JP6732043B2 - Tdi方式リニアイメージセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、リモートセンシング等の分野で用いられるリニアイメージセンサの改良に関し、簡単な構造でありながら、従来よりも高速かつ低消費電力で動作するTDI方式リニアイメージセンサに関する。
半導体基板上に多数の光検出器をアレイ状に配置し、その同じ半導体基板上に信号電荷の読み出し回路及び出力アンプなどを備えたさまざまなイメージセンサが開発されている。リモートセンシングにおいては、複数の光検出器を1次元アレイ状に配置したリニアイメージセンサを人工衛星等に搭載して、アレイと垂直な方向を人工衛星の進行方向に一致させることによって地表の2次元画像を撮影する。画像解像度を向上させるには画素ピッチをできるだけ小さくすることが望ましいが、光検出器の面積が縮小する分だけ入射光量が減少し、S/Nが劣化するという課題がある。
S/Nを改善するための巧妙な手段としてTDI方式(Time Delay and Integration)のイメージセンサが開発されている。TDI方式は、2次元イメージセンサであるFFT(フル・フレーム・トランスファ)型CCD(Charge Coupled Devices)を用い、電荷転送のタイミングを被写体像の移動タイミングに同期させることでS/Nを改善する、CCDイメージセンサの読み出し方式である。リモートセンシングの場合、CCDの垂直方向の電荷転送を衛星の移動速度に合わせることでTDI動作を実現できる。CCDの垂直方向でM段のTDI動作を行うと、電荷の蓄積時間が実効的にM倍となるので、感度がM倍向上し、S/Nは√M倍に改善される。
TDI方式のイメージセンサはTDI段数に比例して感度が変わるので、被写体の輝度に応じてTDI段数を切り替えられることが望ましい。このようなTDI段数切り替え機能を実現する方法の1つとして、例えば特許文献1記載の方法が提案されている。特許文献1においては、TDI段数切替回路により画素領域のうちTDI段数M段目までの垂直転送を順方向に行い、M段目以降の垂直転送方向を逆方向に行うことで、TDI段数を任意に設定することを可能にしている。
また、リモートセンシングに用いられるリニアイメージセンサでは、観測幅拡大のために画素数を大きくすることが要求される。従来の衛星用光学センサとしては、10μm程度の画素ピッチ及び数千画素程度の画素数を有するものまで開発されており、この場合、水平方向に数十mm以上の素子サイズを有するような極めて長尺の素子になる。
一般に半導体素子製造プロセスにおいて、マスクパターンをウェハ上に転写する写真製版工程では微細パターン形成に縮小露光装置(ステッパ)が用いられるが、1度に転写できる転写エリアが限定されている。例えば一般のシリコンLSIプロセスで用いられる倍率1/5倍のステッパでは、転写エリアの上限が約20mm角程度しかない。そこで、ステッパを用いて数十mmを超える素子サイズを有する長尺イメージセンサを製造する方法の1つとして、例えば特許文献2記載の方法が提案されている。特許文献2においては、イメージセンサの画素領域及び水平CCDが周期的に配列されていることに着目し、これらの領域をステッパを用いて複数回に分けて転写することで、数十mm以上の長尺センサを製造することを可能にしている。
リモートセンシングに用いられるリニアイメージセンサでは撮像周期(水平1ラインの画素信号を読み出す期間)が決められているので、水平画素数を増加しようとすると水平CCDの転送速度を増加させる必要があり、転送効率の劣化や消費電力の増大といった課題が生じる。
そこで、水平方向の信号読み出しの高速化及び低消費電力化を行う方法として、例えば特許文献3あるいは特許文献4記載の方法が提案されている。特許文献3においては、光電変換及び垂直電荷転送を垂直CCDで行い、水平方向の信号読み出しを、CCDと同一の基板上に形成したCMOS回路で行うことで、CCDセンサとCMOSセンサとの各々の長所を兼ね備えようとするものである。また、特許文献4においては、光電変換及び垂直電荷転送を行う垂直CCDと、水平方向の信号読み出しを行うCMOS回路とをそれぞれ別チップで形成し、両者を金属バンプによって電気的に接続するものである。
特許第4968227号公報 特開2003−179221号公報 特許第3937716号公報 特開2013−98420号公報
しかしながら、特許文献3に示した従来のTDI方式イメージセンサでは、CCD及びCMOS回路を同一基板に形成しようとしても、両者の製造プロセスが異なるので、その実現が難しいという課題があった。また、これを解決するために提案された特許文献4に示した従来のTDI方式イメージセンサでは、パッケージに実装する場合の構造が複雑になり、リモートセンシングに用いるような長尺素子では実装が困難であるという課題があった。
本発明の目的は、以上の課題を解決し、高速かつ低消費電力で動作しながら、従来よりも簡単にパッケージに実装可能であるTDI方式リニアイメージセンサを提供することにある。
本発明の一態様に係るTDI方式リニアイメージセンサは、画素アレイ、複数の転送素子、少なくとも1つの第1の信号処理回路、少なくとも1つの第1の出力パッド、1つの第1の半導体基板、及び少なくとも1つの第2の半導体基板とを備える。画素アレイは、光電変換を行う複数の画素を、第1の方向及び第2の方向を有する2次元アレイ状に配置している。複数の転送素子は、複数の画素で発生した電荷を時間遅延積分して第1の方向にそれぞれ転送し、第2の方向において互いに隣接している。少なくとも1つの第1の信号処理回路は、複数の転送素子により転送された電荷をそれぞれ示す複数の信号のうちの1つを逐次に選択して出力する。少なくとも1つの第1の出力パッドは、第1の信号処理回路の出力信号を出力する。1つの第1の半導体基板には、画素アレイ、複数の転送素子、及び第1の出力パッドが形成されている。少なくとも1つの第2の半導体基板には、第1の信号処理回路が形成されている。1つの第1の半導体基板に対して少なくとも1つの第2の半導体基板が電気的に接続される。TDI方式リニアイメージセンサは、N1が2以上の整数であるとき、第1の端部及び第2の端部を有し、転送した電荷を第1の端部から出力するN1個の転送素子と、N2が2以上かつN1以下の整数であるとき、N1個の転送素子のうちの少なくとも1つの転送素子ごとに1つずつ設けられたN2個の第1の信号前処理回路であって、少なくとも1つの転送素子の第1の端部にそれぞれ接続され、少なくとも1つの転送素子の出力信号をそれぞれ処理するN2個の第1の信号前処理回路とを備える。第1の信号前処理回路は第1の半導体基板上に形成される。第1の信号処理回路は、N2個の第1の信号前処理回路の出力信号のうちの1つを逐次に選択して出力する。第1の半導体基板上のN2個の第1の信号前処理回路の出力端子が、第1の電気的コネクタによって、少なくとも1つの第2の半導体基板上の少なくとも1つの第1の信号処理回路の入力端子へ電気的に接続される。少なくとも1つの第2の半導体基板上の少なくとも1つの第1の信号処理回路の出力端子が、第2の電気的コネクタによって、第1の半導体基板上の少なくとも1つの第1の出力パッドへ電気的に接続される。
本発明によれば、高速かつ低消費電力で動作しながら、従来よりも簡単にパッケージに実装可能であるTDI方式リニアイメージセンサを提供することができる。
本発明に係るTDI方式リニアイメージセンサによれば、第1の半導体基板及び第2の半導体基板を互いに電気的に接続することにより、水平方向の信号読み出しの高速化及び消費電力の削減を図ることができる。また、入出力パッドを第1の半導体基板にのみ配置することができるので、パッケージへ実装する際の構造が簡略化され、長尺素子の実装が容易になる。
