以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
本実施の形態におけるエレベータ案内装置1Aは、レストラン、ショッピングモール等全ての利用者が入退場可能なエリア、及びオフィス、特定のテナント等特定の利用者が入退場可能なエリアを含む複数のエリアを有し、接続する複数のエリアが少なくとも一部で異なる複数のエレベータが設置された建物100において、利用者に複数のエレベータのうち少なくとも一つを案内する。以下に、エレベータ案内装置1Aについて詳述する。
ここで、以下の説明においてショッピングエリア20、第1のオフィスエリア21、第2のオフィスエリア22、第3のオフィスエリア23は、図中ではそれぞれShopping Area、Office Area1、Office Area2、Office Area3、と表記する。以下の説明において第1のエレベータ50、第2のエレベータ51、第3のエレベータ52は、図中ではそれぞれEV1、EV2、EV3と表記する。また、以下の説明において第1の利用者、第2の利用者、第3の利用者は、図中ではそれぞれ利用者1、利用者2、利用者3と表記する。
図1にエレベータ案内装置1Aが適用される建物100の例を示す。図1は建物100の外壁を取り除いたフロアマップである。図1に示すように、建物100の1階には、全ての利用者が入退場可能なショッピングエリア20、建物100の2階には、特定の利用者が入退場可能な第1のオフィスエリア21及び特定の利用者が入退場可能な第2のオフィスエリア22、建物100の3階には、特定の利用者が入退場可能な第3のオフィスエリア23が設けられている。ここで、2階の第1のオフィスエリア21と第2のオフィスエリア22は行き来が出来ないように壁24等で仕切られている。
ここで、入退場可能とは、エリアへの出入りを許可されていることを意味する。つまり、ショッピングエリア20において、全ての利用者が出入りすることを許可されている。また、第1のオフィスエリア21、第2のオフィスエリア22及び第3のオフィスエリア23において、特定の利用者のみが出入りすることを許可されている。
また、建物100には複数のエレベータが設置される。図1に示すように、ショッピングエリア20と第1のオフィスエリア21、第2のオフィスエリア22及び第3のオフィスエリア23とを接続する第1のエレベータ50、ショッピングエリア20と第1のオフィスエリア21及び第2のオフィスエリア22とを接続する第2のエレベータ51、ショッピングエリア20と第3のオフィスエリア23とを接続する第3のエレベータ52が設置されている。
ここで、一方のエリアと他方のエリアとを接続するエレベータとは、利用者がエレベータに乗車することにより、一方のエリアへアクセス可能な停止階から他方のエリアへアクセス可能な停止階へ移動することができるエレベータを意味する。ここで、アクセス可能とは、停止階で降車した利用者が、停止階からエリアへ移動することができることを意味する。
また、建物100には後述する入退管理システム5Aが導入されている。入退管理システム5Aは、いつ、だれが、どこに入退場したかを管理するシステムである。例えば、入退管理システム5Aは、入退管理システム5Aが導入されたエリアの入退場口に設けられた画像認証手段、指紋認証手段、音声認証手段、ICカード認証手段等の利用者個人を特定する認証手段を用いて利用者個人を特定し、特定した利用者個人を識別する情報である利用者個人情報を取得する。そして、入退管理システム5Aは、取得した利用者個人情報と図示しない記憶部に格納された利用者個人が入退場可能なエリアを示す情報である利用者エリア情報を比較して、利用者の各エリアへの入退場の可否を決定する。
図1に示すように、入退管理システム5Aは、第1のオフィスエリア21、第2のオフィスエリア22及び第3のオフィスエリア23の入退場口にそれぞれ設けられている。
詳細には、第1のオフィスエリア21の入退場口である第1のドア60には、第1のオフィスエリア21へ入場を希望する利用者個人を特定する手段である第1の認証手段70と、第1のオフィスエリア21から退場を希望する利用者個人を特定する手段である第2の認証手段71とを用いた第1の入退管理システム80が設置されている。
また、第2のオフィスエリア22の入退場口である第2のドア61には、第2のオフィスエリア22へ入場を希望する利用者個人を特定する手段である第3の認証手段72と、第2のオフィスエリア22から退場を希望する利用者個人を特定する手段である第4の認証手段73とを用いた第2の入退管理システム81が設置されている。
また、第3のオフィスエリア23の入退場口である第3のドア62には、第3のオフィスエリア23へ入場を希望する利用者個人を特定する手段である第5の認証手段74と、第3のオフィスエリア23から退場を希望する利用者個人を特定する手段である第6の認証手段75とを用いた第3の入退管理システム82が設置されている。
つまり、建物100には第1の入退管理システム80、第2の入退管理システム81及び第3の入退管理システム82を備えた入退管理システム5Aが導入され、建物100の各フロアにていつ、だれが、どこに入退場したかを管理している。
次に、第1のエレベータ50、第2のエレベータ51及び第3のエレベータ52が接続する複数のエリアを示すエレベータエリア情報について図2を用いて説明する。ここで、エレベータ情報は図示しない記憶部に格納されている。
図中の「〇」はエレベータが接続するエリアであること、「×」はエレベータが接続するエリアでないことを示す。
例えば、第1のエレベータ50は、ショッピングエリア20、第1のオフィスエリア21、第2のオフィスエリア22及び第3のオフィスエリア23を接続するエレベータである。つまり、第1のエレベータ50は、ショッピングエリア20、第1のオフィスエリア21、第2のオフィスエリア22及び第3のオフィスエリア23へアクセス可能な停止階の間を移動するエレベータである。そして、利用者は第1のエレベータ50に乗車することにより、第1のエレベータ50の各停止階からショッピングエリア20、第1のオフィスエリア21、第2のオフィスエリア22及び第3のオフィスエリア23へそれぞれ移動することができる。
また、第2のエレベータ51は、ショッピングエリア20、第1のオフィスエリア21及び第2のオフィスエリア22を接続するエレベータである。つまり、第2のエレベータ51は、ショッピングエリア20、第1のオフィスエリア21及び第2のオフィスエリア22へアクセス可能な停止階の間を移動するエレベータである。そして、利用者は第2のエレベータ51に乗車することにより、第2のエレベータ51の各停止階からショッピングエリア20、第1のオフィスエリア21及び第2のオフィスエリア22へそれぞれ移動することができる。
また、第3のエレベータ52は、ショッピングエリア20及び第3のオフィスエリア23を接続するエレベータである。つまり、第3のエレベータ52は、ショッピングエリア20及び第3のオフィスエリア23へアクセス可能な停止階の間を移動するエレベータである。そして、利用者は第3のエレベータ52に乗車することにより、第3のエレベータ52の各停止階からショッピングエリア20及び第3のオフィスエリア23へそれぞれ移動することができる。
図3は、本実施の形態におけるエレベータ案内装置1Aのブロック図である。
エレベータ案内装置1Aは、情報取得部11Aと、情報生成部12Aと、通知部13Aとを備える。
また、エレベータ案内システム10Aは、入力手段2Aと、認証手段3Aと、出力手段4Aと、情報取得部11Aと、情報生成部12Aと、通知部13Aと、入退管理システム5Aとを備える。ここで、入退管理システム5Aは、図1に示す第1の入退管理システム80、第2の入退管理システム81、及び第3の入退管理システム82を備える。
