JP6734666B2 - スピン処理装置 - Google Patents

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本発明の実施形態は、スピン処理装置に関する。
半導体装置や液晶表示装置の製造工程には、ウェーハやガラス板などの基板に回路パターンを形成する成膜プロセスやフォトプロセスがある。これらのプロセスで主に液体を使用するウェットプロセスにおいては、スピン処理装置が用いられ、薬液処理や洗浄処理、乾燥処理などが基板に対して実行される。スピン処理装置は、基板の外周面を把持(クランプ)し、基板中心に直交する軸を回転軸として基板を回転させ、その回転する基板に処理液(例えば薬液や純水など)を供給する。
スピン処理装置は、通常、基板を把持してチャックするチャック機構を備えている。このチャック機構には、基板の外周部を把持するためのクランプピン(チャックピン)が基板の周方向に沿って複数設けられている。さらに、これらのクランプピンを個別に駆動するため、複数のギア(例えば二つのベベルギアや平ギア、ラックギア)が組み合わされ、クランプピンごとにバネが設けられている。各クランプピンは個々のバネ力によって基板の外周に当接して基板を把持する。
特開2008−135750号公報
しかしながら、前述のようなチャック機構においては、ギアの摩耗によってダスト(例えば塵や埃など)が発生するが、ギアの個数が多いため、ダストが多く発生する傾向にある。また、各クランプピンはそれぞれ独立して動作するため、基板を把持したときの各クランプピンの保持力はクランプピンごとのバネ力となる。このため、把持した基板の重心が基板の回転中心からずれていた場合、基板は回転中の遠心力により移動することがある。これは、各クランプピンのバネのつぶし量に差が発生し、その状態でバランスが取られたことを意味する。
通常、基板に発生する遠心力は基板の回転数の二乗に比例することから、把持した基板の重心が基板の回転中心からずれていると、回転中の基板位置は回転数に応じて変動し、さらに、基板位置のズレ量は基板の回転が高回転になるほど大きくなる。基板位置のズレ量が変動することは基板保持力(把持力)の変動にもなるため、基板の回転中に基板振動が発生する原因にもなる。
本発明が解決しようとする課題は、ダストの発生及び回転中の基板の位置ズレを抑えることができるスピン処理装置を提供することである。
本発明の実施形態に係るスピン処理装置は、
基板の外周面把持する少なくとも三個のクランプ部と、
前記各クランプ部により把持された前記基板を平面内で回転させるように前記基板の外周まわりに前記各クランプ部を回転させる回転機構と、
前記基板の回転軸方向に沿って昇降する第1の磁石を有し、前記第1の磁石を前記基板の回転軸方向に沿って上下させる昇降機構と、
前記第1の磁石に対向して反発する第2の磁石を有し、前記第2の磁石の上下方向の運動を横方向の運動に変換する変換機構と、
前記横方向の運動のいずれか一方向の運動に応じて前記各クランプ部を同期させて記基板の外周面から離れる方向に動させ、前記横方向の運動の他方向の運動に応じて各クランプ部を同期させて前記基板の外周面に近づく方向に動させる同期移動機構と、を有し、
前記同期移動機構は、
前記クランプ部ごとに個別に設けられた複数の子歯車と、
前記複数の子歯車に噛み合う親歯車と、
を具備し、
前記変換機構は、
前記親歯車に設けられた回転ローラと、
前記第2の磁石と一体となって前記基板の回転軸に沿って移動する昇降ローラと、
前記昇降ローラが前記第2の磁石の上下方向の運動によって上昇及び下降することに応じて前記回転ローラを前記横方向に移動させる変換アームと、
を具備する。
本発明の実施形態によれば、ダストの発生及び回転中の基板の位置ズレを抑えることができる。
第1の実施形態に係るスピン処理装置の概略構成を示す断面図である。 第1の実施形態に係るチャック機構の概略構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る変換機構及び昇降機構を説明するための図である。 第1の実施形態に係る基板開放状態を説明するための図である。 第1の実施形態に係る基板把持状態を説明するための図である。 第2の実施形態に係るチャック機構の概略構成を示す斜視図である。 第3の実施形態に係るチャック機構の概略構成を示す斜視図である。 第3の実施形態に係るチャック機構の一部を示す斜視図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について図1乃至図5を参照して説明する。
図1に示すように、第1の実施形態に係るスピン処理装置1は、中央に貫通孔2aを有するベース体2と、そのベース体2の上方に回転可能に設けられた回転部3と、その回転部3の駆動源となるモータ4と、回転部3を囲む環状の液受け部5と、各部を制御する制御部6とを備えている。
