像I_4_2は、誘導用アニメーション画像I_A_6,I_A_7,I_A_8と連動する矢印状のアニメーション画像を用いたものであっても良い。すなわち、誘導用アニメーション画像I_A_6,I_A_7,I_A_8及び矢印状の画像I_4_2により、全体として1本の矢印状の視覚的コンテンツVC_3が形成されるものであっても良い。
次に、図8及び図9を参照して、案内システム100により実現される視覚的コンテンツVCの他の具体例について説明する。
いま、空港の1階にエントランスが設けられており、かつ、当該空港の2階に到着ロビーが設けられており、かつ、当該空港の3階に出発ロビーが設けられている。また、当該空港に複数個のエスカレータが設置されている。複数個のエスカレータは、第1エスカレータ、第2エスカレータ及び第3エスカレータを含むものである。第1エスカレータは、エントランスから出発ロビーに移動するための上りエスカレータである。第2エスカレータは、エントランスから到着ロビーに移動するための上りエスカレータである。第3エスカレータは、到着ロビーからエントランスに移動するための下りエスカレータである。したがって、エントランスには、第1エスカレータの乗り口、第2エスカレータの乗り口及び第3エスカレータの降り口が設けられている。図8及び図9に示す例における案内対象空間Sは、当該空港のエントランス内の空間である。
図8に示す如く、案内対象空間S内に2本の誘導経路GR_1,GR_2が設定されている。誘導経路GR_1,GR_2は、誘導開始地点SP_1,SP_2にそれぞれ対応するものである。誘導経路GR_1,GR_2の各々は、誘導目標地点EP_1,SP_2に対応するものである。誘導目標地点EP_1は、第1エスカレータの乗り口に対応している。誘導目標地点EP_2は、第2エスカレータの乗り口に対応している。また、非誘導対象地点NPは、第3エスカレータの降り口に対応している。
図8及び図9に示す例において、投影対象領域Aは、5個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3,PA_4,PA_5により構成されている。案内対象空間Sには、5個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3,PA_4,PA_5と一対一に対応する5個の投影装置2_1,2_2,2_3,2_4,2_5が設置されている。
個々の部分領域PA_1,PA_2,PA_3,PA_4,PA_5は、床面部Fに設定されている。5個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3,PA_4,PA_5のうちの3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3は、誘導経路GR_1に沿うように配置されている。また、5個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3,PA_4,PA_5のうちの4個の部分領域PA_4,PA_5,PA_2,PA_3は、誘導経路GR_2に沿うように配置されている。
まず、投影制御部54は、図9A〜図9Cに示す状態が所定時間T継続するように投影制御を実行する。次いで、投影制御部54は、図9D〜図9Gに示す状態が所定時間T継続するように投影制御を実行する。以下、投影制御部54は、これらの投影制御を繰り返し実行する。すなわち、これらの投影制御は、所定の周期Δにて実行される。
図9A〜図9Cに示す状態は、誘導経路GR_1による誘導に対応する状態である。図9D〜図9Gに示す状態は、誘導経路GR_2による誘導に対応する状態である。
図9A〜図9Gの各々に示す如く、部分領域PA_1における誘導開始地点SP_1に対応する位置に案内用画像I_1,I_2が投影される。案内用画像I_1は、テキスト状の画像I_1_1及びアイコン状の画像I_1_2により構成されている。案内用画像I_2は、テキスト状の画像I_2_1及びアイコン状の画像I_2_2により構成されている。テキスト状の画像I_1_1は、「3F出発」の意味を有する日本語の文字列を含むものである。アイコン状の画像I_1_2は、「JIS Z8210」規格における「出発」を示すピクトグラムを含むものである。テキスト状の画像I_2_1は、「2F到着」の意味を有する日本語の文字列を含むものである。アイコン状の画像I_2_2は、「JIS Z8210」規格における「到着」を示すピクトグラムを含むものである。
図9A〜図9Gの各々に示す如く、部分領域PA_4における誘導開始地点SP_2に対応する位置に案内用画像I_3,I_4が投影される。案内用画像I_3は、テキスト状の画像I_3_1及びアイコン状の画像I_3_2により構成されている。案内用画像I_4は、テキスト状の画像I_4_1及びアイコン状の画像I_4_2により構成されている。画像I_3_1,I_3_2,I_4_1,I_4_2は、I_1_1,I_1_2,I_2_1,I_2_2とそれぞれ同様のものである。
図9A〜図9Gの各々に示す如く、部分領域PA_3における誘導目標地点EP_1に対応する位置に案内用画像I_5が投影される。案内用画像I_5は、テキスト状の画像I_5_1、アイコン状の画像I_5_2及び矢印状の画像I_5_3により構成されている。画像I_5_1,I_5_2は、画像I_1_1,I_1_2とそれぞれ同様のものである。矢印状の画像I_5_3の向きにより、誘導目標地点EP_1がエスカレータ(より具体的には第1エスカレータ)の乗り口であることが示されている。
図9A〜図9Gの各々に示す如く、部分領域PA_3における誘導目標地点EP_2に対応する位置に案内用画像I_6が投影される。案内用画像I_6は、テキスト状の画像I_6_1、アイコン状の画像I_6_2及び矢印状の画像I_6_3により構成されている。画像I_6_1,I_6_2は、画像I_2_1,I_2_2とそれぞれ同様のものである。矢印状の画像I_6_3の向きにより、誘導目標地点EP_2がエスカレータ(より具体的には第2エスカレータ)の乗り口であることが示されている。
図9A〜図9Gの各々に示す如く、部分領域PA_3における非誘導対象地点NPに対応する位置に案内用画像I_7が投影される。案内用画像I_7は、矢印状の画像により構成されている。当該矢印状の画像の向きにより、非誘導対象地点NPがエスカレータ(より具体的には第3エスカレータ)の降り口であることが示されている。
