JP6731118B2 - 剥離耐性を向上させた上部層を有するオブジェクトを備えたリソグラフィ装置 - Google Patents

剥離耐性を向上させた上部層を有するオブジェクトを備えたリソグラフィ装置 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
[0001] この出願は、2016年12月22日に出願された欧州特許出願第16206194.9号及び2017年2月16日に出願された欧州特許出願第17156510.4号の優先権を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
[0002] 本発明は、塗布された層を有するリソグラフィ装置内のオブジェクトに関する。本発明は、特にリソグラフィ装置のセンサのためのセンサマーク、及びリソグラフィ装置を使用してデバイスを製造する方法に関する。
[0003] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板のターゲット部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に使用可能である。このような場合、代替的にマスク又はレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを使用して、ICの個々の層上に形成すべき回路パターンを生成することができる。このパターンを、基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば1つ又は幾つかのダイの一部を含む)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板に設けた放射感応性材料(レジスト)の層への結像により行われる。一般的に、1枚の基板は、順次パターンが付与される隣接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。従来のリソグラフィ装置は、パターン全体をターゲット部分に1回で露光することによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパと、基板を所与の方向(「スキャン」方向)と平行あるいは逆平行に同期的にスキャンしながら、パターンを所与の方向(「スキャン」方向)に放射ビームでスキャンすることにより、各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナと、を含む。
[0004] 液浸リソグラフィ装置では、液体が液体閉じ込め構造によって液浸空間に閉じ込められる。液浸空間は、パターンの結像を行う投影システムの最終光学要素と、パターンが転写される基板又は基板を保持する基板テーブルとの間にある。液体は流体シールによって液浸空間に閉じ込められてよい。液体閉じ込め構造は、例えば液浸空間内の液体の流れ及び/又は位置の制御に役立てるため、ガス流を生成又は使用する場合がある。このガス流は、液体を液浸空間に閉じ込めるためのシールを形成するのに役立つ場合がある。基板支持テーブルの少なくとも一部を親水性が低いコーティングで被覆して、基板支持テーブルの最終光学要素に対する動きに起因する液体損失を低減させる。基板支持テーブルに組み込まれたセンサの少なくとも一部を親水性が低いコーティングで被覆して、液体損失及び残っている液体蒸発による熱負荷を低減させる。
[0005] 液浸リソグラフィ装置は、基板を支持する支持テーブルに組み込まれたいくつかのセンサを利用する。これらのセンサの使用目的は、
基準フレームに対する基板/支持テーブルアライメント、
レンズ(再)調整、セットアップ、加熱補償、及び
レチクル(マスク)加熱補償
である。
[0006] センサのマークは、支持テーブルに組み込まれた透明(クォーツ)板上に堆積させた薄膜層のスタックに組み込まれ、
DUV用の透過型空間フィルタ(「ILIAS」(Integrated Lens Interferometry At Scanner)センサ、パラレルILIASセンサ(PARIS)、透過イメージセンサ「TIS」センサ機能)、
可視放射「VIS」、近赤外「NIR」、中赤外「MIR」用の反射型空間フィルタ(「SMASH」(Smart Alignment Sensor Hybrid)センサ機能)
の機能を果たす。
[0007] スタックの上面(マークのない領域)からの反射はレベルセンサに使用される。
[0008] 上部疎水性層(例えば親水性が低い層)を接合するということは、上部疎水性層の剥離をもたらすという問題となり得る。
[0009] 疎水性層(例えば親水性が低い層)は、リソグラフィ装置内の他のオブジェクトに塗布される。実際にリソグラフィ装置内の多くのオブジェクト上にコーティング又は層が塗布される。コーティング又は層がオブジェクトから剥離するのを防ぐことが困難な場合がある。コーティング又は層の剥離は、一旦コーティング又は層がオブジェクトから剥離するとこれが存在することにより期待される特性がもはや存在しなくなるという事実だけでなく、基板を結像するためのビームパスやセンサに進入した場合に結像誤差をもたらし得る粒子が不必要に発生するなどの多くの理由で望ましくない。
[0010] 剥離耐性が改善された上部層(例えばコーティング)を備えたリソグラフィ装置のオブジェクトを提供すること、例えば疎水性(例えば親水性が低い)コーティングの接合が改善されたセンサマークを提供することが望ましい。
[0011] ある態様によれば、オブジェクトを備えるリソグラフィ装置であって、オブジェクトが、基板と、任意選択的に下部層と、上部層と、上部層と基板との間にある中間層と、を備え、中間層と基板又は下部層との結合強度(すなわち単位面積あたりの化学結合の数)が、中間層と上部層との結合強度(すなわち単位面積あたりの化学結合の数)より大きく、中間層が上部層のヤング率及び/又はポアソン比の20%以内のヤング率及び/又はポアソン比を有するリソグラフィ装置が提供される。
[0012] 対応する参照符号が対応する部分を示す添付の概略図を参照しながら以下に本発明の実施形態について説明するが、これは単に例示としてのものに過ぎない。
[0013] リソグラフィ装置を概略的に示す。 [0014] リソグラフィ装置で使用される液体閉じ込め構造を概略的に示す。 [0015] 従来の透過型センサマークの断面図である。 [0016] 従来の反射型センサマークの断面図である。 [0017] 1つのクォーツ板における図3及び図4のセンサマークを示す。 [0018] 本発明の透過型センサマークの断面図である。 [0019] 本発明の反射型センサマークの断面図である。
