JP6733418B2 - 電源装置及びこれを搭載した空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、電源装置に係わり、より詳細には、インターリーブ方式とブリッジレス方式との切り換えによって電力変換効率を向上させた構成に関する。
近年、多くの製品にインバータで圧縮機を駆動する方式が採用されており、また、インバータに直流電源を供給するコンバータ(電源装置)に力率を改善するPFC(Power Factor Conrrection)回路が採用されている場合が多い。
このPFCを用いたコンバータを小型で、また、高効率で実現する手段のひとつに、インターリーブ方式を用いたものがある。インターリーブ方式は、電源を複数系統に分けて各相に位相差をもたせ、リップルなどを互いに打ち消しあう回路方式である。2相のインターリーブ方式の場合には、電流位相が180度の位相差を持つことでリップルが相殺され、ノイズフィルタの小型化に大きく貢献できる。また、トータルの部品点数は増えるが、個々のインダクタや出力コンデンサ、スイッチング素子などを小型化でき、また、スイッチング回路が複数系統になることで発熱も分散されるメリットもある。
図6はこのようなインターリーブ回路方式が採用された電源装置の一例である。
この電源装置は、交流電源から入力される交流電力を全波整流する整流回路RFY1と、整流回路RFY1の出力を二分岐する分岐配線と、同分岐配線に一端が接続されたインダクタL11,L12と、同インダクタL11,L12の他端に直列に接続されたダイオードD11,D12と、同ダイオードから出力される電流をチャージする平滑コンデンサC1と、インダクタL11,L12に対応して設けられ、インダクタL11,L12の他端をグランドに短絡/開放するトランジスタQ11,Q12と、入力電流が正弦波状となるようにトランジスタQ11,Q12に駆動信号を出力するPFCコントローラIC11とを備えている(例えば、特許文献1参照。)。
例えばこのようなインターリーブ方式の電源装置を搭載した空気調和機では、大きい負荷、例えば圧縮機を高速で回転させる場合、スイッチング動作を行なって直流電圧を昇圧する。一方、負荷が小さい場合は昇圧が不必要であるのにスイッチング動作を行なうことになり、スイッチング素子での損失やインダクタの発熱で無駄な電力損失が発生する。つまり、このようなインターリーブ方式の電源装置は、負荷が大きい場合は電力変換効率が良く、負荷が小さい場合には電源効率が悪いという特性がある。
一方、他の電源装置としてブリッジレス方式を採用したものがある。図7はこのブリッジレス方式を採用した電源装置100のブロック図である。
電源装置100は、交流電源110の一端に一端が接続されたインダクタ112と、このインダクタ112の他端にアノード端子が接続されたダイオード116aと、交流電源110の他端にアノード端子が接続されたダイオード116bと、ダイオード116aとダイオード116bのカソード端子が接続され、直流電圧が出力される正極側の出力端子111と、直流電圧が出力される負極側の出力端子111と、正極側の出力端子111と負極側の出力端子111との間に接続された平滑コンデンサ113と、ダイオード116aのアノード端子と負極側の出力端子111との間に直列に接続されたスイッチング素子114aとシャント抵抗115aと、ダイオード116bのアノード端子と負極側の出力端子111との間に直列に接続されたスイッチング素子114bとシャント抵抗115bとを備えている。
また、電源装置100は、交流電源110の電圧と出力電圧をそれぞれ検出する電圧検出部118と、シャント抵抗115aとシャント抵抗115bのそれぞれの両端電圧から各スイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出部119と、電流検出部119で検出した電流と電圧検出部118で検出した各電圧が入力され、これらの入力された信号に基づいてPWM制御により生成され、スイッチング素子114aとスイッチング素子114bをオンオフさせるスイッチングパルス信号を出力する制御部117を備えている。(例えば、特許文献2参照。)。
このようなブリッジレス方式の電源装置は交流入力電圧のピーク電圧に出力電圧が近いほど電力変換効率が良くなるが力率は低くなる。また、出力電圧が交流入力電圧のピーク電圧よりも高いほど力率は良くなるが電力変換効率は低くなる。つまり、ブリッジレス方式の電源装置は出力電圧が高い機器に使用すると電力変換効率が悪くなる問題があった。