回転部3は、モータ4からの動力を伝える円筒状の伝動体3aと、各部を覆うカバー3bと、伝動体3aの上端側に固定された回転プレート(回転体)3cとを備えており、さらに、図1及び図2に示すように、基板Wを把持する複数(例えば六個)のクランプ部3dと、各クランプ部3dの下部に個別に設けられた複数(例えば六個)の子歯車3eと、それらに噛み合う親歯車3fと、その親歯車3fに動力を伝える複数の変換機構3gとを備えている。なお、各子歯車3eや親歯車3fはクランプ部3dを同期させて回転させる同期移動機構として機能する。
図1に戻り、モータ4は、筒状の固定子4aと、この固定子4a内に回転可能に挿入された筒状の回転子4bにより構成されている。固定子4aはベース体2の下面に取り付けられており、回転子4bの上端側はベース体2の貫通孔2a内に位置している。このモータ4は伝動体3aを介して回転プレート3cを回転させる駆動源となる。モータ4は制御部6に電気的に接続されており、制御部6の制御に応じて駆動する。なお、モータ4は回転部3を回転させる回転機構として機能する。
液受け部5は、基板Wから飛散した処理液や流れ落ちた処理液を受け取る環状の可動液受け部5a及び環状の固定液受け部5bにより構成されており、回転部3を囲むように設けられている。可動液受け部5aは、例えばシリンダなどの昇降機構(図示せず)により上下方向に移動することが可能に構成されている。固定液受け部5bはベース体2の上面に固定されており、固定液受け部5bの底面には処理液(例えば、薬液や純水など)を回収する配管5cが接続されている。
制御部6は、各部を集中的に制御するマイクロコンピュータと、基板処理に関する処理情報や各種プログラムなどを記憶する記憶部(いずれも図示せず)とを備えている。この制御部6は、各クランプ部3dにより把持された基板Wを平面内で回転させ、基板Wに処理液を供給して基板Wを処理するよう、処理情報や各種プログラムに基づいて各部を制御する。
伝動体3aは、その中心軸がモータ4の回転軸に一致するようにモータ4の回転子4bの上端に固定されている。このため、伝動体3aはモータ4の駆動によって回転することになり、伝動体3a及びモータ4の回転中心軸が基板回転軸A1となる。
伝動体3a及び回転子4bは中空軸であり、これら伝動体3a及び回転子4bの内部空間には、非回転の保持筒11が設けられている。この保持筒11の上部には、ノズルヘッド12が設けられており、このノズルヘッド12には、各クランプ部3dにより把持された基板Wの裏面(図1中の下面)に向けて処理液(例えば、薬液や純水など)を吐出するノズル12aが形成されている。このノズル12aには、処理液が流れる供給配管13が接続されている。なお、基板Wの表面(図1中の上面)に処理液を供給するノズル(図示せず)も回転部3の上方に設けられている。
カバー3bは、下面開口のケース状に形成されており、伝動体3aの回転と共に回転する部品を覆って乱流の発生を防止する。このカバー3bには、ノズルヘッド12のノズル12aから吐出された処理液を上部に通過させるための開口部14と、クランプ部3d用の複数(例えば六個)の貫通孔15が形成されている。
回転プレート3cは、各クランプ部3dを個別に保持する複数の支持筒部16を有しており、伝動体3aの外周面に固定されて一体となっており、伝動体3aと共に回転する。このため、回転プレート3cが保持する各クランプ部3dも伝動体3aの回転中心軸、すなわち基板回転軸A1を中心として回転することになる。なお、各支持筒部16は、円板状の回転プレート3cの外周側で基板回転軸A1を中心する円周上に所定間隔、例えば等間隔で設けられている。
クランプ部3dは、図1及び図2に示すように、基板Wに接触するクランプピン21と、そのクランプピン21を保持して回転する回転板22と、その回転板22を保持して回転するピン回転体23とを備えている。クランプピン21は逆テーパ状に形成されており、ピン回転体23の回転中心軸、すなわちピン回転軸A2から一定距離偏心させて回転板22上に固定されている。このクランプピン21は、ピン回転体23の回転に応じてピン回転軸A2に対し偏心して回転することになる。ピン回転体23は、回転プレート3cが備える支持筒部16によって回転することが可能に保持されている。このピン回転体23の下端には子歯車3eが固定されており、基板回転軸A1を回転軸とする親歯車3fにかみ合っている。この親歯車3fは、伝動体3aに固定された軸受24に設けられ、伝動体3aの軸まわりに回転することが可能になっている。
これにより、親歯車3fが基板回転軸A1まわりに回転すると、その親歯車3fにかみ合う各子歯車3eが回転し、クランプ部3dごとのピン回転体23が全て同期してピン回転軸A2まわりに回転する。親歯車3fが基板Wを把持する把持方向(クランプ方向)に回転した場合には、各クランプ部3dの個々のクランプピン21が全て同期して偏心回転し、基板Wの外周面(端面)に当接して、基板Wの中心を基板回転軸A1上にセンタリングしつつ基板Wを把持する。一方、親歯車3fが把持方向の逆方向である開放方向に回転した場合には、各クランプ部3dの個々のクランプピン21が前述と逆方向に全て同期して回転し、基板Wの外周面から離れ、把持状態の基板Wを開放する。このように各クランプ部3dを動作させることで、基板Wの中心を基板回転軸A1上に位置付けるセンタリングを行って基板Wを把持するチャック機構が実現されている。
