JP6731735B2 - 管継手と継手に用いる栓体 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば水道メータ直結ユニオン継手やサニタリーユニオン継手或はその他の管継手などに広く適用される管継手と継手に用いる栓体に関する。
この種の管継手は、ネジ接続の一種であり、管の接続やバルブの接続をユニオンナット(直結ナット)と相手側の管接続端(ユニオンねじ)にユニオンナットで接続する形式であり、管継手の管端面と管接続端の端面との間にはガスケットを介在させている。ユニオンナットは袋ナット状に形成され管端部(ユニオンつば)に不安定な遊嵌状態で備えられているから、ユニオンナットが管継手本体に固定されていない場合は、管継手の搬送の際等に作用する不規則な外力でユニオンナットが容易に大きくガタつき、内周に設けられためねじなどが損傷するおそれがあり、通常これは管継手のサイズが大きくユニオンナットの重量が重いほど問題となる。
図6は、従来例の管継手を示しており、ユニオンナット42が可動することで継手本体40面間内から飛び出し軸心がずれた状態の一例を示している。同図に示すように、ユニオンナット42は、継手本体40に対して固定されていない場合、特に不規則な外力が作用する運搬中などにおいて、内部に遊びを有している分自由に可動できることから容易に大きくガタつき、これにより、内外の物体に当るなどして損傷したり、不快な金属音を生じたりする。特に、ユニオンナット42の内周面に形成されためねじ部41がフランジ部43に不規則にカチ当ることでめねじ部41が損傷し易い。
また、ガスケットに関しては、管継手に付随する専用部材であることから、製品として管継手を出荷する際、管継手と、これとは別体のガスケットとをセットで納品するのが通常であった。
この従来例を説明すると、ガスケットを介在させるこの種のユニオン継手を製品として客先等に輸送する際は、予め個々のユニオン継手に、必要となるガスケットをカラータイ等で貼り付ける等して、ガスケットとユニオン継手をワンセットに同梱していた。この他、別の袋にまとめられて本体製品と同梱したり、ガスケットを同梱することなく、ユニオン継手とは別に支給する、或は客側で別途手配するといった対応も採られていた。しかしながら、ユニオン継手に貼り付けられたガスケットは外部に露出した状態なので、輸送中に他の部材に衝突したり圧迫されるなどにより変形・損傷したり、或は脱落したりするおそれがある。さらに、製品発送の際のガスケットの縛り付けや袋入れ、或は使用の際の取り外しに要する工数が増え、しかも、ガスケットがゴム製であればカールや癖がつくこともある。また、ガスケットをユニオン継手と別に配送或は調達するようにした場合は、ガスケットの管理などに手間やコストが掛かることから、製品の取扱性・使用性が損なわるおそれがある。
これらの課題の背景に対し、管体用キャップに関する特許文献1が提案されている。同文献には、有底筒状に形成されナット部に嵌めこまれるキャップ本体と、その開口端部に設けられたフランジ部とにより一体的に構成され、キャップ本体の外周面にナット部の雌ねじ溝に係合する複数の係合突起が設けられ、係合突起の近傍位置におけるフランジ部にはナット部の雌ねじ溝に対する係合突起の係合を解除するための把持体を突出形成し、かつ係合突起に対向する部位のフランジ部を切欠いて切欠き部を形成すると共に、把持体側の切欠き部を他の切欠き部よりも大きく切欠き形成した管体用キャップが示されている。
この管体用キャップは、キャップ本体を、パッキンを介してナット部の雌ねじ孔内に挿入することで、一対の係合突起がナット部の雌ねじ溝に係合してナット部に装着されるから、ナット部は管体端部に形成された鍔部から管端外方へ突出した状態で仮固定されるものである。
また、特許文献2には、固着部として円板部の一面に形成された筒部がメータユニットの圧着面の流路に嵌着し、かつ、円板部の径方向の一部に、摘み用表示部が舌片状に突出形成されたメータユニットの圧着面用保護キャップが記載されており、同文献の図面には、圧着面が水道用メータユニットの一次側と二次側の支持機構の先端筒部の凹座部に設けられ、この凹座部に形成された装着溝に環状のガスケット又はOリングが嵌合装着され、キャップ本体の筒部が流路に嵌着することでメータユニット本体に装着され、これにより円板部が圧着面を被覆した状態が示されている。
特開2014−40855号公報 特開2010−275793号公報
