JP6731185B2 - 立方晶窒化ほう素基焼結体および立方晶窒化ほう素基焼結体製切削工具 - Google Patents
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Description
そして、切削加工用工具としての性能を改善するために、cBN焼結体の強度、靭性、硬さ等をさらに一層向上するべく、従来からいくつかの提案がなされている。
例えば、特許文献1に示される切削工具用のcBN焼結体は、結合相を骨格構造とし結合相組織の中に硬質粒子であるcBN粒子とAlのほう化物と窒化物、およびTiのほう化物からなる反応生成物を分散分布した組織を有している。このような組織を有するcBN焼結体を切削工具として使用する場合、刃先への負荷が高い切削条件に適用するために焼結体中のcBN含有量を高くすると、cBN粒子同士が接触し結合相と十分に反応できない未焼結な部分が増える。この未焼結な部分はcBN粒と結合相とが接触した部分に比べて強度が弱いことから、cBN含有量が高くなるにつれて、cBN含有量に応じた硬さが得られないという問題があった。また、硬さが十分でないこのようなcBN焼結体を工具として使用した場合、cBN粒同士が接触した部分を起点としたクラックが生じやすくなる。そのため、このような工具を刃先への負荷が高い断続切削に使用すると刃先が欠損しやすくなり、工具寿命が短命であるという問題があった。
また、特許文献2に示されるcBN焼結体においては、cBN粒子自体への酸素の影響は防止できるが、結合相組織内では比較的強度の弱いTiなどの酸化物がcBN粒子とcBN粒子との界面に残留するため、全体としては硬さの低いcBN焼結体が得られるという問題があった。
また、特許文献3に示されるcBN焼結体は、あらかじめ金属層としてTiやAl、およびTiAlにより表面を被覆したcBN粒を原料として用いることにより、cBN粒子を構成するほう素と被覆した金属層とを反応させ、cBN粒子の周囲にTiB2やAlB2を配置する組織を形成しているが、この焼結体においては、cBNと結合相との付着力と焼結体全体の耐熱性の両立の観点からcBN粒子の外周をTiB2やAlB2にて20〜70%占有した構造となっている。しかし、ほう化物は、硬さは高いが脆い性質を持ち、cBN含有量が高くなるとcBN粒子周囲の結合相中にほう化物が占める割合が増え、より刃先への負荷の大きい断続切削といった使用にあたっては刃先が欠損しやすくなり、工具寿命が短命であるという問題があった。
すなわち、cBN焼結体の作製に際し、使用するcBN粒子表面を前処理することにより、cBN焼結体の構成成分であるcBN粒子表面に、例えば、ALD(Atomic Layer Deposition。真空チャンバ内の基材に、原料化合物の分子を一層ごとに反応させ、Arや窒素によるパージを繰り返し行うことで成膜する方法で、CVD法の一種である。)法等により、第1層としてTiO2薄膜を形成し、ついで、第2層としてTiC薄膜を形成し、その後、これを真空下で加熱し、次いで、ボールミル混合により、前記第1層のTiO2薄膜と第2層のTiC薄膜を切れ間のある膜とする前処理を施す。
そして、このcBN粒子を原料として用い、TiCからなる主たる結合相形成成分とともに超高圧条件下で焼結してcBN焼結体を作製したところ、cBN粒子−cBN粒子間に存在する結合相中における炭素とほう素と酸素の含有領域の合計面積に対する炭素と酸素の含有領域の合計面積の面積率は大きく、cBN−cBN粒子間に存在する炭素化合物と酸素化合物に対してほう素化合物が占める割合は小さな値となり、cBN粒子−cBN粒子間の結合相中のほう化物を少なくでき、強固な結合相を形成することができるとともに、cBN粒子同士が接触して結合相と十分反応できない未焼結部分が少なくなる。
その結果、本発明のcBN焼結体においては、焼結体中に含有されるcBN含有割合を高めた場合でも、cBN粒子と結合相との界面付着強度が高く、かつ、高硬度を有するcBN焼結体を得られることを、本発明者らは見出した。
「(1) 硬質相として、立方晶窒化ほう素粒子を70vol%以上95vol%以下含有し、結合相としてのTi炭化物を含む立方晶窒化ほう素基焼結体において、