[0020] 図1は、本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を概略的に示す。この装置は、放射ビームB(例えば、UV放射又はその他の任意の好適な放射)を調節するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(例えばマスク)MAを支持するように構築され、特定のパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に位置決めするように構成された第1の位置決めデバイスPMに接続された支持構造(例えばマスクテーブル)MTと、を含む。この装置は、また、基板(例えばレジストコートウェーハ)Wを保持するように構築され、特定のパラメータに従って基板を正確に位置決めするように構成されたポジショナ130の制御下で第2の位置決めデバイスPWに接続された支持テーブル(例えばウェーハテーブル)WT又は「基板サポート」又は「基板テーブル」を含む。さらに、この装置は、基板Wのターゲット部分C(例えば、1つ以上のダイを含む)上にパターニングデバイスMAによって放射ビームBへ付与されたパターンを投影するように構成された投影システム(例えば、屈折投影レンズシステム)PSを含む。
[0021] 照明システムILは、放射を誘導し、整形し、又は制御するための、屈折型、反射型、磁気型、電磁型、静電型、又はその他のタイプの光学コンポーネント、あるいはそれらの任意の組み合わせなどの様々なタイプの光学コンポーネントを含むことができる。
[0022] 支持構造MTは、パターニングデバイスMAを支持、すなわちその重量を支えている。支持構造MTは、パターニングデバイスMAの方向、リソグラフィ装置の設計等の条件、例えばパターニングデバイスMAが真空環境で保持されているか否かに応じた方法で、パターニングデバイスMAを保持する。支持構造MTは、パターニングデバイスを保持するために、機械的、真空、静電等のクランプ技術を使用することができる。支持構造MTは、例えばフレーム又はテーブルでよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。支持構造MTは、パターニングデバイスMAが例えば投影システムPSなどに対して確実に所望の位置にくるようにできる。本明細書において「レチクル」又は「マスク」という用語を使用した場合、その用語は、より一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義と見なすことができる。
[0023] 本明細書において使用する「パターニングデバイス」という用語は、基板Wのターゲット部分Cにパターンを生成するように、放射ビームの断面にパターンを付与するために使用し得る任意のデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。ここで、放射ビームBに付与されるパターンは、例えばパターンが位相シフトフィーチャ又はいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板Wのターゲット部分Cにおける所望のパターンに正確には対応しないことがある点に留意されたい。一般的に、放射ビームに付与されるパターンは、集積回路などのターゲット部分に生成されるデバイスの特定の機能層に相当する。
[0024] パターニングデバイスMAは透過性又は反射性でよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知のものであり、これには、バイナリマスク、レベンソン型(alternating)位相シフトマスク、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトマスクのようなマスクタイプ、さらには様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例として、小型ミラーのマトリクス配列を使用し、ミラーは各々、入射する放射ビームを異なる方向に反射するように個々に傾斜することができる。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射する放射ビームにパターンを付与する。
[0025] 本明細書において使用する「投影システム」という用語は、例えば使用する露光放射、又は液浸液の使用や真空の使用などの他の要因に合わせて適宜、例えば屈折光学システム、反射光学システム、反射屈折光学システム、磁気光学システム、電磁気光学システム及び静電光学システム、又はその任意の組み合わせを含む任意のタイプの投影システムを網羅するものとして広義に解釈されるべきである。本明細書において「投影レンズ」という用語を使用した場合、これはさらに一般的な「投影システム」という用語と同義と見なすことができる。
[0026] 本明細書で示すように、本装置は、(例えば透過マスクを使用する)透過タイプである。あるいは、装置は、(例えば上記で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイを使用する、又は反射マスクを使用する)反射タイプでもよい。
[0027] リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)又はそれ以上のステージ又はテーブルを有するタイプでよい。テーブルのうちの少なくとも1つは、基板を保持することができる基板サポートを有する。テーブルのうちの少なくとも1つは、基板を保持するように構成されていない測定テーブルであり得る。一実施形態では、2つ以上のテーブルはそれぞれ基板サポートを有する。リソグラフィ装置は、2つ以上のパターニングデバイステーブル又は「マスクサポート」を有することができる。このような「マルチステージ」機械においては、追加のテーブル又はサポートを並行して使用するか、又は1つ以上の他のテーブル又はサポートを露光に使用している間に1つ以上のテーブル又はサポートで予備工程を実行することができる。
[0028] リソグラフィ装置は、投影システムPSと基板Wとの間の液浸空間を充填するように、基板Wの少なくとも一部を例えば超純水(UPW)などの水のような比較的高い屈折率を有する液体で覆えるタイプである。液浸液は、例えばパターニングデバイスMAと投影システムPSとの間など、リソグラフィ装置内の他の空間に供給することも可能である。液浸技法を用いて、投影システムの開口数を大きくすることができる。本明細書で使用する「液浸」という言葉は、基板Wなどの構造を液体に沈めなければならないという意味ではなく、「液浸」とは、露光中に投影システムPSと基板Wとの間に液体が存在することを意味するに過ぎない。投影システムPSから基板Wへのパターン付き放射ビームの経路は完全に液体を通過する。
