JP6731273B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

この発明は、吸引路を通過する塵埃を検出する機能を備えた電気掃除機に関する。
電気掃除機は、吸い込むゴミを判定するセンサー(以下、ダストセンサーと呼ぶ)を有しているものがある。
ダストセンサーを用いることで、例えばゴミの量が多いと判定した時は吸引モータの出力を上げ、逆にゴミの量が少ないと判定した時は吸引モータの出力を維持、あるいは下げるといった制御を行い、効率の良い運転を行うことができる。
ダストセンサーは、発光素子と受光素子の一対の光素子(LEDとフォトセンサーなど)が用いられることが一般的である。ダストセンサーが設置される場所の一例は、吸引されたゴミが通過するパイプ(吸引ダクト)の内壁部である(例えば、特許文献1、2参照)。
ダストセンサーは適当な期間をおいてキャリブレーションが必要である。なぜなら、使用時間の経過によってダストセンサーにゴミが付着し、発光素子側の発光量や受光素子側の受光量が徐々に落ちたり、変化したりするためである。キャリブレーションは、ダストセンサーの出力を調整して、ダストセンサーが設置された箇所を塵埃が通過しない状態の出力を検出して無塵レベルとして記憶あるいは更新する処理である。以後、塵埃の多少はこの無塵レベルを基準に判断する。
特公平7−28847号公報 特開2013−223629号公報
しかし、ダストセンサーのキャリブレーションを吸引モータの動作開始前に行う場合、動作開始前にキャリブレーションの期間を確保しなければならない。すると、ユーザーが掃除機の運転を開始する操作を行ってから、吸引モータが起動するまでの間に、キャリブレーションの期間だけ応答遅延が生じてしまう。応答遅延がユーザーに違和感を与える程大きくなると、製品としての品位が低く評価されてしまう。
特に近年は、省電力が重視される。そのため運転停止の状態で操作がされないまま一定期間が経過すると吸引モータやダストセンサーの動作を制御するマイクロコンピュータの電源を遮断する構成が多い。その場合、運転開始の操作がなされたときにマイクロコンピュータおよびダストセンサーに給電する。電池を電源とする電気掃除機ではそのような構成が一般的である。
その場合、運転開始の操作がなされてからキャリブレーションが開始されるまでの間に、以下の期間が必要になる。即ち、操作がされてからマイクロコンピュータの電源が立ち上がるまでの期間、電源が立ち上がってからマイクロコンピュータが処理を実行開始するまでの期間である。また、マイクロコンピュータは処理実行開始後にまずワークメモリーや出力信号の初期設定等、いわゆる初期化処理を行う。この初期化処理の期間がさらに必要である。即ち、運転開始操作から吸引モータ起動までの遅延要素としては、キャリブレーションのみならず、マイクロコンピュータの電源立ち上がり期間、電源立ち上がりから処理開始までの期間および初期化処理の期間が含まれる。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、ユーザーに応答遅延による違和感を与えずに、ダストセンサーのキャリブレーションを吸引モータの起動前に実行する電気掃除機を提供するものである。
この発明は、塵埃吸引除去用の気流を発生する電動送風機と、前記電動送風機の起動操作を受付ける起動停止ボタンと、前記気流が通過する管状の吸引路と、前記吸引路に配置され、前記気流と共に通過する塵埃を検出するダストセンサーと、前記起動停止ボタンが受け付けた操作に基づいて前記電動送風機を起動し、前記ダストセンサーの検出に基づいて前記電動送風機の吸引強さを制御し、前記電動送風機の停止時に前記ダストセンサーを塵埃が通過しない無塵レベルを記憶する制御部とを備え、前記制御部は、前記電動送風機の停止時に前記起動停止ボタンが押された操作に応答して前記ダストセンサーに前記無塵レベルを検出させて記憶し、押されていた前記起動停止ボタンが解除された操作に応答して前記電動送風機を起動させる電気掃除機を提供する。
この発明による電気掃除機において、制御部は、前記電動送風機の停止時に前記起動停止ボタンが押された操作に応答して前記ダストセンサーに前記無塵レベルを検出させて記憶するキャリブレーション処理を完了し、前記起動停止ボタンが解除された操作に応答して前記電動送風機を起動させるので、ユーザーに電動送風機起動の応答遅延を意識させることなく、ダストセンサーのキャリブレーションを吸引モータの起動前に実行できる。
本発明の電気掃除機の実施形態1を示す右側面図である。 実施形態1の電気掃除機の平面図である。 実施形態1の電気掃除機の正面図である。 実施形態1の電気掃除機の背面図である。 図2のI-I線断面矢視図である。 図2のII-II線断面矢視図である。 実施形態1の電気掃除機におけるダストカップユニットの着脱機構を説明する分解斜視図である。 実施形態1の電気掃除機の内部構造を説明する分解斜視図である。 実施形態1の電気掃除機の自立状態を示す斜視図である。 図9に示す吸込口体の清掃作業中の姿勢を示す断面図である。 図9に示す吸込口体の自立状態の姿勢を示す断面図である。 図10Aに示す姿勢検知スイッチと接続部の部分を拡大した説明図である。 図10Bに示す姿勢検知スイッチと接続部の部分を拡大した説明図である。 実施形態1の電気掃除機の動作回路を示す回路図である。 実施形態1で起動停止ボタンの操作に応答してマイクロコンピュータが実行する処理を示すフローチャートである。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の電気掃除機の一態様(実施形態1)を示す右側面図であり、図2は実施形態1の電気掃除機の平面図であり、図3は実施形態1の電気掃除機の正面図である。また、図4は実施形態1の電気掃除機の背面図であり、図5は図2のI-I線断面矢視図であり、図6は図2のII-II線断面矢視図である。図7は実施形態1の電気掃除機におけるダストカップユニットの着脱機構を説明する分解斜視図であり、図8は実施形態1の電気掃除機の内部構造を説明する分解斜視図である。
