JP6731447B2 - デファレンシャル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に適用されるデファレンシャル装置に関する。
従来、デファレンシャル装置としては、デフケースと、このデフケース内に相対回転可能に収容された環状の伝達部材としてのインナケースと、このインナケースに自転可能に収容されると共にインナケースの回転によって公転するピニオンと、このピニオンと噛み合って相対回転可能な一対のサイドギヤと、デフケースと一体回転可能に設けられインナケースとの間にデフケースとインナケースとの動力伝達を断続する断続部を有する連結部材としてのクラッチ部材とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このデファレンシャル装置では、ピニオンと一対のサイドギヤとが、ベベルギヤ組からなり、クラッチ部材の作動により断続部が接続されると、デフケースとインナケースとの間の動力伝達が可能となり、インナケースからピニオンを介して一対のサイドギヤに動力が伝達される。
特開2011−241887号公報
ところで、上記特許文献1のようなデファレンシャル装置では、ピニオンと一対のサイドギヤとが、ベベルギヤ組からなるので、ピニオンと一対のサイドギヤとの噛み合い反力によって、ピニオンが径方向外側に移動しようとする。
この噛み合い反力によるピニオンの径方向外側への移動を受けるために、伝達部材の径方向の肉厚を確保しなければならず、伝達部材の径方向の肉厚を低減するには制限があり、デファレンシャル装置を径方向に小型化するには限界があった。
加えて、ピニオンと一対のサイドギヤとは、ベベルギヤ組からなるので、噛み合い部が軸方向に張り出してしまい、デファレンシャル装置のが軸方向に大型化していた。
そこで、この発明は、小型化することができるデファレンシャル装置の提供を目的としている。
本発明は、デフケースと、このデフケース内に相対回転可能に収容された環状の伝達部材と、この伝達部材に自転可能に収容されると共に前記伝達部材の回転によって公転するピニオンと、このピニオンと噛み合って相対回転可能な一対のサイドギヤと、前記デフケース又は前記伝達部材のいずれか一方と一体回転可能に設けられ軸方向移動して前記デフケース又は前記伝達部材のいずれか他方と連結することにより前記デフケースと前記伝達部材との動力伝達を断続する断続部を有する連結部材とを備えたデファレンシャル装置であって、 前記ピニオンと一対の前記サイドギヤとは、フェースギヤ組からなり、前記伝達部材には、径方向に貫通された開口部が設けられ、前記ピニオンの外端面は、前記開口部を介して前記デフケースに当接されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記伝達部材には、前記ピニオンを前記伝達部材の回転方向に係合させる係合部が設けられていることを特徴とするデファレンシャル装置である。
さらに、本発明は、前記ピニオンの内端面側には、前記ピニオンと回転軸方向に当接する保持部材が配置されていることを特徴とするデファレンシャル装置である。
このデファレンシャル装置では、ピニオンと一対のサイドギヤとが、フェースギヤ組からなるので、ピニオンと一対のサイドギヤとの噛み合い反力において、ピニオンを径方向外側に移動させようとする方向の力が抑制される。
このため、伝達部材に入力される噛み合い反力によるピニオンの径方向外側への移動力が大幅に低減され、伝達部材の径方向の肉厚を低減でき、デファレンシャル装置を径方向に小型化することができる。
加えて、ピニオンと一対のサイドギヤとは、フェースギヤ組からなるので、噛み合い部が軸方向に張り出すことがなく、デファレンシャル装置を軸方向に小型化することができる。
従って、このようなデファレンシャル装置では、伝達部材を径方向に小型化でき、ピニオンと一対のサイドギヤとを軸方向に小型化できるので、全体的に小型化することができる。
本発明によれば、小型化することができるデファレンシャル装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係るデファレンシャル装置の断面図である。 本発明の第1実施形態に係るデファレンシャル装置の伝達部材の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るデファレンシャル装置の断面図である。
図1〜図3を用いて本発明の実施の形態に係るデファレンシャル装置について説明する。