[0029] 図1を参照すると、イルミネータILは放射源SOから放射ビームを受ける。放射源とリソグラフィ装置とは、例えば放射源がエキシマレーザである場合に、別々の構成要素であってもよい。このような場合、放射源はリソグラフィ装置の一部を形成すると見なされない。放射源がリソグラフィ装置から離れている構成では、放射ビームは、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエクスパンダなどを備えるビームデリバリシステムBDの助けにより、放射源SOからイルミネータILへと渡される。放射源SO及びイルミネータILは、必要に応じてビームデリバリシステムBDとともに放射システムと呼ぶことができる。
[0030] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調整するように構成されたアジャスタADを備えていてもよい。通常、イルミネータの瞳面における強度分布の外側及び/又は内側半径範囲(一般にそれぞれ、-outer及び-innerと呼ばれる)を調節することができる。また、イルミネータILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の種々のコンポーネントを備えていてもよい。イルミネータを用いて放射ビームを調節し、その断面にわたって所望の均一性と強度分布とが得られるようにしてもよい。放射源SOと同様、イルミネータILは、リソグラフィ装置の一部を形成すると考えてもよいし、又は考えなくてもよい。例えば、イルミネータILは、リソグラフィ装置の一体化部分であってもよく、又はリソグラフィ装置とは別の構成要素であってもよい。後者の場合、リソグラフィ装置は、イルミネータILをその上に搭載できるように構成することもできる。任意選択として、イルミネータILは着脱式であり、(例えば、リソグラフィ装置の製造業者又は別の供給業者によって)別に提供されてもよい。
[0031] 放射ビームBは、支持構造MT(例えばマスクテーブル)上に保持されたパターニングデバイスMA(例えばマスク)に入射し、パターニングデバイスMAによってパターン形成される。パターニングデバイスMAによってパターニングされた投影ビームBは、パターン付きビームと呼ばれることがある。パターニングデバイスMAを横断した後、投影ビームBは投影システムPSを通過し、投影システムPSはビームを基板Wのターゲット部分Cに合焦させる。第2の位置決めデバイスPW及び位置センサIF(例えば干渉計装置、エンコーダ又は容量センサ)の助けにより、支持テーブルWTを、例えば様々なターゲット部分Cを放射ビームBの経路に位置決めするように正確に移動できる。同様に、第1の位置決めデバイスPMと別の位置センサ(図1には明示されていない)を用いて、マスクライブラリからの機械的な取り出し後又はスキャン中などに放射ビームBの経路に対してパターニングデバイスMAを正確に位置決めできる。
[0032] 一般に、支持構造MTの移動は、第1の位置決めデバイスPMの部分を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)の助けにより実現できる。同様に、支持テーブルWT又は「基板サポート」の移動は、第2の位置決めデバイスPWの部分を形成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールを用いて実現できる。
[0033] パターニングデバイスMA及び基板Wは、マスクアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。図示のような基板アライメントマークP1、P2は、専用のターゲット部分を占有するが、ターゲット部分の間の空間に位置してもよい(これらはスクライブラインアライメントマークとして既知である)。同様に、パターニングデバイス上に複数のダイが設けられている状況では、パターニングデバイスアラインメントマークM1、M2をダイ間に配置することができる。
[0034] リソグラフィ装置はさらに、上記の様々なアクチュエータ及びセンサの全ての動作及び測定を制御する制御ユニット120を備える。制御ユニット120はまた、リソグラフィ装置の動作に関連する所望の計算を実行する信号処理及びデータ処理能力を備える。実際には制御ユニット120は、それぞれがリソグラフィ装置内のサブシステム又はコンポーネントのリアルタイムのデータ収集、処理及び制御を処理する多くのサブユニットのシステムとして実現されることになる。例えば1つの処理サブシステムは、第二位置決めデバイスPWのサーボ制御に特化していてよい。別個のユニットは、異なるアクチュエータ、又は異なる軸を取り扱うことができる。別のサブユニットは、位置センサIFの読み出しに特化していてよい。リソグラフィ装置の全体制御は、中央処理ユニットによって制御されてよい。中央処理ユニットは、サブユニットと、オペレータと、リソグラフィ製造プロセスに関与する他の装置と、通信することができる。
[0035] 投影システムPSの最終光学要素と基板との間に液体を提供するための構成は、3つの一般的なカテゴリに分類することができる。これらは浴式構成、いわゆる局所液浸システム及びオールウェット液浸システムである。本発明のある実施形態は、特に局所液浸システムに関連する。
[0036] 局所液浸システムに提案されてきた構成では、液体閉じ込め構造12は、液浸空間10の、投影システムPSの最終光学要素100とステージ又はテーブルの投影システムPSに面する対向表面との境界の少なくとも一部に沿って延在する。テーブルの対向表面がこのように呼ばれるのは、テーブルが使用中に移動し、ほとんど静止していないためである。一般にテーブルの対向表面は、基板Wの表面、例えば基板Wを取り囲む基板テーブルなどの支持テーブルWTの表面、又はこれら両方の表面である。このような構成が図2に示されている。図2に示され以下で説明される構成は、以上で説明され図1に示されたリソグラフィ装置に適用されてよい。
[0037] 図2は液体閉じ込め構造12を概略的に示す。液体閉じ込め構造12は、液浸空間10の、投影システムPSの最終光学要素100と支持テーブルWT又は基板Wとの境界の少なくとも一部に沿って延在する。ある実施形態では、液体閉じ込め構造12と基板W/支持テーブルWTの表面との間にシールが形成される。シールは、ガスシール16(ガスシールを有するこうしたシステムは、欧州特許出願公開第EP−A−1,420,298号に開示されている)又は液体シールのような非接触シールでよい。
