JPH1182648A - 減速装置 - Google Patents
減速装置Info
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- JPH1182648A JPH1182648A JP9252906A JP25290697A JPH1182648A JP H1182648 A JPH1182648 A JP H1182648A JP 9252906 A JP9252906 A JP 9252906A JP 25290697 A JP25290697 A JP 25290697A JP H1182648 A JPH1182648 A JP H1182648A
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- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 claims description 28
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 5
- 239000010426 asphalt Substances 0.000 description 5
- 230000004323 axial length Effects 0.000 description 2
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 2
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
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- Hydraulic Motors (AREA)
- Structure Of Transmissions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造簡単で小型、安価としながら入力軸33
の回転を広範囲で減速させる。 【構成】 ピストン47を一側に移動させた最低回転数
時には、第2クラッチ51のみが接続状態となるため、入
力軸33の回転は遊星歯車36により大幅に減速されるが、
ピストン47を他側に移動させた最高回転数時には、第1
クラッチ46のみが接続状態となるため、入力軸33の回転
は減速されずに出力され、両者の減速比は大きく異な
る。また、第1、第2クラッチ46、51の切換え動作は1
個のピストン47の移動により行われるため、部品点数が
減少する。
の回転を広範囲で減速させる。 【構成】 ピストン47を一側に移動させた最低回転数
時には、第2クラッチ51のみが接続状態となるため、入
力軸33の回転は遊星歯車36により大幅に減速されるが、
ピストン47を他側に移動させた最高回転数時には、第1
クラッチ46のみが接続状態となるため、入力軸33の回転
は減速されずに出力され、両者の減速比は大きく異な
る。また、第1、第2クラッチ46、51の切換え動作は1
個のピストン47の移動により行われるため、部品点数が
減少する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、減速比を広い範
囲で変化させることができる減速装置に関する。
囲で変化させることができる減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、土木建設機械、例えば油圧ショベ
ル、ホイールローダ等の駆動には、安価でありながら供
給圧油の流量制御および斜板の傾転位置の変更によって
幅広い回転数制御を行うことができる斜板式油圧モータ
を用いることが多くなったが、このような油圧モータの
回転をそのまま油圧ショベル等の駆動輪に伝達すると、
油圧ショベル等の走行速度が高くなり過ぎるため、該油
圧モータと前記駆動輪との間に回転を高比で減速するこ
とができる減速装置を介装し、駆動輪の回転速度を適切
な値まで低減させている。
ル、ホイールローダ等の駆動には、安価でありながら供
給圧油の流量制御および斜板の傾転位置の変更によって
幅広い回転数制御を行うことができる斜板式油圧モータ
を用いることが多くなったが、このような油圧モータの
回転をそのまま油圧ショベル等の駆動輪に伝達すると、
油圧ショベル等の走行速度が高くなり過ぎるため、該油
圧モータと前記駆動輪との間に回転を高比で減速するこ
とができる減速装置を介装し、駆動輪の回転速度を適切
な値まで低減させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、最近、このよ
うな油圧モータ付き減速装置をさらに広範囲の速度制御
が必要なアスファルトフィニッシャ等の走行駆動用とし
て使用することが検討されてきたが、前述のような減速
装置は減速比が一定であるため、速度範囲が狭く、使用
することができないという問題点があった。
うな油圧モータ付き減速装置をさらに広範囲の速度制御
が必要なアスファルトフィニッシャ等の走行駆動用とし
て使用することが検討されてきたが、前述のような減速
装置は減速比が一定であるため、速度範囲が狭く、使用
することができないという問題点があった。
【0004】この発明は、構造簡単で小型、安価であり
ながら入力軸の回転を広範囲で減速させることができる
減速装置を提供することを目的とする。
ながら入力軸の回転を広範囲で減速させることができる
減速装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、固定
ケースと、該固定ケース内に収納され、太陽歯車を有す
る入力軸と、固定ケース内において前記太陽歯車を囲む
よう配置された回転可能なリング歯車と、前記太陽歯車
とリング歯車との間に設置され、これら太陽歯車、リン
グ歯車双方に噛み合う複数の遊星歯車と、前記遊星歯車
を回転可能に支持するとともに出力軸に連結されたキャ
リアとを備えた減速装置において、前記入力軸とキャリ
アとの間に第1クラッチを介装するとともに、リング歯
車と固定ケースに回転が阻止されながら取付けられた固
定部材との間に第2クラッチを介装し、かつ、一側に移
動したとき第1クラッチを遮断状態に、第2クラッチを
接続状態に、一方、他側に移動したとき、第1クラッチ
を接続状態に、第2クラッチを遮断状態に切換える1個
の切換え体を設けるとともに、該切換え体を一側、他側
方向に移動させる移動手段を設けることにより達成する
ことができる。
ケースと、該固定ケース内に収納され、太陽歯車を有す
る入力軸と、固定ケース内において前記太陽歯車を囲む
よう配置された回転可能なリング歯車と、前記太陽歯車
とリング歯車との間に設置され、これら太陽歯車、リン
グ歯車双方に噛み合う複数の遊星歯車と、前記遊星歯車
を回転可能に支持するとともに出力軸に連結されたキャ
リアとを備えた減速装置において、前記入力軸とキャリ
アとの間に第1クラッチを介装するとともに、リング歯
車と固定ケースに回転が阻止されながら取付けられた固
定部材との間に第2クラッチを介装し、かつ、一側に移
動したとき第1クラッチを遮断状態に、第2クラッチを
接続状態に、一方、他側に移動したとき、第1クラッチ
を接続状態に、第2クラッチを遮断状態に切換える1個
の切換え体を設けるとともに、該切換え体を一側、他側
方向に移動させる移動手段を設けることにより達成する
ことができる。
【0006】移動手段によって切換え体を一側に移動さ
せると、第1クラッチが遮断状態に、また、第2クラッ
チが接続状態に切換えられる。この結果、入力軸とキャ
リアとが互いにフリーとなって遊星歯車の公転が許容さ
れるとともに、回転が阻止されている固定部材にリング
歯車が固定されてリング歯車の回転が阻止される。この
状態で入力軸、太陽歯車が回転すると、この太陽歯車の
回転は遊星歯車に伝達され、該遊星歯車を自転させる
が、このとき、前記遊星歯車に噛み合っているリング歯
車はその回転が前述のように阻止されているため、遊星
歯車はキャリアと共に低速で太陽歯車の周囲を公転し、
この低速回転(公転)が出力軸から出力される。一方、
移動手段によって切換え体を他側に移動させると、第1
クラッチが接続状態に、また、第2クラッチが遮断状態