本発明の実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサの概略構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサの断面構造図である。 本発明の実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサの第1の半導体基板1の回路配置を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサの垂直CCDの最終段付近における回路配置を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサの第2の半導体基板2の回路配置を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るTDI方式リニアイメージセンサの第1の半導体基板1Aの回路配置を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るTDI方式リニアイメージセンサの垂直CCDの最終段付近における回路配置を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るTDI方式リニアイメージセンサの1つの垂直CCDの最終段付近において、その断面構造と各部の電位分布とを示した図である。 本発明の実施の形態2に係るTDI方式リニアイメージセンサのもう1つの垂直CCDの最終段付近において、その断面構造と各部の電位分布とを示した図である。 本発明の実施の形態3に係るTDI方式リニアイメージセンサの第1の半導体基板1Bの回路配置を示す図である。 本発明の実施の形態3に係るTDI方式リニアイメージセンサの第2の半導体基板2Bの回路配置を示す図である。 本発明の実施の形態4に係るTDI方式リニアイメージセンサの概略構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態4に係るTDI方式リニアイメージセンサの断面構造図である。 本発明の実施の形態4に係るTDI方式リニアイメージセンサの第1の半導体基板1Cの回路配置を示す図である。 本発明の実施の形態4に係るTDI方式リニアイメージセンサにおいて、画素アレイを複数に分割して信号を読み出す際の、第1の半導体基板1Cの回路配置を示す図である。 本発明の実施の形態5に係るTDI方式リニアイメージセンサにおいて、画素アレイを複数に分割して信号を読み出す際の、第1の半導体基板1Dの回路配置を示す図である。 本発明の実施の形態6に係るTDI方式リニアイメージセンサの第1の半導体基板1Eの回路配置を示す図である。 本発明の実施の形態6に係るTDI方式リニアイメージセンサの断面構造図である。 本発明の実施の形態7に係るTDI方式リニアイメージセンサアレイの第1の半導体基板1Fの回路配置を示す図である。 本発明の実施の形態8に係るTDI方式リニアイメージセンサの第1の半導体基板1Gの回路配置を示す図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサの概略構造を示す斜視図である。
図1を参照すると、実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサは、第1の半導体基板1及び第2の半導体基板2を備える。第1の半導体基板1の+Z面側において、光電変換を行う複数の画素を、Y方向及びX方向を有する2次元アレイ状に配列して画素アレイ3を形成している。本明細書では、+Y方向を「第1の方向」又は「垂直方向」ともいい、+X方向を「第2の方向」又は「水平方向」ともいう。後述するように、第1の半導体基板1は、複数の画素で発生した電荷を+Y方向に転送する複数の垂直CCD、転送された電荷を増幅する複数のカラムアンプ、などの他の回路をさらに備える。また、第1の半導体基板1の+Z面側に複数の入出力パッド4が形成される。第2の半導体基板2は、水平選択回路などのCMOSトランジスタからなる信号処理回路を搭載した別の半導体基板である。第2の半導体基板2は、第1の半導体基板1上において、基板の表面を互いに対向させて接合される。
図2は、本発明の実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサの断面構造図である。図2は、図1の第1の半導体基板1及び第2の半導体基板2をパッケージ23上に実装した場合における、図1のA1−A1’線に相当する位置の断面を示す。
図2を参照すると、第1の半導体基板1の+Z面側に、画素アレイ3、カラムアンプ5が形成され、第2の半導体基板2の−Z面側に信号処理回路6が形成される。本明細書では、カラムアンプ5を「第1の信号前処理回路」ともいい、信号処理回路6を「第1の信号処理回路」ともいう。第1の半導体基板1及び第2の半導体基板2は、複数の金属バンプ7によって互いに電気的に接合される。本明細書では、金属バンプ7を「電気的コネクタ」ともいう。第1の半導体基板1の−Z面は、セラミック等からなるパッケージ23上に接着される。第1の半導体基板1上の入出力パッド4とパッケージ23上の金属電極24とは、ワイヤボンド25によって互いに電気的に接続される。また、パッケージ23の−Z面側に複数のリード26が形成される。
図3は、本発明の実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサの第1の半導体基板1の回路配置を示す図である。
図3を参照すると、第1の半導体基板1上には、画素アレイ3、複数の垂直CCD11、複数のカラムアンプ5、複数の入出力パッド4、及び複数の金属バンプ7a,7b,7c(図2の金属バンプ7に対応)が形成される。本明細書では、垂直CCD11を「転送素子」ともいう。図3では、第1の半導体基板1上に接合される第2の半導体基板2の位置を点線枠で示す。図3の例では、1個の第1の半導体基板1に対して1個の第2の半導体基板2を接合する場合を示す。
画素アレイ3と重畳して、Y方向に長手方向を有し、X方向において互いに隣接した複数の垂直CCD11が形成される。各垂直CCD11は、画素アレイ3の複数の画素のうち、Y方向に1列に配列された複数の画素に沿って形成される。被写体からの光が画素アレイ3の各画素に入射すると、画素内のフォトダイオード(図示せず)によって光電変換される。各垂直CCD11は、各画素で発生した電荷をTDI動作によって時間遅延積分して+Y方向に転送し、+Y側の端部から出力する。
図3の例では、各カラムアンプ5は、1つの垂直CCD11ごとに1つずつ設けられ、各垂直CCD11の+Y側の端部に接続されるように形成される。各カラムアンプ5は、ソースフォロアアンプ等を含み、垂直CCD11を転送されてきた電荷を増幅して電圧信号へ変換する。
各カラムアンプ5の出力端子は、金属配線8を介して金属バンプ7aに接続される。各カラムアンプ5の出力信号は、金属配線8及び金属バンプ7aを介して第2の半導体基板2上の信号処理回路6に送られる。
第2の半導体基板2上の信号処理回路6の出力信号は、金属バンプ7cを介して第1の半導体基板1上の回路へ戻される。金属バンプ7cは、金属配線9を介して入出力パッド4のうちの1つ(出力パッドとして用いられる)に接続される。これにより、TDI方式リニアイメージセンサの出力信号は、出力パッドとして用いられる入出力パッド4を介して第1の半導体基板1の外部へ出力される。本明細書では、第2の半導体基板2上の信号処理回路6の出力信号を出力する入出力パッド4を「第1の出力パッド」ともいう。なお、図示していないが、第1の半導体基板1上において、出力パッドとして用いられる入出力パッド4の前段に出力最終段のバッファアンプ等を形成してもよい。
