JP2014182713A - 動線予測装置、動線予測方法、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】施設レイアウト情報から算出した進行予測方程式を用いて新たな施設レイアウトの動線を予測する動線予測装置等を提供する。
【解決手段】施設内の通路の座標(x、y)の分岐点における各進行方向jに向かう確率Pjxyと、施設面積、通路幅、棚の数等の施設条件、及び、分岐点の座標、分岐点の特性等の通路条件からなる施設レイアウト情報との関係を表す進行方向予測式を作成し、各条件の重み係数を、施設レイアウト情報と予め計測した分岐点における各進行方向jに向かう確率Pjxyを代入して重回帰分析や機械学習により予め求める。求めた係数による進行方向予測式に、動線を予測したい施設の施設レイアウト情報を代入して各分岐点における各進行方向jに向かう確率Pjxyを求め、各分岐点の確率Pjxyの高い方向の分岐点を順に繋ぐことにより動線を予測する。
【選択図】図6
【解決手段】施設内の通路の座標(x、y)の分岐点における各進行方向jに向かう確率Pjxyと、施設面積、通路幅、棚の数等の施設条件、及び、分岐点の座標、分岐点の特性等の通路条件からなる施設レイアウト情報との関係を表す進行方向予測式を作成し、各条件の重み係数を、施設レイアウト情報と予め計測した分岐点における各進行方向jに向かう確率Pjxyを代入して重回帰分析や機械学習により予め求める。求めた係数による進行方向予測式に、動線を予測したい施設の施設レイアウト情報を代入して各分岐点における各進行方向jに向かう確率Pjxyを求め、各分岐点の確率Pjxyの高い方向の分岐点を順に繋ぐことにより動線を予測する。
【選択図】図6
Description
本発明は、動線を予測する技術に関し、更に詳しくは施設レイアウト情報から算出した進行予測方程式を用いて新たな施設レイアウトの動線を予測する技術に関する。
従来、店舗や公共施設等の施設内外の人の流れ(動線)を調査する方法として、(1)調査員が追跡調査を行う方法、(2)カメラやセンサを設置してデータから分析する方法等が使用されている。
また、テーマパークや、特定の地区の人の動線を予測するシステムが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
特許文献1は、テーマパーク等の複数の施設を含む敷地内の人口密度を推定する方法を提案しており、入場者数の入場時間推移、各施設の人気度と経路長、執着度を元に移動目標の施設を決定し、敷地内を区切ったメッシュ毎の人口密度の推移を予測するものである。
また、特許文献2は、駅等の特定の地区の人の流動を、特定の地区を発生・吸収・分岐ノードとリンクで表わし、発生ノードの発生量と吸収ノードの吸収量、各リンクの距離を入力とし、分岐ノードから吸収ノードへの経路長を元に求めた「行きにくさ」の数値と吸収ノードの吸収量を元に各分岐ノードの遷移確率を求め、各リンクの流動量と分岐ノードの滞留量をシミュレーションするものである。
しかしながら、(1)の方法は、コストと時間がかかること、来場者に不快感を与えたり迷惑をかける可能性があること、多数の来場者の動線把握が困難であること等の問題がある。
また、(2)の方法は、カメラやセンサの設置に手間がかかること、機器の設置場所が限定され死角が発生し、必要なデータが取れない可能性があること等の問題がある。
また、(1)、(2)に共通して、既存の施設でしか調査できないこと、天気などの外的影響を受ける可能性があること、調査計画−計測−分析に時間がかかること等の問題がある。
また、(2)の方法は、カメラやセンサの設置に手間がかかること、機器の設置場所が限定され死角が発生し、必要なデータが取れない可能性があること等の問題がある。
また、(1)、(2)に共通して、既存の施設でしか調査できないこと、天気などの外的影響を受ける可能性があること、調査計画−計測−分析に時間がかかること等の問題がある。
また、特許文献1の方法は、施設のレイアウトに加えて、人気度や来場者の執着度のデータを利用して敷地内の人の流動を求めるものであり、施設のレイアウトのみで動線を求めることはできないという問題がある。
また、特許文献2の方法は、発生・吸収・分岐ノードとリンクからなるネットワークを形成するが、このようなネットワークは駅等の特定の地域の表現には適するが、店舗等の施設には適さないという問題がある。
また、特許文献2の方法は、発生・吸収・分岐ノードとリンクからなるネットワークを形成するが、このようなネットワークは駅等の特定の地域の表現には適するが、店舗等の施設には適さないという問題がある。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、施設レイアウト情報から算出した進行予測方程式を用いて新たな施設レイアウトの動線を予測する動線予測装置等を提供することである。
前述した目的を達成するために、第1の発明は、施設のレイアウト情報から求められる施設条件及び通路条件と、前記施設の通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率との関係を記述する進行方向予測式を用いて、施設のレイアウト情報から当該施設の来場者の動線を予測する動線予測装置であって、複数の施設の前記施設条件及び前記通路条件と、当該複数の施設において予め計測した前記通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率とを、前記進行方向予測式に代入して、前記施設条件及び前記通路条件に係る重み係数を算出する重み係数算出手段と、新たな施設のレイアウト情報から求められる前記施設条件及び前記通路条件を、算出した前記重み係数によって重み付けた前記進行方向予測式に代入し、当該新たな施設の前記通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率を算出する確率算出手段と、前記分岐点の前記各進行方向に向かう確率のうちで最も高い確率の方向を辿って前記分岐点を結ぶことにより動線を求める動線予測手段と、を備えることを特徴とする動線予測装置である。
