JP2002259888A - シミュレーション制御プログラム、方法及び装置 - Google Patents

シミュレーション制御プログラム、方法及び装置

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JP2002259888A
JP2002259888A JP2001077040A JP2001077040A JP2002259888A JP 2002259888 A JP2002259888 A JP 2002259888A JP 2001077040 A JP2001077040 A JP 2001077040A JP 2001077040 A JP2001077040 A JP 2001077040A JP 2002259888 A JP2002259888 A JP 2002259888A
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simulation
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Makoto Kano
誠 加納
Satoshi Sekine
智 関根
Akira Higashide
彰 東出
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い精度と短い計算時間とを同時に実現す
る。 【解決手段】 モデル選択部3が、条件入力部2から設
定された選択条件に基づいて、シミュレーションモデル
を選択し、当該シミュレーションモデルをモデルデータ
ベース1から読出し、シミュレーション計算部4が、こ
の読み出されたシミュレーションモデルを用い、条件入
力部2に設定された初期状態及びシミュレーション条件
に基づいて、シミュレーション計算を行う。これによ
り、モデルの選択条件に基づいて、詳細度の異なる各シ
ミュレーションモデルを切替えてシミュレーション計算
を行なう。例えば、重要な部分は詳細度の高いモデルを
使って高い精度のシミュレーションを行ない、あまり重
要でない部分は詳細度の低いモデルを使って短時間でシ
ミュレーションを行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のシミュレー
ションモデルを部分的に用いてシミュレーションを行
い、精度と計算時間とを同時に満足し得るシミュレーシ
ョン制御プログラム、方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシミュレーション技術では、対象
システムについて1つのシミュレーションモデルを構築
し、シミュレーション計算が行なわれる。従って、構築
されたシミュレーションモデルが詳細なモデルの場合、
対象システムの振る舞いを正確に表して高精度なシミュ
レーション結果が得られるという利点を有する反面、膨
大な計算機資源と計算時間を要してしまう欠点がある。
【0003】逆に、構築されたシミュレーションモデル
が簡略なモデルの場合、必要な計算機資源や計算時間を
節約できる利点を有する反面、シミュレーション結果の
精度を低下させてしまう欠点がある。
【0004】なお、詳細度の異なるモデル間の整合性に
ついての研究は、「ComputationalStrategies for Disa
ggregation R. W. Franceschini, A. S. Wu, A. Mukher
jee, Proceedings of the ninth Conference on Compu
ter Generated Forces andBehavioral Representation,
May 16-18,2000 Orlando, Florida.」で発表されてい
るが、これにはシミュレーションシステムの運用方法に
関する記載がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように従
来のシミュレーション技術では、シミュレーションモデ
ルの詳細度について、詳細度が高ければ計算時間が膨大
になり、詳細度が低ければシミュレーション結果の精度
を低下させてしまう。
【0006】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、高い精度と短い計算時間とを同時に実現し得るシミ
ュレーション制御プログラム、方法及び装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、1つの
シミュレーションのうち、高い精度が要求される部分の
みを高精度のシミュレーションモデルで計算し、他の部
分を低い精度のシミュレーションモデルで計算する構成
により、高い精度と短い計算時間とを同時に実現するこ
とにある。
【0008】係る発明は、シミュレーション制御プログ
ラム、シミュレーション方法及びシミュレーション装置
といった全てのカテゴリーで表現できるが、文言の重複
を避ける観点から、シミュレーション制御プログラムを
代表例として記載する。
【0009】第1の発明は、対象の動作を模擬する複数
のシミュレーションモデルを保存したモデルデータベー
スを参照し、一連のシミュレーション計算を各シミュレ
ーションモデルを切替えながら実行するコンピュータに
使用されるシミュレーション制御プログラムであって、
前記コンピュータを、前記対象の初期状態、シミュレー
ション条件、及びシミュレーションモデルの選択条件を
設定するための条件入力手段、前記条件入力手段から設
定された選択条件に基づいて、シミュレーションモデル
を選択し、当該シミュレーションモデルを前記モデルデ
ータベースから読出すモデル選択手段、前記モデル選択
手段により読み出されたシミュレーションモデルを用
い、前記条件入力手段に設定された初期状態及びシミュ
レーション条件に基づいて、シミュレーション計算を行
うシミュレーション計算手段、前記シミュレーション計
算手段による計算結果を出力する結果出力手段、として
機能させるためのシミュレーション制御プログラムであ
る。
【0010】これにより、モデルの選択条件が与えられ
ると、その選択条件に基づいて、詳細度の異なるシミュ
レーションモデルを空間的に組み合わせて、あるいは時
間的に切り替えてシミュレーションできるようになり、
重要な部分は詳細度の高いモデルを使って高い精度のシ
ミュレーションを行ない、あまり重要でない部分は詳細
度の低いモデルを使って短時間でシミュレーションを行
なえるようになる。従って、詳細度の高いモデルによる
高い精度と、詳細度の低いモデルによる短い計算時間と
を同時に実現させることができる。
【0011】第2の発明は、対象の動作を模擬する複数
のシミュレーションモデルを保存したモデルデータベー
スを参照し、一連のシミュレーション計算を各シミュレ
ーションモデルを切替えながら実行するコンピュータに
使用されるシミュレーション制御プログラムであって、
前記コンピュータを、前記対象の初期状態、シミュレー
ション条件、及びシミュレーションモデルの選択条件を
設定するための条件入力手段、前記対象の状態及び/又
は環境の状態が入力されると、当該入力された状態と前
記条件入力手段により設定された選択条件とに基づい
て、シミュレーションモデルを選択し、当該シミュレー
ションモデルを前記モデルデータベースから読み出すモ
デル選択手段、前記モデル選択手段により読み出された
シミュレーションモデルを用い、前記条件入力手段に設
定された初期状態及びシミュレーション条件に基づい
て、シミュレーション計算を行うと共に、当該計算によ
り得られる対象の状態又は環境の状態を前記モデル選択
手段に入力するシミュレーション計算手段、前記シミュ
レーション計算手段の計算結果を出力する結果出力手
段、として機能させるためのシミュレーション制御プロ
グラムである。
【0012】第3の発明は、第2の発明において、前記
選択条件が、選択したシミュレーションモデルを変更す
るための変更情報を有し、前記変更情報が、前記シミュ
レーション計算手段から入力される対象の状態及び/又
は環境の状態と、前記対象の状態及び/又は環境の状態
に対して予め設定されるしきい値とに基づいて、前記し
きい値を境にして互いに異なるシミュレーションモデル
を指定する内容を含むシミュレーション制御プログラム
である。
【0013】これにより、第1の発明の作用に加え、シ
ミュレーション実行中に、移動体の状態、環境の状態を
モデル選択条件に照合し、動的にシミュレーションモデ
ルを変更することができる。移動体の状態、あるいは環
境の状態によってシミュレーションモデルの誤差が変化
する場合、すなわち、誤差が小さくなる状態では詳細度
の低いシミュレーションモデルを利用し、誤差が大きく
なる状態では、詳細度の高いシミュレーションモデルを
利用することにより、全体として誤差を小さくしながら
計算機資源、計算時間を抑えることができる。
【0014】第4の発明は、第3の発明において、前記
コンピュータを、前記切替えの際に、前記シミュレーシ
ョン計算手段から現在のシミュレーションモデルの変数
値を読出し、この変数値を前記モデル選択手段により新
たに選択されたシミュレーションモデルの変数値に変換
し、得られた変数値を前記シミュレーション計算手段に
入力する変数変換手段、として機能させるためのシミュ
レーション制御プログラムである。
【0015】第5の発明は、第4の発明において、前記
変数変換手段としては、前記変数値の変換を予め設定さ
れた変換ルールに基づいて実行し、前記変換ルールとし
ては、前記シミュレーション計算手段から得られる周囲
の状態及び環境の状態を用いた両モデル間の変数値の変
換関係が記述されているシミュレーション制御プログラ
ムである。
【0016】これにより、第3の発明の作用に加え、特
に、詳細度の低いシミュレーションモデルから詳細度の
高いシミュレーションモデルへの変換時には、変数変換
手段が、周囲の状態及び環境の状態に基づいて、詳細度
の低いシミュレーションモデルの変数値を詳細度の高い
シミュレーションモデルの変数値に変換することによ
り、実際の対象システムの変数に近い値をシミュレーシ
ョンモデルに設定することができる。
【0017】以上のような各発明において、「移動体の
状態」の用語は、例えば移動体の密度、移動体の平均速
度、などの移動体の状態に関する情報を意味している。
【0018】「環境の状態」の用語は、例えば地形ある
いは地形情報、天候などの移動体以外の環境の状態を示
す情報を意味している。
【0019】「周囲の状態」の用語は、例えばある移動
体周囲の他の移動体密度、他の移動体平均速度、他の移
動体位置(例、魚群位置)のように、注目する移動体の
周囲の状態を示す情報を意味している。
【0020】また、第1、第3〜第5の各発明におい
て、選択条件は次の(C1)〜(C9)のいずれの内容
を含んでもよい。また、これらの内容を含む場合の作用
は、前述した作用を維持したまま、追加される。
【0021】(C1)シミュレーションモデルを直接に
指定する内容。
【0022】これにより、対象の初期状態やシミュレー
ション条件を一定のまま、条件入力手段でシミュレーシ
ョンモデルだけを変更してシミュレーションを繰り返し
行うことができ、ユーザにとって適当な詳細度のシミュ
レーションモデルを容易に見つけ出すことができる。
【0023】(C2)前記対象の動作する空間を幾つか
の区域に分割し、各区域毎にシミュレーションモデルを
指定する内容。
【0024】これにより、区域単位にシミュレーション
モデルを選択でき、シミュレーション計算結果の精度が
低くてもよい区域については低詳細度のモデルを選択す
ることにより、計算資源や計算時間を抑えることができ
る。
【0025】(C3)前記対象の動作する空間のうちの
一部の区域を指定すると共に、当該区域のシミュレーシ
ョンモデルを指定する内容。
【0026】これにより、例えば、ある区域について、
特に高い精度のシミュレーション結果が要求される場
合、条件入力手段により区域を指定し、詳細度の高いモ
デルを選択することにより、その区域については高い精
度のシミュレーション結果が得られる。それ以外の区域
ではそれより低い詳細度のモデルでシミュレーション計
算が行われるので全体として計算資源や計算時間を抑え
ることができる。
【0027】(C4)シミュレーション時間を幾つかの
