JP6735096B2 - 全固体電池 - Google Patents

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Description

本発明は、硫化物固体電解質、全固体電池および硫化物固体電解質の製造方法に関するものである。
電解質を固体電解質とし、電池を全固体化したリチウム電池は、電池内に可燃性の有機溶媒を用いないため、安全性に優れると考えられており、現在ポストリチウムイオン電池として検討が行われている。このような固体電解質に用いられる固体電解質材料として、硫化物系固体電解質が知られている(例えば特許文献1−7)。
硫化物系固体電解質は、水と接触すると硫化水素が発生してしまうので、それを抑止するため数多くの研究がなされている。例えば特許文献1には、LiS、および第14族または第15族の元素の硫化物を、両者の合計に対するLiSの割合が、オルト組成を得るLiSの割合未満となるように混合してなる原料組成物を、第一ガラス化処理によりガラス化することにより、LiSを有さず、架橋硫黄を有する中間体を形成する第一ガラス化工程と、中間体に、架橋硫黄の結合を切断する結合切断用化合物としてLiOを混合してなる中間体含有組成物を、第二ガラス化処理によりガラス化することにより、架橋硫黄を消失させる第二ガラス化工程と、を有することを特徴とする硫化物固体電解質材料の製造方法が開示されている。
特開2011−129312号公報 特開2012−54212号公報 特開2014−93263号公報 特開2013−37897号公報 特開2011−113720号公報 WO2011/118799 特開2011−165650号公報
しかしながら、上記の特許文献に開示されているような添加物により硫化水素の発生を抑止する技術においては、硫化水素の発生を抑えることができてもイオン伝導度が大きく低下してしまい、実際の電池には使用することが困難であるという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、硫化水素の発生を抑制するとともにイオン伝導度の低下も抑制できる固体電解質層を備えた全固体電池を提供することにある。
本発明の全固体電池は、正極と、負極と、前記正極および前記負極の間に固体電解質を主成分とする固体電解質層とを備え、前記固体電解質は硫化物系固体電解質であり、前記固体電解質層では、前記固体電解質にアルカリ性化合物が混合されており、前記固体電解質に含まれるLiのモル量に対する前記アルカリ性化合物に含まれるアルカリ金属のモル量の比が1/1000以上1/25以下である構成を備えている。なお、固体電解質を主成分とする固体電解質層とは、固体電解質層中の固体電解質の含有量が70質量%以上である固体電解質層のことである。
前記固体電解質は、Li−P−S−X系(XはCl、Br及びIのうちの少なくとも一種)の硫化物系固体電解質であることが好ましい。
前記固体電解質に含まれるSの含有量が45モル%以下であることが好ましい。
前記アルカリ性化合物は、Li、Na及びKの少なくとも一種を含み、さらにOを含むことが好ましい。
前記アルカリ性化合物及び前記固体電解質は粒子であり、前記アルカリ性化合物の粒子は、前記固体電解質の粒子の表面において分散しており、且つ最近接粒子間距離の分散度が0.0050mm以下であることが好ましい。
本発明の全固体電池は、固体電解質に含まれるLiのモル量に対するアルカリ性化合物に含まれるアルカリ金属のモル量の比が1/1000以上1/25以下となるアルカリ性化合物を固体電解質に混合しているので、硫化水素の発生を抑制でき、かつイオン伝導度の低下も抑えることができる。
実施例1に係る試料からの硫化水素の発生量を示すグラフである。 実施例2に係る試料からの硫化水素の発生量を示すグラフである。 実施例3に係る試料からの硫化水素の発生量を示すグラフである。 実施例4に係る試料からの硫化水素の発生量を示すグラフである。 実施例5に係る試料からの硫化水素の発生量を示すグラフである。 実施例6に係る試料からの硫化水素の発生量を示すグラフである。 比較例1に係る試料からの硫化水素の発生量を示すグラフである。 実施例7と比較例2の硫化水素の発生量を示すグラフである。 実施例8と比較例3の硫化水素の発生量を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