に切換えられる。この結果、入力軸とキャリアとが接続
されて一体回転するようになり、前記入力軸の回転が該
キャリアを介して減速されることなく出力軸から出力さ
れる。このとき、リング歯車は固定部材(固定ケース)
から切り離されてフリー回転できるようになるため、こ
のリング歯車および遊星歯車は入力軸と共に一体回転
し、前記回転に影響を与えることはない。このように入
力軸の回転は、切換え体を一側に移動させたときには遊
星歯車の公転速度まで減速されるが、切換え体を他側に
移動させたときには減速されずに出力されるため、両者
の減速比は大きく異なり、この結果、減速範囲をかなり
広くすることができる。このようなことから本減速装置
を広範囲の速度制御が必要なアスファルトフィニッシャ
等に用いることができる。しかも、前述の第1、第2ク
ラッチの切換え動作を1個の切換え体によって行うよう
にしているため、各クラッチにそれぞれ切換え体を設置
した場合に比較して、部品点数が減少して構造が簡単と
なるとともに、小型、安価とすることができる。
せると、第1クラッチが遮断状態に、また、第2クラッ
チが接続状態に切換えられる。この結果、入力軸とキャ
リアとが互いにフリーとなって遊星歯車の公転が許容さ
れるとともに、回転が阻止されている固定部材にリング
歯車が固定されてリング歯車の回転が阻止される。この
状態で入力軸、太陽歯車が回転すると、この太陽歯車の
回転は遊星歯車に伝達され、該遊星歯車を自転させる
が、このとき、前記遊星歯車に噛み合っているリング歯
車はその回転が前述のように阻止されているため、遊星
歯車はキャリアと共に低速で太陽歯車の周囲を公転し、
この低速回転(公転)が出力軸から出力される。一方、
移動手段によって切換え体を他側に移動させると、第1
クラッチが接続状態に、また、第2クラッチが遮断状態
に切換えられる。この結果、入力軸とキャリアとが接続
されて一体回転するようになり、前記入力軸の回転が該
キャリアを介して減速されることなく出力軸から出力さ
れる。このとき、リング歯車は固定部材(固定ケース)
から切り離されてフリー回転できるようになるため、こ
のリング歯車および遊星歯車は入力軸と共に一体回転
し、前記回転に影響を与えることはない。このように入
力軸の回転は、切換え体を一側に移動させたときには遊
星歯車の公転速度まで減速されるが、切換え体を他側に
移動させたときには減速されずに出力されるため、両者
の減速比は大きく異なり、この結果、減速範囲をかなり
広くすることができる。このようなことから本減速装置
を広範囲の速度制御が必要なアスファルトフィニッシャ
等に用いることができる。しかも、前述の第1、第2ク
ラッチの切換え動作を1個の切換え体によって行うよう
にしているため、各クラッチにそれぞれ切換え体を設置
した場合に比較して、部品点数が減少して構造が簡単と
なるとともに、小型、安価とすることができる。
【0007】また、請求項2に記載のように構成すれ
ば、部品点数が減少して構造が簡単となるとともに、小
型、安価とすることができる。さらに、請求項3に記載
のように構成すれば、簡単な構造でありながら第1、第
2クラッチの切換えを確実に行うことができる。また、
請求項4に記載のように構成すれば、装置の軸方向長さ
を短くすることができる。さらに、請求項5に記載のよ
うに構成すれば、幅広い回転数制御が可能な駆動装置と
して用いることができる。
ば、部品点数が減少して構造が簡単となるとともに、小
型、安価とすることができる。さらに、請求項3に記載
のように構成すれば、簡単な構造でありながら第1、第
2クラッチの切換えを確実に行うことができる。また、
請求項4に記載のように構成すれば、装置の軸方向長さ
を短くすることができる。さらに、請求項5に記載のよ
うに構成すれば、幅広い回転数制御が可能な駆動装置と
して用いることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1実施形態を
図面に基づいて説明する。図1、2において、11は、例
えばアスファルトフィニッシャの走行フレームに取り付
けられた斜板式油圧モータであり、この油圧モータ11は
内部に収納室12が形成された固定ケーシング13を有し、
この固定ケーシング13には中央部が収納室12に遊嵌され
ている回転軸14が回転可能に支持されている。15は収納
室12内に収納された円筒状のシリンダブロックであり、
このシリンダブロック15には前記回転軸14が挿入されて
スプライン結合されている。前記シリンダブロック15に
形成された複数のシリンダ穴16にはプランジャ17がそれ
ぞれ摺動可能に挿入され、これらプランジャ17の先端に
はシュー18が連結されている。19は固定ケーシング13に
形成された一対の給排通路であり、これらの給排通路19
はシリンダブロック15と固定ケーシング13との間に介装
されたタイミングプレート20の給排孔20aを介してシリ
ンダ穴16に連結されている。また、これら給排通路19は
図示していない切換弁を介してポンプおよびタンクに接
続され、前記切換弁が切り換えられることにより、いず
れかが供給側、残りが排出側となる。21は収納室12内に
収納された略リング状の斜板であり、この斜板21の一端
面には傾斜面22が形成され、この傾斜面22には前記シュ
ー18が摺接している。また、斜板21の他端面には2個の
平坦面が形成されるとともに、これら平坦面の境界上に
は支点部材(図示していない)が配置されており、これ
により、前記斜板21は支点部材を中心として2つの傾転
位置の間を傾転することができる。そして、この斜板21
の傾転は固定ケーシング13に設けられた図示していない
傾転手段によって行われる。このような斜板21の傾転に
よりシリンダブロック15内のプランジャ17のストローク
が2段階に変更され、これにより、シリンダブロック1
5、回転軸14の回転数が2段に変化して幅広い回転数制
御が行われる。前述した固形ケーシング13、回転軸14、
シリンダブロック15、プランジャ17、シュー18、タイミ
ングプレート20、斜板21は全体として、斜板21の傾転位
置が2段に変化することにより回転数が2段に変化する
回転軸14を有する前記油圧モータ11を構成する。
図面に基づいて説明する。図1、2において、11は、例
えばアスファルトフィニッシャの走行フレームに取り付
けられた斜板式油圧モータであり、この油圧モータ11は
内部に収納室12が形成された固定ケーシング13を有し、
この固定ケーシング13には中央部が収納室12に遊嵌され
ている回転軸14が回転可能に支持されている。15は収納
室12内に収納された円筒状のシリンダブロックであり、
このシリンダブロック15には前記回転軸14が挿入されて
スプライン結合されている。前記シリンダブロック15に
形成された複数のシリンダ穴16にはプランジャ17がそれ
ぞれ摺動可能に挿入され、これらプランジャ17の先端に
はシュー18が連結されている。19は固定ケーシング13に
形成された一対の給排通路であり、これらの給排通路19
はシリンダブロック15と固定ケーシング13との間に介装
されたタイミングプレート20の給排孔20aを介してシリ
ンダ穴16に連結されている。また、これら給排通路19は
図示していない切換弁を介してポンプおよびタンクに接
続され、前記切換弁が切り換えられることにより、いず
れかが供給側、残りが排出側となる。21は収納室12内に
収納された略リング状の斜板であり、この斜板21の一端
面には傾斜面22が形成され、この傾斜面22には前記シュ
ー18が摺接している。また、斜板21の他端面には2個の
平坦面が形成されるとともに、これら平坦面の境界上に
は支点部材(図示していない)が配置されており、これ
により、前記斜板21は支点部材を中心として2つの傾転
位置の間を傾転することができる。そして、この斜板21
の傾転は固定ケーシング13に設けられた図示していない
傾転手段によって行われる。このような斜板21の傾転に
よりシリンダブロック15内のプランジャ17のストローク
が2段階に変更され、これにより、シリンダブロック1
5、回転軸14の回転数が2段に変化して幅広い回転数制
御が行われる。前述した固形ケーシング13、回転軸14、