一方、一般的な空気調和機の運転においては、運転の立ち上がりやハイパワー運転などの空調負荷が大きい運転期間よりも、それ以外の空調負荷が小さい運転期間の方が長い。このため、インターリーブ方式又はブリッジレス方式を任意に選択可能な電源装置と、この電源装置を用いて空調負荷が大きい場合には電力変換効率が高いインターリーブ方式を、空調負荷が小さい場合には電力変換効率に優れたブリッジレス方式を選択できる空気調和機が望まれていた。
特開2007−195282号公報(第5−6頁、図1) 特開2014−138463号公報(第5−7頁、図1)
本発明は以上述べた問題点を解決し、インターリーブ方式又はブリッジレス方式を任意に選択可能な電源装置と、この電源装置を用いて空調負荷が大きい場合にはインターリーブ方式を、空調負荷が小さい場合にはブリッジレス方式を選択できる空気調和機を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の発明は、交流電源に接続される第1配線と第2配線と、
前記第1配線が第1入力端子に接続され、前記第2配線が第2入力端子に接続されたブリッジダイオードと、
第1インダクタと、第2インダクタと、第1ダイオードと、第2ダイオードと、
前記第1ダイオードのカソード端子と前記第2ダイオードのカソード端子が接続された正極出力端子と、
前記ブリッジダイオードの負極端子と接続された負極出力端子と、
前記第1インダクタの一端と前記第1ダイオードのアノード端子の接続点と前記ブリッジダイオードの負極端子との間で短絡/開放する第1スイッチング素子と、
前記第2インダクタの一端と前記第2ダイオードのアノード端子の接続点と前記ブリッジダイオードの負極端子との間で短絡/開放する第2スイッチング素子と、
前記正極出力端子と前記負極出力端子との間に接続された平滑コンデンサとを備え、
前記第2インダクタの他端が前記ブリッジダイオードの正極端子に接続された電源装置であって、
前記電源装置は、
インターリーブ方式、もしくは、ブリッジレス方式での動作を指示する方式指示信号が入力され、前記方式指示信号で示される方式に従ってそれぞれ前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子を制御するスイッチング制御手段を備えていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記電源装置は、前記スイッチング制御手段がインターリーブ方式で動作する場合に前記第1インダクタの他端を前記第2インダクタの他端に接続し、前記第2配線を前記ブリッジダイオードの正極端子から切り離し、前記スイッチング制御手段がブリッジレス方式で動作する場合に前記第1インダクタの他端を前記第1配線に接続し、前記第2配線を前記ブリッジダイオードの正極端子に接続する切替手段を備えていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の前記電源装置と、圧縮機を駆動するモータとを備えた室外機と、前記室外機に運転指示を与える室内機とを備えた空気調和機であって、
前記室外機は前記室内機から指示された設定温度と室温の温度差を算出し、同温度差が予め定められた温度差閾値以上の時にインターリーブ方式を、前記温度差が前記温度差閾値未満の時にブリッジレス方式をそれぞれ指示する前記方式指示信号を前記電源装置へ出力する方式判定手段を備えていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記方式判定手段は、前記圧縮機のモータの運転開始時又は、運転停止となった時に前記方式指示信号を出力することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、 前記方式判定手段は、前記圧縮機のモータが運転停止となった時にブリッジレス方式を指示する前記方式指示信号を出力することを特徴とする。
以上の手段を用いることにより、本発明による電源装置によれば、空調負荷の大きさに対応してインターリーブ方式又はブリッジレス方式を選択して動作させることが可能なため、電力変換効率の優れた電源装置を提供することができる。