前記立方晶窒化ほう素基焼結体の断面組織を観察したとき、隣り合う立方晶窒化ほう素粒子相互の間に距離1nm以上30nm以下の結合相が存在し、かつ、隣り合う立方晶窒化ほう素粒子相互の間に前記距離1nm以上30nm以下の結合相が存在する立方晶窒化ほう素粒子の存在割合は0.4以上であり、
前記隣り合う立方晶窒化ほう素粒子相互の間の距離1nm以上30nm以下の結合相が、TiとAlのいずれか一方、あるいは、両方を含む炭化物、ほう化物、酸化物およびこれらの固溶体の中から選ばれる2種以上により構成され、隣り合う立方晶窒化ほう素粒子の間に存在し、かつ、前記隣り合う立方晶窒化ほう素粒子相互の間の距離1nm以上30nm以下の結合相における結合相成分の炭素と酸素とほう素含有領域の合計面積に対する炭素と酸素含有領域の合計面積が占める面積比は0.8以上であることを特徴とする立方晶窒化ほう素基焼結体。
(2) 前記立方晶窒化ほう素基焼結体において、前記立方晶窒化ほう素粒子の平均粒径は0.5μm以上8.0μm未満であることを特徴とする前記(1)に記載の立方晶窒化ほう素基焼結体。
(3) 切削工具の切れ刃部が、前記(1)または(2)に記載の前記立方晶窒化ほう素基焼結体から構成されていることを特徴とする立方晶窒化ほう素基焼結体製切削工具。」
を特徴とする。
そのため、cBN粒子−cBN粒子間の結合相中においてほう化物が少なく、結合相が強固であり、また、cBN粒子と結合相との界面付着強度が高く、さらに、cBN粒子同士が接触して結合相と十分反応できない未焼結部分が少ない。
その結果、この焼結体はcBN粒子の含有割合が多くても、高硬度を示す。
また、本発明のcBN焼結体を用いた切削工具は、刃先への負荷の大きい断続切削といった条件にあって、クラック発生の起点となりやすい粗大ほう化物の形成が抑制されるため、すぐれた耐欠損性を発揮し、工具寿命の延命化を図ることができる。
本実施形態に係るcBN焼結体は、cBN焼結体全体の体積に対する体積率が70〜95vol%であるcBN粒子と、各cBN粒子を互いに結合する結合相とを有する。
また、この焼結体の断面組織を観察したとき、隣り合うcBN粒子相互の間には、距離1nm以上30nm以下の結合相が存在するcBN粒子が存在し、その存在割合は、個数比で、全cBN粒子数の0.4以上である。
さらに、前記の距離1nm以上30nm以下の結合相は、少なくとも、Ti、Alのいずれか一方とともに、C、O(酸素)、Bを含み、前記の距離1nm以上30nm以下の結合相においては、結合相成分のCとOとBの含有領域の合計面積に対するCとOの含有領域の合計面積が占める面積比は0.8以上となっている。
本実施形態のcBN焼結体の製造において、cBN原料としては、cBN粒子表面に前処理を施したcBN粒子を使用する。詳細には、本実施形態のcBN焼結体は、大略、cBN粒子の表面に前処理を行う工程と、前処理されたcBN粒子と結合相を構成する原料粉末とを混合して成形する工程と、成形体を焼結する工程を含む。
まず、例えば、ALD法において、cBN粒子表面に第1層として厚み1〜5nmのTiO2を成膜し、次いで、第2層として厚み5〜10nmのTiCを成膜する。成膜にあたっては、流動層炉内にcBN粒子を装入し、炉内を250℃程度に昇温し、Ti元素供給用原料ガス流入工程、Arガスパージ工程、O元素供給用原料ガス流入工程、Arガスパージ工程を1サイクルとして、このサイクルを所望のTiO2膜厚になるまで繰り返し行う。例えば、30分かけて成膜することにより、膜厚5nm程度のTiO2膜を、cBN粒子表面に被覆形成することができる。
次いで、前記と同様にして、炉内を400℃程度に昇温し、Ti元素供給用原料ガス流入工程、Arガスパージ工程、C元素供給用原料ガス流入工程、Arガスパージ工程を1サイクルとして、このサイクルを所望のTiC膜厚になるまで繰り返し行う。
所定の厚さの第1層としてTiO2膜、第2層としてTiC膜をその表面に形成したcBN粒子を、真空下で約1000℃にて加熱して、ボールミル混合により、cBN表面の前記TiO2膜、TiC膜に切れ間を形成し、TiO2膜、TiC膜がcBN粒子を不連続に被覆するような膜にしたのち、このcBN粒子を、cBN焼結体製造用の原料として使用する。
次いで、この成形体を、通常の超高圧焼結装置に装入し、例えば、5GPa以上の圧力、かつ、1600℃以上の温度の焼結条件で所定時間超高圧高温焼結することによって、本実施形態のcBN焼結体を作製することができる。