実施形態1に係る全固体電池は、正極と、負極と、正極および負極の間に固体電解質を主成分とする固体電解質層とを備えている。この固体電解質は硫化物系固体電解質であって、固体電解質層では、固体電解質にアルカリ性化合物が混合されている。そして、固体電解質に含まれるLiのモル量に対するアルカリ性化合物に含まれるアルカリ金属のモル量の比(以下、この比をカチオン比という)が1/1000以上1/25以下である。カチオン比が1/1000よりも小さいと硫化水素の発生を抑制する効果が不十分となるおそれがある。一方カチオン比が1/25を超えると固体電解質層のイオン伝導度が大きく低下してしまうおそれがある。なお、このような固体電解質層を構成する物質が正極にも含有されている場合もある。固体電解質層に含まれる固体電解質の量は、固体電解質層の70質量%以上であり、好ましくは80質量%以上であり、より好ましくは90質量%以上である。
固体電解質は、具体的にはLi−P−S−X系(XはCl、Br及びIのうちの少なくとも一種)の硫化物系固体電解質である。すなわち、LiとPとSとX(ハロゲン、具体的にはCl、Br及びIのうちの少なくとも一種)とからなる硫化物系固体電解質である。この固体電解質に含まれるSの含有量は45モル%以下である。
本実施形態において固体電解質に混合されるアルカリ性化合物は、Li、Na及びKの少なくとも一種を含み、さらにOを含むものである。
本実施形態においては、アルカリ性化合物及び固体電解質は粒子であって、アルカリ性化合物の粒子が、固体電解質の粒子の表面において分散している。本実施形態において「アルカリ性化合物の粒子が、固体電解質の粒子の表面において分散している」とは、アルカリ性化合物の粒子が固体電解質の粒子の表面に配置及びまぶされた状態を含む概念であり、比較的均一に分散しており、均一の度合は最近接粒子間距離の分散度が0.0050mm以下である。この分散度が0.0050mmよりも大きいと硫化水素の発生を抑制する効果が不十分となるおそれがある。
本実施形態に係る全固体電池の正極は、例えば、コバルト酸リチウム(以下、LCOと称する)、ニッケル酸リチウム、ニッケルコバルト酸リチウム、ニッケルコバルトアルミニウム酸リチウム(以下、NCAと称する)、ニッケルコバルトマンガン酸リチウム(以下、NCMと称する)、マンガン酸リチウム、リン酸鉄リチウム等のリチウム塩、硫化ニッケル、硫化銅、硫黄、酸化鉄、または酸化バナジウム等を用いて形成することができる。これらの正極活物質は、それぞれ単独で用いられてもよく、また2種以上を組み合わせて用いられてもよい。また、正極活物質粒子の形状としては、例えば、真球状、楕円球状等の粒子形状を挙げることができる。また、正極活物質粒子の平均粒子径は、例えば、0.1μm以上50μm以下であることが好ましい。なお、「平均粒子径」とは、散乱法等によって求められた粒子の粒度分布における個数平均径を表し、粒度分布計等により測定することができる。なお、正極における正極活物質粒子の含有量は、例えば、10質量%以上99質量%以下であることが好ましく、20質量%以上90質量%以下であることがより好ましい。また、電池性能を向上させる目的で、正極活物質粒子の表面を被覆処理した正極活物質を使用してもよい。特に、リチウムイオン伝導性の高いリチウム含有化合物にて被覆処理することで、正極活物質粒子と固体電解質との反応を抑制し、電池性能を向上させることができる。
このようなリチウム含有化合物としては、具体的には、リチウム含有酸化物、またはリチウム含有リン酸化物が好ましい。リチウム含有酸化物としては、例えば、リチウムジルコニウム酸化物(Li−Zr−O)、リチウムニオブ酸化物(Li−Nb−O)、リチウムチタン酸化物(Li−Ti−O)、リチウムアルミニウム酸化物(Li−Al−O)などが挙げられる。また、リチウム含有リン酸化物としては、例えば、リチウムチタンリン酸化物(Li−Ti−PO)、リチウムジルコニウムリン酸化物(Li−Zr−PO)などが挙げられる。これら被覆層は、正極活物質粒子に対するLi−M−Oの割合が0.1mol%以上2.0mol%以下となるように、正極活物質粒子を被覆することが好ましい。また被覆層の厚みは、1nm以上500nm以下であることが好ましい。被覆層の厚みが上述の範囲に含まれる場合、リチウムイオンの伝導性を低下させることなく、正極活物質粒子と固体電解質との反応をさらに抑制することができる。