情報取得部11Aは、エレベータ案内装置1Aが、利用者に複数のエレベータのうち少なくとも一つを提案するために必要な情報を取得する。
情報取得部11Aは、入退管理システム5Aから、利用者個人を特定する認証手段3Aを用いて生成した利用者個人を識別する情報である利用者個人情報に対応する入退場可能なエリアを示す利用者エリア情報を取得する。さらに、情報取得部11Aは、利用者が入力可能な入力手段2Aに入力された利用者が位置するエリアを示す利用者位置エリア情報を取得する。また、情報取得部11Aは、図示しない記憶部からエレベータエリア情報を取得する。
具体的には、利用者個人情報を用いて、入退管理システム5Aから利用者エリア情報を取得する。ここで、情報取得部11Aが利用者個人情報を取得する方法は、例えば、顔認証手段、指紋認証手段、音声認証手段、ICカード認証手段、ID認証手段等の認証手段3Aを用いて、利用者個人を特定し、特定した利用者個人を識別する情報である利用者個人情報を情報取得部11Aへ出力する方法等が挙げられる。
図4を用いて利用者エリア情報を説明する。
図4には第1の利用者、第2の利用者及び第3の利用者の利用者エリア情報を示す。
図中の「〇」は入退場可能エリアであること、「×」は入退場可能エリアでないことを示す。
例えば、第1の利用者の場合、ショッピングエリア20及び第1のオフィスエリア21が第1の利用者の入退場可能エリアであり、第2のオフィスエリア22と第3のオフィスエリア23が第1の利用者の入退場可能エリアでない。つまり、第1の利用者は、ショッピングエリア20及び第1のオフィスエリア21への出入りを許可され、第2のオフィスエリア22及び第3のオフィスエリア23の出入りを禁止されている。
また、第2の利用者の場合、ショッピングエリア20及び第2のオフィスエリア22が第2の利用者の入退場可能エリアであり、第1のオフィスエリア21と第3のオフィスエリア23が第2の利用者の入退場可能エリアでない。つまり、第2の利用者は、ショッピングエリア20及び第2のオフィスエリア22への出入りを許可され、第1のオフィスエリア21及び第3のオフィスエリア23への出入りを禁止されている。
また、第3の利用者の場合、ショッピングエリア20及び第3のオフィスエリア23が第3の利用者の入退場可能エリアであり、第1のオフィスエリア21と第2のオフィスエリア22が第3の利用者の入退場可能エリアでない。つまり、第3の利用者は、ショッピングエリア20及び第3のオフィスエリア23への出入りを許可され、第1のオフィスエリア21及び第2のオフィスエリア22への出入りを禁止されている。
続いて、情報取得部11Aは、利用者位置エリア情報を取得する。ここで、利用者が入力可能な入力手段2Aに、利用者が利用者位置エリア情報を入力することにより、情報取得部11Aへ利用者位置エリア情報が出力される。
なお、本実施の形態では、情報取得部11Aは、利用者が入力手段2Aに利用者位置エリア情報を入力することにより、利用者位置エリア情報を取得すると説明したが、情報取得部11Aは、利用者の位置情報等により自動的に利用者位置エリア情報を取得してもよい。
図5を用いて利用者位置エリア情報を説明する。
図5には第1の利用者、第2の利用者及び第3の利用者の利用者位置エリア情報を示す。
図中の「〇」は利用者が位置するエリアであること、「×」は利用者が位置するエリアでないことを示す。つまり、第1の利用者、第2の利用者及び第3の利用者が位置するエリアは、ショッピングエリア20となる。
再び、図3の説明に戻る。
情報生成部12Aは、情報取得部11Aから取得した利用者エリア情報、利用者位置エリア情報及びエレベータエリア情報を用いて、利用者が位置するエリアと利用者が入退場するエリアとを接続するエレベータである案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報を生成する。
具体的には、情報生成部12Aは、利用者エリア情報に含まれる入退場可能エリアから利用者位置エリア情報に含まれる利用者が位置するエリアを除いた残りのエリアを利用者が入退場するエリアの候補として設定する。利用者が入退場するエリアの候補が1つである場合、情報生成部12Aは、利用者が入退場するエリアの候補を利用者が入退場するエリアとする。そして、情報生成部12Aは、利用者が位置するエリアと設定された利用者が入退場するエリアとを接続するエレベータをエレベータエリア情報に含まれるエレベータから選択し、選択したエレベータを案内用エレベータとする。このようにして、情報生成部12Aは、案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報を生成する。情報生成部12Aは、エレベータ情報を通知部13Aに出力する。
なお、利用者が入退場するエリアの候補が複数である場合については、実施の形態2で説明する。
ここで、利用者が入退場するエリアの候補は、情報生成部12Aに設定される、利用者の目的地となり得るエリアを意味する。
また、利用者が入退場するエリアは、情報生成部12Aに設定される、利用者の目的地となるエリアを意味する。
情報生成部12Aが図4に示す利用者エリア情報、図5に示す利用者位置エリア情報及び図2に示すエレベータエリア情報を用いてエレベータ情報を生成した場合について説明する。
まず、第1の利用者に対応して生成されるエレベータ情報について説明する。情報生成部12Aは、第1の利用者の利用者エリア情報に含まれるエリアから第1の利用者の利用者位置エリア情報に含まれるエリアを除いた残りのエリアを第1の利用者が入退場するエリアの候補として設定する。具体的には、第1の利用者が入退場するエリアの候補は、第1のオフィスエリア21に設定される。第1の利用者が入退場するエリアの候補が1つであるので、情報生成部12Aは、利用者が入退場するエリアの候補を利用者が入退場するエリアとする。そして、情報生成部12Aは、第1の利用者が位置するエリアであるショッピングエリア20と設定された第1の利用者が入退場するエリアである第1のオフィスエリア21とを接続するエレベータをエレベータエリア情報から選択し、選択したエレベータを案内用エレベータとする。具体的には、案内用エレベータは、第1のエレベータ50及び第2のエレベータ51である。そして、情報生成部12Aは、案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報を生成する。このようにして、情報生成部12Aは、第1の利用者に対応したエレベータ情報を生成する。
情報生成部12Aは、第1の利用者と同様の処理を第2の利用者及び第3の利用者にも実施する。情報生成部12Aが、第2の利用者に対応したエレベータ情報を生成する場合、案内用エレベータとして第1のエレベータ50及び第2のエレベータ51が選択される。そして、情報生成部12Aは、当該案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報を生成する。情報生成部12Aが、第3の利用者に対応したエレベータ情報を生成する場合、案内用エレベータとして第1のエレベータ50及び第3のエレベータ52が選択される。そして、情報生成部12Aは、当該案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報を生成する。
通知部13Aは、情報生成部12Aが生成したエレベータ情報を、利用者が認識可能な出力手段4Aを用いて利用者に通知する。ここで、利用者が認識可能な出力手段4Aとは、表示手段、音声出力手段等が挙げられる。
図6に、利用者へのエレベータ案内の通知例を示す。通知部13Aは、利用者が所有するスマートフォン等の通信端末に備えられた出力手段4Aの一つである表示手段を用いてエレベータ情報を表示案内する。ここで、表示手段にはエレベータの名称とセキュリティの「〇」又は「×」を表示することにより利用者にエレベータ情報が通知される。セキュリティが「〇」の場合は、エレベータが案内用エレベータであることを示し、セキュリティが「×」の場合は、エレベータが案内用エレベータでないことを示す。
