JP2013176815A - 立方晶窒化ほう素基超高圧焼結体およびこれを工具基体とする切削工具、表面被覆切削工具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 cBN粒子と結合相とTiB2相を含有するcBN基超高圧焼結体、あるいは、これを工具基体とする切削工具、被覆切削工具において、cBN粒子の平均粒径は0.5〜3.5μm、含有量は40〜75vol%であり、また、結合相中には、平均粒径が50〜500nmの微細なTi硼化物相が分散分布しており、さらに、焼結体中のTiB2相の生成量をY(vol%)、cBN粒子の含有量をX(vol%)としたとき、XとYは、(−0.05X+4.5)≦Y≦(−0.2X+18)なる関係を満足し、かつ、焼結体中で、cBN粒子に接していないTiB2相の含有割合は、焼結体に含有される全TiB2相の15〜65vol%を占める。
【選択図】 図3
Description
そして、このような場合には、cBN粒子と結合相の界面での付着力低下、また、熱膨張率の違いにより、それらが起点となって、クラックが発生・進展しやすく、cBN焼結体の靭性低下の原因となっていた。
特に、cBN焼結体を切削工具として用いた場合には、切削加工時にcBN焼結体に高負荷、衝撃等が作用するため、靭性低下による欠損、破損は大きな問題となっていた。
本発明は、上記の課題を解決するものであって、靭性にすぐれたcBN焼結体を提供することを第1の目的とするものである。
また、本発明は、高負荷、衝撃等が作用する切削加工条件に供された場合であっても、長期の使用に亘り、耐欠損性、耐摩耗性にすぐれたcBN工具を提供することを第2の目的とするものである。
しかし、本発明者らは、上記cBN焼結体の製造工程において、焼結体の中間相を構成するTi系化合物等を含有する原料粉末を混合した後、cBN粉末を添加するに先立って、六方晶窒化ほう素(以下、「hBN」で示す)粉末を添加して混合・粉砕し、次いで、得られた原料粉末とcBN粉末とを混合して成形−焼結したところ、得られたcBN焼結体は、結合相中には塊状のTiB2相の形成がなく、微細なTiB2相が分散分布していること、また、cBN粒子表面への帯状・膜状のTiB2相の形成も少ないこと、そしてこのような焼結組織が形成されていることによって靭性が向上すること、さらに、このような組織を有するcBN焼結体をcBN工具として供した場合でも、欠損・破損の発生はなく、長時間の使用に亘って、すぐれた耐欠損性と耐摩耗性を発揮することを見出したのである。
そして、このような焼結組織を有するcBN焼結体をcBN工具として用いた場合には、切削加工時に高負荷、衝撃等が作用したとしても、粗大なTi硼化物相、cBN粒子と結合相との界面での付着力低下に起因するクラックの発生・進展が抑制されるために、耐欠損性が向上することを見出したのである。
「(1) 立方晶窒化ほう素(cBN)粒子と結合相とTi硼化物(TiB2)相を含有する立方晶窒化ほう素(cBN)基超高圧焼結体において、立方晶窒化ほう素(cBN)粒子の平均粒径は0.5〜3.5μm、その含有量は40〜75vol%であり、また、結合相中には、平均粒径が50〜500nmの微細なTi硼化物(TiB2)相が分散分布しており、さらに、焼結体中のTi硼化物(TiB2)相の生成量をY(vol%)、立方晶窒化ほう素(cBN)粒子の含有量をX(vol%)としたときに、XとYは、
(−0.05X+4.5)≦Y≦(−0.2X+18)
の関係を満足し、かつ、焼結体中で、立方晶窒化ほう素(cBN)粒子に接していないTi硼化物(TiB2)相の含有割合は、焼結体に含有される全Ti硼化物(TiB2)相の15〜65vol%であることを特徴とする立方晶窒化ほう素(cBN)基超高圧焼結材料。