基板Wの把持及び開放は親歯車3fを回転させることで行われているが、親歯車3fと回転プレート3cとの間には、複数(例えば二本)のクランプバネ25が接続され、親歯車3fは前述の把持方向に各クランプバネ25により付勢されている。これにより、親歯車3fと噛み合っている各子歯車3e及び各クランプピン21は基板Wを把持する方向に均一に付勢されている。各クランプバネ25は、バランスを取ることで回転部3の安定回転を実現するため、基板回転軸A1を中心として対向する位置に設けられている。これらのクランプバネ25は付勢力を発生させる付勢機構として機能する。また、各クランプピン21を開放するときには、外部からの力により親歯車3fを回転させることで開放を行う。この外力を発生させる機構が各変換機構3g及び昇降機構3hである。
各変換機構3gは、回転部3の安定回転を実現するため、基板回転軸A1を中心として対向する位置に設けられており、昇降機構3hは各変換機構3gの下方に設けられている。各変換機構3gは同じ構造であるため、一つの変換機構3gについてのみ説明する。なお、変換機構3gの個数は特に限定されるものでなく、一つでも良いが、より安定な回転を実現するためには、前述のように基板回転軸A1を中心として複数の変換機構3gを互いに対向させて設けることが望ましい。
図3に示すように、変換機構3gは、L字形状の変換アーム(変換部)31、固定ローラ32、回転ローラ33、昇降ローラ34、回転リングマグネット35などを備えている。また、昇降機構3hは、固定リングマグネット36、昇降シリンダ(昇降部)37などを備えている。なお、固定リングマグネット36が第1の磁石として機能し、回転リングマグネット35が第2の磁石として機能する。
変換アーム31は、固定ローラ32に固定されており、固定ローラ32の回転に応じて回転するように形成されている。この変換アーム31は、回転ローラ33を挟み込む第1の挟み部31aと、昇降ローラ34を挟み込む第2の挟み部31bを有している。これらの挟み部31a又は31bは、例えば直方体形状の二本の部材により構成されており、その部材の平面が回転ローラ33や昇降ローラ34と接触する。このとき、変換アーム31と各ローラ33及び34との接触領域は多数のギアを用いる場合に比べて狭くなるため、ダストの発生を抑えることが可能となる。このような変換アーム31は、回転ローラ33及び昇降ローラ34を関連付け、固定ローラ32の回転軸を中心に回転して揺動する。図3に示すように正面から変換アーム31を見たとき、変換アーム31の揺動動作によって、回転ローラ33は図3の正面から見て基板回転軸A1に交わる横方向に移動し、また、昇降ローラ34は図3の正面から見て基板回転軸A1に平行な上下方向に移動する。なお、横方向とは、基板回転軸A1にほぼ直交する方向、例えば水平方向である。
固定ローラ32の回転軸は、伝動体3aの外周面に設けられたローラ固定部32a(図1参照)に固定されており、基板Wの回転軸部材となる伝動体3aと一体で回転する。回転ローラ33の回転軸は、親歯車3fの下面に設けられたローラ固定部33a(図1参照)に固定されており、親歯車3fと一体で基板回転軸A1まわりに移動する。回転ローラ33は変換アーム31に接触しており、固定ローラ32の移動に応じて変換アーム31は回転揺動することになる。昇降ローラ34の回転軸は、回転リングマグネット35に固定されたローラ固定部34a(図1参照)に固定されており、昇降ローラ34はローラ固定部34aを介して回転リングマグネット35と一体で基板回転軸A1に沿って移動する。
回転リングマグネット35は、ローラ固定部32aに基板回転軸A1と平行に固定された複数の回転リング昇降軸35a(図1及び図2参照)に沿って移動するように設けられ、伝動体3aと一緒に回転するように構成されている。この回転リングマグネット35は、基板回転軸A1を中心とするリング状に形成されている。また、リング状の固定リングマグネット36は、回転リングマグネット35に対向するようにその下方に設置されている。これら二つのリングマグネット35及び36は、基板回転軸A1まわりに相対角度が変化しても常に磁極が反発するように設置されている。より具体的には、図1において、リングマグネット35と36に黒塗りで示した部分が、それぞれのマグネットリング35と36に設けられたマグネットを示す。いずれのマグネットも、基板回転軸A1を中心とするリング状のものが、互いに対向するように設置される。固定リングマグネット36は、ベース体2に基板回転軸A1と平行に固定された複数の固定リング昇降軸36aに沿って移動する。この固定リングマグネット36は、連結部材37aにより連結された昇降シリンダ(例えばエアシリンダ又は油圧シリンダ)37によって上下方向に移動するように構成されている。昇降シリンダ37はベース体2に固定され、制御部6に電気的に接続されており(図1参照)、制御部6の制御に応じて駆動する。
