JP6731736B2 - ユニオンナット付き管継手と継手に用いる栓体 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば水道メータ直結ユニオン継手やサニタリーユニオン継手或はその他の管継手などに広く適用されるユニオンナット付き管継手と継手に用いる栓体に関する。
この種の管継手は、ネジ接続の一種であり、管の接続やバルブの接続をユニオンナット(直結ナット)と相手側の管接続端(ユニオンねじ)にユニオンナットで接続する形式である。ユニオンナットは袋ナット状に形成され管端部(ユニオンつば)に不安定な遊嵌状態で備えられているから、ユニオンナットが管継手本体に固定されていない場合は、管継手の搬送の際等に作用する不規則な外力でユニオンナットが容易に大きくガタつき、内周に設けられためねじなどが損傷するおそれがある。
図5は、従来例のユニオンナット付き管継手を示しており、ユニオンナット42が可動することで継手本体40から飛び出し軸心がずれた状態の一例を示している。同図に示すように、ユニオンナット42は、継手本体40に対して固定されていない場合、特に不規則な外力が作用する運搬中などにおいて、内部に遊びを有している分自由に可動できることから容易に大きくガタつき、これにより、内外の物体に当るなどして損傷したり、不快な金属音を生じたりする。特に、ユニオンナット42の内周面に形成されためねじ部41がフランジ部43に不規則にカチ当ることでめねじ部41が損傷し易い。
従来、これに対し例えば管体用キャップに関する特許文献1が提案されている。同文献には、有底筒状に形成されナット部に嵌めこまれるキャップ本体と、その開口端部に設けられたフランジ部とにより一体的に構成され、キャップ本体の外周面にナット部の雌ねじ溝に係合する複数の係合突起が設けられ、係合突起の近傍位置におけるフランジ部にはナット部の雌ねじ溝に対する係合突起の係合を解除するための把持体を突出形成し、かつ係合突起に対向する部位のフランジ部を切欠いて切欠き部を形成すると共に、把持体側の切欠き部を他の切欠き部よりも大きく切欠き形成した管体用キャップが示されている。
この管体用キャップは、キャップ本体を、パッキンを介してナット部の雌ねじ孔内に挿入することで、一対の係合突起がナット部の雌ねじ溝に係合してナット部に装着されるから、ナット部は管体端部に形成された鍔部から管端外方へ突出した状態で仮固定されるものである。
その他、特許文献2も提案されており、同文献には、固着部として円板部の一面に形成された筒部がメータユニットの圧着面の流路に嵌着され、かつ、円板部の径方向の一部に、摘み用表示部が舌片状に突出形成されたメータユニットの圧着面用保護キャップが示されている。
特開2014−40855号公報 特開2010−275793号公報
しかしながら、特許文献1の管体用キャップは、先ず、キャップ体の外周面の係合突起が、単に管端から引き出された状態のナット部(ユニオンナット)の雌ねじ溝に係合するものに過ぎず、また、ナット部の回動も係止されていない。よって、ナット部の固定が不完全であり、たとえこの管体用キャップを装着していても、例えば搬送時や作業時などにおいて、ナット部に外部の物体の衝突や振動或は回動力などの不意な外力が作用した際、ナット部が外れる方向へみだりに移動・回動しうるから、キャップ体が不意に緩んだり外れてしまうおそれがある。
また、この管体用キャップは、この管体用キャップを装着した状態における管継手の占有スペースの問題があり、少なくとも、管端から突出したナット部が占有するスペースと、ナット部から突出した把持体が占有するスペースにつき、この管体用キャップをナット部に装着したユニオン継手を収容するスペースが余分に失われることになる。
突出したナット部のスペースについては、継手の種類や収容環境によっては継手1つ当たりの逸失分は無視しうる場合もあるが、継手の梱包時に大量に並べて敷き詰めて収容する場合などにおいては、全体の収容スペースの逸失分は問題となるおそれがある。特に、継手を余分なスペースを持たない専用箱に収容しなければならない場合など、梱包する収容容器に所定の制限がある場合は、収容できる継手の数が損なわれるか、或は収容不可能となる問題点がある。しかも、この点は管継手の呼び径・サイズが大きくなるほど、通常は顕著なものとなる。また、突出した把持体についても、同様に継手を敷き詰めて収容した場合などに邪魔になりやすく、また、不規則な方向に突出しうる把持体の方向を揃えるにも手間が掛かる。さらに、この管体用キャップは把持体の引き抜きにより取り外し易い構造であることから、継手の運搬中に不意に把持体が引っ掛かるなどにより、この管体用キャップが不意に脱落するおそれもある。しかも、係合突起や把持体、切欠き部などを有した複雑な構造であり、生産性の面にも難点がある。