そして、前記の前処理によりTiO2膜、TiC膜をその表面に形成し、また、切れ間を形成したcBN粒子を用いてcBN焼結体を作製することにより、cBN粒子の界面付着強度が向上した本実施形態に係る硬さの高いcBN焼結体を得ることができる。
上記の方法で作製したcBN焼結体において、cBN焼結体に占めるcBN粒子の含有割合が70vol%未満となった場合には、cBN粒子同士が接触し結合相と十分に反応できない未焼結な部分は少なくなるが、その一方で、cBN焼結体の硬さが低下し、耐摩耗性が劣化することから、cBN焼結体に占めるcBN粒子の含有割合を70vol%未満とすることは好ましくない。
一方、cBN粒子の含有割合が95vol%を超える場合には、切削加工用工具として使用した場合に、焼結体中にクラックの起点となる空隙が生成しやすくなり、耐欠損性が低下する。そのため、cBN焼結体に占めるcBN粒子の含有割合は、70〜95vol%とする。cBN焼結体に占めるcBN粒子の含有割合は、好ましくは70〜90vol%であり、より好ましくは75〜85vol%であるがこれに限定されない。
cBN焼結体に占めるcBN粒子の含有割合は、cBN焼結体の断面組織をSEMによって観察し、得られた二次電子像内のcBN粒子に相当する部分を、画像処理によって抜き出す。画像解析によってcBN粒子が占める面積を算出し、1画像内のcBN粒子が占める割合を求め、少なくとも3画像を処理して求めたcBN粒子の含有割合の値の平均値を、cBN焼結体に占めるcBN粒子の含有割合として求める。cBN粒子の平均粒径の5倍の長さの一辺をもつ正方形の領域を画像処理に用いる観察領域とすることが望ましい。例えば、cBN粒子の平均粒径3μmの場合、15μm×15μm程度の視野領域が望ましい。
また、本実施形態で用いるcBN粒子の平均粒径は、特に限定されるものではないが、0.5〜8μmの範囲とすることが好ましい。
これは次の理由による。
cBN焼結体が切削加工工具の切れ刃部として使用される場合、平均粒径が0.5μm〜8μmのcBN粒子が焼結体内に分散することにより、工具使用中に工具表面のcBN粒子が脱落して生じる刃先の凹凸形状を起点とするチッピングを抑制することができる。それに加え、工具使用中に刃先に加わる応力により生じるcBN粒子と結合相との界面から進展するクラック、あるいはcBN粒子を貫通して進展するクラックの伝播を、焼結体中に分散したcBN粒子により抑制することができる。そのため、このような切削加工工具は優れた耐欠損性を有する。
したがって、本実施形態で用いるcBN粒子の平均粒径は、0.5〜8μmの範囲とすることが好ましく、より好ましい範囲は、0.5〜3μmである。
cBN焼結体の断面組織をSEMにより観察し、例えば、cBN粒子の平均粒径3μmの場合、15μm×15μm(cBN粒子の平均粒径の5倍角)の二次電子像を得る。得られた画像内のcBN粒子に相当する部分を画像処理にて抜き出し、画像解析により抜き出した各粒子に相当する部分の最大長を、以下のような手順で求める。
まず、cBN粒子に相当する部分を画像処理により抜き出すにあたり、cBN粒子と結合相とを明確に判断するために、画像は0を黒、255を白とする256階調のモノクロで表示し、cBN粒子部分の画素値と結合相部分の画素値との比が2以上となる画素値の像を用いて、cBN粒子が黒となるように2値化処理を行う。
cBN粒子部分や結合相部分の画素値を、0.5μm×0.5μm程度の領域内の平均値より求める。少なくとも同一画像内の異なる3領域内の画素値の平均値を求め、それらの平均の値を各々のコントラストとすることが望ましい。
2値化処理後はcBN粒子同士が接触していると考えられる部分を切り離すような処理、例えば画像処理操作の1つであるwatershed(ウォーターシェッド)を用いて接触していると思われるcBN粒子同士を分離する。
上記の処理後に得られた画像内のcBN粒子にあたる部分(黒の部分)を粒子解析し、各粒子にあたる部分の最大長を求める。求めた最大長を各粒子の最大長とし、それを各粒子の直径とする。この直径から、各粒子を球として各粒子の体積を計算する。求めた各粒子の体積を基に、粒子径の積算分布を求める。詳細には、各粒子について、その体積とその粒子の直径以下の直径を有する粒子の体積の総和を積算値として求める。各粒子について、全粒子の体積の総和に対する各粒子の上記積算値との割合である体積百分率[%]を縦軸とし、横軸を各粒子の直径[μm]としてグラフを描画する。体積百分率が50%の値を取得した直径(メディアン径)の値を1画像におけるcBN粒子の平均粒径とする。少なくとも3画像に対し上記の処理を行って求めた平均粒径の値の平均値を、cBN焼結体のcBN粒子の平均粒径[μm]とする。粒子解析を行う際には、あらかじめSEMにより分かっているスケールの値を用いて、1ピクセル当たりの長さ(μm)を設定しておく。
