JP6731319B2 - 計量容器 - Google Patents

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Description

本発明は、計量容器に関する。
内容物を計量しながら吐出できる容器として、例えば下記特許文献1に示されるように、内容物が収容されるスクイズ変形可能な容器本体と、容器本体の口部に装着された有底筒状の計量筒部と、計量筒部の底部から下方に向けて延び、計量筒部内と容器本体内とを連通する供給筒部と、を備えた計量容器が知られている。
計量筒部内には、計量筒部の底部から上方に向けて延び、内側が供給筒部内に連通し、且つ上端部に吐出孔が形成された吐出筒部が配設されている。
この計量容器によれば、容器本体をスクイズ変形させて内圧を上昇させることにより、容器本体内の内容物を、供給筒部を通じて吐出筒部内に供給して、吐出孔から計量筒部内に吐出することができる。これにより、例えば計量しながら計量筒部内に内容物を貯留することができ、定量の内容物を使用することが可能となる。
特開平9−66956号公報
しかしながら、上記従来の計量容器では、計量筒部の内側に吐出筒部が配設されているので、計量筒部の内側空間を有効に利用することが困難である。
従って、例えば計量筒部内に貯留された内容物を含浸体等に含ませようとした場合、吐出筒部が邪魔となってしまい、含浸体等を内容物中に浸漬させることが困難であった。また、含浸体等を内容物中に浸漬できたとしても、内容物が含浸されることで膨張するような含浸体等を使用した場合には、その膨張によって含浸体等が吐出筒部と計量筒部との間に挟まれて、含浸体等を計量筒部内から取出し難くなることも考えられる。
このように、従来の計量容器では、計量筒部の内側空間を有効に利用することができないので、多様な使い方を行い難かった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、計量筒部の内側空間を有効に利用することができ、例えば計量後の内容物を含浸体等に含ませる等、多様な使い方を行うことに適した計量容器を提供することである。
(1)本発明に係る計量容器は、内容物が収容されるスクイズ変形可能な容器本体と、前記容器本体の口部に装着された有底筒状の計量筒部と、前記計量筒部の底部から下方に向けて延び、前記計量筒部内と前記容器本体内とを連通する供給筒部と、を備え、前記計量筒部の底部には、前記供給筒部の開口部を開放可能に閉塞し、前記供給筒部内と前記計量筒部内との連通及びその遮断を切り換える弁体が配設され、前記計量筒部には、前記弁体を操作して、前記供給筒部の開口部を開放させる弁体操作部が配設され、前記弁体操作部は、前記計量筒部の内側に、前記計量筒部に対して相対移動可能に配設された有底筒状のカップ体と、前記カップ体の底部と前記弁体とを連結する連結部と、を備え、前記カップ体には、前記計量筒部内に連通する連通孔が形成されている
本発明に係る計量容器によれば、容器本体をスクイズ変形させ、容器本体内の内圧を上昇させることで、容器本体内の内容物を供給筒部内に供給することができ、供給筒部の開口部を閉塞している弁体を押し上げながら計量筒部内に供給することができる。これにより、計量筒部内に内容物を計量しながら貯留することができる。この際、計量筒部の底部側から内容物を供給することができるので、例えば液はねが生じ難く、液面を視認し易い状態を維持しながら内容物を計量筒部内に供給できる。従って、内容物の計量を精度良く行うことができる。
また、容器本体のスクイズ変形を停止或いは解除することで、弁体が元の位置に復帰して供給筒部の開口部を閉塞するので、供給筒部内と計量筒部内との連通を遮断することができる。これにより、計量筒部内に貯留した内容物が供給筒部を通じて容器本体に戻ることを防止することができる。従って、例えば容器本体のスクイズ変形を繰り返し行うことで、計量筒部内に内容物を複数回に分けて徐々に供給しながら貯留させることができ、計量を精度良く行い易い。
特に、従来とは異なり、計量筒部内に計量筒部の内側空間を阻害する他部材を配設する必要がないので、貯留された内容物を使用するにあたって、計量筒部の内側空間の全体を有効に利用することができる。従って、例えば計量筒部内に含浸体等を投入して内容物に浸漬させ、貯留された内容物を含ませた後、スムーズに取り出すことができるといった使い方を行える。しかも、仮に膨張するような含浸体等を使用したとしても、計量筒部内から容易に取り出すことも可能である。
このように、計量筒部の内側空間の全体を有効に利用することができるので、多様な使い方を行うことができ、利便性を向上することができる。
さらに、弁体操作部を介して供給筒部の開口部を閉塞している弁体を操作して、開口部を強制的に開放させることができる。従って、例えば計量筒部内に内容物を多く供給してしまった場合や、計量後の内容物を使用した後、計量筒部内に内容物の一部が残留してしまった場合において、計量筒部内から供給筒部を通じて容器本体内に内容物を戻して回収することができる。従って、内容物の計量をさらに精度良く行うことができるうえ、内容物を無駄にすることを防止できる。
加えて、弁体操作部で弁体を操作することで、供給筒部を通じて容器本体内に外気を導入することもできるので、例えばスクイズ変形による容器本体内の減圧状態(負圧状態)を解消することができる。
さらに、連通孔を通じてカップ体の内側に内容物を供給できるので、カップ体の内側に入り込んだ状態で計量筒部内に内容物を貯留できる。この場合であっても、カップ体の内側に含浸体等を投入して内容物に浸漬させることができるので、カップ体に影響されることなく、計量筒部の内側空間を有効に利用することができ、多様な使い方を行うことができる。
また、計量筒部に対してカップ体を相対移動させることで、カップ体に連結されている弁体を操作できるので、供給筒部の開口部を強制的に開放させることができる。従って、例えば容器本体内に内容物を戻して回収することや、供給筒部を通じて容器本体内に外気を導入して、スクイズ変形による容器本体内の減圧状態を解消することができる。