よって、継手に仮固定するキャップは、外方に向け突出し運搬などの際に邪魔になるような部位をできるかぎり有さずに簡易な構造に形成されると共に、キャップを装着した 状態の管継手は、ユニオンナットが突出することなく占有スペースが最小限に抑えられていることが望ましい。
一方で、特許文献2は、設置前のメータユニットにおいて、水道メータ圧着面のパッキンに粉塵等が付着することを防ぐために、単に、手で摘まんで圧着面に着脱するタイプのいわゆる養生キャップに関するものに過ぎない。
そこで、本発明は上記問題を解決するために開発されたものであり、その目的とするところは、ユニオンナットがほぼ継手本体の面間内に保持されることでユニオンナットを保護すると共に管端のシール面を保護し、かつ、全体の占有スペースをコンパクトに抑え、しかも簡単に栓体を着脱可能としたユニオンナット付き管継手と継手に用いる栓体を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、継手本体の外周囲にユニオンナットを備えた管継手において、ユニオンナットを継手本体の面間内に収容させた状態で、継手本体の内径流路内に管端キャップ用の栓体を嵌着すると共に、栓体の外周に鍔部を一体に設け、この鍔部の外径がユニオンナットのめねじ部のねじ径よりも大径に形成された状態で、ユニオンナットが継手本体の面間内に収容され、かつ、鍔部でユニオンナットが面間内から飛び出しを防ぎ、ユニオンナットを継手本体から引き出すことで嵌着している栓体の鍔部を押し出すことができるようにしたユニオンナット付き管継手である。
請求項2に係る発明は、栓体に複数個のリブを形成し、このリブが内径流路の寸法の許容差に対応するようにしたユニオンナット付き管継手である。
請求項3に係る発明は、鍔部の外径をユニオンナットの外形を構成する二面幅よりも小さくしたユニオンナット付き管継手である。
請求項4に係る発明は、継手本体のシール端面を鍔部の接触面で保持するようにしたユニオンナット付き管継手である。
請求項5に係る発明は、ユニオンナット付き管継手に用いる栓体である。
請求項1に記載の発明によると、内径流路内に栓体を嵌着すると共に、栓体の外周に鍔部を一体に設け、この鍔部の外径がユニオンナットのめねじ部のねじ径よりも大径に形成された状態でユニオンナットが継手本体の面間内に収容されるようにしたから、内径流路内に栓体を嵌着した状態において、ユニオンナットの端部が鍔部に当たることにより、ユニオンナットが鍔部より外方に飛び出すことがない。よって、ユニオンナットを直接固定することなく、その動きを、嵌着した栓体の鍔部より内方のわずかな可動範囲内に十分な確実性をもって制限することができ、これにより、ユニオンナットを継手本体に対してほぼ固定状態に維持し、もって、管継手の輸送時や保管時などにおけるユニオンナットの損傷を防ぐことができる。また、ユニオンナットが鍔部より内方に収容されるから、ユニオンナットが管端面から突出することがなく、これによりユニオン継手の占有スペースを省スペース化することができる。
加えて、ユニオンナットを継手本体から引き出すとユニオンナットの先端面が栓体の鍔部に当たり、鍔部を押し出して必ずキャップ本体が取り外れるように構成することができる。
請求項2に記載の発明によると、内径流路内に栓体を挿入した際、栓体と栓体の外周に設けたリブにより適切に可撓変形することにより栓体が内径流路内周面に確実に嵌着するから、同じ呼び径用の栓体であっても、材質や鋳造方法の違いなどから生じる同じ呼び径の内径流路の許容差に対応可能となり、もって、許容差を生じ得るさまざまな内径流路を有する管継手に使用可能となる。
請求項3に記載の発明によると、少なくとも鍔部の外径がユニオンナットの端面に有する二面幅より小さいから、ユニオンナットが管端面から突出することがなく、かつ、鍔部がユニオンナットの外径から突出することがない。よって、栓体を内径流路に嵌着した状態において、ユニオン継手の占有スペースを最小限に抑えることが可能となる。
請求項4に記載の発明によると、継手本体のシール端面を鍔部の接触面で保持することにより、ユニオンナットを面間内に保持できるばかりでなく、管端のシール端面が確実に保護されるという有用な効果がある。