(第1実施形態)
図1,図2を用いて第1実施形態について説明する。
本実施の形態に係るデファレンシャル装置1は、デフケース3と、このデフケース3内に相対回転可能に収容された環状の伝達部材5と、この伝達部材5に自転可能に収容されると共に伝達部材5の回転によって公転するピニオン7と、このピニオン7と噛み合って相対回転可能な一対のサイドギヤ9,11と、デフケース3と一体回転可能に設けられ伝達部材5との間にデフケース3と伝達部材5との動力伝達を断続する断続部13を有する連結部材15とを備えている。
そして、ピニオン7と一対のサイドギヤ9,11とは、フェースギヤ組からなる。
また、伝達部材5には、径方向に貫通された開口部17が設けられ、ピニオン7の外端面は、開口部17を介してデフケース3に当接されている。
さらに、伝達部材5には、ピニオン7を伝達部材5の回転方向に係合させる係合部19が設けられている。
また、ピニオン7の内端面側には、ピニオン7と回転軸方向に当接する保持部材21が配置されている。
図1,図2に示すように、デフケース3は、軸方向の両側に設けられたボス部23,25の外周でそれぞれベアリング(不図示)を介してキャリアなどの静止系部材(不図示)に回転可能に支持されている。
このデフケース3には、リングギヤ(不図示)が固定されるフランジ部27が形成され、リングギヤが駆動力を伝達する動力伝達ギヤ(不図示)と噛み合い、駆動力が伝達されてデフケース3を回転駆動させる。
このようなデフケース3には、相対回転可能に伝達部材5が収容され、断続部13が接続状態であると、リングギヤに入力された駆動力が伝達部材5を介して差動機構29に伝達される。
なお、連結部材15は、常時、伝達部材5に対して回転方向に一体的に連動回転して、軸方向に移動可能に配置され、デフケース3に対して断続部13を介して動力伝達を断続させてもよい。
差動機構29は、伝達部材5と、ピニオン7と、一対のサイドギヤ9,11とを備えている。
伝達部材5は、環状に形成されて回転軸心がデフケース3と平行に配置され、デフケース3内にデフケース3と相対回転可能に収容されている。
この伝達部材5には、径方向に貫通された円形状の開口部17が、周方向等間隔に複数(ここでは2つ)設けられ、ピニオン7の外端面側が挿入される。
なお、隣り合う開口部17,17の間には、伝達部材5を径方向に貫通して長穴形状の孔部31が設けられ、この孔部31を介して潤滑油が流入されて潤滑性が向上されると共に、伝達部材5が軽量化されている。
このような伝達部材5の開口部17の周縁には、一対の係合部19,19が回転軸心側に向けて突設され、開口部17に挿入されたピニオン7と伝達部材5の回転方向に係合し、伝達部材5に入力された駆動力をピニオン7に伝達する。
ピニオン7は、伝達部材5の複数(ここでは2つ)の開口部17に外端面側を挿入してそれぞれ配置され、一対の係合部19,19と係合することにより伝達部材5の回転によって公転する。
このピニオン7は、伝達部材5の開口部17に挿入された状態で、外端面がデフケース3に形成された球面状の受面33に当接され、この受面33がピニオン7の公転時に発生する径方向への移動を受ける。
なお、デフケース3の受面33には、デフケース3を径方向に貫通して穴部35が設けられ、この穴部35を介してデフケース3内に流入された潤滑油が排出される。
加えて、穴部35は、ピニオン7の回転軸心からデフケース3の軸方向にオフセットして配置されており、ピニオン7の自転時や公転時の安定性が保持されている。
このピニオン7の内端面側には、ピニオン7の回転軸方向にピニオン7と当接する環状に形成された保持部材21が配置されている。
このようにピニオン7の内端面側にピニオン7と当接する保持部材21を配置することにより、ピニオン7の径方向位置を保持して位置決めすることができ、ピニオン7の自転時や公転時の安定性を保持することができる。
このようなピニオン7は、一対のサイドギヤ9,11に駆動力を伝達すると共に、噛み合っている一対のサイドギヤ9,11に差回転が生じると回転駆動されるように、伝達部材5の開口部17と一対の係合部19,19とに自転可能に支持されている。
一対のサイドギヤ9,11は、それぞれに形成されたボス部37,39でデフケース3に相対回転可能に支持され、ピニオン7と噛み合っている。
この一対のサイドギヤ9,11は、フェースギヤで構成され、それぞれがピニオン7と噛み合うことにより、フェースギヤ組を構成している。