また、第2の半導体基板2上の信号処理回路6を駆動するために必要なバイアス電圧及びクロック信号は、金属バンプ7bを介して第1の半導体基板1から与えられる。
図4は、本発明の実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサの垂直CCDの最終段付近における回路配置を示す図である。
図4は4相駆動CCDの例を示す。各垂直CCD11は、シリコン基板の表面に形成された転送チャネル40と、第1ゲート31a,31c及び第2ゲート32b,32dをそれぞれ含む複数の転送ゲート33とを含む。これらの転送ゲート33には、第1の半導体基板1の外部から、入出力パッド4及び基板上の配線を介して転送クロックφV1〜φV4が与えられる。図4のA2−A2’線よりも下の領域には、アルミニウムなどの遮光膜38がシリコン基板の表面に形成され、撮像時の偽信号の発生を防止している。太点線30で囲んだ範囲が1画素分に相当し、A2−A2’線よりも上の領域が光電変換に寄与する。各画素で発生した信号電荷は、垂直CCD11の転送動作によって+Y方向に向かって転送される。
垂直CCD11の+Y側の端部において蓄積ゲート39及び最終ゲート34が形成される。入出力パッド4及び基板上の配線を介して、蓄積ゲート39には蓄積制御クロックφSTが与えられ、最終ゲート34にはバイアス電圧VGOが与えられる。また、垂直CCD11の+Y側の端部において、N型不純物領域などからなる浮遊拡散層35及びチャネル端部37が形成される。浮遊拡散層35は、カラムアンプ5の入力ゲートに接続される。チャネル端部37は、入出力パッド4及び基板上の配線を介してリセット電位VRに接続される。垂直CCD11を転送されてきた電荷が浮遊拡散層35へ転送されると、その電位がカラムアンプ5によって読み出され、電圧信号へ変換されて出力される。また、浮遊拡散層35には、読み出し後の電荷を排出するためのリセットトランジスタ36が接続される。入出力パッド4及び基板上の配線を介して与えられたリセットクロックφRによりリセットトランジスタ36がオンされると、浮遊拡散層35の電位がリセット電位VRにリセットされる。
図5は、本発明の実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサの第2の半導体基板2の回路配置を示す図である。
図5を参照すると、第2の半導体基板2上には、信号処理回路6及び複数の金属バンプ20a,20b,20cが形成される。
複数の金属バンプ20aは、第1の半導体基板1上の複数の金属バンプ7aにそれぞれ対向して設けられ、複数の金属バンプ7aにそれぞれ接続される。従って、複数の金属バンプ20aは、第1の半導体基板1上のカラムアンプ5の出力端子にそれぞれ接続される。金属バンプ20bは、第1の半導体基板1上の金属バンプ7bに対向して設けられ、金属バンプ7bに接続される。金属バンプ20cは、第1の半導体基板1上の金属バンプ7cに対向して設けられ、金属バンプ7cに接続される。
信号処理回路6は、水平選択回路16、複数の水平選択MOSトランジスタ17、水平選択線18、及び出力アンプ19を備える。信号処理回路6は、第1の半導体基板1から金属バンプ20b及び金属配線22を介して、信号処理回路6を駆動するために必要なバイアス電圧及びクロック信号の供給を受ける。水平選択回路16は、CMOSトランジスタ等で構成される。出力アンプ19は、ソースフォロアアンプ等を含む。各金属バンプ20aは、水平選択MOSトランジスタ17を介して水平選択線18に接続される。水平選択回路16によって水平選択MOSトランジスタ17のうち1つがオンされると、ここに接続されたカラムアンプ5の出力信号が水平選択線18を介して出力アンプ19に転送され、出力アンプ19によって増幅される。出力アンプ19の出力信号は、金属配線21及び金属バンプ20cを介して、第1の半導体基板1上の回路へ戻され、その後、前述のように、入出力パッド4を介して第1の半導体基板1の外部へ出力される。これにより、信号処理回路6は、各カラムアンプ5の出力信号(すなわち、各CCDカラム11により転送された電荷をそれぞれ示す複数の信号)のうちの1つを逐次に選択して出力する。
以上のように、本発明の実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサは、画素アレイ3及び垂直CCD11を形成する第1の半導体基板1と、水平選択回路16等を含む信号処理回路6を形成する第2の半導体基板2とを別々に作製し、これらを金属バンプ7等で電気的に接合して構成される。従って、電荷を垂直方向に転送するときは、CCDの利点である低ノイズのTDI動作が可能となる。また同時に、信号を水平方向に読み出すときは、CMOSの利点である高速読み出しが可能となり、消費電力も低減される。従って、本発明の実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサによれば、高速かつ低消費電力で動作しながら、従来よりも簡単にパッケージに実装可能であるTDI方式リニアイメージセンサを提供することができる。
また、本発明の実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサは、第2の半導体基板2の信号処理回路6で処理した信号を、金属バンプ7を介して第1の半導体基板1に戻した後に、TDI方式リニアイメージセンサの外部へ出力するように構成される。従って、TDI方式リニアイメージセンサに対するすべての入出力は、第1の半導体基板1上に形成した入出力パッド4を介して行われる。そのため、パッケージへの実装形態が簡略化される。
なお、以上の実施例では、第2の半導体基板2上に形成される信号処理回路6が水平選択回路16を含む場合について示したが、第2の半導体基板2上にA/D変換回路及びシリアライズ回路等をさらに備えてもよい。これらの回路はCMOSで構成されるので、高速の信号処理が可能である。この構成によれば、後段の回路ノイズの影響を受けにくくなり、低ノイズ化が図れる。
また、以上の実施例では第1の半導体基板1と第2の半導体基板2との接合に金属バンプ7を用いたが、例えば異方性導電膜等を用いた他の接合方法を用いても、同様の効果が得られる。
また、第1の半導体基板1上において、特許文献1に記載されたTDI段数制御回路を形成してもよい。特許文献1は、画素群と、複数の選択線と、ライン選択回路と、垂直シフトレジスタと、水平転送部とを備えるイメージセンサを開示している。画素群は、光電変換を行ない、発生した電荷を時間遅延積分して垂直転送するための転送電極を有する画素が2次元配置される。複数の選択線は、転送電極の各々に接続される。ライン選択回路は、選択線と接続され、複相の転送クロックを所定の選択線に接続する。垂直シフトレジスタは、ライン選択回路での転送クロックの接続状態を決定する所定の選択信号をライン選択回路に書き込む。水平転送部は、時間遅延積分された電荷を水平転送する。特許文献1によれば、所定の選択信号を用いることにより、時間遅延積分の段数を制御することができる。また、特許文献1によれば、ハイレベルとローレベルからなる2値の信号である選択信号によって、複相の転送クロックのいずれかの相を入れ替えて逆相の転送クロックを作るライン選択回路を備えてもよい。このとき、所定の時間遅延積分の段数に応じた連続したハイレベル信号と連続したローレベル信号とを組み合わせた選択信号を用いることにより、時間遅延積分の段数を制御することができる。本発明の実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサにTDI段数制御回路を追加する場合、特許文献1の図19と同様に、本願の図1の画素アレイ3の−Y側にTDI段数制御回路を配置してもよい。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2に係るTDI方式リニアイメージセンサの第1の半導体基板1Aの回路配置を示す図である。図6において、図3のものと同じ符号は、図3のものと同様の構成要素を示す。