シリンダブロック15、プランジャ17、シュー18、タイミ
ングプレート20、斜板21は全体として、斜板21の傾転位
置が2段に変化することにより回転数が2段に変化する
回転軸14を有する前記油圧モータ11を構成する。
【0009】25は減速装置であり、この減速装置25の一
側端には前記油圧モータ11が付設されている。この減速
装置25は前記固定ケーシング13に固定された略円筒状の
固定ケース26を有し、この固定ケース26内には他端側内
周に多数の内歯27が形成された円筒状のリング歯車28が
配置されている。そして、このリング歯車28は固定ケー
ス26の内周に外周が摺接した状態で軸線回りに回転する
ことができる。29は固定ケース26内に収納され前記回転
軸14と同軸の回転軸であり、この回転軸29は回転軸14に
一体的に連結されている。この回転軸29の周囲にはスリ
ーブ体30が嵌合され、このスリーブ体30と前記回転軸29
とはスプライン結合により一体回転するよう連結されて
いる。このスリーブ体30の他端部には太陽歯車31が設け
られ、この太陽歯車31の外歯32のピッチ円は前記リング
歯車28の内歯27のピッチ円よりかなり小さい。前述した
回転軸29、スリーブ体30、太陽歯車31は全体として、固
定ケース26内に収納され、太陽歯車31を有する入力軸33
を構成し、この入力軸33の太陽歯車31を前述のリング歯
車28が囲んでいる。
側端には前記油圧モータ11が付設されている。この減速
装置25は前記固定ケーシング13に固定された略円筒状の
固定ケース26を有し、この固定ケース26内には他端側内
周に多数の内歯27が形成された円筒状のリング歯車28が
配置されている。そして、このリング歯車28は固定ケー
ス26の内周に外周が摺接した状態で軸線回りに回転する
ことができる。29は固定ケース26内に収納され前記回転
軸14と同軸の回転軸であり、この回転軸29は回転軸14に
一体的に連結されている。この回転軸29の周囲にはスリ
ーブ体30が嵌合され、このスリーブ体30と前記回転軸29
とはスプライン結合により一体回転するよう連結されて
いる。このスリーブ体30の他端部には太陽歯車31が設け
られ、この太陽歯車31の外歯32のピッチ円は前記リング
歯車28の内歯27のピッチ円よりかなり小さい。前述した
回転軸29、スリーブ体30、太陽歯車31は全体として、固
定ケース26内に収納され、太陽歯車31を有する入力軸33
を構成し、この入力軸33の太陽歯車31を前述のリング歯
車28が囲んでいる。
【0010】36は前記太陽歯車31とリング歯車28との間
に設置された複数の遊星歯車であり、これらの遊星歯車
36は円周方向に等距離離れて配置されている。これら遊
星歯車36の外歯37は前記太陽歯車31の外歯32およびリン
グ歯車28の内歯27の双方に噛み合っている。38は固定ケ
ース26内に収納されたキャリアであり、このキャリア38
は前記リング歯車28、太陽歯車31、遊星歯車36より他側
に設置された円板部38aと、該円板部38aの半径方向中
央部から一端側に向かって延びる2段円筒状の円筒部38
bとから構成されている。39は一端が円筒部38bに他端
が円板部38aに固定された複数の支持軸であり、これら
の支持軸39の中央部は前記遊星歯車36に軸受40を介装し
た状態で挿入されている。この結果、前記遊星歯車36は
これら支持軸39を介してキャリア38に回転可能に支持さ
れることになる。41は前記キャリア38の円板部38aにス
プライン結合により連結された出力軸である。
に設置された複数の遊星歯車であり、これらの遊星歯車
36は円周方向に等距離離れて配置されている。これら遊
星歯車36の外歯37は前記太陽歯車31の外歯32およびリン
グ歯車28の内歯27の双方に噛み合っている。38は固定ケ
ース26内に収納されたキャリアであり、このキャリア38
は前記リング歯車28、太陽歯車31、遊星歯車36より他側
に設置された円板部38aと、該円板部38aの半径方向中
央部から一端側に向かって延びる2段円筒状の円筒部38
bとから構成されている。39は一端が円筒部38bに他端
が円板部38aに固定された複数の支持軸であり、これら
の支持軸39の中央部は前記遊星歯車36に軸受40を介装し
た状態で挿入されている。この結果、前記遊星歯車36は
これら支持軸39を介してキャリア38に回転可能に支持さ
れることになる。41は前記キャリア38の円板部38aにス
プライン結合により連結された出力軸である。
【0011】44はスリーブ体30の一端部外周に装着され
た複数枚の摩擦リングであり、これらの摩擦リング44は
スリーブ体30の軸方向に移動可能でかつスリーブ体30と
一体的に回転することができる。45はキャリア38の円筒
部38bの一端部内周に装着された複数枚の摩擦リングで
あり、これらの摩擦リング45は前記摩擦リング44より若
干大径であるとともに、これら摩擦リング44と軸方向に
交互に配置されている。そして、これら摩擦リング45も
円筒部38bの軸方向に移動可能でかつ円筒部38bと一体
的に回転することができる。前述した摩擦リング44、45
は全体として、前記入力軸33とキャリア38との間に介装
された第1クラッチ46を構成し、この第1クラッチ46は
摩擦リング44、45の側端面同士が押圧接触すると接続状
態となり、側端面間に空隙が形成されて互いに離隔する
と遮断状態となる。47は固定ケース26内に摺動可能に挿
入された切換え体としての1個のピストンであり、この
ピストン47はキャリア38の一端部を外側から囲む円筒状
の円筒部47aと、該円筒部47aの一端部から半径方向内
側に向かって延びる断面略ト字形の内側突出部47bと、
該円筒部47aの他端部から半径方向外側に向かって延び
る外側突出部47cとから構成されている。そして、前記
円筒部47aの半径方向内側に前記第1クラッチ46が配置
されている。48は前記固定ケース26に一側部が挿入固定
された軸方向に延びる回り止めピンであり、このピン48
の他側部はピストン47に摺動可能に挿入されている。こ
の結果、このピストン47は固定ケース26に回転は阻止さ
れるが軸方向には移動できるよう取り付けられることに
なり、固定部材に該当するのである。このように、この
実施形態では固定部材であるピストン47を切換え体と共
用させることで部品点数を減少させ、構造を簡単とする
とともに、装置を小型、安価としている。49はピストン
47の円筒部47aの外周に装着された複数枚の摩擦リング
であり、これらの摩擦リング49はピストン47の軸方向に
移動可能でかつピストン47と一体的に回転することがで
きる。50はリング歯車28の一端部内周に装着された複数
枚の摩擦リングであり、これらの摩擦リング50は前記摩
擦リング49より若干大径であるとともに、これら摩擦リ
ング49と軸方向に交互に配置されている。そして、これ
ら摩擦リング50もリング歯車28の軸方向に移動可能でか
つリング歯車28と一体的に回転することができる。前述
した摩擦リング49、50は全体として、前記リング歯車28
と固定部材としてのピストン47との間に介装された第2
クラッチ51を構成し、この第2クラッチ51は摩擦リング
49、50の側端面同士が押圧接触すると、接続状態とな
り、側端面間に空隙が形成されて互いに離隔すると、遮
断状態となる。ここで、この第2クラッチ51は前述のよ
うに円筒部47aの半径方向外側に配置されているが、第
1クラッチ46は前述のように円筒部47aの半径方向内側
に配置されているため、ピストン47、第1、第2クラッ
チ46、51は軸方向に互いに重なり合うことになり、減速
装置25の軸方向長さを短くすることができる。
た複数枚の摩擦リングであり、これらの摩擦リング44は
スリーブ体30の軸方向に移動可能でかつスリーブ体30と
一体的に回転することができる。45はキャリア38の円筒
部38bの一端部内周に装着された複数枚の摩擦リングで
あり、これらの摩擦リング45は前記摩擦リング44より若
干大径であるとともに、これら摩擦リング44と軸方向に
交互に配置されている。そして、これら摩擦リング45も
円筒部38bの軸方向に移動可能でかつ円筒部38bと一体
的に回転することができる。前述した摩擦リング44、45