この電気掃除機1は、電動送風機41を内蔵する掃除機本体10と、掃除機本体10に着脱可能に装着されるダストカップユニット20およびバッテリー30と、掃除機本体10およびダストカップユニット20にそれぞれ設けられた第1ロック機構51および第2ロック機構52とを備える。この電気掃除機1において、ダストカップユニット20が取り外された掃除機本体10は略ピストル形である。
掃除機本体10は、ダストカップユニット20を保持する前後方向に長いダストカップ保持部12と、バッテリー30を着脱可能に装着するバッテリー装着部13と、後部に設けられたハンドル14と、ハンドル14に設けられた起動停止ボタン15aと吸引力切換ボタン15bとを有する操作部15とを有する。さらに操作部15は、バッテリー30の残量や電気掃除機1の動作状態を示す表示ランプ(図示せず)を有する。
これらダストカップ保持部12、バッテリー装着部13およびハンドル14は筐体11によって形成されている。なお、本明細書において、前後左右上下の方向とは、ハンドル14を握ってダストカップ保持部12が水平方向に沿うように構えた状態の電気掃除機1についてダストカップ保持部12の先端が前側、それに対してハンドル14が後側とし、前方に向かって上下左右の方向を指す(図4および図5参照)。
筐体11内には、電動送風機41(図5参照)、前記起動停止ボタン15a、吸引力切換ボタン15b(図4および図8参照)、回路基板42(図5参照)、バッテリー30の正負極端子と電気的に接触可能な端子部43(図8参照)等が収納されている。
ダストカップ保持部12は、その内部に気流を通過させる前後方向に延びるパイプ部12aと、パイプ部12aの後端部から下方に向けて設けられた垂下壁部12bとを有してなる(図7参照)。また、パイプ部12aにおいて、その前端部には前方開口状の吸気口12a1が設けられると共に、後方下部には下方開口状の第1接続孔部12a2が設けられている(図7参照)。パイプ部12aの吸気口12a1から第1接続孔部12a2に至る管路は、掃除機本体10の吸引路を構成する。
吸気口12a1の近傍のパイプ部12aには、ダストセンサー100が配置されている。
ダストセンサーは、パイプ部12aの内壁に対向して配置されたダスト発光基板101aとダスト受光基板101bから構成される。ダスト発光基板101aにはLEDが実装されており、そのLEDからの光を対向するダスト受光基板101bに実装されたフォトトランジスタが受光する。図5には、前記LEDがパイプ部12aの内壁に僅かに露出する孔をダストセンサー100として示している。図5に示す孔の奥側にLEDが配置されており、手前側に対向して図示しないフォトトランジスタが配置されている。パイプ部12aを通過してダストカップ21へ流入する塵埃が多いと、前述のLEDからの光が塵埃に遮られるためフォトトランジスタに届く光が弱くなる。
垂下壁部12bには前方に開口する格子状の第2接続孔部12b1(図7参照)が設けられると共に、筐体11の右側面には排気口12b2(図1、図8参照)が設けられている。なお、排気口12b2はその内側に設けられたメッシュおよびフィルターにて覆われている。
筐体11の下部には、室内の壁などに取り付けたフックに引っ掛けることができるU形のフック掛け部材16が設けられている。
パイプ部12aの前端部には、ハンディタイプとして電気掃除機1を使用する場合のブラシ部材17が折り畳み可能に取り付けられている。
また、この電気掃除機1は、付属品として、細長いノズル体、延長パイプ、吸込口体等を備えている。掃除機本体10に延長パイプ61を介して吸込口体62を取り付けて床面を掃除できる。
掃除中にユーザーが一時的に掃除する場所から離れなければならなくなると掃除機本体10に延長パイプ61および吸込口体62を取り付けた状態で、電気掃除機1を自立させておくことができる。
図9は実施形態1の電気掃除機の自立状態を示す斜視図である。
図10Aおよび図10Bは、図9に示す吸込口体62が清掃作業中の姿勢および自立状態の姿勢をとる場合をそれぞれ示す断面図である。
図10Aおよび図10Bに示すように、吸込口体62は、吸込口本体62a、および関節部62cを備え、吸込口本体62aに当接する側の関節部62cの先端は、球面上の接続部62bを有する。吸込口本体62aには前記接続部を受容して関節部62cの可動範囲を規制する回転止め機構が設けられている。この回転止め機構によって接続部62bは後方から前記回転止めの位置まで起き上がる。これにより、電気掃除機1の自立状態では、ハンドル14の中心点と回転止めの位置とを結ぶ線は床面前方の水平面に対して90°より僅かに小さい約80°の角度で前方へ傾斜する。それによって延長パイプ61が垂直状態よりも吸込口本体62a側に僅かに傾斜した自立状態で維持される。
吸込口体62は、床面に対向する底面にパワーブラシ62d、自走ローラ62eおよび持上検知スイッチ65が露出する。パワーブラシ62dは、吸込口に配置されて後述するパワーブラシモータ63により駆動されて回転し、床面上の塵埃を吸込口に掃き上げる。自走ローラ62eは、後述する自走モータ64により駆動されて回転し、軽い力で吸込口体62が床面上を移動可能とする。