[0038] 液体閉じ込め構造12は、液浸流体、例えば液体を液浸空間10に供給し、閉じ込めるように構成される。液浸流体は、液体開口のうちの1つ、例えば開口13aから液浸空間10内に運ばれる。液浸流体は、液体開口のうちの1つ、例えば開口13bから除去されてよい。液浸流体は、少なくとも2つの液体開口、例えば開口13a及び開口13bから液浸空間10内に運ばれてよい。液浸流体を供給するのにどちらの液体開口が使用されるか、及び任意選択的に液浸液を除去するのにどちらが使用されるかは、支持テーブルWTの動きの方向に依存してよい。
[0039] 液浸流体は、使用中、液体閉じ込め構造12の底部とテーブルの対向表面(すなわち、基板Wの表面及び/又は支持テーブルWTの表面)との間に形成されたガスシール16によって液浸空間10に封じ込められてよい。ガスシール16のガスは、加圧下でガスインレット15を介して液体閉じ込め構造12と基板W及び/又は支持テーブルWTとの間のギャップに提供される。ガスは、ガスアウトレット14に関連付けられたチャネルを介して抽出される。ガスインレット15への過圧、ガスアウトレット14の真空レベル、及びギャップのジオメトリは、液浸流体を閉じ込める内向きの高速ガス流が生じるように構成される。液体閉じ込め構造12と基板W及び/又は支持テーブルWTとの間の液浸流体にかかるガスの力が、液浸流体を液浸空間10に封じ込める。メニスカス320が液浸流体の境界に生じる。こうしたシステムは、米国特許出願公開第US2004−0207824号に開示されている。本発明の実施形態では他の液体閉じ込め構造12も使用可能である。
[0040] リソグラフィ装置の多くのオブジェクトの表面にはコーティング又は層が塗布される。コーティングは1つ以上の目的を有してよい。リソグラフィ装置内のコーティングの目的には、例えば液浸液の位置制御、何らかの材料が液浸液と接触するのを防ぐこと、放射ビームの吸収、透過又は反射などが含まれる。本発明は、オブジェクト上に存在するいずれの上部層にも適用可能である。「上部」(upper)という言葉は、その層の下に層があることを示しているが、上部層の上に必然的に層がないことを必ずしも意味しない。この文脈では上部層は最上層と同義ではないことに留意されたい。
[0041] オブジェクト自体が上部層のための基板(すなわち支持する下位の物質又は層であって、その上にデバイスが形成される)の役割を果たすことができる、又はオブジェクトが上部層の下に1つ以上の下部層を有することができる。この文脈では、「基板」は、その上にデバイスが形成され得る又は形成される、任意の支持する下位の物質又は層を含むものと理解すべきことに留意されたい。これは異なる文脈において基板Wと呼ばれることもあるウェーハではない。さらに、この文脈において下部層は必ずしも基板の直上の層ではなく、上部層より下にあることに留意されたい。下部層は基板と上部層との間にある。
[0042] 本発明では、上部層と基板又は下部層(下部層が存在する場合)との間に中間層(界面層と呼ばれることもある)が配置される。中間層の存在は、中間層が存在しない場合より上部層が剥離する可能性が低いことを意味する。
[0043] 本発明では、中間層は、中間層が形成される基板又は下部層との結合強度(すなわち単位面積あたりの化学結合の数)が中間層と上部層との間の結合強度(すなわち単位面積あたりの化学結合の数)より大きい、及び/又は基板又は下部層と上部層の材料との間の結合強度より大きい。ここで結合強度とは、2つの材料間の結合の引張応力及び/又はせん断応力に対する抵抗力を示す。
[0044] 中間層のヤング率及び/又はポアソン比を上部層のものと調和させることによって、上部層が剥離する可能性が低くなる。本発明では、中間層のヤング率及び/又はポアソン比は上部層のヤング率及び/又はポアソン比の20%以内である。
[0045] 同様に、中間層の熱膨張係数が上部層の熱膨張係数に近い場合、上部層及び中間層に(例えば放射により)もたらされる熱負荷がこれら2つの層間に応力を成長させる結果になる可能性を低くするために有利である。したがって、ある実施形態では、中間層の熱膨張係数は上部層の熱膨張係数の20%以内である。
[0046] ある実施形態では、中間層の光学特性(VIS及び/又はNIR及び/又はMIRの透過又は反射)は、上部層又は下部層又は基板の光学特性の50%以内である。ここでVIS−NIR−MIRの波長範囲はほぼ0.5〜2μmに相当する。
[0047] 本発明は、クォーツ製の基板と、放射ビームと相互作用するための1つ以上の下部層と、例えば水との接触角度が少なくとも75°、好ましくは少なくとも90°の親水性が低い上部層(疎水性コーティング又はコーティングと呼ばれることもある)と、上部層と下部層の間の中間すなわち界面層と、を備えたセンサマークに関して以下で詳細に説明される。
[0048] 図3、図4及び図5は、基板、例えばクォーツ(SiO)板200上に形成された従来技術のセンサマークを示している。センサマークは、クォーツ板200の上部に堆積された薄膜のスタック300に組み込まれる。クォーツ板200は支持テーブルWTに組み込まれる。薄膜のスタック300は任意の数の層を含んでよい。図3、図4及び図5に示すように、スタック300は4つの層を含み、層310、320及び330は、図の上方からセンサマーク上に投影されるDUV放射を吸収するための、かつクォーツ板200の下にある、DUV放射によって照射されたときに可視光を発する物質600により放出され得るクォーツ板200の下からの放射を吸収するための層である。スタック300の層310、320、330の上部に(上部層400より下にある)下部層350が形成される。ある実施形態では、下部層350は、VIS及び/又はNIR及び/又はMIR放射に対して反射性を有する。
[0049] 一部の測定を行うために、センサが液体閉じ込め構造12の下を通るため、センサマークは液浸液で覆われる。これらの測定センサは、再び液体閉じ込め構造12の下を通った後、液浸液から除去される。液体がセンサマーク上又はスタック300のマークの周囲に取り残されないように、親水性が低い上部層400をセンサマークに及び/又はセンサマークの周囲に塗布する。
[0050] ここで、これらの層の目的及び製造が、リソグラフィ装置におけるセンサマークの使用の説明に続いてより詳細に記述される。
[0051] センサマークは、
深紫外線(DUV)用の透過型空間フィルタ(PARIS、ILIAS、TIS機能)、及び
VIS、NIR、MIR用の反射型空間フィルタ(SMASH機能)
の機能を果たす。