また、この電源装置を搭載した空気調和機によれば、空調負荷の大きさを判定し、この判定結果に対応して電源装置を最適な方式で動作させることができ、電力変換効率が高い空気調和機を提供することができる。
本発明による電源装置(インターリーブ方式を選択)を搭載した空気調和機の実施例を示すブロック図である。 本発明によるスイッチング制御部の実施例を示すブロック図である。 本発明による切替部の他の実施例を示すブロック図である。 本発明による電源装置(ブリッジレス方式を選択)を搭載した空気調和機の実施例を示すブロック図である。 本発明による空気調和機の動作を説明する説明図である。 従来のインターリーブ方式の電源装置を示すブロック図である。 従来のブリッジレス方式の電源装置を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明による電源装置1を用いた空気調和機10の実施例を示すブロック図である。空気調和機10は室外機2と、この室外機2と通信接続された室内機5と、リモコン5aで構成されている。この室外機2は、交流電源3に接続された電源装置1と、図示しない圧縮機に内蔵されているモータ6と、モータ6を駆動するインバータ4と、インバータ4を制御する室外機制御部9と方式判定部(方式判定手段)50で構成されている。なお、室内機5には温度センサ5bが搭載されており、室温を検出することができる。
室外機制御部9は、インバータ4に駆動信号を出力する。この駆動信号はPWM制御で生成されたスイッチングパルス信号であり、この信号のデューティー比を可変することで、インバータ4からモータ6へ出力される電圧を可変する。また、リモコン5aが出力する運転指示のデータは運転モードと設定温度と風向板位置等を含んでおり、これを受信した室内機5は、運転モードと設定温度と、温度センサ5bで検出した室温のデータを室外機制御部9に送信する。
室外機制御部9は、これらのデータが入力されると運転情報として、運転モードと設定温度と室温と圧縮機のモータ6の運転開始/停止の情報を方式判定部50へ出力し、方式判定部50はこれらの情報から今後予想される空調負荷の大小を判定し、この判定結果から電源装置1の電力変換効率が高い制御方式を選択し、この選択した制御方式で電源装置1を動作させる方式指示信号を電源装置1へ出力する。なお、方式判定部50の動作については後で詳細に説明する。
次に電源装置1について説明する。電源装置1は単相の交流電源3が入力される入力端27と入力端28と、直流が出力される正極出力端25と負極出力端26と、方式指示信号が入力される指示入力端34とが備えられている。
そして、電源装置1の入力端27には交流電源3の一方の電源線が接続され、他方の電源線は入力端28に接続されている。入力端27はブリッジダイオード13の一方の入力端(第1入力端子)に配線(第1配線)32で、また、入力端28はブリッジダイオード13の他方の入力端(第2入力端子)に配線(第2配線)33で、それぞれ接続されている。また、入力端27と入力端28の間には、検出した交流電圧を交流電圧信号として出力する交流電圧検出部30が接続されている。
ブリッジダイオード13の正極端子は直列に接続されたインダクタ(第2インダクタ)15とダイオード(第2ダイオード)19とを介して正極出力端25に、また直列に接続されたインダクタ(第1インダクタ)14の一端とダイオード(第1ダイオード)18は正極出力端25に、それぞれ接続されている。一方、ブリッジダイオード13の負極端子は直流電流検出部23を介して負極出力端26に接続されており、直流電流検出部23は検出した直流電流を直流電流信号として出力する。また、正極出力端25と負極出力端26との間には、平滑コンデンサ20と直流電圧検出部21とが設けられており、直流電圧検出部21は正極出力端25と負極出力端26の間の電圧を検出し、出力電圧信号として出力する。
さらに、インダクタ15とダイオード19の接続点と、負極出力端26との間にスイッチング素子(第2スイッチング素子)16が、また、インダクタ14とダイオード18の接続点と、負極出力端26との間にスイッチング素子(第1スイッチング素子)17が、それぞれ接続されており、スイッチング信号aによってスイッチング素子16が、また、スイッチング信号bによってスイッチング素子17がそれぞれオン/オフされるようになっている。