(2) 前記(1)に記載の立方晶窒化ほう素(cBN)基超高圧焼結体を工具基体とする立方晶窒化ほう素(cBN)基超高圧焼結体製切削工具。
(3) 前記(2)に記載の立方晶窒化ほう素(cBN)基超高圧焼結体製切削工具において、工具基体の表面に、Tiの窒化物層及びTiとAlの複合窒化物層のうちの1層または2層以上からなる硬質被覆層を蒸着形成したことを特徴とする表面被覆立方晶窒化ほう素(cBN)基超高圧焼結体製切削工具。」
を特徴とするものである。
この発明では、cBN焼結体におけるcBN粒子の平均粒径は0.5〜3.5μm、その含有量は40〜75vol%とする。
cBN粒子の平均粒径が0.5μm未満では、例えば、高硬度鋼等の高速切削加工に供した場合、長期の使用に亘って十分な耐欠損性を発揮することができず、一方、cBN粒子の平均粒径が3.5μmを超えると、仕上げ面精度の低下を招く恐れがあるため、cBN粒子の平均粒径は0.5〜3.5μmと定めた。
また、cBNの含有割合が40vol%未満では、cBN工具としての硬さが十分ではなく、高硬度鋼等の高速切削加工において摩耗の進行が増大するからであり、一方、cBNの含有割合が75体積%を超えると、結合相の含有割合が相対的に減少し、同時に、結合相中に分散分布するTiB2相の量も減少し、cBN焼結体の靭性向上効果が低減することから、cBN焼結体に占めるcBN粒子の含有割合は、40〜75vol%と定めた。
cBN焼結体の結合相中に分散分布されるTiB2相は、本発明のcBN焼結体の製造方法(後記)で述べるように、結合相を形成するための原料粉末中のTi化合物(例えば、TiN,TiCN等)粉末と微粒hBN粉末との反応により形成されることから、その反応性を高めるためには、Ti化合物粉末とhBN粉末は、いずれも混合・粉砕によって微粉化されていることが望ましい。
しかし、結合相中のTiB2相の平均粒径が50nm未満となる程度にまで微粉化された場合には、hBN粉末からの酸素、水分等の不純物の混入が多くなるため、かえって靭性が低下する恐れがあり、一方、あまり微粉化を行わず、結合相中のTiB2相の平均粒径が500nmを超えるような大きさの場合には、粗大TiB2相が形成されることになり、さらに、TiB2相の中心部分に未反応のhBNが残留することによって、靭性の低下をきたすとともにクラック発生の原因にもなることから、cBN焼結体の結合相中に分散分布されるTiB2相の平均粒径は50〜500nmとすることが必要である。
前記TiB2相の含有割合が、焼結体に含有される全TiB2相の15vol%より少ない場合、結合相中に分散分布するTiB2相量が減少するために、結合相の靱性を改善する効果がみられず、一方、65vol%よりも多い場合、結合相中に分散分布するTiB2相量が多すぎるために、結合相の脆性が高くなり、靱性が低下する。
図1に、従来のcBN焼結体におけるTiB2相の分散分布状況を示す。
図1(a)は、二次電子像であり、(b)は、Bのマッピング像であり、(c)は、Tiのマッピング像であって、図1の(b)、(c)の重なり部分がTiB2相の生成領域となっていることから、図1に示される従来のcBN焼結体においては、cBN粒子と結合相との界面に、TiB2相が帯状・膜状に形成されていることが分かる。
図2には、本発明のcBN焼結体におけるTiB2相の分散分布状況を示す。
図1と同様に、図2(a)は、二次電子像であり、(b)は、Bのマッピング像であり、(c)は、Tiのマッピング像であって、図2の(b)、(c)の重なり部分からみれば、図2の本発明cBN焼結体においては、TiB2相は、結合相中に分散分布しており、かつ、cBN粒子と結合相との界面にも帯状・膜状のTiB2相が形成されており、cBN粒子と接していないTiB2相の含有割合は、焼結体に含有される全TiB2相の15〜65vol%であることが分かる。