持上検知スイッチ65は吸込口体62が床面から持上げられた状態で、図10Aおよび図10Bに示すようにアクチュエータの先端が吸込口本体62aの底面から突出する。この状態で持上検知スイッチ65はオフし、パワーブラシモータ63および自走モータ64への電源供給が遮断される。吸込口本体62aが床面上に置かれると、アクチュエータの先端が吸込み口本体62aに没入し、持上検知スイッチ65がオンする。パワーブラシモータ63および自走モータ64への電源供給路が掃除機本体10と接続される。なお、持上検知スイッチ65とは別に、掃除機本体10内にパワーブラシモータ63および自走モータ64への電源供給をオンおよびオフするスイッチ回路がある(後述する図12参照)。
図10Aおよび図10Bに示すように、接続部62bを受容する部分の吸込口本体62aに、姿勢検知スイッチ66が配置されている。
図11Aおよび図11Bは、図10Aおよび図10Bに示す姿勢検知スイッチ66と接続部62bとの部分を拡大した説明図である。接続部62bには姿勢検知スイッチ66のレバー66aを押し込む突起部が形成されている。図11Aに示すように、関節部62cの軸方向が床面に垂直な方向より後方へ傾いた状態では、姿勢検知スイッチ66のレバー66aは押し込まれずスイッチは解除されている。この状態でパワーブラシモータ63および自走モータ64への電源供給路は持上検知スイッチ65を介して掃除機本体10と接続されている。
図11Bに示すように関節部62cが吸込口本体62a側に倒れて自立姿勢をとると前記レバー66aが押し込まれてスイッチが切り換わる。パワーブラシモータ63および自走モータ64への電源供給路が掃除機本体10から遮断される。即ち、自立姿勢をとるとパワーブラシモータ63および自走モータ64は停止する。
また、掃除機本体10が備える第1ロック機構51および第2ロック機構52は、掃除機本体10のダストカップ保持部12にダストカップユニット20の一端部とその反対側の他端部の2箇所を着脱可能に固定する機能を有する。
ダストカップ保持部12の垂下壁部12bの後方には電動送風機41および回路基板42が収納され(図5参照)、電動送風機41の上方かつダストカップ保持部12のパイプ部12aの延長線上にバッテリー装着部13が設けられている(同図参照)。
ダストカップユニット20は、フィルターユニットFと、フィルターユニットFを着脱可能に装着する開口部を有する前記ダストカップ21とを備える(図7参照)。ダストカップ21は、底壁21aおよび周囲壁21bを有する円筒形に形成され、その軸心方向において低壁21aの反対側は解放された開口部(図示せず)となっており、その開口部の近傍には第1接続孔部12a2と連通する流入口21d(図8参照)が設けられている。
第1ロック機構51は、ダストカップ保持部12の垂直壁部12bに設けられた第1係止凹部11d4に、ダストカップユニット20にスライド可能に設けられた係止部材24cの第1係止爪24c1が挿入されることで、ダストカップユニット20の一端部をロックする機構である。
また、第2ロック機構52は、ダストカップ21に設けられた第2係止凹部21f1に、ダストカップ保持部12に設けられた第2係止爪52aが挿入されることで、ダストカップユニット20の他端部をロックする機構である。
フィルターユニットFは、ダストカップ21の開口部と気密に嵌合し、ダストカップ21の軸心部に位置する第1フィルター部22と、内部にプリーツ状のフィルター本体23aを有する第2フィルター部23と、カップカバー24とを備える。第1フィルター部22は、筒状のメッシュフィルター22bと、メッシュフィルター22bを支持する内筒体22cと、内筒体22cの一端に連結しかつダストカップ21の低壁21aに当接する円筒状支持部22dとを有する。
バッテリー装着部13は、バッテリー30を収めるバッテリー収納凹部13aと、このバッテリー収納凹部13aに開閉可能に設けられたバッテリーカバー13bと、バッテリー収納凹部13aの奥部に設けられてバッテリー30の正負極端子と電気的に接触可能な前記端子部43とを有する。
<電気掃除機の動作>
この電気掃除機1を用いて室内の掃除を行う際には、操作部15の起動停止ボタン15aを押した後に放す(即ち解除する)。この操作に応答して電動送風機41が起動する。電動送風機41が動作すると、図5に太線矢印に示すように、塵埃を含む気流が掃除機本体10のパイプ部12aの内部を通過して流入口21dからダストカップ21内に流入する。ダストカップ21内に流入した塵埃を含む空気はダストカップ21内を旋回する。それによって質量の大きな塵埃は遠心分離されてダストカップ21の底壁21aへ寄せられる。
図5に示すように、大きな塵埃が遠心分離された空気は第1フィルター部22のメッシュフィルター22bを通過して第2フィルター部23へ抜ける。メッシュフィルター22bの網目よりも大きい塵埃はダストカップ21内に留まる。メッシュフィルター22bの網目よりも小さな塵埃は、第2フィルター部23のフィルター本体23aで捕捉される。フィルター本体23aを通過して塵埃をほぼ含まない状態になった気流は電動送風機41内に流入し、電動送風機41を通って排気口12b2から外部に排出される。
<電気掃除機の動作回路>
図12は、この実施形態に係る電気掃除機の動作回路の一例を示す回路図である。図12に示すように、電気掃除機1の動作回路は、掃除機本体10内の回路基板42を中心に、ダストセンサー基板101、キー基板102、LED基板103、および吸込口体62内のパワーブラシ基板104に分散して実装されている。
