JP6733742B2 - ワイヤーハーネス用撚り線およびワイヤーハーネス - Google Patents

ワイヤーハーネス用撚り線およびワイヤーハーネス Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤーハーネス用撚り線およびワイヤーハーネスに関するものである。
本出願は、2016年11月16日出願の日本出願第2016−222989号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
自動車などの機械装置内において電力の供給や通信などを可能とするため、ワイヤーハーネスが用いられる。ワイヤーハーネスは、たとえば導電体である銅からなる導線部の端部にコネクタが配置された構造を有する。
ワイヤーハーネスの導線部には、電気抵抗が小さいだけでなく、耐久性を確保することが可能な強度も求められる。導線部を構成する材料として銅または銅合金を採用することにより、電気抵抗が小さい導線部が得られる。しかし、導線部に十分な強度を付与するためには、銅または銅合金からなる導線部の太さをある程度大きくする必要がある。その結果、銅の使用量が増大する。これに対し、ステンレス鋼からなる第1素線と、銅または銅合金からなる第2素線とを撚り合わせたワイヤーハーネス用撚り線が提案されている(たとえば、特許文献1および2参照)。これにより、銅の使用量を削減しつつ、強度と導電性とを両立したワイヤーハーネス用撚り線を得ることができる。
特開2004−281241号公報 国際公開第2005/024851号
本発明に従ったワイヤーハーネス用撚り線は、第1素線と、第1素線に撚り合わされ、銅(Cu)または銅合金からなる第2素線と、を備える。第1素線は、ステンレス鋼からなる芯部と、芯部を覆い、銅または銅合金からなる被覆層と、を含む。
図1は、実施の形態1におけるワイヤーハーネス用撚り線の長手方向に垂直な断面を示す概略断面図である。 図2は、芯部と被覆層との界面付近の構造を示す概略断面図である。 図3は、実施の形態2におけるワイヤーハーネス用撚り線の長手方向に垂直な断面を示す概略断面図である。 図4は、実施の形態3におけるワイヤーハーネス用撚り線の長手方向に垂直な断面を示す概略断面図である。 図5は、実施の形態4におけるワイヤーハーネス用撚り線の長手方向に垂直な断面を示す概略断面図である。 図6は、ワイヤーハーネス用撚り線およびワイヤーハーネスの製造方法の概略を示すフローチャートである。 図7は、ワイヤーハーネス用撚り線およびワイヤーハーネスの製造方法を説明するための概略断面図である。 図8は、ワイヤーハーネス用撚り線およびワイヤーハーネスの製造方法を説明するための概略図である。 図9は、ワイヤーハーネス用撚り線およびワイヤーハーネスの製造方法を説明するための概略図である。 図10は、図9の線分X−Xに沿う概略断面図である。
[本開示が解決しようとする課題]
ワイヤーハーネスの製造においては、一の導線部と他の導線部とが接合され(スプライスジョイント方式)、分岐が形成される場合がある。導線部同士の接合は、たとえば超音波溶接により実施することができる。しかし、上記特許文献1および2に記載のワイヤーハーネス用撚り線を導線部として採用した場合、超音波溶接による接合が難しいという問題がある。
そこで、銅の使用量を削減しつつ、強度と導電性とを両立するとともに、超音波溶接による接合を容易にすることが可能なワイヤーハーネス用撚り線およびワイヤーハーネスを提供することを目的の1つとする。
[本開示の効果]
上記ワイヤーハーネス用撚り線によれば、銅の使用量を削減しつつ、強度と導電性とを両立するとともに、超音波溶接による接合を容易にすることができる。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施態様を列記して説明する。本願のワイヤーハーネス用撚り線は、第1素線と、第1素線に撚り合わされ、銅または銅合金からなる第2素線と、を備える。
第1素線は、ステンレス鋼からなる芯部と、芯部を覆い、銅または銅合金からなる被覆層と、を含む。