本発明に係る計量容器は、内容物が収容されるスクイズ変形可能な容器本体と、前記容器本体の口部に装着された有底筒状の計量筒部と、前記計量筒部の底部から下方に向けて延び、前記計量筒部内と前記容器本体内とを連通する供給筒部と、を備え、前記計量筒部の底部には、前記供給筒部の開口部を開放可能に閉塞し、前記供給筒部内と前記計量筒部内との連通及びその遮断を切り換える弁体が配設され、前記計量筒部には、前記弁体を操作して、前記供給筒部の開口部を開放させる弁体操作部が配設され、前記弁体操作部は、前記計量筒部の内面に沿って、前記計量筒部に対して相対移動可能に配設された操作片と、前記操作片に設けられ、前記弁体に対して接触可能な接触部と、を備え、前記操作片は、前記接触部が前記弁体に対して離間した待機位置から、前記接触部が前記弁体に対して接触することで前記弁体を操作し、前記供給筒部の開口部を開放させる開放位置に向けて、移動可能とされている
この場合には、操作片が計量筒部の内面に沿って配設されているので、操作片に影響されることなく、計量筒部の内側空間を有効に利用することができる。従って、多様な使い方を行うことができる。
また、待機位置から開放位置に向けて操作片を計量筒部に対して相対移動させることで、接触部を弁体に接触させて弁体を操作することができる。これにより、供給筒部の開口部を強制的に開放させることができ、例えば容器本体内に内容物を戻して回収することや、供給筒部を通じて容器本体内に外気を導入して、スクイズ変形による容器本体内の減圧状態を解消することができる。
)前記計量筒部に装着される有頂筒状のキャップを備え、前記キャップと前記弁体操作部との間には、前記計量筒部に対する前記キャップの装着に伴って前記弁体操作部を操作する操作部が形成されても良い。
この場合には、計量筒部に対してキャップを装着する際に、操作部を介して弁体操作部を操作できるので、例えばキャップの装着作業と同時に、容器本体内に内容物を戻して回収することや、容器本体内に外気を導入してスクイズ変形による容器本体内の減圧状態を解消することができる。
本発明に係る計量容器によれば、内容物の計量を精度良く行うことができるうえ、計量筒部の内側空間を有効に利用することができるので、例えば計量後の内容物を含浸体に含ませる等、多様な使い方を行うことができる。
本発明に係る計量容器の第1実施形態を示す半縦断面図である。 図1に示すA−A線に沿った計量容器の横断面図である。 図1に示す状態から容器本体をスクイズ変形させて、内容物を計量容器内に貯留している状態を示す計量容器の縦断面図である。 図3に示す状態から内容物を含浸体に含浸させた状態を示す計量容器の縦断面図である。 本発明に係る計量容器の第2実施形態を示す半縦断面図である。 図5に示す状態から計量筒部に対してカップ体を上方移動させた状態を示す計量容器の半縦断面図である。 図5に示すキャップを、計量筒部に対して装着する直前の状態を示す計量容器の半縦断面図である。 本発明に係る計量容器の第3実施形態を示す半縦断面図である。 本発明に係る計量容器の第4実施形態を示す半縦断面図である。 図9に示す計量容器を、キャップを取り外した状態で上方から見た上面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る計量容器の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の計量容器1は、内容物Wが収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部10に装着された有底筒状の計量筒部3と、計量筒部3の底壁部(底部)33から下方に向けて延び、計量筒部3内と容器本体2内とを連通する筒状の供給筒部4と、計量筒部3に離脱可能に装着される有頂筒状のキャップ5と、を備えている。
図1において、容器本体2の口部10、計量筒部3、供給筒部4及びキャップ5は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿うキャップ5側を上方、その反対側(容器本体2の図示しない底部側)を下方という。また、容器軸Oから見た平面視で容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
なお、内容物Wとしては特に限定されるものではないが、例えば化粧液、保湿液、美容液、洗剤液、薬液(傷薬、消炎剤や鎮痛剤等)、消臭液や揮散剤を含む芳香液等の各種液体が挙げられる。
容器本体2は、例えばブロー成形により形成された合成樹脂製とされ、図示しない可撓性を有する胴部を備えている。これにより、容器本体2の胴部を圧搾するようにスクイズ変形することが可能とされる。容器本体2をスクイズ変形することで、内部を減容させるように弾性変形させて容器本体2内を加圧することが可能とされている。
なお、胴部の形状は特定の形状に限定されるものではなく、例えば平面視円筒状、楕円状、多角形状に形成されても良い。
また、ブロー成形としては、例えばパリソンを利用した押出しブロー成形や、有底筒状に形成されたプリフォームを利用した2軸延伸ブロー成形等が挙げられる。
容器本体2の口部10の外周面には、第1ねじ部11が形成されている。また、容器本体2の口部10の下端部には、回り止めリブ12が周方向に間隔をあけて複数形成されている。回り止めリブ12は、径方向外側に向かって突出すると共に、容器軸O方向に沿って縦長に延びるように形成されている。
計量筒部3は、筒状の装着キャップ20を介して容器本体2の口部10に装着されている。図示の例では、計量筒部3及び装着キャップ20は、一体に形成された合成樹脂製とされているうえ、透明或いは半透明とされている。
ただし、この場合に限定されるものではなく、計量筒部3と装着キャップ20とを別体に形成し、これらが互いに一体に組み合わされた構成であっても良い。また、計量筒部3及び装着キャップ20は、透明或いは半透明でなくても良い。
装着キャップ20は、容器本体2の口部10を径方向外側から囲繞するキャップ筒21と、キャップ筒21の上端部から径方向内側に向かって延びた環状のフランジ部22と、を備え、容器軸Oと同軸に配設されている。
キャップ筒21の内周面には、容器本体2の口部10に形成された第1ねじ部11に螺合する第2ねじ部23が形成されている。計量筒部3は、容器本体2の口部10に対するキャップ筒21の螺着によって、容器本体2の口部10に装着されている。
ただし、装着キャップ20の装着方法は螺着に限定されるものではなく、例えば容器本体2の口部10に対してキャップ筒21をアンダーカット嵌合させることにより装着しても構わない。
キャップ筒21の下端部における内周面には、周方向を向く壁面を有する段部24が形成されている。段部24は、計量筒部3が装着キャップ20を介して容器本体2の口部10に装着される際、容器本体2の口部10に形成された回り止めリブ12に対して周方向から当接可能とされている。装着キャップ20は、段部24が回り止めリブ12に周方向から当接することで、容器本体2の口部10に対して過度に締め込まれることが抑制されている。