しかしながら、特許文献1の管体用キャップは、先ず、管端外方へ突出した状態のナット部の内方にパッキンを収容し、その後に管端用キャップをナット部の雌ねじ孔内に挿入するので、パッキンの収容状態を管体外部から視認するのが困難である。また、この管体用キャップは、ユニオン継手に使用する場合、この管体用キャップを装着した状態における管継手の占有スペースの問題があり、上記のように、少なくとも管端から突出したナット部が占有するスペースと、ナット部から突出した把持体が占有するスペースにつき、この管体用キャップをナット部に装着したユニオン継手を収容するスペースが余分に失われることになる。
突出したナット部のスペースについては、継手の種類や収容環境によっては継手1つ当たりの逸失分は無視しうる場合もあるが、継手の梱包時に大量に並べて敷き詰めて収容する場合などにおいては、全体の収容スペースの逸失分は問題となるおそれがある。特に、継手を余分なスペースを持たない専用箱に収容しなければならない場合など、梱包する収容容器に所定の制限がある場合は、収容できる継手の数が損なわれるか、或は収容不可能となる問題点がある。しかも、この点は管継手の呼び径・サイズが大きくなるほど、通常は顕著なものとなる。また、突出した把持体についても、同様に継手を敷き詰めて収容した場合などに邪魔になりやすく、また、不規則な方向に突出しうる把持体の方向を揃えるにも手間が掛かる。さらに、この管体用キャップは把持体の引き抜きにより取り外し易い構造であることから、継手の運搬中に不意に把持体が引っ掛かるなどにより、この管体用キャップが不意に脱落するおそれもある。しかも、係合突起や把持体、切欠き部などを有した複雑な構造であり、生産性の面にも難点がある。
よって、ガスケットと共に継手に仮固定するキャップは、外方に向け突出し運搬などの際に邪魔になるような部位をできるかぎり有さずに簡易な構造に形成されると共に、キャップを装着した 状態の管継手は、ユニオンナットが突出することなく占有スペースが最小限に抑えられていることが望ましい。
特許文献2は、設置前のメータユニットにおいて、水道メータ圧着面のパッキンに粉塵等が付着することを防ぐために、単に、手で摘まんで圧着面に着脱するタイプのいわゆる養生キャップに関するものに過ぎない。
そこで、本発明は上記問題を解決するために開発されたものであり、その目的とするところは、簡素な構造の栓体により使用前のガスケットの確実な仮固定を可能とし、仮固定されたガスケットと管端面のガスケットシール面をも適切に保護し、とくにユニオン継手においてはユニオンナットがほぼ継手本体の面間内に保持されることでユニオンナットが保護されると共に全体の占有スペースがコンパクトに抑えられ、しかも簡単に仮固定されたガスケットを着脱可能とした管継手と継手に用いる栓体を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、継手本体の一側に設けた内径流路と、継手本体の外周に備えた接続部と、継手本体の一側の管端面に有するガスケット用のシール面とを備えた管継手において、内径流路内に管端キャップ用の栓体を嵌着し、この栓体の形状は内径流路の内周面の形状とほぼ同じ形状となるように形成され、かつ、栓体の外周に鍔部を一体に設けることにより、鍔部とシール面との間に環状のガスケットを仮固定すると共に、鍔部によってガスケット用のシール面及びガスケットのシール面を保護しながら、ガスケットのシール面が露出しないように鍔部でガスケットを被覆した管継手である。
請求項2に係る発明は、栓体に複数個のリブを形成し、このリブが内径流路の寸法の許容差に対応するようにした管継手である。
請求項3に係る発明は、接続部がユニオンナットであり、このユニオンナットを継手本体の面間に収容した管継手である。
請求項4に係る発明は、鍔部の外径を少なくともユニオンナットのめねじ部のねじ径よりも大径に形成した管継手である。
請求項5に係る発明は、鍔部の外径をユニオンナットの外形を構成する二面幅よりも小さくした管継手である。
請求項6に係る発明は、接続部は、継手本体の一側外周に設けたおねじである管継手である。
請求項7に係る発明は、管継手に用いる栓体である。
請求項1に記載の発明によると、内径流路内に管端キャップ用の栓体を嵌着するから、少なくとも内径流路と管端のシール面とを有する管継手において、ガスケットを栓体の鍔部と管端のシール面との間に仮固定することができる。また、鍔部と管端のシール面との間にガスケットを仮固定するから、鍔部でガスケットを保護して変形を防止すると共に管端のシール面も保護できる。更に、仮固定されたガスケットを管継手の外部から容易に視認することができる。