本発明者らは、上記特許文献1および2に記載のワイヤーハーネス用撚り線の超音波溶接による接合が難しい原因および対応策について検討した。その結果、ステンレス鋼からなる第1素線と銅または銅合金からなる第2素線との密着性が小さいため、超音波溶接における振動により素線同士が分離する(ほぐれる)ことが、超音波溶接による接合が難しいことの原因であることが分かった。
本願のワイヤーハーネス用撚り線においては、ステンレス鋼からなる芯部を含む第1素線と、銅または銅合金からなる第2素線とが撚り合わされた構造を有する。そのため、本願のワイヤーハーネス用撚り線1によれば、銅の使用量を削減しつつ、強度と導電性とを両立することができる。また、本願のワイヤーハーネス用撚り線においては、第1素線の芯部を覆うように銅または銅合金からなる被覆層が形成される。これにより、第1素線と、銅または銅合金からなる第2素線との密着性が向上する。その結果、超音波溶接における振動により素線同士が分離する(ほぐれる)ことが抑制され、超音波溶接による接合が容易となる。このように、本願のワイヤーハーネス用撚り線によれば、銅の使用量を削減しつつ、強度と導電性とを両立するとともに、超音波溶接による接合を容易にすることができる。
上記ワイヤーハーネス用撚り線において、第1素線の外周を取り囲むように複数の第2素線が撚り合わされていてもよい。このようにすることにより、銅の使用量を削減しつつ、強度と導電性とを両立することが容易となる。
上記ワイヤーハーネス用撚り線において、複数の第1素線と、複数の第2素線とが撚り合わされてもよい。このようにすることによっても、銅の使用量を削減しつつ、強度と導電性とを両立することが容易となる。
上記ワイヤーハーネス用撚り線において、芯部を構成するステンレス鋼は、オーステナイト系ステンレス鋼であってもよい。このようにすることにより、ワイヤーハーネス用撚り線の耐食性、耐電蝕性および加工性を向上させることができる。
上記ワイヤーハーネス用撚り線において、式(1)で算出される上記オーステナイト系ステンレス鋼のマルテンサイト変態開始温度MS点が−400℃以下であってもよい。
MS=1032−1667・(%C+%N)−27.8・%Si−33・%Mn−61・%Ni−41.7・%Cr・・・(1)
このようにすることにより、第1素線の芯部を構成するオーステナイト系ステンレス鋼中に、ワイヤーハーネス用撚り線の製造工程において加工誘起マルテンサイト相が形成されることを抑制することができる。その結果、ワイヤーハーネス用撚り線の耐食性、耐電蝕性および加工性をより確実に向上させることができる。加工誘起マルテンサイト相の形成をより確実に抑制する観点から、式(1)で算出される上記MS点は−700℃以下とすることが好ましい。
ここで、%C、%N、%Si、%Mn、%Niおよび%Crは、それぞれ上記オーステナイト系ステンレス鋼における炭素、窒素、珪素、マンガン、ニッケルおよびクロムの含有量(単位:質量%)を意味する。また、MS点の単位は、℃である。
上記ワイヤーハーネス用撚り線において、第1素線は、芯部と被覆層との間に配置されるNi(ニッケル)層をさらに含んでいてもよい。このようにすることにより、芯部と被覆層との密着性を向上させることができる。
上記ワイヤーハーネス用撚り線において、Ni層の厚みは0.05μm以上5μm以下であってもよい。芯部と被覆層との密着性を向上させる機能を確実に発揮させるためには、ピンホールなどの欠陥を抑制するため、Ni層の厚みは0.05μm以上とすることが好ましく、0.2μm以上、さらには0.3μm以上とすることが好ましい。また、Ni層は、たとえばめっきにより形成することができる。この場合、めっき時の水の電気分解により生成する水素によって材料が脆化するおそれがある。これを抑制するためにめっき時間を短くするという観点から、Ni層の厚みは5μm以下とすることが好ましく、2μm以下、さらには1μm以下とすることがより好ましい。
上記ワイヤーハーネス用撚り線において、第1素線は、被覆層の表面に、Au(金)層、Ag(銀)層およびSn(スズ)層からなる群から選択される少なくとも1つをさらに含んでいてもよい。このようにすることにより、第1素線の外周面における接触抵抗を低減することができる。
上記ワイヤーハーネス用撚り線において、Au層、Ag層およびSn層の厚みは、それぞれ0.3μm以上20μm以下であってもよい。膜厚のばらつきを抑制する観点から、Au層、Ag層およびSn層の厚みは、それぞれ0.3μm以上とすることが好ましい。