は全体として、前記入力軸33とキャリア38との間に介装
された第1クラッチ46を構成し、この第1クラッチ46は
摩擦リング44、45の側端面同士が押圧接触すると接続状
態となり、側端面間に空隙が形成されて互いに離隔する
と遮断状態となる。47は固定ケース26内に摺動可能に挿
入された切換え体としての1個のピストンであり、この
ピストン47はキャリア38の一端部を外側から囲む円筒状
の円筒部47aと、該円筒部47aの一端部から半径方向内
側に向かって延びる断面略ト字形の内側突出部47bと、
該円筒部47aの他端部から半径方向外側に向かって延び
る外側突出部47cとから構成されている。そして、前記
円筒部47aの半径方向内側に前記第1クラッチ46が配置
されている。48は前記固定ケース26に一側部が挿入固定
された軸方向に延びる回り止めピンであり、このピン48
の他側部はピストン47に摺動可能に挿入されている。こ
の結果、このピストン47は固定ケース26に回転は阻止さ
れるが軸方向には移動できるよう取り付けられることに
なり、固定部材に該当するのである。このように、この
実施形態では固定部材であるピストン47を切換え体と共
用させることで部品点数を減少させ、構造を簡単とする
とともに、装置を小型、安価としている。49はピストン
47の円筒部47aの外周に装着された複数枚の摩擦リング
であり、これらの摩擦リング49はピストン47の軸方向に
移動可能でかつピストン47と一体的に回転することがで
きる。50はリング歯車28の一端部内周に装着された複数
枚の摩擦リングであり、これらの摩擦リング50は前記摩
擦リング49より若干大径であるとともに、これら摩擦リ
ング49と軸方向に交互に配置されている。そして、これ
ら摩擦リング50もリング歯車28の軸方向に移動可能でか
つリング歯車28と一体的に回転することができる。前述
した摩擦リング49、50は全体として、前記リング歯車28
と固定部材としてのピストン47との間に介装された第2
クラッチ51を構成し、この第2クラッチ51は摩擦リング
49、50の側端面同士が押圧接触すると、接続状態とな
り、側端面間に空隙が形成されて互いに離隔すると、遮
断状態となる。ここで、この第2クラッチ51は前述のよ
うに円筒部47aの半径方向外側に配置されているが、第
1クラッチ46は前述のように円筒部47aの半径方向内側
に配置されているため、ピストン47、第1、第2クラッ
チ46、51は軸方向に互いに重なり合うことになり、減速
装置25の軸方向長さを短くすることができる。
【0012】54は前記キャリア38とピストン47との間に
介装されたスプリングであり、このスプリング54はピス
トン47を一側に向かって付勢する。そして、ピストン47
がスプリング54に付勢されて一側に移動すると、第2ク
ラッチ51の摩擦リング49、50は外側突出部47cによりス
ペーサ55を介して固定ケース26の一側内面に押し付けら
れ、該第2クラッチ51を接続状態とする。このとき、第
1クラッチ46は、ピストン47の内側突出部47bが該第1
クラッチ46から離隔するよう移動するため、摩擦リング
44、45間に間隙が発生し、遮断状態となる。このように
第1クラッチ46が遮断状態と、第2クラッチ51が接続状
態となると、入力軸33とキャリア38とが互いにフリーと
なって遊星歯車36の公転が許容されるとともに、回転の
阻止されているピストン47にリング歯車28が固定されて
該リング歯車28の回転が阻止される。この状態で入力軸
33、太陽歯車31が回転すると、この太陽歯車31の回転は
遊星歯車36に伝達され、該遊星歯車36を自転させるが、
このとき、前記遊星歯車36に噛み合っているリング歯車
28はその回転が前述のように阻止されているため、遊星
歯車36はキャリア38と共に低速で入力軸33の周囲を公転
し、この低速回転(公転)が出力軸41から出力される。
56は前記固定ケーシング13および固定ケース26内に形成
された油圧通路であり、この油圧通路56の一端は図示し
ていない切換弁を介して制御油圧源に、その他端は固定
ケース26とピストン47との間に形成されたシリンダ室57
にそれぞれ接続されている。そして、このシリンダ室57
に油圧通路56を通じて高圧の圧油が供給されると、該圧
油はピストン47の一側面に導かれてピストン47をスプリ
ング54に対抗して他側に向かって押圧移動させる。そし
て、このようにピストン47が他側に移動すると、第1ク
ラッチ46の摩擦リング44、45は内側突出部47bによりス
ペーサ58を介してキャリア38の段差面に押し付けられ、
該第1クラッチ46を接続状態とする。このとき、第2ク
ラッチ51は、摩擦リング49、50がピストン47とともに固
定ケース26から離隔するよう移動するため、摩擦リング
49、50間に間隙が発生し、遮断状態となる。このように
第1クラッチ46が接続状態と、第2クラッチ51が遮断状
態となると、入力軸33とキャリア38とが接続されて一体
回転するようになり、前記入力軸33の回転が該キャリア
38を介して減速されることなく出力軸41から出力される
が、このとき、リング歯車28はピストン47から切り離さ
れてフリー回転できるようになるため、このリング歯車
28および遊星歯車36は入力軸41と共に入力軸41を中心と
して一体回転し、前記回転に影響を与えることはない。
前述したスプリング54、油圧通路56は全体として、ピス
トン47を一側、他側方向に移動させる移動手段59を構成
する。このように切換え体をピストン47から構成すると
ともに、移動手段59をスプリング54と油圧通路56とから
構成するようにすれば、簡単な構造でありながら第1、
第2クラッチ46、51の切換えを確実に行うことができ
る。前述した固定ケース26、リング歯車28、入力軸33、
遊星歯車36、キャリア38、支持軸39、出力軸41、第1ク
ラッチ46、ピストン47、第2クラッチ51、移動手段59は
全体として、入力軸33からの回転を広い回転数範囲で減
速することができる遊星歯車式の減速装置25を構成す
る。
介装されたスプリングであり、このスプリング54はピス
トン47を一側に向かって付勢する。そして、ピストン47
がスプリング54に付勢されて一側に移動すると、第2ク
ラッチ51の摩擦リング49、50は外側突出部47cによりス
ペーサ55を介して固定ケース26の一側内面に押し付けら
れ、該第2クラッチ51を接続状態とする。このとき、第
1クラッチ46は、ピストン47の内側突出部47bが該第1
クラッチ46から離隔するよう移動するため、摩擦リング
44、45間に間隙が発生し、遮断状態となる。このように
第1クラッチ46が遮断状態と、第2クラッチ51が接続状
態となると、入力軸33とキャリア38とが互いにフリーと
なって遊星歯車36の公転が許容されるとともに、回転の
阻止されているピストン47にリング歯車28が固定されて
該リング歯車28の回転が阻止される。この状態で入力軸
33、太陽歯車31が回転すると、この太陽歯車31の回転は
遊星歯車36に伝達され、該遊星歯車36を自転させるが、
このとき、前記遊星歯車36に噛み合っているリング歯車
28はその回転が前述のように阻止されているため、遊星
歯車36はキャリア38と共に低速で入力軸33の周囲を公転
し、この低速回転(公転)が出力軸41から出力される。
56は前記固定ケーシング13および固定ケース26内に形成
された油圧通路であり、この油圧通路56の一端は図示し
ていない切換弁を介して制御油圧源に、その他端は固定
ケース26とピストン47との間に形成されたシリンダ室57
にそれぞれ接続されている。そして、このシリンダ室57
に油圧通路56を通じて高圧の圧油が供給されると、該圧
油はピストン47の一側面に導かれてピストン47をスプリ
ング54に対抗して他側に向かって押圧移動させる。そし
て、このようにピストン47が他側に移動すると、第1ク
ラッチ46の摩擦リング44、45は内側突出部47bによりス
ペーサ58を介してキャリア38の段差面に押し付けられ、
該第1クラッチ46を接続状態とする。このとき、第2ク
ラッチ51は、摩擦リング49、50がピストン47とともに固
定ケース26から離隔するよう移動するため、摩擦リング