また、電源装置1は、指示入力端34から入力された方式指示信号に従って電源装置1をインターリーブ方式、もしくは、ブリッジレス方式のいずれかで制御するスイッチング制御部(スイッチング制御手段)40を備えており、スイッチング制御部40は、交流電圧信号と直流電流信号と出力電圧信号がそれぞれ入力され、スイッチングパルス信号aとスイッチングパルス信号bを出力する。また、スイッチング制御部40は、指示入力端34から入力された方式指示信号をそのまま出力する。出力される方式指示信号はインターリーブ方式の回路とブリッジレス方式の回路接続を切り替える信号であり、この回路接続を切り替えるリレー11とリレー12のC接点リレーからなる切替部(切替手段)8へ出力されている。
リレー11の共通接点であるc接点11cは配線33に、また、ブリッジダイオード13の正極端子はリレー11のa接点11aに接続されている。また、リレー12の共通接点であるc接点12cはインダクタ14の他端に、リレー12のb接点12bはブリッジダイオード13の正極端子に、さらに、リレー12のa接点12aは配線32に、それぞれ接続されている。そして、リレー11とリレー12は方式指示信号が入力され、方式指示信号がローレベルの時にそれぞれのc接点がそれぞれのb接点に接続され、方式指示信号がハイレベルの時にそれぞれのc接点がそれぞれのa接点に接続される。なお、図1は切替部8によって電源装置1がインターリーブ方式の回路に切り替えられた状態を示している。
また、図1の切替部8は1回路2接点のリレーを用いているが、これに限るものでなく、2回路2接点のリレーを用いてもよい。
図2は本発明によるスイッチング制御部40の内部を示すブロック図である。
このスイッチング制御部40はブリッジレス方式制御部(ブリッジレス方式制御手段)42とインターリーブ方式制御部(インターリーブ方式制御手段)43とノット回路(反転手段)44と信号切替部(信号切替手段)41が備えられている。
ブリッジレス方式制御部42とインターリーブ方式制御部43は出力電圧信号と交流電圧信号と直流電流信号がそれぞれ入力されている。また、これらの制御部には、制御を許可するEN端子(イネーブル端子)が設けられており、このEN端子がハイレベルの時に各制御部が動作し、EN端子がローレベルの時に各制御部が動作を停止する。そして、スイッチング制御部40に入力された方式指示信号がブリッジレス方式制御部42のEN端子に、また、この方式指示信号をノット回路44で反転させた信号がインターリーブ方式制御部43のEN端子に接続されているため、方式指示信号がハイレベルの時にブリッジレス方式制御部42が動作し、方式指示信号がローレベルの時にインターリーブ方式制御部43が動作する。
一方、ブリッジレス方式制御部42は、入力された出力電圧信号と交流電圧信号と直流電流信号から、スイッチング素子16をオンオフ制御する駆動信号Baとスイッチング素子17をオンオフ制御する駆動信号Bbを生成して信号切替部41へ出力する。また、インターリーブ方式制御部43は、入力された出力電圧信号と交流電圧信号と直流電流信号から、スイッチング素子16をオンオフ制御する駆動信号Iaとスイッチング素子17をオンオフ制御する駆動信号Ibを生成して信号切替部41へ出力する。
信号切替部41は、入力された駆動信号Baと駆動信号Iaのいずれか一方を方式指示信号に従って選択しスイッチングパルス信号aとして出力する。また、信号切替部41は、入力された駆動信号Bbと駆動信号Ibのいずれか一方を方式指示信号に従って選択しスイッチングパルス信号bとして出力する。つまり、信号切替部41は、入力された方式指示信号がハイレベルの時はブリッジレス方式制御部42が出力する駆動信号を、入力された方式指示信号がローレベルの時はインターリーブ方式制御部43が出力する駆動信号を選択してスイッチングパルス信号として出力する。
図4は図1で説明した回路と同じであるが、方式指示信号がハイレベルとなることにより、リレー12のc接点12cがa接点12aに接続され、リレー11のc接点11cがa接点11aに接続されている。これにより、電源装置1がブリッジレス方式の回路に切り替えられた状態を示している。
図5は本発明による空気調和機10の冷房運転時の動作を説明する説明図である。