加えて、栓体の外周に一体に設けた鍔部によってガスケットのシール面も露出しないように被覆してガスケットのシール面も保護することができる。
請求項2に記載の発明によると、内径流路内に栓体を挿入した際、栓体と栓体の外周に設けたリブにより適切に可撓変形することにより栓体が内径流路内周面に確実に嵌着するから、同じ呼び径用の栓体であっても、材質や鋳造方法の違いなどから生じる同じ呼び径の内径流路の許容差に対応可能となり、もって、許容差を生じ得るさまざまな内径流路を有する管継手に使用可能となる。
請求項3に記載の発明によると、ユニオンナットが継手本体の面間に収容されたユニオン継手において、ガスケットを栓体の鍔部と管端のシール面との間に仮固定することができる。また、鍔部と管端のシール面との間にガスケットを仮固定するから、鍔部でガスケットを保護して変形を防止すると共にシール面も保護できる。
請求項4に記載の発明によると、鍔部の外径がユニオンナットのめねじ部のねじ径よりも大径に形成されているから、内径流路内に栓体を嵌着した状態において、ユニオンナットの端部が鍔部に当たることにより、ユニオンナットが鍔部より外方に飛び出すことがない。よって、ユニオンナットを直接固定することなく、その動きを、嵌着した栓体の鍔部より内方のわずかな可動範囲内に十分な確実性をもって制限することができ、これにより、ユニオンナットを継手本体に対してほぼ固定状態に維持し、もって、管継手の輸送時などにおけるユニオンナットの損傷を防ぐことができる。また、ユニオンナットが鍔部より内方に収容されるから、ユニオンナットが管端面から突出することがなく、ユニオン継手の占有スペースを省スペース化した状態でガスケットの仮固定が可能となる。
逆に、ユニオンナットの端部が嵌着した栓体の鍔部に必ず突き当たるので、ユニオンナットを引き出すことにより鍔部がシール面から引き剥がされて栓体の嵌着が外れるから、直接栓体を弄ることなく栓体を取り外すことも可能となる。さらに、管継手の使用の際、つまりユニオンナットを引き出して相手側の管接続端に接続しようとする際にも、必ず栓体が取り外れることから、栓体が装着されたまま管が接続されるといった誤った施工も確実に防ぐことができる。
請求項5に記載の発明によると、少なくとも鍔部の外径がユニオンナットの端面に有する二面幅より小さいから、ユニオンナットが管端面から突出することがなく、かつ、鍔部がユニオンナットの外径から突出することがない。よって、ユニオン継手の占有スペースを最小限に抑えた状態でガスケットの仮固定が可能となる。
請求項6に記載の発明によると、接続部がおねじの管継手において、ガスケットを栓体の鍔部と管端のシール面との間に仮固定することができる。また、鍔部と管端のシール面との間にガスケットを仮固定するから、鍔部でガスケットを保護して変形を防止すると共にシール面も保護できる。
請求項7に記載の発明によると、ガスケットを介して、この栓体を管継手の内径流路に嵌着させれば、栓体の鍔部と管端のシール面との間にガスケットを仮固定できると共に、管端及びガスケットの各シール面を保護し、さらに、管内への異物侵入の防止も確実となる。
本発明の第1実施形態のガスケット仮固定用管継手の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態における栓体を示した平面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 (a)は本発明の第1実施形態のガスケット仮固定用管継手の断面図であり、(b)は本発明の継手本体に従来のキャップ体を装着した仮想例を示した断面図である。 本発明の第2実施形態のガスケット仮固定用管継手の要部拡大断面図である。 管継手における従来例を示した断面図である。
以下に、本発明のガスケット仮固定用管継手の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態のガスケット仮固定用管継手の分解斜視図を示している。図4(a)は、本実施形態のガスケット仮固定用管継手の断面図である。