また、正極層には、上述した正極粒子、固体電解質および被覆材料に加えて、例えば、導電剤、結着材、フィラー(filler)、分散剤、イオン導電剤等の添加物が適宜配合されていてもよい。
正極層に配合可能な導電剤としては、例えば、黒鉛、カーボンブラック(carbon black)、アセチレンブラック(acetylene black)、ケッチェンブラック(ketjen black)、炭素繊維、金属粉等を挙げることができる。また、正極層に配合可能な結着剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene)、ポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene fluoride)、ポリエチレン(polyethylene)等を挙げることができる。さらに、正極層に配合可能なフィラー、分散剤、イオン導電剤等としては、一般にリチウムイオン二次電池の電極に用いられる公知の材料を用いることができる。
本実施形態に係る全固体電池の負極は、正極活物質粒子に含まれる正極活物質と比較して充放電電位が低く、リチウムとの合金化、またはリチウムの可逆的な吸蔵および放出が可能な負極活物質材料にて構成される。例えば、負極活物質として、金属活物質またはカーボン(carbon)活物質等を挙げることができる。金属活物質としては、例えば、リチウム(Li)、インジウム(In)、アルミニウム(Al)、スズ(Sn)、ケイ素(Si)等の金属やこれらの合金等を挙げることができる。また、カーボン活物質としては、例えば、人造黒鉛、黒鉛炭素繊維、樹脂焼成炭素、熱分解気相成長炭素、コークス(coke)、メソカーボンマイクロビーズ(MCMB)、フルフリルアルコール(furfuryl alcohol)樹脂焼成炭素、ポリアセン(polyacene)、ピッチ(pitch)系炭素繊維、気相成長炭素繊維、天然黒鉛、難黒鉛化性炭素等を挙げることができる。これらの負極活物質は、単独で用いられてもよく、また2種以上を組み合わせて用いられてもよい。
また、負極層には、上述した負極粒子および固体電解質に加えて、例えば、導電剤、結着材、フィラー、分散剤、イオン導電剤等の添加物が適宜配合されていてもよい。
なお、負極層に配合する添加剤としては、上述した正極層に配合される添加剤と同様のものを用いることができる。
本実施形態に係る全固体電池の固体電解質は硫化物固体電解質材料にて形成され、より具体的には、例えば、LiS−P、LiS−P−LiX(Xはハロゲン元素、LiS−P−LiO、LiS−P−LiO−LiI、LiS−SiS、LiS−SiS−LiI、LiS−SiS−LiBr、LiS−SiS−LiCl、LiS−SiS−B−LiI、LiS−SiS−P−LiI、LiS−B、LiS−P−Z(m、nは正の数、ZはGe、ZnまたはGaのいずれか)、LiS−GeS、LiS−SiS−LiPO、LiS−SiS−LiMO(p、qは正の数、MはP、Si、Ge、B、Al、GaまたはInのいずれか)等を挙げることができる。
また、固体電解質では、上記の硫化物固体電解質材料のうち、少なくとも構成元素として硫黄(S)、リン(P)およびリチウム(Li)を含むものを用いることが好ましく、少なくともLiS−Pを含むものを用いることがより好ましい。
ここで、固体電解質を形成する硫化物固体電解質材料としてLiS−Pを含むものを用いる場合、LiSとPとの混合モル比は、例えば、LiS:P=50:50〜90:10の範囲で選択される。
また、固体電解質の形状としては、例えば、真球状、楕円球状等の粒子形状を挙げることができる。また、固体電解質の粒子径は、特に限定されないが、固体電解質の平均粒子径は、0.01μm以上30μm以下であることが好ましく、0.1μm以上20μm以下であることがより好ましい。なお、平均粒子径とは、上述したように、散乱法等によって求められた粒子の粒度分布における個数平均径のことを表す。
本実施形態に係る固体電解質に混合するアルカリ性化合物は、より具体的にはNaCO、LiCO、KCO、NaHCO、LiHCO、KHCO、NaOH、LiOH、KOH、Ca(OH)、Mg(OH)、Mn(OH)、Sr(OH)、Fe(OH)、Fe(OH)、Zn(OH)、Ba(OH)、Cu(OH)、La(OH)、Al(OH)、CuS、LiO、CuOからなる群から選ばれる少なくとも1種の塩基性材料であることが好ましい。また、固体電解質に含まれるLiのモル量に対するアルカリ性化合物に含まれるアルカリ金属のモル量の比(以下、この比をカチオン比という)が1/1000以上1/20以下であることが好ましい。また、アルカリ性化合物の形状としては、特に限定されないが、粒子状の無機化合物粒子を使用してもよいが、固体電解質表面にアルカリ性化合物材料が被覆された被膜状態のものが、より硫化水素抑制効果が認められるため好ましい。