なお、粒子解析の際、ノイズを除去するために、直径0.02μmより小さい領域は粒子として計算しない。
隣接するcBN粒子相互の間に存在する距離1nm以上30nm以下の結合相を占める元素の特定、および、(C+O)/(C+O+B)の測定は、次のように行うことができる。
cBN焼結体を作製後、この焼結体の断面を研磨する。その後、STEMを用いてcBN粒子とcBN粒子相互が隣接する界面を観察する。
図1は、STEM(走査透過電子顕微鏡)を用いてcBN粒子とcBN粒子との界面を観察したHAADF(高角散乱環状暗視野)像(80,000倍)である。
観察試料の厚さは、3nm〜70nmが好ましい。3nmより薄いと元素マッピングの際、検出する特性X線の量が少なく、測定に時間がかかることや試料が損傷しやすいため好ましくない。一方、70nmより厚いと像の解析が困難になるため好ましくない。観察画像は、像サイズが縦約500nm×横約500nmから縦120nm×横120nm程度、解像度は512×512ピクセル以上とする。
観察個所にて、図2〜図7にそれぞれ示すように、ほう素(B)、窒素(N)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、炭素(C)および酸素(O)元素のマッピング像を取得する。なお、これらの画像は、バックグラウンドを除去する目的で、この6元素での原子%に換算した画像(6元素の合計含有量に対する各元素の含有量の割合(原子%)に換算した画像)である。
また、各観察像においては、元素が存在している部分を黒色とした2値化処理像をする(黒=0、白=255の値とする)。
この画像をもとに、以下の手順で、隣接するcBN粒子間において、その間に距離1nm以上30nm以下で結合相が存在するか否か、および、cBN粒子間の結合相を占める元素の検出と当該結合相における炭素と酸素とほう素含有領域の合計面積に対する炭素と酸素含有領域の合計面積が占める面積比((C+O)/(C+O+B))を求める。
本実施形態における隣り合うcBN粒子間の結合相を占める元素としてはTi、Alのいずれかを含む炭化物、ほう化物、酸化物及びこれらの固溶体であり、この結合相成分のCとOとB含有面積に対するCとO含有面積が占める面積比は0.8以上であることが必要である。0.8以上であると、cBN粒はTi、Alのいずれかを含む炭化物、酸化物及びこれらの固溶体により強固に付着するため、隣り合うcBN粒は、この結合相を介して強固に付着されるため、高硬度なcBN焼結体を得ることができる。0.8未満であると、隣り合うcBN粒子間の結合相においてTiやAlのほう化物が占める割合が多くなる。このほう化物自体は硬いが脆い性質のため、反応生成物として生じる際に当該cBN粒間で占める割合が多くなるほど粗大となり、隣り合うcBN粒は強固に付着されなく、高硬度なcBN焼結体が得られないため、好ましくない。なお、本実施形態におけるcBN粒との付着強度による効果とはcBN焼結体の硬さとしてあらわれるが、得られたcBN焼結体を工具として使用した際に、cBNとcBN間の結合相が破壊の起点となりにくくすることや工具使用時に焼結体中を進行してきたクラックの進展をしにくくすることができる。
ついで、BとNのマッピング像が重なる部分をcBN粒と認識し、認識したcBN粒間の幅を隣接するcBN粒子とcBN粒子の距離とする。
間隔の測定は、隣り合うcBN粒のどちらか一方、例えば、図13に示すB元素とN元素マッピング像が重なる部分の2値化像の場合、向かって左側のcBN粒の任意の点Aから、右側のcBN粒に向かう最短距離長さを距離w1とし、少なくとも5ヶ所以上で測定したそれぞれの最短距離長さの距離w1の最小値を求め、その値を隣り合うcBN粒子の相互の間隔Wとする。