図1、図4(a)にそれぞれ示すように、本実施形態の継手本体1は、一側に設けた内径流路3と、継手本体1の外周に接続部を備え、この接続部はユニオンナット2であり、このユニオンナット2を継手本体1の面間に収容している。また、継手本体1の一側の管端面に、ガスケット5用のシール面4を備え、継手本体1の内径流路3内に、管端キャップ用の栓体6が嵌着し、この栓体6の外周囲に一体に設けた鍔部8と管端のシール面4との間に環状のガスケット5を仮固定している。継手本体1の他側は、特に制限されず任意に構成可能であるが、本例においては、後述するように、水道用ポリエチレン管等を接合可能な樹脂管用継手となっている。なお、本実施形態のガスケット5は、シール面4に適合した所定肉厚のゴム製(NBR)環状ガスケット5を用いている。
図2はキャップ本体10の平面図を、図3は図2におけるキャップ本体10のA−A線断面図をそれぞれ示す。図2、3に示すように、本発明のキャップ本体10は、栓体6の外周に、鍔部8を一体に設けており、このように構成されていれば、キャップ本体10の材質、製法、大きさ、サイズ、形状などは特に制限されず任意に選択可能であるが、後述のようにキャップ本体10、特にリブ7には、ある程度可撓性が要されることから、材質は樹脂製が好ましい。キャップ本体10は複雑な形状を有さない簡素な構造となる。また、本例のキャップ本体10の材質は半透明ポリプロピレンシートによる真空成形であるから、キャップ本体10を薄く成形することができる。その他、樹脂材料や軟質素材で成形することも可能である。さらに、栓体6は有底形状であるが、穴あき形状であってもよく、穴あき形状にすると、キャップ本体10を継手本体1より取り外し容易となる。なお、9は、ガスケット5の片面が当接する当接面である。
図2、3に示すように、本実施形態の栓体6の外周面11には、複数個のリブ7が形成されており、このリブ7が内径流路3の許容差に対応するようにしている。このリブ7は、継手本体1の異なる製法(例えば砂型鋳造、ロストワックス加工など)に共用できる形状に形成するのが好ましい。
本実施形態のリブ7の断面形状は、図2に示すように、中空部分7aを有する断面略円弧形状を呈している。この断面形状と、薄い肉厚とが相俟って、リブ7の弾性ある可撓性を発揮している。リブ7の継手軸方向長さは、ガスケット5の厚みの長さに加え、内径流路3に十分に嵌着する長さとしている。リブ7の先端7bの形状は、テーパ形状としており、内径流路3に円滑に嵌着できるようにしている。リブ7の外径寸法Sは、ガスケット5の内径寸法と略同じかやや小径とし、且つ、内径流路3の内径寸法(最大交差を含めた寸法)よりも大径に設定している。なお、目的に応じて、リブ7の外径寸法Sを、ガスケット5の内径寸法よりもやや大きく設定してもよい。
上記のように構成されたリブ7を外周面11に設けていることにより、栓体6を内径流路3に挿入した際、突起状の各場所のリブ7が、内径流路3の各場所の表面状態に応じて、それぞれ適切に可撓変形しつつ、形状復元力や表面の摩擦力により内径流路3表面を捉えてこれに密着する。特に、各リブ7が円筒形状の外周面11に対称的に配置されている場合は、各リブ7の密着力の総和が適切な合力となって寸法のバラツキを吸収し、栓体6を内径流路3への嵌着が安定化する。これにより、同じ呼び径の製品(継手本体1)に対して、その寸法の許容差に拘わらず、装着不良を起こすことなく、同一サイズ・形状の均質なキャップ本体10を使用可能となり、もってキャップ本体10の製品品質の安全性・安定性、或は生産性を高めることができる。
ここで、内径流路3の寸法は、一般的には僅かな範囲内であるが、継手本体1の呼び径に応じた加工普通許容差や、鋳造方法の違い、内径流路3の材質の違い、或は加工方法の違いなどの種々の要因から生じる、寸法の許容差を有しており、例えば、継手本体1(内径流路3)がステンレス合金の場合と、銅合金の場合では、加工後の内径流路3の表面形質(粗さなど)の違いが大きくなる場合が有り、同じ呼び径製品であっても両者の間に生じる寸法の許容差は大きくなりやすい。一方で、キャップ本体10の栓体6の形状(外周面11の外径又は鍔部8の内径)は、このような内径流路3に嵌着させるべく、内径流路3の内周面の形状とほぼ同じ形状(継手本体1の呼び径とほぼ同じ径)となるように形成されるものであるが、前記のような許容差が大きすぎる場合、栓体6を内径流路3に挿入しても、単に嵌め込まれるのみで嵌着不能となるか、或は嵌着しても両者の密着力が弱く実施に適さないような場合が有る。この点、本発明の栓体6の外周面11には上記のようなリブ7が設けられているから、このような装着不良を起こすことなく、適切かつ確実に内径流路3に嵌着可能である。
