JP6730849B2 - チャージポンプ回路用の駆動回路、及びチャージポンプ回路 - Google Patents

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本発明は、チャージポンプ回路用の駆動回路、及びチャージポンプ回路に関するものである。
特許文献1には、チャージポンプ型の昇圧回路に関する技術が記載されている。図11は、この昇圧回路の内部ブロックを示す図である。この昇圧回路100では、複数のチャージポンプユニット102が直列に多段接続されている。クロック供給回路110は、リングオシレータ(クロック生成回路)112により生成される多相のクロックRCK1〜RCKJをデコーダ113においてデコードすることにより、クロックCK11、CK12、CK21、CK22、・・・、CKN1、CKN2を生成し、クロックCK11、CK12を初段のチャージポンプユニット102に提供し、クロックCK21、CK22を第二段のチャージポンプユニット102に提供し、以降同様にして各クロックを第三段以降のチャージポンプユニット102に提供する。デコーダ113は論理回路によって構成され、これらのデコードパターンは、予め定められた各チャージポンプユニット102の駆動パターンに応じて決定される。
図12は、各クロックの時間波形の例を示す。同図では、チャージポンプユニット102の段数が5段である場合の例を示している。即ちデコーダ113は、リングオシレータ112からの11相のクロックRCK1〜RCK11をデコードして、クロックCK11、CK12、CK21、CK22・・・・CK51、CK52を生成し、各チャージポンプユニット102に提供する。
特開2008−022610号公報
近年、例えば計測センサなどの種々の装置において小型化が進められている。そして、装置内部に駆動用電源を備えるものもあり、装置によっては、磁界ノイズを発生せず磁界の影響も受けない小型の電源が望まれる場合がある。その点、磁性部品を備える電源では、磁性部品に電流が流れることによって磁束が発生し、この磁束は簡単には除去できない。これに対し、チャージポンプ回路は、複数のコンデンサ及び複数のスイッチの組み合わせにより構成され、複数のスイッチの切り替えのみによって所望の電源電圧を発生し得るので、上記の要求に応えることができる。しかしながら、従来のチャージポンプ回路では、複数のスイッチの切り替え制御が論理回路等のハードウエアのみによって行われる。従って、出力電圧の大きさ及び時間波形の変更が容易ではなく、例えば出力電圧の大きさ若しくは時間波形がそれぞれ異なる多種類の電源を少量ずつ生産するような用途には不向きであった。
なお、図11に示された昇圧回路100においても、論理回路等のハードウエアの固定化前であれば、リングオシレータ112の駆動周波数の変更、或いはクロックCK11、CK12、CK21、CK22、・・・、CKN1、CKN2のパターン(位相)の変更によって、出力電圧の大きさ及び時間波形を変更することは可能である。しかしながら、変更後における出力電圧の大きさ及び時間波形は一つに限定されるとともに、ハードウエアの固定化後における出力電圧の大きさ若しくは時間波形の変更は極めて難しい。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、出力電圧の大きさ及び時間波形の変更が容易なチャージポンプ回路用の駆動回路、及びチャージポンプ回路を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明によるチャージポンプ回路用の駆動回路は、複数のコンデンサ及び複数のスイッチの組み合わせによって電圧を上昇させるチャージポンプ回路を駆動する回路であって、クロック信号を生成するクロック部と、クロック信号に従ってアドレスを変更するアドレスカウンタ部と、少なくとも一つのスイッチを制御するための二値信号をアドレス毎に予め記憶しており、アドレスカウンタ部から提供されるアドレスに従って二値信号を出力するメモリ部と、を備え、チャージポンプ回路は、互いに直列に接続された複数の単位回路部を有し、各単位回路部は、第1及び第2のコンデンサと、第1〜第4のスイッチとを有し、第1のスイッチの一方の端子には入力電圧が入力され、第1のスイッチの他方の端子は、第1のコンデンサの一方の電極と、第2のスイッチの一方の端子とに電気的に接続され、第2のスイッチの他方の端子は、第2のコンデンサの一方の電極に電気的に接続され、第2のコンデンサの他方の電極は基準電位線に電気的に接続され、第3のスイッチの一方の端子は、第1のノードを介して、第4のスイッチの一方の端子に電気的に接続され、第1のコンデンサの他方の電極は第1のノードに電気的に接続され、第3のスイッチの他方の端子には入力電圧が入力され、第4のスイッチの他方の端子は基準電位線に電気的に接続され、二値信号に対応する制御信号が第1〜第4のスイッチの各制御端子に入力されるメモリ部は、各単位回路部において互いに直列に接続されたスイッチの双方を短絡防止のために非接続状態とする二値信号を記憶する短絡防止アドレスを有し、アドレスカウンタ部は、互いに直列に接続されたスイッチの双方の状態を変更するアドレスを提供する前に短絡防止アドレスを提供する。又は、メモリ部は、各単位回路部において第1〜第4のスイッチを非接続状態とする二値信号を記憶する短絡防止アドレスを有し、アドレスカウンタ部は、各スイッチの状態を変更するアドレスを提供する前に短絡防止アドレスを提供する。