請求項5に係る発明によると、この栓体を管継手の内径流路に嵌着させれば、栓体の鍔部が管端のシール面を保護し、さらに、管内への異物侵入の防止も確実となる。
本発明のユニオンナット付き管継手の分解斜視図である。 本発明のユニオンナット付き管継手の栓体を示した平面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 本発明のユニオンナット付き管継手の断面図である。 ユニオンナット付き管継手における従来例を示した断面図である。
以下、本発明のユニオンナット付き管継手の実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態のユニオンナット付き管継手の分解斜視図である。また、図4は、本実施形態のユニオンナット付き管継手の断面図であり、ユニオンナット2を継手本体1の面間M内に収容させた状態で、継手本体1の内径流路3内に、管端キャップ用の栓体6が嵌着している。
図1、4にそれぞれ示すように、本実施形態の継手本体1は、一側は、外周囲にユニオンナット2を備え、ユニオン式に管接続可能な継手となっている。継手本体1の他側は、特に制限されず任意に構成可能であるが、本例においては、後述するように、水道用ポリエチレン管等を接合可能な樹脂管用継手となっている。
図2はキャップ本体10の平面図を、図3は図2におけるキャップ本体10のA−A線断面図をそれぞれ示す。図2、3に示すように、本発明のキャップ本体10は、栓体6の外周に、鍔部8を一体に設けており、このように構成されていれば、キャップ本体10の材質、製法、大きさ、サイズ、形状などは特に制限されず任意に選択可能であるが、後述のようにキャップ本体10、特にリブ7には、ある程度可撓性が要されることから、材質は樹脂製が好ましい。キャップ本体10は複雑な形状を有さない簡素な構造となる。また、本例のキャップ本体10の材質は半透明ポリプロピレンシートによる真空成形であるから、キャップ本体10を薄く成形することができる。その他、樹脂材料や軟質素材で成形することも可能である。さらに、栓体6は有底形状であるが、穴あき形状であってもよく、穴あき形状にすると、キャップ本体10を継手本体1より取り外し容易となる。
図2、3に示すように、本実施形態の栓体6の外周面11には、複数個のリブ7が形成されており、このリブ7が内径流路3の許容差に対応するようにしている。このリブ7は、継手本体1の異なる製法(例えば砂型鋳造、ロストワックス加工など)に共用できる形状に形成するのが好ましい。
本実施形態のリブ7の断面形状は、図2に示すように、中空部分7aを有する断面略円弧形状を呈している。この断面形状と、薄い肉厚とが相俟って、リブ7の弾性ある可撓性を発揮している。リブ7の継手軸方向長さは、ガスケットの厚みの長さに加え、内径流路3に十分に嵌着する長さとしている。リブ7の先端7bの形状は、テーパ形状としており、内径流路3に円滑に嵌着できるようにしている。リブ7の外径寸法Sは、ガスケットの内径寸法と略同じかやや小径とし、且つ、内径流路3の内径寸法(最大交差を含めた寸法)よりも大径に設定している。なお、目的に応じて、リブ7の外径寸法Sを、ガスケットの内径寸法よりもやや大きく設定してもよい。
上記のように構成されたリブ7を外周面11に設けていることにより、栓体6を内径流路3に挿入した際、突起状の各場所のリブ7が、内径流路3の各場所の表面状態に応じて、それぞれ適切に可撓変形しつつ、形状復元力や表面の摩擦力により内径流路3表面を捉えてこれに密着する。特に、各リブ7が円筒形状の外周面11に対称的に配置されている場合は、各リブ7の密着力の総和が適切な合力となって寸法のバラツキを吸収し、栓体6を内径流路3への嵌着が安定化する。これにより、同じ呼び径の製品(継手本体1)に対して、その寸法の許容差に拘わらず、装着不良を起こすことなく、同一サイズ・形状の均質なキャップ本体10を使用可能となり、もってキャップ本体10の製品品質の安全性・安定性、或は生産性を高めることができる。