図6を参照すると、本発明の実施の形態2に係るTDI方式リニアイメージセンサの第1の半導体基板1Aでは、垂直CCD11の+Y側において、4個の垂直CCD11ごとに1個ずつのカラムアンプ5が形成されて接続される。
図7は、本発明の実施の形態2に係るTDI方式リニアイメージセンサの垂直CCDの最終段付近における回路配置を示す図である。
図7の回路配置は、図4に示した本発明の実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサの場合から、垂直CCDの最終段付近の回路配置の一部を変更したものである。図7において、図4のものと同じ符号は、図4のものと同様の構成要素を示す。図7では、1つのカラムアンプ5に接続された4つの垂直CCD11を区別するために、符号11a〜11dを付与している。
図7を参照すると、4個の垂直CCD11a〜11dを1組として、その1組あたりに1個のカラムアンプ5が形成されて接続される。垂直CCD11の+Y側の端部には、第1の蓄積ゲート42、第1の選択ゲート43a〜43b、第2の選択ゲート44a〜44d、第2の蓄積ゲート45、及び最終ゲート34が順に形成される。入出力パッド4及び基板上の配線を介して、第1の蓄積ゲート42には蓄積制御クロックφST1が与えられ、第2の蓄積ゲート45には蓄積制御クロックφST2が与えられ、最終ゲートにはバイアス電圧VGOが与えられる。また、入出力パッド4及び基板上の配線を介して、第1の選択ゲート43a〜43bには選択クロックφSEL1A〜φSEL1Bが与えられ、第2の選択ゲート44a〜44dには選択クロックφSEL2A〜φSEL2Bが与えられる。また、浮遊拡散層35及びリセットトランジスタ36は、図4に示した本発明の実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサの場合と同様に構成される。
図7に示した構成により、4個の垂直CCD11a〜11dで転送されてきた電荷が浮遊拡散層35へ逐次に転送され、カラムアンプ5により逐次に読み出される。カラムアンプ5による電荷の読み出し動作を図8及び図9を用いて説明する。
図8は、垂直CCD11aの最終段付近において、その断面構造と各部の電位分布とを模式的に示す。図8(a)は、垂直CCD11aの断面を示し、図8(b)〜図(n)は、転送動作による電位の変化の模様を時系列に示す。また図9は、垂直CCD11dの最終段付近の断面構造と各部の電位分布とを、図8の場合と同様に示す。
図8(a)及び図9(a)を参照すると、垂直CCD11a,11dは、ゲート電極46、P型シリコン基板48、転送チャネル47、浮遊拡散層35、チャネル端部37、フィールド酸化膜50、及びP型不純物領域51を備える。ゲート電極46は例えばポリシリコンからなる。転送チャネル47は例えばN型不純物領域からなる。浮遊拡散層35及びチャネル端部37は例えば高濃度のN型不純物領域からなる。P型不純物領域51は素子分離のために設けられる。
ゲート電極に正のハイレベル電圧を印加するとき、そのゲート下にポテンシャル井戸が形成される。符号52のハッチング領域は、ポテンシャル井戸に蓄積された信号電荷を模式的に表す。
図8(b)は浮遊拡散層35がリセットされた直後を示し、このとき、転送クロックφV3のゲート電極46下のポテンシャル井戸に、次の撮像周期の信号電荷が蓄積されている。次に、図8(c)〜図8(e)の転送動作により、信号電荷は、蓄積制御クロックφST1のゲート電極46下に移動する。次に、図8(f)において、2つの選択クロックφSEL1A,φSEL2A及び蓄積制御クロックφST2がハイレベルになると、信号電荷は、蓄積制御クロックφST1のゲート電極46下に移動する。次に、図8(g)において、2つの選択クロックφSEL1A,φSEL2Aがローレベルとなり、さらに図8(h)において、蓄積制御クロックφST2がローレベルになると、信号電荷は浮遊拡散層35に移動する。このときの浮遊拡散層35の電位がカラムアンプ5より読み出される。電位を読み出した後、図8(i)において、リセットクロックφRがハイレベルになると、浮遊拡散層35の電荷が排出(リセット)される。その後、図8(j)〜図8(m)において、他の選択クロックφSEL1B,φSEL2B等の変化に応じて残りの垂直CCD11b〜11dの信号電荷が読み出され、1撮像周期分の信号読み出しが完了する。
また、図9は垂直CCD11dの読み出し動作を示す。図9(f)では、選択クロックφSEL1B,φSEL2Bがローレベルであるので、図8の場合とは異なり、信号電荷が蓄積制御クロックφST1のゲート電極46下に保持される。図9(k)において、2つの選択クロックφSEL1B,φSEL2Bがともにハイレベルになると信号電荷が蓄積制御クロックφST2のゲート電極46下に移動し、次に図9(l)において、蓄積制御クロックφST2がローレベルになると、信号電荷が浮遊拡散層35に移動する。このときの浮遊拡散層35の電位がカラムアンプ5より読み出される。電位を読み出した後、図9(m)において、リセットクロックφRがハイレベルになると、浮遊拡散層35の電荷が排出(リセット)され、1撮像周期分の信号読み出しが完了する。
以上の選択動作により、4個の垂直CCD11a〜11dの出力信号がカラムアンプ5へ逐次に転送される。撮像周期ごとに4個の垂直CCD11a〜11dの電荷を逐次に読み出すことで、画像信号を読み出すことができる。
図7に示した本発明の実施の形態2に係るTDI方式リニアイメージセンサでは、垂直CCD11の水平方向の配列個数(すなわち水平画素数)に比べてカラムアンプ5の配列個数が1/4に減少し、これに接続される金属バンプ7aの配列個数も1/4に減少する。そのため、カラムアンプ5及び金属バンプ7aを配列する間隔を画素ピッチの4倍程度に広げることが可能になる。金属バンプ7aを配列する場合の最小間隔には製造装置による制限があり、一般的には数十μm程度が下限値である。そのため、従来は、画素ピッチを縮小しようとしても金属バンプの最小間隔に起因する制限を受けた。一方、本発明の実施の形態2に係るTDI方式リニアイメージセンサでは、この制限を回避することができ、カラムアンプ5及び金属バンプ7aを配列する間隔よりも小さな画素ピッチを有する高解像度のTDI方式リニアイメージセンサが得られる。
なお、図7の例では4個の垂直CCD11ごとに1つずつのカラムアンプ5を形成及び接続する場合を示したが、異なる個数の垂直CCD11ごとに1つずつのカラムアンプ5を形成及び接続してもよい。複数のカラムアンプ5は、複数個の垂直CCD11のうちの互いに隣接したいくつかの垂直CCD11ごとに1つずつ設けられる。各カラムアンプ5に接続されたいくつかの垂直CCD11の出力信号は、当該カラムアンプ5へ逐次に転送される。例えば、8個の垂直CCD11ごとに1つずつのカラムアンプ5を形成及び接続してもよい。選択クロックが与えられるゲート電極の個数は、1つのカラムアンプ5に対応する垂直CCD11の個数に応じて決められる。このように、他の個数の垂直CCD11及び他の個数のカラムアンプ5の組み合わせであっても、同様の効果がある。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係るTDI方式リニアイメージセンサでは、画素アレイの領域を複数に分割し、分割された各画素領域の画像信号を別個に処理し、TDI方式リニアイメージセンサの外部に別個に読み出す。
本発明の実施の形態3に係るTDI方式リニアイメージセンサは、図10に示す第1の半導体基板1Bと、図11に示す第2の半導体基板2Bとを備える。