前記施設条件は、少なくとも、施設面積、施設に設けられる棚の数、主要通路の幅、及び、非主要通路の幅を含むことが好ましい。
また、前記通路条件は、少なくとも、前記分岐点の位置座標、及び、前記分岐点の特性を含み、前記位置座標は、前記施設の出入口の位置を座標原点とすることが好ましい。
また、前記通路条件は、少なくとも、前記分岐点の位置座標、及び、前記分岐点の特性を含み、前記位置座標は、前記施設の出入口の位置を座標原点とすることが好ましい。
また、前記分岐点の特性は、前記分岐点のある通路が主要通路か否かを示す情報であることが望ましい。
また、前記施設の出入口が複数存在する場合には、前記分岐点に最も近い出入口の位置を前記座標原点とすることが望ましい。
また、前記進行方向予測式算出手段は、前記進行方向予測式の前記重み係数を重回帰分析により求めてもよいし、機械学習により求めてもよい。
また、前記施設の出入口が複数存在する場合には、前記分岐点に最も近い出入口の位置を前記座標原点とすることが望ましい。
また、前記進行方向予測式算出手段は、前記進行方向予測式の前記重み係数を重回帰分析により求めてもよいし、機械学習により求めてもよい。
第1の発明によって、重み係数算出手段により、予め複数の施設について、通路上の分岐点にについて計測した各進行方向の確率と、施設条件と通路条件とともに進行方向予測式に代入し、重回帰分析や機械学習によって、施設条件と通路条件に係る重み係数を求め、確率算出手段により、新たな施設について、施設条件と通路条件を進行方向予測式に代入することにより各分岐点における各進行方向の確率を算出し、動線予測手段により、各分岐点において最大の確率の方向を辿って分岐点を結ぶことにより動線を求めることが可能になる。
第1の発明によって、予め求められた進行方向予測式により、新たな施設のレイアウト情報から来場者の動線を予測することが可能になり、新規店舗等のレイアウトを計画する際の材料として使用することが可能である。また、天気等の外的影響や、キャンペーンや販売促進等による影響を受けない動線を予測することが可能である。
第2の発明は、施設のレイアウト情報から求められる施設条件及び通路条件と、前記施設の通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率との関係を記述する進行方向予測式を用いて、施設のレイアウト情報から当該施設の来場者の動線を予測する動線予測方法であって、複数の施設の前記施設条件及び前記通路条件と、当該複数の施設において予め計測した前記通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率とを、前記進行方向予測式に代入して、前記施設条件及び前記通路条件に係る重み係数を算出する重み係数算出ステップと、新たな施設のレイアウト情報から求められる前記施設条件及び前記通路条件を、算出した前記重み係数によって重み付けた前記進行方向予測式に代入し、当該新たな施設の前記通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率を算出する確率算出ステップと、前記分岐点の前記各進行方向に向かう確率のうちで最も高い確率の方向を辿って前記分岐点を結ぶことにより動線を求める動線予測ステップと、を含むことを特徴とする動線予測方法である。
第2の発明によって、重み係数算出ステップにより、予め複数の施設について、通路上の分岐点にについて計測した各進行方向の確率と、施設条件と通路条件とともに進行方向予測式に代入し、重回帰分析や機械学習によって、施設条件と通路条件に係る重み係数を求め、確率算出ステップにより、新たな施設について、施設条件と通路条件を進行方向予測式に代入することにより各分岐点における各進行方向の確率を算出し、動線予測ステップにより、各分岐点において最大の確率の方向を辿って分岐点を結ぶことにより動線を求めることが可能になる。
第2の発明によって、重み係数算出ステップにより、予め複数の施設について、通路上の分岐点にについて計測した各進行方向の確率と、施設条件と通路条件とともに進行方向予測式に代入し、重回帰分析や機械学習によって、施設条件と通路条件に係る重み係数を求め、確率算出ステップにより、新たな施設について、施設条件と通路条件を進行方向予測式に代入することにより各分岐点における各進行方向の確率を算出し、動線予測ステップにより、各分岐点において最大の確率の方向を辿って分岐点を結ぶことにより動線を求めることが可能になる。