被覆は溶液状態のアルカリ性化合物前駆体、例えば金属アルコキシド(M(OMe)、M(OEt)、M(OPr)等)を表面に被覆し、溶媒除去後に熱処理を行うことで目的の状態を得る。そのため、性能への影響が少なければ前駆体の一部もしくは全部が表面に存在していても構わない。
ここで特許文献7と本実施形態との比較を行う。
特許文献7では、硫化水素の発生を抑制するために硫化物系固体電解質に塩基性物質を添加している(請求項1)が、実施例では特定の塩基性物質を大量添加したもののみに硫化水素の発生抑制効果が見られている。具体的には、実施例1ではNaCOを固体電解質Li11100mgに対し75mg加えており、固体電解質に含まれるLiのモル量に対する塩基性物質に含まれる金属のモル量の比(以下カチオン比という)が1.00である。実施例2ではNaCOを固体電解質Li1150mgに対して75mg加えており、カチオン比は2.00である。実施例3ではCuOを固体電解質75LiS・25Pガラス40mgに対して10mg加えており、カチオン比は0.19である。実施例4ではLiOを固体電解質75LiS・25Pガラス40mgに対して10mg加えており、カチオン比は1.00である。実施例5ではCuSを固体電解質75LiS・25Pガラス40mgに対して10mg加えており、カチオン比は0.19である。この添加量は、本実施形態でのアルカリ性化合物の添加上限のカチオン比1/25=0.04を大幅に超えている。
一般に固体電解質にそれ以外の物質(ここでは塩基性物質)を添加すると、添加量が多いほど全体のイオン伝導度が下がるが、特許文献7では実施例1,2のみイオン伝導度が開示されていて他の例には記載されていない。イオン伝導度は、実施例1では無添加の場合の1/2に、実施例2では1/4になっており、これはアルカリ性化合物の添加によりイオン伝導度が低下していることを示している。
また、図4に比較例1と実施例1,2の硫化水素の発生量の比較データが示されているが、比較例1の測定試料は硫化物系固体電解質のみ100mgから作成されているのに対して、実施例1測定試料は硫化物系固体電解質100mgにNaCOを75mg加えたものから100mgを取り出して作成されているので、含まれている硫化物系固体電解質の量は57mgである。また、実施例2の測定試料は硫化物系固体電解質50mgにNaCOを75mg加えたものから100mgを取り出して作成されているので、含まれている硫化物系固体電解質の量は40mgである。図4では実施例1の硫化水素発生量は比較例1の40%の発生量であるが、元々硫化物系固体電解質の量が57%であるため発生量の抑止効果は非常に小さいものである。また実施例2は比較例1の25%の発生量であるが、元々硫化物系固体電解質の量が40%であるため発生量の抑止効果はやはり非常に小さいものである。
また、比較例3−9は硫化物系固体電解質に塩基性物質を添加しているが図5に示すように硫化水素の抑制効果がなかったり、逆により多くの硫化水素を発生させている。
特許文献7に記載されている固体電解質は、これだけ大量に塩基性物質を添加している(カチオン比で0.19〜2.00)ので硫化水素の発生量が抑制されていると言えるが、このように大量に塩基性物質を添加しなければならない理由は開示されていない。しかしながら、これらの実施例から考えると、塩基性物質を大量に添加しないと、硫化水素の発生を抑制出来ない必然的な理由があると推測される。
さらには、Li−P−S系の2種類の硫化物系固体電解質が特許文献7の実施例で使われているが、構成元素が同じであるにも関わらず塩基性物質の添加効果が異なっており、これら以外の硫化物系固体電解質ではどのような塩基性物質をどれぐらい加えたら硫化水素抑制の効果があるのか、その効果はどの程度か、イオン伝導度の低下抑制はできるのか、が特許文献7の記載からは予想できず、かえって上述のごとき事情より当業者は特許文献7を参照して硫化水素の発生の抑制とイオン伝導度の低下の抑制の両立を検討しようとは思わないものと考えられる。