また、本発明によるチャージポンプ回路は、複数のコンデンサ及び複数のスイッチの組み合わせを有し、入力電圧を上昇させて出力する昇圧部と、クロック信号を生成するクロック部と、クロック信号に従ってアドレスを変更するアドレスカウンタ部と、少なくとも一つのスイッチを制御するための二値信号をアドレス毎に予め記憶しており、アドレスカウンタ部から提供されるアドレスに従って二値信号を出力するメモリ部と、を備え、昇圧部は、互いに直列に接続された複数の単位回路部を有し、各単位回路部は、第1及び第2のコンデンサと、第1〜第4のスイッチとを有し、第1のスイッチの一方の端子には入力電圧が入力され、第1のスイッチの他方の端子は、第1のコンデンサの一方の電極と、第2のスイッチの一方の端子とに電気的に接続され、第2のスイッチの他方の端子は、第2のコンデンサの一方の電極に電気的に接続され、第2のコンデンサの他方の電極は基準電位線に電気的に接続され、第3のスイッチの一方の端子は、第1のノードを介して、第4のスイッチの一方の端子に電気的に接続され、第1のコンデンサの他方の電極は第1のノードに電気的に接続され、第3のスイッチの他方の端子には入力電圧が入力され、第4のスイッチの他方の端子は基準電位線に電気的に接続され、二値信号に対応する制御信号が当該スイッチの制御端子に入力される。メモリ部は、各単位回路部において互いに直列に接続されたスイッチの双方を短絡防止のために非接続状態とする二値信号を記憶する短絡防止アドレスを有し、アドレスカウンタ部は、互いに直列に接続されたスイッチの双方の状態を変更するアドレスを提供する前に短絡防止アドレスを提供する。又は、メモリ部は、各単位回路部において第1〜第4のスイッチを非接続状態とする二値信号を記憶する短絡防止アドレスを有し、アドレスカウンタ部は、各スイッチの状態を変更するアドレスを提供する前に短絡防止アドレスを提供する。
上記のチャージポンプ回路用の駆動回路及びチャージポンプ回路では、チャージポンプ回路の複数のスイッチのうち少なくとも一つを制御する二値信号がメモリ部に予め記憶されている。クロック部からクロック信号が出力されると、アドレスカウンタ部は、クロック信号に応じて、アドレスの値を例えば1ずつ更新する。メモリ部は、そのアドレスに対応する記憶領域から、二値信号を出力する。このような構成によれば、メモリ部に記憶させる二値信号のパターンを書き換えるだけで、出力電圧の大きさ及び時間波形を容易に変更できる。従って、例えば出力電圧の大きさ若しくは時間波形がそれぞれ異なる多種類の電源を少量ずつ生産するような用途に好適な電源を提供できる。
また、メモリ部は、第1〜第4のスイッチをそれぞれ制御するための複数の二値信号をアドレス毎に予め記憶しており、アドレスカウンタ部から提供されるアドレスに従って複数の二値信号を出力してもよい。この場合、チャージポンプ回路の第1〜第4のスイッチを制御する複数の二値信号がメモリ部に予め記憶される。アドレスカウンタ部がアドレスの値を例えば1ずつ更新すると、メモリ部は、そのアドレスに対応する記憶領域から、複数の二値信号を出力する。このような構成によれば、メモリ部に記憶させる複数の二値信号のパターンを書き換えるだけで、出力電圧の大きさ及び時間波形を容易に変更できる。
また、メモリ部は、各スイッチ毎に、二以上の動作モードにそれぞれ対応する二以上の二値信号をそれぞれ異なる空間に記憶していてもよい。
本発明によるチャージポンプ回路用の駆動回路、及びチャージポンプ回路によれば、出力電圧の大きさ及び時間波形の変更を容易にできる。
本発明の一実施形態に係るチャージポンプ回路の構成を示すブロック図である。 昇圧部を構成する昇圧回路の一例を示す回路図である。 (a)(b)クロック部から出力されるクロック信号の波形と、メモリの各アドレスの4ビットに記憶されている二値信号とを示す。 チャージポンプ回路によって実現可能な3つの動作モード(昇圧モード、降圧モード、三角波モード)を順に設定した場合の出力電圧の時間変化を示すグラフである。 メモリ部にデータを書き込む手段としてのマイコンと、メモリ部との接続を概念的に示す図である。 第1変形例に係るチャージポンプ回路の構成を示すブロック図である。 第2変形例に係る昇圧部の構成を示す回路図である。 第2変形例の第5段の単位回路部に関わるチャージポンプ回路の具体的な構成例を示す図である。 図8に示された電圧レベル変換部の機能を概念的に示す図である。 従来のチャージポンプ回路の構成を示すブロック図である。 特許文献に記載された昇圧回路の内部ブロックを示す図である。 特許文献に記載された昇圧回路の各クロックの時間波形の例を示す。