例えば、第1の利用者に対応したエレベータ情報には、案内用エレベータである第1のエレベータ50及び第2のエレベータ51を示す情報が含まれる。そのため、図6(a)に示すように第1のエレベータ50及び第2のエレベータ51のセキュリティが「〇」、第3のエレベータ52のセキュリティが「×」と表示案内される。つまり、第1の利用者は、第1のエレベータ50又は第2のエレベータ51に乗車することにより、第1の利用者が入退場するエリアへ移動することができる。
また、第2の利用者に対応したエレベータ情報には、案内用エレベータである第1のエレベータ50及び第2のエレベータ51を示す情報が含まれる。そのため、図6(b)に示すように第1のエレベータ50及び第2のエレベータ51のセキュリティが「〇」、第3のエレベータ52のセキュリティが「×」と表示案内される。つまり、第2の利用者は、第1のエレベータ50又は第2のエレベータ51に乗車することにより、第2の利用者が入退場するエリアへ移動することができる。
また、第3の利用者に対応したエレベータ情報には、案内用エレベータである第1のエレベータ50及び第3のエレベータ52を示す情報が含まれる。そのため、図6(c)に示すように第1のエレベータ50及び第3のエレベータ52のセキュリティが「〇」、第2のエレベータ51のセキュリティが「×」と表示案内される。つまり、第3の利用者は、第1のエレベータ50又は第3のエレベータ52に乗車することにより、第3の利用者が入退場するエリアへ移動することができる。
なお、エレベータ情報が、エレベータの名称とセキュリティの「〇」か「×」を表示することにより利用者に通知される例を示したが、案内用エレベータの名称のみを、エレベータ情報として利用者が認識可能な出力手段4Aを用いて利用者に通知してもよい。
また、利用者が所有するスマートフォン等の通信端末に備えられた表示手段を用いて、エレベータ情報を利用者に通知する例を示したが、利用者が認識可能な出力手段4Aを用いて、エレベータ情報を利用者に通知すればよい。
続いて、図3を参照し、入力手段2A、認証手段3A、出力手段4Aについて説明する。
入力手段2Aは、利用者が位置するエリアを示す利用者位置エリア情報を入力させ、入力された利用者位置エリア情報を情報取得部11Aに出力する機能を有する。
認証手段3Aは、入力される情報から利用者個人を特定し、特定した利用者個人を識別する情報である利用者個人情報を情報取得部11Aに出力する機能を有する。認証手段3Aは、例えば、顔認証手段、指紋認証手段、音声認証手段、ICカード認証手段、ID認証手段等である。
出力手段4Aは、エレベータ案内装置1Aから取得したエレベータ情報を利用者に案内する機能を有する。出力手段4Aは、例えば、表示手段、音声出力手段等である。
入力手段2A、認証手段3A及び出力手段4Aは、例えば、利用者が所有する携帯電話機、スマートフォン等の通信端末に備えられる。
なお、利用者が所持する携帯電話機又はスマートフォン等の通信端末に入力手段2A、認証手段3A及び出力手段4Aが備えられる例を示したが、入力手段2A、認証手段3A、出力手段4Aがそれぞれ独立した端末装置として設けられてもよいし、携帯電話機又はスマートフォン等の通信端末以外の端末装置に設けられてもよく、また、例えばエレベータホールに設置されたエレベータ案内装置1Aに設けられてもよい。
本実施の形態に係るエレベータ案内装置1Aの動作について説明する。図7は、本実施の形態に係るエレベータ案内装置1Aの動作について説明するためのフローチャートである。
建物100の利用者は、入力手段2Aを用いて利用者位置エリア情報を入力する。入力手段2Aは、利用者位置エリア情報を情報取得部11Aへ出力する(ステップS101)。
建物100の利用者は、認証手段3Aを用いて利用者個人情報を入力する。認証手段3Aは、利用者個人情報を情報取得部11Aへ出力する(ステップS102)。
情報取得部11Aは、利用者個人情報を用いて、入退管理システム5Aから利用者に対応する利用者エリア情報を取得する。さらに、情報取得部11Aは、入力手段2Aから利用者位置エリア情報を取得する。また、情報取得部11Aは、図示しない記憶部からエレベータエリア情報を取得する(ステップS103)。
情報生成部12Aは、情報取得部11Aから取得した利用者エリア情報、利用者位置エリア情報及びエレベータエリア情報を用いて、エレベータ情報を生成する(ステップS104)。
通知部13Aは、情報生成部12Aが生成したエレベータ情報を、利用者が認識可能な出力手段4Aを用いて利用者に通知する(ステップS105)。
図8及び図9は、実施の形態1に係るエレベータ案内装置1Aのハードウェア構成の一例を示す図である。実施の形態1において、情報取得部11A、情報生成部12A、通知部13Aの機能は、処理回路1001により実現される。すなわち、エレベータ案内装置1Aは、利用者に複数のエレベータのうち少なくとも一つを案内するための処理回路1001を備える。処理回路1001は、図8に示すように専用のハードウェアであっても、図9に示すようにメモリ1003に格納されるプログラムを実行するプロセッサ1002であってもよい。なお、メモリ1003には、利用者エリア情報、利用者位置エリア情報、エレベータエリア情報等が格納された図示しない記憶部が含まれる。
処理回路1001が専用のハードウェアである場合、処理回路1001は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(ApplicationSpecificIntegratedCircuit)、FPGA(Field-ProgrammableGateArray)、又はこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路がプロセッサ1002の場合、情報取得部11A、情報生成部12A、通知部13Aの機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ1003に記憶される。プロセッサ1002は、メモリ1003に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、情報取得部11A、情報生成部12A、通知部13Aの機能を実行する。すなわち、エレベータ案内装置1Aは、プロセッサ1002により実行されるときに、上述の図8のステップS101~ステップS105が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ1003を備える。また、メモリ1003に記憶されたプログラムは、情報取得部11A、情報生成部12A、通知部13Aの処理の手順又は方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ1003とは、例えば、RAM、ROM(ReadOnlyMemory)、フラッシュメモリ、EPROM(ErasableProgrammableReadOnlyMemory)、EEPROM(ElectricallyErasableProgrammableRead-OnlyMemory)等の、不揮発性もしくは揮発性の半導体メモリ、又は、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(DigitalVersatileDisc)等が該当する。