本実施形態のキャップ本体10の実施の一例としては、継手の呼び径が25の場合、鍔部8の半径RはΦ21mm、内径はΦ26mmに設定しており、キャップ本体10の厚さは0.5mmに設定している。また、リブ7は、有底略円筒形状を呈した栓体6の側面を曲げ形成することで外周面11に対称的に90度間隔で4箇所設けられており、鍔部8の内径端部から、軸方向へ長さ7.5mm形成し、栓体6の側面が外側(内径流路3側)に向けて所定幅で断面略円弧状に盛り上がった(盛り上がり高さ0.45mm)形状の突起部となっている。この他、呼び径などに応じ、60度間隔で6箇所に形成するなどしてもよく、さらに、断面略円弧状を呈したリブ7の外面下部における外周面11との繋がり部の形状・構成(傾斜角や曲率など)も、適宜設定可能である。なお、本例のキャップ本体10は、真空成形のため薄板で製作可能であり、リブ7が変形し易く寸法の許容差に対応し易い。
本発明のリブ7は、上記のような機能を有するように設けられていれば、図2、3に示した本例の構造に限られるものではなく、継手本体1の呼び径や材質などに応じて、その形状、配置、個数などは任意に選択可能である。
さらに、図4(a)において、ユニオンナット2(接続部)は、内周面にねじ径(内径)が半径rの平行ねじからなるめねじ部12を有し、その奥部側に止め輪13が装着されており、ユニオンナット2は、継手本体1の同図右側に設けられた内部に内径流路3を有する管形状部14に遊嵌状態で備えられている。管形状部14は、環状に突設形成されたフランジ部15を有し、ユニオンナット2は、止め輪13がフランジ部15に係止することで、管形状部14を他の管などと接続可能となっており、図示しない締め付け代の距離だけ自由に可動可能である。
図4(a)に示すように、ユニオンナット2が継手本体1の面間内に収容された状態で、栓体6は内径流路3に嵌着しており、鍔部8の当接面9とシール面4との間にガスケット5が仮固定されている。このように本発明のキャップ本体10を継手本体10に装着することにより、ユニオンナット2を面間内に保持できるから、図6に示したようにユニオンナット2が揺動してめねじ部12などが損傷することが防がれると共に、ガスケット5を継手本体1と一体的に保持することができる。
一方で、図4(b)は、特許文献1に示されるような、ユニオンナット2を突出させて保持する従来の管端用キャップ本体36を本発明の継手本体1に使用した状態を示した断面図である。キャップ本体36は、有底略円筒形状を呈した栓体38と、この栓体38の外周囲にフランジ部37が設けられ、さらにフランジ部37には把持用の突出部39が設けられている。このキャップ本体36は、同図(b)に示すように、ユニオンナット2を継手本体1から引き出し、図示しない栓体38側面部に設けられた係合部がめねじ部12と係合してユニオンナット2を突出状態で仮止めすると共に、栓体38の底面部とシール面4との間にガスケット5を仮固定している。
したがって、ガスケットを仮固定したキャップ本体の使用状態においては、図4(b)を同図(a)と比較すると、ユニオンナット2が、突出幅Xの分だけ仮固定されたガスケット5より突出しているから、この継手本体1の占有スペースが大きくなる。同様に、突出部39が、長さYの分だけユニオンナット2の外形16より突出しているから、この継手本体1の占有スペースが嵩張ることになる。
また、図4(a)に示すように、本発明の鍔部8の半径Rは、ユニオンナット2のめねじ部12のねじ径の半径rよりも大径に形成された状態で、ユニオンナット2が継手本体1の面間内に収容された状態となっている。また、本実施形態の鍔部8の半径Rは、ユニオンナット2の外形16を構成する六角形部にて対向する二面幅の半分の長さLよりも小さくしている。このため、同図に示すように、本実施形態の鍔部8の半径Rは、r<R<Lを満たしている。
鍔部8の半径Rをr<Rに設定しておくことにより、ユニオンナット2が同図右側へ移動し面間内から外方に飛び出ようとすると、めねじ部12のねじ山又は先端面17が鍔部8に突き当たるから、その飛び出しが防がれる。よって、図4(b)に示した突出幅Xが形成されることがなく、ユニオンナット2を継手本体1から突出させて仮固定するような従来の管端用キャップと比較して継手本体1の占有スペースを低減することが可能となる。