時間に分割し、各時間毎にシミュレーションモデルを指
定する内容。
【0028】これにより、分割された時間毎にシミュレ
ーションモデルを選択でき、シミュレーション計算結果
の精度が低くてもよい時間については低詳細度のモデル
を選択することにより計算資源や計算時間を抑えること
ができる。
【0029】(C5)シミュレーション時間内の一部の
時間を指定すると共に、当該時間のシミュレーションモ
デルを指定する内容。
【0030】これにより、ある時間について、特に高い
精度のシミュレーション結果が要求される場合、条件入
力手段によりその時間を指定し、詳細度の高いモデルを
選択することにより、その時間については高い精度のシ
ミュレーション結果が得られる。それ以外の時間帯では
それより低い詳細度のモデルでシミュレーション計算が
行われるので全体として計算資源や計算時間を抑えるこ
とができる。
【0031】(C6)前記対象の動作する空間を幾つか
の区域に分割し、シミュレーション時間を幾つかの時間
に分割し、各時間と区域の組合せに対応してシミュレー
ションモデルを指定する内容。
【0032】これにより、時間と空間の区域単位にシミ
ュレーションモデルを選択でき、あまりシミュレーショ
ン結果の精度が必要で無い区域については低詳細度のモ
デルを選択することにより計算資源や計算時間を抑える
ことができる。
【0033】(C7)シミュレーション時間内の一部の
時間を指定すると共に、前記対象の動作する空間内の一
部の区域を指定し、当該時間と当該区域との組合せに対
応してシミュレーションモデルを指定する内容。
【0034】これにより、ある時間のある区域につい
て、特に高い精度のシミュレーション結果が要求される
場合、条件入力手段によりその時間と区域を指定し、詳
細度の高いモデルを選択することにより、その時間のそ
の区域については高い精度のシミュレーション結果が得
られる。それ以外ではそれより低い詳細度のモデルでシ
ミュレーション計算が行われるので、全体として計算資
源や計算時間を抑えることができる。
【0035】(C8)前記対象の動作する空間を幾つか
の区域に分割し、前記対象の位置する区域のシミュレー
ションモデルを指定する内容。
【0036】これにより、注目すべき移動体がある場合
に、その移動体が存在する区域について、高い精度のシ
ミュレーション結果を得ることができる。それ以外では
それより低い詳細度のモデルでシミュレーション計算が
行われるので、全体として計算資源や計算時間を抑える
ことができる。
【0037】(C9)前記対象を指定し、当該対象を略
中心とした所定範囲の領域に対応してシミュレーション
モデルを指定する内容。
【0038】これにより、注目すべき移動体がある場合
に、その移動体の周辺領域を詳細度の高いシミュレーシ
ョンモデルでモデル化することにより、その移動体につ
いて、常に高い精度のシミュレーション結果を得ること
ができる。それ以外の領域では、詳細度の低いシミュレ
ーションモデルでシミュレーション計算を行うことによ
り、計算機資源や計算時間を抑えることができる。
【0039】続いて、複数のシミュレーションモデルを
円滑に結合する観点から、次のようなシミュレーション
制御プログラムとしてもよい。すなわち、前記切替えの
際に、前記コンピュータを、切替え対象の2つのシミュ
レーションモデルにおける互いの使用データの関係に基
づいて、切替え前のシミュレーションモデルの使用デー
タから切替え後のシミュレーションモデルの使用データ
を算出するデータ算出手段、として機能させるためのシ
ミュレーション制御プログラムとしてもよい。
【0040】このように、互いに異なるシミュレーショ
ンモデルの互いの関係に基づいて、各々の使用データを
算出するので、各モデル間の切替えを容易且つ確実に行
なうことができる。
【0041】また、対象の状態に基づいて各シミュレー
ションモデルを切替える場合、状態と、シミュレーショ
ンモデルの誤差との関係を簡単に見出す観点から、次の
ような技術を用いてもよい。すなわち、前記選択条件を
設定する際に、ある詳細度の第1シミュレーションモデ
ルと前記詳細度よりも低い詳細度の第2シミュレーショ
ンモデルとに関し、当該各シミュレーションモデル毎に
シミュレーション計算を行なうステップと、前記各シミ
ュレーション計算結果、前記両計算結果の誤差分デー
タ、前記各シミュレーションモデルの使用データ、及び
前記両使用データの誤差分データを出力するステップ
と、前記両計算結果の誤差分データが大のとき、誤差分
データが大となる使用データを検出し、当該使用データ
のしきい値を前記切替えのための選択条件に設定するこ
とを促すステップと、を含んでいるシミュレーション方
法を用いてもよい。但し、使用データは、対象の状態に
対応するものである必要がある。
【0042】これにより、シミュレーション計算結果の
誤差が大きくなるときの使用データ(対象の状態)が分
かるので、対象の状態に基づいて各シミュレーションモ
デルを切替える場合のモデル選択条件を容易且つ正確に
設定することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態に係
るシミュレーションシステムの構成を示すブロック図で
ある。このシミュレーションシステムは、モデルデータ
ベース1を用いるものであり、条件入力部2、モデル選
択部3、シミュレーション計算部4及び結果出力部5を
備えている。
【0044】ここで、モデルデータベース1は、詳細度
の異なる複数のシミュレーションモデルをモデル選択部
3から読出可能に保存している。ここで、モデルデータ
ベース1の一例を図2に示す。この例では、モデルとし
てモデル1(マクロモデル)と、モデル2(ミクロモデ
ル)とを登録してあり、モデル選択部3での選択によっ
てモデル1又はモデル2が読み出されることになる。
【0045】図2中のモデル1の各符号Dj(t),L
j,Vj(t),f( )は、以下の内容を示してい
る。
【0046】Dj(t)…時刻tのリンクjの車両密
度、 Lj…リンクjのリンク長、 Vj(t)…時刻tのリンクjの車両平均速度、 f( )…車両密度と平均速度の関係を示す関数。
【0047】モデル2の各符号Xi(t)、Vi
(t)、g( )、Δtは、以下の内容を示している。
【0048】Xi(t)…時刻tの車両iの位置、 Vi(t)…時刻tにおける車両iの速度、 g( )…車間距離と速度の関係を示す関数、Δt…単
位時間。
【0049】なお、モデル1(マクロモデル)は、計算
量が少ないが低い精度のシミュレーションモデルの一例
であり、モデル2(ミクロモデル)は、計算量が多いが
高い精度のシミュレーションモデルの一例である。
【0050】条件入力部2は、ユーザの操作により、移
動体(対象)の初期状態とシミュレーション条件をシミ
ュレーション計算部4に設定する機能と、ユーザの操作
により、シミュレーションモデルの選択条件をモデル選
択部3に設定する機能とをもっている。ここで、初期状
態としては、例えば、移動体の初期位置及び初期速度な
どがあり、シミュレーション条件としては、空間の広さ
や地形、道路及びシミュレーション時間などがある。ま
た、モデル選択条件は、例えば、以下の(C1)〜(C
9)に示す内容で設定される。
【0051】(C1)シミュレーションモデルを直接に
指定する内容。 (C2)移動体の位置する空間を幾つかの区域に分割
し、各区域毎にシミュレーションモデルを指定する内
容。 (C3)空間内の一部の区域と、その区域のシミュレー
ションモデルとを指定する内容。
【0052】(C4)シミュレーション時間を幾つかの
時間に分割し、各時間毎にシミュレーションモデルを指
定する内容。 (C5)シミュレーション時間内の一部の時間と、その
時間のシミュレーションモデルを指定する内容。 (C6)空間とシミュレーション時間とをそれぞれ幾つ
かの区域に分割し、各時間と区域との組合せに対応して
シミュレーションモデルを指定する内容。
【0053】(C7)シミュレーション時間内の一部の
時間と、空間内の一部の区域とを指定し、その時間と区
域との組合せに対応してシミュレーションモデルを指定
する内容。 (C8)空間を幾つかの区域に分割し、移動体の位置す
る区域のシミュレーションモデルを指定する内容。 (C9)移動体を指定し、当該移動体を略中心とした所
定範囲の領域に対応してシミュレーションモデルを指定
する内容。
【0054】ここで、モデル選択部3にて設定される選
択条件としては、例えば図3〜図6に示すものがある。
図3は、(C2)の場合の具体的なモデル選択条件であ
り、図4に示す区域図に対応して区域がA1〜A4、B
1〜B4、C1〜C4に分けられており、それぞれの区
域にモデルが設定されている。具体的には区域A1,A
2にはモデル1、区域A3にはモデル2が設定されてい
る。モデル選択部3はこの情報を基に各区域毎にシミュ
レーションモデルを決定する。
【0055】また、図5は(C4)の場合の具体的なモ
デル選択条件であり、この例によると、モデル選択部3
は、時間が6時から9時の間、17時から20時の間
は、モデル2(ミクロモデル)を選択し、これに基づい
てシミュレーションがシミュレーション計算部4にて行
われることになる。なお、これにより、例えば道路が混
雑する上述の時間帯のみ詳細なシミュレーションを行な
い、それ以外の比較的道路が空いている時間帯はモデル
1(マクロモデル)によるシミュレーションを行なうこ
とができる。
【0056】また、図6は(C6)の場合の具体的なモ
デル選択条件であり、この例によると、区域A1は時間
が16時から19時の間はモデル2(ミクロモデル)で
あり、それ以外の時間はモデル1(マクロモデル)でシ
ミュレーションを行ない、区域A4は4時から7時の間
はモデル2(ミクロモデル)で、それ以外はモデル1
(マクロモデル)でシミュレーションを行なうことがで
きる。
【0057】モデル選択部3では、条件入力部2で設定
されたモデル選択条件に基づいて、モデルデータベース
1内のいずれかのシミュレーションモデルを選択し、当
該シミュレーションモデルをモデルデータベース1から
読み出す機能と、このシミュレーションモデルをシミュ
レーション計算部4に送出する機能とをもっている。な
お、区域毎にシミュレーションモデルが異なる場合、各
シミュレーションモデルを区域と組合せた状態でシミュ
レーション計算部4に出力する。ここで、シミュレーシ
ョン計算部4に出力するシミュレーションモデルとして
は、具体的には図2の例に示されるような各モデルに対
応する方程式等がある。
【0058】シミュレーション計算部4は、モデル選択
部3により読み出されたシミュレーションモデルを用
い、条件入力部2により設定された移動体の初期状態と
シミュレーション条件に基づいて、シミュレーション計
算を行なう機能をもっている。
【0059】結果出力部5は、シミュレーション計算部
4による計算結果を出力する機能を有し、具体的には例
えば、計算結果をアニメーション形式やグラフ形式で表
示あるいはファイル出力する機能をもっている。
【0060】なお、このようなシミュレーションシステ
ムは、ハードウェア及び/又はソフトウェアにより実現
可能となっており、ソフトウェアにより実現される場
合、例えば記憶媒体に記憶されたプログラムが予めコン
ピュータにインストールされることにより実現される。
【0061】次に、以上のように構成されたシミュレー
ションシステムの動作を図7のフローチャートを用いて
説明する。条件入力部2は、ユーザの操作により、空間
の大きさ、地形、道路、シミュレーション時間などの環
境に関するシミュレーション条件をシミュレーション計
算部4に設定し(ST1)、また、シミュレーション条
件の一つとして、移動体の初期状態を設定する(ST
2)。
【0062】続いて、条件入力部2は、ユーザの操作に
より、シミューションモデルの選択条件をモデル選択部
3に設定する(ST3)。
【0063】例えば、区域及び/又は時間といった注目
する部分によりシミュレーション内容が分割される。ま
た、分割により特定される各部分のうち、注目度の高い
部分は、計算量が多いが高い精度のシミュレーションモ
デルが指定され、注目度の低い部分は、計算量が少ない
が低い精度のシミュレーションモデルが指定される。
【0064】モデル選択部3は、このモデル選択条件に