このようにピニオン7と一対のサイドギヤ9,11とをフェースギヤ組とすることにより、ギヤ組の噛み合い反力が、一対のサイドギヤ9,11をそれぞれ軸方向外側に移動させる方向に作用するようになり、ピニオン7を径方向外側に移動させる方向への力が大幅に抑制される。
このため、一対のサイドギヤ9,11とデフケース3との軸方向間には、ピニオン7との噛み合い反力によるサイドギヤ9,11の軸方向への移動を受けるスラストワッシャ41,43がそれぞれ配置されている。
一方、伝達部材5には、フェースギヤ組の噛み合い反力によるピニオン7の径方向への移動を受ける部分を設ける必要がなく、伝達部材5の径方向の肉厚を低減して、伝達部材5を径方向に小型化でき、デファレンシャル装置1を径方向に小型化することができる。
加えて、本実施の形態においては、ピニオン7の外端面側は、伝達部材5の開口部17に挿入されているので、伝達部材5にピニオン7の公転時に発生するピニオン7の移動力を受ける部分も設ける必要がなく、伝達部材5の径方向の肉厚を、デフケース3と伝達部材5との間で動力伝達を行える分だけ確保すればよく、伝達部材5を径方向にさらに小型化することができる。
さらには、伝達部材5の開口部17を介してピニオン7の外端面と当接するデフケース3の受面33には、主にピニオン7の公転時に発生するピニオン7の移動力が入力されるだけであるので、デフケース3の径方向の肉厚を、ピニオン7の公転時の移動力を受ける分だけ確保すればよく、デフケース3が径方向に大型化することがない。
加えて、ピニオン7と一対のサイドギヤ9,11とは、フェースギヤ組からなるので、ベベルギヤ組で構成したときに比較して、噛み合い部が軸方向に張り出すことがなく、噛み合い部を軸方向にコンパクトに配置することができ、デファレンシャル装置1を軸方向に小型化することができる。
このようなフェースギヤで構成された一対のサイドギヤ9,11は、内周側にスプライン形状の連結部45,47がそれぞれ設けられ、例えば、左右車輪などの出力側の機構に一体回転可能に連結された駆動軸(不図示)がそれぞれサイドギヤ9,11と一体回転可能に連結され、伝達部材5に入力された駆動力を駆動軸を介して出力側の機構に出力する。
このようなデフケース3から差動機構29に伝達される駆動力は、デフケース3と伝達部材5との間に設けられた連結部材15を操作することによって断続される。
なお、デファレンシャル装置1のように、デフケース3と差動機構29との間の動力伝達を断続するデファレンシャル装置は、いわゆるフリーランニングデフとなっている。
連結部材15は、環状に形成され、周方向に連続する一部材で形成された基部がデフケース3の壁部と伝達部材5との軸方向間に軸方向移動可能に配置されている。
この連結部材15のデフケース3の壁部側には、デフケース3と一体回転可能に係合する係合部49が設けられ、連結部材15の伝達部材5側には、断続部13が設けられている。
係合部49は、連結部材15の基部に周方向等間隔に設けられた複数の凸部と、デフケース3の壁部に周方向等間隔に貫通して設けられた孔部とからなる。
この凸部と孔部とが回転方向に係合することにより、連結部材15がデフケース3に回り止めされ、連結部材15とデフケース3とが一体回転可能となる。
この係合部49には、連結部材15を断続部13の接続方向に移動させるカムが設けられている。詳細には、凸部と孔部との周方向両側の対向面には、同一傾斜のカム面がそれぞれ形成されている。
このため、連結部材15が断続部13の接続方向に移動され、デフケース3と伝達部材5との間の断続部13に回転方向の噛み合い作用が生じたときに、デフケース3の回転によってそれぞれのカム面が係合することにより、連結部材15をさらに断続部13の噛み合い方向に移動させ、断続部13の接続を強化させる。
断続部13は、連結部材15の基部の係合部49と軸方向反対側の側面で連結部材15と伝達部材5との軸方向間に設けられ、伝達部材5と連結部材15とにそれぞれ周方向に複数形成されて互いに噛み合う噛み合い歯51,53となっている。
この断続部13は、互いの噛み合い歯51,53が噛み合うことにより、連結部材15と伝達部材5とが一体回転可能に接続、すなわちデフケース3と伝達部材5とが一体回転可能に接続され、デフケース3と伝達部材5との間の動力伝達が可能となる。
このようなデフケース3と伝達部材5との間の動力伝達を断続する断続部13を構成する連結部材15は、アクチュエータ55によって軸方向に移動操作される。
アクチュエータ55は、デフケース3のボス部25の外周で連結部材15と軸方向に隣接して配置されている。