以下、添付図面を参照しながら本発明によるチャージポンプ回路用の駆動回路、及びチャージポンプ回路の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係るチャージポンプ回路1Aの構成を示すブロック図である。図1に示されるように、このチャージポンプ回路1Aは、クロック部10、アドレスカウンタ部20、メモリ部30、電圧レベル変換部71〜74、及び昇圧部40を備えている。これらのうち、クロック部10、アドレスカウンタ部20、メモリ部30、及び電圧レベル変換部71〜74は、昇圧部40を駆動するための駆動回路2Aを構成する。
昇圧部40は、複数のコンデンサ及び複数のスイッチの組み合わせを有し、入力電圧を上昇させて出力する。ここで、図2は、昇圧部40を構成する昇圧回路の一例を示す回路図である。この昇圧回路42は、基本電源51と、単位回路部52とを備える。なお、図2は単位回路部52が一つのみ(単段)の場合を示しているが、必要とされる出力電圧の大きさに応じて、単位回路部52が複数段にわたって直列に接続されてもよい。
単位回路部52は、二つのコンデンサ53,54及びMOS型の複数の(図2では4つの場合を例示)トランジスタ(スイッチ)55〜58の組み合わせによって入力電圧Vinの2倍の大きさの出力電圧Voutを生成する、チャージポンプ回路を含む。トランジスタ55〜58は、FETであってもよく、バイポーラトランジスタであってもよい。以下の説明では、トランジスタ55〜58をFETとして説明する。また、以下の説明において、ソース及びドレイン(若しくはエミッタ及びコレクタ)を電流端子と表現し、ゲート(若しくはベース)を制御端子と表現する。なお、図2に示されるダイオード55a〜58aは、それぞれトランジスタ55〜58の寄生ダイオードである。
トランジスタ56の一方の電流端子は、基本電源51に電気的に接続される。但し、単位回路部52が複数段にわたって設けられる場合、第2段以降の単位回路部52のトランジスタ56の一方の電流端子は、前段の単位回路部52からの出力を受ける。トランジスタ56の他方の電流端子は、コンデンサ53の一方の電極と、トランジスタ55の一方の電流端子とに電気的に接続される。トランジスタ55の他方の電流端子は、コンデンサ54の一方の電極に電気的に接続される。コンデンサ53の他方の電極は、トランジスタ57とトランジスタ58との間のノードN1に電気的に接続される。コンデンサ54の他方の電極は基準電位線(GND線)に電気的に接続される。トランジスタ57の一方の電流端子は、基本電源51及びトランジスタ56の一方の電流端子に電気的に接続される。トランジスタ57の他方の電流端子は、ノードN1を介して、コンデンサ53の他方の電極と、トランジスタ58の一方の電流端子とに電気的に接続される。トランジスタ58の他方の電流端子は、基準電位線(GND線)に電気的に接続される。
トランジスタ55〜58の各制御端子は、図1に示された電圧レベル変換部71〜74に電気的に接続され、電圧レベル変換部71〜74からの制御信号をそれぞれ受ける。すなわち、トランジスタ55の制御端子には電圧レベル変換部71から制御信号S1が入力され、トランジスタ56の制御端子には電圧レベル変換部72から制御信号S2が入力され、トランジスタ57の制御端子には電圧レベル変換部73から制御信号S3が入力され、トランジスタ58の制御端子には電圧レベル変換部74から制御信号S4が入力される。制御信号S1〜S4は、各トランジスタ55〜58の接続状態及び非接続状態をそれぞれ規定する二値(ハイレベル及びローレベル)の信号である。
再び図1を参照する。クロック部10は、クロック信号CLを生成する。アドレスカウンタ部20は、メモリ部30へアドレスADを出力する。アドレスカウンタ部20は、クロック部10からクロック信号CLを受け、クロック信号CLに従って、出力するアドレスADを周期的に、例えば1ずつ変更(カウントアップ)する。メモリ部30は、トランジスタ55〜58(図2を参照)をそれぞれ制御するための複数(本実施形態では4つ)の二値信号をアドレス毎に予め記憶しており、アドレスカウンタ部20から提供されるアドレスADに従って、これらの二値信号を出力する。電圧レベル変換部71〜74は、これらの二値信号(メモリ部30からの出力電圧は通常0〜3V)に基づいて、トランジスタ55〜58の駆動に適した大きさの振幅及びオフセットを有する電圧信号である制御信号S1〜S4を生成し、昇圧部40へ出力する。
ここで、図3(a)及び図3(b)を参照しながら、チャージポンプ回路1Aの動作の例について説明する。図3(a)及び図3(b)には、クロック部10から出力されるクロック信号CLの波形と、メモリ部30の各アドレスの4ビットに記憶されている二値信号とが示されている。なお、各ビットはそれぞれ制御信号S1〜S4に対応し、網掛けが施されたビットはトランジスタの接続状態に相当し、網掛けが施されていないビットはトランジスタの非接続状態に相当する。
<第1の動作モード(昇圧モード)>