なお、情報取得部11A、情報生成部12A、通知部13Aの機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、情報取得部11Aと通知部13Aについては専用のハードウェアとしての処理回路1001でその機能を実現し、情報生成部12Aについてはプロセッサ1002がメモリ1003に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
図示しない記憶部は、例えば、メモリ1003で構成される。
本実施の形態のエレベータ案内装置1Aは、特定の利用者が入退場可能なエリアを含む複数のエリアを有し、接続する複数のエリアが少なくとも一部で異なる複数のエレベータが設置された建物100において、利用者に複数のエレベータのうち少なくとも一つを案内するエレベータ案内装置1Aであって、利用者が位置するエリアを示す利用者位置エリア情報、エレベータが接続する複数のエリアを示すエレベータエリア情報、及び利用者の入退場可能なエリアへの入退場を管理する入退管理システム5Aから、利用者個人を識別する情報である利用者個人情報に対応する入退場可能なエリアを示す利用者エリア情報を取得する情報取得部11Aと、情報取得部11Aから取得した利用者エリア情報、利用者位置エリア情報及びエレベータエリア情報を用いて、利用者が位置するエリアと利用者が入退場するエリアとを接続するエレベータである案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報を生成する情報生成部12Aと、情報生成部12Aが生成したエレベータ情報を、利用者が認識可能な出力手段4Aを用いて利用者に通知する通知部13Aと、を備える。このような構成により、利用者に通知されるエレベータ情報に利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続しないエレベータが含まれる可能性を低減する。そのため、利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続しないエレベータに誤って乗車してしまう、利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続するエレベータに乗車できない等の状況を回避し、結果として、利用者の利便性が向上する。
本実施の形態のエレベータ案内システム10Aは、特定の利用者が入退場可能なエリアを含む複数のエリアを有し、接続する複数のエリアが少なくとも一部で異なる複数のエレベータが設置された建物100において、利用者に複数のエレベータのうち少なくとも一つを案内するエレベータ案内システム10Aであって、利用者が認識可能な出力手段4Aと、利用者の入退場可能なエリアへの入退場を管理する入退管理システム5Aと、利用者が位置するエリアを示す利用者位置エリア情報、エレベータが接続する複数のエリアを示すエレベータエリア情報、及び入退管理システム5Aから、利用者個人を識別する情報である利用者個人情報に対応する入退場可能なエリアを示す利用者エリア情報を取得する情報取得部11Aと、情報取得部11Aから取得した利用者エリア情報、利用者位置エリア情報及びエレベータエリア情報を用いて、利用者が位置するエリアと利用者が入退場するエリアとを接続するエレベータである案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報を生成する情報生成部12Aと、情報生成部12Aが生成したエレベータ情報を、出力手段4Aを用いて利用者に通知する通知部13Aと、を備える。このような構成により、利用者に通知されるエレベータ情報に利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続しないエレベータが含まれる可能性を低減する。そのため、利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続しないエレベータに誤って乗車してしまう、利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続するエレベータに乗車できない等の状況を回避し、結果として、利用者の利便性が向上する。
本実施の形態のエレベータ案内方法は、特定の利用者が入退場可能なエリアを含む複数のエリアを有し、接続する複数のエリアが少なくとも一部で異なる複数のエレベータが設置された建物100において、利用者に複数のエレベータのうち少なくとも一つを案内するエレベータ案内方法であって、情報取得部11Aが、利用者が位置するエリアを示す利用者位置エリア情報、エレベータが接続する複数のエリアを示すエレベータエリア情報、及び利用者の入退場可能なエリアへの入退場を管理する入退管理システム5Aから、利用者個人を識別する情報である利用者個人情報に対応する入退場可能なエリアを示す利用者エリア情報を取得するステップと、情報生成部12Aが、情報取得部11Aから取得した利用者エリア情報、利用者位置エリア情報及びエレベータエリア情報を用いて、利用者が位置するエリアと利用者が入退場するエリアとを接続するエレベータである案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報を生成するステップと、通知部13Aが、情報生成部12Aが生成したエレベータ情報を、利用者が認識可能な出力手段4Aを用いて利用者に通知するステップと、を備える。このような構成により、利用者に通知されるエレベータ情報に利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続しないエレベータが含まれる可能性を低減する。そのため、利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続しないエレベータに誤って乗車してしまう、利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続するエレベータに乗車できない等の状況を回避し、結果として、利用者の利便性が向上する。
本実施の形態のエレベータ案内プログラムは、特定の利用者が入退場可能なエリアを含む複数のエリアを有し、接続する複数のエリアが少なくとも一部で異なる複数のエレベータが設置された建物100において、利用者に複数のエレベータのうち少なくとも一つを案内するエレベータ案内方法であって、情報取得部11Aが、利用者が位置するエリアを示す利用者位置エリア情報、エレベータが接続する複数のエリアを示すエレベータエリア情報、及び利用者の入退場可能なエリアへの入退場を管理する入退管理システム5Aから、利用者個人を識別する情報である利用者個人情報に対応する入退場可能なエリアを示す利用者エリア情報を取得するステップと、情報生成部12Aが、情報取得部11Aから取得した利用者エリア情報、利用者位置エリア情報及びエレベータエリア情報を用いて、利用者が位置するエリアと利用者が入退場するエリアとを接続するエレベータである案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報を生成するステップと、通知部13Aが、情報生成部12Aが生成したエレベータ情報を、利用者が認識可能な出力手段4Aを用いて利用者に通知するステップと、をコンピュータに実行させる。このような構成により、利用者に通知されるエレベータ情報に利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続しないエレベータが含まれる可能性を低減する。そのため、利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続しないエレベータに誤って乗車してしまう、利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続するエレベータに乗車できない等の状況を回避し、結果として、利用者の利便性が向上する。
実施の形態2.