本実施形態において、隣り合うcBN粒子間の相互の間隔は1nm以上30nm以下の結合相があると、Ti、Alのいずれかを含む炭化物、ほう化物、酸化物及びこれらの固溶体の中から選ばれる2種以上により構成され、この結合相成分のCとOとB含有面積に対するCとO含有面積が占める面積比は0.8以上である場合、隣り合うcBN粒子は強固にこの結合相を介して付着し、高硬度なcBN焼結体が得られるためが望ましい。1nm未満であると、cBN粒子間を十分に付着する強度が得られなく、30nmより大きいと結合相内部を起点とした破壊が生じやすくなり、結果として硬さの低いcBN焼結体が得られるため、好ましくない。
なお、観察する部位によっては、STEM観察の試料の特性上、厚み方向の情報も含むため、N元素が存在していない部分が点在しているように観察できる個所もあるが、連続してN元素が存在していない長さは30nm以上であることが必要である。連続してN元素が存在していない長さが30nm未満であると、粗大なほう素化合物がないためクラックの起点となることを防ぐことは可能であるが、隣り合うcBNとcBNの界面の付着強度の向上効果が得られないため、連続してN元素が存在していない長さは30nm以上が好ましい。なお、連続してN元素が存在していない長さとは、隣り合うcBN粒を結ぶ最短距離長さ方向に対する垂直方向、例えば、図13に示す長さw1に対して垂直方向であり、この垂直方向の長さの最短距離である。
図2、図3、図6、図7に示すように、BとNとCとO元素のマッピング像から、各元素が存在している部分を黒とした2値化像を得る。
測定する領域は次のように測定する。B元素とN元素の各マッピング像が重なる部分をcBN粒と認識する。ここで、隣り合うcBN粒のどちらか一方のcBN粒界面に任意の点Aを設定する。その点から、隣り合うcBN粒界面に対して最短距離となるように線を引き、この線と隣り合うcBN粒界面とが交わる点を点Bとし、この点Aと点Bを結ぶ線の長さを距離w2とする。この距離の測定を繰り返すことで決定される隣り合うcBN粒子間の相互の間隔が1nm以上30nm以下である範囲を、隣接するcBN粒子間に存在する距離1nm以上30nm以下の結合相における炭素と酸素とほう素含有領域の合計面積に対する炭素と酸素含有領域の合計面積が占める面積比((C+O)/(C+O+B))を測定するための測定領域とする。具体的には、図14に示すように、B元素とN元素の各マッピング像より、両元素が存在する部分を黒とした2値化像を得る。図14にて認識できる向かって左側のcBN粒の界面に任意の点aを設定し、その点から図14にて認識できる向かって右側のcBN粒の界面に対して最短距離となるように線を引き、この線と図14にて認識できる向かって右側のcBN粒の界面とが交わる点を点bとする。この点aと点bを結ぶ線の長さを距離wabとし、1nm以上30nm以下の範囲であるか確認する。この測定を繰り返し行い、図15では、点線の矢印で示す方向における距離1nm以上30nm以下となる最端の線のみ残し、この最端の2本の線とcBN界面で囲まれる領域を、隣接するcBN粒子間に存在する距離1nm以上30nm以下の結合相における炭素と酸素とほう素含有領域の合計面積に対する炭素と酸素含有領域の合計面積が占める面積比((C+O)/(C+O+B))を測定するための測定領域S1として決定する。
画像処理にて、図8に示すように、N元素のマッピング像からB元素のマッピング像を差し引いた像aを得ることで、cBN粒以外のBの分布を得る。ただし、この場合、Bが存在する部分は白色になる。
同様にして、図9に示すように、N元素のマッピング像からC元素のマッピング像を差し引いた像bと、図10に示すように、N元素のマッピング像からO元素のマッピング像を差し引いた像cを各々作成する。
次に、図11に示すように、像bと像cを足し合わせることによって、N元素が存在していない部分におけるC元素とO元素が存在している像dを得る。ただし、この場合、N元素が存在していない部分におけるC元素とO元素が存在している部分は白色であらわされる。
さらに、図12に示すように、像dに像aを足し合わせることによって、N元素が存在していない部分におけるC元素とO元素とB元素が存在している像eを得る。ただし、この場合もN元素が存在していない部分におけるC元素とO元素とB元素が存在している部分は白色であらわされる。