図5の横軸は時間を示しており、縦軸に関して、図5(1)は室内機5が設置されている部屋の室温を、図5(2)は圧縮機の回転数、つまりモータ6の回転数を、図5(3)は室内機5が指示する運転指示を、図5(4)は室外機制御部9が出力する運転情報を、図5(5)は方式判定部50が出力する方式指示信号をそれぞれ示している。なお、t0〜t9は時刻である。
図5(1)に示すようにt0で室温が33℃であり、t1においてリモコン5aから運転モード(冷房)、設定温度(28℃)、図示しない風向板位置(水平)からなる運転指示が室内機5に送信された時、これを受信した室内機5は運転モード(冷房)、設定温度(28℃)、t1時点における室温(33℃)からなる運転指示を室外機制御部9へ出力する。そして、室内機5は風向板の位置を水平にする。
この運転指示が入力された室外機制御部9は、運転モード(冷房)、設定温度(28℃)、室温(33℃)、運転開始の指示からなる運転情報を方式判定部50へ出力する。その後、室外機制御部9は、運転指示に従ってインバータ4に駆動信号を出力し、モータ6、つまり圧縮機を回転させてt1から20ミリセカンド(各リレーの機械的遅延時間)経過したt2から冷房運転を開始する。
一方、方式判定部50は運転情報が入力されると、この運転情報が運転開始であるため空調負荷の算出を実行する。具体的に方式判定部50は、運転モードが冷房であるため、室温(33℃)から設定温度(28℃)を減算する。そして、方式判定部50はこの算出結果である温度差(5℃)が予め定められた温度差閾値(3℃)以上であるため、空調負荷が大きいと判断して方式指示信号をローレベルにして出力し、インターリーブ方式による電源装置1の運転を指示する。
また、方式判定部50は、例えば算出結果であるこの温度差が温度差閾値(3℃)未満なら空調負荷が小さいと判断して方式指示信号をハイレベル(ブリッジレス方式を指示)にして出力する。方式判定部50は、もし運転モードが暖房であれば、設定温度から室温を減算する。算出結果による動作は冷房の場合と同じである。
また、方式判定部50はt1で運転情報が入力されてからモータ6が回転を開始するt2までに方式指示信号を出力する。t1〜t2はリレー11とリレー12の機械的な接点の切替時間を考慮して少なくとも20ミリセカンド以上が必要であるため、室外機制御部9は運転情報を方式判定部50へ出力してから、少なくとも20ミリセカンドが経過した後にインバータ4に駆動信号を出力する。
室外機制御部9はt2から圧縮機のモータ6の回転数を徐々に増加させ、t3で最高回転数に達した後はこの回転数を維持する。このため、t2時点で33℃であった室温は徐々に低下し、t4で設定温度まで低下している。そして図5(3)のt4に示すように室内機5はモータ6の運転を停止させる運転指示を室外機制御部9へ出力し、この運転指示が入力された室外機制御部9はt4以降にモータ6の回転数を徐々に低下させてt5でモータ6の運転を停止させる。
室外機制御部9はt5でモータ6の運転を停止させた時、図5(4)に示すように、この運転停止と運転モード(冷房)と設定温度(28℃)とt5時点での室温(27℃)からなる運転情報を方式判定部50へ送信する。これが入力された方式判定部50は、前述したように温度差を求める。t5時点での温度差は−1℃であり、温度差閾値(3℃)未満(空調負荷は小)であるため、方式判定部50は方式指示信号をハイレベルにして出力する。このため、切替部8はブリッジレス方式の回路に切り替え、スイッチング制御部40もブリッジレス方式で動作する。
なお、温度差閾値は、前述した温度差を順次上昇、又は低下させながら、ブリッジレス方式とインターリーブ方式による運転を実験的に行い、それぞれの電力変換効率がクロスする時の温度差の値とすればよい。また、方式判定部50においてモータ6の運転停止の運転情報が入力された場合、負荷の大小判別を省略して強制的にブリッジレス方式を選択、つまり、方式指示信号をハイレベルにして出力してもよい。
次にこの理由を説明する。電源装置1の出力電圧はインバータ4だけでなく、図示しない室外機用のファンモータにも使用される。このファンモータは、圧縮機のモータ6が運転停止となっても室外機制御部9によって回転を継続する場合があり、圧縮機のモータ6に比較して消費電流が非常に少ない(負荷が小さい)このようなファンモータを駆動する場合、ブリッジレス方式で運転される電源装置1の電源変換効率は、インターリーブ方式による電源装置1の場合よりも良く、電源損失を低減させることができる。このように、モータ6が運転停止となった時、電源装置1の出力電圧を消費電力が小さい(負荷が小さい)他の機器で使用する場合は強制的にブリッジレス方式に切り替えた方がよい場合がある。