このような構成により、二つのリングマグネット35及び36は、近接するほど反発力が強くなり接触することはなく、昇降シリンダ37の軸が上昇すると、各リングマグネット35及び36の反発力によって基板Wのクランプが開放される。また、昇降シリンダ37の軸が下降すると、二つのリングマグネット35及び36は同時に下降し、各クランプピン21が基板Wを把持すると、回転リングマグネット35の下降が停止し、固定リングマグネット36との隙間が拡大する。基板Wは各クランプバネ25の保持力により把持された状態で安定する。固定リングマグネット36はさらに下降し、昇降シリンダ37の軸が止まると所定の高さで停止する。
前述の変換機構3gは、変換アーム31が固定ローラ32を軸として回転する揺動動作によって、回転リングマグネット35が基板回転軸A1に平行に移動する上下方向の運動を回転ローラ33が横方向に移動する運動(左右運動)に変換する機構である。これにより、回転リングマグネット35の上下方向の運動が変換機構3gを介して回転ローラ33の横方向の運動に変換され、その回転ローラ33につながる親歯車3fが基板回転軸A1まわりに回転することになる。全てのクランプピン21は、一つの親歯車3fにかみ合う子歯車3eにより同期して回転し、均一な押圧力(当接力)によって基板Wを把持するため、基板Wの中心が基板回転軸A1上にセンタリングされて把持される。このとき、子歯車3eが同期して回転するため、各クランプピン21が同期せずに個別に動作する機構のように、各クランプピン21の押圧力の違いによって基板Wの位置がずれることが抑えられる。
前述の変換機構3gの変換動作について図4及び図5を参照して詳しく説明する。図4は昇降シリンダ37の軸を上昇させて基板Wのクランプを開放した状態であり、図5は昇降シリンダ37の軸を下降させて各クランプピン21が基板Wを把持した状態である。
図4に示すように、昇降シリンダ37の軸が矢印a1の方向に上昇すると、固定リングマグネット36が基板回転軸A1に沿って上昇する。そして、固定リングマグネット36に反発する回転リングマグネット35が基板回転軸A1に沿って上昇し、回転リングマグネット35につながる昇降ローラ34も基板回転軸A1に沿って上昇する。これに応じて変換アーム31が固定ローラ32を軸として矢印b1の方向に回転すると、回転ローラ33が変換アーム31の揺動動作によって各クランプバネ25の付勢力に逆らって矢印c1の方向に移動する。この回転ローラ33とつながる親歯車3fが回転すると、親歯車3fにかみ合う全ての子歯車3eが回転し、全てのクランプピン21が同期して基板Wの端面から離れ、基板Wの把持が開放される。
図5に示すように、昇降シリンダ37の軸が矢印a2の方向に下降すると、固定リングマグネット36が基板回転軸A1に沿って下降する。そして、回転リングマグネット35が基板回転軸A1に沿って下降し、回転リングマグネット35につながる昇降ローラ34も基板回転軸A1に沿って下降する。これに応じて変換アーム31が固定ローラ32を軸として矢印b2の方向に回転すると、回転ローラ33が変換アーム31の揺動動作に応じ各クランプバネ25の付勢力によって矢印c2の方向に移動する。この回転ローラ33とつながる親歯車3fが回転すると、親歯車3fにかみ合う全ての子歯車3eが回転し、全てのクランプピン21は同期して基板Wの端面に接触し、基板Wの中心を基板回転軸A1にセンタリングしつつ基板Wを把持する。
前述の図4(基板Wを把持している状態から基板Wの把持を開放している状態へ移行する)及び図5(基板Wの把持を開放している状態から基板Wを把持している状態へ移行する)において、回転リングマグネット35の高さ位置が異なっているため、その回転リングマグネット35の高さ位置から基板Wを把持しているか否かを確認することが可能となる。このため、チャック高さリング板38が回転リングマグネット35と連動するように回転リングマグネット35の上面に設置されており、さらに、チャック高さリング板38の高さ位置を検出するチャックセンサ(高さ位置検出部)39が設けられている。このチャックセンサ39によりチャック高さリング板38の高さ位置を測定し、チャック高さリング板38の高さ位置に基づいて、各クランプピン21が基板Wを正常に把持したか否かを制御部6により判断する。したがって、制御部6は判断部として機能する。
各クランプピン21により基板Wを把持した状態では(図5参照)、回転リングマグネット35の高さ位置は所定高さになるため、基板Wの回転中も、チャック高さリング板38の高さ位置をチャックセンサ39で監視することによって、基板Wの把持が正しく行われているか否かを確認することができる。また、基板Wの有無を確認することも可能である。なお、回転リングマグネット35の高さ位置に応じて各部を制御することも可能であり、例えば、基板Wの回転速度を上げ下げしたり、回転リングマグネット35の昇降によって基板Wを把持する把持力を増減したりする。