基づいて、モデルデータベース1内のいずれかのシミュ
レーションモデルを選択し、当該シミュレーションモデ
ルをモデルデータベース1から読み出すと共に(ST
4)、このシミュレーションモデルをシミュレーション
計算部4に送出する。
【0065】シミュレーション計算部4は、読み出され
たシミュレーションモデルを用い、条件入力部2により
設定された移動体の初期状態とシミュレーション条件に
基づいて、シミュレーション計算を行ない(ST5)、
シミュレーション計算結果を結果出力部に送出する。
【0066】結果出力部5は、このシミュレーション計
算結果を表示出力する(ST6)。
【0067】次に、シミュレーション計算結果を見たユ
ーザにより、モデル選択条件を変えて再度シミュレーシ
ョンするか否かが選択される(ST7)。再度シミュレ
ーションする場合には、ステップST3のモデル選択条
件の設定に戻り、同様の処理が繰り返される。
【0068】上述したように本実施形態によれば、一連
のシミュレーション計算を各シミュレーションモデルを
切替えながら実行することができるので、例えば、重要
な部分は詳細度の高いモデルを用いて高い精度のシミュ
レーションを行ない、それほど重要でない部分は詳細度
の低いモデルを用いて短時間でシミュレーションを行な
うことにより、高い精度と短い計算時間とを同時に実現
することができる。
【0069】また、地理的な条件、例えば都会と田舎の
違いによって詳細度の高いモデルが必要な場所と、詳細
度の低いモデルで十分な場所がある場合には、空間内の
区域を指定してモデルの詳細度を決定することにより、
シミュレーションの計算時間や計算機資源を節約でき、
かつ、精度の良いシミュレーション結果を得ることがで
きる。
【0070】また、時間的な条件、例えば朝夕の通勤時
間帯と深夜、あるいは、平日と休日のように、詳細度の
高いモデルが必要な時間と、詳細度の低いモデルで十分
な時間がある場合には、時間を指定してモデルの詳細度
を決定することにより、シミュレーションの計算時間や
計算機資源を節約でき、かつ、精度の良いシミュレーシ
ョン結果を得ることができる。
【0071】また、シミュレーションの結果、特定の移
動体の行動について知りたい場合には、その移動体の周
辺については詳細度の高いモデルを利用し、それ以外の
場所では詳細度の低いモデルを利用することにより、シ
ミュレーションの計算時間や計算機資源を節約でき、か
つ、精度の良いシミュレーション結果を得ることができ
る。
【0072】(第2の実施形態)図8は本発明の第2の
実施形態に係るシミュレーションシステムの構成を示す
ブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付し
てその詳しい説明を省略し、ここでは異なる部分につい
て主に述べる。なお、以下の各実施形態も同様にして重
複した説明を省略する。
【0073】すなわち、本実施形態は、第1の実施形態
の変形例であり、シミュレーション計算の状況により、
シミュレーションモデルを変更するものであって、具体
的には、前述した機能に加え、モデル変更機能を有する
モデル選択部3a及びシミュレーション計算部4aを備
えている。
【0074】また、モデル変更時のモデル選択条件(C
10)として、移動体の状態及び/又は環境の状態に対
応してシミュレーションモデルを指定する内容が、条件
入力部1からモデル選択部3aに設定される。なお、こ
の変更時のモデル選択条件(C10)は、前述したモデ
ル選択条件(C1)〜(C9)との組合せ又は単独で設
定されるが、必ずしも高精度及び低精度の両者のモデル
を変更する必要は無く、少なくともいずれか一方を変更
する設定であればよい。
【0075】ここで、モデル選択部3aは、前述した機
能に加え、シミュレーション計算部4aから移動体の状
態及び/又は環境の状態が入力されると、当該入力され
た状態と条件入力部1により設定されたモデル選択条件
とに基づいて、シミュレーションモデルを選択する機能
と、ここで新たに選択したシミュレーションモデルが現
在利用中のシミュレーションモデルと異なるか否かを判
定し、判定結果が異なる旨を示すとき、新たに選択した
シミュレーションモデルをモデルデータベース1から読
み出して、当該新たに選択したシミュレーションモデル
をシミュレーション計算部4aに出力する機能とをもっ
ている。
【0076】但し、例えば移動体の状態及び/又は環境
の状態のしきい値を設定し、このしきい値を境にして互
いに異なるシミュレーションモデルを指定する内容のモ
デル選択条件を用いることにより、現在利用中のモデル
と異なるか否かの判定を省略する構成(選択したモデル
に一義的に切替える構成)としてもよい。
【0077】なお、モデル選択部3aでは、このような
モデル選択、モデル判定、モデル出力が、シミュレーシ
ョン計算開始時刻からシミュレーション計算終了時刻ま
での間、繰り返される。
【0078】ここで、モデル選択部3aに設定される条
件の例として図9(a)〜図9(c)を示す。図9
(a)は「全区域、全時間について、車両密度が40台
/kmより大きいとモデル2(ミクロモデル)を使用
し、40台/km以下だとモデル1(マクロモデル)を
使用する場合」を示しており、シミュレーション計算部
4aからの情報とこの条件に基づいてモデルが選択され
る。
【0079】図9(b)は「区域A3に絞って、全時間
について、車両密度が40台/kmより大きいとモデル
2を使用し、それ以外ではモデル1を使用する場合」で
あって、シミュレーション計算部4aからの区域A3の
情報とこの条件に基づいてモデルが選択される。
【0080】図9(c)は「6時から9時までで車両の
平均速度が20km/hより小さいと、モデル2を使用
し、それ以外ではモデル1を使用する場合」であって、
シミュレーション計算部4aからの平均速度Vの情報と
この条件に基づいてモデルが選択される。
【0081】シミュレーション計算部4aは、前述した
機能に加え、シミュレーション計算中に、移動体の状態
及び/又は環境の状態をモデル選択部3aに入力する機
能と、シミュレーション計算中に、モデル選択部3aか
らシミュレーションモデルを受けると、現在利用中のシ
ミュレーションモデルに代えて、この新たに受けたシミ
ュレーションモデルを用いてシミュレーション計算を続
行する機能とをもっている。
【0082】次に、以上のように構成されたシミュレー
ションシステムの動作を図10のフローチャートを用い
て説明する。ステップST1のシミュレーション条件の
設定からステップST4のモデルの読み出しまでは、前
述同様に行なわれる。但し、ステップST3のモデル選
択条件は、前述した(C1)〜(C9)のいずれかに加
えるか、あるいは単独で、変更時の選択条件(C10)
が設定される。
【0083】次に、シミュレーション計算部4aは、モ
デル選択部3aから受けたシミュレーションモデルを用
い、シミュレーション計算を開始する。
【0084】このとき、シミュレーション計算部4a
は、シミュレーション時刻を表すnに初期値0を設定す
る(ST11)。シミュレーション計算の実行中は、ス
テップST13からステップST16までの手続きがシ
ミュレーション時刻0からNΔt(Δtはシミュレーシ
ョンの単位時間、NΔtはシミュレーション時間)ま
で、ループ1として繰り返される(ST12)。
【0085】このループ1内では、モデル選択部3aに
より、移動体の状態や環境の状態とモデル選択条件から
シミュレーションモデルを選択し、今回選択したシミュ
レーションモデルが現在利用中のシミュレーションモデ
ルと異なるか否かにより、シミュレーションモデルを変
更するか否かを判定する(ST13)。
【0086】ここで、両モデルが一致するときにはステ
ップST15に進む。一方、両モデルが異なるときに
は、モデル変更と判定し、今回選択したシミュレーショ
ンモデルをモデルデータベース1から読み出して(ST
14)、シミュレーション計算部4aに送出する。
【0087】シミュレーション計算部4aは、判定後の
シミュレーションモデルを用いてシミュレーション計算
を行ない(ST15)、移動体の状態や環境の状態をモ
デル選択部3aに出力する。また、シミュレーション計
算部4aは、シミュレーション時刻を表すnを1増加さ
せて(ST16)、ステップST13に戻る。
【0088】nがNに一致すると、シミュレーション計
算部4aはループ1から抜け出して、シミュレーション
計算結果を結果出力部5に送出する。
【0089】結果出力部はシミュレーション計算結果を
表示出力する(ST17)。
【0090】以下、前述同様に、シミュレーション計算
結果を見たユーザにより、モデル選択条件を変えて再度
シミュレーションするか否かが選択される(ST1
8)。再度シミュレーションする場合には、ステップS
T3のモデル選択条件の設定に戻り、同様の処理が繰り
返される。
【0091】上述したように本実施形態によれば、移動
体の状態や環境の状態を用いたモデル選択条件を設定し
ておくことにより、シミュレーション実行中に状態を調
べ、動的に適切なモデルに切り替えることができるの
で、第1の実施形態と同様に、高い精度と短い計算時間
とを同時に実現することができる。
【0092】例えば、詳細度の低いモデルの誤差が大き
くなる状態に近づくと詳細度の高いモデルを選択するモ
デル選択条件が設定できれば、必要な部分でだけ詳細度
の高いモデルを用い、それ以外は詳細度の低いモデルを
用いることにより、シミュレーション結果の精度を満た
し、かつ、計算時間が大きくないシミュレーションを実
行することができる。
【0093】例えば、時間や場所では指定できないが、
移動体の密度が高い状態では、詳細度の低いモデルで誤
差が増大するという性質が分かっていれば、その性質を
使い、移動体の密度が高い状態では詳細度の高いモデル
を利用し、密度が低い状態では詳細度の低いモデルを利
用すればよい。
【0094】なお、対象の状態と、モデルの誤差との関
係は、例えば以下の(1)〜(3)のような手順で、選
択条件に反映させることができる。すなわち、選択条件
を設定する際に、(1)ある詳細度の第1シミュレーシ
ョンモデルと、この詳細度よりも低い詳細度の第2シミ
ュレーションモデルとに関し、当該各シミュレーション
モデル毎にシミュレーション計算を行なう。 (2)各シミュレーション計算結果、これら両計算結果
の誤差分データ、各シミュレーションモデルの使用デー
タ、及び両使用データの誤差分データを出力する。な
お、誤差分データは、両データの相違を表す指標であれ
ばよく、例えば、差分データ又は誤差率データが使用可
能である。 (3)両計算結果の誤差分データが大のとき、誤差分デ
ータが大となる使用データを検出し、当該使用データの
しきい値を切替えのための選択条件に設定することを促
すメッセージを出力する。その後、ユーザの操作により
しきい値が設定される。なお、使用データは、例えば密
度のように、対象の状態を示すものである。また、誤差
分データが大であるか否かは、例えば誤差率の算出結果
と所定の基準値との比較により判断されるが、ユーザに
よる確認を伴ってもよい。
【0095】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態として、第1の実施形態に係るシミュレーショ
ンシステムを交通流ネットワークに適用した例を説明す
る。交通流ネットワークのシミュレーションモデルに
は、大別して、詳細度の高い微視的モデルと、詳細度の
低い巨視的モデルとがある。
【0096】微視的モデルは、図11に示すように、車
両1台1台の振る舞いを模擬するシミュレーションモデ
ルであり、このシミュレーション計算により、各車両の
経路、旅行時間、遅延率、ある時刻の位置、速度、各区
域の旅行時間、平均速度、交通量などの情報が得られ
る。なお、図11は車両が走行するネットワーク状の道
路と各区域上の車両を表しており、微視的モデルの一時
刻を捉えたスナップショットを示している。係る微視的
モデルのシミュレータとしては、例えば、科学警察研究
所を中心に開発されたMIC−STRAN(Microscopi
c Simulation ofTraffic Network)がある。
【0097】一方、巨視的モデルは、個々の車両を扱う
のではなく、図12に示すように、車群あるいは車両の
流れを扱うシミュレーションモデルであり、このシミュ