ここで、図9A〜図9Cに示す状態においては、投影装置2_1,2_2,2_3により誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3がそれぞれ投影される。誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3は、所定時間tに亘り順次投影される。また、誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3は、所定時間Tに亘り繰り返し投影される。これらの誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3が連携することにより、視覚的コンテンツVC_1が形成される。視覚的コンテンツVC_1は、例えば、2本の線状画像が誘導経路GR_1に沿って移動しているように視覚的に認識されるものである。
かかる連携により、複数個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3に跨る誘導経路GR_1による誘導を実現することができる。すなわち、長距離に亘る誘導を実現することができる。また、単純な単位画像(すなわち2本の線状画像)を用いたものでありながら、複数個の誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3が一連の誘導に係るものであることを案内対象者に視覚的に認識させることができる。
また、図9D〜図9Gに示す状態においては、投影装置2_4,2_5,2_2,2_3により誘導用アニメーション画像I_A_4,I_A_5,I_A_6,I_A_7がそれぞれ投影される。誘導用アニメーション画像I_A_4,I_A_5,I_A_6,I_A_7は、所定時間tに亘り順次投影される。また、誘導用アニメーション画像I_A_4,I_A_5,I_A_6,I_A_7は、所定時間Tに亘り繰り返し投影される。これらの誘導用アニメーション画像I_A_4,I_A_5,I_A_6,I_A_7が連携することにより、視覚的コンテンツVC_2が形成される。視覚的コンテンツVC_2は、例えば、2本の線状画像が誘導経路GR_2に沿って移動しているように視覚的に認識されるものである。
かかる連携により、複数個の部分領域PA_4,PA_5,PA_2,PA_3に跨る誘導経路GR_2による誘導を実現することができる。すなわち、長距離に亘る誘導を実現することができる。また、単純な単位画像(すなわち2本の線状画像)を用いたものでありながら、複数個の誘導用アニメーション画像I_A_4,I_A_5,I_A_6,I_A_7が一連の誘導に係るものであることを案内対象者に視覚的に認識させることができる。
ここで、図9A〜図9Cに示す状態において、矢印状の画像I_5_3,I_6_3の各々は、誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3と連動する矢印状のアニメーション画像を用いたものであっても良い。すなわち、誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3及び矢印状の画像I_5_3,I_6_3により、全体として2本の矢印状の視覚的コンテンツVC_1が形成されるものであっても良い。
また、図9D〜図9Gに示す状態において、矢印状の画像I_5_3,I_6_3の各々は、誘導用アニメーション画像I_A_4,I_A_5,I_A_6,I_A_7と連動する矢印状のアニメーション画像を用いたものであっても良い。すなわち、誘導用アニメーション画像I_A_4,I_A_5,I_A_6,I_A_7及び矢印状の画像I_5_3,I_6_3により、全体として2本の矢印状の視覚的コンテンツVC_2が形成されるものであっても良い。
次に、図10を参照して、案内システム100の変形例について説明する。
図10に示す如く、編集制御部53は、複数個の編集制御部62により構成されているものであっても良い。複数個の編集制御部62は、複数個の投影装置2と一対一に対応するものである。
複数個の編集制御部62の各々の機能は、例えば、複数個の投影装置2のうちの対応する1個の投影装置2の制御部33により実現される(図3参照)。換言すれば、複数個の編集制御部62の各々は、複数個の投影装置2のうちの対応する1個の投影装置2に設けられている。すなわち、複数個の編集制御部62は、複数個の投影装置2にそれぞれ設けられている。
この場合、連携制御部52は、編集制御が実行されるよりも先に(すなわち複数個の案内用画像Iが生成されるよりも先に)、複数個の投影装置2の各々に、当該生成されるべき複数個の案内用画像Iのうちの1個以上の案内用画像Iを割り当てるものであっても良い。そして、複数個の編集制御部62の各々は、当該割り当てられた1個以上の案内用画像Iを生成するものであっても良い。
次に、案内システム100の他の変形例について説明する。
個々の視覚的コンテンツVCにおける単位画像は、1本の線状画像又は複数本の線状画像に限定されるものではない。個々の視覚的コンテンツVCにおける単位画像は、如何なる態様による画像を用いたものであっても良い。例えば、個々の視覚的コンテンツVCにおける単位画像は、矢印状の画像を用いたものであっても良い。
また、個々の視覚的コンテンツVCは、単位画像を用いたものに限定されるものではない。例えば、個々の視覚的コンテンツVCは、以下のようにして生成された2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aを用いたものであっても良い。
すなわち、連携制御部52により選択される1個以上の編集用画像データID’が示す1個以上の編集用画像I’は、少なくとも1個のアニメーション画像(以下「編集用アニメーション画像」という。)I’_Aを含むものであっても良い。編集制御部53は、編集用アニメーション画像I’_Aを分割することにより、個々の誘導経路GRに対応する2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aを生成するものであっても良い。換言すれば、編集制御は、編集用アニメーション画像I’_Aを分割することにより個々の誘導経路GRに対応する2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aを生成する制御を含むものであっても良い。