このようなスピン処理装置1において、一対の変換機構3gと昇降機構3hとの運動伝達は二つのリングマグネット35及び36を介して行われる。これにより、マグネットの反発力で各クランプピン21による把持動作及び開放動作(開閉動作)を行うため、接触して動作する部分が少なくなる。これにより、ダストによる基板Wへの悪影響を抑えることができる。
また、各クランプピン21を一定速度で基板Wの把持方向及び開放方向のどちらにも同期させて同じ量回転させることが可能である。このため、各クランプピン21の回転を均一にして、基板Wの中心を基板回転軸A1上に合わせる正確なセンタリングを行うことができる。さらに、各クランプピン21がそれぞれ独立して動作することはなく、基板Wを把持したときの各クランプピン21の保持力は各クランプバネ25による一定のバネ力となる。このため、把持した基板Wの重心が基板Wの回転中心からずれていた場合でも、基板Wが回転中の遠心力によって移動することを抑えることが可能である。これは、各クランプピン21の保持力が絶えず一定であり、前述の重心ずれが生じていても、基板Wの回転中に各クランプピン21による基板保持バランスが乱れることがないためである。
例えば、基板Wが回転中の遠心力によってあるクランプピン21に力を加え、そのクランプピン21が偏心回転しようとしても、力が加わったクランプピン21に連動して他の全てのクランプピン21も同じ方向に同じ量偏心回転するため、力が加わったクランプピン21が偏心回転するための力は、全てのクランプピン21を付勢力に抗して移動させ基板Wの把持を開放させる力と同じ力となる。したがって、力が加わったクランプピン21は偏心回転できず、また、基板Wを把持する各クランプピン21の基板保持力は絶えず一定となることから、基板Wの位置が回転数により移動することやそのズレ量が高回転ほど大きくなることを抑えることができる。また、ズレ量が変動すること、すなわち基板保持力の変動による回転処理中の基板Wの振動を抑制することができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、一対の変換機構3gと昇降機構3hとの運動伝達は二つのリングマグネット35及び36を介して行われるため、接触して動作する部分が少なくなり、ダストの発生を抑えることができる。また、全てのクランプピン21は把持方向及び開放方向のどちらにも同期して一定速度で同じ量移動することが可能であり、各クランプピン21における基板Wに対する押圧力(当接力)を均一にすることができる。このため、基板Wの中心を基板回転軸A1上に合わせつつ把持し、正確なセンタリングを行うことが可能となり、さらに、把持した基板Wの重心が基板Wの回転中心からずれている場合でも、各クランプピン21の基板保持力が絶えず一定であるため、基板Wが回転中の遠心力によって移動することを抑制し、回転中の基板Wの位置ズレを抑えることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について図6を参照して説明する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点について説明し、その他の説明は省略する。相違点は、三つのクランプ部3dを一組とし、その組ごとに一対の変換機構3g及び昇降機構3hを設ける点である。
図6に示すように、第2の実施形態において、各クランプ部3dは基板Wの周方向に沿って一個置きに並ぶ三個が一組とされ、一対の変換機構3g及び昇降機構3hは組ごとに設けられている。これにより、各クランプ部3dは組ごとに独立して駆動することが可能になっているため、基板Wの回転中も組ごとにクランプピン21を開閉することができる。なお、開とはクランプピン21が基板Wの把持を開放する方向に移動することを示し、閉とはクランプピン21が基板Wを把持する方向に移動することを示す。
基板Wの回転中に組ごとに三本のクランプピン21を交互に開閉することで、基板Wの持ち替え動作が可能になる。また、基板Wを高速に回転させる動作中でも、マグネットの反発力で開閉動作を行うため、高速で接触して動作する部分が少なく、ダストによる基板Wへの影響を最小限に抑えることができる。基板Wの持ち替え時にも基板Wが回転中の遠心力により移動することが無いので、基板Wの回転中でも振動が無く持ち替え作業を行うことができる。このように基板Wの回転中あるいは停止中を問わず、各クランプピン21を開閉することが可能である。
持ち替え作業では、基板Wの回転中などにおいて、クランプピン21の半数を把持から開放、また、開放から把持と交互に変更する。この基板Wの回転中でも必ず一定の把持力で基板Wを把持することができる。また、一方の組のクランプピン21で基板Wを把持し、他方の組のクランプピン21を開放することによって、クランプピン21と基板Wとの接触部分に処理液を回り込ませ、基板Wの処理残りの発生を防止することができる。