像dの中で、先に決定した測定領域S1に対応する領域における白色部分の面積割合を算出し、cBN粒子間に存在する結合相部におけるC元素とO元素の合計が占める面積割合SCO1とする。
同様に、像eの中で、先に決定した測定領域S1に対応する領域における白色部分の面積割合を算出し、cBN粒子間に存在する結合相部におけるC元素とO元素とB元素の合計が占める面積割合SCOB1とする。
SCO1をSCOB1にて除した値を、隣接するcBN粒子間に存在する距離1nm以上30nm以下の結合相における炭素と酸素とほう素含有領域の合計面積に対する炭素と酸素含有領域の合計面積が占める面積比((C+O)/(C+O+B))とする。
まず、図14の模式図に示すように、一辺の長さLがcBN粒子の平均粒径の5倍である正方形領域を一つの測定視野範囲Aと定める。例えば、cBN粒子の平均粒径が1μmの場合には、5μm×5μmの正方形の領域を一つの測定視野範囲とする。
ついで、正方形をなす測定領域Aの頂部から対角線Dを引き、該対角線DにかかるcBN粒子の粒子数Q1をカウントする。
ついで、対角線D上に存在する個々のcBN粒子について、隣接するcBN粒子との間に距離1nm以上30nm以下の結合相が存在するか否かを、前述の方法により特定する。そして、隣り合うcBN粒子との間に距離1nm以上30nm以下の結合相が存在すると特定されたcBN粒子の粒子数q1をカウントし、q1/Q1の値を算出する。
ついで、少なくとも5視野について同様の測定を行い、それぞれの視野におけるqn/Qnの値を算出し、ついで、これらの平均値を求め、q/Qの値とする。
上記方法によって、隣接するcBN粒子との間に距離1nm以上30nm以下の結合相が存在するcBN粒子を特定し、該cBN粒子が存在する割合(q/Q)を求めることができる。
本実施形態では、上記q/Qの値は0.4以上であることが必要である。
なお、隣り合うcBN粒子相互の間に存在する距離1nm以上30nm以下の結合相であって、かつ、当結合相中の(C+O)/(C+O+B))の値が0.8以上となる領域が多いと、隣り合うcBN粒子とcBN粒子とが強固な結合相で十分に付着したネットワークが多く形成でき、硬さに優れる。なお、(C+O)/(C+O+B))の上限値は1である。
図13の模式図において、前記した方法により、隣接するcBN粒子相互の間に距離1nm以上30nm以下の結合相が存在するcBN粒子を特定した後、cBN粒子相互間に存在する距離1nm以上30nm以下の結合相において、(C+O)/(C+O+B))が0.8以上である立方晶窒化ほう素粒子の数およびその割合を求める。言い換えると、隣接するcBN粒子との間に距離1nm以上30nm以下の結合相が存在するcBN粒子のうち、この結合相の(C+O)/(C+O+B))が0.8以上となっているcBN粒子の数(n)と、当該cBN粒子の、隣接するcBN粒子との間に距離1nm以上30nm以下の結合相が存在するcBN粒子の数(N)に対する割合(n/N)求める。その数の測定およびその割合の算出は、次のように行うことができる。
例えば、一辺の長さLがcBN粒子1の平均粒径の5倍である一つの正方形の測定視野領域Aの頂部から引いた対角線DにかかるcBN粒子1のうちで、隣接するcBN粒子1との間に存在する距離1nm以上30nm以下の結合相2が存在するcBN粒子1を特定し、これらの数N1をカウントする。
ついで、隣接するcBN粒子1との間に距離1nm以上30nm以下の結合相2が存在するcBN粒子1のうち、当結合相2における(C+O)/(C+O+B))が0.8以上(但し、面積比)であるcBN粒子1の数n1をカウントし、n1/N1の値を算出する。
ついで、少なくとも5視野について同様の測定を行い、それぞれの視野におけるnn/Nnの値を算出する。ついで、これらの平均値を求め、n/Nの値とする。
そして、平均領域数割合(n/N)が0.5以上である場合には、cBN粒子−cBN粒子間に強固な結合相を形成することができ、高硬度を示す。なお、n/Nの値は0.6以上が好ましく、0.8以上1以下がさらに好ましい。
表1に示すメディアン径(D50)を有するcBN粒子を基材とし、ALD(Atomic Layer Deposition)法により、cBN粒子周囲に第1層としてTiO2膜を成膜し、次いで、第2層としてTiC膜を被覆した。