図3(a)に示されるように、この動作モードにおけるメモリ部30のアドレス(0001)〜(0004)では、制御信号S2及びS4に相当するビットがトランジスタの接続状態と規定し、制御信号S1及びS3に相当するビットがトランジスタの非接続状態を規定する。そして、アドレス(0006)〜(0009)では、制御信号S1及びS3に相当するビットがトランジスタの接続状態を規定し、制御信号S2及びS4に相当するビットがトランジスタの非接続状態を規定する。なお、アドレス(0005)及び(0010)では、スイッチ遷移中における短絡を防ぐ為に、制御信号S1〜S4に相当するビットの全てがトランジスタの非接続状態を規定する。(0011)以降のアドレスでは、上記のアドレス(0001)〜(0010)のパターンが繰り返される。
図1、図2及び図3(a)を参照しながら第1の動作モードを説明する。まず、アドレスカウンタ部20がアドレス(0001)〜(0004)をメモリ部30に順次指示する。メモリ部30は、アドレス(0001)〜(0004)に記憶された各ビットの二値信号を順次出力する。そして、電圧レベル変換部71〜74は、これらの二値信号に応じた制御信号S1〜S4を出力する。これにより、当該期間においてはトランジスタ56,58は接続状態となり、トランジスタ55,57は非接続状態となる。従って、コンデンサ53に基本電源51の電圧Vinが印加され、電荷が蓄積される。
次に、アドレスカウンタ部20がアドレス(0005)をメモリ部30に指示する。メモリ部30は、アドレス(0005)に記憶された各ビットの二値信号を出力する。電圧レベル変換部71〜74は、これらの二値信号に応じた制御信号S1〜S4を出力する。これにより、トランジスタ55〜58は一旦全て非接続状態となる。このとき、コンデンサ53は電荷が蓄積された状態であり、その両端電圧はVinと略等しい。
続いて、アドレスカウンタ部20がアドレス(0006)〜(0009)をメモリ部30に順次指示する。メモリ部30は、アドレス(0006)〜(0009)に記憶された各ビットの二値信号を順次出力する。電圧レベル変換部71〜74は、これらの二値信号に応じた制御信号S1〜S4を出力する。これにより、当該期間においてはトランジスタ55,57は接続状態となり、トランジスタ56,58は非接続状態となる。従って、コンデンサ53のGND側の電極電位がVinまで持ち上げられる。一方、反対側の電極に蓄積された電荷の一部はトランジスタ55を介してコンデンサ54に移動するので、コンデンサ54の両端間電圧は、電位Vinに対して移動した電荷の分だけ高くなる。
その後、アドレスカウンタ部20がアドレス(0010)をメモリ部30に指示すると、メモリ部30は、アドレス(0010)に記憶された各ビットの二値信号を出力する。電圧レベル変換部71〜74は、これらの二値信号に応じた制御信号S1〜S4を出力する。これにより、トランジスタ55〜58は一旦全て非接続状態となる。
上記の動作が繰り返されることにより、コンデンサ54の両端間電圧は、次第に入力電圧Vinの2倍に近づく。このコンデンサ54の両端間電圧が、出力電圧Voutとして昇圧部40から出力される。
<第2の動作モード(降圧モード)>
図3(b)に示されるように、この動作モードにおけるメモリ部30のアドレス(0001)〜(0004)では、制御信号S1及びS4に相当するビットがトランジスタの接続状態を規定し、制御信号S2及びS3に相当するビットがトランジスタの非接続状態を規定する。そして、アドレス(0006)〜(0009)では、制御信号S2及びS4に相当するビットがトランジスタの接続状態を規定し、制御信号S1及びS3に相当するビットがトランジスタの非接続状態を規定する。なお、アドレス(0005)及び(0010)では、スイッチ遷移中における短絡を防ぐ為に、制御信号S1〜S4に相当するビットの全てがトランジスタの非接続状態を規定する。(0011)以降のアドレスでは、上記のアドレス(0001)〜(0010)のパターンが繰り返される。
図1、図2及び図3(b)を参照しながら第2の動作モードを説明する。まず、アドレスカウンタ部20がアドレス(0001)〜(0004)をメモリ部30に順次指示する。メモリ部30は、アドレス(0001)〜(0004)に記憶された各ビットの二値信号を順次出力する。そして、電圧レベル変換部71〜74は、これらの二値信号に応じた制御信号S1〜S4を出力する。これにより、当該期間においてはトランジスタ55,58は接続状態となり、トランジスタ56,57は非接続状態となる。従って、コンデンサ54に蓄積された電荷の一部が、トランジスタ55を介してコンデンサ53へ移動する。
次に、アドレスカウンタ部20がアドレス(0005)をメモリ部30に指示する。メモリ部30は、アドレス(0005)に記憶された各ビットの二値信号を出力する。電圧レベル変換部71〜74は、これらの二値信号に応じた制御信号S1〜S4を出力する。これにより、トランジスタ55〜58は一旦全て非接続状態となる。