また、チャックセンサ39により検出された回転リングマグネット35の高さ位置に基づき、基板Wが正しく把持されたことを制御部6により確認することができた場合に限り、一組のクランプピン21を開放する動作を許可することも可能である。この場合には、把持力不足による基板Wのズレなどのトラブル発生、すなわち基板Wのクランプが不十分である状態で処理を実行して発生する不具合を防止することができる。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、前述の第1の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。さらに、前述の持ち替え作業を行うことによって、クランプピン21と基板Wとの接触部分に処理液を回り込ませ、基板Wの処理残りの発生を防止することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について図7及び図8を参照して説明する。なお、第3の実施形態では、第1の実施形態との相違点について説明し、その他の説明は省略する。第1及び第2の実施形態では、クランプピン21を同期させて基板Wを把持し、同期させて基板Wの把持を開放するチャック機構として遊星歯車機構を用いているが、第3の実施形態では、他方式のチャック機構として同期リング機構及び伸縮クランプ機構を用いている。
図7に示すように、第3の実施形態において、各クランプピン21は基板回転軸A1まわりに一個置きに並ぶ三個が一組とされ、組ごとに独立して駆動することが可能になっている。第1の同期リング51及び第2の同期リング52は、基板回転軸A1を軸として回転することが可能に設けられており、組ごとに各クランプピン21を同期させる。なお、第1の同期リング51は第2の同期リング52の下方に配置されている。
第1の同期ピン53は、同期して移動するクランプピン21の本数分(図7では三本分)第1の同期リング51の上面に基板回転軸A1まわりに等間隔で設置されている。第2の同期ピン54も同様に、同期して移動するクランプピン21の本数分(図7では三本分)第2の同期リング52の上面に基板回転軸A1まわりに等間隔で設置されている。これら第1の同期ピン53及び第2の同期ピン54は基板回転軸A1と平行になっている。
なお、第1の同期リング51の回転を妨げないように、第2の同期リング52には第1の同期ピン53が挿入される貫通孔52a(図8参照)が第1の同期ピン53の個数分形成されている。貫通孔52aは、第1の同期リング51が回転しても、第1の同期リング51上の第1の同期ピン53が貫通孔52aに当たることがないように形成されている。
図8は、伸縮クランプ機構3iの詳細説明のため、一つの伸縮クランプ機構3iについて示しているが、実際には、図7に示すように、この伸縮クランプ機構3iが基板回転軸A1まわりに複数個等間隔に設置されている。
図8に示すように、第1の同期ピン53は、L字形状の同期アーム55に滑りブロック53aを介して回転とスライド可能に設置されている。同期アーム55は、固定ローラ56に固定されており、固定ローラ56の回転に応じて回転するように形成されている。固定ローラ56の回転軸は固定ブロック57に固定されている。固定ブロック57は、基板回転軸A1を軸として回転する伝動体3aまたはローラ固定部32a(いずれも図1参照)に固定されている。
同期アーム55には、回転による遠心力によって同期アーム55が固定ローラ56を回転軸として回転することを抑止する錘(おもり)55aが設けられている。さらに、同期アーム55の形状が、回転による遠心力によって同期アーム55が固定ローラ56を回転軸として回転することを抑止する形状にも形成されている。なお、錘55aの取り付け位置は、特に限定されるものではなく、回転による遠心力によって同期アーム55が固定ローラ56を回転軸として回転することを抑止することが可能な位置であれば良い。
固定ブロック57には、基板回転軸A1に対し直交するように配置されたスライド軸58がスライド移動することが可能に、かつスライド軸58まわりの回転が規制されて設置されている。このスライド軸58と固定ブロック57との間には、クランプバネ59がスライド軸58を基板回転軸A1側に一定の保持力で押し付ける状態で組み立てられている。スライド軸58の先端には、クランプ軸60、その先端部にクランプピン21が固定されている。スライド軸58がクランプバネ59の付勢力により固定ブロック57に押し付けられているため、クランプピン21も常に基板回転軸A1に直交する方向に位置決めされている。
スライド軸58には、二本のリンクピンとして、同期伸縮ピン61及び伸縮回転ピン62が固定されている。同期伸縮ピン61は、同期アーム55に滑りブロック61aを介して接続されている。伸縮回転ピン62は、基板回転軸A1と直交する方向(水平方向)にのびるピンである。同期伸縮ピン61は、スライド軸58の移動により同期アーム55を回転させて、第1の同期ピン53の動きにより第1の同期リング51を基板回転軸A1まわりに回転させる。伸縮回転ピン62は、もう一つのL字形状の伸縮アーム63に滑りブロック62aを介して接続されている。