図10は、本発明の実施の形態3に係るTDI方式リニアイメージセンサの第1の半導体基板1Bの回路配置を示す図である。図10において、図3のものと同じ符号は、図3のものと同様の構成要素を示す。
図10の例では、画素アレイの領域を2つの画素領域3a,3bに分割している。第1の半導体基板1B上には、画素領域3aに対応する1組の金属バンプ7a,7b,7cと、画素領域3bに対応するもう1組の金属バンプ7a,7b,7cとが形成される。
図11は、本発明の実施の形態3に係るTDI方式リニアイメージセンサの第2の半導体基板2Bの回路配置を示す図である。図11において、図5のものと同様の符号は、図5のものと同様の構成要素を示す。
図11の例では、画素アレイの領域を2分割し、分割された各画素領域3a,3bの画像信号を別個に処理し、TDI方式リニアイメージセンサの外部に別個に読み出すために、第2の半導体基板2B上に2つの水平選択回路16a,16bが形成される。第2の半導体基板2B上には、画素領域3a(すなわち水平選択回路16a)に対応する1組の金属バンプ20a,20b,20cと、画素領域3b(すなわち水平選択回路16b)に対応するもう1組の金属バンプ20a,20b,20cとが形成される。
信号処理回路6aは、水平選択回路16a、複数の水平選択MOSトランジスタ17a、水平選択線18a、及び出力アンプ19aを備える。信号処理回路6aは、第1の半導体基板1Bから、画素領域3aのための金属バンプ20b及び金属配線22を介して、バイアス電圧及びクロック信号の供給を受ける。画素領域3aのための各金属バンプ20aは、水平選択MOSトランジスタ17aを介して水平選択線18aに接続される。出力アンプ19aの出力信号は、画素領域3aのための金属配線21及び金属バンプ20cを介して、第1の半導体基板1B上の回路へ戻され、その後、入出力パッド4を介して第1の半導体基板1Bの外部へ出力される。これにより、信号処理回路6aは、画素領域3aに対応するカラムアンプ5の出力信号のうちの1つを逐次に選択して出力する。
信号処理回路6bは、水平選択回路16b、複数の水平選択MOSトランジスタ17b、水平選択線18b、及び出力アンプ19bを備える。信号処理回路6bは、第1の半導体基板1Bから、画素領域3bのための金属バンプ20b及び金属配線22を介して、バイアス電圧及びクロック信号の供給を受ける。画素領域3bのための各金属バンプ20aは、水平選択MOSトランジスタ17bを介して水平選択線18bに接続される。出力アンプ19bの出力信号は、画素領域3bのための金属配線21及び金属バンプ20cを介して、第1の半導体基板1B上の回路へ戻され、その後、入出力パッド4を介して第1の半導体基板1Bの外部へ出力される。これにより、信号処理回路6bは、画素領域3bに対応するカラムアンプ5の出力信号のうちの1つを逐次に選択して出力する。
これにより、各画素領域3aの画像信号は、1つの入出力パッド4を介して第1の半導体基板1Bの外部へ出力され、各画素領域3bの画像信号は、もう1つの入出力パッド4を介して第1の半導体基板1Bの外部へ出力される。
本発明の実施の形態3に係るTDI方式リニアイメージセンサでは、画素アレイ3の領域を3つ以上に分割し、分割された各画素領域の画像信号を別個に処理し、TDI方式リニアイメージセンサの外部に別個に読み出してもよい。この場合、第1の半導体基板上の複数のカラムアンプ5の出力端子が、金属バンプ7によって、第2の半導体基板上の複数の信号処理回路6の入力端子へ電気的に接続される。さらに、第2の半導体基板上の複数の信号処理回路6の出力端子は、金属バンプ7によって、第1の半導体基板上の出力パッドとして使用される複数の入出力パッド4へそれぞれ電気的に接続される。
本発明の実施の形態3に係るTDI方式リニアイメージセンサによれば、水平選択回路16a,16bの選択動作に要する時間(1画素あたりの読み出し周期)を、本発明の実施の形態1に係るTDI方式リニアイメージセンサの場合よりも長くできる。従って、信号の読み出し速度を低下させて信号の読み出しノイズを低減することができる。
実施の形態4.
図12は本発明の実施の形態4に係るTDI方式リニアイメージセンサの概略構造を示す斜視図である。図12において、図1のものと同じ符号は、図1のものと同様の構成要素を示す。
図12を参照すると、本発明の実施の形態4に係るTDI方式リニアイメージセンサでは、1個の第1の半導体基板1Cに対して、複数個の第2の半導体基板2が接合される。後述するように、第1の半導体基板1Cは、複数の垂直CCD、複数のカラムアンプ、TDI段数制御回路、などの他の回路をさらに備える。
図13は、本発明の実施の形態4に係るTDI方式リニアイメージセンサの断面構造図である。図13は、図12の第1の半導体基板1C及び第2の半導体基板2をパッケージ23上に実装した場合における、図12のA4−A4’線に相当する位置の断面を示す。図13において、図2のものと同じ符号は、図2のものと同様の構成要素を示す。
図13を参照すると、第1の半導体基板1Cは、図2の第1の半導体基板1の各構成要素に加えて、TDI段数制御回路10をさらに備える。TDI段数制御回路10は、特許文献1に記載されたTDI段数制御回路と同様に動作し、複数の垂直CCD11の転送ゲートに接続されてTDI段数を制御する。TDI段数制御回路10は、第1の半導体基板1C上において、例えば、画素アレイ3の−Y側に形成される。
図14は、本発明の実施の形態4に係るTDI方式リニアイメージセンサの第1の半導体基板1Cの回路配置を示す図である。図14において、図3のものと同じ符号は、図3のものと同様の構成要素を示す。
図14を参照すると、第1の半導体基板1C上の画素アレイ3の領域は4つの画素領域に分割され、これらに対応して4個の第2の半導体基板2が第1の半導体基板1Cに接合される。各第2の半導体基板2上の信号処理回路からの出力信号は、画素アレイ3の4つの画素領域にそれぞれ対応する4つの金属バンプ7cを介して、第1の半導体基板1C上の回路へ戻される。これにより、TDI方式リニアイメージセンサの出力信号は、画素アレイ3の4つの画素領域にそれぞれ対応する4つの入出力パッド4を介して、第1の半導体基板1Cの外部へ並列に出力される。
本発明の実施の形態4に係るTDI方式リニアイメージセンサでは、画素アレイ3の領域を4つ以外の個数に分割し、分割された画素領域の個数に対応する個数の第2の半導体基板2を第1の半導体基板に接合してもよい。この場合、第1の半導体基板上の複数のカラムアンプ5の出力端子が、金属バンプ7によって、複数の第2の半導体基板2上の信号処理回路6の入力端子へ電気的に接続される。さらに、複数の第2の半導体基板2上の信号処理回路6の出力端子は、金属バンプ7によって、第1の半導体基板上の出力パッドとして使用される複数の入出力パッド4へそれぞれ電気的に接続される。複数の第2の半導体基板2上の信号処理回路6は、複数のカラムアンプ5の出力信号のうちの1つをそれぞれ逐次に選択して出力する。
本発明の実施の形態4に係るTDI方式リニアイメージセンサでは、複数の第2の半導体基板2のそれぞれは、1つの信号処理回路6を備えてもよく、実施の形態2と同様に、複数の信号処理回路6を備えてもよい。例えば、M1が2以上の整数であり、M2がM1の倍数であるとき、合計でM2個の信号処理回路6をM1個の第2の半導体基板2上に形成してもよい。
図12〜図14を参照して説明したように、本発明の実施の形態4に係るTDI方式リニアイメージセンサによれば、水平方向の画素数を増大させ、リニアイメージセンサの観測幅を増大させることができる。
図15は、本発明の実施の形態4に係るTDI方式リニアイメージセンサにおいて、画素アレイの領域を複数に分割して信号を読み出す際の、分割された1つの領域の左端付近の垂直CCDの最終段付近における回路配置を示す図である。