続いて、アドレスカウンタ部20がアドレス(0006)〜(0009)をメモリ部30に順次指示する。メモリ部30は、アドレス(0006)〜(0009)に記憶された各ビットの二値信号を順次出力する。電圧レベル変換部71〜74は、これらの二値信号に応じた制御信号S1〜S4を出力する。これにより、当該期間においてはトランジスタ56,58は接続状態となり、トランジスタ55,57は非接続状態となる。従って、コンデンサ53の両端間電圧が入力電圧Vinと略等しくなり、コンデンサ53の余剰電荷は基本電源51に戻される。
その後、アドレスカウンタ部20がアドレス(0010)をメモリ部30に指示すると、メモリ部30は、アドレス(0010)に記憶された各ビットの二値信号を出力する。電圧レベル変換部71〜74は、これらの二値信号に応じた制御信号S1〜S4を出力する。これにより、トランジスタ55〜58は一旦全て非接続状態となる。
上記の動作が繰り返されることにより、コンデンサ54の両端間電圧は、次第に2×VinからVinに近づく。このコンデンサ54の両端間電圧が、出力電圧Voutとして昇圧部40から出力される。
図4は、本実施形態のチャージポンプ回路1Aによって実現可能な3つの動作モード(昇圧モード、降圧モード、三角波モード)を順に設定した場合の出力電圧の時間変化を示すグラフであって、縦軸は電圧(単位:V)を示し、横軸は時間(単位:秒)を示す。この例では、3つの動作モードがそれぞれメモリ部30の異なる空間に記憶されており、アドレスADに適宜オフセットを与えることによって所望のモードを実現することができる。
図4に示されるように、まず昇圧モードでは、出力電圧Voutが、入力電圧Vin(本例では5V)の2倍に漸近する。次に、降圧モードに切り替わると、出力電圧Voutは、入力電圧Vinの2倍から入力電圧Vinに次第に近づく。そして、三角波モード(すなわち昇圧モードと降圧モードとが短い周期で交互に切り替わるモード)に切り替わると、出力電圧Voutは、電圧Vinと2×Vinとの間で周期的に上下する。なお、このグラフは出力電圧Voutの大きさ及び時間波形の一例であって、メモリ部30に記憶されるビットパターンによって出力電圧Voutの様々な大きさ及び時間波形を実現できる。
図5は、メモリ部30にデータを書き込む手段としてのマイコン50とメモリ部30との接続を概念的に示す図である。なお、図5は、昇圧部40が2段の単位回路部52を有する場合を例示している。このマイコン50は、シリアル通信手段を介してメモリ部30と接続されており、メモリ部30に記憶されるべきビットパターン(各アドレスの各ビットの二値信号)を、メモリ部30へ送信する。メモリ部30のビットパターンは、このようなマイコン50によって随時、任意のパターンに書き換えられる。なお、マイコン50は、図1に示されたクロック部10(またはクロック部10及びアドレスカウンタ部20)を兼ねてもよい。その場合、クロック信号CL(またはアドレスAD)がマイコン50からメモリ部30に送られる。
以上に説明した、本実施形態のチャージポンプ回路1A及び駆動回路2Aによって得られる効果について説明する。図10は、従来のチャージポンプ回路の構成を示すブロック図である。同図に示されるように、従来のチャージポンプ回路は、クロック部10から出力されるクロック信号CLを受けて二値信号を生成する、分周器若しくはデジタル論理回路等を含む制御回路部60を備えている。このような制御回路部60としては、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の半導体集積回路素子が用いられるが、制御信号S1〜S4の出力パターンを変更するためには回路構成の再設計が必要となる。従って、出力電圧の大きさ及び時間波形の変更が容易ではない。これに対し、本実施形態のチャージポンプ回路1A及び駆動回路2Aによれば、メモリ部30に記憶させる複数の二値信号のビットパターンを回路内で書き換えるだけで、出力電圧Voutの大きさ及び時間波形を容易に変更できる。従って、例えば出力電圧Voutの大きさ若しくは時間波形がそれぞれ異なる多種類の電源を少量ずつ生産するような用途に好適な電源を提供できる。
また、チャージポンプ回路は、スイッチ動作のみで所望の出力電圧Voutを発生するので、メモリ部30といったデジタル回路との親和性が高く、且つ、インダクタを使用しないので磁界ノイズを嫌うデバイスの駆動に極めて有利である。チャージポンプ回路が有するこれらの利点を生かした本実施形態のチャージポンプ回路1A及び駆動回路2Aによれば、巨額の投資を必要とするLSI開発のリスクを大幅に低減でき、且つ、単一のハードウエア構成を用いて多くの製品に対応可能な電源を実現することが可能となる。
また、本実施形態によれば、従来のチャージポンプ回路と比較して、ハードウエアの構成を極めて簡潔に構成できる。更に、動作モードの詳細はメモリ部30の内部に保持されているので、秘密の保持が容易である。更に、昇圧部40の全ての動作をソフトウエアに依存するので、下記のような高度な制御も可能となる。
・電圧供給対象における負荷を監視し、高負荷、低負荷、及びアイドル状態のいずれであるかを判断する。そして、アイドル状態での負荷切断、及び再接続を行う。
・例えば電圧発生時のハンチングの防止といった、電源起動シーケンスの制御を行う。