フランジ部22は、容器本体2の口部10の上端開口縁上に配置されている。これにより、計量筒部3は、装着キャップ20を介して容器軸O方向に位置決めされた状態で容器本体2の口部10に装着されている。フランジ部22には、下方に向けて延び、容器本体2の口部10の内側に密に嵌合するシール筒25が形成されている。
計量筒部3は、内容物Wを計量しながら内部に内容物Wを貯留することが可能とされている。
計量筒部3は、フランジ部22の内周縁部から上方に向けて延びた第1計量筒部30と、第1計量筒部30の上端部から上方に向けて延びると共に、上方に向かうにしたがって径方向外側に向かって延びたテーパ状の第2計量筒部31と、第2計量筒部31の上端部から上方に向かって延びた第3計量筒部32と、第1計量筒部30の下側開口部を塞ぐ底壁部33と、を備えている。
図示の例では、第2計量筒部31は、容器軸O方向に沿った長さが第1計量筒部30の容器軸O方向に沿った長さよりも長く形成されている。第3計量筒部32は、容器軸O方向に沿った長さが第2計量筒部31の容器軸O方向に沿った長さよりも長く形成されると共に、容器本体2の口部10よりも径が大きく形成されている。
ただし、第1計量筒部30、第2計量筒部31及び第3計量筒部32の形状やサイズは、これらの場合に限定されるものではなく、自由に設計して構わない。
第3計量筒部32の上端部の外周面には、第3ねじ部34が形成されている。また、第3計量筒部32の外周面のうち、第3ねじ部34よりも下方に位置する部分には、計量筒部3内に貯留される内容物Wの容量を示す目盛りライン35が形成されている。
図示の例では、異なる容量を示す2つの目盛りライン35が容器軸O方向に離れて形成されると共に、全周に亘って延びるように形成されている。
ただし、目盛りライン35としては、この場合に限定されるものではなく、例えば全周ではなく周方向に一定の長さで延びるラインでも構わない。また、異なる3つ以上の容量を示すように、目盛りライン35を3つ以上形成しても構わないし、容量別に目盛りライン35の形状や色を変化させても構わない。
目盛りライン35の形成方法としては、特に限定されるものではないが、例えば径方向外側に膨出或いは径方向内側に凹むように計量筒部3と一体成形で形成しても構わないし、計量筒部3の形成後に刻印、印字、シール貼付等によって形成しても構わない。
また、図示の例では、第3計量筒部32の外周面のうち目盛りライン35の下側に位置する部分に、目盛りライン35が示す容量を表す表示部36が形成されている。
表示部36は、目盛りライン35と同様に、例えば径方向外側に膨出或いは径方向内側に凹むように、計量筒部3と一体成形で形成しても構わないし、計量筒部3の形成後に刻印、印字、シール貼付等によって形成しても構わない。
なお、2つの目盛りライン35のうち、上側に位置する目盛りライン35には「20cc」と表記された表示部36が形成され、下側に位置する目盛りライン35には「10cc」と表記された表示部36が形成されている。
なお、目盛りライン35及び表示部36は、第3計量筒部32の内周面に形成しても構わない。この場合には、例えば計量筒部3を透明或いは半透明で形成する必要がない。
底壁部33の中央部分には、底壁部33を容器軸O方向に貫通する貫通孔37が容器軸Oと同軸に形成されている。図示の例では貫通孔37は平面視円形状に形成されている。ただし、貫通孔37の形状はこの場合に限定されるものではない。
底壁部33には、上方に向けて環状のシールリブ38が突設されていると共に、下方に向けて延びるように保持筒部39が形成されている。
シールリブ38は、貫通孔37よりも径が大きい円環状に形成され、上方に向けて僅かに突出している。シールリブ38の上端開口縁は、後述する弁体40の弁本体42が離反可能に着座する着座部38aとされている。
保持筒部39は、貫通孔37よりも径が大きく、且つシールリブ38よりも径が小さい円筒状に形成され、容器本体2の口部10内に僅かに入り込む長さとされている。
保持筒部39の内側には、上記供給筒部4の上端部が嵌合されている。供給筒部4は、内径が貫通孔37と同径とされ、容器軸Oと同軸に配設された状態で保持筒部39によって保持されている。供給筒部4は、その下端部が容器本体2の底部近傍に位置しており、容器本体2のスクイズ変形に伴う容器本体2内の内圧上昇によって、貫通孔37を通じて計量筒部3内に内容物Wを供給する。
上述のように構成された計量筒部3の底壁部33には、供給筒部4の開口部4aを開放可能に閉塞し、供給筒部4内と計量筒部3内との連通及びその遮断を切り換える弁体40が容器軸Oと同軸に配設されている。
図1及び図2に示すように、弁体40は、第1計量筒部30の内側に嵌合された円環状の枠体41と、シールリブ38の着座部38aに対して上方から着座することで貫通孔37を通じて供給筒部4の開口部4aを閉塞する弁本体42と、弁本体42と枠体41とを径方向に連結すると共に、弁本体42を弾性支持する弾性連結片43と、を備えている。
弁本体42は、容器軸Oと同軸上に配置された平面視円板状に形成され、枠体41の内側に配設されている。弁本体42の直径は、シールリブ38の外径よりも大きく、且つ枠体41の内径よりも小さい。これにより弁本体42は、シールリブ38の全周に亘って着座部38aに対して着座している。
弾性連結片43は、弁本体42と枠体41との間に画成された環状空間内に配置されている。図示の例では、弾性連結片43は環状空間内において、周方向に間隔をあけて3つ配設されている。これにより弁体40は、弁本体42が3つの弾性連結片43で弾性支持された、いわゆる3点弁とされている。
なお、弾性連結片43の数は3つに限定されるものではなく、例えば1つの弾性連結片43で弁本体42を弾性支持しても構わないし、2つまたは4つ以上の弾性連結片43で弁本体42を弾性支持しても構わない。
弾性連結片43は、周方向に沿って延びると共に、内端部が弁本体42の外周縁部に連結され、且つ外端部が枠体41の内周面に連結されている。これにより、弾性連結片43は、例えば容器本体2の内圧変動や内容物Wの圧力等に応じて容器軸O方向に弾性変形して、弁本体42をシールリブ38の着座部38aから上方に向けて移動可能に弾性支持する。従って、シールリブ38に対して弁本体42を容器軸O方向に弾性変位させることができ、供給筒部4の開口部4aを開放させることができる。これにより、供給筒部4内と計量筒部3内とを連通させることができ、内容物Wを計量筒部3内に供給することが可能とされている。