図15を参照すると、分割された1つの画素領域に対応する複数のカラムアンプ5は、一定の間隔aを有して配置される。同じ画素領域の中央付近(図15の右側)における垂直CCD11に対応する複数の金属バンプ7aは、間隔aを有して配置される。一方、同じ画素領域の左端付近(図15の左側)における垂直CCD11に対応する複数の金属バンプ7aは、間隔aよりも短い間隔bを有して配置される。図示していないが、同じ画素領域の右端付近における垂直CCD11に対応する複数の金属バンプ7aもまた、間隔bを有して配置される。この配置によれば、分割された1つの画素領域に対応する複数のカラムアンプ5が第1の半導体基板1C上に配置された領域のX方向における全長よりも、同じ画素領域に対応する複数の金属バンプ7aが第1の半導体基板1C上に配置された領域のX方向における全長を短くすることができる。言い換えると、複数の第2の半導体基板2のうちの各1つの第2の半導体基板2について、当該第2の半導体基板2上の信号処理回路6に接続されるカラムアンプ5が第1の半導体基板1C上に形成された領域のX方向における全長に比較して、対応する金属バンプ7aが配置される領域のX方向における全長が短くなるように、金属バンプ7aが配置される。
図15を参照して説明したように、本発明の実施の形態4に係るTDI方式リニアイメージセンサによれば、分割された1つの画素領域のX方向における全長に比べて、1個の第2の半導体基板2のX方向における全長を短くすることができる。その結果、多数の画素が水平方向に配列された長尺イメージセンサに複数個の第2の半導体基板2を接合する場合に、複数個の第2の半導体基板2を1列に配置することができ、これにより、イメージセンサを小型化することができる。
図15を参照して説明した金属バンプ7aの配置は、例えば、特許文献2に記載された方法で製造された長尺のリニアイメージセンサにも適用可能である。特許文献2によれば、入射光を電気信号に変換して検知するリニアイメージセンサの製造方法が開示されている。この方法は、半導体基板を準備する工程を含む。この方法は、次いで、半導体基板の表面近傍に、略平行に並置されたチャネルストッパ領域と、チャネルストッパ領域に挟まれた転送チャネルとを形成する工程を含む。この方法は、次いで、少なくともチャネルストッパ領域を覆うゲート絶縁膜を形成する工程を含む。この方法は、次いで、ゲート絶縁膜上に、転送チャネルに対して略垂直方向に延びた転送ゲートを形成するゲート形成工程を含む。この方法は、次いで、転送ゲートを覆う層間絶縁膜を形成する工程を含む。この方法は、次いで、層間絶縁膜上にフォトレジスト層を形成し、フォトレジスト層をパターニングして転送ゲート上に開口パターンを形成するパターニング工程を含む。この方法は、次いで、フォトレジスト層をマスクに用いて、層間絶縁膜に孔部を形成し、孔部の底面に転送ゲートを露出させる工程を含む。この方法は、次いで、フォトレジスト層を除去した後に、層間絶縁膜上に、孔部を介して転送ゲートに接続され、チャネルストッパに添って延在した裏打ち配線を形成する裏打ち配線形成工程を含む。この方法は、次いで、層間絶縁膜と裏打ち配線の上に、保護膜を形成する工程を含む。この方法は、次いで、パターニング工程が、縮小露光法によりフォトレジスト層を露光する工程を含む。本発明の実施の形態4に係るTDI方式リニアイメージセンサによれば、特許文献2に記載された方法で長尺のリニアイメージセンサを製造する場合にも、垂直方向のサイズを広げずに、複数の第2の半導体基板2を接合することが可能になる。
実施の形態5.
次に、図16は本発明の実施の形態5に係るTDI方式リニアイメージセンサの第1の半導体基板1Dの回路配置を示す図であり、画素アレイの領域を複数に分割して信号を読み出す際の、分割された1つの領域の左端付近の垂直CCDの最終段付近における回路配置を示す図である。これは、図15に示した本発明の実施の形態4に係るTDI方式リニアイメージセンサの場合から、垂直CCDの最終段付近の回路配置の一部を変更したものである。
図16を参照すると、複数の金属バンプ57aを直線状に配置するのではなく、第2の半導体基板2の互いに隣接した2辺に沿って鉤形に配置している。この配置により、金属バンプ7aの間隔aを縮小することなく、金属バンプ7aを配置する領域のX方向における全長を短くすることができる。この配置を用いても、多数の画素が水平方向に配列された長尺イメージセンサに複数個の第2の半導体基板2を接合する場合に、複数個の第2の半導体基板2を1列に配置することが可能になる。
本発明の実施の形態5に係るTDI方式リニアイメージセンサでは、金属バンプ7a間の間隔aを縮小する必要がないので、実施の形態4の場合よりも画素ピッチをさらに小さくすることが可能になる。
実施の形態6.
図17は、本発明の実施の形態6に係るTDI方式リニアイメージセンサの第1の半導体基板1Eの回路配置を示す図である。また、図18は、本発明の実施の形態6に係るTDI方式リニアイメージセンサの断面構造図である。図18は、図17の第1の半導体基板1E及び第2の半導体基板2をパッケージ23上に実装した場合における断面を示す。図17及び図18において、図14及び図13のものと同じ符号は、図14及び図13のものと同様の構成要素を示す。
図17及び図18は、図14及び図13に示した本発明の実施の形態4に係るTDI方式リニアイメージセンサの場合から、TDI段数制御回路10の回路配置を変更したものである。すなわち、図14に示した本発明の実施の形態4に係るTDI方式リニアイメージセンサでは、TDI段数制御回路10を画素アレイ3の−Y側に配置していたのに対して、図17に示した本発明の実施の形態6に係るTDI方式リニアイメージセンサでは、TDI段数制御回路10を画素アレイ3の+Y側に配置している。言い換えると、本発明の実施の形態6に係るTDI方式リニアイメージセンサでは、TDI段数制御回路10は、第1の半導体基板1E上において、複数のカラムアンプ5を挟んで画素アレイ3の反対側に形成されている。
本発明の実施の形態6に係るTDI方式リニアイメージセンサでは、図18に示すように、TDI段数制御回路10を、第1の半導体基板1E上において、第2の半導体基板2の下方の領域に配置することができる。従って、本発明の実施の形態6に係るTDI方式リニアイメージセンサでは、図14の場合の第1の半導体基板1Eと比較して、第1の半導体基板1EのサイズをY方向に縮小することができる。
実施の形態7.
次に、図19は本発明の実施の形態7に係るTDI方式リニアイメージセンサアレイの第1の半導体基板1Fの回路配置を示す図である。図19において、図17のものと同じ符号は、図17のものと同様の構成要素を示す。
図19に示した本発明の実施の形態7に係るTDI方式リニアイメージセンサアレイは、複数個のTDI方式リニアイメージセンサを同一基板上に形成するものであり、図19の例では3個のTDI方式リニアイメージセンサを同一基板上に形成している。リモートセンシングでカラー画像を撮像する場合、複数個のイメージセンサを並列配置し、その入射面にRGBに対応した分光フィルタを形成した、マルチバンド用イメージセンサを利用することが多い。複数個のイメージセンサの出力信号を合成してカラー画像を生成する場合には、各色ごとの画素位置を正確に補正する必要があるが、複数個のセンサを同一基板上に形成すると画素間の位置ずれを考慮する必要が低減するので有利である。
図19に示した本発明の実施の形態7に係るTDI方式リニアイメージセンサアレイでは、水平方向の読み出しを第2の半導体基板2上のCMOS回路で行う。従って、複数個のTDI方式リニアイメージセンサを配置しても、TDI方式リニアイメージセンサアレイの全体の消費電力の増大を抑えることができる。
実施の形態8.