一方、Au層、Ag層およびSn層の厚みを必要以上に大きくしても、効果は飽和し、製造コストが増大する。製造コストを低減する観点から、Au層、Ag層およびSn層の厚みは、それぞれ20μm以下とすることが好ましく、5μm以下、さらには0.7μm以下とすることがより好ましい。
上記ワイヤーハーネス用撚り線において、芯部の表面の不動態皮膜の厚みは5nm以下であってもよい。このようにすることにより、芯部の表面に被覆層を形成することが容易となる。なお、芯部の表面の不動態皮膜の厚みは、たとえばTEM(Transmission Electron Microscope)により不動態皮膜の厚みを異なる5点において測定し、その平均値を算出することにより導出することができる。
上記ワイヤーハーネス用撚り線において、被覆層の厚みは1μm以上20μm以下であってもよい。被覆層の形成による上記効果をより確実に得る観点から、被覆層の厚みは1μm以上とすることが好ましい。一方、被覆層の厚みを必要以上に大きくしても、効果は飽和し、製造コストが増大する。製造コストを低減する観点から、被覆層の厚みは20μm以下とすることが好ましい。
上記ワイヤーハーネス用撚り線において、第2素線および被覆層は、黄銅、リン青銅、コルソン系合金またはベリリウム銅からなっていてもよい。これらの材料は、第2素線および被覆層を構成する銅合金として好適である。
上記ワイヤーハーネス用撚り線において、第2素線と被覆層とは同一材料からなっていてもよい。このようにすることにより、第1素線と第2素線との密着性が一層向上する。
上記ワイヤーハーネス用撚り線の長手方向に垂直な断面において、第1素線と第2素線との面積比は7:3〜2:8であってもよい。このようにすることにより、銅の使用量を削減しつつ、強度と導電性とを両立することが容易となる。
上記ワイヤーハーネス用撚り線の導電率は50%IACS(International Annealed Copper Standard)以上90%IACS以下であってもよい。ワイヤーハーネスの導線部として十分な導電性を確保する観点から、ワイヤーハーネス用撚り線の導電率は50%IACS以上であることが好ましい。一方、十分な強度を確保する観点から、ワイヤーハーネス用撚り線の導電率は90%IACS以下とすることが好ましく、70%IACS以下とすることがより好ましい。
上記ワイヤーハーネス用撚り線の引張強度は600MPa以上1000MPa以下であってもよい。ワイヤーハーネス(特に信号用ワイヤーハーネス)に十分な耐久性を付与する観点から、ワイヤーハーネス用撚り線の引張強度は600MPa以上であることが好ましい。衝撃破断特性を向上させる観点から、ワイヤーハーネス用撚り線の引張強度は750MPa以上であることが好ましい。一方、十分な導電性を確保する観点から、ワイヤーハーネス用撚り線の引張強度は1000MPa以下とすることが好ましい。また、十分な可撓性を確保する観点から、ワイヤーハーネス用撚り線の引張強度は900MPa以下とすることがより好ましい。
本願のワイヤーハーネスは、第1の撚り線と、第1の撚り線に溶接された第2の撚り線と、を備える。第1の撚り線および第2の撚り線は、上記本願のワイヤーハーネス用撚り線である。第1の撚り線の第2素線と、第2の撚り線の第2素線とが電気的に接続されている。本願のワイヤーハーネスによれば、超音波溶接による接合が容易な第1の撚り線と第2の撚り線とが溶接された構造が採用されることにより、銅の使用量を削減しつつ、強度と導電性とを両立するとともに、分岐部の接合強度に優れたワイヤーハーネスを提供することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
次に、本発明にかかるワイヤーハーネス用撚り線およびワイヤーハーネスの実施の形態を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
まず、図1および図2を参照して、実施の形態1におけるワイヤーハーネス用撚り線について説明する。図1を参照して、実施の形態1におけるワイヤーハーネス用撚り線である撚り線1は、第1素線10と、第1素線10に撚り合わされ、銅または銅合金からなる第2素線20と、を備える。第1素線10は、ステンレス鋼からなる芯部11と、芯部11を覆い、銅または銅合金からなる被覆層12と、を含む。被覆層12は、芯部11の外周面11Aに接触するように外周面11Aを覆う。
