JP2020177370A - 混雑解析装置及び混雑解析方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】計算負荷を軽減しながらも、建物内の混雑を高速に予測する。【解決手段】混雑解析装置100は、簡易建物内地図モデル(ネットワークモデルデータ108)、詳細建物内地図モデル(セルモデルデータ109)、及び建物の所定地点における人流を示す人数情報データ110を格納するデータ管理部101と、建物における複数のエリアの混雑状況を計算する第1のシミュレーション処理を実行するネットワークモデルベースシミュレーション部102と、第1のシミュレーション処理の実行結果に基づいて、複数のエリアのうちから混雑度が異常な異常エリアを判定する混雑判定部104と、判定された異常エリアについて、混雑状況を計算する第2のシミュレーション処理を実行するセルモデルベースシミュレーション部106と、第1または第2のシミュレーション処理の実行結果を表示する表示部107と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、混雑解析装置及び混雑解析方法に関し、オフィスビル等の建物内における混雑の度合いを解析する混雑解析装置及び混雑解析方法に適用して好適なものである。
オフィスビルや空港等の大規模施設では、出勤時や昼食時、航空会社カウンターでのチェックイン時等において日常的に混雑が発生しており、混雑のためにエレベーターやチェックイン等の待ち時間が増大することで、利用者の利便性の低下が懸念されている。このような待ち時間を低減するためには、各種シミュレーションツールを用いて建物内における混雑状況を予測し、施設の管理業務を行うオペレータや管理担当者が、適切な対策を事前に行うことが重要である。
混雑状況を予測に用いることができるシミュレーションの従来技術として、例えば特許文献1には、シミュレーション対象となる建物内空間をセルと呼ばれる格子状に分割し、その分割された空間上をエージェントが移動することによりシミュレーションを行うモデル(以下、セルモデルと呼ぶ)が開示されている。特許文献1に開示されたセルモデルによるシミュレーションは、人の移動を正確に反映することができ、かつ小規模な建物や、大規模な建物内の一部のエリアをシミュレーションする場合に十分高速に動作するモデルである。
また、シミュレーションは計算負荷が比較的高い処理であり、高速な処理が求められる場合には、計算機資源を節約することも重要である。例えば特許文献2には、簡易なシミュレーションモデルと詳細なシミュレーションモデルとを切り替えてシミュレーションを行う方法が開示されている。特許文献2に開示された方法によれば、モデルを切り替えてシミュレーションを行うことにより、計算負荷の軽減に期待することができる。
特開2018−165847号公報 特開2002−259888号公報
しかし、特許文献1に開示された方法を用いて大規模な複合ビルや複数のビル群から構成される街区を対象として人の流動をシミュレーションしようとする場合、対象エリア全体のセルモデルを駆逐してシミュレーションを実行する形態が考えられるが、このような形態では計算負荷が高くなり、限られた計算機資源でリアルタイムにシミュレーションを行って混雑の予測を行うことは困難であるという課題があった。
また、特許文献2に開示された方法は、道路交通ネットワークを対象としたものであり、建物内の混雑解析への適用には問題がある。例えば、建物内では突発的に混雑が発生することがあるが、特許文献2に開示された方法では、シミュレーションモデルの選択条件を設定するための条件入力を予め人手で行う必要があるため、突発的に発生する混雑発生を追従することができず、結果、施設の管理業務を行うオペレータや管理担当者が適切な混雑対策をとることが困難であった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、計算負荷を軽減しながらも、建物内の混雑を高速に予測することが可能な混雑解析装置及び混雑解析方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、建物における混雑状況を解析する以下の混雑解析装置が提供される。この混雑解析装置は、前記建物の空間情報を簡略化された形式で記録した簡易建物内地図モデル、前記建物の空間情報を前記簡易建物内地図モデルよりも詳細な形式で記録した詳細建物内地図モデル、及び前記建物の所定地点における人流を示す人数情報データを格納するデータ管理部と、前記簡易建物内地図モデルを用いて前記建物における複数のエリアの混雑状況を計算する第1のシミュレーション処理を実行する第1のシミュレーション部と、前記第1のシミュレーション処理の実行結果に基づいて、前記複数のエリアのうちから混雑度が異常な異常エリアを判定する混雑判定部と、前記混雑判定部によって判定された前記異常エリアについて、前記詳細建物内地図モデル及び前記人数情報データを用いて混雑状況を計算する第2のシミュレーション処理を実行する第2のシミュレーション部と、前記第1または前記第2のシミュレーション処理の実行結果を表示する表示部と、を備える。