49、50間に間隙が発生し、遮断状態となる。このように
第1クラッチ46が接続状態と、第2クラッチ51が遮断状
態となると、入力軸33とキャリア38とが接続されて一体
回転するようになり、前記入力軸33の回転が該キャリア
38を介して減速されることなく出力軸41から出力される
が、このとき、リング歯車28はピストン47から切り離さ
れてフリー回転できるようになるため、このリング歯車
28および遊星歯車36は入力軸41と共に入力軸41を中心と
して一体回転し、前記回転に影響を与えることはない。
前述したスプリング54、油圧通路56は全体として、ピス
トン47を一側、他側方向に移動させる移動手段59を構成
する。このように切換え体をピストン47から構成すると
ともに、移動手段59をスプリング54と油圧通路56とから
構成するようにすれば、簡単な構造でありながら第1、
第2クラッチ46、51の切換えを確実に行うことができ
る。前述した固定ケース26、リング歯車28、入力軸33、
遊星歯車36、キャリア38、支持軸39、出力軸41、第1ク
ラッチ46、ピストン47、第2クラッチ51、移動手段59は
全体として、入力軸33からの回転を広い回転数範囲で減
速することができる遊星歯車式の減速装置25を構成す
る。
【0013】63は前記減速装置25の他側に付設された遊
星歯車減速機であり、この減速機63は前記出力軸41に一
体的に連結された減速軸64を有し、この減速軸64の他端
部には太陽歯車65が設けられている。66は一端部が前記
油圧モータ11の固定ケーシング13に軸受67を介して回転
可能に支持された略円筒状のハブであり、このハブ66に
は前記アスファルトフィニッシャの駆動輪が連結されて
いる。また、このハブ66は他端部内周に多数の内歯68を
有するとともに、他端に他端開口を閉止する円板状のカ
バー69が固定されている。そして、このカバー69は前記
減速軸64の他端を回転可能に支持するとともに、その内
周に多数の内歯70が形成されている。71は円周方向に等
距離離れて配置された複数の遊星歯車であり、これらの
遊星歯車71の外歯72は前記太陽歯車65の外歯72および前
記カバー69の内歯70の双方に噛み合っている。75はキャ
リアであり、このキャリア75には前記遊星歯車71を回転
可能に支持する複数本の支持軸76が固定されている。77
は前記固定ケース26に固定され該固定ケース26と前記キ
ャリア75との間に配置されたキャリアであり、このキャ
リア77には複数本の支持軸78が固定され、これらの支持
軸78は円周方向に等距離離れて配置されている。各支持
軸78には遊び歯車である外歯車79が回転可能に支持さ
れ、これらの外歯車79の外歯80は前記ハブ66の内歯68に
噛み合っている。81は減速軸64を囲むよう配置された円
筒歯車であり、この円筒歯車81の外歯82には前記キャリ
ア75がスプライン結合されるとともに、前記外歯車79の
外歯80が噛み合っている。そして、前記減速軸64が回転
すると、この回転は太陽歯車65から遊星歯車71に伝達さ
れて該遊星歯車71を支持軸76の回りに回転(自転)させ
るが、このとき、該遊星歯車71に噛み合っている内歯70
(ハブ66、カバー69)は後述のように低速で回転してい
るため、遊星歯車71はキャリア75と共に低速で減速軸64
の回りを公転し、この低速回転(公転)が円筒歯車81に
伝達される。このように遊星歯車71によって高比で減速
された減速軸64の回転は、その後、円筒歯車81から外歯
車79を介してハブ66に伝達され、該ハブ66を駆動輪と共
に低速回転させるが、このとき、円筒歯車81の回転は該
円筒歯車81の歯数を内歯68の歯数で除した値にさらに減
速される。前述した減速軸64、太陽歯車65、内歯68、カ
バー69、遊星歯車71、キャリア75、支持軸76、キャリア
77、支持軸78、外歯車79、円筒歯車81は全体として、減
速軸64の回転を高比で減速して出力する遊星歯車減速機
63を構成するが、この遊星歯車減速機63は前述のように
遊星歯車減速機構の他に通常の歯車減速機構を内蔵して
いる。そして、前述のように減速装置25の固定ケース26
の一側に斜板式油圧モータ11を付設するとともに、該固
定ケース26の他側に遊星歯車減速機63を付設し、前記油
圧モータ11の回転軸14を入力軸33に連結するとともに、
遊星歯車減速機63の減速軸64を出力軸33に連結するよう
にすれば、幅広い回転数制御が可能な駆動装置として用
いることができる。
星歯車減速機であり、この減速機63は前記出力軸41に一
体的に連結された減速軸64を有し、この減速軸64の他端
部には太陽歯車65が設けられている。66は一端部が前記
油圧モータ11の固定ケーシング13に軸受67を介して回転
可能に支持された略円筒状のハブであり、このハブ66に
は前記アスファルトフィニッシャの駆動輪が連結されて
いる。また、このハブ66は他端部内周に多数の内歯68を
有するとともに、他端に他端開口を閉止する円板状のカ
バー69が固定されている。そして、このカバー69は前記
減速軸64の他端を回転可能に支持するとともに、その内
周に多数の内歯70が形成されている。71は円周方向に等
距離離れて配置された複数の遊星歯車であり、これらの
遊星歯車71の外歯72は前記太陽歯車65の外歯72および前
記カバー69の内歯70の双方に噛み合っている。75はキャ
リアであり、このキャリア75には前記遊星歯車71を回転
可能に支持する複数本の支持軸76が固定されている。77
は前記固定ケース26に固定され該固定ケース26と前記キ
ャリア75との間に配置されたキャリアであり、このキャ
リア77には複数本の支持軸78が固定され、これらの支持
軸78は円周方向に等距離離れて配置されている。各支持
軸78には遊び歯車である外歯車79が回転可能に支持さ
れ、これらの外歯車79の外歯80は前記ハブ66の内歯68に
噛み合っている。81は減速軸64を囲むよう配置された円
筒歯車であり、この円筒歯車81の外歯82には前記キャリ
ア75がスプライン結合されるとともに、前記外歯車79の
外歯80が噛み合っている。そして、前記減速軸64が回転
すると、この回転は太陽歯車65から遊星歯車71に伝達さ
れて該遊星歯車71を支持軸76の回りに回転(自転)させ
るが、このとき、該遊星歯車71に噛み合っている内歯70
(ハブ66、カバー69)は後述のように低速で回転してい
るため、遊星歯車71はキャリア75と共に低速で減速軸64
の回りを公転し、この低速回転(公転)が円筒歯車81に
伝達される。このように遊星歯車71によって高比で減速
された減速軸64の回転は、その後、円筒歯車81から外歯
車79を介してハブ66に伝達され、該ハブ66を駆動輪と共
に低速回転させるが、このとき、円筒歯車81の回転は該
円筒歯車81の歯数を内歯68の歯数で除した値にさらに減
速される。前述した減速軸64、太陽歯車65、内歯68、カ
バー69、遊星歯車71、キャリア75、支持軸76、キャリア
77、支持軸78、外歯車79、円筒歯車81は全体として、減
速軸64の回転を高比で減速して出力する遊星歯車減速機
63を構成するが、この遊星歯車減速機63は前述のように
遊星歯車減速機構の他に通常の歯車減速機構を内蔵して
いる。そして、前述のように減速装置25の固定ケース26
の一側に斜板式油圧モータ11を付設するとともに、該固
定ケース26の他側に遊星歯車減速機63を付設し、前記油
圧モータ11の回転軸14を入力軸33に連結するとともに、
遊星歯車減速機63の減速軸64を出力軸33に連結するよう
にすれば、幅広い回転数制御が可能な駆動装置として用
いることができる。
【0014】次に、この発明の第1実施形態の作用につ
いて説明する。一方の給排通路19を通じて圧油がいずれ
かのシリンダ穴16に供給されると、該シリンダ穴16内の
プランジャ17は斜板21に向かって突出し傾斜面22を押圧
するが、このとき、プランジャ17の先端はシュー18を介
して傾斜面22に摺接し係合しているので、前記押圧力の
周方向分力がプランジャ17に作用し、これにより、プラ
ンジャ17、シュー18は傾斜面22上を摺動し、プランジャ
17、シリンダブロック15、回転軸14、入力軸33を一体的