[0052] また、スタック300の上面(マークのない領域)からの反射は、他のセンサによって使用される可能性がある。
[0053] 現在センサマークは、図3に関連する以下のシーケンスを経て製造されている。
1)クォーツ板200上に、合わせた厚さが〜100nm(例えば50−200nm)の青色クロム(CrO−Cr−CrO)310、320、330の連続層を堆積させる。青色クロム310、320、330は、クォーツ板200の下に配置された物質600からの可視光の2次反射を最小限に抑える必要がある。この物質600は、DUVをセンサにより捕捉される可視光に変換する。投影システムPSからのDUVは、青色クロム310、320、330にパターン形成された孔100を通過する。CrOの組成は、Cr、CrO又はCrOのいずれかである。青色クロム310、320、330に含まれる層は、最下層310 CrO=10−80nm厚さ、中間層320 Cr=5−60nm厚さ、及び最上層330 CrO=20−100nm厚さである。
2)PARIS/ILIAS/TIS/SMASHマーク(1D及び2D格子)用のパターン及びその他のマークがリソグラフィによって堆積され、次にクォーツ表面が露出する(エッチストップとして機能する)まで青色クロム310、320、330にエッチングされる。貫通孔100はパターンを形成する。
3)青色クロム310、320、330及びクォーツ板200の上部に、パターンに適合する全厚さが最大で300nm又は100nm未満のTiN層350を堆積させる。この層350は、クォーツを通して漏出する光(VIS/IR/DUV)が通過しない、VIS/NIR/MIRの反射を用いる測定用のマークを提供する。
4)(下部)層350の上部に親水性が低いコーティングの上部層400(例えばSi−O−Si−O主鎖、好ましくはLipocer(登録商標)などのメチル基を有する無機ポリマーなど)を塗布する。以下ではLipocerについて言及する(ただし限定することを意図していない)。下部(TiN)層350上に、センサを備えた支持テーブルWTが液体閉じ込め構造12の下から移動する間の水分損失を最小限に抑えるLipocerを堆積させる。上部(Lipocer)層は厚さが50−400nmである。
5)測定手順に起因して高線量DUVが求められるセンサプレート上のいくつかのスポットでは、Lipocerは例えば除去されて存在しない(一般的に1つのスポットは、〜100×100μmであるが、より大きい、例えば、〜2×2cmでもよい)。
[0054] DUVが青色クロム310、320、330の孔100を通ってクォーツ板200の表面に移動できるように、同じスポットはまたTiNを奪われる。このようなスポットは、通常はTIS、ILIAS及びPARIS上にある(図3参照)。
[0055] 図3及び図4では、
格子は縮尺通りでなく、典型的なタイルサイズ(すなわちパターンの正方形のサイズ)であり、格子のライン幅が1−10umである。
(レチクルマーク及びレンズを通して投影された)DUVは、青色クロム310、320、330の孔100を通過する。
(SMASH測定システムの放射源からの)IR/VISは、主にLipocer/TiN界面から反射され、反射の一部がTiN/青色クロム界面で起こる可能性もある。
レベルセンサは、Lipocerからの反射及び/又はTiNからの反射をもとにする。
[0056] 図3は、PARISスタック(及びILIAS)を示す。図4はSMASHスタックを示す。図5は、共通のクォーツ板200上に同じ製造シーケンスで製造されたPARISマーク及びSMASHマークを示す。
[0057] (液体閉じ込め構造12のステンレス鋼と対を形成する)Crのガルバニック腐食を防ぐために、センサマーク全体が接地された液体閉じ込め構造12に対してバイアスされている。
[0058] LipocerはTiNから剥離する可能性がある。
これによってレベルセンサのドリフト(再調整可能であるが、可用性損失及びウェーハの製造損失が生じる)が生じる。
これによって、剥離があまりに著しい場合、格子の近くに位置する乾燥液滴がクォーツ板200を冷却し、屈折率勾配を生成すること又はクォーツ板200を曲げることによってDUVの波面を歪めるため、液体閉じ込め構造12のガスナイフにおける水分蒸発によって、格子(ILIAS/PARIS/TIS/SMASH)ベースの水分損失及びセンサの温度不安定性が生じることになる。
[0059] LipocerのTiNとの接合力は十分には強くない可能性がある。
TiNは不活性であるため、上部(Lipocer)層400(Ar−O−ポリマー前駆体プラズマから堆積可能なポリマーである)と下部層350(TiN)の間に化学結合を形成することができない。
TiNは、Lipocerと機械的に全く異なる。Lipocer組成物は、(SiOz)x(CH)yで近似することができる。これは堆積方法によって層内で調整可能である。典型的には、下部層350に最も近いLipocerについて、x/y>>1及びz〜2である。したがって、Lipocer層のこの部分は機械的にSiOに類似するはずである。
[0060] 本発明者らは、上部(Lipocer)層400が青色クロムタイルから剥離しても、青色クロムタイルの間の(例えば貫通孔100の底の)むき出しのクォーツ上にとどまることが分かった。
[0061] シャープによる境界層理論によれば、化学結合からの大きな貢献がない場合にポリマーと下層基板との接合力を向上させるために必要なことは、
下層基板によく粘着する界面すなわち中間層であって、例えば上部(Lipocer)400と反対の層すなわち下部層350(例えばTiN)との結合が、上部(Lipocer)層400の下部層350(TiN)との結合より強い界面すなわち中間層(例えばこのような層はCVD、PVD又はPEVDで堆積可能である)を設けること、及び
そのヤング率及びポアソン比がポリマーとよく整合する界面層を備えること
の少なくとも1つである。
[0062] 図6及び図7は、Lipocer上部層400とTiN下部層350との間に界面すなわち中間層700が形成された図3及び図4のセンサマークを示している。クォーツ板200及び物質600と同様に、青色クロム310、320、330のスタック300も存在する。中間層700と基板(又は下部層350)との結合強度は、中間層700と上部層400との結合強度より大きい、及び/又は、基板(又は下部層)と上部層400の材料との結合強度より大きい。中間層700のヤング率及び/又はポアソン比は、上部層400のヤング率及び/又はポアソン比の20%以内である。
[0063] そして、界面すなわち中間層700、及びこれとポリマーすなわち上部(Lipocer)層400との境界はポリマーに続いて歪みにさらされる一方、(もとの結合よりはるかに強い)歪みは、界面すなわち中間層700と、基板すなわち下部(TiN)層350と、の境界に再分配され印加される。