次に、本実施形態に係る実施例を説明する。
<実施例1>
まず、試薬LiS、P、LiClを目的組成であるLiPSClになるように秤量後、遊星型ボールにて20時間混合を行うことでメカニカルミリング処理を行った。メカニカルミリング処理は、380rpmの回転速度、室温、アルゴン雰囲気内で20時間行った。メカニカルミリング処理により約2gの粉末試料を回収した。
上記メカニカルミリング処理により得られたLiS−P−LiCl系の粉末試料300mgをプレス(圧力400MPa/cm2)することで直径13mm、厚さ約0.8mmのペレットを得た。得られたペレットを金箔で覆い、さらにカーボンルツボに入れた。このカーボンルツボを、石英ガラス管を用いて真空封入を行った後、電気炉を用いて室温から550℃まで0.5℃/分で昇温した後、550℃5時間熱処理を行った後、0.1℃/分で室温に冷却を行うことで固体電解質を得た。
回収された固体電解質を用いてメノウ乳鉢により粉砕を行った後、X線結晶回折を行い、目的となるLiPSCl(Argyrodite)結晶が生成していることを確認した。得られた固体電解質のイオン伝導度の測定は以下の方法により行った。メノウ乳鉢により粉砕を行った固体電解質を、プレス(圧力400MPa/cm2)することでペレットの作製を行った。なおペレットの両面にIn箔(厚さ500μm)を貼り付けることでイオン伝導度測定用ペレットとした。この方法により得られた室温におけるイオン伝導度は2.2×10-3S/cmを示した。
次に、上記の固体電解質に、アルカリ性化合物であるLiOを、添加後の混合物において0.5モル%(0.06重量%、カチオン比0.0017)となるように添加し、メノウ乳鉢を用いて10分間混合を行って実施例1の試料を作製した。得られた試料のイオン伝導度は、2.2×10-3S/cmを示した。
試料から発生する硫化水素ガスの測定は、以下のように行った。上記粉末試料のうち500mgを分取し、1755ccのデシケータ内に置き、硫化水素センサー(iSenLab, TWIN BREASORII)により硫化水素発生量を測定した。測定は、予め温度25℃、露点−40℃に調整された乾燥空気を、80ml/minで流入・排出しながら行った。約5分おきに硫化水素発生量を測定し、硫化水素ガス積算濃度を計算した。結果を図1に示す。
上記試料中のアルカリ性化合物粒子の分散度は下記のように求めた。上記の試料を走査型電子顕微鏡(SEM)観察することにより、固体電解質粒子の表面にアルカリ性化合物粒子が確認される存在位置を座標化した。100個のアルカリ性化合物粒子に対して、最近接するアルカリ性化合物粒子間の距離を求め、これらの値の平均値との差の平方の平均を分散度と定義した。例えば、粒子Aに対して最近接粒子を粒子Bと仮定し、粒子A−B間の距離をDA−Bとおく。以下同様に粒子Cに対する最近接粒子を粒子D、粒子Eに対する最近接粒子を粒子Fとする。そして、DA−B、DC−D、DE−F・・・の平均値をX、アルカリ性化合物粒子数をnとすると、分散度(S)は下記の式で表記することができる。
={(DA−B−X)+(DC−D−X)+(DE−F−X)+・・・}/n
アルカリ性化合物粒子が理想的に分散されている場合、分散度(S)は0となる。分散性が悪いと、Sの値は大きくなる。本実施例では、Sの値は0.0040mmであった。
<実施例2>
実施例2は、アルカリ性化合物であるLiOの添加量だけが実施例1とは異なっている。具体的には、LiPSCl(Argyrodite)結晶に、LiOを、添加後の混合物において2モル%(0.20重量%、カチオン比0.0068)となるように添加し、メノウ乳鉢を用いて10分間混合を行って実施例2の試料を作製した。得られた試料のイオン伝導度は、2.2×10-3S/cmを示した。また実施例1に記載の方法により求めたアルカリ性化合物の最近接粒子間距離の分散度(S)の値は0.0038mmである。硫化水素ガスの測定は、実施例1と同様に行った。結果を図2に示す。
<実施例3>
実施例3は、アルカリ性化合物であるLiOの添加量だけが実施例1とは異なっている。具体的には、LiPSCl(Argyrodite)結晶に、LiOを、添加後の混合物において5モル%(0.58重量%、カチオン比0.018)となるように添加し、メノウ乳鉢を用いて10分間混合を行って実施例3の試料を作製した。得られた試料のイオン伝導度は、2.2×10-3S/cmを示した。また実施例1に記載の方法により求めたアルカリ性化合物の最近接粒子間距離の分散度(S)の値は0.0028mmである。硫化水素ガスの測定は、実施例1と同様に行った。結果を図3に示す。