第1素線10の外周を取り囲むように複数の(本実施の形態では6本の)第2素線が撚り合わされている。被覆層12の厚みは、たとえば1μm以上20μm以下である。第2素線20および被覆層12は、銅(純銅)からなっていてもよいし、銅合金、たとえば黄銅、リン青銅、コルソン系合金またはベリリウム銅からなっていてもよい。第2素線20と被覆層12とは同一材料からなっていてもよい。
本実施の形態の撚り線1は、ステンレス鋼からなる芯部11を含む第1素線10と、銅または銅合金からなる第2素線20とが撚り合わされた構造を有する。そのため、本実施の形態の撚り線1は、銅の使用量を削減しつつ、強度と導電性とを両立するワイヤーハーネス用撚り線となっている。また、本実施の形態の撚り線1においては、第1素線10の芯部11を覆うように銅または銅合金からなる被覆層12が形成されている。これにより、第1素線10と、銅または銅合金からなる第2素線20との密着性が向上する。その結果、超音波溶接における振動により素線同士が分離する(ほぐれる)ことが抑制され、超音波溶接による接合が容易となる。このように、撚り線1は、銅の使用量を削減しつつ、強度と導電性とを両立するとともに、超音波溶接による接合を容易にすることが可能なワイヤーハーネス用撚り線となっている。
本実施の形態において、芯部11を構成するステンレス鋼は、JIS規格に規定されるオーステナイト系ステンレス鋼である。芯部11を構成するオーステナイト系ステンレス鋼の、式(1)で算出されるMS点は−400℃以下であることが好ましく、−700℃以下であることがより好ましい。
MS=1032−1667・(%C+%N)−27.8・%Si−33・%Mn−61・%Ni−41.7・%Cr・・・(1)
これにより、芯部11を構成するオーステナイト系ステンレス鋼中に加工誘起マルテンサイト相が形成されることを抑制することができる。
芯部11はステンレス鋼からなるため、その表面には不動態皮膜が形成されている。図2を参照して、芯部11の外周面11A(芯部11と被覆層12との間)には、不動態皮膜19が存在する。本実施の形態の撚り線1において、不動態皮膜19の厚みは5nm以下である。これにより、芯部11の外周面11Aに被覆層12を形成することが容易となっている。
撚り線1の長手方向に垂直な断面において、第1素線10と第2素線20との面積比は7:3〜2:8であることが好ましい。これにより、銅の使用量を削減しつつ、強度と導電性とを両立することが容易となる。
撚り線1の導電率は50%IACS以上90%IACS以下であることが好ましい。ワイヤーハーネスの導線部として十分な導電性を確保する観点から、撚り線1の導電率は50%IACS以上であることが好ましい。一方、十分な強度を確保する観点から、撚り線1の導電率は90%IACS以下とすることが好ましく、70%IACS以下とすることがより好ましい。
撚り線1の引張強度は600MPa以上1000MPa以下であることが好ましい。ワイヤーハーネス(特に信号用ワイヤーハーネス)に十分な耐久性を付与する観点から、撚り線1の引張強度は600MPa以上であることが好ましい。衝撃破断特性を向上させる観点から、撚り線1の引張強度は750MPa以上であることが好ましい。一方、十分な導電性を確保する観点から、撚り線1の引張強度は1000MPa以下とすることが好ましい。また、十分な可撓性を確保する観点から、撚り線1の引張強度は900MPa以下とすることがより好ましい。
(実施の形態2)
次に、他の実施の形態である実施の形態2におけるワイヤーハーネス用撚り線について説明する。図3および図1を参照して、実施の形態2のワイヤーハーネス用撚り線である撚り線1は、基本的には実施の形態1の場合と同様の構成を有し、同様の効果を奏する。
しかし、実施の形態2の撚り線1は、第1素線10の構造において実施の形態1の場合とは異なっている。
図3を参照して、実施の形態2の撚り線1の第1素線10は、芯部11と被覆層12との間に配置されるNi層13をさらに含んでいる。本実施の形態において、Ni層13の厚みは0.2μm以上1μm以下である。