回路基板42は、掃除機本体10内に配置されている。回路基板42にはこの発明に係る制御部に相当するマイクロコンピュータ110が実装されている。
図12において、一部の回路素子には参照の便宜上、トランジスタにQ、抵抗にR、タクトスイッチにSW、発光ダイオードにLEDの文字を先頭に付し、その後に素子個有の番号を付している。
前記マイクロコンピュータ110は、ダストセンサー100のキャリブレーションを実行し、そのダストセンサー100による塵埃の検出に基づいて電動送風機41の吸引強さを制御する。
パイプ部12aの吸気口12a1付近の内壁には、対向するようにダスト発光基板101aとダスト受光基板101bとが配置されている。両者を合わせてダストセンサー基板101と呼ぶ。
キー基板102およびLED基板103は、操作部15に配置されている。図12でキー基板102に実装された2つのタクトスイッチであるSW104およびSW102は、それぞれ起動停止ボタン15aおよび吸引力切換ボタン15bに対応している。
図12において回路基板42の左端にはバッテリー30と電気的に接続される端子部43が設けられている。L1端子は、バッテリー30からの電圧出力B+(定格は20.5V)を受ける接続端子である。L2端子は接地(GND)の接続端子である。
L1およびL2端子から供給されるバッテリー30の出力電圧B+は、スイッチとしてのトランジスタであるQ4を経て電動送風機41へ供給される。Q4のオンオフは、マイクロコンピュータ110が出力する「吸込駆動」信号によって制御される。この実施形態で電動送風機41は、DCブラシレスモータである。なお、この実施形態において電動送風機41を駆動する「吸込駆動」信号は、パルス状の信号であってそのオンデューティー比を変えることにより電動送風機41の速度、即ち吸引力を変えることが可能である。
バッテリー30からの出力電圧B+は、キー基板102にも供給される。さらにまた、前記出力電圧は、ラッチ回路106を経て、5V電源を出力する安定化電源回路111の入力として供給される。
ラッチ回路106は、5Vの安定化電源をオンおよびオフする回路である。5V電源は、マイクロコンピュータ110をはじめとして、ドライバ回路112、ダスト検出回路114、増幅回路113、ダストセンサー基板のLED501およびフォトトランジスタのQ601等を動作させる電源である。なお、電圧値の5Vは一例に過ぎない。
さらに、バッテリー30の出力電圧B+は、吸込口体62内のパワーブラシ基板104に供給されて吸込口体62のパワーブラシモータ63および自走モータ64を回転させる。ただし、マイクロコンピュータ110から出力される「PB駆動信号」によって駆動されるトランジスタのQ10によって、パワーブラシモータ63および自走モータ64への電圧B+の供給がオンおよびオフされる。
マイクロコンピュータ110は、「KEY1」信号のレベルの変化で起動停止ボタン15a(SW104)または吸引力切換ボタン15b(SW102)が押されたことを認識する。いずれかのボタンが押された場合の「KEY1」信号の電圧レベルは、抵抗のR102、R107およびR52の分圧比で決まる。何れのボタンが押されたかによって「KEY1」信号のレベルが異なる。なお、「KEY1」信号のレベルを判定する際、マイクロコンピュータ110は同じ電源に接続された「KEY2」信号のレベルを基準として参照する。
起動停止ボタン15aおよび吸引力切換ボタン15bが受け付けた操作に応答して、マイクロコンピュータ110は電気掃除機1の各部の動作を制御する。例えば、マイクロコンピュータ110が出力する「吸込駆動」信号によってトランジスタのQ4をオンおよびオフし、電動送風機41を起動および停止させる。さらに、LED1〜3の各信号によってLED基板103のLED201、LED202およびLED203を点灯および消灯させる。
パワーブラシ基板104に流れる電流は、電流検出抵抗のR58を流れ、電流の大きさに比例した電圧が抵抗両端に発生する。増幅回路113はその電圧を増幅して「PB電流検知」信号をマイクロコンピュータ110に提供する。マイクロコンピュータ110は、「PB電流検知」信号のレベルを監視する。
吸込口体62がユーザーによって床面から持上げられると、吸込口体62の下面に設けられた持上検知スイッチ65(図12のSW301に対応)がオフしてパワーブラシモータ63および自走モータ64への電流が回路的に遮断される。また、姿勢検知スイッチ66(図12のSW302に対応)が自立姿勢を検知すると、パワーブラシモータ63および自走モータ64への電流路からR304への電流路へ回路が切換わる。すると、電流検出抵抗のR58に定常電流が流れる。R304の抵抗値は、パワーブラシモータ63および自走モータ64が動作中および停止中(即ち、電流値ゼロ)のいずれとも異なる電流値が得られるように設定されている。
マイクロコンピュータ110は、PB電流検知信号のレベルを監視することによって、パワーブラシモータ63および自走モータ64が動作中か、停止中か、あるいは吸込口体62が自立姿勢か、持上げかを認識する。
以下の表1は、持上検知スイッチ65および姿勢検知スイッチ66の状態に応じた電動送風機41、パワーブラシモータ63および自走モータ64の状態と、「PB電流検知」信号のレベルを示している。
マイクロコンピュータ110は、「PB電流検知」信号のレベルがR304に流れる定常電流であると判定したら、自立姿勢状態であるとして電動送風機41を停止させる。「PB電流検知」信号のレベルがパワーブラシモータ63および自走モータ64の動作中または停止中の何れかと判定したら(運転中に起動停止ボタン15aが押されて停止指示を受けた状態を除き)電動送風機41を動作させる。