また、かかる課題を解決するため本発明においては、建物における混雑状況を解析する混雑解析装置による以下の混雑解析方法が提供される。ここで、前記混雑解析装置は、前記建物の空間情報を簡略化された形式で記録した簡易建物内地図モデルと、前記建物の空間情報を前記簡易建物内地図モデルよりも詳細な形式で記録した詳細建物内地図モデルと、前記建物の所定地点における人流を示す人数情報データとを格納する。そして、本混雑解析方法は、前記簡易建物内地図モデルを用いて前記建物における複数のエリアの混雑状況を計算する第1のシミュレーション処理を実行する第1のシミュレーションステップと、前記第1のシミュレーション処理の実行結果に基づいて、前記複数のエリアのうちから混雑度が異常な異常エリアを判定する混雑判定ステップと、前記混雑判定ステップで判定された前記異常エリアについて、前記詳細建物内地図モデル及び前記人数情報データを用いて混雑状況を計算する第2のシミュレーション処理を実行する第2のシミュレーションステップと、前記第1または前記第2のシミュレーション処理の実行結果を表示する表示ステップと、を備える。
本発明によれば、計算負荷を軽減しながらも、建物内の混雑を高速に予測することができる。
本発明の一実施の形態に係る混雑解析装置の構成例を示すブロック図である。 ネットワークモデルデータの一例を示す図である。 セルモデルデータの一例を示す図である。 人数情報データの一例を示す図である。 第1のシミュレーションの計算結果に基づく表示画面の一例を示す図である。 結果保存部に保存されるデータの一例を示す図である。 混雑判定処理の処理手順例を示すフローチャートである。 表示条件決定処理の処理手順例を示すフローチャートである。 詳細情報の表示条件の設定を説明するための図である。 異常発生時の表示画面の一例を示す図である。 詳細情報の表示画面の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態を詳述する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る混雑解析装置の構成例を示すブロック図である。図1に示したように、混雑解析装置100は、データ管理部101、ネットワークモデルベースシミュレーション部102、結果保存部103、混雑判定部104、表示条件決定部105、セルモデルベースシミュレーション部106、及び表示部107を備える。
混雑解析装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、メモリ(主記憶装置)、補助記憶装置、及び各種インタフェースを備えた、一般的なサーバ等の計算機で構成することができる。このとき、ネットワークモデルベースシミュレーション部102、混雑判定部104、表示条件決定部105、及びセルモデルベースシミュレーション部106は、プロセッサが、メモリまたは補助記憶装置等に記憶されたデータにアクセスしながら、所定のプログラムをメモリ上に読み出して実行することによって実現される。また、表示部107は、上記計算機に内蔵または接続された表示装置(例えば液晶ディスプレイ等)で実現されるが、表示に関する処理を行うプロセッサ等を含むと解釈してもよい。また、データ管理部101は、上記計算機における補助記憶装置によって実現することができるが、上記計算機の内部の記憶装置に限定されるものではなく、上記計算機に接続された外部の記憶装置(具体的には例えば、外付けのHDD(Hard Disk Drive)、ネットワークを介して接続された外部データベース、クラウドネットワーク上のストレージ等)で実現されてもよい。また、混雑解析装置100は、図1に示した構成に限定されるものではなく、例えばユーザによる入力操作を受け付けるキーボードやマウス等の入力部等を含んで構成されてもよい。
以下、混雑解析装置100の各部によって実現される機能を詳しく説明する。
(1)データ管理部
データ管理部101は、ネットワークモデルデータ108、セルモデルデータ109、及び人数情報データ110を格納する。
ネットワークモデルデータ108は、混雑予測のシミュレーション対象となる建物内の空間情報を簡略化されたグラフネットワーク形式で記録した簡易建物内地図モデルのデータである。ネットワークモデルデータ108は、ネットワークモデルベースシミュレーション部102の入力モデルとなるデータであり、混雑予測の対象となる建物(ビルや駅等)ごとに作成してもよいし、複数の建物(ビルや駅等)から構成される街区ごとに作成してもよい。ネットワークモデルデータ108は、エリアを代表するノードと当該ノードを接続するリンクとを含んで構成される。また、各ノードには一意なノードIDが割り当てられる。
図2は、ネットワークモデルデータの一例を示す図である。図2に例示したネットワークモデルデータ200は、複数階で構成される1つの建物の空間情報を表現している。
図2に示した建物は、3つのフロア210,220,230を有し、各階を繋ぐ3台のエレベーター201,202,203が備えられている。このとき、当該建物のネットワークモデルデータ200は、具体的には以下のように表現される。