また、弾性連結片43は容器軸O方向だけでなく、径方向にも弾性変形可能とされ、弁本体42を径方向に弾性変位可能に支持している。すなわち、弾性連結片43は、供給筒部4に対して弁体40を相対移動可能に支持している。これにより、弁本体42は例えば径方向に傾く等、3次元的に自由度を有した状態で弾性支持されている。
図1に示すように、キャップ5は、計量筒部3の上端開口部を閉塞する平面視円形状の天壁部50と、天壁部50の外周縁部から下方に向けて延び、第3計量筒部32の上端部を径方向外側から囲繞する周壁部51と、を備えている。
天壁部50は、第3計量筒部32の上端開口縁上に配置されている。天壁部50には、下方に向けて延び、第3計量筒部32の内側に密に嵌合する環状のシール突起52が形成されている。
周壁部51の内周面には、第3計量筒部32に形成された第3ねじ部34に螺合する第4ねじ部53が形成されている。これにより、キャップ5は、第3計量筒部32に対する周壁部51の螺着によって、計量筒部3に離脱自在に装着されている。
ただし、キャップ5の装着方法は螺着に限定されるものではなく、例えば計量筒部3に対して周壁部51をアンダーカット嵌合させることにより装着しても構わない。
(計量容器の使用)
次に、上述のように構成された計量容器1を使用する場合について説明する。
内容物Wを計量筒部3内に貯留する場合には、計量筒部3内からキャップ5を取り外した後、容器本体2をスクイズ変形させて容器本体2内の内圧を上昇させる。これにより、容器本体2内の内容物Wを供給筒部4内に供給することができる。供給筒部4内に供給された内容物Wは、シールリブ38の着座部38aに着座している弁本体42を下方から押し上げる。
そのため、図3に示すように、弁本体42は内容物Wからの押し上げによって上方移動して、シールリブ38の着座部38aから離間する。また、弾性連結片43は、弁本体42の上方移動に伴って容器軸O方向に弾性変形する。
弁本体42が着座部38aから上方に離間することで、供給筒部4内の内容物Wを計量筒部3内に供給することができ、計量筒部3内に内容物Wを計量しながら貯留することができる。このとき、計量筒部3の底壁部33側から内容物Wを供給することができるので、液はねが生じ難く、液面を視認し易い状態を維持しながら内容物Wを計量筒部3内に供給することができる。従って、内容物Wの計量を精度良く行うことができる。
図示の例では、内容物Wを上側の目盛りライン35まで供給し、容量が20ccとなるように計量している場合を例にしている。
また、容器本体2のスクイズ変形を停止或いは解除することで、弾性連結片43が復元変形するので、弁本体42が元の位置に復帰してシールリブ38の着座部38aに着座する。これにより、弁本体42が供給筒部4の開口部4aを閉塞するので、供給筒部4内と計量筒部3内との連通を遮断することができる。そのため、計量筒部3内に貯留した内容物Wが供給筒部4を通じて容器本体2内に戻ることを防止することができる。
従って、例えば容器本体2のスクイズ変形を繰り返し行うことで、計量筒部3内に内容物Wを複数回に分けて徐々に供給しながら貯留させることができ、計量を精度良く行い易い。
特に、従来とは異なり、計量筒部3内に計量筒部3の内側空間を阻害する他部材を配設する必要がないので、貯留された内容物Wを使用するにあたって、計量筒部3の内側空間の全体を有効に利用することができる。
従って、例えば図3に示すように、計量筒部3内に含浸体6を投入して内容物Wに浸漬させ、貯留された内容物Wを含浸体6に含浸させた後、スムーズに取り出すといった使い方を行える。しかも、図4に示すように、含浸体6が貯留された内容物Wを吸収して仮に膨張したとしても、膨張した含浸体6を計量筒部3内から容易に取り出すことが可能である。
従って、例えば含浸体6として、圧縮タイプのフェイスマスク等を利用することができる。この場合には、計量筒部3内に計量された内容物W中に、折り畳み状態で圧縮されたフェイスマスクを浸漬させることで、決まった量の内容物Wを含ませながら徐々に膨張させ、適切に内容物Wを含ませたフェイスマスクとして利用することが可能となる。
なお、含浸体6は上述したフェイスマスクに限定されるものではなく、内容物Wを含浸できれば良く、含浸を利用した各種の製品に幅広く適用することができる。
例えば具体的な例として、化粧水を含浸させるコットン等の化粧用塗布具、洗剤液等を含浸させる洗浄用具、揮散剤を含む芳香液を含浸させる芳香用具等が挙げられる。
以上、説明したように本実施形態の計量容器1によれば、内容物Wの計量を精度良く行うことができるうえ、計量筒部3内の内側空間を有効に利用することができるので、例えば計量後の内容物Wを含浸体6に含ませる等、多様な使い方を行うことができる。
従って、使い易く、利便性を向上することができると共に製品価値を高めることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る計量容器の第2実施形態について図面を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の計量容器60は、弁体40を操作して供給筒部4の開口部4aを開放させる弁体操作部61が計量筒部3に配設されている。
また、本実施形態の弁本体42は、シールリブ38の内側に配設された有底筒状の弁体筒62と、弁体筒62の外周面から径方向外側に突出すると共に、弁体筒62の全周に亘って環状に形成されたシールフランジ部63と、を備えている。
弁体筒62は、シールリブ38の内径よりも径が小さく形成されている。これにより、弁体筒62は、径方向に僅かに傾くようにシールリブ38に対して相対移動可能に配設されている。なお、弁体筒62はシールリブ38よりも上方に突出している。
シールフランジ部63は、弁体筒62における容器軸O方向の中間部分に形成され、シールリブ38の着座部38aに対して上方から着座している。シールフランジ部63の外周縁部は、弾性連結片43の内端部に連結されている。これにより、弁本体42は、弾性連結片43によって弾性支持されると共に、供給筒部4の開口部4aを開放可能に閉塞している。
弁体操作部61は、計量筒部3の内側に配設されたカップ体65と、カップ体65と弁本体42とを連結する連結筒(連結部)66と、を備えている。
カップ体65は、計量筒部3よりも一回り小さい有底筒状(カップ状)に形成され、計量筒部3に対して相対移動可能に計量筒部3内に配設されている。