表1に示すように、吸込口体62が床面から持上げられて持上検知スイッチ65がオフし、パワーブラシモータ63および自走モータ64が停止した状態であってもマイクロコンピュータ110は電動送風機41を動作させる。
例えば、ユーザーが吸込口体62を外し、ブラシ部材17を用いてハンディタイプの電気掃除機として使用する場合を考える。吸込口体62が外されると、持上検知スイッチ65がオフした場合と同様、「PB電流検知」の信号レベルはゼロになる。マイクロコンピュータ110は、吸込口体62が外されたことを直接認識はしないが、電流値がゼロであっても電動送風機41を動作させるので電気掃除機として使用可能である。
このように、持上げ検知スイッチ65および姿勢検知スイッチ66の状態、あるいは吸込口体62の着脱状態をマイクロコンピュータ110が認識するための配線がなくても、状況に応じて電動送風機41を適切に動作および停止させる。この実施形態によれば、掃除機本体10と吸込口体62とを結ぶ配線は、パワーブラシモータ63と自走モータ64とを共通で駆動する2本の電源線のみである。掃除機本体10から延長パイプを経て吸込口体62に至る接続機構は、スイッチ類の配線が不要なために単純な構成にできる。
即ち、吸込口体62が装着され、自立姿勢でなく、持上げ状態でなければ電動送風機41は動作する(表1の第4行目参照)。吸込口体62が取外された場合、パワーブラシモータ63および自走モータ64が接続されない。よって、電流検出抵抗のR58には電流が流れない(ゼロ電流)。ゼロ電流の状態は、表1の最下行の状態(持上げ状態でかつ倒れた姿勢)に等しい。マイクロコンピュータ110は、吸込口体62が取り外されたこと自体は認識しないが、「PB電流検知」信号のレベルがゼロ電流であることに基づいて電動送風機41を動作させる。
以上のように、2本の電源線のみの単純な構成であっても、マイクロコンピュータ110は、吸込口体62が装着されていれば持上検知および姿勢検知に応じて電動送風機41を動作または停止させ、吸込口体62が取り外されている場合は電動送風機41を動作させるので、吸込口体62の着脱にかかわらず電気掃除機として使用可能である。
なお、この実施形態において姿勢検知スイッチ66は、吸込口体62の前後方向において延長パイプ61の伸びる方向が前方床面の水平面に対して85°±5°の角度をなす状態になると電流路をR304の側へ切替える。マイクロコンピュータ110は「PB電流検知」信号のレベルがその状態に対応した範囲になったことを認識して自立姿勢と判断する。
また、マイクロコンピュータ110は「DUST_LED」信号を出力し、ダストLED駆動回路115を介してダスト発光基板101aのLED501の発光をオンおよびオフする。
LED501からの光はパイプ部12aの対向する内壁に配置されたダスト受光基板101bのフォトトランジスタのQ601に届く。Q601は、塵埃が多くてQ601に届く光が弱い場合と、塵埃が少なくてQ601に至る光が強い場合とで異なるレベルの「DUST_DETECT」信号を出力する。マイクロコンピュータ110は、「DUST_VCHECK」信号のレベルに応じて塵埃の多少を認識する。なお、塵挨の多少を判断するための閾値の設定をユーザーが変更できるようにしてもよい。これは、例えば、塵挨の量が少なめのときは、塵挨を検出する感度を低めに設定し、塵挨の量が多めのときは、塵挨を検出する感度を高めに設定するなど、任意に感度を変えることができるものである。
マイクロコンピュータ110は、塵埃の多少に応じて電動送風機41の吸引力を制御する。
マイクロコンピュータ110は、電動送風機41の起動前であって塵埃がダストセンサー100を通過しない無塵状態における「DUST_VCHECK」信号レベルを記憶する(無塵レベル)。そして、電動送風機41の起動後に塵埃の多少を判断する際の基準とする。
続いて、電源オンの状態から電源をオフする場合の回路動作について述べる。電源オフは、動作中のマイクロコンピュータ110が「POW_OFF」信号を出力することにより開始される。マイクロコンピュータ110は、例えば、起動停止ボタン15aが押されて電動送風機41を停止させてから予め定められた期間操作がなかった場合に「POW_OFF」信号を出力する。あるいは、姿勢検知スイッチ66が自立姿勢になってから予め定められた期間操作がなかった場合に「POW_OFF」信号を出力する。
マイクロコンピュータ110から「POW_OFF」信号がワンショットで出力されると、それをトリガとしてスイッチングトランジスタのQ1をオンしているラッチ回路がオフする。Q1がオフすると、IC2に供給されるバッテリー出力電圧Bが遮断されて安定化電源回路111に供給されなくなる。その結果、5V電源がオフする。
続いて、電源オフ状態から電源オン状態へ遷移する場合の回路動作について述べる。電源オフ状態では5V電源が遮断されており、マイクロコンピュータ110は動作していない。ただし、バッテリー30からの出力電圧B+は、キー基板102に供給されている。
起動停止ボタン15a(SW104)または吸引力切換ボタン15b(SW102)の何れかが押されると、オンされたスイッチを介してラッチ回路106にラッチオンの信号が入力される(図12に示すSW信号)。これをトリガとしてラッチ回路106がオンし、オフしていたQ1をオンする。Q1がオンすると、安定化電源回路111に電圧が供給され、5V電源が立ち上がる。