図2に示したように、ネットワークモデルデータ200は、フロア210において、フロア210を代表するノード211、当該フロア210の出入口を表現するノード212、各エレベーター201〜203の出入口を表現するノード213、及びこれらの各ノードを接続するリンク214から構成される。他のフロア220,230でも同様にノードが構成される(ノード221〜224,231〜234)。さらに、建物全体では、各フロアでエレベーターの出入口を表現するノードが、エレベーター別にリンクで接続される。具体的には、エレベーター201に対応するノード213,223,233がリンク204で接続され、エレベーター202に対応するノード213,223,233がリンク205で接続され、エレベーター203に対応するノード213,223,233がリンク206で接続される。
セルモデルデータ109は、シミュレーション対象となる建物内の空間情報を詳細なセルモデルネットワーク形式で記録した詳細建物内地図モデルのデータである。セルモデルデータ109は、セルモデルベースシミュレーション部106の入力モデルとなるデータであり、混雑予測の対象となる建物ごとに作成する。
図3は、セルモデルデータの一例を示す図である。図3に例示したセルモデルデータ300は、公知のセルオートマトンやグラフネットワークモデルを用いた人流シミュレーションで用いられる空間を格子状に分割した分割空間を用いて、建物の空間情報を表現している。
図3の格子空間は、例えば、「通路」格子、「壁」格子、「階段」格子、「出入口」格子、またはエレベーターの「乗降位置」格子といった単位格子によって構成される。さらに各格子は、属性として、例えば、通行可否、通行可能速度、通行可能方向、通行に要する距離コスト、または歩行者の空間への流出入の可否情報等を有する。また、図3の格子空間は、隣接する格子と通行可能な格子同士が接続されているグラフネットワークであるため、歩行者エージェントが出発地である「流入位置」から目的地である「流出位置」に至る経路を探索することができる。「流入位置」及び「流出位置」は、出入口格子あるいは乗車位置格子によって実現される。
具体的には、図3のセルモデルデータ300は、建物内の1フロアの建物構造をセルモデルで表しており、当該フロアには、出入口が1箇所、エレベーターホールが2箇所、エレベーター乗降位置が12箇所存在する。なお、建物が複数フロアで構成される場合、当該建物のセルモデルデータは、各フロアに対応する図3のようなセルモデルと、エレベーターによる各階の接続情報とを合わせたモデルとなる。
人数情報データ110は、所定地点における人流を示す情報であり、例えば、実測されたリアルタイムデータと、過去の実績に基づく予測データとを含む。
図4は、人数情報データの一例を示す図である。人数情報データ110の一例として、図4(A)にはリアルタイムデータ410が示され、図4(B)には予測データ420が示されている。
リアルタイムデータ410は、建物内に設置されたカメラ等の各種センサによって取得されたデータに基づいて人流を解析したデータであり、オンラインでシミュレータ(ネットワークモデルベースシミュレーション部102,セルモデルベースシミュレーション部106)に入力される。
具体的には、図4(A)のリアルタイムデータ410は、出発地411、出発開始時刻412、出発終了時刻413、及び目的地414から構成され、出発地411と目的地414の組合せごとに、当該地点間を移動した利用客数が、出発の開始時刻及び終了時刻別に記録される。例えば対象がオフィスビル内である場合、建物の出入口及び各フロアの出入口が、出発地411または目的地414に相当する。
予測データ420は、リアルタイムデータ410を蓄積した過去実績データ情報(不図示)に基づいて作成されたデータであり、当該日時における建物内の人流が予測されている。予測データ420は、例えば、蓄積されたリアルタイムデータ410を、平日、休前日、または休日等のようにデータの特徴(後述するデータ種別422相当)で分類し、分類したデータの集合ごとに、既知の統計解析処理や機械学習処理を行うことによって作成される。
具体的には、図4(B)の予測データ420は、図4(A)のリアルタイムデータ410と同様の項目として出発地421、出発開始時刻423、出発終了時刻424、及び目的地425を備え、さらに、特有の項目としてデータ種別422を備えて構成される。データ種別422には、当該レコードの予測に用いられた過去実績データ情報に対する上記分類の特徴(例えば、平日、休前日、休日)が記録される。
(2)ネットワークモデルベースシミュレーション部
ネットワークモデルベースシミュレーション部102は、人数情報データ110に格納されたリアルタイムデータあるいは予測データ、及びネットワークモデルデータ108を入力として、ネットワークモデルを利用する既知のシミュレーション技術を用いてシミュレーションを行うことにより、建物内の各エリアを表す各ノードにおける現時刻あるいは予測時刻の混雑度を計算する。
混雑解析装置100において、上記のネットワークモデルベースシミュレーション部102によるシミュレーションは常時実行され、その計算結果(実行結果)として混雑予測情報が出力される。この混雑予測情報は、結果保存部103に保存されるとともに、表示部107に送られて所定の表示形態で表示される。