カップ体65は、弁体筒62の上端開口縁上に配置された平面視円形状のカップ底壁70と、カップ底壁70の外周縁部から上方に向かって突出すると共に、上方に向かうに従って径方向外側に向けて延びたテーパ状の第1カップ周壁71と、第1カップ周壁71の上端部から上方に向けて延びた第2カップ周壁72と、を備えている。
第1カップ周壁71は、第2計量筒部31との間に環状の隙間をあけた状態で第2計量筒部31に対して対向配置されている。第2カップ周壁72は、第3計量筒部32との間に環状の隙間をあけた状態で第3計量筒部32に対して対向配置されている。
このように、カップ体65と計量筒部3との間には環状の隙間が画成されているので、カップ体65は計量筒部3に対して、例えば全体が径方向に僅かに傾くように相対移動可能とされている。
第2カップ周壁72の上端部は、第3計量筒部32よりも上方に突出している。これにより、図6に示すように第2カップ周壁72の上端部に対して例えば径方向外側から外力を加えることで、計量筒部3に対してカップ体65を径方向に僅かに傾斜させることが可能とされている。
なお、図6では計量筒部3に対してカップ体65が上方移動している状態を図示している。
図5及び図6に示すように、第2カップ周壁72の上端部には、径方向外側に向けて突出した環状の突起部73が形成されている。ただし、突起部73は環状に限定されるものではなく、例えば周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わない。
カップ底壁70と第1カップ周壁71との接続部分には、計量筒部3内とカップ体65内とを連通する連通孔74が、周方向に間隔をあけて複数形成されている。これにより、連通孔74を通じて、計量筒部3内からカップ体65内に内容物Wを供給することが可能となる。
なお、カップ体65は計量筒部3と同様に透明或いは半透明で形成されている。従って、計量筒部3及びカップ体65の外側から内容物Wを視認しながら計量を行える。ただし、この場合に限定されるものではなく、カップ体65の内周面に目盛りライン35及び表示部36を形成しても構わない。
第1カップ周壁71の上端部には、下方に向けて突出し、第2計量筒部31の内周面に対して密に接触する環状の弾性シール部75が形成されている。弾性シール部75は、計量筒部3内に供給された内容物Wが、第2カップ周壁72と第3計量筒部32との間に入り込むことを防止している。
上記連結筒66は、カップ底壁70から下方に向けて延びるように形成され、弁体筒62の内側に上方から嵌合されている。これにより、カップ体65は連結筒66を介して弁本体42に連結されている。従って、カップ体65は弁本体42の上昇に伴って、計量筒部3に対して相対的に上方移動可能とされている。
上述のように弁体操作部61が構成されているので、計量筒部3に対してカップ体65を径方向に僅かに傾斜させるように相対移動させることで、カップ体65に連結されている弁本体42についても、シールリブ38に対して径方向に僅かに傾斜させるように相対移動させることが可能とされている。そのため、シールフランジ部63の一部をシールリブ38の着座部38aから離間させて、供給筒部4の開口部4aを開放させることが可能とされている。
図5及び図7に示すように、本実施形態のキャップ80は、カップ体65の上端開口部を塞ぐ平面視円形状の天壁部81と、天壁部81の外周縁部から下方に向けて延び、第2カップ周壁72を径方向外側から囲繞する第1周壁部82と、第1周壁部82の下端部に連設され、第3計量筒部32の上端部を径方向外側から囲繞する第2周壁部83と、を備えた2段筒状に形成されている。
天壁部81には、下方に向けて突出し、第2カップ周壁72の上端開口縁に上方から密に接触するシールリング84が形成されている。第2周壁部83は第1周壁部82よりも径が大きく形成され、その内周面に第4ねじ部53が形成されている。
第1周壁部82の下端部には、内径が突起部73の外径よりも僅かに小さく形成され、第2カップ周壁72と第3計量筒部32との間の隙間に上方から入り込む操作筒部85が下方に向けて延びるように形成されている。
操作筒部85は、図7に示すようにキャップ80を計量筒部3に装着する過程において、突起部73に対して強く押し当たりながら周方向に相対的に移動し、突起部73を下方に向けて乗り越える。そのため、操作筒部85は、キャップ80の回転に伴って突起部73を介してカップ体65に外力を付与することができ、カップ体65の全体を計量筒部3内で径方向に傾かせるように誘導して、弁体操作部61を操作することが可能とされている。
従って、上述した突起部73及び操作筒部85は、キャップ80と弁体操作部61との間に設けられ、計量筒部3に対するキャップ80の装着に伴って弁体操作部61を操作する操作部86として機能する。
(計量容器の作用)
上述のように構成された計量容器60では、容器本体2をスクイズ変形することで、弁本体42が供給筒部4内に供給された内容物Wによって上方に押し上げられるので、図6に示すように、シールフランジ部63が着座部38aから離間する。これにより、供給筒部4の開口部4aを開放することができ、供給筒部4内から計量筒部3内に内容物Wを供給することができる。
この際、カップ体65は連結筒66を介して弁本体42に連結されているので、弁本体42の上方移動に伴って、計量筒部3に対して上方移動する。またこれと同時に、計量筒部3の内側に供給された内容物Wを、連通孔74を通じてカップ体65の内側に供給することができる。従って、カップ体65の内側に入り込んだ状態で、内容物Wを計量筒部3内に貯留することができる。
従って、本実施形態の計量容器60であっても、内容物Wの計量を行うことができるうえ、カップ体65の内側に例えば含浸体を投入して内容物Wに浸漬させることもできるので、カップ体65に影響されることなく、計量筒部3の内側空間を有効に利用することができる。従って、多様な使い方を行うことができる。
また、本実施形態では、任意のタイミングで弁体操作部61を介して弁本体42を操作して、供給筒部4の開口部4aを強制的に開放することができる。
具体的には、図6に示すように、第2カップ周壁72の上端部に対して例えば径方向外側から外力(図6に示す矢印)を加えることで、計量筒部3に対してカップ体65を径方向に僅かに傾斜させるように相対移動させる。これにより、カップ体65に連結されている弁本体42を、シールリブ38に対して径方向に僅かに傾斜させるように相対移動させることができ、シールフランジ部63の一部をシールリブ38の着座部38aから離間させることができる。これにより、供給筒部4の開口部4aを強制的に開放させることができる。