ここで、編集用アニメーション画像I’_Aは、単位画像を用いたアニメーション画像に限定されるものではない。編集用アニメーション画像I’_Aは、如何なるアニメーション画像を用いたものであっても良い。これにより、個々の誘導経路GRについて、2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aにおける連続性を確保しつつ、種々の態様による視覚的コンテンツVCを実現することができる。
次に、案内システム100の他の変形例について説明する。
個々の誘導経路GRに沿う部分領域PAの個数は、図6〜図9に示す例(すなわち2個、3個又は4個)に限定されるものではない。当該個数は、個々の誘導経路GRの長さに応じた個数に設定されるものであっても良い。
例えば、ある誘導経路GRの長さが20メートル以下であるとき、この誘導経路GRに沿うように3個以下の部分領域PAが配置されるものであったも良い。また、例えば、ある誘導経路GRの長さが40メートルであるとき、この誘導経路GRに沿うように4個の部分領域PAが配置されるものであったも良い。
また、複数個の部分領域PAが配置される形状は、図6及び図7に示す例(すなわちI字状)又は図8及び図9に示す例(すなわちT字状)に限定されるものではない。ある誘導経路GRに対応する部分領域PAは、この誘導経路GRの形状に応じた形状に配置されるものであれば良い。
以上のように、実施の形態1に係る案内システム100は、案内対象空間Sにおける投影対象領域Aに案内用画像群IGを投影する投影装置群3を備え、投影対象領域Aは、複数個の部分領域PAにより構成されており、投影装置群3は、複数個の部分領域PAに対応する複数個の投影装置2を含み、案内用画像群IGは、2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aを含み、複数個の投影装置2のうちの2個以上の投影装置2が2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aをそれぞれ投影することにより、2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aの連携による誘導用の連続的な視覚的コンテンツVCが形成されるものである。これにより、2個以上の部分領域PAに跨る誘導経路GRによる誘導を実現することができる。すなわち、長距離に亘る誘導を実現することができる。また、2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aが一連の誘導に係るものであることを案内対象者に視覚的に認識させることができる。
また、案内システム100は、案内用画像群IGを編集する制御を実行する編集制御部53を備え、編集制御部53により実行される制御は、編集用アニメーション画像I’_Aを分割することにより2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aを生成する制御を含む。これにより、2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aにおける連続性を確保しつつ、種々の態様による視覚的コンテンツVCを実現することができる。
また、編集制御部53は、複数個の編集制御部62により構成されており、複数個の編集制御部62は、複数個の投影装置2にそれぞれ設けられている。これにより、投影装置2毎の編集制御を実現することができる。
また、複数個の部分領域PAのうちの2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aに対応する2個以上の部分領域PAは、視覚的コンテンツVCによる誘導経路GRに沿うように配置されており、2個以上の部分領域PAの個数は、誘導経路GRの長さに応じた個数に設定されている。誘導経路GRの長さに応じて、部分領域PAの個数を適切な個数に設定することができる。
また、視覚的コンテンツVCは、所定の形状及び所定の個数による単位画像が視覚的コンテンツVCによる誘導経路GRに沿って移動しているように視覚的に認識されるものである。これにより、シンプルな視覚的コンテンツVCを実現することができる。
また、単位画像は、1本の線状画像又は複数本の線状画像により構成されている。かかる単純な単位画像を用いることにより、更にシンプルな視覚的コンテンツVCを実現することができる。
また、2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aが繰り返し投影されることにより、視覚的コンテンツVCが所定時間Tに亘り形成されるものである。これにより、例えば、図7又は図9に示す視覚的コンテンツVCを実現することができる。
また、実施の形態1に係る案内方法は、案内対象空間Sにおける投影対象領域Aに案内用画像群IGを投影する投影装置群3を用いた案内方法であって、投影対象領域Aは、複数個の部分領域PAにより構成されており、投影装置群3は、複数個の部分領域PAに対応する複数個の投影装置2を含み、案内用画像群IGは、2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aを含み、複数個の投影装置2のうちの2個以上の投影装置2が2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aをそれぞれ投影することにより、2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aの連携による誘導用の連続的な視覚的コンテンツVCが形成されるものである。これにより、2個以上の部分領域PAに跨る誘導経路GRによる誘導を実現することができる。すなわち、長距離に亘る誘導を実現することができる。また、2個以上の誘導用アニメーション画像I_Aが一連の誘導に係るものであることを案内対象者に視覚的に認識させることができる。
実施の形態2.