なお、本実施の形態では、ネットワークモデルベースシミュレーション部102がネットワークモデルベースシミュレーションを行うのとは別に、セルモデルベースシミュレーション部106がセルモデルベースシミュレーションを行うことができる(詳細は後述する)。そこでこれらを区別するために、以下の説明では、ネットワークモデルベースシミュレーション部102によるシミュレーションを「第1のシミュレーション」、その計算結果(実行結果)を示す情報を「第1の混雑予測情報」と称し、セルモデルベースシミュレーション部106によるシミュレーションを「第2のシミュレーション」、その計算結果(実行結果)を示す情報を「第2の混雑予測情報」と称する。
図5は、第1のシミュレーションの計算結果に基づく表示画面の一例を示す図である。表示部107は、ネットワークモデルベースシミュレーション部102で計算された第1の混雑予測情報に基づいて、所定の表示形態で画面を表示する。具体的には例えば、エリアごとの混雑度を表す表示画面500を所定の周期で更新しながら表示する。
図5の表示画面500には、例えば複数の建物(ビル)の複数エリアについて、エリアごとの混雑度が表示される。混雑度の表現方法は特定のものに限定されず、具体的には例えば、エリアごとの滞在人数を面積で割った値の百分率で表現してもよいし(図5の領域510)、所定の方法で算出した混雑度を複数のレベルに分けて表示する(図5の領域520)等であってもよい。
このような表示画面500が表示部107に更新表示されることにより、建物(ビルや駅等)の管理業務を行うオペレータや管理担当者は、後述するセルモデルよりは簡易なネットワークモデルを用いたシミュレーションによる当該建物における混雑状況の予測を、随時認識することができる。
結果保存部103は、前述したように、ネットワークモデルベースシミュレーション部102による第1のシミュレーションの計算結果として第1の混雑予測情報を保存する。このとき、第1の混雑予測情報に基づいて、各ノードにおける時刻ごとの滞在人数が分けられた滞在人数データが結果保存部103に保存される。滞在人数データは、後述するセルモデルベースシミュレーション部106による第2のシミュレーションで利用される。
なお、第1の混雑予測情報と滞在人数データとの関係は、第1の混雑予測情報から所定の項目を抽出して滞在人数データを別途作成するようにしてもよいし、第1の混雑予測情報のなかに滞在人数データを含むようにしてもよい。また、滞在人数データの作成は、ネットワークモデルベースシミュレーション部102が行ってもよいし、混雑解析装置100の他の処理部、例えば混雑判定部104が行ってもよい。
また、滞在人数データの作成タイミングは、第1の混雑予測情報を結果保存部103に保存するタイミングでもよいし、後述する混雑判定部104による混雑判定処理によって、セルモデルベースシミュレーション部106による第2のシミュレーションを行う必要があると決定されたタイミングでもよい。前者のタイミングの場合は、第1のシミュレーションが行われるたびに滞在人数データが作成されることから、滞在人数データを利用する第2のシミュレーションを速やかに実行してその結果を表示することができ、ユーザの利便性を高める効果に期待できる。一方、後者のタイミングの場合は、第2のシミュレーションを行う場合にのみ滞在人数データが作成されることから、混雑解析装置100における全体的な計算機資源を節約することができる。
また、結果保存部103は、上述した滞在人数データの他に、データ管理部101に格納されたモデルデータ間の対応関係を記録したマスタデータを事前に保存している。
図6は、結果保存部に保存されるデータの一例を示す図である。結果保存部103に保存されるデータの一例として、図6(A)には滞在人数データ610が示され、図6(B)にはマスタデータ620が示されている。
滞在人数データ610は、ネットワークモデルデータにおけるノードIDごとの各時刻におけるシミュレーションの計算結果に含まれる滞在人数の予測結果を記録したデータであり、図6(A)の場合、ノードID611、予測時刻612、及び予測滞在人数613から構成される。
マスタデータ620は、ネットワークモデルデータ108におけるノードと、セルモデルデータ109におけるセルとの対応関係を記録したデータであり、図6(B)の場合、ノードID621と対応セルID集合622から構成される。このうち、対応セルID集合622は、ノードID621が示すノードに対応するセルの集合をセルIDで示したものである。図2,図3を参照すると、一般に、1つのノードに対応するセルは複数存在することが分かる。
(3)混雑判定部
混雑判定部104は、ネットワークモデルベースシミュレーション部102による第1のシミュレーションの計算結果(第1の混雑予測情報)に基づいて、混雑度が通常時とは異なるエリアを判定し、異常と判定されたエリア(すなわち、混雑が予測されたエリア)について、第1のシミュレーションより詳細な第2のシミュレーションによる混雑予測を行うことを決定する、混雑判定処理を行う。詳しくは後述するが、本実施の形態では、第2のシミュレーションによる混雑予測が行われた結果が、詳細情報として表示部107に表示される。