また、鍔部8の半径RをR<Lに設定しておくことにより、鍔部8がユニオンナット2の外形16より外方に突出することがない。これにより、図4(b)に示した長さYが形成されることがなく、装着したキャップ本体10が占有するスペースは、継手本体1に対してほぼ皆無となる。よって、キャップ本体10を装着した継手本体1の占有スペースを最小限に抑えることが可能となる。
なお、キャップ本体10を装着する際は、例えば、ユニオンナット2を継手本体1の面間内に収容させ、ガスケット5が当接面9とシール面4との間に挟まるように栓体6を内径流路3に嵌め込んで嵌着させる。この際、ガスケット5の内径を予め栓体6に嵌合させて(当接面9に張り付けるように)キャップ本体10に取り付けておくと、ガスケット5とキャップ本体10を一体的に取り扱えて装着し易い。そして、ガスケット5の片面全面がシール面4に密着するようにしてキャップ本体10が装着完了となる。一方で、装着されたキャップ本体10を取り外す際は、例えば、軟らかい鍔部8の外径縁部を指でつまんで剥がすように内径流路3から引き出し、嵌着している栓体6を取り出してもよいし、或はユニオンナット2を引き出すことで先端面17で鍔部8を押し出し、これにより嵌着している栓体6を取り外してもよい。
さらに、図4(b)に示すようなユニオンナット2を引き出して仮固定する従来のキャップの場合、これを取り外して管継手を接続する使用時に、作業者が誤ってキャップが装着された状態のままユニオン管を接続することも可能な場合があるが、本発明のキャップ本体10の場合は、ユニオンナット2を継手本体1から引き出すと、上記のように先端面17が鍔部8に当たり必ずキャップ本体10も取り外れるように構成されているから、このような問題が生じることがない。
また、本例では、キャップ本体10を装着すると、継手本体1のシール面4が、仮固定されたガスケット5を介して鍔部8で保護されるから、シール部材を設けるシール面4が、直接外部に露出状態で扱われることがなく、よって、継手本体1の運搬時などにおいて外部の物体に直接衝突して損傷することがない。同様に、ガスケット5も鍔部8で被覆されるから、ガスケット5のシール面5aも外部に直接露出することがなく、これにより、ガスケット5のシール面5aが他の物体に衝突するなどして変形・損傷することなく保護される。
また、図4(a)に示すように、本例の継手本体1の他側は、図示しない樹脂管を挿入する接続部18となっており、この接続部18に樹脂管を挿入してリング体19を介して袋ナット21を螺合させて接続する樹脂管用継手となっている。本例では、リング体19は前部リング19aと後部リング19bに分割形成され、また、接続部18内部には、図示しない樹脂管の管端部に内挿する外形テーパ形状を呈する断面楔形のインコア22が備えられている。接続部18に樹脂管を挿着して袋ナット21を締付けた際、樹脂管外周に前部リング19a内周面が押し付けられて樹脂管外周が変形されると共に、後部リング19bが縮径して樹脂管外周に食い込むことにより、樹脂管の引き抜きが効果的に阻止される。
なお、継手本体1の他側の接続部は、上記の例に限られることなく、雄ねじ部を設ける場合であっても、管端のシール面を保護することができ、本発明におけるキャップ本体を継手本体の一側に装着する形態にも当然に適用される。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。図5は、接続部が継手本体50の一側外周に設けたおねじ32となっている。本実施形態の継手本体50は、一側に設けた内径流路30と、一側管端面に有するガスケット35用のシール面34とを備えており、内径流路30内に栓体26を嵌着し、この栓体26の外周囲に一体に設けた鍔部28(当接面29)と管端のシール面34との間に環状のガスケット35を仮固定した状態を示している。また、本実施形態のキャップ本体20は、前記の第1実施形態のキャップ本体10と同様に、栓体26の外周囲に鍔部28が一体に設けられ、栓体26の外周面には複数個のリブ27が形成され、このリブ27は内径流路30の寸法の許容差に対応するようにしている。