図11は、実施の形態2に係る案内システムのシステム構成を示すブロック図である。図12は、実施の形態2に係る案内システムの機能構成を示すブロック図である。図11及び図12を参照して、実施の形態2に係る案内システムについて説明する。なお、図11において、図1に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。また、図12において、図4に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。
図11に示す如く、案内システム100aは、制御装置1及び複数個の投影装置2を含むものである。制御装置1の構成は、実施の形態1にて図2を参照して説明したものと同様である。個々の投影装置2の構成は、実施の形態1にて図3を参照して説明したものと同様である。これらの構成についての再度の説明は省略する。
これに加えて、案内システム100aは、外部機器4を含むものである。外部機器4は、例えば、案内対象空間Sに設置されている専用の端末装置、案内対象空間Sに設置されている種々のセンサ(例えば人感センサ)、案内対象空間Sに設置されているカメラ、案内システム100aと異なるシステム(例えば情報管理システム)用の制御装置、又は案内対象者が所持している携帯情報端末(例えばタブレット型コンピュータ)により構成されている。外部機器4は、コンピュータネットワークNにより制御装置1と通信自在である。換言すれば、制御装置1は、コンピュータネットワークNにより外部機器4と通信自在である。
図12に示す如く、案内システム100aは、データベース記憶部51、連携制御部52、編集制御部53、投影制御部54及び投影部55を有している。これに加えて、案内システム100aは、外部情報取得部56を有している。外部情報取得部56の機能は、例えば、制御装置1の通信部12により実現される。換言すれば、外部情報取得部56は、例えば、制御装置1に設けられている。
外部情報取得部56は、外部機器4により出力された情報(以下「外部情報」という。)を取得するものである。連携制御及び編集制御には、制御用情報が用いられるのに加えて、当該取得された外部情報が用いられるようになっている。外部機器4の具体例、外部情報の具体例、及び外部情報に基づく視覚的コンテンツVCの具体例については、図14〜図26を参照して後述する。
以下、外部情報取得部56により実行される処理を総称して「外部情報取得処理」ということがある。すなわち、外部情報取得処理は、外部情報を取得する処理などを含むものである。
次に、図13のフローチャートを参照して、案内システム100aの動作について、外部情報取得部56、連携制御部52、編集制御部53及び投影制御部54の動作を中心に説明する。なお、図13において、図5に示すステップと同様のステップには同一符号を付して説明を省略する。
まず、外部情報取得部56が外部情報取得処理を実行する(ステップST4)。次いで、ステップST1,ST2の処理が実行される。次いで、ステップST3の処理が実行される。
次に、図14〜図18を参照して、案内システム100aにより実現される視覚的コンテンツVCの具体例について説明する。
いま、銀行の店舗内に受付用の端末装置TDが設置されている。また、当該銀行の店舗内に複数個の窓口カウンターが設けられている。複数個の窓口カウンターは、第1窓口カウンター(図中「Aカウンター」)、第2窓口カウンター(図中「Bカウンター」)及び第3窓口カウンター(図中「Cカウンター」)を含むものである。図14〜図18に示す例における案内対象空間Sは、当該銀行の店舗内の空間である。
図14に示す如く、案内対象空間S内に3本の誘導経路GR_1,GR_2,GR_3が設定されている。誘導経路GR_1,GR_2,GR_3の各々は、誘導開始地点SPに対応するものである。誘導経路GR_1,GR_2,GR_3は、誘導目標地点EP_1,EP_2,EP_3にそれぞれ対応するものである。誘導開始地点SPは、端末装置TDが設置された位置に対応している。誘導目標地点EP_1は、第1窓口カウンターに対応している。誘導目標地点EP_2は、第2窓口カウンターに対応している。誘導目標地点EP_3は、第3窓口カウンターに対応している。
図14〜図18に示す例における外部機器4は、端末装置TDにより構成されている。案内対象者(すなわち上記銀行の利用者)は、複数個の窓口カウンターのうちの自身が利用したい1個の窓口カウンターを選択して、当該選択された1個の窓口カウンターを示す情報を端末装置TDに入力する。当該入力された情報が外部情報となるものである。
図14〜図18に示す例において、投影対象領域Aは、3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3により構成されている。案内対象空間Sには、3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3と一対一に対応する3個の投影装置2_1,2_2,2_3が設置されている。個々の部分領域PA_1,PA_2,PA_3は、床面部Fに設定されている。3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3は、誘導経路GR_1に沿うように配置されており、かつ、誘導経路GR_2に沿うように配置されており、かつ、誘導経路GR_3に沿うように配置されている。
図15は、案内対象者により外部情報が未入力である場合(すなわち外部情報取得部56により外部情報が未取得である場合)に投影される案内用画像群IGの例を示している。
図15に示す如く、部分領域PA_3における誘導目標地点EP_1に対応する位置に案内用画像I_1が投影される。案内用画像I_1は、テキスト状の画像I_1_1及び矢印状の画像I_1_2により構成されている。テキスト状の画像I_1_1は、「Aカウンター」の意味を有する日本語の文字列を含むものである。矢印状の画像I_1_2は、第1窓口カウンターの位置を示している。
また、図15に示す如く、部分領域PA_3における誘導目標地点EP_2に対応する位置に案内用画像I_2が投影される。案内用画像I_2は、テキスト状の画像I_2_1及び矢印状の画像I_2_2により構成されている。テキスト状の画像I_2_1は、「Bカウンター」の意味を有する日本語の文字列を含むものである。矢印状の画像I_2_2は、第2窓口カウンターの位置を示している。
また、図15に示す如く、部分領域PA_3における誘導目標地点EP_3に対応する位置に案内用画像I_3が投影される。案内用画像I_3は、テキスト状の画像I_3_1及び矢印状の画像I_3_2により構成されている。テキスト状の画像I_3_1は、「Cカウンター」の意味を有する日本語の文字列を含むものである。矢印状の画像I_3_2は、第3窓口カウンターの位置を示している。