図7は、混雑判定処理の処理手順例を示すフローチャートである。
図7によればまず、混雑判定部104は、結果保存部103に保存されている第1の混雑予測情報を参照し、第1のシミュレーションによって計算された各ノードの混雑度が所定の閾値を超えたか否かを判定し、混雑度が所定の閾値を超えたノードが属するエリアの情報(エリア情報)を、混雑判定部104への入力とする(ステップS11)。なお、ステップS11で用いられる所定の閾値は、通常時に許容できる混雑度の上限値に相当し、混雑度が所定の閾値を超えることは、異常発生時である(すなわち、混雑が発生する)ことを意味する。
次のステップS12において、混雑判定部104は、ステップS11で入力されたエリア情報から1つを選択し、当該入力された全てのエリア情報について順次、以下のステップS13〜S16の処理を繰り返す。
ステップS13において、混雑判定部104は、ステップS12で選択したエリア情報が示すエリア(選択エリア)を表示対象候補として仮登録する。
次に、混雑判定部104は、選択エリアが属する建物において選択エリアと出発地から目的地までの同一動線上に属する他のエリアを、表示対象候補として仮登録する(ステップS14)。ステップS14で同一動線上に属するか否かを判定する方法として例えば、建物入口から各階の出入口までの経路探索をネットワークモデル上で実行し、その結果経路上に他のエリアが載っているか否かで判定する方法が考えられる。このような判定を行った結果、例えば該当するエレベーターホール等が表示対象候補として仮登録される。
次に、混雑判定部104は、ステップS13またはステップS14で表示対象候補として仮登録されたエリアが、表示対象エリア情報に登録済みであるか否かを判定する(ステップS15)。ステップS15において、表示対象候補として仮登録されたエリアが表示対象エリア情報に登録済みであった場合は(ステップS15のYES)、ステップS12に戻り、次のエリア情報を選択して処理を繰り返す。一方、表示対象候補として仮登録されたエリアが表示対象エリア情報に未登録であった場合は(ステップS15のNO)、当該仮登録されたエリアを表示対象エリア情報に登録し(ステップS16)、その後、ステップS12に戻る。
ここで、表示対象エリア情報は、表示部107による詳細情報の表示対象とするエリア(表示対象エリア)を示す情報であって混雑判定部104によって保持される。ステップS13〜S16の繰り返し処理が行われることにより、表示対象エリア情報には、第1のシミュレーションの計算結果に基づいて混雑が予測される全てのエリアが登録される。より具体的には、表示対象エリアとして登録されるエリアには、ステップS11で異常が発生している(混雑している)と判定された選択エリアに加えて、その同一動線上に属する「他のエリア」も含まれる。これは、選択エリアで異常が発生している(混雑している)とき、上記「他のエリア」においても前後の時間帯で多少の混雑が発生することが推測できるためであり、本実施の形態では、このような流動の動線上で関連する「他のエリア」も表示対象候補とすることによって、異常発生(混雑)の影響を受けるエリアを適切な範囲で限定して、後述する第2のシミュレーションを行って詳細情報を表示することができる。
そして、ステップS11で入力されたエリア情報の全てについてステップS13〜S16の処理が終了した後、混雑判定部104は、最終的な表示対象エリア情報を出力して表示条件決定部105に渡し(ステップS17)、混雑判定処理を終了する。
(4)表示条件決定部
表示条件決定部105は、混雑判定部104によって詳細表示の対象とされたエリア(表示対象エリア情報に示されるエリア)について、セルモデルベースシミュレーション部106による第2のシミュレーションの計算結果をどのように表示するか、言い換えれば、セルモデルベースシミュレーション実行時の結果表示の表示設定を決定する、表示条件決定処理を実行する。
図8は、表示条件決定処理の処理手順例を示すフローチャートである。
図8によればまず、表示条件決定部105は、混雑判定処理の実行によって混雑判定部104から出力される表示対象エリア情報を入力する(ステップS21)。
次に、表示条件決定部105は、第1のシミュレーション結果を第2のシミュレーションに利用可能な形態に変換する(ステップS22)。より具体的には、表示条件決定部105は、結果保存部103に格納された第1の混雑予測情報を用いて(図6の滞在人数データ610,マスタデータ620を参照)、ネットワークモデルで計算された各ノードにおける滞在人数情報を、セルモデルにおいて対応する各セルにおける滞在人数に変換する。なお、1つのノードにおける滞在人数(予測滞在人数613)を対応する複数のセル集合(対応セルID集合622)に割り当てる方法として、例えば、当該複数のセルに一様に分布するように各セルに滞在人数を割り当てる方法が考えられる。
次のステップS13において、表示条件決定部105は、表示対象エリア情報に登録されたエリアから1つを選択し、当該登録された全てのエリア(表示対象エリア)について順次、以下のステップS24の処理を繰り返す。