第3の発明は、コンピュータを、施設のレイアウト情報から求められる施設条件及び通路条件と、前記施設の通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率との関係を記述する進行方向予測式を用いて、施設のレイアウト情報から当該施設の来場者の動線を予測する動線予測装置として機能させるためのプログラムであって、コンピュータを、複数の施設の前記施設条件及び前記通路条件と、当該複数の施設において予め計測した前記通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率とを、前記進行方向予測式に代入して、前記施設条件及び前記通路条件に係る重み係数を算出する重み係数算出手段、新たな施設のレイアウト情報から求められる前記施設条件及び前記通路条件を、算出した前記重み係数によって重み付けた前記進行方向予測式に代入し、当該新たな施設の前記通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率を算出する確率算出手段、前記分岐点の前記各進行方向に向かう確率のうちで最も高い確率の方向を辿って前記分岐点を結ぶことにより動線を求める動線予測手段、として機能させるためのプログラムである。
第3の発明を汎用コンピュータにインストールすることによって、第1の発明を得て、第2の発明の方法を実行することができる。
第3の発明を汎用コンピュータにインストールすることによって、第1の発明を得て、第2の発明の方法を実行することができる。
本発明により、施設レイアウト情報から算出した進行予測方程式を用いて新たな施設レイアウトの動線を予測する動線予測装置等を提供することが可能になる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る動線予測装置1の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る動線予測装置1のハードウエア構成図である。尚、図1のハードウエア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
動線予測装置1は、制御部11、記憶部12、メディア入出力部13、通信制御部14、入力部15、表示部16、周辺機器I/F部17等が、バス18を介して接続される。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される。
CPUは、記憶部12、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス18を介して接続された各装置を駆動制御し、動線予測装置1が行う後述する処理を実行する。ROMは、不揮発性メモリであり、動線予測装置1のブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。RAMは、揮発性メモリであり、記憶部12、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部11が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
記憶部12は、HDD(ハードディスクドライブ)等であり、制御部11が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OS(オペレーティングシステム)に相当する制御プログラムや、後述する処理を動線予測装置1に実行させるためのアプリケーションプログラムが格納されている。これらの各プログラムコードは、制御部11により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
メディア入出力部13(ドライブ装置)は、データの入出力を行い、例えば、CDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、DVDドライブ(−ROM、−R、−RW等)等のメディア入出力装置を有する。
通信制御部14は、通信制御装置、通信ポート等を有し、動線予測装置1とネットワーク間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワークを介して、他の装置間との通信制御を行う。ネットワークは、有線、無線を問わない。
入力部15は、データの入力を行い、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置を有する。入力部15を介して、動線予測装置1に対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。
表示部16は、CRTモニタ、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携して動線予測装置1のビデオ機能を実現するための論理回路等(ビデオアダプタ等)を有する。
周辺機器I/F(インタフェース)部17は、動線予測装置1に周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部17を介して動線予測装置1は周辺機器とのデータの送受信を行う。周辺機器I/F部17は、USBやIEEE1394やRS−232C等で構成されており、通常複数の周辺機器I/Fを有する。周辺機器との接続携帯は有線、無線を問わない。
バス18は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
図2は、動線予測装置1の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、動線予測装置1の制御部11は、進行方向予測式を算出する処理を実行する(ステップ1)。
まず、動線予測装置1の制御部11は、進行方向予測式を算出する処理を実行する(ステップ1)。
進行方向予測式は、動線を予測したい施設のレイアウト情報から動線を予測するための情報を得るための式である。詳細は後述するが、予め多数の施設について、それらの施設の通路上にある分岐点において各進行方向に進む確率を計測し、この値とそれらの施設のレイアウト情報とから進行方向予測式を求める。