なお、本例のキャップ本体20は、鍔部28の半径RはΦ13mm、内径はΦ13.5mmに設定しており、キャップ本体10全体で厚さは0.5mmに設定している。また、リブ27は、有底略円筒形状を呈した栓体26の側面を曲げ形成することで外周面11に対称的に90度間隔で4箇所設けられており、鍔部28の内径端部から、軸方向へ長さ7.5mm形成し、栓体26の側面が外側(内径流路30側)に向けて所定幅で断面略円弧状に盛り上がった(盛り上がり高さ0.2mm)形状の突起部となっている。この他、呼び径などに応じ、60度間隔で6箇所に形成するなどしてもよく、さらに、断面略円弧状を呈したリブ7の外面下部における外周面11との繋がり部の形状・構成(傾斜角や曲率など)も適宜設定可能である。
図5に示すように、本発明のキャップ本体は、継手本体の外周に備えた接続部が、ユニオンナットである場合のほか、おねじの場合であっても使用できる。このように、継手本体の内径流路内に嵌着して鍔部と管端のシール面との間にガスケットを仮固定するので、少なくとも、継手本体の管端の一側に内径流路が設けられ、この継手本体の外周に備えた接続部と、この継手本体の一側管端面に有するガスケット用のシール面とを備えた管継手に広く使用可能である。
図示していないが、本発明のキャップ本体における鍔部の外縁部を、ガスケットを被覆するように折り返すこともできる。すなわち本例の鍔部は、幅をガスケットの幅に適合するように形成すると共に、外縁部にガスケットの厚さに適合する適当な高さで栓体側面部に沿った折返部を設けた断面略L字形状に形成している。このように形成すると、キャップ本体を継手本体に装着してガスケットを仮固定した際、ガスケットが鍔部に被覆されて防塵性を高めることができる。また、上記折返部の外周囲に、さらに別の鍔部を形成してもよく、この鍔部の外径がユニオンナットのめねじ部のねじ径より大きい場合は、本例のキャップ本体を継手本体に装着した際、この別の鍔部がユニオンナットの突出を防止できる。更に、図5に示す第2実施形態において、上記折返部の高さを、ガスケットの厚さに適合するものとすることに加え、おねじ32の外周を被覆する長さまで延伸してもよい。
また、図示していないが、本発明のキャップ本体の鍔部は栓体の外周囲に一体に設けられ鍔部を有底筒状の開口縁部に一体に設けているが、この例以外に、栓体を穴あき形状にして筒形状にしてもよい。
更に、本発明は、前記実施の形態の記載に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に記載されている発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
1 継手本体
2 ユニオンナット
3 内径流路
4 シール面(管端面のシール面)
5 ガスケット
5a ガスケットのシール面
6 栓体
7 リブ
8 鍔部
9 当接面
10 キャップ本体
11 外周面
12 めねじ部
16 ユニオンナットの外形
17 先端面
32 おねじ
r めねじ部のねじ径(内径)の半径
R 鍔部の半径
L 二面幅の半分の長さ
X 突出幅
Y 長さ

Claims (7)

  1. 継手本体の一側に設けた内径流路と、前記継手本体の外周に備えた接続部と、前記継手本体の一側の管端面に有するガスケット用のシール面とを備えた管継手において、前記内径流路内に管端キャップ用の栓体を嵌着し、この栓体の形状は前記内径流路の内周面の形状とほぼ同じ形状となるように形成され、かつ、前記栓体の外周に鍔部を一体に設けることにより、前記鍔部と前記シール面との間に環状のガスケットを仮固定すると共に、前記鍔部によって前記ガスケット用のシール面及びガスケットのシール面を保護しながら、前記ガスケットのシール面が露出しないように前記鍔部で前記ガスケットを被覆したことを特徴とする管継手。
  2. 前記栓体の外周面に複数個のリブを形成し、このリブが前記内径流路の寸法の許容差に対応するようにした請求項1に記載の管継手。
  3. 前記接続部がユニオンナットであり、このユニオンナットを前記継手本体の面間に収容した請求項1又は2に記載の管継手。
  4. 前記鍔部の外径を少なくとも前記ユニオンナットのめねじ部のねじ径よりも大径に形成した請求項1乃至3の何れか1項に記載の管継手。
  5. 前記鍔部の外径を前記ユニオンナットの外形を構成する二面幅よりも小さくした請求項1乃至3の何れか1項に記載の管継手。
  6. 前記接続部は、継手本体の一側外周に設けたおねじである請求項1又は2の何れか1項に記載の管継手。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の管継手に用いる栓体。
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