・昇圧部とそれを駆動する為の駆動(バイアス)部とに分離された電源において、各段の駆動周波数を独立に制御する。
・負荷の特性を学習し、立ち上げ速度を早める為に帰還制御の遮断と接続とを動的に行う。
・このチャージポンプ回路1Aが搭載される機器の必要に応じて、機器の動作時(例えばセンサの計測時)にスイッチングを停止してスイッチングノイズを低減するか、或いはクロック信号CLの周波数を低下させてスイッチングノイズを低減する。
・スイッチドキャパシタによる分圧抵抗を実現する。
・トランジスタを用いた擬似高抵抗を実現する。
なお、本実施形態では制御信号S1〜S4についての2種類の組み合わせを交互に繰り返すビットパターン(図3(a)、図3(b)を参照)を例示したが、より多種類の組み合わせを用いて更に複雑な時間波形を実現してもよい。また、メモリ部30のメモリ空間を複数に分割し、各空間毎に異なるビットパターンを記憶させ、必要に応じて所望のビットパターンを読み出す構成としてもよい。
また、メモリ部30に記憶されるビットパターンによっては、或るトランジスタを恒久的に接続状態若しくは非接続状態とする場合も有り得る。このような状態は、ソフトウエア的にはNOP(No operation)を意味する。昇圧部40において、基準電位(GND電位、半導体ではサブストレート電位)から浮いた電位間のスイッチング動作として恒久的な接続状態若しくは非接続状態を実現するためには、コンデンサに蓄積された電荷が保持されないブートストラップ方式の昇圧回路ではなく、本実施形態のようなチャージポンプ方式の回路構成が好ましい。
(第1変形例)
図6は、上記実施形態の第1変形例に係るチャージポンプ回路1Bの構成を示すブロック図である。本変形例と上記実施形態との相違点は、駆動回路の構成である。本変形例の駆動回路2Bは、クロック部、アドレスカウンタ部、及びメモリ部を各制御信号毎に有している。具体的には、クロック部11〜14が、単一のクロック部15からの共通のクロック信号CL0を分周することにより、クロック信号CL1〜CL4を生成する。これらのクロック信号CL1〜CL4の周期は、互いに同じであってもよく、異なっていてもよい。アドレスカウンタ部21〜24は、クロック部11〜14からクロック信号CL1〜CL4をそれぞれ受け、これらのクロック信号に従って、出力するアドレスAD1〜AD4を周期的に、例えば1ずつ変更(カウントアップ)する。メモリ部31〜34は、トランジスタ55〜58(図2を参照)をそれぞれ制御するための二値信号をアドレス毎に予め記憶しており、アドレスカウンタ部21〜24からそれぞれ提供されるアドレスAD1〜AD4に従って、二値信号を出力する。電圧レベル変換部71〜74は、これらの二値信号に基づいて、トランジスタ55〜58の駆動に適した大きさの電圧信号である制御信号S1〜S4を生成し、昇圧部40へ出力する。
本変形例のように、制御信号S1〜S4はそれぞれ別個のメモリ部31〜34からの二値信号に基づいて生成されてもよい。このような場合であっても、上記実施形態の効果を好適に奏することができる。
(第2変形例)
図7は、上記実施形態の第2変形例に係る昇圧部41の構成を示す回路図である。この昇圧部41は、図2に示された単位回路部52を6個備えており、それらの単位回路部52は互いに直列に接続されている。そして、初段の単位回路部52は基本電源51の電圧Vinを2倍に昇圧し、第2段の単位回路部52は初段の単位回路部52からの出力電圧を2倍に昇圧し、以降、各単位回路部52が前段の単位回路部52からの出力電圧を2倍に昇圧する。これにより、最終的な出力電圧Voutの大きさは、ほぼ64×Vinとなる。
このような構成を備える昇圧部41に対し、駆動回路2Aは、各単位回路部52の各トランジスタ55〜58に制御信号S1〜S4を提供する。このとき、各単位回路部52からの出力電圧の大きさに応じて、各トランジスタ55〜58への制御信号の電圧レベルを変える必要がある。例えば第5段の単位回路部52は、前段の単位回路部52から48Vを入力し、これを2倍に増幅して、後段の単位回路部52へ96Vを出力する。図8は、第5段の単位回路部52に関わるチャージポンプ回路1Aの具体的な構成例を示す図である。
図8に示されるように、メモリ部30は、例えばGND電位(0V)と3Vとの間で変化するディジタル信号を出力する。電圧レベル変換部71は、メモリ部30からのディジタル信号を、48Vと108Vとの間で変化する制御信号S1に変換し、FET55の制御端子に提供する。すなわち、コンデンサ53の両端電圧が48Vであるときにトランジスタ55を非接続状態にする必要があるので、制御信号S1のローレベルの大きさは48Vとされる。また、コンデンサ53の両端電圧が96Vであるときにトランジスタ55を接続状態にする必要があり、接続状態にするにはゲート−ソース間の電圧差が12V必要であるため、制御信号S1のハイレベルの大きさは108Vとされる。