次に、制御部11は、ステップ1で求めた進行方向予測式を使用して、新たな施設について動線を予測する(ステップ2)。詳細は後述するが、ステップ1で求めた進行方向予測式にレイアウト情報を代入して、当該施設の通路上にある分岐点における各進行方向に進む確率を算出し、動線を予測する。
図3は、施設例20のレイアウト情報を説明する図である。
店舗等の施設20には、例えば、出入口22、レジ23、商品棚24、来場者が施設内を移動する通路が設けられる。通路は、例えば、主要な通路であるメイン通路25と、メイン通路25間に設けられるサブ通路26等にその特性を分類する。また、複数の通路の交点を分岐点Ci27とする。
店舗等の施設20には、例えば、出入口22、レジ23、商品棚24、来場者が施設内を移動する通路が設けられる。通路は、例えば、主要な通路であるメイン通路25と、メイン通路25間に設けられるサブ通路26等にその特性を分類する。また、複数の通路の交点を分岐点Ci27とする。
図3の施設例20の場合、出入口22から施設内に入る通路と外周通路をメイン通路25、それ以外の縦横の通路をサブ通路26としている。
分岐点Ci27は、図3の施設例20の場合、16箇所ある。
分岐点Ci27は、図3の施設例20の場合、16箇所ある。
本実施の形態に係る動線予測装置1は、動線を求める施設の、各分岐点Ci27について、どの進行方向に来場者が進むかを示す確率を予測し、各分岐点Ci27におけるこの確率から動線を求める。詳細は後述する。
図4は、各分岐点Ci27について、どの進行方向に来場者が進むかを示す確率を予測するための進行方向予測式算出処理(図2のステップ1)の処理の流れを示すフローチャートである。
また、図6に、重回帰分析を用いた進行方向予測式の算出方法を説明する図、図7に、進行方向予測式を算出するためのデータ例を示す図を示す。
また、図6に、重回帰分析を用いた進行方向予測式の算出方法を説明する図、図7に、進行方向予測式を算出するためのデータ例を示す図を示す。
まず、動線予測装置1の制御部11は、進行方向予測式の算出に用いる複数の施設20について施設条件を入力させる(ステップ11)。入力された施設条件は記憶部12に格納される。
施設条件は、例えば、図6(a)に示すように、施設面積S、商品棚の数q、メイン通路幅nm、サブ通路幅ns等である。この施設条件は例であって、これに限ることはなく、例えば、レジの位置情報等を加えてもよい。
施設条件は、例えば、図6(a)に示すように、施設面積S、商品棚の数q、メイン通路幅nm、サブ通路幅ns等である。この施設条件は例であって、これに限ることはなく、例えば、レジの位置情報等を加えてもよい。
図7(a)は、施設条件データ例30を示す図である。
施設条件データ30は、施設No31と施設条件32から成る。施設No31は、進行方向予測式の算出に用いる施設20の識別番号である。
施設条件32は、施設面積33、棚の数q34、メイン通路幅nm、サブ通路幅ns等で構成され、入力された各値は記憶部12に格納される。
施設条件データ30は、施設No31と施設条件32から成る。施設No31は、進行方向予測式の算出に用いる施設20の識別番号である。
施設条件32は、施設面積33、棚の数q34、メイン通路幅nm、サブ通路幅ns等で構成され、入力された各値は記憶部12に格納される。
次に、制御部11は、進行方向予測式の算出に用いる複数の施設20について通路条件を入力させる(ステップ12)。入力された通路条件は記憶部12に格納される。
通路条件は、例えば、図6(a)に示すように、分岐点Ci27の位置情報(x、y)と、分岐点Ci27の特性t等である。
通路条件は、例えば、図6(a)に示すように、分岐点Ci27の位置情報(x、y)と、分岐点Ci27の特性t等である。
分岐点Ci27の位置情報(x、y)は、最も近い出入口22を原点とする位置座標で表せばよい。図6(a)の例では、出入口22が1箇所なので、どの分岐点Ci27も、この出入口の位置を原点とした位置情報(x、y)をレイアウト図等から求めて入力する。
分岐点Ci27の特性tは、分岐点Ci27がメイン通路25上にあるかサブ通路26上にあるかを示し、メイン通路25上の場合はt=1、サブ通路26上にある場合はt=0とする。
図7(b)は、通路条件データ例40を示す図である。
通路条件データ40は、施設No31と通路条件43で構成され、通路条件43は、分岐点、位置座標(x、y)43、特性t44で構成される。
分岐点Ci27は、施設内の複数の分岐点を識別するための識別番号であり、各分岐点Ci27の位置座標(x、y)43と特性t44の値が入力され、記憶部12に格納される。
通路条件データ40は、施設No31と通路条件43で構成され、通路条件43は、分岐点、位置座標(x、y)43、特性t44で構成される。
分岐点Ci27は、施設内の複数の分岐点を識別するための識別番号であり、各分岐点Ci27の位置座標(x、y)43と特性t44の値が入力され、記憶部12に格納される。
次に、制御部11は、進行方向予測式の算出に用いる複数の施設20について、来場者数K51と、各分岐点Ci27の通行人数N52、各分岐点Ci27について各方向jに向かう確率pij53を予め計測した計測データを入力させ、記憶部12に格納する(ステップ13)。
図7(c)は、計測データ例50を示す図である。
計測データ50は、施設No31、来場者数K51、分岐点Ci27、通行人数N52、各方向jに向かう確率pij53で構成される。
図7(c)の例では、例えば、施設No31が「1」の施設への来場者数K51は「356」人であり、更に、その分岐点Ci27が「1」の通行者数N52は「45」人である。