レーション計算により、車両の総旅行時間、平均速度、
区域上の密度、交通量などの情報が得られる。なお、図
12は車両が走行するネットワーク状の道路と各区域上
の密度と平均速度を示しており、巨視的モデルの一時刻
を捉えたスナップショットを表している。密度Dと平均
速度Vの表示方法は、D/Vとし、前(左)を密度D、
後ろ(右)を平均速度Vとしている。例えば、20/3
0は、密度20[台/km]と平均速度30[km/
h]を示している。
【0098】係る巨視的モデルのシミュレータとして
は、例えば、TRANSYT(A Traffic Network Stud
y Tool)(英国のTRRL(現TRL Transport Research
Laboratory)で開発)などがある。
【0099】本実施形態は、このような交通流ネットワ
ークの微視的モデルと巨視的モデルとが予めモデルデー
タベース1に登録された構成となっている。
【0100】また、交通流ネットワークにおけるモデル
選択条件の適用例を以下に示す。
【0101】(C2)の場合、地図上の空間を一定区域
に分割する。この区域の大きさは調整可能である。ま
た、一定区域でなくてもよく、例えば道路区域単位に分
割されても良い。図13は一定区域に分割された例であ
る。区域を選択し、その区域に提要するシミュレーショ
ンモデルを選択する。例えばデフォルトで巨視的モデル
が設定されているとして、図14に示すように、微視的
モデルを利用する区域Eを選択し、区域Eに対応して微
視的モデルを選択すればよい。
【0102】(C3)の場合、地図上の任意の範囲を選
択し、その範囲に適用されるシミュレーションモデルを
選択する。図15は一点鎖線で囲まれた範囲が選択され
た区域Eであり、その区域Eだけに微視的モデルを適用
した例である。
【0103】(C4)の場合、シミュレーション時間を
ある一定の長さの時間毎に分割し、各時間について適用
するシミュレーションモデルを選択する。
【0104】(C5)の場合、シミュレーション時間内
の任意の時間を指定し、その時間に適用されるシミュレ
ーションモデルを選択する。
【0105】(C6)の場合、空間を一定区域に分割
し、シミュレーション時間をある一定の長さの時間毎に
分割し、時間と区域の組合せを指定して、その範囲に適
用されるシミュレーションモデルを選択する。
【0106】(C7)の場合、時間と空間を任意に指定
して、その範囲に適用されるシミュレーションモデルを
選択する。
【0107】(C8)の場合、空間を幾つかの区域に分
割し、車両を選択し、その車両が存在する区域に適用さ
れるシミュレーションモデルを選択する。
【0108】(C9)の場合、空間を分割せず、車両を
選択し、その車両を中心とした所定の半径内の区域に適
用されるシミュレーションモデルを選択する。図16は
車両を選択し、その車両を中心とした円形の区域Eに微
視的モデルを適用した場合の模式図である。黒く塗りつ
ぶされた車両Mが選択された車両であり、一点鎖線の円
で示される区域Eに微視的モデルが適用される。これは
特に、ある地点間を移動する特定の車両Mに注目すると
きに好ましい選択条件である。なお、この円形の区域E
をさらに幾つかの区域に分割し、その中の特定の区域
(及び/又は時間)と、モデルとの組合せを指定しても
よい。
【0109】次に、以上のように構成されたシミュレー
ションシステムの動作を説明する。
【0110】始めに、条件入力部1では、ユーザの操作
により、道路ネットワーク、地形、気候、シミュレーシ
ョン時間などの、シミュレーション条件が設定される
と、これらの情報を元にして地図を表示する。また、モ
デル選択条件が設定される。ここでは、例えば、区域毎
にモデルを指定するモデル選択条件(C2)が設定され
るとする。
【0111】次に、車両あるいは車両群の初期状態を区
域毎に設定する。微視的モデルの区域には、車両台数と
各車両の初期位置、初期速度が設定される。巨視的モデ
ルの区域には、区域毎に車両密度と平均速度が設定され
る。
【0112】次に、シミュレーション開始が設定される
と、モデル選択部3では設定された複数のシミュレーシ
ョンモデル(微視的モデルと巨視的モデル)が各々モデ
ルデータベースから読み込まれ、シミュレーション計算
部4に出力される。
【0113】シミュレーション計算部4では、シミュレ
ーション条件、初期状態、シミュレーションモデルを基
にシミュレーション計算が実施される。
【0114】ここで、シミュレーション計算は、巨視的
モデル及び微視的モデルを区域毎に変更して用いながら
行われる。
【0115】例えば、図17に示すように、微視的モデ
ルでは、区域長L[km]、区域上の車両台数N
[台]、各車両の位置X(i=1,2,…,N)[k
m]、速度V(i=1,2,…,N)[km/h]が
分かっており、巨視的モデルでは、区域長L[km]、
車両密度D[台/km]、平均速度V[km/h]が分
かっているとする。
【0116】巨視的モデルを微視的モデルに変更する場
合、車両密度D[台/km]と区域長L[km]に基づ
き、区域上の車両台数がDL[台]として算出される。
次に、DL[台]の車両の区域上の配置と、各車両の速
度とが設定される。簡易には、全車両を等間隔に配置
し、夫々平均速度で走行する設定とすればよい。但し、
ポアソン分布や正規分布などの確率分布に従って、車両
間隔及び/又は車両速度にばらつきを持たせてもよい。
また、配置に特徴がある移動体は、その特徴を用いて配
置すれば良い。
【0117】一方、微視的モデルを巨視的モデルに変更
する場合、区域上の車両台数N[台]と区域長L[k
m]から車両密度D=N/L[台/km]が計算でき
る。また、各車両の速度Vd(i=1,2,…,N)
から平均速度V[km/h]が次式のように算出される
ので、それぞれ巨視的モデルの車両密度D、平均速度V
として設定すればよい。
【0118】
【数1】
【0119】次に、巨視的モデルと微視的モデルが隣り
合った場合の、モデル間の車両移動を考える。図18は
巨視的モデルと微視的モデルが結合している図である。
【0120】まず、巨視的モデルから微視的モデルへの
車両の流れを考える。巨視的モデルの区域上の密度をD
u[台/km]、平均速度をVu[km/h]とする
と、1秒間当りの平均移動距離は1000Vu/3600[m]
であり、1m当りの平均車両台数はDu/1000[台]で
ある。よって、1秒間に巨視的モデルから微視的モデル
へ移動する車両台数はDuVu/3600[台]になる。
【0121】ここで、ポアソン分布などの確率分布を使
い、1秒間当りの平均移動台数をDuVu/3600台に保
ちながら、車両の移動するタイミングにばらつきを持た
せる。また、速度についても同様に、ある程度のばらつ
きを持たせて、平均速度がVu[km/h]になるよう
に各車両の速度を決定する。
【0122】次に、微視的モデルから巨視的モデルへの
車両の流れを考える。巨視的モデルの密度をDd、平均
速度をVdとし、1秒後に密度Dd’、平均速度Vd’
に変化したとする。微視的モデルでは各車両の位置と速
度が分かっているので、1秒間に微視的モデルから巨視
的モデルへ移動した車両台数Mとその車両の速度Vd
(n=1,…,M)が分かる。従って、巨視的モデルの
1秒後の密度D’dは、次式のように変化することが分
かる。
【0123】
【数2】
【0124】また、1秒後の平均速度V’dは、次式の
ように変化することが分かる。
【0125】
【数3】
【0126】このようにして巨視的モデルと微視的モデ
ルが隣り合った場合の車両密度、車両速度を計算するこ
とができる。
【0127】さて、以上のようなシミュレーション計算
結果は結果出力部5に出力され、結果出力部5ではシミ
ュレーション計算結果が表示出力される。
【0128】また、シミュレーション計算の結果、巨視
的モデルの区域を微視的モデルに変更して車両一台一台
の振る舞いを知りたい、あるいは、微視的モデルの区域
を巨視的モデルに変更して、粗い結果で良いから早く計
算させたい場合には、該当する区域を選択して、その区
域で適用されるシミュレーションモデルを変更し、再度
シミュレーション計算を行うことができる。
【0129】上述したように本実施形態によれば、交通
流ネットワークのシミュレーション計算において、第1
の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0130】次に、本実施形態の効果について補足的に
説明する。区域により、詳細度の異なるモデルを指定す
ることは、例えば北海道の道路のように常に空いていて
等速度で走行可能な区域と、首都高のように常に渋滞し
ている区域とが混在する場合に適用できる。つまり、状
態が分かる区域には、第2の実施形態のような状態の判
定をせずに、予めモデルを指定しておく方式である。時
間による指定も同様である。
【0131】図では狭い空間を示したので微視的モデル
でも問題ないが、例えば関東地区全体や、日本全体のよ
うな広い範囲を表すには、微視的モデルではほぼ無理で
あり、できても膨大な計算機資源や計算時間が必要にな
ってしまう。従って巨視的モデルを利用して計算機資源
や計算時間を抑える必要がある。つまり、シミュレーシ
ョンの目的にも依るが、シミュレーションする範囲の規
模、移動体数などによって適切な詳細度のモデルを利用
する必要がある。
【0132】例えば東京の特定車両の振る舞いを微視的
モデルを用いて正確に知りたい場合、大阪の特定車両の
振る舞いは、ほとんど東京の特定車両に影響を与えない
と考えられる。従って、大阪の車両のシミュレーション
計算は、低い精度でもよいので、高速に行なえばよい。
すなわち、目的とするシミュレーションの計算結果に対
して、詳細度の低いモデルにより発生する誤差の大きさ
を考慮し、誤差の小さい部分は詳細度の低いモデルを用
いることにより、シミュレーション計算時間を抑えるこ
とができる。
【0133】なお、本実施形態は、モデル選択条件(C
2)を例に挙げて説明したが、これに限らず、他のモデ
ル選択条件(C1),(C3)〜(C9)のいずれかを
設定しても良いことは言うまでもない。
【0134】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態として、第3の実施形態に係る交通流ネットワ
ークのシミュレーションシステムに対し、第2の実施形
態のモデル変更機能を設けた例を説明する。すなわち、
本実施形態は、交通流ネットワークのシミュレーション
において、シミュレーション計算の状況により、シミュ
レーションモデルを変更するものである。具体的には、
図8に示した構成において、モデル選択条件(C10)
として、シミュレーション実行中の車両状態(車両群状
態)や環境状態が利用されるものである。
【0135】詳しくは、モデル選択条件(C10)とし
て、シミュレーション計算部4aから入力される対象の
状態及び/又は環境の状態と、対象の状態及び/又は環
境の状態に対して予め設定されるしきい値とに基づい
て、しきい値を境にして互いに異なるシミュレーション
モデルを指定する内容を含むものが用いられる。なお、
モデル選択条件(C10)は、第3の実施形態で使用可
能な他のモデル選択条件(C1)〜(C9)と組合せて
もよいことは言うまでもない。
【0136】次に、以上のように構成されたシミュレー
ションシステムの動作を説明する。
【0137】条件入力部1では、ユーザの操作により、
シミュレーション条件が設定される。
【0138】続いて、モデル選択条件がモデル選択部3
aに設定される。モデル選択条件は、例えば「全ての区
域について、区域上の車両の密度Dがあるしきい値以上
になれば、その区域については微視的モデルを利用す
る。」という内容で設定される。
【0139】モデル選択部3aでは、初期状態の際に、
モデル選択条件を評価し、初期状態で利用されるシミュ
レーションモデルをモデルデータベースから読み出し、
シミュレーション計算部4aに出力する。
【0140】シミュレーション計算部4aでは、このシ
ミュレーションモデルを用いてシミュレーション計算を
行なう。シミュレーション計算の実行中、シミュレーシ
ョン計算部4aは、車両状態及び/又は環境状態をモデ
ル選択部3aに入力する。
【0141】モデル選択部3aは、入力される車両状態
及び/又は環境状態に基づいてモデル選択条件を評価し