従って、例えば計量筒部3内に内容物Wを多く供給してしまったとしても、計量筒部3内から供給筒部4を通じて容器本体2内に内容物Wを戻して回収することができる。特に、容器本体2内は、スクイズ変形によって減圧状態とされているので、供給筒部4の開口部4aを強制的に開放させた瞬間に、内容物Wを速やかに吸引するように回収することができる。その結果、内容物Wの計量をさらに精度良く行うことができる。
また、計量後の内容物Wを使用した後、仮にカップ体65内或いは計量筒部3内に内容物Wの一部が残留していた場合であっても、上述のように弁体操作部61により弁本体42を操作して、供給筒部4の開口部4aを強制的に開放することで、残留している内容物Wを容器本体2内に速やかに回収することができる。従って、内容物Wを無駄にすることを防止できる。
さらに、供給筒部4の開口部4aを強制的に開放することで、供給筒部4を通じて容器本体2内に外気を導入することもできるので、スクイズ変形による容器本体2内の減圧状態を速やかに解消することができる。
さらには、図7に示すように、計量筒部3に対してキャップ80を装着する際、操作筒部85がキャップ80の回転に伴って、突起部73に対して強く押し当たりながら突起部73を下方に向けて乗り越えるので、カップ体65の全体を計量筒部3内で径方向に傾かせるように誘導でき、弁体操作部61を操作することができる。
特に、第3ねじ部34と第4ねじ部53とのねじ結合に伴うキャップ80の多少のがたつき(ねじ結合に伴う構造上の一般的ながたつき)を利用して、カップ体65に外力を付与できるので、カップ体65を径方向に傾かせ易く、弁体操作部61を操作して供給筒部4の開口部4aを確実に開放することができる。
このように、キャップ80の装着作業と同時に、容器本体2内に内容物Wを回収することや、容器本体2内に外気を導入して、容器本体2内の減圧状態を解消することができる。特に、キャップ80の装着作業は、使用が終了し、その後の保管に移行するための片づけ作業の一環として、通常に行われる当たり前の操作である。従って、この当たり前の操作の中で、内容物Wの回収や、容器本体2内の減圧状態を解消して容器本体2のスクイズ変形を元に戻すことができるので、これらのことを特別な意識や注意を払うことなく自然に行うことができる。
なお、上記第2実施形態では、連結筒66を弁体筒62の内側に嵌合させることで、弁本体42の上昇に伴ってカップ体65を計量筒部3に対して相対的に上方移動可能に構成したが、この場合に限定されるものではなく、計量筒部3に対してカップ体65を上昇させなくても良い。
この場合には、例えば連結筒66を弁体筒62の内側に、弁体筒62に対して容器軸O方向に移動可能で、且つ弁体筒62に対して径方向に移動不能に挿入すれば良い。
このようにすることで、容器本体2をスクイズ変形させた際、カップ体65を上昇させることなく、弁本体42だけを上昇させて、供給筒部4の開口部4aを開放することができる。特にカップ体65が上昇しないので、連通孔74を通じてカップ体65の内側に安定して内容物Wを供給することができる。
また、この場合であっても、弁体筒62に対して連結筒66を径方向に移動不能としているので、カップ体65に対して径方向外側から外力を加えて、計量筒部3に対してカップ体65を径方向に僅かに移動させることで、シールリブ38に対して弁本体42を径方向に僅かに傾斜させることが可能である。従って、シールフランジ部63の一部をシールリブ38の着座部38aから離間させて、供給筒部4の開口部4aを強制的に開放させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る計量容器の第3実施形態について図面を参照して説明する。
なお、この第3実施形態においては、第1及び第2実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態の計量容器90は、第1実施形態におけるキャップ5、及び第2実施形態における弁体操作部61を備えている。
本実施形態の第2カップ周壁72の上端部は、計量筒部3の上端部と同等の高さに位置している。また、第2カップ周壁72の上端部には、第2カップ周壁72を径方向に貫通すると共に、上方に開口した凹部91が形成されている。
従って、第2カップ周壁72が計量筒部3よりも上方に突出していない場合であっても、凹部91を利用してカップ体65を径方向に傾けて、供給筒部4の開口部4aを強制的に開放させる操作を容易に行うことができる。
さらに、第2カップ周壁72の上端部には、径方向内側に向けて突出した第2突起部92が周方向に延びるように形成されている。これに対して、キャップ5の天壁部50には、下方に向けて延び、第2カップ周壁72の径方向内側に入り込む挿入筒部93が形成されている。挿入筒部93の下端部における外周面には、径方向外側に向けて突出した第3突起部94が環状或いは周方向に延びるように形成されている。
第3突起部94は、キャップ5を計量筒部3に装着する過程において、第2突起部92に対して強く押し当たりながら周方向に相対的に移動し、第2突起部92を下方に向けて乗り越える。そのため、挿入筒部93は、キャップ5の回転に伴って第2突起部92を介してカップ体65に外力を付与することができ、カップ体65の全体を計量筒部3内で径方向に傾かせるように誘導させて、弁体操作部61を操作することが可能とされている。
従って、上述した第2突起部92及び挿入筒部93は、キャップ5と弁体操作部61との間に設けられ、計量筒部3に対するキャップ5の装着に伴って弁体操作部61を操作する操作部95として機能する。
(計量容器の作用)
このように構成された計量容器90であっても、第2実施形態と同様の作用効果を奏功することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明に係る計量容器の第4実施形態について図面を参照して説明する。
なお、この第4実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図9及び図10に示すように、本実施形態の計量容器100は、弁体40を操作して供給筒部4の開口部4aを開放させる弁体操作部101が計量筒部3に配設されている。
また、本実施形態の計量筒部3は、第1計量筒部30が装着キャップ20のフランジ部22の内縁部から下方に向けて延びるように形成されている。また、第2計量筒部31と装着キャップ20のフランジ部22とが一体的に形成されている。従って、本実施形態の計量容器100は、装着キャップ20及び計量筒部3の容器軸O方向に沿った長さが、第1実施形態の場合よりも短くされており、長さが抑えられて小型化が図られている。