第1素線10がNi層13を含むことにより、本実施の形態の撚り線1においては、芯部11と被覆層12との密着性が向上している。
(実施の形態3)
次に、さらに他の実施の形態である実施の形態3におけるワイヤーハーネス用撚り線について説明する。図4および図3を参照して、実施の形態3のワイヤーハーネス用撚り線である撚り線1は、基本的には実施の形態2の場合と同様の構成を有し、同様の効果を奏する。しかし、実施の形態3の撚り線1は、第1素線10の構造において実施の形態2の場合とは異なっている。
図4を参照して、実施の形態3の撚り線1の第1素線10は、被覆層12の表面に、Au層、Ag層およびSn層からなる群から選択される少なくとも1つからなる第2被覆層14をさらに含んでいる。第2被覆層14を構成するAu層、Ag層およびSn層の厚みは、それぞれ0.3μm以上20μm以下である。
第1素線10が第2被覆層14を含むことにより、本実施の形態の撚り線1においては、第1素線10の外周面における接触抵抗が低減されている。
(実施の形態4)
次に、さらに他の実施の形態である実施の形態4におけるワイヤーハーネス用撚り線について説明する。図5および図1を参照して、実施の形態4のワイヤーハーネス用撚り線である撚り線1は、基本的には実施の形態1の場合と同様の構成を有し、同様の効果を奏する。しかし、実施の形態4の撚り線1は、第1素線10と第2素線20との本数の比率および撚り合わせ状態において実施の形態1の場合とは異なっている。
図5を参照して、実施の形態4の撚り線1においては、複数の(4本の)第1素線10と、複数の(3本の)第2素線20とが撚り合わされている。具体的には、長手方向に垂直な断面において、中央に1本の第1素線10が配置される。この中央の第1素線10の外周を取り囲むように、周方向において合計6本の第1素線10と第2素線20とが交互に配置される。
このような構造が採用された実施の形態4の撚り線1によっても、上記実施の形態1の場合と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態5)
次に、実施の形態1の撚り線1を含むワイヤーハーネスおよびその製造方法について説明する。図6は、2本の撚り線1が接合された構造を有するワイヤーハーネスの製造方法の概略を示すフローチャートである。
図6を参照して、本実施の形態のワイヤーハーネスの製造方法では、まず工程(S10)として素線準備工程が実施される。この工程(S10)では、図1を参照して、第1素線10と第2素線20とが準備される。第2素線20としては、たとえば線径0.1mm〜0.3mmの純銅線が準備される。一方、第1素線10としては、たとえば線径0.1mm〜0.3mmのオーステナイト系ステンレス鋼線(芯部11)の表面に銅めっき層(被覆層12)が形成されたものが準備される。芯部11の表面の不動態皮膜の厚みを小さく(たとえば5nm以下に)するため、銅めっきの実施前にオーステナイト系ステンレス鋼線(芯部11)を酸洗処理してもよい。
次に、工程(S20)として撚り合わせ工程が実施される。この工程(S20)では、工程(S10)において準備された第1素線10と第2素線20とが撚り合わされる。具体的には図1を参照して、第1素線10を芯線として中央に配置し、第1素線10の外周を取り囲むように6本の第2素線20を配置する。そして、第1素線10の外周面上において6本の第2素線20がらせん状に延在する状態となるように、6本の第2素線20が撚り合わされる。これにより、実施の形態1の撚り線1が得られる。
次に、工程(S30)として圧着工程が実施される。この工程(S30)では、工程(S20)において得られた撚り線1が径方向に圧縮される。具体的には、たとえば工程(S20)において得られた撚り線1に対し、ダイスを用いて径方向に圧縮する加工を実施する。ダイスの孔の直径は、撚り線1の外径よりもわずかに小さく調整される。この工程(S30)は必須の工程ではないが、これを実施することにより、第2素線20と第1素線の被覆層12とが圧着される。その結果、第1素線10と第2素線20との密着性がより確実に向上する。