5V電源が立ち上がると、マイクロコンピュータ110の電源であるVDD端子に5V電圧が供給されると共に、RESET端子に接続されたC16がR50を介して充電され、やがてリセットが解除される。このようにしてマイクロコンピュータ110の処理が開始される。
また、5V電源が立ち上がると、ドライバ回路112、ダスト検出回路114、増幅回路113、ダストセンサー基板のLED501およびフォトトランジスタのQ601等に電源が供給されてそれぞれの回路が動作する。その結果、マイクロコンピュータ110は起動停止ボタン15aおよび吸引力切換ボタン15bのユーザーによる操作が検出可能になり、その操作に応じてLED201〜203を点灯および消灯することができる。また、電動送風機41の動作を制御できるようになる。さらに、ダストセンサー100のキャリブレーションを行い、清掃時に塵埃を検出できるようになる。さらにまた、「PB電流検知」信号のレベルを読み取ってパワーブラシモータ63および自走モータ64が動作しているか停止しているか、吸込口体62が自立姿勢にあるか否かを検出できるようになる。
起動停止ボタン15aが押されて電動送風機41が停止してから何も操作されないままで予め定められた期間(例えば3分)が経過したら、マイクロコンピュータ110は「POW_OFF」信号を出力して5V電源をオフする。また、電源オンの状態で吸込口体62が自立姿勢になってから、何も操作されないまま前記期間が経過した場合も、「POW_OFF」信号を出力して5V電源をオフする。これによって、待機中にマイクロコンピュータ110や他の回路を動作させるために消費されるバッテリー30の電力が低減される。
ラッチ回路106および安定化電源回路111は、この発明に係る電源部を構成する。
<起動停止ボタンの操作に係る制御およびダストセンサーのキャリブレーション>
起動停止ボタン15aまたは吸引力切換ボタン15bが押された操作に応答してマイクロコンピュータ110が、実行する処理、特にダストセンサー100のキャリブレーションの処理について説明する。
この実施形態で、マイクロコンピュータ110は、起動停止ボタン15aまたは吸引力切換ボタン15bが押された後、電動送風機41を起動する前にダストセンサー100のキャリブレーションを実行する。使用時間の経過に伴ってダストセンサー100のLED501の発光部表面やフォトトランジスタのQ601の受光部表面にゴミが付着して無塵状態においてQ601の受光量が変化するので、その影響を相殺するためである。マイクロコンピュータ110は、電動送風機41が停止中でダストセンサー100を塵埃が通過しない状態での「DUST_VCHECK」信号のレベルを無塵レベルとして記憶し、あるいはすでに記憶した無塵レベルを更新する。以後、次のキャリブレーションで更新するまで、ここで記憶した無塵レベルを基準に塵埃の多少を判断する。
図13は、この実施形態において起動停止ボタン15aまたは吸引力切換ボタン15bの操作に応答してマイクロコンピュータ110が実行する処理を示すフローチャートである。
電気掃除機1の5V電源がオフの状態で、例えば起動停止ボタン15aが押されると、上述のように5V電源が立ち上がりマイクロコンピュータ110のVDD端子に電源が供給されると共にリセットが解除される。マイクロコンピュータ110は処理の実行を開始する。図13に示すようにマイクロコンピュータ110は、処理実行を開始するとまず、ワークメモリー領域や出力信号の初期設定等、いわゆる初期化処理を行う(ステップS11)。その後、「KEY1」信号のレベルを判定して起動停止ボタン15aが押されているか否かを調べる(ステップS12)。
マイクロコンピュータ110は予め定められた第1期間を超えて起動停止ボタン15aが押され続けるまでは、押された状態であると確定せずに判断を留保する。逆に、あらかじめ定められた第2期間を超えて起動停止ボタン15aが解除され続けるまでは解除された状態と確定せずに判断を留保する。第1期間または第2期間の何れかが経過した時点で起動停止ボタン15aの状態を確定する。チャタリングによる誤判定を防止するためである。
起動停止ボタン15aが押されていないと判断したら(ステップS12のNo)、押されるまで待機する。なお、図13は起動停止ボタン15aの操作に関する処理のみを示している。実際には吸引力切換ボタン15bの判断や他の処理がマルチタスクで同時に並行して実行される。
起動停止ボタン15aが押されていると判断したら(ステップS12のYes)、マイクロコンピュータ110は、電動送風機41が停止の状態か否かを判断する(ステップS13)。この実施形態では起動停止ボタン15aが押される度に電動送風機41をオンまたはオフさせる。そこで、電動送風機41が現在動作中であれば(ステップS13のNo)、「吸込駆動」信号をオフして電動送風機41を停止させて終了する(ステップS14)。
一方、電動送風機41が現在停止中であれば(ステップS13のYes)、マイクロコンピュータ110は電動送風機41を起動する前にまずダストセンサー100のキャリブレーションを開始する(ステップS15)。即ち、「DUST_LED」信号をオンしてLED501を点灯させる。その後のキャリブレーションの手順としてはその後予め定められ期間が経過してLEDの発光量が安定したら、「DUST_VCHECK」信号のレベルを複数回サンプリングする。
ステップS15でLED501を点灯させたらマイクロコンピュータ110は、押された起動停止ボタン15aが解除されたか否かを調べ(ステップS16)、解除されるまでキャリブレーションを継続しつつ待機する(ステップS16のNo)。なお、ステップS16における起動停止ボタン15aの状態判定は、ステップS12と同様に第1期間または第2期間の何れかが経過するのを待って確定させる。