一方、室外機制御部9はt5で圧縮機のモータ6の運転を停止したため、t5から室温が徐々に上昇し、t6で29℃になっている。このため室内機5はモータ6の運転を開始させる運転指示を室外機制御部9へ出力し、この運転指示が入力された室外機制御部9はこの運転開始と運転モード(冷房)と設定温度(28℃)とt6時点での室温(29℃)からなる運転情報を方式判定部50へ送信する。これが入力された方式判定部50は、前述したように温度差を求める。t6時点での温度差は1℃であり温度差閾値(3℃)未満(空調負荷は小)であるため、方式判定部50は方式指示信号をハイレベルにして出力する。このため、電源装置1は引き続きブリッジレス方式で動作する。
一方、室外機制御部9は室温がt5から徐々に上昇し、t6で設定温度+1℃となったため、t6以降で圧縮機のモータ6の運転を開始するが、室温が設定温度に近接しており空調負荷が小さいため、圧縮機のモータ6を低速回転で連続運転する。そして、室温がt7で27℃まで低下したため、室内機5はモータ6の運転を停止させる運転指示を室外機制御部9へ出力し、この運転指示が入力された室外機制御部9はt7以降にモータ6の回転数を徐々に低下させてt8でモータ6の運転を停止させる。そして、室外機制御部9はt8でモータ6の運転を停止させた時、運転情報を方式判定部50へ送信する。これが入力された方式判定部50は、前述したように温度差を求める。t8時点での温度差は−1℃であるため、方式判定部50は方式指示信号をハイレベルにして出力する。このため、電源装置1は引き続きブリッジレス方式で動作する。
室外機制御部9がt8で圧縮機のモータ6の運転を停止したため、t8から室温が徐々に上昇し、さらに、図示しない窓やドアなどの開放により室温が急激に上昇し、t9で31℃になっている。このため室内機5はt9でモータ6の運転を開始させる運転指示を室外機制御部9へ出力し、この運転指示が入力された室外機制御部9はこの運転開始と運転モード(冷房)と設定温度(28℃)とt9時点での室温(31℃)からなる運転情報を方式判定部50へ出力する。これが入力された方式判定部50は、前述したように温度差を求める。t9時点での温度差は3℃であり温度差閾値以上(空調負荷大)であるため、方式判定部50は方式指示信号をローレベルにして出力する。このため、切替部8はインターリーブ方式の回路に切り替え、スイッチング制御部40もインターリーブ方式で動作する。
以上説明したように、電源装置1のスイッチング制御部40に対してインターリーブ方式又はブリッジレス方式を選択して動作させることが可能なため、大きな負荷の場合でも小さな負荷の場合でも電力変換効率が高い制御方式を選択して使用することができる。
また、この電源装置1を搭載した空気調和機10によれば、空調負荷の大小を判別し、この判別結果に対応して電源装置を最適な方式で動作させることができ、電力変換効率が高い空気調和機10を提供することができる。
図3はリレーを3つ用いた別の切替部31を説明する要部ブロック図である。この例では図1の切替部8と同様の機能である切替部31を備えた電源装置7を示している。なお、この切替部31以外の回路は図1と同じであるため説明を省略する。
切替部31はa接点のリレー29とb接点のリレー22とa接点のリレー24を備えており、リレー22とリレー29の一方の接点端子はそれぞれインダクタ14の他端に接続され、リレー29の他方の接点端子は配線32に、また、リレー22の他方の接点はブリッジダイオード13の正極端子にそれぞれ接続されている。また、リレー24の一方の接点端子はブリッジダイオード13の正極端子に、リレー24の他方の接点端子は配線33にそれぞれ接続されている。また、それぞれのリレーに方式指示信号が接続されている。
図3の切替部31は方式指示信号がローレベルの状態であり、この結果インターリーブ方式に切り替えられた状態を示している。方式指示信号がハイレベルになるとブリッジレス方式に切り替えられる。なお、図3ではリレーを3個使用しているが、これに限るものでなく、3回路のリレーを1個用いてもよい。この切替部31を備えた電源装置7は電源装置1と同様の効果を備えている。
1 電源装置
2 室外機
3 交流電源
4 インバータ
5 室内機