<実施例4>
実施例4は、アルカリ性化合物の種類を実施例1のLiOからLiCOに変更し、その添加量も実施例1と変更している。具体的には、LiPSCl(Argyrodite)結晶に、LiCOを、添加後の混合物において5モル%(1.4重量%、カチオン比0.018)となるように添加し、メノウ乳鉢を用いて10分間混合を行って実施例4の試料を作製した。得られた試料のイオン伝導度は、2.2×10-3S/cmを示した。また実施例1に記載の方法により求めたアルカリ性化合物の最近接粒子間距離の分散度(S)の値は0.0024mmである。硫化水素ガスの測定は、実施例1と同様に行った。結果を図4に示す。
<実施例5>
実施例5は、アルカリ性化合物であるLiOの添加量だけが実施例1とは異なっている。具体的には、LiPSCl(Argyrodite)結晶に、LiOを、添加後の混合物において10モル%(1.2重量%、カチオン比0.037)となるように添加し、メノウ乳鉢を用いて10分間混合を行って実施例3の試料を作製した。得られた試料のイオン伝導度は、1.8×10-3S/cmを示した。また実施例1に記載の方法により求めたアルカリ性化合物の最近接粒子間距離の分散度(S)の値は0.0026mmである。硫化水素ガスの測定は、実施例1と同様に行った。結果を図5に示す。
<実施例6>
実施例6は、アルカリ性化合物であるLiOと固体電解質との混合方法だけが実施例1とは異なっている。具体的には、LiPSCl(Argyrodite)結晶に、LiOを、添加後の混合物において0.5モル%(0.06重量%、カチオン比0.0017)となるように添加し、スパチュラを用いて10分間混合を行って実施例6の試料を作製した。得られた試料のイオン伝導度は、2.2×10-3S/cmを示した。また実施例1に記載の方法により求めたアルカリ性化合物の最近接粒子間距離の分散度(S)の値は、0.0056mmである。アルカリ性化合物の粒子が硫化物系固体電解質の表面に硫化水素ガスの測定は、実施例1と同様に行った。結果を図6に示す。
<比較例1>
比較例1は、アルカリ性化合物を添加していない点だけが実施例1とは異なっている。具体的には、LiPSCl(Argyrodite)結晶のみの粉末を用いて試料のイオン伝導度を測定したところ、2.2×10-3S/cmであった。硫化水素ガスの測定は、実施例1と同様に行った。結果を図7に示す。
実施例5では、アルカリ性化合物をカチオン比で0.037と比較的多く加えているので、イオン伝導度がやや低下しているが、その低下度合は小さい。イオン伝導度が低下しないようにするためには、カチオン比を3/100以下とすることが好ましい。
<実施例7>
実施例7の試料は実施例3と同じ試料である。すなわち、実施例1で作製したLiPSCl(Argyrodite)結晶に、LiOを、添加後の混合物において5モル%(0.58重量%、カチオン比0.018)となるように添加し、メノウ乳鉢を用いて10分間混合を行って作製したものである。イオン伝導度は実施例3と同じく、2.2×10-3S/cmを示した。
硫化水素ガスの測定は、実施例3とは異なる条件により、以下のように行った。上記の試料500mgを、1755ccのデシケータ内に置き、硫化水素センサー(iSenLab, TWIN BREASORII)により硫化水素発生量を測定した。測定は、温度25℃、湿度100%の湿潤空気を、80ml/minの速度で流入・排出させながら行った。約5分おきに硫化水素発生量を測定し、硫化水素ガス積算濃度を計算した。その結果を図8の黒丸、実線で示す。
<比較例2>
比較例2の試料は比較例1の試料と同じであって、LiPSCl(Argyrodite)結晶のみの粉末である。イオン伝導度は比較例1と同じ、2.2×10-3S/cmである。この試料を用いて、実施例7と同じ方法で硫化水素ガスの測定を行った。その結果を図8の三角、破線で示す。
実施例7、比較例2の硫化水素発生条件は、水分量が非常に多い条件のため、多量の硫化水素が発生している。図8に示すように、センサーの検出限界(上限)が100ppmであるので、実施例7では10分から60分の間、比較例2では3分から90分の間はセンサー上限以上の硫化水素が発生していて両者の比較ができないが、それ以外の領域のデータから、LiOを5モル%加えた実施例7の方が、アルカリ性化合物を添加していない比較例2よりも硫化水素の発生量が明らかに少ないことがわかる。