伸縮アーム63は、固定ローラ64に固定されており、固定ローラ64の回転に応じて回転するように形成されている。固定ローラ64の回転軸は、基板回転軸A1と直交する方向に平行にされて固定ブロック57に固定されている。伸縮アーム63には、別の軸である昇降ピン65が伸縮回転ピン62及び固定ローラ64と平行に、滑りブロック65aを介して回転とスライド可能に接続されている。昇降ピン65は、第1の実施形態に係る回転リングマグネット35に一体として接続されている。
これにより、回転リングマグネット35が基板回転軸A1に沿って上方向に移動すると、昇降ピン65の移動により伸縮アーム63が固定ローラ64を軸として回転し、スライド軸58に固定されている伸縮回転ピン62がクランプバネ59のバネ力に逆らってスライド移動する。そして、クランプピン21が基板回転軸A1から離れる方向に移動する。このとき、同期伸縮ピン61もスライド軸58と一体に移動するため、同期アーム55が固定ローラ56を軸として回転し、第1の同期ピン53がスライド移動する。これに応じて、第1の同期リング51が基板回転軸A1まわりに回転する。
図7に戻り、前述の伸縮クランプ機構3iは基板回転軸A1まわりに六個配置されている。このチャック機構では、二つの同期リング51及び52が設置されており、伸縮クランプ機構3iが基板回転軸A1まわりに一個おきに組にされて六個設けられている。つまり、伸縮クランプ機構3iは三個で一組となる。さらに、第1の回転リングマグネット35に加え、第2の回転リングマグネット35Aが設けられている。回転リングマグネット35又は35Aを基板回転軸A1に平行に上昇させると、三個の伸縮クランプ機構3iのクランプピン21が基板回転軸A1から離れるように移動する。この動作は、同期リング51又は52により同期した動作になるため、同じ速度での移動となる。
回転リングマグネット35又は35Aを元の位置に戻すと、三個の伸縮クランプ機構3iのクランプバネ59により三本のクランプピン21が基板回転軸A1に近づく。この移動も同期リング51又は52により同期した動作になる。これにより、基板Wを把持するとき、基板Wをセンタリングして位置決めしつつ把持することが可能になる。また、各伸縮クランプ機構3iが組ごとに独立して駆動するため、基板Wの持ち替え動作が可能である。なお、回転リングマグネット35及び35Aごとに第1の実施形態に係る昇降機構3h(図1参照)が設けられており、回転リングマグネット35及び35Aは個別に基板回転軸A1に沿って上下方向に移動することが可能である。
このような構成を採用することによって、回転軸周辺にチャック機構だけを設け、チャック機構を構成する各伸縮クランプ機構3iの周辺に他の機構を存在させていないため、遠心力の影響を低減することができる。つまり、前述の構成は、高速回転する時にさらに有効であり、特に基板Wが大きくなっても、スライド軸58の長さが水平方向に長くなるだけで、回転軸周辺のチャック機構自体の大きさは変化しないので、遠心力の影響を受けにくい。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、前述の第1の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。さらに、前述の持ち替え作業を行うことによって、クランプピン21と基板Wとの接触部分に処理液を回り込ませ、基板Wの処理残りの発生を防止することができる。
(他の実施形態)
前述の第1乃至第3の実施形態においては、基板Wとして、円形のウェーハのような円板状の基板に対して処理を行っているが、基板Wの形状は限定されるものではなく、例えば、基板Wとして、液晶パネルのような矩形板状のガラス基板に対して処理を行っても良い。この場合にも、少なくとも三本のクランプピン21が必要であるが、基板Wの把持の安定性向上のためには、四本のクランプピン21を設けることが好ましい。また、四本のクランプピン21を二組設けた場合には、前述の第2又は第3の実施形態と同様に、処理中に組ごとに交互に基板Wを把持することも可能である。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 スピン処理装置
6 制御部
3e 子歯車
3f 親歯車
3g 変換機構
3h 昇降機構
21 クランプピン
35 回転リングマグネット
36 固定リングマグネット
39 チャックセンサ
W 基板

Claims (9)

  1. 基板の外周面を把持する少なくとも三個のクランプ部と、
    前記各クランプ部により把持された前記基板を平面内で回転させるように前記基板の外周まわりに前記各クランプ部を回転させる回転機構と、
    前記基板の回転軸方向に沿って昇降する第1の磁石を有し、前記第1の磁石を前記基板の回転軸方向に沿って上下させる昇降機構と、
    前記第1の磁石に対向して反発する第2の磁石を有し、前記第2の磁石の上下方向の運動を横方向の運動に変換する変換機構と、
    前記横方向の運動のいずれか一方向の運動に応じて前記各クランプ部を同期させて前記基板の外周面から離れる方向に移動させ、前記横方向の運動の他方向の運動に応じて前記各クランプ部を同期させて前記基板の外周面に近づく方向に移動させる同期移動機構と、を有し、