図3は、本発明cBN焼結体の焼結組織を模式図で示したものである。
図3において、cBN粒子と結合相との界面には、帯状・膜状のTiB2相が形成されており、かつ、cBN粒子に接していないTiB2相は、微細組織(平均粒径が50〜500nm)として結合相中に分散分布している。
そして、本発明では、このようなTiB2相の分散状態を規定することによって、硬質TiB2相の分散による結合相の靭性の向上、さらに、微細な分散相(TiB2相)の存在による他の結合相成分(例えば、TiN、TiC、TiCN等)の粒成長抑制による靭性の向上を図ることができる。
図4に、実験的に定めたcBN粒子の含有量(X(vol%))とTiB2相の生成量(Y(vol%))との関係を示すが、
(−0.05X+4.5)≦Y≦(−0.2X+18)
を満足する領域において、本発明のcBN焼結体はすぐれた靭性を備えたものとなる。
なお、cBN粒子の含有量X(vol%)については、X=40〜75(vol%)にする必要があることは前述のとおりであるので、上記の不等式において、Xは、40≦X(vol%)≦75である。
上記の不等式において、Y<(−0.05X+4.5)となった場合、即ち、cBN含有量Xに比してTiB2相の生成量Yが相対的に少ない場合、には、結合相中に分散分布するTiB2相量が減少するために、結合相の靭性を改善する効果が見られず、一方、Y>(−0.2X+18)となった場合、即ち、cBN含有量Xに比してTiB2相の生成量Yが相対的に大きくなった場合、には、結合相の脆性が高くなるためcBN焼結体としての靭性が低下する。
したがって、この発明では、TiB2相の生成量(Y(vol%))と、cBN粒子の含有量(X(vol%))は、
40≦X(vol%)≦75の範囲内において、
(−0.05X+4.5)≦Y≦(−0.2X+18)
の関係を満足することが必要であり、このような場合にはじめて、cBN焼結体の靭性を高めることができ、また、このcBN焼結体をcBN工具として供した場合に、耐欠損性にすぐれ、長期の使用に亘ってすぐれた耐摩耗性を発揮するcBN工具を提供することができるのである。
この発明の、靭性にすぐれたcBN焼結体を作製するための手順の一例を次に示す。
(a)まず、結合相を構成する成分の原料粉末を用意する。
原料粉末としては、Ti化合物粉末(例えば、TiN粉末、TiC粉末、TiCN粉末、TiAl粉末、TiAl3粉末、Ti2AlN粉末、Ti3Al粉末、Ti4Al2C2粉末等)を用意し、或いはこれに加えて、従来から知られている結合相形成原料粉末(WC粉末、Al粉末、Al2O3粉末、AlN粉末等)を、さらに、添加含有させることができる。
(b)これらの原料粉末を、例えば、超硬合金で内張りされたボールミル内に超硬合金製ボールとアセトンと共に充填し、蓋をした後に回転ボールミルにより粉砕および混合を行う。
(c)次いで、平均粒径1〜5μmのhBN粉末を、全粉末に対して1〜10重量%となるように添加し、同じくボールミル内で、48〜72時間、粉砕および混合を行い、hBN粉末を、500nm以下の微粒のhBNに粉砕し、結合相中に均一に分散させる。
(d)次いで、上記粉砕・混合を行ったhBN粉末と結合相形成用原料粉末に対して、平均粒径1〜5μmのcBN粉末を添加し、さらに、ボールミル内で24時間、混合を行う。
(e)次いで、得られた焼結体原料粉末を、所定圧力で成形して成形体を作製し、これを900〜1300℃で仮焼結し、その後、超高圧焼結装置に装入して、圧力:5GPa、温度:1200〜1400℃の範囲内の所定の温度で焼結することにより、本発明のcBN焼結体を作製する。
本発明は、上記工程(c)を特徴とするものであり、この工程(c)を設けてcBN焼結体を作製することによって、結合相中に微細なTiB2相が分散分布させることができ、これによって、cBN焼結体の靭性向上を図ることができるのである。