に回転させる。
いて説明する。一方の給排通路19を通じて圧油がいずれ
かのシリンダ穴16に供給されると、該シリンダ穴16内の
プランジャ17は斜板21に向かって突出し傾斜面22を押圧
するが、このとき、プランジャ17の先端はシュー18を介
して傾斜面22に摺接し係合しているので、前記押圧力の
周方向分力がプランジャ17に作用し、これにより、プラ
ンジャ17、シュー18は傾斜面22上を摺動し、プランジャ
17、シリンダブロック15、回転軸14、入力軸33を一体的
に回転させる。
【0015】ここで、前記ハブ66を最低の回転数で回転
させたい場合には、油圧モータ11のシリンダ穴16へ最小
量の圧油を供給するとともに、斜板21を傾転角が大とな
る方向に傾転させてプランジャ17のストロークを長く
し、前記最小量の圧油供給と相まってシリンダブロック
15、回転軸14の回転数を最低とする。これと同時に、油
圧通路56を通じてのシリンダ室57への圧油の供給を停止
し、スプリング54の付勢力によりピストン47を一側に向
かって移動させる。この結果、第2クラッチ51は摩擦リ
ング49、50がピストン47により固定ケース26の一側内面
に押し付けられて接続状態に切換わり、リング歯車28が
ピストン47に固定されてその回転が阻止される。このと
き、入力軸33の太陽歯車31の回転は遊星歯車36に伝達さ
れ、該遊星歯車36を自転させるが、この遊星歯車36に噛
み合っているリング歯車28はその回転が前述のように阻
止されているため、遊星歯車36はキャリア38と共に入力
軸33の周囲を低速で公転することになる。そして、この
ように遊星歯車36によって高比で減速された低速回転
(公転)は出力軸41から遊星歯車減速機63の減速軸64に
出力され、該減速軸64を回転させるが、この減速軸64の
回転は太陽歯車65から遊星歯車71に伝達されて該遊星歯
車71を支持軸76の回りに回転(自転)させる。このと
き、該遊星歯車71に噛み合っている内歯70(ハブ66、カ
バー69)は後述のように低速で回転しているため、遊星
歯車71はキャリア75と共に太陽歯車65の周囲を低速で公
転することになり、この低速回転(公転)が円筒歯車81
に出力される。このようにして減速軸64の回転は高比で
減速された後、円筒歯車81から外歯車79を介してハブ66
に伝達され、該ハブ66を駆動輪と共に低速回転させる
が、このとき、円筒歯車81の回転は該円筒歯車81の歯数
を内歯68の歯数で除した値にさらに減速される。このよ
うに入力軸33の回転は高比で減速されて出力軸41から遊
星歯車減速機63に出力されるが、この回転は、その後、
該遊星歯車減速機63において高比でさらに減速されハブ
66に出力される。この結果、ハブ66は最低回転数で回転
するようになる。なお、前述のようにピストン47が一側
に移動すると、内側突出部47bが第1クラッチ46から離
隔するため、摩擦リング44、45間に間隙が発生し、第1
クラッチ46は遮断状態に切換わる。この結果、入力軸33
とキャリア38とが互いにフリーとなって前記遊星歯車36
の公転が許容され、遊星歯車36は何等の影響も受けるこ
となく公転することができるのである。
させたい場合には、油圧モータ11のシリンダ穴16へ最小
量の圧油を供給するとともに、斜板21を傾転角が大とな
る方向に傾転させてプランジャ17のストロークを長く
し、前記最小量の圧油供給と相まってシリンダブロック
15、回転軸14の回転数を最低とする。これと同時に、油
圧通路56を通じてのシリンダ室57への圧油の供給を停止
し、スプリング54の付勢力によりピストン47を一側に向
かって移動させる。この結果、第2クラッチ51は摩擦リ
ング49、50がピストン47により固定ケース26の一側内面
に押し付けられて接続状態に切換わり、リング歯車28が
ピストン47に固定されてその回転が阻止される。このと
き、入力軸33の太陽歯車31の回転は遊星歯車36に伝達さ
れ、該遊星歯車36を自転させるが、この遊星歯車36に噛
み合っているリング歯車28はその回転が前述のように阻
止されているため、遊星歯車36はキャリア38と共に入力
軸33の周囲を低速で公転することになる。そして、この
ように遊星歯車36によって高比で減速された低速回転
(公転)は出力軸41から遊星歯車減速機63の減速軸64に
出力され、該減速軸64を回転させるが、この減速軸64の
回転は太陽歯車65から遊星歯車71に伝達されて該遊星歯
車71を支持軸76の回りに回転(自転)させる。このと
き、該遊星歯車71に噛み合っている内歯70(ハブ66、カ
バー69)は後述のように低速で回転しているため、遊星
歯車71はキャリア75と共に太陽歯車65の周囲を低速で公
転することになり、この低速回転(公転)が円筒歯車81
に出力される。このようにして減速軸64の回転は高比で
減速された後、円筒歯車81から外歯車79を介してハブ66
に伝達され、該ハブ66を駆動輪と共に低速回転させる
が、このとき、円筒歯車81の回転は該円筒歯車81の歯数
を内歯68の歯数で除した値にさらに減速される。このよ
うに入力軸33の回転は高比で減速されて出力軸41から遊
星歯車減速機63に出力されるが、この回転は、その後、
該遊星歯車減速機63において高比でさらに減速されハブ
66に出力される。この結果、ハブ66は最低回転数で回転
するようになる。なお、前述のようにピストン47が一側
に移動すると、内側突出部47bが第1クラッチ46から離
隔するため、摩擦リング44、45間に間隙が発生し、第1
クラッチ46は遮断状態に切換わる。この結果、入力軸33
とキャリア38とが互いにフリーとなって前記遊星歯車36
の公転が許容され、遊星歯車36は何等の影響も受けるこ
となく公転することができるのである。
【0016】一方、前記ハブ66を最高の回転数で回転さ
せたい場合には、油圧モータ11のシリンダ穴16への供給
圧油量を最大とするとともに、斜板21を傾転角が小とな
る方向に傾転させてプランジャ17のストロークを短く
し、これにより、前記最大量の圧油供給と相まってシリ
ンダブロック15、回転軸14の回転数を最高とする。これ
と同時に、油圧通路56を通じてシリンダ室57に高圧の圧
油を供給してピストン47の一側面に該圧油を導く。これ
により、ピストン47はスプリング54を圧縮しながら他側
に向かって移動するが、このようなピストン47の他側へ
の移動により、第1クラッチ46の摩擦リング44、45はキ
ャリア38に押し付けられ、該第1クラッチ46が接続状態
に切換わる。この結果、入力軸33とキャリア38とが接続
されて一体回転するようになり、前記入力軸33に入力さ
れた回転が該キャリア38を介して減速されることなく出
力軸41から出力される。このようなことから減速装置25
の出力軸41は最高回転数で回転するのである。このよう
に入力軸33の回転は減速されることなく出力軸41から遊
星歯車減速機63に最高回転数で出力されるが、この回転
は、その後、該遊星歯車減速機63において前述と同様に
高比で減速されハブ66に出力される。これにより、ハブ
66は最高回転数で回転するのである。このとき、第2ク
ラッチ51は、摩擦リング49、50がピストン47とともに固
定ケース26から離隔するよう他側に移動するため、摩擦
リング49、50間に間隙が発生して遮断状態に切換わる。
この結果、リング歯車28はピストン47から切り離されて
フリー回転できるようになり、これにより、リング歯車
28および遊星歯車36は入力軸41と共に一体回転し、前記
回転に影響を与えることはない。
せたい場合には、油圧モータ11のシリンダ穴16への供給
圧油量を最大とするとともに、斜板21を傾転角が小とな
る方向に傾転させてプランジャ17のストロークを短く
し、これにより、前記最大量の圧油供給と相まってシリ
ンダブロック15、回転軸14の回転数を最高とする。これ
と同時に、油圧通路56を通じてシリンダ室57に高圧の圧
油を供給してピストン47の一側面に該圧油を導く。これ
により、ピストン47はスプリング54を圧縮しながら他側
に向かって移動するが、このようなピストン47の他側へ
の移動により、第1クラッチ46の摩擦リング44、45はキ
ャリア38に押し付けられ、該第1クラッチ46が接続状態