本実施の形態におけるエレベータ案内装置1Bについて説明する。
実施の形態1において、情報取得部11Aが、利用者エリア情報、利用者位置エリア情報及びエレベータエリア情報を取得し、情報生成部12Aが、利用者エリア情報、利用者位置エリア情報及びエレベータエリア情報を用いてエレベータ情報を生成する構成ついて説明したが、本実施の形態では、情報取得部11Bが、利用者エリア情報、利用者位置エリア情報、エレベータエリア情報及び入退場予定エリア情報を取得し、情報生成部12Bが、利用者エリア情報、利用者位置エリア情報、エレベータエリア情報及び入退場予定エリア情報を用いてエレベータ情報を生成する点が実施の形態1と異なる。それ以外の構成は実施の形態1と同様である。実施の形態1と同一のもの又は相当するものには同一の符号を付している。
図10は、本実施の形態におけるエレベータ案内装置1Bのブロック図である。
エレベータ案内装置1Bは、情報取得部11Bと、情報生成部12Bと、通知部13Bとを備える。
また、エレベータ案内システム10Bは、入力手段2Bと、認証手段3Bと、出力手段4Bと、情報取得部11Bと、情報生成部12Bと、通知部13Bと、入退管理システム5Bとを備える。ここで、入退管理システム5Bは、図1に示す第1の入退管理システム80、第2の入退管理システム81、及び第3の入退管理システム82を備える。
情報取得部11Bは、エレベータ案内装置1Bが、利用者に複数のエレベータのうち少なくとも一つを提案するために必要な情報を取得する。
具体的には、実施の形態1で説明した利用者エリア情報、利用者位置エリア情報、及びエレベータエリア情報に加えて、利用者が入退場を予定するエリアを示す情報である入退場予定エリア情報を取得する。入退場予定エリア情報の詳細は後述する。
ここで、利用者が入力可能な入力手段2Bに、利用者が入退場予定エリア情報を入力することにより、情報取得部11Bへ入退場予定エリア情報が出力される。
図11を用いて利用者エリア情報を説明する。
実施の形態1における利用者情報は、第1の利用者、第2の利用者及び第3の利用者の入退場可能エリアが、全ての利用者が入退場可能なショッピングエリア20と特定の利用者が入退場可能な第1のオフィスエリア21、第2のオフィスエリア22及び第3のオフィスエリア23のいずれか一つであったが、実施の形態2における利用者情報は、第1の利用者、第2の利用者及び第3の利用者の入退場可能エリアが、全ての利用者が入退場可能なショッピングエリア20と特定の利用者が入退場可能な第1のオフィスエリア21、第2のオフィスエリア22及び第3のオフィスエリア23の少なくとも二つである点で異なる。
図11には第1の利用者、第2の利用者及び第3の利用者の利用者エリア情報を示す。
図中の「〇」は入退場可能エリアであること、「×」は入退場可能エリアでないことを示す。
例えば、第1の利用者は、ショッピングエリア20、第1のオフィスエリア21、第2のオフィスエリア22及び第3のオフィスエリア23が入退場可能エリアとなる。
また、第2の利用者は、ショッピングエリア20、第1のオフィスエリア21及び第2のオフィスエリア22が入退場可能エリアであり、第3のオフィスエリア23が入退場可能エリアでない。
また、第3の利用者は、ショッピングエリア20、第2のオフィスエリア22及び第3のオフィスエリア23が入退場可能エリアであり、第1のオフィスエリア21が入退場可能エリアでない。
図12を用いて本実施の形態における入退場予定エリア情報を説明する。
図12には第1の利用者、第2の利用者及び第3の利用者の入退場予定エリア情報を示す。
ここで、利用者が入退場を予定するエリアとは、利用者によって設定される、利用者の目的地となるエリアを意味する。
図中の「〇」は利用者が入退場を予定するエリアであること、「×」は利用者が入退場を予定するエリアでないこと、「-」は利用者が位置するエリアであることを示す。
例えば、第1の利用者の場合、第1のオフィスエリア21が入退場を予定するエリアであり、第2のオフィスエリア22及び第3のオフィスエリア23が入退場を予定するエリアでない、そして、ショッピングエリア20が位置するエリアである。つまり、第1の利用者は、エレベータに乗車することにより、ショッピングエリア20から第1のオフィスエリア21に移動しようとしている。
また、第2の利用者の場合、第2のオフィスエリア22が入退場を予定するエリアであり、第1のオフィスエリア21及び第3のオフィスエリア23が入退場を予定するエリアでない、そして、ショッピングエリア20が位置するエリアである。つまり、第2の利用者は、エレベータに乗車することにより、ショッピングエリア20から第2のオフィスエリア22に移動しようとしている。
また、第3の利用者の場合、第3のオフィスエリア23が入退場を予定するエリアであり、第1のオフィスエリア21及び第2のオフィスエリア22が入退場を予定するエリアではい、そして、ショッピングエリア20が位置するエリアである。つまり、第3の利用者は、エレベータに乗車することにより、ショッピングエリア20から第3のオフィスエリア23に移動しようとしている。
情報生成部12Bは、情報取得部11Bから取得した利用者エリア情報、利用者位置エリア情報、エレベータエリア情報及び入退場予定エリア情報を用いて、利用者が位置するエリアと利用者が入退場するエリアとを接続するエレベータである案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報を生成する。具体的には、情報生成部12Bは、利用者エリア情報に含まれる入退場可能エリアから利用者位置エリア情報に含まれる利用者が位置するエリアを除いた残りのエリアを利用者が入退場するエリアの候補として設定する。利用者が入退場するエリアの候補が複数である場合、情報生成部12Bは、利用者が入退場を予定するエリアを利用者が入退場するエリアとする。そして、情報生成部12Bは、利用者が位置するエリアと設定された利用者が入退場するエリアとを接続するエレベータをエレベータエリア情報に含まれるエレベータから選択し、選択したエレベータを案内用エレベータとする。このようにして、情報生成部12Bは、案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報を生成する。情報生成部12Bは、エレベータ情報を通知部13Bに出力する。