ここで、内径流路3の寸法は、一般的には僅かな範囲内であるが、継手本体1の呼び径に応じた加工普通許容差や、鋳造方法の違い、内径流路3の材質の違い、或は加工方法の違いなどの種々の要因から生じる、寸法の許容差を有しており、例えば、継手本体1(内径流路3)がステンレス合金の場合と、銅合金の場合では、加工後の内径流路3の表面形質(粗さなど)の違いが大きくなる場合が有り、同じ呼び径製品であっても両者の間に生じる寸法の許容差は大きくなりやすい。一方で、キャップ本体10の栓体6の形状(外周面11の外径又は鍔部8の内径)は、このような内径流路3に嵌着させるべく、内径流路3の内周面の形状とほぼ同じ形状(又は継手本体1の呼び径とほぼ同じ径)となるように形成されるものであるが、前記のような許容差が大きすぎる場合、栓体6を内径流路3に挿入しても、単に嵌め込まれるのみで嵌着不能となるか、或は嵌着しても両者の密着力が弱く実施に適さないような場合が有る。この点、本発明の栓体6の外周面11には上記のようなリブ7が設けられているから、このような装着不良を起こすことなく、適切かつ確実に内径流路3に嵌着可能である。
本実施形態のキャップ本体10の実施の一例としては、継手の呼び径25の場合、鍔部8の直径RはΦ42mm、内径はΦ26mmに設定しており、キャップ本体10の全体で厚さは0.5mmに設定している。また、リブ7は、栓体6の側面を曲げ形成することで外周面11に対称的に90度間隔で4箇所設けられており、鍔部8の内径端部から、軸方向へ長さ7.5mm形成し、栓体6の側面が外側(内径流路3側)に向けて所定幅で断面略円弧状に盛り上がった(盛り上がり高さ0.45mm)形状の突起部となっている。この他、呼び径などに応じ、60度間隔で6箇所に形成するなどしてもよく、さらに、断面略円弧形状を呈したリブ7の外面下部における外周面11との繋がり部の形状・構成(傾斜角や曲率など)も、適宜設定可能である。なお、本例のキャップ本体10は、真空成形のため薄板で製作可能であり、リブ7が変形し易く寸法の許容差に対応し易い。また、鍔部8の外周を折り返して、折返部を形成することにより、管端のシール端面4の防塵性を高めることができる。
本発明のリブ7は、上記のような機能を有するように設けられていれば、図2、3に示した本例の構造に限られるものではなく、継手本体1の呼び径や材質などに応じて、その形状、配置、個数などは任意に選択可能である。
さらに、図4において、ユニオンナット2は、内周面にねじ径(内径)rの平行ねじからなるめねじ部12を有し、その奥部側に止め輪13が装着されている。同図において、ユニオンナット2は、継手本体1の同図右側に設けられた内部に内径流路3を有する管形状部14に遊嵌状態で備えられている。管形状部14は、環状に突設形成されたフランジ部15を有し、ユニオンナット2は、止め輪13がフランジ部15に係止することで、管形状部14を他の管などと接続可能となっており、図示しない締め付け代の距離だけ自由に可動可能である。
そして同図には、ユニオンナット2が面間M内に収容された状態で、栓体6が内径流路3に嵌着しており、鍔部8の接触面9がシール端面4に当接して被覆している。このように本発明のキャップ本体10を継手本体10に装着することにより、ユニオンナット2を面間M内に保持できるから、図5に示したようにユニオンナット2が揺動してめねじ部12などが損傷することが防がれる。
また、本発明の鍔部8の直径Rは、ユニオンナット2のめねじ部12のねじ径rよりも大径に形成された状態で、ユニオンナット2が継手本体1の面間M内に収容されている。本実施形態の鍔部8の直径Rは、ユニオンナット2の外形16を構成する六角形部にて対向する二面幅Lよりも小さくしている。このため、図4に示すように、本実施形態の鍔部8の直径Rは、r<R<Lを満たしている。
鍔部8の直径Rをr<Rの範囲に設定しておくことにより、同図に示すユニオンナット2を継手本体1の面間M内に収容してキャップ本体10の装着を完了した状態においては、ユニオンナット2が同図右側へ移動し面間M内から外方に飛び出ようとすると、めねじ部12のねじ山乃至は先端面17が鍔部8に突き当たるから、その飛び出しが防がれる。よって、特にユニオンナット2を継手本体1から突出させて仮固定する従来存在する管端用キャップと比較して、継手本体1の占有スペースを大幅に低減することが可能となる。

また、鍔産8の直径RをR<Lの範囲に設定しておくことにより、鍔部8がユニオンナット2の外形16より外方に突出することはなく、これにより、装着したキャップ本体10が占有するスペースは、継手本体1に対してほぼ皆無となる。よって、同図に示すユニオンナット2の占有スペースを最小限に抑えることができる。