次に、工程(S40)として樹脂絶縁層形成工程が実施される。この工程(S40)では、図1および図7を参照して、工程(S10)〜(S30)が実施されて得られた撚り線1の外周面を覆うように、絶縁性の樹脂からなる樹脂絶縁層40が形成される。これにより、径方向において外部と絶縁された撚り線1が得られる。
次に、工程(S50)として剥離工程が実施される。この工程(S50)では、工程(S10)〜(S40)を実施することにより得られる撚り線1に形成された樹脂絶縁層40の一部が剥離される。具体的には、まず、互いに接合されるべき2本の撚り線(撚り線50および撚り線60)が準備される(図8参照)。
撚り線50および撚り線60は、上記工程(S10)〜(S40)を実施することにより得られる撚り線1である。図8を参照して、撚り線50は、導線部51と、導線部51を覆う樹脂絶縁層52とを含む。撚り線60は、導線部61と、導線部61を覆う樹脂絶縁層62とを含む。導線部51および導線部61は、図1に示す撚り線1に対応する。樹脂絶縁層52および樹脂絶縁層62は、上記樹脂絶縁層40に対応する。
そして、撚り線50および撚り線60のうち、互いに接合される部分に対応する樹脂絶縁層52および樹脂絶縁層62が剥離される。本実施の形態では、撚り線50の中途部分と、撚り線60の端部とが接合される。そのため、撚り線50の中途部分に対応する樹脂絶縁層52と、撚り線60の端部に対応する樹脂絶縁層62とが剥離される。その結果、図8に示すように、撚り線50の樹脂絶縁層52が剥離された部分および撚り線60において樹脂絶縁層62が剥離された部分から、それぞれ導線部51および導線部61が露出する状態となる。
次に、工程(S60)として、超音波溶接工程が実施される。この工程(S60)では、工程(S50)において樹脂絶縁層52および樹脂絶縁層62が剥離されて露出した導線部51と導線部61とが超音波溶接により接合される。具体的には、図8を参照して、樹脂絶縁層52および樹脂絶縁層62が剥離されて露出した導線部51と導線部61とが互いに接触する状態に維持されつつ、導線部51と導線部61との接触領域に超音波による振動が付与される。これにより、図9に示すように溶接部70が形成されて、撚り線50と撚り線60とが接合される。溶接部70は、図10を参照して、撚り線50の芯部11と撚り線60の芯部11との周りを第2素線20および被覆層12に由来する銅からなる銅領域25が取り囲む構造を有する。溶接部70においては、第2素線20および被覆層12が完全に一体化していてもよいし、接合前の各第2素線20および被覆層12が判別できる程度に接合されていてもよい。そして、必要に応じてコネクタ等が取り付けられ、本実施の形態のワイヤーハーネス100が完成する。
本実施の形態のワイヤーハーネス100は、撚り線50と、撚り線50に溶接された撚り線60とを備える。撚り線50および撚り線60は、たとえば実施の形態1のワイヤーハーネス用撚り線である撚り線1である。そして、撚り線50の第2素線20と、撚り線60の第2素線20とが溶接部70において銅領域25を形成することにより電気的に接続されている。
本実施の形態のワイヤーハーネス100においては、超音波溶接による接合が容易な撚り線1である撚り線50と撚り線60とが溶接された構造が採用されている。そのため、ワイヤーハーネス100は、銅の使用量を削減しつつ、強度と導電性とを両立するとともに、分岐部(溶接部70)の接合強度に優れたワイヤーハーネスとなっている。
なお、実施の形態1〜4においては、1本の第1素線10と6本の第2素線20とが撚り合わされる場合、および4本の第1素線10と3本の第2素線20とが撚り合わされる場合について説明したが、撚り合わされる第1素線10および第2素線20の本数はこれに限られず、用途に応じて必要となる強度および導線性を考慮して、撚り合わされる第1素線10および第2素線20の本数は任意に設定することができる。また、実施の形態2においてはNi層13が形成される場合、実施の形態3においてはNi層13および第2被覆層14の両方が形成される場合について説明したが、Ni層13が形成されることなく第2被覆層14が形成されてもよい。
上記実施の形態5のワイヤーハーネス100と同様に2本の撚り線1が超音波接合により接合されたサンプルを作製し、接合強度を確認する実験を行った。実験の手順は以下の通りである。