同様の考え方に基づき、電圧レベル変換部72は、メモリ部30からのディジタル信号を、48Vと60Vとの間で変化する制御信号S2に変換し、FET56の制御端子に提供する。電圧レベル変換部73は、メモリ部30からのディジタル信号を、0Vと60Vとの間で変化する制御信号S3に変換し、FET57の制御端子に提供する。電圧レベル変換部74は、メモリ部30からのディジタル信号を、0Vと12Vとの間で変化する制御信号S4に変換し、FET58の制御端子に提供する。
図9は、図8に示された電圧レベル変換部72の機能を概念的に示す図である。この電圧レベル変換部72は、GNDレベルと3Vとの間で変動するメモリ部30からのディジタル信号D2と、48Vの直流電圧VAと、60Vの直流電圧VBとを入力する。そして、電圧レベル変換部72は、直流電圧VA,VBを電源としてディジタル信号D2を48Vと60Vとの間で変化する制御信号S2に変換し、この制御信号S2をFET56の制御端子に提供する。なお、他の電圧レベル変換部71,73,74についても、直流電圧VA,VBの大きさが各電圧レベル変換部で異なる点を除いて同様の機能を有する。
本発明によるチャージポンプ回路用の駆動回路、及びチャージポンプ回路は、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上述した実施形態ではチャージポンプ型の昇圧部として一つの構成(図2を参照)を例示したが、本発明の昇圧部はこれに限らず、他の様々なチャージポンプ型昇圧回路を適用できる。また、上述した実施形態では複数のトランジスタ55〜58を制御するための複数の二値信号をメモリ部30が記憶しているが、メモリ部30は、複数のトランジスタ55〜58のうち少なくとも一つのトランジスタを制御するための二値信号を記憶してもよい。
1A…チャージポンプ回路、2A…駆動回路、10…クロック部、20…アドレスカウンタ部、30…メモリ部、40…昇圧部、42…昇圧回路、50…マイコン、51…基本電源、52…単位回路部、53,54…コンデンサ、55〜58…トランジスタ、60…制御回路部、AD…アドレス、CL…クロック信号、S1〜S4…制御信号、Vin…入力電圧、Vout…出力電圧。

Claims (6)

  1. 複数のコンデンサ及び複数のスイッチの組み合わせによって電圧を上昇させるチャージポンプ回路を駆動する回路であって、
    クロック信号を生成するクロック部と、
    前記クロック信号に従ってアドレスを変更するアドレスカウンタ部と、
    前記複数のスイッチを制御するための二値信号をアドレス毎に予め記憶しており、前記アドレスカウンタ部から提供されるアドレスに従って前記二値信号を出力するメモリ部と、を備え
    前記チャージポンプ回路は、互いに直列に接続された複数の単位回路部を有し、
    各単位回路部は、第1及び第2のコンデンサと、第1〜第4のスイッチとを有し、
    前記第1のスイッチの一方の端子には入力電圧が入力され、前記第1のスイッチの他方の端子は、前記第1のコンデンサの一方の電極と、前記第2のスイッチの一方の端子とに電気的に接続され、
    前記第2のスイッチの他方の端子は、前記第2のコンデンサの一方の電極に電気的に接続され、
    前記第2のコンデンサの他方の電極は基準電位線に電気的に接続され、
    前記第3のスイッチの一方の端子は、第1のノードを介して、前記第4のスイッチの一方の端子に電気的に接続され、
    前記第1のコンデンサの他方の電極は前記第1のノードに電気的に接続され、
    前記第3のスイッチの他方の端子には前記入力電圧が入力され、
    前記第4のスイッチの他方の端子は前記基準電位線に電気的に接続され、
    前記二値信号に対応する制御信号が前記第1〜第4のスイッチの各制御端子に入力され、
    前記メモリ部は、各単位回路部において互いに直列に接続された前記スイッチの双方を短絡防止のために非接続状態とする二値信号を記憶する短絡防止アドレスを有し、
    前記アドレスカウンタ部は、前記互いに直列に接続されたスイッチの双方の状態を変更するアドレスを提供する前に前記短絡防止アドレスを提供する、
    チャージポンプ回路用の駆動回路。
  2. 複数のコンデンサ及び複数のスイッチの組み合わせによって電圧を上昇させるチャージポンプ回路を駆動する回路であって、
    クロック信号を生成するクロック部と、
    前記クロック信号に従ってアドレスを変更するアドレスカウンタ部と、
    前記複数のスイッチを制御するための二値信号をアドレス毎に予め記憶しており、前記アドレスカウンタ部から提供されるアドレスに従って前記二値信号を出力するメモリ部と、を備え、
    前記チャージポンプ回路は、互いに直列に接続された複数の単位回路部を有し、
    各単位回路部は、第1及び第2のコンデンサと、第1〜第4のスイッチとを有し、
    前記第1のスイッチの一方の端子には入力電圧が入力され、前記第1のスイッチの他方の端子は、前記第1のコンデンサの一方の電極と、前記第2のスイッチの一方の端子とに電気的に接続され、
    前記第2のスイッチの他方の端子は、前記第2のコンデンサの一方の電極に電気的に接続され、
    前記第2のコンデンサの他方の電極は基準電位線に電気的に接続され、