続け、ある区域上の車両密度がしきい値以上になると、
モデルデータベース1から微視的モデルを読み出してシ
ミュレーション計算部4aに出力する。なお、第2の実
施形態と同様に、選択したモデルと現在利用中のモデル
とを比較し続け、異なるモデルを選択した際に、モデル
を変更する動作としてもよい。
【0142】シミュレーション計算部4aでは、密度が
しきい値を越えた区域において、適用モデルが微視的モ
デルに更新され、シミュレーション計算が続行され、終
了すると、計算結果が結果出力部5に送出される。以
下、前述同様にステップST17〜ST18が行われ
る。
【0143】上述したように本実施形態によれば、シミ
ュレーション計算中に車両状態、環境状態が観測され、
モデル選択条件が評価され続ける。そして、現状のモデ
ルと異なるモデルが選択されると、すぐにモデルデータ
ベース1からモデルが読み込まれ、シミュレーション計
算部4aに出力されてシミュレーション計算部4aで利
用されているモデルが更新される。このように、交通流
ネットワークのシミュレーション計算においても、第2
の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0144】次に、本実施形態の効果について補足的に
説明する。本発明の基本的な考え方は、詳細度の低いモ
デルを使い、シミュレーションの誤差(実システムとの
誤差)が大きい場合には、詳細度の高いモデルに切替え
ることである。但し、シミュレーションの誤差の大きさ
を知るには、詳細度が高く精度の良いモデルの計算結果
と比較する必要があり、詳細度が高く精度の良いモデル
に計算をさせるのでは計算量が大きくなってしまう。
【0145】そこで、本実施形態では、シミュレーショ
ン計算の状態とシミュレーションモデルによる誤差との
関係を確めておき、状態を観測しつつ、誤差が大きくな
る状態に近づけば、詳細度の高いモデルに切替える構成
となっている。
【0146】例えば、交通流の場合、車両の密度が高く
なり、渋滞状態になると巨視的モデルでは誤差が大きく
なる関係にあるとすれば、モデル選択条件として、区域
上の車両の密度が一定値以上になれば詳細度の高いモデ
ルに切替えるという条件を設定される。これにより、シ
ミュレーション計算中に区域上の車両の密度を観測する
ことにより、モデル切替えを行なって誤差を減らすこと
ができる。
【0147】(第5の実施形態)図19は本発明の第5
の実施形態に係るシミュレーションシステムの構成を示
すブロック図である。すなわち、本実施形態は、第2の
実施形態の変形例であり、詳細度の低いシミュレーショ
ンモデルから詳細度の高いシミュレーションモデルに変
更する際に、変数を一意的に決定するものであり、具体
的には図19に示すように、現在のモデルの変数値を新
しいモデルの変数値に変換するための変数変換部6を備
えている。
【0148】ここで、変数変換部6は、モデル選択部3
bから新しいシミュレーションモデルを受けると、シミ
ュレーション計算部4bから受ける周囲領域の状態及び
環境の状態に基づいて、シミュレーション計算部4bか
ら受けた変数値を新しいモデルの変数値に変換し、得ら
れた変数値をシミュレーション計算部4bへ出力する機
能をもっている。
【0149】なお、詳細度の高いモデルから詳細度の低
いモデルへの変更の場合、変数変換部6を設けなくと
も、変数を一意に決定可能である。しかし、詳細度の低
いモデルから詳細度の高いモデルへの変更の場合、変数
を一意に決定し得ない。
【0150】そこで、本実施形態では、シミュレーショ
ン空間内の周囲の状態や環境からの情報を利用して変数
変換を実行し、実際の対象システムの状態に近い変数値
を算出可能な変数変換部6が設けられている。
【0151】これに伴い、モデル選択部3bは、前述し
たモデル選択部3aの機能に加え、新たに選択したシミ
ュレーションモデルを変数変換部6にも出力する機能を
もっている。
【0152】シミュレーション計算部4bは、前述した
シミュレーション計算部4aの機能に加え、シミュレー
ション計算中に、モデル選択部3bからシミュレーショ
ンモデルを受けると、現在利用中のシミュレーションモ
デルにおける周囲の状態及び環境の状態と、現在利用中
のシミュレーションモデルの変数値とを変数変換部6に
入力する機能とをもっている。
【0153】次に、以上のように構成されたシミュレー
ションシステムの動作を図20のフローチャートを用い
て説明する。但し、モデル変更時の変数変換以外は前述
同様に行われるのでその前述同様の部分の説明を省略す
る。
【0154】さてステップST13において、モデル選
択部3bは、モデル変更と判定し、今回新たに選択した
シミュレーションモデルをモデルデータベース1から読
み出して(ST14)、シミュレーション計算部4bに
送出したとする。
【0155】このとき、モデル選択部3bは、新たに選
択したシミュレーションモデルを変数変換部6にも出力
する。
【0156】また、シミュレーション計算部4bは、シ
ミュレーション計算中に、モデル選択部3bからシミュ
レーションモデルを受けると、現在利用中のシミュレー
ションモデルにおける周囲の状態及び環境の状態と、現
在利用中のシミュレーションモデルの変数値とを変数変
換部6に入力する。
【0157】変数変換部6は、モデル選択部3aから新
しいシミュレーションモデルを受けると、シミュレーシ
ョン計算部4bから受ける周囲の状態及び環境の状態に
基づいて、現在利用中のモデルの変数値を新しいモデル
の変数値に変換し(ST14x)、得られた変数値をシ
ミュレーション計算部4bへ出力する。
【0158】これにより、シミュレーション計算部4b
は、新しいシミュレーションモデルとその変数値とを用
いてシミュレーション計算を行ない(ST15)、移動
体の状態や環境の状態をモデル選択部3bに出力する。
【0159】以下、前述同様に処理が実行される。上述
したように本実施形態によれば、第2の実施形態の効果
に加え、特に、詳細度の低いシミュレーションモデルか
ら詳細度の高いシミュレーションモデルへの変換時に
は、変数変換部6が、周囲の状態及び環境の状態に基づ
いて、詳細度の低いシミュレーションモデルの変数値を
詳細度の高いシミュレーションモデルの変数値に変換す
ることにより、実際の対象システムの変数に近い値をシ
ミュレーションモデルに設定することができる。
【0160】なお、モデル選択条件が時刻だけで指定さ
れている場合には、シミュレーション計算部4bからモ
デル選択部3bへの入力は不要になる。
【0161】(第6の実施形態)次に、本発明の第6の
実施形態として、第5の実施形態に係るシミュレーショ
ンシステムを交通流ネットワークに適用した例を、前述
した部分と異なる部分について説明する。
【0162】本実施形態は、変数変換部6の具体例を示
しており、変数変換部6が周辺領域の情報と所定の変換
ルールに基づいて、車両の配置(変数値)を決定するこ
とにより、シミュレーションモデルの車両の配置を実際
の車両の配置に近似するものである。
【0163】図21は主要道路(図中の太い道路)が片
側2車線になった道路網の巨視的モデルを示している。
同図21中、左端の道路Sから入ってきた車両の多く
は、左折した後に右折して右端の道路Gから出て行くと
する。道路網全体で車両がスムーズに走行する状態で
は、車両の多くは最短経路のルートAを走行する。
【0164】従って、スムーズな走行状態の時に、図2
1に示す左端の道路Sにある格子模様のリンクが微視的
モデルに変更される場合、図22に示すように、多くの
車両がルートAに近い左側車線に配置されると考えられ
る。
【0165】図23は図21と同じ道路網の巨視的モデ
ルを示している。図21と異なる点は、ルートA上にあ
る斜線模様のリンク部分が密度100台/km、平均速
度5km/hで渋滞状態にあることである。
【0166】この渋滞状態の時に、道路Sのリンクが微
視的モデルに変更される場合、リンク手前に渋滞情報が
表示されていれば、各車両は渋滞を避けるために右折し
てルートBを選択するようになり、図24に示すよう
に、右側車線の密度が増えていることが予測できる。
【0167】このように、巨視的モデルから微視的モデ
ルに変更される場合、モデルを変更する部分の巨視的モ
デルの情報(密度30台/km、平均速度40km/
h)については同じであっても、その周辺の状況が異な
ることにより、微視的モデルの状態が異なることが起こ
る。
【0168】従って、変数変換部6では、前述した通
り、詳細度の低いシミュレーションモデルから詳細度の
高いシミュレーションモデルに変数を変換する場合、詳
細度の低いシミュレーションモデルの変数値以外に、周
辺領域の状態や環境の状態を利用して詳細度の高いシミ
ュレーションモデル変数を決定する。
【0169】具体的には変数変換部6は、図25に示す
ように、巨視的モデルの変数値と周囲の状態、環境の状
態がシミュレーション計算部4bから入力されると、そ
れらを基に変換ルールを使って微視的モデルの変数値を
計算し、得られた変数値をシミュレーション計算部4b
に出力する。
【0170】ここでは、周囲領域の状態情報から渋滞状
態の領域を検出すると、渋滞状態の領域を回避する経路
を各車両が選択する旨を変換ルールにより判断し、渋滞
の回避を加味して微視的モデルの変数値である各車両の
配置を決定する。
【0171】例えば、変数変換部6では、道路Sから道
路Gへの各ルートA,B,C毎に、各ルートp(p=
A,B,C)上の各リンクLの平均速度VLが「周囲の
状態」として獲得される。このとき、リンクLのリンク
長LL(km)と平均速度VL(km/h)に基づき、リン
クLの通過に要する平均旅行時間がTL=LL/V
L(h)と計算できる。従って、ルートpの走行に要す
る平均旅行時間Tが次式で表される。
【0172】
【数4】
【0173】変数変換部6では、変換ルールとして、例
えば、「各ルートA,B,Cを走行するのに要する平均
旅行時間TA,TB,TCの逆数に比例するように、各ル
ートA,B,Cを選ぶ車両台数が設定される」が設定さ
れているとする。
【0174】このとき、ルートA、ルートB、ルートC
を選択する車両台数の比が次式のように決定される。
【0175】
【数5】
【0176】また、各ルートA,B,Cによって網目模
様のリンクの2車線のうち、どちらの車線を選択してい
るかが分かる(ルートAは左側車線、ルートB,Cは右
側車線)ので、各車線上の車両台数が分かり、車両を設
定することができる。
【0177】例えば図24で述べたようにルートAが渋
滞状態であると、ルートAの旅行時間が大きくなり、車
両台数が少なく設定される一方、多くの車両がルート
B,Cを選択するために右側車線の車両台数が多く設定
される。
【0178】この変換ルールには、様々な内容が考えら
れる。例えば半数の車両が渋滞情報を受けておらず、あ
るいは情報を見逃したと仮定し、車両台数の半数が最短
ルートを選択し、残りの半数が周囲の状況に応じて変化
するという内容にしてもよい。このように変換ルール
は、渋滞情報サービスの普及率など、適宜な要因を考慮
して任意に設定可能となっている。
【0179】また一方、変数変換部6では、前述した平
均速度VLに代えて、道路Sから道路Gへの各ルート
A,B,C毎に、各リンクLの密度DL(台/km)が
「周囲の状態」として獲得される場合も考えられる。
【0180】これも同様に、リンクLのリンク長L
L(km)と密度DL(台/km)からリンクL上の車両
台数がZL=DL・LL(台)と計算できる。従ってルー
トp上を走行する車両台数は次式で表される。
【0181】
【数6】
【0182】また同様に、変換ルールは、例えば「各ル
ートA,B,C上の車両台数ZA,ZB,ZCの逆数に比
例するように、各ルートA,B,Cを選ぶ車両台数が設
定される」という内容であるとする。
【0183】このとき、ルートA、ルートB、ルートC
を選択する車両台数の比が次式のように決定される。
【0184】
【数7】
【0185】また同様に、ルートAは左側車線が選択さ
れ、各ルートB,Cは右側車線が選択されるので、各車
線上の車両台数が分かり、車両を設定することができ
る。
【0186】例えば図24で述べた渋滞状態では、ルー
トA上の車両台数が多くなり、分配される車両台数が少
なくなるので、ルートB,Cに向かう右側車線の車両台
数が多く設定される。なお、あまりに遠回りのルート