弁本体42の中央部分には、上方に向けて軸体102が突設されている。図示の例では、軸体102は円柱状に形成され、容器軸Oと同軸に配設されている。
弁体操作部101は、計量筒部3の内面に沿って、計量筒部3に対して相対移動可能に配設された操作片110と、操作片110の下端部に設けられ、弁体40に形成された上記軸体102に対して接触可能な接触部111と、を備えている。
操作片110は、計量筒部3の内面に沿って縦長に形成された板片状に形成され、第3計量筒部32の内面に沿って配置された第1操作片112と、第1操作片112の下端部に連設され、第2計量筒部31の内面に沿って配置された第2操作片113と、を備えている。
第1操作片112の上端部は、第3計量筒部32の上端開口縁よりも若干下方に位置している。第1操作片112の上端部には、径方向内側に向けて押下片114が突設されている。操作片110は、押下片114を介して下方に押し下げ操作可能とされている。
第2操作片113の下端部は、第2計量筒部31よりも径方向内側に突出していると共に、軸体102の近傍に位置した状態で弁本体42の上方に配置されている。そして、第2操作片113の下端部には、軸体102の外形形状に対応して円弧状に窪んだ上記接触部111が形成されている。
操作片110は、押下片114を介して下方に押し下げ操作されることで、接触部111が弁体40の軸体102に対して離間した待機位置P1から、接触部111が軸体102に対して径方向外側から接触し、軸体102を介して弁体40を操作することで供給筒部4の開口部4aを開放させる開放位置P2に向けて移動可能とされている。
なお、軸体102に対して接触部111が径方向外側から接触することで、軸体102を介して弁本体42を径方向に傾けることができ、弁本体42の一部をシールリブ38の着座部38aから離間させることができる。これにより、供給筒部4の開口部4aを強制的に開放させることが可能となる。
図9及び図10に示すように、計量筒部3の内側には、操作片110を計量筒部3の内面に沿って移動可能にガイドする一対の第1ガイドリブ120、及び一対の第2ガイドリブ121が形成されている。
第1ガイドリブ120は、第3計量筒部32の内周面から径方向内側に向かって延びた板片状に形成され、第1操作片112を間に挟んで周方向に向かい合うように配置されている。第1ガイドリブ120の上端部は、第1操作片112の上端部よりも若干下方に位置している。第1ガイドリブ120の下端部は、第2計量筒部31の内周面に一体に形成されている。図示の例では、第1ガイドリブ120は、下端部側が径方向内側に向けてさらに延びた側面視L字状に形成されている。なお、第1ガイドリブ120における下側部分の上端縁は、第1支持端縁120aとして機能する。
このように構成された一対の第1ガイドリブ120は、主に第1操作片112を移動可能にガイドしていると共に、計量筒部3に対して第1操作片112が周方向に位置ずれしてしまうことを防止している。
また、一対の第1ガイドリブ120には、第1操作片112が径方向内側に向けて、例えば倒れ込むように移動することを規制する第1規制突起124がそれぞれ形成されている。第1規制突起124は、第1ガイドリブ120から周方向内側に向けて突設され、第1操作片112よりも径方向内側に位置している。第1規制突起124は、操作片110が開放位置P2に移動した際に、押下片114に接触しない位置に配置されている。
第2ガイドリブ121は、第2計量筒部31の内周面から上方に向かって延びた板片状に形成され、第2操作片113を間に挟んで周方向に向かい合うように配置されている。第2ガイドリブ121は、第1ガイドリブ120よりも径方向内側に位置し、第1ガイドリブ120における下側部分と同等の高さとなるように形成されている。なお、第2ガイドリブ121の上端縁は第2支持端縁121aとして機能する。
このように構成された一対の第2ガイドリブ121は、主に第2操作片113を移動可能にガイドしていると共に、計量筒部3に対して第2操作片113が周方向に位置ずれしてしまうことを防止している。
また、一対の第2ガイドリブ121には、第2操作片113が上方に向けて、例えば跳ね上がるように移動することを規制する第2規制突起125がそれぞれ形成されている。第2規制突起125は、第2ガイドリブ121から周方向内側に向けて突設され、第2操作片113よりも上方に位置している。
操作片110は、上述した第1ガイドリブ120、第2ガイドリブ121、第1規制突起124及び第2規制突起125によって、計量筒部3に対して周方向に位置ずれすることなく、計量筒部3の内面に沿って安定して移動可能とされていると共に、第1操作片112の径方向内側への倒れ込みや、第2操作片113の上方への跳ね上がりも効果的に抑制されている。
ところで、第2操作片113には、第1ガイドリブ120と第2ガイドリブ121との間に位置する部分から、周方向外側に向かって突出すると共に、周方向外側に向かうに従って第2操作片113の下端部に向かって湾曲するように延びた一対の弾性腕部126が形成されている。弾性腕部126の先端部126aは自由端とされている。
これに対して、第2計量筒部31の内周面には、弾性腕部126の先端部126aが第1操作片112側から係止される一対の係止突起127が上方に向けて突設されている。これにより、操作片110が押し下げ操作された際、一対の弾性腕部126は弾性変形して、操作片110を待機位置P1に復帰させるように付勢する。
図示の例では、係止突起127は、第2ガイドリブ121と同等の高さに形成されていると共に、第2ガイドリブ121と一体に形成されている。よって、上記第2支持端縁121aは、係止突起127の上端縁を含んでいる。
ただし、この場合に限定されるものではなく、係止突起127と第2ガイドリブ121とを別体に形成しても構わない。
さらに、本実施形態では、第2計量筒部31の内周面に、上方に向けて延びた支持リブ130が形成されている。図示の例では、支持リブ130は、周方向に等間隔をあけて3つ形成されている。ただし、支持リブ130の数及び配置はこの場合に限定されるものではない。
支持リブ130は、一対の第2ガイドリブ121と同等の高さとなるように形成されている。なお、支持リブ130の上端縁は第3支持端縁130aとして機能する。
(計量容器の作用)