に切換わる。この結果、入力軸33とキャリア38とが接続
されて一体回転するようになり、前記入力軸33に入力さ
れた回転が該キャリア38を介して減速されることなく出
力軸41から出力される。このようなことから減速装置25
の出力軸41は最高回転数で回転するのである。このよう
に入力軸33の回転は減速されることなく出力軸41から遊
星歯車減速機63に最高回転数で出力されるが、この回転
は、その後、該遊星歯車減速機63において前述と同様に
高比で減速されハブ66に出力される。これにより、ハブ
66は最高回転数で回転するのである。このとき、第2ク
ラッチ51は、摩擦リング49、50がピストン47とともに固
定ケース26から離隔するよう他側に移動するため、摩擦
リング49、50間に間隙が発生して遮断状態に切換わる。
この結果、リング歯車28はピストン47から切り離されて
フリー回転できるようになり、これにより、リング歯車
28および遊星歯車36は入力軸41と共に一体回転し、前記
回転に影響を与えることはない。
【0017】このようにピストン47を一側に移動させた
最低回転数時には、入力軸33の回転は遊星歯車36によっ
て公転速度まで大幅に減速されるが、ピストン47を他側
に移動させた最高回転数時には、入力軸33の回転は減速
されずにそのままの回転数で出力されるため、両者の減
速比は大きく異なり、この結果、減速範囲をかなり広く
することができる。このようなことから本減速装置25を
広範囲の速度制御が必要なアスファルトフィニッシャ等
に用いることができる。しかも、前述の第1、第2クラ
ッチ46、51の切換え動作を1個のピストン47の移動によ
って行うようにしているため、各クラッチ46、51にそれ
ぞれピストンを設置した場合に比較して、部品点数が減
少して構造が簡単となるとともに、小型、安価とするこ
とができる。
最低回転数時には、入力軸33の回転は遊星歯車36によっ
て公転速度まで大幅に減速されるが、ピストン47を他側
に移動させた最高回転数時には、入力軸33の回転は減速
されずにそのままの回転数で出力されるため、両者の減
速比は大きく異なり、この結果、減速範囲をかなり広く
することができる。このようなことから本減速装置25を
広範囲の速度制御が必要なアスファルトフィニッシャ等
に用いることができる。しかも、前述の第1、第2クラ
ッチ46、51の切換え動作を1個のピストン47の移動によ
って行うようにしているため、各クラッチ46、51にそれ
ぞれピストンを設置した場合に比較して、部品点数が減
少して構造が簡単となるとともに、小型、安価とするこ
とができる。
【0018】図3はこの発明の第2実施形態を示す図で
ある。この実施形態においては、減速装置25に付設され
た遊星歯車減速機85を遊星差動歯車減速機構から構成し
ている。この遊星歯車減速機85は前記出力軸41に一体的
に連結された減速軸86を有し、この減速軸86の他端部に
は太陽歯車87が設けられている。88は前記ハブ66と同様
のハブであり、このハブ88の他端には内周に内歯89が形
成されたリング歯車90およびハブ88の他端開口を閉止す
る円板状のカバー91の双方が固定され、このカバー91は
前記減速軸86の他端を回転可能に支持している。92は内
周に内歯93が形成された円筒歯車であり、この円筒歯車
92の一端部は前記固定ケース26の他端部にスプライン結
合されており、この結果、この円筒歯車92は回転が阻止
されている。94は前記リング歯車90、円筒歯車92の半径
方向内側に配置されるとともに、キャリア38およびカバ
ー91に回転可能に支持されたキャリアであり、このキャ
リア94には複数本の支持軸95の両端部が固定され、これ
らの支持軸95は円周方向に等距離離れて配置されてい
る。各支持軸95の中央部には軸受96を介して大略円筒状
の差動歯車体97が回転可能に支持され、この差動歯車体
97の軸方向一側には前記円筒歯車92の内歯93に噛み合う
外歯98が、また、軸方向他側には前記リング歯車90の内
歯89に噛み合う外歯99が設けられている。ここで、前記
外歯98の歯数は外歯99の歯数より若干少ない。このた
め、前記出力軸41から減速軸86に回転が伝達されて該減
速軸86が回転すると、前記差動歯車体97が支持軸95を中
心として自転するが、このとき、差動歯車体97の外歯98
は円筒歯車92の内歯93に噛み合っているので、差動歯車
体97は前記自転と同時に太陽歯車87の周囲を公転する。
このように差動歯車体97が自転、公転を行うと、この差
動歯車体97の外歯99に内歯89が噛み合っているリング歯
車90、ハブ88も回転するが、このとき、前述のように外
歯98の歯数が外歯99の歯数より若干少ないので、これら
リング歯車90、ハブ88は高比で減速されて回転すること
になる。なお、他の構成、作用は前記第1実施形態と同
様である。
ある。この実施形態においては、減速装置25に付設され
た遊星歯車減速機85を遊星差動歯車減速機構から構成し
ている。この遊星歯車減速機85は前記出力軸41に一体的
に連結された減速軸86を有し、この減速軸86の他端部に
は太陽歯車87が設けられている。88は前記ハブ66と同様
のハブであり、このハブ88の他端には内周に内歯89が形
成されたリング歯車90およびハブ88の他端開口を閉止す
る円板状のカバー91の双方が固定され、このカバー91は
前記減速軸86の他端を回転可能に支持している。92は内
周に内歯93が形成された円筒歯車であり、この円筒歯車
92の一端部は前記固定ケース26の他端部にスプライン結
合されており、この結果、この円筒歯車92は回転が阻止
されている。94は前記リング歯車90、円筒歯車92の半径
方向内側に配置されるとともに、キャリア38およびカバ
ー91に回転可能に支持されたキャリアであり、このキャ
リア94には複数本の支持軸95の両端部が固定され、これ
らの支持軸95は円周方向に等距離離れて配置されてい
る。各支持軸95の中央部には軸受96を介して大略円筒状
の差動歯車体97が回転可能に支持され、この差動歯車体
97の軸方向一側には前記円筒歯車92の内歯93に噛み合う
外歯98が、また、軸方向他側には前記リング歯車90の内
歯89に噛み合う外歯99が設けられている。ここで、前記
外歯98の歯数は外歯99の歯数より若干少ない。このた
め、前記出力軸41から減速軸86に回転が伝達されて該減
速軸86が回転すると、前記差動歯車体97が支持軸95を中
心として自転するが、このとき、差動歯車体97の外歯98
は円筒歯車92の内歯93に噛み合っているので、差動歯車
体97は前記自転と同時に太陽歯車87の周囲を公転する。
このように差動歯車体97が自転、公転を行うと、この差
動歯車体97の外歯99に内歯89が噛み合っているリング歯
車90、ハブ88も回転するが、このとき、前述のように外
歯98の歯数が外歯99の歯数より若干少ないので、これら
リング歯車90、ハブ88は高比で減速されて回転すること
になる。なお、他の構成、作用は前記第1実施形態と同
様である。
【0019】なお、前述の実施形態においては、固定部
材を切換え体としてのピストン47と共用させたが、この
発明においては、固定部材を、例えば固定ケースに取り
付けたピストンとは別体の円筒体から構成するようにし
てもよい。また、前述の実施形態においては、移動手段
59を、ピストン47を一側に向かって移動させるスプリン
グ54と、ピストン47の一側面に圧油を導くことにより該
ピストン47を他側に向かって押圧移動させる油圧通路56
とから構成したが、この発明においては、ピストンを他
側に向かって移動させるスプリングと、ピストンの他側
面に圧油を導くことにより該ピストンを一側に向かって
押圧移動させる油圧通路とから構成してもよく、さら
に、ピストンの一、他側面に圧油をそれぞれ導くことに
より該ピストンを他側、一側に向かって押圧移動させる
一対の圧油通路から構成するようにしてもよい。さら
に、前述の実施形態においては、斜板21の傾転角を2段
階に変化させることで回転軸14の回転数を2段に変化さ
せるようにしたが、この発明においては3段に変化させ
るようにしてもよい。
材を切換え体としてのピストン47と共用させたが、この