計測データ50は、施設No31、来場者数K51、分岐点Ci27、通行人数N52、各方向jに向かう確率pij53で構成される。
図7(c)の例では、例えば、施設No31が「1」の施設への来場者数K51は「356」人であり、更に、その分岐点Ci27が「1」の通行者数N52は「45」人である。
各方向jに向かう確率pij53の各方向jは、分岐点Ci27からレイアウト図上のどの方向へ進むかを示し、例えば、j=1は左方向、j=2は上方向、j=3は右方向、j=4は下方向とする。
各方向jに向かう確率pij53は、分岐点Ci27の通行人数N52に対する各方向jに進んだ人数の比であり、通行人数N52が20人のとき、5人がある方向jに進んだとすると、pij53は5/20=0.25となる。
各方向jに向かう確率pij53は、分岐点Ci27の通行人数N52に対する各方向jに進んだ人数の比であり、通行人数N52が20人のとき、5人がある方向jに進んだとすると、pij53は5/20=0.25となる。
進行方向予測式を算出する際には、進行方向予測式の算出に用いる複数の施設20の来場者数K51が異なるので、各方向jに向かう確率pij53を来場者数K51と通行人数N52の比で正規化した確率Pjxyを各分岐点Ci27における各方向jに向かう確率として用いる。
図7(d)に示すように、位置座標(x、y)にある分岐点Ci27において進行方向jに向かう確率Pjxyは、各方向jに向かう確率pij53及び来場者数K51と通行人数N52から式(5)で求められる。
次に、制御部11は、重回帰式を形成し、重回帰分析により係数を求め、進行予測式を作成し、記憶部12に格納する(ステップ14)。
図6(b)は、重回帰式の目的変数となる分岐点Ci27において進行方向jに向かう確率Pjxyを説明する図である。
同図に示すように、位置座標(x、y)に位置する分岐点Ci27から左に向かう確率はj=1のP1xy、上に向かう確率はj=2の、右に向かう確率はj=3のP3xy、下に向かう確率はj=4のP4xyと表わす。
同図に示すように、位置座標(x、y)に位置する分岐点Ci27から左に向かう確率はj=1のP1xy、上に向かう確率はj=2の、右に向かう確率はj=3のP3xy、下に向かう確率はj=4のP4xyと表わす。
図6(c)は、位置座標(x、y)に位置する分岐点Ci27に関する進行方向予測式を示す図である。進行方向予測式は、一つの分岐点Ci27について、j=1〜4の進行方向に向かう各確率Pjxyを求める4つの式(1)〜(4)で構成される。
各式(1)〜(4)は、各方向へ向かう確率Pjxyを目的変数、各施設条件及び各通路条件を説明変数とする重回帰式である。
すなわち、分岐点Ci27から各方向へ向かう確率Pjxyは、各施設条件(施設面積S、商品棚の数q、メイン通路幅nm、サブ通路幅ns)とそれぞれの係数aj2〜aj5の積の和、及び、各通路条件(分岐点Ci27の位置座標であるx、y、分岐点Ci27の特性t)とそれぞれの係数aj6〜aj8の積の和、及び、定数項aj1の総和で表わされる。
すなわち、分岐点Ci27から各方向へ向かう確率Pjxyは、各施設条件(施設面積S、商品棚の数q、メイン通路幅nm、サブ通路幅ns)とそれぞれの係数aj2〜aj5の積の和、及び、各通路条件(分岐点Ci27の位置座標であるx、y、分岐点Ci27の特性t)とそれぞれの係数aj6〜aj8の積の和、及び、定数項aj1の総和で表わされる。
これらの式(1)〜(4)に、ステップ11〜13により入力され、記憶部12に格納されている各施設条件のデータ30及び各通路条件のデータ40と、計測データ50として記憶部12に格納されている各方向jに向かう確率pij53から式(5)により求めた位置座標(x、y)にある分岐点Ci27において進行方向jに向かう確率Pjxyを代入する。
上記の代入を行うことにより、複数の施設の通路の全分岐点Ci27について、各方向jに進む確率Pjxyが代入された係数aj1〜aj8を変数とする式が多数生成されることになる。
これらの式を周知の重回帰分析手法により解くことにより係数aj1〜aj8の値が求まる。
これらの式を周知の重回帰分析手法により解くことにより係数aj1〜aj8の値が求まる。
以上のように、重回帰分析により算出された係数aj1〜aj8(j=1〜4)の値を計数とする式(1)〜(4)が進行方向予測式であり、求まった進行方向予測式は、記憶部12に格納される。
以上の処理により、複数の施設20について計測された計測データ50と複数の施設20の施設条件32及び通路条件42から、位置座標(x、y)に位置する分岐点Ci27における各進行方向jに向かう確率Pjxyを求める進行方向予測式が予め求められる。
次に、制御部11は、新たな施設60に対する動線の予測処理(S2)を実行する。
図5は、動線の予測処理(図2のステップ2)の流れを示すフローチャートである。また、図8は、動線予測対象の施設例60を説明する図、図9は、動線の予測処理を説明する図である。
図5は、動線の予測処理(図2のステップ2)の流れを示すフローチャートである。また、図8は、動線予測対象の施設例60を説明する図、図9は、動線の予測処理を説明する図である。
まず、制御部11は、動線予測を行う施設60のレイアウト図を入力させ、周知の画像処理技術を用いて求められる施設条件及び通路条件の一部を検出する(ステップ21)。
図8(a)は、動線予測対象の施設例60のレイアウト図の例である。
図8(a)は、動線予測対象の施設例60のレイアウト図の例である。