    前記同期移動機構は、
    前記クランプ部ごとに個別に設けられた複数の子歯車と、
    前記複数の子歯車に噛み合う親歯車と、
    を具備し、
    前記変換機構は、
    前記親歯車に設けられた回転ローラと、
    前記第2の磁石と一体となって前記基板の回転軸に沿って移動する昇降ローラと、
    前記昇降ローラが前記第2の磁石の上下方向の運動によって上昇及び下降することに応じて前記回転ローラを前記横方向に移動させる変換アームと、
    を具備することを特徴とするスピン処理装置。
  2. 前記各クランプ部は、個別にクランプピンを有しており、
    前記同期移動機構は、少なくとも前記基板の回転中、前記各クランプ部に設けられたクランプピンが前記基板に当接する個々の当接力を等しくするように前記各クランプピンを同期させて移動させることを特徴とする請求項1に記載のスピン処理装置。
  3. 前記各クランプ部は、個別にクランプピンを有しており、
    前記各クランプピンは、それぞれ、前記基板の回転軸に平行なピン回転軸から偏心して回転することが可能になるように設けられており、前記基板の外周面から離れる方向及び前記基板の外周面に近づく方向に同期して回転することを特徴とする請求項1に記載のスピン処理装置。
  4. 前記第2の磁石の高さ位置を検出する位置検出部と、
    前記位置検出部により検出された前記高さ位置から前記各クランプ部が前記基板を正常に把持しているか否かを判断する判断部と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスピン処理装置。
  5. 前記各クランプ部は、前記基板の回転軸まわりに一つ置きに並ぶ三つを一組として六つ設けられており、
    前記昇降機構、前記変換機構及び前記同期移動機構は、前記各クランプ部の組ごとに設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスピン処理装置。
  6. 基板の外周面を把持する少なくとも三個のクランプ部と、
    前記各クランプ部により把持された前記基板を平面内で回転させるように前記基板の外周まわりに前記各クランプ部を回転させる回転機構と、
    前記基板の回転軸方向に沿って昇降する第1の磁石を有し、前記第1の磁石を前記基板の回転軸方向に沿って上下させる昇降機構と、
    前記第1の磁石に対向して反発する第2の磁石を有し、前記第2の磁石の上下方向の運動を横方向の運動に変換する変換機構と、
    前記横方向の運動のいずれか一方向の運動に応じて前記各クランプ部を同期させて前記基板の外周面から離れる方向に移動させ、前記横方向の運動の他方向の運動に応じて前記各クランプ部を同期させて前記基板の外周面に近づく方向に移動させる同期移動機構と、を有し、
    前記同期移動機構は、
    前記基板の回転軸を軸として回転する同期リングと、
    前記同期リングに前記クランプ部ごとに個別に設けられた複数の同期ピンと、
    前記クランプ部ごとに設けられ、前記基板の外周面から離れる方向及び前記基板の外周面に近づく方向に移動する複数のスライド軸と、
    前記複数のスライド軸に個別に設けられた複数の同期伸縮ピンと、
    前記複数のスライド軸ごとに設けられ、前記同期伸縮ピンが前記スライド軸の移動によって移動することに応じて前記同期ピンを揺動させる複数の同期アームと、
    を具備し、
    前記変換機構は、
    前記複数のスライド軸に個別に設けられた複数の伸縮回転ピンと、
    前記複数のスライド軸ごとに前記第2の磁石に設けられた複数の昇降ピンと、
    前記複数のスライド軸ごとに設けられ、前記昇降ピンが前記第2の磁石の上下方向の運動によって上昇及び下降することに応じて前記伸縮回転ピンを揺動させる複数の伸縮アームと、
    を具備することを特徴とするスピン処理装置。
  7. 前記各クラン部は、個別にクランピンを有しており、
    前記同期移動機構は、少なくとも前記基板の回転中、前記各クランプ部に設けられたクランプピンが前記基板に当接する個々の当接力を等しくするように前記各クランプピンを同期させて移動させることを特徴とする請求項6に記載のスピン処理装置。
  8. 前記各クランプ部は、それぞれ、前記基板の回転半径方向に沿って移動することが可能になるように設けられており、前記基板の外周面から離れる方向及び前記基板の外周面に近づく方向に同期して移動することを特徴とする請求項6に記載のスピン処理装置。
  9. 前記各クランプ部は、前記基板の回転軸まわりに一つ置きに並ぶ三つを一組として六つ設けられており、
    前記昇降機構、前記変換機構及び前記同期移動機構は、前記各クランプ部の組ごとに設けられていることを特徴とする請求項6に記載のスピン処理装置。
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