は、距離が長くなる分、車両台数が増えるので分配され
る車両台数が少なくなる。
【0187】なお、以上の例における「周辺」の語は、
道路Sから道路Gまでのルートに含まれるリンクを意味
するが、これに限らず、連結している10リンク先まで
の範囲のように、任意に変更してもよい。
【0188】また、図25では説明を簡単にするため
に、領域内の一つのリンクだけについて記述している
が、実際には領域内の全リンクについてモデル変換が行
われるので、全リンクについて同様の計算が行われる。
【0189】上述したように本実施形態によれば、変数
変換部6が、巨視的モデルの変数値と、周囲の状態及び
環境の状態とに基づくことに加え、所定の変換ルールに
基づいて巨視的モデルの変数値を微視的モデルの変数値
に変換するので、第6の実施形態の効果を容易且つ確実
に得ることができる。
【0190】(第7の実施形態)次に、本発明の第7の
実施形態として、第5の実施形態に係るシミュレーショ
ンシステムを漁業シミュレータに適用した例を、前述し
た部分と異なる部分について説明する。
【0191】本実施形態は、変数変換部6の別の具体例
を示しており、第6の実施形態と同様に、変数変換部6
が周辺領域の情報に基づいて、漁船の配置(変数値)を
決定することにより、シミュレーションモデルの漁船の
配置を実際の漁船の配置に近似するものである。
【0192】ここで、漁業シミュレータとしては、複数
の漁船からなる船団を一要素として扱う巨視的モデル
と、船団に属する漁船一隻一隻の振る舞いをシミュレー
ションする微視的モデルとが考えられる。
【0193】巨視的モデルは、世界の海において、船団
がどのルートで航行し、どの位置で漁をすれば安全で効
率的な漁ができるかをシミュレーションにより検証する
ものである。
【0194】微視的モデルは、巨視的モデルで決定され
る位置(又は漁場)において、図26に示すように、船
団FB内の各漁船fb1〜fb5が魚群SFをどのよう
に囲い込めば漁獲高を増加し得るか等をシミュレーショ
ンにより検証するものである。
【0195】従って、航行時には巨視的モデルを用い、
漁をする時には微視的モデルを用いることによって、シ
ミュレーションの計算時間や計算機資源を節約でき、か
つ、精度の高いシミュレーション結果を得ることができ
る。
【0196】例えば、まき網漁業では、一般的に、本船
の網を巻く1隻の網船fb1を中心に、魚群を集めて浮
上させる集魚灯を備えた2隻の灯船fb2〜3、漁獲し
た魚を市場に運ぶ2隻の運搬船fb4〜5からなる船団
FBを組んで操業される。
【0197】巨視的モデルでは、5隻の漁船fb1〜5
を一体的な船団FBとして取り扱う。変数変換部6に
は、巨視的モデルの変数値として、船団FBの位置p、
方向d、速度v、状態sが入力される。状態sとは、航
行状態(:船団FBが航行中)、探索状態(:魚群SF
を探索中)、漁状態(:魚群SFに対する漁の実行中)
などがある。
【0198】この巨視的モデルにおいては、例えば、航
行状態では船団FBが所定速度で進み、探索状態では船
団FBが航行状態よりも低速度で進み、漁状態では船団
FBが魚群SF近傍で停止又は低速度の移動を行なう。
【0199】一方、微視的モデルでは、一体的な船団F
Bに代えて、個々の漁船fb1,fb2,fb3,fb
4,fb5を取り扱う。このため、巨視的モデルを微視
的モデルに変換するための変換ルールは、状態sに応じ
て各船fb1〜fb5の位置p、方向d、速度vが船団
FBの定義に従って、各船fb1〜fb5の役割(網
船、灯船、運搬船)毎に規定された内容となっている。
なお、船団FBの定義は、前述した如き、各漁船の役割
(例、網船、灯船、運搬船)と、役割毎の隻数とを含む
内容であり、適宜、船団の目的(例、まき網漁業)を含
めてもよい。
【0200】次に、巨視的モデルから微視的モデルに切
替える際に、変数変換部6には、巨視的モデルの変数値
の他に、周囲の状態として、魚群SFの位置pSFがシミ
ュレーション計算部4bから入力される。変数変換部6
では、入力された船団FBの位置p、方向d、速度v、
状態s、および魚群SFの位置pSFから、前述した変換
ルールに従い、微視的モデルの変数値である各船fb1
〜fb5の位置p1〜p5、方向d1〜d5、速度v1
5、及び状態s1〜s5を算出してシミュレーション計
算部4bに出力する。
【0201】これにより、シミュレータ上の各漁船fb
1〜fb5の位置p1〜p5、方向d 1〜d5、速度v1
5、状態s1〜s5が各漁船fb1〜fb5毎に決定さ
れる。なお、このように決定された微視的モデルにおい
ては、例えば、航行状態では各漁船fb1〜fb5が一
列に隊列を組み、互いに同じ速度で航行する。探索状態
では各漁船fb1〜fb5が一列に隊列を組み、航行状
態よりも低速度で進む。漁状態では、発見された魚群S
Fとの距離と、各漁船fb1〜fb5の役割とに基づい
て、5隻の漁船fb1〜fb5の位置(陣形)が決定さ
れる。
【0202】すなわち、魚群SFとの距離が一定距離以
上の時には一列の陣形で魚群SFに接近し、一定距離未
満の時には魚群SFを取り囲む陣形で魚群SFに接近す
る。
【0203】なお、一定距離未満の時の陣形は、各漁船
fb1〜fb5の役割に基づいて、予め各漁船fb1〜
fb5の配置(位置関係)として規定されている。
【0204】また、魚群SFとの距離は、船団FBの先
頭の漁船と魚群SFとの距離でもよいし、船団FBの中
央の漁船と魚群SFとの距離でもよく、または船団SF
中の任意の基準位置と魚群SFとの距離としてもよい。
【0205】上述したように本実施形態によれば、変数
変換部6が、巨視的モデルの変数値と、周囲の状態及び
環境の状態とに基づくことに加え、所定の変換ルールに
基づいて巨視的モデルの変数値を微視的モデルの変数値
に変換するので、第6の実施形態の効果を容易且つ確実
に得ることができる。
【0206】(第8の実施形態)次に、本発明の第8の
実施形態として、第1,第2又は第5の実施形態に係る
シミュレーションシステムをマニピュレータ(腕型ロボ
ット)に適用した例を説明する。
【0207】マニピュレータは、関節相互に運動の干渉
があり、またコリオリ力や遠心力などの非線形力が作用
する複雑なシステムである。
【0208】マニピュレータのシミュレーションモデル
には、大別して、詳細度の高い非線形モデルと、詳細度
の低い線形モデルとがある。
【0209】非線形モデルは、上記関節間干渉や非線型
成分を含む連立微分方程式で表現されており、解くため
には計算時間がかかる性質をもっている。
【0210】一方、線形モデルは、非線型モデルをある
状態のもとに線形近似したモデルであり、マニピュレー
タの状態(姿勢)の変化により特性が大きく変化する
(例えば腕を伸ばした状態と曲げた状態では特性は大き
く異なる)ため、線形化した状態近くではそれほど誤差
は大きくないが、状態が変わると大きな誤差が発生する
性質をもっている。
【0211】本実施形態は、このようなマニピュレータ
の非線形モデルと線形モデルとが予めモデルデータベー
ス1に登録された構成となっている。
【0212】モデル選択条件としては、例えば(C2)
の場合、手先の可動範囲を幾つかの区域に分割し、各区
域で利用するモデルを直接指定する。また、(C10)
の場合、マニピュレータの姿勢、速度によってモデルを
切り替える。
【0213】また、シミュレーション計算部4,4a,
4bは、非線形モデルと線形モデルとを変換するとき、
所定の変換ルールに基づいて、連立微分方程式とその線
形近似方程式とを切替えることによりモデルを変換し、
計測される関節の角度及び角速度をそのまま利用してシ
ミュレーション計算を続行する。
【0214】また、所定の変換ルールとしては、線形モ
デルの線形近似方程式内の変数値を非線形モデルの連立
微分方程式内の変数値に一意に変換可能なように、例え
ば、両方程式の係数や変数を互いに対応づけた変換式が
使用可能となっている。
【0215】以上のような構成としても、マニピュレー
タのシミュレーション計算において、第1,第2又は第
5の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0216】(第9の実施形態)次に、本発明の第9の
実施形態として、第1,第2又は第5の実施形態に係る
シミュレーションシステムを通信ネットワークに適用し
た例を説明する。
【0217】通信ネットワークのシミュレーションは、
大別して、詳細度の高い微視的モデルと、詳細度の低い
巨視的モデルとがある。
【0218】微視的モデルは、パケット、アプリケーシ
ョンサーバ、ルータなどの処理動作や通信動作を模擬す
るものである。
【0219】巨視的モデルは、アプリケーションサーバ
の処理時間として平均値を使い、帯域幅と通信量から平
均的な通信時間を含む通信動作を模擬するものである。
【0220】本実施形態は、このような通信ネットワー
クの微視的モデルと巨視的モデルとが予めモデルデータ
ベース1に登録された構成となっている。
【0221】モデル選択条件としては、例えば(C6)
の場合、通信ネットワークを時間、空間で分割し、各領
域で利用するモデルを直接指定する。また、(C10)
の場合、例えば、通信の密度が高くなると、微視的モデ
ルに切替える。
【0222】シミュレーション計算部4,4a,4b
は、前述した交通ネットワークと同様に、平均値と個別
の値との変換計算や所定の変換ルールを用いて、巨視的
モデルと微視的モデルとを結合して切替えることによ
り、シミュレーション計算を続行する。
【0223】また、所定の変換ルールとしては、例え
ば、各アプリケーションサーバの台数や各アプリケーシ
ョンサーバ毎の処理性能、各ルータの台数や各ルータ毎
の処理性能、また、各処理性能のサーバや各ルータの配
置などを規定する内容が使用可能となっている。
【0224】以上のような構成としても、通信ネットワ
ークのシミュレーション計算において、第1,第2又は
第5の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0225】(第10の実施形態)次に、本発明の第1
0の実施形態として、第1,第2又は第5の実施形態に
係るシミュレーションシステムをビジネスプロセスに適
用した例を説明する。
【0226】ビジネスプロセスとしては、例えば銀行の
窓口業務のようなルーチン作業などが適用可能となって
いる。ビジネスプロセスのシミュレーションは、大別し
て、詳細度の高い微視的モデルと、詳細度の低い巨視的
モデルとがある。
【0227】微視的モデルは、一人一人の人員配置や個
人の処理速度などを用いてビジネスプロセスを模擬する
ものである。巨視的モデルは、課や部単位の人口密度や
平均処理速度などを用いてビジネスプロセスを模擬する
ものである。
【0228】本実施形態は、このような微視的モデルと
巨視的モデルとが予めモデルデータベース1に登録され
た構成となっている。なお、課や部単位の人口密度が、
前述した車両の密度Dに対応し、課や部単位の平均処理
速度が、前述した平均速度Vに対応するので、交通ネッ
トワークのシミュレーションと同様に、巨視的モデルと
微視的モデルの変換が可能となっている。
【0229】また、所定の変換ルールとしては、例え
ば、一人一人の人員配置や個人の処理速度と、各個人の
出席状況や承認関係などに基づいて、巨視的モデルの人
口密度や平均処理速度を微視的モデルの個人毎の人員配
置や個人別処理速度に変換する内容となっている。
【0230】以上のような構成としても、ビジネスプロ
セスのシミュレーション計算において、第1,第2又は
第5の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0231】なお、上記実施形態並びに実施例に記載し
た手法は、コンピュータに実行させることのできるプロ
グラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)
ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−
ROM、DVDなど)、光磁気ディスク(MO)、半導
体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもでき
る。
【0232】また、この記憶媒体としては、プログラム