    前記第3のスイッチの一方の端子は、第1のノードを介して、前記第4のスイッチの一方の端子に電気的に接続され、
    前記第1のコンデンサの他方の電極は前記第1のノードに電気的に接続され、
    前記第3のスイッチの他方の端子には前記入力電圧が入力され、
    前記第4のスイッチの他方の端子は前記基準電位線に電気的に接続され、
    前記二値信号に対応する制御信号が前記第1〜第4のスイッチの各制御端子に入力され、
    前記メモリ部は、各単位回路部において前記第1〜第4のスイッチを非接続状態とする二値信号を記憶する短絡防止アドレスを有し、
    前記アドレスカウンタ部は、各スイッチの状態を変更するアドレスを提供する前に前記短絡防止アドレスを提供する、
    チャージポンプ回路用の駆動回路。
  3. 前記メモリ部は、各スイッチ毎に、二以上の動作モードにそれぞれ対応する二以上の前記二値信号をそれぞれ異なる空間に記憶している、請求項1又は2に記載のチャージポンプ回路用の駆動回路。
  4. 複数のコンデンサ及び複数のスイッチの組み合わせを有し、入力電圧を上昇させて出力する昇圧部と、
    クロック信号を生成するクロック部と、
    前記クロック信号に従ってアドレスを変更するアドレスカウンタ部と、
    前記複数のスイッチを制御するための二値信号をアドレス毎に予め記憶しており、前記アドレスカウンタ部から提供されるアドレスに従って前記二値信号を出力するメモリ部と、を備え
    前記昇圧部は、互いに直列に接続された複数の単位回路部を有し、
    各単位回路部は、第1及び第2のコンデンサと、第1〜第4のスイッチとを有し、
    前記第1のスイッチの一方の端子には入力電圧が入力され、前記第1のスイッチの他方の端子は、前記第1のコンデンサの一方の電極と、前記第2のスイッチの一方の端子とに電気的に接続され、
    前記第2のスイッチの他方の端子は、前記第2のコンデンサの一方の電極に電気的に接続され、
    前記第2のコンデンサの他方の電極は基準電位線に電気的に接続され、
    前記第3のスイッチの一方の端子は、第1のノードを介して、前記第4のスイッチの一方の端子に電気的に接続され、
    前記第1のコンデンサの他方の電極は前記第1のノードに電気的に接続され、
    前記第3のスイッチの他方の端子には前記入力電圧が入力され、
    前記第4のスイッチの他方の端子は前記基準電位線に電気的に接続され、
    前記二値信号に対応する制御信号が前記第1〜第4のスイッチの制御端子に入力され
    前記メモリ部は、各単位回路部において互いに直列に接続された前記スイッチの双方を短絡防止のために非接続状態とする二値信号を記憶する短絡防止アドレスを有し、
    前記アドレスカウンタ部は、前記互いに直列に接続されたスイッチの双方の状態を変更するアドレスを提供する前に前記短絡防止アドレスを提供する、
    チャージポンプ回路。
  5. 複数のコンデンサ及び複数のスイッチの組み合わせを有し、入力電圧を上昇させて出力する昇圧部と、
    クロック信号を生成するクロック部と、
    前記クロック信号に従ってアドレスを変更するアドレスカウンタ部と、
    前記複数のスイッチを制御するための二値信号をアドレス毎に予め記憶しており、前記アドレスカウンタ部から提供されるアドレスに従って前記二値信号を出力するメモリ部と、を備え、
    前記昇圧部は、互いに直列に接続された複数の単位回路部を有し、
    各単位回路部は、第1及び第2のコンデンサと、第1〜第4のスイッチとを有し、
    前記第1のスイッチの一方の端子には入力電圧が入力され、前記第1のスイッチの他方の端子は、前記第1のコンデンサの一方の電極と、前記第2のスイッチの一方の端子とに電気的に接続され、
    前記第2のスイッチの他方の端子は、前記第2のコンデンサの一方の電極に電気的に接続され、
    前記第2のコンデンサの他方の電極は基準電位線に電気的に接続され、
    前記第3のスイッチの一方の端子は、第1のノードを介して、前記第4のスイッチの一方の端子に電気的に接続され、
    前記第1のコンデンサの他方の電極は前記第1のノードに電気的に接続され、
    前記第3のスイッチの他方の端子には前記入力電圧が入力され、
    前記第4のスイッチの他方の端子は前記基準電位線に電気的に接続され、
    前記二値信号に対応する制御信号が前記第1〜第4のスイッチの各制御端子に入力され、
    前記メモリ部は、各単位回路部において前記第1〜第4のスイッチを非接続状態とする二値信号を記憶する短絡防止アドレスを有し、
    前記アドレスカウンタ部は、各スイッチの状態を変更するアドレスを提供する前に前記短絡防止アドレスを提供する、
    チャージポンプ回路。
  6. 前記メモリ部は、各スイッチ毎に、二以上の動作モードにそれぞれ対応する二以上の前記二値信号をそれぞれ異なる空間に記憶している、請求項4または5に記載のチャージポンプ回路。
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