起動停止ボタン15aが解除されたら(ステップS16のYes)、マイクロコンピュータ110は、この時点でキャリブレーションが完了しているかを確認する(ステップS17)。キャリブレーションが完了していなければ(ステップS17のNo)、キャリブレーションを継続し(ステップS18)、ルーチンはステップS17へ戻ってキャリブレーションの完了を待つ。
この実施形態で、キャリブレーションに要する期間は長くとも約150ミリ秒である。これに対して起動停止ボタン15aが押されてから解除されるまでの操作はユーザーの状況や癖により変わるが、通常100〜300ミリ秒である。多くの場合はこの時点でキャリブレーションは完了している。しかし、念のためにキャリブレーション完了を待つ処理を行っている。
キャリブレーションが完了したら(ステップS17のYes)、マイクロコンピュータ110は、「吸込駆動」信号をオンして電動送風機41を起動する(ステップS19)。その後、ルーチンはステップS12へ戻り、起動停止ボタン15aの次の操作が行われるまで待機する。
以上が、起動停止ボタンの操作に係る処理の手順である。
(実施の形態2)
実施の形態1では、起動停止ボタン15aを押すことによって5V電源が立ち上がり、マイクロコンピュータ110が起動した後、電動送風機41の起動前にダストセンサー100のキャリブレーションを開始する。ただし、この発明の本質はそのような電源構成に依存するものでない。
例えば、起動停止ボタン15aと別に電源スイッチがあって、電源スイッチをオンするとマイクロコンピュータ110が動作する構成であってもよい。起動ボタンと停止ボタンが別のボタンの構成であってもよい。さらに、バッテリー30に代えて交流電源を電源とし、ACプラグが商用交流電源に接続されたらマイクロコンピュータ110が動作する構成であってもよい。
いずれの電源構成でも、制御部は電動送風機の停止時に起動停止ボタン15aが押された操作に応答してダストセンサーのキャリブレーションを実行する。そして、押されていた前記起動停止ボタン15aが解除された操作に応答して前記電動送風機を起動させる。
即ち、実施形態1において電源オン状態で起動停止ボタン15aが押された場合と同様の処理を行う。
(実施の形態3)
実施の形態1では、ダストセンサー100のキャリブレーションを実行して無塵レベルを記憶することを述べた。
この実施形態において、キャリブレーションを実行して得られた無塵レベルが予め定められた範囲内にない場合、無塵レベルを記録することに代えてユーザーに報知を行う。報知は例えばLED基板103の何れかのLEDを点滅させることによって行う。
無塵レベルが予め定められた範囲にない場合とは、たとえばダストセンサー100の部分にティッシュペーパー等の異物が詰まった状態を想定している。あるいは、ダストLED駆動回路やLED501が故障したり、フォトトランジスタのQ601やダスト検出回路114が故障したりする場合を想定している。
以上に述べたように、
(i)この発明による電気掃除機は、塵埃吸引除去用の気流を発生する電動送風機と、前記電動送風機の起動操作を受付ける起動停止ボタンと、前記気流が通過する管状の吸引路と、前記吸引路に配置され、前記気流と共に通過する塵埃を検出するダストセンサーと、前記起動停止ボタンが受け付けた操作に基づいて前記電動送風機を起動し、前記ダストセンサーの検出に基づいて前記電動送風機の吸引強さを制御し、前記電動送風機の停止時に前記ダストセンサーを塵埃が通過しない無塵レベルを記憶する制御部とを備え、前記制御部は、前記電動送風機の停止時に前記起動停止ボタンが押された操作に応答して前記ダストセンサーに前記無塵レベルを検出させて記憶し、押されていた前記起動停止ボタンが解除された操作に応答して前記電動送風機を起動させることを特徴とする。
この発明において、ダストセンサーは、吸引路を通過する塵埃を検出するものである。その具体的な態様は、例えば、前記吸引路を挟んで対向する発光部と受光部からなる光センサーである。ただし、この構成に限らない。例えば反射型の光センサーと反射板を用いた構成であってもよい。
また、制御部は、例えば電気掃除機の動作を制御するマイクロコンピュータである。
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(ii)この発明による電気掃除機が、バッテリーを含み前記起動停止ボタンの操作に応答して前記電動送風機、前記ダストセンサーおよび前記制御部に電源を供給して動作させる電源部をさらに備え、前記電源部は、電源オフ時に前記起動停止ボタンが押されたら前記ダストセンサーおよび前記制御部に電源を供給して動作させ、前記制御部は、電源が供給されて動作を開始したら前記ダストセンサーの無塵レベルを記憶し、その後に前記起動停止ボタンの解除に応答して前記電動送風機を起動させてもよい。
このようにすれば、電源部は、電源オフ時に前記起動停止ボタンが押されたら前記ダストセンサーおよび前記制御部に電源を供給して動作させ、前記制御部は、電源が供給されて動作を開始したら前記ダストセンサーの無塵レベルを記憶してキャリブレーション処理を完了し、前記起動停止ボタンが解除された操作に応答して前記電動送風機を起動させるので、ユーザーに応答遅延による違和感を与えずに、制御部を動作させてダストセンサーのキャリブレーションを吸引モータの起動前に実行できる。