を記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒
体であれば、その記憶形式は何れの形態であっても良
い。
【0233】また、記憶媒体からコンピュータにインス
トールされたプログラムの設定に基づきコンピュータ上
で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、
データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW
(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処
理の一部を実行しても良い。
【0234】さらに、本発明における記憶媒体は、コン
ピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネ
ット等により伝送されたプログラムをダウンロードして
記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0235】また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒
体から本実施形態における処理が実行される場合も本発
明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成で
あっても良い。
【0236】尚、本発明におけるコンピュータは、記憶
媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態にお
ける各処理を実行するものであって、パソコン等の1つ
からなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシ
ステム等の何れの構成であっても良い。
【0237】また、本発明におけるコンピュータとは、
パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装
置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機
能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0238】なお、本願発明は、上記各実施形態に限定
されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない
範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施
形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、そ
の場合、組み合わされた効果が得られる。さらに、上記
各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示
される複数の構成用件における適宜な組み合わせにより
種々の発明が抽出され得る。例えば実施形態に示される
全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発
明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施す
る場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるもの
である。
【0239】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。
【0240】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
い精度と短い計算時間とを同時に実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るシミュレーショ
ンシステムの構成を示すブロック図
【図2】同実施形態におけるモデルデータベースの一例
を示す図
【図3】同実施形態におけるモデル選択条件の一例を示
す図
【図4】同実施形態におけるモデル選択条件の一例を示
す図
【図5】同実施形態におけるモデル選択条件の一例を示
す図
【図6】同実施形態におけるモデル選択条件の一例を示
す図
【図7】同実施形態における動作を説明するためのフロ
ーチャート
【図8】本発明の第2の実施形態に係るシミュレーショ
ンシステムの構成を示すブロック図
【図9】同実施形態におけるモデル選択条件の一例を示
す図
【図10】同実施形態における動作を説明するためのフ
ローチャート
【図11】本発明の第3の実施形態における交通流ネッ
トワークの微視的モデルを説明するための模式図
【図12】同実施形態における巨視的モデルを説明する
ための模式図。
【図13】同実施形態における交通流ネットワークが一
定区域に分割された例の模式図
【図14】同実施形態における1区域のみに微視的モデ
ルが適用された例を示す模式図
【図15】同実施形態における任意範囲の区域に微視的
モデルが適用された例を示す模式図
【図16】同実施形態における車両とその周囲の範囲に
微視的モデルが適用された例を示す模式図
【図17】同実施形態における微視的モデルと巨視的モ
デルとの変換を説明するための模式図
【図18】同実施形態における微視的モデルと巨視的モ
デルが結合した時の車両流れを説明するための模式図
【図19】本発明の第5の実施形態に係るシミュレーシ
ョンシステムの構成を示すブロック図
【図20】同実施形態における動作を説明するためのフ
ローチャート
【図21】本発明の第6の実施形態に係る交通流ネット
ワークの巨視的モデルを説明するための模式図
【図22】同実施形態における微視的モデルを説明する
ための模式図
【図23】同実施形態における巨視的モデル中の渋滞状
態を説明するための模式図
【図24】同実施形態における渋滞状態の微視的モデル
を説明するための模式図
【図25】同実施形態における変数変換部の構成を説明
するための模式図
【図26】本発明の第7の実施形態に係る漁業シミュレ
ータの変数変換部の構成を説明するための模式図
【符号の説明】
1…モデルデータベース 2…条件入力部 3,3a,3b…モデル選択部 4,4a,4b…シミュレーション計算部 5…結果出力部 6…変数変換部 E…区域 M…車両 FB…船団 SF…魚群 fb1〜fb5…漁船
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東出 彰 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 Fターム(参考) 5B075 ND04 NK37 PP14

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象の動作を模擬する複数のシミュレー
    ションモデルを保存したモデルデータベースを参照し、
    一連のシミュレーション計算を各シミュレーションモデ
    ルを切替えながら実行するコンピュータに使用されるシ
    ミュレーション制御プログラムであって、 前記コンピュータを、 前記対象の初期状態、シミュレーション条件、及びシミ
    ュレーションモデルの選択条件を設定するための条件入
    力手段、 前記条件入力手段から設定された選択条件に基づいて、
    シミュレーションモデルを選択し、当該シミュレーショ
    ンモデルを前記モデルデータベースから読出すモデル選
    択手段、 前記モデル選択手段により読み出されたシミュレーショ
    ンモデルを用い、前記条件入力手段に設定された初期状
    態及びシミュレーション条件に基づいて、シミュレーシ
    ョン計算を行うシミュレーション計算手段、 前記シミュレーション計算手段による計算結果を出力す
    る結果出力手段、 として機能させるためのシミュレーション制御プログラ
    ム。
  2. 【請求項2】 対象の動作を模擬する複数のシミュレー
    ションモデルを保存したモデルデータベースを参照し、
    一連のシミュレーション計算を各シミュレーションモデ
    ルを切替えながら実行するコンピュータに使用されるシ
    ミュレーション制御プログラムであって、 前記コンピュータを、 前記対象の初期状態、シミュレーション条件、及びシミ
    ュレーションモデルの選択条件を設定するための条件入
    力手段、 前記対象の状態及び/又は環境の状態が入力されると、
    当該入力された状態と前記条件入力手段により設定され
    た選択条件とに基づいて、シミュレーションモデルを選
    択し、当該シミュレーションモデルを前記モデルデータ
    ベースから読み出すモデル選択手段、 前記モデル選択手段により読み出されたシミュレーショ
    ンモデルを用い、前記条件入力手段に設定された初期状
    態及びシミュレーション条件に基づいて、シミュレーシ
    ョン計算を行うと共に、当該計算により得られる対象の
    状態又は環境の状態を前記モデル選択手段に入力するシ
    ミュレーション計算手段、 前記シミュレーション計算手段の計算結果を出力する結
    果出力手段、 として機能させるためのシミュレーション制御プログラ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のシミュレーション制御
    プログラムにおいて、 前記選択条件は、選択したシミュレーションモデルを変
    更するための変更情報を有し、 前記変更情報は、前記シミュレーション計算手段から入
    力される対象の状態及び/又は環境の状態と、前記対象
    の状態及び/又は環境の状態に対して予め設定されるし
    きい値とに基づいて、前記しきい値を境にして互いに異
    なるシミュレーションモデルを指定する内容を含むこと
    を特徴とするシミュレーション制御プログラム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のシミュレーション制御
    プログラムにおいて、 前記コンピュータを、 前記切替えの際に、前記シミュレーション計算手段から
    現在のシミュレーションモデルの変数値を読出し、この
    変数値を前記モデル選択手段により新たに選択されたシ
    ミュレーションモデルの変数値に変換し、得られた変数
    値を前記シミュレーション計算手段に入力する変数変換
    手段、 として機能させるためのシミュレーション制御プログラ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のシミュレーション制御
    プログラムにおいて、 前記変数変換手段は、前記変数値の変換を予め設定され
    た変換ルールに基づいて実行し、 前記変換ルールは、前記シミュレーション計算手段から
    得られる周囲の状態及び環境の状態を用いた両モデル間
    の変数値の変換関係が記述されていることを特徴とする
    シミュレーション制御プログラム。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項3、請求項4又は請求
    項5に記載のシミュレーション制御プログラムにおい
    て、 前記選択条件は、シミュレーションモデルを直接に指定
    する内容を含むことを特徴とするシミュレーション制御
    プログラム。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項3、請求項4又は請求
    項5に記載のシミュレーション制御プログラムにおい
    て、 前記選択条件は、前記対象の動作する空間を幾つかの区
    域に分割し、各区域毎にシミュレーションモデルを指定
    する内容であることを特徴とするシミュレーション制御
    プログラム。
  8. 【請求項8】 請求項1、請求項3、請求項4又は請求
    項5に記載のシミュレーション制御プログラムにおい
    て、 前記選択条件は、前記対象の動作する空間のうちの一部
    の区域を指定すると共に、当該区域のシミュレーション
    モデルを指定する内容を含むことを特徴とするシミュレ
    ーション制御プログラム。
  9. 【請求項9】 請求項1、請求項3、請求項4又は請求