なお、TiB2相の平均粒径(50〜500nm)、生成量(Y(vol%))、結合相内での分散分布割合(全TiB2相の15〜65vol%)は、いずれも、上記工程(c)におけるhBNの添加量、粉砕・混合条件によって制御することができる。
この発明の、靭性にすぐれたcBN焼結体を工具基体とするcBN基超高圧焼結体製切削工具は、例えば、高硬度鋼の高速切削加工においても、耐欠損性にすぐれ、長期の使用に亘ってすぐれた耐摩耗性を発揮する。
また、この発明のcBN焼結体を工具基体とし、この上に、TiN層及びTiとAlの複合窒化物層のうちの1層、あるいは、2層、さらには、これらの層を交互に積層した複層層からなる硬質被覆層を、物理蒸着等により蒸着形成した表面被覆cBN基超高圧焼結体製切削工具は、例えば、高硬度鋼の高速切削加工においても、さらに一段とすぐれた耐欠損性、耐摩耗性を発揮する。
さらに、本発明のcBN焼結体を工具基体とするcBN工具(cBN基超高圧焼結体製切削工具、表面被覆cBN基超高圧焼結体製切削工具)は、高硬度鋼の高速切削加工においてもすぐれた耐欠損性を示し、長期の使用に亘って、すぐれた耐摩耗性を発揮する。
(b)次いで、上記原料粉末を、超硬合金で内張りされたボールミル内に、超硬合金製ボールとアセトンと共に充填し、蓋をした後に回転ボールミルにより粉砕および混合を行った。
(c)次いで、表2に示す平均粒径のhBN粉末を、全粉末重量に対して同じく表2に示す添加割合となるように添加含有させ、同じくボールミル内で、同じく表2に示す時間、粉砕および混合を行った。
(d)次いで、上記粉砕・混合を行ったhBN粉末と結合相形成用原料粉末に対して、表2に示す平均粒径のcBN粉末を、全粉末重量に対して同じく表2に示す添加割合となるように添加含有させ、同じくボールミル内で、24時間混合を行った。
(e)次いで、得られた焼結体原料粉末を、成形圧100MPaで直径:50mm×厚さ:1.5mmの寸法にプレス成形し、ついでこの成形体を、圧力:10−4Pa以下の真空雰囲気中、900〜1300℃の範囲内の所定温度に保持して仮焼結し、その後、超高圧焼結装置に装入して、圧力:5GPa、温度:1200〜1400℃の範囲内の所定の温度で焼結することにより、本発明のcBN焼結体1〜12(本発明品1〜12という)を作製した。
また、cBN粒子についても、平均粒径とその含有割合を測定した。
TiB2相の平均粒径の測定方法を下記に示す。
オージェ電子分光分析によるTi元素のマッピング像のコントラスト強度をRGBのBlueに変換し、B元素のマッピング像のコントラスト強度をRGBのRedに変換し、画像処理により合成する。合成画像を画像解析にて、RGBの閾値をR:30〜255、G:0、B:30〜255(閾値範囲:0〜255)に設定し二値化することで、画面中の全TiB2相を検出した後、さらにcBN粒子に接していないTiB2相を抜き出す。抜き出したTiB2相の粒子の最長径をその粒子の粒径とし、それら平均値をTiB2の平均粒径とした。
TiB2相の生成量の測定方法を下記に示す。
前記cBN粒子に接していないTiB2相を抜き出した後、画像解析によりその総面積を算出し、画像総面積で除して面積比率を算出することにより、その面積比率を体積%とみなし、結合相中のTiB2相の生成量を測定した。
cBN粒子に接していないTiB2相の含有割合の測定方法を下記に示す。
前記cBN粒子に接していないTiB2相抜き出した後、画像解析によりその総面積を算出した値を、前記画面中の全TiB2相を画像解析によりその総面積を算出した値で除して面積比率を算出することにより、その面積比率を体積%とみなし、cBN粒子に接していないTiB2相の含有割合を測定した。