[0064] Lipocerのステージへの堆積は、底層が最も密度が高くなるように行うことができる。プラズマ中にかなりの量の酸素がある場合は、多くのCH基が除去され、純粋なSiO(Aquacer)に近くなり、それ以外の場合は多くのCH基が付着したままで実質的なLipocerである。
重合の開始を上に示す。
LipocerのHMDSOからの起こり得る重合反応を上に示す。
[0065] 上記の化学反応は、酸素を多く含むプラズマ中の堆積が(CH基の除去によって)SiOにより近い組成をもたらすことを示している。
[0066] 本発明の実施形態の範囲内でどのタイプの界面すなわち中間層700が付加されても、VIS及び/又はNIR及び/又はMIRを反射するマークに基づいた測定を可能にするために、上部(Lipocer)層400(透過型の場合)又は下部(TiN)層350(反射型の場合)との良好な光インタフェースを提供すべきである。したがって、(下部(TiN)層350から(SiOと類似の)上部(Lipocer)層400への滑らかな移行を提供する)濃度勾配を有する層は、(恐らくVIS/NIRの吸収を高めるため)最適でない。
[0067] 実施形態からのこの層及び別の層の追加の利点は高抵抗性である。液浸流体は、有限導電率を有する溶解物質を含む超純水であってよい。液体閉じ込め構造12からの超純水が上部(Lipocer)層400と下部(TiN)層350との界面に到達する場合(Lipocerは少なくとも部分的に浸透性があることが知られている)、バイアスされ伝導性があるTiN表面上でのH+の再結合の結果として水素が増大する可能性がある。水素の水への溶解度は極めて低く、したがって、下部(TiN)層350と上部(Lipocer)層400との界面に泡が形成される場合に剥離を助長する可能性がある。また、液体が界面に到達するとき、スタック/基板から電解質への導電パスも形成される。これによって、スタック/電解質界面でガルバニック腐食反応が起こる可能性がある。H+が生成される以外に、スタック(TiN又は青色クロム又はLipocer)と反応(これを分解)し得る酸化力の高い種であるOH−も生成される可能性がある。
第1の実施形態
[0068] 下部(TiN)層350と上部(Lipocer)層400との間の界面すなわち中間層700が、以下の機械的、化学的及び光学的特性の組み合わせを有する。
1)最適な機械的特性を有すること。例えばa)〜20−150GPa(ELipocer〜50−60GPa以下)のヤング率を有すること、b)〜0.1−0.3(VLipocer〜0.15−0.2以下)のポアソン比を有すること。Lipocerの特性は、SiOに類似し、低密度に起因してスケーリングを伴い、かつ−CH終端するために架橋が一部欠如している。c)20−200nmの厚さを有すること(非常に薄い層は基板の有効ヤング率を有することになり、フォノンには本質的に非常に「透過性が高い」)。
2)(Lipocerを通して拡散し得る)超純水及び散乱DUVに対する良好な化学的安定性を有し、下層の下部(TiN)層350との良好な接合性を有すること(好ましくは界面すなわち中間層700は、基板表面の任意的なイオン/バイアス活性化を伴う、例えばPVD、CVD又はスパッタリングを介した堆積によって形成される)。塗布方法及び表面処理は、安定性に影響を与える層の接合及び欠陥/ボイドの存在の両方に影響を与える。
3)SMASH動作(SMASHの波長は0.5−2μmの範囲にある)を支援するためにVIS/NIRに対してTiNと同程度に反射的、又はレベルセンサ及び/又はSMASHを変化させないようにSiO(又はLipocer)と同程度に透過的であること。
4)理想的には、光発生電荷キャリアが環境(電解質:液浸液)と反応する可能性がある表面に到達するのを防ぐこと。したがって、一般的には下位層の光触媒分解、具体的にはTiN分解から保護する役割を果たす。それ以外の場合は、親水性が低い層と基板との界面におけるこのような光触媒分解はまた、接合性を弱体化させるであろう。
[0069] SiOはLipocerの機械的特性と非常に厳密に適合する機械的特性を有し、Lipocerとの接合性が良好であるが、SiOの熱膨張係数はTiNの熱膨張係数よりはるかに低い。センサの場合、センサマークを放射ビームで照明することにより、熱膨張係数の不整合に起因して、結果的にTiNとSiOとの間の界面への望ましくない応力を増大させ得るTiNの加熱が生じる。また、SiOは、特に厚い層に堆積されると、センサにより使用される放射ビームの散乱に寄与し得る少なくとも一部が結晶性になる可能性があるという欠点を有する。また、SiOは圧電効果に反応し、変化しつつある電場にあるときに部分的に結晶性である場合にセンサの他の機能を歪める又はこれにストレスを与える。リソグラフィ装置は、例えば、センサマークの各部のガルバニック腐食を防ぐために使用される接地された液体閉じ込め構造12に対する電気的なバイアスの結果として含む多くの電場を有する。
[0070] したがって、界面すなわち中間層700は、厳密に適合したヤング率及び/又はポアソン比を有することに加えて、上部(Lipocer)層400及び下位の下部(TiN)層350(又は基板)の熱膨張係数と厳密に適合した熱膨張係数を有することが望ましい。
[0071] 好ましくは、界面すなわち中間層700の熱膨張係数は、上部(Lipocer)層400の熱膨張係数と下部(TiN)層350(又は基板)の熱膨張係数の間に及ぶ熱膨張係数の範囲の中央3分の1内にある値である。中央3分の1は、範囲x+(xy−x−y)/3からy−(y−xα)/3を意味する。ここでx及びyは、下部(TiN)層350及び上部(Lipocer)層400の低い熱膨張係数及び高い熱膨張係数である。
[0072] 好ましくは、中間層700は、中間層700の上部層400と反対側の面で下部層350(又は基板)に結合され、中間層700と下部層350(又は基板)との結合強度は、上部層400の材料と下部層350(又は基板)の材料との結合強度より大きい。例えば下部層350がTiN層であり、上部層400がLipocer層である場合、中間層700とTiNとの結合強度は、TiNとLipocerとの場合より大きいであろう。ある実施形態では、中間層700と下部層350(又は基板)との結合強度は、下部層350(又は基板)とSiOとの場合より大きい。