(iii)前記ダストセンサーは、前記吸引路を挟んで対向する発光部と受光部とを有する光センサーにより通過する塵埃を検出してもよい。
(iv)前記制御部は、予め定められた第1期間を超えて前記起動停止ボタンが押され続けた場合に前記起動停止ボタンが押されたと認識し、押されていた前記起動停止ボタンが予め定められた第2期間を超えて解除され続けた場合に前記起動停止ボタンが解除されたと認識してもよい。
このようにすれば、第1および第2期間の判定によって起動停止ボタンが操作された場合のチャタリングを除去し、ユーザーの操作に確実に応答できる。さらに、チャタリング防止のための第1および第2期間を含めて、ユーザーに応答遅延による違和感を与えずに、ダストセンサーのキャリブレーションを吸引モータの起動前に実行できる。
(v)前記制御部は、前記無塵レベルが予め定められた範囲にないときはユーザーに報知を行ってもよい。
このようにすれば、制御部は前記電動送風機の停止時に前記起動停止ボタンが押された操作に応答して前記ダストセンサーに前記無塵レベルを検出させてキャリブレーション処理を実行し、その際に無塵レベルが予め定められた範囲にないときは前記ダストセンサーの異常または前記吸引路の閉塞と判断し、ユーザーに報知を行って対処を促すことができる。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
1:電気掃除機、 10:掃除機本体、 11:筐体、 11d4:第1係止凹部、 12:ダストカップ保持部、 12a:パイプ部、 12a1:吸気口、 12a2:第1接続孔部、 12b:垂下壁部、 12b1:第2接続孔部、 12b2:排気口、 13:バッテリー装着部、 13a:バッテリー収納凹部、 13b:バッテリーカバー、 14:ハンドル、 15:操作部、 15a:起動停止ボタン、 15b:吸引力切換ボタン、 16:フック掛け部材、 17:ブラシ部材、 20:ダストカップユニット、 21:ダストカップ、 21a:底壁、 21b:周囲壁、 21d:流入口、 21f1:第2係止凹部、 22:第1フィルター部、 22b:メッシュフィルター、 22c:内筒体、 22d:円筒状支持部、 23:第2フィルター部、 23a:フィルター本体、 24:カップカバー、 24c:係止部材、 24c1:第1係止爪、 30:バッテリー、 41:電動送風機、 42:回路基板、 43:端子部、 51:第1ロック機構、 52:第2ロック機構、 52a:第2係止爪、 61:延長パイプ、 62:吸込口体、 62a:吸込口本体、 62b:接続部、 62c:関節部、 62d:パワーブラシ、 62e:自走ローラ、 63:パワーブラシモータ、 64:自走モータ、 65:持上検知スイッチ、 66:姿勢検知スイッチ
100:ダストセンサー、 101:ダストセンサー基板、 101a:ダスト発光基板、 101b:ダスト受光基板、 102:キー基板、 103:LED基板、 104:パワーブラシ基板、 106:ラッチ回路、 110:マイクロコンピュータ、 111:安定化電源回路、 112:ドライバ回路、 113:増幅回路、 114:ダスト検出回路、 115:ダストLED駆動回路
F:フィルターユニット

Claims (5)

  1. 塵埃吸引除去用の気流を発生する電動送風機と、
    前記電動送風機の起動操作を受付ける起動停止ボタンと、
    前記気流が通過する管状の吸引路と、
    前記吸引路に配置され、前記気流と共に通過する塵埃を検出するダストセンサーと、
    前記起動停止ボタンが受け付けた操作に基づいて前記電動送風機を起動し、前記ダストセンサーの検出に基づいて前記電動送風機の吸引強さを制御し、前記電動送風機の停止時に前記ダストセンサーを塵埃が通過しない無塵レベルを記憶する制御部と
    バッテリーと、
    前記ダストセンサーおよび前記制御部に前記バッテリーから電源を供給して動作させる電源回路と、
    前記電源回路から前記ダストセンサーおよび前記制御部への電源供給のオンおよびオフを切り替える電源遮断回路とを備え、
    前記電源遮断回路は、前記電源供給がオフの状態で前記起動停止ボタンが押された操作に応答して前記ダストセンサーおよび前記制御部への電源供給をオンし、
    前記制御部は、前記電源回路からの電源供給がオンになり処理を開始してから前記起動停止ボタンが押されているか否かを判断し、押されていれば前記ダストセンサーに前記無塵レベルを検出させて記憶し、押されていた前記起動停止ボタンが解除された操作に応答して前記電動送風機を起動させる電気掃除機。
  2. 前記起動停止ボタンの操作に応答して前記電動送風機に前記バッテリーからの電源を供給して動作させるドライバ回路をさらに備え請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記ダストセンサーは、前記吸引路を挟んで対向する発光部と受光部とを有する光センサーにより通過する塵埃を検出する請求項1または2に記載の電気掃除機。
  4. 前記制御部は、予め定められた第1期間を超えて前記起動停止ボタンが押され続けた場合に前記起動停止ボタンが押されたと認識し、押されていた前記起動停止ボタンが予め定められた第2期間を超えて解除され続けた場合に前記起動停止ボタンが解除されたと認識する請求項1〜3の何れか一つに記載の電気掃除機。
  5. 前記制御部は、前記無塵レベルが予め定められた範囲内にないときはユーザーに報知を行う請求項1〜4の何れか一つに記載の電気掃除機。
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