発明においては、固定部材を、例えば固定ケースに取り
付けたピストンとは別体の円筒体から構成するようにし
てもよい。また、前述の実施形態においては、移動手段
59を、ピストン47を一側に向かって移動させるスプリン
グ54と、ピストン47の一側面に圧油を導くことにより該
ピストン47を他側に向かって押圧移動させる油圧通路56
とから構成したが、この発明においては、ピストンを他
側に向かって移動させるスプリングと、ピストンの他側
面に圧油を導くことにより該ピストンを一側に向かって
押圧移動させる油圧通路とから構成してもよく、さら
に、ピストンの一、他側面に圧油をそれぞれ導くことに
より該ピストンを他側、一側に向かって押圧移動させる
一対の圧油通路から構成するようにしてもよい。さら
に、前述の実施形態においては、斜板21の傾転角を2段
階に変化させることで回転軸14の回転数を2段に変化さ
せるようにしたが、この発明においては3段に変化させ
るようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、構造簡単で小型、安価でありながら入力軸の回転を
広範囲で減速させることができる。
ば、構造簡単で小型、安価でありながら入力軸の回転を
広範囲で減速させることができる。
【図1】この発明の第1実施形態を示す正面断面図であ
る。
る。
【図2】減速装置の拡大正面断面図である。
【図3】この発明の第2実施形態を示す正面断面図であ
る。
る。
11…油圧モータ 14…回転軸 21…斜板 25…減速装置 26…固定ケース 28…リング歯車 31…太陽歯車 33…入力軸 36…遊星歯車 38…キャリア 41…出力軸 46…第1クラッチ 47…固定部材、切換え体、ピストン 51…第2クラッチ 54…スプリング 56…油圧通路 59…移動手段 63…遊星歯車減速機 64…減速軸
Claims (5)
- 【請求項1】固定ケースと、該固定ケース内に収納さ
れ、太陽歯車を有する入力軸と、固定ケース内において
前記太陽歯車を囲むよう配置された回転可能なリング歯
車と、前記太陽歯車とリング歯車との間に設置され、こ
れら太陽歯車、リング歯車双方に噛み合う複数の遊星歯
車と、前記遊星歯車を回転可能に支持するとともに出力
軸に連結されたキャリアとを備えた減速装置において、
前記入力軸とキャリアとの間に第1クラッチを介装する
とともに、リング歯車と固定ケースに回転が阻止されな
がら取付けられた固定部材との間に第2クラッチを介装
し、かつ、一側に移動したとき第1クラッチを遮断状態
に、第2クラッチを接続状態に、一方、他側に移動した
とき、第1クラッチを接続状態に、第2クラッチを遮断
状態に切換える1個の切換え体を設けるとともに、該切
換え体を一側、他側方向に移動させる移動手段を設け、
前記切換え体を移動手段によって一側に移動させること
により、入力軸の回転を固定されたリング歯車に噛み合
う遊星歯車で減速して出力軸から出力し、一方、切換え
体を移動手段によって他側に移動させることにより、入
力軸の回転をキャリアを介して減速することなく出力軸
から出力するようにしたことを特徴とする減速装置。 - 【請求項2】前記固定部材を前記切換え体と共用させた
請求項1記載の減速装置。 - 【請求項3】前記切換え体をピストンから構成するとと
もに、前記移動手段を、ピストンを一側に向かって移動
させるスプリングと、ピストンの一側面に圧油を導くこ
とにより該ピストンを他側に向かって押圧移動させる油
圧通路とから構成した請求項1記載の減速装置。 - 【請求項4】前記ピストンの半径方向内側に前記第1ク
ラッチを配置するとともに半径方向外側に前記第2クラ
ッチを配置し、これらピストン、第1、第2クラッチを
軸方向に重ね合わせるようにした請求項3記載の減速装
置。 - 【請求項5】前記固定ケースの一側に、斜板の傾転位置
が複数に変化することにより回転数が複数段に変化する
回転軸を有する斜板式油圧モータを付設するとともに、
固定ケースの他側に、減速軸の回転を高比で減速して出
力する遊星歯車減速機を付設し、前記油圧モータの回転
軸を入力軸に連結するとともに、遊星歯車減速機の減速
軸を出力軸に連結するようにした請求項1記載の減速装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9252906A JPH1182648A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 減速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9252906A JPH1182648A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 減速装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1182648A true JPH1182648A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17243820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9252906A Withdrawn JPH1182648A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 減速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1182648A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000329161A (ja) * | 1999-05-20 | 2000-11-28 | Teijin Seiki Co Ltd | 動力伝達機構 |
WO2014094595A1 (zh) * | 2012-12-17 | 2014-06-26 | 博世力士乐(北京)液压有限公司 | 双速比回转减速机 |
CN107448564A (zh) * | 2017-09-01 | 2017-12-08 | 宁波东湖液压传动有限公司 | 双速减速机 |
WO2020178908A1 (ja) * | 2019-03-01 | 2020-09-10 | 大久保歯車工業株式会社 | 動力伝達機構および車両の走行駆動装置 |
CN112576702A (zh) * | 2020-12-10 | 2021-03-30 | 意宁液压股份有限公司 | 可变传动比的车用减速器 |
-
1997
- 1997-09-02 JP JP9252906A patent/JPH1182648A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000329161A (ja) * | 1999-05-20 | 2000-11-28 | Teijin Seiki Co Ltd | 動力伝達機構 |
US6447420B1 (en) | 1999-05-20 | 2002-09-10 | Teijin Seiki Co., Ltd. | Power transmission mechanism |
WO2014094595A1 (zh) * | 2012-12-17 | 2014-06-26 | 博世力士乐(北京)液压有限公司 | 双速比回转减速机 |
CN107448564A (zh) * | 2017-09-01 | 2017-12-08 | 宁波东湖液压传动有限公司 | 双速减速机 |
WO2020178908A1 (ja) * | 2019-03-01 | 2020-09-10 | 大久保歯車工業株式会社 | 動力伝達機構および車両の走行駆動装置 |
JP6765700B1 (ja) * | 2019-03-01 | 2020-10-07 | 大久保歯車工業株式会社 | 動力伝達機構および車両の走行駆動装置 |
CN112576702A (zh) * | 2020-12-10 | 2021-03-30 | 意宁液压股份有限公司 | 可变传动比的车用减速器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041102 |