このように構成された本実施形態の計量容器100では、操作片110が計量筒部3の内面に沿って配設されているので、操作片110に影響されることなく計量筒部3の内側空間を有効に利用することができる。従って、第1実施形態と同様に多様な使い方を行うことができる。
それに加え、第2実施形態と同様に、弁体操作部101を利用して弁本体42を任意のタイミングで操作して、供給筒部4の開口部4aを強制的に開放することができる。
この場合には、押下片114を押し下げ操作して、操作片110を計量筒部3の内面に沿わせながら下方移動させ、待機位置P1から開放位置P2まで移動させる。これにより、第2操作片113の接触部111が、軸体102に対して径方向外側から接触して、軸体102を傾けるように押し込むので、弁本体42を径方向に傾けることができる。これにより、弁本体42の一部をシールリブ38の着座部38aから離間させることができ、供給筒部4の開口部4aを強制的に開放させることができる。
従って、本実施形態の計量容器100であっても、例えば容器本体2内に内容物Wを戻して回収することや、容器本体2内に外気を導入して、スクイズ変形による容器本体2内の減圧状態を解消することができる。
特に、操作片110は、第1ガイドリブ120、第2ガイドリブ121、第1規制突起124及び第2規制突起125によって、計量筒部3に対して周方向に位置ずれすることなく、計量筒部3の内面に沿って安定して移動するので、軸体102を確実且つ安定して傾けることができ、供給筒部4の開口部4aの開放を確実に行い易い。
なお、操作片110を開放位置P2に移動させた後、押下片114の押下げを解除すると、一対の弾性腕部126による付勢力(弾性力)を利用して、操作片110を待機位置P1に速やかに復帰させることができる。従って、弁本体42を直ちに元の状態に復帰させて、供給筒部4の開口部4aを速やかに閉塞させることができる。
さらに、計量筒部3内には、第1支持端縁120a、第2支持端縁121a及び第3支持端縁130aが同等の高さ位置に配置されているので、例えば計量筒部3内に含浸体を投入する場合には、これら第1支持端縁120a上、第2支持端縁121a上及び第3支持端縁130a上に含浸体を載置することができる。従って、含浸体の姿勢を安定化させることができ、含浸体の全体に亘って内容物を均等に含浸させ易い。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、弁体として弾性連結片を利用したいわゆる3点弁を例に挙げて説明したが、供給筒部内と計量筒部内との連通及びその遮断を切り換え可能であれば、その他の弁構造を採用しても構わない。例えば、球状の弁体を、弁体の自重を利用して着座部に対して離反可能に着座させることで、供給筒部内と計量筒部内との連通及びその遮断を切り換える、いわゆるボール弁(逆止弁)を採用しても構わない。
また、第1実施形態において、容器本体に外気を導入するための外気導入孔を形成し、スクイズ変形時に容器本体内の空気置換を行って、スクイズ変形による容器本体の減圧状態を解消するように構成しても構わない。なお、この場合には、外気導入孔を通じた容器本体内への空気の流入を許容し、且つ外気導入孔を通じた容器本体内からの空気の流出を規制する逆止弁を設ければ良い。
また、弁体操作部により弁体を操作して供給筒部の開口部を強制的に開放させる際、例えば弁本体を径方向に水平移動させることで、開口部を開放させても構わない。この場合には、例えば供給筒部の開口部が開放される程度、シールリブに対して弁本体が径方向に大きく移動するように、弾性連結片の径方向への弾性変形量を設定すれば良い。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
P1…待機位置
P2…開放位置
1、60、90、100…計量容器
2…容器本体
3…計量筒部
4…供給筒部
4a…供給筒部の開口部
5、80…キャップ
33…底壁部(計量筒部の底部)
40…弁体
61、101…弁体操作部
65…カップ体
66…連結筒(連結部)
70…カップ底壁(カップ体の底部)
74…連通孔
86、95…操作部
110…操作片
111…接触部

Claims (3)

  1. 内容物が収容されるスクイズ変形可能な容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着された有底筒状の計量筒部と、
    前記計量筒部の底部から下方に向けて延び、前記計量筒部内と前記容器本体内とを連通する供給筒部と、を備え、
    前記計量筒部の底部には、前記供給筒部の開口部を開放可能に閉塞し、前記供給筒部内と前記計量筒部内との連通及びその遮断を切り換える弁体が配設され
    前記計量筒部には、前記弁体を操作して、前記供給筒部の開口部を開放させる弁体操作部が配設され、
    前記弁体操作部は、前記計量筒部の内側に、前記計量筒部に対して相対移動可能に配設された有底筒状のカップ体と、前記カップ体の底部と前記弁体とを連結する連結部と、を備え、
    前記カップ体には、前記計量筒部内に連通する連通孔が形成されている、計量容器。
  2. 内容物が収容されるスクイズ変形可能な容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着された有底筒状の計量筒部と、
    前記計量筒部の底部から下方に向けて延び、前記計量筒部内と前記容器本体内とを連通する供給筒部と、を備え、
    前記計量筒部の底部には、前記供給筒部の開口部を開放可能に閉塞し、前記供給筒部内と前記計量筒部内との連通及びその遮断を切り換える弁体が配設され、
    前記計量筒部には、前記弁体を操作して、前記供給筒部の開口部を開放させる弁体操作部が配設され、
    前記弁体操作部は、前記計量筒部の内面に沿って、前記計量筒部に対して相対移動可能に配設された操作片と、前記操作片に設けられ、前記弁体に対して接触可能な接触部と、を備え、
    前記操作片は、前記接触部が前記弁体に対して離間した待機位置から、前記接触部が前記弁体に対して接触することで前記弁体を操作し、前記供給筒部の開口部を開放させる開放位置に向けて、移動可能とされている、計量容器。
  3. 請求項1又は2に記載の計量容器において、
    前記計量筒部に装着される有頂筒状のキャップを備え、
    前記キャップと前記弁体操作部との間には、前記計量筒部に対する前記キャップの装着に伴って前記弁体操作部を操作する操作部が形成されている、計量容器。
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