なお、上記のTiO2膜およびTiC膜でコーティングされたcBN粒子粉末について、SEM(走査型電子顕微鏡)を用いて観察したところ、cBN粒子表面に表1に示される平均膜厚のTiO2膜およびTiC膜がコーティングされていることが確認された。
次いで、TiO2膜およびTiC膜をその表面に形成したcBN粒子を、真空下で温度約1000℃、時間30分の加熱処理をして、cBN表面の酸素等の不純物元素をTiO2膜およびTiC膜中に拡散させた。次いで、炭化タングステン製の容器とボールを用いたボールミル混合により、前記TiO2膜およびTiC膜に切れ間を形成することにより、不連続なTiO2膜およびTiC膜でコーティングされているcBN粒子を作製した。
なお、上記作製工程は、超高圧焼結までの工程において原料粉末の酸化を防止するように行われることが好ましく、具体的には非酸化性の保護雰囲気中で原料粉末や成形体の取り扱いを実施することが好ましい。
なお、第1層のTiO2膜および第2層のTiC膜のいずれか一方の膜のみをコーティングしたcBN粒子粉末に対しては、TiO2膜あるいはTiC膜へのボールミル混合による切れ間を形成した。
上記で準備したcBN粒子と、0.3〜0.9μmの範囲内の平均粒径を有するTiC粉末を結合相形成用原料粉末として用意し、cBN粒子粉末の含有割合が55〜98.2vol%となるように配合し、上記本発明cBN焼結体1〜17と同様な方法で、表5に示す比較例cBN焼結体1〜10を製造した。
cBN粒子の平均粒径については、上述の方法で求めた。すなわち、cBN焼結体の断面組織を走査型電子顕微鏡(SEM)にて観察して、二次電子像を得た。得られた画像内のcBN粒子の部分を画像処理にて抜き出し、画像解析より求めた各粒子の最大長を求め、それを各粒子の直径とし各粒子が理想球であると仮定しての体積を計算した。
体積の積算%と直径の分布曲線におけるメディアン径を1画像から求め、少なくとも3画像から求めた平均値をcBNの平均粒径(μm)とした。なお、画像処理に用いた観察領域は、15μm×15μmとした。算出した平均粒径を表2、5に示す。
すなわち、cBN焼結体の断面を研磨後、STEMを用いてcBN粒子とcBN粒子相互が隣接する界面を観察し、観察個所にて、B、N、Al、Ti、C、O元素のマッピング像(図2〜7参照)を取得した。
次いで、BとNのマッピング像からcBN粒子同士の観察場所であることを確認した。
次いで、Bのマッピング像とNのマッピング像とを重ね合わせ、認識したcBN粒間の幅を隣接するcBN粒子とcBN粒子の距離とした。
次いで、隣接するcBN粒子間に存在する距離1nm以上30nm以下の結合相における炭素と酸素とほう素含有領域の合計面積に対する炭素と酸素含有領域の合計面積が占める面積比((C+O)/(C+O+B))を測定するための測定領域S1を決定し、その測定領域S1内での検出された元素情報を得た。
次いで、N元素が存在していない部分におけるC元素とO元素が存在している像d(図11参照)を得て、測定領域S1内におけるC元素とO元素の合計が占める面積割合SCO1とした。
また、N元素が存在していない部分におけるC元素とO元素とB元素が存在している像e(図12参照)を得て、測定領域S1内におけるC元素とO元素とB元素の合計が占める面積割合SCOB1とした。
そして、SCO1をSCOB1にて除した値を、隣接するcBN粒子間に存在する距離1nm以上30nm以下の結合相における炭素と酸素とほう素含有領域の合計面積に対する炭素と酸素含有領域の合計面積が占める面積比((C+O)/(C+O+B))として求めた。
表3、6に、その結果を示す。
すなわち、図16の模式図に示すように、cBN粒子の平均粒径の5倍角の領域を一つの測定視野範囲と定め、正方形をなす測定領域の頂部から対角線を引き、該対角線にかかるcBN粒子の粒子数Q1をカウントした。ついで、対角線上のcBN粒子のうち、隣接するcBN粒子との間に距離1nm以上30nm以下の結合相が存在するcBN粒子を特定するとともに、該cBN粒子の粒子数q1をカウントした。q1/Q1の値を算出した。
合計10視野について同様の測定を行って、それぞれの視野におけるqn/Qnの値を算出した。ついで、これらの平均値をq/Qの値として求めた。この値を、隣接するcBN粒子との間に距離1nm以上30nm以下の結合相が存在するcBN粒子の平均粒子数割合(q/Q)として表3、6に示す。
表2、表5に、これらの値を示す。