[0073] 中間層700と下部層350(又は基板)との結合強度は、中間層700と上部層400との結合強度より大きい。これは上部層400の材料と任意の特定の材料との結合が困難であることに起因する。しかしながら、この問題に対処するために、中間層700のヤング率及び/又はポアソン比は上部層400のヤング率及び/又はポアソン比の20%以内、好ましくは15%以内、より好ましくは10%以内である。最良の結合は、中間層700のヤング率及び/又はポアソン比が上部層400のヤング率及び/又はポアソン比の5%以内の場合に達成可能である。
[0074] 熱膨張の不整合は、異なる層間の応力が増大することにつながる可能性があるため望ましくない。したがって、中間層700は、上部層400及び/又は下部層350(又は基板)の熱膨張係数の20%以内、好ましくは15%以内、より好ましくは10%以内の熱膨張係数を有することが好ましい。
[0075] 図6及び図7は、本発明に係る透過型スタック及び反射型スタックをそれぞれ示し、界面すなわち中間層700が下部(TiN)層350と、親水性が低いコーティングすなわち上部(Lipocer)層400と、の間に付加されている。
[0076] 界面層の最適な材料の一覧は以下の通りである(ここでEはヤング率を示し、vはポアソン比を示す)。
[0077] 1)ホウケイ酸ガラス、ホウケイリン酸ガラス、フッ化物ガラス(全てのガラスのヤング率及びポアソン比はSiOの特性に近い)、VIS/IRを透過し、(下層のTiNと同様)DUVを吸収し、不活性な(非晶質の、すなわち散乱を引き起こし得る結晶質ではない)全てのガラスは下層基板にうまく適合し、TiNとの接合性が良好である。気密構造のホウケイ酸ガラスは、80℃未満の低基板温度で実行され得るプラズマ支援Eビーム蒸着によって堆積させることができる。ガラスを取り外し可能な層に堆積させるリフトオフ処理を用いてガラス層をパターン化することができる。
[0078] 2)共堆積されたAl+SiO又は共堆積されたAl+GeO(ゼオライトと同じ結合形成、Lipocerとの起こり得る化学結合)、E〜120GPa、室温でv=0.1−0.3(なお、vは組成によって調整可能)、透明。
[0079] 3)TiO(非晶質に限る)、E=60−160GPa(反応蒸着によって、この範囲の下端のヤング率の実現が可能になる)。
[0080] 4)Ti、Au、Ag、Pt、Pd、E〜70−100GPa、v〜0.3−0.4、TiNとの良好な接合(金属−半金属接合が好ましい)、金属性、がTiNの代わりにNIR/VISを反射する。
[0081] 5)TiSi(TiSiが最良)−(反射性について)TiNと同じセラミック特性、E〜150GPa−が上部に天然SiOを有し、代替的にTiGeを使用。
[0082] 6)ZrO、Y、La−透明酸化物、E〜100−150GPa、不活性(共堆積による改良により密度及びヤング率が減少)。
[0083] 7)Al、B、HfO−E〜400−570GPa、機械的にあまり好ましくないが、絶縁性を示す。
[0084] 8)hBN(六方晶窒化ホウ素)、又はBxNy(比率x/y=0.7−1.3)、E〜20−100GPa、v〜0.2は、VIS/NIRを反射するが、比較的弱い(グラファイトと同じトポロジー)。
第2の実施形態
[0085] 第2の実施形態は、界面すなわち中間層700が少なくとも2つの層(例えばAl、SiO又は上記の材料層の任意の他の組み合わせ)から構成されることを除いて第1の実施形態と同じである。この実施形態では、所要の機械的特性(ヤング率及び/又はポアソン比)は第1のサブ層に起因する可能性があり、絶縁又は光学的特性は第2のサブ層に起因する可能性がある。また、第1のサブ層の厚さは、中間層(700)の有効な機械的特性が第1のサブ層の特性と類似するように、第2のサブ層の厚さより著しく大きくなければならない。
第3の実施形態
[0086] 第3の実施形態は、追加の層を堆積させる代わりに、既に存在する(TiN)層350の上部を以下によって改質することを提案する。
TiNの最上層をプラズマ中で酸化させて非晶質TiOの薄膜を生成すること、又は
酸素中での高温アニールによって自然酸化物の厚さを増加させること。非晶質TiOはE〜65−150GPaのヤング率を有するため、もとのTiNよりLipocerとの適合性がはるかに良好である。
[0087] この実施形態では、TiOの厚膜を界面すなわち中間層700と考えることができる。
[0088] なお、Tiが代わりに生成される場合は、望ましくない効果が生じる可能性がある。TiはAlのような構造を有するため、望ましくないことにヤング率が高くなる(E〜400−500GPa)。
第4の実施形態
上記の実施形態では、TiNはコンフォーマルな反射コーティングとして使用されているが、他の金属窒化物も同等の特性を有する可能性がある。したがって、この実施形態では、下部(TiN)層350は、ZrN、YN、HfN、TaN、TiCrN、TiAlNといった他の金属窒化物層に置き換え、界面すなわち中間層700である上記の材料のいずれか及び/又はSiOで被覆することができる。
[0089] 本発明者らが従来技術より新しいと考える特徴は以下のものである。
最適な機械的特性(ヤング率及びポアソン比の範囲)を有する界面、
TiN−Lipocer界面上のガルバニック反応を防止するための絶縁性を有する可能性がある界面、及び
反射性を有する(例えば金)又は透過性を有する(SiO−Alなど)可能性がある界面。
[0090] 反射界面はツール内のセンサの寿命を向上させる可能性がある。例えば反射界面(例えば金)は、TiNより優れたリフレクタである。これはSMASHマーク上のLipocerの熱に関連する分解を改善する可能性がある。反射界面はまた、SMASH又はレベルセンサ波長をTiNにより反射されにくい0.5μm未満に広げる可能性がある。
[0091] 本発明は上部(Lipocer)層400の下部層350(下層基板)との接合を目標として説明しているが、このメカニズムは、Lipocerのいかなる次世代の代替品も含み得るいかなるポリマー(一般に保護/遮光層として堆積されたセラミック酸化物より硬くない)にも適用可能である。
[0092] 本発明は下部350、例えばTiNとの接合の改善について説明しているが、同等の特性を有する他のいかなる窒化物(例えばCrN、AlTiN、TiAlN及びZrNなど)も対象に含めるべきである。
[0093] 本発明は、センサマーク及び疎水性層又は親水性が低いコーティングに関して以上で説明されている。しかしながら、本発明はセンサの他の表面やセンサ以外のオブジェクト(例えばレンズ素子、支持テーブルなど)にも適用することができる。層は、疎水性層又は親水性が低いコーティング以外の層であってよい。例えば層は、透過性もしくは半透過性又は半不浸透性もしくは浸透性の層であってよい。