線径0.15mmのオーステナイト系ステンレス鋼線(芯部11)の表面にめっきにより純銅層(被覆層12)を形成した第1素線10と、線径0.15mmの純銅からなる第2素線20とを準備した。そして、実施の形態1の場合と同様に1本の第1素線10を芯線とし、その周囲に6本の第2素線20を配置して撚り合わせ加工を実施した。さらに、これを直径0.42mmの貫通孔を有するダイス内を通して径方向に圧縮して撚り線1を得た。このようにして得られた撚り線1を2本準備し、実施の形態5の場合と同様に超音波溶接により接合し、サンプルとした。溶接部70の長さは約4.0mm、厚みは約0.8mmとした。超音波溶接としては、Schunk社製のMinicシリーズの溶接機を用いたインラインスプライス溶接を実施した(実施例)。一方、比較のため、同様の手順において、被覆層12の形成を省略したサンプルも作製した(比較例)。そして、長手方向に沿って溶接部70に引張応力が作用するように引張試験を実施し、破断荷重を調査することにより、接合強度を評価した。
(実験1)
まず、接合強度に及ぼす被覆層12の厚みの影響を、上記実験により調査した。実験条件および結果を表1に示す。
Figure 0006733742
表1を参照して、被覆層12を形成しなかった比較例1に比べて、被覆層12を形成した実施例1〜5の引張破断強度は明確に上昇している。比較例1の溶接部においては、超音波溶接における振動により素線同士が分離した状態が観察された。このことから、銅または銅合金からなる被覆層が形成される本願の撚り線においては、第1素線と第2素線との密着性が向上し、素線同士の分離が抑制されることにより、接合強度が上昇することが確認される。また、被覆層12の厚みが1μmである実施例1において、接合強度は比較例1に比べて明確に上昇している。そのため、被覆層12の厚みは1μm以上とすることが好ましいといえる。さらに、被覆層12の厚みが大きくなるにしたがって引張破断強度が上昇するものの、10μm〜20μmの厚みにおいては引張破断強度の上昇が飽和している。必要以上に被覆層12の厚みを大きくすると、製造コストが上昇する。そのため、被覆層12の厚みは20μm以下とすることが好ましいといえる。
(実験2)
次に、接合強度に及ぼす芯部11の表面における不動態皮膜19の厚みの影響を、上記実験により調査した。なお、不動態皮膜19の厚みは、TEMにより各芯部11の表面の複数地点を調査し、その平均値を算出することにより導出した。実験条件および結果を表2に示す。
Figure 0006733742
表2を参照して、不動態皮膜19の厚みが5nm以下である実施例1および6においては、接合強度への影響は見いだせない。しかし、不動態皮膜19の厚みが5nmを超える実施例7〜9においては、接合強度が低下する傾向にある。このことから、不動態皮膜19の厚みは5nm以下とすることが好ましいといえる。
(実験3)
次に、接合強度に及ぼすNi層13および第2被覆層14形成の影響を、上記実験により調査した。実験条件および結果を表3に示す。なお、表3の第2被覆層厚みの欄に記載された括弧内の元素名は、第2被覆層14を構成する元素を示している。また、Ni層13および第2被覆層14は、めっきにより形成した。
Figure 0006733742
表3を参照して、Ni層13や第2被覆層14が形成された実施例10〜13の引張破断荷重は、これらを形成しない実施例1の場合と遜色ない値となっている。このことから、Ni層13や第2被覆層14を形成した場合であっても、十分な接合強度が得られることが確認される。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、請求の範囲によって規定され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 撚り線
10 第1素線
11 芯部
11A 外周面
12 被覆層
13 Ni層
14 第2被覆層
19 不動態皮膜
20 第2素線
25 銅領域
40 樹脂絶縁層
50 撚り線
51 導線部
52 樹脂絶縁層
60 撚り線
61 導線部
62 樹脂絶縁層
70 溶接部
100 ワイヤーハーネス

Claims (17)

  1. 第1素線と、