上記3項目については、オージェ電子分光分析の20,000倍、100,000倍の画像の各3視野を上記方法にて処理した値の平均値を測定結果とした。
cBN粒子の平均粒径の測定方法を下記に示す。
走査電子顕微鏡にて観察した二次電子像を、画像処理によりcBN粒子を抜き出し、そのcBN粒子の最長径をその粒子の粒径とし、それら平均値をcBN粒子の平均粒径とした。
cBN粒子の含有割合の測定方法を下記に示す。
前記cBN粒子を抜き出した後、画像解析によりその総面積を算出した値を、画像総面積で除して面積比率を算出することにより、その面積比率を体積%とみなし、cBN粒子の含有割合を測定した。
上記2項目については、走査電子顕微鏡の5,000倍、10,000倍の画像の各3視野を上記方法にて処理した値の平均値を測定結果とした。
さらに、上記各焼結体について、ビッカース硬さ測定を行い、その機械的特性を評価した。
表3、表4に、それぞれの測定結果を示す。
ビッカース硬さは、ビッカース硬さ試験機を用いて、試験荷重1kgf、ロードタイム15secの条件で圧子打ち込み、その後、打ち込まれた圧痕を測定し、下記式よりビッカース硬さを算出した。
F:荷重(N) d:圧痕の対角線の長さ(mm)
ビッカース硬さ測定は各サンプル3回実施し、その平均値を表3、表4に示す。
なお、本発明チップ1,3,5,6,11、および、比較チップ1,3,5,6,11については、さらに、物理蒸着により、表5に示される硬質被覆層を、同じく表5に示される層厚で被覆形成することにより、本発明の表面被覆cBN基超高圧焼結体製切削工具(本発明被覆チップという)1,3,5,6,11、比較例の表面被覆cBN基超高圧焼結体製切削工具(比較被覆チップという)1,3,5,6,11を製造した。
《切削条件》
被削材:浸炭焼き入れ鋼(JIS・SCM415、硬さ:HRC62)の長さ方向等間隔4本縦溝入り丸棒、切削速度:150m/min、切り込み:0.2mm、送り:0.2mm/rev
の条件での、高硬度鋼の乾式高速切削加工試験。
各チップの刃先が欠損した時間を工具寿命とした。
表6に、上記切削加工試験の測定結果を示した。
また、本発明のcBN焼結体からなるcBN工具は、欠損、破損を発生することなく長期の使用に亘って、すぐれた耐欠損性、耐摩耗性を発揮し、工具寿命の延命化が図られるものであるから、切削加工装置の高性能化、並びに切削加工の省力化および省エネ化、低コスト化に十分満足に対応できるものである。
Claims (3)
- 立方晶窒化ほう素粒子と結合相とTi硼化物相を含有する立方晶窒化ほう素基超高圧焼結体において、立方晶窒化ほう素粒子の平均粒径は0.5〜3.5μm、その含有量は40〜75vol%であり、また、結合相中には、平均粒径が50〜500nmの微細なTi硼化物相が分散分布しており、さらに、焼結体中のTi硼化物相の生成量をY(vol%)、立方晶窒化ほう素粒子の含有量をX(vol%)としたときに、XとYは、
(−0.05X+4.5)≦Y≦(−0.2X+18)
の関係を満足し、かつ、焼結体中で、立方晶窒化ほう素粒子に接していないTi硼化物相の含有割合は、焼結体に含有される全Ti硼化物相の15〜65vol%であることを特徴とする立方晶窒化ほう素基超高圧焼結材料。 - 請求項1に記載の立方晶窒化ほう素基超高圧焼結体を工具基体とする立方晶窒化ほう素基超高圧焼結体製切削工具。
- 請求項2に記載の立方晶窒化ほう素基超高圧焼結体製切削工具において、工具基体の表面に、Tiの窒化物層及びTiとAlの複合窒化物層のうちの1層または2層以上からなる硬質被覆層を蒸着形成したことを特徴とする表面被覆立方晶窒化ほう素基超高圧焼結体製切削工具。
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