5a リモコン
5b 温度センサ
6 モータ
7 電源装置
8 切替部(切替手段)
9 室外機制御部
10 空気調和機
11 リレー
11a a接点
11c c接点
12 リレー
12a a接点
12b b接点
12c c接点
13 ブリッジダイオード
14 インダクタ(第1インダクタ)
15 インダクタ(第2インダクタ)
16 スイッチング素子(第2スイッチング素子)
17 スイッチング素子(第1スイッチング素子)
18 ダイオード(第1ダイオード)
19 ダイオード(第2ダイオード)
20 平滑コンデンサ
21 直流電圧検出部
22 リレー
23 直流電流検出部
24 リレー
25 正極出力端
26 負極出力端
27 入力端
28 入力端
29 リレー
30 交流電圧検出部
31 切替部(切替手段)
32 配線(第1配線)
33 配線(第2配線)
34 指示入力端
40 スイッチング制御部(スイッチング制御手段)
41 信号切替部(信号切替手段)
42 ブリッジレス方式制御部(ブリッジレス方式制御手段)
43 インターリーブ方式制御部(インターリーブ方式制御手段)
44 ノット回路(反転手段)
50 方式判定部(方式判定手段)

Claims (5)

  1. 交流電源に接続される第1配線と第2配線と、
    前記第1配線が第1入力端子に接続され、前記第2配線が第2入力端子に接続されたブリッジダイオードと、
    第1インダクタと、第2インダクタと、第1ダイオードと、第2ダイオードと、
    前記第1ダイオードのカソード端子と前記第2ダイオードのカソード端子が接続された正極出力端子と、
    前記ブリッジダイオードの負極端子と接続された負極出力端子と、
    前記第1インダクタの一端と前記第1ダイオードのアノード端子の接続点と前記ブリッジダイオードの負極端子との間で短絡/開放する第1スイッチング素子と、
    前記第2インダクタの一端と前記第2ダイオードのアノード端子の接続点と前記ブリッジダイオードの負極端子との間で短絡/開放する第2スイッチング素子と、
    前記正極出力端子と前記負極出力端子との間に接続された平滑コンデンサとを備え、
    前記第2インダクタの他端が前記ブリッジダイオードの正極端子に接続された電源装置であって、
    前記電源装置は、
    インターリーブ方式、もしくは、ブリッジレス方式での動作を指示する方式指示信号が入力され、前記方式指示信号で示される方式に従ってそれぞれ前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子を制御するスイッチング制御手段を備えていることを特徴とする電源装置。
  2. 前記電源装置は、前記スイッチング制御手段がインターリーブ方式で動作する場合に前記第1インダクタの他端を前記第2インダクタの他端に接続し、前記第2配線を前記ブリッジダイオードの正極端子から切り離し、前記スイッチング制御手段がブリッジレス方式で動作する場合に前記第1インダクタの他端を前記第1配線に接続し、前記第2配線を前記ブリッジダイオードの正極端子に接続する切替手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の前記電源装置と、圧縮機を駆動するモータとを備えた室外機と、前記室外機に運転指示を与える室内機とを備えた空気調和機であって、
    前記室外機は前記室内機から指示された設定温度と室温の温度差を算出し、同温度差が予め定められた温度差閾値以上の時にインターリーブ方式を、前記温度差が前記温度差閾値未満の時にブリッジレス方式をそれぞれ指示する前記方式指示信号を前記電源装置へ出力する方式判定手段を備えていることを特徴とする空気調和機。
  4. 前記方式判定手段は、前記圧縮機のモータの運転開始時又は、運転停止となった時に前記方式指示信号を出力することを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
  5. 前記方式判定手段は、前記圧縮機のモータが運転停止となった時にブリッジレス方式を指示する前記方式指示信号を出力することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の空気調和機。
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