このアクチュエータ55は、例えば、静止系部材に回り止めされた電磁石と、軸方向移動可能で連結部材15と当接可能に配置され電磁石の励磁により断続部13の接続方向に移動されるプランジャとを有する電磁式アクチュエータからなる。
なお、連結部材15は、不図示ではあるが、リターンスプリングによって、常時、軸方向の断続部13の接続解除方向へ付勢されている。
但し、リターンスプリングの付勢の方向は、常時、連結部材15を軸方向の断続部13の接続方向へ付勢していて、アクチュエータ55により連結部材15を接続解除方向へ操作してもよい。
このようなアクチュエータ55は、電磁石の励磁によりプランジャが断続部13の接続方向に移動され、連結部材15をリターンスプリングの付勢力に抗して断続部13の接続方向へ移動させる。
この連結部材15の断続部13の接続方向への移動により、断続部13が接続され、デフケース3と伝達部材5との間の動力伝達が可能となる。
一方、アクチュエータ55の電磁石の励磁を停止することにより、リターンスプリングの付勢力によって、連結部材15が断続部13の接続解除方向へ移動される。
この連結部材15の断続部13の接続解除方向への移動により、断続部13の接続が解除され、デフケース3と伝達部材5との間の動力伝達が遮断される。
このようなアクチュエータ55は、連結部材15と軸方向に隣接して配置されており、ピニオン7と一対のサイドギヤ9,11とがフェースギヤ組からなるので、差動機構29が軸方向に小型化されることによって、アクチュエータ55の配置位置を軸方向内側に移動することができる。
このため、アクチュエータ55を含めたデファレンシャル装置1を軸方向へ小型化することができる。
このようなデファレンシャル装置1では、ピニオン7と一対のサイドギヤ9,11とが、フェースギヤ組からなるので、ピニオン7と一対のサイドギヤ9,11との噛み合い反力において、ピニオン7を径方向外側に移動させようとする方向の力が抑制される。
このため、伝達部材5に入力される噛み合い反力によるピニオン7の径方向外側への移動力が大幅に低減され、伝達部材5の径方向の肉厚を低減でき、デファレンシャル装置1を径方向に小型化することができる。
加えて、ピニオン7と一対のサイドギヤ9,11とは、フェースギヤ組からなるので、噛み合い部が軸方向に張り出すことがなく、デファレンシャル装置1を軸方向に小型化することができる。
従って、このようなデファレンシャル装置1では、伝達部材5を径方向に小型化でき、ピニオン7と一対のサイドギヤ9,11とを軸方向に小型化できるので、全体的に小型化することができる。
また、伝達部材5には、径方向に貫通された開口部17が設けられ、ピニオン7の外端面は、開口部17を介してデフケース3に当接されているので、伝達部材5がピニオン7の径方向外側への移動を受ける必要がなく、さらに伝達部材5を径方向に小型化することができる。
さらに、伝達部材5には、ピニオン7を伝達部材5の回転方向に係合させる係合部19が設けられているので、伝達部材5とピニオン7との間の動力伝達を安定して行うことができる。
また、ピニオン7の内端面側には、ピニオン7と回転軸方向に当接する保持部材21が配置されているので、ピニオン7の径方向位置を安定して位置決めすることができる。
(第2実施形態)
図3を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係るデファレンシャル装置101は、ピニオン7が、ピニオンシャフト103に支持され、伝達部材5には、ピニオン7の外端面と当接する受面105が設けられている。
なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図3に示すように、ピニオン7は、両端側がそれぞれ伝達部材5と保持部材21とに支持されたピニオンシャフト103に支持されている。
ピニオンシャフト103は、伝達部材5に設けられた孔部107と、保持部材21に設けられた穴部109とに両端部がそれぞれ支持され、伝達部材5と一体回転可能に配置されている。
このピニオンシャフト103の伝達部材5側の端部には、ピニオン7が自転可能に支持されており、伝達部材5の回転によるピニオンシャフト103の回転によりピニオン7が公転される。
このピニオン7を支持する伝達部材5には、ピニオン7の外端面と当接する球面状に形成された受面105が設けられている。
このようなピニオン7を挿通するピニオンシャフト103の軸方向の両先端側の外端面は、デフケース3の内周面を摺動可能であり、ピニオンシャフト103の軸方向の位置決め、すなわち抜け止めがなされている。