これに対して、cBN粒子表面に前処理を施していない比較例cBN焼結体1、2、7〜10は、隣接するcBN粒子相互の間に距離1nm以上30nm以下の結合相が存在するが、該結合相における炭素と酸素とほう素含有領域の合計面積に対する炭素と酸素含有領域の合計面積が占める面積比((C+O)/(C+O+B))は0.8未満であり、cBN粒周囲の硼化物の生成が多いため、隣り合うcBN粒は強固に付着されなく、得られたcBN焼結体の硬さは低い。
また、cBN粒子表面にTiO2膜のみを形成した比較例cBN焼結体3は、TiO2の上にTiC膜がないため、焼結中にTiO2が結合相成分として投入したAl成分と反応し、TiがcBNと過剰に反応し、粗大なほう化物が生成するため、隣接するcBN粒子相互の間に距離1nm以上30nm以下の結合相が存在するが、該結合相における炭素と酸素とほう素含有領域の合計面積に対する炭素と酸素含有領域の合計面積が占める面積比((C+O)/(C+O+B))は0.8未満であり、隣り合うcBN粒は強固に付着されなく、得られたcBN焼結体の硬さは低い。
また、cBN粒子表面にTiC膜のみを形成した比較例cBN焼結体4は、TiC膜の下にTiO2膜がないため、cBN粒との反応が十分になされず、隣接するcBN粒子相互の間に距離1nm以上30nm以下の結合相が存在するが、該結合相における炭素と酸素とほう素含有領域の合計面積に対する炭素と酸素含有領域の合計面積が占める面積比((C+O)/(C+O+B))は0.8未満であり、隣り合うcBN粒は強固に付着されなく、得られたcBN焼結体の硬さは低い。
cBN粒子表面に1層目にTiO2膜、2層目にTiC膜を形成しているが、cBN含有量が本実施形態で規定する範囲より少ない比較例cBN焼結体5は、隣接するcBN粒子相互の間に距離1nm以上30nm以下の結合相が存在し、該結合相における炭素と酸素とほう素含有領域の合計面積に対する炭素と酸素含有領域の合計面積が占める面積比((C+O)/(C+O+B))は0.8以上であるが、ビッカース硬さは3160と低硬度であった。
また、比較例cBN焼結体6は、比較例cBN焼結体5と同様に、cBN粒子表面に1層目にTiO2膜、2層目にTiC膜を形成しており、隣接するcBN粒子相互の間に距離1nm以上30nm以下の結合相が存在し、該結合相における炭素と酸素とほう素含有領域の合計面積に対する炭素と酸素含有領域の合計面積が占める面積比((C+O)/(C+O+B))は0.8以上であり、cBN含有量が本実施形態で規定する範囲より高いにも関わらず、ビッカース硬さは3680にとどまった。ちなみに、本発明cBN焼結体4や13は、比較例cBN焼結体6よりcBN含有量は少ないが、ビッカース硬さ4080、4100であって、比較例cBN焼結体6に比してはるかに高い硬度を示した。
Claims (3)
- 硬質相として、立方晶窒化ほう素粒子を70vol%以上95vol%以下含有し、結合相としてのTi炭化物を含む立方晶窒化ほう素基焼結体において、
前記立方晶窒化ほう素基焼結体の断面組織を観察したとき、隣り合う立方晶窒化ほう素粒子相互の間に距離1nm以上30nm以下の結合相が存在し、かつ、隣り合う立方晶窒化ほう素粒子相互の間に前記距離1nm以上30nm以下の結合相が存在する立方晶窒化ほう素粒子の存在割合は0.4以上であり、
前記隣り合う立方晶窒化ほう素粒子相互の間の距離1nm以上30nm以下の結合相が、TiとAlのいずれか一方、あるいは、両方を含む炭化物、ほう化物、酸化物およびこれらの固溶体の中から選ばれる2種以上により構成され、隣り合う立方晶窒化ほう素粒子間に存在し、かつ、前記隣り合う立方晶窒化ほう素粒子相互の間の距離1nm以上30nm以下の結合相における結合相成分の炭素と酸素とほう素含有領域の合計面積に対する炭素と酸素含有領域の合計面積が占める面積比は0.8以上であることを特徴とする立方晶窒化ほう素基焼結体。 - 前記立方晶窒化ほう素基焼結体において、前記立方晶窒化ほう素粒子の平均粒径は0.5μm以上8.0μm未満であることを特徴とする請求項1に記載の立方晶窒化ほう素基焼結体。
- 切削工具の切れ刃部が、請求項1または2に記載の前記立方晶窒化ほう素基焼結体から構成されていることを特徴とする立方晶窒化ほう素基焼結体製切削工具。
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