ステップS24において、表示条件決定部105は、ステップS23で選択したエリアについて、セルモデルベースシミュレーション部106によって第2のシミュレーションが行われた場合に当該エリアが表示部107における画面に表示されるように、セルモデルベースシミュレーション実行時における詳細情報の表示条件を設定する。
ここで、図9は、詳細情報の表示条件の設定を説明するための図である。図9を参照しながら、ステップS24における詳細情報の表示条件の設定例について説明する。
図9では、詳細情報を表示する表示部107の画面イメージを表示画面900としている。このとき、表示画面900の表示のための設定条件として、例えば、表示フロア910、視点920、及び視野情報930を挙げることができる。表示フロア910は、セルモデルデータ109で表現される建物の空間情報のうち、表示対象となる1あるいは複数のフロアである。そして、視点920及び視野情報930は、3次元情報である表示フロア910を表示画面900上に投影するためのパラメータ情報である。言い換えれば、図9の場合、視点920及び視野情報930が設定されることにより、表示部107は、表示対象の表示フロア910を表示画面900内に表示することができる。
また、上記の表示条件を設定する方法として例えば次の手順が考えられる。まず、第1のステップとして、同時表示させたいエリアが1つの画面に収まるような表示フロア910と、視点920及び視野情報930のパラメータを予め計算しておく。そして第2のステップとして、第1のステップで計算したパラメータをパラメータテーブルで保持しておき、エリアが選択されたときに、当該パラメータに基づいて初期表示画面を描画する。
図8の説明に戻る。表示対象エリア情報に登録されたエリアの全てについてステップS24の処理を終了した後、表示条件決定部105は、ステップS24で設定した全ての表示条件をセルモデルベースシミュレーション部106に出力する(ステップS25)。ステップS25における表示条件の出力は、具体的には例えば、上述したパラメータテーブルに保持された情報を出力することによって実現される。
そして最後に、表示条件決定部105は、ステップS25で出力した表示条件でセルモデルベースシミュレーション(第2のシミュレーション)を実行するよう、セルモデルベースシミュレーション部106に指示し(ステップS26)、表示条件決定処理を終了する。
(5)セルモデルベースシミュレーション部
セルモデルベースシミュレーション部106は、表示条件決定部105による実行指示を受けて、第1のシミュレーションの計算結果に基づいて混雑が予測されたエリアの詳細情報を表示部107に表示するために、第2のシミュレーションを実行する。具体的にはセルモデルベースシミュレーション部106は、表示条件決定処理における表示条件決定部105からの実行指示(図8のステップS26)を受けると、データ管理部101に格納されたセルモデルデータ109及び人数情報データ110と、結果保存部103に格納された第1の混雑予測情報(特に、滞在人数データ)を入力として、公知のシミュレーション方法を用いてエージェントシミュレーションを実行する。
上記エージェントシミュレーションにおいて、セルモデルベースシミュレーション部106は、各時刻及び各セルにおけるエージェント数及びエージェントの移動時間を計算することにより、各エリアの滞在人数を予測し、シミュレーション対象の建物内(ビル内や駅構内等)における混雑度を予測する。
そして、セルモデルベースシミュレーション部106は、上述したシミュレーションの計算結果として第2の混雑予測情報を出力し、表示部107に送る。表示部107は、第2の混雑予測情報に基づいて、混雑が予測されるエリアの詳細情報を所定の表示形態で表示することができる。
(6)表示部
表示部107は、通常時は、ネットワークモデルベースシミュレーション部102によるネットワークモデルベースシミュレーション(第1のシミュレーション)の計算結果である第1の混雑予測情報に基づいて、エリアごとの混雑度を表す表示画面500を表示する。表示画面500については、図5を参照しながら前述した通りである。
そして、混雑判定部104によって通常時とは異なる混雑状況が判定された異常発生時には、表示部107は、異常と判定されたエリアを強調表示することにより、混雑が予測されたエリアをユーザ(建物の管理業務を行うオペレータや管理担当者)に報知するとともに、上記強調表示されたエリアについての詳細情報を表示可能にする。
図10は、異常発生時の表示画面の一例を示す図である。まず、図10に示した表示画面1000における全体的な表示形態は、図5に示した表示画面500と同様であり、領域1010,1020には建物別に各エリアの混雑度が表示されている。ここで表示される混雑度は、ネットワークモデルベースシミュレーション部102による第1のシミュレーションの計算結果(第1の混雑予測情報)に基づくものである。