同図に示すように、動線予測対象の施設60は、出入口22、レジ23、商品棚24、メイン通路25、サブ通路26等で構成され、14個の分岐点C1〜C1427を持つ。このレイアウト図から、制御部11は、周知の画像処理技術によって求められる出入口22の位置座標(x、y)と、出入口22の位置座標を原点とする各分岐点C1〜C1427の位置座標を通路条件43として検出し、記憶部12に格納する。また、制御部11は、各通路の幅を検出することも可能である。当該通路がメイン通路25かサブ通路26かを入力させることにより、メイン通路幅35及びサブ通路幅36の施設条件61とし、記憶部12に格納することが可能である。
次に、制御部11は、レイアウト図から周知の画像処理技術により求められない施設条件及び通路条件を入力させ、記憶部12に格納する(ステップ22)。
施設面積S33、棚の数q34や、各分岐点C1〜C1427の特性tの値を入力させるようにすればよい。
施設面積S33、棚の数q34や、各分岐点C1〜C1427の特性tの値を入力させるようにすればよい。
図8(b)は、ステップ21、22により記憶部12に格納される動線予測対象の施設60の施設条件例61を示す図、図8(c)は、同通路条件例62を示す図である。
図8(a)に示す施設60の場合、出入口22、22’が2箇所あるので、例えば、分岐点C127の位置座標(x、y)は近い出入口である上部の出入口22’の位置を原点とし、分岐点C427の位置座標(x、y)は下部の出入口22の位置を原点とする。
次に、制御部11は、ステップ21、22により記憶部12に格納された動線予測対象の施設60の各施設条件61と各通路条件62を、図4のステップ14により求め、記憶部12に格納されている進行方向予測式に代入し、各分岐点C1〜C1427についての各進行方向j(j=1〜4)へ向かう確率Pj1〜Pj14(j=1〜4)を算出し、記憶部12に格納する(ステップ23)。
図9(a)は、進行方向予測式の計算データ例70を示す図である。
ステップ23の処理により、各分岐点C1〜C1427について、各方向j(j=1〜4)に向かう確率Pjxy71が算出され、記憶部12に格納される。
ステップ23の処理により、各分岐点C1〜C1427について、各方向j(j=1〜4)に向かう確率Pjxy71が算出され、記憶部12に格納される。
同図に示すように、例えば、分岐点C127では、左方向に向かう(j=1)確率は0.25、上方向へ向かう(j=2)確率は0.0、右方向へ向かう(j=3)確率は0.50、下方向へ向かう(j=4)確率は0.25というように求められる。
次に、制御部11は、ステップ23により記憶部12に格納された進行方向予測式の計算データ70を元に出入口22、22’に近い分岐点C1及び分岐点C4始点とした動線を求める(ステップ24)。
始点を分岐点C1とする場合、分岐点C1についての各方向jに向かう確率Pjxy71のなかで最も高い確率の方向(例えば、j=3)に進み、当該方向の次の分岐点(例えば、分岐点C5)について同様に最も高い確率Pjxy71の方向を求め、順次、確率の高い方向にある分岐点Ciを繋ぐことにより動線を求める。
始点を分岐点C1とする場合、分岐点C1についての各方向jに向かう確率Pjxy71のなかで最も高い確率の方向(例えば、j=3)に進み、当該方向の次の分岐点(例えば、分岐点C5)について同様に最も高い確率Pjxy71の方向を求め、順次、確率の高い方向にある分岐点Ciを繋ぐことにより動線を求める。
図9(b)は、ステップ24により求めた施設60の動線予測結果例を示す図である。出入口22’に近い分岐点C1から順に確率Pjxy71の高い進行方向にある分岐点Ciを繋ぐことにより予測動線75が得られる。
以上のように、予め複数の施設20について、各分岐点Ci27における各進行方向へ進む確率の計測データと、施設条件32、通路条件42から、図6(c)に示した進行方向予測式(1)〜(4)の係数を重回帰分析により算出し(図2のステップ1)、算出した係数を用いた進行方向予測式(1)〜(4)により、新たな施設60の各分岐点Ci27における各進行方向へ向かう確率Pjxyを求め、出入口に近い分岐点Ci27から順に、確率Pjxyの高い方向の分岐点
Ci27を繋ぐことにより予測動線75を得ることが可能になる。
Ci27を繋ぐことにより予測動線75を得ることが可能になる。
精度の高い予測動線75を得るためには、できる限り多くの施設20について予め分岐点Ci27における各進行方向へ向かう確率Pjxyを計測して、重回帰分析の精度を高くする必要がある。例えば100単位の施設20について計測することが望ましい。
以上に説明した本実施の形態では、進行方向予測式の算出に重回帰分析を用いる方法を示したが、進行方向予測式は機械学習等の他の方法で求めることも可能である。
図10は、進行方向予測式を機械学習により求める方法を説明する図である。
図10(a)は、施設20の施設条件32(施設面積S33、商品棚の数q34、メイン通路幅35、サブ通路幅36)と通路条件42(分岐点の位置座標(x、y)43、分岐点の特性t44)を入力とする多層パーセプトロンのネットワーク構成図である。
図10(a)は、施設20の施設条件32(施設面積S33、商品棚の数q34、メイン通路幅35、サブ通路幅36)と通路条件42(分岐点の位置座標(x、y)43、分岐点の特性t44)を入力とする多層パーセプトロンのネットワーク構成図である。
この多層パーセプトロンは、例えば、7個の各入力層ニューロンL1〜L7と、7個の中間層ニューロンM1〜M7、1個の出力層ニューロンNから成る3層構造であり、7個の各入力層ニューロンL1〜L7に、それぞれ入力として施設20の施設条件32及び通路条件42が入力される。