(実施形態2)
実施形態2に係る全固体電池は、硫化物系固体電解質の表面にアルカリ性化合物を被覆していることが実施形態1に係る全固体電池とは異なっており、それ以外の点は実施形態1と同じである。
<実施例8>
まず,試薬LiS、P、LiIを目的組成である35LiI−65(0.75LiS−0.25P)になるように、LiSを0.319g、Pを0.513g、LiIを0.667g秤量した。それらの試薬を遊星型ボール(ZrOball(φ7mmを7個およびφ1mmを10個))にて20時間混合を行うことでメカニカルミリング処理を行った。メカニカルミリング処理は、380rpmの回転速度、室温、アルゴン雰囲気内で10分混合・5分休止の条件を繰り返し、合計35時間行った。
上記メカニカルミリング処理により得られた35LiI−65(0.75LiS−0.25P)の粉末材料は、粉末X線回折により非晶質状態であることを確認した。この粉末材料(固体電解質)の硫黄含有量は、39.4モル%である。
本実施形態では、アルカリ性化合物の粒子を固体電解質の粒子表面にまぶすのではなく、アルカリ性化合物を固体電解質の粒子表面に被覆させた。具体的には、乾燥xylene400mlにLiOEtのTHF溶液29.3mgを入れて撹拌した。本溶液に35LiI−65(0.75LiS−0.25P)組成の粉末試料を500mg投入し、Ar雰囲気下で48時間撹拌を行った。その後100℃1時間の条件下で溶媒を除去することで、アルカリ性化合物であるLiOを被覆した硫化物系固体電解質の試料を作製した。得られた試料のイオン伝導度は、1.6×10-3S/cmを示した。また、上記の固体電解質に対して、LiOのカチオン比は0.015であった。
得られた試料を用いて、実施例1と同じ方法(ただし、試料の量は1/5である100mg)で硫化水素ガスの発生量を測定した。その結果を図9において黒丸で示す。
<比較例3>
実施例8の35LiI−65(0.75LiS−0.25P)の粉末材料のみを試料として比較例3とし、実施例8と同じ条件で硫化水素ガスの発生量を測定した。その結果を図9において三角で示す。なお、この試料のイオン伝導度は、3.5×10-3S/cmを示した。
実施例8の試料は、比較例3の試料に比べてイオン伝導度がやや劣るが、硫化水素ガスの発生が大きく低下している。つまり、硫化物系固体電解質の粒子表面にアルカリ性化合物の被覆を形成しても、イオン伝導度の低下をある程度抑制しつつ硫化水素ガスの発生を大幅に抑制出来る。
(その他の実施形態)
上述の実施形態は本願発明の例示であって、本願発明はこれらの例に限定されず、これらの例に周知技術や慣用技術、公知技術を組み合わせたり、一部置き換えたりしてもよい。また当業者であれば容易に思いつく改変発明も本願発明に含まれる。
固体電解質の種類も実施例の固体電解質に限定されない。アルカリ性化合物の種類も実施例のアルカリ性化合物に限定されない。アルカリ性化合物に含まれる金属元素は、Liに限定されず、NaやKであってもよい。硫化物系の固体電解質に含まれるハロゲンもCl、Br、Iのいずれであっても構わないし、複数種が含まれる固体電解質であってもよい。

Claims (3)

  1. 正極と、負極と、前記正極および前記負極の間に固体電解質を主成分とする固体電解質層とを備え、
    前記固体電解質は硫化物系固体電解質であり、
    前記固体電解質層では、前記固体電解質にアルカリ性化合物が混合されており、前記アルカリ性化合物及び前記固体電解質は粒子であり、前記アルカリ性化合物の粒子は、前記固体電解質の粒子の表面において分散しており、
    前記固体電解質に含まれるLiのモル量に対する前記アルカリ性化合物に含まれるアルカリ金属のモル量の比が1/1000以上68/10000以下であり、
    前記硫化物系固体電解質はLi PS Clであり、前記アルカリ性化合物はLi O又はLi CO である、全固体電池。
  2. 前記固体電解質層を構成する物質が前記正極にも含有されている、請求項1に記載されている全固体電池。
  3. 最近接粒子間距離の分散度が0.0050mm以下である、請求項1または2に記載されている全固体電池。
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