    項5に記載のシミュレーション制御プログラムにおい
    て、 前記選択条件は、シミュレーション時間を幾つかの時間
    に分割し、各時間毎にシミュレーションモデルを指定す
    る内容を含むことを特徴とするシミュレーション制御プ
    ログラム。
  10. 【請求項10】 請求項1、請求項3、請求項4又は請
    求項5に記載のシミュレーション制御プログラムにおい
    て、 前記選択条件は、シミュレーション時間内の一部の時間
    を指定すると共に、当該時間のシミュレーションモデル
    を指定する内容を含むことを特徴とするシミュレーショ
    ン制御プログラム。
  11. 【請求項11】 請求項1、請求項3、請求項4又は請
    求項5に記載のシミュレーション制御プログラムにおい
    て、 前記選択条件は、前記対象の動作する空間を幾つかの区
    域に分割し、シミュレーション時間を幾つかの時間に分
    割し、各時間と区域の組合せに対応してシミュレーショ
    ンモデルを指定する内容を含むことを特徴とするシミュ
    レーション制御プログラム。
  12. 【請求項12】 請求項1、請求項3、請求項4又は請
    求項5に記載のシミュレーション制御プログラムにおい
    て、 前記選択条件は、シミュレーション時間内の一部の時間
    を指定すると共に、前記対象の動作する空間内の一部の
    区域を指定し、当該時間と当該区域との組合せに対応し
    てシミュレーションモデルを指定する内容を含むことを
    特徴とするシミュレーション制御プログラム。
  13. 【請求項13】 請求項1、請求項3、請求項4又は請
    求項5に記載のシミュレーション制御プログラムにおい
    て、 前記選択条件は、前記対象の動作する空間を幾つかの区
    域に分割し、前記対象の位置する区域のシミュレーショ
    ンモデルを指定する内容を含むことを特徴とするシミュ
    レーション制御プログラム。
  14. 【請求項14】 請求項1、請求項3、請求項4又は請
    求項5に記載のシミュレーション制御プログラムにおい
    て、 前記選択条件は、前記対象を指定し、当該対象を略中心
    とした所定範囲の領域に対応してシミュレーションモデ
    ルを指定する内容を含むことを特徴とするシミュレーシ
    ョン制御プログラム。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至請求項14のいずれか1
    項に記載のシミュレーション制御プログラムにおいて、 前記切替えの際に、前記コンピュータを、 切替え対象の2つのシミュレーションモデルにおける互
    いの使用データの関係に基づいて、切替え前のシミュレ
    ーションモデルの使用データから切替え後のシミュレー
    ションモデルの使用データを算出するデータ算出手段、 として機能させるためのシミュレーション制御プログラ
    ム。
  16. 【請求項16】 対象の動作を模擬する複数のシミュレ
    ーションモデルを保存したモデルデータベースを参照
    し、一連のシミュレーション計算を各シミュレーション
    モデルを切替えながら実行するシミュレーション方法で
    あって、 前記対象の初期状態、シミュレーション条件、及びシミ
    ュレーションモデルの選択条件を設定するための条件入
    力ステップと、 前記条件入力ステップから設定された選択条件に基づい
    て、シミュレーションモデルを選択し、当該シミュレー
    ションモデルを前記モデルデータベースから読出すモデ
    ル選択ステップと、 前記モデル選択ステップにより読み出されたシミュレー
    ションモデルを用い、前記条件入力ステップに設定され
    た初期状態及びシミュレーション条件に基づいて、シミ
    ュレーション計算を行うシミュレーション計算ステップ
    と、 前記シミュレーション計算ステップによる計算結果を出
    力する結果出力ステップと、 を含んでいることを特徴とするシミュレーション方法。
  17. 【請求項17】 対象の動作を模擬する複数のシミュレ
    ーションモデルを保存したモデルデータベースを参照
    し、一連のシミュレーション計算を各シミュレーション
    モデルを切替えながら実行するシミュレーション方法で
    あって、 前記対象の初期状態、シミュレーション条件、及びシミ
    ュレーションモデルの選択条件を設定するための条件入
    力ステップと、 前記対象の状態及び/又は環境の状態が入力されると、
    当該入力された状態と前記条件入力ステップにより設定
    された選択条件とに基づいて、シミュレーションモデル
    を選択し、当該シミュレーションモデルを前記モデルデ
    ータベースから読み出すモデル選択ステップと、 前記モデル選択ステップにより読み出されたシミュレー
    ションモデルを用い、前記条件入力ステップに設定され
    た初期状態及びシミュレーション条件に基づいて、シミ
    ュレーション計算を行うと共に、当該計算により得られ
    る対象の状態又は環境の状態を前記モデル選択ステップ
    に入力するシミュレーション計算ステップと、 前記シミュレーション計算ステップの計算結果を出力す
    る結果出力ステップと、 を含んでいることを特徴とするシミュレーション方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のシミュレーション
    方法において、 前記選択条件は、選択したシミュレーションモデルを変
    更するための変更情報を有し、 前記変更情報は、前記シミュレーション計算手段から入
    力される対象の状態及び/又は環境の状態と、前記対象
    の状態及び/又は環境の状態に対して予め設定されるし
    きい値とに基づいて、前記しきい値を境にして互いに異
    なるシミュレーションモデルを指定する内容を含むこと
    を特徴とするシミュレーション方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載のシミュレーション
    方法において、 前記切替えの際に、前記シミュレーション計算手段から
    現在のシミュレーションモデルの変数値を読出し、この
    変数値を前記モデル選択ステップにより新たに選択され
    たシミュレーションモデルの変数値に変換し、得られた
    変数値を前記シミュレーション計算手段に入力する変数
    変換ステップを含んでいることを特徴とするシミュレー
    ション方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載のシミュレーション
    方法において、 前記変数変換ステップは、前記変数値の変換を予め設定
    された変換ルールに基づいて実行し、 前記変換ルールは、前記シミュレーション計算ステップ
    から得られる周囲の状態及び環境の状態を用いた両モデ
    ル間の変数値の変換関係が記述されていることを特徴と
    するシミュレーション方法。
  21. 【請求項21】 請求項17乃至請求項20のいずれか
    1項に記載のシミュレーション方法であって、 前記選択条件を設定する際に、 ある詳細度の第1シミュレーションモデルと前記詳細度
    よりも低い詳細度の第2シミュレーションモデルとに関
    し、当該各シミュレーションモデル毎にシミュレーショ
    ン計算を行なうステップと、 前記各シミュレーション計算結果、前記両計算結果の誤
    差分データ、前記各シミュレーションモデルの使用デー
    タ、及び前記両使用データの誤差分データを出力するス
    テップと、 前記両計算結果の誤差分データが大のとき、誤差分デー
    タが大となる使用データを検出し、当該使用データのし
    きい値を前記切替えのための選択条件に設定することを
    促すステップと、 を含んでいることを特徴とするシミュレーション方法。
  22. 【請求項22】 対象の動作を模擬する複数のシミュレ
    ーションモデルを保存したモデルデータベースを参照
    し、一連のシミュレーション計算を各シミュレーション
    モデルを切替えながら実行するシミュレーション装置で
    あって、 前記対象の初期状態、シミュレーション条件、及びシミ
    ュレーションモデルの選択条件を設定するための条件入
    力手段と、 前記条件入力手段から設定された選択条件に基づいて、
    シミュレーションモデルを選択し、当該シミュレーショ
    ンモデルを前記モデルデータベースから読出すモデル選
    択手段と、 前記モデル選択手段により読み出されたシミュレーショ
    ンモデルを用い、前記条件入力手段に設定された初期状
    態及びシミュレーション条件に基づいて、シミュレーシ
    ョン計算を行うシミュレーション計算手段と、 前記シミュレーション計算手段による計算結果を出力す
    る結果出力手段と、 を備えたことを特徴とするシミュレーション装置。
  23. 【請求項23】 対象の動作を模擬する複数のシミュレ
    ーションモデルを保存したモデルデータベースを参照
    し、一連のシミュレーション計算を各シミュレーション
    モデルを切替えながら実行するシミュレーション装置で
    あって、 前記対象の初期状態、シミュレーション条件、及びシミ
    ュレーションモデルの選択条件を設定するための条件入
    力手段と、 前記対象の状態及び/又は環境の状態が入力されると、
    当該入力された状態と前記条件入力手段により設定され
    た選択条件とに基づいて、シミュレーションモデルを選
    択し、当該シミュレーションモデルを前記モデルデータ
    ベースから読み出すモデル選択手段と、 前記モデル選択手段により読み出されたシミュレーショ
    ンモデルを用い、前記条件入力手段に設定された初期状
    態及びシミュレーション条件に基づいて、シミュレーシ
    ョン計算を行うと共に、当該計算により得られる対象の
    状態又は環境の状態を前記モデル選択手段に入力するシ
    ミュレーション計算手段と、 前記シミュレーション計算手段の計算結果を出力する結
    果出力手段と、 を備えたことを特徴とするシミュレーション装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載のシミュレーション
    装置において、 前記選択条件は、選択したシミュレーションモデルを変
    更するための変更情報を有し、 前記変更情報は、前記シミュレーション計算手段から入
    力される対象の状態及び/又は環境の状態と、前記対象
    の状態及び/又は環境の状態に対して予め設定されるし
    きい値とに基づいて、前記しきい値を境にして互いに異
    なるシミュレーションモデルを指定する内容を含むこと
    を特徴とするシミュレーション装置。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載のシミュレーション
    装置において、 前記切替えの際に、前記シミュレーション計算手段から
    現在のシミュレーションモデルの変数値を読出し、この
    変数値を前記モデル選択手段により新たに選択されたシ
    ミュレーションモデルの変数値に変換し、得られた変数
    値を前記シミュレーション計算手段に入力する変数変換
    手段、 を備えたことを特徴とするシミュレーション装置。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載のシミュレーション
    装置において、 前記変数変換手段は、前記変数値の変換を予め設定され
    た変換ルールに基づいて実行し、 前記変換ルールは、前記シミュレーション計算手段から
    得られる周囲の状態及び環境の状態を用いた両モデル間
    の変数値の変換関係が記述されていることを特徴とする
    シミュレーション装置。
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