一方で、装着されたキャップ本体10を取り外す際は、例えば、軟らかい鍔部8の外径縁部を指でつまんで剥がすように内径流路3から引き出し、嵌着している栓体6を取り出してもよいし、或はユニオンナット2を引き出すことで先端面17で鍔部8を押し出し、これにより嵌着している栓体6を取り外してもよい。
さらに、前記のユニオンナット2を引き出して仮固定する従来のキャップの場合、これを取り外して管継手を接続する使用時に、作業者が誤ってキャップが装着された状態のままユニオン管を接続することも可能な場合があるが、本例のキャップ本体10の場合は、ユニオンナット2を継手本体1から引き出すと、上記のように先端面17が鍔部8に当たり必ずキャップ本体10も取り外れるように構成されているから、このような問題が生じることがない。
また、本例では、継手本体1のシール端面4が鍔部8の接触面9で保護されるようにしているから、シール部材を設けるシール端面4が、直接外部に露出状態で扱われることがなく、よって、継手本体1の運搬時などにおいて外部の物体に直接衝突して損傷したりするなどにより、品質が損なわれることがない。
図4において、本例の継手本体1の他側は、図示しない樹脂管を挿入する接続部18となっており、この接続部18に樹脂管を挿入してリング体19を介して袋ナット21を螺合させて接続する樹脂管用継手となっている。本例では、リング体19は前部リング19aと後部リング19bに分割形成され、また、接続部18内部には、図示しない樹脂管の管端部に内挿する外形テーパ形状を呈する断面楔形のインコア22が備えられている。接続部18に樹脂管を挿着して袋ナット21を締付けた際、樹脂管外周に前部リング19a内周面が押し付けられて樹脂管外周が変形されると共に、後部リング19bが縮径して樹脂管外周に食い込むことにより、樹脂管の引き抜きが効果的に阻止される。
なお、継手本体1の他側の接続部は、上記の例に限られることなく、雄ねじ部を設ける場合であっても、管端のシール端面を保護することができ、本発明におけるキャップ本体を継手本体の一側に装着する形態にも当然に適用される。
更に、本発明は、前記実施の形態の記載に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に記載されている発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。例えば、前記継手本体1の内径流路3内に、上記栓体6を嵌着すると共に、上記栓体6に一体に設けた鍔部8と、前記継手本体1のシール端面4との間に、図示しない環状のガスケットを仮固定する管継手を構成してもよい。この場合、ユニオンナット2は、前記ガスケットの厚みを含めた前記継手本体1の面間M内に収容されることとなり、従来技術に比して、前記ガスケットを仮固定する機能を加えつつ、継手全体の占有スペースを抑制することができる。
1 継手本体
2 ユニオンナット
3 内径流路
4 シール端面
6 栓体
7 リブ
8 鍔部
9 接触面
10 キャップ本体
11 外周面
12 めねじ部
16 ユニオンナットの外形
17 先端面
r めねじ部のねじ径(内径)
R 鍔部の直径
L 二面幅

Claims (5)

  1. 継手本体の外周囲にユニオンナットを備えた管継手において、前記ユニオンナットを前記継手本体の面間内に収容させた状態で、前記継手本体の内径流路内に管端キャップ用の栓体を嵌着すると共に、前記栓体の外周に鍔部を一体に設け、この鍔部の外径が前記ユニオンナットのめねじ部のねじ径よりも大径に形成された状態で、前記ユニオンナットが前記継手本体の面間内に収容され、かつ、前記鍔部で前記ユニオンナットが前記面間内から飛び出しを防ぎ、前記ユニオンナットを前記継手本体から引き出すことで嵌着している前記栓体の前記鍔部を押し出すことができるようにしたことを特徴とするユニオンナット付き管継手。
  2. 前記栓体に複数個のリブを形成し、このリブが前記内径流路の寸法の許容差に対応するようにした請求項1に記載のユニオンナット付き管継手。
  3. 前記鍔部の外径を前記ユニオンナットの外形を構成する二面幅よりも小さくした請求項1又は2に記載のユニオンナット付き管継手。
  4. 前記継手本体のシール端面を前記鍔部の接触面で保護するようにした請求項1乃至3の何れか1項に記載のユニオンナット付き管継手。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載のユニオンナット付き管継手に用いる栓体。
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