次に、図20は本発明の実施の形態8に係るTDI方式リニアイメージセンサの第1の半導体基板1Gの回路配置を示す図である。図20において、図17のものと同じ符号は、図17のものと同様の構成要素を示す。
図20に示した本発明の実施の形態8に係るTDI方式リニアイメージセンサでは、垂直CCDの一端にカラムアンプ5が形成されるのに加えて、垂直CCDの別の一端にカラムアンプ105が形成される。カラムアンプ5の出力信号は、金属バンプ7aで接続された第2の半導体基板2上の信号処理回路を介して読み出され、金属バンプ7cで接続された第1の半導体基板1G上の入出力パッド4を介してTDI方式リニアイメージセンサの外部へ出力される。一方、カラムアンプ105の出力信号は、金属バンプ107aで接続された第3の半導体基板102上の信号処理回路を介して読み出され、金属バンプ107cで接続された第1の半導体基板1G上の入出力パッド4を介してTDI方式リニアイメージセンサの外部へ出力される。本明細書では、カラムアンプ105を「第2の信号前処理回路」ともいい、第3の半導体基板102上の信号処理回路を「第2の信号処理回路」ともいう。本明細書では、第3の半導体基板102上の信号処理回路の出力信号を出力する入出力パッド4を「第2の出力パッド」ともいう。
ここで、本発明の実施の形態8に係るTDI方式リニアイメージセンサでは、第1の半導体基板1G上にTDI段数制御回路10が形成される。TDI段数制御回路10は、特許文献1に記載した動作と同様に、TDI段数を制御する。特許文献1に記載した動作によれば、画素アレイ3の1段目(+Y側の端部)からM段目までは垂直CCDが順方向(+Y方向)に電荷を転送し、画素アレイ3のM+1段目から最終段(−Y側の端部)までは垂直CCDが逆方向(−Y方向)に電荷を転送する。垂直CCD11を順方向に転送した場合の出力信号が、カラムアンプ5及び第2の半導体基板2上の信号処理回路を経由して、第1の半導体基板1Gの+Y側の端部に設けられた入出力パッド4から出力される。また、垂直CCD11を逆方向に転送した場合の出力信号が、カラムアンプ105及び第3の半導体基板102上の信号処理回路を経由して、第1の半導体基板1Gの−Y側の端部に設けられた入出力パッド4から出力される。
垂直CCD11の+Y側の端部にカラムアンプ5及び第2の半導体基板2を形成し、垂直CCD11の−Y側の端部にカラムアンプ105及び第3の半導体基板102を形成したことにより、いずれかの端部を選択して電荷を双方向に読み出すことができる。これにより、電荷を双方向に読み出し可能なTDIリニアイメージセンサを実現できる。
実施の形態のまとめ.
本発明の実施の形態に係るTDI方式リニアイメージセンサは、画素アレイ、複数の転送素子、少なくとも1つの第1の信号処理回路、少なくとも1つの第1の出力パッド、1つの第1の半導体基板、及び少なくとも1つの第2の半導体基板とを備える。画素アレイは、光電変換を行う複数の画素を、第1の方向及び第2の方向を有する2次元アレイ状に配置している。複数の転送素子は、複数の画素で発生した電荷を時間遅延積分して第1の方向にそれぞれ転送し、第2の方向において互いに隣接している。少なくとも1つの第1の信号処理回路は、複数の転送素子により転送された電荷をそれぞれ示す複数の信号のうちの1つを逐次に選択して出力する。少なくとも1つの第1の出力パッドは、第1の信号処理回路の出力信号を出力する。1つの第1の半導体基板には、画素アレイ、複数の転送素子、及び第1の出力パッドが形成されている。少なくとも1つの第2の半導体基板には、第1の信号処理回路が形成されている。1つの第1の半導体基板に対して少なくとも1つの第2の半導体基板が電気的に接続される。
本発明の実施の形態に係るTDI方式リニアイメージセンサは、N1が2以上の整数であり、N2が2以上かつN1以下の整数であるとき、N1個の転送素子と、N2個の第1の信号前処理回路とを備えてもよい。各転送素子は、第1の端部及び第2の端部を有し、転送した電荷を第1の端部から出力する。各第1の信号前処理回路は、N1個の転送素子のうちの少なくとも1つの転送素子ごとに1つずつ設けられ、少なくとも1つの転送素子の第1の端部にそれぞれ接続され、少なくとも1つの転送素子の出力信号をそれぞれ処理する。第1の信号前処理回路は第1の半導体基板上に形成される。第1の信号処理回路は、N2個の第1の信号前処理回路の出力信号のうちの1つを逐次に選択して出力する。第1の半導体基板上のN2個の第1の信号前処理回路の出力端子が、第1の電気的コネクタによって、少なくとも1つの第2の半導体基板上の少なくとも1つの第1の信号処理回路の入力端子へ電気的に接続されてもよい。少なくとも1つの第2の半導体基板上の少なくとも1つの第1の信号処理回路の出力端子が、第2の電気的コネクタによって、第1の半導体基板上の少なくとも1つの第1の出力パッドへ電気的に接続されてもよい。
本発明の実施の形態に係るTDI方式リニアイメージセンサにおいて、N1が4以上の整数であり、N3が2以上の整数であるとき、N2個の第1の信号前処理回路は、N1個の転送素子のうちの互いに隣接したN3個の転送素子ごとに1つずつ設けられてもよい。N2個の第1の信号前処理回路のうちの各1つの第1の信号前処理回路に接続されたN3個の転送素子の出力信号は、当該1つの第1の信号前処理回路へ逐次に転送される。
本発明の実施の形態に係るTDI方式リニアイメージセンサにおいて、N2が4以上の整数であり、N4が2以上の整数であるとき、N2個の第1の信号前処理回路のうちのN4個の第1の信号前処理回路の出力信号のうちの1つをそれぞれ逐次に選択して出力する複数の第1の信号処理回路を備えてもよい。
本発明の実施の形態に係るTDI方式リニアイメージセンサにおいて、複数の第1の信号処理回路のうちの少なくとも1つの第1の信号処理回路がそれぞれ形成された複数の第2の半導体基板を備えてもよい。
本発明の実施の形態に係るTDI方式リニアイメージセンサにおいて、複数の第2の半導体基板のうちの各1つの第2の半導体基板について、当該第2の半導体基板上の第1の信号処理回路に接続される第1の半導体基板上の第1の信号前処理回路が第1の半導体基板上に形成された領域の第2の方向における全長に比較して、第1の電気的コネクタが配置される領域の第2の方向における全長が短くなるように、第1の電気的コネクタが配置されてもよい。
本発明の実施の形態に係るTDI方式リニアイメージセンサにおいて、N1個の転送素子の転送ゲートに接続されてTDI段数を制御するTDI段数制御回路をさらに備えてもよい。TDI段数制御回路は、第1の半導体基板上において、N2個の第1の信号前処理回路を挟んで画素アレイの反対側に形成される。
本発明の実施の形態に係るTDI方式リニアイメージセンサは、N2個の第2の信号前処理回路と、少なくとも1つの第2の信号処理回路と、少なくとも1つの第2の出力パッドと、少なくとも1つの第3の半導体基板とをさらに備えてもよい。N2個の第2の信号前処理回路は、N1個の転送素子のうちの少なくとも1つの転送素子ごとに1つずつ設けられ、少なくとも1つの転送素子の第2の端部にそれぞれ接続され、少なくとも1つの転送素子の出力信号をそれぞれ処理する。少なくとも1つの第2の信号処理回路は、N2個の第2の信号前処理回路の出力信号のうちの1つを逐次に選択して出力する。少なくとも1つの第2の出力パッドは、少なくとも1つの第2の信号処理回路の出力信号を出力する。少なくとも1つの第3の半導体基板は、少なくとも1つの第2の信号処理回路が形成される。N2個の第2の信号前処理回路及び少なくとも1つの第2の出力パッドは、第1の半導体基板上に形成される。第1の半導体基板上のN2個の第2の信号前処理回路の出力端子が、第3の電気的コネクタによって、少なくとも1つの第3の半導体基板上の少なくとも1つの第2の信号処理回路の入力端子へ電気的に接続される。少なくとも1つの第3の半導体基板上の少なくとも1つの第2の信号処理回路の出力端子が、第4の電気的コネクタによって、第1の半導体基板上の少なくとも1つの第2の出力パッドへ電気的に接続される。