図16は、案内対象者により外部情報が入力済みである場合(すなわち外部情報取得部56により外部情報が取得済みである場合)において、当該入力された外部情報が第1窓口カウンターを示しているときに投影される案内用画像群IGの例を示している。すなわち、図16に示す状態は、誘導経路GR_1による誘導に対応する状態である。
図16に示す如く、部分領域PA_3における誘導目標地点EP_1に対応する位置に案内用画像I_1が投影される。また、部分領域PA_3における誘導目標地点EP_2に対応する位置に案内用画像I_2が投影される。また、部分領域PA_3における誘導目標地点EP_3に対応する位置に案内用画像I_3が投影される。案内用画像I_1,I_2,I_3は、図15に示すものと同様である。
また、図16に示す如く、投影装置2_1,2_2,2_3により誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3がそれぞれ投影される。誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3は、所定時間tに亘り順次投影される。また、誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3は、繰り返し投影される。これらの誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3が連携することにより、視覚的コンテンツVCが形成される。視覚的コンテンツVCは、例えば、1本の線状画像が誘導経路GR_1に沿って移動しているように視覚的に認識されるものである。かかる連携により、実施の形態1にて説明したものと同様の効果を得ることができる。
ここで、図16に示す案内用画像I_1における矢印状の画像I_1_2は、誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3と連動する矢印状のアニメーション画像を用いたものであっても良い。すなわち、誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3及び矢印状の画像I_1_2により、全体として1本の矢印状の視覚的コンテンツVCが形成されるものであっても良い。
なお、案内対象者により外部情報が未入力である場合(すなわち外部情報取得部56により外部情報が未取得である場合)、案内用画像群IGの投影がキャンセルされるものであっても良い。換言すれば、0個の案内用画像Iを含む案内用画像群IGが投影されるものであっても良い(図17参照)。そして、第1窓口カウンターを示す外部情報が取得されたとき、例えば、図18に示す案内用画像群IGが投影されるものであっても良い。
図18に示す如く、部分領域PA_3における誘導目標地点EP_1に対応する位置に案内用画像I_1が投影される。案内用画像I_1は、図16に示すものと同様である。また、図18に示す如く、投影装置2_1,2_2,2_3により誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3がそれぞれ投影される。誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3は、図16に示すものと同様である。これにより、実施の形態1にて説明したものと同様の効果を得ることができる。
なお、案内対象者により外部情報が入力済みである場合(すなわち外部情報取得部56により外部情報が取得済みである場合)において、当該入力された外部情報が第2窓口カウンター又は第3窓口カウンターを示しているときに投影される案内用画像群IGの例については、図示及び説明を省略する。
次に、図19及び図20を参照して、案内システム100aにより実現される視覚的コンテンツVCの他の具体例について説明する。
いま、駅の改札口に自動改札機群が設置されている。自動改札機群は、第1自動改札機、第2自動改札機、第3自動改札機、第4自動改札機、第5自動改札機及び第6自動改札機を含むものである。個々の自動改札機は、入場用の改札機、退場用の改札機、又は入場及び退場用の改札機に選択的に設定されるものである。個々の自動改札機は、切符用の改札機、ICカード用の改札機、又は切符及びICカード用の改札機に選択的に設定されるものである。図19及び図20における案内対象空間Sは、当該駅の改札内の空間である。
自動改札機群は、専用のシステム(以下「自動改札機制御システム」という。)により制御されるものである。図19及び図20に示す例における外部機器4は、自動改札機制御システム用の制御装置(以下「自動改札機制御装置」という。)により構成されている。自動改札機制御装置は、個々の自動改札機の設定を示す情報を出力する機能を有している。当該出力された情報が外部情報となるものである。
以下、第1自動改札機及び第2自動改札機が退場用の改札機に設定されており、かつ、第3自動改札機及び第4自動改札機が入場用の改札機に設定されており、かつ、第5自動改札機及び第6自動改札機が退場用の改札機に設定されている場合の例を中心に説明する。また、第1自動改札機及び第2自動改札機が切符用の改札機に設定されており、かつ、第5自動改札機及び第6自動改札機がICカード用の改札機に設定されている場合の例を中心に説明する。すなわち、これらの設定を示す外部情報が取得されたときの例を中心に説明する。
この場合、図19に示す如く、案内対象空間S内に2本の誘導経路GR_1,GR_2が設定される。誘導経路GR_1は、誘導開始地点SP_1に対応するものであり、かつ、誘導目標地点EP_1,EP_2に対応するものである。誘導経路GR_2は、誘導開始地点SP_2に対応するものであり、かつ、誘導目標地点EP_3,EP_4に対応するものである。
誘導目標地点EP_1は、第1自動改札機に対応している。誘導目標地点EP_2は、第2自動改札機に対応している。誘導目標地点EP_3は、第5自動改札機に対応している。誘導目標地点EP_4は、第6自動改札機に対応している。また、非誘導対象地点NP_1は、第3自動改札に対応している。非誘導対象地点NP_2は、第4自動改札に対応している。