情報生成部12Bが図11に示す利用者エリア情報、図5に示す利用者位置エリア情報、図2に示すエレベータエリア情報及び図12に示す入退場予定エリア情報を用いてエレベータ情報を生成した場合について説明する。
まず、第1の利用者に対応して生成されるエレベータ情報について説明する。情報生成部12Bは、情報生成部12Bは、第1の利用者の利用者エリア情報に含まれるエリアから第1の利用者の利用者位置エリア情報に含まれるエリアを除いた残りのエリアを第1の利用者が入退場するエリアの候補として設定する。具体的には、第1の利用者が入退場するエリアの候補は、第1のオフィスエリア21、第2のオフィスエリア22及び第3のオフィスエリア23に設定される。第1の利用者が入退場するエリアの候補が複数である場合、情報生成部12Bは、第1の利用者が入退場を予定するエリアを利用者が入退場するエリアとする。そして、情報生成部12Bは、第1の利用者が位置するエリアであるショッピングエリア20と設定された第1の利用者が入退場するエリアである第1のオフィスエリア21とを接続するエレベータをエレベータエリア情報から選択し、選択したエレベータを案内用エレベータとする。具体的には、案内用エレベータは、第1のエレベータ50及び第2のエレベータ51である。そして、情報生成部12Bは、案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報を生成する。このようにして、情報生成部12Bは、第1の利用者に対応したエレベータ情報を生成する。
情報生成部12Bは、第1の利用者と同様の処理を第2の利用者及び第3の利用者にも実施する。情報生成部12Bが、第2の利用者に対応したエレベータ情報を生成する場合、案内用エレベータとして第1のエレベータ50及び第2のエレベータ51が選択される。そして、情報生成部12Bは、当該案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報を生成する。情報生成部12Bが、第3の利用者に対応したエレベータ情報を生成する場合、案内用エレベータとして第1のエレベータ50及び第3のエレベータ52が選択される。そして、情報生成部12Bは、当該案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報を生成する。
通知部13Bは、情報生成部12Bが生成したエレベータ情報を、利用者が認識可能な出力手段4Bを用いて利用者に通知する。ここで、利用者が認識可能な出力手段4Bとは、表示手段、音声出力手段等が挙げられる。
続いて、入力手段2Bについて説明する。
入力手段2Bは、利用者位置エリア情報及び入退場予定エリア情報を入力させ、入力された利用者位置エリア情報及び入退場予定エリア情報を情報取得部11Bに出力する機能を有する。
ここで、認証手段3B及び出力手段4Bは実施の形態1で説明した認証手段3A及び出力手段4Aと同様の機能を有する。
本実施の形態に係るエレベータ案内装置1Bの動作について説明する。図13は、本実施の形態に係るエレベータ案内装置1Bの動作について説明するためのフローチャートである。
建物100の利用者は、入力手段2Bを用いて利用者位置エリア情報及び入退場予定エリア情報を入力する。入力手段2Bは、利用者位置エリア情報及び入退場予定エリア情報を情報取得部11Bへ出力する(ステップS201)。
建物100の利用者は、認証手段3Bを用いて利用者個人情報を入力する。認証手段3Bは、利用者個人情報を情報取得部11Bへ出力する(ステップS202)。
情報取得部11Bは、利用者個人情報を用いて、入退管理システム5Bから利用者に対応する利用者エリア情報を取得する。さらに、情報取得部11Bは、入力手段2Bから利用者位置エリア情報及び入退場予定エリア情報を取得する。また、情報取得部11Bは、図示しない記憶部からエレベータエリア情報を取得する(ステップS203)。
情報生成部12Bは、情報取得部11Bから取得した利用者エリア情報、利用者位置エリア情報、エレベータエリア情報及び入退場予定エリア情報を用いて、エレベータ情報を生成する(ステップS204)。
通知部13Bは、情報生成部12Bが生成したエレベータ情報を、利用者が認識可能な出力手段4Bを用いて利用者に通知する(ステップS205)。
本実施の形態のエレベータ案内装置1Bは、特定の利用者が入退場可能なエリアを含む複数のエリアを有し、接続する複数のエリアが少なくとも一部で異なる複数のエレベータが設置された建物100において、利用者に複数のエレベータのうち少なくとも一つを案内するエレベータ案内装置1Bであって、利用者が位置するエリアを示す利用者位置エリア情報、エレベータが接続する複数のエリアを示すエレベータエリア情報、及び利用者の入退場可能なエリアへの入退場を管理する入退管理システム5Bから、利用者個人を識別する情報である利用者個人情報に対応する入退場可能なエリアを示す利用者エリア情報を取得する情報取得部11Bと、情報取得部11Bから取得した利用者エリア情報、利用者位置エリア情報及びエレベータエリア情報を用いて、利用者が位置するエリアと利用者が入退場するエリアとを接続するエレベータである案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報を生成する情報生成部12Bと、情報生成部12Bが生成したエレベータ情報を、利用者が認識可能な出力手段4Bを用いて利用者に通知する通知部13Bと、を備え、情報取得部11Bは、利用者が入退場を予定するエリアを示す入退場予定エリア情報を取得し、情報生成部12Bは、情報取得部11Bから取得した利用者エリア情報、利用者位置エリア情報、エレベータエリア情報、及び入退場予定エリア情報を用いて、エレベータ情報を生成する。このような構成により、利用者に通知されるエレベータ情報に利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続しないエレベータが含まれる可能性を低減する。そのため、利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続しないエレベータに誤って乗車してしまう、利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続するエレベータに乗車できない等の状況を回避し、結果として、利用者の利便性が向上する。
実施の形態3.