1,1A〜1G 第1の半導体基板、2,2B 第2の半導体基板、3 画素アレイ、4 入出力パッド、5 カラムアンプ、6,6a,6b 信号処理回路、7,7a〜7c 金属バンプ、8 金属配線、9 金属配線、10 TDI段数制御回路、11,11a〜11d 垂直CCD、16 水平選択回路、17 水平選択MOSトランジスタ、18 水平選択線、19 出力アンプ、20a〜20c 金属バンプ、21 金属配線、22 金属配線、23 パッケージ、24 金属電極、25 ワイヤボンド、26 リード、30 画素、31 第1ゲート、32 第2ゲート、33 転送ゲート、34 最終ゲート、35 浮遊拡散層、36 リセットトランジスタ、37 チャネル端部、38 遮光膜、39 蓄積ゲート、40,40a〜40d 転送チャネル、42 第1の蓄積ゲート、43 第1の選択ゲート、44 第2の選択ゲート、45 第2の蓄積ゲート、46 ゲート電極、47 転送チャネル、48 P型シリコン基板、50 フィールド酸化膜、51 P型不純物領域、52 信号電荷、102 第3の半導体基板、105 カラムアンプ、107 金属バンプ、108 金属配線、109 金属配線。

Claims (7)

  1. 光電変換を行う複数の画素を、第1の方向及び第2の方向を有する2次元アレイ状に配置した画素アレイと、
    前記複数の画素で発生した電荷を時間遅延積分して前記第1の方向にそれぞれ転送する複数の転送素子であって、前記第2の方向において互いに隣接した複数の転送素子と、
    前記複数の転送素子により転送された電荷をそれぞれ示す複数の信号のうちの1つを逐次に選択して出力する少なくとも1つの第1の信号処理回路と、
    前記第1の信号処理回路の出力信号を出力する少なくとも1つの第1の出力パッドと、
    前記画素アレイ、前記複数の転送素子、及び前記第1の出力パッドが形成された1つの第1の半導体基板と、
    前記第1の信号処理回路が形成された少なくとも1つの第2の半導体基板とを備え、
    前記1つの第1の半導体基板に対して前記少なくとも1つの第2の半導体基板が電気的に接続されたTDI方式リニアイメージセンサであって
    前記TDI方式リニアイメージセンサは、
    N1が2以上の整数であるとき、第1の端部及び第2の端部を有し、前記転送した電荷を前記第1の端部から出力するN1個の前記転送素子と、
    N2が2以上かつN1以下の整数であるとき、前記N1個の転送素子のうちの少なくとも1つの転送素子ごとに1つずつ設けられたN2個の第1の信号前処理回路であって、前記少なくとも1つの転送素子の前記第1の端部にそれぞれ接続され、前記少なくとも1つの転送素子の出力信号をそれぞれ処理するN2個の第1の信号前処理回路とを備え、
    前記第1の信号前処理回路は前記第1の半導体基板上に形成され、
    前記第1の信号処理回路は、前記N2個の第1の信号前処理回路の出力信号のうちの1つを逐次に選択して出力し、
    前記第1の半導体基板上の前記N2個の第1の信号前処理回路の出力端子が、第1の電気的コネクタによって、前記少なくとも1つの第2の半導体基板上の前記少なくとも1つの第1の信号処理回路の入力端子へ電気的に接続され、
    前記少なくとも1つの第2の半導体基板上の前記少なくとも1つの第1の信号処理回路の出力端子が、第2の電気的コネクタによって、前記第1の半導体基板上の前記少なくとも1つの第1の出力パッドへ電気的に接続される、
    ことを特徴とするTDI方式リニアイメージセンサ。
  2. 前記N2個の第1の信号前処理回路は、N1が4以上の整数であり、N3が2以上の整数であるとき、前記N1個の転送素子のうちの互いに隣接したN3個の転送素子ごとに1つずつ設けられ、
    前記N2個の第1の信号前処理回路のうちの各1つの第1の信号前処理回路に接続されたN3個の転送素子の出力信号は、当該1つの第1の信号前処理回路へ逐次に転送される、
    ことを特徴とする請求項1記載のTDI方式リニアイメージセンサ。
  3. N2が4以上の整数であり、N4が2以上の整数であるとき、前記N2個の第1の信号前処理回路のうちのN4個の第1の信号前処理回路の出力信号のうちの1つをそれぞれ逐次に選択して出力する複数の第1の信号処理回路を備える、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のTDI方式リニアイメージセンサ。
  4. 前記複数の第1の信号処理回路のうちの少なくとも1つの第1の信号処理回路がそれぞれ形成された複数の第2の半導体基板を備える、
    ことを特徴とする請求項3記載のTDI方式リニアイメージセンサ。
  5. 前記複数の第2の半導体基板のうちの各1つの第2の半導体基板について、当該第2の半導体基板上の前記第1の信号処理回路に接続される前記第1の信号前処理回路が前記第1の半導体基板上に形成された領域の前記第2の方向における全長に比較して、前記第1の電気的コネクタが配置される領域の前記第2の方向における全長が短くなるように、前記第1の電気的コネクタが配置される、
    ことを特徴とする請求項4記載のTDI方式リニアイメージセンサ。
  6. 前記N1個の転送素子の転送ゲートに接続されてTDI段数を制御するTDI段数制御回路をさらに備え、
    前記TDI段数制御回路は、前記第1の半導体基板上において、前記N2個の第1の信号前処理回路を挟んで前記画素アレイの反対側に形成される、
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちの1つに記載のTDI方式リニアイメージセンサ。
  7. 前記N1個の転送素子のうちの少なくとも1つの転送素子ごとに1つずつ設けられたN2個の第2の信号前処理回路であって、前記少なくとも1つの転送素子の前記第2の端部にそれぞれ接続され、前記少なくとも1つの転送素子の出力信号をそれぞれ処理するN2個の第2の信号前処理回路と、
    前記N2個の第2の信号前処理回路の出力信号のうちの1つを逐次に選択して出力する少なくとも1つの第2の信号処理回路と、
    前記少なくとも1つの第2の信号処理回路の出力信号を出力する少なくとも1つの第2の出力パッドと、
    前記少なくとも1つの第2の信号処理回路が形成された少なくとも1つの第3の半導体基板と、
    をさらに備え、
    前記N2個の第2の信号前処理回路及び前記少なくとも1つの第2の出力パッドは、前記第1の半導体基板上に形成され、
    前記第1の半導体基板上の前記N2個の第2の信号前処理回路の出力端子が、第3の電気的コネクタによって、前記少なくとも1つの第3の半導体基板上の前記少なくとも1つの第2の信号処理回路の入力端子へ電気的に接続され、
    前記少なくとも1つの第3の半導体基板上の前記少なくとも1つの第2の信号処理回路の出力端子が、第4の電気的コネクタによって、前記第1の半導体基板上の前記少なくとも1つの第2の出力パッドへ電気的に接続される、
    ことを特徴とする請求項1〜6のうちの1つに記載のTDI方式リニアイメージセンサ。
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