図19及び図20に示す例において、投影対象領域Aは、6個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3,PA_4,PA_5,PA_6により構成されている。案内対象空間Sには、6個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3,PA_4,PA_5,PA_6と一対一に対応する6個の投影装置2_1,2_2,2_3,2_4,2_5,2_6が設置されている。個々の部分領域PA_1,PA_2,PA_3,PA_4,PA_5,PA_6は、床面部Fに設定されている。6個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3,PA_4,PA_5,PA_6のうちの3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3は、誘導経路GR_1に沿うように配置されている。また、6個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3,PA_4,PA_5,PA_6のうちの3個の部分領域PA_4,PA_5,PA_6は、誘導経路GR_2に沿うように配置されている。
図20に示す如く、部分領域PA_1における誘導開始地点SP_1に対応する位置に案内用画像I_1が投影される。案内用画像I_1は、テキスト状の画像により構成されている。当該テキスト状の画像は、「きっぷ」の意味を有する日本語の文字列を含むものである。
また、図20に示す如く、部分領域PA_3における誘導目標地点EP_1,EP_2に対応する位置に案内用画像I_2が投影される。案内用画像I_2は、テキスト状の画像I_2_1、テキスト状の画像I_2_1に対する下線状の画像I_2_2、誘導目標地点EP_1に対応する矢印状の画像I_2_3、及び誘導目標地点EP_2に対応する矢印状の画像I_2_4により構成されている。テキスト状の画像I_2_1は、「きっぷ」の意味を有する日本語の文字列を含むものである。矢印状の画像I_2_3の向きにより、第1自動改札機が退場用の改札機に設定されていることが示されている。矢印状の画像I_2_4の向きにより、第2自動改札機が退場用の改札機に設定されていることが示されている。
また、図20に示す如く、部分領域PA_3における非誘導対象地点NP_1,NP_2に対応する位置に案内用画像I_3が投影される。案内用画像I_3は、非誘導対象地点NP_1に対応する矢印状の画像I_3_1、及び非誘導対象地点NP_2に対応する矢印状の画像I_3_2により構成されている。矢印状の画像I_3_1の向きにより、第3自動改札機が入場用の改札機に設定されていることが示されている。矢印状の画像I_3_2の向きにより、第4自動改札機が入場用の改札機に設定されていることが示されている。
また、図20に示す如く、部分領域PA_4における誘導開始地点SP_2に対応する位置に案内用画像I_4が投影される。案内用画像I_4は、テキスト状の画像により構成されている。当該テキスト状の画像は、「ICカード」の意味を有する日本語の文字列を含むものである。
また、図20に示す如く、部分領域PA_6における誘導目標地点EP_3,EP_4に対応する位置に案内用画像I_5が投影される。案内用画像I_5は、テキスト状の画像I_5_1、テキスト状の画像I_5_1に対する下線状の画像I_5_2、誘導目標地点EP_3に対応する矢印状の画像I_5_3、及び誘導目標地点EP_4に対応する矢印状の画像I_5_4により構成されている。テキスト状の画像I_5_1は、「ICカード」の意味を有する日本語の文字列を含むものである。矢印状の画像I_5_3の向きにより、第5自動改札機が退場用の改札機に設定されていることが示されている。矢印状の画像I_2_4の向きにより、第6自動改札機が退場用の改札機に設定されていることが示されている。
また、図20に示す如く、投影装置2_1,2_2により誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2がそれぞれ投影される。誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2は、所定時間tに亘り順次投影される。また、誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2は、繰り返し投影される。これらの誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2が連携することにより、視覚的コンテンツVC_1が形成される。視覚的コンテンツVC_1は、例えば、1本の線状画像が誘導経路GR_1に沿って移動しているように視覚的に認識されるものである。かかる連携により、実施の形態1にて説明したものと同様の効果を得ることができる。
また、図20に示す如く、投影装置2_4,2_5により誘導用アニメーション画像I_A_3,I_A_4がそれぞれ投影される。誘導用アニメーション画像I_A_3,I_A_4は、所定時間tに亘り順次投影される。また、誘導用アニメーション画像I_A_3,I_A_4は、繰り返し投影される。これらの誘導用アニメーション画像I_A_3,I_A_4が連携することにより、視覚的コンテンツVC_2が形成される。視覚的コンテンツVC_2は、例えば、1本の線状画像が誘導経路GR_2に沿って移動しているように視覚的に認識されるものである。かかる連携により、実施の形態1にて説明したものと同様の効果を得ることができる。
ここで、矢印状の画像I_2_3,I_2_4の各々は、誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2と連動する矢印状のアニメーション画像を用いたものであっても良い。また、矢印状の画像I_5_3,I_5_4の各々は、誘導用アニメーション画像I_A_3,I_A_4と連動する矢印状のアニメーション画像を用いたものであっても良い。
次に、図21〜図24を参照して、案内システム100aにより実現される視覚的コンテンツVCの他の具体例について説明する。
いま、オフィスビルにエレベータ群が設置されている。エレベータ群は、第1エレベータ(図中「A」)、第2エレベータ(図中「B」)及び第3エレベータ(図中「C」)を含むものである。ここで、エレベータ群は、DOAS(Destination Oriented Allocation System)により制御されるものである。図21〜図24に示す例における外部機器4は、DOAS用の制御装置(以下「エレベータ制御装置」という。)により構成されている。
すなわち、上記オフィスビルのエレベータホールにDOAS用の端末装置TDが設置されている。端末装置TDは、エレベータ制御装置と通信自在である。案内対象者(すなわちエレベータ群のユーザ)は、いずれかのエレベータに搭乗するよりも先に、自身の行き先階を示す情報を端末装置TDに入力する。なお、案内対象者が所持しているICカード(例えば社員証)に記録されているデータを端末装置TDが読み取ることにより、かかる情報の入力が実現されるものであっても良い。