本実施の形態におけるエレベータ案内装置1Cについて説明する。
実施の形態1又は2において、情報生成部12A又は情報生成部12Bが、案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報を生成する構成ついて説明したが、本実施の形態では、情報生成部12Cが、案内用エレベータ及び案内用エレベータの状態を示す情報である案内用状態情報を含むエレベータ情報を生成する点が実施の形態1又は2と異なる。それ以外の構成は実施の形態1又は2と同様である。実施の形態1又は2と同一のもの又は相当するものには同一の符号を付している。
以下の説明では、実施の形態1で生成される案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報に、後述する案内用状態情報を加えることにより、情報生成部12Cが案内用エレベータ及び案内用状態情報を含むエレベータ情報を生成する構成を説明するが、実施の形態2で生成される案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報に、案内用状態情報を加えることにより、情報生成部12Cが案内用エレベータ及び案内用状態情報を含むエレベータ情報を生成する構成としてもよい。
図14は、本実施の形態におけるエレベータ案内装置1Cのブロック図である。
エレベータ案内装置1Cは、情報取得部11Cと、情報生成部12Cと、通知部13とを備える。
また、エレベータ案内システム10Cは、入力手段2Cと、認証手段3Cと、出力手段4Cと、情報取得部11Cと、情報生成部12Cと、通知部13と、入退管理システムと、エレベータ監視盤6Cとを備える。ここで、入退管理システム5Cは、図1に示す第1の入退管理システム80、第2の入退管理システム81及び第3の入退管理システム82、を備える。
情報取得部11Cは、エレベータ案内装置1Cが、利用者に複数のエレベータのうち少なくとも一つを提案するために必要な情報を取得する。
ここで、情報取得部11Cは、実施の形態1で説明した利用者エリア情報、利用者位置エリア情報、エレベータエリア情報を取得する。さらに、情報取得部11Cは、利用者位置エリア情報を後述するエレベータ監視盤6Cへと送信し、利用者位置エリア情報に対する返答として、各エレベータの状態を示す状態情報をエレベータ監視盤6Cから受け取る。そして、情報取得部11Cは、エレベータ監視盤6Cから受け取った状態情報を情報生成部12Cに出力する。状態情報は、例えば、利用者が位置するエリアに各エレベータが到着する予想時間等である。
情報生成部12Cは、情報取得部11Cから取得した利用者エリア情報、利用者位置エリア情報、エレベータエリア情報及び状態情報を用いて、案内用エレベータの状態を示す案内用状態情報を含めたエレベータ情報を生成する。つまり、案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報は、さらに案内用状態情報を含んでいる。具体的には、実施の形態1と同様に、情報生成部12Cがエレベータ情報を生成することに加えて、状態情報から案内用エレベータの状態を示す情報を選択し、選択した案内用エレベータの状態を示す情報を案内用状態情報とする。具体的には、案内用状態情報は、利用者が位置するエリアに案内用エレベータが到着する予想時間等である。そして、情報生成部12Cは、エレベータ情報に案内用エレベータを示す情報及び案内用状態情報を含める。情報生成部12Cは、エレベータ情報を通知部13Cに出力する。
情報生成部12Cが図4に示す利用者エリア情報、図5に示す利用者位置エリア情報、図2に示すエレベータエリア情報及び状態情報を用いてエレベータ情報を生成した場合について説明する。
まず、第1の利用者に対応して生成されるエレベータ情報について説明する。実施の形態1と同様に、情報生成部12Cは第1の利用者に対応する案内用エレベータを決定する。具体的には、案内用エレベータは、第1のエレベータ50及び第2のエレベータ51である。そして、情報生成部12Cは、状態情報から案内用エレベータの状態を示す情報を選択し、選択した案内用エレベータの状態を示す情報を案内用状態情報とする。具体的には、案内用状態情報は、第1のエレベータ50及び第2のエレベータ51の状態を示す情報である。そして、情報生成部12Cは、案内用エレベータを示す情報及び案内用状態情報を含むエレベータ情報を生成する。このようにして、情報生成部12Cは、第1の利用者に対応したエレベータ情報を生成する。
情報生成部12Cは、第1の利用者と同様の処理を第2の利用者及び第3の利用者にも実施する。情報生成部12Cが、第2の利用者に対応したエレベータ情報を生成する場合、案内用エレベータとして第1のエレベータ50及び第2のエレベータ51が選択される。そして、情報生成部12Cは、当該案内用エレベータを示す情報及び当該エレベータの状態を示す情報である案内用状態情報を含むエレベータ情報を生成する。情報生成部12Cが、第3の利用者に対応したエレベータ情報を生成する場合、案内用エレベータとして第1のエレベータ50及び第3のエレベータ52が選択される。そして、情報生成部12Cは、当該案内用エレベータを示す情報及び当該エレベータの状態を示す情報である案内用状態情報を含むエレベータ情報を生成する。
通知部13Cは、情報生成部12Cが生成したエレベータ情報を、利用者が認識可能な出力手段4Cを用いて利用者に通知する。ここで、利用者が認識可能な出力手段4Cとは、表示手段、音声出力手段等が挙げられる。
図15に、利用者へのエレベータ案内の通知例を示す。通知部13は、利用者が所有する通信端末に備えられた出力手段4Cの一つである表示手段を用いてエレベータ情報を表示案内する。
ここで、表示手段にはエレベータ情報が、エレベータの名称、セキュリティの「〇」か「×」、及び予想時間の「秒数」か「-」を表示することにより利用者に通知される。セキュリティが「〇」の場合は、エレベータが案内用エレベータであることを示し、セキュリティが「×」の場合は、エレベータが案内用エレベータでないことを示す。