そして図10では、領域1020に表示された「YYビル」の「3Fホール」の混雑度が「Level5」という高水準になっており、異常が発生している(混雑している)として、強調表示1021が行われている。また、強調表示1021の下部には、詳細情報の表示を誘導するボタン1022が表示されている。このボタン1022が押下されることにより、「YYビル」の「3Fホール」という選択エリアについて、セルモデルベースシミュレーション部106による第2のシミュレーションの計算結果(第2の混雑予測情報)に基づく詳細情報の表示画面が表示される。
図11は、詳細情報の表示画面の一例を示す図である。例えば図11の表示画面1100には、セルモデルベースシミュレーション部106によって計算された混雑度が、「YYビル」の構内詳細モデルにヒートマップの形式で表示されている。表示画面1100では、前述した表示条件決定処理において表示条件として表示フロアに1F,2F,9F,10Fが設定されており、1Fフロアに混雑度「Level5」の領域が予測され、9Fフロアに混雑度「Level4」の領域が予測されたことが表示されている。なお、他の表示条件である視点や視野情報については説明を省略するが、少なくとも表示画面1100の初期画面は、表示条件決定処理で決定されたこれらの表示条件に基づいて表示される。
このような表示画面1100が表示部107に更新表示されることにより、建物(ビルや駅等)の管理業務を行うオペレータや管理担当者は、ネットワークモデルベースシミュレーションによって混雑が予測されたエリアにおける混雑状況の詳細情報を、よりも詳細なセルモデルを用いたシミュレーションの計算結果によって認識することができる。
なお、本実施の形態では、表示画面1100の表示において、視点や視野情報について、初期画面の表示後にユーザの操作等によって変更できる構成としてもよい。このように、ユーザによって表示条件を変更可能にすることで、表示画面1100で示される混雑予測の詳細情報に対するユーザの利便性を高める効果に期待できる。
以上に説明したように、本実施の形態に係る混雑解析装置100によれば、通常時は簡易なモデル(ネットワークモデル)を用いた第1のシミュレーションによる計算結果を表示部107で表示することにより、計算負荷を軽減しながら、リアルタイムで高速な混雑状況の予測を表示することができる。さらに、第1のシミュレーションの計算結果に基づいて、混雑している(あるいは、混雑発生が予測される)エリアが見つかった場合には、当該エリアについて、簡易モデルよりも詳細なモデル(セルモデル)を用いた精緻な第2のシミュレーションを行い、その計算結果に基づいた表示を行うことにより、当該エリアにおける混雑の詳細情報をユーザに提供することができる。かくして、本実施の形態に係る混雑解析装置100によれば、全体の計算負荷を軽減しながらも、建物内の混雑を高速に予測し、可視化することができる。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、図面において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実施には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
100 混雑解析装置
101 データ管理部
102 ネットワークモデルベースシミュレーション部
103 結果保存部
104 混雑判定部
105 表示条件決定部
106 セルモデルベースシミュレーション部
107 表示部
108 ネットワークモデルデータ
109 セルモデルデータ
110 人数情報データ

Claims (14)

  1. 建物における混雑状況を解析する混雑解析装置であって、
    前記建物の空間情報を簡略化された形式で記録した簡易建物内地図モデル、前記建物の空間情報を前記簡易建物内地図モデルよりも詳細な形式で記録した詳細建物内地図モデル、及び前記建物の所定地点における人流を示す人数情報データを格納するデータ管理部と、
    前記簡易建物内地図モデルを用いて前記建物における複数のエリアの混雑状況を計算する第1のシミュレーション処理を実行する第1のシミュレーション部と、
    前記第1のシミュレーション処理の実行結果に基づいて、前記複数のエリアのうちから混雑度が異常な異常エリアを判定する混雑判定部と、
    前記混雑判定部によって判定された前記異常エリアについて、前記詳細建物内地図モデル及び前記人数情報データを用いて混雑状況を計算する第2のシミュレーション処理を実行する第2のシミュレーション部と、
    前記第1または前記第2のシミュレーション処理の実行結果を表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする混雑解析装置。
  2. 前記表示部は、
    通常時は前記第1のシミュレーション処理の実行結果を表示し、
    前記混雑判定部によって前記異常エリアが判定された場合には、当該異常エリアについての前記第2のシミュレーション処理の実行結果をさらに表示可能とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の混雑解析装置。