エレベータ制御装置は、当該入力された情報を取得する。エレベータ制御装置は、当該取得された情報を用いて、エレベータ群に含まれる複数個のエレベータのうちの案内対象者により使用されるべき1個のエレベータを選択する。エレベータ制御装置は、当該選択の結果に基づきエレベータ群を制御する。このとき、エレベータ制御装置は、当該選択の結果を示す情報を出力する機能を有している。当該出力された情報が外部情報となるものである。
図21に示す如く、案内対象空間S内に3本の誘導経路GR_1,GR_2,GR_3が設定されている。誘導経路GR_1,GR_2,GR_3の各々は、誘導開始地点SPに対応するものである。誘導経路GR_1,GR_2,GR_3は、誘導目標地点EP_1,EP_2,EP_3にそれぞれ対応するものである。誘導開始地点SPは、端末装置TDが設置された位置に対応している。誘導目標地点EP_1は、第1エレベータに対応している。誘導目標地点EP_2は、第2エレベータに対応している。誘導目標地点EP_3は、第3エレベータに対応している。
図21〜図24に示す例において、投影対象領域Aは、3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3により構成されている。案内対象空間Sには、3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3と一対一に対応する3個の投影装置2_1,2_2,2_3が設置されている。個々の部分領域PA_1,PA_2,PA_3は、床面部Fに設定されている。3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3のうちの2個の部分領域PA_1,PA_2は、誘導経路GR_1に沿うように配置されている。また、3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3は、誘導経路GR_2に沿うように配置されており、かつ、誘導経路GR_3に沿うように配置されている。
図22は、第1エレベータが選択されたことを示す外部情報が取得されたときに投影される案内用画像群IGの例を示している。すなわち、図22に示す状態は、誘導経路GR_1による誘導に対応する状態である。
図22に示す如く、部分領域PA_2における誘導目標地点EP_1に対応する位置に案内用画像I_1が投影される。案内用画像I_1は、テキスト状の画像I_1_1及び矢印状の画像I_1_2により構成されている。テキスト状の画像I_1_1は、「A」の文字を含むものである。矢印状の画像I_1_2は、第1エレベータの位置を示している。
また、図22に示す如く、投影装置2_1,2_2により誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2がそれぞれ投影される。誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2は、所定時間tに亘り順次投影される。また、誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2は、繰り返し投影される。これらの誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2が連携することにより、視覚的コンテンツVC_1が形成される。視覚的コンテンツVC_1は、例えば、1本の線状画像が誘導経路GR_1に沿って移動しているように視覚的に認識されるものである。かかる連携により、実施の形態1にて説明したものと同様の効果を得ることができる。
ここで、矢印状の画像I_1_2は、誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2と連動する矢印状のアニメーション画像を用いたものであっても良い。すなわち、誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2及び矢印状の画像I_1_2により、全体として1本の矢印状の視覚的コンテンツVC_1が形成されるものであっても良い。
図23は、第2エレベータが選択されたことを示す外部情報が取得されたときに投影される案内用画像群IGの例を示している。すなわち、図23に示す状態は、誘導経路GR_2による誘導に対応する状態である。
図23に示す如く、部分領域PA_3における誘導目標地点EP_2に対応する位置に案内用画像I_2が投影される。案内用画像I_2は、テキスト状の画像I_2_1及び矢印状の画像I_2_2により構成されている。テキスト状の画像I_2_1は、「B」の文字を含むものである。矢印状の画像I_2_2は、第2エレベータの位置を示している。
また、図23に示す如く、投影装置2_1,2_2,2_3により誘導用アニメーション画像I_A_3,I_A_4,I_A_5がそれぞれ投影される。誘導用アニメーション画像I_A_3,I_A_4,I_A_5は、所定時間tに亘り順次投影される。また、誘導用アニメーション画像I_A_3,I_A_4,I_A_5は、繰り返し投影される。これらの誘導用アニメーション画像I_A_3,I_A_4,I_A_5が連携することにより、視覚的コンテンツVC_2が形成される。視覚的コンテンツVC_2は、例えば、1本の線状画像が誘導経路GR_2に沿って移動しているように視覚的に認識されるものである。かかる連携により、実施の形態1にて説明したものと同様の効果を得ることができる。
ここで、矢印状の画像I_2_2は、誘導用アニメーション画像I_A_3,I_A_4,I_A_5と連動する矢印状のアニメーション画像を用いたものであっても良い。すなわち、誘導用アニメーション画像I_A_3,I_A_4,I_A_5及び矢印状の画像I_2_2により、全体として1本の矢印状の視覚的コンテンツVC_2が形成されるものであっても良い。
図24は、第3エレベータが選択されたことを示す外部情報が取得されたときに投影される案内用画像群IGの例を示している。すなわち、図24に示す状態は、誘導経路GR_3による誘導に対応する状態である。
図24に示す如く、部分領域PA_3における誘導目標地点EP_3に対応する位置に案内用画像I_3が投影される。案内用画像I_3は、テキスト状の画像I_3_1及び矢印状の画像I_3_2により構成されている。テキスト状の画像I_3_1は、「C」の文字を含むものである。矢印状の画像I_3_2は、第3エレベータの位置を示している。