出力層ニューロンNの出力zが分岐点Ci特定の進行方向へ向かう確率となるよう、分岐点C27について計測した特定の方向に向かう確率Pjxyを教師信号として学習を行うことにより、ニューロン間の重み係数(w11〜w77及びα1〜α7)が求まり、分岐点C27についての特定の方向に向かう確率Pjxyを求める進行方向予測式を算出することが可能である。
図10(b)に、入力層ニューロンL1〜L7と中間層ニューロンM1〜M7、の関係を示す式(6)〜(12)、及び、中間層ニューロンM1〜M7と出力層ニューロンNの関係を示す式(13)を示す。
ここで、各式(6)〜(12)の構成要素であるf(a、b)はシグモイド関数であり、式(14)で表わされる。
ここで、各式(6)〜(12)の構成要素であるf(a、b)はシグモイド関数であり、式(14)で表わされる。
ニューロン間の重み係数(w11〜w77及びα1〜α7)は、周知のバックプロパゲーション法(誤差逆伝播法)により求めることができる。すなわち、教師信号として予め計測された分岐点C27の特定の進行方向へ向かう確率Pjxyを用い、これと式(13)により求まる出力層ニューロンNの出力zの誤差を最小化するよう重み係数α1〜α7を修正し(処理[1])、重み係数α1〜α7の修正量に応じて入力層ニューロンL−中間層ニューロンM間の重み係数w11〜w77を修正し(処理[2])、処理[1]と処理[2]を繰り返すことにより、全重み係数α1〜α7及びw11〜w77を導出する。
以上の方法により、各進行方向(j=1〜4の4方向)に向かう確率Pjxyを式(13)のzとして求める進行方向予測式の組が求まる。各進行方向(j=1〜4の4方向)についての進行方向予測式は、それぞれ、式(6)〜式(13)の8つの式で構成される。
動線の予測処理は、図2のステップ2及び図5に示した処理の流れと同様に行うことができる。
多層パーセプトロンを用いる場合の相違点は、図5のステップ23における進行方向予測式として、図10(b)に示した式(6)〜式(13)の8つの式を用いる点であり、それ以外は、前述の重回帰分析により求めた進行方向予測式の場合と同様である。
多層パーセプトロンを用いる場合の相違点は、図5のステップ23における進行方向予測式として、図10(b)に示した式(6)〜式(13)の8つの式を用いる点であり、それ以外は、前述の重回帰分析により求めた進行方向予測式の場合と同様である。
以上に説明した重回帰分析又は機械学習等により求めた進行方向予測式を用いる動線予測装置1は、来場者が施設のレイアウトを把握していない施設、施設内を回遊するような施設の動線予測に適しているので、アウトレットや大型アパレル店舗等の動線予測を行うことが可能である。
また、予測動線75と実際の動線を比較することにより、商品陳列や、キャンペーン、販促ツール等の施策の効果検証も可能である。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………動線予測装置
20、60………施設
22………出入口
24………商品棚
25………メイン通路
26………サブ通路
27………分岐点Ci
30………施設条件データ
31………施設No
32………施設条件
33………施設面積S
34………棚の数q
35………メイン通路幅nm
36………サブ通路幅ns
40………通路条件データ
42………通路条件
43………位置座標(x、y)
44………特性t
50………計測データ
51………来場者数K
52………通行人数N
53………各方向jに向かう確率pij
75………予測動線
20、60………施設
22………出入口
24………商品棚
25………メイン通路
26………サブ通路
27………分岐点Ci
30………施設条件データ
31………施設No
32………施設条件
33………施設面積S
34………棚の数q
35………メイン通路幅nm
36………サブ通路幅ns
40………通路条件データ
42………通路条件
43………位置座標(x、y)
44………特性t
50………計測データ
51………来場者数K
52………通行人数N
53………各方向jに向かう確率pij
75………予測動線
Claims (9)
- 施設のレイアウト情報から求められる施設条件及び通路条件と、前記施設の通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率との関係を記述する進行方向予測式を用いて、施設のレイアウト情報から当該施設の来場者の動線を予測する動線予測装置であって、
複数の施設の前記施設条件及び前記通路条件と、当該複数の施設において予め計測した前記通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率とを、前記進行方向予測式に代入して、前記施設条件及び前記通路条件に係る重み係数を算出する重み係数算出手段と、
新たな施設のレイアウト情報から求められる前記施設条件及び前記通路条件を、算出した前記重み係数によって重み付けた前記進行方向予測式に代入し、当該新たな施設の前記通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率を算出する確率算出手段と、
前記分岐点の前記各進行方向に向かう確率のうちで最も高い確率の方向を辿って前記分岐点を結ぶことにより動線を求める動線予測手段と、
を備えることを特徴とする動線予測装置。 - 前記施設条件は、少なくとも、施設面積、施設に設けられる棚の数、主要通路の幅、及び、非主要通路の幅を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の動線予測装置。 - 前記通路条件は、少なくとも、前記分岐点の位置座標、及び、前記分岐点の特性を含み、前記位置座標は、前記施設の出入口の位置を座標原点とする