ここで、ピニオン7と一対のサイドギヤ9,11とは、フェースギヤ組からなるので、ピニオン7と一対のサイドギヤ9,11との噛み合い反力において、ピニオン7を径方向外側に移動させようとする方向の力が抑制されている。
このため、伝達部材5の受面105には、主にピニオン7の公転時に発生するピニオン7の径方向外側への移動力が入力されるだけであるので、伝達部材5の径方向の肉厚を低減することができ、伝達部材5を径方向に小型化することができる。
このようにピニオン7をピニオンシャフト103に支持させていても、伝達部材5に入力される噛み合い反力によるピニオン7の径方向外側への移動力が大幅に低減されているので、伝達部材5を径方向に小型化することができる。
加えて、ピニオン7は、ピニオンシャフト103に支持されることによって公転するので、伝達部材5にピニオン7と回転方向に係合する係合部19(図2参照)を設ける必要がなく、伝達部材5を簡素化することができる。
このようなデファレンシャル装置101では、ピニオン7が、ピニオンシャフト103に支持され、伝達部材5には、ピニオン7の外端面と当接する受面105が設けられているので、ピニオン7をピニオンシャフト103に支持する場合であっても、伝達部材5の径方向の肉厚を低減することができ、小型化することができる。
なお、本発明の実施の形態に係るデファレンシャル装置では、アクチュエータが、電磁式アクチュエータとなっているが、これに限らず、油圧シリンダ・ピストン機構、モータ・ギヤ・カム機構、モータ・ギヤ・ネジ機構、モータ・シフトロッド機構、エアダイアフラムなど、連結部材を移動操作できるものであれば種々のアクチュエータを利用可能である。
1,101…デファレンシャル装置
3…デフケース
5…伝達部材
7…ピニオン
9,11…サイドギヤ
13…断続部
15…連結部材
17…開口部
19…係合部
21…保持部材

Claims (3)

  1. デフケースと、このデフケース内に相対回転可能に収容された環状の伝達部材と、この伝達部材に自転可能に収容されると共に前記伝達部材の回転によって公転するピニオンと、このピニオンと噛み合って相対回転可能な一対のサイドギヤと、前記デフケース又は前記伝達部材のいずれか一方と一体回転可能に設けられ軸方向移動して前記デフケース又は前記伝達部材のいずれか他方と連結することにより前記デフケースと前記伝達部材との動力伝達を断続する断続部を有する連結部材とを備えたデファレンシャル装置であって、 前記ピニオンと一対の前記サイドギヤとは、フェースギヤ組からなり、
    前記伝達部材には、径方向に貫通された開口部が設けられ、
    前記ピニオンの外端面は、前記開口部を介して前記デフケースに当接されていることを特徴とするデファレンシャル装置。
  2. デフケースと、このデフケース内に相対回転可能に収容された環状の伝達部材と、この伝達部材に自転可能に収容されると共に前記伝達部材の回転によって公転するピニオンと、このピニオンと噛み合って相対回転可能な一対のサイドギヤと、前記デフケース又は前記伝達部材のいずれか一方と一体回転可能に設けられ軸方向移動して前記デフケース又は前記伝達部材のいずれか他方と連結することにより前記デフケースと前記伝達部材との動力伝達を断続する断続部を有する連結部材とを備えたデファレンシャル装置であって、 前記ピニオンと一対の前記サイドギヤとは、フェースギヤ組からなり、
    前記伝達部材には、前記ピニオンを前記伝達部材の回転方向に係合させる係合部が設けられていることを特徴とするデファレンシャル装置。
  3. デフケースと、このデフケース内に相対回転可能に収容された環状の伝達部材と、この伝達部材に自転可能に収容されると共に前記伝達部材の回転によって公転するピニオンと、このピニオンと噛み合って相対回転可能な一対のサイドギヤと、前記デフケース又は前記伝達部材のいずれか一方と一体回転可能に設けられ軸方向移動して前記デフケース又は前記伝達部材のいずれか他方と連結することにより前記デフケースと前記伝達部材との動力伝達を断続する断続部を有する連結部材とを備えたデファレンシャル装置であって、 前記ピニオンと一対の前記サイドギヤとは、フェースギヤ組からなり、
    前記ピニオンの内端面側には、前記ピニオンと回転軸方向に当接する保持部材が配置されていることを特徴とするデファレンシャル装置。
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