  3. 前記表示部による前記第2のシミュレーション処理の実行結果の表示において前記混雑判定部によって決定された前記異常エリアが表示されるように、表示条件を決定する表示条件決定部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の混雑解析装置。
  4. 前記表示条件決定部は、前記表示条件を決定したうえで、前記第2のシミュレーション部に前記第2のシミュレーション処理の実行開始を要求し、
    前記第2のシミュレーション部は、前記表示条件決定部による前記要求に基づいて、前記第2のシミュレーション処理の実行を開始し、
    前記表示部は、前記第2のシミュレーション処理の実行結果を、前記表示条件決定部によって決定された前記表示条件で表示する
    ことを特徴とする請求項3に記載の混雑解析装置。
  5. 前記第1のシミュレーション処理の実行結果を保存し、前記第2のシミュレーション処理の入力とする結果保存部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の混雑解析装置。
  6. 前記表示条件決定部が、前記表示部による前記第2のシミュレーション処理の実行結果の表示において前記異常エリアに加えて流動の動線上で当該異常エリアと関連するエリアも表示するように、前記表示条件を決定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の混雑解析装置。
  7. 前記表示部は、前記第2のシミュレーション処理の実行結果を前記表示条件決定部によって決定された前記表示条件で表示した後、ユーザの操作に基づいて当該表示条件を変更可能とする
    ことを特徴とする請求項3に記載の混雑解析装置。
  8. 建物における混雑状況を解析する混雑解析装置による混雑解析方法であって、
    前記混雑解析装置は、
    前記建物の空間情報を簡略化された形式で記録した簡易建物内地図モデルと、前記建物の空間情報を前記簡易建物内地図モデルよりも詳細な形式で記録した詳細建物内地図モデルと、前記建物の所定地点における人流を示す人数情報データとを格納し、
    前記簡易建物内地図モデルを用いて前記建物における複数のエリアの混雑状況を計算する第1のシミュレーション処理を実行する第1のシミュレーションステップと、
    前記第1のシミュレーション処理の実行結果に基づいて、前記複数のエリアのうちから混雑度が異常な異常エリアを判定する混雑判定ステップと、
    前記混雑判定ステップで判定された前記異常エリアについて、前記詳細建物内地図モデル及び前記人数情報データを用いて混雑状況を計算する第2のシミュレーション処理を実行する第2のシミュレーションステップと、
    前記第1または前記第2のシミュレーション処理の実行結果を表示する表示ステップと、
    を備えることを特徴とする混雑解析方法。
  9. 前記表示ステップは、
    前記第1のシミュレーション処理の実行結果を表示する第1結果表示ステップと、
    前記混雑判定ステップで前記異常エリアが判定された場合に、当該異常エリアについての前記第2のシミュレーション処理の実行結果をさらに表示可能とする第2結果表示ステップと、を有する
    ことを特徴とする請求項8に記載の混雑解析方法。
  10. 前記第2結果表示ステップにおける前記第2のシミュレーション処理の実行結果の表示において前記混雑判定ステップで決定された前記異常エリアが表示されるように、表示条件を決定する表示条件決定ステップをさらに備える
    ことを特徴とする請求項9に記載の混雑解析方法。
  11. 前記表示条件決定ステップでは、前記表示条件を決定したうえで、前記第2のシミュレーション処理の実行開始を要求し、
    前記第2のシミュレーションステップでは、前記表示条件決定ステップの前記要求に基づいて、前記第2のシミュレーション処理の実行を開始し、
    前記第2結果表示ステップでは、前記第2のシミュレーション処理の実行結果を、前記表示条件決定ステップで決定された前記表示条件で表示する
    ことを特徴とする請求項10に記載の混雑解析方法。
  12. 前記第1のシミュレーションステップによる前記第1のシミュレーション処理の実行結果を保存し、前記第2のシミュレーションステップの開始時に前記第2のシミュレーション処理に入力する結果保存ステップをさらに備える
    ことを特徴とする請求項11に記載の混雑解析方法。
  13. 前記表示条件決定ステップでは、前記第2結果表示ステップの前記第2のシミュレーション処理の実行結果の表示において前記異常エリアに加えて流動の動線上で当該異常エリアと関連するエリアも表示するように、前記表示条件を決定する
    ことを特徴とする請求項10に記載の混雑解析方法。
  14. 前記第2結果表示ステップにおいて、前記第2のシミュレーション処理の実行結果を前記表示条件決定ステップで決定された前記表示条件で表示した後、ユーザの操作に基づいて当該表示条件を変更可能とする
    ことを特徴とする請求項10に記載の混雑解析方法。
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