ことを特徴とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の動線予測装置。 - 前記分岐点の特性は、前記分岐点のある通路が主要通路か否かを示す情報である
ことを特徴とする請求項3に記載の動線予測装置。 - 前記施設の出入口が複数存在する場合には、前記分岐点に最も近い出入口の位置を前記座標原点とする
ことを特徴とすることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の動線予測装置。 - 前記重み係数算出手段は、前記進行方向予測式の前記重み係数を重回帰分析により求める
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の動線予測装置。 - 前記重み係数算出手段は、前記進行方向予測式の前記重み係数を機械学習により求める
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の動線予測装置。 - 施設のレイアウト情報から求められる施設条件及び通路条件と、前記施設の通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率との関係を記述する進行方向予測式を用いて、施設のレイアウト情報から当該施設の来場者の動線を予測する動線予測方法であって、
複数の施設の前記施設条件及び前記通路条件と、当該複数の施設において予め計測した前記通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率とを、前記進行方向予測式に代入して、前記施設条件及び前記通路条件に係る重み係数を算出する重み係数算出ステップと、
新たな施設のレイアウト情報から求められる前記施設条件及び前記通路条件を、算出した前記重み係数によって重み付けた前記進行方向予測式に代入し、当該新たな施設の前記通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率を算出する確率算出ステップと、
前記分岐点の前記各進行方向に向かう確率のうちで最も高い確率の方向を辿って前記分岐点を結ぶことにより動線を求める動線予測ステップと、
を含むことを特徴とする動線予測方法。 - コンピュータを、施設のレイアウト情報から求められる施設条件及び通路条件と、前記施設の通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率との関係を記述する進行方向予測式を用いて、施設のレイアウト情報から当該施設の来場者の動線を予測する動線予測装置として機能させるためのプログラムであって、
コンピュータを、
複数の施設の前記施設条件及び前記通路条件と、当該複数の施設において予め計測した前記通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率とを、前記進行方向予測式に代入して、前記施設条件及び前記通路条件に係る重み係数を算出する重み係数算出手段、
新たな施設のレイアウト情報から求められる前記施設条件及び前記通路条件を、算出した前記重み係数によって重み付けた前記進行方向予測式に代入し、当該新たな施設の前記通路上の分岐点における各進行方向に向かう確率を算出する確率算出手段、
前記分岐点の前記各進行方向に向かう確率のうちで最も高い確率の方向を辿って前記分岐点を結ぶことにより動線を求める動線予測手段、
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2013057925A JP2014182713A (ja) | 2013-03-21 | 2013-03-21 | 動線予測装置、動線予測方法、及び、プログラム |
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Publications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108229986A (zh) * | 2016-12-14 | 2018-06-29 | 腾讯科技(深圳)有限公司 | 信息点击预测中的特征构建方法、信息投放方法和装置 |
JP2018102844A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 北京融創遠大網絡科技有限公司 | 多機能老人行跡管理システム |
WO2018131214A1 (ja) * | 2017-01-13 | 2018-07-19 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 予測装置及び予測方法 |
WO2020158488A1 (ja) | 2019-01-30 | 2020-08-06 | 株式会社日立情報通信エンジニアリング | 移動経路予測システム、移動経路予測方法、コンピュータプログラム |
WO2024105767A1 (ja) * | 2022-11-15 | 2024-05-23 | 富士通株式会社 | 情報処理プログラム、情報処理方法および情報処理装置 |
-
2013
- 2013-03-21 JP JP2013057925A patent/JP2014182713A/ja active Pending
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