[0094] 上記実施形態のいずれかによる中間層は、層スタックの他の層を、投影システムPSと基板Wとの間の液浸空間内の超純水(UPW)などの水との接触から遮断する保護バリア層としての機能を果たすという追加の利点を有し得ることに留意すること。このように、特に超純水との接触に反応する層について層スタックの分解を防止する。このような保護層はさらに、下層基板の酸化を防止することができる。
[0095] さらに、中間層は、例えば原子層堆積(ALD)、スパッタリング、プラズマ蒸着及び化学蒸着などの方法によって層スタック内に形成できることに留意すること。
[0096] 本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には他の用途もあることを理解されたい。例えば、これは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用ガイダンス及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造である。こうした代替的な用途に照らして、本明細書で「ウェーハ」又は「ダイ」という用語を使用している場合、それぞれ「基板」又は「ターゲット部分」という、より一般的な用語と同義と見なしてよいことが当業者には認識される。本明細書に述べている基板は、露光前又は露光後に、例えばトラック(通常はレジストの層を基板に塗布し、露光したレジストを現像するツール)、メトロロジツール及び/又はインスペクションツールで処理することができる。適宜、本明細書の開示は、以上及びその他の基板プロセスツールに適用することができる。さらに基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で使用する基板という用語は、既に複数の処理済み層を含む基板も指すことができる。
[0097] 本明細書で使用する「放射」及び「ビーム」という用語は、紫外線(UV)放射(例えば、365nm、248nm、193nm、157nmもしくは126nm、又はこれら辺りの波長を有する)を含むあらゆるタイプの電磁放射を網羅する。
[0098] 「レンズ」という用語は、状況が許せば、屈折、反射、磁気、電磁気及び静電光学コンポーネントを含む様々なタイプの光学コンポーネントのいずれか一つ、又はその組み合わせを指すことができる。
[0099] 以上、本発明の特定の実施形態を説明したが、説明とは異なる方法でも本発明を実践できることが理解される。上記の説明は例示的であり、限定的ではない。したがって、請求の範囲から逸脱することなく、記載されたような本発明を変更できることが当業者には明白である。

Claims (21)

  1. オブジェクトを備えたリソグラフィ装置であって、
    前記オブジェクトが、
    基板と、任意選択的に前記基板上の下部層と、
    上部層と、
    前記上部層と前記基板又は下部層との間にある中間層と、を備え、
    前記中間層と前記基板又は下部層との結合強度が、前記中間層と前記上部層との結合強度より大きく、
    前記中間層が前記上部層のヤング率及び/又はポアソン比の20%以内のヤング率及び/又はポアソン比を有する、リソグラフィ装置。
  2. 前記中間層が、複数のサブ層から構成された、請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  3. 前記複数のサブ層の1つが、SiOもしくはGeO、又は、共堆積されたSiO及びGeOを含む、請求項2に記載のリソグラフィ装置。
  4. 前記中間層が、ガラスを含む、請求項1又は2に記載のリソグラフィ装置。
  5. 前記ガラスが、ホウケイ酸ガラス、ホウケイリン酸ガラス、フッ化物ガラスの群から選択された1つ以上である、請求項4に記載のリソグラフィ装置。
  6. 前記中間層が、共堆積されたAl、Y、B、La、ZrOからなる材料の少なくとも1つ、及びGeO、SiOからなる材料の少なくとも1つを含む、請求項1又は2に記載のリソグラフィ装置。
  7. 前記中間層が、非晶質TiOを含む、請求項1又は2に記載のリソグラフィ装置。
  8. 前記中間層が、金属を含む、請求項1又は2に記載のリソグラフィ装置。
  9. 前記金属が、Ti、Au、Ag、Pt、Pd、Rhの群から選択された1つ以上である、請求項8に記載のリソグラフィ装置。
  10. 前記中間層が、透明かつ化学的に堅牢な酸化物を含む、請求項1又は2に記載のリソグラフィ装置。
  11. 前記化学的に堅牢な酸化物が、ZrO、Y、Al、B、HfOの群から選択された1つ以上である、請求項10に記載のリソグラフィ装置。
  12. 前記中間層が、VIS及びNIRに対して反射性を有する層である、請求項1又は2に記載のリソグラフィ装置。
  13. 貫通孔及び/又はその中に形成されたステップのパターンを有する、前記基板上に形成された少なくとも1つのパターン層を備え、
    前記上部層及び前記中間層が、前記少なくとも1つのパターン層上に形成された、請求項1又は2に記載のリソグラフィ装置。
  14. 前記上部層が、無機ポリマーを含む、請求項1又は2に記載のリソグラフィ装置。
  15. 前記無機ポリマーが、30GPaから70GPaの範囲内のヤング率、及び、0.15から0.25の範囲内のポアソン比を有する、請求項14に記載のリソグラフィ装置。
  16. 前記中間層の前記基板又は前記下部層との結合強度が、前記上部層の材料と前記基板又は前記下部層の材料との結合強度より大きい、請求項1又は2に記載のリソグラフィ装置。
  17. 前記中間層が、前記中間層が結合された前記上部層及び/又は前記基板又は下部層の熱膨張係数の20%以内の熱膨張係数を有する、請求項1又は2に記載のリソグラフィ装置。
  18. 前記オブジェクトが、センサである、請求項1又は2に記載のリソグラフィ装置。
  19. リソグラフィ装置で使用されるオブジェクトであって、
    基板と、任意選択的に前記基板上の下部層と、
    上部層と、
    前記上部層と前記基板又は下部層との間にある中間層と、を備え
    前記中間層と前記基板又は下部層との結合強度が、前記中間層と前記上部層との結合強度より大きく、
    前記中間層が、前記上部層のヤング率及び/又はポアソン比の20%以内のヤング率及び/又はポアソン比を有する、オブジェクト。
  20. 前記中間層が、複数のサブ層から構成された、請求項19に記載のオブジェクト。
  21. 前記オブジェクトが、センサである、請求項19又は20に記載のオブジェクト。
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