また、案内用エレベータには、利用者が位置するエリアに案内用エレベータが到着する予想時間、つまり案内用状態情報が予想時間の「秒数」として記載される。一方、案内用エレベータに該当しないエレベータには、利用者が位置するエリアにエレベータが到着する予想時間は記載されず、予想時間の欄には「-」と表示される。
例えば、第1の利用者に対応したエレベータ情報は、案内用エレベータである第1のエレベータ50及び第2のエレベータ51を示す情報と案内用状態情報である第1のエレベータ50及び第2のエレベータ51の状態を示す情報を含む。そのため、図15(a)に示すように第1のエレベータ50及び第2のエレベータ51においてセキュリティが「〇」、予想時間が「秒数」で、第3のエレベータ52においてセキュリティが「×」、予想時間が「-」で表示案内される。
つまり、第1の利用者は、第1のエレベータ50又は第2のエレベータ51に乗車することにより、第1の利用者が入退場するエリアへ移動することができる。また、第1の利用者が位置するエリアに案内用エレベータが到着する予想時間は、第1のエレベータ50では20秒、第2のエレベータ51では45秒となる。
また、第2の利用者に対応したエレベータ情報は、案内用エレベータである第1のエレベータ50及び第2のエレベータ51を示す情報と案内用状態情報である第1のエレベータ50及び第2のエレベータ51の状態を示す情報を含む。そのため、図15(b)に示すように第1のエレベータ50及び第2のエレベータ51においてセキュリティが「〇」、予想時間が「秒数」で、第3のエレベータ52においてセキュリティが「×」、予想時間が「-」で表示案内される。
つまり、第2の利用者は、第1のエレベータ50又は第2のエレベータ51に乗車することにより、第2の利用者が入退場するエリアへ移動することができる。また、第2の利用者が位置するエリアに案内用エレベータが到着する予想時間は、第1のエレベータ50では20秒、第2のエレベータ51では45秒となる。
また、第3の利用者に対応したエレベータ情報は、案内用エレベータである第1のエレベータ50及び第3のエレベータ52を示す情報と案内用状態情報である第1のエレベータ50及び第3のエレベータ52の状態を示す情報を含む。そのため、図15(c)に示すように第1のエレベータ50及び第3のエレベータ52においてセキュリティが「〇」、予想時間が「秒数」で、第2のエレベータ51においてセキュリティが「×」、予想時間が「-」で表示案内される。
つまり、第3の利用者は、第1のエレベータ50又は第3のエレベータ52に乗車することにより、第3の利用者が入退場するエリアへ移動することができる。また、第3の利用者が位置するエリアに案内用エレベータが到着する予想時間は、第1のエレベータ50では20秒、第3のエレベータ52では60秒となる。
続いて、エレベータ監視盤6Cは、建物100に設置された各エレベータの運転制御、監視等を行う。エレベータ監視盤6Cは、情報取得部11Cから送信された利用者位置エリア情報、エレベータの現在位置、運転方向、運転速度等の情報に基づいて、エレベータが利用者が乗車を予定するエリアに到着するまでの予想時間を算出する。
本実施の形態に係るエレベータ案内装置1Cの動作について説明する。図16は、本実施の形態に係るエレベータ案内装置1Cの動作について説明するためのフローチャートである。
建物100の利用者は、入力手段2Cを用いて利用者位置エリア情報を入力する。入力手段2Cは、利用者位置エリア情報を情報取得部11Cへ出力する(ステップS301)。
建物100の利用者は、認証手段3Cを用いて利用者個人情報を入力する。認証手段3Cは、利用者個人情報を情報取得部11Cへ出力する(ステップS302)。
情報取得部11Cは、利用者個人情報を用いて、入退管理システム5Cから利用者に対応する利用者エリア情報を取得する。さらに、情報取得部11Cは、入力手段2Cから利用者位置エリア情報を取得する。また、情報取得部11Cは、図示しない記憶部からエレベータエリア情報を取得する。また、情報取得部11Cは、エレベータ監視盤6Cから状態情報を取得する(ステップS303)。
情報生成部12Cは、情報取得部11Cから取得した利用者エリア情報、利用者位置エリア情報、エレベータエリア情報及び状態情報を用いて、エレベータ情報を生成する(ステップS304)。
通知部13は、情報生成部12Cが生成したエレベータ情報を、利用者が認識可能な出力手段4Cを用いて利用者に通知する(ステップS305)。
本実施の形態のエレベータ案内装置1Cは、特定の利用者が入退場可能なエリアを含む複数のエリアを有し、接続する複数のエリアが少なくとも一部で異なる複数のエレベータが設置された建物100において、利用者に複数のエレベータのうち少なくとも一つを案内するエレベータ案内装置1Cであって、利用者が位置するエリアを示す利用者位置エリア情報、エレベータが接続する複数のエリアを示すエレベータエリア情報、及び利用者の入退場可能なエリアへの入退場を管理する入退管理システム5Cから、利用者個人を識別する情報である利用者個人情報に対応する入退場可能なエリアを示す利用者エリア情報を取得する情報取得部11Cと、情報取得部11Cから取得した利用者エリア情報、利用者位置エリア情報及びエレベータエリア情報を用いて、利用者が位置するエリアと利用者が入退場するエリアとを接続するエレベータである案内用エレベータを示す情報を含むエレベータ情報を生成する情報生成部12Cと、情報生成部12Cが生成したエレベータ情報を、利用者が認識可能な出力手段4Cを用いて利用者に通知する通知部13Cと、を備え、情報生成部12Cは、エレベータの状態を示す状態情報をさらに用いて案内用エレベータの状態を示す案内用状態情報を生成し、エレベータ情報に案内用状態情報をさらに含める。このような構成により、利用者に通知されるエレベータ情報に利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続しないエレベータが含まれる可能性を低減する。そのため、利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続しないエレベータに誤って乗車してしまう、利用者が入退場するエリアと利用者がエレベータへ乗車を予定するエリアとを接続するエレベータに乗車できない等の状況を回避し、結果として、利用者の利便性が向上する。