また、図24に示す如く、投影装置2_1,2_2,2_3により誘導用アニメーション画像I_A_6,I_A_7,I_A_8がそれぞれ投影される。誘導用アニメーション画像I_A_6,I_A_7,I_A_8は、所定時間tに亘り順次投影される。また、誘導用アニメーション画像I_A_6,I_A_7,I_A_8は、繰り返し投影される。これらの誘導用アニメーション画像I_A_6,I_A_7,I_A_8が連携することにより、視覚的コンテンツVC_3が形成される。視覚的コンテンツVC_3は、例えば、1本の線状画像が誘導経路GR_3に沿って移動しているように視覚的に認識されるものである。かかる連携により、実施の形態1にて説明したものと同様の効果を得ることができる。
ここで、矢印状の画像I_3_2は、誘導用アニメーション画像I_A_6,I_A_7,I_A_8と連動する矢印状のアニメーション画像を用いたものであっても良い。すなわち、誘導用アニメーション画像I_A_6,I_A_7,I_A_8及び矢印状の画像I_3_2により、全体として1本の矢印状の視覚的コンテンツVC_3が形成されるものであっても良い。
次に、図25及び図26を参照して、案内システム100aにより実現される視覚的コンテンツVCの他の具体例について説明する。
いま、銀行の店舗内に受付用の端末装置TDが設置されている。また、当該銀行の店舗内に複数個の設備が設けられている。複数個の設備は、例えば、ATM(Automatic Teller Machine)、テレビ電話による相談窓口、及びインターネットバンキングコーナーを含むものである。図25及び図26に示す例における案内対象空間Sは、当該銀行の店舗内の空間である。
図25及び図26に示す例における外部機器4は、端末装置TDにより構成されている。案内対象者(すなわち上記銀行の利用者)は、複数個の設備のうちの自身が利用したい1個の設備を選択して、当該選択された1個の設備を示す情報を端末装置TDに入力する。当該入力された情報が外部情報となるものである。以下、インターネットバンキングコーナーが選択された場合の例を中心に説明する。
この場合、図25に示す如く、案内対象空間S内に1本の誘導経路GRが設定される。誘導経路GRは、誘導開始地点SP及び誘導目標地点EPに対応するものである。誘導開始地点SPは、端末装置TDが設置された位置に対応している。誘導目標地点EPは、インターネットバンキングコーナーに対応している。
図25及び図26に示す例において、投影対象領域Aは、3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3により構成されている。案内対象空間Sには、3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3と一対一に対応する3個の投影装置2_1,2_2,2_3が設置されている。
3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3のうちの1個の部分領域PA_1は、壁面部Wに設定されている。より具体的には、1個の部分領域PA_1は、端末装置TDに対する側方に設置されたパーティションにおける壁面部Wに設定されている。これに対して、3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3のうちの2個の部分領域PA_2,PA_3は、床面部Fに設定されている。3個の部分領域PA_1,PA_2,PA_3は、誘導経路GRに沿うように配置されている。
図26に示す如く、部分領域PA_1に案内用画像I_1が投影される。案内用画像I_1は、テキスト状の画像により構成されている。当該テキスト状の画像は、「インターネットバンキングはこちら」の意味を有する日本語の文字列を含むものである。
また、図26に示す如く、部分領域PA_3に案内用画像I_2が投影される。案内用画像I_2は、テキスト状の画像I_2_1、アイコン状の画像I_2_2及び矢印状の画像I_2_3により構成されている。テキスト状の画像I_2_1は、「インターネットバンキング」の意味を有する日本語の文字列を含むものである。アイコン状の画像I_2_2は、スマートフォンが操作されている状態を示すピクトグラムを含むものである。矢印状の画像I_2_3は、インターネットバンキングコーナーの位置を示すものである。
また、図26に示す如く、投影装置2_1,2_2,2_3により誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3がそれぞれ投影される。誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3は、所定時間tに亘り順次投影される。また、誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3は、繰り返し投影される。これらの誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3が連携することにより、視覚的コンテンツVCが形成される。視覚的コンテンツVCは、例えば、1本の線状画像が誘導経路GRに沿って移動しているように視覚的に認識されるものである。かかる連携により、実施の形態1にて説明したものと同様の効果を得ることができる。
ここで、矢印状の画像I_2_3は、誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3と連動する矢印状のアニメーション画像を用いたものであっても良い。すなわち、誘導用アニメーション画像I_A_1,I_A_2,I_A_3及び矢印状の画像I_2_3により、全体として1本の矢印状の視覚的コンテンツVCが形成されるものであっても良い。
このように、外部情報を用いることにより、外部情報に応じた視覚的コンテンツVCを実現することができる。具体的には、例えば、案内対象者に適した誘導経路GRによる誘導に係る視覚的コンテンツVCを実現することができる。
なお、案内システム100aは、実施の形態1にて説明したものと同様の種々の変形例を採用することができる。例えば、図27に示す如く、編集制御部53は、複数個の編集制御部62により構成されているものであっても良い。
以上のように、実施の形態2に係る案内システム100aは、外部機器4により出力された情報(外部情報)を取得する外部情報取得部56を備え、編集制御部53は、外部情報取得部56により取得された情報(外部情報)を案内用画像群IGの編集に用いるものである。これにより、外部情報に応じた案内用画像群IGを実現することができる。そして、外部情報に応じた視覚的コンテンツVCを実現することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。