    前記第1素線に撚り合わされ、銅または銅合金からなる第2素線と、を備え、
    前記第1素線は、
    ステンレス鋼からなる芯部と、
    前記芯部を覆い、銅または銅合金からなる被覆層と、を含む、ワイヤーハーネス用撚り線。
  2. 前記第1素線の外周を取り囲むように複数の前記第2素線が撚り合わされる、請求項1に記載のワイヤーハーネス用撚り線。
  3. 複数の前記第1素線と、複数の前記第2素線とが撚り合わされる、請求項1に記載のワイヤーハーネス用撚り線。
  4. 前記芯部を構成するステンレス鋼は、オーステナイト系ステンレス鋼である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス用撚り線。
  5. 式(1)で算出される前記オーステナイト系ステンレス鋼のMS点が−400℃以下である、請求項4に記載のワイヤーハーネス用撚り線。
    MS=1032−1667・(%C+%N)−27.8・%Si−33・%Mn−61・%Ni−41.7・%Cr・・・(1)
    ここで、%C、%N、%Si、%Mn、%Niおよび%Crは、それぞれ前記オーステナイト系ステンレス鋼における炭素、窒素、珪素、マンガン、ニッケルおよびクロムの含有量(単位:質量%)とする
  6. 前記第1素線は、前記芯部と前記被覆層との間に配置されるNi層をさらに含む、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス用撚り線。
  7. 前記Ni層の厚みは0.05μm以上5μm以下である、請求項6に記載のワイヤーハーネス用撚り線。
  8. 前記第1素線は、前記被覆層の表面に、Au層、Ag層およびSn層からなる群から選択される少なくとも1つをさらに含む、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス用撚り線。
  9. 前記Au層、前記Ag層および前記Sn層の厚みは、それぞれ0.3μm以上20μm以下である、請求項8に記載のワイヤーハーネス用撚り線。
  10. 前記芯部の表面の不動態皮膜の厚みは5nm以下である、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス用撚り線。
  11. 前記被覆層の厚みは1μm以上20μm以下である、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス用撚り線。
  12. 前記第2素線および前記被覆層は、黄銅、リン青銅、コルソン系合金またはベリリウム銅からなる、請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス用撚り線。
  13. 前記第2素線と前記被覆層とは同一材料からなる、請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス用撚り線。
  14. 長手方向に垂直な断面において、前記第1素線と前記第2素線との面積比は7:3〜2:8である、請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス用撚り線。
  15. 導電率が50%IACS以上90%IACS以下である、請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス用撚り線。
  16. 引張強度が600MPa以上1000MPa以下である、請求項1〜請求項15のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス用撚り線。
  17. 第1の撚り線と、
    前記第1の撚り線に溶接された第2の撚り線と、を備え、
    前記第1の撚り線および前記第2の撚り線は、請求項1〜請求項16のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス用撚り線であり、
    前記第1の撚り線の前記第2素線と、前記第2の撚り線の前記第2素線とが電気的に接続されている、ワイヤーハーネス。
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